JP2013042319A - 画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピューター・プログラム - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピューター・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】映画などの入力画像に含まれる太い輪郭のオーバーシュートを抑制するとともに、精細感を向上する。
【解決手段】入力画像から中域の大振幅成分を抽出して太いオーバーシュートを減衰させることと連動して、入力画像の高域の小振幅成分を抽出してエンハンスする。中域付近の大振幅成分を低下させることで、図13Bでは存在した、輪郭に沿った太いオーバーシュートは減衰する。また、高域の小振幅成分を増幅すると、テクスチャー部分の鮮鋭感が増す。したがって、図13Aに示した癖のある画像は、精細感が上がり、自然な高解像度影像となる。
【選択図】 図1

Description

本明細書で開示する技術は、入力画像の画質を改善する画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピューター・プログラムに係り、特に、映画などの入力画像に対して輪郭補正を行ない精細感や鮮鋭感を向上する画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピューター・プログラムに関する。
画像処理分野において、輪郭の傾斜を急峻にして、画像の精細感や鮮鋭感を増し、高画質化を図る輪郭補正技術が広く知られている。輪郭補正には、例えば、高周波成分を基にプリシュート又はオーバーシュート付加することにより輪郭の傾斜を急峻にしてコントラスト差を拡大し、鮮鋭感を高める「シュート・エンハンス」や、プリシュートやオーバーシュートを付加せずに輪郭の傾斜を急峻にして鮮鋭感を高める「シュートレス・エンハンス」を挙げることができる。
画像をシュート・エンハンス処理すると、コントラスト差が拡大して鮮鋭感が向上するが、シュートがあたかも縁取りしたように目につくという副作用があり、画質劣化の原因にもなる。一方、画像をシュートレス・エンハンス処理すると、シュートによる画質劣化は生じないが、コントラスト差の拡大効果がなく、鮮鋭感に欠ける。
例えば、注目画素の輪郭特徴量に基づいてシュート・エンハンス処理した補正信号とシュートレス・エンハンス処理した補正信号の合成比率を決定して、補正信号を合成することにより、輪郭部分における縁取りの副作用を抑制するとともに背景に相当する細かなテクスチャー部分についても十分な鮮鋭感を得る画像表示装置について提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。
この画像表示装置の各エンハンス回路は、入力信号の輪郭に対してエンハンス処理を行なうように構成されている。したがって、ここで言うシュート・エンハンス処理は、画像信号の高域大振幅成分を調整する処理に相当し、シュートレス・エンハンス処理は、画像信号の高域小振幅成分を調整する処理に相当するものである。また、入力画像に細いオーバーシュートがあるときには、シュート・エンハンス処理でエンハンスを引き算すなわちリダクション方向にすることで、調整することができる。しかしながら、これらのエンハンス処理は、太いオーバーシュートに対しては無効である。
ところで、ブルーレイ・ディスクなどの大容量メディアで提供される映画などのコンテンツの中には、太い輪郭でメリハリがある、癖のあるコンテンツが散見される。これは、メディアに記録する際に、ノイズが少ない画像となることなどを期待して、中域の大振幅成分をエンハンスするような画像処理が施された結果してオーバーシュートが付加されてしまったためと思料される。
図13Aには、オーバーシュートを含んだ入力画像の一例を示している。また、図13Bには、図13Aに示した入力画像の水平1ラインの輝度変化を示している。但し、横軸が画素の水平座標であり、縦軸が輝度である。図13Aを参照すると、輪郭に沿ってオーバーシュートが顕在しているが、これは図13Bで中域付近を参照すると分かるように中域大振幅成分が過剰にエンハンスされたことが原因である。また、輪郭より右側のテクスチャー部分は、図13Bからも分かるように、高域小振幅成分に相当する。
図13Aに示したような、輪郭に沿った太いオーバーシュートは、メディアに記録する際の画像処理前の原画(フィルム映画など)には本来なく、人工的な画質となるという弊害がある。また、テクスチャー部分を参照すると、鮮鋭感はないままである。
また、上述した画像表示装置は、基本的に、高域大振幅成分に対してシュート・エンハンス処理を行なうとともに高域小振幅成分に対してシュートレス・エンハンス処理を行なうものであり、中域大振幅の成分に相当する太いオーバーシュートを除去することはできない。
特開2006−106921号公報
本明細書で開示する技術の目的は、映画などの入力画像に対して輪郭補正を行ない、精細感や鮮鋭感を向上することができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することにある。
本明細書で開示する技術のさらなる目的は、映画などの入力画像に含まれる太い輪郭のオーバーシュートを抑制するとともに、精細感を向上することができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することにある。
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の技術は、
画像を入力する画像入力部と、
入力画像の高域成分を抽出する高域バンドパス・フィルターと、
前記高域バンドパス・フィルターにより抽出された高域成分のうち小振幅成分を抽出する高域小振幅抽出部と、
前記高域小振幅抽出部により抽出された高域小振幅成分を調整する高域小振幅調整部と、
入力画像の中域成分を抽出する中域バンドパス・フィルターと、
前記中域バンドパス・フィルターにより抽出された中域成分のうち大振幅成分を抽出する中域大振幅抽出部と、
前記中域大振幅抽出部により抽出された中域大振幅成分を調整する中域大振幅調整部と、
前記高域小振幅調整部により調整した後の高域小振幅成分と、前記中域大振幅調整部により調整した後の中域大振幅成分を、入力画像に加算する加算部と、
を具備する画像処理装置である。
本願の請求項2に記載の技術によれば、請求項1に記載の画像処理装置は、前記中域大振幅調整部において行なう中域大振幅成分の調整に連動させて前記高域小振幅調整部において行なう高域小振幅成分の調整を制御する連動部をさらに備えている。
本願の請求項3に記載の技術によれば、請求項1に記載の画像処理装置は、前記高域バンドパス・フィルターにより抽出された高域成分のうち大振幅成分を抽出する高域大振幅抽出部と、前記高域大振幅抽出部により抽出された高域大振幅成分を調整する高域大振幅調整部と、前記中域バンドパス・フィルターにより抽出された中域成分のうち小振幅成分を抽出する中域小振幅抽出部と、前記中域小振幅抽出部により抽出された中域小振幅成分を調整する中域小振幅調整部をさらに備えている。そして、前記加算部は、前記高域大振幅調整部により調整した後の高域大振幅成分と、前記高域小振幅調整部により調整した後の高域小振幅成分と、前記中域大振幅調整部により調整した後の中域大振幅成分と、前記中域小振幅調整部により調整した後の中域小振幅成分を、入力画像に加算するように構成されている。
本願の請求項4に記載の技術によれば、請求項3に記載の画像処理装置は、前記中域大振幅調整部において行なう中域大振幅成分の調整に連動させて前記高域小振幅調整部において行なう高域小振幅成分の調整を制御する連動部をさらに備えている。
本願の請求項5に記載の技術によれば、請求項1に記載の画像処理装置は、前記高域バンドパス・フィルター及び前期中域バンドパス・フィルターでそれぞれ抽出する周波数帯域を、前記画像入力部に入力される画像の画素数と、前記加算部からの出力画像を表示する際の画素数に連携して決定するように構成されている。
また、本願の請求項6に記載の技術は、
画像を入力する画像入力ステップと、
入力画像の中域成分を抽出する中域抽出ステップと、
前記中域抽出ステップにより抽出された中域成分のうち大振幅成分を抽出する中域大振幅抽出ステップと、
前記中域大振幅抽出ステップにより抽出された中域大振幅成分を調整する中域大振幅調整ステップと、
入力画像の高域成分を抽出する高域抽出ステップと、
前記高域抽出ステップにより抽出された高域成分のうち小振幅成分を抽出する高域小振幅抽出ステップと、
前記中域大振幅調整ステップにおける中域大振幅成分の調整と連動して、前記高域小振幅抽出ステップにより抽出された高域小振幅成分を調整する高域小振幅調整ステップと、
前記高域小振幅調整ステップにより調整した後の高域小振幅成分と、前記中域大振幅調整ステップにより調整した後の中域大振幅成分を、入力画像に加算する加算ステップと、
を有する画像処理方法である。
また、本願の請求項7に記載の技術は、
画像を入力する画像入力部、
入力画像の中域成分を抽出する中域抽出部、
前記中域抽出部により抽出された中域成分のうち大振幅成分を抽出する中域大振幅抽出部、
前記中域大振幅抽出部により抽出された中域大振幅成分を調整する中域大振幅調整部、
入力画像の高域成分を抽出する高域抽出部、
前記高域抽出部により抽出された高域成分のうち小振幅成分を抽出する高域小振幅抽出部、
前記中域大振幅調整ステップにおける中域大振幅成分の調整と連動して、前記高域小振幅抽出部により抽出された高域小振幅成分を調整する高域小振幅調整部、
前記高域小振幅調整部により調整した後の高域小振幅成分と、前記中域大振幅調整部により調整した後の中域大振幅成分を、入力画像に加算する加算部、
としてコンピューターを機能させるための、コンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムである。
本願の請求項7に係るコンピューター・プログラムは、コンピューター上で所定の処理を実現するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムを定義したものである。換言すれば、本願の請求項7に係るコンピューター・プログラムをコンピューターにインストールすることによって、コンピューター上では協働的作用が発揮され、本願の請求項1に係る画像処理装置と同様の作用効果を得ることができる。
本明細書で開示する技術によれば、映画などの入力画像に含まれる太い輪郭のオーバーシュートを抑制するとともに、精細感を向上することができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することができる。
本明細書で開示する技術によれば、入力画像から中域の大振幅成分を抽出して太いオーバーシュートを減衰させることと連動して、入力画像の高域の小振幅成分を抽出してエンハンスするので、例えば、太い輪郭でメリハリがある癖のある入力画像を、精細感を向上させた自然な高解像度画像に補正することができる。
本明細書で開示する技術のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、図13に示したに入力画像に対して太いオーバーシュートを抑制するとともに、小振幅の高域をエンハンスする処理を行なったときの、相対的な振幅の変化を示した図である。 図2Aは、図13Aに示した入力画像に対して太いオーバーシュートを抑制する処理を行なうとともに、小振幅の高域をエンハンスする処理を行なった後の画像を示した図である。 図2Bは、図2Aに示した入力画像の水平1ラインの輝度変化を示した図である。 図3Aは、本明細書で開示する技術を適用可能な画像表示装置300の構成例を示した図である。 図3Bは、本明細書で開示する技術を適用可能な画像再生装置300の構成例を示した図である。 図4は、映像処理回路304の内部構成例を示した図である。 図5は、エンハンス回路403の構成例を示した図である。 図6は、高域小振幅並びに中域大振幅の各エンハンス・ゲインを調整する際のGUI画面構成例を示した図である。 図7は、エンハンス回路403の他の構成例を示した図である。 図8は、高域小振幅並びに中域大振幅のエンハンス・ゲインを調整する際のGUI画面構成例を示した図である。 図9は、エンハンス回路403のさらに他の構成例を示した図である。 図10は、高域大振幅、高域小振幅、中域大振幅、並びに、中域小振幅の各エンハンス・ゲインを調整する際のGUI画面構成例を示した図である。 図11は、エンハンス回路403のさらに他の構成例を示した図である。 図12は、高域大振幅、高域小振幅、中域大振幅、並びに、中域小振幅の各エンハンス・ゲインを調整する際のGUI画面構成例を示した図である。 図13Aは、オーバーシュートを含んだ入力画像の一例を示した図である。 図13Bは、図13Aに示した入力画像の水平1ラインの輝度変化を示した図である。 図14は、図13に示した画像について、低い周波数を1として、相対的な振幅の周波数に応じた変化を示した図である。 図15は、図13に示したに入力画像に対して太いオーバーシュートを抑制する処理を施した後の、相対的な振幅の変化を示した図である。 図16Aは、図13Aに示した入力画像に対して太いオーバーシュートを抑制する処理を施した後の画像を示した図である。 図16Bは、図16Aに示した入力画像の水平1ラインの輝度変化を示した図である。
以下、図面を参照しながら本明細書で開示する技術の実施形態について詳細に説明する。
[背景技術]の欄で述べた技術的課題について、さらに考察してみる。図14には、図13に示したような癖のある画像について、低い周波数を1として、相対的な振幅の周波数に応じた変化を示している。輪郭に沿って太いオーバーシュートは、中域において大振幅となる。上述したように、輪郭に沿った太いオーバーシュートは、メディアに記録する際の画像処理前の原画(フィルム映画など)には本来なく、人工的な画質となるという弊害がある。一方、テクスチャーは、高域ほど緩やかに小振幅になっていく。すなわち、微小振幅が伸びていないので、テクスチャー部分の精細感がない。
このような問題の解決方法の1つとして、入力画像から中域の大振幅成分を抽出して、太いオーバーシュートだけ抑制することが考えられる。図13に示したに入力画像に対して太いオーバーシュートを抑制する処理を施した後の、相対的な振幅の変化を、図15に示している。図示のように、中域に存在した大振幅(図中の点線)が抑圧されていることが分かるが、高域の小振幅成分に関してはそのままである。したがって、オーバーシュートだけ下げると、単に輪郭がぼやけた画質となるだけで、観察者にとって画質が改善されたという感覚が得られない。
図16Aには、図13Aに示した入力画像に対して太いオーバーシュートを抑制する処理を施した後の画像を示している。また、図16Bには、図16Aに示した入力画像の水平1ラインの輝度変化を示している。但し、横軸が画素の水平座標であり、縦軸が輝度である。図16Aを参照すると、輪郭に沿った太いオーバーシュートは減衰している。また、図16Bで中域付近を参照すると、図13Bでは存在した、中域付近の大振幅成分が低下している。しかしながら、図16Bで高域付近を参照すると、小振幅成分に関してはそのままである。また、図16Aでテクスチャー部分を参照すると、鮮鋭感はないままである。すなわち、オーバーシュートだけ下げると、単に輪郭がぼやけた画質となるだけで、観察者にとって画質が改善されたという感覚が得られない。
そこで、本明細書では、入力画像から中域の大振幅成分を抽出して太いオーバーシュートを減衰させることと連動して、入力画像の高域の小振幅成分を抽出してエンハンスする技術を提案する。小振幅の高域を上げると、精細感が上がり、自然な高解像度映像となることを期待できる。
図1には、図13に示したに入力画像に対して太いオーバーシュートを抑制するとともに、小振幅の高域をエンハンスする処理を行なったときの、相対的な振幅の変化を示している。図示のように、中域に存在した大振幅(図中の点線)が抑圧されるとともに、高域の小振幅成分(図中の一点鎖線)がエンハンスされている。この結果、小振幅の高域を上げると精細感が上がり、自然な高解像度映像となる。
図2Aには、図13Aに示した入力画像に対して太いオーバーシュートを抑制する処理を行なうとともに、小振幅の高域をエンハンスする処理を行なった後の画像を示している。また、図2Bには、図2Aに示した入力画像の水平1ラインの輝度変化を示している。但し、横軸が画素の水平座標であり、縦軸が輝度である。図2Aを参照すると、輪郭に沿った太いオーバーシュートはなくなっている。また、図2Bで中域付近を参照すると、図13Bでは存在した、中域付近の大振幅成分が低下している。一方、図2Bで高域付近を参照すると、小振幅成分が増幅されている。また、図2Aでテクスチャー部分を参照すると、鮮鋭感が増していることが分かる。すなわち、小振幅の高域を上げると精細感が上がり、自然な高解像度映像となる。
入力画像において、輪郭に沿った太いオーバーシュートが気になるときには、画像信号のうち中域の大振幅成分を減衰させる処理を行なうが、これに連動して、図1並びに図2Bに示したように、高域小振幅の成分を上げる処理を行なうことが好ましい。
このような画像処理は、画像表示装置内で自動化して行なうようにしてもよいが、ユーザーがマニュアル操作で調整を行なうことができるように画像表示装置を構成することもできる。
後者の場合、ユーザーは、表示画像のうち輪郭に沿った太いオーバーシュートが気になるときには、オーバーシュートがなくなり最も自然で好ましいと感じるように、中域大振幅成分の調整をマニュアル操作により行なう。ここで、中域大振幅成分の調整に高域小振幅成分の制御が連動していると、図1並びに図2Bに示したように、中域大振幅成分が減衰されることに追従して、高域小振幅の成分が自動的にがっていくので、テクスチャー部分の精細感が上がり、自然な高解像度映像となる。したがって、ユーザーは、輪郭に沿った太いオーバーシュートだけを気にして画質調整を行なえば、高域小振幅成分すなわちテクスチャー部分の精細感を特に意識しなくても、テクスチャー部分の精細感が上がった自然な高解像度映像を自動的に得ることができる。
基本的には、中域大振幅成分のゲインを低下させたときには、これに連動して高域小振幅成分のゲインを上げ、逆に、中域大振幅成分のゲインを上げたときには、高域小振幅成分のゲインを低下させるようにする。中域大振幅成分のゲイン調整量と、これに連動する高域小振幅成分のゲイン調整量の一例を以下の表1に示しておく。なお、中域大振幅成分のゲインを上げて輪郭に沿った太いオーバーシュートをむしろ強調するときには、中域大振幅成分の調整を行なう必要はないので、連動する調整量は0となっている。
これに対し、中域大振幅成分の調整に高域小振幅成分の制御が連動していないと、ユーザーが高域小振幅の成分も別途行なわない限り、テクスチャー部分は鮮鋭感がないままで単にリンクかがぼやけた画質となってしまい、ユーザーは画質が改善されたという感覚を得ることはできないことになる。
図3Aには、本明細書で開示する技術に係るエンハンス処理を適用可能な画像表示装置300の構成例を示している。図示の画像表示装置300は、インターネットなどのブロード・バンドネットワークに設置されたコンテンツ・サーバーや、ブルーレイ・ディスク・プレイヤーなどの画像再生装置(いずれも図示しない)を表示画像のソースとしている。
HDMI(High Definition Multimedia Interface)端子には、図示しない画像再生装置が接続されている。HDMI受信部302は、HDMIケーブル経由で受信したベースバンド信号の波形等化やディジタル変換などの処理を行なう。
デマルチプレクサー(DEMUX)303は、HDMI受信部302で得られるベースバンド信号から映像データと音声データをデマルチプレクスする。
映像処理回路304は、デマルチプレクサー303で得られた映像データに対し、ドット妨害、クロスカラー妨害の除去、IP(Interlace/Progressive)変換、スケーリング、エンハンス、OSD(On Screen Display)などのグラフィックス・データの重畳といった処理を行なう。エンハンス処理の詳細については後述に譲る。
パネル駆動回路306は、映像処理回路304から出力される映像データに基づいて表示パネル308を駆動する。表示パネル308は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)などで構成されている。音声処理回路305は、デマルチプレクサー303で得られた音声データに対して、音質調整処理やD/A変換処理などの必要な処理を行なう。音声増幅回路307は、音声処理回路305から出力される音声信号を増幅してスピーカー309に供給する。
CPU(Central Processing Unit)314、フラッシュROM(Read Only Memory)313、SDRAM(Shyncronous Dynamic Random Memory)312、並びに、イーサネット(登録商標)・インターフェース311は、内部バス317に接続されている。
ネットワーク端子310には、例えばイーサネット(登録商標)ケーブルが接続されている。イーサネット(登録商標)・インターフェース311に接続されて
いる。イーサネット(登録商標)・インターフェース311は、イーサネット(登録商標)ケーブル経由で受信した信号の波形等化やディジタル変換などの、PS形式で伝送される映像及び音声のPESパケットの受信処理を行なう。映像PESパケット並びに音声PESパケットは、MPEGデコーダー303でデコード処理される(同上)。
CPU314は、画像表示装置300内の各部の動作を制御する。フラッシュROM313は、制御ソフトウェアの格納及びデータの不揮発的な保管を行なう。SDRAM312は、CPU314のワークエリアを構成する。CPU314は、フラッシュROM413から読み出したソフトウェアやデータをSDRAM312上に展開して制御ソフトウェアを起動させ、画像表示装置300内の各部を制御する。
リモコン受信部315は、リモコン送信機316から送信されたリモーコントロール信号(リモコンコード)を受信して、CPU314に供給する。CPU314は、受信したリモコンコードに基づいて、画像表示装置300内の各部を制御する。
リモコン送信機316からリモコンコードにより指示される処理として、例えば映像及び音声の再生、停止動作や、表示パネル308での出力映像の画質調整処理である。
また、図3Bには、本明細書で開示する技術に係るエンハンス処理を画像再生装置350側に搭載する場合の構成例を示している。
メディア・ドライブ351は、ブルーレイ・ディスクなどの図示しない記録メディアら記録面から、例えばPS(program Stream)形式で映像及び音声のPES(Packetized Elementary Stream)パケットを読み出す。復調部352は、読み出したデータを復調して映像及び音声信号を得る。映像音声処理部353は、映像及び音声信号に対して所定の信号処理を施す。映像信号に対して施す信号処理として、例えば上記の映像処理回路304において行なうのと同様のエンハンス処理を挙げることができる。そして、信号処理後の映像及び音声のベースバンド信号は、HDMI送信部354からHDMIケーブル経由で図示しない表示装置に出力される。
図4には、映像処理回路304の内部構成例を示している。図示の映像処理回路304は、IP変換回路401と、スケーリング回路402と、エンハンス回路403と、コントラスト・ブライトネス調整回路404と、ゲイン調整回路405と、遅延回路406と、マトリクス回路407を備えている。
IP変換回路401は、MPEGデコーダー303から出力される輝度データ(輝度信号)Y、色差データ(色信号)R−Y、B−Yを、インターレース信号からプログレッシブ信号に変換する。スケーリング回路402は、IP変換回路401から出力される輝度データY、色差データR−Y、B−Yに対して、表示パネル308への表示に適した解像度とするためのスケーリング処理を行なう。なお、スケーリング回路402は、理想的には後述するマトリクス回路407の直前に配置する方が、性能的には優れていると思料される。
エンハンス回路403は、スケーリング回路402から出力される輝度データYに対して映像の鮮鋭度を向上させるためのエンハンス処理を行なう。エンハンス回路403は、各画素のエンハンス・ゲインを調整する。輝度データの高域成分についてシュート・エンハンス並びにシュートレス・エンハンスを行なうことは既に知られているが(例えば、特許文献1を参照のこと)、本明細書で開示する技術は、中域成分についてエンハンス処理を行なうこと、中域大振幅成分の調整に高域小振幅成分の制御を連動させることなどに主な特徴がある。エンハンス回路403の詳細については後述に譲る。
コントラスト・ブライトネス調整回路404は、エンハンス回路403から出力される輝度データYに対して、ユーザー操作などに基づいて、コントラストやブライトネスの調整処理を行なう。ゲイン調整回路405は、スケーリング回路402から出力される色差データR−Y、B−Yに対して、ユーザー操作などに基づいて、ゲインの調整処理を行なう。遅延回路406は、ゲイン調整回路405から出力される色差データR−Y、B−Yに対して、輝度データYとのタイミング合わせのための遅延処理を行なう。
マトリクス回路407は、コントラスト・ブライトネス調整回路404から出力される輝度データY及び遅延回路136から出力される色差データR−Y、B−Yに対して、マトリクス処理を行ない、赤、緑、青の3原色データRGBを出力する。この3原色データRGBは、映像処理回路304の後段のパネル駆動回路306に供給される。
図5には、エンハンス回路403の構成例を示している。
高域バンドパス・フィルター(BPF)501は、入力信号から高域成分を抽出する。小振幅抽出部504は、高域バンドパス・フィルター501の出力からさらに高域小振幅成分を抽出する。そして、高域小振幅調整部508は、抽出された高域小振幅成分の信号レベルを調整する。
中域バンドパス・フィルター(BPF)502は、入力信号から中域成分を抽出する。大振幅抽出部505は、中域バンドパス・フィルター502の出力からさらに中域大振幅成分を抽出する。そして、中域大振幅調整部509は、抽出された中域大振幅成分の信号レベルを調整する。
加算部511は、入力画像に、高域小振幅調整部508で調整した高域小振幅成分と、中域大振幅調整部509で調整した中域大振幅成分を加算する。
高域小振幅調整部508並びに中域大振幅調整部509のゲインは、例えばユーザー操作などにより調整することができる。ここで言うユーザー操作は、例えば、ユーザーがリモコン送信機316から表示パネル308の表示画面に向かって行なうことができる。図6には、高域小振幅並びに中域大振幅の各エンハンス・ゲインを調整する際のGUI(Graphical User Interface)画面構成例を示している。図示の画面は、高域小振幅並びに中域大振幅のゲイン・レベルを示す各スケールがそれぞれ表示されている。そして、ユーザーがリモコン送信機316から各成分のゲイン・レベルの調整を指示したことに応答して、該当するスケールの表示が上下に変化する。
例えば、ユーザーは、表示画像のうち輪郭に沿った太いオーバーシュートが気になるときには、オーバーシュートがなくなり最も自然で好ましいと感じるように、リモコン送信機316などを用いて中域大振幅成分の調整を行なう。このとき、中域大振幅成分が減衰されることに伴って、高域小振幅の成分を上げていくことが好ましい。その結果、テクスチャー部分の精細感が上がり、自然な高解像度映像となる。
しかしながら、操作に不慣れ、若しくは、映像技術に詳しくないユーザーは、中域大振幅成分の調整を行なって、輪郭に沿った太いオーバーシュートを取り除く際に、高域小振幅の成分を上げていった方がよいことを失念しているおそれがある。その結果、テクスチャー部分は鮮鋭感がないままで単にリンクかがぼやけた画質となってしまい、ユーザーは画質が改善されたという感覚を得ることはできないことになる。
図7には、エンハンス回路403の他の構成例を示している。
高域バンドパス・フィルター(BPF)701は、入力信号から高域成分を抽出する。小振幅抽出部704は、高域バンドパス・フィルター701の出力からさらに高域小振幅成分を抽出する。そして、高域小振幅調整部708は、抽出された高域小振幅成分の信号レベルを調整する。
中域バンドパス・フィルター(BPF)702は、入力信号から中域成分を抽出する。大振幅抽出部705は、中域バンドパス・フィルター702の出力からさらに中域大振幅成分を抽出する。そして、中域大振幅調整部709は、抽出された中域大振幅成分の信号レベルを調整する。
加算部711は、入力画像に、高域小振幅調整部708で調整した高域小振幅成分と、中域大振幅調整部709で調整した中域大振幅成分を加算する。
高域小振幅調整部708並びに中域大振幅調整部709のゲインは、例えばユーザー操作などにより調整することができる。ここで言うユーザー操作は、例えば、ユーザーがリモコン送信機316から表示パネル308の表示画面に向かって行なうことができる。但し、図5に示した構成例との相違は、中域大振幅調整部709におけるゲイン調整量に高域小振幅調整部708におけるゲイン調整量を連動させる連動部712を備えている点にある。連動部712は、図7中では簡素化して描いているが、実際には中域大振幅調整部709と連動する高域側の回路である。連動部712は、基本的には、中域大振幅成分のゲインを低下させたときには、これに連動して高域小振幅成分のゲインを上げ、逆に、中域大振幅成分のゲインを上げたときには、高域小振幅成分のゲインを低下させるようにする。高域小振幅成分のゲイン調整量は、中域大振幅成分のゲイン調整量に対して、例えば表1に示したように連動する。なお、中域大振幅成分を調整した結果として、字幕が読みにくくなることがある。これを改善するために、さらに高域大振幅調整部707を中域大振幅調整部709に連動して制御する図示しない連動部をさらに装備するようにしてもよい。
図8には、高域小振幅並びに中域大振幅のエンハンス・ゲインを調整する際のGUI画面構成例を示している。図示の画面は、高域小振幅並びに中域大振幅のゲイン・レベルを示す各スケールがそれぞれ表示されている。そして、ユーザーがリモコン送信機316から各成分のゲイン・レベルの調整を指示したことに応答して、該当するスケールの表示が上下に変化する。但し、高域小振幅のゲイン・レベルは中域大振幅のゲイン・レベルに連動することから、高域小振幅用のスケールの表示を省略するようにしてもよい。
例えば、ユーザーは、表示画像のうち輪郭に沿った太いオーバーシュートが気になるときには、リモコン送信機316などを用いて、オーバーシュートがなくなり最も自然で好ましいと感じるように、中域大振幅成分の調整を行なう。ここで、中域大振幅成分の調整に高域小振幅成分の制御が連動していると、図1並びに図2Bに示したように、中域大振幅成分が減衰されることに伴って、高域小振幅の成分が上がっていくので、テクスチャー部分の精細感が上がり、自然な高解像度映像となる。したがって、ユーザーは、輪郭に沿った太いオーバーシュートだけを気にして画質調整を行なえば、高域小振幅成分すなわちテクスチャー部分の精細感を特に意識しなくても、テクスチャー部分の精細感が上がった自然な高解像度映像を自動的に得ることができる。
図9には、エンハンス回路403のさらに他の構成例を示している。
高域バンドパス・フィルター(BPF)901は、入力信号から高域成分を抽出する。大振幅抽出部903は、高域バンドパス・フィルター901の出力からさらに高域大振幅成分を抽出し、小振幅抽出部904は、高域バンドパス・フィルター901の出力からさらに高域小振幅成分を抽出する。そして、高域大振幅調整部907は、抽出された高域小振幅成分の信号レベルを調整し、高域小振幅調整部908は、抽出された高域小振幅成分の信号レベルを調整する。
中域バンドパス・フィルター(BPF)902は、入力信号から中域成分を抽出する。大振幅抽出部905は、中域バンドパス・フィルター902の出力からさらに中域大振幅成分を抽出し、小振幅抽出部906は、中域バンドパス・フィルター902の出力からさらに中域小振幅成分を抽出する。そして、中域大振幅調整部909は、抽出された中域大振幅成分の信号レベルを調整し、中域小振幅調整部910は、抽出された中域小振幅成分の信号レベルを調整する。
加算部911は、入力画像に、高域大振幅調整部907で調整した高域大振幅成分と、高域小振幅調整部908で調整した高域小振幅成分と、中域大振幅調整部909で調整した中域大振幅成分と、中域小振幅調整部910で調整した中域小振幅成分を加算する。
高域大振幅調整部907、高域小振幅調整部908、中域大振幅調整部909、並びに、中域小振幅調整部910のゲインは、例えばユーザー操作などにより調整することができる。ここで言うユーザー操作は、例えば、ユーザーがリモコン送信機316から表示パネル308の表示画面に向かって行なうことができる。図10には、高域大振幅、高域小振幅、中域大振幅、並びに、中域小振幅の各エンハンス・ゲインを調整する際のGUI画面構成例を示している。図示の画面は、高域大振幅、高域小振幅、中域大振幅、並びに、中域小振幅の4種類のゲイン・レベルを示す各スケールがそれぞれ表示されている。そして、ユーザーがリモコン送信機316から各成分のゲイン・レベルの調整を指示したことに応答して、該当するスケールの表示が上下に変化する。
例えば、ユーザーは、表示画像のうち輪郭に沿った太いオーバーシュートが気になるときには、オーバーシュートがなくなり最も自然で好ましいと感じるように、リモコン送信機316などを用いて中域大振幅成分の調整を行なう。このとき、中域大振幅成分が減衰されることに伴って、高域小振幅の成分を上げていくことが好ましい。その結果、テクスチャー部分の精細感が上がり、自然な高解像度映像となる。
但し、図9に示す構成例では、中域大振幅調整部909におけるゲイン調整量に高域小振幅調整部908におけるゲイン調整量を連動させる仕組みを備えていない。このため、操作に不慣れ、若しくは、映像技術に詳しくないユーザーは、中域大振幅成分の調整を行なって、輪郭に沿った太いオーバーシュートを取り除く際に、高域小振幅の成分を上げていった方がよいことを失念しているおそれがある。その結果、テクスチャー部分は鮮鋭感がないままで単にリンクかがぼやけた画質となってしまい、ユーザーは画質が改善されたという感覚を得ることはできないことになる。
図11には、エンハンス回路403のさらに他の構成例を示している。
高域バンドパス・フィルター(BPF)1101は、入力信号から高域成分を抽出する。大振幅抽出部1103は、高域バンドパス・フィルター1101の出力からさらに高域大振幅成分を抽出し、小振幅抽出部1104は、高域バンドパス・フィルター1101の出力からさらに高域小振幅成分を抽出する。そして、高域大振幅調整部1107は、抽出された高域小振幅成分の信号レベルを調整し、高域小振幅調整部1108は、抽出された高域小振幅成分の信号レベルを調整する。
中域バンドパス・フィルター(BPF)1102は、入力信号から中域成分を抽出する。大振幅抽出部1105は、中域バンドパス・フィルター1102の出力からさらに中域大振幅成分を抽出し、小振幅抽出部1106は、中域バンドパス・フィルター1102の出力からさらに中域小振幅成分を抽出する。そして、中域大振幅調整部1109は、抽出された中域大振幅成分の信号レベルを調整し、中域小振幅調整部1110は、抽出された中域小振幅成分の信号レベルを調整する。
加算部1111は、入力画像に、高域大振幅調整部1107で調整した高域大振幅成分と、高域小振幅調整部1108で調整した高域小振幅成分と、中域大振幅調整部1109で調整した中域大振幅成分と、中域小振幅調整部1110で調整した中域小振幅成分を加算する。
高域大振幅調整部1107、高域小振幅調整部1108、中域大振幅調整部1109、並びに、中域小振幅調整部1110の各ゲインは、例えばユーザー操作などにより調整することができる。ここで言うユーザー操作は、例えば、ユーザーがリモコン送信機316から表示パネル308の表示画面に向かって行なうことができる。但し、図9に示した構成例との相違は、中域大振幅調整部1109におけるゲイン調整量に高域小振幅調整部1108におけるゲイン調整量を連動させる連動部1112を備えている点にある。連動部1112は、図11中では簡素化して描いているが、実際には中域大振幅調整部1109と連動する高域側の回路である。連動部1112は、基本的には、中域大振幅成分のゲインを低下させたときには、これに連動して高域小振幅成分のゲインを上げ、逆に、中域大振幅成分のゲインを上げたときには、高域小振幅成分のゲインを低下させるようにする。高域小振幅成分のゲイン調整量は、中域大振幅成分のゲイン調整量に対して、例えば表1に示したように連動する。なお、中域大振幅成分を調整した結果として、字幕が読みにくくなることがある。これを改善するために、さらに高域大振幅調整部1107を中域大振幅調整部1109に連動して制御する図示しない連動部をさらに装備するようにしてもよい。
図12には、高域大振幅、高域小振幅、中域大振幅、並びに、中域小振幅の各エンハンス・ゲインを調整する際のGUI画面構成例を示している。図示の画面は、高域大振幅、高域小振幅、中域大振幅、並びに、中域小振幅の4種類のゲイン・レベルを示す各スケールがそれぞれ表示されている。そして、ユーザーがリモコン送信機316から各成分のゲイン・レベルの調整を指示したことに応答して、該当するスケールの表示が上下に変化する。但し、高域小振幅のゲイン・レベルは中域大振幅のゲイン・レベルに連動することから、高域小振幅用のスケールの表示を省略するようにしてもよい。
高域大振幅調整部1107と高域小振幅調整部1108は別系統であり、連動していない。したがって、図12に示したように、GUI画面上では高域大振幅と高域小振幅を個別のスケールを操作して調整するようになっている。
なお、図5、図7、図9、図11にそれぞれ示したエンハンス回路403の構成例において、中域と高域の周波数帯域は、入力画素数と出力画素数に連携して切り替えるようにする。
また、図9並びに図11にそれぞれ示したエンハンス回路403の構成例において、中域大振幅だけでなく中域小振幅の調整を行なう理由として、オーバーシュートの出方に2種類があり、大振幅だけ過補正すればよい場合と、振幅によらず過補正すべき場合があることを挙げることができる。中域大振幅のオーバーシュートを調整した後、中域小振幅のオーバーシュートが残る場合には、中域小振幅を下げることによって、すべてのオーバーシュートを除去することができる。
なお、本明細書の開示の技術は、以下のような構成をとることも可能である。
(1)画像を入力する画像入力部と、入力画像の高域成分を抽出する高域バンドパス・フィルターと、前記高域バンドパス・フィルターにより抽出された高域成分のうち小振幅成分を抽出する高域小振幅抽出部と、前記高域小振幅抽出部により抽出された高域小振幅成分を調整する高域小振幅調整部と、入力画像の中域成分を抽出する中域バンドパス・フィルターと、前記中域バンドパス・フィルターにより抽出された中域成分のうち大振幅成分を抽出する中域大振幅抽出部と、前記中域大振幅抽出部により抽出された中域大振幅成分を調整する中域大振幅調整部と、前記高域小振幅調整部により調整した後の高域小振幅成分と、前記中域大振幅調整部により調整した後の中域大振幅成分を、入力画像に加算する加算部と、を具備する画像処理装置。
(2)前記中域大振幅調整部において行なう中域大振幅成分の調整に連動させて前記高域小振幅調整部において行なう高域小振幅成分の調整を制御する連動部をさらに備える、上記(1)に記載の画像処理装置。
(3)前記高域バンドパス・フィルターにより抽出された高域成分のうち大振幅成分を抽出する高域大振幅抽出部と、前記高域大振幅抽出部により抽出された高域大振幅成分を調整する高域大振幅調整部と、前記中域バンドパス・フィルターにより抽出された中域成分のうち小振幅成分を抽出する中域小振幅抽出部と、 前記中域小振幅抽出部により抽出された中域小振幅成分を調整する中域小振幅調整部と、をさらに備え、前記加算部は、前記高域大振幅調整部により調整した後の高域大振幅成分と、前記高域小振幅調整部により調整した後の高域小振幅成分と、前記中域大振幅調整部により調整した後の中域大振幅成分と、前記中域小振幅調整部により調整した後の中域小振幅成分を、入力画像に加算する、上記(1)に記載の画像処理装置。
(4)前記中域大振幅調整部において行なう中域大振幅成分の調整に連動させて前記高域小振幅調整部において行なう高域小振幅成分の調整を制御する連動部をさらに備える、上記(3)に記載の画像処理装置。
(5)前記高域バンドパス・フィルター及び前期中域バンドパス・フィルターでそれぞれ抽出する周波数帯域を、前記画像入力部に入力される画像の画素数と、前記加算部からの出力画像を表示する際の画素数に連携して決定する、上記(1)乃至84)のいずれかに記載の画像処理装置。
(6)画像を入力する画像入力ステップと、入力画像の中域成分を抽出する中域抽出ステップと、前記中域抽出ステップにより抽出された中域成分のうち大振幅成分を抽出する中域大振幅抽出ステップと、前記中域大振幅抽出ステップにより抽出された中域大振幅成分を調整する中域大振幅調整ステップと、入力画像の高域成分を抽出する高域抽出ステップと、前記高域抽出ステップにより抽出された高域成分のうち小振幅成分を抽出する高域小振幅抽出ステップと、前記中域大振幅調整ステップにおける中域大振幅成分の調整と連動して、前記高域小振幅抽出ステップにより抽出された高域小振幅成分を調整する高域小振幅調整ステップと、前記高域小振幅調整ステップにより調整した後の高域小振幅成分と、前記中域大振幅調整ステップにより調整した後の中域大振幅成分を、入力画像に加算する加算ステップと、を有する画像処理方法。
(7)画像を入力する画像入力部、入力画像の中域成分を抽出する中域抽出部、前記中域抽出部により抽出された中域成分のうち大振幅成分を抽出する中域大振幅抽出部、前記中域大振幅抽出部により抽出された中域大振幅成分を調整する中域大振幅調整部、入力画像の高域成分を抽出する高域抽出部、前記高域抽出部により抽出された高域成分のうち小振幅成分を抽出する高域小振幅抽出部、前記中域大振幅調整ステップにおける中域大振幅成分の調整と連動して、前記高域小振幅抽出部により抽出された高域小振幅成分を調整する高域小振幅調整部、前記高域小振幅調整部により調整した後の高域小振幅成分と、前記中域大振幅調整部により調整した後の中域大振幅成分を、入力画像に加算する加算部、としてコンピューターを機能させるための、コンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラム。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本明細書で開示する技術について詳細に説明してきた。しかしながら、本明細書で開示する技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、ハードウェアにより画像のエンハンス処理を行なう実施形態を中心に、本明細書で開示する技術について説明してきたが、実現形態はこれに限定されるものではない。例えばCPU314が所定の画像処理プログラムを起動して行なう画像処理によって、同様に、中域大振幅成分の調整に高域小振幅成分の調整を連動させたエンハンス処理を実現することができる。
要するに、例示という形態で本技術を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
300…画像表示装置、301…HDMI端子、302…HDMI受信部
303…デマルチプレクサー(DEMUX)、304…映像処理回路
305…音声処理回路、306…パネル駆動回路
307…音声増幅回路、308…表示パネル
309…スピーカー、310…ネットワーク端子
311…イーサネット(登録商標)・インターフェース
312…SDRAM、313…ROM、314…CPU
315…リモコン受信部、316…リモコン送信機、317…バス
350…画像再生装置
351…メディア・ドライブ、352…復調部
353…映像音声処理部、354…HDMIインターフェース
401…IP変換回路、402…スケーリング回路
403…エンハンス回路
404…コントラスト・ブライトネス調整回路
405…ゲイン調整回路、406…遅延回路、407…マトリクス回路
501…高域バンドパス・フィルター、502…中域バンドパス・フィルター
504…小振幅抽出部、505…大振幅抽出部
508…高域小振幅調整部、509…中域大振幅調整部、511…加算部
701…高域バンドパス・フィルター、702…中域バンドパス・フィルター
704…小振幅抽出部、705…大振幅抽出部
708…高域小振幅調整部、709…中域大振幅調整部
711…加算部、712…連動部
901…高域バンドパス・フィルター、902…中域バンドパス・フィルター
903…大振幅抽出部、904…小振幅抽出部、
905…大振幅抽出部、906…小振幅抽出部、
907…高域大振幅調整部、908…高域小振幅調整部
909…中域大振幅調整部、910…中域小振幅調整部、911…加算部
1101…高域バンドパス・フィルター、1102…中域バンドパス・フィルター
1103…大振幅抽出部、1104…小振幅抽出部、
1105…大振幅抽出部、1106…小振幅抽出部、
1107…高域大振幅調整部、1108…高域小振幅調整部
1109…中域大振幅調整部、1110…中域小振幅調整部
1111…加算部、1112…連動部

Claims (7)

  1. 画像を入力する画像入力部と、
    入力画像の高域成分を抽出する高域バンドパス・フィルターと、
    前記高域バンドパス・フィルターにより抽出された高域成分のうち小振幅成分を抽出する高域小振幅抽出部と、
    前記高域小振幅抽出部により抽出された高域小振幅成分を調整する高域小振幅調整部と、
    入力画像の中域成分を抽出する中域バンドパス・フィルターと、
    前記中域バンドパス・フィルターにより抽出された中域成分のうち大振幅成分を抽出する中域大振幅抽出部と、
    前記中域大振幅抽出部により抽出された中域大振幅成分を調整する中域大振幅調整部と、
    前記高域小振幅調整部により調整した後の高域小振幅成分と、前記中域大振幅調整部により調整した後の中域大振幅成分を、入力画像に加算する加算部と、
    を具備する画像処理装置。
  2. 前記中域大振幅調整部において行なう中域大振幅成分の調整に連動させて前記高域小振幅調整部において行なう高域小振幅成分の調整を制御する連動部をさらに備える、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記高域バンドパス・フィルターにより抽出された高域成分のうち大振幅成分を抽出する高域大振幅抽出部と、
    前記高域大振幅抽出部により抽出された高域大振幅成分を調整する高域大振幅調整部と、
    前記中域バンドパス・フィルターにより抽出された中域成分のうち小振幅成分を抽出する中域小振幅抽出部と、
    前記中域小振幅抽出部により抽出された中域小振幅成分を調整する中域小振幅調整部と、
    をさらに備え、
    前記加算部は、前記高域大振幅調整部により調整した後の高域大振幅成分と、前記高域小振幅調整部により調整した後の高域小振幅成分と、前記中域大振幅調整部により調整した後の中域大振幅成分と、前記中域小振幅調整部により調整した後の中域小振幅成分を、入力画像に加算する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記中域大振幅調整部において行なう中域大振幅成分の調整に連動させて前記高域小振幅調整部において行なう高域小振幅成分の調整を制御する連動部をさらに備える、
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記高域バンドパス・フィルター及び前期中域バンドパス・フィルターでそれぞれ抽出する周波数帯域を、前記画像入力部に入力される画像の画素数と、前記加算部からの出力画像を表示する際の画素数に連携して決定する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 画像を入力する画像入力ステップと、
    入力画像の中域成分を抽出する中域抽出ステップと、
    前記中域抽出ステップにより抽出された中域成分のうち大振幅成分を抽出する中域大振幅抽出ステップと、
    前記中域大振幅抽出ステップにより抽出された中域大振幅成分を調整する中域大振幅調整ステップと、
    入力画像の高域成分を抽出する高域抽出ステップと、
    前記高域抽出ステップにより抽出された高域成分のうち小振幅成分を抽出する高域小振幅抽出ステップと、
    前記中域大振幅調整ステップにおける中域大振幅成分の調整と連動して、前記高域小振幅抽出ステップにより抽出された高域小振幅成分を調整する高域小振幅調整ステップと、
    前記高域小振幅調整ステップにより調整した後の高域小振幅成分と、前記中域大振幅調整ステップにより調整した後の中域大振幅成分を、入力画像に加算する加算ステップと、
    を有する画像処理方法。
  7. 画像を入力する画像入力部、
    入力画像の中域成分を抽出する中域抽出部、
    前記中域抽出部により抽出された中域成分のうち大振幅成分を抽出する中域大振幅抽出部、
    前記中域大振幅抽出部により抽出された中域大振幅成分を調整する中域大振幅調整部、
    入力画像の高域成分を抽出する高域抽出部、
    前記高域抽出部により抽出された高域成分のうち小振幅成分を抽出する高域小振幅抽出部、
    前記中域大振幅調整ステップにおける中域大振幅成分の調整と連動して、前記高域小振幅抽出部により抽出された高域小振幅成分を調整する高域小振幅調整部、
    前記高域小振幅調整部により調整した後の高域小振幅成分と、前記中域大振幅調整部により調整した後の中域大振幅成分を、入力画像に加算する加算部、
    としてコンピューターを機能させるための、コンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラム。
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