JP2013000821A - 圧縮機の切断装置および圧縮機の切断方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転台10に保持された歪な形状を有する圧縮機11にサーボモータ7を連結させ、このサーボモータ7により位置制御される切断刃1を接触させるステップと、圧縮機11に対象物用サーボモータ13を連結させ、圧縮機11に切断刃1を接触させつつ圧縮機11を回転させ、各回転角度における切断刃1の位置を記憶するステップと、圧縮機11を回転させ、各回転角において記憶された位置から切断刃1を切り込ませて圧縮機11を切断するステップとを備える。
【選択図】図1
Description
圧縮機を保持して回転させる回転台と、
圧縮機を切断する切断刃と、
この切断刃の位置を制御するサーボモータとを備えたものである。
回転台に保持された圧縮機にサーボモータにより位置制御される切断刃を接触させるステップと、
圧縮機に切断刃を接触させつつ圧縮機を回転させ、各回転角度における切断刃の位置を記憶するステップと、
圧縮機を回転させ、各回転角において記憶された位置から切断刃を切り込ませて圧縮機を切断するステップとを備えたものである。
圧縮機を保持して回転させる回転台と、
圧縮機を切断する切断刃と、
この切断刃の位置を制御するサーボモータとを備えたものなので、
歪な形状を有する圧縮機であっても、切断刃の位置制御をサーボモータにより高速でおこなうことができ、短時間で圧縮機の切断を完了することが出来る。
回転台に保持された圧縮機にサーボモータにより位置制御される切断刃を接触させるステップと、
圧縮機に切断刃を接触させつつ圧縮機を回転させ、各回転角度における切断刃の位置を記憶するステップと、
圧縮機を回転させ、各回転角において記憶された位置から切断刃を切り込ませて圧縮機を切断するステップとを備えたものなので、
歪な形状を有する圧縮機であっても、切断刃をサーボモータにより位置制御しながら圧縮機の外殻形状に高速で追従させて切断を行えるので、短時間で圧縮機の切断を完了することが出来るだけでなく、被切断対象物の幅や直径等のパラメータ入力が自動化できるので、被切断対象物の形状が変わる度に手動で入力する必要がなく、切断工程にかかる時間を大幅に短縮することが出来る。
以下、この発明の実施の形態を図を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る切断装置100の側面図であり、図2はその平面図である。
被切断対象物を切断する円板形状の切断刃1は、シャフト2により切断刃1の円中心を通され、このシャフト2を回転中心軸として回転可能に支持されている。
本実施の形態では、切断刃1を4個としているが必ずしもこの限りではない。
この切断刃1、シャフト2、板3、ブロック4で構成される機構部を、切断ユニット5と呼ぶ。
切断ユニット5の基部を構成するブロック4は、台形ネジ6のネジ軸上に設置されている。
サーボモータ7が駆動して台形ネジ6が回転すると、台形ネジ6の回転運動がネジ軸上の直線運動に変換されてネジ軸上に搬送力が生じるので、台形ネジ6のネジ軸上に設置された切断ユニット5はサーボモータ7の回転方向に合わせてネジの先端部から基端部にかけて前進および後退運動をする。
サーボモータ7には、その回転角度および回転速度を検出するエンコーダが設けられている。
検出された回転角度および回転速度は、制御装置にフィードバックされ、指令値と一致するよう制御される。
こうして4つの切断ユニット5はそれぞれが有するサーボモータ7によって、個々独立して台形ネジ6のネジ軸上の位置を制御される。
圧縮機11はレーストラック状または小判状の形状を有している。
回転台10の回転軸は、対象物用サーボモータ13と連結しており、圧縮機11を任意の回転方向に任意の速度で回転させることが可能である。
図3は、切断ユニット5が圧縮機11の外殻形状に合わせて追従している状態を表す図である。
図4は、切断装置100のブロック図である。
図5は、切断装置100を構成する制御装置14の動作フロー図である。
メモリ15は、圧縮機11の切断工程におけるサーボモータ7と対象物用サーボモータ13のそれぞれの回転角度および回転速度や、その他の切断に必要なデータを格納する記憶装置である。
制御装置14はエンコーダで検出されたサーボモータ7の回転角度から、切断ユニット5の台形ネジ6のネジ軸上の位置(以降、位置データという)を算出する演算部17を備えており、切断ユニット5を台形ネジ6の基端部まで後退させた時の位置データを初期位置としてメモリ15に格納する(ステップ3)。
この時、切断刃1の刃先が圧縮機11に接触した際の負荷で、切断ユニット5の前進が停止するように、サーボモータ7のトルク値は低く自動設定されている。
そして、4枚の切断刃1の刃先が全て圧縮機11に接触して、切断ユニット5の前進が停止した際の切断ユニット5の位置データを取得してメモリ15に格納する(ステップ5、6)。
この時、切断刃1が圧縮機11の外殻形状に合わせて刃先を追従するため、切断ユニット5は台形ネジ6のネジ軸上で前進後退運動をおこなう。
図3は、切断ユニット5が圧縮機11の外殻形状に合わせて追従する状態を示す図である。
この時、回転台10が対象物用サーボモータ13によって回転する際の回転中の各角度における切断ユニット5の位置データをメモリ15に記録する。この位置データはエンコーダの回転角で検出可能である(ステップ8)。
これにより、圧縮機11の外殻の形状を、制御装置14の演算部17によりデータ化して、メモリ15に格納することが可能となる(ステップ9)。
そして回転台10の回転速度を上げて圧縮機11を回転させ、各回転角度において圧縮機11の外殻形状をトレースした際の切断ユニット5の位置データと一致する位置に切断ユニット5の位置をサーボモータ7で制御し、且つ各切断刃1から常時均等な量の切り込みを圧縮機11に与えて切断する(ステップ10〜12)。
このトルク量制御手段16は、メモリ15内に記録されている切断時の切り込み量を維持する為に、サーボモータ7に流れる切断中の電流の増減を検知することでサーボモータ7の負荷値を検知する手段と、それに対応してトルク量の増減を制御する手段とを備えた処理部である。
例えば0.5mm/1回転の切り込み予定量をもって切断している場合において、圧縮機11の外殻が予定より強固である等の理由によって、この切り込み量が切断中に維持出来ていない場合には、0.5mmの切り込み量が得られるまでトルク量を増加させるものである(ステップ13)。
トルク量制御手段16は、このトルク量制限値を超えることがないように、動作中のサーボモータ7の負荷を監視する。
例えば、0.5mm/1回転の切り込み予定量を持って切断中に、大きな負荷が刃物Bにかかり、サーボモータ7のトルク値がトルク量制限値を超えた場合には、予め設定された切り込み量が大きく適切で無いと判断し、切り込み量の設定を例えば0.3mm/1回転となるようにトルク量を自動で減少させて調節するものである(ステップ14)。
このように負荷値をモニターして切り込み量の制御が可能なので、切断刃1への負荷を低減して刃物寿命の低下を防ぐことが可能である。
このように、切り込み量を減少させ、且つ回転台10の回転を低速化した場合でも、サーボモータ7のトルク量がトルク量制限値を超える場合には、異常状態であると判断し、切断工程を停止する(ステップ15、17、18)。
またステップ14の工程にて、切り込み量を減少させ且つ回転台10の回転を低速化させて、所定の時間経過後にサーボモータ7のトルク量がトルク量制限値以下となった場合には、通常切断処理を続行する(ステップ16)。
また、圧縮機のように形状に規格が無く、三角や四角など無数の種類の形状が存在する被切断対象物において、被切断対象物の幅や直径等の諸処のパラメータを、被切断対象物の形状が変わる度に手動で入力する必要がなく自動化されているため、切断工程にかかる時間を大幅に短縮出来る。
しかし、本実施の形態にかかる切断刃1の切断機構は、切断刃毎に独立して切り込み量の制御が可能であるので、個々の切断刃1の稼働範囲が規制されることが無く、被切断対象物の全周に渡り均一な切り込み量を与えることができ、大きな未切断箇所が生ずることが無いため、従来に比べて切断に要する時間を短縮出来る。
本実施の形態では、未切断箇所が切断課程後半で大きく残る事が無いために、このような切断刃への衝撃を低減することが出来る。
また、被切断対象物の外殻の肉厚、切断刃1の切り込み量および回転台10の回転速度を比較することにより、切断に要する時間の予測が可能になることから、リサイクル工程における工程設計が容易となる。
また切断刃1の数が多い程、切断工程に要する時間を短縮出来ることは言うまでもない。
6 台形ネジ、7 サーボモータ、8 シャフト、9 リニアガイド、10 回転台、
11 圧縮機、12 油圧チャック、13 対象物用サーボモータ、14 制御装置、
15 メモリ、16 トルク量制御手段、17 演算部、100 切断装置。
Claims (4)
- 圧縮機を保持して回転させる回転台と、
前記圧縮機を切断する切断刃と、
前記切断刃の位置を制御するサーボモータとを備えた圧縮機の切断装置。 - 前記切断刃および前記サーボモータを複数備え、
各前記切断刃の位置が互いに独立して制御される請求項1に記載の圧縮機の切断装置。 - 前記切断刃の負荷値をモニタする手段と、
前記負荷値に応じて前記サーボモータのトルクを制御する手段とを更に備えた請求項1または請求項2に記載の圧縮機の切断装置。 - 回転台に保持された圧縮機にサーボモータにより位置制御される切断刃を接触させるステップと、
前記圧縮機に前記切断刃を接触させつつ前記圧縮機を回転させ、各回転角度における前記切断刃の位置を記憶するステップと、
前記圧縮機を回転させ、各回転角において前記記憶された位置から前記切断刃を切り込ませて前記圧縮機を切断するステップとを備えた圧縮機の切断方法。
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