JP2013069370A - データライブラリ装置、データアーカイブシステム、サーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】データライブラリ装置において、各部位にかかる負荷の情報を記録する。
【解決手段】
複数枚の記録媒体を管理し、前記記録媒体にデータを記録再生するデータライブラリ装置において、情報を記憶する記憶部と、装置を制御する制御部を備え、サーバからのデータ記録処理あるいはデータ再生処理要求を受けると、前記制御部は、記録媒体運搬装置にかかる負荷情報と、記録再生装置にかかる負荷情報と、記録媒体にかかる負荷情報と、を収集し、前記記憶部に記憶する。
【選択図】 図3
【解決手段】
複数枚の記録媒体を管理し、前記記録媒体にデータを記録再生するデータライブラリ装置において、情報を記憶する記憶部と、装置を制御する制御部を備え、サーバからのデータ記録処理あるいはデータ再生処理要求を受けると、前記制御部は、記録媒体運搬装置にかかる負荷情報と、記録再生装置にかかる負荷情報と、記録媒体にかかる負荷情報と、を収集し、前記記憶部に記憶する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、データライブラリ装置、データアーカイブシステム、サーバに関するものである。
本技術分野の背景技術として、特開2004−38380号公報がある。特許文献1には「サーバ105用の情報処理装置には、通常、ワークステーションやパーソナルコンピュータを使用する。制御ソフト107は、サーバ105にインストールされ、光ディスク媒体Mの搬送や光ディスク媒体Mへのアクセスなど光ディスクライブラリ装置101を制御する。光ディスクライブラリ装置101から異常が検出された場合には、サーバ105がその旨の報告を受ける。」と記載されている。
また、特許文献2には「磁気テープライブラリ装置30のメモリ情報リード処理部41が、磁気テープドライブ装置371〜37nが磁気テープカートリッジ351〜35mに対しておこなったデータの読み込みまたはデータの書き込みに係る情報を、磁気テープを内蔵した磁気テープカートリッジ351〜35mのメモリから読み取り、保守/交換判定部48が、読み取った情報に基づいて、磁気テープドライブ装置371〜37nの保守または交換に係る判定をおこなう。」と記載されている。
特許文献1では、ドライブ統計情報109は、光ディスクライブラリ装置101において、各光ディスクドライブ装置103と、光ディスク媒体Mとのそれぞれについて存在している。
しかし、特許文献1は、光ディスクドライブ装置と光ディスク媒体の異常検出の情報をそれぞれ別個にサーバに送信しているため、通信頻度が高くなり、サーバやライブラリ装置の処理負荷が大ききなるという問題がある。
また、特許文献2は、ライブラリ装置はエラー頻度を記録する記録部を有するが、これらの情報をサーバ側に送信することは考慮されていない。
そこで、本発明は、サーバ及びライブラリ装置の処理負荷を軽減できるデータライブラリ装置、データアーカイブシステム及びサーバを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明によれば、装置の負荷を知る上で有益な情報を記録するデータライブラリ装置及びデータアーカイブシステムを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、図面を用いて実施例を説明する。
図1はデータライブラリ装置の構成を示すブロック図である。101はデータライブラリ装置であり、記録時には、データをネットワーク104から受け取り、サーバ103を介してハードディスク105に蓄積し、蓄積したデータを光ディスク109に記録する。再生時には、ハードディスク105または光ディスク109からデータを再生し、サーバ103を介してネットワーク104に送る。103はサーバであり、データライブラリ装置101の内蔵するCPU(Central Processing Unit)102との通信によってデータライブラリ装置を制御するとともに、ハードディスク105を制御し、データの記録再生やネットワーク104を介したデータ送受信等のデータ管理を行う。
105はハードディスクであり、サーバ103に制御されてネットワーク104から送られたデータを蓄える。109は光ディスクであり、光ディスク格納装置108の内部に複数枚格納されている。図1では光ディスク格納装置108は1つしか図示しないが、複数内蔵してもよく、例えば一方は未記録ディスク格納装置、他方は記録済ディスク格納装置など、用途に応じて使い分けても構わない。もちろん、光ディスク格納装置108の内部を未記録ディスク格納領域と記録済ディスク格納領域とに区切っても構わない。
光ディスク109は、データ記録時、ディスク運搬装置107によって光ディスク格納装置108から取り出され、データ記録再生装置110、111、112、113に装填され、データ記録が終了すると、ディスク運搬装置107によってディスク格納装置108へと戻される。一方、データ再生時、光ディスク109は光ディスク運搬装置107によってディスク格納装置108から取り出され、データ記録装置110、111、112、113に装填され、データを再生し、データ再生が終了すると、ディスク運搬装置107によってディスク格納装置108へと戻される。
110、111、112、113はデータ記録再生装置であり、データライブラリ装置のCPU102に制御されて、光ディスク109へのデータ記録または光ディスク109からのデータ再生を行う。107は光ディスク運搬装置であり、データライブラリ装置のCPU102に制御されて、光ディスク109を光ディスク格納装置108から取り出し、運搬し、データ記録装置110、111、112、113に装填する。あるいは、光ディスク109をデータ記録装置110、111、112、113から受け取り、運搬し、光ディスク格納装置108へと格納する。
102はデータライブラリ装置のCPUであり、サーバ103からの要求により、光ディスク運搬装置107を制御して、光ディスク格納装置108に格納された複数枚の光ディスク109の中から所望の光ディスクを選択し、データ記録再生装置110、111、112、113に送る。また、光ディスク運搬装置107を制御してデータ記録再生装置110、111、112、113から光ディスク109を受け取り、光ディスク格納装置108内の所定の位置に光ディスクを格納する。106はメモリであり、データライブラリ装置のCPU102を制御するためのプログラムや各種の設定情報が記録されている。また、データライブラリ装置のCPU102を介してデータ記録装置110、111、112、113から送られたデータ記録装置の負荷情報を記録再生する。また、データライブラリ装置のCPU102を介して光ディスク運搬装置107から送られた光ディスク運搬装置の負荷情報を記録再生する。
図2はデータ記録再生装置の構成を示すブロック図である。110はデータ記録再生装置であり、ライブラリ装置のCPU102から入力したデータを光ディスクに記録する。また、光ディスクから再生したデータをライブラリ装置のCPU102に出力する。
207はCPUであり、データ記録再生装置110の記録処理、再生処理の制御を行う。なお、CPUでなくとも、同様の制御が可能な任意の回路を用いてもよい。また、データ記録再生装置の記録処理または再生処理を開始する際に、自身の管理する各ブロックの負荷情報の収集を開始し、記録処理または再生処理を終了する際に、収集した情報をメモリに記録し、記録した情報をライブラリ装置のCPU102へ出力する。201はデータ記録媒体、例えばBD−R(Blu−ray Disc Recordable)である。なお、以下の説明においては、単に光ディスク201として説明する。また、データ記録媒体は、必ずしも光ディスクに限定されるものではなく、光磁気ディスクやホログラム等の記録媒体であってもよい。
202は光ピックアップであり、光ディスク201から信号を読み出して増幅回路203に送る。また、信号処理回路204から送られた変調信号を光ディスク201に記録する。203は増幅回路であり、光ピックアップ202を介して光ディスク201から読み出した再生信号を増幅して信号処理回路204に送る。また、サーボ信号を生成してサーボ回路206に送る。204は信号処理回路であり、入力信号を復調し、誤り訂正等を行ったデータをインタフェース回路205に送る。また、インタフェース回路205から送られたデータに誤り訂正符号を付加する等を行い、変調して光ピックアップ202に送る。205はインターフェース回路であり、例えばSATA(Serial Advanced Technology Attachment)その他の転送方式に準拠したデータ転送処理を行う。データ転送時には、信号処理回路204から送られたデータをホストであるライブラリ装置のCPUに送る。また、ホストであるライブラリ装置のCPUから送られたデータを信号処理回路204に送る。208はメモリであり、データ記録再生装置を制御するためのプログラムや各種設定情報、光ディスクから取得した媒体情報等を格納する。
また、自身の管理する各ブロックの負荷情報を一時的に記録するための領域としても使用する。なお、メモリ208はデータ記録再生装置内でCPU207と接続する例を示したが、データ記録再生装置内外のどこに接続されていてもよい。また、情報を保持できればメモリでなくてもよく、例えばハードディスクでもよい。206はサーボ回路であり、増幅回路203にて生成されたサーボ信号により光ピックアップ202を制御する。
上記構成のデータ記録再生装置によって、ライブラリ装置のCPUからの指示に従って光ディスクへのデータを記録し、また、光ディスクからデータを再生してライブラリ装置のCPUに渡すことができる。なお、ここではデータ記録再生装置110について説明したが、データ記録再生装置111、112、113も構成は同じである。
図3はデータ記録再生装置の動作を示すフローチャートである。
ステップS301においてデータ記録再生装置に光ディスクが装着されると、ステップS302においてセットアップ処理を行う。
次にステップS303においてデータ記録再生装置の負荷情報を記録するための領域を確保する。記録領域は、例えばデータ記録再生装置のメモリ208に確保する。ここで、確保するメモリ領域は、メモリ上に存在する他の情報を上書きすることのないような未使用な領域であり、また、負荷情報を記録するのに必要十分なサイズであれば良い。
次にステップS304において、データライブラリ装置のCPUからデータ再生が要求されていたならば、ステップS305においてデータ再生処理を行う。あるいはステップS306において、データライブラリ装置のCPUからデータ記録が要求されていたならば、ステップS307においてデータ記録処理を行う。
なお、ステップとして明示してはいないが、ステップS305の再生処理及びステップS307の記録処理中には、データ記録再生装置の負荷情報を収集している。
ステップS308において再生または記録処理が完了していた場合は、ステップS309において、前記収集しておいたデータ記録再生装置の負荷情報をステップS303で確保した領域に書き込み、処理を終了する。
図4はデータ記録再生装置の負荷情報の例を示した表である。
データ記録再生装置の負荷情報とは、データ記録再生装置にかかる負荷を示す情報である。一例として、駆動時間や光ディスクを装填するためのトレイを開閉した回数等の装置全般に関する情報、光ディスクへの書き込みや読み出し回数や時間等の光ディスクアクセスに関する情報、光ディスクへのレーザ照射時間やシーク回数等の光ピックアップに関する情報であることが考えられる。もちろん、情報はこれに限定されることはなく、データ記録再生装置の負荷に関する情報であれば、なるべく多くの情報を、なるべく詳細に記録しておくとよい。なお、負荷情報はデータ記録再生装置が動作する度に取得してもよいし、数回に1回であってもよい。
なお、図3の動作フローチャートで記録する図4の情報は1つのデータ記録再生装置の負荷情報であり、データ記録再生装置110、111、112、113が個別に記録するものである。そのため、どのデータ記録再生装置の負荷情報であるかを特定するために、シリアル番号などの装置固有の情報もあわせて記録しておく。
記録した負荷情報は、各データ記録再生装置自身が管理してもよいが、各データ記録再生装置のホスト役であるデータライブラリ装置のCPU102が管理する方が望ましい。そこで、各データ記録再生装置が記録した負荷情報は、データライブラリ装置のCPU102に送り、データライブラリ装置のメモリ106に記録する。
なお、図3のように、一つの再生処理あるいは記録処理についての負荷情報を各データ記録再生装置のメモリ208に記録する他にも、一つの再生処理中あるいは記録処理中に逐次負荷情報を、データライブラリ装置のCPU102に送信し、データライブラリ装置のCPU102が負荷情報を集め、メモリ106に記録するようにしてもよい。
また、データ記録再生装置のメモリ208が一定量になった場合に、負荷情報を、CPU102に送信し、メモリ106に記録するようにしてもよい。また、データ記録再生装置やデータライブラリ装置の動作状況によって送信タイミングを変更してもよい。例えば、データ記録再生装置やデータライブラリ装置がスリープ状態となったときなど、忙しく動作していないときに、負荷情報を、データ記録再生装置のメモリ208からCPU102に送信し、メモリ106に記録するようにしてもよい。なお、データライブラリ装置では、データ記録再生装置に対して命令を出す際に負荷情報を参照することも考えられる。その場合には、命令を出すごとにデータ記録再生装置から負荷情報を受けるようにすると、正確な負荷情報に基づいた命令を出すことができて都合がよい。もちろん、情報送受信にかかる通信負荷を考慮して数回に1回まとめて負荷情報を受けるようにしてもよい。
また、記録した負荷情報は、データライブラリ装置にとってのホスト役であるサーバ103に送り、サーバ103にて管理するようにしてもよい。この際、情報の管理者は、各データ記録再生装置の負荷情報を個別に管理してもよいし、各負荷情報を集約して1つの情報として管理してもよい。
また、真に装置の負荷を計るためには、記録するデータ記録再生装置の負荷情報は、各データ記録再生装置の動作ごとの負荷情報を累計して得られる累計負荷情報でなければならず、情報の管理者は動作ごとの情報を累計した上で管理する。
なお、ホスト役に対して情報を送信した際には、情報を送信した日時等の送信情報も記録しておくとよい。また、ホスト役に送信済みの情報であっても、バックアップとして管理し続けておくと、万一ホスト役が情報を喪失した場合、管理しておいた情報を再送することで情報を復旧できるメリットがある。また、データ記録再生装置110、111、112、113はそれぞれ並列に動作することも想定されるため、情報を記録するためのメモリは、データ記録再生装置の台数分の情報を記録するのに十分なサイズが必要である。仮に、十分なサイズのメモリが確保できないならば、メモリが確保できるまで処理の開始を待ったり、エラー報知をするなどし、少なくとも既存の情報を上書きしたり、負荷情報を記録し損ねることのないように制御するとよい。
図5は光ディスク運搬装置のブロック図、図6は光ディスク運搬装置の外観図である。
107は光ディスク運搬装置であり、ライブラリ装置のCPU102からの指示を受けて光ディスク109を光ディスク格納装置108から取り出してデータ記録再生装置110、111、112、113に装填する。また、光ディスクをデータ記録再生装置から取り出して光ディスク格納装置に格納する。
107は光ディスク運搬装置であり、ライブラリ装置のCPU102からの指示を受けて光ディスク109を光ディスク格納装置108から取り出してデータ記録再生装置110、111、112、113に装填する。また、光ディスクをデータ記録再生装置から取り出して光ディスク格納装置に格納する。
501はCPUであり、光ディスク運搬装置の制御を行う。また、動作開始時に、自身の管理する各ブロックの負荷情報の収集を開始し、動作終了時に収集した情報をメモリに記録し、記録した情報をライブラリ装置のCPU102に出力する。
502はメモリであり、光ディスク運搬装置を制御するためのプログラムや各種設定情報等を格納する。また、自身の管理する各ブロックの負荷情報を一時的に記録するための領域としても使用する。なお、メモリ502は光ディスク運搬装置内でCPU501と接続する例を示したが、光ディスク運搬装置内外のどこに接続されていてもよい。
また、情報を保持できればメモリでなくてもよく、例えばハードディスクでもよい。
503はセンサ制御回路であり、CPU501からの指示に基づいて各種センサを制御する。また、各種センサからの入力信号を受け、CPU501に通知する。
また、情報を保持できればメモリでなくてもよく、例えばハードディスクでもよい。
503はセンサ制御回路であり、CPU501からの指示に基づいて各種センサを制御する。また、各種センサからの入力信号を受け、CPU501に通知する。
504はモータ制御回路であり、CPU501からの指示に基づいて505、506、507のロボットアーム部を駆動する。また、ロボットハンド部508を駆動する。
ロボットアーム部505、506、507は前進や後進といった直進運動と回転運動により、ロボットハンド部508の位置を調整する。
ロボットハンド部508は光ディスク109を破損することなく保持可能な形状から成り、光ディスク格納装置108及びデータ記録再生装置110、111、112、113に対して光ディスクの出し入れや受け渡しを行う。また、ロボットアーム部505、506,507にかかる負荷は、運搬経路によって異なる。例えば、光ディスクを、光ディスク格納装置の先頭アドレスからデータ記録再生装置110へ運搬する場合と、光ディスク格納装置の終端アドレスからデータ記録再生装置113へ運搬する場合では、各ロボットアーム部にかかる負荷は異なる。
上記構成の光ディスク運搬装置によって、ライブラリ装置のCPUからの指示に従って、データ記録再生装置とデータ記録再生装置との間で光ディスクを運搬することができる。
なお、ここでは光ディスク運搬装置がデータライブラリ装置内に1つ存在する例を示したが、複数の光ディスク運搬装置が存在しても構わない。また、光ディスク運搬装置の形状は図6の例に限らず、例えば、光ディスクの中心穴を利用して光ディスクを固定し、運搬するようにしても構わない。
図7は光ディスク運搬装置の動作を示すフローチャートである。
ステップS701では、光ディスク運搬装置を動作開始するためのセットアップ処理を行う。
次にステップS702において光ディスク運搬装置の負荷情報を記録するための領域を確保する。記録領域は、例えば光ディスク運搬装置のメモリ502に確保する。
次にステップS703においてホストから光ディスクの運搬元がデータ記録再生装置であると指定されていたならば、ステップS704においてデータ記録再生装置110、111、112、113のいずれが指定されたかの情報を取得する。
次にステップS705において光ディスク格納装置内のどのアドレスに光ディスクを運搬し、格納するかの情報を取得し、ステップS706において指定運搬元であるデータ記録再生装置から光ディスクを受け取り、受け取った光ディスクを指定運搬先である光ディスク格納装置の所定アドレスまで運搬し、格納する。
あるいはステップS707においてホストから光ディスクの運搬元が光ディスク格納装置であると指定されていたならば、ステップS708において光ディスク格納装置内のどのアドレスに光ディスクを運搬し、格納するかの情報を取得する。
次にステップS709においてデータ記録再生装置110、111、112、113のいずれに対して光ディスクを運搬し、受け渡すかの情報を取得し、ステップS710において指定運搬元である光ディスク格納装置の所定アドレスから光ディスクを取得し、取得した光ディスクを指定運搬先であるデータ記録再生装置まで運搬し、装填する。
なお、ステップとして明示してはいないが、ステップS706及びステップS710の運搬処理中には、光ディスク運搬装置の負荷情報を収集している。
ステップS711において運搬処理が完了していた場合は、ステップS712において、前記収集しておいた光ディスク運搬装置の負荷情報をステップS702で確保した領域に書き込み、処理を終了する。
図8は光ディスク運搬装置の負荷情報の例を示した表である。
光ディスク運搬装置の負荷情報とは、光ディスク運搬装置にかかる負荷を示す情報である。情報は、光ディスク運搬装置を構成する各ブロック、すなわちロボットアーム部1、ロボットアーム部2、ロボットアーム部3、ロボットハンド部について記録する。もちろん、光ディスク運搬装置全体としての負荷情報を記録しても構わないが、なるべく多くの情報を、なるべく詳細に記録しておいた方が好ましいため、ここではブロックごとの負荷情報を記録する例を示す。なお、負荷情報はデータ記録再生装置が動作する度に取得してもよいし、数回に1回であってもよい。
また、各ブロックの情報を別々に記録するようにしても構わない。各ブロックについて記録する情報は、一例として、各部の動作時間や動作回数、光ディスクをどこからどこへ運搬したか、アームの直進距離、回転方向と回転距離、ハンド部のディスク保持部を開閉した回数等であることが考えられる。もちろん、情報はこれに限定されることはなく、光ディスク運搬装置の負荷に関する情報であればよい。
また、記録した負荷情報と実ブロックとの対応をとるため、製造番号などの各ブロック固有の情報もあわせて記録しておく。
光ディスク運搬装置が記録した負荷情報はデータライブラリ装置のCPU102を介してサーバ103に渡され、管理される。
また、サーバに対して情報を送信した日時等の送信情報も記録しておくとよい。もちろん、光ディスク運搬装置自身が負荷情報を管理してもよい。
また、サーバ103に渡した情報をバックアップとして管理しておくと、万一サーバ103が情報を喪失した場合、管理しておいた情報をサーバ103に再送し、情報を復旧できるメリットがある。
なお、情報の管理をサーバ103で行わない場合は、光ディスク運搬装置の動作ごとの負荷情報ではなく、それらを積算して得られる光ディスク運搬装置の積算の負荷情報を記録しておく。
また、データライブラリ装置のCPU102は、各データ記録再生装置から送られたデータ記録再生装置の負荷情報と、光ディスク運搬装置から送られた光ディスク運搬装置の負荷情報とを合わせた一つの情報を作成し、ライブラリ装置全体の負荷情報としてメモリ106に保持しておく。そして、この情報をサーバ103に送信する。情報を一つにまとめることで、データライブラリ装置全体の負荷情報を把握する際、複数の情報を参照する必要がないため把握が容易となる。また、データ記録再生装置の負荷情報と光ディスク運搬装置の負荷情報をまとめてサーバ103に送信することが出来るため、サーバ及びライブラリ装置の処理負荷を軽減できる。
なお、情報の管理をサーバ103で行わない場合は、各データ記録再生装置の積算の負荷情報と光ディスク運搬装置の積算の負荷情報とを合わせた情報を記録しておく。
図9はデータライブラリ装置のCPU102による光ディスク管理情報の更新処理のフローチャートである。
ステップS901において光ディスク管理情報がメモリ106に存在したならば、ステップS902において光ディスク管理情報をメモリ106から取得する。
あるいは光ディスク管理情報がメモリ106に存在しないならば、ステップS903において光ディスク管理情報をメモリ106に作成する。
次に、ステップS904においてデータ記録再生装置に対して媒体情報取得要求を行う。媒体情報取得要求とは、データライブラリ装置内にデータ記録再生装置及び光ディスクは複数存在するが、いずれか一つまたは複数のデータ記録再生装置に対して、いずれか一つまたは複数の光ディスクの媒体情報の取得を要求する。また、データ記録再生装置に対して要求する情報は、データライブラリ装置が所望し、かつ、データ記録再生装置が取得可能なパラメータである。パラメータの一例としては、光ディスクの読み出しまたは書き込み時のエラー数やエラー率である。
次に、ステップS905においてデータ記録再生装置が光ディスクからパラメータを取得し、ステップS906においてその結果をデータライブラリ装置のCPUに報告する。
次に、ステップS907においてデータライブラリ装置のCPU102はステップS906の報告結果をステップS902で取得しておいた光ディスク管理情報に反映し、メモリ106に書き込む。この光ディスク管理情報は、データ記録再生装置の負荷情報、光ディスク運搬装置の負荷情報とまとめてメモリ106に記録してもよい。そしてこれらの情報をまとめてサーバ103に送信してもよい。
図10はデータライブラリ装置のメモリ106に記録される光ディスク管理情報である。データライブラリ装置内に格納された各光ディスクについての情報を記録したものであり、一例として、ディスクのシリアル番号やディスク種別といった一般的な情報や、データライブラリ装置内にて管理開始した日付や最後にアクセスした日付などの情報や、
ディスクにアクセスした回数やディスクの劣化度合いを示す情報を記録する。
ディスクにアクセスした回数やディスクの劣化度合いを示す情報を記録する。
ディスクの劣化度合いは、ステップS907において、データ記録再生装置から報告されたパラメータを基にデータライブラリ装置のCPU102が算出する情報である。
例えば、光ディスクのエラー率ごとに5段階で評価し、記録しておく。
例えば、光ディスクのエラー率ごとに5段階で評価し、記録しておく。
このような光ディスク管理情報更新処理は、記録処理や再生処理の一ステップとして実行してもよいし、記録処理や再生処理とは切り離して個別に実行してもよい。
なお、ここでは光ディスク管理情報の管理全般をデータライブラリ装置のCPU102で行うものとしたが、もちろん、それ以外の方法でも同様の効果を得ることができる。例えば、各光ディスクの劣化度の判定まで含めた管理情報作成を、各データ記録再生装置のCPU207で行い、データライブラリ装置のCPU102は各データ記録再生装置が作成した管理情報を受け取り、メモリに書き込むなどしてもよい。
次に、収集した負荷情報を用いたデータライブラリ装置の制御について説明する。負荷情報には、データライブラリ装置の内蔵する、データ記録再生装置、光ディスク、光ディスク運搬装置の負荷情報が書かれており、当該負荷情報を参照することで、より効果的な制御を実現できる。例えば、データライブラリ装置が内蔵する複数のデータ記録再生装置の負荷が偏ることのないよう、相対的に負荷の少ないデータ記録再生装置を使用してデータの記録あるいは再生を行うように制御することができる。このとき、サーバは命令の発行先を決定する際に、どのデータライブラリ装置の、どのデータ記録再生装置が使用可能であるか、という情報に加え、負荷情報を参照する。そして、使用可能なデータライブラリ装置およびデータ記録再生装置の中から、いずれを使用するかを決定する際に負荷情報を参照し、当該負荷情報から、前述のように最も負荷の少ないデータ記録再生装置を特定し、当該データ記録再生装置を内蔵するデータライブラリ装置に対して命令を発行する。このように制御することによって、サーバの管理する、すべてのデータ記録再生装置にかかる負荷は、偏ることがなくなる。
もちろん、これ以外にも様々な変形例が考えられる。例えば、負荷が偏ったとしても、なるべく性能のよいデータ記録再生装置を使用するように制御してもよい。さらには、光ディスク運搬装置の負荷を考慮して、なるべく負荷のかからないよう、運搬距離が短くて済むような光ディスクおよびデータ記録再生装置を使用するように制御してもよい。いずれの場合でも、使用するデータライブラリ装置、データ記録再生装置、光ディスク、光ディスク運搬装置を選択し、決定する際の一つの条件として、負荷情報を用いる点では同じである。
なお、ここではサーバが命令を決定する役目を担う場合を例に説明したが、例えば、サーバと接続せずに使用するデータライブラリ装置では、データライブラリ装置のCPU102が負荷情報を参照して、どのデータ記録再生装置を使用するかを決定してもよい。
以上の構成により本発明の第1の実施例では、データライブラリ装置に内蔵された複数のデータ記録再生装置及び光ディスク運搬装置の負荷情報を収集してメモリに記録し、これらの負荷情報をまとめてサーバに送信するため、サーバ及びライブラリ装置の処理負荷を軽減できる。
また、その負荷情報は装置ごと、あるいは装置のブロックごとに記録するため、装置内の負荷を詳細に把握することができる。
また、負荷情報には各装置固有の情報も合わせて記録しているため、各装置にかかる負荷を正確に記録することができ、例えば内蔵する装置の換装などが行われた場合でも、入れ替えられた新たな装置に関する負荷情報を記録するよう、適切に対処することができる。
また、装置ごとの負荷情報を個別に記録する他、内蔵する全ての装置の負荷情報を合わせた一つの情報も記録することができ、ニーズに応じた情報を提供することができる。
また、記録した情報はサーバに送信することができるためシステム管理者はデータライブラリ装置の負荷情報を容易に知ることができる。
また、記録した情報をメモリに残しておくことができるため、サーバが情報を喪失した場合のバックアップとして使うことができるほか、情報の管理をサーバ頼みにせず、データライブラリ装置自身で管理することもできる。さらには、データライブラリ装置内部に蓄えられた各光ディスクの情報をメモリに記録することができる。
また、その情報には各光ディスクの劣化度を示す情報が含まれているため、データライブラリ装置内部に蓄えられた光ディスクの中で劣化が進行している光ディスクを容易に探すことができるほか、各光ディスクの寿命、すなわち正常にアクセス可能な残り時間を推測することができる。
なお、本発明は、データ記録再生装置の負荷情報と光ディスク管理情報を、まとめてメモリ106に記録して、サーバに送信してもよいし、光ディスク運搬装置の負荷情報と光ディスク管理情報を、まとめてメモリ106に記録して、サーバに送信してもよい。このことは以下の実施例においても同様である。
図11はデータアーカイブシステムの構成を示すブロック図である。
データアーカイブシステムは、サーバ103に、1つ以上のデータライブラリ装置101と、ハードディスク105と、ネットワーク104とが接続されて構成される。
103はサーバであり、データライブラリ装置101に対してデータの記録再生を中心としたサービスを提供するとともに、ハードディスク105に対するデータの記録と再生、ネットワーク104を介したデータの送受信や管理を行う。
1101はサーバ103のCPUであり、データ記録時には、ネットワーク104からネットワーク制御部1105を介して受信したデータをハードディスクI/F部1104を介してハードディスク105に記録する。
あるいは、データライブラリI/F部1103を介してデータライブラリ装置を制御し、データライブラリ装置が内蔵する光ディスクに記録する。
データ再生時には、ハードディスクI/F部1104を介してハードディスク105からデータを読み出し、読み出したデータをネットワーク制御部1105を介してネットワーク104に送信する。
あるいは、データライブラリI/F部1103を介してデータライブラリ装置を制御し、データライブラリ装置が内蔵する光ディスクからデータを再生し、再生したデータを受け取り、受け取ったデータをネットワーク制御部1105を介してネットワーク104に送信する。または、データライブラリ装置から受け取った各種の情報を適宜加工して記録、管理し、また、その情報を再生し、再生した情報に基づいて制御方針を決定するとともに、実際の制御を行う。
1102はメモリであり、サーバ103のCPU1101を制御するためのプログラム、各種の情報が記録されている。また、データライブラリ装置101から送られた、データライブラリ装置の内蔵するデータ記録装置の負荷情報や、データライブラリ装置の内蔵する光ディスク運搬装置の負荷情報や、データライブラリ装置の内部に格納された光ディスクの管理情報を記録する。
1103はデータライブラリI/F部であり、データライブラリ装置101とサーバ103のCPU1101との間でのデータ送受信に関する制御を行う。
なお、図では1つのデータライブラリI/F部に複数のデータライブラリ装置が接続されているが、例えば、ネットワークを介して複数のデータライブラリ装置が接続されるような構成でもよい。
1104はハードディスクI/F部であり、ハードディスク105とSATAなどの規格に準拠したデータ転送を行う。
1105はネットワーク制御部であり、ネットワーク104とサーバ103のCPU1101との間でのデータ送受信に関する制御を行う。
図12はデータアーカイブシステムの動作を示すフローチャートである。
ステップS1201においてネットワーク104を介してサーバ103に再生要求があった場合、サーバ103のCPU1101は、ステップS1202において再生要求されたデータの格納先を調査する。要求データがハードディスク105内であれば、サーバ103のCPU1101は、ステップS1203においてハードディスクからデータ再生処理を行う。再生されたデータはサーバ103のCPU1101からネットワーク制御部1105を介してネットワーク104に送信される。また、ステップS1204では、再生処理を完了する。
あるいは要求データがハードディスク105にないならば、サーバ103のCPU1101は、ステップS1205において要求されたデータが記録されている光ディスクを特定する。
次に、ステップS1206において、再生手段判定処理を行う。再生手段判定処理とは、光ディスクを再生するために、どのデータライブラリ装置の、どのデータ記録再生装置を使用するかを判定する処理である。この判定処理は、サーバ103のメモリ1102に記録されたプログラムが行い、どの装置を利用するかの判定は同じくメモリ1102に記録された判定アルゴリズムによって行う。再生手段判定処理によって再生に使用するデータライブラリ装置と使用するデータ記録再生装置を決定したならば、次にステップS1207において、ステップS1206で決定したデータライブラリ装置に対して、使用するデータ記録再生装置と再生すべき光ディスクを伝え、データ再生を要求する。再生したデータは随時データライブラリ装置からデータライブラリI/F部1103を介してサーバ103のCPU1101に送られ、ネットワーク制御部1105を介してネットワーク104に送信される。
次にステップS1208において処理が完了したならば、ステップS1209において情報の取得を行う。ここで取得する情報とは、データライブラリ装置の収集した情報であり、具体的にはデータライブラリ装置の負荷情報、光ディスク運搬装置の負荷情報、光ディスク管理情報である。なお、負荷情報はデータ記録再生装置が記録または再生処理をする度に取得してもよいし、数回に1回であってもよい。
次にステップS1210では、取得した情報を必要に応じて加工した上で、サーバのメモリ1102にデータライブラリ装置管理情報として記録する。このとき、メモリ上に既存のデータライブラリ装置管理情報が存在していたならば、ステップS1209で取得した情報と既存の情報とを足し合わせた上で記録する。
図13は、データアーカイブシステムが記録し、管理するデータライブラリ装置管理情報の例を示した表である。
図13の例では、データアーカイブシステムが使用するデータライブラリ装置ごとに、
データライブラリ装置のシリアル番号、データライブラリ装置が内蔵する複数台のデータ記録再生装置のシリアル番号とその負荷情報、データライブラリ装置が内蔵する光ディスク運搬装置の負荷情報、データライブラリ装置が内蔵する光ディスクの管理情報を記録している。
データライブラリ装置のシリアル番号、データライブラリ装置が内蔵する複数台のデータ記録再生装置のシリアル番号とその負荷情報、データライブラリ装置が内蔵する光ディスク運搬装置の負荷情報、データライブラリ装置が内蔵する光ディスクの管理情報を記録している。
例えば、図14のデータアーカイブシステムであって、データライブラリ装置101が図1のように4つのデータ記録再生装置を内蔵する場合、図13の表には、1つのデータライブラリ装置に対して4つのデータ記録再生装置の負荷情報と、1つの光ディスク運搬装置の負荷情報と、光ディスク管理情報を記録する。もちろん、データライブラリ装置が内蔵する装置の数、例えばデータ記録再生装置や光ディスク運搬装置の数が増減した場合、その数の増減に合わせて記録する情報も増減する。
また、図の例では、データ記録再生装置の負荷情報、光ディスク運搬装置の負荷情報、光ディスクの管理情報をIDで示し、別に記録した情報を参照するようにしているが、もちろん、各情報そのものをデータライブラリ装置管理情報内に記録するようにしてもよい。
なお、データ記録再生装置の負荷情報(例えば、INF−DR001)とは例えば図4に示した情報である。
光ディスク運搬装置の負荷情報(例えば、INF−RP101)とは例えば図8に示した情報である。
光ディスク管理情報(例えば、INF−DI001)とは例えば図10に示した情報である。
なお、データライブラリ装置管理情報は、初めから存在するものではなく、アーカイブシステムの初期設定時等に新規作成されるものとする。もちろん、初期設定時以外でも作成することは可能であり、例えば図12のステップS1201の前や、ステップS1210で作成することも可能である。
また、サーバ103のCPU1101は、再生処理の制御だけでなく、記録処理の制御も行う。ここで、記録処理の開始トリガは、ネットワーク104からの要求である。この場合、要求にしたがって、適宜データライブラリ装置を制御して記録処理を行えばよく、詳細な説明は割愛する。
ここでは、記録処理の開始トリガが、ステップS1211においてサーバ103のCPU1101が判断によるものである場合について詳しく説明する。
ステップS1211においてサーバ103のCPU1101は、ハードディスク105に記録されているデータのうち、光ディスクに記録すべきデータがあるかを調査する。
光ディスクに記録すべきデータとは、言い換えるならばハードディスク105から光ディスクへと移動すべき、または移動しても支障のないデータである。
光ディスクに記録すべきデータとは、言い換えるならばハードディスク105から光ディスクへと移動すべき、または移動しても支障のないデータである。
どのデータを光ディスクに記録すべきかの判定は、サーバ103のメモリ1102に記録されたプログラムが行い、どのデータを光ディスクに記録すべきかの判定は同じくメモリ1102に記録された判定アルゴリズムによって行う。判定に際しては、一例として一定期間以上、再生要求のないデータであること、などの基準を用いればよい。
記録すべきデータがあった場合、ステップS1212において記録手段判定処理を行う。記録手段判定処理とは、データを光ディスクに記録するために、どのデータライブラリ装置の、どのデータ記録再生装置と、どの光ディスクを使用するかを判定する処理である。この判定処理は、サーバ103のメモリ1102に記録されたプログラムが行い、どの装置を利用するかの判定は同じくメモリ1102に記録された判定アルゴリズムによって行う。
記録手段判定処理によって記録に使用するデータライブラリ装置と使用するデータ記録再生装置と使用する光ディスクを決定したならば、次にステップS1213において、ステップS1212で決定したデータライブラリ装置に対して、使用するデータ記録再生装置と使用すべき光ディスクを伝え、また、記録すべきデータを受け渡し、データ記録を要求する。
次にステップS1214において処理が完了したならば、ステップS1209、ステップS1210を行う。
ステップS1208とステップS1209の詳細については再生処理と相違がないため、詳細な説明は割愛する。
以上の構成により、本実施例のアーカイブシステムではネットワークからの再生要求を受けてハードディスクからデータを再生することができる。
また、再生要求を受けたデータが光ディスクに記録されていたならば、そのデータが記録されている光ディスクと、その光ディスクを格納しているデータライブラリ装置と、
その光ディスクを再生するのに最適なデータ記録再生装置を特定し、データを再生するとともに、データ再生の際に各装置にかかった負荷の情報と再生した光ディスクの管理情報とを記録、更新し、管理することができる。
その光ディスクを再生するのに最適なデータ記録再生装置を特定し、データを再生するとともに、データ再生の際に各装置にかかった負荷の情報と再生した光ディスクの管理情報とを記録、更新し、管理することができる。
また、ハードディスク内に記録すべきデータがあると判断したならば、そのデータを記録するのに最適な光ディスクと、データライブラリ装置と、データ記録再生装置とを特定し、データを光ディスクに記録するとともに、データ記録の際に各装置にかかった負荷の情報と記録した光ディスクの管理情報とを記録、更新、管理することができる。
また、サーバのメモリによりデータライブラリ装置の負荷情報をまとめて記録することで、負荷情報を関連付けて管理することが出来る。
以上が本実施例のデータアーカイブシステムの基本的な構成であるが、他にも様々な変化形が考えられ、使用者の好みや、使用環境に応じて使い分けることで、さらなる使い勝手向上が見込める。
いくつかの変化形を以下に示す。
まず、データライブラリ装置の管理情報はサーバのメモリ1102に記録するものとしたが、ハードディスク105に記録してもよい。
また、サーバのメモリ1102とハードディスク105に対して常に同じ情報を記録しておき、アクセスが容易なメモリ上の情報を主に利用し、ハードディスク上の情報はバックアップとして利用するなどしてもよい。
または、情報の種別や参照頻度や詳しさに応じて記録先を分けてもよい。例えば、装置の負荷度合いを知る上で特に重要な一部の情報のみをメモリに記録しておき、それ以外の情報はハードディスクに記録するとともに、必要な場面でのみ参照するようにしてもよい。このようにすることで、アクセスは速いが容量の小さなメモリと、メモリと比較してアクセスは遅いが容量の大きなハードディスクの特徴を上手く生かせる。
さらには、ステップS1206の再生手段判定処理と、ステップS1212の記録手段判定処理における判定アルゴリズムが、データライブラリ装置管理情報を参照し、その情報を一つの判定基準として使用し、記録や再生に使用するデータライブラリ装置、データ記録再生装置、光ディスクを決定するとよい。
また、例えば図14に示すように、データアーカイブシステムに外部デバイスを接続するためのインタフェースを設け、外部デバイスを接続できるようにするとよい。本実施例のデータアーカイブシステムでは、データライブラリ装置管理情報を記録することができる。また、記録した情報は、システムを適切に管理する上で役立つ情報であるので、システム管理者がなるべく容易に参照できることが好ましい。
そこで、外部デバイスI/F部1401に外部デバイス1402を接続できるように構成することで、システム管理者は外部デバイス上で情報を閲覧、操作できる。外部デバイス1402とは、モニタやテレビ等の表示装置である。あるいは、キーボードやマウス等の入力装置である。もちろん、インタフェースを複数備えるようにすることで、表示装置と入力装置を併用することができる。
サーバのCPU1101は、記録しておいたデータライブラリ装置管理情報を再生し、外部デバイスI/F部1401を介して外部デバイス1402の表示装置に表示できる。
このとき、メモリに記録しておいたプログラムによってグラフィカルなユーザインタフェースを提供するようにしてもよい。これにより、システム管理者は、より直感的にデータライブラリ装置管理情報の内容を把握することができる。
このとき、メモリに記録しておいたプログラムによってグラフィカルなユーザインタフェースを提供するようにしてもよい。これにより、システム管理者は、より直感的にデータライブラリ装置管理情報の内容を把握することができる。
さらには、システム管理者は、表示装置と入力装置によって、データライブラリ装置管理情報を編集できる。ここで、システム管理者がデータライブラリ装置管理情報を編集できるようなインタフェースを設けることは非常に使い勝手がよい。例えば、データライブラリ装置管理情報の内容に基づいて、システム管理者がデータ記録再生装置の一つを点検したり、別のデータ記録再生装置に換装したりする場合がある。
システム管理者は、負荷の高いデータ記録再生装置を一旦ライブラリ装置から取り外すことになるが、このとき、サーバのCPU1101が提供するインタフェースを介して行えるようにする。
図15及び図16はデータアーカイブシステムが提供するユーザインタフェース画面の一例である。
図15及び図16の画面は、外部デバイス1402の表示装置に表示され、同じく外部デバイス1402である入力装置から操作が行えるものとする。
図15において、サーバのCPU1101は、システム管理者に対してどの装置をシステムから取り外すかを選択させる。例えば、ユーザからデータ記録再生装置1を取り外すと選択されたならば、図16において、データ記録再生装置1の扱いを選択させる。
例えば、データ記録再生装置1の各ブロックを点検するだけなのか、各ブロックを修理して新品同様にするのか、別のデータ記録再生装置に交換するのか、を選択させる。
例えば、データ記録再生装置1の各ブロックを点検するだけなのか、各ブロックを修理して新品同様にするのか、別のデータ記録再生装置に交換するのか、を選択させる。
ここで、サーバのCPU1101は、ユーザからの選択結果に応じて、データライブラリ装置管理情報のうち、データ記録再生装置1の情報の取り扱い方を変える。
図17はデータアーカイブシステムにおいて、データライブラリ装置管理情報の取り扱いを決定するための動作を示すフローチャートである。
ステップS1701においてデータ記録再生装置1の点検を行うと入力があったならば、ステップS1702においてデータライブラリ装置管理情報のうちデータ記録再生装置1に該当する部分に対して点検日や点検履歴や点検内容等を追記する。
なお、点検のためにデータ記録再生装置1を取り外す際には追記せず、点検が終了してデータ記録再生装置1を戻す際に追記するようにしてもよい。
ステップS1703においてデータ記録再生装置1の修理を行うと入力があったならば、ステップS1704においてデータライブラリ装置管理情報のうちデータ記録再生装置1に該当する部分に対して修理履歴を追記したり、情報を修正したりする。
なお、修理のためにデータ記録再生装置1を取り外す際には追記せず、修理が終了してデータ記録再生装置1を戻す際に追記するようにしてもよい。例えば、修理の際、データ記録再生装置1のPU部を新品に取り替えたならば、PU部に蓄積されていた負荷が無くなったものと考えられるため、データライブラリ装置管理情報のデータ記録再生装置1のPU部の負荷情報をリセットすればよい。また、PU部を取り替えた旨を示す情報、取り替えた日時を示す情報も記録しておくとよい。
なお、図17には図示していないが、部位ごとに修理等を行う場合を考慮して、どの部位を修理したかをユーザに入力させるようにすると、より詳細な制御ができる。
ステップS1705においてデータ記録再生装置1の交換を行うと入力があったならば、これまで記録しておいたデータライブラリ装置管理情報のうちデータ記録再生装置1に該当する情報を削除する。これは、データ記録再生装置を交換するため、これまで記録しておいたデータ記録再生装置1の管理情報が不要になるためである。
ところで、一度は別のデータ記録再生装置に交換するが、その後、再びデータ記録再生装置1を接続する可能性もある。そのような場面に備えて、例えば、データ記録再生装置1に該当する情報を削除するのではなく、メモリに一定期間残しておいたり、データライブラリ装置管理情報からは削除するが、別の管理情報に情報を写しておいたり、
メモリ1102からは削除するが、ハードディスク105にバックアップを残しておいたりしてもよい。また、それをユーザが選択できるようにしてもよい。
メモリ1102からは削除するが、ハードディスク105にバックアップを残しておいたりしてもよい。また、それをユーザが選択できるようにしてもよい。
以上のように構成することで、データアーカイブシステムにおいて記録するデータライブラリ装置管理情報を編集するためのインタフェースを提供できる。
なお、ここではサーバ103に外部デバイスを接続してデータライブラリ装置管理情報を編集するものとしたが、データライブラリ装置101で編集するようにしてもよい。また、ネットワーク104からの要求に応じてデータライブラリ装置管理情報をネットワーク104に送信するようにしてもよい。
また、以下のような変形例もある。
例えば、負荷情報からあるデータ記録再生装置(ドライブAとする)の負荷が非常に高くなっているということをサーバまたはライブラリ装置のCPUが検知したとする。その情報から、例えば、ドライブAによって数日(あるいは数時間など)以内に書き込んだディスクは、そのデータの信頼性が低いと判断できる。そこで、ディスクの情報から、ここ数日以内に、ドライブAによって書かれたディスクと書き込んだデータを特定し、改めて同じデータを、別のドライブによって書き直す、あるいはユーザに当該ディスクのデータの信頼性が低い旨を通知する。これにより、アーカイブ装置としてデータ保存の信頼性が上がる。
別の変形例として、ディスクのリードエラーが発生し、記録しておいたデータ読み出しに失敗した。この場合、書き込みが完全ではなかった可能性がある。そこで、ディスク情報から該データを書き込んだドライブを特定し、特定したドライブをメンテナンス対象とする、あるいは、すぐにメンテナンス対象とはせず、一旦該ドライブの負荷情報を確認して一定以上の負荷があったならばメンテナンス対象とする。これにより、アーカイブ装置としてデータ保存の信頼性が上がる。
別の変形例として、負荷情報からディスク運搬装置の負荷が非常に高くなっているということをサーバまたはライブラリ装置のCPUが検知したとする。その情報から、例えば、ディスク運搬装置によって数日(あるいは数時間など)以内に運搬されたディスクは、ディスク格納領域から異なるディスクを取得していたり、異なる格納位置に収納している恐れがあると判断できる。そこで、ディスク情報から、ここ数日以内に運搬されたディスクを特定し、該ディスク情報と該ディスクの現物とを照合し、誤りがないかを確認する。または、ユーザにディスク運搬装置のメンテナンスが必要な旨を通知する。これにより、アーカイブ装置としての信頼性が上がる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
101…データライブラリ装置、102…CPU、103…サーバ、104…ネットワーク、105…ハードディスク、106…メモリ、107…光ディスク運搬装置、
108…光ディスク格納装置、109…光ディスク、110…データ記録再生装置、111…データ記録再生装置、112…データ記録再生装置、113…データ記録再生装置
108…光ディスク格納装置、109…光ディスク、110…データ記録再生装置、111…データ記録再生装置、112…データ記録再生装置、113…データ記録再生装置
Claims (16)
- 複数枚の記録媒体を管理し、前記記録媒体にデータを記録再生し、サーバと接続されたデータライブラリ装置において、
前記記録媒体にデータを記録再生する1つ以上のデータ記録再生装置と、
前記記録媒体が複数枚格納される記録媒体格納装置と、
前記記録媒体格納装置と前記データ記録再生装置との間で前記記録媒体を運搬して受け渡しを行う記録媒体運搬装置と、
情報を記憶する記憶部と、
前記記録再生装置にかかる記録再生装置負荷情報、前記記録媒体運搬装置にかかる記録媒体運搬装置負荷情報、及び前記記録媒体にかかる記録媒体負荷情報のうちいずれか2つ、または3つの情報を取得し、該取得された情報を前記記憶部に記憶し、該記録された情報を前記サーバに送信するよう制御する制御部と、
を備えることを特徴とするデータライブラリ装置。 - 請求項1に記載のデータライブラリ装置において、
前記記録再生装置負荷情報の収集は、前記データ記録再生装置による記録再生動作の際に行われ、
記録媒体運搬装置負荷情報の収集は、前記記録媒体運搬装置による運搬動作の際に行われ、
前記記録媒体負荷情報の収集は、前記記録媒体へのアクセスが発生した際に行われることを特徴とするデータライブラリ装置。 - 請求項1に記載のデータライブラリ装置において、
前記制御部は、負荷情報を前記記憶部に記憶する際、前記記憶部に既存の負荷情報が存在する場合、前記収集した情報と前記既存の負荷情報とを併合し、前記記録媒体運搬装置にかかった累計負荷情報、前記記録再生装置にかかった累計負荷情報、及び前記記録媒体にかかった累計負荷情報のうちいずれか2つ、または3つの累計負荷情報を記憶することを特徴とするデータライブラリ装置。 - 請求項1に記載のデータライブラリ装置において、
前記制御部は、前記記録媒体運搬装置負荷情報と、前記記録再生装置負荷情報と、前記記録媒体負荷情報と、を装置ごとに個別の情報として収集し、前記収集した負荷情報を、前記データライブラリ装置が備える装置ごとの負荷を示す情報として前記記憶部に記憶することを特徴とするデータライブラリ装置。 - 請求項1に記載のデータライブラリ装置において、
前記制御部は、前記記録媒体運搬装置負荷情報と、前記記録再生装置負荷情報と、前記記録媒体負荷情報と、を収集し、前記収集したすべての負荷情報を一つの情報にまとめ、前記データライブラリ装置全体の負荷を示す情報として前記記憶部に記憶することを特徴とするデータライブラリ装置。 - 請求項1に記載のデータライブラリ装置において、
前記負荷情報に基づいてデータライブラリ装置のメンテナンスを行うか否かを示す情報を出力する出力部を備えることを特徴とするデータライブラリ装置。 - 請求項1に記載のデータライブラリ装置において、
前記記録再生装置負荷情報に基づいて前記記録媒体の負荷を推測することを特徴とするデータライブラリ装置。 - 請求項1に記載のデータライブラリ装置において、
前記記録媒体負荷情報に基づいて、前記記録再生装置の負荷を推測することを特徴とするデータライブラリ装置。 - ネットワークと接続するネットワーク接続手段と、
記録媒体と接続する記録媒体接続手段と、
1つ以上のデータライブラリ装置と接続するデータライブラリ装置接続手段と、
情報を記憶する記憶部と、
前記データライブラリ装置を介して、前記データライブラリ装置にかかる負荷情報を取得し、該取得された情報を前記記憶部に記憶するよう制御する制御部と、
を備えることを特徴とするサーバ。 - 請求項9に記載のサーバにおいて、
前記制御部は、前記データライブラリ装置にかかる負荷情報を前記記憶部に記憶する際、前記記憶部に前記データライブラリ装置にかかった既存の負荷情報が存在したならば、前記取得したデータライブラリ装置にかかる負荷情報と前記既存の負荷情報とを併合し、前記データライブラリ装置にかかった累計の負荷情報として記憶部に記憶することを特徴とするサーバ。 - 請求項9に記載のサーバにおいて、
複数のデータライブラリ装置から複数の負荷情報を取得した場合、前記制御部は、各負荷情報をデータライブラリ装置別に分けて記憶することを特徴とするサーバ。 - 請求項9に記載のサーバにおいて、
複数のデータライブラリ装置から複数の負荷情報を取得した場合、前記制御部は、各データライブラリ装置と、各データライブラリ装置の負荷情報とを関連付けた上で、一つの負荷情報として記憶部に記憶することを特徴とするサーバ。 - 請求項9に記載のサーバにおいて、
前記記憶部に記憶するデータライブラリ装置の負荷情報とは、
前記データライブラリ装置が有する前記記録再生装置にかかる記録再生装置負荷情報、前記データライブラリ装置が有する前記記録媒体運搬装置にかかる記録媒体運搬装置負荷情報、及び前記記録再生装置に装填される前記記録媒体にかかる記録媒体負荷情報
であることを特徴とするサーバ。 - 請求項9に記載のサーバにおいて、
前記制御部は、データライブラリ装置に再生要求あるいは記録要求を発行する前に、前記記憶部に記憶した負荷情報を読み出し、前記読み出した負荷情報に基づいて、再生処理あるいは記録処理に使用するデータライブラリ装置、データライブラリ装置の備えるデータ記録再生装置、記録媒体を決定することを特徴とするサーバ。 - 請求項9に記載のサーバにおいて、
前記制御部は、前記記憶部に記憶した負荷情報に基づいてユーザが操作するためのインタフェースを備えることを特徴とするサーバ。 - 請求項9に記載のサーバにおいて、
前記制御部は、ユーザからの操作に応じて、前記記憶部に記憶した負荷情報の扱いを決定することを特徴とするサーバ。
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