JP2013124052A - ガーニッシュクリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】車体パネルに対するガーニッシュの位置を変更可能なガーニッシュクリップにおいて、取付作業を容易にする。
【解決手段】取付孔が形成されたサイドシルにガーニッシュを取り付けるガーニッシュクリップ1であって、軸部11と、軸部の外面に突設された第1弾性爪22と、ガーニッシュ結合部15とを備えたピン2と、筒部36と、筒部の外面に突設された第2弾性爪41と、筒部に設けられた係合部51及び下端面78とを有するグロメット3とを有し、第1弾性爪を係合部51から下端面78に移動させる際に、第1弾性爪が発生する抵抗力を第1抵抗力とし、第2弾性爪が取付孔を通過する際に、第2弾性爪が発生する抵抗力を第2抵抗力とすると、第1抵抗力が第2抵抗力よりも大きくなるように、第1弾性爪及び第2弾性爪を構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体パネルにガーニッシュを取り付けるために用いられるガーニッシュクリップに関し、より詳細にはガーニッシュを車体パネルに仮結合した状態での塗装を可能にする技術に関する。
車体パネルとガーニッシュ(バンパを含む)との色調等の外観を統一するために、車体パネルとガーニッシュとを同時に塗装することがある。しかしながら、車体パネルとガーニッシュとが互いに接触する境界部は、塗料の回り込みが不均一となり、塗装が均質にならないことがある。また、ガーニッシュの車体パネルに対するずれが生じたときに、境界部の塗装されていない部分が外部に露出することがある。このような不具合を解消するべく、ピン及びグロメットからなり、ピンのグロメットに対する挿入長さを変更することによって、ガーニッシュが車体パネルの表面から離間した第1状態と、ガーニッシュが車体パネルの表面に近接(接触)した第2状態とに、両部材を維持するガーニッシュクリップがある(例えば、特許文献1)。
特開昭63−175666号公報
このような第1状態と第2状態とを取り得るガーニッシュクリップは、組み付け作業性の観点から一塊の組立体として供給されることが好ましい。しかしながら、ガーニッシュクリップを予め第1状態の組立体とした後に、ガーニッシュクリップを車体パネル又はガーニッシュに結合する場合に、意図せずガーニッシュクリップが第1状態から第2状態へと変位し、ガーニッシュを所望の状態に維持することができないという問題がある。特に、ガーニッシュクリップは、取り付け時にガーニッシュ及び車体パネルによって覆われ、外部からアクセスすることが困難になるため、ガーニッシュクリップを所望の状態に維持することが難しい。
本発明は、以上の背景を鑑みてなされたものであって、車体パネルに対するガーニッシュの位置を変更可能なガーニッシュクリップにおいて、取付作業を容易にすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、取付孔(76)が形成された車体パネル(5)にガーニッシュ(4)を取り付けるために用いられるガーニッシュクリップ(1)であって、軸部(11)と、前記軸部の外面に突設された第1弾性爪(22)と、前記ガーニッシュに結合するべく、前記軸部の一端に設けられたガーニッシュ結合部(15)とを備えたピン(2)と、前記軸部を受容すると共に前記取付孔に挿入可能な筒部(36)と、前記取付孔に係合するべく、前記筒部の外面に突設された第2弾性爪(41)と、前記軸部の前記筒部に対する挿入長さが所定の第1位置であるときに前記第1弾性爪と係合するべく、前記筒部に設けられた第1係合部(51)と、前記軸部の前記筒部に対する挿入長さが前記第1位置よりも長い第2位置であるときに前記第1弾性爪と係合するべく、前記筒部に設けられた第2係合部(78)とを有するグロメット(3)とを有し、前記軸部を前記筒部に対して挿入し、前記第1弾性爪を前記第1係合部から前記第2係合部に移動させる際に、前記第1弾性爪が発生する抵抗力を第1抵抗力とし、前記筒部を前記取付孔に挿入し、前記第2弾性爪が前記取付孔を通過する際に、前記第2弾性爪が発生する抵抗力を第2抵抗力とすると、前記第1抵抗力が前記第2抵抗力よりも大きくなるように、前記第1弾性爪及び前記第2弾性爪が構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1抵抗力が第2抵抗力よりも大きいため、グロメットを取付孔に挿入する際に、意図せずピンが第1位置から第2位置に移動することが抑制される。そのため、ガーニッシュクリップの取付孔への取付作業が容易になる。
本発明の他の側面は、前記第2弾性爪は、前記筒部の外面から内面に貫通するU字状のスリット(42)によって画定された片持ち片(44)の外面に形成され、前記軸部が前記第1位置にあるときに、前記片持ち片に対応する前記軸部の外面には、前記片持ち片が突入可能な第1凹部(31)が形成されていることを特徴とする。また、前記第2弾性爪は、前記筒部の外面から内面に貫通するU字状のスリット(42)によって画定された片持ち片(44)の外面に形成されており、前記軸部が前記第2位置にあるときに、前記片持ち片に対応する前記軸部の外面には、前記片持ち片が突入可能な第2凹部(31)が形成されていることを特徴とする。なお、第1凹部と第2凹部とは連続してもよい。
この構成によれば、第1位置における第2弾性爪が変形し易くなり、第2抵抗力を低減させることができる。また、第2位置における第2弾性爪が変形し易くなり、取付孔からのグロメットの抜き出しを容易にすることができる。
本発明の他の側面は、前記軸部の一端側には、前記軸部の径方向に突出したピン側フランジ(12)が設けられ、前記筒部の前記ピン側フランジに対応する側の端部には、径方向に突出したグロメット側フランジ(37)が設けられ、前記軸部が前記第2位置にあるときに、前記グロメット側フランジと前記ピン側フランジとの間には第1シール部材(61)が介装されてシールがなされ、前記筒部が前記取付孔に挿入された状態で、前記グロメット側フランジと前記取付孔の周縁部との間には第2シール部材(62)が介装されてシールがなされることを特徴とする。
この構成によれば、取付孔を液密にシールすることができる。
以上の構成によれば、車体パネルに対するガーニッシュの位置を変更可能なガーニッシュクリップにおいて、取付作業を容易にすることができる。
ガーニッシュクリップの第1状態を示す斜視図 ピンの正面図 ピンの側面図 グロメットの正面図 グロメットの側面図 ガーニッシュクリップの第1状態における側面図 ガーニッシュクリップによるサイドシルへのガーニッシュの仮結合状態を示す図 ガーニッシュクリップによるサイドシルへのガーニッシュの結合完了状態を示す図 図8のIX−IX断面図
以下、図面を参照して、本発明を自動車の車体パネルにガーニッシュを結合するために使用されるガーニッシュクリップに適用した実施形態について詳細に説明する。車体パネルは、例えばサイドシルやアウタパネル、フロントフェンダ等の車体を構成する部材であってよい。
図1及び図7に示すように、ガーニッシュクリップ1は、ピン2と、ピン2が挿入されるグロメット3とを有している。ガーニッシュクリップ1は、ピン2がガーニッシュ4に結合し、グロメット3がサイドシル5に結合することによって、サイドシル5にガーニッシュ4を結合する。ピン2及びグロメット3は、それぞれの軸線A、Bが互いに同軸となるように配置されている。本実施形態では、図1に示すように、軸線A、Bに沿った方向を上下方向とする。ピン2及びグロメット3は、樹脂を射出成形することによって形成されている。
図2及び図3に示すように、ピン2は、基端(上端)から先端(下端)に上下方向に延びる円柱状の軸部11を有している。軸部11の基端には、軸部11の径方向外方へと突出した板状のピン側フランジ12が形成されている。ピン側フランジ12は、外形が四角形に形成され、その縁部には下方に突出すると共に縁部に沿って延設された縁壁13が形成されている。ピン側フランジ12の軸部11側の上面には、ガーニッシュ結合部15が上方へと突設されている。ガーニッシュ結合部15は、ピン側フランジ12から突出する四角柱状の首部16と、首部16の先端に設けられ、首部16から軸線Aと直交する方向に突出した拡頭部17とを有している。
軸部11は、その内部に軸部11の先端又は基端へと開口する内孔21を有して中空に形成されている。軸部11の外周面には、2つの第1弾性爪22が軸線Aを中心とした対称位置に形成されている。第1弾性爪22は、軸部11の外面から内孔21へと貫通するU字状のスリット23によって切り出された(画定された)上方へと延びる片持ち片24と、片持ち片24の外面に突設された爪部25とを有している。片持ち片24は、可撓性を有し、軸部11の軸線A側へと傾倒可能に形成されている。換言すると、片持ち片24は、内孔21内へと傾倒可能に形成されている。爪部25は、上方へと進むにつれて軸部11の外方へと突出する傾斜面27と、傾斜面27の上端縁に連続する上方を向く逆止面28と、傾斜面27の先端側に連続し、下方を向く面を形成する段部29とを有している。
図3に示すように、軸部11の外周面であって、各第1弾性爪22が設けられた部分のそれぞれの基端側の部分には、軸線A方向に延在する凹部31が凹設されている。図2及び図3に示すように、軸部11の外周面には、軸部11の先端から基端へと軸線Aに沿って延在する2つのガイド凸部32が、軸線Aを中心とした対称位置に突設されている。
図1、図4及び図5に示すように、グロメット3は、基端(上端)から先端(下端)に上下方向に延びる両端が開口した円筒形状の筒部36と、筒部36の基端部に設けられ、筒部36の外方へと突出した四角形板状のグロメット側フランジ37と有している。筒部36の内部に形成された基端から先端へと貫通する孔を通孔38とする。グロメット側フランジ37の上面には、通孔38を囲むように円環状のボス39が上方へと突設されている。
筒部36の基端側部分には、2つの第2弾性爪41が軸線Bを中心とした対称位置に形成されている。第2弾性爪41は、筒部36の外面から通孔38へと貫通するU字状のスリット42によって切り出された(画定された)上方へと延びる片持ち片44と、片持ち片44の外面に突設された爪部45とを有している。片持ち片44は、可撓性を有し、筒部36の通孔38内へと傾倒可能に形成されている。爪部45は、上方へと進むにつれて筒部36の外方へと突出する傾斜面47と、傾斜面47の上端縁に連続する上方を向く逆止面48とを有している。
筒部36の各第2弾性爪41が設けられた部分の先端側部分には、筒部36の外周面から通孔38に貫通する係合孔51がそれぞれ形成されている。筒部36の内周面、すなわち通孔38の壁面には、基端から先端へと軸線Bに沿って延在す2つのガイド溝52が、軸線Bを中心とした対称位置に形成されている。
ピン2とグロメット3とは、ガーニッシュ4又はサイドシル5に結合する前に、互いに組み合わされて図1及び図6に示す形態をとる。ピン2をグロメット3に組み付ける際には、ピン側フランジ12の下面に軸部11を囲む環状の第1シール部材61を装着し、グロメット側フランジ37の下面に筒部36を囲む環状の第2シール部材62を装着する。ピン2及びグロメット3を互いに同軸に配置した状態で、ピン2の軸部11の先端部をグロメット3の通孔38の基端側に挿入する。このとき、ピン2のガイド凸部32がグロメット3のガイド溝52に嵌合し、ピン2及びグロメット3の軸線A、B回りの相対回転位置が定められる。軸部11を通孔38に挿入する際には、第1弾性爪22の爪部25が段部29及び傾斜面27において通孔38の孔壁に突き当たり、片持ち片24が軸部11の内方へと傾倒することによって、第1弾性爪22は通孔38内に進入可能となる。軸部11の通孔38への挿入が進むと、図1及び図6に示すように、第1弾性爪22は係合孔51に到達し、爪部25が係合孔51内に突入し、片持ち片24が復元力によって初期の状態に復帰する。この状態では、爪部25の逆止面28が係合孔51の孔壁の上縁に突き当たることによって、ピン2の通孔38に対する上方への移動、すなわち抜去方向への移動が阻止される。また、爪部25の段部29が係合孔51の孔壁の下縁に突き当たることによって、ピン2の通孔38に対する下方への移動が阻止される。このように、第1弾性爪22が係合孔51内に配置された状態をガーニッシュクリップ1の第1状態(初期状態)といい、ピン2のグロメット3に対する位置を第1位置という。
ガーニッシュクリップ1を第1状態とした上で、ガーニッシュクリップ1をガーニッシュ4及びサイドシル5に結合する。ガーニッシュ4は、その裏面にピン2のガーニッシュ結合部15に結合する結合座71を有している。結合座71は、ガーニッシュ4の裏面に突設された一対の板状の壁72と、一対の壁72の突出端縁同士を連結する板状の梁73と、梁73に形成されたスリット74とを有している。スリット74は、梁73を貫通すると共に、一端が梁73の側部に開口している。スリット74にガーニッシュ結合部15の首部16を挿入し、拡頭部17をスリット74の孔縁に引っ掛けることによって、ピン2とガーニッシュ4とが結合される。このとき、拡頭部17とピン側フランジ12との間に梁73ががた付きなく挟持されることが好ましい。
サイドシル5は、鋼板からなり、その鋼板部分に貫通孔である取付孔76が形成されている。本実施形態では、取付孔76は、図9に示すように、その断面が四角形となっている。他の実施形態では、取付孔76は円孔であってよい。取付孔76にグロメット3の筒部36が挿入される。このとき、グロメット3の第2弾性爪41は、取付孔76の直線状部分(辺)に対応するように配置され、その爪部45において取付孔76の孔縁に接触し、押圧される。第2弾性爪41は、取付孔76の孔縁に押圧されることによって片持ち片44が筒部36の内方に傾倒し、爪部45が取付孔76を通過する。このとき、片持ち片44の背面(内面)は、ピン2の軸部11の凹部31に対向しているため、片持ち片44は凹部31内へと傾倒によって進入することができる。爪部45が取付孔76を通過した後は、片持ち片44が復元力によって初期の位置に復帰し、爪部45は逆止面48において取付孔76の孔縁に係合し、グロメット3のサイドシル5に対する上方(抜去方向)への移動が規制される。このとき、第2シール部材62はグロメット側フランジ37とサイドシル5の取付孔76の孔縁部分との間に挟持され、両部材間をシールする。以上のようにして、図7に示すように、ガーニッシュクリップ1は、ガーニッシュ4とサイドシル5とを互いに離間した状態に結合する。この状態を仮結合状態という。
図7に示す仮結合状態において、ガーニッシュ4をサイドシル5側に押し込むことによって、図8に示すようなガーニッシュ4がサイドシル5の表面に近接して配置された結合完了状態へと移行する。仮結合状態から結合完了状態へと移行する際には、ガーニッシュクリップ1は、ピン2がグロメット3に対して第1位置から更に挿入され、第1弾性爪22が通孔38の下端開口から外部に突出した第2位置に移動する。第2位置では、第1弾性爪22の逆止面28が筒部36の下端面(第2係合部)78に引っ掛かり、グロメット3に対するピン2の上方(抜去方向)への移動が規制される。ピン2がグロメット3に対して第2位置にあるときの状態を、ガーニッシュクリップ1の第2状態という。第2状態では、ピン側フランジ12とボス39との間に第1シール部材61が挟持され、両部材間がシールされる。
ピン2をグロメット3に対して第1位置から第2位置に移動させるために必要な挿入力(軸部11を通孔38内に押し込む挿入力)、すなわち、全ての第1弾性爪22が係合孔51内から通孔38の下端面78に到達するまでに第1弾性爪22が発生する抵抗力(第1弾性爪22の片持ち片24を弾性力に抗して軸部11の内方へと傾倒(変形)させるために必要な力、及び爪部25と通孔38との接触面に生じる摩擦力)を第1抵抗力とする。また、グロメット3の筒部36を取付孔76に挿入するために必要な挿入力、すなわち、全ての第2弾性爪41が取付孔76を通過する際に第2弾性爪41が発生する抵抗力(第2弾性爪41の片持ち片44を弾性力に抗して筒部36の内方へと傾倒(変形)させるために必要な力、及び爪部45と取付孔76との接触面に生じる摩擦力)を第2抵抗力とする。このように規定すると、本実施形態では、第1抵抗力が第2抵抗力よりも大きくなるように第1弾性爪22及び第2弾性爪41の形状が設定されている。第1抵抗力及び第2抵抗力は、片持ち片24、44の長さ及び太さ、爪部25、45の片持ち片24、44に対する位置及び突出長さ、傾斜面27、47の傾き及び表面形状、段部29の突出長さ及び傾き、ピン2及びグロメット3の材質等を変化させることによって調整することができる。
第1抵抗力が第2抵抗力よりも大きいため、本実施形態に係るガーニッシュクリップ1は、グロメット3を取付孔76に挿入する際に、第1状態から第2状態へと意図せず移行することが防止される。そのため、ガーニッシュクリップ1のサイドシル5への取り付け操作が容易である。
本実施形態に係るガーニッシュクリップ1は、ガーニッシュ4をサイドシル5の表面から離間した仮結合状態に維持することができるため、この状態でサイドシル5及びガーニッシュ4を同時にスプレー等によって塗装し、塗装が完了した後にガーニッシュ4をサイドシル5の表面に配置した結合完了状態へと移行させることができる。仮結合状態で塗装を行うことによって、結合完了状態においてサイドシル5のガーニッシュ4に覆われる部分にも塗料が回りこんで塗装を施すことが可能になるため、結合完了状態においてサイドシル5とガーニッシュ4との境界部分の塗装を確実に行うことができる。また、ピン側フランジ12の縁部に縁壁13を設け、ピン側フランジ12の下面、すなわち縁壁13によって囲まれた部分に第1シール部材61を配置したため、第1シール部材61に塗料が付着し難く、第1シール部材61の劣化が防止される。
次に、ガーニッシュ4及びガーニッシュクリップ1の取り外し方法について説明する。最初に、ガーニッシュ4をガーニッシュクリップ1に対して軸線A、Bの径方法にスライド移動させ、首部16をスリット74から離脱させ、ガーニッシュ4をガーニッシュクリップ1から分離する。次に、ピン2を把持し、サイドシル5に対して軸線A、B周りに回転させ、第2弾性爪41を取付孔76の角部に対応させる(図9の2点鎖線を参照)。これにより、第2弾性爪41と取付孔76の孔縁との引っ掛かり(上方から見た際のオーバーラップ)が小さくなる。その後、ピン2をサイドシル5に対して上方に引っ張ると、第2弾性爪41が筒部36の内方へと傾倒し、グロメット3が取付孔76から抜き出される。第2弾性爪41の片持ち片44は、第2状態において凹部31に対向しているため、筒部36の内方への傾倒が許容される。
本実施形態に係るガーニッシュクリップ1は、ガイド凸部32とガイド溝52との係合と、ピン側フランジ12の縁壁13とグロメット側フランジ37の縁部との係合とによって、ピン2のグロメット3に対する軸線A、B回りの回転が規制されているため、ピン2を回転させるとグロメット3が伴って回転するようになっている。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。本実施形態では、第2状態において、第1弾性爪22が筒部36の下端面78に係合する構成としたが、係合孔51と同様の孔を筒部36の側面に形成し、この孔に第1弾性爪22を係合させるようにしてもよい。また、実施形態では、第1及び第2弾性爪22、41の個数をそれぞれ2個ずつとしたが、各弾性爪22、44の数は、少なくとも1つ設けるようにすればよい。
1…ガーニッシュクリップ、2…ピン、3…グロメット、4…ガーニッシュ、5…サイドシル(車体パネル)、11…軸部、12…ピン側フランジ、13…縁壁、15…ガーニッシュ結合部、21…内孔、22…第1弾性爪、23…スリット、24…片持ち片、25…爪部、31…凹部(第1凹部、第2凹部)、36…筒部、37…グロメット側フランジ、38…通孔、41…第2弾性爪、42…スリット、44…片持ち片、45…爪部、51…係合孔(第1係合部)、61…第1シール部材、62…第2シール部材、76…取付孔、78…下端面(第2係合部)

Claims (4)

  1. 取付孔が形成された車体パネルにガーニッシュを取り付けるために用いられるガーニッシュクリップであって、
    軸部と、前記軸部の外面に突設された第1弾性爪と、前記ガーニッシュに結合するべく、前記軸部の一端に設けられたガーニッシュ結合部とを備えたピンと、
    前記軸部を受容すると共に前記取付孔に挿入可能な筒部と、前記取付孔に係合するべく、前記筒部の外面に突設された第2弾性爪と、前記軸部の前記筒部に対する挿入長さが所定の第1位置であるときに前記第1弾性爪と係合するべく、前記筒部に設けられた第1係合部と、前記軸部の前記筒部に対する挿入長さが前記第1位置よりも長い第2位置であるときに前記第1弾性爪と係合するべく、前記筒部に設けられた第2係合部とを有するグロメットとを有し、
    前記軸部を前記筒部に対して挿入し、前記第1弾性爪を前記第1係合部から前記第2係合部に移動させる際に、前記第1弾性爪が発生する抵抗力を第1抵抗力とし、前記筒部を前記取付孔に挿入し、前記第2弾性爪が前記取付孔を通過する際に、前記第2弾性爪が発生する抵抗力を第2抵抗力とすると、前記第1抵抗力が前記第2抵抗力よりも大きくなるように、前記第1弾性爪及び前記第2弾性爪が構成されていることを特徴とするガーニッシュクリップ。
  2. 前記第2弾性爪は、前記筒部の外面から内面に貫通するU字状のスリットによって画定された片持ち片の外面に形成され、
    前記軸部が前記第1位置にあるときに、前記片持ち片に対応する前記軸部の外面には、前記片持ち片が突入可能な第1凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガーニッシュクリップ。
  3. 前記第2弾性爪は、前記筒部の外面から内面に貫通するU字状のスリットによって画定された片持ち片の外面に形成されており、
    前記軸部が前記第2位置にあるときに、前記片持ち片に対応する前記軸部の外面には、前記片持ち片が突入可能な第2凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガーニッシュクリップ。
  4. 前記軸部の一端側には、前記軸部の径方向に突出したピン側フランジが設けられ、
    前記筒部の前記ピン側フランジに対応する側の端部には、径方向に突出したグロメット側フランジが設けられ、
    前記軸部が前記第2位置にあるときに、前記グロメット側フランジと前記ピン側フランジとの間には第1シール部材が介装されてシールがなされ、前記筒部が前記取付孔に挿入された状態で、前記グロメット側フランジと前記取付孔の周縁部との間には第2シール部材が介装されてシールがなされることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載のガーニッシュクリップ。
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