JP2013127025A - 防汚用コーティング組成物及びその利用方法 - Google Patents

防汚用コーティング組成物及びその利用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水系汚れに起因する水系汚れ痕を、効果的に防止することのできる防汚用コーティング組成物を提供すること。
【解決手段】下記(A)及び(B)を含有することを特徴とする防汚用コーティング組成物,水系汚れ痕の防止剤,当該コーティング組成物を対象物に施与することを特徴とする防汚処理方法,当該防汚用コーティング組成物を表面の少なくとも一部に施与した構造物である。
(A)JIS K5600−7−7の条件でキセノンランプを照射後の、JIS K5600−4−7による60度鏡面光沢度が90%以下の樹脂
(B)平均粒径が500nm以下の粒子
【選択図】なし

Description

本発明は、防汚用コーティング組成物,及びその利用方法等に関するものであって、より詳しくは、単なる防汚効果のみならず、セルフクリーニング効果による雨垂れその他の水系汚れ痕の防止効果も有する新規な防汚用コーティング組成物,当該コーティング組成物を用いた水系汚れ痕の防止剤,当該コーティング組成物を用いた防汚処理方法,当該コーティング組成物を施与した構造物等に関するものである。
従来、施与対象物に、防汚性を付与する,特に雨等の水系汚れを防止するためには、“撥水性を付与し、水系汚れ自体を寄せ付けないようにして、水滴や雨垂れによる水系汚れを防止する”というメカニズムを利用するものが多く開発されてきた。
その具体的な方法として、例えば施与対象面に樹脂をコーティングし、撥水性を付与することで施与面に付着する雨水等の付着量自体を低減する方法のほか、コーティング層に更に粒子を含有させ、樹脂の硬度を上げることで、汚れの食い込みをも防止する方法等が挙げられる。
しかしながら、撥水性という性質は、施与対象への水分の浸入を防ぐ反面、弾いた水滴を外部の水分から隔絶・孤立させ、施与対象との接触面に滞留させてしまうという側面も持っている。
その結果、水滴や雨垂れや泥等の水分に含まれる汚れ(粉塵,水溶性有機物等)が、水分乾燥後、施与対象面に水系汚れ痕として残ってしまい、却って汚れが目立つ場合があった。
水滴や雨垂れ等によって汚れが濃縮されているため、これらの汚れは、通常の埃や黄砂等の汚れよりも除去が困難で、始末が悪いからである。
つまり、優れた撥水性を有するものほど、水系汚れ痕が増え、撥水性と水系汚れ痕の防止の両立は、困難であった。
また、従来のコーティング層に更に粒子を含有させる方法は、上述したように、樹脂の硬度を上げる目的で粒子を含有させており、例えば特許文献1等にもあるように、含有させる粒子は、5μm(5000nm)〜10μm(10000nm)と、本願発明の粒子に比べてかなり大きく、汚れを点接着とできるものでは無かった。
一方、太陽光その他による劣化・分解等によって消失し易い耐候性の悪い樹脂は、その劣化の過程でコーティング層の表面が粉化現象を起こし、樹脂が本来有する撥水性すらも失ってしまうため、防汚用コーティング組成物材料としては避けられてきた。特に太陽光や風雨等の厳しい自然条件に曝される屋外構造物の場合には、尚更使用できなかった。
また、撥水性にかえて、施与するコーティング組成物に、敢えて親水性を付与することで、いわゆるセルフクリーニング効果によって汚れを落とす方法も知られている(特許文献2)。
しかしこのセルフクリーニング効果は、一般に長期維持が難しいという問題があった。
というのも、セルフクリーニング効果を発揮するために用いられる酸化チタン等の光触媒性物質に光が当たると、エネルギーが励起され、コーティング組成物の主成分である樹脂が劣化し、コーティング層自体の耐久性を著しく損なうからである。
こうした問題を解決するためにも、より耐候性に優れた樹脂を使用する傾向にあり、そういった観点からも、本発明のような耐候性の悪い樹脂は、防汚用コーティング組成物材料として用いられて来なかった。
特開2008−231204号公報 特開平10−279886号公報
本発明者は、上記の問題を解決するために鋭意検討した結果、敢えて耐候性の悪い樹脂に、平均粒径が500nm以下の粒子(以下、「ナノ粒子」と記載することがある。)を含有させることによって、自然条件あるいは人為的操作によって徐々に表層の樹脂を劣化及び/又は消失させ、常に新鮮なナノ粒子を施与面の表面に継続的に露出させることによって、水滴や雨垂れによる水系汚れ痕の付着を長期間防止し、結果として、表面の粉化によって失われた樹脂自体の撥水による防汚性能を補ってあまりある防汚性を得ることに成功し、しかもナノ粒子の存在によって、コーティング層の硬度及び耐久性(施与面との密着性)をも向上させるとともに、意外にも粒子含有による白ボケや色調の変化も無いことを発見し、本発明に到達したものであって、その目的とするところは、雨水等の汚れに起因する水系汚れ痕を効果的に防止することのできる防汚用コーティング組成物を提供するにある。
上述の目的は、下記第一の発明から第十の発明によって、達成される。
<第一の発明>
下記(A)及び(B)を含有することを特徴とする、防汚用コーティング組成物。
(A)JIS K5600−7−7の条件でキセノンランプを照射後の、JIS K5600−4−7による60度鏡面光沢度が90%以下の樹脂
(B)平均粒径が500nm以下の粒子
<第二の発明>
自己崩壊性コーティング層を形成させるためのものである、第一の発明に記載の防汚用コーティング組成物。
尚、本発明において「自己崩壊性」とは、太陽光や風雨等の自然条件や、加熱,光照射,水分付与等の人為的操作等によって、コーティング層自身の、おもに樹脂部分が、劣化又は消失等の崩壊を起こす性質を言う。
<第三の発明>
(A)の鏡面光沢度が85%以下であることを特徴とする、第一の発明又は第二の発明に記載の防汚用コーティング組成物。
<第四の発明>
(A):(B)の含有比率が、4:1〜1:4であることを特徴とする、第一の発明乃至第三の発明のいずれか1つに記載の防汚用コーティング組成物。
<第五の発明>
(B)の含有量が0.1〜20.0質量%であることを特徴とする、第一の発明乃至第四の発明のいずれか1つに記載の防汚用コーティング組成物。
<第六の発明>
第一の発明乃至第五の発明のいずれか1つに記載の防汚用コーティング組成物からなる、水系汚れ痕の防止剤。
<第七の発明>
第一の発明乃至第五の発明のいずれか1つに記載の防汚用コーティング組成物を対象物に施与することを特徴とする、防汚処理方法。
<第八の発明>
防汚用コーティング組成物を対象物に施与した後、表層の樹脂の少なくとも一部を劣化及び/又は消失させることによって、コーティング層表面に(B)の少なくとも一部を露出させることを特徴とする、第七の発明に記載の防汚処理方法。
<第九の発明>
第一の発明乃至第五の発明のいずれか1つに記載の防汚用コーティング組成物を、表面の少なくとも一部に施与した構造物。
<第十の発明>
施与したコーティング組成物の表面に、(B)の少なくとも一部が露出していることを特徴とする、第九の発明に記載の構造物。
本発明の防汚用コーティング組成物は、防汚性に優れるほか、コーティング層の硬度が高く、汚れの食い込み防止性にも優れている。
そして、施与後は、コーティング層の表層近くの(A)の樹脂が、自然条件下,或いは人為的な方法によって、徐々に劣化及び/又は消失し、コーティング層の表面に(B)の粒子が露出することになるため、埃や黄砂等の乾燥した汚れや、汚れの原因となる水滴等が、完全には付着しない点接触となり、汚れ成分の付着力が低減される。
尚、親水性の粒子を用いた場合には、大気中の水分が吸着し、帯電防止効果によって更に粉塵等の汚れ成分が付着しにくくなる他、雨等の多量の水がかかることによって、コーティング組成物を施与した表面に水膜ができるため、いわゆるセルフクリーニング効果が発揮され、汚れがコーティング組成物の施与対象に入り込み難く、付着してしまった汚れが、浮き出して自然に洗い流されたり、水洗い等の人為的な作業によって簡単に洗い流される等の利点を有している。
しかも、ナノ粒子の存在によって、コーティング層の硬度が高くなるとともに、本来施与面から脱落し易い「耐候性が悪い樹脂」からなるコーティング層の、脱落が遅くなり、コーティング層が長期間維持される。
そして、耐候性の悪い樹脂が徐々に劣化及び/又は消失していくのに伴い、ナノ粒子も少しずつ脱落していくため、常に新鮮な樹脂と粒子がコーティング層の表面に露出していることになり、防汚性・水系汚れ痕の付着防止性が長期間、高度に維持される。
更に、粒子含有によるコーティング層の白ボケや色調の変化も無く、コーティング組成物の施与対象自体の色調をあまり阻害しないという効果を有している。
図1は、実施例2の防汚用コーティング組成物を施与した施与対象物を、屋外に12ヶ月間曝した後の防汚効果を示す図である。右側が施与面、左側が未施与面である。
[本発明の防汚用コーティング組成物]
本発明の防汚用コーティング組成物は、下記(A)及び(B)を含有することを特徴とする、防汚用コーティング組成物である。
(A)JIS K5600−7−7の条件でキセノンランプを照射後の、JIS K5600−4−7による60度鏡面光沢度が90%以下の樹脂
(B)平均粒径が500nm以下の粒子
以下、各成分について、詳述する。
《(A)JIS K5600−7−7の条件でキセノンランプを照射後の、JIS K5600−4−7による60度鏡面光沢度が90%以下の樹脂》
「JIS K5600−7−7の条件でキセノンランプを照射」とは、「JIS K5600−7−7:1999 塗料一般試験方法 第7部:塗膜の長期耐久性 第7節:促進耐候性(キセノンランプ法)の条件により、キセノンランプを照射」することを意味する。
より具体的な条件を、下記に詳述する。
(試験板の湿潤及び試験槽内の相対湿度条件)
JIS K5600−7−7 「9.手順」記載のサイクルA
操作モード:連続運転
湿潤時間:18分
乾燥時間:102分
乾燥期間中の相対湿度:60〜80%
(キセノンランプ照射条件)
放射波長:290〜800nm
一時間当たりの平均放射照度(平均放射エネルギー):550W/m
照射時間:600時間
「JIS K5600−4−7による60度鏡面光沢度」とは、「JIS K5600−4−7:1999 塗料一般試験方法 第4部:塗膜の視覚特性 第7節:鏡面光沢度」に従い、60度の幾何条件の反射率計を用いて測定した、塗膜の鏡面光沢度を言う。
ここで「鏡面光沢度」とは、同条件下で測定した「基準面」の反射率を100%とした場合の、「被験塗膜表面」の“反射率の割合”を言う。
尚、「基準面」とは、「屈折率1.567のガラス表面」である。
また、反射率とは、法線に対して、入射角60度,反射角60度で測定した反射率を意味する。
つまり、本発明における「90%以下」とは、「本発明の組成物を施与して作製した塗膜表面」について測定した反射率が、同条件下で測定した「基準面」の反射率を100%とした場合、90%以下であることを意味する。
尚、本明細書においては、この「JIS K5600−7−7の条件でキセノンランプを照射後の、JIS K5600−4−7による60度鏡面光沢度が90%以下の樹脂」を、便宜的に単に「耐候性の悪い樹脂」と表現することがある。
(A)の鏡面光沢度
上記の試験方法によって測定される鏡面光沢度は、90%以下であることが必要であり、好ましくは85%以下、更に好ましくは80%以下である。
90%以下の樹脂を用いることによって、適度なスピードでコーティング層が劣化及び/又は消失し、常に新鮮な(A)の樹脂と(B)の粒子を、コーティング層表面に露出させることができるからである。
また、鏡面光沢度に特に下限は無いが、自己崩壊速度を適度に抑え、ある程度の時間被膜を維持し、再コーティングの回数を減らすことができる点では、50%以上であることが好ましく、更に好ましくは60%以上である。
(A)の種類
種類としては、ロジン等の天然樹脂や、アルキド樹脂,アクリル樹脂,エポキシ樹脂,ポリウレタン樹脂,塩化ビニル樹脂,シリコーン樹脂,フッ素樹脂等の合成樹脂等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
また、これらの樹脂は、樹脂単独でも用いられるが、各種溶媒に溶解・分散させたエマルジョンとして販売されているものも、用いることができる。
尚、エマルジョンに用いる溶媒は、本発明に用いる溶剤(C)との相溶性が良いものを用いることが好ましい。
(A)は、例えば下記の製品として、市場から入手可能である。
アルキド樹脂:ウオーターゾールCD-550LAP DIC株式会社 40%
アクリル樹脂:プライマルE-2409 ローム・アンド・ハース・ジャパン社 30%
エポキシ樹脂:デナコールEX-571 ナガセケムテックス株式会社 30%
ポリウレタン樹脂:NeoRez R-960 ゼネカレジンズ株式会社 30%
塩化ビニル樹脂:ビニブラン700 日信化学工業株式会社 30%
シリコーン樹脂:R 2701 旭化成ワッカーシリコーン株式会社 20%
フッ素樹脂:ダイフリー GW200 ダイキン工業株式会社 4%
(A)の含有量
(A)の含有量(エマルジョンの場合、樹脂の正味量)は、0.1〜15.0質量%が好ましく、より好ましくは0.2〜10.0質量%である。
0.1質量%以上で、樹脂としての密着性がより発揮でき、樹脂そのものの性能が活かされ易く、特に耐久性に優れるからであり、15.0質量%以下で、適度な膜厚が出来、樹脂の自己崩壊性が、適度に発揮されるからである。
《(B)平均粒径が500nm以下の粒子》
本発明においては、(B)平均粒径が500nm以下の粒子を使用することが必要である。
このナノ粒子を用いることによって、汚れそのもの,あるいは汚れの原因となる水滴や雨垂れ等が、コーティング組成物を施した施与面に付着する際に、面接触では無く、点接触となり、汚れが完全には付着し難くなる。
本発明に用いられる(B)平均粒径が500nm以下の粒子としては、平均粒径が500nm以下の有機または無機粒子等が挙げられ、母体となる(A)の樹脂よりも耐候性に優れているものであれば特に限定されないが、熱,水,太陽光等で分解され難く、長期間の防汚性や様々な環境での使用に適している点では、無機粒子がより好ましい。
また、雨水その他の水がかかることによって汚れが浮き上がり、水膜が形成され易くなる結果、いわゆるセルフクリーニング効果が発揮される他、人為的な水洗作業等によっても汚れを簡単に洗い流すことができるという点で、親水性の粒子(表面に親水性処理を施した粒子も含む)が好ましい。
尚、親水性粒子の親水性は、凹凸等による物理的な要因によるものの他、粒子の原料または粒子表面に施した各種の表面処理剤に含まれる親水基によるものも含まれるが、親水性の点では、全般に、物理的要因によるものの方が、水を引き込み易い点で、好ましい場合が多い。
具体的な粒子の種類としては、シリカ等のケイ素を含む粒子,アルミナ等のアルミニウムを含む粒子,酸化チタン等のチタンを含む粒子,酸化アンチモン等のアンチモンを含む粒子,酸化セリウム等のセリウムを含む粒子等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
尚、凹凸による比表面積が大きい点ではシリカが,粒子が硬く、コーティング組成物の硬度が高くなる点ではアルミナが好ましく、その他、コーティング組成物を施与した後の仕上がり等も含めた総合的な評価として、好ましい順序は、下記の通りである。
シリカ > アルミナ > 酸化セリウム > 酸化アンチモン ≒ 酸化チタン
本発明の組成物に用いる(B)の平均粒径は、500nm以下であることが必要である。500nmを超えると、汚れとの接触面が点接触にならず、汚れや水系汚れ痕の原因となる雨垂れや水滴等の施与面への付着防止効果が得られないほか、(A)の樹脂と粒子がダマになって施与が困難となるため、コーティング層に塗りムラができたり、粒子の凝集により塗膜が艶引け等の白濁化を起こし、更に粒子によって施与面に傷をつける恐れがあるほか、塗膜の硬度や施与面への密着性が低下するからである。
但し、面接着によって汚れを滞留させない限りにおいて、別の目的で平均粒径が500nmを超える粒子を一部併用することを、一切否定するものでは無い。
(B)平均粒径が500nm以下の粒子の、好ましい平均粒径としては、5〜300nmであり、より好ましくは7〜200nmである。
5nm以上で防汚性及び施与面への密着性がより向上し、300nm以下で、白濁等の心配が殆ど無くなり、より美観に優れているからである。
(B)の平均粒径が500nm以下の粒子としては、粒子そのもののほか、コスト面や、性能の安定性,及び経時安定性の観点から、粒子が、各種の溶媒に分散したスラリーを用いることができる。
スラリーの形態で用いる場合には、スラリー溶媒として、後述する(C)溶剤との親和性に優れた溶媒を選択することが、粒子の分散性が維持し易いため好ましく、例えば、水,アルコール,グリコール系溶媒,多価アルコール,又はこれらの混合液等が、(C)溶剤として好ましく用いられる水系溶剤との親和性に優れており、粒子の分散性維持に特に優れているため好ましい。しかし、コーティング組成物中に、粒子を適度に分散させ得る限り、(C)の溶剤とは異なる溶媒を用いたスラリーであっても、用いることができる。
スラリーは、数多く市販されており、例えば下記のようなものが、市場から購入することができる。
(日産化学工業株式会社製水分散型コロイダルシリカ)
スノーテックス20(粒子径10〜20nm,シリカ濃度20%)
スノーテックス40(粒子径10〜20nm,シリカ濃度40%)
スノーテックスC(粒子径10〜20nm,シリカ濃度20%)
スノーテックスS(粒子径8〜11nm,シリカ濃度30%)
スノーテックス20L(粒子径40〜50nm,シリカ濃度20%)
スノーテックスOL(粒子径40〜50nm,シリカ濃度20%)
スノーテックスXS(粒子径4〜6nm,シリカ濃度30%)
(扶桑化学工業株式会社製コロイダルシリカ)
PL−1−IPA(粒子径10〜15nm,シリカ濃度12.5%)
PL−1−TOL(粒子径10〜15nm,シリカ濃度40.0%)
PL−2L−PGME(粒子径15〜20nm,シリカ濃度25.0%)
PL−2L−MEK(粒子径15〜20nm,シリカ濃度20.0%)
(日産化学工業株式会社製オルガノシリカゾル)
メタノールシリカゾル(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
IPA−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
IPA−ST−UP(粒子径40〜100nm,シリカ濃度15%)
IPA−ST−ZL(粒子径70〜100nm,シリカ濃度30%)
EG−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度20%)
NPC−ST−30(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
DMAC−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度20%)
MEK−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
MIBK−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
XBA−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
PMA−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
PGM−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
尚、上記の商品名中の記号中、下記は、各溶媒を意味している。
IPA:イソプロパノール
EG:エチレングリコール
NPC:n−プロピルセロソルブ
DMAC:ジメチルアセトアミド
MEK:メチルエチルケトン
MIBK:メチルイソブチルケトン
XBA:キシレン・n−ブタノール混合溶媒
PMA:プロピレングリコールモノメチルアセテート
PGM,PGME:プロピレングリコールモノメチルエーテル
TOL:トルエン
上記の中でも、(C)の溶剤,特に水系溶剤との親和性という点で、水分散型コロイダルシリカが好ましく、特にスノーテックスC(ST-C)が好ましい。
(B)平均粒径が500nm以下の粒子の含有量(スラリーの場合、粒子の正味量)は、0.1〜20.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜10.0質量%である。
0.1質量%以上で、施与面へのコーティング層の密着性がより向上し、更に防汚性・撥水性がより優れるほか、(A)の樹脂の劣化及び/又は消失後にもコーティング層を維持する効果に優れ、またコーティング層表面に露出して、汚れが施与対象に面接触するのを防止する効果により優れるからであり、20.0質量%以下で、コーティング層が、施与対象に、より密着し易いからである。
本発明の防汚用コーティング組成物においては、(A)及び(B)の含有比率が(A):(B)=4:1〜1:4であることが好ましい。
尚、含有比率とは、質量比を意味する。
(A):(B)がこの範囲であると、コーティング層の防汚性,水系汚れ痕の防止効果,コーティング層の硬度,密着性,色調等の全てのバランスに、より優れるからである。
尚、(A):(B)=4:1より(A)量が少ないことで、コーティング組成物中で、(B)の粒子が再凝集を起こし難く、組成物の安定性により優れ、その結果、施工時の白ボケの恐れも殆ど無くなる。
また、(A):(B)=1:4より(B)量が少ないことで、基材への密着性がより良くなり、コーティング組成物の各種性能が十分に発揮される。
また、(B)が、(A):(B)=1:4の比率よりも少ない程、コーティング層の厚みが適度に収まり、あまり艶っぽくなり過ぎず、色調変化を起こす恐れも少ないからである。
《(C)溶剤》
本発明の防汚用コーティング組成物には、一般にコーティング組成物に用いられる各種の(C)溶剤を用いることができるが、具体的には、例えば水やエチレングリコール水溶液等の各種水溶液等の水系溶剤や、エタノール等のアルコール系溶剤,ターペン,ケロシン等の石油系溶剤等が挙げられ、中でも、人体や環境に優しく、作業がし易く、更には基材への影響がより少なく、汎用性がより広い点で、水系溶剤が好ましい。但し、溶剤は、これらに限定されるものではない。
尚、上述した(A)の樹脂がエマルジョンの場合や(B)の粒子がスラリーの場合、(B)の粒子の分散性や、組成物としての安定性及び製造のし易さ等の観点からは、(A)や(B)の溶媒と、この(C)溶剤が、同系のものであることが好ましい。
(C)溶剤は、コーティング組成物全体の溶媒としての位置づけであるため、その含有量は、他の成分以外の残量であり、特に限定されるものではないが、例えば、25〜99質量%程度が好ましい。
《その他の成分》
本発明の防汚用コーティング組成物には、本発明の目的を阻害しない範囲で、各種の成分を含有させることができる。
各種成分としては、例えば、コーティング組成物に一般的に用いられている、粘度調整剤,紫外線吸収剤,防藻剤,防カビ剤,抗菌剤,一般の顔料または染料および蛍光顔料等の着色剤,香料,界面活性剤,水やアルコール等の各種溶剤等が挙げられる。
《本発明の防汚用コーティング組成物の製造方法》
本発明の防汚用コーティング組成物は、公知のコーティング組成物の製造方法に従って製造することができ、具体的には、構成成分を、適宜混合(及び、必要に応じて適宜加熱溶解,冷却等)すること等によって、製造することができる。
《本発明の防汚用コーティング組成物の施与量》
本発明の防汚用コーティング組成物の施与量には、特に制限は無いが、満足の行く防汚性能,特に水系汚れ痕防止性能をある程度の期間維持し得るには、コーティング層の目付(塗布量)が10.0〜200g/m2となる量が好ましく、より好ましくは、20.0〜150g/m2,特に好ましくは、30〜120g/m2である。
《本発明の防汚用コーティング組成物の施与対象》
本発明の防汚用コーティング組成物の施与対象は、防汚性を必要とするものであれば屋内構造物や屋外構造物等のいずれでも良く、特に限定されないが、汚れが付着し易く、しかも汚れの除去が難しい、また、自然条件あるいは人為的操作によって樹脂の劣化及び/又は消失が起こり易く(コーティング層の自己崩壊性が進み易い)、更には雨等によるセルフクリーニング効果も期待できるという点では、屋外構造物に用いるのが、より効果的である。
屋外構造物としては、例えば、建物の、土壁その他の外壁,扉,門,門扉,屋上,テラス,又は外階段等,玄関や庭の敷石や飛び石,シャッター,雨戸,物置,塀,ステンドグラス,公園や遊園地の遊具,ベンチ,墓石,表札,自販機,駅のプラットホーム,道路,縁石,テニスコートや陸上競技場等を含む屋外施設の床面,プール(及びプールサイド),電柱,歩道橋,橋等が挙げられる。
屋内構造物としては、例えば、建物の内壁(特に、凹凸のあるクロス壁等),フローリング床面,天井,階段等が挙げられる。
上記の中でも、例えば、パテ等により敢えて凹凸を生じさせ、デザイン性を施した土壁や、刻印のある墓石や表札等の、水滴や雨垂れによる水系汚れ痕の生じやすい凹凸のあるものに用いるのが、より効果的である。
施与対象の材質としては、塗装膜,土,砂,石,セメント,木材,ガラス,プラスチック,タイル,陶,金属等が挙げられるが、これらに限定されるものでは無い。
これらの中でも、水滴や雨垂れによる水系汚れ痕の生じやすい凹凸のある材質に用いるのが、より効果的である。
本発明の防汚用コーティング組成物の施与方法は、後述する防汚処理方法に記載する。
本発明の防汚用コーティング組成物は、特に樹脂の劣化及び/又は消失によって塗膜自身を崩壊させていくことによって効果を発揮するため、自己崩壊性コーティング層を形成させるための組成物として、特に有用である。
[本発明の水系汚れ痕の防止剤]
本発明の水系汚れ痕の防止剤は、上記の本発明の防汚用コーティング組成物と同じ組成で良いが、特に、水系汚れ痕を防止することを主目的とするものである。
水系汚れ痕とは、上記したように、水滴や雨垂れ,泥水等によって濃縮され、施与対象面に残留した汚れを意味する。
[本発明の防汚処理方法]
本発明の防汚処理方法は、上記の本発明の防汚用コーティング組成物を施与面に施与することを特徴とするものである。
具体的な施与方法としては、各種の公知の方法を採用することができ、例えば、トリガー(ハンド)スプレー,塗装用ガン,あるいはエアゾールスプレー等によるスプレー塗布の他、スポンジに含浸させて施与する方法,ローラーや刷毛等によって施与する方法等が挙げられる。
施与量は、上述の「本発明の防汚用コーティング組成物」の施与量のところに記載した量が好ましい。
より好ましい防汚処理方法としては、上述の方法で防汚用コーティング組成物を対象物に施与した後、表層の樹脂の少なくとも一部を劣化及び/又は消失させることによって、コーティング層表面に(B)の少なくとも一部を露出させる方法等が挙げられる。
劣化及び/又は消失には、気温,湿度,風雨その他の自然条件下によるもののほか、酸やアルカリ溶液をかける,ライトを当てる等の人為的によるものも含まれる。
[本発明の構造物]
本発明の構造物は、上記の本発明の防汚用コーティング組成物を、表面の少なくとも一部に施与した構造物である。
この構造物は、コーティング層の表層近くの(A)樹脂が、自然条件下,或いは人為的な方法によって、徐々に劣化及び/又は消失していくため、汚れや水系汚れ痕の原因となる水滴や雨垂れや泥等が、点接触となって付着し難くなり、また親水性粒子を用いた場合には、更にセルフクリーニング効果により、水系汚れが雨等の空気中の水分によって自然に流され、あるいは人為的な水洗によって簡単に除去できるからである。
より好ましい構造物としては、コーティング組成物施与面の表層に、既に(B)の少なくとも一部が露出している構造物が挙げられる。
(B)が既に露出していることによって、構造物の設置当初から、水系汚れ痕の防止効果に優れるからである。
実施例に先立ち、本発明の性能を確認するための試験方法等を以下に記載する。
尚、評価用サンプルは、以下のようにして製造した。
施与対象:15cm×7.5cmの焼付け塗板(160℃で20分間色調が白いアクリルポリエステルメラミン樹脂(塗料)を焼き付けた鋼板)
施与方法:上記施与対象に、実施例・比較例の各「防汚用コーティング組成物」を、80g/m2になるように刷毛を用いて塗布し、24時間以上室温で乾燥させた。
1)コーティング層の硬度試験
実施例又は比較例の「防汚用コーティング組成物」を施与した上述の施与対象(15cm×7.5cmの焼付け塗板)に、「試験用ダスト15種」を0.2g振り掛けた。固く絞った綿タオルを500g加重で5回往復した。その後、十分に水洗いを行い余剰のダストを除去した。ダストを振り掛ける前後の色差を、TM式SMカラーコンピューター(スガ試験機株式会社)を用いて測定した。
色差が少ないことは、塗膜の硬度が高いこと,つまり汚れの食い込みが少なく、塗膜の初期の防汚性が、長期間維持できることを意味している。
尚、「試験用ダスト15種」とは、(社)日本粉体工業技術協会の標準粉体「JIS Z 8901 15種ダスト」である。
塗膜の硬度試験の評価基準は次の通りとした。
◎ 色差が2.0未満のもの
○ 色差が2.0以上4.0未満のもの
△ 色差が4.0以上6.0未満のもの
× 色差が6.0以上のもの
2)乾燥ダストの防汚性試験
「試験用ダスト15種」0.2gを、実施例又は比較例の「防汚用コーティング組成物」を施与した施与対象に均一に振り掛け、その後、優しくゆすり、ダストを振り落とした。ダスト振り掛け前後の色差を、TM式SMカラーコンピューター(スガ試験機株式会社)を用いて測定した。
防汚性試験の評価基準は次の通りとした。
◎ 色差が2.0未満のもの
○ 色差が2.0以上4.0未満のもの
△ 色差が4.0以上6.0未満のもの
× 色差が6.0以上のもの
3)水系汚れ痕の防汚性試験
「試験用ダスト15種」0.2gを9.8g水によく撹拌したものを汚染源とした。実施例又は比較例の「防汚用コーティング組成物」を施与した施与対象に均一にかけた後直に、優しく散水して汚染源を流し落とした。その後、十分に乾燥した。汚染源振り掛け前後の色差を、TM式SMカラーコンピューター(スガ試験機株式会社)を用いて測定した。
防汚性試験の評価基準は次の通りとした。
◎ 色差が2.0未満のもの
○ 色差が2.0以上4.0未満のもの
△ 色差が4.0以上6.0未満のもの
× 色差が6.0以上のもの
4)白ボケ、色調変化防止性試験
上記の評価用サンプルの作製方法にならい、色調が黒のアクリルポリエステルメラミン樹脂(塗料)を焼き付けたものを施与対象として使用した。
これに、実施例又は比較例の「防汚用コーティング組成物」を塗布・乾燥した後の色調を、未塗布部分の色調と目視によって比較し、評価した。
評価基準は、次の通りとした。
◎ 未塗布部分と比較して変化がわからなかったもの
○ 未塗布部分と比較して凝視することでやや違いがわかるもの
△ 未塗布部分と比較してやや違いがわかるもの
× 未塗布部分と比較して明らかに違いがわかるもの
[実施例1〜13,比較例1〜4]
下記表1の組成に従って、実施例又は比較例の防汚用コーティング組成物を製造した。
各組成物について、上記各試験を実施し、その結果を併せて表1に記載した。
表1から分かる通り、実施例の防汚用コーティング組成物は、比較例のものに比べて、コーティング層の硬度,乾燥ダストの防汚効果,水系汚れ痕の防止性,及び樹脂中への粒子の混入に伴う白ボケや色調変化の防止等のいずれにおいても、標準以上であり、尚かつそれらのバランスに優れていた。
尚、耐候性の悪い樹脂のみを用い、粒子を併用しなかった比較例3では、樹脂の劣化・消失によって、コーティング層表面が白化を起こし、却って汚れが付き易くなっていた。
一方、各実施例の防汚用コーティング組成物を施与した施与対象物を、12ヶ月間屋外に曝したところ、いずれも、太陽光や風雨等によって、コーティング層の樹脂部分に、粉化やざらつき等の劣化又は消失等の崩壊が見られ、更にコーティング層表面には、一部粒子の露出が見られるものの、例えば図1に示すように、実施例2の防汚用コーティング組成物を施与した施与対象物では、屋外に12ヶ月間曝した後であっても、防汚効果を維持できていた。
このことは、ナノ粒子の存在によって、本来施与面から脱落し易い「耐候性の悪い樹脂」を用いたコーティング層が、表面から徐々に劣化していくものの、層自体は、容易には脱落せずに、長期間施与面に留まっていることを示している。
本発明の防汚用コーティング組成物は、汚れ,特に水滴や雨垂れによる水系汚れ痕の防止性に優れた高硬度コーティング層を形成することができる。

Claims (10)

  1. 下記(A)及び(B)を含有することを特徴とする、防汚用コーティング組成物。
    (A)JIS K5600−7−7の条件でキセノンランプを照射後の、JIS K5600−4−7による60度鏡面光沢度が90%以下の樹脂
    (B)平均粒径が500nm以下の粒子
  2. 自己崩壊性コーティング層を形成させるためのものである、請求項1に記載の防汚用コーティング組成物。
  3. (A)の鏡面光沢度が85%以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の防汚用コーティング組成物。
  4. (A):(B)の含有比率が、4:1〜1:4であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の防汚用コーティング組成物。
  5. (B)の含有量が0.1〜20.0質量%であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の防汚用コーティング組成物。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の防汚用コーティング組成物からなる、水系汚れ痕の防止剤。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の防汚用コーティング組成物を対象物に施与することを特徴とする、防汚処理方法。
  8. 防汚用コーティング組成物を対象物に施与した後、表層の樹脂の少なくとも一部を劣化及び/又は消失させることによって、コーティング層表面に(B)の少なくとも一部を露出させることを特徴とする、請求項7に記載の防汚処理方法。
  9. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の防汚用コーティング組成物を、表面の少なくとも一部に施与した構造物。
  10. 施与したコーティング組成物の表面に、(B)の少なくとも一部が露出していることを特徴とする、請求項9に記載の構造物。
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