JP2013012274A - 光ディスク駆動装置 - Google Patents

光ディスク駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013012274A
JP2013012274A JP2011144741A JP2011144741A JP2013012274A JP 2013012274 A JP2013012274 A JP 2013012274A JP 2011144741 A JP2011144741 A JP 2011144741A JP 2011144741 A JP2011144741 A JP 2011144741A JP 2013012274 A JP2013012274 A JP 2013012274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
disc
disk
wing
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011144741A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Yamauchi
良明 山内
Seiji Hamaya
誠二 濱家
Ikuo Nishida
育雄 西田
Takamichi Matsumoto
高路 松本
Hideyuki Nagamine
秀行 長峰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi LG Data Storage Inc
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi LG Data Storage Inc
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi LG Data Storage Inc, Hitachi Consumer Electronics Co Ltd filed Critical Hitachi LG Data Storage Inc
Priority to JP2011144741A priority Critical patent/JP2013012274A/ja
Priority to CN201210085198.9A priority patent/CN102855896B/zh
Priority to US13/432,230 priority patent/US8589960B2/en
Publication of JP2013012274A publication Critical patent/JP2013012274A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/05Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for discs not contained within cartridges
    • G11B17/053Indirect insertion, i.e. with external loading means
    • G11B17/056Indirect insertion, i.e. with external loading means with sliding loading means

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

【課題】成型時に初期変形として生じたディスクトレイの反り変形の抑制をはかったディスク駆動装置を提供する。
【解決手段】トレイ本体部4aをトレイ導出・導入用開口部から眺めた奥行方向に摺動自在に支持するガイド機構に加えて、トレイ本体部4aからディスクはみ出し側の幅方向に突出する翼部4bの高さ方向に係る下面に、ガイド機構の上端部分に摺接可能な突起部21を立設した。成型時の初期変形によって翼部4bが反り変形していても、ディスクトレイ4を装置筺体の内部空間に導入した状態では、突起部21がガイド機構の上端部分に当接することにより、翼部4bは初期変形の反り方向とは逆向きに撓ませられるように押圧され、ディスクトレイ4の初期変形が抑制され、トレイ本体部4aの前面及び翼部4bの前面に取り付けられるフロントベゼルの傾きを抑えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報の記録再生を行う光ディスク駆動装置に係り、特に装置筺体内から導出されたトレイに光ディスクを搭載してトレイごと装置筺体内に導入するトレイ方式の光ディスク駆動装置に関する。
この種の光ディスク駆動装置の従来技術として、特開2002−269961号公報(特許文献1)や特開2006−24304号公報(特許文献2)に記載された光ディスク駆動装置がある。
特許文献1に記載の光ディスク駆動装置は、装置筺体のトレイ導出・導入用開口部を隠蔽するベゼルを、ディスクトレイに対して着脱可能に容易に固定することを目的としたものである。特許文献1には、ベゼルに形成したフック片とトレイに形成したフック受部との係合によってトレイにベゼルを係止し、さらにベゼルに形成したロック片とトレイに形成したロック受部との係合によってベゼルをトレイにロック状態に保持する光ディスク駆動装置の構成が記載されている。
また、特許文献2に記載の光ディスク駆動装置は、外部荷重が加わった際に発生するトレイとトレイカバーの嵌合ずれやディスク装着方向の衝撃等によるトレイとトレイカバーの変形を防止し、トレイが筺体内に収納困難となることを抑制することを目的としたものである。特許文献2には、少なくとも、装置筺体と、装置筺体に収納又は引出自在(導入・導出自在)に設けられたトレイと、トレイに設けられたトレイカバーとを備え、トレイとトレイカバーが接触する部分の少なくとも一部に接触固定部を設けた光ディスク駆動装置の構成が記載されている。
特開2002−269961号公報 特開2006−24304号公報
ところで、上述したトレイ方式の光ディスク駆動装置では、装置自体に搭載される電子機器や部品の薄型小型化,軽量化と相俟って、装置全体の薄型小型化,軽量化がはかられている。これに伴い、光ディスクを搭載して装置筺体内部に搬送するディスクトレイも、軽量化,低コスト化のため、樹脂成型品によって構成されるのが一般的である。
例えば、ディスクトレイの形状は、軽量化,低コスト化のため、光ディスクの一部がトレイからはみ出るようにディスク外径よりもディスクトレイの横幅寸法が小さな、薄肉構造の樹脂成型品として形成されている(特許文献1の図3、特許文献2の図1参照)。また、その表面形状も、光ディスクに情報を記録再生する光ピックアップや、光ディスクを回転させるスピンドルモータ等を搭載したユニットメカを取り付けるため、開口部や凹凸部に対応した局所的な薄肉部及び厚肉部が形成される等、複雑である。
そのため、このような薄肉構造の樹脂成型品として形成され、表面形状も複雑なディスクトレイにあっては、その射出成型時に、例えば、各部の肉厚の差に基づいた各部の冷却・固化速度の違いや成形収縮率の違い等によって、初期変形として大きな反り変形が生じ易かった。
そして、ディスクトレイに初期変形として反り変形が生じている場合は、ディスクトレイに係止手段により取り付けられるベゼルも、このディスクトレイの初期変形の影響によってトレイ側の係合位置が変化してしまうので、ディスクトレイに対する取付状態が傾いてしまい、トレイ導出・導入用開口部と的確に合致できなくなり、装置筺体内部に対してのディスクトレイの円滑な導出・導入に支障を来たす等といった問題点があった。
また、ディスクトレイを装置筺体内部へ導入した状態にあっても、ディスクトレイの上述した初期変形としての反り変形が装置筺体内部で抑制されていないと、例えば、作動時における振動,騒音といった装置性能にも影響をもたらす虞もあった。
本発明は上述した問題点を鑑みなされたものであって、ディスクトレイに取り付けられたベゼルの傾きを抑え、成型時に初期変形として生じたディスクトレイの反り変形の抑制をはかった光ディスク駆動装置を提供することを目的とする。
本発明は上述した課題を解決するために、ディスクがはみ出し搭載されるトレイ本体部と、トレイ本体部のディスクはみ出し側に突出された翼部とが一体成型されたディスクトレイを、開口部を介して筺体内部に対して導出及び導入自在に構成するともに、ディスクトレイが導入状態の開口部をディスクトレイに取り付けたベゼルによって隠蔽する構成の光ディスク駆動装置であって、筺体内部に対して開口部を介してディスクトレイを導出又は導入させるべく、トレイ本体部を摺動自在に支持するガイド機構に加えて、ディスクトレイがガイド機構を介して筺体内部に導入されたときに、ディスクトレイの翼部を筺体内部で支持する支持構造を設け、ディスクトレイの初期変形、特に翼部の反り変形の抑制をはかったことを特徴とする。これにより、ディスクトレイの筺体内部に対する導入状態で、ディスクトレイの翼部は、その支持構造からの初期変形としての反り変形を抑制するような押圧力を受けることができる。
本発明によれば、ベゼルの取付側であるディスクトレイの翼部に係り、ディスクトレイを開口部を介して筺体内部に導入した導入状態で、ディスクトレイの翼部は支持構造から押圧力を受けて、その初期変形としての反り変形を抑制することができる。これにより、ディスクトレイに取り付けられたフロントベゼルの傾きを低減することができる。また、光ディスク駆動装置の記録再生動作時にディスクトレイとガイド機構との間で生じる振動や騒音を、この支持構造からディスクトレイの翼部が受ける押圧力によって抑制することもできる。この結果、光ディスク駆動装置の外観性能劣化を防ぐことができ、さらに、振動や騒音の問題を解決することで信頼性の高い光ディスク駆動装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る光ディスク駆動装置の分解斜視図である。 図1に示した光ディスク駆動装置に係り、ディスクトレイのガイド機構に着目した分解斜視図である。 ディスクトレイの変形抑制構造の一実施例の構成図である。 変形抑制構造としての翼部の変形抑制作用を示した模式図である。 ディスクトレイを装置筺体の内部空間部に導入した状態を示した斜視図である。
以下、本発明の光ディスク駆動装置の一実施の形態について、図面に基づき説明する。なお、説明において、各図間で同一又は同様な構成部については、同一符号を付し、その基本的な構成及び動作についての重複説明は省略する。
図1は、本実施の形態に係る光ディスク駆動装置の分解斜視図である。
図2は、図1に示した光ディスク駆動装置に係り、ディスクトレイのガイド機構に着目した分解斜視図である。
光ディスク駆動装置1は、直径120mm、厚さ1.2mmのCD(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disc),BD(Blu-ray Disc)といった、円盤状記録媒体としての光ディスクの記録面に対し、情報の記録・再生を光学的に行う装置である。
図示の光ディスク駆動装置1は、装置筺体1’の大きさ,形状が、概ね、幅130mm、奥行130mm、高さ(厚さ)12.7mm(あるいは、9.5mm)の薄型箱体形状で、モバイル型パーソナルコンピュータに装備されるスリム型ドライブ、或いはスーパスリム型ドライブと呼ばれている光ディスク駆動装置である。
図1及び図2において、光ディスク駆動装置1の装置筺体1’は、トップケース2とボトムケース3とを一体的に締結した薄型箱体形状になっている。トップケース2及びボトムケース3は、それぞれ薄板鋼板をプレス成型して構成されている。
装置筺体1’は、光ディスク駆動装置1の正面に該当する薄型箱体の一側面が開放され、トレイ導出・導入用開口部15になっている。図中に矢示したX方向,Y方向,Z方向それぞれは、トレイ導出・導入用開口部15を正面に眺めた装置筺体1’すなわち光ディスク駆動装置1の幅方向,奥行方向,高さ(厚さ)方向それぞれに該当する。
ボトムケース3は、装置筺体1’の内部空間部の底面を形成する部分の形状が、奥行方向(図中、Y方向)に沿って延びる段部3sを有し、下段側底面部と上段側底面部とを有した段付の2段底面形状になっている。これにより、トレイ導出・導入用開口部15から奥行方向(図中、Y方向)に沿って眺めた装置筺体1’の内部空間部の形状は、その幅方向(図中、X方向)寸法がディスク外径よりも小さな下段側底面部の幅寸法で概略規定され、高さ方向が段部3sの高さ寸法で概略規定された第1の空間部S1上に、その幅方向(図中、X方向)寸法がディスク外径よりも少し大きな下段側及び上段側底面部の合計幅寸法で概略規定された第2の空間部S2が、互いの幅方向(図中、X方向)の一側端部同士を揃えて高さ方向(図中、Z方向)に積層され、連接一体化された空間形状になっている。
このような第1の空間部S1上に第2の空間部S2が一体的に連接積層された装置筺体1’の内部空間部には、光ディスクが搭載されるディスクトレイ4が、トレイ導出・導入用開口部15から装置筺体1’の奥行方向(図中、Y方向)に沿ってスライド可能に配設されている。
ディスクトレイ4は、樹脂成型品によって構成され、トレイ本体部4aと翼部4bとが一体的に成型された構成になっている。トレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)の寸法は、搭載された光ディスクの一部が一方側からはみ出るようにディスク外径よりも小さく形成され、装置筺体1’の内部空間部の第1の空間部S1にトレイ導出・導入用開口部15から緩挿可能な寸法になっている。
トレイ本体部4aの高さ(厚さ)方向(図中、Z方向)に係る上面、すなわちトレイ本体部4aの表面には、光ディスクの外径より僅かに大きな直径のディスク搭載部4cが、円弧状周壁部によって画成されて凹設されている。トレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)一方側の、奥行方向(図中、Y方向)に沿って延びる側面は、ディスク搭載部4cの円弧状周壁部の端部間を結ぶ弦部となって、ディスク搭載部4cに搭載された光ディスクがはみ出す側のディスクトレイ4の側面になっている。
また、トレイ本体部4aの表面には、ディスク搭載部4cに位置させて、トレイ本体部4aの高さ(厚さ)方向(図中、Z方向)にトレイ本体部4aを貫通する装着孔部4dが形成されている。装着孔部4dは、ディスク搭載部4cの円弧状周壁部の径中心部を含み、ディスク搭載部4cの径方向に延びる扇状の開口形状になっている。
トレイ本体部4aの高さ方向(図中、Z方向)に係る下面、すなわちトレイ本体部4aの裏面には、ユニットメカ7が装着される。ユニットメカ7は、弾性部材からなる図示せぬ複数のインシュレータを介して、トレイ本体部4aの裏面に対して取り付け固定されている。これら複数のインシュレータによって、装置外部からユニットメカ7へ伝わる振動や衝撃、或いはユニットメカ7から装置外部へ伝わる振動や衝撃を減衰するようになっている。
ユニットメカ7は、ベースとなる図示せぬユニットメカシャシに、光ディスクを回転駆動するスピンドルモータ5と、ディスク記録面の情報を再生し、ディスク記録面に情報を記録する光ピックアップ6と、光ピックアップ6をディスク径方向に沿って移動させる図示せぬ駆動機構とを配置して構成されている。また、ユニットメカシャシには、トレイ本体部4aの装着孔部4dに嵌合可能なカバー7aが取り付けられ、スピンドルモータ5の光ディスクと係合する係合軸部周辺や、ディスク径方向に沿って移動する光ピックアップ6の移動領域周辺のユニットメカ部分を、トレイ本体部4aの装着孔部4dの開口形状に合わせて覆っている。カバー7aは、駆動機構等に対する接触防止やこれらの付設回路に対する電気的なノイズを遮断する。
ユニットメカ7は、トレイ本体部4aに対する装着状態で、カバー7aがトレイ本体部4aの装着孔部4dに嵌合され、スピンドルモータ5の係合軸部をディスク搭載部4cの円弧状周壁部の径中心部に位置させ、駆動手段により移動する光ピックアップ6をディスク搭載部4cの円弧状周壁部の径方向に移動可能に保って、装着孔部4dからディスク搭載部4cの搭載面に臨ませて装着されている。
一方、翼部4bは、トレイ導出・導入用開口部15から眺めたトレイ本体部4aの奥行方向(図中、Y方向)の前面4f側部分に、トレイ本体部4aのディスクはみ出し側から、装置筺体1’の幅方向(図中、X方向)に突出するように配置されている。翼部4bは、トレイ本体部4aの前面4f側部分に対して、トレイ本体部4aの高さ(厚さ)方向(図中、Z方向)に係る厚さ寸法が小さな、薄肉の板状部になっている。翼部4bは、ディスクトレイ4に搭載された光ディスクとともに、装置筺体1’のトレイ導出・導入用開口部15から内部空間部の第2の空間部S2、厳密には第1の空間部S1に対しての第2の空間部S2の幅方向(図中、X方向)の延設部分に緩挿可能になっている。
トレイ本体部4aと翼部4bとを合わせたディスクトレイ4の幅方向(図中、X方向)の全幅寸法は、搭載された光ディスクが装置筺体1’の 内部空間部の側壁と接触しないように、ディスク直径よりも大きくなっており、装置筺体1’のトレイ導出・導入用開口部15や内部空間部の第2の空間部S2の全幅寸法に対しては小さくなっている。
翼部4bは、光ディスク駆動装置1の記録再生動作時に、ディスク搭載部4cに搭載された光ディスク(実際にはスピンドルモータのターンテーブルに搭載されているため、該ディスク搭載部4cとは接触せず、隙間がある)とともに装置筺体1’の内部空間部の第2の空間部S2に緩挿されることにより、ディスクトレイ4の軽量化によりトレイ本体部4aからはみ出して回転する光ディスクの保護等をはかっている。
ユニットメカ7が一体的に装着されたディスクトレイ4は、ガイド機構12a,12bを介して、装置筺体1’の内部空間部に対して、その奥行方向(図中、Y方向)に沿ってスライド可能に保持されている。ガイド機構12a,12bは、ディスクはみ出し側の側面を含むトレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)の両側それぞれと、装置筺体1’の内部空間部における第1の空間部S1の幅方向(図中、X方向)の両端側それぞれを形成するボトムケース3の幅方向(図中、X方向)の各端部の内壁との間に、それぞれ介在配置されている。
図2では、このガイド機構12a,12bの理解を容易するため、装置筺体1’からトップケース2が取り外され、ディスクトレイ4からはユニットメカ7及び後述のフロントベゼル8が取り外された状態になっている。
図2に示すように、ガイド機構12a,12bは、樹脂成型品として形成されたガイドラック13a,13bと、金属部材によって形成されたガイドラックスライド14a,14bとを有して構成されている。
ガイドラック13a,13bは、ガイド面が延設され、その延設方向である長手方向に眺めた断面形状が例えばコ字形状又はL字形状の枠部材により構成されている。ガイドラック13a,13bは、第1の空間部S1を形成するボトムケース3の下段側底面部、及びその幅方向(図中、X方向)の対応する側の側面内壁に、断面がコ字形状又はL字形状の枠部材の外郭部を当接させ、互いのガイド面の開放面同士を対向させて、ガイド面がボトムケース3の奥行方向(図中、Y方向)に沿って延びるように配置されている。そのため、ガイドラック13a,13bの中、ディスクはみ出し側に固定配置されるガイドラック13aは、断面がコ字形状又はL字形状の枠部材外郭部が装置筺体1’の内部空間部の段部3sに当接させられることになる。その状態で、枠部材外郭部の高さ方向(図中、Z方向)の上端部分は、筺体1’の内部空間部における、幅方向(図中、X方向)寸法がディスク外径よりも少し大きな第2の空間部S2に臨むようになっている。
なお、ガイドラック13a,13bについては、光ディスクの搬入・搬出方向である装置筺体1’の奥行方向(図中、Y方向)に沿って眺めた断面形状がコ字形状又はL字形状の枠部材として説明したが、その断面形状は、長手方向に沿って延びるガイド面を形成できるものであればこれに限るものではなく、さらには、長手方向に沿って単一の同じ断面形状でなくても、複数の異なる断面形状が連接された構成であってもよい。
ガイドラックスライド14a,14bは、光ディスクの搬入・搬出方向である装置筺体1’の奥行方向(図中、Y方向)に沿ってガイド面が延びる、奥行方向に沿って眺めた断面が例えばコ字形状の枠部材からなる。ガイドラックスライド14a,14bは、そのコ字形状の溝状ガイド面が、ディスクトレイ4のディスクはみ出し側を含むトレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)の両側の各端部に係合可能になっているとともに、その断面コ字形状の枠部材外郭部がガイドラック13a,13bのガイド面に摺動自在に係合するようになっている。
ガイドラックスライド14a,14bは、それぞれの溝状ガイド面に、ディスクはみ出し側を含むトレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)の対応する側の端部が係合されると、トレイ本体部4a及びガイドラックスライド14a,14bはガイド面の延設方向に沿って所定長に亘って相対移動可能に保持される。これにより、ディスクトレイ4は、その奥行方向(図中、Y方向)に所定長に亘って、ガイドラックスライド14a,14bに摺動可能に支持される。また、ガイドラックスライド14a,14bは、その断面コ字形状の枠部材外郭部がガイドラック13a,13bのガイド面に係合されると、スライダとして、装置筺体1’の内部空間部の奥行方向(図中、Y方向)に所定長に亘って、ガイドラック13a,13bに摺動可能に支持される。
このガイドラック13a,13b,ガイドラックスライド14a,14bを備えたガイド機構によって、光ディスクの搬入・搬出方向である装置筺体1’の内部空間部の奥行方向(図中、Y方向)に沿って、ディスクトレイ4は、ガイドラックスライド14a,14bとともにガイドラック13a,13bに対して摺動可能に支持されるともに、ガイドラックスライド14a,14bに対しても摺動可能に支持されて、そのディスク搭載部4cに搭載された光ディスクを装置筺体1’の内外に対して搬入・搬出できる。
トレイ本体部4aの前面4f及び翼部4bの奥行方向(図中、Y方向)の前端を含むディスクトレイ4の前面(正面)には、ディスクトレイ4が装置筺体1’の内部空間部に収納されている状態で、装置筺体1’のトレイ導出・導入用開口部15を隠蔽して、装置筺体1’の内部空間部を外部から隔絶するフロントベゼル8が取り付け固定される。
フロントベゼル8は、その幅方向(図中、X方向)の寸法がトレイ導出・導入用開口部15の幅寸法よりも少し大きく、その高さ方向(図中、Z方向)の寸法もトレイ導出・導入用開口部15の高さ寸法よりも少し大きな矩形板形状になっている。フロントベゼル8も、ディスクトレイ4と同様に、樹脂成型品によって構成されている。
その上で、フロントベゼル8の裏面、すなわちディスクトレイ4の前面との対向面には、その幅方向(図中、X方向)に離間させて、第1,第2のフック片9a,9bが突出形成されている。これに対し、トレイ本体部4aの前面4f及び翼部4bの奥行方向(図中、Y方向)の前端を含むディスクトレイ4の前面には、フロントベゼル8の第1,第2のフック片9a,9bと対応位置させて、第1,第2のフック片係合部10a,10bが形成されている。
フロントベゼル8は、その第1,2のフック片9a,9bをディスクトレイ4の第1,第2のフック片係合部10a,10bの係合孔に嵌入して、第1,第2のフック片係合部10a,10bに係止することによって、ディスクトレイ4の前面に一体的に取り付け固定される。これら第1,2のフック片9a,9b、及び第1,第2のフック片係合部10a,10bは、フロントベゼル8をディスクトレイ4の前面に取り付け固定するための係止手段11を構成する。
その際、第1のフック片係合部10aが翼部4bの奥行方向(図中、Y方向)の前端に設けられ、この翼部4bの第1のフック片係合部10aにフロントベゼル8の第1のフック片9aが取り付け固定されることによって、トレイ本体部4aから突出した、薄肉の板状部になっている翼部4b自体の強度の向上がはかれるようになっている。
また、フロントゼベル8の表面には、装置筺体1’の内部空間部に収納された状態にあるディスクトレイ4をトレイ導出・導入用開口部15から導出して、ディスク搭載部4cを露呈状態にするイジェクトスイッチ(図示省略)が配置されている。ディスク搭載部4cに対し光ディスクを脱着する際には、イジェクトスイッチの操作により、ディスクトレイ4をトレイ導出・導入用開口部15から導出でき、ディスク搭載部4cに搭載されたディスクを装置筺体1’の内部空間部から搬出して露呈できる。光ディスクの記録面の情報を再生し、或いは記録面に情報を記録する際は、ディスクトレイ4をトレイ導出・導入用開口部15から導入することにより、ディスク搭載部4cに搭載された光ディスクを装置筺体1’の内部空間部に搬入することができる。
ところで、ユニットメカ7が装着される装着孔部4d,局所的な薄肉部や厚肉部に対応した凹凸部,突出形状の翼部4b等が形成されたディスクトレイ4は、表面形状が複雑であり、低コスト化,小型・軽量化等に配慮すると、通常、樹脂の射出成型で一体的に製作される。
そして、このような複雑形状を有する樹脂製のディスクトレイ4を射出成型する際は、トレイ本体部4aの奥行方向(図中、Y方向)の前面4f側部分で、トレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)のディスクはみ出し側に突出した翼部4bは、トレイ本体部4aに対して薄肉の板状部になっているため、初期変形として大きな反り変形が生じ易い。この翼部4bの初期変形は、プラスチック樹脂の成型に特有のもので、成型した各部の冷却・固化速度の違いや収縮率の異方性に起因する。具体的には、成型部分が薄肉である場合は、板厚方向と面内方向で収縮挙動は異なる。また、繊維により強化された樹脂の射出成型品においては、面内方向の樹脂の流れ方向とこの流れに直角となる方向において各収縮挙動が異なる。そのため、ディスクトレイ4の樹脂の射出成型では、トレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)に突出し、トレイ本体部4aに対して薄肉の板状部になっている翼部4bには、大きな初期変形が現れ易い。
図示のディスクトレイ4では、トレイ本体部4aの高さ方向(図中、Z方向)に係り、翼部4bの高さ方向(図中、Z方向)の上面は、トレイ本体部4aの高さ方向(図中、Z方向)の上面と、トレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)に面一に連接するように成型されるのに対し、翼部4bの高さ方向(図中、Z方向)の下面は、トレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)の側面から突出し、トレイ本体部4aの高さ方向(図中、Z方向)の下面とは、このトレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)の側面部分を介して連接し、トレイ本体部4aの奥行方向(図中、Y方向)に眺めたディスクトレイ4の形状が段付形状になっている。
そのため、図示のディスクトレイ4では、初期変形は、トレイ本体部4aよりも薄肉の翼部4bに、トレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)に対し、トレイ本体部4aの高さ方向(図中、Z方向)の下方側への反り変形として現れる。
その一方で、ディスクトレイ4の導入・導出の際に押動・引出操作されるフロントベゼル8の係止手段11については、ディスクトレイ4の前面に対してのガタつきを防止し、トレイ本体部4aから突出した翼部4bの強度向上をはかるためにも、第1フック片係合部10aが、トレイ本体部4aの奥行方向(図中、Y方向)の前面4fよりも、翼部4bの奥行方向(図中、Y方向)の前端に設けられていることが好ましい。
そのため、ディスクトレイ4の初期変形として翼部4bが反り変形しているディスクトレイ4の前面に対してフロントベゼル8を組み付けると、フロントベゼル8はディスクトレイ4のトレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)に対して高さ方向(図中、Z方向)に傾いた取付状態になってしまう。
本実施の形態の光ディスク駆動装置1では、ディスクトレイ4に、以下に述べるような変形抑制構造を設けて、ディスクトレイ4の初期変形としての翼部4bの反り変形の抑制をはかって、ディスクトレイ4に一体的に取り付けられたフロントベゼル8の傾き低減をはかっている。
図3は、ディスクトレイの変形抑制構造の一実施例の構成図である。
図3(a)は、図1及び図2に示したディスクトレイをディスク搭載面の裏側から眺めた斜視図であり、図3(b)は、図3(a)中に点線で囲って示した翼部部分の拡大図である。
本実施例においては、翼部4bの変形抑制構造は、翼部4bの裏面に翼部4bと一体成型された、トレイ本体部4aの高さ方向(図中、Z方向)に沿って下方すなわちボトムケース3側に向けて突出する突起部21により構成されている。
突起部21は、ディスクトレイ4の幅方向(図中、X方向)に、翼部4bの延設方向(図中、X方向)に係り先端側よりも基端側に寄せて、すなわち第1のフック片係合部10aよりもトレイ本体部4a側に寄せて、翼部4bの付根部側に配置されている。
図示の例では、突起部21は、翼部4bが装置筺体1’の内部空間部の第2の空間部S2に導入された場合、ディスクトレイ4の幅方向(図中、X方向)に係り、ディスクトレイ4のディスクはみ出し側のボトムケース3の上段側底面部に対向する幅方向(図中、X方向)位置、又はディスクはみ出し側に固定配置されたガイドラック13aの高さ(厚さ)方向(図中、Z方向)の上端部分と対向する幅方向(図中、X方向)位置に配置されている。
加えて、図示の例では、突起部21は、ディスクトレイ4のトレイ導出・導入方向に当たる翼部4bの奥行方向(図中、Y方向)の前後を、それぞれトレイ本体部4aから延びるリブによって取り囲まれ、翼部4bの奥行方向(図中、Y方向)の中央位置に配置されている。
その上で、突起部21は、これらリブや第1のフック片係合部10aを含む翼部4bの裏面各部よりも、トレイ本体部4aの高さ(厚さ)方向(図中、Z方向)に沿ってボトムケース3側に向けて突出して形成されている。その突起高さ(突出長)は、例えば、初期変形としての反り変形がない翼部4bが装置筺体1’の内部空間部の第2の空間部S2に導入された場合を想定すると、第2の空間部S2を画成するディスクはみ出し側のボトムケース3の上段側底面部に対向するように配置されている場合は、ボトムケース3の上段側底面部の対向する部位と摺接可能な突起高さ(突出長)に、これに対し、ディスクはみ出し側に固定配置されたガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分に対向するように配置されている場合は、ガイドラック13aの上端部分に摺接可能な突起高さ(突出長)になっている。
さらに、この突起部21には、翼部4bがトレイ導出・導入用開口部15から装置筺体1’の内部空間部の第2の空間部S2内に導入配置される際、トレイ導出・導入用開口部15が形成された装置筐体1’における内部空間部の上段側底面部、すなわち第2の空間部S2の底面部を形成するボトムケース3の奥行方向(図中、Y方向)に係る前端や、ディスクはみ出し側に固定配置されたガイドラック13aの奥行方向(図中、Y方向)に係る前端に、突起部21が掛合して係止されてしまい、この突起部21が第2の空間部S2内にさらに進入することができなってしまうのを防止するため、ボトムケース3のディスクはみ出し側の上段側底面部やガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分に乗り上げ易くするための傾斜面が、先端側に形成されている。
本実施の形態の光ディスク駆動装置1では、ディスクトレイ4をトレイ導出・導入用開口部15から装置筺体1’の内部空間部に導入しようとしたとき、翼部4bに初期変形としての反り変形がある場合は、この突起部21がディスクはみ出し側のボトムケース3の上段側底面部やガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分と摺接(当接)することにより突起部21が受ける抗力は、初期変形としての反り変形がない場合に比べて増大することになる。
この結果、翼部4bに初期変形としての反り変形がある場合は、この抗力を受けた突起部21が、ボトムケース3のディスクはみ出し側の上段側底面部やガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分に対して起立させられ、翼部4bを初期変形の反り方向とは逆向きに撓ませることで、第2の空間部S2内でディスクトレイ4の翼部4bの反り変形を抑制することができる構成になっている。
図4は、本実施の形態の光ディスク駆動装置による、翼部の変形抑制作用を示した模式図である。
図4(a)は、フロントベゼルを組み付けたディスクトレイが装置筺体の内部空間部から導出されている状態におけるディスクトレイの支持構造の模式図、図4(b)は、フロントベゼルを組み付けたディスクトレイが装置筺体の内部空間部へ導入されている状態におけるディスクトレイの支持構造の模式図である。
図中に矢示したX方向,Y方向,Z方向それぞれは、図1〜3に示した、トレイ導出・導入用開口部15を正面に視た、装置筺体1’及び光ディスク駆動装置1の幅方向,奥行方向,高さ方向それぞれに該当する。また、ディスクトレイ4の前面の第1,第2のフック片係合部10a,10bに第1,2のフック片9a,9bを係合して取り付けられたフロントベゼル8の取付姿勢は、図中で破線により示されている。
図4(a)に示した、フロントベゼル8を組み付けたディスクトレイ4がトレイ導出・導入用開口部15を介して装置筺体1’の内部空間部から導出されている状態にあっては、ディスクトレイ4は、ボトムケース3の第1の空間部S1の幅方向(図中、X方向)の両側それぞれに配置されたガイド機構12a、12bによって、トレイ本体部4aが装置筺体1’の内部空間部の奥行方向(図中、Y方向)に沿って摺動自在に支持されている。
その際、翼部4bは、トレイ導出・導入用開口部15を介して装置筺体1’の内部空間部の第2の空間部S2から導出されているので、樹脂成型の際の初期変形が生じている場合には、図中に矢印で示したように、ディスクトレイ4の高さ(厚さ)方向(図中、Z方向)に下方へ反って変形したままの状態、すなわち初期変形が抑制されていない非抑制状態になっている。そのため、ディスクトレイ4の翼部4bの奥行方向(図中、Y方向)の前端に備えられた第1のフック受部10aも、このディスクトレイ4の初期変形に伴い、初期変形が生じていない正常状態に対してディスクトレイ4の高さ方向(図中、Z方向)の下方にずれることになる。これに対し、ディスクトレイ4の幅方向(図中、X方向)の逆側のトレイ本体部4aに備えられた第2のフック受部10bは、トレイ本体部4aの初期変形の影響がほとんど現れないため、正常状態に対してずれることはない。
この状態でフロントベゼル8がディスクトレイ4の前面に取り付け固定されていると、翼部4bの初期変形による第1のフック受部10aのずれ変位によって、フロントベゼル8は、図4(a)中に矢印で示したように、ディスクトレイ4の高さ方向(図中、Z方向)に係り、必然的にディスクトレイ4の翼部4b側、すなわちディスクはみ出し側が、反対側のトレイ本体部4a側に対して、下に傾いた取り付け固定形態になってしまっている。
そこで、本実施の形態の光ディスク駆動装置1では、ディスクトレイ4の翼部4bの裏面にトレイ本体部4aの高さ(厚さ)方向(図中、Z方向)にボトムケース3のディスクはみ出し側の上段側底面部又はガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分に向けて突出する突起部21が、ディスクトレイ4の翼部4bの初期変形を抑制(矯正)し、フロントベゼル8の姿勢をディスクトレイ4のトレイ導出・導入用開口部15に適合させるための変形抑制構造として機能する。
図4(a)に示したように、ディスクトレイ4を装置筺体1’の内部空間部に導入すると、フロントベゼル8がトレイ導出・導入用開口部15を隠蔽するよりも先に、ディスクトレイ4の翼部4bの裏面に配置されている突起部21が、装置筺体1’のディスクはみ出し側のボトムケース3の上段側底面部又はガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分に乗り上げ、これら部分と当接して押圧する状態になる。
その際、トレイ本体部4aが翼部4bよりもディスクトレイ4の高さ(厚さ)方向(図中、Z方向)に厚肉構造となっており、トレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)の両端側がガイド機構12a,12b等によって装置筐体1’に支持されているディスクトレイ4は、トレイ本体部4aの高さ(厚さ)方向(図中、Z方向)への撓み変形や移動が制限されている。そのため、突起部21が、この当接するボトムケース3の上段側底面部又はガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分から受ける抗力によって、ボトムケース3の上段側底面部やガイドラック13aの上端部分に対して起立させられ、翼部4bを初期変形の反り方向とは逆向きに撓ませるように押圧する。
これにより、ディスクトレイ4の翼部4bは、翼部4bがトレイ本体部4aに対して初期変形の反りを抑制(又は矯正若しくは相殺)するように撓み変形することになり、ディスクトレイ4が装置筺体内に搬入されたときには、翼部4bの初期変形による反りを抑制することができるようになっている。
その際には、ディスクトレイ4の翼部4bの前端に形成された第1のフック片係合部10aも、トレイ本体部4aの前面4fに形成された第2のフック片係合部10bに対してトレイ本体部4aの幅方向(図中、X方向)に沿った同一直線上に位置するように、ディスクトレイ4の高さ(厚さ)方向(図中、Z方向)に持ち上げられることになる。
これにより、ディスクトレイ4を装置筺体1’の内部空間部に導入する際、フロントベゼル8がトレイ導出・導入用開口部15を隠蔽するよりも先に、ディスクトレイ4の翼部4bの裏面に配置されている突起部21が、装置筺体1’のディスクはみ出し側のボトムケース3の上段側底面部又はガイドラック13aの高さ(厚さ)方向(図中、Z方向)の上端部分に乗り上げ、接触する状態になることによって、ディスクトレイ4の翼部4bの初期変形が抑制され、第1のフック片係合部10aの傾きも抑制されるので、フロントベゼル8は、装置筺体1’のトレイ導出・導入用開口部15を隠蔽する前に、その幅方向がトレイ導出・導入用開口部15の幅方向(図中、X方向)と並行になる。
したがって、本実施の形態の光ディスク駆動装置1が電子機器に組み込まれた際に、ディスクトレイ4の翼部4bの初期変形による反りによって傾いたままのフロントベゼル8が、電子機器筐体に設けられたディスク装置用開口部に適合しないことが起きるのを防止することができる。
また、本実施の形態による光ディスク駆動装置1によれば、装置筺体1’の内部空間部に導入されたディスクトレイ4は、装置筺体1’のディスクはみ出し側のボトムケース3の上段側底面部又はガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分と当接している突起部21を介して、ガイド機構12a,12b及び装置筺体1’と密着されることになるので、ディスクトレイ4の翼部4b或いはトレイ本体部4aと狭い隙間で設置された各部品間(例えば、ガイド機構12a,12bにおけるガイドラック13a,13bとガイドラックスライド14a,14bとの間、ガイドラックスライド14a,14bとディスクトレイ4との間、等)の接触振動を抑える効果もある。
図5は、上述した光ディスク駆動装置において、ディスクトレイを装置筺体の内部空間部に導入した状態を示した斜視図である。
図5(a)は、トレイ導出・導入用開口部を正面に視た斜視図であり、図5(b)は、図5(b)中に点線で囲って示した翼部の翼部の付根部側部分の拡大図である。
図示の例では、突起部21は、翼部4bが装置筺体1’の内部空間部の第2の空間部S2に導入された場合、ディスクトレイ4の幅方向(図中、X方向)に係り、ディスクはみ出し側に固定配置されたガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分と対向する幅方向(図中、X方向)位置に配置されている。
ディスクトレイ4が装置筺体1’の内部空間部内に搬入された状態で、フロントベゼル8がトレイ導出・導入用開口部15を隠蔽するよりも先に、ディスクトレイ4の翼部4bの裏面に配置されている突起部21が、第1のガイド機構12aのガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分に乗り上げ、この上端部分と接触して上端部分を押圧する状態になる。
これにより、ディスクトレイ4の翼部4bは、この当接するガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分から受ける抗力によって、ガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分に対して突起部21が起立させられ、突起部21は翼部4bを成型時に生じた初期変形の反り方向とは逆向きに撓ませるように押圧する。
したがって、ディスクトレイ4の翼部4bに係り、成型時の初期変形による反りが抑制されるために、該ディスクトレイ4の前面に取り付けたフロントベゼル8の傾きを抑えることができる。
また、この際、翼部4bが成型時に生じた初期変形の反り方向とは逆向きに撓ませるように押圧されることにより、ディスクトレイ4のトレイ本体部4aは、ガイドラックスライド14aのガイド面内を高さ方向(図中、Z方向)の上向き(上側)に移動させられ、ガイドラックスライド14aのガイド面と高さ方向(図中、Z方向)に向かって密着するようになり、ひいては、ガイドラックスライド14aともどもディスクトレイ4は、ガイドラック13aのガイド面内を高さ方向(図中、Z方向)の上向き(上側)に移動させられる。一方、同時に、ガイドラック13aは、ディスクトレイ4の翼部4bの突起部21から受ける押圧力によって高さ方向(図中、Z方向)の下向きに、ボトムケース3の下段側底面部に対し押圧される。これにより、ガイドラック13aが、少なくとも部分的にもガイドラックスライド14aと高さ方向(図中、Z方向)に向かって当接可能なガイド面を有しているならば、ガイドラックスライド14aともどもディスクトレイ4は、ガイドラック13aのこのガイド面と高さ方向(図中、Z方向)に向かって密着することになる。この結果、光ディスク駆動装置1が作動した際の部品間の狭隙間(例えば、ガイド機構12a,12bにおけるガイドラック13a,13bとガイドラックスライド14a,14bとの間、ガイドラックスライド14a,14bとディスクトレイ4との間、等)で生じる接触振動を防止する効果も有する。
さらに、突起部21はディスクトレイ4の奥行方向(図中、Y方向)に係り前面側の翼部4bに形成され、フロントベゼル8がトレイ導出・導入用開口部15を隠蔽する直前に、第1のガイド機構12aのガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分に乗り上げる構成なので、ディスクトレイ4の導入及び導出における突起部21とガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分との摺接期間を最小にでき、ディスクトレイ4の円滑な導入及び導出を妨げることもない。
本実施の形態の光ディスク駆動装置1は以上述べたように構成されるが、その各部の具体的な構成等については、上述した実施の形態の構成に限定されるものではない。
例えば、図示した突起部21の実施例では、突起部21は柱型形状で示したが、ドーム型形状,ピラミッド型形状等といった他の突出形状であってもよく、ディスクはみ出し側のボトムケース3の上段側底面部又はガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分に摺接可能な、ディスクトレイ4の翼部4bから突出するものであれば、同様の作用・効果を期待することができる。
また、突起部21は、ディスクトレイ4と別部品で構成し、樹脂の射出成型でトレイ本体部4aと翼部4bとが一体的に成型されたディスクトレイ4に取り付け固定する構成であってもよい。
さらに、突起部21の突起先端部の構造も、傾斜面形状に限られるものではなく、例えば曲率形状等の他の摺動性のよい構造であっても構わない。さらに、突起部21及びその先端部の材質についても、例えば、摺動性を備えた弾性部材によって構成することにより、装置外部から装置筺体1’を介してユニットメカ7へ伝わる振動や衝撃、或いはユニットメカ7から装置筺体1’を介して装置外部へ伝わる振動や衝撃を減衰させることができる。
加えて、突起部21の配置についても、ディスクトレイ4の翼部4bにボトムケース3の上段側底面部側に突出させて設ける構成としたが、ディスクトレイ4の翼部4bに設けるのに代えて、ボトムケース3の上段側底面部又はガイドラック13aの高さ方向(図中、Z方向)の上端部分の、奥行方向(図中、Y方向)のトレイ導出・導入用開口部15側に、ディスクトレイ4の翼部4bの下面と摺接可能に、かつ翼部4bを成型時に生じた初期変形の反り方向とは逆向きに撓ませるように設けるようにしてもよい。
1 光ディスク駆動装置、 1’ 装置筺体、 2 トップケース、
3 ボトムケース、 4 ディスクトレイ、 4a トレイ本体部、 4b 翼部、
4c ディスク搭載部、 4d 装着孔部、 5 スピンドルモータ、
6 光ピックアップ、 7 ユニットメカ、 7a カバー、 8 フロントベゼル、
9a,9b 第1、第2のフック片、
10a,10b 第1,第2のフック片係合部、 11 係止手段、
12a,12b ガイド機構、 13a,13b ガイドラック、
14a,14b ガイドラックスライド、 15 トレイ導出・導入用開口部、
21 突起部(変形抑制構造)

Claims (2)

  1. 開口部を有する筺体と、
    ディスクがはみ出して搭載されるトレイ本体部、及び該トレイ本体部のディスクはみ出し側に突出された翼部が一体成型されたディスクトレイと、
    該ディスクトレイを前記開口部を介して前記筺体内部に対し導出又は導入させるべく、前記トレイ本体部を摺動自在に支持するガイド機構と、
    前記トレイ本体部及び前記翼部に係止されて前記ディスクトレイに取り付けられ、前記ディスクトレイの前記筺体内部に対する導入状態で前記開口部を隠蔽するベゼルと
    を備えた光ディスク駆動装置であって、
    前記ディスクトレイの前記翼部には、前記ディスクトレイの前記筺体内部に対する導入状態で、前記ガイド機構の上端部分、若しくは前記筺体内部の前記翼部と対向する底面部と当接して、前記翼部の初期変形を抑制する突起部を形成した
    ことを特徴とする光ディスク駆動装置。
  2. 開口部を有する筺体と、
    ディスクがはみ出して搭載されるトレイ本体部、及び該トレイ本体部のディスクはみ出し側に突出された翼部が一体成型されたディスクトレイと、
    該ディスクトレイを前記開口部を介して前記筺体内部に対し導出又は導入させるべく、前記トレイ本体部を摺動自在に支持するガイド機構と、
    前記トレイ本体部及び前記翼部に係止されて前記ディスクトレイに取り付けられ、前記ディスクトレイの前記筺体内部に対する導入状態で前記開口部を隠蔽するベゼルと
    を備えた光ディスク駆動装置であって、
    前記ディスクトレイの前記筺体内部に対する導入状態で、前記ディスクトレイの前記翼部と対向する前記ガイド機構の上端部分、若しくは前記筺体内部の底面部には、前記翼部と当接して、前記翼部の初期変形を抑制する突起部を形成した
    ことを特徴とする光ディスク駆動装置。
JP2011144741A 2011-06-29 2011-06-29 光ディスク駆動装置 Withdrawn JP2013012274A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011144741A JP2013012274A (ja) 2011-06-29 2011-06-29 光ディスク駆動装置
CN201210085198.9A CN102855896B (zh) 2011-06-29 2012-03-28 光盘驱动装置
US13/432,230 US8589960B2 (en) 2011-06-29 2012-03-28 Optical disc drive

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011144741A JP2013012274A (ja) 2011-06-29 2011-06-29 光ディスク駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013012274A true JP2013012274A (ja) 2013-01-17

Family

ID=47392092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011144741A Withdrawn JP2013012274A (ja) 2011-06-29 2011-06-29 光ディスク駆動装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8589960B2 (ja)
JP (1) JP2013012274A (ja)
CN (1) CN102855896B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112270936B (zh) * 2020-09-22 2024-03-26 深圳云宣存储科技有限公司 活塞式光盘取放装置及取放方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002269961A (ja) 2001-03-13 2002-09-20 Mitsumi Electric Co Ltd トレイ組込み型ディスク装置
KR100772365B1 (ko) * 2001-11-15 2007-11-01 삼성전자주식회사 광 디스크 드라이브의 트레이 가이드 구조체
US7600235B2 (en) * 2003-05-21 2009-10-06 Panasonic Corporation Optical disk device
JP2006024304A (ja) 2004-07-09 2006-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置
JP2007018668A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置
JP4298734B2 (ja) * 2006-09-28 2009-07-22 株式会社日立エルジーデータストレージ 光ディスク装置
JP2010244660A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Hitachi-Lg Data Storage Inc 光ディスク装置
JP5505633B2 (ja) * 2010-05-12 2014-05-28 ティアック株式会社 ディスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN102855896B (zh) 2015-07-22
US8589960B2 (en) 2013-11-19
US20130007777A1 (en) 2013-01-03
CN102855896A (zh) 2013-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7020884B2 (en) Tray guide mechanism for an optical disc drive
US7305683B2 (en) Disk rotation device and disk drive device
US20130139189A1 (en) Disk drive device
EP1622141A1 (en) Vibration preventing device and optical disc drive having the same
JP2013012274A (ja) 光ディスク駆動装置
JP2007066429A (ja) 記録/再生装置のクランパ及び該クランパを備えた記録/再生装置
KR100468772B1 (ko) 광디스크 드라이브의 트레이 가이드 구조체
JP2009087391A (ja) 光ディスク装置
JP4085779B2 (ja) ディスク装置
JP2003248997A (ja) ディスク装置
JP4051951B2 (ja) ディスク装置
KR100693139B1 (ko) 디스크 드라이브의 트레이 진동방지구조
JP2009199632A (ja) ディスク装置
JP2011165250A (ja) 光ディスク装置
JP4229132B2 (ja) 光ディスク再生装置
JP3870801B2 (ja) ディスク装置
JP2006155755A (ja) ディスク駆動装置
KR100498461B1 (ko) 광디스크 드라이브의 트레이 가이드 구조체
JPH11345483A (ja) ディスク装置
JP5029843B2 (ja) トレイイジェクト装置及びディスク装置
JP2004227714A (ja) ディスク駆動装置
JP2012252754A (ja) 光ディスク装置
JP2009015999A (ja) 光ディスク装置
US20070050783A1 (en) Disk unit comprising tray and electronic apparatus comprising the same
KR20110023228A (ko) 광디스크드라이브

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140902