JP2013003159A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像素子から得られた画像に基づく高速な測距情報の取得が可能であるとともに、色にじみのない画像を得ることも可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】複数の波長帯光をそれぞれ受光して光電変換するカラーの撮像素子22と、被写体像を撮像素子22に結像する撮像光学系9と、撮像光学系9を経て撮像素子22に至る撮影光束の光路上に配設される状態を取り得るものであり、帯域制限を行うことなく光を通過させる第1の状態と、光路上に配設された状態において撮像光学系9の瞳領域の一部である第1の領域を通過する撮影光束中の第1の帯域の光を遮光する第1の帯域制限を行う第2の状態と、を切り換え可能な帯域制限フィルタ12と、を備えた撮像装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像素子から得られた画像に基づき距離情報を取得し得る撮像装置に関する。
距離情報は、自動焦点調節機構(AF)によるAF処理を行うためや、立体視用画像を作成するため、あるいは画像処理(例えば、被写体抽出処理や背景抽出処理、あるいはボケ量コントロールの画像加工処理)を行うためなど、撮像装置における様々な機能を実現するのに利用可能である。
このような距離情報を取得する方法は、従来より種々のものが提案されており、例えば、照明光を照射し被写体からの反射光を受光して測距を行うアクティブ測距方式や、基線長を設けて配置した複数の撮像装置(例えばステレオカメラ)の取得画像から三角測距の原理により測距を行う方式、あるいは撮像装置自体により取得した画像のコントラストが高くなるようにフォーカスレンズを駆動するコントラストAF方式など、様々な方式が提案されている。
しかし、アクティブ測距方式は測距用投光装置などの測距専用の部材が必要であり、また、三角測距方式では複数の撮像装置が必要であるために、撮像装置が大型化したりコストが上昇したりする要因となる。一方、コントラストAF方式は、撮像装置自体により取得した画像を利用するために、測距専用部材等は不要であるが、フォーカスレンズの位置を変化させながら複数回の撮像を行ってコントラスト値のピークを探す方式であるために、合焦位置に対応するピークを探すのに時間を要し、高速のAFを行うことが困難である。
このような背景の下、大型化やコストの上昇を抑えながら距離情報を取得する技術として、レンズの瞳を通過する光束を複数に分割して受光し、レンズ内の一瞳領域を通過した光束から得られた画素信号と、レンズ内の他の瞳領域を通過した光束から得られた画素信号と、の間で相関演算を行うことにより、被写体までの距離情報を取得する技術が提案されている。このような瞳分割画像を同時に取得する技術としては、例えば、距離検出用の画素上に遮光板(マスク)を配置する技術がある。
また、瞳分割を遮光板(マスク)によることなく行う技術として、例えば特開2001−174696号公報には、部分瞳毎に異なる分光特性を持たせた瞳色分割用フィルタを撮影光学系に介在させ、撮影光学系からの被写体像をカラー撮像素子により受光することで、色による瞳分割を行う技術が記載されている。すなわち、カラー撮像素子から出力される画像信号を色分離して、各色画像上の同一被写体間の相対的なズレ量を検知することにより、合焦位置から近距離側にずれているのか遠距離側にずれているのかのフォーカシングズレ方向と、その方向への合焦位置からのズレ量であるフォーカシングズレ量と、の2つのフォーカシング情報が取得される。
また、特開平4−251239号公報には、該公報の図7に示すような分光特性(青色とオレンジ色)の部分瞳を設け、異なる部分瞳から視差がある複数の画像を同時に取得して、立体視用画像を作成する技術が記載されている。
なお、光学フィルタを撮影光学系の光路中に挿入する技術として、ターレットにRGBカラーフィルタを周方向に順次配置して回転させることにより面順次照明を行う技術や、赤外カットフィルタやNDフィルタを光路中に挿入/退避させる技術などが知られている。
特開2001−174696号公報 特開平4−251239号公報
しかしながら、上記特開2001−174696号公報に記載されたような技術では、瞳色分割用フィルタが固定であるために、カメラの姿勢に最適なフィルタ構成での撮像、あるいは撮像目的や撮像条件に最適なフィルタ構成での撮像を行うことができない。また、瞳を色分割するカラーフィルタを介在させているために、合焦位置以外では色分離されたぼけが色にじみなどとして発生することになり、取得される画像の品質が低下してしまう。
また、特開平4−251239号公報に記載されているような、可視光の波長帯を略中心波長のG(緑)色で半分に分割する構成では、光量が半分になるために、取得される画像、ひいては取得画像に基づき構成される立体視画像が原理上暗くなってしまう。そして、該公報に記載の構成でも、カメラの姿勢に最適なフィルタ構成での撮像、あるいは撮像目的や撮像条件に最適なフィルタ構成での撮像を行うことはできない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、撮像素子から得られた画像に基づく高速な測距情報の取得が可能であるとともに、色にじみのない画像を得ることも可能な撮像装置を提供することを目的としている。
さらに、本発明は、測距情報の利用目的に応じた、測距情報の取得が可能な画像を、撮像素子から得ることができる撮像装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様による撮像装置は、複数の波長帯光をそれぞれ受光して光電変換するカラーの撮像素子と、被写体像を前記撮像素子に結像する撮像光学系と、前記撮像光学系を経て前記撮像素子に至る撮影光束の光路上に配設される状態を取り得るものであり、帯域制限を行うことなく光を通過させる第1の状態と、前記光路上に配設された状態において前記撮像光学系の瞳領域の一部である第1の領域を通過する撮影光束中の第1の帯域の光を遮光する第1の帯域制限を行う第2の状態と、を切り換え可能な帯域制限フィルタと、を具備したものである。
本発明の撮像装置によれば、撮像素子から得られた画像に基づく高速な測距情報の取得が可能であるとともに、色にじみのない画像を得ることも可能となる。
さらに、本発明の撮像装置によれば、測距情報の利用目的に応じた、測距情報の取得が可能な画像を、撮像素子から得ることが可能となる。
本発明の実施形態1における撮像装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における撮像素子の画素配列を説明するための図。 上記実施形態1における帯域制限フィルタの一構成例を説明するための図。 上記実施形態1において、合焦位置にある被写体を撮像するときの被写体光束集光の様子を示す平面図。 上記実施形態1において、合焦位置よりも近距離側にある被写体を撮像するときの被写体光束集光の様子を示す平面図。 上記実施形態1において、合焦位置よりも遠距離側にある被写体を撮像するときの被写体光束集光の様子を示す平面図。 上記実施形態1において、合焦位置とそれよりも近距離および遠距離にある被写体を撮像したときの画像の様子を示す図。 上記実施形態1における帯域制限フィルタの第1の変形例を示す図。 上記実施形態1における帯域制限フィルタの第2の変形例を示す図。 上記実施形態1における帯域制限フィルタの第3の変形例を示す図。 上記実施形態1において、帯域制限フィルタをレンズユニットの先端に着脱可能に配置する変形例を示すブロック図。 本発明の実施形態2における撮像装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態2の撮像光学系における帯域制限フィルタの構成例を示す図。 上記実施形態2において、光路上に挿入された状態の第1フィルタの様子を示す図。 上記実施形態2において、光路上に挿入された状態の第2フィルタの様子を示す図。 上記実施形態2において、光路上から退避した状態の第1フィルタの様子を示す図。 上記実施形態2において、光路上から退避した状態の第2フィルタの様子を示す図。 上記実施形態2において、RGフィルタおよびGBフィルタの両方を、互いに離間させた状態で、絞りの光学的有効範囲内に挿入する態様を示す図。 上記実施形態2において、RGフィルタおよびGBフィルタの両方を、互いに一部重複させた状態で、絞りの光学的有効範囲内に挿入する態様を示す図。 上記実施形態2において、RGフィルタのみを、絞りの光学的有効範囲内に一部挿入する態様を示す図。 上記実施形態2において、標準姿勢(横位置)の撮像装置を示す背面図。 上記実施形態2において、縦位置の撮像装置を示す背面図。 上記実施形態2における撮像装置の基本動作を示すフローチャート。 上記実施形態2における静止画モードの処理を示すフローチャート。 上記実施形態2におけるAFモード切換の処理を示すフローチャート。 上記実施形態2における第1色フィルタAFの処理を示すフローチャート。 上記実施形態2における第2色フィルタAFの処理を示すフローチャート。 上記実施形態2における第3色フィルタAFの処理を示すフローチャート。 上記実施形態2における動画モードの処理を示すフローチャート。 上記実施形態2における3Dモードの処理を示すフローチャート。 本発明の実施形態3における撮像装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態3において、帯域制限フィルタを色選択透過素子により構成した一例を示す図。 上記実施形態3において、RGB透過状態としたときの他の例の色選択透過素子の様子を示す図。 上記実施形態3において、左半分をGR透過状態、右半分をGB透過状態としたときの他の例の色選択透過素子の様子を示す図。 上記実施形態3において、左約1/3をGR透過状態、中約1/3をG透過状態、右約1/3をGB透過状態としたときの他の例の色選択透過素子の様子を示す図。 上記実施形態3において、左約1/3をGR透過状態、中約1/3をRGB透過状態、右約1/3をGB透過状態としたときの他の例の色選択透過素子の様子を示す図。 上記実施形態3において、上半分をGR透過状態、下半分をGB透過状態としたときの他の例の色選択透過素子の様子を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図11は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は撮像装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態の撮像装置は、例えばデジタルスチルカメラとして構成されている。ただし、ここではデジタルスチルカメラを例に挙げているが、撮像装置は、カラー撮像素子を備え、撮像機能を有する装置であればどのようなものでも良く、幾つかの例を挙げれば、上述したデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、カメラ付携帯電話、カメラ付携帯情報端末(カメラ付PDA)、カメラ付パーソナルコンピュータ、監視カメラ、内視鏡などである。
撮像装置は、レンズユニット1と、このレンズユニット1がレンズマウントを介して着脱自在に取り付けられる本体部であるボディユニット2と、を備えている。なお、ここではレンズユニット1が着脱式である場合を例に挙げて説明するが、勿論、着脱式でなくても構わない。
レンズユニット1は、レンズ10と絞り11とを含む撮像光学系9と、帯域制限フィルタ12と、フィルタ駆動部13と、レンズ制御部14と、レンズ側通信コネクタ15と、を備えている。
ボディユニット2は、シャッタ21と、撮像素子22と、撮像回路23と、撮像駆動部24と、画像処理部25と、画像メモリ26と、表示部27と、インターフェース(IF)28と、システムコントローラ30と、センサ部31と、操作部32と、ストロボ制御回路33と、ストロボ34と、ボディ側通信コネクタ35と、を備えている。なお、図1のボディユニット2内には記録媒体29も記載されているが、この記録媒体29は撮像装置に対して着脱自在な例えばメモリカード(スマートメディア、SDカード、xDピクチャーカード等)で構成されているために、撮像装置に固有の構成でなくても構わない。
まず、レンズユニット1における撮像光学系9は、被写体像を撮像素子22に結像するためのものである。この撮像光学系9のレンズ10は、焦点調節を行うためのフォーカスレンズを備えて構成されている。レンズ10は、一般的には複数枚のレンズで構成されることが多いが、図1においては簡単のために1枚のレンズのみを図示している。
撮像光学系9の絞り11は、レンズ10を通過する被写体光束の通過範囲を規制することにより、撮像素子22上に結像される被写体像の明るさを調節するためのものである。
帯域制限フィルタ12は、撮像光学系9を経て撮像素子22に至る撮影光束の光路上(望ましくは、撮像光学系9の絞り11の位置またはその近傍)に配設される状態を取り得るものであり、帯域制限を行うことなく光を通過させる第1の状態と、光路上に配設された状態において撮像光学系9の瞳領域の一部である第1の領域を通過する撮影光束中の第1の帯域の光を遮光する第1の帯域制限を行う第2の状態と、を切り換え可能なフィルタである。本実施形態の帯域制限フィルタ12は、さらに、第2の状態において、撮像光学系9の瞳領域の他の一部である第2の領域を通過する撮影光束中の第2の帯域の光を遮光する第2の帯域制限を行うものとなっている。そして、本実施形態の帯域制限フィルタ12は、撮影光束の光路上から退避することで第1の状態を取り、撮影光束の光路上に挿入されることで第2の状態を取るようになっている。
ここに、図3は帯域制限フィルタ12の一構成例を説明するための図である。この図3に示す構成例の帯域制限フィルタ12は、第2の状態において、撮像光学系9の瞳領域が、第1の領域と第2の領域とに2分される状態(状態2A)を取り得るものとなっている。すなわち、帯域制限フィルタ12は、撮像装置を標準姿勢(いわゆる、カメラを通常の横位置に構えた姿勢:図21参照)として撮像素子22から見たときに、左半分がG(緑)成分およびR(赤)成分を通過させB(青)成分を遮断する(すなわち、B(青)成分は第1の帯域と第2の帯域との内の一方の帯域である)RGフィルタ12r、右半分がG成分およびB成分を通過させR成分を遮断する(すなわち、R成分は第1の帯域と第2の帯域との内の他方の帯域である)GBフィルタ12bとなっている。従って、帯域制限フィルタ12は、撮像光学系9の絞り11の開口を通過する光に含まれるG成分を全て通過させ(すなわち、G成分は第3の帯域である)、R成分を開口の半分の領域だけ通過させ、B成分を開口の残り半分の領域だけ通過させる。なお、帯域制限フィルタ12のRGB各分光透過特性が、撮像素子22にオンチップで構成されている素子フィルタ(図2参照)のRGB各分光透過特性と異なると、RGフィルタ12rとGBフィルタ12bの空間位置の相違に基づいて得られる画像から後述するように取得する位置情報の精度が低下したり、分光特性のミスマッチによる光量ロスが発生したりすることになる。従って、帯域制限フィルタ12の分光透過特性は、撮像素子22の素子フィルタの分光透過特性と、同一または可能な限り近似していることが望ましい。また、帯域制限フィルタ12の他の構成例については、後で図8〜図10等を参照して説明する。
フィルタ駆動部13は、帯域制限フィルタ12を撮影光束の光路上に挿入したり、光路上からから退避させたりするものである。ここに、本実施形態におけるフィルタ駆動部13は、図3等に示したような例えば円形状をなす帯域制限フィルタ12の全体を、光路上に挿入し、あるいは光路から退避させる構成となっている。このフィルタ駆動部13は、帯域制限フィルタ12を駆動するためのアクチュエータを備えており、このアクチュエータとしては、挿入と退避とを2値的に変化させるソレノイドプランジャであっても良いし、挿入から退避までをステップ的に変化させるステッピングモータでも構わないし、挿入および退避を実現することができれば、どのような構成のものであっても良い。
レンズ制御部14は、レンズユニット1の制御を行うものである。すなわち、レンズ制御部14は、レンズ側通信コネクタ15およびボディ側通信コネクタ35を介してシステムコントローラ30から受信した指令に基づき、レンズ10内のフォーカスレンズを駆動して合焦させたり、絞り11を駆動して絞り開口径を変更させたり、フィルタ駆動部13を介して帯域制限フィルタ12を撮影光束の光路上へ挿脱させたりするものである。
レンズ側通信コネクタ15は、レンズユニット1とボディユニット2とがレンズマウントにより結合されてボディ側通信コネクタ35と接続されることにより、レンズ制御部14とシステムコントローラ30との間の通信を可能にするコネクタである。
次に、ボディユニット2におけるシャッタ21は、レンズ10から撮像素子22に到達する被写体光束の通過時間を規制することにより、撮像素子22の露光時間を調節するための光学シャッタである。なお、ここでは光学シャッタを用いているが、光学シャッタに代えて、または光学シャッタに加えて、撮像素子22による素子シャッタ(電子シャッタ)を用いるようにしても構わない。
撮像素子22は、撮像光学系9により結像される被写体像を、複数の波長帯(例えば、RGBが挙げられるが、これに限るものではない)光毎にそれぞれ受光して光電変換し、電気信号として出力するカラー撮像素子であり、例えば、CCDやCMOS等として構成されている。ここに、カラー撮像素子の構成としては、オンチップの素子カラーフィルタを備えた単板の撮像素子でも良いし、RGB各色光への色分解を行うダイクロイックプリズムを用いた3板式であっても良いし、同一の画素位置で半導体の深さ方向位置に応じてRGBの撮像情報を取得可能な方式の撮像素子であっても良いし、複数の波長帯光の撮像情報を取得可能であればどのようなものでも構わない。
例えば、図2を参照して、一般的なデジタルスチルカメラに用いられることが多い単板のカラー撮像素子の構成例を説明する。ここに、図2は撮像素子22の画素配列を説明するための図である。本実施形態においては、オンチップで搭載される素子カラーフィルタが透過する複数の波長帯光はR、G、およびBとなっており、この図2に示すように、原色ベイヤー配列の単板カラー撮像素子が構成されている。従って、撮像素子22がこの図2に示したような構成である場合には、1画素に付き1色の色成分のみが得られることになるために、画像処理部25においてデモザイキング処理を行い1画素につきRGBの3色が揃ったカラー画像を生成するようになっている。
撮像回路23は、撮像素子22から出力される画像信号を増幅(ゲイン調整)したり、撮像素子22がアナログ撮像素子であってアナログの画像信号を出力する場合には、A/D変換してデジタル画像信号(以下では「画像情報」ともいう)を生成したりするものである(撮像素子22がデジタル撮像素子である場合には、撮像回路23に入力される時点で既にデジタルとなっているためにA/D変換は行わない)。撮像回路23は、後述するように撮像駆動部24で切り換えられた撮像モードに対応するフォーマットで、画像信号を画像処理部25へ出力する。
撮像駆動部24は、システムコントローラ30の指令に基づいて、撮像素子22および撮像回路23にタイミング信号および電力を供給して、撮像素子に露光、読出、素子シャッタ等を行わせるとともに、撮像素子22の動作に同期させて撮像回路23によるゲイン調整およびA/D変換を実行させるように制御するものである。また、この撮像駆動部24は、撮像素子22の撮像モードを切り換える制御も行う。
画像処理部25は、WB(ホワイトバランス)調整、黒レベルの補正、γ補正、欠陥画素の補正、画像情報の色情報の変換処理、画像情報の画素数変換処理、等のデジタル画像処理を行うものである。この画像処理部25は、さらに、色間補正部36と、色画像生成部37と、を備えている。
上述したように、帯域制限フィルタ12は通過させる光の帯域(色)によって、撮像光学系9の瞳領域における通過領域を制限しているために、通過する光は、帯域によって明るさが異なることになる。色間補正部36は、このような帯域間(色間)の明るさの違いを補正するためのものである。この帯域間(色間)の明るさの違いの補正は、簡易的には、帯域毎の通過領域の面積に応じて補正することが考えられるが、画像の中心よりも周辺の方が光量が低下する傾向があることを考慮して、撮像光学系9の光学特性に応じたより詳細な補正を行うようにしても勿論構わない。このときには、撮像装置内で補正値を算出するに限るものではなく、テーブルデータ等として補正値を保持するようにしても構わない。具体例として、帯域制限フィルタ12が図3に示したように構成されている場合には、RとBはGの半分の通過光量となるために、Rの色信号とBの色信号を2倍にする処理を簡易的な色間補正として行うことが考えられる(同様に、後述する図8〜図10の構成の場合には、それぞれの帯域毎の通過領域の面積に応じて補正することになる)。このような処理を行うことにより、光量バランスの点においては図3の帯域制限フィルタ12が挿入されていない撮像装置と同様な画像として扱うことが可能となり、各種機能(画像生成処理やコントラストAFなど)を利用することが可能となる。
色画像生成部37は、カラー画像情報を形成するためのデジタル処理であるカラー化の処理を行うものである。図3に示したような帯域制限フィルタ12を用いた場合には、R画像とB画像とに空間的な位置ズレが発生することがあるために、この空間的な位置ズレを補正するのが色画像生成部37が行うカラー化処理の一例である。
まず、各色画像の空間的な位置ずれについて、図4〜図7を参照して説明する。ここに、図4は合焦位置にある被写体を撮像するときの被写体光束集光の様子を示す平面図、図5は合焦位置よりも近距離側にある被写体を撮像するときの被写体光束集光の様子を示す平面図、図6は合焦位置よりも遠距離側にある被写体を撮像するときの被写体光束集光の様子を示す平面図、図7は合焦位置とそれよりも近距離および遠距離にある被写体を撮像したときの画像の様子を示す図である。なお、ボケ形状の説明に際しては、絞り11の開口が円形状である場合を例に挙げて説明する。
被写体OBJcが合焦位置にあるときには、被写体OBJc上の1点から放射された光は、図4に示すように、帯域制限フィルタ12全体を通過するG成分も、帯域制限フィルタ12の半分のRGフィルタ12rのみを通過するR成分も、帯域制限フィルタ12の他の半分のGBフィルタ12bのみを通過するB成分も、撮像素子22上の1点に集光され、点像IMGrgbを形成するために、上述したような通過領域の面積に応じた光量の相違はあるものの、色間に位置ずれは発生しない。従って、合焦位置にある被写体OBJcを撮像したときには、図7に示すように、色にじみのない被写体像IMGrgbが結像される。
これに対して、被写体OBJnが例えば合焦位置よりも近距離側にある場合には、被写体OBJn上の1点から放射された光により、図5に示すように、G成分については円形ボケをなす被写体像IMGgが形成され、R成分については左半分の半円形ボケをなす被写体像IMGrが形成され、B成分については右半分の半円形ボケをなす被写体像IMGbが形成される。従って、合焦位置よりも近距離側にある被写体OBJnを撮像したときには、図7に示すように、R成分の被写体像IMGrが左側にずれ、B成分の被写体像IMGbが右側にずれたボケ画像が形成され、このボケ画像におけるR成分とB成分の左右位置は、撮像素子22から見たときの帯域制限フィルタ12におけるR成分透過領域(RGフィルタ12r)とB成分透過領域(GBフィルタ12b)の左右位置と同じである(なお、図7においてはズレを強調して示しており、実際に生じているボケ形状の図示は省略している(下記遠距離側の場合も同様))。そして、被写体OBJnが合焦位置から近距離側へ離れるほど、ボケが大きくなって、R成分の被写体像IMGrの重心位置とB成分の被写体像IMGbの重心位置との離間距離が大きくなることになる。なお、G成分の被写体像IMGgについては、R成分の被写体像IMGrとB成分の被写体像IMGbとにまたがったボケ画像となる(ただし、図7においては図示を省略している(下記遠距離側の場合も同様))。このG成分の被写体像IMGgは、帯域制限フィルタ12を使用しない場合のボケ画像と同じ情報になるために、上述した色画像生成部37が行うカラー化処理における標準画像として使用することが可能である。
一方、被写体OBJfが例えば合焦位置よりも遠距離側にある場合には、被写体OBJf上の1点から放射された光により、図6に示すように、G成分については円形ボケをなす被写体像IMGgが形成され、R成分については右半分の半円形ボケをなす被写体像IMGrが形成され、B成分については左半分の半円形ボケをなす被写体像IMGbが形成される。従って、合焦位置よりも遠距離側にある被写体OBJfを撮像したときには、図7に示すように、R成分の被写体像IMGrが右側にずれ、B成分の被写体像IMGbが左側にずれたボケ画像が形成され、このボケ画像におけるR成分とB成分の左右位置は、撮像素子22から見たときの帯域制限フィルタ12におけるR成分透過領域(RGフィルタ12r)とB成分透過領域(GBフィルタ12b)の左右位置と逆である。そして、被写体OBJfが合焦位置から遠距離側へ離れるほど、ボケが大きくなって、R成分の被写体像IMGrの重心位置とB成分の被写体像IMGbの重心位置との離間距離が大きくなることになる。なお、G成分の被写体像が、R成分の被写体像IMGrとB成分の被写体像IMGbとにまたがったボケ画像となるのは、この遠距離側においても同様である。そして、遠距離側においても、G成分の被写体像IMGgは、帯域制限フィルタ12を使用しない場合のボケ画像と同じ情報になるために、上述した色画像生成部37が行うカラー化処理における標準画像として使用することが可能である。
図1の説明に戻って、そこで色画像生成部37は、カラー化処理として、図2に示すようなベイヤー配列における画素数が最も多くかつ輝度信号に対する寄与が最も大きいG成分の画像を標準画像として、R成分の画像およびB成分の画像を補正する処理を行うようになっている。このように、絞り11の開口全域の情報を取得可能なG色を基準として画像を生成することにより、観賞に耐え得る高品質な画像を得ることが可能となる。
画像メモリ26は、高速な書き込みや読み出しが可能なメモリであり、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成されていて、画像処理用のワークエリアとして使用されるとともに、システムコントローラ30のワークエリアとしても使用される。例えば、画像メモリ26は、画像処理部25により処理された最終的な画像を記憶するだけでなく、画像処理部25による複数の処理過程における各中間画像も適宜記憶する。
表示部27は、LCD等を有して構成されていて、画像処理部25により表示用に処理された画像(記録媒体29から読み出されて画像処理部25により表示用に処理された画像も含む)を表示するものである。具体的には、この表示部27は、ライブビュー画像の表示、静止画像記録時の確認表示、記録媒体29から読み出した静止画像または動画像の再生表示、等を行う。
インターフェース(IF)28は、記録媒体29を着脱可能に接続するものであり、記録媒体29へ記録する情報の伝達、および記録媒体29から読み出した情報の伝達を行う。
記録媒体29は、画像処理部25により記録用に処理された画像や、該画像に関連する各種データを記録するものであり、上述したように例えばメモリカード等として構成されている。
センサ部31は、例えば、撮像装置のブレを検出するための加速度センサ等で構成される手振れセンサ、撮像素子22の温度を測定するための温度センサ、撮像装置周辺の明るさを測定するための明るさセンサ、等を含んでいる。このセンサ部31による検出結果はシステムコントローラ30に入力される。ここに、手振れセンサによる検出結果は撮像素子22やレンズ10を駆動して手振れ補正を行ったり、画像処理による手振れ補正を行ったりするために用いられる。また、温度センサによる検出結果は撮像駆動部24による駆動クロックの制御や撮像素子22から得られる画像中のノイズ量を推定するのに用いられる。さらに、明るさセンサによる検出結果は、例えば、周囲の明るさに応じて表示部27の輝度を適正に制御するために用いられる。
操作部32は、撮像装置の電源をオン/オフするための電源スイッチ、静止画像や動画像等の撮像動作を指示入力するための2段式の押圧ボタンでなるレリーズボタン32a(図21、図22参照)、撮像モード等を変更するためのモードボタン、選択項目や数値などを変更するのに用いられる十字キー、等を含んでいる。この操作部32の操作により発生した信号は、システムコントローラ30に入力される。
ストロボ制御回路33は、システムコントローラ30の指令に基づいて、ストロボ34の発光量や発光タイミングを制御するものである。
ストロボ34は、ストロボ制御回路33の制御により、被写体へ照明光を照射する発光源である。
ボディ側通信コネクタ35は、上述したように、レンズユニット1とボディユニット2とがレンズマウントにより結合されてレンズ側通信コネクタ15と接続されることにより、レンズ制御部14とシステムコントローラ30との間の通信を可能にするコネクタである。
システムコントローラ30は、このボディユニット2の制御を行うとともに、レンズ制御部14を介してレンズユニット1の制御も行うものであり、この撮像装置を統合的に制御する制御部である。このシステムコントローラ30は、図示しないフラッシュメモリ等の不揮発性メモリから撮像装置の基本制御プログラムを読み出して、操作部32からの入力に応じて、撮像装置全体を制御するようになっている。
例えば、システムコントローラ30は、レンズ制御部14を介して絞り11の絞り調整を制御したり、シャッタ21を制御して駆動したり、センサ部31の加速度センサによる検出結果に基づいて図示しない手振れ補正機構を制御駆動して手振れ補正を行ったり、等を行う。さらに、システムコントローラ30は、操作部32のモードボタンからの入力に応じて、撮像装置のモード設定(後述する、静止画モード、動画モード、3Dモード等)を行うモード設定部を兼ねたものとなっている。
さらに、システムコントローラ30は、コントラストAF制御部38と、距離演算部39と、を備えていて、これらを制御するAF制御部となっている。
コントラストAF制御部38は、撮像回路23から出力される画像信号からコントラスト値(AF評価値ともいう)を生成し、レンズ制御部14を介してレンズ10内のフォーカスレンズを制御するものである。すなわち、コントラストAF制御部38は、画像信号にフィルタ、例えばハイパスフィルタを作用させて高周波成分を抽出し、コントラスト値とする。そして、コントラストAF制御部38は、フォーカスレンズ位置を異ならせてコントラスト値を取得し、コントラスト値が大きくなる方向へフォーカスレンズを移動させて、さらにコントラスト値を取得する。このような処理を繰り返して行うことにより、最大のコントラスト値が得られるフォーカスレンズ位置(合焦位置)へフォーカスレンズを駆動するように制御するものである。
次に、距離演算部39は、帯域制限フィルタ12が第2の状態を取っているときの撮像素子22から得られた、第1の帯域制限を受けた波長帯光による画像と、第1の帯域制限を受けていない波長帯光による画像と、の位相差に基づき、被写体までの距離を演算するものである。具体的には、距離演算部39は、図7に示したようなR成分とB成分とのズレ量から、レンズの公式により距離情報を演算する。
すなわち、距離演算部39は、撮像画像として得られたRGB各色の成分の内の、R成分とB成分とを抽出する。そして、R成分とB成分とに相関演算を行うことにより、R成分の画像とB成分の画像とに生じているズレの方向とズレの大きさとを算出する(ただしこれに限定されるものではなく、R成分画像とG成分画像との間、またはB成分画像とG成分画像との間に生じているズレの方向とズレの大きさとを算出することも不可能ではない)。
ここに、例えば図3に示したような帯域制限フィルタ12を用いる場合には、図5および図6を参照して説明したように、被写体が合焦位置よりも近いか遠いかによって、画像におけるR成分とB成分のズレの方向が逆になる。従って、ズレの方向は、着目する被写体が合焦位置よりも近いか遠いかを判別するための情報となる。
また、合焦位置から近距離側または遠距離側へ離れれば離れるほど、R成分とB成分のズレの大きさが大きくなる。従って、ズレの大きさは、着目する被写体が合焦位置からどの程度の距離だけ離れているかを判定するための情報となる。
こうして、距離演算部39は、算出したズレの方向とズレの大きさとに基づいて、着目する被写体が、合焦位置よりも近い側または遠い側へ、どの程度の距離だけ離れているかを算出するようになっている。
距離演算部39は、操作部32からの入力に基づき、または撮像装置の基本制御プログラムに基づき、システムコントローラ30により決定された距離演算領域(例えば、撮像画像の全領域、あるいは撮像画像における距離情報を取得したい一部の領域)について、上述したような距離演算を行う。このような、ズレ量を取得して距離情報を演算する技術は、例えば上記特開2001−174696号公報に記載された技術を用いることができる。
距離演算部39により取得された距離情報は、例えばオートフォーカス(AF)に利用することができる。
すなわち、フィルタ駆動部13により帯域制限フィルタ12を光路上に挿入して距離演算部39によりR成分とB成分のズレに基づく距離情報を取得し、取得した距離情報に基づきシステムコントローラ30がレンズ制御部14を介してレンズ10のフォーカスレンズを駆動するAF、すなわち位相差AFを行うことができる。これにより、1枚の撮像画像に基づいて、高速なAFが可能となる。この位相差AFにより合焦が得られたら、帯域制限フィルタ12を光路から退避させれば、通常の撮像画像を取得することができる。
ただし、システムコントローラ30内には上述したように距離演算部39とコントラストAF制御部38とが設けられているために、AF制御を距離演算部39による算出結果に基づいて行っても良いが、コントラストAF制御部38により行っても構わない。
ここに、コントラストAF制御部38によるコントラストAFは合焦精度が高い反面、複数枚の撮像画像が必要になるために、合焦速度が早いとはいえない課題がある。一方、距離演算部39による被写体距離の算出は、1枚の撮像画像に基づいて行うことができるために、合焦速度が早い反面、合焦精度はコントラストAFよりも劣ることがある。
そこで、AF制御部であるシステムコントローラ30が、コントラストAF制御部38と距離演算部39とを組み合わせてAFを行わせるようにしても良い。すなわち、まずフィルタ駆動部13により帯域制限フィルタ12を光路上に挿入して撮像素子22により画像を取得する。そして、取得した画像のR成分とB成分のズレに基づく距離演算を、距離演算部39に行わせて、被写体が現在のフォーカス位置よりも遠距離側にあるのか、あるいは近距離側にあるのかを取得する。あるいはさらに、被写体が現在のフォーカス位置から離れている距離を取得する。次に、システムコントローラ30は、帯域制限フィルタ12を光路から退避させて、取得した遠距離側または近距離側へ(取得した距離の分だけ)フォーカスレンズを駆動し、コントラストAFを行わせるようにコントラストAF制御部38を制御する。このような処理を行うことにより、早い合焦速度で高い合焦精度を得ることが可能となる。そして、コントラストAFを行うときには既に帯域制限フィルタ12が光路から退避されているために、そのまま通常の撮像画像を取得することもできる。
また、撮像素子22から得られたR成分画像とB成分画像とは、例えばステレオ立体視画像(3D画像)として用いることができる。
3D画像は、左側の瞳からの画像を左眼で観察し、右側の瞳からの画像を右眼で観察できれば良い。このような3D画像の観察方式として、従来よりアナグリフ方式が知られている。このアナグリフ方式は、一般に、赤色の左眼画像と青色の右眼画像とを生成して両方を表示し、左眼側に赤色透過フィルタ、右眼側に青色透過フィルタを配置したアナグリフ用の赤青メガネを用いてこの画像を観察することにより、モノクロの立体視画像を観察可能とする方式である。
そこで本実施形態においては、標準姿勢の撮像素子22から得られたR成分画像とB成分画像(色画像生成部37における、R成分とB成分の位置ズレを補正するカラー化処理を行わない画像)を、このアナグリフ方式の赤青メガネで観察すればそのまま立体視が可能となるように構成している。すなわち、図3を参照して説明したように、撮像装置を標準姿勢とすると、帯域制限フィルタ12のRGフィルタ12rが撮像素子22から被写体を見たときの左側に配置され、GBフィルタ12bが右側に配置されるように構成している。これにより赤青メガネをかければ、左側のRGフィルタ12rを透過したR成分光が左眼のみにより観察され、右側のGBフィルタ12bを透過したB成分光が右眼のみにより観察されて、立体視が可能となる。
次に、図8〜図10を参照して、帯域制限フィルタ12の変形例について説明する。
まず、図8は帯域制限フィルタ12の第1の変形例を示す図である。
図3に示した帯域制限フィルタ12は、第2の状態における撮像光学系9の瞳領域が、第1の領域と第2の領域との間に第1の帯域制限および第2の帯域制限の両方を受ける撮影光束が通過する領域が挟まれる構成となっている。すなわち、帯域制限フィルタ12は、撮像装置を標準姿勢にして撮像素子22から見たときに、左半分がRGフィルタ12r、右半分がGBフィルタ12bであった。これに対して、この図8に示す帯域制限フィルタ12は、左側のRGフィルタ12rと右側のGBフィルタ12bとの間に、G成分のみを通過させるGフィルタ12gを配置したものとなっている。
このような構成においても、撮像光学系9の絞り11の開口を通過する光に含まれるG成分が全て通過するのは図3の帯域制限フィルタ12と同様である。ただし、RGフィルタ12rとGBフィルタ12bとが離間して配置されているために、非合焦位置にある被写体の撮像素子22上における像の、R成分とB成分の位置ズレがより明瞭化されるために、距離演算部39による距離演算精度が向上する利点がある。従って、高い精度の距離情報を得たい場合には、この図8に示すような構成の帯域制限フィルタ12を用いると良い。
また、図9は帯域制限フィルタ12の第2の変形例を示す図である。
この図9に示す帯域制限フィルタ12は、第2の状態における撮像光学系9の瞳領域が、第1の領域と第2の領域との間に帯域制限を受けない撮影光束が通過する領域が挟まれる構成となっている。すなわち、帯域制限フィルタ12は、左側のRGフィルタ12rと右側のGBフィルタ12bとの間に、RGB全色の成分(つまり、白色光W)を通過させるWフィルタ12wを配置したものとなっている。
このような構成においても、撮像光学系9の絞り11の開口を通過する光に含まれるG成分が全て通過するのは図3の帯域制限フィルタ12と同様である。これに対して、R成分はRGフィルタ12rおよびWフィルタ12wを通過する一方で、GBフィルタ12bに遮断される。同様に、B成分はGBフィルタ12bおよびWフィルタ12wを通過する一方で、RGフィルタ12rに遮断される。
このような構成によれば、Wフィルタ12wの部分についてはG成分のみでなく、R成分およびB成分も透過されるために、帯域制限フィルタ12を透過するR成分およびB成分の光量が増加し、明るい撮像画像を取得することができる利点がある(ただし、距離演算部39により算出される距離情報は精度が低下する可能性がある)。従って、距離情報としてはそれ程高い精度は必要でない場合(例えば、着目被写体に合焦するためには、フォーカスレンズを近距離側と遠距離側の何れの方向へ移動させたらよいかを判別する場合など)に用いると、必要な効果を得られるとともに、例えば明るい高品位の3D画像を取得することが可能となる。
さらに、図10は帯域制限フィルタ12の第3の変形例を示す図である。
この図10に示す帯域制限フィルタ12は、第2の状態における第1の領域と第2の領域とが、撮像装置が標準姿勢であるときの上下方向位置および左右方向位置を異ならせて配置されたものとなっている。すなわち、帯域制限フィルタ12は、例えば円形をなすフィルタを十字状に4分割して、左下(グラフにおける第3象限)にRGフィルタ12r、右上(グラフにおける第1象限)にGBフィルタ12bを配置するとともに、左上(グラフにおける第2象限)に第1のGフィルタ12g1を、右下(グラフにおける第4象限)に第2のGフィルタ12g2を、それぞれ配置したものとなっている。
上述した図3、図8、図9に示したような帯域制限フィルタ12の構成の場合には、垂直方向のエッジを有する被写体の距離情報取得は容易であるが、水平方向のエッジを有する被写体の距離情報取得は困難となる。これに対して、この図10に示したような帯域制限フィルタ12の構成を採用すれば、垂直方向のエッジを有する被写体と、水平方向のエッジを有する被写体と、の何れに対しても、距離情報を容易に取得することができる利点がある。このようにRGフィルタ12rとGBフィルタ12bの水平方向位置および垂直方向位置を異ならせることにより、距離情報取得における被写体エッジの方向依存性(特に、水平/垂直方向依存性)を改善することが可能となる。
次に、図11は、帯域制限フィルタ12’をレンズユニット1の先端に着脱可能に配置する変形例を示すブロック図である。
この変形例に示す帯域制限フィルタ12’は、撮像光学系9の先端部に着脱可能に装着され、先端部から取り外されているときに第1の状態を取り、先端部に装着されているときに第2の状態を取るようになっている。
レンズユニット1の先端部には、光学フィルタを取り付けるためのフィルタネジが設けられていたり、あるいはバヨネットマウントなどを用いて光学フィルタが着脱可能であることが多い。そこで、このような構成を利用して、レンズユニット1の先端部に帯域制限フィルタ12’を着脱可能に取り付けるようにしたものである。すなわち、帯域制限フィルタ12’は、フィルタ中心を撮像光学系9の光軸に略一致させてレンズユニット1の先端部に着脱自在に取り付け可能となっている。このとき帯域制限フィルタ12’は、光軸周りの回転角度を調整可能に構成されているとなお良い。
ただし、このような構成を採用する場合には、非合焦位置にある被写体上の1点から放射された光が帯域制限フィルタ12’の異なるフィルタ領域を通過したときに、それぞれのフィルタ領域を通過した光が異なる重心位置のボケ画像を形成するように、撮像光学系9を光学設計するものとする。
また、レンズユニット1には、帯域制限フィルタ12の装着/非装着と、装着されている帯域制限フィルタ12の種類と、装着されている帯域制限フィルタ12の光軸周りの回転角度と、を自動的に検出するための装着検出部16が設けられている。この装着検出部16は、レンズ制御部14に接続されている。
装着検出部16により検出された情報は、レンズ制御部14を介してシステムコントローラ30へ伝達される。システムコントローラ30は、帯域制限フィルタ12の装着検出結果を受けて、帯域制限フィルタ12の装着状態に応じた撮像モードに切り換えを行う。例えば、帯域制限フィルタ12が取り付けられていない場合には、コントラストAFによりAFを行う撮像モードに切り換える。また、帯域制限フィルタ12が図3に示した構成のものとして取り付けられている場合には、位相差AFを行う撮像モードに切り換え、あるいは3D撮像モードに切り換える。さらに、帯域制限フィルタ12が図3に示した構成を90°回転させたものとして取り付けられている場合には、縦位置の3D撮像モードに切り換える、等である。
さらに、システムコントローラは、切り換えた撮像モードを使用者へ伝えるために、選択した撮像モードを表示部27に表示する。この表示を確認することにより、撮像装置が選択した撮像モードが適正でない場合には、使用者が操作部32を介して所望の撮像モードを選択することができる。
その後、使用者が操作部32のレリーズボタン32aを押圧して撮像開始を指示入力した場合には、上述したような撮像処理や、各種補正を含む画像処理、記録処理などを行う。
図11を参照して説明したような、レンズユニット1の先端部に帯域制限フィルタ12を装着する構成を採用することにより、価格が上昇したり装置が大きくなったりするのを抑制しながら、一般的な2次元画像を得る撮像装置と3D(立体視)撮像装置とを使用者が用途に応じて選択することが可能な利便性を得られる。
なお、上述では撮像素子22が原色(RGB)のオンチップ素子フィルタを備えている例を説明したが、帯域制限を行うことができれば原色フィルタに限るものでないことは上述したとおりであり、例えば補色系フィルタ(C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、G(グリーン))を備えたものであっても構わない。この場合には、例えばC成分光とM成分光とが異なる瞳領域を通過するように構成すれば、C成分画像とM成分画像とを比較することにより距離情報を取得することができる。また、この補色系フィルタの場合であっても、原色系(RGB)フィルタの場合と同様に、帯域制限フィルタ12の分光透過特性と撮像素子22のオンチップの素子フィルタの分光透過特性とが同一であるか、あるいは可能な限り近似していることが望ましいことは勿論である。
このような実施形態1によれば、カラーの撮像素子22を備えた撮像装置の撮像光学系9の光路上に、瞳領域毎に制限する帯域が異なる帯域制限フィルタ12を配置するようにしたために、別途のAFセンサ等を要することなく、撮像素子22から得られた画像を用いて位相差AFの原理に基づき距離情報を高速に取得することが可能となる。
また、帯域制限フィルタ12が、撮影光束の光路上から退避する第1の状態と、撮影光束の光路上に挿入される第2の状態と、を取り得るように構成したために、第1の状態においては色にじみのない通常の画像を撮像することが可能となり、第2の状態においては高速に距離情報を取得することが可能となる。
このとき、光路上への帯域制限フィルタ12の挿脱を、フィルタ駆動部13により行う場合には、使用者の手を煩わせることなく自動処理が可能になる利点がある。一方、レンズユニット1の先端部に手動で着脱可能とした場合には、低コストに使用者が2D撮影と3D撮影とを選択可能になる利点がある。
さらに、輝度成分を高い割合で含むG成分については、帯域制限フィルタ12の全領域を通過するようにしたために、画像解像度に寄与が大きい輝度成分を、損失させることなく有効に取得することが可能となる。
そして、撮像素子22から見て左側がR成分光を透過するRGフィルタ12r、右側がB成分光を透過するGBフィルタ12bとした場合には、アナグリフ方式に適合したR成分画像およびB成分画像を得ることができる利点がある。
[実施形態2]
図12から図30は本発明の実施形態2を示したものであり、図12は撮像装置の構成を示すブロック図、図13は撮像光学系における帯域制限フィルタの構成例を示す図である。この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
上述した実施形態1は、帯域制限フィルタ12を撮像光学系9の光路上に単に挿入/退避する構成であったが、本実施形態2は、帯域制限フィルタ12を光路上に複数の態様で挿入することができるように構成したものとなっている。
すなわち、本実施形態の帯域制限フィルタ12は、図12に示すように、第1フィルタ12Aと、第2フィルタ12Bと、を備えて構成されている。図13に示すようにレンズ10は、例えば第1レンズ10L1と第2レンズ10L2とを備えており、絞り11は第1レンズ10L1と第2レンズ10L2との中間に例えば配置されている。そして、第1フィルタ12Aは例えば絞り11の光路上前方(望ましくは絞り11の近傍)であって第1レンズ10L1の光路上後方に配置され、第2フィルタ12Bは例えば絞り11の光路上後方(望ましくは絞り11の近傍)であって第2レンズ10L2の光路上前方に配置されるようになっている。また、フィルタ駆動部13’は、第1フィルタ12Aおよび第2フィルタ12Bの光路上への挿脱や挿入の態様を駆動制御するフィルタ制御部となっている。
一方、システムコントローラ30は、さらに、第1フィルタ12Aおよび第2フィルタ12Bの光路上への挿入の態様を制御するための開口制御部41を備えている。
また、ボディユニット2のセンサ部31は、この撮像装置の姿勢を検出するための姿勢検出部を含んでいる。この姿勢検出部は、撮像装置の姿勢に応じた信号を出力するものであり、例えば重錘、磁石、およびホール素子等を用いた傾斜センサや、あるいはMEMSセンサ等を利用することが可能である。そして、この姿勢検出部は、撮像装置が図21に示すような標準姿勢(横位置)であるか、図22に示すような縦位置であるかのみを検出可能なものであっても良いし、基準姿勢である横位置からどの程度の傾斜角度となっているかに応じた信号(角度情報)を出力するように構成されたものであっても良い。ここに、図21は標準姿勢(横位置)の撮像装置を示す背面図、図22は縦位置の撮像装置を示す背面図である。
第1フィルタ12Aは、図14に示すように、撮像装置を標準姿勢にして撮像素子22から見たときに、左半分がRGフィルタ12Ar、右半分がGBフィルタ12Abである。ここに、図14は光路上に挿入された状態の第1フィルタ12Aの様子を示す図である。
また、第2フィルタ12Bは、図15に示すように、撮像装置を標準姿勢にして撮像素子22から見たときに、下半分がRGフィルタ12Br、上半分がGBフィルタ12Bbである。ここに、図15は光路上に挿入された状態の第2フィルタ12Bの様子を示す図である。
そして、第1フィルタ12Aは、図16に示すように、RGフィルタ12ArとGBフィルタ12Abとが例えばヒンジ等を介して左右に分離し絞り11の光学的有効範囲11aから退避可能であり、第2フィルタ12Bは、図17に示すように、RGフィルタ12BrとGBフィルタ12Bbとが例えばヒンジ等を介して上下に分離し絞り11の光学的有効範囲11aから退避可能となっている。ここに、図16は光路上から退避した状態の第1フィルタ12Aの様子を示す図、図17は光路上から退避した状態の第2フィルタ12Bの様子を示す図である。
例えば、アナグリフ方式の3D撮像を行う際に、姿勢検出部の検出結果が横位置である場合には、第1フィルタ12Aのみを図14に示すように光路上に挿入し、検出結果が縦位置である場合には、第2フィルタ12Bのみを図15に示すように光路上に挿入することが考えられる(第2の状態における状態2A)。
上述した第1フィルタ12Aおよび第2フィルタ12Bは、図16、図17に示した退避状態と、図14、図15に示した挿入状態と、を2値的に取り得るだけでなく、さらに中間の状態を含む種々の挿入態様を取り得るようになっている。そこで、図18〜図20を参照して、第1フィルタ12Aが取り得る挿入態様の例を説明する。なお、図示および説明を省略するが、第2フィルタ12Bについても第1フィルタ12Aと同様の種々の挿入態様を取り得るようになっている。
まず、図18は、RGフィルタ12ArおよびGBフィルタ12Abの両方を、互いに離間させた状態で、絞り11の光学的有効範囲11a内に挿入する態様を示す図である(第2の状態における状態2B)。このような挿入態様をとることにより、実施形態1の図9に示したようなフィルタ構成を実現することが可能となる。
次に、図19は、RGフィルタ12ArおよびGBフィルタ12Abの両方を、互いに一部重複させた状態で、絞り11の光学的有効範囲11a内に挿入する態様を示す図である(第2の状態における状態2C)。このときには、光学的有効範囲11aの左側にRGフィルタ12Arのみが、右側にGBフィルタ12Abのみが配置され、これらに挟まれた中央部分がRGフィルタ12ArとGBフィルタ12Abとが重複する領域となってG成分光のみを透過させることになる。このような挿入態様をとることにより、実施形態1の図8に示したようなフィルタ構成を実現することが可能となる。
さらに、図20は、RGフィルタ12Arのみを、絞り11の光学的有効範囲11a内に一部挿入する態様を示す図である。このような挿入態様をとる場合には、R成分光およびG成分光は光学的有効範囲11aの全域を通過するが、B成分光はRGフィルタ12Arが挿入されていない領域のみを通過することになる(光路上に配設された状態において撮像光学系9の瞳領域の一部である第1の領域を通過する撮影光束中の第1の帯域の光を遮光する第1の帯域制限を行う第2の状態)。このような挿入態様をとる場合であっても、透過したB成分光の重心位置と、透過したR成分光(またはG成分光)の重心位置とが異なるために、撮像素子22により撮像された各色像にズレが生じ、位相差AFによる測距が可能となる。しかも、より明るく、ボケが素直な画質の良い撮像画像を取得することも可能となる。
なお、図示はしないが、GBフィルタ12Abのみを、絞り11の光学的有効範囲11a内に一部挿入する態様をとるようにすることも勿論可能である。一般的な被写体では、R成分光よりもB成分光が不足することが多いために、B成分光をより多く透過させるためにはこの構成を採用すると良い。
さらに、図示はしないが、RGフィルタ12Arに図14に示す挿入態様を取らせるとともに、GBフィルタ12Abに図15に示す挿入態様を取らせれば、実施形態1の図10に示したようなフィルタ構成を実現することが可能となる。
図14〜図20に示したような(あるいは図示を省略したような)帯域制限フィルタ12の光路上への挿入/退避および挿入時の種々の態様は、使用者による操作部32からの指示入力に対応して(あるいは撮像装置に設定されている各種のモードに応じた自動制御等により)、システムコントローラ30の開口制御部41がレンズ制御部14へ指令を行い、レンズ制御部14の制御に基づきフィルタ駆動部13’が帯域制限フィルタ12を駆動することによって行われる。
続いて、図23〜図30を参照して、撮像装置の作用を説明する。
まず、図23は、撮像装置の基本動作を示すフローチャートである。なお、この撮像装置では、上述したような、動画像を撮像するための動画モード、立体視画像を撮像するための3Dモード(立体視画像撮像モード)、静止画像を撮像するための静止画モード(通常画像撮像モード)を、使用者がモードボタンを用いて入力選択して設定することができるようになっているものとする。
この処理を開始すると、システムコントローラ30は、撮像装置に設定されている撮像モードが動画モードであるか否かを判定する(ステップS1)。
ここで、動画モードでないと判定された場合には、システムコントローラ30は、さらに撮像モードが3Dモードであるか否かを判定する(ステップS2)。
ここで、3Dモードでないと判定された場合には、システムコントローラ30は、静止画モードであると判定して、後で図24を参照して説明する静止画モードの処理を行う(ステップS3)。
また、ステップS1において、動画モードであると判定された場合には、システムコントローラ30は、後で図29を参照して説明する動画モードの処理を行う(ステップS4)。
さらに、ステップS2において、3Dモードであると判定された場合には、システムコントローラ30は、後で図30を参照して説明する3Dモードの処理を行う(ステップS5)。
ステップS3〜S5の何れかの処理が終了したら、システムコントローラ30は、所定時間内に使用者からの指示が操作部32から入力されたか否かを判定する(ステップS6)。
ここで指示入力があったと判定された場合には、システムコントローラ30は、その指示内容に従った処理を行う(ステップS7)。
ステップS7の処理が終了するか、またはステップS6において指示入力がないと判定された場合には、システムコントローラ30が撮影を終了するか否かを判定し(ステップS8)、引き続き撮影を行うと判定された場合にはステップS1へ戻って上述したような処理を繰り返して行い、撮影を終了すると判定された場合にはこの処理を終える。
次に、図24は、静止画モード(通常画像撮像モード)の処理を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、システムコントローラ30は、使用者によるAFモードの選択指示が操作部32を介して入力されたか否かを判定する(ステップS11)。
ここでAFモードの選択指示入力がないと判定された場合には、システムコントローラ30は、レリーズボタン32aの1段目が押圧されて1stレリーズが行われるのを待機する(ステップS12)。
そして、1stレリーズが行われたと判定された場合には、システムコントローラ30は、後で図26を参照して説明する第1色フィルタAFの処理を行う(ステップS13)。
その後、システムコントローラ30が合焦に達したか否かを判定し(ステップS14)、合焦に達していないと判定された場合には、合焦に達するまでステップS13の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS11において、AFモードの選択指示入力があったと判定された場合には、システムコントローラ30は、後で図25を参照して説明するAFモード切換の処理を行う(ステップS15)。
ステップS15の処理が終了するか、またはステップS14において合焦に達したと判定された場合には、システムコントローラ30は、レリーズボタン32aの2段目が押圧されて2ndレリーズが行われたか否かを判定する(ステップS16)。
ここで、2ndレリーズがまだ行われていないと判定された場合には、システムコントローラ30は、1stレリーズが解除されたか否かを判定する(ステップS17)。そして、1stレリーズが解除されていないと判定された場合には、ステップS16へ戻って2ndレリーズの判定を行う。
こうして、ステップS16において2ndレリーズが行われたと判定された場合には、システムコントローラ30は、帯域制限フィルタ12の第1フィルタ12Aおよび第2フィルタ12Bを図16および図17に示す状態へ退避させる(ステップS18)。こうして、通常画像撮像モードが設定されているときの撮影時(このときは、位相差に基づく距離演算を行わないときでもある)には、帯域制限フィルタ12は第1の状態を取るようになっている。
そして、システムコントローラ30は、帯域制限フィルタ12を用いた位相差AFに加えて、さらにコントラストAFを行う必要があるか否かを判定する(ステップS19)。この判定は、例えば、AFターゲットが設定されていてフォーカスロック撮影がなされているかどうかに基づき行う。そして、合焦状態の更新が不要である場合にはコントラストAFを行う必要がないと判定し、合焦状態の更新が必要である場合にはコントラストAFを行う必要があると判定する。
ここで、コントラストAFを行う必要があると判定された場合には、システムコントローラ30は、コントラストAF制御部38によりコントラストAFを行ってより高精度の合焦を得る(ステップS20)。なお、ここでは2ndレリーズ後のAFをコントラストAFとしているが、これに代えて、例えば図20に示すような挿入位置(すなわち、色フィルタによる色にじみ等が比較的小さい挿入位置)に帯域制限フィルタ12を挿入して色フィルタAFを行い、帯域制限フィルタ12を退避させることなくそのまま撮像するようにしても構わない。
このステップS20の処理が終了するか、またはステップS19においてコントラストAFを行う必要がないと判定されたと判定された場合には、システムコントローラ30の制御により、通常の静止画の撮像を行い(ステップS21)、画像処理部25による画像処理を行って(ステップS22)、撮影された画像を表示部27に表示したり、記録媒体29に記録したりする(ステップS23)。
このステップS23の処理が終了するか、またはステップS17において1stレリーズが解除されたと判定された場合には、この処理を抜けて図23に示した処理に復帰する。
図25はAFモード切換の処理を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、システムコントローラ30は、撮像素子22から得られた画像の画素値に基づいて、被写体の明るさが所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS31)。
ここで、明るさが閾値以上であると判定された場合には、システムコントローラ30は、さらに撮像装置に設定されているモード等が、AF精度を優先するモード(AF優先モード)であるか否かを判定する(ステップS32)。ここでAF優先モードであると判定する場合(すなわち、システムコントローラ30が、モード設定部として機能し、撮像装置をAF優先モードに設定する場合)として、次のような例が挙げられる。例えば、ポートレート撮像モード、マクロ撮像モード、子供撮像モード等は、高い合焦精度を求められる場合が多いために、これらのモードに設定されている場合にはAF優先モードであると判定する。また、モード設定がない場合でも、撮像素子22から得られる画像に基づいてシーン認識を行い、その結果、ポートレート撮影、マクロ撮影、子供撮影等のシーンであると判定した場合には、同様にAF優先モードであると判定しても良い。さらに、絞り優先モードが選択されていて、設定されている絞り値が所定のF値(例えばF4)以下である場合には、被写界深度が浅くなると想定されるためにAF優先モードであると判定するようにしても構わない。なお、これらは幾つかの例として挙げただけであり、合焦精度が重要となる撮像モード等であればどのような撮像モードであっても良く、上記に挙げた例に限るものではない。
そして、AF優先モードであると判定された場合には、システムコントローラ30は、第2色フィルタAFを行うことを選択し(ステップS33)、レリーズボタン32aの1段目が押圧されて1stレリーズが行われるのを待機する(ステップS34)。
そして、1stレリーズが行われたと判定された場合には、システムコントローラ30は、後で図27を参照して説明する第2色フィルタAFの処理を行う(ステップS35)。
その後、合焦に達したか否かを判定し(ステップS36)、合焦に達していないと判定された場合には、合焦に達するまでステップS35の処理を繰り返して行う。
また、ステップS32において、AF優先モードでないと判定された場合には、システムコントローラ30は、第3色フィルタAFを行うことを選択し(ステップS37)、レリーズボタン32aの1段目が押圧されて1stレリーズが行われるのを待機する(ステップS38)。
そして、1stレリーズが行われたと判定された場合には、後で図28を参照して説明する第3色フィルタAFの処理を行う(ステップS39)。
その後、システムコントローラ30が合焦に達したか否かを判定し(ステップS40)、合焦に達していないと判定された場合には、合焦に達するまでステップS39の処理を繰り返して行う。
一方、ステップS31において、明るさが閾値以上でないと判定された場合には、システムコントローラ30は、コントラストAFを行うことを選択し(ステップS41)、レリーズボタン32aの1段目が押圧されて1stレリーズが行われるのを待機する(ステップS42)。
そして、1stレリーズが行われたと判定された場合には、コントラストAF制御部38によりコントラストAFを行う(ステップS43)。
その後、システムコントローラ30が合焦に達したか否かを判定し(ステップS44)、合焦に達していないと判定された場合には、合焦に達するまでステップS43の処理を繰り返して行う。
こうして、ステップS36、ステップS40、またはステップS44の何れかにおいて合焦に達したと判定された場合には、この処理を抜けて図24に示した処理に復帰する。
図26は、第1色フィルタAFの処理を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、位相差に基づく距離演算を行うときであるために、システムコントローラ30の制御により、帯域制限フィルタ12に第2の状態を取らせるためのフィルタ挿入第1駆動の処理を行う(ステップS51)。ここでは、第1フィルタ12Aを図14に示す挿入位置に駆動するとともに、第2フィルタ12Bを図17に示す退避位置に駆動する。
次に、ステップS51で駆動されたフィルタ位置において撮像素子22から得られた画像に基づき、距離演算部39が被写体までの距離情報を算出する(ステップS52)。
そして、システムコントローラ30が、レンズ制御部14を介してレンズ10のフォーカスレンズを駆動し、狙いの被写体が撮像素子22上に合焦するようにする(ステップS53)。
こうして、合焦駆動が行われたら、この処理を抜けて元の処理に復帰する。
図27は、第2色フィルタAFの処理を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、位相差に基づく距離演算を行うときであるために、システムコントローラ30の制御により、帯域制限フィルタ12に第2の状態を取らせるためのフィルタ挿入第2駆動の処理を行う(ステップS51a)。ここでは、第1フィルタ12Aを図19に示す挿入位置(第2の状態における状態2C)に駆動するとともに、第2フィルタ12Bを図17に示す退避位置に駆動する。
その後、上述と同様のステップS52およびステップS53の処理を行ってから元の処理に復帰する。
図28は、第3色フィルタAFの処理を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、位相差に基づく距離演算を行うときであるために、システムコントローラ30の制御により、帯域制限フィルタ12に第2の状態を取らせるためのフィルタ挿入第3駆動の処理を行う(ステップS51b)。ここでは、第1フィルタ12Aを図18に示す挿入位置に駆動するとともに、第2フィルタ12Bを図17に示す退避位置に駆動する。
その後、上述と同様のステップS52およびステップS53の処理を行ってから元の処理に復帰する。
次に、図29は動画モードの処理を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、位相差に基づく距離演算を行うときであるために、システムコントローラ30の制御により、帯域制限フィルタ12に第2の状態を取らせるためのフィルタ挿入第4駆動の処理を行う(ステップS61)。ここでは、第1フィルタ12Aを図20に示す挿入位置に駆動するとともに、第2フィルタ12Bを図17に示す退避位置に駆動する。動画は60fpsや30fps等で撮影されるために、動画のコマ間に帯域制限フィルタ12を挿脱して位相差AFを行うことは難しい。そこで、ここでは撮像画像の画質劣化が比較的小さい図20に示す挿入位置に帯域制限フィルタ12を挿入した状態のまま、動画像(あるいは、ライブビュー画像)を撮像することで、位相差AFを行いながらの動画撮像を可能としている。
そして、ステップS61で駆動されたフィルタ位置において撮像素子22から得られた画像(ここではライブビュー画像の各コマ)に基づき、距離演算部39が被写体までの距離情報を算出する(ステップS62)。ここに、図20に示す挿入位置の場合には、B成分画像とR成分画像との間で相関演算を行っても良いし、B成分画像とG成分画像との間で相関演算を行っても構わないし、両方で相関演算を行って誤差補正を行うことにより測距精度を高めるようにしても構わない。
続いて、システムコントローラ30が、レンズ制御部14を介してレンズ10のフォーカスレンズを駆動し、狙いの被写体が撮像素子22上に合焦するようにする(ステップS63)。
その後、システムコントローラ30は、レリーズボタン32aが押圧されて動画像の撮像開始が指示入力されたか否かを判定する(ステップS64)。
ここで、動画像の撮像開始が指示入力されていないと判定された場合には、ステップS62へ戻って、ライブビュー画像に基づく位相差AFを引き続き行う。
また、ステップS62において、動画像の撮像開始が指示入力されたと判定された場合には、撮像素子22から得られた画像(動画像が取得される前はライブビュー画像のコマ、取得された後は動画像の各コマ)に基づき、距離演算部39が被写体までの距離情報を算出する(ステップS65)。
続いて、システムコントローラ30が、レンズ制御部14を介してレンズ10のフォーカスレンズを駆動し、狙いの被写体が撮像素子22上に合焦するようにする(ステップS66)。
そして、システムコントローラ30の制御により、動画像の1コマ(あるいは複数コマ)分の撮像を行い(ステップS67)、画像処理部25による画像処理を行って(ステップS68)、撮影された動画像を表示部27に表示したり、記録媒体29に記録したりする(ステップS69)。
その後、システムコントローラ30は、レリーズボタン32aの押圧が解除されて動画像の撮像終了が指示入力されたか否かを判定し(ステップS70)、撮像終了が指示入力されていないと判定された場合には、ステップS65へ戻って位相差AFを行いながらの動画像撮像を継続して行う。
一方、ステップS70において動画像の撮像終了が指示入力されたと判定された場合には、システムコントローラ30は、モードボタンの操作により動画モードの終了が指示入力されたか否かを判定し(ステップS71)、指示入力されていない場合には、次の動画シーンの撮影に対応するために、ステップS62へ戻って上述したような処理を行う。
また、ステップS71において動画モードの終了が指示入力されたと判定された場合には、システムコントローラ30の制御により、帯域制限フィルタ12の第1フィルタ12Aおよび第2フィルタ12Bを図16および図17に示す状態へ退避させてから(ステップS72)、この処理を抜けて図23に示した処理に復帰する。
図30は3Dモード(立体視画像撮像モード)の処理を示すフローチャートである。なお、ここで取得する3D画像は、3D静止画像であっても、3D動画像であっても何れでも構わない。
この処理を開始すると、システムコントローラ30は、第2の状態に切り換えるためのフィルタ挿入第1駆動の処理を行う(ステップS81)。ここでは、センサ部31の姿勢検出部により検出された姿勢が図21に示すような横位置である場合には、第1フィルタ12Aを図14に示す挿入位置に駆動するとともに、第2フィルタ12Bを図17に示す退避位置に駆動する。また、姿勢検出部により検出された姿勢が図22に示すような縦位置である場合には、第1フィルタ12Aを図16に示す退避位置に駆動するとともに、第2フィルタ12Bを図15に示す挿入位置に駆動する。
そして、ステップS81で駆動されたフィルタ位置において撮像素子22から得られたライブビュー画像からR成分画像とB成分画像とを抽出して、距離演算部39が被写体までの距離情報を算出する(ステップS82)。
続いて、システムコントローラ30が、レンズ制御部14を介してレンズ10のフォーカスレンズを駆動し、狙いの被写体が撮像素子22上に合焦するようにする(ステップS83)。
その後、システムコントローラ30は、レリーズボタン32aが押圧されて3D撮像の開始が指示入力されたか否かを判定する(ステップS84)。
ここで、3D撮像の開始が指示入力されていないと判定された場合には、ステップS82へ戻って、ライブビュー画像に基づく位相差AFを引き続き行う。
また、ステップS84において、3D撮像の開始が指示入力されたと判定された場合には、撮像素子22から得られた最後のライブビュー画像からR成分画像とB成分画像とを抽出して、距離演算部39が被写体までの距離情報を算出する(ステップS85)。
続いて、システムコントローラ30が、レンズ制御部14を介してレンズ10のフォーカスレンズを駆動し、狙いの被写体が撮像素子22上に合焦するようにする(ステップS86)。
そして、システムコントローラ30の制御に基づき、撮像素子22により画像の撮像を行う(ステップS87)。こうして、立体視画像撮像モードが設定されているときの撮影時には、帯域制限フィルタ12は第2の状態を取るようになっている。
さらに、システムコントローラ30の制御により、画像処理部25による画像処理を行う(ステップS88)。ただし、このときには、色画像生成部37におけるR成分とB成分の位置ズレを補正するカラー化処理は行わない。
続いて、撮影された画像を表示部27に表示したり、記録媒体29に記録したりする(ステップS89)。
その後、システムコントローラ30は、レリーズボタン32aの押圧が解除されて3D撮像の終了が指示入力されたか否かを判定し(ステップS90)、3D撮像の終了が指示入力されていないと判定された場合には、ステップS85へ戻って位相差AFを伴う3D画像撮像を継続して行う。
一方、ステップS90において3D撮像の終了が指示入力されたと判定された場合には、システムコントローラ30は、モードボタンの操作により3Dモードの終了が指示入力されたか否かを判定し(ステップS91)、指示入力されていない場合には、次の3D画像の撮影に対応するために、ステップS82へ戻って上述したような処理を行う。
また、ステップS91において3Dモードの終了が指示入力されたと判定された場合には、システムコントローラ30の制御により、帯域制限フィルタ12の第1フィルタ12Aおよび第2フィルタ12Bを図16および図17に示す状態へ退避させてから(ステップS92)、この処理を抜けて図23に示した処理に復帰する。
なお、上述したステップS81においてはフィルタ挿入第1駆動を行ったが、取得したい3D画像に応じて、あるいはその他の目的に応じて、フィルタ挿入第2駆動やフィルタ挿入第3駆動、あるいはその他の駆動などを行っても構わない。
例えば、より立体感の強い3D画像を取得したい場合には、フィルタ挿入第2駆動を行うと良い。このときには、センサ部31の姿勢検出部により検出された姿勢が図21に示すような横位置である場合には、第1フィルタ12Aを図19に示す挿入位置(第2の状態における状態2C)に駆動するとともに、第2フィルタ12Bを図17に示す退避位置に駆動する。また、姿勢検出部により検出された姿勢が図22に示すような縦位置である場合には、第1フィルタ12Aを図16に示す退避位置に駆動するとともに、第2フィルタ12Bを図19を90°回転させたに相当する挿入位置(第2の状態における状態2C)に駆動する。
また例えば、より明るい3D画像を取得したい場合には、フィルタ挿入第3駆動を行うと良い。このときには、センサ部31の姿勢検出部により検出された姿勢が図21に示すような横位置である場合には、第1フィルタ12Aを図18に示す挿入位置に駆動するとともに、第2フィルタ12Bを図17に示す退避位置に駆動する。また、姿勢検出部により検出された姿勢が図22に示すような縦位置である場合には、第1フィルタ12Aを図16に示す退避位置に駆動するとともに、第2フィルタ12Bを図18を90°回転させたに相当する挿入位置に駆動する。
さらに、取得した3D画像は、R成分画像とB成分画像だけでなく、さらにB成分画像も含めて記録媒体29へ保存しておけば、撮像装置内における後の時点の処理により、あるいは外部のパーソナルコンピュータ等における画像処理により、3D画像とカラー化処理を行った観察用画像との何れか一方、もしくは両方を、所望に得ることができる利点がある。
なお、電源スイッチにより撮像装置の電源をオフにする前(ひいては、撮像装置の電源がオフとなっている期間、および電源スイッチにより撮像装置の電源をオンにした直後)は、外部からの衝撃等により撮像光学系9と帯域制限フィルタ12とが接触したりするのを防止するために、帯域制限フィルタ12は撮像光学系9の光路上から退避していることが望ましい。また、撮像モードを一のモードから他のモードに変更する際などには、モード変更後の撮影準備時間を短縮するためにも、帯域制限フィルタ12が撮像光学系9の光路上から退避していることが望ましい。このような観点から、図24に示した静止画モードではモード終了前のステップS18において、図29に示した動画モードではモード終了前のステップS72において、図30に示した3Dモードではモード終了前のステップS92において、帯域制限フィルタ12の退避をそれぞれ行い、第1の状態を取らせるようにしている。
また、上述では撮像装置が標準姿勢(いわゆる横位置)であるときと縦位置であるときとの両方に対応可能なように第1フィルタ12Aと第2フィルタ12Bとの両方を設けた例を説明したが、コストや撮像装置の仕様(目的)等に応じて、第1フィルタ12Aまたは第2フィルタ12Bの一方のみを設ける構成としても構わない。
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1とほぼ同様の効果を奏するとともに、水平方向の視差に対応する第1フィルタ12Aと、垂直方向の視差に対応する第2フィルタ12Bとを設けたために、撮像装置が横位置と縦位置の何れの姿勢をとる場合にも対応することができる。このとき、第1フィルタ12Aと第2フィルタ12Bとを同時に挿入することにより、斜め方向のエッジを精度良く検出することも可能となる。
さらに、RGフィルタ12ArとGBフィルタ12Ab、あるいはRGフィルタ12BrとGBフィルタ12Bbが分離して挿入位置と退避位置とをとるとともに、挿入位置においては種々の挿入態様をとることができるように構成したために、通常の測距精度で足りる場合、高い測距精度が必要な場合、明るく色にじみの小さい被写体像が必要な場合、などの各ケースに柔軟に対応することが可能となる。
こうして、測距情報の利用目的に応じた、測距情報の取得が可能な画像を、撮像素子から得ることが可能となる。
[実施形態3]
図31から図37は本発明の実施形態3を示したものであり、図31は撮像装置の構成を示すブロック図である。この実施形態3において、上述の実施形態1,2と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
上述した実施形態1、2は、帯域制限フィルタ12を通常のカラーフィルタにより構成し機構的に挿脱するようにしていたが、本実施形態3は、帯域制限フィルタ12を色選択透過素子18により構成し、従って機構的な挿脱が不要となっている。
すなわち、本実施形態の色選択透過素子18は、図31に示すように、撮像光学系9を経て撮像素子22に至る撮影光束の光路上(望ましくは、撮像光学系9の絞り11の位置またはその近傍)に配設されている。ここに、色選択透過素子18は、色(波長)に対応して偏光透過軸を回転可能な部材と、例えばLCDのような偏光透過軸の回転する/しないを選択制御可能な部材と、を複数組み合わせることにより実現された、色分布を変更可能な素子である。この色選択透過素子18は、具体例としては、西暦2000年4月にSID2000において「SID ’00 Digest, Vol. 31, p. 92」として開示されたようなカラーリンク社のカラースイッチが挙げられる。
色選択透過素子18は、C/W、M/W、Y/Wの3種類のユニットを組み合わせて構成したものとなっている。ここに、C/Wユニットは、C(GおよびB)とW(白色)とを選択的に切換可能なユニットである。また、M/Wユニットは、M(RおよびB)とW(白色)とを選択的に切換可能なユニットである。さらに、Y/Wユニットは、Y(GおよびR)とW(白色)とを選択的に切換可能なユニットである。
そして、3種類のユニットを全て積層方向に組み合せて色選択透過素子18を構成した場合には、駆動状態の切換を行うことにより、黒、W、R、G、B、C、M、Yなどの各色のフィルタを実現することが可能である。ただし、帯域制限フィルタ12の機能を実現するに当たっては、3種類のユニットの全てを積層方向に組み合せて色選択透過素子18を構成する必要がない場合もあるために、以下では適宜、必要な組み合わせを例に挙げて説明する。
色選択透過素子18の3種類のユニットの切換状態の組合せは、図31に示すように、システムコントローラ30の開口制御部41の指令に基づき、レンズ制御部14の制御により、フィルタ制御部である色選択駆動部17が3種類それぞれのユニットに印加する所定の電圧の有無を切り換えることにより行うようになっている。
次に、上述した実施形態1の図3に示したような構成の、光路上に挿脱可能な帯域制限フィルタ12と同様の機能を実現するための色選択透過素子18としては、例えば図32に示す構成が挙げられる。ここに図32は、帯域制限フィルタ12を色選択透過素子18により構成した一例を示す図である。
図32に示す色選択透過素子18は、撮像光学系9の光学的有効範囲11aを全てカバーする大きさとなっており、撮像装置を標準姿勢(横位置)にして撮像素子22から見たときに、左半分が第1色選択透過素子18L、右半分が第2色選択透過素子18Rとして構成されている。ここに、第1色選択透過素子18Lは、例えばY/Wユニットにより構成され、G成分およびR成分を通過させB成分を遮断する状態18r(図34等参照)と、RGB全成分(W)を通過させる状態18w(図33等参照)と、を選択的に取り得るようになっている。また、第2色選択透過素子18Rは、例えばC/Wユニットにより構成され、G成分およびB成分を通過させR成分を遮断する状態18b(図34等参照)と、RGB全成分(W)を通過させる状態18wと、を選択的に取り得るようになっている。これら第1色選択透過素子18Lと第2色選択透過素子18Rとは、色選択駆動部17により各独立に駆動されるようになっている。
そして、第1色選択透過素子18Lおよび第2色選択透過素子18Rの両方に状態18wを取らせれば、帯域制限を行うことなく光を通過させる第1の状態となる。従って、このときには、実施形態1の図3に示したような構成の帯域制限フィルタ12を光路上から退避させたときと同様の作用、効果を奏することができる。
また、第1色選択透過素子18Lに状態18r、第2色選択透過素子18Rに状態18bを取らせれば、撮像光学系9の瞳領域の一部を通過する撮影光束中の第1の帯域の光を遮光する第1の帯域制限を行うとともに瞳領域の他の一部を通過する撮影光束中の第2の帯域の光を遮光する第2の帯域制限を行う第2の状態となる。従って、このときには、実施形態1の図3に示したような構成の帯域制限フィルタ12を光路上に挿入したときと同様の作用、効果を奏することができる。
なお、色選択透過素子18の分光透過特性が、撮像素子22にオンチップで構成されている素子フィルタの分光透過特性と、同一または可能な限り近似していることが望ましいのは、上述した各実施形態と同様である。
次に、図33〜図37を参照して、帯域制限フィルタ12を色選択透過素子18により構成した他の例を説明する。
この例の色選択透過素子18は、それぞれが色選択透過素子でなる複数のセグメント18pを、例えば垂直方向および水平方向に2次元状に配列した、いわゆるマルチセグメントとして構成されたものとなっている。ここに、図33〜図37に示す例においては、セグメント18pは14×14セグメントとなるように配列されている。また、色選択透過素子18が撮像光学系9の光学的有効範囲11aを全てカバーする大きさとなっているのは、上述と同様である。
セグメント18pは、上述したC/W、M/W、Y/Wの3種類のユニットを全て積層方向に組み合せた構成となっている。そして、各セグメント18pは、システムコントローラ30の開口制御部41からの指令に基づき、色選択駆動部17によりそれぞれ独立に制御されるようになっている。
まず、図33は、RGB透過状態としたときの他の例の色選択透過素子18の様子を示す図である。
このときには、色選択透過素子18の全てのセグメント18pが、RGB全成分(W)を通過させる状態18wに駆動される。
このときには、色選択透過素子18は、帯域制限を行うことなく光を通過させる第1の状態となり、上述した実施形態1,2において帯域制限フィルタ12を光路上から退避させたときと同様の作用、効果を奏することができる。
次に、図34は、左半分をGR透過状態、右半分をGB透過状態としたときの他の例の色選択透過素子18の様子を示す図である。
このときには、色選択透過素子18の左半分のセグメント18pが上記状態18rに駆動され、右半分のセグメント18pが上記状態18bに駆動される。これにより、上述した実施形態1,2において帯域制限フィルタ12を図3または図14に示す状態にしたときと同様の作用、効果を奏することができる。
なお、撮像光学系9の光学的有効範囲11a外となる周辺部の上下辺付近に位置する幾つかのセグメント18pは、RGB全成分を遮断する黒の状態18kに駆動されている(図35、図36、図37においても同様)。これは、撮像素子22が一般に横長のアスペクト比であるために、色選択透過素子18に到達する光の内の、上下辺縁を通過しようとする光の一部が不要光となってしまい、この不要光を遮光するためである。
続いて、図35は、左約1/3をGR透過状態、中約1/3をG透過状態、右約1/3をGB透過状態としたときの他の例の色選択透過素子18の様子を示す図である。
このときには、色選択透過素子18の左約1/3(正確には4列)のセグメント18pが上記状態18rに駆動され、中約1/3(正確には5列)がG成分を通過させR成分およびB成分を遮断する状態18gに駆動され、右約1/3(正確には4列)のセグメント18pが上記状態18bに駆動される。これにより、上述した実施形態1,2において帯域制限フィルタ12を図8または図19に示す状態にしたときと同様の作用、効果を奏することができる。
さらに、図36は、左約1/3をGR透過状態、中約1/3をRGB透過状態、右約1/3をGB透過状態としたときの他の例の色選択透過素子18の様子を示す図である。
このときには、色選択透過素子18の左約1/3(正確には4列)のセグメント18pが、G成分およびR成分を通過させB成分を遮断する状態18rに駆動され、中約1/3(正確には5列)が上記状態18wに駆動され、右約1/3(正確には4列)のセグメント18pが上記状態18bに駆動される。これにより、上述した実施形態1,2において帯域制限フィルタ12を図9または図18に示す状態にしたときと同様の作用、効果を奏することができる。
一方、図37は、上半分をGR透過状態、下半分をGB透過状態としたときの他の例の色選択透過素子18の様子を示す図である。
このときには、色選択透過素子18の上半分のセグメント18pが上記状態18rに駆動され、下半分のセグメント18pが上記状態18bに駆動される。これにより、上述した実施形態2において帯域制限フィルタ12を図15に示す状態にしたときと同様の作用、効果を奏することができる。この図37に示す状態は、図30を参照して説明したように、例えば3Dモードでの撮像を行う際に撮像装置が図22に示すように縦位置の姿勢を取っているときになされる。
なお、図示はしないが、状態18rをとるセグメント18pと、状態18bをとるセグメント18pと、が斜め方向に区分されるように駆動すれば、撮像装置が横位置と縦位置の中間の斜め方向の姿勢を取る場合にも対応することができる。
色選択透過素子18をマルチセグメントとして構成する場合には、その他、図10や図20と同様の状態をとることもできるし、さらに多様な状態をとることが可能である。
そして、本実施形態の構成においても、上述した実施形態2のフローチャートに示したような処理を行うことができる。
このような実施形態3によれば、帯域制限フィルタ12として色選択透過素子18を用いることによっても、上述した実施形態1,2とほぼ同様の効果を奏することができるとともに、例えば撮像装置が斜め方向の姿勢であるときなどのさらに多様な場合に対応することが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
1…レンズユニット
2…ボディユニット
9…撮像光学系
10…レンズ(フォーカスレンズを含む)
10L1…第1レンズ
10L2…第2レンズ
11…絞り
11a…光学的有効範囲
12,12’…帯域制限フィルタ
12A…第1フィルタ
12B…第2フィルタ
12b,12Ab,12Bb…GBフィルタ
12r,12Ar,12Br…RGフィルタ
12g,12g1,12g2…Gフィルタ
12w…Wフィルタ
13,13’…フィルタ駆動部(フィルタ制御部)
14…レンズ制御部
15…レンズ側通信コネクタ
16…装着検出部
17…色選択駆動部(フィルタ制御部)
18…色選択透過素子
18L…第1色選択透過素子
18R…第2色選択透過素子
18p…セグメント
21…シャッタ
22…撮像素子
23…撮像回路
24…撮像駆動部
25…画像処理部
26…画像メモリ
27…表示部
28…インターフェース(IF)
29…記録媒体
30…システムコントローラ(モード設定部、AF制御部)
31…センサ部(姿勢検出部を含む)
32…操作部(電源スイッチを含む)
32a…レリーズボタン
33…ストロボ制御回路
34…ストロボ
35…ボディ側通信コネクタ
36…色間補正部
37…色画像生成部
38…コントラストAF制御部
39…距離演算部
41…開口制御部

Claims (14)

  1. 複数の波長帯光をそれぞれ受光して光電変換するカラーの撮像素子と、
    被写体像を前記撮像素子に結像する撮像光学系と、
    前記撮像光学系を経て前記撮像素子に至る撮影光束の光路上に配設される状態を取り得るものであり、帯域制限を行うことなく光を通過させる第1の状態と、前記光路上に配設された状態において前記撮像光学系の瞳領域の一部である第1の領域を通過する撮影光束中の第1の帯域の光を遮光する第1の帯域制限を行う第2の状態と、を切り換え可能な帯域制限フィルタと、
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記帯域制限フィルタは、前記第2の状態において、さらに、前記撮像光学系の瞳領域の他の一部である第2の領域を通過する撮影光束中の第2の帯域の光を遮光する第2の帯域制限を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮影光束は、前記第1の帯域および前記第2の帯域とは異なる第3の帯域を含むことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記帯域制限フィルタは、前記第2の状態において、前記撮像光学系の瞳領域が、前記第1の領域と前記第2の領域とに2分される状態2Aを取り得ることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記帯域制限フィルタは、前記第2の状態において、前記撮像光学系の瞳領域が、前記第1の領域と前記第2の領域との間に帯域制限を受けない撮影光束が通過する領域が挟まれる状態2Bをさらに択一的に取り得ることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記帯域制限フィルタは、前記第2の状態において、前記撮像光学系の瞳領域が、前記第1の領域と前記第2の領域との間に前記第1の帯域制限および前記第2の帯域制限の両方を受ける撮影光束が通過する領域が挟まれる状態2Cをさらに択一的に取り得ることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記帯域制限フィルタは、前記第2の状態において、前記第1の領域と前記第2の領域とが、当該撮像装置が標準姿勢であるときの上下方向位置および左右方向位置を異ならせて配置されていることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  8. AF優先モードを含む撮像モードを設定するためのモード設定部をさらに具備し、
    前記帯域制限フィルタは、前記AF優先モードが設定されているときには、前記状態2Cを取ることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  9. 通常画像撮像モードと立体視画像撮像モードとを含む撮像モードを設定するためのモード設定部をさらに具備し、
    前記帯域制限フィルタは、前記立体視画像撮像モードが設定されているときの撮影時には前記第2の状態を取り、前記通常画像撮像モードが設定されているときの撮影時には前記第1の状態を取ることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の撮像装置。
  10. 前記第1の帯域と前記第2の帯域との内の、一方の帯域は青(B)の帯域、他方の帯域は赤(R)の帯域であり、
    撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    前記姿勢検出部により検出された姿勢に応じて、前記撮像光学系の瞳領域における前記一方の帯域制限を行う領域が撮像素子から被写体に向けて左側となり、かつ前記他方の帯域制限を行う領域が撮像素子から被写体に向けて右側となるように前記帯域制限フィルタを制御するフィルタ制御部と、
    をさらに具備したことを特徴とする請求項3から請求項7の何れか一項に記載の撮像装置。
  11. 前記帯域制限フィルタは、前記撮像光学系の先端部に着脱可能に装着されるものであり、該先端部から取り外されているときに前記第1の状態を取り、該先端部に装着されているときに前記第2の状態を取ることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  12. 前記撮像素子から得られた、前記第1の帯域制限を受けた波長帯光による画像と、該第1の帯域制限を受けていない波長帯光による画像と、の位相差に基づき被写体までの距離を演算する距離演算部をさらに具備し、
    前記帯域制限フィルタは、位相差に基づく距離演算を行うときには前記第2の状態を取り、位相差に基づく距離演算を行わないときには前記第1の状態を取ることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  13. 前記撮像光学系は焦点調節用のフォーカスレンズを含み、
    前記撮像素子から得られた画像に基づき前記フォーカスレンズを駆動してコントラストAFを行うコントラストAF制御部と、
    前記距離演算部と前記コントラストAF制御部とを制御するAF制御部と、
    をさらに具備し、
    前記AF制御部は、前記距離演算部により距離演算を行わせて被写体が現在のフォーカス位置よりも遠距離側と近距離側の何れにあるかを取得し、取得した側へ前記フォーカスレンズを駆動して前記コントラストAFを行わせるように前記コントラストAF制御部を制御することを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 当該撮像装置の電源をオン/オフに操作するための電源スイッチをさらに具備し、
    前記帯域制限フィルタは、前記電源スイッチがオフに操作されたときには前記第1の状態を取ることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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