JP2013124868A - 検査装置、検査方法、コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 所定のバンドサイズであるバンド領域において、原稿画像と検査画像との位置合わせのための特徴点を用いて両画像の位置合わせを行って比較することで印刷物を検査する場合、バンド領域によっては特徴点の情報が不十分なために位置合わせの精度が低下し、正確な検査ができないことがある。
【解決手段】 所定のバンドサイズのバンド領域における原稿画像と検査画像との位置合わせを、所定のバンドサイズのバンド領域における特徴点の情報と、このバンド領域に隣接する領域における特徴点の情報とを用いて行い、両画像の比較に基づいて印刷物の検査を行う。
【選択図】 図5
【解決手段】 所定のバンドサイズのバンド領域における原稿画像と検査画像との位置合わせを、所定のバンドサイズのバンド領域における特徴点の情報と、このバンド領域に隣接する領域における特徴点の情報とを用いて行い、両画像の比較に基づいて印刷物の検査を行う。
【選択図】 図5
Description
本発明は、印刷物を検査する技術に関する。特に、印刷物を読み取った画像から印刷欠陥を検出する技術に関する。
印刷物を検査して、印刷物の印刷欠陥を検出する技術がある。この技術では、印刷装置に入力された原稿画像に基づいて印刷処理を行い、印刷装置から出力された印刷物を読取装置によってスキャンし、読み取り画像を得る。そして、読み取り画像と入力画像とから特徴点を抽出して位置合わせを行い、位置合わせ後の両画像どうしの比較処理することで、印刷欠陥を検出する。
特許文献1に開示される位置合わせの技術は、複数の領域に分割された画像に対して2段階の位置合わせ処理を行う技術である。特許文献1は、ある領域に対して1段階目の位置合わせ処理を行うことで大まかに領域に位置合わせを行い、続いて2段階目の位置合わせ処理を行うことで、精密に領域の位置合わせを行う技術を開示している。
特許文献1に開示される位置合わせの技術は、複数の領域に分割された画像に対して2段階の位置合わせ処理を行う技術である。特許文献1は、ある領域に対して1段階目の位置合わせ処理を行うことで大まかに領域に位置合わせを行い、続いて2段階目の位置合わせ処理を行うことで、精密に領域の位置合わせを行う技術を開示している。
位置合わせ処理を行うには位置合わせのための特徴点を抽出することが必要である。そのため、抽出される特徴点が位置合わせ処理を行うのに不十分である場合、位置合わせの精度は低下してしまう。例えば、印刷物の読み取り画像のバッファメモリの削減やリアルタイム検査のため、読取装置が順次読み取った画像を所定の大きさのバンド領域ごとに順次検査していく場合、バンド領域によっては、バンド領域内の特徴点の情報が不十分であることがある。バンド領域の画像が薄い文字や点から構成されることがあるためである。そのため、このようなバンド領域に対して、2段階の位置合わせ処理を行ったとしても、位置合わせの精度は向上せず、十分な精度で位置合わせ処理を行うことができないことがある。
本発明の検査装置は、印刷物に関する原稿画像と検査画像との位置合わせを行って、前記印刷物の検査を行う検査装置であって、前記位置合わせのための前記原稿画像および前記検査画像の両画像の特徴点を抽出する抽出手段と、前記両画像のうち、所定の大きさのバンド領域の画像を取得する取得手段と、前記抽出手段の抽出する前記バンド領域における特徴点を用いた第1の位置合わせを、前記バンド領域の両画像に対して行う位置合わせ手段と、前記第1の位置合わせ後の両画像を比較し、両画像間の差異の有無を判定する判定手段と、を有し、前記位置合わせ手段は、前記判定手段が差異を有すると判定した場合、前記バンド領域における前記位置合わせのための特徴点と、前記バンド領域と隣接する領域における前記位置合わせのための特徴点とを用いた両画像の第2の位置合わせを行い、前記判定手段は、前記第2の位置合わせ後の両画像間の差異の有無を判定することを特徴とする。
本発明により、バンド領域ごとの検品処理の精度を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、本実施例の検品ユニットおよびプリンタユニットを有するインライン検品装置の構成を示す図である。インライン検品装置はネットワークを介して外部のプリントサーバーやクライアントPCへと接続されている。また、このインライン検品装置は、コントローラユニット100、スキャナユニット101、プリンタユニット102、検品ユニット103、フィニッシャユニット104、ユーザインタフェースユニット(UIユニット)105を有する。
図1は、本実施例の検品ユニットおよびプリンタユニットを有するインライン検品装置の構成を示す図である。インライン検品装置はネットワークを介して外部のプリントサーバーやクライアントPCへと接続されている。また、このインライン検品装置は、コントローラユニット100、スキャナユニット101、プリンタユニット102、検品ユニット103、フィニッシャユニット104、ユーザインタフェースユニット(UIユニット)105を有する。
コントローラユニット100は、スキャナユニット101やプリンタユニット102、検品ユニット103、フィニッシャユニット104、UIユニット105と接続し、さらにLANなどのネットワークと接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
スキャナユニット101は、原稿台に置かれた原稿をデジタルデータとして読み込む。
プリンタユニット102は、一般的なプリンタユニットであって、コントローラユニット100から送信される画像データを受信し、この画像データに基づいて用紙などのシートに対して印刷処理を行って印刷物を出力する。この印刷処理は、電子写真方式によるものであっても、インクジェット方式によるものでもよく、プリンタユニット102の行う印刷処理の種類は本実施例に開示されるものだけに限られない。
検品ユニット103は、プリンタユニット102から出力される印刷物を検品センサーで読み取って検査する。検品ユニットの内部構成については後述する。
フィニッシャユニット104は、検品ユニット103で検査された印刷物を受け取り、ステープル処理などの後処理を行う。また、フィニッシャユニット104は、印刷物の排出先として、不図示の出力トレイおよびエスケープトレイを有し、検品ユニット103で検査された印刷物を、その印刷物に対する検査結果が区別可能になるように、出力トレイまたはエスケープトレイに排出する。
UIユニット105は、印刷の開始指示や画像の表示等を行う。
[コントローラユニットの内部構成]
本実施例のコントローラユニット100の内部構成を図2に示す。
本実施例のコントローラユニット100の内部構成を図2に示す。
CPU203は、コントローラユニット100の有する各処理部を制御する。また、CPU203は、後述の記憶部206に保存されているコンピュータプログラムを読み出して実行することで、図5(a)、(b)のフローチャートの処理を実行するように、各処理部を制御する。
記憶部206は、画像データや、圧縮されたデータ、などを保存するためのものであり、CPU203が動作するためのシステムワークメモリ等も含まれる。また、記憶部206は、図5(a)、(b)のフローチャートの処理をCPU203に実行させるためのコンピュータプログラムを保存する。
UIユニットI/F204は、UIユニット105とのインターフェースで、UIユニット105に表示する画像データをUIユニット105に対して出力する。また、UIユニットI/F204は、UIユニット105からユーザが入力した情報をCPU203に送信する。
ネットワークI/F205は、LAN106に接続し、画像データや各情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス201上に配置される。
イメージバスI/F207は、システムバス201と画像データを高速で転送するイメージバス202とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
イメージバス202は、PCIバスまたはIEEE1394などの高速バスで構成される。
デバイスI/F211は、画像入出力デバイスであるスキャナユニット101やプリンタユニット102とコントローラユニット100を接続し、画像データの送受信を行う。
入力画像処理部209は、スキャナユニット101で読み取られた画像やLAN106を経由して外部から受信した画像などの入力画像データに対し補正、加工、編集を施し、その後のプリント出力または画像送信に適した処理を行う。
出力画像処理部210は、入力画像処理部209で処理された画像データに対して、プリンタユニット102の特性に合わせた補正処理等を行い、処理後の画像データをデバイスI/F211を介してプリンタユニット102へ送信する。なお、この送信された画像データを受信したプリンタユニット102は、この画像データに基づいて印刷処理を行って印刷物を出力する。
検品画像処理部208は、検品ユニット103で読み取られた印刷物の画像データから印刷物の検査処理を行う。また、検品画像処理部208は、スキャナユニット101で読み取られた画像やLAN106を経由して外部から受信した画像などの入力画像データに対し検品処理で用いるデータの生成を行う。
[検品ユニットの内部構成]
検品ユニット103の内部構成の一例を図3(a)、図3(b)に示す。
検品ユニット103の内部構成の一例を図3(a)、図3(b)に示す。
図3(a)は検品ユニットの断面図を示している。プリンタユニット102から出力された印刷物は、給紙ローラー301によって検品ユニット103の内部に引き込まれる。その後、印刷物は搬送ベルト302上を転送されながら、搬送ベルト302上にある検品センサー303を用いて印刷物上の画像を読み取る。読み取った画像を用いて検品画像処理部208が検品処理(後述)を行った後に、印刷物は排紙ローラー304からフィニッシャユニット104へと出力される。なお、ここでは図示しないが、検品センサー303は両面印刷物にも対応できるように搬送ベルト302の下側からも検品センサーで読み取る構造であってもよい。
図3(b)は搬送ベルト302の部分を上面視した例を示す図である。ここで、検品センサー303は、搬送されてきた印刷物310の全面の画像を、印刷物310の搬送方向に沿ってライン毎に順次読み取り、検品画像処理部208に送信する。
[検品画像処理部の構成]
検品画像処理部208の構成を図4(a)に示す。
検品画像処理部208の構成を図4(a)に示す。
図4(a)は図2に示す検品画像処理部208の構成を示している。検品画像処理部208は、入力画像解析部401と検品処理部402を有し、検品処理を実行する。
入力画像解析部401は、スキャナユニット101で読み取られた画像やLAN106を経由して外部から受信した画像などの入力画像データから検品処理部402で用いるリファレンスデータを生成する。詳しい構成については、図4(b)を用いて後述する。
検品処理部402は、入力画像解析部401で生成されたリファレンスデータと検品センサー303によって取得された印刷物の画像データから、印刷物の印刷欠陥を検出する。詳しい構成については、図4(c)を用いて後述する。
[インライン検品処理]
以下で本実施例のインライン検品処理について、図5(a)を用いて説明する。図5(a)のフローチャートに示される一連の処理は、記憶部206に記憶されているコンピュータプログラムをCPU203が読み出して実行することで、各処理部の動作が制御されて行われる。
以下で本実施例のインライン検品処理について、図5(a)を用いて説明する。図5(a)のフローチャートに示される一連の処理は、記憶部206に記憶されているコンピュータプログラムをCPU203が読み出して実行することで、各処理部の動作が制御されて行われる。
ステップS501において、入力画像解析部401は、入力画像データを解析してリファレンスデータを生成し、記憶部206に保存する。
ステップS502において、入力画像処理部209および出力画像処理部210は、入力画像データに対して画像処理を施し、プリンタユニット102が処理可能な画像データを生成してプリンタユニット102へ送信する。なおプリンタユニット102は受信した画像データに基づいて印刷処理を行って印刷物を出力する。
ステップS503において、検品処理部402は、バンド領域(後述)ごとに入力されるスキャン画像データに対して検品処理を実行する。この処理によって印刷欠陥と判定された画素の周辺領域をエラー領域と呼ぶ。
ステップS504において、検品処理部402は、1ページ分の全てのバンド領域のスキャン画像データに対して検品処理が実行されたか否かを判定する。是であると判定された場合、処理はステップS505へ進む。一方そうでない場合、全てのバンド領域のスキャン画像データに対して検品処理が実行されるまで、処理はステップS503へ進む。
ステップS505において、検品処理部402は、エラー領域があるかどうかを判定する。是であると判定された場合、処理はステップS506へ進み、そうでない場合(すなわちエラー領域は、1ページ分のスキャン画像データにおいて、存在しない場合)、処理は終了する。
ステップS506において、検品処理部402は、1つのエラー領域に対して、該エラー領域は再位置合わせを行って再検品処理が行われるべき領域であるか否かを判定する。是であると判定された場合、処理はステップS507へ進み、そうでない場合、処理はステップS508へ進む。
ステップS507において、検品処理部402は、ステップS506にて是であると判定されたエラー領域に対して、再検品処理を実行する。
ステップS508において、検品処理部402は、全てのエラー領域に対してステップS506の処理を実行したか否かを判定する。是であると判定された場合、処理はステップS509へ進み、そうでない場合、全てのエラー領域に対してステップS506の処理を実行するように処理はステップS506へ進む。
ステップS509において、CPU203は、ステップS506〜S508の処理結果を受けて、エラー処理を実行する。このステップS509の処理について詳述する。
まずCPU203は、ステップS506〜S508の再検品処理の結果であるエラーデータが記憶部206に保存されているかどうかを判定する。
この判定の結果、エラーデータが記憶部206に保存されていない場合、CPU203は、印刷物に印刷欠陥がないと判定し、この印刷物をフィニッシャユニット104の出力トレイに排出するようにフィニッシャユニット104を制御する。
一方で、エラーデータが記憶部206に保存されている場合、CPU203は、印刷物に印刷欠陥があると判定し、この印刷物をフィニッシャユニット104のエスケープトレイに排出するようにフィニッシャユニット104を制御する。またこの場合に、CPU203は後続の印刷処理を停止するようにプリンタユニット102を制御し、記憶部206に保存されているエラーデータのエラー領域座標位置およびエラー領域画像をUIユニット105に表示させるように制御しても良い。以上がステップS509の処理の詳細である。
以上のステップS501〜S509までの一連の処理が本実施例のインライン検品処理である。
[入力画像解析部]
入力画像解析部401は、ステップS501の処理を実行する。この入力画像解析部401について、詳述する。
入力画像解析部401は、ステップS501の処理を実行する。この入力画像解析部401について、詳述する。
図4(b)を用いて入力画像解析部401の詳細な構成について説明する。図4(b)は入力画像解析部401のブロック図を示す。入力画像解析部401は、入力画像前処理部401−A、解像度変換部401−B、特徴量抽出部401−C、パッチ抽出部401−D、バンド分割部401−E、リファレンスデータ保存部401−Fを有する。
入力画像前処理部401−Aは、入力画像データに対し、検品センサー303の光学特性を加味した処理を行う。光学特性を加味した処理とは、例えば検品センサー303による画像データのボケ(画像の濃淡部がゆるやかな傾斜をもって読み込まれる)を考慮したスムージング処理などである。
解像度変換部401−Bは、入力画像前処理部401−Aで処理された後の画像データを、検品センサー303で読み取られたスキャン画像データと比較可能な解像度(例えば300dpi)に変換した画像データを生成する。ここで生成された画像データをリファレンス画像データと呼ぶ。
なお、用紙に印刷されるべき画像内容と同じ内容を表す画像データを原稿画像とも呼ぶ。本実施例では、入力画像データ、入力画像前処理部401−Aで処理された後の画像データ、リファレンス画像データが原稿画像である。
図8(a)はこのリファレンス画像データの一例を示す。この図8(a)は、濃い色の文字と薄い色の文字と写真でリファレンス画像データが構成されていることを示している。
特徴量抽出部401−Cは、解像度変換部401−Bで生成されたリファレンス画像データから画像の特徴量を抽出する。本実施例では、画像の特徴は画像のエッジ特徴(画像の濃淡差)のことをさし、特徴量抽出部401−Cは、ここでは例えば5×5のエッジ抽出フィルタを用いて、エッジ特徴の強度(エッジ強度)を特徴量画像データとして抽出する。
図8(b)はこの特徴量画像データの一例を示す。この図8(b)では、エッジ特徴の強い(エッジ強度の強い)部分が黒く表現されている。すなわち、特徴量画像データとして、リファレンス画像データのうち、濃い色の文字の輪郭がよく抽出されていることがわかる。
パッチ抽出部401−Dは、特徴量抽出部401−Cによって抽出された特徴量画像データを用いて、特徴量が大きいリファレンス画像データの画素(中心画素)の周辺領域を、位置合わせに用いるためのパッチ領域(リファレンスパッチ)として抽出する。ここでは例えばエッジ強度があらかじめ設定された閾値以上の画素が中心画素となる。そして、パッチ抽出部401−Dは、この中心画素を含む128×128画素(パッチサイズ)の周辺領域をリファレンスパッチとして抽出する。パッチ抽出部401−Dは、このリファレンスパッチにおけるリファレンス画像データ、中心画素の座標位置(中心座標位置)、特徴量の強度をパッチ情報として生成する。なお中心画素間の距離が近いがために、複数のリファレンスパッチが重複してしまうような場合、中心画素の特徴量が高いほうをリファレンスパッチとして抽出する。ここでパッチ抽出部401−Dは、リファレンス画像データの特徴点を抽出しているともいえる。
図8(c)は特徴量画像データからリファレンスパッチが抽出された結果を示す。この図8(c)は、リファレンスパッチがリファレンス画像データの濃い色の文字の部分からよく抽出されていることを示している。
バンド分割部401−Eは、ターゲット画像データ(後述)とリファレンス画像データの比較を、所定の大きさの画像領域(バンド領域)ごとに行うため、各バンド領域のサイズ(バンドサイズ)を決定する。そしてバンド分割部401―Eは、決定された各バンドサイズでリファレンス画像データをバンド領域ごとに読み出すための各バンド領域の読み出し開始位置および読み出し終了位置を決定する。
具体的に本実施例では、バンド分割部401−Eは、各バンドサイズを均一な所定のバンドサイズに決定する。そして、バンド分割部401−Eは、1番目のバンド領域の読み出し開始位置をリファレンス画像データの先頭位置に決定し、1番目のバンド領域の読み出し終了位置をこの読み出し開始位置から所定のバンドサイズを加算した位置に決定する。そして2番目のバンド領域の読み出し開始位置を1番目の読み出し終了位置に決定し、2番目のバンド領域の読み出し終了位置を2番目のバンド領域の読み出し開始位置から所定のバンドサイズを加算した位置に決定する。3番目のバンド領域以降についても同様にして、読み出し開始位置および読み出し終了位置が決定される。
図8(d)は、バンド分割部401−Eで決定されるバンドサイズによって複数のバンド領域に画像が分割される概念図である。この図8(d)は、リファレンス画像データが、各バンド領域のバンドサイズがそれぞれ均一である、5つのバンド領域に分割されていることを示している。
また、図8(d)をより詳細にみると、2番目のバンド領域(上から2番目のバンド領域)には、バンド領域全体に偏りなく十分なリファレンスパッチが配置されていることが分かる。また、4番目のバンド領域には、数は少ないもののバンド領域の左右の両側にリファレンスパッチが配置されていることが分かる。その一方で、1番目のバンド領域には、リファレンスパッチが左側に偏って配置されていることが分かる。1番目のバンド領域のようにリファレンスパッチの配置位置が左側に偏っていると、後述のバンド領域ごとの位置合わせにおいて、右側の位置合わせに失敗する(図8(b)参照)。すると、リファレンス画像データの1番目のバンド領域の右側には薄い色の文字があるため、後述の検品判定で印刷欠陥とされてしまう(図8(c)、(d)参照)。
最後にリファレンスデータ保存部401−Fについて説明する。
リファレンスデータ保存部401−Fは、以下の(1)〜(3)のデータをリファレンスデータとして、記憶部206に保存する。(1)解像度変換部401−Bで生成されたリファレンス画像データ、(2)パッチ抽出部401−Dで生成された各リファレンスパッチのパッチ情報、(3)バンド分割部401−Eで決定された各バンド領域の読み出し開始位置および読み出し終了位置。
以上が入力画像解析部401の詳細な構成である。なお、ステップS501の処理は、入力画像前処理部401−Aからリファレンスデータ保存部401−Fまでの各部が順に処理を実行することで行われる。
[検品処理部]
検品処理部402は、ステップS503〜S508の処理を実行する。この検品処理部402について、詳述する。
検品処理部402は、ステップS503〜S508の処理を実行する。この検品処理部402について、詳述する。
まずは図4(c)を用いて検品処理部402の詳細な構成について説明し、続いてステップS503、S506、S507の処理の詳細について後述する。
図4(c)は検品処理部402のブロック図を示す。検品処理部402は、解像度変換部402−A、パッチ特定部402−B、パラメータ算出部402−C、位置合わせ部402−D、差分画像生成部、判定部402−F、判定結果保存部402−G、近傍パッチ選択部402−Hを有する。
解像度変換部402−Aは、バンド領域分のスキャン画像データを受信し、リファレンス画像データと同等な解像度(例えば300dpi)に変換する。解像度変換後のスキャン画像データをターゲット画像データと呼ぶ(図9(a)参照)。
なお、用紙に印刷された画像内容と同じ内容を表す画像データを検査画像とも呼ぶ。ここでは、スキャン画像データ、ターゲット画像データは、検査画像と呼ぶ。
パッチ特定部402−Bは、記憶部206に保存されたリファレンスデータを用いて、バンド領域のターゲット画像データにおける、リファレンスパッチの中心座標位置に対応する座標位置を特定する。
この処理について図示すると、例えば、パッチ特定部402−Bは、図10に示すように、リファレンスパッチの中心座標位置(x1、y1)と対応するターゲット画像データ(ターゲットパッチ)中の座標位置(対応座標位置)(x1´、y1´)を特定する。この特定には公知の方法を用いる。
パラメータ算出部402−Cは、リファレンス画像データとターゲット画像データの位置合わせに用いるパラメータ(位置合わせパラメータ)を算出する。なお、本実施例において位置合わせはアフィン変換を用いて位置合わせを行い、位置合わせパラメータは下記式のa〜fである。アフィン変換の式を以下に示す。
上記変換式で用いるパラメータa、b、c、d、e、fはリファレンス画像データの中心座標位置およびターゲット画像データの対応座標位置の対応関係から最小二乗法を用いて算出する。具体的には、パラメータ算出部402−Cは、パッチ特定部402−Bが特定した互いに対応関係にある座標位置のx1、y1、x1´、y1´を、上記変換式のx、y、x´、y´に代入した条件式をリファレンスパッチごとに求め、求めた条件式を最小二乗で満たすパラメータを算出する。
位置合わせ部402−Dは、パラメータ算出部402−Cによって算出されたパラメータを用いて、リファレンス画像データとターゲット画像データとの位置合わせを行う(図9(b)参照)。
差分画像生成部402−Eは、位置合わせされたリファレンス画像データとターゲット画像データとを比較して、差分画像データを生成する(図9(c)参照)。
判定部402−Fは、差分画像生成部402−Eによって生成された差分画像データから印刷欠陥が存在するかを判定する(図9(d)参照)。
判定結果保存部402−Gは、判定部402−Fが印刷欠陥であると判定した画素についてのエラーデータを記憶部206に保存する。なおエラー領域とは、印刷欠陥と判定された画素とその近傍画素(例えば128×128画素)を含む周辺領域である。
近傍パッチ選択部402−Hは、判定部402−Fが印刷欠陥であると判定した画素の座標位置の近傍にリファレンスパッチがあるかを判定し、リファレンスパッチがある場合、近傍のリファレンスパッチのパッチ情報をパラメータ算出部402−Cへ送信する。
[ステップS503の処理]
ステップS503の処理について図6(a)を用いて詳述する。図6(a)は、ステップS503の処理フローを示したフローチャートである。なおこの処理は処理対象となるバンド領域ごとに行われる処理であり、ステップS601〜S607aまでの一連処理が終了すると、次のバンド領域を処理対象とすべく、バンド領域の読み出し開始位置および読み出し終了位置が更新される。
ステップS503の処理について図6(a)を用いて詳述する。図6(a)は、ステップS503の処理フローを示したフローチャートである。なおこの処理は処理対象となるバンド領域ごとに行われる処理であり、ステップS601〜S607aまでの一連処理が終了すると、次のバンド領域を処理対象とすべく、バンド領域の読み出し開始位置および読み出し終了位置が更新される。
ステップS601において、解像度変換部402−Aは、まず、リファレンスデータを受信し、処理対象となっているバンド領域の読み出し開始位置および読み出し終了位置を取得し、読み出し終了位置と読み出し開始位置との差分からバンド領域の大きさ(バンドサイズ)を特定する。
そして解像度変換部402−Aは、スキャン画像データをラインごとに受信して、スキャン画像データをバンドサイズ分バッファリングし、このバンド領域のスキャン画像データに対して解像度変換を行う。解像度変換後のスキャン画像データをターゲット画像データと呼ぶ。図9(a)には、ターゲット画像データの一例を示す。このターゲット画像データは濃い色の文字画像および薄い色の文字画像が斜行して読み込まれている。
また、解像度変換部402−Aは、記憶部206に保存されているリファレンス画像データの読み出し開始位置および読み出し終了位置を用いて、処理対象となっているバンド領域のリファレンス画像データを取得する。
ステップS602において、パッチ特定部402−Bは、記憶部206に保存されたリファレンスデータを用いて、リファレンスパッチの中心座標位置に対応する対応座標位置を特定する。
具体的な処理について以下で述べる。
まずパッチ特定部402−Bは、処理対象となっているバンド領域のリファレンス画像データに含まれるパッチ情報を取得する。そしてパッチ特定部402−Bは、この取得したパッチ情報からリファレンスパッチのリファレンス画像データ(リファレンスパッチ画像)およびリファレンスパッチの中心座標位置を取得する(図10(a)参照)。図9(b)の上図は、リファレンスパッチの一例を示している。
次にパッチ特定部402は、リファレンスパッチの中心座標位置と等しい座標位置を中心に、リファレンスパッチのパッチサイズと同じサイズの領域(ターゲットパッチ)におけるターゲット画像データ(ターゲットパッチ画像)を取得する。
そしてパッチ特定部402−Bは、公知の方法を用いて両画像のずれ量を求める。例えばリファレンスパッチ画像とターゲットパッチ画像との両画像に対してFFT(高速フーリエ変換)処理を行い、両画像の周波数空間での相互相関係数を求め、この係数のピーク値をずれ量として求める方法などがある。このずれ量は中心座標位置が対応座標位置に対してどれだけずれているかを示している。
パッチ特定部402−Bは、この求まったずれ量およびリファレンスパッチの中心座標位置から、ターゲットパッチの対応座標位置を求める。また、パッチ特定部402−Bは、リファレンスパッチの中心座標位置を参照すれば、この中心座標位置がずれた先であるターゲットパッチの対応座標位置を取得できるように、これら中心座標位置と対応座標位置との対応関係を表す情報(パッチ間対応情報)を記憶部206へ保存する。なおこのパッチ間対応情報はステップS507においても用いられる。ここでパッチ特定部402−Bはターゲット画像データの特徴点を抽出しているともいえる。
そしてパッチ特定部402−Bは、処理対象となっているバンド領域のリファレンスデータのパッチ情報をパラメータ算出部402−Cへ送信する。
ステップS603aにおいて、パラメータ算出部402−Cは、パッチ特定部402−Bからパッチ情報を取得する。そしてパラメータ算出部402−Cは、取得したパッチ情報の中心座標位置をもとに、ステップS602において保存された座標位置のパッチ間対応情報を参照することで、対応座標位置を取得する。
次にパラメータ算出部402−Cは、取得したリファレンスパッチの中心座標位置とターゲットパッチの対応座標位置とから、位置合わせパラメータを上述した方法で求める。すなわち、ここでパラメータ算出部402−Cは、バンド領域における原稿画像および検査画像の特徴点に基づいて、第1の位置合わせパラメータを求めている。
ステップS604aにおいて、位置合わせ部402−Dは、求まったアフィン変換パラメータを用いて、処理対象となっているバンド領域のリファレンス画像データに対してアフィン変換を行う。これによりリファレンス画像データとターゲット画像データとの位置合わせが行われる。図9(b)の下図は、アフィン変換によって位置合わせされたリファレンス画像データの一例を示しており、破線の四角形の枠はアフィン変換前のリファレンス画像データの位置を示している。すなわち、ここで位置合わせ部402−Dは、処理対象となっているバンド領域の両画像に対して、第1の位置合わせパラメータを用いた第1の位置合わせを行っている。
ステップS605aにおいて、差分画像生成部402−Eは、位置合わせ部402−Dによって位置合わせが行われたリファレンス画像データとターゲット画像データとを比較して両画像データの差分を取ることによって差分画像データを生成する。具体的には、この差分画像データは、差分画像データの各座標位置における画素データを、位置合わせ後の両画像データの各座標位置における画素データどうしの差分の絶対値とすることで生成される。すなわち、
差分画像データ=|リファレンス画像データ − ターゲット画像データ|
である。図9(c)には、位置合わせ後の両画像データの比較の一例を示している。この図9(c)で、左図のターゲット画像データから右図の位置合わせ後のリファレンス画像データまで延びる各破線の両端は、両画像データ間で比較される画素の座標位置の対応関係を示している。すなわち、図9(c)は、リファレンスパッチが左側に偏っているために、ターゲット画像データの左側の濃い色の文字の画像については精度よく位置合わせされていることを表すが、右側の薄い色の文字の画像については位置合わせの精度が十分でないことを表す。したがって、右側の薄い色の文字の画像の領域において、両画像データ間の差分が大きくなってしまう。
差分画像データ=|リファレンス画像データ − ターゲット画像データ|
である。図9(c)には、位置合わせ後の両画像データの比較の一例を示している。この図9(c)で、左図のターゲット画像データから右図の位置合わせ後のリファレンス画像データまで延びる各破線の両端は、両画像データ間で比較される画素の座標位置の対応関係を示している。すなわち、図9(c)は、リファレンスパッチが左側に偏っているために、ターゲット画像データの左側の濃い色の文字の画像については精度よく位置合わせされていることを表すが、右側の薄い色の文字の画像については位置合わせの精度が十分でないことを表す。したがって、右側の薄い色の文字の画像の領域において、両画像データ間の差分が大きくなってしまう。
ステップS606aにおいて、判定部402−Fは、差分画像生成部402−Eの生成した差分画像データに対して閾値処理を行って、閾値以上の差分画像データを持つ画素の座標位置に対応するターゲット画像データを印刷欠陥と判定する。すなわち、判定部402−Fは、差分画像データに対して閾値処理を行うことで、リファレンス画像データとターゲット画像データとの両画像間の差異の有無を判定している。図9(d)には、差分画像データに対する閾値処理の結果、印刷欠陥とみなされた領域(エラー領域)の一例を示している。図9(d)では、図9(c)での比較において、両画像データ間の差分が大きくなってしまった、薄い色の文字の画像領域がエラー領域であると判定されている。
ステップS607aにおいて、判定結果保存部402−Gは、判定部402−Fが印刷欠陥であると判定した画素についてのエラーデータを記憶部206へ保存する。
具体的な処理について説明する。まず判定結果保存部402−Gは、判定部402−Fが印刷欠陥であると判定した画素の座標位置(エラー領域座標位置)を特定する。続いて判定結果保存部402−Gは、その座標位置を含む、数画素×数画素(例えば128×128画素)の周辺領域(エラー領域)におけるターゲット画像データ(エラー領域画像データ)を特定する。そして判定結果保存部402−Gは、特定されたエラー領域座標位置およびエラー領域画像データをエラー領域のデータ(すなわちエラーデータ)として記憶部206へ保存する。なお、このエラー領域として指定できる周辺領域のサイズは他の固定値を用いても、ユーザ指示によりUIユニット105が設定した値を用いてもよい。
以上がステップS503のバンド領域ごとの検品処理の詳細な処理である。
[ステップS506の処理]
ステップS506の処理について図11を用いて詳述する。このステップの処理は、エラー領域が再位置合わせを行って再検品処理すべき領域であるか否かを判定する処理であって、近傍パッチ選択部402−Hによって実行される。また、この処理はエラー領域ごとに実行される。
ステップS506の処理について図11を用いて詳述する。このステップの処理は、エラー領域が再位置合わせを行って再検品処理すべき領域であるか否かを判定する処理であって、近傍パッチ選択部402−Hによって実行される。また、この処理はエラー領域ごとに実行される。
まず、近傍パッチ選択部402−Hは、処理対象であるエラー領域についてのエラーデータと、リファレンスデータとを記憶部206から取得する。
続いて近傍パッチ選択部402−Hは、エラーデータのエラー領域座標位置から所定の距離までの範囲内、且つ、エラー領域の属するバンド領域と隣接するバンド領域(隣接バンド領域)に、リファレンスパッチの中心座標位置が含まれるか否かを判定する。言い換えると、近傍パッチ選択部402−Hは、エラー領域の近傍にリファレンスパッチがあるかどうかを判定する。なお、エラーデータのエラー領域座標位置から所定の距離までの範囲内にリファレンスパッチの中心座標位置が含まれるとは、エラー領域の近傍にリファレンスパッチがあるということを表す。そして、エラーデータのエラー領域座標位置から所定の距離までの範囲内にリファレンスパッチの中心座標位置が含まれないとは、エラー領域の近傍にリファレンスパッチがないということを表す。
これにより、エラー領域が検出された要因が、エラー領域におけるターゲット画像データおよびリファレンス画像データの位置合わせの精度と関係するのかどうかがわかる。つまり、エラー領域の近傍にリファレンスパッチがある場合、エラー領域についての両画像データの位置合わせの精度は悪くないはずなので、エラー領域の検出要因は位置合わせの精度によるものでないとみなせる。一方で、そうでない場合、検出されたエラー領域は、エラー領域についての両画像データの位置合わせの精度を向上させれば検出されないものである可能性がある。
したがって、エラー領域の近傍にリファレンスパッチがある場合、近傍パッチ選択部402−Hは、エラー領域は再位置合わせを行わない領域であると判定して、処理をステップS508へ進める。一方で、エラー領域の近傍にリファレンスパッチがない場合、近傍パッチ選択部402−Hは、エラー領域は再位置合わせを行うべき領域であると判定して、処理をステップS507へ進める。
ここで、処理をステップS507へ進める際の近傍パッチ選択部402−Hの処理について説明する。
近傍パッチ選択部402−Hは、隣接バンド領域におけるリファレンスデータのパッチ情報を、エラー領域における再位置合わせのために用いられる追加のパッチ情報としてパラメータ算出部402−Cへ送信する。さらに詳しく述べると、本実施例では、近傍パッチ選択部402−Hは、隣接バンド領域におけるパッチ情報のうち、エラー領域からの距離が所定の距離までのリファレンスデータのパッチ情報を選択して、送信する。
図11を用いて説明する。図11(a)に示されたエラー領域に対し、近傍パッチ選択部402−Hは、図11(b)に示すように、隣接バンド領域の内側、且つ、エラー領域座標位置を中心とした円の内側に、リファレンスパッチの中心座標位置が含まれているかを判定する。図11(b)では、3つのリファレンスパッチの中心座標位置が含まれていることが分かる。すなわち、エラー領域の近傍にリファレンスパッチがあると判定される。そして、近傍パッチ選択部402−Hは、これら3つのリファレンスパッチのパッチ情報をパラメータ算出部402−Cへ送信する。
なお、送信すべきパッチ情報の選択方法は、図11を用いて上述した方法のほかにも、例えば図12に示す条件に基づいてパッチ情報を選択してもよい。具体的には近傍パッチ選択部402−Hは、パッチ情報(特徴量の強度および中心座標位置)とエラー領域座標位置とに基づき、パッチ情報が図12のグラフにおいてどの領域に属するかを判定する。そして近傍パッチ選択部402−Hは、パッチ情報がOK領域に属する場合、このパッチ情報を再検品処理に用いられるものとして選択し、パッチ情報がNG領域に属する場合、このパッチ情報を選択しない。このようにリファレンスパッチの特徴量の強度と距離に対して、選択の重み付けを行うことで、エラー領域の位置合わせに使用するパッチの精度を上げることができる。
なお選択の重み付けを行う理由は、エラー領域からの距離が近いパッチ情報であっても特徴量の強度が低い場合にはエッジ(特徴点)がぼやけている可能性があり、位置合わせに有効なパッチ情報とは言えないことがあるからである。また、特徴量の強度が高いパッチ情報であっても、エラー領域座標位置からの距離が遠いと、パッチ情報(特に中心座標位置)はエラー領域の近傍とは異なる幾何変形の影響を受けている可能性があり、位置合わせに有効なパッチ情報とは言えないことがあるからである。
以上がステップS506の処理の詳細である。
[ステップS507の処理]
ステップS507の処理について図6(b)を用いて詳述する。図6(b)は、ステップS507で行われる一連の処理を示したフローチャートであって、エラー領域について再位置合わせを行って再び印刷欠陥の検出を行う再検品処理を示したものである。
ステップS507の処理について図6(b)を用いて詳述する。図6(b)は、ステップS507で行われる一連の処理を示したフローチャートであって、エラー領域について再位置合わせを行って再び印刷欠陥の検出を行う再検品処理を示したものである。
S603bにおいて、パラメータ算出部402−Cは、エラー領域座標位置を含むバンド領域のリファレンス画像データを特定し、そのバンド領域のリファレンス画像データにおけるパッチ情報(1)を取得する。また、パラメータ算出部402−Cは、ステップS506で近傍パッチ選択部402−Hが送信したパッチ情報(2)を取得する。
そして、パラメータ算出部402−Cは、取得したパッチ情報(1)・(2)からリファレンスパッチの中心座標位置を取得し、この中心座標位置と対応関係にあるターゲットパッチの対応座標位置を取得する。このターゲットパッチの対応座標位置の取得には、パッチ特定部402−BがステップS602にて記憶部206に記憶した、リファレンスパッチの中心座標位置とターゲットパッチの対応座標位置との対応関係の情報を用いる。すなわち、パラメータ算出部402−Cは、リファレンスパッチの中心座標位置をこの対応関係の情報から検索し、対応するターゲットパッチの対応座標位置を取得する。
リファレンスパッチの中心座標位置とターゲットパッチの対応座標位置を取得したパラメータ算出部402−Cは、ステップS503と同様にして、アフィン変換パラメータa、b、c、d、e、fを求める。これによって求まるアフィン変換パラメータは、エラー領域の属するバンド領域のリファレンスパッチのパッチ情報に加え、エラー領域の近傍にあるリファレンスパッチのパッチ情報を考慮したものとなる。このアフィン変換パラメータは第2の位置合わせパラメータであるともいえる。
ステップS604bにおいて、位置合わせ部402−Dは、パラメータ算出部402−Cによって特定されたバンド領域のリファレンス画像データに対し、求められたアフィン変換パラメータを用いてアフィン変換する。これによって、エラー領域画像データおよびリファレンス画像データは、エラー領域の属するバンド領域のパッチ情報に加え、エラー領域の属するバンド領域以外(隣接するバンド領域)のパッチ情報も用いて位置合わせ(第2の位置合わせ)が行われる。すなわちこの位置合わせの精度は、用いられるパッチ情報がステップS604aでの位置合わせよりも多いので、ステップS503で行われた位置合わせの精度以上になる。
ステップS605bにおいて、差分画像生成部402−Eは、エラー領域について、再位置合わせの行われたエラー領域画像データとリファレンス画像データとの差分画像データを生成する。差分画像データの生成方法はステップS605aと同様である。
ステップS606bにおいて、判定部402−Fは、ステップS606aと同様に、エラー領域についての差分画像データを用いて印刷欠陥を判定する。
ステップS607bにおいて、判定結果保存部402−Gは、ステップS607aと同様に、エラーデータを記憶部206に保存する。
以上がステップS507で行われる再検品処理の詳細である。
[本実施例の効果]
図13を用いて本実施例の効果について説明する。
図13を用いて本実施例の効果について説明する。
図13(a)は、ステップS503の検品処理によって検出されたエラー領域を含むターゲット画像データの一例である。これは図9(d)と同じ画像データである。
図13(b)の上図は、エラー領域の属するバンド領域に含まれるリファレンスパッチとステップS506の処理によって選択された隣接バンド領域に含まれるリファレンスパッチを示した図である。また、図13(b)の下図は、図13(b)の上図に示されたリファレンスパッチを用いて、エラー領域を含むバンド領域のリファレンス画像データに対して、アフィン変換を施して再位置合わせを行ったことを示す図である。ここでの破線の四角形の枠はアフィン変換前のリファレンス画像データの位置を示している。
図13(c)は、図13(b)で示した再位置合わせ後のリファレンス画像データと図13(a)に示したターゲット画像データとの比較を示す図である。この図13(c)で、左図のターゲット画像データから右図の再位置合わせされたリファレンス画像データまで延びる各破線の両端は、両画像データ間で互いに比較される画素の座標位置の対応関係を示している。すなわち、図13(c)は、ターゲット画像データの左側の濃い色の文字の画像についても、右側の薄い色の文字の画像についても、精度よく位置合わせされていることを表す。これは、再位置合わせに用いられたリファレンスパッチが、エラー領域の属するバンド領域のものに加えてエラー領域近傍の隣接バンド領域のものであったからである。したがって、図13(c)のように位置合わせされた両画像データ間の比較において、位置合わせ精度が不十分であるためのエラー領域が検出されることはない。図13(d)は、ステップS503の処理においてはエラー領域として検出されていた領域が、再検品処理によって、エラー領域として検出されないことを示している。
したがって、本実施例では、エラー領域に対して、エラー領域近傍のパッチ情報をさらに用いて再位置合わせ処理を伴う再検品処理を行うことで、位置合わせ精度が不十分なために検出されてしまうエラー領域を減らすことできる。そのため、バンド領域ごとに検品処理を行った際に位置合わせに適切な特徴がバンド領域内に少ない場合でも、検品処理精度の低下を抑制することができる。
(実施例1の変形例1)
実施例1において、検品処理部402はステップS505の処理を行い、エラー領域が存在すればそのエラー領域に対して再検品処理を行う構成であるが、エラー領域の要因を特定してから再検品処理を行うかを判定してもよい。
実施例1において、検品処理部402はステップS505の処理を行い、エラー領域が存在すればそのエラー領域に対して再検品処理を行う構成であるが、エラー領域の要因を特定してから再検品処理を行うかを判定してもよい。
例えば図14の差分画像データに示すように、印刷欠陥画素の面積(白色部分の面積に相当)が所定の面積よりも大きい場合、検品処理部402は、エラー領域は位置合わせの精度以外の要因によって検出されたと判定し、再検品処理を実行しないようにする。一方、印刷欠陥画素の面積が所定の面積以下である場合、検品処理部402は、検出されるエラー領域に対して、再検品処理を実行するようにする。
本変形例のように、印刷欠陥画素の面積に応じて再検品処理を実行するか否かを判定することにより、再検品処理に伴う位置合わせパラメータの算出など複雑な処理に要する計算量を削減することができる。
(実施例1の変形例2)
実施例1において、検品処理部402はステップS506の処理を行い、エラー領域近傍にリファレンスパッチがあるかを判定することで、再検品処理を行うかを判定する構成である。しかし、本発明はこれに限られず、バンド領域内におけるエラー領域座標位置に基づき、エラー領域に対する再検品処理を行うかを判定する構成でもよい。
実施例1において、検品処理部402はステップS506の処理を行い、エラー領域近傍にリファレンスパッチがあるかを判定することで、再検品処理を行うかを判定する構成である。しかし、本発明はこれに限られず、バンド領域内におけるエラー領域座標位置に基づき、エラー領域に対する再検品処理を行うかを判定する構成でもよい。
例えば図15に示すように、1つのバンド領域においてエラー領域が複数存在し、かつ複数のエラー領域のうち1箇所でもリファレンスパッチが抽出された箇所にエラー領域が検出された場合、検品処理部402は、再検品処理は実行しない。これは、位置合わせの精度が比較的高い部分においてエラー領域が検出されていることになり、そのようなエラー領域は再検品処理を行ったとしてもエラー領域として再び検出されるからである。そうでない場合、検品処理部402は、再検品処理を実行する。
本変形例のように、バンド領域内でのエラー領域の検出位置とリファレンスパッチの位置関係に基づいて再検品処理を実行するか否かを判定することにより、再検品処理に伴う位置合わせパラメータの算出など複雑な処理に要する計算量を削減することができる。
(実施例1の変形例3)
実施例1において、検品処理部402はステップS506の処理を行い、エラー領域近傍にリファレンスパッチがあるかを判定することで、再検品処理を行うかを判定する構成である。しかし、再検品処理を行うかどうかを、印刷物のシートの種類(用紙種)に応じて判定する構成であってもよい。
実施例1において、検品処理部402はステップS506の処理を行い、エラー領域近傍にリファレンスパッチがあるかを判定することで、再検品処理を行うかを判定する構成である。しかし、再検品処理を行うかどうかを、印刷物のシートの種類(用紙種)に応じて判定する構成であってもよい。
図16はUIユニット105に表示される設定画面を示した図である。例えば、図16に示すように、用紙種に応じて再検品処理のON/OFF設定を行うようにしておき、ユーザが指定した用紙種の印刷物に対してのみ再検品処理を実行させるようにする。
本変形例では、ユーザが指定した用紙種の印刷物に対してのみ再検品処理が行われる。そのため、普通紙に対する再検品処理の設定をOFFにすることで、例えば一般的に重要でない内容を印刷する際に用いられる普通紙の印刷物に対してはそれほど厳密に検品処理を行わないようにできる。一方で、例えば厚紙に対する再検品処理の設定をONにすることで、印刷された画像が人目に晒されることになる表紙に用いられる厚紙に対しては厳密に検品処理を行うようにすることができる。すなわち、このように用紙種に応じて再検品処理のON/OFF設定を行うことで、用紙の重要度によって検品精度を変えることができる。
(実施例1の変形例4)
実施例1において、検品処理部402はステップS506の処理を行い、エラー領域近傍にリファレンスパッチがあるかを判定することで、再検品処理を行うかを判定する構成である。しかし、プロセススピード(プリンタユニット102で実行される画像形成の速度)に応じて、再検品処理を実行するかを判定する構成であってもよい。
実施例1において、検品処理部402はステップS506の処理を行い、エラー領域近傍にリファレンスパッチがあるかを判定することで、再検品処理を行うかを判定する構成である。しかし、プロセススピード(プリンタユニット102で実行される画像形成の速度)に応じて、再検品処理を実行するかを判定する構成であってもよい。
プリンタユニット102では画像を形成する対象であるシート(用紙など)への画像定着性を上げるため、用紙種に応じてプロセススピードを変えて、用紙表面からトナーが剥がれたり、定着ベルト上にトナーが残留したりしてしまうことを防止している。例えば普通紙よりも厚紙を処理する場合の方が、プロセススピードが遅くなるため、再検品処理に時間をかけることが可能となる。
図17はUIユニット105に表示される設定画面を示した図である。図17に示すように、プロセススピードに応じて再検品処理のON/OFF設定を行えるようにしておき、ユーザが指定したプロセススピードで画像形成される場合のみ、再検品処理を実施できるようにする。これにより、プリンタユニットの画像形成プロセスに適した検品処理が可能となる。
また、検品処理部402は、プロセススピードが通常の速度(等速)の場合は、再検品処理を実行しないが、プロセススピードが通常よりも遅い速度(1/2速度や1/3速度)の場合には再検品処理を実行するような構成であってもよい。
(実施例2)
実施例1では、全バンド領域の検品処理が終了した後(ステップS504でNOと判定された後)に、再検品処理を行うように構成しているが、本実施例では、処理対象のバンド領域に対し、S503の検品処理とS507の再検品処理を順次行う。
実施例1では、全バンド領域の検品処理が終了した後(ステップS504でNOと判定された後)に、再検品処理を行うように構成しているが、本実施例では、処理対象のバンド領域に対し、S503の検品処理とS507の再検品処理を順次行う。
この構成について図5(b)を用いて説明する。なお、図5(a)と同じ番号を振っているものについては、図5(a)の処理と同様の処理を行う。また、本実施例の構成は、特に断りがなければ実施例1の構成と同様のものとして、説明を省略する。
まず、ステップS501およびS502の処理が実行される。
次にステップS503において、バンド領域の検品処理が実行される。ここでパッチ間対応情報が記憶部206へ保存される。
続くステップS506において、ステップS503での検品処理の結果検出されたエラー領域は再検品処理が行われるべき領域かどうかが判定される。是と判定された場合、処理はステップS507へ進み、そうでない場合、処理はステップS513へ進む。
ステップS507において、ステップS506にて再検品処理が行われるべきと判定されたエラー領域に対して、記憶部206に保存されたパッチ間対応情報を用いて再検品処理が行われる。なお、この場合、1番目のバンド領域については直前に処理対象となったバンド領域がない。そのため、1番目のバンド領域に属するエラー領域の再検品処理を実行する際には、2番目以降のバンド領域に関してのパッチ間対応情報が記憶部206に保存した時点で再検品処理を実行すればよい。
ステップS513において、CPU203は、印刷物の検品処理/再検品処理が終了するかを判定する。具体的なこのステップS513の処理について詳述する。
まずCPU203は、ステップS507の再検品処理の結果であるエラーデータが記憶部206に保存されているか、および、処理対象となっているバンド領域が最後のバンド領域かどうかを判定する。
この判定の結果、エラーデータが記憶部206に保存されておらず、処理対象のバンド領域が最後のバンド領域である場合、CPU203は、印刷物に印刷欠陥がないと判定し、処理を終了させる。また、CPU203は、この印刷物をフィニッシャユニット104の出力トレイに排出するようにフィニッシャユニット104を制御する。
また、エラーデータが記憶部206に保存されている場合、CPU203は、印刷物に印刷欠陥があると判定し、全てのバンド領域を処理したか否かを問わず、処理を終了させる。また、CPU203は、この印刷物をフィニッシャユニット104のエスケープトレイに排出するようにフィニッシャユニット104を制御する。この場合、CPU203は後続の印刷処理を停止するようにプリンタユニット102を制御し、記憶部206に保存されているエラーデータのエラー領域座標位置およびエラー領域画像をUIユニット105に表示させるように制御しても良い。
一方で、処理対処のバンド領域が最後のバンド領域でもなく、エラーデータが記憶部206に保存もされていない場合、CPU203は、次のバンド領域の検品処理/再検品処理を続けるべく、処理をステップS503へ進める。
以上がステップS513の処理の詳細である。
このように、検品処理と再検品処理を順次行い、その結果に基づいて処理の続行・終了を判定するため、印刷欠陥が存在していると判定された時点で処理を打ち切ることができ、検品処理/再検品処理にかける処理時間を削減させることができる。
(実施例3)
実施例1では検品処理部402がエラー領域に対して、隣接バンド領域のリファレンスパッチをさらに用いて、再位置合わせを行った再検品処理を行うことで、バンド領域ごとに検品処理する際の位置合わせ精度の低下という課題を解決した。
実施例1では検品処理部402がエラー領域に対して、隣接バンド領域のリファレンスパッチをさらに用いて、再位置合わせを行った再検品処理を行うことで、バンド領域ごとに検品処理する際の位置合わせ精度の低下という課題を解決した。
本実施例では、再検品処理を行わずにバンド領域ごとの検品処理を行う構成について説明する。具体的に本実施例では、リファレンスデータのパッチ情報に基づいてバンド領域を予め拡張することによって、バンド領域の検品処理の際にバンド領域に含まれるパッチ情報が不十分となってしまうことを回避する。そしてそれにより、バンド領域ごとの検品処理を行う場合でも位置合わせ精度の低下してしまうことを抑制する。
以下で本実施例におけるバンド分割部401−Eについて説明するが、その他の構成については実施例1の構成と同様であるため説明を省略する。
[バンド分割部]
図7は本実施例におけるバンド分割部401−Eの実行する処理フローを示したフローチャートである。
図7は本実施例におけるバンド分割部401−Eの実行する処理フローを示したフローチャートである。
ステップS701において、バンド分割部401−Eは、バンド領域の数を表す変数nを1に初期化し、n番目(すなわち1番目)のバンド領域の読み出し開始位置をリファレンス画像データの先頭位置に設定する(初期化と言う)。
ステップS702において、バンド分割部401−Eは、n番目のバンド領域の読み出し終了位置が設定されていない場合、n番目のバンド領域の読み出し開始位置に予め設定されていた所定のバンドサイズを加算した位置に設定する。そしてバンド分割部401−Eは、読み出し開始位置から読み出し終了位置までのリファレンス画像データに含まれるパッチ情報を、パッチ抽出部401−Dから取得する。
ステップS703において、バンド分割部401−Eは、ステップS702で取得したパッチ情報からリファレンスパッチの個数および分布を算出する。そして、バンド分割部401−Eは、算出したリファレンスパッチの個数および分布(つまりリファレンス画像データの特徴点の情報)が位置合わせに用いるに十分とされる条件を満たすかどうかを判定(評価)する。すなわち、バンド分割部401−Eは、パッチ情報は十分であるかを判定(評価)する。是と判定された場合、処理はステップS704へ進み、そうでない場合、処理はステップS705へ進む。
なお、ステップS703での判定基準となる条件を図18に示す。図18はバンド領域の各主走査位置におけるリファレンスパッチの度数分布を表すヒストグラムを示す。なおここで主走査位置とは、図8(d)や図9などに示したバンド領域の長軸方向に沿った位置(x1、x2、・・・、xn)のことであり、度数とは各主走査位置におけるリファレンスパッチの個数のことである。
ステップS703において、是と判定される条件は、各主走査位置における度数が所定の閾値を超えていることである。図18で説明すると、各主走査位置x1〜xnの度数d1〜dnが下記の条件を満たす場合に、パッチ情報は十分であると判定する。
d1>閾値 且つ d2>閾値 且つ ・・・ 且つ dn>閾値
ステップS704において、バンド分割部401−Eは、n番目のバンド領域を確定する。具体的には、バンド分割部401−Eは、n番目のバンド領域についての読み出し開始位置および読み出し終了位置を記憶部206に保存し、n+1番目のバンド領域の読み出し開始位置に、n番目のバンド領域の読み出し終了位置を設定する。そして、バンド分割部401−Eは、変数nを1つインクリメントし、処理をステップS707へ進める。
ステップS704において、バンド分割部401−Eは、n番目のバンド領域を確定する。具体的には、バンド分割部401−Eは、n番目のバンド領域についての読み出し開始位置および読み出し終了位置を記憶部206に保存し、n+1番目のバンド領域の読み出し開始位置に、n番目のバンド領域の読み出し終了位置を設定する。そして、バンド分割部401−Eは、変数nを1つインクリメントし、処理をステップS707へ進める。
ステップS705において、バンド分割部401−Eは、n番目のバンド領域の読み出し終了位置を、さらに追加バンドサイズを加算した位置に設定しなおすことが可能かどうかを判定する。すなわち、バンド分割部401−Eは、n番目のバンド領域は拡張可能であるかを判定する。是と判定された場合、処理はステップS706へ進み、そうでない場合、処理はステップS704へ進む。
ここでn番目のバンド領域が拡張可能であるかは、拡張前のn番目のバンド領域のバンドサイズが所定の上限値を超えていないかどうかで判定する。拡張前のn番目のバンド領域のバンドサイズが所定の上限値を超えている場合、n番目のバンド領域は拡張できないと判定され、拡張前のn番目のバンド領域のバンドサイズが所定の上限値以下である場合、n番目のバンド領域は拡張できると判定される。
ステップS706において、図19に示されるように、バンド分割部401−Eは、n番目のバンド領域の読み出し終了位置を、追加バンドサイズを加算した位置に設定しなおし、処理をステップS702に進める。
ステップS707において、バンド分割部401−Eは、n番目のバンド領域の読み出し開始位置がリファレンス画像データの終了位置よりも後方の位置であるかどうかを判定することで、次のバンド領域を設定するかどうかを判定する。是である場合、処理はステップS702へ進み、そうでない場合、処理は終了する。
以上の一連の処理によって設定された各バンド領域の読み出し開始位置および読み出し終了位置が、リファレンスデータとして記憶部206へ保存される。そして、記憶部206に保存されたこれらの読み出し開始位置および読み出し終了位置は、検品処理部402が行う検品処理に用いられる。
本実施例では、バンド領域を動的に拡張することによって、バンド領域ごとに検品処理を行う場合であっても、位置合わせの精度の低下を抑制することができる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。その処理は、上述した実施例の機能を実現させるソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。その処理は、上述した実施例の機能を実現させるソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (5)
- 印刷物に関する原稿画像と検査画像との位置合わせを行って、前記印刷物の検査を行う検査装置であって、
前記位置合わせのための前記原稿画像および前記検査画像の両画像の特徴点を抽出する抽出手段と、
前記両画像のうち、所定の大きさのバンド領域の画像を取得する取得手段と、
前記抽出手段の抽出する前記バンド領域における特徴点を用いた第1の位置合わせを、前記バンド領域の両画像に対して行う位置合わせ手段と、
前記第1の位置合わせ後の両画像を比較し、両画像間の差異の有無を判定する判定手段と、
を有し、
前記位置合わせ手段は、前記判定手段が差異を有すると判定した場合、前記バンド領域における前記位置合わせのための特徴点と、前記バンド領域と隣接する領域における前記位置合わせのための特徴点とを用いた両画像の第2の位置合わせを行い、
前記判定手段は、前記第2の位置合わせ後の両画像間の差異の有無を判定することを特徴とする検査装置。 - 印刷物に関する原稿画像と検査画像とのバンド領域での位置合わせを行って、前記印刷物の検査を行う検査装置であって、
前記位置合わせのための前記原稿画像および前記検査画像の両画像の特徴点を抽出する抽出手段と、
所定の大きさの領域における前記抽出手段の抽出する特徴点の情報が前記位置合わせのための条件を満たすかどうかを評価し、評価の結果に基づいた大きさのバンド領域を設定する設定手段と、
前記両画像のうち、前記設定されたバンド領域の画像を取得する取得手段と、
前記抽出手段の抽出する前記設定されたバンド領域における特徴点を用いた位置合わせを、前記設定されたバンド領域の両画像に対して行う位置合わせ手段と、
前記位置合わせ後の両画像を比較し、両画像間の差異の有無を判定する判定手段と、
を有することを特徴とする検査装置。 - 印刷物に関する原稿画像と検査画像との位置合わせを行って、前記印刷物の検査を行う検査方法であって、
前記位置合わせのための前記原稿画像および前記検査画像の両画像の特徴点を抽出する抽出工程と、
前記両画像のうち、所定の大きさのバンド領域の画像を取得する取得工程と、
前記抽出工程の抽出する前記バンド領域における特徴点を用いた第1の位置合わせを、前記バンド領域の両画像に対して行う第1の位置合わせ工程と、
前記第1の位置合わせ後の両画像を比較し、両画像間の差異の有無を判定する第1の判定工程と、
前記第1の判定工程において差異があると判定された場合、前記バンド領域における前記位置合わせのための特徴点と、前記バンド領域と隣接する領域における前記位置合わせのための特徴点とを用いた両画像の第2の位置合わせを行う第2の位置合わせ工程と、
前記第2の位置合わせ後の両画像間の差異の有無を判定する第2の判定工程と、
を有することを特徴とする検査方法。 - 印刷物に関する原稿画像と検査画像とのバンド領域での位置合わせを行って、前記印刷物の検査を行う検査方法であって、
前記位置合わせのための前記原稿画像および前記検査画像の両画像の特徴点を抽出する抽出工程と、
所定の大きさの領域における前記抽出工程で抽出される特徴点の情報が前記位置合わせのための条件を満たすかどうかを評価し、評価の結果に基づいた大きさのバンド領域を設定する設定工程と、
前記両画像のうち、前記設定されたバンド領域の画像を取得する取得工程と、
前記抽出工程で抽出される前記設定されたバンド領域における特徴点を用いた位置合わせを、前記設定されたバンド領域の両画像に対して行う位置合わせ工程と、
前記位置合わせ後の両画像を比較し、両画像間の差異の有無を判定する判定工程と、
を有することを特徴とする検査方法。 - 請求項1または2に記載の検査装置の各手段として、コンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
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