JP2013066978A - 小物部品の供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークに小物部品を溶接する際に、ワーク側にセットするように小物部品の保持を解除するように開くチャックに対し、所定の保持位置に安定して小物部品を供給できる小物部品の供給装置の提供。
【解決手段】小物部品の供給装置65は、ワークに溶接する小物部品Nを保持するチャック9が溶接時に開いて小物部品の保持を解除する構成として、チャックの小物部品の保持位置HPに小物部品を供給する。チャックは、受入口9dから保持位置HPまで小物部品を移送可能な移送路9aを備える。供給装置65は、受入口に接続される供給口73を有して移送路に小物部品を移送可能な供給シュート70と、小物部品を保持位置HP側に圧送可能に供給シュート内にエアを供給するエア源と、供給口近傍に配設されて、押圧部81を保持位置側に移動させてエアで供給された小物部品を保持位置HPに押し付けて静止させるプッシャ80と、を備える。
【選択図】図14

Description

本発明は、ワークに溶接するナットやボルト等の小物部品を保持するチャックが、溶接時に開いて小物部品の保持を解除する構成として、チャックにおける小物部品の保持位置に、小物部品を供給する小物部品の供給装置に関する。
従来の溶接機では、タクトタイムを短縮できるタイプとして、可動電極の電極チップの先端部位に、ナット等の小物部品を保持するチャックを配設させたものがあった。チャックは、閉じ方向に付勢されて揺動可能な一対の保持爪から構成されていた。このタイプの溶接機では、溶接作業時における可動電極が固定電極側に接近する際、チャックの一対の保持爪が、可動電極自体に押されて、若しくは、可動電極に当接する小物部品自体に押されて、小物部品を離すように開き、小物部品を可動電極とワークとの間に配置させていた(特許文献1,2参照)。
そして、チャックへ小物部品を供給する供給装置は、チャックに接続される供給シュートから構成され、小物部品は、供給シュートの傾斜による小物部品の重力や圧送されるエアを利用して、供給シュートからチャックの保持位置に供給されていた。
特開平7−144281号公報 実開昭51−130721号公報
しかし、従来の供給装置では、小物部品がチャックの保持位置に配置されても、その勢いで、リバンウンドする場合もあり、安定して、小物部品をチャックの保持位置に供給する点に、課題があった。ちなみに、チャックが所定の保持位置で小物部品を保持しなければ、チャックが開いた際、小物部品がワークの所定の溶接位置に配置されず、小物部品をワークに溶接できなくなってしまう。
本発明は、上記の課題を解決するもので、ワークに小物部品を溶接する際に、ワーク側にセットするように小物部品の保持を解除するように開くチャックに対し、所定の保持位置に安定して小物部品を供給できる小物部品の供給装置を提供することを目的とする。
<請求項1の説明>
本発明に係る小物部品の供給装置は、ワークに溶接する小物部品を保持するチャックが、溶接時に開いて前記小物部品の保持を解除する構成として、前記チャックにおける前記小物部品の保持位置に、前記小物部品を供給する小物部品の供給装置であって、
前記チャックが、前記小物部品の受入口から前記保持位置まで前記小物部品を移送可能とし、かつ、前記小物部品の保持の解除時に移送不能に開かれる移送路を備える構成として、
前記受入口に接続される供給口を先端に有して、前記移送路に前記小物部品を移送可能な供給シュートと、
該供給シュート内に供給された小物部品を前記移送路の前記保持位置側に圧送可能に、前記供給シュート内にエアを供給するエア源と、
前記供給シュートの供給口近傍に配設されて、先端の押圧部を前記保持位置側に移動させて前記エアで供給された前記小物部品を前記保持位置に押し付けて静止させるプッシャと、
を備えて構成されることを特徴とする。
本発明に係る小物部品の供給装置では、小物部品が、エア源のエアに圧送されて、供給シュートの供給口から受入口を経てチャックの移送路内に供給されれば、所定の保持位置に停止されていなくとも、プッシャの押圧部が、移送路内の小物部品を、チャックの保持位置まで押し込んで静止させることができる。その結果、小物部品が的確にチャックの保持位置に保持されることから、溶接機の可動電極が固定電極に接近する際に、チャックが開けば、小物部品が、チャックの保持位置から離脱し、安定してワーク側にセットされて、ワークに溶接されることとなる。
したがって、本発明に係る小物部品の供給装置では、ワークに小物部品を溶接する際に、ワーク側にセットするように小物部品の保持を解除するように開くチャックに対し、所定の保持位置に安定して小物部品を供給できる。
また、本発明に係る小物部品の供給装置では、エアは、小物部品を、保持位置近傍まで圧送させなくとも、プッシャの押圧部によって押し込み可能な位置であれば、その保持位置から離れた位置に配置させても良く、従来のように保持位置まで小物部品を圧送する場合に比べて、エアの圧力を小さく、かつ、エアの供給時間を極力短くすることが可能となる。
さらに、本発明に係る小物部品の供給装置では、保持位置まで小物部品を押し付ける際に、通常時より、プッシャの押し込みストロークが大きすぎれば、その大きなストロークによって、小物部品が無いことを検出できることから、プッシャの押し込みストロークによって、チャックへの小物部品の供給の有無を判別することも可能となる。そのため、チャックの保持位置付近に、小物部品の有無を検知する光センサ等を設けずに済む。
勿論、本発明では、通常時より、プッシャの押し込みストロークが小さすぎれば、その小さなストロークによって、2個以上の小物部品が保持位置に供給されていることも容易に判別できる。
<請求項2の説明>
本発明に係る小物部品の供給装置では、前記プッシャは、前記押圧部を、
前記供給シュートに供給される前記小物部品を前記供給口の手前で係止可能とする第1引き込み位置と、
前記供給口の手前での前記小物部品の係止を解除し、前記小物部品を前記保持位置側に移送可能に、前記第1引き込み位置よりさらに引き込まれた第2引き込み位置と、
前記小物部品を前記保持位置に押し込み可能な押し込み位置と、
に配設させるように構成することが望ましい。
このような構成では、プッシャの押圧部が第1引き込み位置に配置されている時に、供給シュート内にエアにより小物部品を圧送させれば、その小物部品を押圧部に係止させて、第1引き込み位置に待機させておくことができる。そして、その小物部品をチャックの保持位置に供給する際には、押圧部を第2引き込み位置に引き込ませて、小物部品の係止を解除させれば、エアの圧送あるいは小物部品の自重を利用して、小物部品を押圧部の前方側に配置させることができ、その後、押圧部を押し込めば、小物部品を保持位置に押し込んで停止させることができる。そして、押圧部は、つぎの小物部品を係止できるように、第1引きこみ位置に復帰させればよい。
すなわち、上記のような構成では、プッシャの押圧部が第1引き込み位置に配置されていれば、つぎにチャックに供給する小物部品を、チャックの保持位置から短い距離とした供給口付近の押圧部による係止位置で、待機させておくことができ、供給シュートの供給口から遠く離れた待機位置で小物部品を待機させておく場合に比べて、つぎの溶接作業時の小物部品のチャックへの供給時間を短くできて、溶接作業のタクトタイムの短縮化に寄与できる。
<請求項3の説明>
本発明に係る小物部品の供給装置では、前記プッシャは、前記押圧部を支持して移動させる支持部を、前記押圧部による前記小物部品の押し込みを可能な状態として曲げ可能な線状材から形成することが望ましい。
このような構成では、供給シュートの供給口付近から保持位置までの移送路が、曲がって構成されていても、小物部品の保持位置への押し付け時、支持部を曲げつつ、容易に、プッシャの押圧部を小物部品に押し付けて、小物部品を保持位置まで供給して静止させることができる。そのため、可動電極の電極チップの交換が容易なように、チャックが電極チップの周囲で、曲げて配設されていても、本発明の供給装置では、その曲がったチャックの所定の保持位置に、安定して的確に、小物部品を供給することができる。
また、上記のような構成では、プッシャの支持部を移動させるための駆動源が、押圧部から離れていても、支持部を曲げて配設することができて、駆動源の配置自由度を向上させ、供給シュートの供給口付近のスペースを狭めない。
本発明の一実施形態の供給装置を配設させた溶接機の概略正面図である。 同実施形態の溶接機の概略側面図である。 同実施形態の溶接機におけるナットをガイドピンにセットするセット装置を示す概略斜視図である。 同実施形態の溶接機の要部を示す概略正面図である。 同実施形態の溶接機の要部を示す概略側面図である。 同実施形態の溶接機の作動時を示す概略正面図である。 同実施形態の溶接機の作動時を示す概略正面図であり、図6の後の状態を示す。 同実施形態の溶接機の作動時を示す概略正面図であり、図7の後の状態を示す。 同実施形態の溶接機の作動時を示す概略側面図であり、図6の状態に対応する。 同実施形態の溶接機の作動時を示す概略側面図であり、図7の状態に対応する。 同実施形態の溶接機の作動時を示す概略側面図であり、図8の状態に対応する。 同実施形態の供給装置のチャックへのナットの供給状態を説明する断面図である。 同実施形態の供給装置のチャックへのナットの供給状態を説明する断面図であり、図12の後の状態を示す。 同実施形態の供給装置のチャックへのナットの供給状態を説明する断面図であり、図13の後の状態を示す。 同実施形態の供給装置のチャックへのナットの供給状態を説明する断面図であり、図14の後の状態を示す。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の供給装置65は、図2,5,6に示すように、溶接機1のチャック9の保持位置HPに、小物部品としてのナットNを供給する。溶接機1は、図1〜5に示すように、上方側の可動電極6と下方側の固定電極7とを備えて構成され、可動電極6は、可動側ホーン5Uに保持され、固定電極7は固定側ホーン5Dに保持されている。可動側ホーン5Uは、上支持アーム3Uに保持されたエアシリンダ4の上下動するシリンダロッド4aに固定されており、エアシリンダ4の作動により、可動側ホーン5Uに保持された可動電極6が、先端の電極チップ6aを固定電極7に接近させるように下降する。本体2は、上部で上支持アーム3Uを前方に延ばすように配設させ、下部で下支持アーム3Dを前方に延ばすように配設させて、下支持アーム3Dに固定側ホーン5Dが保持されている。
なお、7aは、小物部品としてのナットNをワークW上で受け止めるガイドピンであり、このガイドピン7aは、下方へ退避可能に固定電極7から上方へ突出しており、チャック9の保持を解除される際に、ナットNのねじ穴Hに下方から嵌って(図6参照)、ワークW上でナットNを保持することとなり、その後の電極チップ6aのナットNの押圧時、ナットNをワークWに当てるように下方に押し下げられることとなる。
また、この溶接機1は、順次供給されるナットNをワークW上のガイドピン7aにセットするセット装置SMを備え、セット装置SMは、可動電極6の電極チップ6a近傍の直下でナットNを保持するチャック9と、ナットNの保持を解除するようにチャック9を開かせる開き機構OMと、を備えて構成されている。開き機構OMは、チャック9の後述する一対の保持爪10を開かせる爪開き部材17と、爪開き部材17に開き動作を行わせるように爪開き部材17を保持して溶接機1に取り付ける保持機構19と、を備えて構成される。なお、保持機構19は、チャック9も保持して溶接機1に取り付けており、そして、チャック9と爪開き部材17とを、所定時期まで、可動電極6を保持する可動側部位1bと一体的に移動可能に、保持する。
可動側部位1bは、実施形態の場合、可動側ホーン5Uの部位としており、保持機構19は、後述する取付ベース部20を可動側ホーン5Uの上面側に取付固定させている。
チャック9は、図3〜5,12に示すように、小物部品としてのナットNを保持可能な閉じ方向に押圧された一対の保持爪10(10L,10R)を備えて構成されている。一対の保持爪10L,10Rは、正面視を略左右対称形の略C字形状として、下方の先端部11の相互の対向面には、凹溝11aが形成されている(図12参照)。これらの凹溝11aは、凹溝11aの周縁の分割面11b相互を当てて先端部11相互を閉じた際に、チャック9に、ナットNを移送させる移送路9aを形成するように、構成されている。移送路9aは、下端の保持位置HP(図14参照)でナットNを停止させて保持する保持凹部9bと、供給装置65から順次供給されるナットNを受け入れる受入口9dと、を備えて構成され、受入口9dから斜め前方に直線状に延び、保持凹部9b近傍の屈曲部9eで屈曲されて水平に配置され、そして、保持凹部9bで一段低く下がるように構成されており、保持凹部9bでは、1個分のナットNを収納保持するように構成されている。保持凹部9bの前端には、ナットNを停止させる停止板部9cが配設されている。保持凹部9bの配置位置は、換言すれば、閉じた先端部11相互の配置位置は、下降前の可動電極6の電極チップ6aの直下としている。すなわち、実施形態の場合、チャック9の保持爪10L,10Rは、閉じた先端部11相互を、可動電極6の後方側から直下に配置させるように、可動電極6の後方側から前方側に屈曲させて、配設させている。
そして、一対の保持爪10L,10Rは、図3〜5に示すように、それぞれ、先端部11と、先端部11を支持して左右両側に湾曲して上方に延びる支持アーム部12と、相互の支持アーム部12を前後方向で重ねて開閉用揺動軸15によって軸支される軸支部13と、軸支部13から左右の外方に延びる連結アーム部14と、を備えて構成されている。開閉用揺動軸15は、一対の保持爪10L,10Rの軸支部13を、保持機構19の後述する下側軸支杆31に、揺動可能に支持させている。
開閉用揺動軸15は、可動電極6の上下方向に配置された中心軸Cの周囲の後方側で、中心軸Cと直交して配設されている。そのため、一対の保持爪10L,10Rが保持凹部9bに収納保持したナットNの保持を解除する際には、開閉用揺動軸15を回転中心として、先端部11相互が、電極チップ6aの直下で、中心軸Cと直交方向の左右に離隔されることとなる(図6,7参照)。
また、保持爪10L,10Rの連結アーム部14には、保持爪10L,10Rを開き方向に牽引する爪開き部材17が連結されている。実施形態の場合、爪開き部材17は、連結杆17aと牽引ロッド17bとを備えて構成されている。連結杆17aは、下端を、所定のピン(図符号省略)によって連結アーム部14における軸支部13から離れた先端に、回動可能に軸支され、牽引ロッド17bは、下端を、連結杆17aの上端に対して、所定のピン(図符号省略)により回動可能に連結させている。左右の牽引ロッド17bは、剛性を有した金属棒からなり、上端を、左右方向に延びた牽引プレート51の左右両側に対し、それぞれ、ナット53止めされて固定されている。
そして、実施形態の場合、保持機構19は、保持爪10L,10Rの開閉用揺動軸15を保持する既述の下側軸支杆31を有した軸支側保持部30と、爪開き部材17における保持爪10L,10Rから離れた端部側を保持する既述の牽引プレート51を有した開き部材側保持部50と、を備えて構成されている。さらに、保持機構19は、チャック9や爪開き部材17を含めて、軸支側保持部30と開き部材側保持部50とを、可動側部位1bの可動側ホーン5Uに連結固定するための取付ベース部20を備えて構成されている。
そして、実施形態の場合、軸支側保持部30は、既述の下側軸支杆31、ガイドロッド32、上側プレート41、及び、中間プレート36、を備えて構成されている。下側軸支杆31は、一対の保持爪10L,10Rの開閉用揺動軸15を軸支して、可動電極6の後方側で可動電極6の左右両側に延びるように配設されている。
ガイドロッド32は、下端に下側ナット33を螺着されて下側軸支杆31に固定され、下側軸支杆31の左右両側から上方に延びるように配設されている。左右のガイドロッド32は、中間プレート36まで延びる下側ロッド部32bと、中間プレート36から上方に延びる上側ロッド部32aと、を備えて構成されている。そして、ガイドロッド32は、下側ロッド部32bの上端に中間ナット34を螺着させて、中間プレート36を固着させている。また、左右の上側ロッド部32aは、牽引プレート51を挿通して、上端を左右方向に延びた上側プレート41に固着させている。
中間プレート36は、左右にガイドロッド32を貫通させる貫通孔37を備えて、既述したように、左右のガイドロッド32の下側ロッド部32bの上端に対して、中間ナット34を利用して固着され、上側プレート41の下方で左右方向に延びるように配置されている。また、中間プレート36は、左右方向の中央に、挿通孔38を貫通させている。
そして、取付ベース部20は、左右のガイドロッド32を嵌挿させるガイド孔21を有するとともに、ガイド孔21の周縁には、ガイドロッド32の周囲に配設されるスリーブ部22を上方へ突設させている。スリーブ部22は、中間プレート36を相対的に取付ベース部20から上方に移動可能として、上端面22aで中間プレート36の下面36bを支持可能に構成されている。
開き部材側保持部50は、既述の牽引プレート51、ストッパ係合部58、及び、係止ロッド54、を備えて構成されている。牽引プレート51は、軸支側保持部30の上側プレート41と中間プレート36との間に配設されて、左右のガイドロッド32の上側ロッド部32aを挿通させる挿通孔51aを備えるとともに、左右に取付孔52を貫通させている。そして、左右の取付孔52には、爪開き部材17の保持爪10から離れた牽引ロッド17bの上端部が貫通され、その上端部にナット53が締結されて、左右の牽引ロッド17bの上端部が牽引プレート51に連結固定されている。
ストッパ係合部58は、可動電極6の固定電極7への接近時における下降時において、一対の保持爪10L,10RがナットNの保持を解除するように開き始めることができるように、爪開き部材17を相対的に牽引するように移動停止させるものであり、下端の前面を牽引プレート51の中央後面に固着させて上方に延びる縦板部59と、縦板部59の前面から前方に突出するように縦板部59に固定されて配置される四角柱状の係止ブロック60と、から構成されている。そして、ストッパ係合部58は、可動電極6の下降時、図6,9に示すように、非可動部位1aに配設されたストッパ8と係合して、移動停止される。
実施形態の場合、ストッパ8を保持する非可動部位1aは、上支持アーム3Uであり、ストッパ8は、上支持アーム3Uに連結固定される支持杆8aと、支持杆8aに固定されたストッパ本体8bと、から構成されている。ストッパ本体8bは、左右方向に延びる係止ブロック60を係止するように、左右方向に延びる板状としている。
そして、ストッパ係合部58は、ストッパ8に係止されて移動停止する位置を、可動電極6の固定電極7への接近時における下降時において、一対の保持爪10L,10RがナットNの保持を解除するように開き始める位置として、設定されることとなり、実施形態の場合、保持したナットNがそのねじ穴Hにガイドピン7aの先端(上端)を挿入させる位置としている(図6参照)。
係止ロッド54は、上端を牽引プレート51に固着させて、牽引プレート51の中央から下方に延びるように、配設されている。係止ロッド54は、下部に、二つずつのナットを締結させてなる上側係止部55と下側係止部56とを配設させている。下側係止部56は、中間プレート36の挿通孔38の周縁の下面36b側を係止可能として(図7参照)、係止時、軸支側保持部30の移動停止を行なう下降停止係止部位となる。上側係止部55は、中間プレート36の挿通孔38の周縁の上面36a側に係止可能として(図4,6参照)、係止時、可動電極6が下降後に復帰する際等において、取付ベース部20の上昇に伴う中間プレート36の上昇時における牽引プレート51の押上係止部位となる。なお、上側係止部55と下側係止部56とは、中間プレート36の厚さ寸法より、長い寸法で離隔されている。
そして、下側係止部56の配置位置は、軸支側保持部30が、ストッパ8によるストッパ係合部58を有した開き部材側保持部50の移動停止後において、所定距離、可動電極6と一体的に下降移動し、そして、開き時における一対の保持爪10L,10Rの先端部11のワークWとの接触を防止して、開いた先端部11相互の間に下降する可動電極6の電極チップ6aを挿通可能に、移動停止するように、設定されている(図6〜8参照)。
詳しく述べれば、下側係止部56は、まず、可動電極6が固定電極7に接近するように下降する前の状態では、図3,4,6に示すように、中間プレート36の下面36bと離隔されている(この状態の時、中間プレート36は、逆に、その上面36aを上側係止部55に当接させている)。そして、可動電極6が固定電極7に接近するように下降する際、まず、図6に示すように、ストッパ係合部58がストッパ8に当接し、牽引プレート51や係止ロッド54を含めた開き部材側保持部50が移動停止する。その後、図6,7に示すように、可動電極6が中間プレート36とともに下降すれば、ガイドロッド32や下側軸支杆31も下降し、開閉用揺動軸15も下降することから、チャック9の保持爪10L,10Rが、牽引プレート51の下降移動停止に伴う爪開き部材17,17の相対的な上方への牽引により、開き始める。そしてさらに、先端部11相互が、ナットNを離すように、離れ、かつ、電極チップ6aを挿通させる隙間を空けるように離れて、ガイドピン7aに嵌められたナットNの左右両側に配置された時に、図7,8に示すように、それ以上の保持爪10L,10Rの下降を防止して、ワークWにチャック9が接触しないように、移動停止済みの下側係止部56が、中間プレート36の下面36bを係止するように、その配置位置を設定されている。そして、下側係止部56が、中間プレート36の下面36bを係止すれば、中間プレート36自体やチャック9の軸支部13を保持する下側軸支杆31を含めた軸支側保持部30の下降移動が停止され、チャック9はワークWに接触せず、かつ、下降移動する可動電極6の電極チップ6aは、円滑に保持爪10L,10Rの先端部11間を挿通して、ナットNに圧接される。
また、上側係止部55が中間プレート36の上面36aと当接した係止状態では、中間プレート36は、下面36bを取付ベース部20のスリーブ部22の上端面22aに支持された状態としている。すなわち、図4に示すように、開き部材側保持部50がストッパ係合部58をストッパ8と係合させずにストッパ8の上方に配置させている状態では、上側係止部55が中間プレート36における挿通孔38の周縁の上面36aに当接し、係止ロッド54を介在させて、牽引プレート51自体が、取付ベース部20のスリーブ部22上で支持された中間プレート36により、その下降を規制されて支持される状態となる。
そのため、可動電極6の電極チップ6aが下降移動してナットNを押圧してワークWに溶接させた直後、下側係止部56に支持されて中間プレート36が取付ベース部20のスリーブ部22の上端面22aから離れていても(図8参照)、その後の可動電極6の上昇に伴う取付ベース部20の上昇時、まず、取付ベース部20のスリーブ部22が、その上端面22aを、下側係止部56に係止されていた中間プレート36の下面36bに当接させ(図7参照)、中間プレート36を上昇させる。そして、軸支側保持部30の中間プレート36が上昇すれば、中間プレート36に固定されたガイドロッド32や下側軸支杆31が上昇して、開閉用揺動軸15も上昇することから、一対の保持爪10L,10Rが閉じ始める。そして、中間プレート36が、さらに押し上げられれば、係止ロッド54の上側係止部55に当接し、その当接時には、図6に示すように、一対の保持爪10L,10Rが、爪開き部材17や保持爪10自体の自重により、ナットNを保持可能な状態まで閉じる。そしてさらに、軸支側保持部30の中間プレート36が取付ベース部20のスリーブ部22によって押し上げられて上昇すれば、牽引プレート51の押上係止部位としての上側係止部55に中間プレート36の上面36aが当っていることから、開き部材側保持部50の牽引プレート51が押し上げられて、ストッパ係合部58のストッパ8との係合も解除され、セット装置SMが図1,2,4,5に示す初期位置に復帰することとなる。そして、これらの作用をなすように、係止ロッド54の上側係止部55と下側係止部56との配置位置が、設定されている。
なお、上側係止部55が中間プレート36の上面36aを係止している際、換言すれば、上面36aに上側係止部55が当接している際、牽引プレート51は、上側係止部55を設けた係止ロッド54と連結固定されているため、中間プレート36に下降移動を規制されて保持される状態となる。そして、左右の爪開き部材17は、牽引プレート51が中間プレート36により支持された状態では、爪開き部材17と保持爪10L,10Rとの自重によって、保持爪10L,10Rの先端部11を閉じ方向に押圧させ、先端部11相互を当接させてナットNを保持可能に閉じるように、その長さ寸法が設定されている。
つぎに、チャック9へ小物部品としてのナットNを供給する実施形態の供給装置65について説明すると、この供給装置65は、図2,12〜15に示すように、閉じた保持爪10L,10Rの移送路9aの受入口9dに連結される供給シュート70と、ナットNを移送路9aに移送して保持凹部9bに押込むプッシャ80と、供給シュート70内にエアを供給するエア源としてのエア供給管92と、を備えて構成されている。
供給シュート70は、金属パイプからなる二又状の二又管部71と、可撓性を有した樹脂製のホース部78と、を備えて構成されている。二又管部71は、チャック9の移送路9aに直線的に連なるように、斜め方向に直線状に延びる供給用管部72と、供給用管部72の上面側から上方に延びる押込用管部76と、を備えて構成されている。供給用管部72は、下方の先端に、移送路9aの受入口9dに接続させてナットNを移送路9aに供給する供給口73を配設させ、上端を接続口部74として、ホース部78に接続させている。
押込用管部76は、供給口73近傍に開口する挿入口75によって、供給用管部72と連結されている。そして、押込用管部76は、挿入口75から離れた上端を、プッシャ80の支持部82を挿通させる可撓性を有したガイド筒85と接続させている。
二又管部71は、下側軸支杆31から延びる支持ブラケット69に保持されている。
エア供給管92は、実施形態の場合、送り出し部91に配設されている。送り出し部91は、溶接機1の本体2の側面側で図示しないブラケットによって保持されている(図1,2参照)。送り出し部91は、ナットNの姿勢を一定にして整列させる図示しないナット整列装置(ナット供給装置)から供給されるナットNを複数個溜めて、ナットNの溶接直後に、供給シュート70の二又管部71に1個ずつのナットNをエアにより供給する部位であり、所定のシャッタやセンサ等を備えて構成されている。エア供給管92は、エアポンプや工場エア等の供給パイプから延び、所定の開閉弁を備えて構成されている。そして、エア供給管92は、送り出し部91から1個のナットNを二又管部71に送る際、送り出し部91の図示しないシャッタの開放とともに、図示しない開閉弁を開いて、エアをホース部78内に供給し、1個のナットNを圧送して二又管部71側に供給する。
プッシャ80は、先端の金属ブロックからなる押圧部81と、押圧部81を支持する長尺状の支持部82と、を備えて構成されている。プッシャ80は、押圧部81と支持部82の先端付近とを、供給シュート70の供給口73近傍の押込用管部76に配設させて、先端の押圧部81を保持位置HP側に移動させて、エアで供給されたナットNを、保持位置HPの停止板部9cに押し付けて静止させるものである。
支持部82は、押圧部81によるナットNの押し込みを可能な状態として曲げ可能な線状材から形成されており、実施形態の場合、金属ワイヤから形成されている。支持部82の押圧部81から離れた端部側は、可撓性を有したガイド筒85に覆われて支持され、支持部82の端末は、ドグ83が配設されるとともに、エアシリンダ等からなる駆動装置86に接続されている。なお、ドグ83の周囲には、押圧部81がナットNを保持位置HPまで押込んだことを確認する光電センサ等からなる検知センサ87が、配設されるとともに、後退移動する支持部82を停止させるためのストッパ片88が、配設されている。
ストッパ片88は、エアによって圧送されたナットNを挿入口75の位置で押圧部81により停止可能に、押圧部81の供給用管部72内に進入する位置で、後退移動する支持部82を停止させるもので、電磁ソレノイド等の駆動装置89により、ドグ83側に接近するように前進したり、あるいは、ドグ83側から離れるように後退する。すなわち、ストッパ片88は、前進時、ドグ83の後退移動を停止させ、後退時、ドグ83の後退移動を許容するように配設される。
なお、駆動装置86,89は、所定のブラケットを利用して、溶接機1の本体2の上部側で保持されている(図1参照)。
そして、プッシャ80は、駆動装置86の駆動とストッパ片88の位置規制とにより、押圧部81をつぎの三つの位置(第1引き込み位置PL1、第2引き込み位置PL2、及び、押し込み位置PP)に配置させるように構成されている。第1引き込み位置PL1は、図12,15に示すように、供給シュート70の二又管部71にエアによって圧送されて供給されるナットNを、供給口73の手前の挿入口75の位置で、係止可能とする位置であり、押圧部81が、押込用管部76から挿入口75を経て、その一部を供給用管部72に進入させた位置としている。第2引き込み位置PL2は、図13に示すように、押圧部81による供給口73の手前でのナットNの係止を解除し、ナットNを保持位置HP側に移送可能に、押圧部81が、第1引き込み位置PL1よりさらに引き込まれて供給用管部72から離脱し、完全に押込用管部76内に収納された位置としている。押し込み位置PPは、図14に示すように、押圧部81がナットNを停止板部9cに当てて保持位置HPに押し込む位置としている。
そして、実施形態の場合、駆動装置86は、押圧部81を第2引き込み位置PL2と押し込み位置PPとに配置させるように、支持部82を進退させ、そして、押圧部81を第1引き込み位置PL1で停止させる際、前進させたストッパ片88を利用して、ドグ83の後退を停止させて、押圧部81を第1引き込み位置PL1で停止させるように構成されている。
なお、駆動装置86,89、検知センサ87、送り出し部91の図示しないシャッタやセンサ、エア供給管92の図示しない開閉弁は、可動電極6の上下動を行なうエアシリンダ4の動作とともに、溶接機1の作動を制御する図示しない制御装置に接続されて、図示しない制御装置が、それらの作動を制御している。
そして、実施形態の供給装置65では、可動電極6の下降前の状態において、予め、チャック9の保持位置HPにナットNを供給しておく。
すなわち、この供給状態は、まず、供給装置65が、図12,13に示すように、駆動装置86,89を作動させて、プッシャ80の押圧部81を第1引き込み位置PL1から第2引き込み位置PL2に移動させ、押圧部81で係止していたナットNを移送路9aに供給する。ついで、供給装置65は、図13,14に示すように、駆動装置86を作動させて、押圧部81を、押し込み位置PPまで繰り出して、ナットNを停止板部9cに当てるように押し込む。その後、供給装置65は、図14,15に示すように、駆動装置86,89を作動させて、押圧部81を、第1引き込み位置PL1まで引き込んで停止させる。
そして、押圧部81が押し込み位置PPから第1引き込み位置PL1に復帰すれば、図15の二点鎖線と図12に示すように、送り出し部91から、エア源としてのエア供給管92からのエアに圧送されて、ナットNが、復帰した押圧部81に係止されて挿入口75の位置で待機することとなる。
そして、チャック9の保持位置HPにナットNが保持されていれば、溶接機1は、溶接時、エアシリンダ4を作動させて、可動電極6を固定電極7へ接近させるように下降させる。
そして、既述したように、チャック9が、ナットNを保持した状態でワークW側に接近すると、図6,9に示すように、まず、開き部材側保持部50が、牽引プレート51から延びるストッパ係合部58の係止ブロック60を、非可動部位1aとしての上支持アーム3Uに設けられたストッパ8のストッパ本体8bに係合させることから、下降移動を停止することとなる。その後、図6,7に示すように、可動電極6が中間プレート36とともに下降すれば、ガイドロッド32や下側軸支杆31も下降し、開閉用揺動軸15も下降することから、チャック9の保持爪10L,10Rが、牽引プレート51の下降移動停止に伴う爪開き部材17,17の相対的な上方への牽引により、開き始める。すなわち、相対的に、一対の保持爪10L,10Rの連結アーム部14が、爪開き部材17に牽引され、一対の保持爪10L,10Rが、爪開き部材17,17によって、開き方向に牽引される状態となる。
その後さらに、可動電極6が下降すれば、牽引プレート51から延びる爪開き部材17の移動は停止していることから、爪開き部材17,17が保持爪10L,10Rを相対的に牽引してさらに開かせ、保持爪10L,10Rは、ワークW上のガイドピン7aに嵌めるように、保持を解除して、ナットNをリリースする(図7,10参照)。この時、牽引プレート51が停止した状態で、軸支側保持部30は下降する。そのため、停止した牽引プレート51から下方に延びる係止ロッド54が、下降停止係止部位としての下側係止部56により、軸支側保持部30の中間プレート36を係止して、中間プレート36の下降移動を停止させる。すると、中間プレート36に固着されたガイドロッド32,32下端の下側軸支杆31の下降移動も停止され、一対の保持爪10L、10Rの開閉用揺動軸15の下降も停止される。
そのため、一対の保持爪10L,10Rが開いてナットNをワークWに配置させた後、図7,8,10,11に示すように、軸支側保持部30の下降移動停止により、下降移動を続行している可動電極6は、一対の保持爪10L,10Rの開いた先端部11,11の間に、電極チップ6aを挿通させてナットNに圧接させることができ、ついで、可動電極6と固定電極7との間に所定の電流を通電すれば、ナットNをワークWに溶接することができる。
そして、ナットNの溶接後、エアシリンダ4の作動により、可動電極6が上昇する際には、開いた保持爪10L,10Rの先端部11,11の間から電極チップ6aが上昇し(図8から図7参照)、可動電極6とともに取付ベース部20が上昇する。その際、取付ベース部20のスリーブ部22が、その上端面22aを下面36bに当接させて、中間プレート36を支持して上昇させる。そして、軸支側保持部30の中間プレート36が上昇すれば、中間プレート36に固定されたガイドロッド32や下側軸支杆31が上昇して、開閉用揺動軸15も上昇することから、一対の保持爪10L,10Rが閉じ始める。そして、中間プレート36が、さらに押し上げられれば、係止ロッド54の上側係止部55に当接し、図6に示すように、一対の保持爪10L,10Rが、爪開き部材17や保持爪10自体の自重により、ナットNを保持可能な状態まで閉じる。そしてさらに、軸支側保持部30の中間プレート36が上昇すれば、牽引プレート51の押上係止部位としての上側係止部55に中間プレート36の上面36aが当っていることから、開き部材側保持部50の牽引プレート51が押し上げられて、ストッパ係合部58がストッパ8から離脱して、セット装置SMが図1,2,4,5に示す初期位置に復帰する。
なお、チャック9が初期位置に復帰されれば、つぎのナットNの溶接作業のために、図12〜15に示すように、供給装置65は、駆動装置86,89の作動によるプッシャ80とストッパ片88とにより、押圧部81を移動させて、保持位置HPにナットNを供給することとなる。
したがって、実施形態の供給装置65では、小物部品としてのナットNが、エア源としてのエア供給管92からのエアに圧送されて、供給シュート70の供給口73から受入口9dを経てチャック9の移送路9a内に供給されれば、所定の保持位置HPに停止されていなくとも、プッシャ80の押圧部81が、移送路9a内のナットNを、チャック9の保持位置HPまで押し込んで静止させることができる。その結果、ナットNが的確にチャック9の保持位置HPに保持されることから、溶接機1の可動電極6が固定電極7に接近する際に、チャック9が開けば、ナットNが、チャック9の保持位置HPから離脱し、安定してワークW側のガイドピン7aにセットされて、ワークWに溶接されることとなる。
したがって、実施形態の供給装置65では、ワークWにナットNを溶接する際に、ワークW側にセットするようにナットNの保持を解除するように開くチャック9に対し、所定の保持位置HPに安定してナットNを供給できる。
また、実施形態の供給装置65では、エアは、ナットNを、保持位置HP近傍まで圧送させなくとも、プッシャ80の押圧部81によって押し込み可能な位置であれば、その保持位置HPから離れた位置に配置させても良く、従来のように保持位置HPまでナットNを圧送する場合に比べて、エアの圧力を小さく、かつ、エアの供給時間を極力短くすることが可能となる。
さらに、実施形態の供給装置65では、保持位置HPまでナットNを押し付ける際に、通常時より、プッシャ80の押し込みストロークが大きすぎれば、ドグ83の位置を検出する検知センサ87がそのドグ83を検出できないことから、その大きなストロークによって、ナットNが無いことを検出でき、プッシャ80の押し込みストロークによって、チャック9へのナットNの供給の有無を判別することも可能となる。そのため、チャック9の保持位置HP付近に、ナットNの有無を検知する光センサ等を設けずに済み、可動電極6周りのスペースを大きく確保できて、電極チップ6aの交換が容易となる。。
勿論、通常時より、プッシャ80の押し込みストロークが小さすぎれば、その小さなストロークによって、2個以上のナットNが保持位置HPに供給されていることも容易に判別できる。そのため、検知センサ87の他に、ドグ83が小さなストロークで停止していることを検知できる検知センサを設けて、2個以上のナットNが保持位置HP付近に供給された異常を検知できるように構成してもよい。
さらに、実施形態の供給装置65では、プッシャ80が、押圧部81を、供給シュート70に供給されるナットNを供給口73の手前で係止可能とする第1引き込み位置PL1と、供給口73の手前でのナットNの係止を解除し、ナットNを保持位置HP側に移送可能に、第1引き込み位置PL1よりさらに引き込まれた第2引き込み位置PL2と、ナットNを保持位置HPに押し込み可能な押し込み位置PPと、に配設させるように構成されている。
そのため、実施形態の供給装置65では、プッシャ80の押圧部81が第1引き込み位置PL1に配置されている時に、図15,12に示すように、供給シュート70内にエアによりナットNを圧送させれば、そのナットNを押圧部81に係止させて、第1引き込み位置PL1に待機させておくことができる。そして、そのナットNをチャック9の保持位置HPに供給する際には、図13に示すように、押圧部81を第2引き込み位置PL2に引き込ませて、ナットNの係止を解除させれば、エアの圧送あるいはナットNの自重を利用して、ナットNを押圧部81の前方側に配置させることができ、その後、図14に示すように、押圧部81を押し込めば、ナットNを保持位置HPに押し込んで停止させることができる。そして、図15に示すように、押圧部81は、つぎのナットNを係止できるように、第1引き込み位置に復帰させればよい。
すなわち、実施形態の供給装置65では、プッシャ80の押圧部81が第1引き込み位置PL1に配置されていれば、つぎにチャック9に供給するナットNを、チャック9の保持位置HPから短い距離とした供給口73付近の押圧部81による係止位置で、待機させておくことができ、供給シュート70の供給口73から遠く離れた待機位置(例えば送り出し部91)でナットNを待機させておく場合に比べて、つぎの溶接作業時のナットNのチャック9への供給時間を短くできて、溶接作業のタクトタイムの短縮化に寄与できる。
勿論、この点を考慮しなければ、第1引き込み位置PL1での押圧部81によってナットNを係止する構成でなく、押圧部81を第2引き込み位置PL2と押し込み位置PPとの二箇所に配置させる構成として、押圧部81を第2引き込み位置PL2に配置されているとき、待機位置としての送り出し部91からエアを利用してナットNを移送路9a内に供給し、そして、押し込み位置PPに配置させるように、押圧部81を押し込んで、ナットNを保持位置HPに配置させるように構成してもよい。
さらに、実施形態の供給装置65では、プッシャ80が、押圧部81を支持して移動させる支持部82を、押圧部81によるナットNの押し込みを可能な状態として曲げ可能な線状材(実施形態では金属ワイヤ)から形成している。
そのため、実施形態の供給装置65では、供給シュート70の供給口73付近から保持位置HPまでの移送路9aが、屈曲部9eの位置で曲がって構成されていても、ナットNの保持位置HPへの押し付け時、図14に示すように、支持部82を曲げつつ、容易に、プッシャ80の押圧部81をナットNに押し付けて、ナットNを保持位置HPまで供給して静止させることができる。そのため、図例の溶接機1のように、可動電極6の電極チップ6aの交換が容易なように、チャック9が電極チップ6aの周囲で、曲げて配設されていても、実施形態の供給装置65では、その曲がったチャック9の所定の保持位置HPに、安定して的確に、ナットNを供給することができる。
ちなみに、実施形態のように、チャック9の移送路9aが電極チップ6aの周囲の後方から直下に配置されるように曲げられていれば、可動電極6の中心軸C(図4,5参照)の周囲の前後左右の四方の内、開閉用揺動軸15の軸支部位側となる後方側を除く三方に、電極チップ6aが大きく露出される状態となって、容易に電極チップ6aの交換を行える。そして特に、実施形態の溶接機1では、自重で保持爪10L,10Rが閉じている構成であり、吊紐等を利用し、保持爪10L,10Rを左右に開かせるように吊って、その吊紐の端末を所定の位置に止めておけば、チャック9の保持爪10L,10Rの開き状態を維持できるため、一層、電極チップ6aの交換が容易となる。
また、上記のように、支持部82が可撓性を有する構成では、プッシャ80の支持部82を移動させるための駆動源としての駆動装置86,89が、押圧部81から離れていても、支持部82を曲げて配設することができて、駆動装置86,89の配置自由度を向上させ、供給シュート70の供給口73付近のスペースを狭めず、電極チップ6a周りに、電極チップ6aの交換スペースを広く取ることができる。
勿論、この点を考慮しなければ、移送路9aを直線状として、押圧部81の支持部82を、エアシリンダ等の剛性を有した棒状のピストンロッドから構成し、エアシリンダの作動により、押圧部81の押し込み動作を行うように構成してもよい。
なお、実施形態では、チャック9に供給する小物部品をナットNとして説明したが、溶接機のチャックが保持する小物部品は、ナットNばかりでなく、ボルト等もあり、それらの小物部品をチャックに供給するように構成してもよい。
1…溶接機、9…チャック、9a…移送路、9d…受入口、9e…屈曲部、65…供給装置、70…供給シュート、73…供給口、80…プッシャ、81…押圧部、82…支持部、91…送り出し部、92…(エア源)エア供給管、HP…保持位置、PL1…(押圧部の)第1引き込み位置、PL2…(押圧部の)第2引き込み位置、PP…(押圧部の)押し込み位置、N…(小物部品)ナット、W…ワーク。

Claims (3)

  1. ワークに溶接する小物部品を保持するチャックが、溶接時に開いて前記小物部品の保持を解除する構成として、前記チャックにおける前記小物部品の保持位置に、前記小物部品を供給する小物部品の供給装置であって、
    前記チャックが、前記小物部品の受入口から前記保持位置まで前記小物部品を移送可能とし、かつ、前記小物部品の保持の解除時に移送不能に開かれる移送路を備える構成として、
    前記受入口に接続される供給口を先端に有して、前記移送路に前記小物部品を移送可能な供給シュートと、
    該供給シュート内に供給された小物部品を前記移送路の前記保持位置側に圧送可能に、前記供給シュート内にエアを供給するエア源と、
    前記供給シュートの供給口近傍に配設されて、先端の押圧部を前記保持位置側に移動させて前記エアで供給された前記小物部品を前記保持位置に押し付けて静止させるプッシャと、
    を備えて構成されることを特徴とする小物部品の供給装置。
  2. 前記プッシャが、前記押圧部を、
    前記供給シュートに供給される前記小物部品を前記供給口の手前で係止可能とする第1引き込み位置と、
    前記供給口の手前での前記小物部品の係止を解除し、前記小物部品を前記保持位置側に移送可能に、前記第1引き込み位置よりさらに引き込まれた第2引き込み位置と、
    前記小物部品を前記保持位置に押し込み可能な押し込み位置と、
    に配設させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の小物部品の供給装置。
  3. 前記プッシャが、前記押圧部を支持して移動させる支持部を、前記押圧部による前記小物部品の押し込みを可能な状態として曲げ可能な線状材から形成していることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の小物部品の供給装置。
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