JP2012527859A - 電流変換器供給される三相交流機のコントロールにおける過剰電流の制限 - Google Patents
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Abstract
Description
・ この装置が、一つの構造、すなわち、制御及び/又は調整構造を備えており、
・ この構造が、ステータ磁束コントローラおよびスリップ周波数コントローラまたはこの構造が、ステータ磁束コントローラおよびトルクコントローラを備えており、
・ この構造が、第一の制限装置を備え、この制限装置が、ステータ電流のトルク形成する基本振動電流成分の制限のために、スリップ周波数コントローラまたはトルクコントローラに供給される目標値を、スリップ周波数最大値またはトルク最大値に制限するよう形成されており、
・ この構造が、第二の制限装置を備えており、この制限装置が、ステータ電流の磁束形成する基本振動電流成分の制限のために、ステータ磁束コントローラに供給される目標値が変化する速度を制限するよう形成されており、
・ この構造が、スリップ周波数最大値またはトルク最大値を、ステータ電流基本振動値のための予め定められた電流最大値に応じて、つまり、(全)ステータ電流の基本振動値の電流最大値に応じて、およびステータ電流の磁束形成する成分(d-成分)のフィルターをかけられた現状値に応じて計算することが提案される。
・ステータ電流のトルク形成する基本振動電流成分の制限のために、スリップ周波数コントローラまたはトルクコントローラに供給される目標値を、スリップ周波数最大値またはトルク最大値に制限し、
・ ステータ電流の磁束形成する基本振動電流成分を制限するために、ステータ磁束コントローラに供給される目標値が変化する速度を、最大値に制限し、
・ スリップ周波数最大値またはトルク最大値が、ステータ電流基本振動値の為の予め定められた電流最大値に応じて、および、ステータ電流の、磁束形成する基本振動電流成分(d-成分)のフィルターをかけられた現状値に応じて計算されることが提案される。
の値
と、トルク形成する電流基本振動成分
の絶対値
を供給する。その際、基本振動値に相当するならされた値、すなわちフィルターをかけられた値が、ユニットFによって生成され、そして出力される。さらにユニットFは、符号を有してフィルターをかけられた、磁束形成する電流基本振動成分
の現状値もまた部分構造Jに出力する。
に替えて、スリップ周波数目標値
を出力する。ステータ磁束コントローラの為の目標値は、両方の場合において、一つの上昇を制限された目標値
であり、その際、上昇の用語は、下降であるともまた理解される。違う表現をすると、ステータ磁束の目標値が上昇または下降する速度が、部分構造Jによって制限される。
の目標最大値および機械Nのトルクの目標値
並びに全ステータ電流基本振動値
の最大値である。
の現状値のフィルターをかけられた絶対値
と、磁束形成する電流基本振動成分
の最大値
が供給される。図3に従う実施例に基づいて詳細に記載されるように、制限装置119は、これよりステータ磁束値
の最大増加
を計算する。この出力値は、ユニット121の入力値として供給される。このユニットの別の入力値は、ステータ磁束値の目標値
である。これよりユニット121は、出力値として、上昇制限された目標値
を計算する。この目標値は、上昇速度に関してユニット119の出力値に相応して制限されている。この結果、制限装置119は、ステータ磁束値の目標値
にのみ、これが現在の作動サイクル中の最大許容上昇速度を超える場合に、制限的に作用する。
の制限された目標値と、ステータ磁束
の現状値の絶対値の間の差分を形成する。この差分は、調整ばらつきとして流コントローラ123に供給される。図1の図示中、微分器122とステータ磁束コントローラ123は、ユニットB内部に存在するが、しかしそこには表されていない。ステータ磁束の現状値の絶対値は、装置DからユニットBに供給される。
の最大値
と、磁束形成するステータ電流基本振動成分のフィルターをかけられた現状値
が供給される。フィルターをかけられた現状値
は、特に、磁束形成し、およびトルク形成する電流基本振動成分の値と異なる方法でフィルターをかけられることが可能である。装置110内部の計算は、次の式に従い行われる。
の2乗、つまり、ロータ電流固定のd-p座標系内のステータ電流指針の2乗と、d-q座標系内のステータ磁束形成する
およびトルク形成する
電流成分の2乗の和の間の関係を再現している。式1のすべての値は、基本振動に関する、つまり、ステータ電流の高振動に関しない。その際、式1中において、演算装置110の入力値または出力値である値が使用される。出力値、つまりトルク形成するステータ電流基本振動成分(q-成分)の目標最大値
で解くことにより、式2が生じる。
の一つの値を出力する。この値は、他の出力値とファクターKを掛け合わせ、ロータ流
の絶対値で割ることにより得られる。演算装置110のこれら両出力値は、演算装置112の入力値として、ステータ電流の、トルク形成する電流基本振動成分の制限の為に供給される。演算装置112はさらに、入力値として、トルク形成する電流成分
のフィルターをかけられた基本振動現状値の絶対値を含んでいる。
の目標値の最大値を発生する。この最大値は、リミッター107に供給される。このリミッターは、スリップ周波数の制限を効果的にする。このもとで、スリップ周波数の目標値
は、上述の最大値に制限されることが理解される。現在の作動サイクル中のスリップ周波数の目標値が、最大値よりも大きくないか、または、最大値の負の値よりも小さくない場合、リミッター107によって目標値の変更は行われない。そうでない場合、目標値は、最大値か、または最大値の負値に減少され、または(符号が正しく考慮され)高められる。
のスリップ周波数目標値
への換算が行われることが可能であり、そしてこの変換された値は、リミッター107に供給される前に、つまりリミッター107による制限という意味で制限されていない目標値として、ユニット105内で前もって制限されることができ、機械の傾倒防止(Kippschutz)、機械の性能制限、電流変換器入力直流電流の電流制限、及び/又は列車の車輪の起こりうるスリップに関するホイールスリップ調整を実現する。基本的に、そのような調整と制限は、リミッター107の出力値において選択的に行われることが可能である。しかしながら図2に従う実施例において示される順番は、特に有利である。
の現状値に対する差分を形成し、そしてこの差分を調整ばらつきとしてスリップ周波数コントローラ113に供給する。微分器111とスリップ周波数コントローラ113は、スリップ周波数コントローラを有するバリエーションとして図1のブロックB中に存在している。トルクコントローラの場合、リミッター107は、対応してトルクの制限された目標値を出力し、微分器11は、トルクの現状値に対する差分を形成し、そして、この差分を、入力調整ばらつきとしてトルクコントローラに供給する。
の制限の為の制限装置119の為の有利な実施形を示す。制限装置は、磁束の上昇速度を制限することによって制限を生じさせる。入力値として、磁束形成する電流(ステータ電流基本振動のd-成分)のフィルターをかけられた現状値の絶対値
と、磁束形成する基本振動電流の最大値
が、構造に供給される。シンボル中のアスタリスクは、(本明細書において)この値が目標値であることを意味する。これら両入力値は、微分器201内で、互いに差し引かれ、そして差分は、P−コントローラ203に入力信号として供給される。入力差分と乗算される比例因子によって、本実施例においては、値のスケーリングが行われる。コントローラの出力値が、制限器205に要求される。この制限器は、この入力値を上方に対しては値0に、そして下方に対しては値−1に制限する。制限器205の出力において提供される、制限された値は、表されるオプションとしての実施形に従いユニット207に供給される。このユニットは、−1から0の範囲に存在しているスケーリングされた値を、1上昇させるので、これは0から1の範囲に存在する。このようにして得られた値は、図3中において符号
によって表されている。これは、乗算器209に第一の入力信号として供給される。乗算器209の別の第二の入力信号は、ステータ磁束値
の最大増加であり、一つの予め定められたパラメータである。結果として、図2に表された実施形の制限装置の出力信号として、ステータ磁束値の増加の最大値が、現在の作動サイクルに対して得られる。この最大値
の作用形態は、図1に基づいて説明されている。
の最大目標値が提供されている。すでに記載したように、この第一の出力値は、ファクターKとの乗算されローター流
の絶対値によって除算され、スリップ周波数の適切な値へと換算される。相応する乗算器装置が、参照符号309でもって表されている。上述のファクターKは複数値の要約(Zusammenfassung)である。以下の式3が、演算装置110の両出力値とファクターKを形成する値の間の関係を表している。
と、この成分の基本振動値のフィルターをかけられた絶対値
が供給される。微分器401は、入力値の差分を形成し、そしてこの差分を調整ばらつきとしてコントローラ403に供給する。このコントローラは、本実施例においてはPI−コントローラである。磁束形成する電流成分(図3参照)の制限の為のP−コントローラを使用するのと反対に、トルク形成する電流成分の制限の為に、追加的な積分動作を有するPI―コントローラが好ましい。
でもって表される加算器401の出力値は、値領域0から1の範囲に制限される。乗算器409によって、この値
は、後設置された乗算器409によって、演算装置110の第二の出力値、スリップ周波数の最大目標値
と乗算されるので、適当に制限されたスリップ周波数の最大の目標値
が得られる。図2に基づいて記載されるように、この出著口は、リミッター107に供給される。
が増加する。q軸、垂直軸にそって、ステータ電流のトルク形成する成分
が増加する。
に相当している。原点から出発し、象限を通って延び、そして電流の各要求に対応する電流空間位相ベクトル(電流ベクトルとも称す)は、よって、四分円を超えて外へ延びることがない。符号2,4および5で表された電流位相ベクトルが、この場合にあたる。よって、本発明に係る制限調整が介入し、そして、さらに詳細に説明するように、この電流空間位相ベクトルを減少させる。その際、各電流空間位相ベクトルの絶対値のみならず、運転状態に応じてその方向も変更されることが可能である。
で表されている。符号1および3で表されている電流位相ベクトルの二つは、確かに、全電流基本振動値
の最大許容できる四分円内で終わっている。しかしながらこれらは、箇所
の辺りで、垂直な破線を超えて突出し、すなわち、最大許容できる磁束形成する基本振動電流の境界値を越えている。さらに詳細に説明されるように、これら電流空間位相ベクトルは、磁束形成する電流成分
の減少のみによって、許容できる電流空間位相ベクトルに制限される。
の最大値もまた存在する。本発明の有利な実施形に従い、流変更の際に境界値を守ることは、独立した制限コントローラによって保障される(図2および3参照)。(図3の実施例においてP−コントローラを有する)この制限コントローラの機能方式を前提として、境界値は、しかしながら一時的に少なくともわずかに越えられることが可能である。
は越えられている。したがって、独立したコントローラの機能方式によって、電流は相応して1'でもって表される電流ベクトルに減少される。
を越えないということは、磁束形成する成分の制限によってのみ行われる。1および3の場合は、その先端が、d-q座標系の第一象限の領域内に存在する要求された電流ベクトルを有している。この先端は、「qプライオリティ」と表されている。今記載した通り、要求される電流ベクトルを許容される電流ベクトルに減少する際に、q-成分は、つまりトルク形成する電流成分
は影響をうけない。よって、こられらは、磁束形成する電流成分
に対してプライオリティを有している。qプライオリティを有するこの領域は、磁束形成する電流成分の最大値
の左方で終了している。この領域は、上方では、qプライオリティによって、最大値線の点線によって
から四分円とともに推移する水平線の辺りで終了している。qプライオリティを有するこの領域の直上、
のための垂直破線の右側で同様に、プライオリティを有さない領域が存在している。要求される電流空間位相ベクトルの先端が、この領域中にある場合、電流空間位相ベクトルは、ステータ電流のd-成分もq-成分も変化しつつ減少される。空間位相ベクトルのこの種の制限は、角度の正しい制限ともまた称される。二つの例が、図6の図中でこれに対応している。要求される電流空間位相ベクトル4の場合、この電流空間位相ベクトルは、全ステータ電流の最大値の四分円と、まさにqプライオリティを有する領域とプライオリティを有さない領域(「プライオリティ無し」)の境界線の辺りで交差している。制限によって磁束形成する電流の最大値に制限することによって、および全ステータ電流の最大値に制限することによって、まさにこの、電流空間位相ベクトル4と四分円の交点の辺りで終了する電流空間位相ベクトルが達成されるので、4の場合は、方向の変更、つまり上述したような角度の正しい制限が、電流位相ベクトルにおいて行われる。
103 装置
105 ユニット
107 リミッター
109 ユニット
110 演算装置
111 微分器
112 制限装置
113 スリップ周波数コントローラ
119 制限装置
121 第二の制限装置
122 微分器
123 ステータ磁束コントローラ
201-209 調整装置
301 二乗器
305 微分器
307 演算装置
309 乗算器装置
401-409 調整装置
の最大値
と、磁束形成するステータ電流基本振動成分のフィルターをかけられた現状値
が供給される。フィルターをかけられた現状値
は、特に、磁束形成し、およびトルク形成する電流基本振動成分の値と異なる方法でフィルターをかけられることが可能である。装置110内部の計算は、次の式に従い行われる。
に相当している。原点から出発し、象限を通って延び、そして電流の各要求に対応する電流空間位相ベクトル(電流ベクトルとも称す)は、よって、四分円を超えて外へ延びることがない。符号2,4および5で表された電流位相ベクトルが、この場合にあたる。よって、本発明に係る制限調整が介入し、そして、さらに詳細に説明するように、この電流空間位相ベクトルを減少させる。その際、各電流空間位相ベクトルの絶対値のみならず、運転状態に応じてその方向も変更されることが可能である。
で表されている。符号1および3で表されている電流位相ベクトルの二つは、確かに、全電流基本振動値
の最大許容できる四分円内で終わっている。しかしながらこれらは、箇所
の辺りで、垂直な破線を超えて突出し、すなわち、最大許容できる磁束形成する基本振動電流の境界値を越えている。さらに詳細に説明されるように、これら電流空間位相ベクトルは、磁束形成する電流成分
の減少のみによって、許容できる電流空間位相ベクトルに制限される。
は越えられている。したがって、独立したコントローラの機能方式によって、電流は相応して1'でもって表される電流ベクトルに減少される。
を越えないということは、磁束形成する成分の制限によってのみ行われる。1および3の場合は、その先端が、d-q座標系の第一象限の領域内に存在する要求された電流ベクトルを有している。この先端は、「qプライオリティ」と表されている。今記載した通り、要求される電流ベクトルを許容される電流ベクトルに減少する際に、q-成分は、つまりトルク形成する電流成分
は影響をうけない。よって、こられらは、磁束形成する電流成分
に対してプライオリティを有している。qプライオリティを有するこの領域は、磁束形成する電流成分の最大値
の左方で終了している。この領域は、上方では、qプライオリティによって、最大値線の点線によって
から四分円とともに推移する水平線の辺りで終了している。qプライオリティを有するこの領域の直上、
のための垂直破線の右側で同様に、プライオリティを有さない領域が存在している。要求される電流空間位相ベクトルの先端が、この領域中にある場合、電流空間位相ベクトルは、ステータ電流のd-成分もq-成分も変化しつつ減少される。空間位相ベクトルのこの種の制限は、角度の正しい制限ともまた称される。二つの例が、図6の図中でこれに対応している。要求される電流空間位相ベクトル4の場合、この電流空間位相ベクトルは、全ステータ電流の最大値
の四分円と、まさにqプライオリティを有する領域とプライオリティを有さない領域(「プライオリティ無し」)の境界線の辺りで交差している。制限によって磁束形成する電流の最大値に制限することによって、および全ステータ電流の最大値に制限することによって、まさにこの、電流空間位相ベクトル4と四分円の交点の辺りで終了する電流空間位相ベクトルが達成されるので、4の場合は、方向の変更、つまり上述したような角度の正しい制限が、電流位相ベクトルにおいて行われる。
Claims (8)
- 三相電流変換器(C)により供給される三相交流機(N)を運転するための制御及び/又は調整装置において、
・ この装置が、構造(A)、すなわち、制御及び/又は調整構造を備えており、
・ この構造(A)が、ステータ磁束コントローラ(123)およびスリップ周波数コントローラ(113)または構造(A)が、ステータ磁束コントローラ(123)およびトルクコントローラを備えており、
・ この構造(A)が、第一の制限装置(107)を備え、この制限装置が、トルクを形成するステータ電流
、つまり機械(N)のステータを通る電流の基本振動電流成分
の制限のために、スリップ周波数コントローラ(113)またはトルクコントローラに供給される目標値
を、スリップ周波数最大値
またはトルク最大値に制限するよう形成されており、
・ この構造(A)が、第二の制限装置(121)を備えており、この制限装置が、磁束形成するステータ電流
の基本振動電流成分
の制限のために、ステータ磁束コントローラ(123)に供給される目標値が変化する速度を制限するよう形成されており、
・ この構造(A)が、スリップ周波数大最大
またはトルク最大値を、ステータ電流のステータ電流基本振動電流値のための予め定められた電流最大値
に応じて、および、磁束形成するステータ電流の基本振動電流成分の、フィルターをかけられた現状値
に応じて計算するよう形成されていることを特徴とする前記装置。 - 三相交流機(N)が、非同期機械であること、およびその際、構造(A)が、ステータ磁束コントローラ(123)およびスリップ周波数コントローラ(113)を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の制御及び/又は調整装置。
- ステータ磁束コントローラ(123)およびスリップ周波数コントローラ(113)を使用しつつ、またはステータ磁束コントローラ(123)およびトルクコントローラを使用しつつ、三相電流変換器(C)によって供給される三相交流機(N)を運転するための方法において、
・ステータ電流、つまり機械(N)のステータを通る電流の、トルク形成する基本振動電流成分の制限のために、スリップ周波数コントローラ(113)またはトルクコントローラに供給される目標値
を、スリップ周波数最大値
またはトルク最大値に制限し、
・ ステータ電流の磁束形成する基本振動電流成分を制限するために、ステータ電流コントローラ(123)に供給される目標値
を変更する速度を、最大値
に制限し、
・ スリップ周波数最大値
またはトルク最大値が、ステータ電流のステータ電流基本振動値の為の予め定められた電流最大値
に応じて、および、ステータ電流
の、磁束形成する基本振動電流成分のフィルターをかけられた現状値
に応じて計算されることを特徴とする方法。 - 三相交流機が、非同期機械であること、およびその際、当該機械が、ステータ磁束コントローラ(123)およびスリップ周波数コントローラ(113)を使用のもと制御され及び/又は調整されることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
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