JP2013120162A - 液体クロマトグラフィーによる安定型ヘモグロビンA1cの測定方法、及び、安定型ヘモグロビンA1cと異常ヘモグロビンの同時測定法 - Google Patents

液体クロマトグラフィーによる安定型ヘモグロビンA1cの測定方法、及び、安定型ヘモグロビンA1cと異常ヘモグロビンの同時測定法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体クロマトグラフィーにより、短時間で再現性良く安定型ヘモグロビンA1cを測定できる方法を提供する。また、短時間で再現性良く安定型ヘモグロビンA1cと異常ヘモグロビンとを同時測定できる方法を提供する。
【解決手段】1つの内層と該内層を挟む2つの外層との三層構造を有し、2つの外層の孔径が同一であり、かつ、外層の孔径が内層の孔径よりも大きいフィルタを液体クロマトグラフの流路上に設置し、該液体クロマトグラフの測定系に生じる圧力値を9.8×10Pa以上、19.6×10Pa以下に設定する、液体クロマトグラフィーによる安定型ヘモグロビンA1cの測定方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、液体クロマトグラフィーによる安定型ヘモグロビンA1cの測定方法、及び、安定型ヘモグロビンA1cと異常ヘモグロビンの同時測定法に関する。
液体クロマトグラフィーによるヘモグロビン類の測定は、ヘモグロビンA1cを短時間で高精度に測定できるため、特に糖尿病患者のヘモグロビンA1c値の管理に用いられている。この用途では、再現性試験におけるヘモグロビンA1c値のCV値(%)が1%以下程度の精度が要求される。
液体クロマトグラフィーにより安定型ヘモグロビンA1cを短時間で再現性良く測定するための一般的な手段は、カラム充填剤粒子の粒径を小さくして均一にすることである。しかしながら、カラム充填剤粒子の粒径を小さくすると、測定系に生じる圧力値が高くなる。例えば、特許文献1には、平均粒径値が3〜4μmのカラム充填剤粒子を用いた液体クロマトグラフィーによるヘモグロビン類の測定方法が開示されているが、特許文献1の技術を用いた測定系の圧力値は5MPa以上と高くなるため、耐圧性の高い液体クロマトグラフが必要となる。また、このような高圧状態で長期間使用した場合、配管の詰まりや、配管の接続部分の劣化による液漏れや、カラム寿命の短縮等を引き起こしやすい。
更に、測定系の圧力値は、液体クロマトグラフに用いられるフィルタの詰まりによっても変動する。フィルタは、通常、液体クロマトグラフの流路に設置され、測定試料や試薬類等から流路に混入する夾雑物を取り除く。例えば、特許文献2には、カラムのエンドフィッティング内に、ステンレス鋼繊維を積層して焼結した繊維焼結フィルタをフリットとして設置した液体クロマトグラフィー用カラムが開示されている。
ステンレス焼結フィルタは最も一般的な液体クロマトグラフ用のフィルタであるが、血液等の生体試料を測定する場合には、血液中のタンパク質等がフィルタの表面に吸着するため測定系の圧力値が上昇しやすい。フィルタの詰まりによる測定系の圧力上昇は、上記に示した小さな粒径の充填剤を用いた高圧での測定と同様の問題を引き起こしやすい。また、フィルタへの非特異吸着により測定系の圧力値が変動して、クロマトグラムの変形を引き起こすため測定再現性が低下しやすい。
フィルタによる圧力上昇を抑制するための手段として、複数のフィルタを用いる方法が開示されている。例えば、特許文献3には、複数のフィルタを用いたヘモグロビン類の測定技術が開示されている。また、更に性能を向上させる技術として、孔径の異なるフィルタ層を有するフィルタが開示されている。例えば、特許文献4には孔径が液体通流方向で順次変化しているフィルタが、特許文献5には孔径が異なるフィルタ層を有する三層構造のフィルタが開示されている。
これらの技術は、夾雑物の非特異吸着を複数のフィルタに分散させることで、該非特異吸着による圧力上昇を緩やかにしてフィルタ寿命の延長を図るものである。特に、孔径の異なるフィルタを用いる技術は、非特異吸着をより効率良く分散させることで、圧力上昇をより緩やかにさせている。従って、これらの技術ではフィルタ寿命の延長効果以外の有益な効果(例えば、測定時間の短縮等)は期待できない。一方、孔径の異なる複数のフィルタを用いた技術では、本来夾雑物を除去するために必要な孔径(複数のフィルタの内の最小孔径)のフィルタの他に、より大きな孔径のフィルタを付属させるため、このフィルタ内での測定試料や溶離液の拡散により分離性能が低下する。特に、ヘモグロビンA1c値を実用的なレベルの測定時間(2分以下程度)で測定する場合には分離性能の低下が大きい。
特開平05−005730号公報 特開平07−260763号公報 特開平05−188049号公報 特開平02−262054号公報 特開2006−189427号公報
本発明は、安定型ヘモグロビンA1cを短時間で再現性良く測定できる液体クロマトグラフィーを提供する。また、本発明は、短時間で再現性良く安定型ヘモグロビンA1cと異常ヘモグロビンとを同時測定できる方法を提供する。
本発明者は、液体クロマトグラフィーによる安定型ヘモグロビンA1cの測定において、従来の非特異吸着の抑制を目的とするフィルタの欠点である分離性能の低下を抑制できるだけでなく、従来よりも高い分離性能を得る方法を見出した。即ち、特定の構造のフィルタを用いること、及び、一定の圧力範囲で測定を行うことにより、短時間で再現性良く安定型ヘモグロビンA1cを測定できることを見出した。
本発明は、1つの内層と該内層を挟む2つの外層との三層構造を有し、2つの外層の孔径が同一であり、かつ、外層の孔径が内層の孔径よりも大きいフィルタを液体クロマトグラフの流路上に設置し、該液体クロマトグラフの測定系に生じる圧力値を9.8×10Pa以上、19.6×10Pa以下に設定する、液体クロマトグラフィーによる安定型ヘモグロビンA1cの測定方法に関する。以下に本発明を詳述する。
本発明に用いるフィルタの構造の一例を示す断面図を図1に示す。フィルタ1は外層2及び外層3が一つの内層4を挟む三層構造を有する。以下、本発明に用いるフィルタの三層構造部分を単にフィルタともいう。
なお、本明細書でいうフィルタの「層」とは、孔径が実質的に同一と見なせる一定の厚みを有するフィルタの層構造をいう。また、2つの外層を個別に指す場合は、図1の外層2を流入側外層、外層3を流出側外層という。単に外層という場合は両者を指す。
内層の孔径の好ましい下限は0.1μm、好ましい上限は10μmである。内層の孔径が0.1μm未満であると、測定系の圧力上昇により測定再現性が低下することがある。内層の孔径が10μmを超えると、通液する液体中の夾雑物を充分に捕捉できないことがある。内層の孔径のより好ましい下限は1μm、より好ましい上限は5μmである。
なお、本明細書におけるフィルタの孔径は、ISO4003のバブルポイント法により測定した平均孔径である。
本発明に用いるフィルタにおいて、外層の孔径は、内層の孔径よりも大きい。また、流入側外層と流出側外層の孔径は同一である。「外層の孔径が同一」とは、孔径の差が1μm以下であることを意味する。2つの外層の孔径が異なると、分離性能が低下して測定再現性が悪くなることがある。
外層の孔径の好ましい下限は5μm、好ましい上限は20μmである。外層の孔径が5μm未満であると、測定系の圧力上昇により測定再現性が低下することがある。外層の孔径が20μmを超えると、通液する液体中の夾雑物を充分に捕捉できないことがある。外層の孔径のより好ましい下限は7μm、より好ましい上限は15μmである
フィルタの厚さ(2つの外層と1つの内層の合計の厚さ)の好ましい下限は0.1mm、好ましい上限は10mmである。フィルタの厚さが0.1mm未満であると、通液する液体中の夾雑物を充分に捕捉できないことがある。フィルタの厚さが10mmを超えると、測定試料や溶離液がフィルタ内で拡散して分離性能が低下し、測定再現性が悪くなる。フィルタの厚さのより好ましい下限は0.2mm、より好ましい上限は5mmである。
本発明に用いるフィルタにおいて、2つの外層の厚さは同一であることが好ましい。「外層の厚さが同一」とは、厚さの差が0.1mm以下であることを意味する。2つの外層の厚さが異なると、測定再現性が悪くなることがある。
本発明に用いるフィルタにおいて、内層の厚さは、1つの外層の厚さの1〜5倍であることが好ましい。内層の厚さが1つの外層の厚さよりも小さいと、測定試料や溶離液がフィルタ内で拡散して分離性能が低下して測定再現性が悪くなることがある。内層の厚さが1つの外層の厚さの5倍を超えると、測定系の圧力上昇により測定再現性が悪くなることがある。
フィルタの形状は、溶離液等の液状試薬が流入する方向に面するろ過面が円状の円盤体、円柱体、円錐体等が好ましい。
フィルタの表面には凸部や凹部が設けられていてもよい。
フィルタのろ過面が円形の場合、直径の好ましい下限は0.5mm、好ましい上限は20mmである。フィルタの直径が0.5mm未満であると、フィルタが目詰まりを起こすことがある。フィルタの直径が20mmを超えると、フィルタ内で測定試料や移動相が拡散して分離性能が低下することがある。フィルタの直径のより好ましい下限は1mm、より好ましい上限は10mmである。
フィルタの素材としては、金属製、樹脂製、ガラス製等の液体クロマトグラフィーに用いる公知のフィルタの素材が使用できる。フィルタの素材は、具体的には例えば、アルミニウム、銅、チタン、ニッケル、鉄、クロム、スズ等の金属類や、ステンレス等の合金類や、ナイロン樹脂、フッ素樹脂、セルロース樹脂、スルホン樹脂、エーテルスルホン樹脂、オレフィン樹脂、アクリル樹脂、エステル樹脂、ビニロン樹脂、カーボネート樹脂、ウレタン樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、エーテルエーテルケトン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ノリル樹脂等の樹脂類等の樹脂類や、ジルコニア等のセラミック類や、ホウ珪酸ガラス、石英ガラス等のガラス類等が好ましい。
フィルタは、2つの外層と一つの内層を別個に作製した後に重ね合わせて得られるフィルタでもよいし、2つの外層と一つの内層を一度に調製して得られるフィルタでもよい。フィルタ又は各フィルタ層は、公知の方法により加工したフィルタ又はフィルタ層を用いることができる。例えば、上記のフィルタの素材を繊維状、膜状、シート状、ろ紙状等の薄膜状に加工したフィルタ又はフィルタ層、上記のフィルタの素材の繊維を不織布、織布、編み物状に加工したフィルタ又はフィルタ層、上記のフィルタの素材の繊維又は粉体を積層し圧縮等の方法により加工したフィルタ又はフィルタ層、上記のフィルタの素材の繊維又は粉体を積層して焼結したフィルタ又はフィルタ層等が挙げられる。
フィルタは、表面を処理した表面処理フィルタであってもよい。上記「表面」とは、測定試料が接触するフィルタの外表面及び内表面を含む。
表面処理フィルタは、ブロッキング処理フィルタ、シリコーン処理フィルタ等公知の処理方法によるフィルタが好ましい。これらの表面処理フィルタは、異なる複数種の表面処理を行った表面処理フィルタでもよい。
本発明は、上記のフィルタを用いた液体クロマトグラフィーによる安定型ヘモグロビンA1cの測定方法である。
本発明に用いるフィルタは、液体クロマトグラフの流路上に設置する。特に、測定試料が通過する流路上に設置することが好ましい。本発明に用いるフィルタは、例えば、流路配管の途中に設置するラインフィルタ、分離用カラムの直前に設置するプレフィルタ、カラムのエンドフィッティング内で充填剤に接して設置されるフリット等、公知のフィルタの使用方法として用いることが好ましい。なかでも、プレフィルタ又はフリットとしての使用が好適である。
本発明の液体クロマトグラフィーによる安定型ヘモグロビンA1cの測定方法は、上記のフィルタを用いた上で、測定系に生じる圧力値を9.8×10Pa以上、19.6×10Pa以下に設定する。本明細書において、「測定系に生じる圧力値(以下、単に圧力値ともいう)」とは、液体クロマトグラフの流路において、カラムを含む送液ポンプ以降の流路全体により発生する圧力値を意味する。例えば、送液ポンプとカラムとの間に接続した圧力計により測定できる値である。また、上述した「9.8×10Pa以上、19.6×10Pa以下」の圧力範囲を本発明の「圧力規定値」という。
圧力値を9.8×10Pa未満に設定した場合は、ヘモグロビン類の測定値の再現性が低下し測定時間が長くなる。また、設定圧力値が非常に小さいため圧力値を安定させることが困難となる。圧力値を19.6×10Paを超える値に設定した場合は測定値の再現性が低下する。
本発明の液体クロマトグラフィーは、送液用ポンプ、分離用カラム、検出器、試料導入機構等を備えた公知の液体クロマトグラフに、上記のフィルタを設置して行う。本発明に用いる液体クロマトグラフの例を示す構成図を図2に示す。
液体クロマトグラフィーに用いる溶離液としては、公知の塩化合物を含む緩衝液類や有機溶媒類を用いることが好ましい。例えば、有機酸、無機酸、及び、これらの塩類、アミノ酸類、グッドの緩衝液等が挙げられる。
上記有機酸は、例えば、クエン酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸等が挙げられる。
上記無機酸は、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、ホウ酸、酢酸等が挙げられる。
上記アミノ酸類は、例えば、グリシン、タウリン、アルギニン等が挙げられる。
また、緩衝液には、他に一般に添加される物質、例えば、界面活性剤、各種ポリマー、親水性の低分子化合物、カオトロピック化合物等を適宜添加してもよい。
安定型ヘモグロビンA1cの測定を行う際の緩衝液の塩濃度の好ましい下限は10mmol/L、好ましい上限は1000mmol/Lである。上記緩衝液の塩濃度が10mmol/L未満の場合、充分なイオン交換反応が行なわれずヘモグロビン類を分離することが困難となることがある。緩衝液の塩濃度が1000mmol/Lを超える場合、緩衝液中の塩が析出して液体クロマトグラフに悪影響を及ぼすことがある。
本発明により、安定型ヘモグロビンA1cを短時間で再現性良く測定できる。また、健常人血に含まれるその他のヘモグロビン類、例えば、ヘモグロビンA0、ヘモグロビンF(胎児性ヘモグロビン)、ヘモグロビンA2等を測定できる。また、一般に異常ヘモグロビンと呼ばれるヘモグロビン類、例えば、ヘモグロビンS、ヘモグロビンC、ヘモグロビンD、ヘモグロビンE等を測定できる。
上述したように、本発明によれば、安定型ヘモグロビンA1c及び異常ヘモグロビンを測定できる。本発明の安定型ヘモグロビンA1cの測定方法を用いる安定型ヘモグロビンA1cと異常ヘモグロビンの同時測定法もまた、本発明の1つである。
本発明によれば、特定の構造のフィルタを用い、圧力値を9.8×10Pa以上、19.6×10Pa以下に設定することにより、安定型ヘモグロビンA1cを短時間で再現性良く測定できる液体クロマトグラフィーを提供できる。また、本発明によれば、短時間で再現性良く安定型ヘモグロビンA1cと異常ヘモグロビンとを同時測定できる方法を提供できる。
本発明に用いるフィルタの構造の一例を示す断面図である。 本発明に用いる液体クロマトグラフの例を示す構成図である。 測定例1により得られたクロマトグラムである。 測定例4により得られたクロマトグラムである。 測定例1により得られたクロマトグラムである。 測定例2により得られたクロマトグラムである。 測定例1により得られたクロマトグラムである。 測定例2により得られたクロマトグラムである。 流入側外層の孔径と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の関係を示すグラフである。 流出側外層の孔径と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の関係を示すグラフである。 流入側外層の厚さと安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の関係を示すグラフである。 流出側外層の孔径と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の関係を示すグラフである。 フィルタ層の厚さ比と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の関係を示すグラフである。 測定例8、9及び10の平均圧力値と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の関係を示すグラフである。 測定例11、12及び13の平均圧力値と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の関係を示すグラフである。 測定例14、15及び16の平均圧力値と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の関係を示すグラフである。 測定例17、18及び19の平均圧力値と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の関係を示すグラフである。 測定例20、21及び22の平均圧力値と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の関係を示すグラフである。 測定例23、24及び25の繰り返し測定時の安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の推移を示すグラフである。 測定例26、27及び28の繰り返し測定時の安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の推移を示すグラフである。
(製造例1)
製造例1〜3では、平均粒径の異なるヘモグロビン類測定用のカラム充填剤を調製した。
テトラエチレングリコールジメタクリレート(架橋性単量体、新中村化学工業社製)20g、トリエチレングリコールジメタクリレート(架橋性単量体、新中村化学工業社製)160g、及び、2−ヒドロキシ−1、3−ジメタクリロキシプロパン(架橋性単量体、新中村化学工業社製)20gの単量体混合物に、過酸化ベンゾイル(重合開始剤、キシダ化学社製)1.0gを混合して溶解し、5重量%のポリビニルアルコール(日本合成化学社製、「ゴーセノールGH−20」)水溶液2000mLに分散させた。
反応系を350rpmで撹拌しながら窒素雰囲気下で80℃に加温して1.2時間重合反応を行った。
次に、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(親水性単量体、東亞合成社製)180g、及び、ポリエチレングリコールモノメタクリレート(親水性単量体、日油社製)60g、メタノール100gを溶解したイオン交換水200mLを反応系に添加して、80℃で2時間重合反応を行った。得られた重合物を洗浄してカラム充填剤を得た。
粒度分布測定装置(ナイコンプ社製、「アキュサイザー780」)により、平均粒径を測定した結果、4.2μmであった。
(製造例2)
反応系の撹拌条件を300rpmに変更したこと以外は、製造例1と同様に操作してカラム充填剤を得た。製造例1と同様に平均粒径を測定した結果、7.1μmであった。
(製造例3)
反応系の撹拌条件を250rpmに変更したこと以外は、製造例1と同様に操作してカラム充填剤を得た。製造例1と同様に平均粒径を測定した結果、12.8μmであった。
(実施例1)
ステンレス鋼(SUS316)金属短繊維及びステンレス鋼(SUS316)金属微粉末を混合して得た焼結体を圧縮成型して、以下のA〜Dの4種類フィルタ層(直径5mm)を得た(A〜Dの符号をフィルタ層No.とする)。
フィルタ層A:孔径3μm、厚さ0.5mm
フィルタ層B:孔径3μm、厚さ1mm
フィルタ層C:孔径10μm、厚さ0.25mm
フィルタ層D:孔径10μm、厚さ0.5mm
該4種類のフィルタ層A〜Dを用いて表1の測定例1〜7を行った。
Figure 2013120162
(評価1)
評価1では、測定例1(本発明に用いる三層構造のフィルタ)、測定例2〜5(単層構造のフィルタ)、測定例6〜7(二層構造のフィルタ)を用いて評価を行い、層構造の数による影響を確認した。
(1)ヘモグロビン類測定用カラムの調製
製造例1で得たカラム充填剤0.8gを、50mmol/Lリン酸緩衝液(pH6.0)30mLに添加して撹拌した後、5分間超音波処理して充填剤スラリーを調製した。内径4mm、長さ20mmのSUS316ステンレス製エンプティカラム(巴製作所社製)を接続した容量30mLのカラム充填用パッカー(アズワン社製)にスラリー全量を注入した。パッカーに送液ポンプ(GLサイエンス社製、「PU−614」)を接続し、20MPaの圧力で充填してヘモグロビン類測定用カラムを得た。
(2)測定条件
図2の液体クロマトグラフ5に、上記(1)で得られたヘモグロビン類測定用カラムを接続した(図2の11)。また、測定例1〜7の各フィルタを、インジェクションバルブ9と分離用カラム11の間に接続した(図2の10)。測定条件を表2に示す。
Figure 2013120162
(3)圧力値の測定
上記「(2)測定条件」の条件で、溶離液Aを送液した場合の圧力値を測定した。圧力値は、送液ポンプ7とインジェクションバルブ9の間に圧力計8(長野計器社製、「デジタル圧力計GC61」)を接続して測定した。測定結果を表3に示す。圧力値は孔径及び厚さに依存した数値を示したが、いずれの測定例も本発明の圧力規定値(9.8×10〜19.6×10Pa)の範囲内であった。
Figure 2013120162
(4)安定型ヘモグロビンA1cの測定
測定例1〜7により健常人血液中の安定型ヘモグロビンA1c(安定型HbA1c)を上記「(2)測定条件」の条件にて測定した。
測定試料は、フッ化ナトリウム入り採血管で採血したヒト健常人血液を、0.05%のTritonX−100(シグマアルドリッチジャパン社製)を含むリン酸緩衝液(pH6.7)により130倍に溶血希釈したものを用いた。この試料を連続して20回測定した。
本発明に用いる三層構造を有するフィルタを使用した測定方法である測定例1により得られたクロマトグラムを図3に示す。測定例1により、約1分で安定型ヘモグロビンA1c(ピーク22)を他のヘモグロビン類から良好に分離できた。
測定例2〜5は、フィルタ層A〜D各一種類のみからなる単層構造のフィルタを使用した場合を示す。フィルタ層Aのみ又はフィルタ層Bのみを用いた測定例2、3では、図3と同様の良好なクロマトグラムが得られたが、フィルタ層Cのみを用いた測定例4では、図4のクロマトグラムが得られ、測定例1〜3の場合よりも明らかに分離性能が不良であった。フィルタ層Dのみを用いた測定例5も測定例4と同様に分離性能が不良であった。
測定例6、7は、フィルタ層A及びフィルタ層Cを用いた二層構造のフィルタを使用した場合を示す。測定例6、7では、図3と同様の良好なクロマトグラムが得られ、測定例1〜3と同様に安定型ヘモグロビンA1cの分離性能は良好であった。
上記の測定試料を20回測定した場合の安定型ヘモグロビンA1cのCV値により、同時再現性を評価した。各CV値を表3に示す。三層構造を有するフィルタを使用した測定方法である測定例1では良好なCV値が得られた。測定例2〜5の単層構造のフィルタ及び測定例6〜7の二層構造のフィルタを用いた場合は、測定例1よりCV値が大きくなり、再現性に劣るものとなった。
(5)修飾ヘモグロビン類の測定
測定例1〜7により、人為的に調製した修飾ヘモグロビン類を含む試料を、上記「(2)測定条件」の条件にて測定した。修飾ヘモグロビン類を含む試料として、不安定型ヘモグロビンA1c含有試料(試料L)、アセチル化ヘモグロビン含有試料(試料A)、カルバミル化ヘモグロビン含有試料(試料C)の3種類を公知の方法により調製した。
試料Lは、健常人血にグルコースを2000mg/dLとなるように添加し、37℃で3時間加温することにより調製した。試料Aは、健常人血にアセトアルデヒドを50mg/dLとなるように添加し、37℃で2時間加温することにより調製した。試料Cは、健常人血にシアン酸ナトリウムを50mg/dLとなるように添加し、37℃で2時間加温することにより調製した。
分離性能は、修飾ヘモグロビン類を含む試料(試料L、試料A、試料C)の安定型ヘモグロビンA1c値から、修飾ヘモグロビン類を含む試料の調製に用いた健常人血(非修飾品)の安定型ヘモグロビンA1c値を差し引いた値(Δ値)を算出して比較することにより評価した。結果を表3に示す。
測定例1の三層構造フィルタを用いた場合のΔ値は0.2%未満であり、修飾ヘモグロビン類が含まれる試料においても、正確に安定型ヘモグロビンA1cを測定できた。
測定例2〜5の単層構造のフィルタ及び測定例6〜7の二層構造のフィルタを用いた場合は、Δ値が0.2%以上であり、修飾ヘモグロビン類の影響を受けて正確な安定型ヘモグロビンA1cの測定ができなかった。
(6)異常ヘモグロビン類の測定
測定例1〜7により、異常ヘモグロビンのヘモグロビンS及びヘモグロビンCを含む試料(ヘレナ研究所社製、「AFSCヘモコントロール」)を、上記「(2)測定条件」の条件にて測定した。
測定例1の三層構造フィルタを用いた場合(図5)は、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCを良好に分離できた。測定例2の単層構造のフィルタを用いた場合(図6)は、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCを分離できなかった。測定例3〜5の単層構造のフィルタ及び測定例6〜7の二層構造のフィルタを用いた場合も図6と同様のクロマトグラムが得られ、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCを分離できなかった。
(7)ヘモグロビンA2の測定
測定例1〜7により、ヘモグロビンA2を含む試料(バイオラッド社製「A2コントロールレベル2」)を、上記「(2)測定条件」の条件にて測定した。
測定例1の三層構造フィルタを用いた場合(図7)はヘモグロビンA2を良好に分離できた。測定例2の単層構造のフィルタを用いた場合(図8)は、ヘモグロビンA2を分離できなかった。測定例3〜5の単層構造のフィルタ及び測定例6〜7の二層構造のフィルタを用いた場合も図8と同様のクロマトグラムが得られ、ヘモグロビンA2を分離できなかった。
評価1の(4)〜(7)により、本発明に用いる三層構造フィルタを使用することにより、安定型ヘモグロビンA1c、異常ヘモグロビン、ヘモグロビンA2を短時間で良好に分離できた。
(評価2)
評価2では、三層構造フィルタにおいて、2つの外層の孔径が異なる場合の評価を行った。
(1)流入側外層の孔径の影響
内層としてフィルタ層A(孔径3μm)、流出側外層としてフィルタ層C(孔径10μm)を用いた。流入側外層はフィルタ層Cと同様の仕様で、孔径のみ1〜30μmに変更したフィルタ層を用いた。これらのフィルタ層を用いた三層構造フィルタを調製して、評価1の「(4)安定型ヘモグロビンA1cの測定」と同様にして、同時再現性を評価した。
流入側外層の孔径と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値(%)の関係を図9に示す。流入側外層の孔径が流出側外層の孔径と同一となる付近において再現性が向上した。
(2)流出側外層の孔径の影響
内層としてフィルタ層A(孔径3μm)、流入側外層としてフィルタ層C(孔径10μm)を用いた。流出側外層はフィルタ層Cと同様の仕様で、孔径のみ1〜30μmに変更したフィルタ層を用いた。これらのフィルタ層を用いた三層構造フィルタを調製して、評価1の「(4)安定型ヘモグロビンA1cの測定」と同様にして、同時再現性を評価した。
流出側外層の孔径と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値(%)の関係を図10に示す。流出側外層の孔径が流入側外層の孔径と同一となる付近において再現性が向上した。
以上から、2つの外層の孔径が同一となる場合に再現性が向上した。
(評価3)
評価3では、本発明に用いる三層構造フィルタにおいて、2つの外層の厚さが異なる場合の評価を行った。
(1)流入側外層の厚さの影響
内層としてフィルタ層A(厚さ0.5mm)、流出側外層としてフィルタ層C(厚さ0.25mm)を用いた。流入側外層はフィルタ層Cと同様の仕様で、厚さのみ0.1〜1mmに変更したフィルタ層を用いた。これらのフィルタ層を用いた三層構造フィルタを調製して、評価1の「(4)安定型ヘモグロビンA1cの測定」と同様にして、同時再現性を評価した。
流入側外層の厚さと安定型ヘモグロビンA1c値のCV値(%)の関係を図11に示す。流入側外層の厚さが流出側出層の厚さと同一となる付近において再現性が向上した。
(2)流出側外層の厚さの影響
内層としてフィルタ層A(厚さ0.5mm)、流入側外層としてフィルタ層C(厚さ0.25mm)を用いた。流出側外層はフィルタ層Cと同様の仕様で、厚さのみ0.1〜1mmに変更したフィルタ層を用いた。これらのフィルタ層を用いた三層構造フィルタを調製して、評価1の「(4)安定型ヘモグロビンA1cの測定」と同様にして、同時再現性を評価した。
流出側外層の厚さと安定型ヘモグロビンA1c値のCV値(%)の関係を図12に示す。2つの外層の厚さが同一となる付近において再現性が向上した。
以上から、2つの外層の厚さが同一となる場合に再現性が向上した。
(評価4)
評価4では、本発明に用いる三層構造フィルタにおいて、内層と外層の厚さの比率の影響の評価を行った。
内層としてフィルタ層Aの厚さを0.2〜0.8mmに変更したフィルタ層、外層としてフィルタ層Cの厚さを0.1〜0.4mmに変更したフィルタ層を用い、フィルタ全体の厚さを1mmとした。なお、2つの外層は同じ厚さのフィルタ層を用いた。これらを組み合わせて三層構造フィルタを調製して、評価1の「(4)安定型ヘモグロビンA1cの測定」と同様にして、同時再現性を評価した。
1つの外層の厚さを1とした場合の内層の厚さ比と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値(%)の関係を図13に示す。内層の厚さ比が1〜5の場合において再現性が向上した。
(評価5)
評価5では本発明の圧力規定値について評価を行った。
上記製造例1〜3の粒径の異なる充填剤を用い、更に、測定時の流速を故意に変えて測定系の圧力値を変化させて測定を行った。これらの評価に用いた測定例8〜22を表4に示す。
Figure 2013120162
測定例8〜10では、外層として同一の厚さを有する2つのフィルタ層C、内層として1つの外層の厚さの4倍の厚さを有するフィルタ層Bからなる三層構造フィルタを用い、製造例1〜3の充填剤を用いて、流速を0.1〜3.3mL/分の間で変更したこと以外は、評価1の「(4)安定型ヘモグロビンA1cの測定」と同様にして、同時再現性を評価した。この場合の平均圧力値と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値(%)の関係を図14に示す。本発明の圧力規定値内においてCV値は良好であった。本発明に用いる三層構造フィルタであっても、圧力規定値外ではCV値が悪化した。
測定例11〜13では、外層として同一の厚さを有する2つのフィルタ層D、内層として1つの外層と同一の厚さを有するフィルタ層Aからなる三層構造フィルタを用い、製造例1〜3の充填剤を用いて、測定例8〜10と同様に流速を変更して同時再現性を評価した。この場合の平均圧力値と安定型ヘモグロビンA1cのCV値(%)の関係を図15に示す。測定例11〜13も測定例8〜10と同様の挙動を示した。
以上から、安定型ヘモグロビンA1cの測定の再現性を向上させるためには、本発明に用いる三層構造フィルタを使用し、かつ、本発明の圧力規定値内において測定する必要があることが分かった。なお、流速の変化による圧力変動及び充填剤の粒径の違いによる圧力変動で同様の挙動を示したことから、再現性の変化は流速及び充填剤の粒径の影響ではなく、圧力値による影響である。
測定例14〜16では、フィルタ層Bのみを用いた単層構造のフィルタを用い、製造例1〜3の充填剤を用いて、測定例8〜10と同様に流速を変更して同時再現性を評価した。この場合の平均圧力値と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値(%)の関係を図16に示す。単層構造のフィルタを使用した場合、圧力値に関わりなくCV値が悪かった。
測定例17〜19では、フィルタ層C及びフィルタ層Aのみを用いた二層構造のフィルタを用い、製造例1〜3の充填剤を用いて、測定例8〜10と同様に流速を変更して同時再現性を評価した。この場合の平均圧力値と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値(%)の関係を図17に示す。二層構造のフィルタを使用した場合、圧力値に関わりなくCV値が悪かった。
測定例20〜22は、流入側外層としてフィルタ層C(厚さ0.25mm)、内層としてフィルタ層A(厚さ0.5mm)、流出側外層としてフィルタ層D(厚さ0.5mm)を用いた三層構造フィルタを使用して、測定例8〜10と同様に流速を変更して同時再現性を評価した。この場合の平均圧力値と安定型ヘモグロビンA1c値のCV値(%)の関係を図18に示す。2つの外層が異なる厚さのフィルタを使用した場合、圧力値に関わりなくCV値が悪かった。また、孔径の異なる2つの外層を用いた場合も、測定例20〜22と同様の挙動を示した。
(評価6)
評価6では、健常人血液試料を合計3000回繰り返し測定した際の圧力値と安定型ヘモグロビンA1c値の再現性の推移を確認した。これらの評価に用いた測定例23〜28を表5に示す。
Figure 2013120162
測定例23〜25は、本発明に用いる三層構造のフィルタを使用し、初期の圧力値の異なる例である。200回の測定毎に同時再現性を評価した時の安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の推移を図19に示す。
圧力規定値内の測定例23は、3000回測定までCV値が1%以下を維持できた。圧力規定値外の測定例24及び測定例25は、初期からCV値が高く、約2500回測定で更にCV値が悪化した。
単層構造フィルタを用いた測定例26、二層構造フィルタを用いた測定例27、2つの外層の孔径の異なる三層構造を用いたフィルタの測定例28について、200回の測定毎に同時再現性を評価した時の安定型ヘモグロビンA1c値のCV値の推移を図20に示す。
測定例26〜28は初期からCV値が高く、約1500回測定で更にCV値が悪化した。
以上から、2つの外層が同一の構造を有する三層構造フィルタを用い、本発明の圧力規定値内の測定条件においてのみ、初期から良好なCV値を示し、長期間良好なCV値を維持できた。
本発明によれば、安定型ヘモグロビンA1cを短時間で再現性良く測定できる液体クロマトグラフィーを提供できる。また、本発明によれば、短時間で再現性良く安定型ヘモグロビンA1cと異常ヘモグロビンとを同時測定できる方法を提供できる。
1 フィルタ
2 流入側外層
3 流出側外層
4 内層
5 液体クロマトグラフ
6 溶離液切替バルブ
7 送液ポンプ
8 圧力計
9 インジェクションバルブ
10 プレフィルタ
11 分離用カラム
12 検出器
13 溶離液
14 オートサンプラ
15 廃液容器
21 安定型ヘモグロビンA1c
22 ヘモグロビンA0
23 ヘモグロビンF(胎児性Hb)
24 ヘモグロビンS
25 ヘモグロビンC
26 ヘモグロビンA2

Claims (3)

  1. 1つの内層と該内層を挟む2つの外層との三層構造を有し、2つの外層の孔径が同一であり、かつ、外層の孔径が内層の孔径よりも大きいフィルタを液体クロマトグラフの流路上に設置し、
    該液体クロマトグラフの測定系に生じる圧力値を9.8×10Pa以上、19.6×10Pa以下に設定する、
    液体クロマトグラフィーによる安定型ヘモグロビンA1cの測定方法。
  2. 2つの外層の厚さは同一であり、かつ、内層の厚さが1つの外層の厚さの1〜5倍である請求項1記載の液体クロマトグラフィーによる安定型ヘモグロビンA1cの測定方法。
  3. 請求項1又は2記載の液体クロマトグラフィーによる安定型ヘモグロビンA1cの測定方法を用いる安定型ヘモグロビンA1cと異常ヘモグロビンの同時測定法。
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