JP2013104252A - 排水トラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】封水パーツ等を取り付けることなく封水高さを確保すると共に、排水性能が損なわれない排水トラップを提供する。
【解決手段】水を流入させる排水口管が上部から挿入され、排水口管と周壁40Aとで封水部を構成するトラップ本体12と、トラップ本体12の周壁40Aに形成され、封水部を通じて水を排水する排水部と、周壁40Aに形成され、トラップ本体12へ水を流入させる開口部48と、開口部48の天井側の外縁からトラップ本体の内側へ向かって縮幅して延び、開口部48の天井側の開口を閉じる封水調整部50と、封水調整部50と対向して封水調整部50の先端部50Aと同位置、又は封水調整部50の先端部50Aよりトラップ本体12の内側へ延び、開口部48の底面側と同形状に凹んだ凹部56を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、排水トラップに関する。
浴室等の排水口には、水を封水部に貯留して下水管からの悪臭や害虫を防止する排水トラップが設けられている。また、近年、バリアフリー化に対応するため低床化が進んでおり、薄型の排水トラップが要求されている。ここで、薄型であっても封水部の封水高さを確保すると共に、排水性能を損なわないようにするため、トラップ本体に封水パーツが設けられた排水トラップがある(例えば、特許文献1)。
しかしながら、この排水トラップでは、封水パーツの下方に段差が形成されており、型抜きできない領域、いわゆるアンダーカットが生じるため、封水パーツとトラップ本体とを一体成形できず、封水パーツを別途トラップ本体に取り付けている。
特開2007−303193号公報
本発明は上記事項を考慮し、封水パーツ等を取り付けることなく封水高さを確保すると共に、排水性能が損なわれない排水トラップを提供することを目的とする。
請求項1に記載の排水トラップは、水を流入させる排水口管が上部から挿入され、前記排水口管と周壁とで封水部を構成するトラップ本体と、前記トラップ本体の前記周壁に形成され、前記封水部を通じて水を排水する排水部と、前記周壁に形成され、前記トラップ本体へ水を流入させる開口部と、前記開口部の天井側の外縁から前記トラップ本体の内側へ向かって縮幅して延び、前記開口部の天井側の開口を閉じる封水調整部と、前記封水調整部と対向して前記封水調整部の先端部と同位置、又は前記封水調整部の先端部よりトラップ本体の内側へ延び、前記開口部の底面側と同形状に凹んだ凹部と、を有する。
請求項1に記載の排水トラップでは、トラップ本体の上部から挿入された排水口管とトラップ本体の周壁で封水部が構成されている。排水口管からトラップ本体へ流入した水が封水部を通じて排水部から排水される。また、トラップ本体の周壁に形成された開口部の天井側の外縁からトラップ本体の内側へ向かって封水調整部が延びており、開口部の天井側の開口を閉じている。これにより、封水部の水位が開口部の天井側まで下がっても破封しない。換言すれば、封水パーツ等を取り付けることなく封水高さを確保できる。
また、封水調整部と対向して形成された凹部は、封水調整部の先端部と同位置、又は前記封水調整部の先端部よりトラップ本体の内側へ延び、開口部の底面側と同形状に凹んでいる。このため、封水調整部の内側及び凹部へは開口部から金型を入れ、封水調整部の外側には、トラップ本体側から金型を入れることができるので、型抜きできない領域、いわゆるアンダーカットが生じない。よって、トラップ本体、及び封水調整部を一体成形することができる。
さらに、封水調整部はトラップ本体の内側へ向かって縮幅して延びている。このため、封水調整部に対向する凹部の開口面積は、封水調整部の先端部に向かって広くなっている。すなわち、平面視したとき、封水調整部と凹部との間から水が入る領域ができるので、排水トラップの排水性能が損なわれない。また、型抜きの容易性も向上する。
請求項2に記載の排水トラップは、前記封水調整部は、前記開口部から先端部に向かって高さが低くなっている。
請求項2に記載の排水トラップでは、封水調整部の高さが開口部から先端部に向かって低くなっているので、開口部の天井側を流れる水をスムーズに下方へ案内することができる。
請求項3に記載の排水トラップは、前記封水調整部は、湾曲してアーチ状に形成されている。
請求項3に記載の排水トラップでは、封水調整部が湾曲したアーチ状となっていることで、金型を無理なく抜くことができる。また、封水調整部が角張っている場合と比べて封水調整部を流れる水の抵抗を少なくできる。
請求項4に記載の排水トラップは、前記トラップ本体の底面は、前記開口部の底面と同じ高さに形成されている。
請求項4に記載の排水トラップでは、トラップ本体の底面を開口部の底面と同じ高さまで高くすることで、薄型の排水トラップとなる。
請求項5に記載の排水トラップは、前記トラップ本体の底面は、前記開口部の底面より上方に形成され、前記凹部は、前記トラップ本体の底面を凹ませて形成されている。
請求項5に記載の排水トラップでは、トラップ本体の底面の一部を凹ませて凹部を形成しているので、全体としてトラップ本体が薄型になる。
本発明は、上記の構成としたので、封水パーツ等を取り付けることなく封水高さを確保できる共に、排水性能が損なわれない。
本発明の実施形態に係る排水トラップを示す断面図である。 本発明の実施形態に係る排水トラップの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るトラップ本体の断面斜視図である。 本発明の実施形態に係るトラップ本体の成形方法を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係るトラップ本体の変形例を示す断面斜視図である。
図を参照しながら、本発明の実施形態に係る排水トラップについて説明する。
図1に示すように、排水トラップ10は、防水床等で構成されるユニットバスやシャワーユニット等の洗い場100に形成された排水口102に設けられている。排水口102の下方には排水トラップ10を構成するトラップ本体12が配設されている。
図2に示すように、トラップ本体12は、射出成形等で一体に形成された略円筒状の樹脂部材であり、このトラップ本体12にリング部材14、フランジ部材16、排水口管18、及び目皿20を順番に取り付けて排水トラップ10が構成される。また、リング部材14とフランジ部材16との間には、ユニットバスの洗い場100に形成された段差部100Aに取り付けられたパッキン22が挟み込まれる(図1参照)。
図1に示すように、トラップ本体12の周壁12Aには横管24、及び排水部26が形成されている。また、トラップ本体12の上部の開口部28には、リング部材14が取り付けられている。リング部材14は、環状の蓋部14Aを備えた樹脂部材であり、蓋部14Aの内周端部から下方に折れ曲がった環状の脚部14Bの内周面には、周方向に亘ってネジ溝が形成されている(図2参照)。
また、リング部材14には、蓋部14Aの外周端部から下方に延出する環状の圧入部14Cが形成されている。圧入部14Cは、トラップ本体12の開口部28の内周壁に圧入され、内周壁に形成された段差部12Bに支持されている。
リング部材14の脚部14Bの内周面には、フランジ部材16が捩じ込まれている。フランジ部材16は円筒状の樹脂製部材であり、フランジ部材16の上端部には、径方向外側に張り出したフランジ16Aが形成されている。フランジ16Aは、パッキン22を介して、洗い場100の排水口102に形成された段差部100Aに支持されている。また、フランジ部材16の上面は、洗い場100と同一高さとなるように形成されている。
フランジ部材16の内周面の下端部には、径方向内側に張り出した環状の受け部30が形成されている。受け部30には、突起部30Aがフランジ部材16の周方向に等間隔で形成されており、突起部30Aの上方には、複数の凸部30Bが形成されている(図2参照)。
フランジ部材16には排水口管18が挿入されている。排水口管18は、縦長で円筒形の筒部32と、筒部32の上端部に形成され、上方に向かって拡径した拡径部34とで構成されている。拡径部34の上端部は径方向に延出してフランジ34Aとなっており、フランジ部材16の受け部30に形成された突起部30Aに係止されている。また、拡径部34の内周壁にはリブ36が形成されている。また、筒部32の下端部はトラップ本体12の底面12Cの近傍まで延びている。
排水口管18の上方には、目皿20がフランジ部材16に嵌め込まれている。目皿20は、下に凹ませた断面ハット形状で、表面には複数の貫通口20Aが形成されている。また、目皿20の側面には周方向に溝部38が形成されており、フランジ部材16に形成された凸部30Bと係合している。さらに、目皿20の上面がフランジ部材16の上面と同一高さとなるように形成されている。
次に、トラップ本体12の構造の詳細について説明する。
トラップ本体12の内側は筒本体40で仕切られており、筒本体40の周壁40Aと周壁40Aの中へ挿入された排水口管18の筒部32によって封水部42が構成されている。また、筒本体40の周壁40Aとトラップ本体12の周壁12Aとの間が排水室44とされている。排水室44には、筒本体40の上部の周壁40Aを囲むように環状の底部46が形成されており、封水部42の水は周壁40Aを越流して排水室44へ流れる。ここで、排水室44の底部46は、横管24が形成されている図中左側の底部46Aの方が、排水部26が形成されている図中右側の底部46Bより上方に位置しており、底部46Aから底部46Bへ下方に傾斜している。
トラップ本体12の周壁12Aには、排水室44と連通する筒状の排水部26が形成されている。この排水部26は、底面側が底部46Bに接続された小径部26Aと小径部26Aより径方向外側に形成された大径部26Bによって構成されており、排水部26の軸方向は、筒本体40の軸方向と略直交している。大径部26Bには下水管104が接続され、封水部42から周壁40Aの上端部を越流して排水室44へ流入した水は、排水部26から下水管104を流れて下水道へ排水される。
排水室44の底部46A側の下方に位置する周壁12Aには、横管24の開口部48が形成されている。横管24の軸方向は、筒本体40の軸方向と直交するように形成されており、横管24の底面と筒本体40の底面は同じ高さになっている。また、横管24の一端側は開口して、図示しない浴槽に接続された配管106が接続されている。横管24の他端側は、開口部48によって封水部42と連通している。
ここで、図3に示すように、トラップ本体12の周壁12Aには、開口部48の天井側の外縁から筒本体40の内部へ延びた封水調整部50が形成されている。封水調整部50は上面視三角形状であり、開口部48から先端部50Aに向かって縮幅して開口部48の天井側の開口を閉じている。また、封水調整部50の表面形状は湾曲してアーチ状に形成されており、鉛直方向に切断した断面形状が略逆U字形状となっている。さらに、封水調整部50の高さは、先端50Aに向かって徐々に低くなるように形成されている。
封水調整部50の底面50Bは、排水口管18の筒部32の下端部と同様にトラップ本体12の底面12Cの近傍に位置しており、三角形状に開口した開口部52が形成されている。また、開口部52の開口面は、トラップ12の底面12Cと平行になっている。
トラップ本体12の底面12Cには、封水調整部50と対向してトラップ本体12の周壁12Aから横管24の軸方向に延びた台座部54が設けられている。台座部54は、四角錐台形の上面を略半円柱状にくり抜いた形状に形成され、封水調整部50の先端部50Aよりトラップ本体12の内側へ延びている。また、台座部54の上部には、開口部48の底面側と同形状に凹んだ凹部56が形成されている。凹部56は、台座部54の端から端まで形成されており、凹部56の一端部は開口部48の底面と同一面を構成している。
なお、本実施形態では、開口部48の底面とトラップ本体12の底面12Cが同じ高さに形成されていたが、特にこの構成に限らず、例えば、開口部48の底面がトラップ本体12の底面12Cより高い位置に形成されていてもよい。ここで、横管24に接続される配管106の高さは決まっているので、排水トラップ10の全体としての高さは、トラップ本体12の底面12Cと開口部48の底面との位置関係によって決まる。例えば、本実施形態では、トラップ本体12の底面12Cが開口部48の底面より下方に形成されている場合と比べ、排水トラップ10の全体としての高さが低くなる。
また、凹部56は、封水調整部50の先端部50Aよりトラップ本体12の内側へ延びていたが、封水調整部50と同じ長さに形成されていてもよい。さらに、封水調整部50は、上面視三角形状に形成されていたが、特にこの形状に限定されるものではなく、先端部50Aに向かって縮幅していれば、例えば、上面視半円状、又は台形に形成されていてもよい。
次に、本実施形態に係るトラップ本体12、排水部26、横管24、封水調整部50を成形する方法について説明する。
図4に示すように、本実施形態に係るトラップ本体12、横管24、排水部26、及び封水調整部50は、射出成形により一体に形成される。射出成形に用いられる金型60は、矢印E及び矢印F方向に開閉する第1金型部60Aと第2金型部60B、及び矢印G、H方向にスライドする第3金型部60Cと第4金型部60Dによって構成されている。
初めに、トラップ本体12の原料となる樹脂を図示しないヒーター等で加熱させ、一定の温度に調整された金型60へ注入する。注入された樹脂は、金型60で形成されたキャビティ部に充填され、トラップ本体12の形状となる。その後、圧力をかけた状態で金型60を冷却して樹脂を押し固め、型抜きをしてトラップ本体12を取り出す。
ここで、金型60からトラップ本体12を取り出す際には、第1金型部60A及び第2金型部60Bを矢印E及びFの方向に移動させ、この移動と連動して第3金型部60C及び第4金型部60Dを矢印G及びHの方向にスライドさせる。このとき、図3に示す凹部56が封水調整部50より短ければ、封水調整部50より下方の領域は第1金型部60Aが入り込めないアンダーカットとなるが、本実施形態のように凹部56が封水調整部50の先端部50Aよりトラップ本体12の内側に形成されているので、アンダーカットが生じない。
また、封水調整部50は、開口部48の天井側の外縁から延びており、凹部56は、開口部48の底面側と同形状に凹んでいるので、第4金型部60Dによって封水調整部50の内側及び凹部56を形成することができる。また、封水調整部50の外側は、第1金型部60Aによって形成される。このようにして射出成形されたトラップ本体12は、2次加工としてバリ取り等が行われた後に、他の部品が組み付けられる。
なお、本実施形態では、第1金型部60Aと第2金型部60Bを上下に開き、第3金型部60Cと第4金型部60Dをスライドさせる構成としたが、第3金型部60Cと第4金型部60Dを上下に開いて型抜きを行う金型60であってもよい。また、本実施形態では、射出成形によってトラップ本体12を成形したが、特にこの方法に限定せず、他の方法で成形してもよい。例えば、中空成形等で形成してもよい。
また、本実施形態では、封水調整部50は、トラップ本体12と一体に形成されていたが、封水調整部材50を別途用意し、開口部48の天井側の外縁に取り付けてもよい。この場合、取付面に隙間が開いていると、下水管104側の空気が隙間から横管24へ流入して破封するため、シール部材等で開口部48の外縁と封水調整部材との間をシールする。
次に、図1を用いて本実施形態に係る排水トラップ10の作用について説明する。
通常時には、封水部42は、筒本体40の上端部まで水が貯留されている。また、排水口管18の内部にも封水部42と同じ水位まで水が貯留され封水している。さらに、封水部42と連通している横管24及び配管106は、横管24の天井まで水で満たされている。このとき、下水管104側からの空気は、排水室44に充満しているが、封水部42及び排水口管18に貯留された水によって封水されているので、下水管104側の空気が横管24や洗い場100へ流れないようになっている。これにより、下水管104からの悪臭や害虫を防止している。
この状態で、洗い場100の開口102から排水トラップ10へ水が流入したとき、水は、排水口管18の筒部32から封水部42へ流入し、封水部42に貯留されている水と合流する。これにより封水部42の水位が上昇し、一部の水が筒本体40の周壁40Aを越流して排水室44へ流入する。排水室44へ流入した水は、排水室44の底部46B側から排水部26へ流れ、下水管104を通って図示しない下水道へ排水される。
また、図示しない浴槽側から配管106へ水が流されたとき、横管24を満たしている水は、開口部48から凹部56へ流れて封水部42へ押し出される。このとき、図3に示すように、開口48の天井側を流れる水は、封水調整部50の傾斜面に沿って下方へ案内され、封水調整部50の底面50Bに形成された開口部52から凹部56へ流れ込む。また、凹部56へ流れ込んだ水は、横管24の軸方向(矢印W1方向)に流れて封水部42へ流入し、あるいは、台座部54を矢印W2の方向に乗り越えて、封水部42へ流入する。このようにして、封水調整部50によって横管24の天井側の開口部48が閉じられていても、排水性能を損なうことがない。
封水部42へ流入した水は、封水部42に貯留された水と合流して封水部42の水位を上昇させ、上述したように、一部の水が筒本体40の周壁40Aを越流して排水室44から下水管104を通って図示しない下水道へ排水される。
ここで、封水部42が水で満たされていても、洗い場100や浴槽から水が流されない状態が続くと、封水部42に貯留された水が蒸発し、封水部42及び排水口管18の水位が徐々に低下する。また、封水部42の水位の低下に伴って、下水管104側の空気が封水部42へ流入する。仮に、封水部42の水位が筒本体40の上端から高さh1だけ低下し、開口部48の高さになったとき、封水調整部50が形成されてなければ、下水管104側の空気は、開口部48から横管24へ流れ込んで図示しない浴槽へ流出する。しかし、本実施形態では封水調整部50が形成されているので、封水部42の水位がh1だけ低下しても下水管104側の空気が横管24へ流れ込まない。
次に、封水部42に貯留された水がさらにh2だけ蒸発し、封水部42の水位が封水調整部50の底面50B、あるいは排水口管18の筒部32の下端部まで下がったとき、はじめて下水管104側の空気が排水口管18や横管24に流れ込んで破封する。従って、本実施形態に係る排水トラップ10では、封水調整部50を形成することによって、破封するまでの封水高さを封水調整部50の高さh2だけ高くできる。なお、本実施形態では、筒本体40の周壁40Aの上端部から封水調整部50の底面50Bまでの封水高さ(h1+h2)は、50mm程度であり、十分な封水高さを確保している。
また、本実施形態では、封水調整部50は、先端部50Aに向かって高さが低くなっているが、特にこの形状に限定しない。例えば、封止調整部50の先端部50Aまで横管24の軸方向に延びていてもよい。
また、本実施形態では、封水調整部50は、湾曲してアーチ状に形成されていたが、湾曲させずに角張った形状に形成してもよい。この場合、図4に示した第4金型部60Dの温度等の成形条件を変更し、又は第4金型部60Dを表面処理して滑りやすくして、第4金型部60Dを矢印Hの方向にスライドしやすくする必要がある。
さらに、本実施形態に係るトラップ本体12は、図2及び図3に示すように、開口部48の底面とトラップ本体12の底面12Cが同じ高さになるように形成されており、台座部54の上面に凹部56が形成されていたが、図5に示す排水トラップ11のように、トラップ本体12の底面12Cが開口部48の底面より高くなるように形成してもよい。この場合、トラップ本体12の底面12Cを凹ませて凹部62を形成する。
このような排水トラップ11では、トラップ本体12の底面12Cを高く形成できるので、排水トラップ10と比べて、全体として薄型にできる。また、封水調整部50の開口部52の開口面がトラップ本体12の底面12Cと同じ高さとなるので、封水部42に貯留された水の水位がトラップ本体12の底面12Cまで下がらない限り、下水管104側の空気が横管24へ流入することがない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、トラップ本体12に複数の横管24が接続されていてもよい。
10 排水トラップ
11 排水トラップ
12 トラップ本体
12A 周壁
12B 底面
18 排水口管
26 排水部
40A 周壁
48 開口部
50 封水調整部
56 凹部
62 凹部

Claims (5)

  1. 水を流入させる排水口管が上部から挿入され、前記排水口管と周壁とで封水部を構成するトラップ本体と、
    前記トラップ本体の前記周壁に形成され、前記封水部を通じて水を排水する排水部と、
    前記周壁に形成され、前記トラップ本体へ水を流入させる開口部と、
    前記開口部の天井側の外縁から前記トラップ本体の内側へ向かって縮幅して延び、前記開口部の天井側の開口を閉じる封水調整部と、
    前記封水調整部と対向して前記封水調整部の先端部と同位置、又は前記封水調整部の先端部よりトラップ本体の内側へ延び、前記開口部の底面側と同形状に凹んだ凹部と、
    を有する排水トラップ。
  2. 前記封水調整部は、前記開口部から先端部に向かって高さが低くなっている請求項1に記載の排水トラップ。
  3. 前記封水調整部は、湾曲してアーチ状に形成されている請求項1又は2に記載の排水トラップ。
  4. 前記トラップ本体の底面は、前記開口部の底面と同じ高さに形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の排水トラップ。
  5. 前記トラップ本体の底面は、前記開口部の底面より上方に形成され、前記凹部は、前記トラップ本体の底面を凹ませて形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の排水トラップ。
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KR102147515B1 (ko) * 2020-03-06 2020-08-25 조중억 욕실용 절수장치

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