JP2013071624A - 駆動ユニット - Google Patents

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幸彦 出塩
Terubumi Miyazaki
光史 宮崎
Yuji Inoue
雄二 井上
Shingo Eto
真吾 江藤
Hiroyu Michikoshi
洋裕 道越
Akihiro Sato
彰洋 佐藤
Daiki Suyama
大樹 須山
Naoya Jinnai
直也 神内
Kensuke Wada
賢介 和田
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】新たな部材を追加することなくワンウェイクラッチを支持できるとともに、径方向に小型化できる駆動ユニットを提供する。
【解決手段】エンジン10のクランクシャフト11と変速機30の変速機入力軸31との動力伝達経路に介在されるロータ241を備えるモータジェネレータ24と、クランクシャフト11とロータ241とを接続および切断可能なクラッチ22と、クランクシャフト11をロータ241に対して正転方向のみ回転可能に接続するワンウェイクラッチ23と、を備える駆動ユニット20であって、クラッチ22とワンウェイクラッチ23とはロータの内周部で軸方向に並設される。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動ユニットに関するものである。
近年、環境に配慮した自動車などの車両として、ハイブリッド車両が注目されている。ハイブリッド車両は、駆動力源として、ガソリンなどを燃料として駆動する内燃機関(以下、エンジンという)と、バッテリからの電力により駆動する電動機とを備えている。
ハイブリッド車両では、例えばエンジンと、駆動ユニットと、変速機とを直列に接続してなる駆動装置を搭載したものが開発されている。
図4に示すように、この種の駆動装置100に搭載される駆動ユニット110としては、図示しないエンジンの図示しないクランク軸に固定されたダンパー120と、図示しない変速機の変速機入力軸130との間に介在されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。図4中、矢印Eは図示しないエンジン側、矢印Tは図示しない変速機側をそれぞれ示す。
変速機入力軸130は、軸131とスリーブ132とを備えている。スリーブ132は、軸131の周囲で軸131と一体回転するように設けられている。スリーブ132は、円筒形状で、外周側部に軸方向に沿ったスプライン132aを備えている。
駆動ユニット110は、モータジェネレータ140と、ドラム部150と、ハブ部160と、クラッチ170と、ワンウェイクラッチ180とを備えている。
モータジェネレータ140は、電動機であり、ロータ141と図示しないステータとを備えている。ロータ141は、ロータ本体142と、ロータケース143と、支持筒144とを備えている。
ロータ本体142はロータケース143に収容されている。ロータケース143は、支持筒144に一体回転するように取り付けられている。支持筒144は、円筒形状で、変速機入力軸130のスリーブ132の外周側に位置して設けられている。支持筒144は、内周側部に軸方向に沿ったスプライン144aを備えている。ステータは、駆動ユニット110の図示しないケースに固定されている。
ドラム部150は、ロータ141の支持筒144および変速機入力軸130のスリーブ132の変速機側Tの端部同士を連結して、支持筒144およびスリーブ132を一体化している。これにより、ドラム部150は、ロータ141と変速機入力軸130とを一体回転するように支持している。
ハブ部160は、ハブ本体161と、ボス162と、支持板163とを備えている。
ハブ本体161は、円筒形状で、ハブ本体161の外周側部に軸方向に沿ったスプライン161aを備えている。ハブ本体161は、ロータ141の支持筒144および変速機入力軸130のスリーブ132の間に入り込んでいる。
ハブ部160のボス162は、ハブ本体161の内周側であって、ハブ本体161よりもエンジン側Eに変位した位置に設けられている。ハブ部160のボス162は、ダンパー120を介して、エンジンのクランク軸に一体回転するように取り付けられている。支持板163は、ハブ本体161のエンジン側Eの端部と、ボス162の変速機側Tの端部とを連結して、ハブ本体161およびボス162を一体化している。
クラッチ170は、多板クラッチからなるとともに、エンジンと変速機とを接続したり切断したりするようになっている。クラッチ170は、複数の摩擦板171を備えている。複数の摩擦板171は、ロータ141の支持筒144のスプライン144aとハブ本体161のスプライン161aとに交互に噛み合わされて、軸方向に摺動可能に設けられている。クラッチ170は、図示しないピストンにより軸方向に押圧されるようになっている。
クラッチ170は、軸方向の押圧力が加えられることにより、摩擦板171同士が接触して締結し、ロータ141およびハブ部160を一体回転可能にする。また、クラッチ170は、軸方向の押圧力が無くなることにより、摩擦板171同士が解放されて別々に回転可能になり、ロータ141およびハブ部160を別々に回転可能にするようになっている。
ワンウェイクラッチ180は、ハブ部160のハブ本体161と変速機入力軸130のスリーブ132との間に設けられている。すなわち、ワンウェイクラッチ180は、クラッチ170の内周側に軸方向にオーバーラップして配置されている。
ワンウェイクラッチ180は、外輪部181と、内輪部182と、回転規制部183とを備えている。ワンウェイクラッチ180の外輪部181は、ハブ本体161と兼用されている。ワンウェイクラッチ180の外輪部181は、ハブ部160を介して、エンジンのクランク軸に一体回転するように接続されている。
ワンウェイクラッチ180の内輪部182は、内周側部に軸方向に沿ったスプライン182aを備えている。ワンウェイクラッチ180の内輪部182のスプライン182aは、変速機入力軸130のスリーブ132のスプライン132aに噛み合わされている。ワンウェイクラッチ180の内輪部182は、変速機入力軸130のスリーブ132を介して、変速機入力軸130の軸131に一体回転するように接続されている。
ワンウェイクラッチ180の回転規制部183は、外輪部181および内輪部182の間に設けられている。回転規制部183は、外輪部181を内輪部182に対して正転方向のみに回転可能にするようになっている。
ワンウェイクラッチ180は、エンジンのクランク軸の回転数が変速機入力軸101の回転数よりも大きい場合に、エンジンのクランク軸の回転を変速機入力軸101に伝達するようになっている。また、ワンウェイクラッチ180は、エンジンのクランク軸の回転数が変速機入力軸101の回転数よりも小さい場合に、エンジンのクランク軸の回転を変速機入力軸101に伝達せず、変速機入力軸101は自由に回転するようになっている。
この駆動ユニット110によれば、モータジェネレータ140を備えるとともに、既存のエンジンおよび変速機を流用できるので、コストの上昇を抑えたハイブリッド車両を提供することができる。
特開2008−126703号公報
しかしながら、従来の駆動ユニット100にあっては、ワンウェイクラッチ180を支持するための部材を新たに設けなければならないという問題があった。また、ワンウェイクラッチ180は、クラッチ170の内周側に軸方向にオーバーラップして配置されているので、駆動ユニット110が径方向に大型化してしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、新たな部材を追加することなくワンウェイクラッチを支持できるとともに、径方向に小型化できる駆動ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の駆動ユニットは、上記目的達成のため、(1)内燃機関の内燃機関出力軸と変速機の変速機入力軸との動力伝達経路に介在されるロータを備えるモータジェネレータと、前記内燃機関出力軸と前記ロータとを接続および切断可能なクラッチと、前記内燃機関出力軸を前記ロータに対して正転方向のみ回転可能に接続するワンウェイクラッチと、を備える駆動ユニットであって、前記クラッチと前記ワンウェイクラッチとは前記ロータの内周部で軸方向に並設されるよう構成する。
この構成により、多板クラッチとワンウェイクラッチとがロータの内周部で軸方向に隣接して配置される。このため、従来のようにワンウェイクラッチが多板クラッチの内周側に軸方向にオーバーラップして配置される場合に比べて、新たな部材を追加することなくワンウェイクラッチを支持できるとともに、駆動ユニットを径方向に小型化することができる。
上記(1)に記載の駆動ユニットにおいては、(2)前記ロータは内周部にスプラインを備え、前記クラッチの外周部と前記ワンウェイクラッチの外周部とは前記スプラインと噛合することが好ましい。
この構成により、ロータの内周部に形成されたスプラインを、クラッチの外周部とワンウェイクラッチの外周部との各噛み合いに共用することができる。よって、従来のようにクラッチの外周部とワンウェイクラッチの外周部との各噛み合いが異なる別のスプラインになされる場合に比べて、スプラインの設置箇所を削減して駆動ユニットの構成を簡素化することができる。
本発明によれば、新たな部材を追加することなくワンウェイクラッチを支持できるとともに、径方向に小型化できる駆動ユニットを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る駆動ユニットを備えた駆動装置を示す概略のスケルトン図である。 本発明の実施の形態に係る駆動ユニットを示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る駆動ユニットの主要部を示す概略図である。 従来の駆動ユニットを示す概略図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施の形態は、本発明をハイブリッド車両用の駆動装置に適用したものである。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、駆動装置1は、エンジン10と、駆動ユニット20と、変速機としての自動変速機30と、制御ユニット40とを備えている。本実施の形態では、駆動装置1のエンジン10の方向をエンジン側E、駆動装置1の自動変速機30の方向を自動変速機側Tとしている。
エンジン10は、ガソリンあるいは軽油などの炭化水素系の燃料と空気との混合気を、図示しない燃焼室内で燃焼させることによって動力を出力する公知の動力装置により構成されている。エンジン10は、燃焼室内で混合気の吸気と燃焼と排気とを繰り返すことにより図示しないシリンダブロック内の図示しないピストンを往復動させ、ピストンと動力伝達可能に連結されたクランクシャフト11を回転させるようになっている。エンジン10は、クランクシャフト11から駆動ユニット20にトルクを伝達するようになっている。
図1および図2に示すように、駆動ユニット20は、入力部21と、クラッチ22と、ワンウェイクラッチ23と、モータジェネレータ24と、ドラム25と、ハブ部26と、出力部27と、ケース部28とを備えている。駆動ユニット20は、エンジン10と自動変速機30との間に介在されるとともに、エンジン10のクランクシャフト11からの動力を自動変速機30の後述する変速機入力軸31に伝達するようになっている。
入力部21は、フライホイール210と、ダンパー211と、クラッチ入力軸212と、スリーブ213と、ベアリング214とを備えている。
フライホイール210は、クランクシャフト11に一体回転するように連結されている。ダンパー211は、フライホイール210に一体回転するように周縁部で連結されている。ダンパー211は、クラッチ入力軸212に一体回転するように中心部で連結されている。ダンパー211は、フライホイール210とクラッチ入力軸212との間で、回転方向の力を吸収するようになっている。
クラッチ入力軸212は、クランクシャフト11と同軸に設けられている。クラッチ入力軸212は、クラッチ22およびワンウェイクラッチ23に一体回転可能に連結されるとともに、クラッチ22およびワンウェイクラッチ23に動力を伝達するようになっている。
スリーブ213は、クラッチ入力軸212の外周側部に一体回転するように取り付けられている。ベアリング214は、玉軸受けからなり、スリーブ213の外周側部に固着されている。
出力部27は、クラッチ出力軸270と、スリーブ271と、ベアリング272と、スラスト軸受273とを備えている。
クラッチ出力軸270は、クラッチ入力軸212と同軸に設けられている。クラッチ出力軸270は、クラッチ22およびワンウェイクラッチ23に一体回転可能に連結されるとともに、クラッチ22およびワンウェイクラッチ23の動力を外部に伝達するようになっている。クラッチ出力軸270は、自動変速機30の変速機入力軸31に一体回転可能に連結されるとともに、駆動ユニット20の出力を自動変速機30に伝達するようになっている。
スリーブ271は、クラッチ出力軸270の外周部に一体回転するように取り付けられている。ベアリング272は、玉軸受けからなり、スリーブ271の自動変速機側Tにおいてクラッチ出力軸270と一体回転可能に設けられている。スラスト軸受273は、クラッチ入力軸212とクラッチ出力軸270との互いに対向する端面同士の間に設けられるとともに、クラッチ入力軸212とクラッチ出力軸270とを相対回転可能に軸方向に支持している。
モータジェネレータ24は、ステータ240と、ロータ241と、ロータケース242とを備えている。モータジェネレータ24は、クランクシャフト11と変速機入力軸31との動力伝達経路に介在されている。
ステータ240は、ステータコア240aと、ステータコア240aに巻回される三相コイル240bとを備えている。ステータコア240aは、例えば、電磁鋼板の薄板を積層して形成されるとともに、ケース部28に固定されている。ステータ240は、三相コイル240bへの通電により回転磁界を形成するようになっている。
ロータ241は、ステータ240の内部に配置されるとともに、複数個の永久磁石が埋め込まれて形成されている。ロータケース242は、ロータ241を収容している。ロータケース242は略円筒形状で、出力部27のスリーブ271の外周側に位置して設けられている。ロータケース242は、内周側部に軸方向に沿ったスプライン242aを備えている。
モータジェネレータ24は、ロータ241に埋め込まれた永久磁石による磁界と三相コイル240bによって形成される磁界との相互作用により、ロータ241を回転駆動する電動機として動作するようになっている。また、モータジェネレータ24は、ロータ241に埋め込まれた永久磁石による磁界とロータ241の回転との相互作用により、三相コイル240bの両端に起電力を生じさせる発電機としても動作するようになっている。
モータジェネレータ24はインバータ50に接続されている。インバータ50はバッテリ51に接続されている。このため、モータジェネレータ24は、インバータ50を介してバッテリ51との間で電力のやり取りを行うようになっている。バッテリ51は、ハイブリッド車両の運転状況に応じて、モータジェネレータ24から生じた電力を充電したり、あるいは放電するようになっている。
ドラム25は、ロータケース242およびスリーブ271を連結して、ロータケース242およびスリーブ271を一体化している。ドラム25の半径方向の中央部には、外周側をエンジン側Eにずらした段部25aが形成されている。ロータ241の回転は、ドラム25およびスリーブ271を経て、クラッチ出力軸270に伝達される。
ハブ部26は、ハブ本体280と、支持板281とを備えている。
ハブ本体280は、円筒形状で、ハブ本体280の外周側部に軸方向に沿ったスプライン280aを備えている。ハブ本体280は、ロータケース242およびスリーブ271の間に入り込んでいる。支持板281は、ハブ本体280のエンジン側Eの端部とクラッチ入力軸212の自動変速機側Tの端部とを連結して、ハブ本体280とクラッチ入力軸212とを一体化している。
ハブ本体280は、支持板281と、クラッチ入力軸212と、ダンパー211と、フライホイール210とを介して、クランクシャフト11に一体回転するように連結されている。逆に、クランクシャフト11の回転は、フライホイール210→ダンパー211→クラッチ入力軸212→支持板281という経路を経て、ハブ本体280に伝達される。
クラッチ22は、多板部70と、ピストン部80とを備えている。クラッチ22は、入力部21と出力部27との間に設けられている。すなわち、クラッチ22は、クランクシャフト11と変速機入力軸31との間に設けられるとともに、クランクシャフト11と変速機入力軸31との間を接続したり切断したりするようになっている。また、クラッチ22は、モータジェネレータ24の内周部に設けられている。
多板部70は、ロータケース242とハブ本体280との間に設けられている。多板部70は、複数のセパレータプレート71および複数の摩擦プレート72と、クッションプレート73と、スナップリング74とを備えている。
セパレータプレート71は、環状で、外周部に形成されたクラッチ22の外周部としてのスプライン外歯71aと、内周部に形成された貫通孔71bとを備えている。スプライン外歯71aは、ロータケース242のスプライン242aに噛み合わされて、軸方向に摺動可能に設けられている。このため、セパレータプレート71は、ロータケース242と一体回転するようになっている。貫通孔71bには、ハブ本体280が接触することなく挿通されている。
摩擦プレート72は、環状で、内周部に形成されたスプライン内歯72aを備えている。スプライン内歯72aは、ハブ本体280のスプライン280aに噛み合わされて、軸方向に摺動可能に設けられている。このため、摩擦プレート72は、ハブ本体280と一体回転するようになっている。
セパレータプレート71と摩擦プレート72とは、交互に隣接して設けられている。摩擦プレート72とセパレータプレート71とが軸方向に押圧されて互いに回転方向に摩擦を生ずることにより、ロータケース242とハブ部26とが締結されるようになっている。摩擦プレート72とセパレータプレート71との軸方向の押圧が解放されて互いに摩擦を生じなくなることにより、ロータケース242とハブ部26との締結が解放されるようになっている。
クッションプレート73は、環状で、外周部に形成されたスプライン外歯73aと、内周部に形成された貫通孔73bとを備えている。スプライン外歯73aは、ロータケース242のスプライン242aに噛み合わされて、軸方向に摺動可能に設けられている。このため、クッションプレート73は、ロータケース242と一体回転するようになっている。クッションプレート73は、全てのセパレータプレート71および摩擦プレート72よりも自動変速機側Tに位置するように設けられている。
スナップリング74は、環状で、全てのセパレータプレート71および摩擦プレート72よりもエンジン側Eで、ロータケース242のスプライン242aに固定されている。このため、スナップリング74は、セパレータプレート71と、摩擦プレート72と、クッションプレート73とがロータケース242のスプライン242aから脱落しないようにストッパ機能を有するようになっている。
ピストン部80は、ドラム25と、多板部70との間に設けられている。ピストン部80は、ピストン81と、油圧供給部82と、戻りばね83と、支持プレート84と、ストッパリング85とを備えている。
ピストン81は、スリーブ271と段部25aとの間で軸方向に摺動可能に設けられている。ピストン81は、内側Oリング810と、外側Oリング811と、押圧部812とを備えている。
内側Oリング810は、ピストン81の内周側部に設けられるとともに、スリーブ271の外周側部に接触している。外側Oリング811は、ピストン81の外周側部に設けられるとともに、ドラム25の段部25aの内周側部に接触している。押圧部812は、クッションプレート73に対向するとともに、ピストン81のエンジン側Eへの摺動に伴ってクッションプレート73を押圧するようになっている。
油圧供給部82は、油圧供給孔820と、油圧供給路821とを備えている。油圧供給孔820は、スリーブ271に形成されるとともに、ピストン81およびドラム25で囲まれる空間86とスリーブ271の内周側の空間とを連通している。油圧供給路821は、油圧供給孔820と、自動変速機30の後述する油圧ポンプ34とを連通している。
高圧の作動油が、油圧供給路821および油圧供給孔820を介して、ピストン81およびドラム25で囲まれる空間86に供給されると、ピストン81はエンジン側Eに摺動するようになっている。ピストン81がエンジン側Eに移動することにより、押圧部812がクッションプレート73を介して摩擦プレート72とセパレータプレート71とをエンジン側Eに押圧して締結させる。摩擦プレート72とセパレータプレート71との締結により、ロータ241およびハブ部26が一体回転するようになっている。
戻りばね83は、周方向に沿って配置された多数の圧縮コイルばねからなるとともに、ピストン81をエンジン側Eから自動変速機側Tに押圧するように設けられている。支持プレート84は、環状で、戻りばね83のエンジン側Eを支持している。支持プレート84は、ストッパリング85によりエンジン側Eへの移動を規制されている。ストッパリング85は、スリーブ271に固定されている。
油圧供給路821の油圧が低下して戻りばね83の付勢力より小さくなることにより、戻りばね83の作用によりピストン81が自動変速機側Tに摺動するようになっている。ピストン81が自動変速機側Tに移動することにより、摩擦プレート72とセパレータプレート71との締結が解放され、ロータ241およびハブ部26が別々に回転するようになっている。
ワンウェイクラッチ23は、ロータケース242とハブ本体280との間に設けられている。ワンウェイクラッチ23は、クランクシャフト11と変速機入力軸31との間に設けられるとともに、クランクシャフト11を変速機入力軸31に対して正転方向のみに回転可能に接続するようになっている。ここで、正転方向とは、クランクシャフト11の回転方向を意味する。また、ワンウェイクラッチ23は、モータジェネレータ24の内周部に設けられている。ワンウェイクラッチ23は、モータジェネレータ24の内周部で多板部70に対して軸方向に隣接して配置されている。
ワンウェイクラッチ23は、外輪部230と、内輪部231と、回転規制部232とを備えている。
外輪部230は、外周側部に軸方向に沿ったワンウェイクラッチ23の外周部としてのスプライン230aを備えている。外輪部230のスプライン230aは、ロータケース242のスプライン242aに噛み合わされている。よって、ワンウェイクラッチ23の外輪部230は、ロータケース242と一体回転するようになっている。また、外輪部230は、ロータケース242を介して、クラッチ出力軸270に一体回転するように接続されている。
内輪部231は、ハブ本体280と兼用されている。よって、ワンウェイクラッチ23の内輪部231は、ハブ部26と一体回転するようになっている。また、内輪部231は、ハブ部26および入力部21を介して、クランクシャフト11に一体回転するように接続されている。
回転規制部232は、外輪部230および内輪部231の間に設けられている。回転規制部232は、内輪部231を外輪部230に対して正転方向のみに回転可能にするようになっている。
ワンウェイクラッチ23は、クランクシャフト11の回転数がクラッチ出力軸270の回転数よりも大きい場合に、クランクシャフト11の回転をクラッチ出力軸270に伝達するようになっている。また、ワンウェイクラッチ23は、クランクシャフト11の回転数がクラッチ出力軸270の回転数よりも小さい場合に、クランクシャフト11の回転をクラッチ出力軸270に伝達せず、クラッチ出力軸270は自由に回転するようになっている。
ケース部28は、ケース本体280と、エンジン側リブ281と、自動変速機側リブ282とを備えている。ケース本体280は、入力部21と、クラッチ22と、ワンウェイクラッチ23と、モータジェネレータ24と、ドラム25と、ハブ部26と、出力部27とを収容している。
エンジン側リブ281は、入力軸を中心とする環状で、モータジェネレータ24のエンジン側Eに設けられるとともに、ケース本体280に固定されている。エンジン側リブ281の内周部には、入力部21のベアリング214を介してスリーブ213が回転可能に取り付けられている。このため、スリーブ213と、クラッチ入力軸212と、ハブ部26とは、エンジン側リブ281に回転可能に支持されている。
エンジン側リブ281と、スリーブ213との間には、回転センサ29が取り付けられている。回転センサ29は、クラッチ入力軸212およびハブ部26の回転速度を検出するようになっている。回転センサ29は、レゾルバであり、センサステータ29aとセンサロータ29bとを備えている。センサステータ29aは、エンジン側リブ281に取り付けられている。センサロータ29bは、スリーブ213に取り付けられている。なお、回転センサ29としては、レゾルバ以外の各種センサを用いてもよい。
自動変速機側リブ282は、クラッチ出力軸270を中心とする環状で、モータジェネレータ24の自動変速機側Tに設けられるとともに、ケース本体280に固定されている。自動変速機側リブ282の内周部には、ベアリング272を介してスリーブ271が回転可能に取り付けられている。このため、スリーブ271およびクラッチ出力軸270は、自動変速機側リブ282に回転可能に支持されている。
図1に示すように、自動変速機30は、変速機入力軸31と、トルクコンバータ32と、変速機構入力軸33と、油圧ポンプ34と、変速機構35と、油圧制御装置36と、出力軸37と、ケース38とを備えている。
トルクコンバータ32は、循環する作動油の作用を利用する流体式で、駆動ユニット20のクラッチ出力軸270から伝達される駆動力を、変速機構入力軸33を介して変速機構35に伝達するようになっている。トルクコンバータ32は、タービンランナ90と、ポンプインペラ91と、フロントカバー92と、ステータ93と、ワンウェイクラッチ94と、中空軸95とを備えている。
タービンランナ90およびポンプインペラ91は、タービンランナ90がエンジン側Eに位置するように互いに対向して配置されている。タービンランナ90は、変速機構入力軸33に一体回転するように連結されている。ポンプインペラ91は、フロントカバー92を介して変速機入力軸31に一体回転するように連結されている。
タービンランナ90およびポンプインペラ91の間の内周側には、ステータ93が設けられている。ステータ93には、ワンウェイクラッチ94を介して中空軸95が接続されている。中空軸95は、ケース38に固定されるとともに、内部に変速機構入力軸33を回転可能に収容している。ケース38の内部には、作動油が供給されている。
油圧ポンプ34は、ロータ340と、ハブ341と、ボデー342とを備えている。ハブ341は、円筒形状で、ロータ340とポンプインペラ91とを一体回転するように連結している。ボデー342は、ケース38に固定されている。このため、駆動ユニット20からの動力が、フロントカバー92からポンプインペラ91を介してロータ340に伝達され、油圧ポンプ34が駆動されるようになっている。
油圧ポンプ34から吐出される作動油は、変速機構35に供給されるとともに、駆動ユニット20のクラッチ22にも供給されるようになっている(図1中、一点鎖線で示す)。油圧ポンプ34は、油圧の供給により、変速機構35の変速段もしくは変速比の切り換えや、クラッチ22の締結を行うようになっている。
油圧ポンプ34とクラッチ22との間には、油圧調整バルブ39が設けられている。油圧調整バルブ39は、制御ユニット40からの信号に伴い、油圧ポンプ34からクラッチ22への作動油の供給量を調整するようになっている。
変速機構35は、図示しない複数のクラッチやブレーキを有している。変速機構35では、ハイブリッド車両の走行状況に応じて複数のクラッチやブレーキの係合および解放が、油圧制御装置36から供給される油圧によって切り換えられることで、所望の変速段が形成される。変速機構35の変速段としては、例えば、ニュートラル、前進、後進などがある。
変速機構入力軸33から伝達された駆動力は、変速機構35を経て出力軸37に伝達され、出力軸37から図示しないディファレンシャルを経て車輪に伝達されるようになっている。なお、本実施の形態の変速機構35は、有段式の変速機構で構成されているが、有段式に限られず、例えば無段式の変速機構で構成されるようにしてもよい。
制御ユニット40は、ハイブリッド用電子制御ユニット(Electronic Control Unit;以下、ECUという)41と、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)42と、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)43と、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)44と、トランスミッション用電子制御ユニット(以下、トランスミッションECUという)45とを備えている。
ECU41は、図示しないCPU(Central processing unit)と、処理プログラムなどを記憶する図示しないROM(Read only memory)と、一時的にデータを記憶する図示しないRAM(Random access memory)と、図示しない入出力ポートと、図示しない通信ポートとを備えている。ECU41は、ハイブリッド車両の制御を統括するようになっている。
ECU41は、エンジンECU42と、モータECU43と、バッテリECU44と、トランスミッションECU45とに通信ポートを介して接続されている。ECU41は、エンジンECU42と、モータECU43と、バッテリECU44と、トランスミッションECU45と各種制御信号やデータのやり取りを行うようになっている。
エンジンECU42は、エンジン10およびECU41に接続されている。エンジンECU42は、エンジン10の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するとともに、入力した信号に応じて燃料噴射制御や点火制御、吸入空気量調節制御などの運転制御を行うようになっている。エンジンECU42は、ECU41と通信するようになっている。エンジンECU42は、ECU41から入力される制御信号によりエンジン10を運転制御するとともに、必要に応じてエンジン10の運転状態に関するデータをECU41に出力するようになっている。
モータECU43は、インバータ50およびECU41に接続されている。モータECU43は、モータジェネレータ24を駆動制御するようになっている。モータECU43は、モータジェネレータ24を駆動制御するために必要な信号を入力するようになっている。モータジェネレータ24を駆動制御するために必要な信号としては、例えば、モータジェネレータ24のロータ241の回転位置を検出する図示しない回転位置検出センサから入力される信号や、図示しない電流センサにより検出されるモータジェネレータ24に印加される相電流の信号などがある。モータECU43は、インバータ50へのスイッチング制御信号を出力するようになっている。
モータECU43は、ECU41と通信するようになっている。モータECU43は、ECU41から入力される制御信号に応じてインバータ50を駆動制御することにより、モータジェネレータ24を駆動制御するようになっている。モータECU43は、必要に応じてモータジェネレータ24の運転状態に関するデータをECU41に出力するようになっている。
バッテリECU44は、バッテリ51およびECU41に接続されている。バッテリECU44は、バッテリ51を管理している。バッテリECU44は、バッテリ51を管理するのに必要な信号を入力するようになっている。バッテリ51を管理するのに必要な信号としては、例えば、バッテリ51の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧の信号や、バッテリ51の出力端子に接続された図示しない電流センサからの充放電電流の信号や、バッテリ51に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度の信号などがある。
バッテリECU44は、ECU41と通信するようになっている。バッテリECU44は、必要に応じてバッテリ51の状態に関するデータをECU41に出力するようになっている。バッテリECU44は、バッテリ51を管理するために、電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC:State of charge)も演算するようになっている。
トランスミッションECU45は、自動変速機30およびECU41に接続されている。トランスミッションECU45は、トルクコンバータ32の図示しないロックアップクラッチを駆動制御したり、変速機構35の変速段を変更したりするようになっている。
トランスミッションECU45は、ECU41と通信するようになっている。トランスミッションECU45は、ECU41からの信号に基づいて変速機構35の変速段を変更する変速制御を実行するようになっている。トランスミッションECU45は、必要に応じて変速機構35やトルクコンバータ32の運転状態に関するデータをECU41に出力するようになっている。
次に、作用について説明する。
ハイブリッド車両が駐車などで停止するとともにエンジン10が停止している場合には、油圧ポンプ34が停止しているため、クラッチ22のピストン部80には油圧ポンプ34から作動油が供給されない。このため、戻りばね83の付勢力によりピストン81が多板部70から離れており、クラッチ22は解放状態となっている。このとき、変速機構35のシフト位置はニュートラルであるようにしている。また、油圧調整バルブ39は開放しておく。
ハイブリッド車両が駐車などで停止するとともにエンジン10が停止している場合にエンジン10を始動するには、モータジェネレータ24に電力を供給する。モータジェネレータ24への電力の供給により、モータジェネレータ24のロータ241が回転する。ロータ241の駆動力は、ロータケース242→ドラム25→スリーブ271→クラッチ出力軸270→トルクコンバータ32という経路を経て、油圧ポンプ34に伝達される。
ここで、ロータケース242が回転しても、クラッチ22およびワンウェイクラッチ23は、解放されているので、モータジェネレータ24の動力はエンジン10に伝わることはない。また、トルクコンバータ32の回転により変速機構35の変速機構入力軸33が回転するが、変速機構35のシフト位置がニュートラルであるので、変速機構35の出力軸は回転しない。
油圧ポンプ34から吐出された作動油は、クラッチ22に供給される。ピストン81が多板部70側に摺動し、多板部70が軸方向に押圧されて、クラッチ22が締結される。よって、ロータ241の駆動力が、ロータケース242→多板部70→ハブ部26→入力部21という経路を経て、クランクシャフト11に伝達される。これにより、エンジン10が始動される。
エンジン10の始動後の車両発進時には、エンジン10の駆動力は、クランクシャフト11→入力部21→ハブ部26→クラッチ22→ロータケース242→ドラム25→スリーブ271→クラッチ出力軸270という経路を経て、自動変速機30に伝達される。動力が自動変速機30に伝達されることにより、油圧ポンプ34が駆動されるので、作動油がクラッチ22に供給され続けて、クラッチ22の締結が維持される。そして、変速機構35のシフト位置を前進または後進とする。よって、クランクシャフト11の動力が自動変速機30から車輪に伝達されて、ハイブリッド車両が発進する。
また、ハイブリッド車両が駐車などで停止するとともにエンジン10が停止している場合には、上述のようにクラッチ22のピストン部80には油圧ポンプ34から作動油が導入されないので、クラッチ22は解放されている。
ここで、モータジェネレータ24の駆動力のみで発進する場合には、モータジェネレータ24に電力を供給する。モータジェネレータ24への電力の供給により、モータジェネレータ24のロータ241が回転する。ロータ241の駆動力は、ロータケース242→ドラム25→クラッチ出力軸270→トルクコンバータ32という経路を経て、油圧ポンプ34に伝達される。
ここで、ロータケース242が回転しても、クラッチ22およびワンウェイクラッチ23は、解放されているので、モータジェネレータ24の動力はエンジン10に伝わることはない。また、油圧調整バルブ39は閉塞しておく。これにより、油圧ポンプ34からの作動油はクラッチ22に供給されることはない。
トルクコンバータ32の回転に伴い変速機構35の変速機構入力軸33が回転する。そして、変速機構35のシフト位置を前進または後進とする。よって、クランクシャフト11の動力が自動変速機30から車輪に伝達されて、ハイブリッド車両が発進する。
エンジン10を停止したままモータジェネレータ24の駆動力のみで走行しているときに、エンジン10を始動する場合は、油圧調整バルブ39を開放して油圧ポンプ34からの作動油をクラッチ22に供給する。クラッチ22に作動油が供給されることにより、クラッチ22が締結される。これにより、モータジェネレータ24の駆動力が、ハブ部26に伝達され、ハブ部26から入力部21を介してクランクシャフト11へ伝達される。よって、エンジン10が始動される。
エンジン10の駆動中かつ停車時においてバッテリ51の電力不足が発生した場合は、エンジン10の駆動力を用いてバッテリ51に充電するようにする。自動変速機30のシフト位置はニュートラルとなっている。エンジン10の駆動力は、ハブ部26からワンウェイクラッチ23を介してロータ241に伝達される。これにより、ロータ241が回転され、モータジェネレータ24が発電機として作動する。よって、バッテリ51が充電される。
車両走行時であって、減速中に車輪の駆動力によりモータジェネレータ24を駆動させて充電する場合、すなわちエンジン10を用いないモータジェネレータ24のみによる回生作動の場合は、車輪の駆動力は、変速機構35を伝わり油圧ポンプ34に伝達される。油圧調整バルブ39は閉塞しておく。これにより、油圧ポンプ34で発生した作動油はクラッチ22に供給されないので、クラッチ22は解放のまま維持される。変速機構入力軸33に連結されたドラム25が回転し、ロータ241が回転するので、モータジェネレータ24が発電機として作動し、バッテリ51が充電される。
車両走行時であって、減速中の場合に車輪の駆動力によりモータジェネレータ24を駆動させて充電すると同時にエンジンブレーキを作動させる場合は、車輪の駆動力は、自動変速機30を伝わり、油圧ポンプ34に伝達される。油圧調整バルブ39は開放しておく。これにより、油圧ポンプ34で発生した作動油はクラッチ22に供給され、クラッチ22は締結のまま維持される。
変速機構入力軸33に連結されたドラム25が回転し、ロータ241が回転するので、モータジェネレータ24が発電機として作動し、バッテリ51が充電される。また、ドラム25の回転がクラッチ22を介してクランクシャフト11に伝達される。よって、エンジンブレーキが作動する。
以上のように、本実施の形態に係る駆動ユニット20によれば、クラッチ22とワンウェイクラッチ23とがロータ241の内周部で軸方向に並設される。このため、従来のようにワンウェイクラッチ23がクラッチ22の内周側に軸方向にオーバーラップして配置される場合に比べて、既存のロータケース242を利用してワンウェイクラッチ23を支持することができるようになる。また、従来のようにワンウェイクラッチ23がクラッチ22の内周側に軸方向にオーバーラップして配置される場合に比べて、駆動ユニット20を簡易な構成できるとともに、径方向の小型化を図ることができる。
本実施の形態に係る駆動ユニット20によれば、ワンウェイクラッチ23の外輪部230のスプライン230aがロータケース242のスプライン242aに噛み合う。このため、ロータケース242のスプライン242aを、セパレータプレート71のスプライン71aとの噛み合わせおよびワンウェイクラッチ23のスプライン230aとの噛み合わせに共用することができる。よって、従来のようにドラム本体のスプラインおよびハブ本体のスプラインのいずれとも異なる別のスプラインにワンウェイクラッチのスプラインを噛み合わせる場合に比べて、スプラインの設置箇所を削減して駆動ユニット20の構成を簡素化することができる。
上述した本実施の形態の駆動ユニット20においては、ワンウェイクラッチ23の内輪部231がハブ本体260と共用されるとともに、ワンウェイクラッチ23の外輪部230のスプライン230aがロータケース242のスプライン242aに噛み合う。しかしながら、本発明に係る駆動ユニットにおいては、これに限られず、例えば、ワンウェイクラッチ23の外輪部230がロータケース242と共用されるとともに、ワンウェイクラッチ23の内輪部231のスプラインがハブ本体260のスプライン260aに噛み合うようにしてもよい。あるいは、ワンウェイクラッチ23の外輪部230のスプライン230aがロータケース242のスプライン242aに噛み合うとともに、ワンウェイクラッチ23の内輪部231のスプラインがハブ本体260のスプライン260aに噛み合うようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る駆動ユニットは、新たな部材を追加することなくワンウェイクラッチを支持できるとともに径方向に小型化できるという効果を奏するものであり、ハイブリッド車両の駆動ユニットに有用である。
10 エンジン(内燃機関)
11 クランクシャフト(内燃機関出力軸)
20 駆動ユニット
22 クラッチ
23 ワンウェイクラッチ
24 モータジェネレータ
30 自動変速機(変速機)
31 変速機入力軸
71a スプライン(クラッチの外周部)
230a スプライン(ワンウェイクラッチの外周部)
241 ロータ
242a スプライン

Claims (2)

  1. 内燃機関の内燃機関出力軸と変速機の変速機入力軸との動力伝達経路に介在されるロータを備えるモータジェネレータと、
    前記内燃機関出力軸と前記ロータとを接続および切断可能なクラッチと、
    前記内燃機関出力軸を前記ロータに対して正転方向のみ回転可能に接続するワンウェイクラッチと、を備える駆動ユニットであって、
    前記クラッチと前記ワンウェイクラッチとは前記ロータの内周部で軸方向に並設されることを特徴とする駆動ユニット。
  2. 前記ロータは内周部にスプラインを備え、
    前記クラッチの外周部と前記ワンウェイクラッチの外周部とは前記スプラインと噛合することを特徴とする請求項1に記載の駆動ユニット。
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