以下、本発明によるナビゲーション装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、所定の情報が格納され得る格納部等において、当該格納部に情報が記憶される過程は問わないものとする。例えば、記録媒体を介して情報が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、通信回線などを介して送信された情報が格納部等で記憶されるようになってもよい。さらに、入力デバイスを介して入力された情報が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、消費カロリーや、距離、時間などの累積条件に基づき経路を出力するナビゲーション装置1について説明する。
図1は、本実施の形態におけるナビゲーション装置1のブロック図である。ナビゲーション装置1は、地図情報格納部11、受付部12、経路情報取得部13、地図情報取得部14、通行情報格納部15、通行情報取得部16、通行情報蓄積部17、出力部18を備える。経路情報取得部13は、位置情報取得手段131、ジョギング経路条件格納手段132、散歩経路条件格納手段133、サイクリング経路条件格納手段134、経路情報取得手段135を備える。通行情報取得部16は、現在位置情報取得手段161、現在道路情報取得手段162、アイコン管理情報格納手段163、消費カロリー情報算出手段164、アイコン取得手段165を備える。
地図情報格納部11は、地図情報を格納し得る。地図情報とは、地図に関する情報である。地図は、例えば、地形図や、地勢図、地質図、土地利用図、住宅地図、路線図、道路地図、ガイドマップ、地形や道路等が把握可能な航空写真や衛星写真、当該写真に記号や文字等が記入されたものなどである。
地図情報は、例えば、地図の画像情報である。画像情報は、例えば、ラスタデータや、ベクタデータである。画像情報がラスタデータである場合、地図情報は、複数の縮尺に対応した画像情報を有していてもよい。複数の縮尺に対応した画像情報とは、例えば、同一地域について、縮尺が大きい画像情報や、縮尺が中程度の画像情報、縮尺が小さい画像情報などである。また、地図情報は、地図をタイル状に分割したものであってもよい。また、地図情報は、カーナビゲーションで用いられるKIWIフォーマットのものであってもよい。
また、地図情報は、地図上の道路を示す1以上の道路情報を有する。当該道路情報は、通常、道路の属性を示す1以上の道路属性情報を有する。また、当該道路情報が示す道路は、通常、自動車やバイク、人などが通行するが、通行するものは問わない。
道路属性情報は、例えば、道路を識別するための識別子や、道路の起点の位置を示す起点位置情報、道路の終点の位置を示す終点位置情報、道路の経由地の位置を示す経由位置情報、接続している道路を識別する接続道路識別子、道路の起点から終点までの距離を示す距離情報、道路の幅を示す幅情報、道路の勾配を示す勾配情報、道路の方向を示す方向情報、道路の制限速度を示す制限速度情報、歩道の有無を示す歩道有無情報、歩道の幅を示す歩道幅情報、歩道に屋根があるか否か(雨に濡れるか否か)を示す歩道屋根有無情報、道路の種類を示す種類情報、道路の混雑状況を示す混雑状況情報などである。また、道路属性情報は、道路を通行することにより消費されるカロリーを示す消費カロリー情報や、道路の通行に要する時間を示す時間情報などを含んでもよい。
起点位置情報や、終点位置情報などの位置情報は、通常、経緯度を示す経緯度情報であるが、地図上の座標を示す座標情報や、高度を示す高度情報などであってもよい。
また、歩道有無情報は、例えば、歩道を有することを示す情報や、歩道を有さないことを示す情報などである。
また、種類情報は、例えば、いわゆる高速道路であることを示す情報や、国道であることを示す情報、都道・道道・府道・県道であることを示す情報、その他の一般道であることを示す情報、自動車専用道路であることを示す情報、歩行者専用道路であることを示す情報、サイクリングロードであることを示す情報、ジョギング向きであることを示す情報、散歩向きであることを示す情報、サイクリング向きであることを示す情報などである。
また、混雑状況情報は、例えば、道路の混雑の具合を示す混雑具合情報や、道路の混雑の度合いを示す混雑度合情報などである。混雑具合情報は、例えば、「多」、「中」、「少」、「多い」、「普通」、「少ない」などである。また、混雑度合情報は、例えば、(1)「10台/時間」や、(2)「5人/h」、(3)「3」、(4)「100%」、(5)「80%」、(6)「0.5」などである。(1)〜(3)は、1時間当たりに道路を通行する車の台数や人の人数を示す。また、(3)〜(6)は、道路が渋滞する確率や、1日(24時間)のうち混雑している時間の割合などを示す。
また、地図情報は、地図上の地点を示す1以上の地点情報を有していてもよい。当該地点は、例えば、駅や、施設、ランドマーク、観光スポット、寺社、仏閣、飲食店、その他の建造物などである。また、地点情報は、例えば、当該地点を識別するための地点識別子や、地点の位置を示す地点位置情報、当該地点のカテゴリを示す地点カテゴリ情報などを有する。
また、消費カロリー情報は、予め決められていてもよいし、そうでなくてもよい。予め決められている場合、消費カロリー情報は、例えば、道路属性情報と消費カロリー情報とを対応付けて有する消費カロリー管理情報により、道路属性情報と対応付けられていてもよい。このような場合、消費カロリー管理情報は、例えば、地図情報格納部11に格納されていてもよいし、任意の記憶領域に格納されていてもよい。また、予め決められていない場合、消費カロリー情報は、例えば、道路属性情報を用いて消費カロリーを算出する消費カロリー算出式により算出される情報であってもよい。このような場合、消費カロリー算出式は、例えば、地図情報格納部11に格納されていてもよいし、任意の記憶領域に格納されていてもよい。
また、時間情報は、予め決められていてもよいし、そうでなくてもよい。予め決められて射る場合、時間情報は、例えば、道路属性情報と時間情報とを対応付けて有する時間管理情報により、道路属性情報と対応付けられていてもよい。このような場合、時間管理情報は、例えば、地図情報格納部11に格納されていてもよいし、任意の記憶領域に格納されていてもよい。また、予め決められていない場合、時間情報は、例えば、距離情報を用いて時間を算出する時間算出式により算出される情報であってもよい。このような場合、時間算出式は、例えば、地図情報格納部11に格納されていてもよいし、任意の記憶領域に格納されていてもよい。また、時間情報は、距離情報を制限速度情報で除算することで算出される情報であってもよい。
受付部12は、累積情報に関する条件である累積条件を受け付ける。累積情報とは、経路を通行することによりユーザが消費するカロリーである消費カロリー、経路の通行に要する時間、経路の距離のいずれかを示す情報である。つまり、累積条件は、消費カロリーに関する条件である消費カロリー条件や、経路の通行に要する時間に関する条件である経路時間条件、経路の距離に関する条件である経路距離条件などである。累積条件は、通常、累積情報を有する。なお、経路とは、道順であり、コースや、ルートなどを含み広く解する。
累積条件は、例えば、(1)「消費カロリー=200kcal」や、(2)「時間≦1時間」、(3)「距離≧1km」、(4)「(消費カロリー≧200kcal)&(時間≦1時間)」、(5)「(消費カロリー≧100kcal)|(距離≧2km)」などである。(1)は、消費カロリーが200kcalであることを示す。また、(2)は、時間が1時間以内であることを示す。また、(3)は、距離が1km以上であることを示す。また、(4)は、消費カロリーが200kcal以上であり、かつ時間が1時間以内であることを示す。また、(5)は、消費カロリーが100kcal以上であるか、または距離が2km以上であることを示す。
また、受付部12は、累積条件として消費カロリー条件を受け付ける場合、当該消費カロリー条件を示すアイコンを受け付けてもよい。つまり、例えば、後述のアイコン管理情報格納手段163に、消費カロリー条件と、当該消費カロリー条件に対応するアイコンとを有するアイコン管理情報が格納されており、受付部12は、当該アイコンを受け付けることにより、消費カロリー条件を受け付ける。なお、アイコンとは、図柄、絵柄、記号、文字などを表現したものである。アイコンは、通常、いわゆる画像であるが、当該画像の形式は問わない。つまり、当該画像は、ラスタデータであってもよいし、ベクタデータであってもよいし、その他のデータであってもよい。また、アイコン管理情報は、受付部12が保持していてもよいし、任意の記憶領域に格納されていてもよい。
また、受付部12は、経路の種類に関する条件である経路種類条件を受け付けてもよい。経路種類条件は、通常、種類情報を有する。経路種類条件は、例えば、(1)「経路種類=ジョギング」や、(2)「種類=散歩」、(3)「サイクリング」などである。(1)は、経路がジョギングに適した経路であることを示す。また、(2)は、経路が散歩に適した経路であることを示す。また、(3)は、経路がサイクリングに適した経路であることを示す。ここで、「適した」とは、専用であることなどを含み広く解する。
また、受付部12は、経路が属する地域に関する条件である地域条件を受け付けてもよい。地域条件は、通常、地域を示す地域条件を有する。地域条件は、例えば、(1)「皇居近辺」や、(2)「東京タワー周辺」、(3)「ハーバーランド」などである。(1)は、経路が皇居の近辺であることを示す。また、(2)は、経路が東京タワーの周辺であることを示す。また、(3)は、経路がハーバーランドの近辺または周辺であることを示す。
また、受付部12は、天気に関する条件である天気条件を受け付けてもよい。天気条件は、通常、天気に関する情報である天気情報を有する。天気は、例えば、天候や、風向、風速、雲量、降水確率、降水量などであり、いわゆる天気と呼ばれるものであれば、その内容は問わない。また、天気情報は、これら天気に関する情報であれば、その内容や形式などは問わない。また、天気条件は、例えば、(1)「天候=晴」や、(2)「風向=北」、(3)「風速=2m/s」、(4)「降水確率≧40%」、(5)「(風向=北)&(風速≧5m/s)」、(6)「(天候=晴)|(風速≦2m/s)」などである。(1)は、天候が晴れであることを示す。また、(2)は、風向が北であることを示す。また、(3)は、風速が秒速2mであることを示す。また、(4)は、降水確率が40%以上であることを示す。また、(5)は、風向が北であり、かつ風速が秒速5m以上であることを示す。また、(6)は、天候が晴れであるか、または風速が秒速2m以下であることを示す。
また、受け付けとは、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
また、受付部12は、電源ONの指示や、電源OFFの指示などを受け付けてもよい。また、受付部12は、これらの指示以外の指示を受け付けてもよい。なお、受付部12が当該指示を受け付けた場合、ナビゲーション装置1は、通常、当該受け付けた指示に応じた処理を行う。
受付部12における累積条件の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部12は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアなどで実現され得る。
経路情報取得部13は、1以上の経路情報を、地図情報格納部11から取得する。経路情報とは、経路を示す情報であり、1以上の道路情報を有する情報である。また、経路情報取得部13は、通常、累積情報が、受付部12が受け付けた累積条件に合致する1以上の経路情報を取得する。「合致する」とは、おおよそ合致することも含み、広く解する。例えば、累積条件が「消費カロリー≧100kcal」である場合、経路情報取得部13は、通常、経路を通行することによる消費カロリーが100kcal以上である経路情報を取得するが、例えば、消費カロリーが100kcalに近い経路情報を取得してもよい。また、例えば、累積条件が「時間≦1時間」である場合、経路情報取得部13は、通常、経路の通行に要する時間が1時間以内である経路情報を取得するが、経路の通行に要する時間が1時間前後である経路情報を取得してもよい。また、例えば、累積条件が「距離=2km」である場合、経路情報取得部13は、通常、経路の距離が2kmである経路情報を取得するが、経路の距離が2km前後である経路情報を取得してもよい。
つまり、経路情報取得部13は、地図情報格納部11から、経路条件を満たすまで、または経路条件を満たす直前まで、1以上の道路情報を取得する。なお、経路情報は、1以上の道路情報を有する情報であるため、通常、道路情報が有する情報を有する。つまり、例えば、経路情報が有する道路属性情報は、経路属性情報と呼ぶものとし、その他の情報についても同様である。
なお、経路情報取得部13は、1以上の経路情報を、地図情報格納部11から取得できればよく、その方法や手順などは問わない。経路情報取得部13は、例えば、いわゆる経路探索アルゴリズムを用いて、経路情報を取得する。経路探索アルゴリズムは、公知であるので、詳細な説明を省略する。また、経路情報取得部13は、経路情報を、通常、後述の各手段により取得する。
位置情報取得手段131は、位置を示す位置情報を取得する。当該位置情報は、例えば、ユーザの自宅のある位置を示す自宅位置情報や、現在位置を示す現在位置情報、ユーザが指定した位置を示す指定位置情報などである。これらの位置情報は、例えば、経緯度を示す経緯度情報や、地図上の座標を示す座標情報、高度を示す高度情報などである。なお、自宅位置情報は、通常、任意の記憶領域に格納されているが、位置情報取得手段131が保持していてもよい。また、指定位置情報は、通常、受付部12が受け付ける。また、指定位置情報は、例えば、経路の起点を示す起点位置情報や、経路の経由地点を示す経由地点位置情報、経路の終点を示す終点位置情報などである。
位置情報取得手段131は、通常、いわゆるGPS受信機や、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などのハードウェア(専用回路)で実現され得るが、MPUやメモリ等から実現され得てもよい。位置情報取得手段131の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
ジョギング経路条件格納手段132は、ジョギングに適した経路に関する条件であるジョギング経路条件を格納し得る。ジョギング経路条件は、通常、経路に関する条件である経路条件である。経路条件は、通常、道路属性情報を有する。経路条件は、例えば、(1)「幅≧2m」や、(2)「勾配≦5°」、(3)「歩道=あり」、(4)「(幅≧6m)&(歩道=あり)」、(5)「(歩道=あり)|(種類=歩行者専用)」などである。(1)は、経路が有する道路の幅が2m以上であることを示す。また、(2)は、経路が有する道路の勾配が5°以下であることを示す。また、(3)は、経路が有する道路が歩道を有することを示す。また、(4)は、経路が有する道路の幅が6m以上であり、かつ当該道路が歩道を有することを示す。また、(5)は、経路が有する道路が歩道を有する、または経路が有する道路の種類が歩行者専用であることを示す。これらの経路条件のうち、ジョギングに適した経路に関する条件であると予め決められた条件が、ジョギング経路情報である。
散歩経路条件格納手段133は、散歩に適した経路に関する条件である散歩経路条件を格納し得る。散歩経路条件は、通常、経路条件であり、経路条件のうち、散歩に適した経路に関する条件であると予め決められた条件である。
サイクリング経路条件格納手段134は、サイクリングに適した経路に関する条件であるサイクリング経路条件を格納し得る。サイクリング経路条件は、通常、経路条件であり、経路条件のうち、サイクリングに適した経路に関する条件であると予め決められた条件である。
経路情報取得手段135は、例えば、以下のような手順にて、経路情報を取得する。
(1)経路の起点となる位置を示す位置情報を取得する。
(2)(1)で取得した位置情報が起点位置情報である1以上の道路情報を、地図情報格納部11から取得する。
(3)(2)で取得した道路情報が有する道路属性情報のうち、消費カロリー情報、時間情報、距離情報を取得する。
(4)(3)で取得した情報を、累積情報として任意の記憶領域に蓄積する。ここで、既に累積情報が蓄積されている場合は、蓄積されている累積情報に加算する。
(5)(4)で蓄積した累積情報が、累積条件に合致するか否かを判断する。
(6)(5)で満たすと判断した場合、経路情報の取得の処理を終了する。また、(4)で満たさないと判断した場合、(2)で取得した道路情報が有する終点位置情報を取得する。
(7)(6)で取得した終点位置情報を、(2)における起点位置情報とし、(2)に戻る。
なお、例えば、上記(2)において、一度取得した道路情報であるか否かを判断し、一度取得した道路情報は、取得しないようにしてもよい。また、例えば、上記(2)において、取得しようとする道路情報が有する消費カロリー情報、時間情報、距離情報が、累積条件に合致するか否かを判断し、合致する道路情報を取得するようにしてもよい。また、上記(2)において、(1)で取得した位置情報が終点位置情報である1以上の道路情報を取得してもよい。この場合、上記(6)においては、(2)で取得した道路情報が有する起点位置情報を取得する。つまり、経路情報取得手段135は、道路情報が有する起点位置情報、または主点位置情報のいずれかの位置情報を用いて、順次、道路情報を取得する。
また、経路情報取得手段135は、通常、以下のような場合に応じて、1以上の経路情報を取得する。
(A)位置情報取得手段131が位置情報を取得した場合
この場合、例えば、位置情報取得手段131が1つの位置情報を取得した場合、経路情報取得手段135は、当該位置情報が示す位置を起点または終点とする経路情報、または当該位置情報が示す位置を起点および終点とする経路情報を取得する。位置情報が示す位置を起点または終点とする経路情報を取得する場合、経路情報取得手段135は、例えば、前述のように、累積情報が累積条件を満たすまで、地図情報格納部11から1以上の道路情報を取得する。また、位置情報が示す位置を起点および終点とする経路情報を取得する場合、経路情報取得手段135は、例えば、前述のように、累積情報が累積条件を満たすまで、地図情報格納部11から1以上の道路情報を取得する。そして、取得した1以上の経路情報から、最初に取得した道路情報が有する起点位置情報と、最後に取得した道路情報が有する終点情報とが、当該位置情報である1以上の経路情報を取得する。
また、例えば、位置情報取得手段131が第一位置情報と第二位置情報の2つの位置情報を取得した場合、経路情報取得手段135は、当該第一位置情報が示す位置を起点とし、当該第二位置情報が示す位置を終点とする経路情報を取得する。第一位置情報が示す位置を起点とし、第二位置情報が示す位置を終点とする経路情報を取得する場合、経路情報取得手段135は、例えば、前述のように、累積情報が累積条件を満たすまで、地図情報格納部11から1以上の道路情報を取得する。そして、取得した1以上の経路情報から、最初に取得した道路情報が有する起点位置情報が第一位置情報であり、最後に取得した道路情報が有する終点情報が第二位置情報である1以上の経路情報を取得する。
(B)ジョギング経路条件格納手段132にジョギング経路条件が格納されている場合
この場合、経路情報取得手段135は、通常、ジョギング経路条件を満たす経路属性情報を有する1以上の経路情報を取得する。「満たす」とは、おおよそ満たすことも含み、広く解する。また、経路属性情報とは、経路情報が有する情報であり、経路の属性を示す情報である。また、経路属性情報は、1以上の道路属性情報を有する。
経路情報取得手段135は、例えば、まず、前述のように、累積条件に合致する1以上の経路情報を取得する。そして、取得した1以上の経路情報から、ジョギング経路条件を満たす1以上の経路情報を取得する。ジョギング経路条件を満たすか否かの判断は、通常、経路属性情報である1以上の各道路属性情報のすべてが、ジョギング経路条件を満たすか否かを判断することで行う。
例えば、経路情報取得手段135は、累積条件に合致する経路情報として、当該経路が有するすべての道路が歩道を有する経路情報を取得したとする。この場合において、ジョギング経路条件が「歩道=あり」であったとする。すると、経路情報取得手段135は、ジョギング経路条件を満たす経路情報として、当該経路情報を取得する。また、経路情報取得手段135は、累積条件に合致する経路情報として、当該経路が有する道路の一部が歩道を有する(当該一部以外の道路は歩道を有さない)経路情報を取得したとする。この場合において、ジョギング経路条件が「歩道=あり」であったとする。すると、経路情報取得手段135は、ジョギング経路条件をおおよそ満たす経路情報として、当該経路情報を取得する。
(C)散歩経路条件格納手段133に散歩経路条件が格納されている場合
この場合、経路情報取得手段135は、通常、散歩経路条件を満たす経路属性情報を有する1以上の経路情報を取得する。この場合の経路情報を取得する方法や手順などは、前述の(B)と同様であるので、説明を省略する。
(D)サイクリング経路条件格納手段134にサイクリング経路条件が格納されている場合
この場合、経路情報取得手段135は、サイクリング経路条件を満たす経路属性情報を有する1以上の経路情報を取得する。この場合の経路情報を取得する方法や手順などは、前述の(B)と同様であるので、説明を省略する。
なお、経路情報取得手段135は、例えば、以下のような手順で、経路情報を取得してもよい。
(1)経路の起点となる位置を示す位置情報を取得する。
(2)(1)で取得した位置情報が起点位置情報である1以上の道路情報を、地図情報格納部11から取得する。
(3)(2)で取得した道路情報が有する終点位置情報を取得する。
(4)(3)で取得した終点位置情報を、(2)における起点位置情報とし、(2)に戻る。
(5)(2)〜(4)の処理を繰り返し、予め決められたn個の道路情報を取得する。
(6)(1)〜(5)の処理で取得した1以上の経路情報から、累積条件に合致する1以上の道路情報を取得する。
(7)(6)で取得した1以上の経路情報から、ジョギング経路条件または散歩経路条件またはサイクリング経路条件に合致する1以上の経路情報を取得する。
地図情報取得部14は、経路情報取得部13が取得した1以上の経路情報が示す経路を含む地図を示す地図情報を、地図情報格納部11から取得する。地図情報取得部14は、通常、当該1以上の各経路情報が示す、すべての経路を含む地図を示す地図情報を取得する。また、地図情報取得部14は、通常、当該各経路情報が有する1以上の道路情報が示す、すべての道路を含む地図を示す地図情報を取得する。地図情報取得部14は、当該地図情報を取得することができればよく、その方法や手順などは問わない。
通行情報格納部15は、通行に関する情報である通行情報を格納し得る。通行情報は、例えば、現在の位置を示す位置情報である現在位置情報や、現在位置情報が示す現在位置に存在する道路を示す道路情報である現在道路情報などである。現在道路情報は、つまりは、通行中の道路を示す道路情報である。また、通行情報は、道路または経路を通行したことにより消費したカロリーを示す消費カロリー情報や、当該消費カロリーを示すアイコン、通行した経路を示す経路情報である通行済経路情報、現在の移動速度を示す移動速度情報などでもよい。移動速度情報は、つまりは、通行中の移動速度を示す情報である。なお、移動速度情報は、時速であるか、分速であるか、秒速であるか、また形式などは問わない。また、通行情報格納部15は、通行情報に対応する日付を示す日付情報が格納されてもよい。
通行情報取得部16は、通行情報を取得する。通行情報取得部16は、例えば、ユーザが経路を通行しているか否かを判断し、通行している場合に、通行情報を取得する。また、当該判断は、例えば、ユーザが移動しているか否かの判断であってもよい。通行情報取得部16は、前述の通行情報を、通常、後述の各手段により取得する。
現在位置情報取得手段161は、現在位置を示す現在位置情報を取得する。現在位置情報取得手段161は、例えば、位置情報取得手段131が取得した現在位置情報を取得してもよい。
現在位置情報取得手段161は、通常、いわゆるGPS受信機や、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などのハードウェア(専用回路)で実現され得るが、MPUやメモリ等から実現され得てもよい。現在位置情報取得手段161の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
現在道路情報取得手段162は、通常、現在位置情報取得手段161が取得した現在位置情報に対応する道路情報である現在道路情報を、地図情報格納部11から取得する。なお、現在道路情報の取得の方法や手順などは問わない。
アイコン管理情報格納手段163は、アイコン管理情報を格納し得る。アイコン管理情報は、前述のとおりである。
消費カロリー情報算出手段164は、経路を通行したことにより消費したカロリーを示す消費カロリー情報を算出する。消費カロリー情報算出手段は、通常、通行情報を用いて消費カロリーを算出する消費カロリー算出式に従って計算を行うことにより、消費カロリー情報を算出する。なお、消費カロリー算出式は、通常、消費カロリー情報算出手段164が保持しているが、任意の記憶領域に格納されていてもよい。
消費カロリー算出式は、例えば、(1)「(距離[km])×100kcal」や、(2)「(距離[km])×(勾配[°])×50kcal」、(3)「(距離[km])÷(速度[km/h])×80kcal」などである。「距離[km]」は、単位が「km」である距離情報を示す。また、「勾配[°]」は、単位が「°」である勾配情報を示す。また、「速度[km/h]」は、単位が「km/h」である速度情報を示す。距離情報は、例えば、現在位置情報取得手段161が取得した2以上の現在位置情報から算出した距離情報でもよいし、現在道路情報取得手段162が取得した現在道路情報が有する距離情報でもよい。また、勾配情報は、例えば、現在位置情報取得手段161が取得した2以上の現在位置情報から算出した勾配情報でもよいし、現在道路情報取得手段162が取得した現在道路情報が有する勾配情報でもよい。また、速度情報は、通常、移動速度情報を取得する移動速度情報取得手段(図示せず)が取得する。なお、当該消費カロリー算出式に含まれる情報の取得の方法や手順などは問わない。
また、消費カロリー情報算出手段164は、例えば、移動速度情報が示す移動速度から、ユーザの移動手段を特定し、当該移動手段に基づいて、消費カロリー情報を算出してもよい。また、消費カロリー情報算出手段164は、例えば、ユーザの性別や身長、体重などの属性を用いて、消費カロリー情報を算出してもよい。なお、消費カロリー情報算出手段164は、通行情報に基づき消費カロリー情報を算出できればよく、その方法や手順などは問わない。
アイコン取得手段165は、消費カロリー情報算出手段164が算出した消費カロリー情報が合致する消費カロリー条件に対応するアイコンを、アイコン管理情報格納手段163から取得する。アイコン取得手段165は、例えば、まず、消費カロリー情報算出手段164が算出した消費カロリー情報を取得する。そして、アイコン取得手段165は、取得した消費カロリー情報が、アイコン管理情報格納手段163に格納されている消費カロリー条件のどれに合致するかを判断する。そして、アイコン取得手段165は、合致すると判断した消費カロリー条件に対応するアイコンを、アイコン管理情報格納手段163から取得する。
通行情報蓄積部17は、通行情報取得部16が取得した通行情報を、通行情報格納部15に蓄積する。通常、当該通行情報は、現在位置情報、または現在道路情報であるが、消費カロリー情報や、当該消費カロリーを示すアイコン、通行済経路情報、移動速度情報などでもよい。また、通行情報蓄積部17は、通行情報取得部16が通行情報を取得した日付を示す日付情報を取得し、当該日付情報と共に、通行情報を蓄積してもよい。
出力部18は、経路情報取得部13が取得した1以上の経路情報を出力する。また、地図情報取得部14が地図情報を取得した場合、出力部18は、経路情報取得部13が取得した経路情報と、当該地図情報とを出力する。この場合、出力部18は、通常、地図情報が示す地図上に、経路情報が示す経路を出力する。また、この場合、出力部18は、通常、地図情報が有する道路情報と、経路情報が有する道路情報とを対応付けて出力する。「対応付けて出力する」とは、地図情報が有する道路情報と、経路情報が有する道路情報との対応関係がわかるように出力することである。
また、出力部18は、アイコン取得手段165が取得したアイコンを出力する。また、出力部18は、通行情報取得部16が取得した通行情報を出力してもよい。例えば、アイコンを出力する場合、通常、受付部12がアイコンを出力する指示であるアイコン出力指示を受け付け、当該指示に従い、出力部18は、アイコン取得手段165が取得したアイコンを出力する。また、例えば、通行情報を出力する場合、受付部12が通行情報を出力する指示である通行情報出力指示を受け付け、当該指示に従い、出力部18は、通行情報取得部16が取得した通行情報を出力する。
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
出力部18は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部18は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
なお、経路情報取得手段135、地図情報取得部14、現在道路情報取得手段162、アイコン管理情報格納手段163、消費カロリー情報算出手段164、アイコン取得手段165、通行情報蓄積部17は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。経路情報取得手段135等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
また、地図情報格納部11、ジョギング経路条件格納手段132、散歩経路条件格納手段133、サイクリング経路条件格納手段134、通行情報格納部15、アイコン管理情報格納手段163は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
次に、ナビゲーション装置1の動作について説明する。図2は、ナビゲーション装置1の全体動作を示すフローチャートである。
(ステップS201)経路情報取得部13は、受付部12が累積条件を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS202に進み、そうでない場合は、ステップS205に進む。
(ステップS202)経路情報取得部13は、地図情報格納部11から1以上の経路情報を取得する。この処理の詳細は、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS203)地図情報取得部14は、ステップS203で取得した1以上の経路情報が示す経路を含む地図を示す地図情報を、地図情報格納部11から取得する。
(ステップS204)出力部18は、ステップS202で取得した経路情報と、ステップS203で取得した地図情報とを出力し、ステップS201に戻る。
(ステップS205)出力部18は、受付部12が指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS206に進み、そうでない場合は、ステップS209に進む。
(ステップS206)出力部18は、ステップS205で受け付けた指示が、通行情報出力指示であるか否かを判断する。通行情報出力指示である場合は、ステップS207に進み、そうでない場合は、ステップS208に進む。
(ステップS207)出力部18は、通行情報格納部15に格納されている通行情報を取得し、当該通行情報を出力し、ステップS201に戻る。
(ステップS208)ナビゲーション装置1は、ステップS205で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS201に戻る。
(ステップS209)通行情報取得部16は、ナビゲーション装置1が移動中であるか否かを判断する。移動中である場合は、ステップS210に進み、そうでない場合は、ステップS201に戻る。
(ステップS210)通行情報取得部16は、通行情報を取得する。この処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS211)通行情報蓄積部17は、ステップS201で取得した通行情報を、通行情報格納部15に蓄積し、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図2のフローチャートにおいて、累積条件を受け付けたか否かの判断、および指示を受け付けたか否かの判断、および移動中であるか否かの判断の順序は問わない。
図3は、図2のフローチャートのステップS202の経路情報の取得処理を示すフローチャートである。
(ステップS301)経路情報取得手段135は、位置情報取得手段131が位置情報を取得したか否かを判断する。取得した場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS301に戻る。
(ステップS302)経路情報取得手段135は、ステップS301で取得した位置情報を、変数Startにセットする。
(ステップS303)経路情報取得手段135は、起点位置情報がStartである道路情報が存在するか否かを判断する。存在する場合は、ステップS304に進み、そうでない場合は、ステップS309に進む。このとき、経路情報取得手段135は、終点位置情報がStartである道路情報が存在するか否かを判断してもよい。
(ステップS304)経路情報取得手段135は、起点位置情報がStartである道路情報を、地図情報格納部11から取得する。このとき、経路情報取得手段135は、終点位置情報がStartである道路情報を取得してもよい。
(ステップS305)経路情報取得手段135は、ステップS304で取得した道路情報から、累積情報を取得する。
(ステップS306)経路情報取得手段135は、ステップS305で取得した累積情報を、任意の記憶領域に蓄積する。
(ステップS307)経路情報取得手段135は、任意の記憶領域に蓄積されている累積情報が、ステップS201で受け付けた累積条件に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS309に進み、そうでない場合は、ステップS308に進む。
(ステップS308)経路情報取得手段135は、ステップS304で取得した道路情報が有する終点位置情報を、Startにセットし、ステップS303に戻る。このとき経路情報取得手段135は、ステップS304において、終点位置情報がStartである道路情報を取得した場合は、当該道路情報の起点位置情報を、Startにセットする。
(ステップS309)経路情報取得手段135は、取得した経路情報が存在するか否かを判断する。存在する場合は、ステップS310に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS310)経路情報取得手段135は、ジョギング経路条件格納手段132散歩経路条件格納手段133、サイクリング経路条件格納手段134のいずれかに、当該各格納手段に格納され得るジョギング経路条件、散歩経路条件、サイクリング経路条件のいずれかの経路条件が格納されているか否かを判断する。格納されている場合は、ステップS311に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS311)経路情報取得手段135は、ステップS302からステップS308で取得した1以上の経路情報から、ジョギング経路条件、散歩経路条件、サイクリング経路条件のいずれかの条件に合致する経路条件を取得し、上位処理にリターンする。
なお、図3のフローチャートのステップS310およびステップS311の処理は、つまりは、ジョギング経路条件格納手段132にジョギング経路条件が格納されている場合は、ステップS302からステップS308で取得した1以上の経路情報から、当該ジョギング経路条件に合致する経路情報を取得する。また、散歩経路条件格納手段133に散歩経路条件が格納されている場合は、ステップS302からステップS308で取得した1以上の経路情報から、当該散歩経路条件に合致する経路情報を取得する。また、サイクリング経路条件格納手段134にサイクリング経路条件が格納されている場合は、ステップS302からステップS308で取得した1以上の経路情報から、当該サイクリング条件に合致する経路情報を取得する。
図4は、図2のフローチャートのステップS210の通行情報の取得処理を示すフローチャートである。
(ステップS401)現在位置情報取得手段161は、現在位置情報を取得する。
(ステップS402)通行情報蓄積部17は、ステップS401で取得した現在位置情報を、通行情報格納部15に蓄積する。
(ステップS403)現在道路情報取得手段162は、現在道路情報を取得する。
(ステップS404)通行情報蓄積部17は、ステップS403で取得した現在道路情報を、通行情報格納部15に蓄積する。
(ステップS405)消費カロリー情報算出手段164は、消費カロリー情報を算出する。
(ステップS406)通行情報蓄積部17は、ステップS405で算出した消費カロリー情報を、通行情報格納部15に蓄積する。
(ステップS407)アイコン取得手段165は、ステップS405で算出した消費カロリー情報を示すアイコンを、アイコン管理情報格納手段163から取得する。
(ステップS408)通行情報蓄積部17は、ステップS407で取得したアイコンを、通行情報格納部15に蓄積する。
(具体例1)
次に、ナビゲーション装置1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、ナビゲーション装置1は、ナビゲーション機能を有する形態端末であるものとする。また、本具体例において、「経路」を「コース」と呼ぶものとする。
(例1:経路情報の取得)
本例において、地図情報格納部11には、図5に示す地図情報が格納されているものとする。なお、図5の地図情報は、図6に示すように、当該地図上の道路の各交差点となる地点を識別するための地点識別子(アルファベット)が付与されている。また、当該道路を示す道路情報は、例えば、図7に示すものであり、当該道路情報が地図情報格納部11に格納されているものとする。また、当該道路情報は、各レコードを一意に特定するためのIDと、道路識別子(項目名:識別子)、起点となる地点の地点識別子(項目名:起点)、終点となる地点の地点識別子(項目名:終点)、幅情報(項目名:幅)、距離情報(項目名:距離)、消費カロリー情報(項目名:消費カロリー)、時間情報(時間)を有する。なお、各項目名における「[m]」などは、単位である。
まず、ユーザが、端末装置に対し、コースの距離が3km前後であり、かつジョギングに適したコースであり、かつ現在位置を起点、および終点とするコースを提案するための操作を行ったとする。すると、受付部12は、累積条件「距離=3km」と、経路種類条件「ジョギング」を受け付ける。
次に、位置情報取得手段131は、位置情報を取得し、ユーザの現在位置を示す現在位置情報であり、図6の地点Lの位置を示す位置情報を取得したものとする。
次に、経路情報取得手段135は、ジョギング経路条件格納手段132から、ジョギング経路条件を取得し、ジョギング経路条件「幅≧6m」を取得したものとする。
次に、経路情報取得手段135は、図6の地点Lの位置を起点位置、または終点位置とする道路情報を、図7の道路情報から取得する。図7の道路情報において、起点位置、または終点位置が地点Lである道路情報は、「ID=025」、「ID=026」、「ID=027」、「ID=030」、「ID=031」である。また、当該道路情報のうち、ジョギング経路条件「幅≧6m」を満たす道路情報は、「ID=025」、「ID=027」、「ID=030」、「ID=031」である。よって、経路情報取得手段135は、図7の「ID=025」、「ID=027」、「ID=030」、「ID=031」の道路情報を取得する。なお、これらの道路情報を1番目の道路情報とする。
次に、経路情報取得手段135は、取得した図7の「ID=025」、「ID=027」、「ID=030」、「ID=031」の道路情報が有する累積情報を、任意の記憶領域に蓄積する。このとき、経路情報取得手段135は、各累積情報を識別するために、各累積情報を、異なる記憶領域に蓄積する。また、受付部12が受け付けた累積条件が、距離条件であるので、経路情報取得手段135は、取得した道路情報が有する距離情報のみを、任意の記憶領域に蓄積してもよい。
次に、経路情報取得手段135は、蓄積した各累積情報が、累積条件「距離=3km」を満たすか否かを判断するが、蓄積されている各累積情報のうち、当該累積条件を満たす累積情報は存在しない。よって、経路情報取得手段135は、1番目の各道路情報が示す道路の起点位置、または終点位置を、起点位置、または終点位置とする道路情報を、図7の道路情報から取得する。例えば、図7の「ID=025」の道路情報に対しては、地点Iを終点位置とする「ID=021」と「ID=023」の道路情報を取得する。また、例えば、図7の「ID=027」の道路情報に対しては、地点Kを起点位置、または終点位置とする「ID=024」、「ID=028」、「ID=029」の道路情報を取得する。このとき、基準となった1番目の道路情報は、重複するため取得しない。なお、これら1番目の道路情報が示す道路の起点位置、または終点位置を、起点位置、または終点位置として取得した道路情報を、2番目の道路情報とする。
次に、経路情報取得手段135は、2番目の道路情報が有する累積情報を、任意の記憶領域に蓄積する。このとき、経路情報取得部135は、基準となった1番目の道路情報が有する累積情報に加算するように、2番目の各道路情報が有する累積情報を蓄積する。
次に、経路情報取得手段135は、蓄積した各累積情報が、累積条件「距離=3km」を満たすか否かを判断するが、蓄積されている各累積情報のうち、当該累積条件を満たす累積情報は存在しない。よって、経路情報取得手段135は、2番目の各道路情報が示す道路の起点位置、または終点位置を、起点位置、または終点位置とする道路情報を、図7の道路情報から取得する。
以上のようにして、経路情報取得手段135は、1番目の道路情報、2番目の道路情報、3番目の道路情報、・・・、n番目の道路情報を、順次取得しながら、経路情報を取得する。また、取得の際には、ジョギング経路条件を満たすか否かを判断し、取得後は、累積情報が累積情報を満たすか否かを判断する。その結果、経路情報取得手段135は、図6の各地点を「L→M→J→G→D→C→B→A→H→K→L」、「L→M→J→G→F→E→B→A→H→K→L」、「L→M→J→G→D→C→B→A→H→I→L」、「L→M→J→G→F→E→B→A→H→I→L」の順に経由する4つのコースを示す4つの経路情報を取得したものとする。
次に、地図情報取得部14は、経路情報取得部13が取得した上記4つ経路情報が示すコースを含む地図を示す地図情報を、地図情報格納部11から取得する。そして、出力部18は、当該4つの経路情報と地図情報とを出力する。このときの出力の様子は、例えば、図8のようになる。
(例2:通行情報の取得と蓄積)
まず、ユーザが、例1で提案されたコースに従い、ジョギングを開始したとする。すると、現在位置情報取得手段161は、予め決められた一定のタイミングで、現在位置情報を取得する。そして、現在道路情報取得手段162は、現在位置情報取得手段161の現在位置情報の取得の度に、当該現在位置情報が示す位置に存在する道路を示す道路情報を、地図情報格納部11から取得する。このとき、現在道路情報取得部162は、先に取得した現在道路情報と同じ場合は、現在道路情報を取得しなくてもよい。そして、通行情報蓄積部17は、当該現在位置情報と現在道路情報を、通行情報格納部15に蓄積する。ここで、通行情報蓄積部17は、日付と共に、現在位置情報と現在道路情報を蓄積したものとする。
このようにして、現在位置情報取得手段161、および現在道路情報取得手段162は、ユーザがジョギングをしている間、現在位置情報と現在道路情報を取得し続け、通行情報蓄積部17は、これらの情報の取得の度に、これらの情報を蓄積する。
次に、ユーザがジョギングを終了したとする。すると、消費カロリー情報算出手段164は、ジョギングを行った日付に対応する通行情報を、通行情報格納部15から取得し、当該通行情報に基づき、当該日付に対応する消費カロリー情報を算出する。そして、アイコン取得手段165は、当該消費カロリー情報に対応するアイコンを、アイコン管理情報格納手段163から取得する。そして、通行情報蓄積部17は、当該消費カロリー情報とアイコンを、通行情報格納部15に蓄積する。ここで、通行情報蓄積部17は、日付と共に、消費カロリー情報とアイコンを蓄積したものとする。
このようにして、消費カロリー情報算出手段164、およびアイコン取得手段165は、ユーザがジョギングを終了した後に、通行情報格納部15に格納されている通行情報に基づき、消費カロリー情報を算出し、また当該消費カロリー情報に対応するアイコンを取得する。また、通行情報蓄積部17は、これらの算出および取得の度に、これらの情報を蓄積する。
(例3:通行情報の出力)
まず、ユーザが、例1で提案されたコースでのジョギングを終了後、現在までに、ウォーキングやジョギング等で消費したカロリーを、アイコン形式で表示するための操作を行ったとする。すると、受付部12は、アイコン出力指示を受け付ける。
次に、出力部18は、アイコン出力指示に従い、通行情報格納部15に格納されているアイコンを取得し、出力する。このときの出力の様子は、例えば、図9のようになる。
なお、本具体例において、ジョギングに適した経路を示す経路情報を取得する例を示したが、散歩に適した経路や、サイクリングに適した経路を示す経路情報を取得してもよい。この場合、経路情報取得手段135は、通常、散歩経路条件、およびサイクリング経路条件を用いて、取得した経路情報から、当該経路条件に合致する経路情報を取得する。
また、本具体例において、起点と終点が同じである経路を示す経路情報を取得する例を示したが、起点と終点が同じでない経路を示す経路情報を取得してもよい。
また、本具体例において、道路情報の取得および累積情報の蓄積を行いながら、当該累積情報が累積条件を満たすか否かを判断する例を示したが、例えば、取得できるすべての経路情報を、地図情報格納部11から取得し、当該取得した1以上の経路情報のうち、累積条件を満たす1以上の経路情報を取得してもよい。
以上、本実施の形態によるナビゲーション装置1によれば、ユーザが希望する消費カロリーまたは所要時間または距離に合致する経路を提案することができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置1によれば、起点と終点が同じである経路を提案することができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置1によれば、ジョギングや、散歩、サイクリングなどに適した経路を提案することができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置1によれば、地図と共にユーザが希望する条件に合致する経路を提案することができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置1によれば、通行した経路や、位置、道路などの履歴を蓄積することができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置1によれば、経路を通行することにより消費されたカロリーを、アイコンで表示することができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置1によれば、ユーザは、希望する消費カロリーまたは所要時間または距離に合致する経路を知ることができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置1によれば、ユーザは、通行した経路に関する履歴を知ることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、天候や、風向きなどの天気条件に基づき経路を出力するナビゲーション装置2について説明する。
図10は、本実施の形態におけるナビゲーション装置2のブロック図である。ナビゲーション装置2は、地図情報格納部11、天気経路属性条件格納部21、受付部12、天気情報取得部22、経路属性条件取得部23、経路情報取得部24、地図情報取得部14、通行情報格納部15、通行情報取得部16、通行情報蓄積部17、出力部18を備える。経路情報取得部24は、位置情報取得手段131、ジョギング経路条件格納手段132、散歩経路条件格納手段133、サイクリング経路条件格納手段134、経路情報取得手段241を備える。
天気経路属性条件格納部21は、天気条件と、経路の属性に関する条件である経路属性条件とを対応付けた天気経路属性条件を格納し得る。経路属性条件は、通常、経路属性情報を有する。経路属性条件は、例えば、(1)「時間≦1時間」、(2)「距離≧1km」、(3)「(方向!=北)」、(4)「(幅≧3m)&(距離≧2km)」、(5)「(距離≦2km)|(時間≦1時間)」などである。(1)は、経路の通行に要する時間が1時間以内であることを示す。また、(2)は、経路の距離が1km以上であることを示す。また、(3)は、経路の向きが北以外であることを示す。また、(4)は、経路が有する道の幅が3m以上であり、かつ経路の距離が2km以上であることを示す。また、(5)は、経路の距離が2km以下であるか、または経路の通行に要する時間が1時間以内であることを示す。なお、天気経路属性条件は、天気条件と経路属性条件とが対応付いて入ればよく、その形式や内容などは問わない。
また、経路属性条件は、例えば、受付部12が受け付けた累積条件の変更内容を示す変更情報であってもよい。変更情報は、例えば、(1)「消費カロリー×1.2」や、(2)「距離×0.8」、(3)「時間÷2」などである。(1)は、累積条件が有する消費カロリー情報を、1.2倍にすることを示す。また、(2)は、累積条件が有する距離情報を、0.8倍にすることを示す。また、(3)は、累積条件が有する時間情報を、2で割ることを示す。
天気経路属性条件格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
天気情報取得部22は、天気情報を取得する。天気情報取得部22は、通常、受付部12が天気情報を取得する指示である天気情報取得指示を受け付け、当該指示に従い、天気情報を取得する。また、天気情報取得部22は、受付部12が受け付けた天気条件を、天気情報として取得してもよい。また、天気情報取得部22は、ナビゲーション装置2の電源がONになって以降、常に天気情報を取得してもよい。
天気情報取得部22は、通常、いわゆる温度センサーや、湿度センサー、風向センサーなどのハードウェア(専用回路)で実現され得るが、MPUやメモリ等から実現され得てもよい。天気情報取得部22の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
経路属性条件取得部23は、天気情報取得部22が取得した天気情報が合致する天気条件に対応する経路属性条件を、天気経路属性条件格納部21から取得する。経路属性条件取得部23は、例えば、まず、天気情報取得部22が取得した天気情報を取得する。そして、経路属性条件取得部23は、取得した天気情報が、天気経路属性条件格納部21に格納されている天気条件のどれに合致するかを判断する。そして、経路属性条件取得部23は、合致すると判断した天気条件に対応する経路属性条件を、天気経路属性条件格納部21から取得する。
また、天気条件に対応する経路属性条件が変更情報である場合、経路属性条件取得部23は、例えば、受付部12が受け付けた累積条件を、当該変更情報に従い変更し、変更後の累積条件を、経路属性条件として取得してもよい。
経路情報取得部24は、1以上の経路情報を、地図情報格納部11から取得する。経路情報取得部24は、通常、経路属性情報が、経路属性条件取得部23が取得した経路属性条件に合致する1以上の経路情報を取得する。「合致する」とは、おおよそ合致することも含み、広く解する。なお、経路情報取得部24における経路情報の取得の方法や手順などは、経路情報の取得の際に合致するか否かを判断する条件と、その対象となる情報が異なるだけで、経路情報取得部13における経路情報の取得の方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
経路情報取得手段241は、例えば、以下のような手順にて、経路情報を取得する。
(1)経路の起点となる位置を示す位置情報を取得する。
(2)(1)で取得した位置情報が起点位置情報である1以上の道路情報を、地図情報格納部11から取得する。
(3)(2)で取得した道路情報が有する道路属性情報を取得する。
(4)(3)で取得した情報を、経路属性情報として任意の記憶領域に蓄積する。ここで、既に経路属性情報が蓄積されている場合は、蓄積されている経路属性情報に加算する。
(5)(4)で蓄積した経路属性情報が、経路属性条件に合致するか否かを判断する。
(6)(5)で満たすと判断した場合、経路情報の取得の処理を終了する。また、(4)で満たさないと判断した場合、(2)で取得した道路情報が有する終点位置情報を取得する。
(7)(6)で取得した終点位置情報を、(2)における起点位置情報とし、(2)に戻る。
なお、例えば、上記(2)において、一度取得した道路情報であるか否かを判断し、一度取得した道路情報は、取得しないようにしてもよい。また、例えば、上記(2)において、取得しようとする道路情報が有する道路属性情報が、経路属性条件に合致するか否かを判断し、合致する道路情報を取得するようにしてもよい。また、(2)において、(1)で取得した位置情報が終点位置情報である1以上の道路情報を取得してもよい。この場合、(6)においては、(2)で取得した道路情報が有する起点位置情報を取得する。つまり、経路情報取得手段135は、道路情報が有する起点位置情報、または主点位置情報のいずれかの位置情報を用いて、順次、道路情報を取得する。
また、経路情報取得手段241は、通常、以下の(A)〜(D)の場合に応じて、1以上の経路情報を取得するが、経路情報取得手段135における経路情報の取得において、累積情報を経路属性情報と、累積条件を経路属性条件としただけであり、その他の処理の方法や手順などは同様であるため、説明を省略する。
(A)位置情報取得手段131が位置情報を取得した場合
(B)ジョギング経路条件格納手段132にジョギング経路条件が格納されている場合
(C)散歩経路条件格納手段133に散歩経路条件が格納されている場合
(D)サイクリング経路条件格納手段134にサイクリング経路条件が格納されている場合
なお、経路属性条件取得部23、経路情報取得手段241は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。経路情報取得手段241の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
次に、ナビゲーション装置2の動作について説明する。図11は、ナビゲーション装置2の全体動作を示すフローチャートである。なお、図11において、ステップS1104からステップS1112までは、図2のステップS203からステップS211までと同様であるので、説明を省略する。
(ステップS1101)経路属性条件取得部23は、天気情報取得部22が天気情報を取得したか否かを判断する。取得した場合は、ステップS1102に進み、そうでない場合は、ステップS1106に進む。
(ステップS1102)経路属性条件取得部23は、ステップS1101で取得した天気情報に合致する天気条件に対応する経路属性条件を、天気経路属性条件格納部21から取得する。
(ステップS1103)経路情報取得部24は、地図情報格納部11から1以上の経路情報を取得する。この処理の詳細は、図12のフローチャートを用いて説明する。
なお、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図11のフローチャートにおいて、天気情報を取得したか否かの判断、および指示を受け付けたか否かの判断、および移動中であるか否かの判断の順序は問わない。
図12は、図11のフローチャートのステップS1103の経路情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、図12において、ステップS1201からステップS1204まで、およびステップS1208からステップS1211までは、図3のステップS301からステップS304まで、およびステップS308からステップS311までと同様であるので、説明を省略する。
(ステップS1205)経路情報取得手段241は、ステップS1204で取得した道路情報から、道路属性情報を取得する。
(ステップS1206)経路情報取得手段241は、ステップS1205で取得した道路属性情報を、経路属性情報として任意の記憶領域に蓄積する。
(ステップS1207)経路情報取得手段241は、任意の記憶領域に蓄積されている経路属性情報が、ステップS1102で取得した経路属性条件に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS1209に進み、そうでない場合は、ステップS1208に進む。
なお、図12のフローチャートのステップS1210およびステップS1211の処理は、つまりは、ジョギング経路条件格納手段132にジョギング経路条件が格納されている場合は、ステップS1202からステップS1208で取得した1以上の経路情報から、当該ジョギング経路条件に合致する経路情報を取得する。また、散歩経路条件格納手段133に散歩経路条件が格納されている場合は、ステップS1202からステップS1208で取得した1以上の経路情報から、当該散歩経路条件に合致する経路情報を取得する。また、サイクリング経路条件格納手段134にサイクリング経路条件が格納されている場合は、ステップS1202からステップS1208で取得した1以上の経路情報から、当該サイクリング条件に合致する経路情報を取得する。
(具体例2)
次に、ナビゲーション装置2の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、ナビゲーション装置2は、ナビゲーション機能を有する形態端末であるものとする。また、本具体例において、「経路」を「コース」と呼ぶものとする。また、本具体例において、地図情報格納部11には、図5に示す地図情報が格納されているものとする。なお、図5の地図情報は、図6に示すように、当該地図上の道路の各交差点となる地点を識別するための地点識別子(アルファベット)が付与されている。また、当該道路を示す道路情報は、例えば、図7に示すものであり、当該道路情報が地図情報格納部11に格納されているものとする。また、天気経路属性条件格納部21には、図13に示す天気経路属性条件が格納されているものとする。
まず、ユーザが、端末装置に対し、散歩に適したコースであり、かつ現在位置を起点、および終点とするコースを提案するための操作を行ったとする。すると、受付部12は、経路種類条件「散歩」を受け付ける。
次に、天気情報取得部22は、天気情報を取得し、天気情報「風向=北東」を取得したものとする。
次に、経路属性条件取得部23は、天気情報「風向=北東」に合致する天気条件に対応する経路属性条件を、図13の天気経路属性条件から取得する。当該天気情報に合致する天気条件は、図13の「ID=012」の天気経路属性条件である。よって、経路属性条件取得部23は、図13の「ID=012」の天気経路属性条件が有する経路属性条件「方向!=北東」を取得する。
次に、位置情報取得手段131は、位置情報を取得し、ユーザの現在位置を示す現在位置情報であり、図6の地点Lの位置を示す位置情報を取得したものとする。
次に、経路情報取得手段135は、散歩経路条件格納手段133から、散歩経路条件を取得し、散歩経路条件「(歩道=あり)&(距離=2.5km)」を取得したものとする。
次に、経路情報取得手段135は、具体例1と同様に、図6の地点Lの位置を起点位置、または終点位置とする1番目の道路情報、1番目の道路情報が示す道路の起点位置、または終点位置を、起点位置、または終点位置とする2番目の道路情報、3番目の道路情報、・・・、n番目の道路情報を、図7の道路情報から順次取得しながら、経路情報を取得する。また、その際、取得した道路情報が有する道路属性情報を、経路属性情報として任意の記憶領域に蓄積し、当該経路属性情報が、経路属性条件を満たすか否かを判断する。なお、これらの処理の詳細は、具体例1と同様であるので、説明を省略する。また、経路情報取得手段135は、上記の処理により、図6の各地点を「L→K→N→O→P→Q→M→L」、「L→P→Q→M→J→G→F→I→L」、「L→I→H→K→N→O→P→L」の順に経由する3つのコースを示す3つの経路情報を取得したものとする。
次に、地図情報取得部14は、経路情報取得部13が取得した上記3つ経路情報が示すコースを含む地図を示す地図情報を、地図情報格納部11から取得する。そして、出力部18は、当該3つの経路情報と地図情報とを出力する。このときの出力の様子は、例えば、図14のようになる。
なお、通行情報の取得と蓄積、および通行情報の出力の具体例についても、前述の具体例1と同様であるので、説明を省略する。
なお、本具体例において、散歩に適した経路を示す経路情報を取得する例を示したが、ジョギングに適した経路や、サイクリングに適した経路を示す経路情報を取得してもよい。この場合、経路情報取得手段135は、通常、ジョギング経路条件、およびサイクリング経路条件を用いて、取得した経路情報から、当該経路条件に合致する経路情報を取得する。
また、本具体例において、起点と終点が同じである経路を示す経路情報を取得する例を示したが、起点と終点が同じでない経路を示す経路情報を取得してもよい。
また、本具体例において、道路情報の取得および経路属性情報の蓄積を行いながら、当該経路属性情報が経路属性条件を満たすか否かを判断する例を示したが、例えば、取得できるすべての経路情報を、地図情報格納部11から取得し、当該取得した1以上の経路情報のうち、経路属性条件を満たす1以上の経路情報を取得してもよい。
また、本具体例において、天気経路属性条件格納部21に格納されている天気経路属性条件は、変更情報であってもよい。この場合、経路属性条件取得部23は、通常、ユーザが入力した累積条件や、散歩条件が有する累積条件を、当該変更情報に従い変更する。
以上、本実施の形態によるナビゲーション装置2によれば、天気に応じた経路を提案することができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置2によれば、起点と終点が同じである経路を提案することができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置2によれば、ジョギングや、散歩、サイクリングなどに適した経路を提案することができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置2によれば、地図と共にユーザが希望する条件に合致する経路を提案することができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置2によれば、通行した経路や、位置、道路などの履歴を蓄積することができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置2によれば、経路を通行することにより消費されたカロリーを、アイコンで表示することができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置2によれば、ユーザは、希望する消費カロリーまたは所要時間または距離に合致する経路を知ることができる。
また、本実施の形態によるナビゲーション装置2によれば、ユーザは、通行した経路に関する履歴を知ることができる。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態におけるナビゲーション装置は、例えば、スタンドアロンの装置であってもよいし、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、例えば、ASP(Application Service Provider)として経路情報の取得が行われてもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記実施の形態におけるナビゲーション装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、地図上の道路を示す情報であり、当該道路の属性を示す1以上の道路属性情報を有する道路情報を1以上有する地図情報が格納されており、コンピュータを、経路を通行する際に消費されるカロリー、または経路の通行に要する時間、または経路の距離を示す累積情報に関する条件である累積条件を受け付ける受付部と、前記1以上の道路情報を有する経路情報であり、当該1以上の道路情報が示す道路を通行することにより累積される累積情報が前記累積条件に合致する1以上の経路情報を、前記地図情報格納部から取得する経路情報取得部と、前記経路情報取得部が取得した1以上の経路情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記実施の形態におけるナビゲーション装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、地図上の道路を示す情報であり、当該道路の属性を示す1以上の道路属性情報を有する道路情報を1以上有する地図情報と、天気に関する条件である天気条件と、道路の属性に関する道路属性条件とを対応付けた天気道路属性条件を格納し得る天気経路属性条件格納部とが格納されており、コンピュータを、天気に関する情報である天気情報を取得する天気情報取得部と、前記天気情報が合致する天気条件に対応する道路属性条件を取得する経路属性条件取得部と、前記1以上の道路情報を有する経路情報であり、前記道路属性条件を満たす道路属性情報を有する1以上の経路情報を、前記地図情報格納部から取得する経路情報取得部と、前記経路情報取得部が取得した1以上の経路情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。である。
なお、上記プログラムにおいて、ハードウェアでしか行われない処理は少なくとも含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図15は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態のナビゲーション装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図15において、コンピュータシステム9は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ9011、FD(Flexible Disk)ドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図16は、コンピュータシステム9のブロック図である。図16において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、CPU(Central Processing Unit)9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)9014と、CPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、CPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態のナビゲーション装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態のナビゲーション装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。