JP2013128345A - 信号生成装置、プログラム、信号生成方法 - Google Patents

信号生成装置、プログラム、信号生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電圧調整装置のタップ切換回数を抑制しつつ、系統電圧が適正範囲から逸脱することを防止する。
【解決手段】信号生成装置は、所定位置の現在の電圧を所定範囲内の電圧とすることが可能なタップの切り換え範囲と、複数のタップのそれぞれのタップの位置のうち、所定位置の現在の電圧を所定範囲内の所定レベルとするためのタップの第1の位置と、タップの切り換え回数を抑制するための所定の計画に基づいて得られるタップの第2の位置と、現在選択されているタップの第3の位置とを取得する取得部と、第1〜第3の位置のうち、第1の位置と、第2及び第3の位置のうち少なくとも何れか一方の位置とがタップの切り換え範囲に含まれている場合、第1〜第3の位置のうち、所定位置の電圧が最も高くなる位置と所定位置の電圧が最も低くなる位置との間の位置のタップを、電圧調整装置に選択させるための指示信号を生成する生成部と、を備える。
【選択図】図14

Description

本発明は、信号生成装置、プログラム、及び信号生成方法に関する。
電気事業法施行規則では、各需要家の受電端電圧を101±6V、或いは202±20Vの範囲に維持するよう定めている。また高圧以上の系統については、法的規則は無いものの、電力会社が適正電圧を維持する役割を担っている。例えば、配電系統では、電圧を適正範囲に維持するため、各種電圧調整機器が設置されている。電圧調整機器は、負荷時タップ切換変圧器(LRT:Load Ratio Control Transformer)やステップ式自動電圧調整器(SVR:Step Voltage Regulator)といった変圧器の変圧比操作により電圧を調整する機器と、電力用コンデンサ、分路リアクトル、SVC(Static Var Compensator)といった無効電力の操作により電圧を調整する機器とに大きく分けられる。現在、これらの電圧調整機器はそれぞれ自端の情報に基づいて動作している(自端電圧制御)。
しかし、自端電圧制御では配電系統電圧の全体最適化は困難であるため、今後配電系統に太陽光発電(PV:Photovoltaics)等の自然エネルギーを活用した分散型電源の導入が進むと、逆潮流や出力変動により電圧が適正範囲を逸脱する恐れがある。
そこで、監視制御装置が対象となる系統内のセンサ及び電圧調整機器と通信手段を介してつながり、監視制御装置で系統及び機器の情報を一括収集し、その情報を元に演算をして制御指令値を導出し、導出した制御指令値を各電圧調整機器に送信し、各電圧調整機器は監視制御装置からの制御指令値に基づいて動作することで配電系統電圧の全体最適化を図る集中電圧制御が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
ところで、電圧調整機器の内、LRT、SVRは特に広範囲、且つ長周期の負荷・分散型電源出力変動に対する電圧調整に優れており、配電系統の電圧調整において主要な電圧調整機器と位置づけられている。しかし一方で、タップ切換が実行されると、タップ切換器の接点の磨耗等により機器寿命が短くなるという問題がある。
そこで、LRT、SVRが対象とする制御範囲について、将来の各時間断面における各需要家の消費電力、各分散型電源の発電電力の予測値に基づき、配電系統各点の電圧を適正範囲に収めるという制約の元、LRT、SVRのタップ切換回数の低減を実現するタップ推移(タップ計画値)を導出し、タップ計画値に基づいて制御する方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
特開2008−278658号公報 特開2009−65788号公報
林泰弘、外3名、「分散型電源が連系された配電系統における最適送出し電圧の決定手法」電気学会誌B、2005年、125巻、9号、846−854頁
LRT、SVRを含む集中電圧制御においては、例えば、特許文献1及び特許文献2の技術を用いて、常に配電系統各点の電圧が適正範囲の中心に近づくようにタップ切換を行うと、タップ切換回数が増加する場合がある。
一方、例えば、非特許文献1に記載された様に、タップ切換回数の低減を考慮したタップ計画値に基づいてLRT、SVRを操作すると、負荷・分散型電源出力予測が外れた場合、配電系統電圧が適正範囲を逸脱する懸念がある。
上述の通り、各時間断面での配電系統電圧の適正範囲逸脱防止と、長期的時間断面でのタップ切換回数低減は時間断面によっては相反する要求となる場合がある。しかし、相反する要求となった場合でも、状況に応じて適切にタップ指令値を導出する手法は確立されていないのが現状である。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、電圧調整装置のタップ切換回数を抑制しつつ、系統電圧が適正範囲から逸脱することを防止することが可能な信号生成装置、プログラム、及び信号生成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一つの側面に係る、電力系統の所定位置の電圧を昇圧または降圧すべく複数のタップを切り換える電圧調整装置に前記複数のタップの何れかを選択させるための指示信号を生成する信号生成装置は、前記所定位置の現在の電圧を所定範囲内の電圧とすることが可能な前記タップの切り換え範囲と、前記複数のタップのそれぞれのタップの位置のうち、前記所定位置の現在の電圧を前記所定範囲内の所定レベルとするための前記タップの第1の位置と、前記タップの切り換え回数を抑制するための所定の計画に基づいて得られる前記タップの第2の位置と、現在選択されている前記タップの第3の位置とを取得する取得部と、前記第1〜第3の位置のうち、前記第1の位置と、前記第2及び第3の位置のうち少なくとも何れか一方の位置とが前記タップの前記切り換え範囲に含まれている場合、前記第1〜第3の位置のうち、前記所定位置の電圧が最も高くなる位置と前記所定位置の電圧が最も低くなる位置との間の位置の前記タップを、前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成する生成部と、を備える。
電圧調整装置のタップ切換回数を抑制しつつ、系統電圧が適正範囲から逸脱することを防止することが可能な信号生成装置、プログラム、及び信号生成方法を提供することができる。
電力系統10の概要を示す図である。 LRT20の概要を説明するための図である。 指令値生成装置60の構成の一例を示す図である。 指令値生成装置60に実現される機能ブロックを示す図である。 タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値の内、選択可能タップの中に唯一タップ最適値のみが存在した状態を説明するための図である。 タップ最適値がタップ指令値となる場合の一例を示す図である。 タップ最適値がタップ指令値となる場合の一例を示す図である。 タップ計画値がタップ指令値となる場合の一例を示す図である。 タップ計画値がタップ指令値となる場合の一例を示す図である。 タップ現在値がタップ指令値となる場合の一例を示す図である。 タップ現在値がタップ指令値となる場合の一例を示す図である。 タップ最適値及びタップ現在値の値がタップ指令値となる場合の一例を示す図である。 タップ計画値、タップ最適値及びタップ現在値の値がタップ指令値となる場合の一例を示す図である。 指令値生成装置60で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 指令値生成装置60が適用される電力系統11の概要を示す図である。 指令値生成装置60において得られる選択可能タップ、タップ最適値、タップ計画値、及びタップ指令値の時間推移の一例を示す図である。 指令値生成装置60において得られる選択可能タップ、タップ最適値、タップ計画値、及びタップ指令値の時間推移の一例を示す図である。 指令値生成装置65に実現される機能ブロックを示す図である。 タップ指令値がシフトされる状態を説明するための図である。 タップ指令値が変化しない状態を説明するための図である。 指令値生成装置65で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 指令値生成装置65において得られる選択可能タップ、タップ最適値、タップ計画値、及びタップ指令値の時間推移の一例を示す図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
<<電力系統10の概要について>>
図1は、電力系統10の概要を示す図である。電力系統10は、母線15、LRT20、SVR21,22、センサ開閉器30〜39、変圧器40〜48、負荷(需要家負荷)50〜53、電源(分散型電源)55〜58、及び指令値生成装置60〜62を含んで構成される。
LRT20は、送電系統からの電圧を変圧して母線15に供給する。母線15とSVR21との間には、センサ開閉器30〜32が設けられて、母線15とSVR22との間には、センサ開閉器33〜35が設けられている。
センサ開閉器30〜39は、電流センサ及び電圧センサ(不図示)を備えた開閉器である。なお、ここでは、センサ開閉器30〜39の全ては投入されている(閉じられている)こととする。したがって、電力系統10には、負荷50〜53のそれぞれは変圧器40〜43を介して接続され、電源55〜58のそれぞれは変圧器45〜48を介して接続されることになる。なお、電源55〜58は、例えば、太陽光発電設備や風力発電設備等である。
図2は、LRT20の概要を説明するための図である。LRT20は、配電線80,81、調整変圧器82、負荷時タップ切換器83、及び駆動機器84を含んで構成される。
配電線80は、調整変圧器82の1次側に接続される電線であり、送電系統からの電圧が印加される。配電線81は、調整変圧器82の2次側(母線15側)に接続される電線である。調整変圧器82は、例えば、10のタップt1〜t10を有する単巻変圧器である。
負荷時タップ切換器83は、調整変圧器82のタップを切り換える機器である。本実施形態では、負荷時タップ切換器83が、例えばタップをタップt10からt1方向へと切り換えると、配電線81の電圧は昇圧される。一方、負荷時タップ切換器83が、タップをタップt1からt10方向へと切り換えると、配電線81の電圧は降圧される。
駆動機器84は、指令値生成装置60からのタップ指令値に基づいて、負荷時タップ切換器83にタップの切り換え動作をさせるための機器である。例えば、タップt5を選択させるためのタップ指令値S1が入力されると、駆動機器84は、タップt5が選択されるよう負荷時タップ切換器83を制御する。
なお、本実施形態におけるSVR21,22は、LRT20と同様であるため、詳細な説明は省略する。ただし、SVR21は、指令値生成装置61からのタップ指令値S2に基づいて動作し、SVR22は、指令値生成装置62からのタップ指令値S3に基づいて動作する。
指令値生成装置60(信号生成装置)は、例えば、電力系統10に分散配置されたセンサ開閉器30〜35からの出力(電流、電圧)や、負荷50,51の消費電力、電源55,56の発電量等に基づいて、LRT20のタップ位置を指示するためのタップ指令値S1(指示信号)を出力する。指令値生成装置60は、例えば図3に示すように、記憶装置90、及びCPU91を含んで構成される。
記憶装置90は、CPU91が実行するプログラムデータや、各種データを記憶する。CPU91は、記憶装置90に記憶されるプログラムデータを実行することにより、指令値生成装置60に各種機能ブロックを実現する。具体的には、指令値生成装置60には、図4に示すように、算出部100、及び指令値出力部101が実現される。
算出部100は、例えば、LRT20におけるタップの位置に関する各種値を算出する。算出部100は、選択可能タップ算出部110、最適値算出部111、及び計画値算出部112を含んで構成される。
選択可能タップ算出部110は、LRT20が選択可能タップの範囲を算出する。ここで、選択可能タップとは、LRT20が対象とする制御範囲について、現在の各需要家(負荷50,51)の消費電力、各分散型電源(電源55,56)の発電電力を計測、或いは推定し、LRT20のタップを操作した時に、そのLRT20が対象とする制御範囲において、各地点電圧が適正範囲に維持できるか否かを判断し、現時点において適正範囲を維持できると判断したタップの候補(複数の場合もある)である。なお、LRT20のタップをどのように操作しても各地点電圧のいずれかが適正範囲を逸脱するような場合は、逸脱量が最小となるタップを選択するなど、各時間断面で選択可能タップは必ず1段以上存在することとする。また、適正範囲(所定範囲)に維持すべく各地点(所定位置)の電圧は、例えば、負荷50の受電電圧(負荷50が変圧器40を介してセンサ開閉器30,31の送電線に接続されるノードの電圧)等である。また、選択可能タップ導出方法については、例えば、非特許文献1に開示されている。
最適値算出部111は、LRT20が選択可能なタップの中で最適なタップの位置(第1の位置)を示すタップ最適値を算出する。ここで、タップ最適値とは、LRT20が対象とする制御範囲について、現在の各需要家(負荷50,51)の消費電力、各分散型電源(電源55,56)の発電電力を計測、或いは推定し、適正電圧の維持を考慮して現時点での最適なタップ位置を求めたものである。但し、時々刻々と変化する各需要家の消費電力、各分散型電源の発電電力によっては、タップ最適値が頻繁に変化することになり、タップ切換回数の観点で問題となる場合がある。なお、タップ最適値は必ず選択可能タップの中に含まれることとする。例えば、LRT20のタップをどのように操作しても各地点の電圧のいずれか適正範囲を逸脱するような場合は、選択可能タップとした唯一のタップ位置をタップ最適値として選択する。また、LRT20において最適なタップの位置が選択されている場合、負荷50の受電電圧は、例えば適正範囲(所定範囲)の中心レベルとなる。なお、タップ最適値導出方法については、例えば、特許文献1、特許文献2に開示されている。
計画値算出部112は、タップの切り換え回数を抑制するための所定の計画に基づいて、タップの位置(第2の位置)を示すタップ計画値を算出する。タップ計画値とは、LRT20が対象とする制御範囲について、今後の各需要家(負荷50,51)の消費電力、各分散型電源(電源55,56)の発電電力を予測し、適正電圧の維持、タップ切換え回数の低減などを考慮して長期的視点から最適なタップ推移を求めたものである。なお、制御においては該当時間断面のタップ計画値を使用する。但し、現時点で該当するタップ計画値を選択しても、予測が外れる場合などがあるため、各地点電圧が適正範囲に維持できるとは限らない。即ち選択可能タップの中にタップ計画値が含まれるとは限らない。なお、タップ計画値導出方法については、例えば、非特許文献1に開示されている。また、タップ計画値はプリセットされる場合(プロコン方式)、スケジュールとして与えられる場合、予測に基づいて随時求める場合(毎日や毎時)がある。計画値算出部112は、例えば、プロコン方式に基づいて計画値を算出する。
<<<タップ指令値導出方法について>>>
ここで、算出部100で算出された選択可能タップ、タップ最適値、及びタップ計画値と、タップ現在値とに基づいて、タップの指令値(LRT20に選択させるタップの位置)の導出方法(選択方法)について説明する。なお、タップ現在値とは、LRT20における現時点のタップ位置(第3の位置)を示す値である。タップ現在値をタップ指令値として選択し続ければ、タップ切換回数は最小となる。但し、各需要家(負荷50,51)の消費電力、各分散型電源(電源55,56)の発電電力は時々刻々と変化するため、現時点でタップ現在値を選択しても、各地点電圧が適正範囲に維持できるとは限らない。即ち選択可能タップの中にタップ現在値が含まれるとは限らない。
図5は、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値の内、選択可能タップの中に唯一タップ最適値のみが存在した状態を説明するための図である。図5においては、例えば、選択可能タップはt3〜t5であり、タップ現在値はタップt2であり、タップ最適値はタップt4であり、タップ計画値はタップt6であることとする。このような場合、タップ最適値をタップ指令値として選択する。なぜならば、選択可能タップでないタップ候補値を選択すると、各地点の電圧が適正範囲を維持できないためである。
次に選択可能タップの中に、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値の何れか複数のタップ候補値が存在した場合について述べる。
まず、図6に示す様に、中央に位置するタップ候補値がタップ最適値の場合を考える。ここでは、例えば、選択可能タップはt3〜t6であり、タップ現在値はタップt3であり、タップ最適値はタップt4であり、タップ計画値はタップt5であることとする。この場合、タップ現在値と比較し、現時点での最適値(タップ最適値)と、長期的な最適値(タップ計画値)が同一タップ方向(タップt10の方向、例えば降圧方向)にあることから、タップ最適値、タップ計画値のいずれかを選択すべきである。タップ計画値を選択すべきか否かについては今後の推移を見て判断することとし、本ケースでは現時点での最適値であるタップ最適値を選択する。なお、図6では、タップ最適値、タップ計画値がタップt10方向(降圧方向)にあることしたが、例えば、図7に示すように、タップt1方向(昇圧方向)にある場合であっても、同様である。つまり、図7の場合であっても、現時点での最適値であるタップ最適値を選択する。
次に、図8に示す様に、中央に位置するタップ候補値がタップ計画値の場合を考える。なお、以下の図8等では、便宜上各値(例えば、タップ最適値)に対するタップの位置(例えば、t5等)は省略されているが、前述した図6等と同様である。この場合、タップ現在値と比較し、現時点での最適値(タップ最適値)と、長期的な最適値(タップ計画値)が同一タップ方向にあることから、タップ最適値、タップ計画値のいずれかを選択すべきである。タップ最適値を選択すると長期的に見て過制御となり、タップ切換回数が増大する可能性があることから、本ケースでは長期的な最適値であるタップ計画値を選択する。また、図9の場合も図8の場合と同様に、長期的な最適値であるタップ計画値を選択する。
最後に、図10,11に示す様に、中央に位置するタップ候補値がタップ現在値の場合を考える。この場合、現時点での最適値(タップ最適値)と、長期的な最適値(タップ計画値)が異なるタップ方向にあり、トレンドが判断できないことからタップ現在値を選択する。
上記の結果をまとめると、選択可能タップの中に、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値の何れか複数のタップ候補値が存在した場合、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値の内、タップ位置が中央に位置するタップ候補値を選択する。つまり、LRT20の2次側の電圧を最も高くする値と、LRT20の2次側の電圧を最も低くする値との間の値が選択される。なお、ここでは、図6〜図11では、選択可能タップの中に、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値の3つが含まれていることとしたが、例えば、選択可能タップの中に、タップ計画値及びタップ現在値のうちの何れか一方の値と、タップ最適値との2つが含まれている場合も同様である。
なお、図12,13に示す様に、選択可能タップの中に、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値の何れか複数が存在し、そのタップ候補値の内、2つ以上が同一のタップ値に重なっている場合は、重なったタップ候補値を中央値とみなして、そのタップ候補値を選択する。つまり、例えば、図12の場合には、タップ最適値、タップ現在値がタップ指令値として選択される。
<<<タップ指令値を導出する機能ブロックについて>>>
図4の指令値生成装置60に実現される指令値出力部101は、前述したタップ指令値の導出方法を実行し、タップ指令値に応じたタップをLRT20に選択させるためのタップ指令値S1を出力する。指令値出力部101は、取得部120、判定部121,122、選択部123、及び出力部124を含んで構成される。
取得部120は、算出部100で算出された選択可能タップ、タップ最適値、及びタップ計画値と、タップ現在値とを取得する。
判定部121(第1判定部)は、選択可能タップ(選択可能なタップの切り換え範囲)にタップ最適値のみが存在するか否かを判定する。
判定部122(第2判定部)は、選択可能タップに複数の値が含まれている場合、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値のそれぞれが異なる値であるか、つまり、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値のうち、複数の値が同じであるか否かを判定する。
選択部123(生成部)は、取得部120で取得された値や判定部121,122の判定結果を用いつつ、前述したタップ指令値を導出方法に基づいてタップ指令値を選択する。
出力部124は、選択部123で選択されたタップ指令値をタップ指令値S1としてLRT20に出力する。
<<<指令値生成装置60の実行する処理の一例について>>>
図14は、LRT20に対し、指令値生成装置60がタップ指令値S1を出力する際に実行する処理の一例を示す図である。
まず、取得部120は、算出部100で算出された選択可能タップ、タップ最適値、及びタップ計画値と、タップ現在値とを取得する(S100)。そして、判定部121は、選択可能タップ(選択可能なタップの切り換え範囲)にタップ最適値のみが存在するか否かを判定する(S101)。選択可能タップにタップ最適値のみが存在する場合(S101:YES)、選択部123は、タップ最適値をタップ指令値として選択する(S102)。一方、選択可能タップにタップ最適値以外の値が存在する場合(S101:NO)、判定部122は、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値に同じ値(重複値)があるか否かを判定する(S103)。そして、重複値がない場合(S103:NO)、選択部123は、タップ最適値のタップ位置、タップ計画値のタップ位置、タップ現在値のタップ位置のうち、中央のタップ位置の値をタップ指令値として選択する(S104)。また、重複値がある場合(S103:YES)、選択部123は、重複値の値をタップ指令値として選択する(S105)。そして、出力部124は、選択部123で選択されたタップ指令値をタップ指令値S1としてLRT20に出力する(S106)。この結果、LRT20は、タップ指令値S1で指定されるタップを選択することになる。
なお、ここでは、指令値生成装置60の詳細について説明したが、例えば、指令値生成装置61,62も同様である。つまり、指令値生成装置61,62も、指令値生成装置60と同様の処理を実行し、タップ指令値S2,S3をSVR21,22のそれぞれに出力する。このため、SVR21,22も、タップ指令値S1,S2で指定されるタップを選択することになる。
<<<電力系統11に指令値生成装置60を適用した実施例>>>
図15は、指令値生成装置60を電力系統11に適用した実施例を示す図である。電力系統11には、図1の電力系統10で設けられたSVR21,22が設置されていないこととする。また、電力系統11の各ブロックは、電力系統10の各ブロックと同様であるため詳細な説明は省略する。ただし、指令値生成装置60には、電力系統11におけるセンサ開閉器30〜39からの情報(電圧、電流)と、負荷50〜53の情報(消費電力等)、電源55〜58の情報(発電量等)が入力される。そして、指令値生成装置60は、入力される各種情報を用いて図14に例示した処理を実行し、タップ指令値を生成する。
図16は、指令値生成装置60において得られる選択可能タップ、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値、及びタップ指令値の時間推移を示す図である。ここで、選択可能タップは、黒枠(例えば、時刻T1のタップt5〜t7)で表され、タップ最適値は二重丸で表され、タップ計画値は丸で表され、タップ指令値は黒丸で表されている。また、タップ指令値は、次の時刻のタップ現在値となる。さらに、タップ最適値は、選択可能なタップの切り換え範囲(選択可能タップ)の中心値となる。
例えば、時刻T2では、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値(時刻T1のタップ指令値)の全てが同じ値“6”(タップt6を示す値)であるため、時刻T2のタップ指令値も“6”となる。このため、時刻T2から時刻T3に変化した際には、タップ現在値は“6”となる。ただし、時刻T3で得られたタップ最適値、タップ計画値はともに“4”であるため、結果的にタップ指令値は“4”となる。このように、各時刻において、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値(前の時刻のタップ指令値)に基づいて、タップ指令値が選択される。
図16に示す通り、タップ指令値は何れの時間断面でも選択可能タップ範囲内であることから、配電系統各点の電圧が適正範囲に維持できる。更には選択可能タップの中でも上下に余裕を持ったタップ位置を選択することで、適正範囲上下限に対する電圧裕度を確保できる。
また、タップ最適値のタップ切換回数は、合計12回である。なお、12回は、時刻T2からT3に2回、時刻T5から時刻T6に1回、時刻T6から時刻T7に1回、時刻T8から時刻T9に1回、時刻T9から時刻T10に1回、時刻T10〜時刻T15のそれぞれの6回の合計である。一方、タップ指令値のタップ切換回数は6回であり、タップ切り換え回数が低減できる。
図17は、現在の各需要家の消費電力、各分散型電源の発電電力の予測精度が悪い場合のタップ計画値と、それに基づくタップ指令値の変化を示す図である。つまり、図17のタップ計画値は、図16のタップ計画値よりも、タップの切り換え回数が少なくなるよう求められた値である。なお、ここでは、タップ計画値として常に“6”が出力されることとする。
図17に示す通り、タップ指令値は何れの時間断面でも選択可能タップ範囲内であることから、配電系統各点の電圧が適正範囲に維持できる。
また、タップ最適値のタップ切換回数12回に対し、タップ指令値のタップ切り換え回数は6回であり、タップ計画値の精度が若干低い場合であっても、タップ切り換え回数が低減できる。
===指令値生成装置の他の実施形態===
図17の結果より、選択可能タップの上下端のタップ位置をタップ指令値として選択する時間断面(例えば、時刻T3,T10,T15)があることが分かる。これは、配電系統各点の電圧は適正範囲に収まっているものの、適正範囲上下限に対する電圧裕度が厳しくなっていることを示している。この現象は、タップ計画値の精度が低い場合に生じやすい。図18に示す指令値生成装置65は、電圧裕度が厳しくなることを防ぐことが可能なタップ指令値を生成する装置である。
指令値生成装置65には、指令値生成装置60で実現される指令値出力部101の代わりに、指令値出力部105が実現される。なお、図18と図4とを比較すると、指令値出力部105において、判定部130,131及び補正部132が設けられている以外は同じである。
判定部130(第3判定部)は、タップ指令値として選択可能タップの上下端のタップ位置が選択されているか否かを判定し、判定部131(第4判定部)は、選択可能タップが3段以上存在するか否かを判定する。
補正部132は、タップ指令値として選択可能タップの上下端のタップ位置が選択され、選択可能タップが3段以上存在している場合、選択部123で選択されたタップ指令値を補正する。具体的には、図19に示すように、選択部123で選択されたタップ指令値を、選択可能タップの中心方向へ1タップ移動させた値をタップ指令値とする。また、補正部132は、図20に示すように、選択可能タップが3段未満である場合には、選択部123で選択されたタップ指令値の補正を行わない。
出力部124は、選択部123で選択されたタップ指令値、または補正部123で補正されたタップ指令値を出力する。
<<<指令値生成装置65の実行する処理の一例について>>>
図21は、LRT20に対し、指令値生成装置65がタップ指令値S1を出力する際に実行する処理の一例を示す図である。なお、ここで、処理S100〜S105に関する説明は、前述の図14で示した処理と同様であるため省略する。
まず、選択部123がタップ指令値を選択すると(処理S102,S104,S105)と、判定部130は、選択されたタップ指令値のタップ位置が、選択可能タップの上下端(両端)のタップ位置に相当するか否かを判定する(S200)。選択されたタップ指令値のタップ位置が、選択可能タップの上下端のタップ位置である場合(S200:NO)、判定部131は、選択可能タップが3段以上存在するか否かを判定する(S201)。そして、選択可能タップが3段以上存在する場合(S201:YES)、補正部132は、選択されたタップ指令値を中心側にシフト(1タップ分移動)する(S202)。また、出力部124は、中心側にシフトされたタップ指令値をタップ指令値S1として出力する出力する(S203)。
一方、選択されたタップ指令値のタップ位置が、選択可能タップの上下端のタップ位置でない場合(S200:NO)、または、選択可能タップが3段以上存在しない場合(S201:NO)、出力部124は、選択部123で選択されたタップ指令値をタップ指令値S1として出力する(S203)。
このような処理が実行されることにより、タップ計画値の精度が低い場合でも、適正範囲上下限に対する電圧裕度を確保することが出来る。
<<<電力系統11に指令値生成装置65を適用した実施例>>>
ここで、指令値生成装置65を、図15に示す電力系統11に適用した場合の実施例について説明する。
図22は、指令値生成装置65において得られる選択可能タップ、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値、及びタップ指令値の時間推移を示す図である。なお、ここでは、タップ計画値として常に“6”が出力されることとする。
図22に示す通り、タップ指令値は何れの時間断面でも選択可能タップ範囲内であることから、配電系統各点の電圧は適正範囲に維持できる。また、図17では選択可能タップの上下端をタップ指令値として選択することがあり、適正範囲に対する電圧裕度が厳しくなる時間断面が生じていたが、図22では選択可能タップの上下端を可能な限り選択しないことで、タップ計画値の精度が若干低い場合であっても、適正範囲上下限に対する電圧裕度を確保できる。また、タップ最適値のタップ切換回数12回に対し、タップ指令値のタップ切換回数は7回であり、タップ計画値の精度が若干低い場合であっても、タップ切換回数が低減できる。
以上、本実施形態の指令値生成装置60,65について説明した。指令値生成装置60,65は、LVR20(電圧調整装置)のタップ切換回数を抑制しつつ、系統電圧が適正範囲から逸脱することを防止することできる。
また、選択可能なタップの範囲にタップ最適値のみが含まれている場合、直ちにタップ最適値がタップ指令値として選択される。このため、CPU91の無駄な処理を抑制できる。
また、例えば、タップ最適値、タップ計画値、タップ現在値のうち、重複する値がある場合、重複する値がタップ指令値として選択される。したがって、このような場合であっても、LVR20のタップ切換回数を抑制しつつ、系統電圧が適正範囲から逸脱することを防止することできる。
また、選択されたタップ指令値のタップ位置が、選択可能タップの上下端のタップ位置である場合等においては、選択されたタップ指令値は中心側にシフトされる。このため、タップ計画値の精度が低い場合でも、適正範囲上下限に対する電圧裕度を確保することが出来る。
なお、上記実施例は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
図1においては、SVR20,21を制御するために指令値生成装置61,62が設けられたが、例えば、指令値生成装置60に、全ての電圧調整装置(LVR20、SVR21,22)を制御させても良い。つまり、一台の指令値生成装置60で複数の電圧調整装置を制御しても良い。
10,11 電力系統
15 母線
20 LRT
21,22 SVR
30〜39 センサ開閉器
40〜48 変圧器
50〜53 負荷
55〜58 電源
60〜62,65 指令値生成装置
80,81 配電線
82 調整変圧器
83 負荷時タップ切換器
84 駆動機器
90 記憶装置
91 CPU
100 算出部
101 指令値出力部
110 選択可能タップ算出部
111 最適値算出部
112 計画値算出部
120 取得部
121,122,130,131 判定部
123 選択部
124 出力部
132 補正部

Claims (12)

  1. 電力系統の所定位置の電圧を昇圧または降圧すべく複数のタップを切り換える電圧調整装置に前記複数のタップの何れかを選択させるための指示信号を生成する信号生成装置であって、
    前記所定位置の現在の電圧を所定範囲内の電圧とすることが可能な前記タップの切り換え範囲と、前記複数のタップのそれぞれのタップの位置のうち、前記所定位置の現在の電圧を前記所定範囲内の所定レベルとするための前記タップの第1の位置と、前記タップの切り換え回数を抑制するための所定の計画に基づいて得られる前記タップの第2の位置と、現在選択されている前記タップの第3の位置とを取得する取得部と、
    前記第1〜第3の位置のうち、前記第1の位置と、前記第2及び第3の位置のうち少なくとも何れか一方の位置とが前記タップの前記切り換え範囲に含まれている場合、前記第1〜第3の位置のうち、前記所定位置の電圧が最も高くなる位置と前記所定位置の電圧が最も低くなる位置との間の位置の前記タップを、前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成する生成部と、
    を備えることを特徴とする信号生成装置。
  2. 請求項1の信号生成装置であって、
    前記第1〜第3の位置のうち、前記第1の位置以外の位置が前記タップの切り換え範囲に含まれているか否かを判定する第1判定部を更に備え、
    前記生成部は、
    前記タップの切り換え範囲に前記第1の位置以外の位置が含まれていないことを前記第1判定部が判定すると、前記第1の位置の前記タップを前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成し、前記タップの切り換え範囲に前記第1の位置以外の位置が含まれていることを前記第1判定部が判定すると、前記第1〜第3の位置のうち、前記所定位置の電圧が最も高くなる位置と前記所定位置の電圧が最も低くなる位置との間の位置の前記タップを前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成すること、
    を特徴とする信号生成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の信号生成装置であって、
    前記タップの切り換え範囲に前記第1の位置以外の位置が含まれていることを前記第1判定部が判定すると、前記第1〜第3の位置のうち少なくとも何れか2つの位置が同じ位置であるか否かを判定する第2判定部を更に備え、
    前記生成部は、
    前記第1〜第3の位置のうち少なくとも何れか2つの位置が前記同じ位置であると前記第2判定部が判定すると、前記同じ位置の前記タップを前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成し、前記第1〜第3の位置のうち少なくとも何れか2つの位置が同じ位置でないと前記第2判定部が判定すると、前記第1〜第3の位置のうち、前記所定位置の電圧が最も高くなる位置と前記所定位置の電圧が最も低くなる位置との間の位置の前記タップを前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成すること、
    を特徴とする信号生成装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の信号生成装置であって、
    前記生成部からの前記指示信号に基づいて前記電圧調整装置で選択される前記タップの位置が、前記切り換え範囲における両端の位置であるかを判定する第3判定部と、
    前記切り換え範囲が3つ以上の位置を含むか否かを判定する第4判定部と、
    前記生成部からの前記指示信号に基づいて前記電圧調整装置で選択される前記タップの位置が前記両端の位置であり、前記切り換え範囲が3つ以上の位置を含む場合、前記電圧調整装置で選択される前記タップの位置が前記切り換え範囲の中心側にシフトされるよう、前記生成部の前記指示信号を補正する補正部と、
    を備えることを特徴とする信号生成装置。
  5. 電力系統の所定位置の電圧を昇圧または降圧すべく複数のタップを切り換える電圧調整装置に前記複数のタップの何れかを選択させるための指示信号を生成するコンピュータに、
    前記所定位置の現在の電圧を所定範囲内の電圧とすることが可能な前記タップの切り換え範囲と、前記複数のタップのそれぞれのタップの位置のうち、前記所定位置の現在の電圧を前記所定範囲内の所定レベルとするための前記タップの第1の位置と、前記タップの切り換え回数を抑制するための所定の計画に基づいて得られる前記タップの第2の位置と、現在選択されている前記タップの第3の位置とを取得する機能と、
    前記第1〜第3の位置のうち、前記第1の位置と前記第2及び第3の位置のうち少なくとも何れか一方の位置とが前記タップの前記切り換え範囲に含まれている場合、前記第1〜第3の位置のうち、前記所定位置の電圧が最も高くなる位置と前記所定位置の電圧が最も低くなる位置との間の位置の前記タップを、前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成する機能と、
    を実現させるプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムであって、
    前記指示信号を生成する機能は、
    前記第1〜第3の位置のうち、前記第1の位置以外の位置が前記タップの切り換え範囲に含まれているか否かを判定する第1機能と、
    前記タップの切り換え範囲に前記第1の位置以外の位置が含まれていないことが判定されると、前記第1の位置の前記タップを前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成する第2機能と、
    前記タップの切り換え範囲に前記第1の位置以外の位置が含まれていることが判定されると、前記第1〜第3の位置のうち、前記所定位置の電圧が最も高くなる位置と前記所定位置の電圧が最も低くなる位置との間の位置の前記タップを前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成する第3機能と、
    を含むことを特徴とするプログラム。
  7. 請求項5または請求項6に記載のプログラムであって、
    前記第3機能は、
    前記タップの切り換え範囲に前記第1の位置以外の位置が含まれていることが前記第1ステップで判定されると、前記第1〜第3の位置のうち少なくとも何れか2つの位置が同じ位置であるか否かを判定する第4機能と、
    前記第1〜第3の位置のうち少なくとも何れか2つの位置が前記同じ位置であると判定されると、前記同じ位置の前記タップを前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成する第5機能と、
    前記第1〜第3の位置のうち少なくとも何れか2つの位置が同じ位置でないと判定されると、前記第1〜第3の位置のうち、前記所定位置の電圧が最も高くなる位置と前記所定位置の電圧が最も低くなる位置との間の位置の前記タップを前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成する第6機能と、
    を含むことを特徴とするプログラム。
  8. 請求項5〜7の何れか一項に記載のプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記指示信号に基づいて前記電圧調整装置で選択される前記タップの位置が、前記切り換え範囲における両端の位置であるかを判定する機能と、
    前記切り換え範囲が3つ以上の位置を含むか否かを判定する機能と、
    前記指示信号に基づいて前記電圧調整装置で選択される前記タップの位置が前記両端の位置であり、前記切り換え範囲が3つ以上の位置を含む場合、前記電圧調整装置で選択される前記タップの位置が前記切り換え範囲の中心側にシフトされるよう、前記指示信号を補正する機能と、
    を更に実現させることを特徴とするプログラム。
  9. 電力系統の所定位置の電圧を昇圧または降圧すべく複数のタップを切り換える電圧調整装置に対し、前記複数のタップの何れかを選択させるための指示信号を生成する信号生成方法であって、
    前記所定位置の現在の電圧を所定範囲内の電圧とすることが可能な前記タップの切り換え範囲と、前記複数のタップのそれぞれのタップの位置のうち、前記所定位置の現在の電圧を前記所定範囲内の所定レベルとするための前記タップの第1の位置と、前記タップの切り換え回数を抑制するための所定の計画に基づいて得られる前記タップの第2の位置と、現在選択されている前記タップの第3の位置とを取得する取得ステップと、
    前記第1〜第3の位置のうち、前記第1の位置と前記第2及び第3の位置のうち少なくとも何れか一方の位置とが前記タップの前記切り換え範囲に含まれている場合、前記第1〜第3の位置のうち、前記所定位置の電圧が最も高くなる位置と前記所定位置の電圧が最も低くなる位置との間の位置の前記タップを、前記電圧調整装置に選択させる前記指示信号を生成する生成ステップと、
    を含むことを特徴とする信号生成方法。
  10. 請求項9の信号生成方法であって、
    前記生成ステップは、
    前記第1〜第3の位置のうち、前記第1の位置以外の位置が前記タップの切り換え範囲に含まれているか否かを判定する第1ステップと、
    前記タップの切り換え範囲に前記第1の位置以外の位置が含まれていないことが前記第1ステップで判定されると、前記第1の位置の前記タップを前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成する第2ステップと、
    前記タップの切り換え範囲に前記第1の位置以外の位置が含まれていることが前記第1ステップで判定されると、前記第1〜第3の位置のうち、前記所定位置の電圧が最も高くなる位置と前記所定位置の電圧が最も低くなる位置との間の位置の前記タップを前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成する第3ステップと、
    を含むことを特徴とする信号生成方法。
  11. 請求項10の信号生成方法であって、
    前記第3ステップは、
    前記タップの切り換え範囲に前記第1の位置以外の位置が含まれていることが前記第1ステップで判定されると、前記第1〜第3の位置のうち少なくとも何れか2つの位置が同じ位置であるか否かを判定する第4ステップと、
    前記第1〜第3の位置のうち少なくとも何れか2つの位置が前記同じ位置であると前記第4ステップで判定されると、前記同じ位置の前記タップを前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成する第5ステップと、
    前記第1〜第3の位置のうち少なくとも何れか2つの位置が同じ位置でないと前記第4ステップで判定されると、前記第1〜第3の位置のうち、前記所定位置の電圧が最も高くなる位置と前記所定位置の電圧が最も低くなる位置との間の位置の前記タップを前記電圧調整装置に選択させるための前記指示信号を生成する第6ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする信号生成方法。
  12. 請求項9〜11の何れか一項に記載の信号生成方法であって、
    前記指示信号に基づいて前記電圧調整装置で選択される前記タップの位置が、前記切り換え範囲における両端の位置であるかを判定する第1判定ステップと、
    前記切り換え範囲が3つ以上の位置を含むか否かを判定する第2判定ステップと、
    前記指示信号に基づいて前記電圧調整装置で選択される前記タップの位置が前記両端の位置であり、前記切り換え範囲が3つ以上の位置を含む場合、前記電圧調整装置で選択される前記タップの位置が前記切り換え範囲の中心側にシフトされるよう、前記指示信号を補正する補正ステップと、
    を更に含むことを特徴とする信号生成方法。
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