JP2013127407A - 機械試験機 - Google Patents

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Abstract

【課題】サーボモータを高出力で反転駆動した際に生じる出力軸の首振り運動を防止し、高精度の機械試験を可能にする。
【解決手段】サーボモータは、固定子及び回転子を収容する筒状のモータケースと、回転子から延びる回転軸が貫通する開口が形成された、モータケースの一端に固定されたフランジ板と、モータケースの他端に固定された反力板とを備え、フランジ板及び反力板が前記機械試験機のフレームに固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、サーボモータの駆動力を使用して機械試験を行う機械試験機に関する。
サーボモータの駆動力により供試体に荷重を与えるサーボモータ型機械試験機が実用化されている。特許文献1には、サーボモータ型ねじり試験機(以下、単に「ねじり試験機」という。)の一例が開示されている。サーボモータは、固定子及び回転子を収容する筒状のモータケースと、モータケースの軸方向両端にそれぞれ取り付けられるフランジ板及び反力板を備えている。フランジ板及び反力板には、サーボモータの出力軸を支持する軸受が取り付けられている。特許文献1のねじり試験機のように、機械試験機に使用される一般的なサーボモータにおいては、フランジ板には、出力軸が通される貫通穴と、サーボモータをボルトにより試験機のフレームに取り付けるためのモータ取付穴が形成されており、サーボモータは、フランジ板のみで片持ち梁状に試験機のフレームに固定される。また、フランジ板には、フランジ板をモータケースに取り付けるための4つのフランジ板取付穴が形成されており、4本のボルトによりモータケースに取り付けられる。
従来のサーボモータ型精密機械試験機には、10kW未満の比較的に低出力のサーボモータが使用されていたが、サーボモータ型試験機が普及するにつれて、より高出力のサーボモータ型試験機が求められるようになった。また、疲労試験等にも使用可能な高周波数での反転駆動が可能な10kWを超える高出力のサーボモータも商用化されつつある。
特開2007−107955号公報
しかしながら、10kWを超える高出力のサーボモータを使用する場合には、特許文献1のねじり試験機のようにフランジ板のみでサーボモータを試験機のフレームに固定すると、サーボモータの出力軸の支持強度が不足し、フランジ板に固定された軸受を中心に出力軸が歳差運動(首振り運動)を起こし、この歳差運動によって生じる振動により試験精度が低下する。
また、10kWを超える高出力のサーボモータを使用する場合には、従来のサーボモータのように、フランジ板を4本のボルトのみでモータケースに固定した構成では、モータケースの固定強度が不足し、歳差運動等の不要な運動による振動が発生し、試験精度が低下する。
本発明の実施形態によれば、サーボモータの駆動力を使用して機械試験を行う機械試験機において、サーボモータが、固定子及び回転子を収容する筒状のモータケースと、回転子から延びる回転軸が貫通する開口が形成された、モータケースの一端に固定されたフランジ板と、モータケースの他端に固定された反力板と、を備え、フランジ板及び反力板が機械試験機のフレームに固定されたものが提供される。フランジ板及び反力板には、それぞれねじ穴が形成されており、フランジ板及び反力板が、それぞれねじ穴によりフレームに固定された構成としてもよい。機械試験機は、例えば、ねじり試験機である。
この構成によれば、モータケースが両端で支持されるため、一端のみで片持ち支持された場合に生じる回転軸の歳差運動が抑制され、モータケースの固定がより安定化される。これにより、高精度の機械試験が可能になる。
フランジ板及び反力板には、回転軸を支持する軸受がそれぞれ取り付けられた構成としてもよい。
この構成によれば、回転軸がより高い剛性で支持されるため、回転軸がより安定に保持される。
フランジ板(反力板)には、サーボモータを固定するための、サーボモータの回転軸と平行な第1(第4)のねじ穴が形成された構成としてもよい。
この構成によれば、サーボモータを特に回転軸方向において高い剛性で支持することが可能になる。
フランジ板(反力板)には、サーボモータを固定するための、サーボモータの回転軸に平行な軸と直交する第2(第3)のねじ穴が形成された構成としてもよい。
この構成によれば、サーボモータを特に回転軸と直交する方向において高い剛性で支持することが可能になる。
サーボモータは、モータケースを覆うモータカバーを更に備え、モータカバーは、回転軸方向の両端部において、フランジ板及び反力板の側面を覆い、側面のそれぞれと接合されており、フランジ板及び反力板の少なくとも一方の側面には、サーボモータを固定するための第2のねじ穴が形成されており、モータカバーの回転軸方向における少なくとも一端部には、第2のねじ穴及びその周囲が露出するように切り欠き部が形成されている構成としてもよい。
モータカバーには換気口が形成されており、換気口に取り付けられた換気ファンを更に備え、切り欠き部は、モータケースとモータカバーとの間に形成された内部空間と外部空間とを連絡するように、フランジ板又は反力板よりも回転軸方向内側まで延びている構成としてもよい。
この構成によれば、切り欠き部がサーボモータ内の熱を外部に排出(又は外部の冷気をサーボモータ内に導入)するための換気口として機能し、サーボモータの空冷性能が向上する。特に、切り欠き部は、蓄熱し易いフランジ板や反力板付近に形成されるため、フランジ板や反力板を効率的に冷却することが可能になる。
本発明の実施形態によれば、固定子及び回転子を収容する筒状のモータケースと、回転子から延びる回転軸が貫通する開口が形成された、モータケースの一端に固定されたフランジ板とを備え、フランジ板は、回転軸に対して対称に配置された3対以上の複数対のボルトによりモータケースの一端に固定されたサーボモータが提供される。
この構成によれば、例えば10kWを超える大出力でサーボモータを駆動してもモータケースが実質的に動かないように、フランジ板を介してモータケースを高い剛性で支持することが可能になる。また、回転軸に対して対称に配置された多数のボルトで固定されるため、回転軸の回転角によらず略均一な剛性でモータケースが支持されるため、回転軸のふらつきが抑制される。
複数対のボルトが回転軸を中心とする同心円上に配置された構成としてもよい。
この構成によれば、各ボルトによって略均一な剛性で回転軸が支持されるため、回転角に対して更に均一に回転軸を支持することができる。
モータケースの横断面外形は略正方形状に形成されており、複数対のボルトは、正方形の対角線の一方に対して対称に配置された2対のボルトを含む構成としてもよい。
フランジ板は、正方形の対角線に対してそれぞれ対称に配置された8個のボルトによりモータケースの一端に固定された構成としてもよい。
この構成によれば、フランジ板に対するモータケースの固定強度が向上し、高出力で駆動した場合にも、駆動に伴って発生する振動が抑えられる。
また、サーボモータの出力が10kW以上である構成としてもよい。
サーボモータを高出力で反転駆動した際に発生する出力軸の首振り運動が抑えられる。
図1は、本発明の第1実施形態のねじり試験機の側面図である。 図2は、本発明の第1実施形態のサーボモータの側面図である。 図3は、本発明の第1実施形態のサーボモータの背面図である。 図4は、本発明の第1実施形態のサーボモータの正面図である。 図5は、図2のA部拡大図である。 図6は、本発明の第1実施形態のサーボモータと減速機器の連結部分周辺の側面図である。 図7は、本発明の第1実施形態のカップリングの側面図である。 図8は、本発明の第1実施形態のカップリングの入力部の背面図である。 図9は、本発明の第1実施形態のカップリングの入力部を、図8中B方向から見た側面図である。 図10は、本発明の第1実施形態のカップリングの出力部の正面図である。 図11は、本発明の第1実施形態のカップリングの出力部を、図10中C方向から見た側面図である。 図12は、本発明の第2実施形態のねじり試験機の側面図である。 図13は、本発明の第2実施形態のねじり試験機の正面図である。 図14は、本発明の第2実施形態のねじり試験機の第1の別例の冷却機構のブロック図である。 図15は、本発明の第2実施形態のねじり試験機の第2の別例の冷却機構の構成を示す、サーボモータ及び減速機の側面図である。 図16は、本発明の第2実施形態のねじり試験機の第2の別例による冷却用プレートの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るねじり試験機100の側面図である。ねじり試験機100は、ベース110上に固定された駆動部120及び反力部130を備えている。
駆動部120は、サーボモータ122、減速機123、及びねじり試験100の供試体を把持する為のチャック121を備えている。チャック121は、減速機123を介してサーボモータ122の出力軸と連結されている。サーボモータ122を回転駆動すると、その出力軸の回転運動は減速機123によって減速された後にチャック121に伝達され、チャック121が回転するように構成されている。また、サーボモータ122の本体及び減速機123のケース123aは、駆動部フレーム124を介してベース110に固定されている。
なお、以下の説明においては、チャック121の回転軸の方向(図1における左右方向)をX軸方向、鉛直方向(図1における上下方向)をZ軸方向、X軸及びZ軸の双方に直交する水平方向(図1の紙面に垂直な方向)をY軸方向と定義する。
反力部130は、反力部フレーム132、トルクセンサ133、スピンドル134、軸受135、及び供試体を把持する為のチャック131を備えている。トルクセンサ133、スピンドル134及びチャック131は、X軸方向にこの順番で一体に連結している。反力部フレーム132は、ベース110上に配置された水平プレート132aと、溶接によって水平プレート132aに一体に固定された垂直プレート132bを備えている。垂直プレート132bは、その法線をX軸方向に向けて配置されている。
トルクセンサ133は、X軸方向における一端(図1における左端)で反力部フレーム132の垂直プレート132bに固定され、X軸方向における他端(図1における右端)でスピンドル134に接続されている。スピンドル134は、水平プレート132aに固定された軸受135によって、回転自在に支持されている。
このように、トルクセンサ133、スピンドル134及びチャック131の連結によって、X軸方向に延びる軸体が形成されるが、この軸体は、その一端(図1における左端)のみで可動フレーム132に固定されている。駆動部120のチャック121と、反力部130のチャック131とで供試体を把持した状態でサーボモータ122を駆動すると、供試体がねじられる。この時、供試体に加えられたねじり荷重は、略損失無く、チャック131を介してトルクセンサ133に伝達されて、トルクセンサ133によって計測される。
反力部フレーム132は、ベース110に設けられた図示しない移動機構(例えば送りねじ機構)によって、ベース110に対してX軸方向に移動可能となっている。ベース110の移動は、ベース110の外側に配置されたハンドルHを回転させることによって行われる。本実施形態においては、反力部フレーム132がベース110に固定された駆動部120に対してX軸方向に移動可能に構成されている。その為、供試体の長さに応じてチャック131とチャック121との間隔を変えることができ、1台のねじり試験機100により様々な長さの供試体を対象にしてねじり試験を行うことができる。なお、ねじり試験を行う際は、反力部フレーム132とベース110とを図示しないボルトで締めることによって、反力部フレーム132はベース110に対して強固に固定される。
次に、駆動部フレーム124により、サーボモータ122本体及び減速機123のケース123aを支持する構成について説明する。図1に示されるように、駆動部フレーム124は、水平プレート124a及び垂直プレート124bを備えている。水平プレート124aは、ベース110上に水平に配置されている。また、垂直プレート124bは、X軸と垂直に配置され、下端が水平プレート124a上面のX軸方向における一端部(図1における左端)と溶接により一体に固定され、L字アングルを構成する。垂直プレート124bには、X軸方向に貫通する図示しない開口が設けられており、この開口に減速機123のケース123aを挿し込み、次いで減速機123のケース123a外周に設けられたフランジ部(不図示)をボルトで垂直プレート124bに固定することによって、減速機123のケース123aは駆動部フレーム124と一体に(すなわち、ベース110と一体に)固定される。
また、駆動部フレーム124は、4枚の鋼板(水平プレート124a、垂直プレート124b及び一対のリブプレート124c)を溶接により一体に接合して形成した構造部材である。X軸に対して垂直に配置された垂直プレート124bの下端は、ベース110上に配置された水平プレート124のX軸方向一端(図1における左端)と接合され、L字アングルを構成する。また、水平プレート124a及び垂直プレート124は、各プレート124a及び124bと垂直に配置された一対のリブプレート124cにより連結され、L字アングル構造が補強されている。また、駆動部フレーム124は、一対のリブプレート124cに固定されたモータ支持フレーム124dを備えている。モータ支持フレーム124dには、後述するサーボモータ122の反力板122rが固定され、反力板122rを下方から支持する。
図1に示されるように、モータ支持フレーム124dは、サーボモータ122の出力軸と反対側の端部(図1における右端)まで延びており、その位置で、サーボモータ122の反力板122rを下方からボルトで固定している。
図1に示されるように、サーボモータ122は、フランジ板122cが変速機123のケース123aに固定されており、変速機123のケース123aを介して駆動部フレーム124に支持されている。また同時に、サーボモータ122は、反力板122rにおいても、駆動部フレーム124に支持されている。従来のねじり試験機では、サーボモータ122はフランジ板122cのみで支持されていた為、回転軸に強い変動トルクが加わると、回転軸はフランジ板122cに固定された軸受を支点とする歳差運動(首振り運動)を起こす。特に10kWを超える高出力でモータを駆動すると、この歳差運動による振動が測定結果に無視できないノイズを与え、測定精度の低下をもたらすという問題があった。本実施形態においては、フランジ板122cに加えて、反力板122rにおいてもサーボモータ122を支持する構成により、歳差運動が抑制され、高出力でサーボモータ122を駆動した場合でも高精度の試験が可能となっている。また、歳差運動に伴ってサーボモータ122及び変速機123の回転軸に加わる曲げ応力も抑えられるため、各装置の寿命も向上する。
本実施形態においては、上記のようにフランジ板122cのフランジ面122f(図2)及び反力板122rの下側側面においてサーボモータ122が支持されているが、サーボモータ122は他の位置でも支持できるように構成されている。
次に、本実施形態のサーボモータ122の構造について説明する。図2は、サーボモータ122の側面図であり、図3は、サーボモータ122を反力板122r側から見た背面図である。
図2に示されるように、サーボモータ122は、モータケース122a、モータカバー122b、フランジ板122c、反力板122r、出力軸122d及び2つの冷却ファン122eを有している。
モータケース122aは肉厚の金属板から形成された、横断面の外形が略正方形となる筒状のケースであり、その内部に出力軸122dを駆動させる為の固定子及び回転子が収容されている。フランジ板122c及び反力板122rは、モータケース122aと同程度以上に肉厚の、略正方形状の金属板である。フランジ板122c及び反力板122rは、モータケース122aの開口を塞ぐように、モータケース122aの筒軸方向(X軸方向)両端に取り付けられている。フランジ板122c及び反力板122rには、出力軸122dを支持する軸受(不図示)がそれぞれ取り付けられている。フランジ板122cには、開口122h(図4)が設けられており、出力軸122dの一端は開口122hからモータケース122aの外部に突出している。また、モータケース122aの側面の大部分は、モータカバー122bによって覆われている。モータカバー122bは、モータケース122aとの間に一定の隙間が確保されるように、フランジ板122c及び反力板122rに固定されている。
前述のように、本実施形態においては、サーボモータ122の反力板122rが、モータ支持フレーム124d(図1)により、下方から支持されている。図2及び図3に示されるように、反力板122rの下面には一対のめねじTHD1が形成されている。本実施形態においては、ボルトをモータ支持フレーム124dに設けられた貫通穴(不図示)に通してめねじTHD1にねじ込むことによって、サーボモータ122が支持フレーム124dに固定されるようになっている。
また、図3に示されるように、反力板122rの水平方向両側面(図3における左右側面)にも、めねじTHSが、夫々一対ずつ形成されている。また、図2に示されるように、フランジ板122cの下部にも、一対のめねじTHD2が形成されている。
本実施形態のサーボモータ122は、ねじり試験機100(図1)の設計によっては、例えばサーボモータ122を出力軸122dの周りに90度傾けて、めねじTHSの位置でモータ支持フレーム124dに固定することもできる。或いは、サーボモータ122の振動が更に低減されるように(例えば、サーボモータの支持構造の剛性を高めて、共振周波数が試験周波数域よりも高くなるように)、めねじTHD1のみならず、めねじTHSやTHD2にボルトをねじ込んでサーボモータ122をモータ支持フレーム124dにより強固に固定することも可能である。
図4は、サーボモータ122をフランジ板122c側から見た正面図である。フランジ板122cは、4対のボルトB1によって、モータケース122aに強固に固定されている。ボルトB1の各対は、略正方形のフランジ板122cの四隅にそれぞれ配置されている。また、ボルトB1の各対は、配置される隅部を通る正方形の対角線に対して対称に配置されている。また、フランジ板122cの各隅部には、サーボモータ122を固定する為の貫通穴H1が、その隅部を通る対角線上に形成されている。また、4対のボルトB1は、出力軸122dに対して対称に、且つ出力軸122dを中心とする同心円上に配置されている。4つの貫通穴H1も、出力軸122dを中心とする同心円上に配置されている。このように、ボルトB1及び貫通穴H1を出力軸122dから離れたフランジ板122cの四隅に配置することにより、出力軸122dの曲げ方向の荷重に対して高い強度でフランジ板122c及びモータケース122aを固定することができる。また、ボルトB1及び貫通穴H1を出力軸122dに対して対称に、且つ、等角度間隔(90°間隔)で配置することにより、フランジ板122c及びモータケース122aが出力軸122dの回転角に対して略一様な強度で固定されるため、回転角による出力軸122dの支持強度の変動が少なく、出力軸122dの半径方向の振動が抑えられる。
モータカバー122bの上部には図示されない2つの開口が形成されており、この開口に冷却ファン122eが取り付けられている。冷却ファン122eによって、モータケース122aとモータカバー122bとの間隙に冷却風が供給され、この冷却風によってモータケース122aが冷却される。図2及び図3に示されるように、モータカバー122bの、フランジ板122c側端部の下側に切り欠き部122b1が形成されている。また、切り欠き部122b1の2箇所の隅には、内部空間(モータケース122aとモータカバー122bとの間隙)と外部空間とを連絡する一対の開口122b1が形成されており、この開口122bからモータケース122aの熱で暖められた冷却風が外部に排気される。
本実施形態のサーボモータ122は、上記のように切り欠き部122b1を設けることにより、開口122bをフランジ板122c(特に、めねじTHD1)から離して設けることができる。そのため、フランジ板122cをモータ支持フレーム124dに固定しても、モータ支持フレーム124dによって開口122b1が塞がれて冷却ファン122eによるモータケース122aの冷却が阻害されることがなく、モータカバー122bとモータケース122aとの間に、大流量の冷却風を供給して、高い冷却効果を得ることができる。
また、冷却ファン122eは、ファンケース122e1がモータカバー122bにボルトB2でねじ止めされることによって、モータカバー122bに固定されている。また、ファンケース122e1の上面には、冷却ファン122eのブレードへの手指等の接触を防止するフィンガーガード122e2が取り付けられている。フィンガーガード122e2も、ボルトB2によって取り付けられている。図5は、ボルトB2近傍の拡大図(図2のA部分拡大図)である。
フィンガーガード122e2は、枠状のファンケース122e1の上縁から水平方向に延びるフランジ部122e3の上に配置される。フランジ部122e3とフィンガーガード122e2との間には、保持プレート122e4が挟み込まれている。
フィンガーガード122e2は、鋼線を折り曲げて形成されており、その一部は、フィンガーガード122e2を固定する為のボルトB2が間に通るようU字状に屈曲した屈曲部122e5となっている。また、保持プレート122e4及びフランジ部122e3には、ボルトB2を通す為の穴H2及びH3が形成されている。ボルトB2を屈曲部122e5、穴H2及びH3に順次通し、ナットN1をボルトB2に取り付け、締め付けることにより、ボルトB2の頭部B2aとナットN1との間で屈曲部122e5、保持プレート122e4及びフランジ部122e3が締め付けられた状態となる。また、ボルトB2の頭部B2aと屈曲部122e5の間、及び、フランジ部122e3とナットN1との間には、夫々ワッシャW1及びW2が設けられている。ワッシャW1及びW2を介在させることにより、ボルトB2の締め付け力を確実に屈曲部122e5、保持プレート122e4及びフランジ部122e3に伝達させることができるため、フィンガーガード122e2は、高い締め付け力を持ってファンケース122e1に強固に固定される。
また、図5に示されるように、ボルトB2のねじ部B2bはナットN1を貫通してモータカバー122bの上面122b3に形成されている穴H4を通過している。モータカバー122bの上面122b3は、その表裏両面でボルトB2にねじ込まれているナットN3及びN4に挟み込まれて締め付けられた状態になる。なお、ボルトB2の締め付け力が確実にモータカバー122bに伝達されるよう、ナットN3とモータカバー上面122b3の間、及びモータカバー上面122b3とナットN4の間には、ワッシャW3及びW4が挟み込まれている。
以上の構成により、本実施形態のサーボモータ122は、フィンガーガード122e2、保持プレート122e4、ファンケース122e1及びモータカバー122bが、ボルトB2を介して互いに強固に固定されるので、サーボモータ122駆動時のフィンガーガード122e2のびびりや、びびりに伴う騒音は最小限に抑えられる。特に、ワッシャW1、W2、W3及びW4を介して締め付けることにより、びびりが効果的に防止される。
次に、本実施形態のねじり試験機100の、サーボモータ122と減速機123の連結構造について説明する。図6は、本実施形態におけるサーボモータ122の出力軸122dと減速機123の入力軸123bとの連結部分周辺の側面図である。
図6に示されるように、本実施形態においては、サーボモータ122の出力軸122dと減速機123の入力軸123bとは、カップリング140によって連結されている。カップリング140は、極めて剛性の高い(例えば、サーボモータ122の出力軸122dと同等以上の剛性で連結する)リジッドカップリングであり、サーボモータ122の出力軸122dの回転運動は、高い応答性を持って減速機123の入力軸123bに伝達される。本実施形態のねじり試験機100は、主として供試体に往復ねじり荷重を加える疲労試験に使用されるものであるため、カップリングの剛性が低いと、サーボモータ122の入力軸122dを高い周波数で(短い往復周期で)反転駆動した場合、その回転振動がカップリングで吸収されてしまい、減速機123の入力軸123bに正しく伝達されない。本実施形態においては、剛性の高いカップリング140を用いることにより、供試体に極めて高い周波数の変動荷重を与えることが可能となる。すなわち、本実施形態のねじり試験機100によれば、供試体に加わる繰返し荷重の、時間当たりの繰り返し回数を多くとることができ、疲労試験に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。また、より高い周波数の回転振動を供試体に与えることができるため、よりエネルギーが高く、厳しい条件の試験を行うことが可能になる。
次に、カップリング140の構造について説明する。図6に示されるように、カップリング140は、サーボモータ122の出力軸122dが接続される入力部141と、減速機123の入力軸123bが接続される出力部142を有する。入力部141と出力軸142は、2対のボルトB3、B4にて一体に連結される。ボルトB3は入力部141側から差し込まれ、ボルトB4は出力部142側から差し込まれる。
カップリング140の側面図を図7に示す。なお、図7においてはボルトB3及びB4は省略されている。図7に示されるように、入力部141は円柱形状の部材である。また、出力部142は、円柱形状の主部142aと、主部142aの一端(図7中右側端部)に形成されたフランジ部142bとを有する、段付き円柱形状の部材である。入力部141には、サーボモータ122の出力軸122d(図6)を通す為の穴H5形成されている。また、出力部142には、減速機123の入力軸123b(図6)を通す為のスプライン穴SHが形成されている。
出力部142のフランジ部142bは、入力部141と略同径に形成されており、入力部141と連結する際に、ボルトB3がねじ込まれるめねじ(後述)及びボルトB4が通される穴H6が各一対形成されている。同様に、入力部141には、ボルトB3が通される穴(後述)及びボルトB4がねじ込まれるめねじTHC1が各一対形成されている。
図8は、入力部141をサーボモータ122側から見た背面図である。また、図9は、入力部141を図8におけるB方向から見た側面図である。図8に示されるように、入力部141には、ボルトB3が通される穴H7と、ボルトB4がねじ込まれるめねじTHC1が、それぞれ一対形成されている。また、穴H7及びめねじTHC1は、入力部141の中心軸を中心とする円筒面(図8中一点鎖線)上に形成されている。
図9に示されるように、入力部141には、入力部141の中心軸と垂直な平面で切り込まれたと第1スリットS1が形成されている。図8に示されるように、第1スリットS1の先端は、入力部141の最大径部(すなわち直径部)まで達している。また、入力部141のうち、第1スリットS1より背面側(サーボモータ122側)の部分(把持部141a)には、入力部141の中心軸を通る平面で切り込まれた第2スリットS2が形成されている。
図8及び図9に示されるように、入力部141の把持部141aには、第2スリットS2を挟んで対向する穴H8とめねじTHC2が形成されている。穴H8とめねじTHC2は同軸に形成されており、穴H8にボルトを差し込んでめねじTHC2にねじ込むことによって、第2スリットS2の幅が狭まる方向に把持部141aが締め付けられ、穴H5の径が狭まる。穴H5の内径は、把持部141aが締め付けられていない状態では、サーボモータ122の出力軸122dの外径(図6)よりもわずかに大きくなるよう形成されており、穴H8及びめねじTHC2に取り付けたボルトによって把持部141aが締め付けられると、径が狭まった穴H5の内周面に出力軸122dが締め付けられ、把持部141aにより出力軸122dが強固に把持される。
本実施形態においては、上記のように入力部141に第1スリットS1が形成されており、出力軸122dを把持する為の第2スリットS2は、第1スリットS1よりも背面側の把持部141aのみに形成されている。そのため、ボルトによって把持部141aの締め付けが行われても、変形するのは把持部141aの第2スリット近傍のみであり、それ以外の部分は変形せず、高い精度で軸を連結することができる。
第1スリットS1が無く第2スリットS2が入力部141の正面(図9中右側)まで伸びた従来の構成(すなわち剛体部が無く入力部141全体が把持部141aとなっている構成)では、第2スリットS2が十分に狭められるように入力部141を変形させるのに要する力が過度に大きなものとなる。本実施形態においては、上記のように第1スリットS1によって入力部141を把持部141aとそれ以外の部分とに分けることによって、出力軸122dの締め付け時に入力部141に加える荷重の大きさを必要最低限の大きさに抑えている。
次に、出力部142の構造について説明する。図10は、出力部142を変速機123側から見た正面図である。また、図11は、出力部142を図10におけるC方向から見た側面図である。図10に示されるように、出力部142のフランジ部142bには、ボルトB4が通される穴H6と、ボルトB3がねじ込まれるめねじTHC2が、夫々2つずつ形成されている。また、穴H6とめねじTHC3とは、出力部142の中心軸を中心とする円筒面(図10中一点鎖線)上に形成されている。
図11に示されるように、出力部142の主部142aには、出力部142の中心軸と垂直な平面で切り込まれたと第3スリットS3が形成されている。図10に示されるように、第3スリットS3の先端は、出力部142の直径まで達している。また、主部142aのうち、第3スリットS3より正面側(減速機123側)の部分(把持部142c)には、出力部142の中心軸を通る平面で切り込まれた第4スリットS4が形成されている。
図10及び図11に示されるように、出力部142の把持部142cには、第4スリットS4を挟んで対向する穴H9とめねじTHC4が二対形成されている。穴H9とめねじTHC4の各対はそれぞれ同軸に形成されており、穴H9にボルトを差し込んでめねじTHC4にねじ込むことによって、第4スリットS4の幅が狭まる方向に把持部143cが締め付けられ、スプライン穴SHが狭まる。変速機123の入力軸123b(図6)の先端部には、スプライン穴SHと対応する形状のスプラインが形成されており、スプライン穴SHに入力軸123bの先端が挿し込まれた状態で、穴H9及びめねじTHC4に取り付けたボルトによって把持部143cが締め付けられると、スプライン穴SHの内周面と入力軸123bの外周が密着し、把持部143cにより入力軸123bが強固に把持される。
図6に示されるように、本実施形態においては、変速機123及びカップリング140を低慣性化するために、変速機123の入力軸123bがサーボモータ122の出力軸122dよりも細径に形成されている。そのため、出力部142は、入力部141のように面圧だけで軸を十分強固に把持することが容易ではない。そこで、本実施形態においては、変速機123の入力軸123bとカップリング140との連結部をスプライン構造として、小さい面圧でもスリップしないように変速機123の入力軸123bを強固に把持できるようにしている。
本実施形態においては、上記のように出力部142に第3スリットS3が形成されており、入力軸123bを把持する為の第4スリットS4は、第3スリットS3よりも正面側の把持部142cのみに形成されている。そのため、ボルトによって把持部142cの締め付けが行われても、変形するのは把持部142cの第4スリット近傍のみであり、他の部分は変形せず、高い精度で軸を連結することができる。
第3スリットS3が無く第4スリットS4が出力部142の背面(図11中上側)まで伸びた従来の構成(すなわち、フランジ部142bを含む出力部142全体が把持部142cとなっている構成)では、第4スリットS4が十分に狭められるように出力部142を変形させるのに要する力が過度に大きなものとなる。本実施形態においては、上記のように第3スリットS3によって出力部142を把持部142cとそれ以外の部分とに分けることによって、入力軸123bの締め付け時に出力部142に加える荷重の大きさを必要最低限の大きさに抑えている。
次に、変速機123の潤滑方法について説明する。本実施形態の変速機123は遊星歯車機構を用いた変速機であり、ケース123a(図6)の内部には、遊星歯車機構を構成する複数の歯車が固定または軸支されている。本実施形態においては、遊星歯車機構を構成する複数の歯車間の摩擦力を低減し、この摩擦力による発熱や歯車の摩耗を防ぐため、油密に構成されたケース123aの内部に潤滑油を隙間なく充填している。従来構成の変速機においては、ギアケースの底部に溜められた潤滑油に歯車機構の一部のみを浸し、歯車の回転によって潤滑油をかき回して歯車機構全体に分散させていた。しかしながら、本実施形態においては、減速機123は主として疲労試験を行うねじり試験機100に使用されるものである為、入力軸123bが1回転未満の回転角で反転する運動を繰り返す(例えば回転角の振幅30°で回転振動する)可能性がある。このような使用方法では、従来構成の変速機では潤滑油を歯車機構全体に分散させることができず、歯車間に油膜切れが生じ、歯車の過度の発熱や摩耗が生じる可能性がある。また、特に10kW以上の高出力モータにより反転駆動する場合は、歯車間の摩擦による発熱量が大きくなり、各歯車が常に潤滑油に浸された状態にしなければ、歯車に蓄熱して、焼き付きが起こる可能性がある。
本実施形態においては、上記のようにケース123aの内部に潤滑油を隙間なく充填している為、ねじり試験機100にて疲労試験を行う場合であっても歯車間に油膜切れが生じることがない。また、高出力モータで周波数(例えば20Hz)で反転駆動した場合でも、焼き付きが生じることもない。
また、本実施形態においては、図6に示されるように、ケース123aの上部に、ケース123aの内部と連絡する穴H10が形成されている。穴H10には、上方に延びる配管125が取り付けられており、配管125の先端には、オイルカップ126が取り付けられている(図1)。なお、オイルカップ126は、ケース123aよりも高い位置に配置されている。
ねじり試験機100を作動させると、減速機123内の歯車の摩擦熱等により、減速機123のケース123a内部の温度が上昇し、ケース123aの内部に充填された潤滑油が熱膨張する。減速機123のケース123aに穴H10が形成されていない従来の減速機の構成では、減速機123内部が密閉空間となる為、潤滑油が熱膨張すると、潤滑油が高圧となり、ケース123aを構成する部品間の隙間(例えばオイルシール部)から潤滑油が漏出する可能性がある。本実施形態においては、熱膨張した潤滑油は配管125を介してオイルカップ126に逃げるよう構成されている為、潤滑油が漏出することが無い。なお、ねじり試験機100を停止させて減速機123のケース123a内部が自然放熱により冷却されると、ケース123a内部の潤滑油が収縮して、ケース123a内部は陰圧となる。そのため、オイルカップ126に逃げていた潤滑油はケース123aに戻される。また、潤滑油の劣化等によりケース123a内の潤滑油が減少した場合にも、減少分はオイルカップ126から補充され、ケース123aの内部は常に潤滑油で充填された状態に保たれる。なお、オイルカップ126の上部には図示しない通気孔(不図示)が設けられており、オイルカップ126の内部空間は常に大気圧に保たれている。また、オイルカップ126の通気孔にはエアフィルタ(不図示)が設けられており、外気はエアフィルタを介してオイルカップ126内に入るため、潤滑油への異物の混入が防止される。
以上が本発明の第1の実施形態の説明である。上記のように、本実施形態のねじり試験機100は、サーボモータ122の支持構造、サーボモータ122と減速機123とを連結するカップリング140の構造、減速機123内部の歯車の潤滑方法等に特徴を有している。本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、他の特徴を有するものであってもよい。
以下に説明する本発明の第2の実施形態に係るねじり試験機200は、上記の第1実施形態の特徴に加えて、減速機の冷却機構を備えているという特徴をもつ。図12に、本発明の第2の実施形態のねじり試験機の側面図を示す。
本実施形態のねじり試験機200は、第1の実施形態のねじり試験機100と同様、ベース210と、ベース210上に配置された駆動部220及び反力部230を備えており、駆動部220及び反力部230にそれぞれ設けられたチャック221、231に供試体を取り付け、駆動部220のサーボモータ222を駆動して供試体にねじり荷重を加えるものである。駆動部220側のチャック221とサーボモータ222が減速機223を介して連結される点、反力部230に設けられたトルクセンサ233によって供試体に加わるトルクを計測する点、リジッドカップリングによってサーボモータ222と減速機223とを連結する点、減速機223のケース223a内に潤滑油を充填すると共にケース223aに配管225を介してオイルカップを接続した点等も又、第1の実施形態と同様である。尚、第1の実施形態と同様、以下の説明においては、チャック221の回転軸方向(図12中左右方向)をX軸方向、鉛直方向(図12中上下方向)をZ軸方向、X軸とZ軸の双方に直交する方向(図11に直交する方向)をY軸方向と定義する。
図13は、ねじり試験機200をサーボモータ222側から見た正面図である。駆動部220は、ベース210上でX軸方向に移動可能な駆動部フレーム227を備える。サーボモータ222本体及び、減速機223のケース223aは、この駆動部フレーム227に固定されており、駆動部フレーム227と一体となってX軸方向に移動可能に構成されている。本実施形態のねじり試験機200は、この駆動部フレーム227の移動によってチャック221と231との間隔が調整可能であり、様々な長さの供試体を対象にしてねじり試験を行うことが可能となっている。駆動部フレーム227は、ベース210上に配置されている水平プレート227aと、垂直プレート227bと、一対のリブプレート227cを備えている。
水平プレート227aは、ベース210上に水平に配置されている。また、垂直プレート227bは、X軸と垂直に配置され、下端が水平プレート227a上面のX軸方向における一端部(図1における左端)と溶接により一体に固定され、L字アングルを構成する。垂直プレート227bには、X軸方向に貫通する図示しない開口が設けられており、この開口に減速機223のケース223aを挿し込み、次いで減速機223のケース223a外周に設けられたフランジ部(不図示)をボルトで垂直プレート227bに固定することによって、減速機223のケース223aは駆動部フレーム227と一体に(すなわち、ベース210と一体に)固定される。
リブプレート227cは、図12に示されるように、水平プレート227aと垂直プレート227bが形成するコーナーに設けられ、水平プレート227aと垂直プレート227bの双方に溶接されている。このリブプレート227cによって、垂直プレート227bが補強され、垂直プレート227bは水平プレート227aに強固に固定される。
図13に示されるように、リブプレート227cは、サーボモータ222や減速機223をY軸方向両側から挟み込むように配置されている。この一対のリブプレート227cの間には、減速機223を覆うエンクロージャ228が設けられている。
エンクロージャ228は、エンクロージャ228の内部と外部とを連絡する吸気口228a及び排気口228bを有する。図12に示されるように、吸気口228aは、エンクロージャ228の側面(図12における左側面)におけるサーボモータ222の下方に設けられている。また、各リブプレート227cには、排気口228bに接続するエアダクト(不図示)を通す為の貫通孔227dが形成されており、排気口228bは貫通孔227dと対向する位置に形成されている。
本実施形態においては、エアダクトにブロアやスポットクーラーを接続し、エンクロージャ228の内部に冷却風を吹き込むことによって、エンクロージャ228の内部に配置された減速機223を冷却している。排気口228bは、吸気口228aを介してエンクロージャ228の内部に吹き込まれた冷却風の排気口として機能する。
以上のように、本実施形態においては、空冷によって減速機223の冷却を行っている。しかしながら、他の手段によって減速機223の冷却を行うことも可能である。他の冷却機構を実装した、本実施形態の第1及び第2の別例の冷却機構の構成を、図14〜図16を参照して説明する。
第1の別例の冷却機構の構成を示すブロック図を図13に示す。第1の別例の冷却機構は、減速機223の歯車の潤滑を行う為の潤滑油を冷却しながら循環させることによって減速機223の冷却を行うものである。すなわち、減速機223のケース223aに、ケース223aの内部と連絡する潤滑油入口223c及び潤滑油出口223dを形成し、潤滑油入口223c、潤滑油出口223d、潤滑油の循環の為のポンプ251及び潤滑油冷却用の冷却機252を配管253を介して接続し、ポンプ251→ケース223a内部→冷却機252→ポンプ251の順で潤滑油を循環させる。冷却機251で冷却された潤滑油を減速機223のケース223a内部に連続的に供給することによって、減速機223の内部の歯車が冷却される。
なお、上記説明した第1の別例においては上記のように潤滑油によって歯車の潤滑を行う為、潤滑油のリザーバとなるオイルカップは設けられていない。
次に、本実施形態の第2の別例の冷却機構について説明する。図15は、第2の別例の冷却機構の構成を示す、サーボモータ222及び減速機223の側面図である。図15に示されるように、別例2においては、サーボモータ222と減速機223のケース223aとの間に冷却用プレート260が設けられている。
冷却用プレート260の斜視図を図16に示す。冷却用プレート260は、熱伝導率の高い材料(金属等)にて形成された板状の部材であり、図16に示されるように、その中央に減速機223とサーボモータ222の連結部分を通す為の開口261が形成されている。また、冷却用プレート260の内部には、冷却水経路262が開口261を囲むように形成されている。また、冷却用プレート260の内部には、冷却水経路262と冷却用プレート260の外側とを連絡する冷却水導入経路263及び冷却水排水経路264が設けられている。
別例2においては、冷却水導入経路263及び冷却水排水経路264を介して冷却水経路262をポンプ及び冷却水冷却装置に接続し、ポンプ→冷却水導入経路263→冷却水経路262→冷却水排水経路264→冷却水冷却装置→ポンプの順で冷却水を循環させる。循環し且つ冷却水冷却装置にて冷却される冷却水により、減速機223で発生した熱は冷却用プレート260を介して冷却水に排出され、その結果減速機223は冷却される。
100 ねじり試験機
120 駆動部
122 サーボモータ
123 減速機
123a ケース
124 駆動部側フレーム
124d モータ支持フレーム
126 オイルカップ
130 反力部
133 トルクセンサ
140 カップリング
200 ねじり試験機
223 減速機
223a ケース
223c 潤滑油入口
223d 潤滑油出口
228 エンクロージャ
251 ポンプ
252 冷却機
260 冷却用プレート

Claims (15)

  1. サーボモータの駆動力を使用して機械試験を行う機械試験機において、
    前記サーボモータが、
    固定子及び回転子を収容する筒状のモータケースと、
    前記回転子から延びる回転軸が貫通する開口が形成された、前記モータケースの一端に固定されたフランジ板と
    前記モータケースの他端に固定された反力板と、
    を備え、
    前記フランジ板及び前記反力板が前記機械試験機のフレームに固定されたこと、を特徴とする機械試験機。
  2. 前記フランジ板及び前記反力板には、前記回転軸を支持する軸受がそれぞれ固定されていること、を特徴とする請求項1に記載の機械試験機。
  3. 前記フランジ板及び前記反力板には、それぞれねじ穴が形成されていること、及び
    前記フランジ板及び前記反力板が、それぞれ前記ねじ穴により前記フレームに固定されたこと、を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の機械試験機。
  4. 前記フランジ板には、前記サーボモータを固定するための、前記サーボモータの回転軸と平行な第1のねじ穴が形成されていること、を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の機械試験機。
  5. 前記フランジ板には、前記サーボモータを固定するための、前記サーボモータの回転軸に平行な軸と直交する第2のねじ穴が形成されていること、を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の機械試験機。
  6. 前記反力板には、前記サーボモータを固定するための、前記サーボモータの回転軸に平行な軸と直交する第3のねじ穴が形成されていること、を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の機械試験機。
  7. 前記反力板には、前記サーボモータを固定するための、前記サーボモータの回転軸と平行な第4のねじ穴が形成されていること、を特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の機械試験機。
  8. 前記サーボモータは、前記モータケースを覆うモータカバーを更に備え、
    前記モータカバーは、前記回転軸方向の両端部において、前記フランジ板及び前記反力板の側面を覆い、該側面のそれぞれと接合されていること、
    前記フランジ板及び前記反力板の少なくとも一方の側面には、前記サーボモータを固定するための第2のねじ穴が形成されていること、そして
    前記モータカバーの前記回転軸方向における少なくとも一端部には、前記第2のねじ穴及びその周囲が露出するように切り欠き部が形成されていること、
    を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の機械試験機。
  9. 前記モータカバーには換気口が形成されていること、
    前記換気口に取り付けられた換気ファンを更に備えること、そして
    前記切り欠き部は、前記モータケースと前記モータカバーとの間に形成された内部空間と外部空間とを連絡するように、前記フランジ板又は前記反力板よりも前記回転軸方向内側まで延びていること、を特徴とする請求項8に記載の機械試験機。
  10. 前記フランジ板は、前記回転軸に対して対称に配置された3対以上の複数対のボルトにより前記モータケースの一端に固定されたこと、を特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の機械試験機。
  11. 前記複数対のボルトは、前記回転軸を中心とする同心円上に配置された、ことを特徴とする請求項10に記載の機械試験機。
  12. モータケースの横断面外形は略正方形状に形成されていること、そして
    前記複数対のボルトは、前記正方形の対角線の一方に対して対称に配置された2対のボルトを含むこと、を特徴とする請求項10又は請求項11に記載の機械試験機。
  13. 前記フランジ板は、前記正方形の対角線に対してそれぞれ対称に配置された8個のボルトにより前記モータケースの一端に固定されたこと、を特徴とする請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の機械試験機。
  14. ねじり試験機であること、を特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の機械試験機。
  15. 前記サーボモータの出力が10kW以上であること、を特徴とする請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の機械試験機。
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