JP2012519740A - 多糖誘導体の調製方法 - Google Patents

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Abstract

イオン性液体の存在下において、エステル化試薬、エーテル化試薬又はシリル化試薬によって、多糖又はその誘導体をエステル化、エーテル化又はシリル化する方法であって、
(a)該方法は不均一反応条件下で行なわれ、かつ
(b)イオン性液体の量が多糖又はその誘導体に基づいて2重量%から25重量%である、
上記方法。

Description

本発明は、イオン性液体を使用して多糖類又はそれらに関連する構造を誘導体化する方法に関する。
天然の高分子である多糖類及び化学的に及び物理的に修飾された多糖類は、工業における幅広い異なる分野において、重要性が増してきている。
セルロースの化学的な誘導体化においては、例えばN,N−ジメチルアセトアミド−LiCl(El Seoud、O.A.Marsonら著、Macromolecular Chemistry and Physics,2000,882参照)又はジメチルスルフォキシド/TBAF(T.Heinze、R.Dicke、A.Koschella著、Macromolecular Chemistry and Physics,2000,201、627参照)等の溶媒系が、均一系合成レジームによく利用されている。そのような反応レジームの欠点としては、種々の副反応及び使用する溶媒によってもたらされる作業の困難性が挙げられる。さらに、誘導体化する高分子の使用しうる最大濃度が非常に低く、20重量%より小さい。
例えば1−N−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド(BmimCl)(T.Heinze,S.Barthel著Green Chemistry,2006,8,301参照)、1−N−アリル−3−メチルイミダゾリウムクロリド(AmimCl)(Y.Cao、J.Wu、T.Meng著、Carbohydrate Polymers,2007,69,665参照)又は1−N−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド(EmimC)等のイオン性液体(ILs)は、セルロース用の溶媒として、近年その重要性を増してきている。例えば、スターチ(でんぷん)等、その他の多糖類の化学反応のためのイオン性液体の使用については、検討している論文(A.Biswas,R.L.Shogren,Carbohydrate Polymers,2006,66,546及びD.G.Stevenson,A.Biswas,Carbohydrate Polymers,2007,67,21)及び特許(WO2007/147813及びWO2005/023873)は、わずかしか存在しない。反応媒体としてのイオン性液体の使用により、既に上記で述べた従来の溶媒の欠点を回避することが可能となっている。しかしながら、大規模なスケールでの多糖誘導体合成のためのイオン性液体の使用は、多種のイオン性液体が環境へ有害かつ毒性なものとして分類されていること、及び、特に高価であること、という要因により、限定されている。
セルロース・アセテート類及びスターチ・アセテート類等、多糖エステルの合成のための適した合成経路は、T.Mark,Mehltretter,Starch/Starke,1972,3,73;T.Heinze Liebert,Cellulose,2003,10,283;及びWO98/07755に記載されている。これらの記載の多くにおいて、対応する酸塩化物又は酸無水物がエステル化試薬として、酸性又は塩基性触媒と共に使用される;中でも、G.Reinisch,U.Radics,Die Angewandte Makromolekulare Chemie,1999,4070,113を参照。セルロース・アセテートの工業スケールでの合成についても同様であり、A.Hummel,Macromolecular Symposia,2004,208,61に記載されている。
2−ヒドロキシアルキルスターチ類等の多糖エーテルの合成、又は、例えばセルロースのシリル化は、通常、事前に多糖を活性化する必要がある。スターチの場合には、単に、水性アルカリ性媒体にスターチを溶解させることによって行なわれ、その後エステル化試薬を加えることができる(F.Bien,B.Wiege,Starch/Starke,2001,53,301)。
これに対し、セルロースの活性化はより複雑となる傾向がある。セルロースのシリル化については、液体アンモニアによる事前の活性化が必要である(W.Mormann,Cellulose,2003,10,271)。次いで、この不均一系に対しシリル化試薬を加え、セルロースがシリル化される。シリル化試薬による転換を目的とするセルロースの活性化工程は、イオン性液体中へのセルロースの溶解及びそれに次ぐシリルセルロース誘導体への反応によって、均一系にて行なうこともできる(WO2007/056044)。この方法の欠点は、イオン性液体へのセルロースの溶解性が限られていることであり、前記の限界が生じることとなる。
イオン性液体の触媒としての使用は、特に無機化学において知られているが、有機化学においてもまた知られている(P.Wasserscheid,T.Welton,Ionic liquids in synthesis,2nd Edition,Volume 2,2008及びH.Zang, F.Xu,Green Chemistry,2007,9,1208参照)。
多糖の化学において、エステル化、エーテル化及び加水分解反応については刊行物がある。これらの刊行物おいては、天然の高分子がイオン性液体中に溶解されるものの、このような高分子がイオン性液体中へ限られた溶解度しか有していないことから、イオン性液体が高い質量分率を有することとなる。
したがって、本発明の目的は、多糖類又はその誘導体のエステル化、エーテル化又はシリル化の方法であって、液体反応媒体を少量使用し、目的とする誘導体化又は水酸基の完全な置換を可能とする方法を提供することである。本発明のさらなる目的は、高いコスト及び手間をかけずに、液体反応媒体を回収し得る、置換多糖類の単純な取扱いを可能とすることである。
本発明の知見は、多糖類又はその誘導体の置換が、イオン性液体を少量しか使用しない不均一系反応レジームにて行い得ることである。
したがって、本発明は、イオン性液体の存在下において、エステル化試薬、エーテル化試薬又はシリル化試薬によって、多糖又はその誘導体をエステル化、エーテル化又はシリル化する方法であって、イオン性液体の量が多糖類又はその誘導体に基づいて2〜24重量%である方法に関する。
本発明の方法は、好ましくは、活性化のための前処理工程(例えばセルロースの場合の水性アルカリ性媒体の使用)を省略する。さらに、本発明の方法は不均一系で行なうことが好ましい。
代替的に、本発明は以下のように記述することができる:
イオン性液体の存在下において、エステル化試薬、エーテル化試薬又はシリル化試薬によって多糖又はその誘導体をエステル化、エーテル化又はシリル化する方法であって、不均一系で行なわれる方法。
上記段落に規定される方法は、好ましくは、多糖又はその誘導体に基づいて2〜25重量%のイオン性液体量の下で行なわれる。本発明の方法において、活性化のための前処理工程(例えばセルロースの場合の水性アルカリ性媒体の使用)が存在しないことがさらに好ましい。
示される二つのプロセス技術の結果、単純なプロセス操作により、多糖類又はその誘導体の完全な又は実質的に完全な置換を実行することができ、また、イオン性液体を回収することができ、これにより更なるプロセスサイクルにおいて再利用することができる。このような、多糖の化学におけるイオン性液体の新たな態様による使用の結果、毒性があり、また、環境に有害なイオン性液体の使用を最小限に留めることができ、これにより比較的大きなスケールでの誘導体化が可能となる。さらに、本発明の方法により、特に鎖長が短いスターチ・エステルの合成の場合において、高い試薬収率が達成され、これにより、目標とする置換度を正確に導くことができる。結果として、従来の合成法と比較して、イオン性液体の使用が削減されるのみならず、エーテル化試薬、エステル化試薬又はシリル化試薬等の置換試薬の量も削減することができる。
本発明では、不均一系の操作レジーム又は不均一系の反応条件とは、イオン性液体中に完全には溶解していない多糖類又はその誘導体の反応を意味する。エステル化、エーテル化又はシリル化の前又はその間において、多糖類又はその誘導体は、バッチの総重量に基づいて、好ましくは50重量%以下、すなわち10重量%〜50重量%、より好ましくは40重量%以下、すなわち10重量%〜40重量%、さらに好ましくは30重量%以下、すなわち10重量%〜30重量%の範囲で溶解している。
本発明の重要な特徴は、多糖の化学において公知の置換方法と異なり、イオン性液体を特に少量のみ使用する点である。したがって、イオン性液体の量については、多糖又はその誘導体に基づいて、30重量%以下、好ましくは2重量%から30重量%で特に好ましくは2重量%から25重量%、さらに特に好ましくは2重量%から20重量%で特に好ましくは2重量%から15重量%、例えば2重量%から10重量%であることが好ましい。
イオン性液体が、多糖又はその誘導体の無水グルコース単位(AGU)に対し、特定のモル比で加えられる場合に、良好な結果が達成される。1無水グルコース単位は、グルコース単位あたりの水酸基の量を示す。例えば、セルロースの1無水グルコース単位は、3つの水酸基を有する。したがって、多糖又はその誘導体の無水グルコース単位あたり、好ましくは0.016から1.35モル当量、より好ましくは0.017から1.30モル当量、さらに好ましくは0.020から1.0モル当量で特に好ましくは0.08から0.90モル当量のイオン性液体を使用することが好ましい。
反応温度は、好ましくはイオン性液体の融点より高いが、好ましくは200℃を超えない。特に適した温度は100から150℃の間であるが、特に好ましいのは120から135℃の間である。
反応時間は望ましい置換度に特に依存する。置換度(Degree of substitution,DS)は無水グルコース単位中、反応した水酸基数の平均を示す。したがって、目的とする置換度が高ければ高いほど、反応時間は長くなる。原則として、反応時間は24時間以下であることが好ましいが、より好ましくは4時間以下である。特に適した反応時間は、30分から3.5時間の間である。
エステル化試薬、エーテル化試薬又はシリル化試薬の量は、望ましい置換度に高度に依存する。他方、本発明の特徴は、公知の多糖の置換方法に比べ、置換試薬の使用量がかなり少ない点である。したがって、エステル化試薬、エーテル化試薬又はシリル化試薬の使用量は、無水グルコース単位あたり5.5モル当量以下、より好ましくは無水グルコース単位あたり4.5モル当量以下、特に無水グルコース単位あたり4.0モル当量以下である。一つの好ましい態様において、無水グルコース単位に対し化学量論量の置換試薬が使用される。
本発明の方法は、原則として全ての多糖類及びその誘導体に適用することができる。本発明の方法は、特に、スターチ、セルロース、キシラン及びキトサンからなる群から選択される多糖類及びその誘導体のエステル化、エーテル化及びシリル化に適している。
イオン性液体は、特に、100°未満の温度で液体である塩類である。イミダゾリウム化合物、ピリジニウム化合物、テトラアルキルアンモニウム化合物及びそれらの混合物からなる群から選択されるイオン性液体を使用することが好ましい。特に本発明のイオン性液体として好ましいものは、1−N−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド、1−N−アリル−3−メチルイミダゾリウムクロリド及び1−N−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリドである。1−N−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリドの使用が特に有利であることが分かっている。
使用する置換試薬に関しては、特に制限はない。しかしながら、CからC20のアルキル酸無水物、例えばCからCのアルキル酸無水物、及び、CからC21の塩化アルカノイル、例えばCからCの塩化アルカノイルからなる群から選択されるエステル化試薬の使用が特に有用であることが証明されている。これらのうち、無水酢酸又は無水プロピオン酸が特に適切であることが見出された。
エーテル化が行なわれる場合、CからC20のアルキルエポキシド、例えばCからCのアルキルエポキシドが特に適切であると見出された。さらに、かかるアルキルエポキシドはさらに官能基化されていてもよい。例えば、CからCアルキルエポキシドは、エーテル基、アリル基、ビニル基及び四級窒素基からなる群から選択される少なくとも一つの追加の官能基を含むことが好ましい。
シリル化についても同様に、考えうる全てのシリル化試薬を使用できる。しかしながら、式(I)

(式中、R、R及びRは互いに独立してCからC12のアルキル、CからC12のアルケニル及びCからC12のアルキニルからなる群から選択されるラジカルを表し、これらのラジカルは官能基を含むことができ、Xは−NH−SiR、−N(CHCH及び−N=C(CH)−O−Si(CHからなる群から選択され、但しR、R及びRは互いに独立してCからC12のアルキル、CからC12のアルケニル及びCからC12のアルキニルからなる群から選択される。)
のシリル化試薬の使用が特に有利のようである。
特に有用であることが見出されたシリル化試薬は、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン(HMDS)である。
本発明の方法は、標準的なプロセス条件の下、すなわち反応器系の中で行なわれる。代替的に、多糖類又はその誘導体の置換はマイクロ波反応装置中で行なわれる。
本発明の方法は例によって詳細に説明されるが、かかる例によって限定されるものではない。
例1:スターチ・プロピオネートの合成−AGUあたり1.2モル当量のBmimClの使用−
スターチ(105℃で少なくとも15時間乾燥させたもの)を1.2モル当量の1−N−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド及び4.5モル当量の無水プロピオン酸と共に、適切な丸底フラスコ中、油浴によって、攪拌しながら130℃まで加熱した。同反応温度に到達した後、反応時間は4時間であった。AGUあたり1.2モル当量のBmimClを使用した際、3時間経過後、反応混合物は黄色っぽい透明を呈した。反応時間の終了後、反応溶液を室温まで冷却し、生成物をエタノールから沈殿させた。生成物を多数回エタノールで洗浄し、減圧下で乾燥させた。
生成物は、2.9の置換度(13C−NMRにより測定した)を有するスターチ・プロピオネートであり、アセトン、酢酸エチル及びジクロロメタンに可溶性であるが、水及びエタノールには不溶性であった。
例1に説明した合成と同様に、BmimClの濃度を変えて、スターチ・プロピオネートの合成を複数行なった。結果を表1に示す。触媒として、AGUあたり0.33モル当量のBmimClを使用した際の反応速度論を図1に示す。
表1:例1(4.5モル当量の無水物を使用)に記載された合成条件の下、BmimClの濃度変化に応じて得られたスターチ・プロピオネートの置換度。(例1の方法;BmimCl分のみ変化させた)

** D.Klemm,B.Philipp,T.Heinze,U.Heinze,W.Wagenknecht:Comprehensive Cellulose Chemistry,Wiley-VCH,Volume 1,1998,Appendix p.235による滴定により測定した。
例2:スターチ・アセテートの合成−AGUあたり0.33モル当量のBmimClの使用−
スターチ(105℃で少なくとも15時間乾燥させたもの)を0.33モル当量の1−N−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド及び4.5モル当量の無水酢酸と共に、適切な反応器中、攪拌しながら130℃まで加熱した。同反応温度に到達後、反応時間は4時間であった。反応時間が終了した後、反応溶液を室温まで冷却し、生成物をエタノールから沈殿させた。生成物を多数回エタノールで洗浄し、減圧下で乾燥させた。
生成物は、2.8の置換度を有するスターチ・アセテートであり、アセトン、酢酸エチル及びジクロロメタンに可溶性であったが、水及びエタノールには不溶性であった。エステル化の速度論を図1に示す。
表2は、無水グルコース単位あたりのBmimClのモル当量を変化させた場合のアセテート置換において達成された置換度を示す。
表2:例2(4.5モル当量の無水物を使用)に記載の合成条件の下、BmimClの濃度を変化させた際にスターチ・アセテートについて達成された置換度
例3:スターチ・プロピオネートの合成−空気乾燥スターチの使用−
例1に記載の合成方法と同様にして、空気乾燥スターチ(固体含有量88.9%)を、AGUあたり4.5モル当量の無水プロピオン酸及びAGUあたり0.33モル当量の1−N−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリドと反応させた。生成物は、2.0の置換度を有するスターチ・プロピオネートであり、アセトン、酢酸エチル及びジクロロメタンに可溶性であるが、水及びエタノールには不溶性であった。
例4:スターチ・アセテートの合成−AGUあたり0.075モル当量のBmimClの使用:反応時間24時間−
0.075モル当量の1−N−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド及び4.5モル当量の無水酢酸をスターチ(105℃で少なくとも15時間乾燥させたもの)と共に、適切な丸底フラスコ中、攪拌しながら130℃まで加熱した。同反応温度に到達後、反応時間は24時間であった。反応時間終了後、茶色の均一系の反応溶液を室温まで冷却し、生成物をエタノールから沈殿させた。生成物を多数回エタノールで洗浄し、減圧下で乾燥させた。
生成物は、3.0の置換度を有するスターチ・アセテートであり、アセトン、酢酸エチル及びジクロロメタンに可溶性であるが、水及びエタノールには不溶性であった。
例4に記載の反応レジームに従い、BmimClのモル当量をさらに減らし、BmimClの量を関数として置換度を調べた。表3に結果をまとめた。
表3:反応時間の増加により得られた置換度
例5:スターチ・アセテートの合成−反応温度の変化−
例2に記載の方法と同じ方法にて合成を行なったが、反応温度を85℃に下げた。生成物は0.6の置換度を有するスターチ・アセテートであった。
例6:酢酸を使用したエステル化によるスターチ・アセテートの合成
スターチ(105℃で少なくとも15時間乾燥させたもの)を0.15モル当量の1−N−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド及び6モル当量の酢酸と共に、適切な反応器中、攪拌しながら130℃まで加熱した。同反応温度に到達後、反応時間は18時間であった。反応時間が終了後、反応溶液を室温まで冷却し、生成物をエタノールから沈殿させた。生成物を多数回エタノールで洗浄し、減圧下で乾燥させた。得られたスターチ・アセテートは0.5の置換度を有していた。
例7:スターチ・アセテートの合成−Ac Oのモル当量の変化−
この目的ため、例2に記載のとおり合成を行なった。初めに無水グルコース単位あたりの無水酢酸のモル当量のみを変化させた。この実験に続いて、無水物及びILの量を減じたさらなる実験が行なわれた。使用量及び達成された置換度を表4にまとめる。
表4:AcOの使用量を減じた後に得られた置換度
例8:スターチ・アセテートの合成−イオン性液体の変化−
この目的のため、例2に記載のとおり、スターチ(105℃で少なくとも15時間乾燥させたもの)を、AGUあたり0.33モル当量の各イオン性液体と共に、AGUあたり4.5モル当量の無水酢酸と反応させた。
結果は表5にまとめる。
表5:異なるイオン性液体を使用して得られたスターチ・アセテートの置換度
例9:マイクロ波反応装置中でのスターチ・アセテートの合成
マイクロ波反応装置中、スターチ(105℃で少なくとも15時間乾燥させたもの)を無水酢酸及びBmimClと反応させてスターチ・アセテートを得た。この場合の加熱は、10分間にわたって内部温度130℃まで行なわれ、冷却は30分間にわたって室温まで行なわれた。より正確な反応条件及び結果を表6に示す。
表6:マイクロ波加熱/冷却ユニットを用いて達成された置換度
例10:アリル−2−ヒドロキシプロピルスターチの合成
AGUあたり0.1モル当量のBmimCl及びAGUあたり7モル当量のアリルグリシジルエーテルを、スターチ(105℃で15時間乾燥したもの)と共に、適切な丸底フラスコ中、攪拌しながら100℃まで加熱した。反応温度に到達した後、反応時間は4時間であった。反応時間が終了した際、反応バッチを室温まで冷却し、生成物をエタノールから沈殿させた。生成物を多数回エタノールで洗浄し、減圧下で乾燥させた。生成物は0.2の置換度を有するアリル−2−ヒドロキシプロピルスターチであった。
例11:セルロースアセテート類の合成
セルロースからセルロース・アセテートへのエステル化反応について、様々な反応条件をテストした。1つの反応レジームでは微結晶セルロース(DPCuen=260;105℃で乾燥、>15時間)をAGUあたり1.2モル当量のBmimCl及び8.7モル当量の無水酢酸と、適切な反応器中、2時間、130℃で反応させた。それに続き、反応バッチ中の生成物を室温まで冷却し、エタノールから沈殿させ、中性になるまで洗浄した。アセテート基の置換度は1.2であった。
表7は、さらなる反応条件及びセルロース・アセテートの調製において種々のバッチについて達成された置換度を示す。
表7:反応条件及びセルロース・アセテートの調製について達成された置換度
例12:メチルセルロース・アセテートの合成
メチルセルロース(Methocel(商標)、メトキシ含有量27.5%〜32%)を無水酢酸10.6モル当量と共に適切な反応器に入れ、無水グルコース単位あたり0.1モル当量のBmimClと混合した。反応バッチを130℃に加熱し、次いで同温度で4時間反応を継続した。室温への冷却後、生成物を水性媒体から沈殿させ、中性になるまで洗浄した。生成物はDSアセテート=0.6のメチルセルロース・アセテートであり、これは水又はアセトンに不溶性だがDMSOには可溶性であった。
例13:トリメチルシリルセルロースの合成
丸底フラスコ中、微結晶セルロース(DPCuen=260;105℃で乾燥、>15時間)をBmimClを触媒として使用して1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン(HMDS)と125℃にて反応させることにより、トリメチルシリルセルロースを得た。次いで反応バッチをエタノールから沈殿させ、処理した。より正確な実験条件及び結果は表8にまとめた。
表8:トリメチルシリルセルロースの調製についての反応条件及び置換度

*** 固体13C−NMRにより測定した。
示した全てのトリメチルシリルセルロースはジクロロメタンに可溶性であった。
例14:キトサン・プロピオネートの合成
キトサン(脱アセチル化度:90%;105℃で15時間乾燥)及びAGUあたり7.5モル当量の無水プロピオン酸を、AGUあたり0.5モル当量の1−N−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリドと共に、適切な反応器に入れ130℃まで加熱した。続いて、同反応温度に到達した15分後、AGUあたり3.3モル当量の無水プロピオン酸をさらに反応混合物へ添加した。反応時間は24時間であった。反応時間終了後、茶色の反応混合物を室温まで冷却し、エタノール中へ入れた。生成物は、多数回エタノールで洗浄し、減圧下で乾燥した。これにより、DSプロピオネート=1.5***を有する黄色っぽい生成物が得られた。
例15:キシラン・エステルの合成
キシラン(105℃で15時間乾燥)をAGUあたり0.33モル当量のBmimCl及び対応する無水物と130℃で4時間反応させた。表9は置換度及び得られた試薬収率を示す。
表9:キシランエステル化の合成条件及び結果
例1及び2に特定される反応条件下において、AGUあたり0.33モル当量のBmimClを使用した場合のそれぞれのエステル置換の置換についての反応速度論。

Claims (13)

  1. イオン性液体の存在下において、エステル化試薬、エーテル化試薬又はシリル化試薬によって、多糖又はその誘導体をエステル化、エーテル化又はシリル化する方法であって、
    (a)該方法は不均一反応条件下で行なわれ、かつ
    (b)イオン性液体の量が多糖又はその誘導体に基づいて2重量%から25重量%である、
    上記方法。
  2. 多糖又はその誘導体の無水グルコース単位(AGU)あたり、0.017から1.3モル当量のイオン性液体を使用する、請求項1に記載の方法。
  3. 多糖又はその誘導体が、エステル化、エーテル化又はシリル化の前及びその間において、完全には溶解していない、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 多糖又はその誘導体が、エステル化、エーテル化又はシリル化の前又は間において、バッチの全重量に基づいて50重量%以下の量溶解している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 反応温度がイオン性液体の融点よりも高いが、200℃以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 反応時間が24時間以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 多糖又はその誘導体が、スターチ、セルロース、キシラン及びキトサンからなる群から選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. イオン性液体がイミダゾリウム化合物、ピリジニウム化合物、テトラアルキルアンモニウム化合物及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. エステル化試薬が、CからC20のアルキル酸無水物及びCからC21の塩化アルカノイルからなる群から選択される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. エーテル化試薬がCからCのアルキルエポキシドである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. エーテル化試薬がCからCのアルキルエポキシドであり、該アルキルエポキシドがエポキシドに加え、エーテル基、アリル基、ビニル基及び四級窒素基からなる群から選択される少なくとも一つのさらなる官能基を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. シリル化試薬が式(I):

    (式中、R、R及びRは互いに独立してCからC12のアルキル、CからC12のアルケニル及びCからC12のアルキニルからなる群から選択されるラジカルを表し、
    Xは−NH−SiR、−N(CHCH及び−N=C(CH)−O−Si(CHからなる群から選択され、但しR、R及びRは互いに独立してCからC12のアルキル、CからC12のアルケニル及びCからC12のアルキニルからなる群から選択される。)
    を有する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. マイクロ波反応装置中で行なわれる、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
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