JP2013128894A - 気液分離器 - Google Patents

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Toshiyuki Seki
利行 関
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Abstract

【課題】 分離された液体が液溜室に流入し易くして気液の分離効率の良い気液分離器を提供する。
【解決手段】 本体1と排気管10で形成する環状空間11に旋回羽根12を配置する。旋回羽根12の上方を入口6に連結する。排気管10の内側の孔を通してその上方を出口7に連結する。環状空間11の下方に旋回室14と旋回室14の下方に液溜室15を形成して液溜室15の下部を排液口8に連結する。排気管10と液溜室15の間に下端部をプラグ23により閉止状態とした流体ろ過用の円筒状フィルター22を配置する。プラグ23の外周壁と底蓋4の内周壁との間に流体通過用の隙間18を有するとともに下方に向って径が大きくなった円錐形隔壁部材17を配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸気や圧縮空気や各種ガス等の気体中に混入している復水や凝縮水等の液体をケーシング内に旋回流を起こし遠心力によって分離する気液分離器に関し、特にケーシング内に流体をろ過するフィルターを配置したものに関する。
従来の気液分離器は、例えば特許文献1に開示されている。これは、ケーシングと排気管で形成する環状空間に旋回羽根を配置し、旋回羽根の上方を入口に連結し、排気管の内側の孔を通してその上方を出口に連結し、環状空間の下方に旋回室と該旋回室の下方に液溜室を形成して該液溜室の下部を排液口に連結し、排気管と液溜室の間に下端部をプラグにより閉止状態とした流体ろ過用の円筒状フィルターを配置し、旋回室と液溜室の間に外側のケーシング内周壁との間に流体通過用の隙間を有する隔壁部材を配置したものである。
特開2004−340452号公報
上記従来の気液分離器においては、分離された液体が再び気体流に巻き込まれて出口に運び出されてしまうために気液の分離効率が悪い問題点があった。これは、旋回室の中央よりを旋回している微少な液体が液溜室に流入できないためである。
したがって本発明が解決しようとする課題は、分離された液体が液溜室に流入し易くして気液の分離効率の良い気液分離器を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の気液分離器は、ケーシングと排気管で形成する環状空間に旋回羽根を配置し、旋回羽根の上方を入口に連結し、排気管の内側の孔を通してその上方を出口に連結し、環状空間の下方に旋回室と該旋回室の下方に液溜室を形成して該液溜室の下部を排液口に連結し、排気管と液溜室の間に下端部をプラグにより閉止状態とした流体ろ過用の円筒状フィルターを配置したものにおいて、プラグの外周壁とケーシングの内周壁との間に外側のケーシング内周壁との間に流体通過用の隙間を有するとともに下方に向って径が大きくなった円錐形隔壁部材を配置したことを特徴とするものである。
本発明によれば、プラグの外周壁とケーシングの内周壁との間に外側のケーシング内周壁との間に流体通過用の隙間を有するとともに下方に向って径が大きくなった円錐形隔壁部材を配置したことにより、旋回室の中央よりを旋回している微少な液体が円錐形隔壁部材の上面に沿って流下して隔壁部材とケーシング内周壁との間の流体通過用の隙間を通して液溜室に流下するので、分離された液体が液溜室に流入し易くなるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係わる気液分離器の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1を参照して説明する。ケーシングは円筒状本体1と出入口部材2をクランプ継手3で結合し、本体1の下部に底蓋4を溶接により結合して形成する。出入口部材2には左右同軸上に入口6と出口7を設け、上端中央にプラグ孔5を設ける。プラグ孔5は逆洗用の流体配管を接続したり圧力計を接続したりするために使用する。底蓋4には下端中央に排液口8を設ける。出入口部材2に連通口9を開けた弁座16をネジ結合する。出入口部材2と弁座16の間には排気管10の上端の内向きフランジを間に挟むことにより、排気管10を出入口部材2に固定する。排気管10は二重のほぼ円筒形状で、内側円筒の上下端部を末広がりに形成する。排気管10の外側円筒は省略して本体1で兼用することもできる。排気管10の内外円筒の間に形成される環状空間11に、排気管10と一体に旋回羽根12を形成する。
入口6は連通孔13を通して下方の環状空間11に連結し、排気管10の内側は弁座16の連通口9を介して上方の出口7に連結する。本体1の下部内面と底蓋4の内面との間に旋回室14と、この旋回室14の下方に液溜室15を形成し、液溜室15の下端を排液口8に連結する。旋回室14と排気管10の内側に長尺円筒状の中空フィルター22を配置する。フィルター22は上端を弁座16に溶接により固定し、下端部にプラグ23を溶接により固定して閉止状態とする。フィルター22は多数の微細な貫通孔を有し、入口6と環状空間11を流下してきた流体からゴミやスケール等の異物を捕捉して流体を出口7側へ排出するものである。フィルター22のろ過粒度は0.5マイクロから10マイクロ程度が好適である。フィルター22は全長の約半分が排気管10内に位置し、残りの約半分が旋回室14内に位置する。
プラグ23の外周壁と底蓋4の内周壁との間に隔壁部材17をプラグ23に溶接により固定して配置する。隔壁部材17は下方に向って径が大きくなった円錐形状で外側の底蓋4内周壁との間に液体通過用隙間18を有する。
上記の気液分離器の動作は次の通りである。入口6から入った液体やゴミやスケール等の異物を含む気体は旋回羽根12で旋回される。質量の大きな液体や粒度の大きな異物は遠心力の作用で外側に振り出されて分離され、本体1の内周壁に沿って流下し、液体通過用隙間18を通して液溜室15に流入して排液口8から系外に排出される。旋回室14の中央よりを旋回している微少な液体は隔壁部材17の上面に沿って流下して流体通過用の隙間18を通して液溜室15に流下して排液口8から系外に排出される。
旋回室14の中央よりを旋回している微少な液体は隔壁部材17の上面に沿って流下して流体通過用の隙間18を通して液溜室15に流下するので、分離された液体が液溜室15に流入し易くなり、気液の分離効率が良くなる。
本発明は、気体中に混入している液体をケーシング内に旋回流を起こし遠心力によって分離すると共にケーシング内に流体をろ過するフィルターを配置したあらゆる種類の気液分離器に利用することができる。
1 本体
2 出入口部材
3 クランプ継手
4 底蓋
5 プラグ孔
6 入口
7 出口
8 排液口
9 連通口
10 排気管
11 環状空間
12 旋回羽根
13 連通孔
14 旋回室
15 液溜室
16 弁座
17 隔壁部材
18 液体通過用隙間
22 フィルター
23 プラグ

Claims (1)

  1. ケーシングと排気管で形成する環状空間に旋回羽根を配置し、旋回羽根の上方を入口に連結し、排気管の内側の孔を通してその上方を出口に連結し、環状空間の下方に旋回室と該旋回室の下方に液溜室を形成して該液溜室の下部を排液口に連結し、排気管と液溜室の間に下端部をプラグにより閉止状態とした流体ろ過用の円筒状フィルターを配置したものにおいて、プラグの外周壁とケーシングの内周壁との間に外側のケーシング内周壁との間に流体通過用の隙間を有するとともに下方に向って径が大きくなった円錐形隔壁部材を配置したことを特徴とする気液分離器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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