JP2012514037A - ジビニルアレーンジオキサイドの製造方法 - Google Patents

ジビニルアレーンジオキサイドの製造方法 Download PDF

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Abstract

溶媒及び触媒の存在下に、ジビニルベンゼンなどのジビニルアレーンを過酸化水素と反応させてジビニルアレーンジオキサイドを形成することを含んでなり、前記過酸化水素が反応混合物中にジビニルアレーン1モル当たり等モル比又は過剰で存在させる、ジビニルアレーンジオキサイドの製造方法。

Description

本発明は、ジビニルアレーンジオキサイドの製造方法、特にジビニルベンゼンに由来するジビニルアレーンジオキサイドの製造方法に関する。
ジビニルアレーン(divinylarenes)、特にジビニルベンゼン(DVB)に由来するジビニルアレーンジオキサイド、特にジビニルベンゼンジオキサイド(DVBDO)などは、反応性希釈剤又は主たるエポキシ樹脂マトリックスとしてエポキシ熱硬化性配合物中に使用できるジエポキシドの類である。DVBDO自体は、液体粘度が非常に低い(例えば約20mPa−s未満)ので、低粘度のエポキシ配合物の製造に特に有用である。DVBDOから製造されたエポキシ配合物は、例えばコーティング、複合材料及び成形用組成物の分野での使用に適当な種々の他の製品の製造において中間体として有用である。
過酸化水素(H22)を用いるDVBDOの製造方法は既に知られている。しかし、これらの既知の先行技術の方法は、いずれも、高収率で効率的且つ経済的にDVBDOを生成させることができない。例えば非特許文献1に記載された方法は、モリブデン触媒と硝酸ナトリウム又は硫酸ナトリウム添加剤を使用し、この方法では、生成物が不安定であり且つ触媒が失活されるため、DVBDOの収率は10%未満である。特許文献1は、30%の収率でDVBDOを生成する方法を開示している。
先行技術において知られている前記方法は、DVBDOを高収率で(例えば30%超の収率で)、与えるのに成功していない。その上、先行技術の方法は、アセトアミド又は酢酸などの不所望な副生成物を共生成することなく、DVBDOを生成するものではない。
特開平9−286750号公報
Inoueら、Bull.Chem.Soc.Jap.、1991年、64巻,3442頁
従って、不所望な副生成物を共生成することなく、H22を用いる、ジビニルアレーンジオキサイド、特にジビニルベンゼンに由来するジビニルアレーンジオキサイドの製造方法であって、ジビニルアレーンジオキサイドを高収率で、経済的且つ効率的に生成させる方法を提供することが望まれている。
本発明は、触媒及び溶媒の存在下に、過酸化水素などの酸化剤を用いるジビニルアレーンジオキサイドの製造方法に関し、この方法は、不所望な副生成物の共生成を最小限に抑えるか又は本質的に排除するような条件下で、実施する。また、本発明の方法は、有利なことに、ジビニルアレーンジオキサイドを高収率で、例えば約30%超の収率で生成させる。
本発明の一態様においては、触媒及び溶媒の存在下に、過酸化水素を酸化剤として用いてジビニルアレーンの触媒エポキシ化を実施して、ジビニルベンゼンジオキサイドなどのジビニルアレーンジオキサイドを形成する。過酸化水素は反応混合物中に、ジビニルアレーン1モル当たり2モル又はそれ以上のモル比で存在する。
本発明の一例として、酸化剤として過酸化水素を用いて、ジビニルベンゼンをジクロロメタンなどの溶媒中に溶解させ、触媒、例えばメチルトリオキソレニウム(MTO)を3−メチルピラゾール(3MP)などの有機改質剤と共に反応混合物に加え、次いで反応を約0℃〜約100℃の温度において実施することができる。
本発明は、以下に記載する具体的な態様に限定するものではなく、添付した「特許請求の範囲」の真の範囲内に含まれる全ての代替形態、変更形態及び均等形態を含む。
最も広い範囲では、本発明は、ジビニルアレーンジオキサイドの製造方法を含む。本発明のジビニルアレーンジオキサイドは、溶媒及び触媒の存在下に、ジビニルアレーンを過酸化水素と反応させることによって製造する。例えば、一態様において、過酸化水素(H22)を酸化剤として用いてジビニルベンゼン(DVB)をジクロロメタンに溶解させることによって、ジビニルベンゼンジオキサイド(DVBDO)などのジビニルアレーンジオキサイドが製造される。触媒、例えばメチルトリオキソレニウム(MTO)を3−メチルピラゾール(3MP)有機改質剤と共に反応混合物に加え、次いで、約0℃〜約100℃の温度において反応を実施することができる。エポキシ化の完了後、溶媒及び有機改質剤は除去することができ、所望ならば、生成物は蒸留などの周知の手段で精製することができる。
一態様において、ジビニルアリーレンの供給源は、ジビニルアレーンを製造するプロセス、例えばアレーン及びエチレンからジビニルアレーンを、塩又は金属廃棄物と共に、製造できるプロセスに由来することができる。
別の態様において、ジビニルアレーンは、任意の環位置に2つのビニル基を有する任意の置換又は非置換アレーン核からなることができる。アレーンは、例えばベンゼン、置換ベンゼン又は(置換)縮環(ring-annulated)ベンゼン及びそれらの混合物を含むことができる。一態様において、ジビニルベンゼンはオルト、メタ若しくはパラ異性体又はそれらの任意の混合物であることができる。追加の置換基は、例えば飽和アルキル、アリール、ハロゲン、ニトロ、イソシアネート若しくはRO−(式中、Rは飽和アルキル又はアリールであることができる)又はそれらの混合物を含むH22−抵抗性の基からなることができる。縮環ベンゼンは、例えばナフタレン、テトラヒドロナフタレンなど及びそれらの混合物を含むことができる。
更に別の態様において、ジビニルアレーンは若干(例えば約20重量%未満)の置換アレーンを含むことができる。置換アレーンの量及び構造はジビニルアレーンの製造に使用する方法によって異なる。例えばジエチルベンゼン(DEB)の脱水素化によって製造されるDVBは、若干のエチルビニルベンゼン(EVB)及びDEBを含むことがある。過酸化水素との反応時に、EVBはエチルビニルベンゼンモノオキサイドを生成し、DEBは変化せずに残る。
本発明の方法に使用するジビニルアレーンは、例えばジビニルベンゼンジオキサイド、ジビニルナフタレンジオキサイド、ジビニルビフェニルジオキサイド、ジビニルジフェニルエーテルジオキサイド及びそれらの混合物を含むことができる。
本発明において使用するジビニルアレーンの濃度は、一般に約1重量%(wt%)〜約100重量%、好ましくは約2wt%〜約98wt%、より好ましくは約5wt%〜約95wt%の範囲であることができる。
本発明の方法において使用する酸化剤は過酸化水素である。過酸化水素は、予め製造してもよいし、又はEdwardsら、J.Mater.Res.、22、(4)831、2007年若しくはHayashiら、J.Catl.、178、566、1998年に開示されたようにして、反応の過程でその場で(in-situ)生成させてもよい。過酸化水素は、米国特許第3,635,841号に記載されたようなパラジウム担持アルミナ又はラネー(Raney)ニッケルなどの適切な水素化触媒を用いて、アントラキノン/テトラヒドロアントラキノン法によって予め製造することもできる。
本発明において使用するH22酸化剤の濃度は、一般に約0.1wt%〜約100wt%、好ましくは約1wt%〜約80wt%、より好ましくは約10wt%〜約60wt%の範囲であることができる。
一態様において、本発明の方法に任意的な溶媒を使用することができる。本発明の方法において有用な任意的な溶媒は、例えば反応条件下でH22に対して不活性な任意の不活性有機溶媒を含むことができる。例えば溶媒は、ジクロロメタンなどのハロゲン化アルカン;トルエンなどの芳香族炭化水素;ジメチルホルムアミドなどの極性有機溶媒若しくはテトラヒドロフランなどのエーテル;t−アミルアルコール及びメタノールなどのアルコール;又はトリフルオロエタノールなどのフッ素化アルコール;或いはそれらの混合物を含むことができる。
本発明において使用する溶媒の濃度は、一般に約1wt%〜約99wt%、好ましくは約5wt%〜約95wt%、より好ましくは約10wt%〜約90wt%の範囲であることができる。
本発明の方法において有用な触媒としては、例えばアルキルトリオキソレニウム化合物などの金属酸化物;ホスホタングステート化合物などのヘテロポリ酸;珪酸チタン化合物などのマクロ多孔質及びメソモルファスゼオライト;ポルフィリン類、フタロシアニン類並びにシッフ塩基、少なくとも1つ又はそれ以上の追加の配位基を有するピリジン及び縮環ピリジン誘導体、シクラム、サイレン(cylen)、8−ヒドロキシキノリン誘導体などの遷移金属錯体;更にそれらの混合物を挙げることができ、前記遷移金属は、例えば鉄、コバルト、マンガンなどを含むことができる。
一態様において、本発明の触媒はメチルトリオキソレニウムである。
別の態様において、本発明の触媒は、その場で(in situ)生成されるか又は単離されるペルオキソリンタングステン酸のアンモニウム塩である。これらの塩はタングステン酸又はリンタングステン酸並びに過酸化水素及びアンモニウム塩から製造することができる。アンモニウム塩については、以下でその他の/任意的な成分に含めて詳述する。
別の態様において、本発明の触媒は、TS−1、MCM−41,ZSM−5又はSBA−1などの1種又はそれ以上の珪酸チタン化合物から選択できる。Ti、V、Fe、Pd、Nb、Mn、Mo及びCrなどの種々の遷移金属をシリカ骨格に組み込むことによって、副反応を減少させることができるであろう。
別の態様において、本発明の触媒は遷移金属錯体である。触媒の遷移金属は鉄、マンガン、コバルト、バナジウム、クロム、銅及びそれらの混合物からなる群から選択される。キレート剤(chelant)は、サイクレン(cyclen)、トリアザアノナン、シクラム又はそれらのN−アルキル置換誘導体であることができる。キレート剤はサリチルアルデヒド(又はアルキル、アリール置換類似体)及びジアミン、例えばエチレンジアミン、o−フェニレンジアミン、1,2−シクロヘキシルジアミンなどに由来するシッフ塩基であることもできる。キレート剤の他の変形体は、フタロシアニン類又はポルフィリン類並びにそれらのハロゲン及びアルキル又はアリール置換類似体である。キレート剤は、環のいずれかに少なくとも1つ又はそれ以上の追加配位基を有するピリジン及び縮環ピリジン誘導体であることもできるであろう。前記配位基は、ヒドロキシル基、チオール、カルボン酸基又は炭素がアルキル、アリール、O−アルキル、O−アリール、N−アルキル、N−アリール、S−アルキル若しくはS−アリール基で置換されていてもよく且つイミン窒素がアルキル若しくはアリール基で置換されていてもよいイミニウム基から選択される。例えばピリジン及び縮環ピリジン系構造を有するキレート剤を、以下に示す。式中、R1はカルボン酸基であり、R2及びR3はアルキル、アリール又はO−アルキル、O−アリール、N−アルキル、N−アリール、S−アルキル若しくはS−アリール基であることができ、R2及びR3は環系の一部であることもできるであろう。R4は、縮環系の任意の環位置に位置し、ハロゲン、ヒドロキシル、チオール、アルキル又はアリール基から選択される。
Figure 2012514037
本発明の好ましい遷移金属錯体触媒はジイソプロピルアミン又はベンジルアミンで改質された塩化鉄(III)−2,6−ピリジンジカルボン酸錯体及びマンガン(III)8−ヒドロキシキノリン錯体とその5,7−置換類似体並びにそれらの混合物である。
Shrinivasら、Biomimetic Oxidations Using Transition Metal Complexes Encapsulated in Zeolites,Catalysis Surveys from Asia、第7巻、2〜3、121〜131、2003年に開示されているように、スチレン及びその誘導体のエポキシ化に使用されているポルフィリン類、フタロシアニン類並びにシッフ塩基、ピリジンカルボキシレート、8−ヒドロキシキノリン、シクラム、サイレン、N,N’,N”−トリアザシクロノナンなどの遷移金属錯体は多数ある。本発明の別の態様において、前記参考文献に記載された触媒は、DVBのエポキシ化に有用であることができ、高い収率及びエポキシド選択率をもたらす。DVBは、スチレンよりもはるかに重合し易く、酸性及び塩基性条件に対してより感受性であるので、触媒の個々の選択は反応条件にある程度左右される。本発明において有用と考えられる、当業界で文献記載されている他の触媒としては、S.Yamakazi、Org.Biomol.Chem.、2007年、5巻、2109頁に開示されているレニウム系触媒;Anilkumarら、An Efficient Biomimetic Fe-catalyzed Epoxidation of Olefins Using Hydrogen Peroxide、Chem.Commun.、259〜291頁(2007年)などに開示されているFe錯体触媒;及びLiuら、A Simple and Versatile Method for Alkene Epoxidation Using Aqueous Hydrogen Peroxide and Manganese Salophen Catalysts、Tetrahedron Lett.、47巻、1923頁、2006年に開示されている、マンガンサロフェン触媒エポキシ化が挙げられる。前記参考文献は、全て、参照することによって本明細書中に組み入れる。
本発明において使用する触媒の濃度は、一般に約0.001wt%〜約5wt%、好ましくは約0.01wt%〜約1wt%、より好ましくは約0.1wt%〜約0.5wt%の範囲であることができる。
本発明の方法には、例えばルイス塩基(例えばN含有化合物);脂環式アミン(例えばトリエチルアミン、エチレンジアミン、ベンジルアミン又はジイソプロピルアミン)又は複素環式アミン(例えばピラゾール、ピリジン、ビピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアゾビシクロオクタン(DABCO)及びそれらの誘導体);N−オキサイド、アルキル又はシアノ−置換類似体;及びそれらの混合物を含む有機改質剤を任意的に使用できる。
任意的な有機改質剤は、本発明の方法に使用する触媒に依存することができる。例えばアルキルトリオキソレニウム触媒を用いる場合には、有機改質剤としては、第3級アミン、例えばピリジン又はピラゾールを挙げることができる。前記アミンは任意の環位置でアルキル又はアリール置換されていてもよい。
本発明においてホスホタングステート触媒を用いる場合には、有機改質剤は第3級アミン、アンモニウム塩又は第4級アンモニウム塩、例えばメチル−トリオクチルアミン硫酸水素塩、メチル又はベンジル基と長い脂肪族炭化水素鎖(C10〜C18)とを含むアンモニウム塩、トリカプリルアンモニウムクロリド、トリブチルヘキサデシルアンモニウムブロミド、塩化ベンザルコニウムなど、及びそれらの混合物であることができる。
本発明においてマンガンポルフィリン触媒を用いる場合には、有機改質剤はカルボン酸、カルボン酸アンモニウム又はカルボン酸無水物及びそれらの混合物であることができる。
本発明において鉄ポルフィリン触媒を用いる場合には、有機改質剤は、例えば(これらに限定するものではないが)、脂肪族アミン又はイミダゾールであることができる。
シッフ塩基又はピリジンカルボキシレート若しくはヒドロキシキノリン類を用いる場合には、追加のルイス塩基又はN−複素環、例えばピラゾール及びピロリジン又はカルボン酸塩、例えば酢酸アンモニウム若しくは酢酸並びにそれらの混合物を使用できる。
本発明において使用する有機改質剤の濃度は、一般に約0.01wt%〜約30wt%、好ましくは約0.1wt%〜約20wt%、より好ましくは約1wt%〜約10wt%の範囲であることができる。
本発明の別の態様において、反応プロセスを補助するために、有機改質剤を本発明の組成物に添加することができ、続いて、所望ならばその使用後に有機改質剤を除去することができる。例えば、反応工程後に、得られたジビニルアレーンジオキサイド反応生成物を単離し、反応生成物中の有機改質剤の濃度を約5重量%又はそれ以下まで、好ましくは約0.5重量%又はそれ以下まで減少させる。一態様において、有機改質剤の濃度は約0.004重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約5重量%、最も好ましくは約0.5重量%〜約1.5重量%である。
本発明の組成物には、例えば他の樹脂、安定剤、充填剤、可塑剤、触媒失活剤など及びそれらの混合物を含む各種の任意的な添加剤を添加することができる。
本発明において使用する任意的な添加剤の濃度は一般に0wt%〜約99.9wt%、好ましくは約0.1wt%〜約99.9wt%、より好ましくは約1wt%〜約99wt%、最も好ましくは約2wt%〜約98wt%の範囲であることができる。別の態様において、添加剤は約0.01wt%〜約99.9wt%であることができる。
不所望な副生成物を共生成することのない、H22を用いるジビニルアレーンジオキサイドの製造は、(i)以下の反応体:ジビニルアレーン、触媒、任意的な有機改質剤及び任意的な不活性有機溶媒を反応器に加え;(ii)前記反応体をH22と接触させ、次いで反応体成分を、対応するジビニルアレーンジオキサイドを生成する反応条件下で、反応させることによって実現できる。
ジビニルアレーンとH22との反応は、等モルの又は過剰のH22を用いて実施する。一般に、反応は少なくとも2又はそれ以上、好ましくは約2〜約50、より好ましくは約2〜約10、最も好ましくは約2〜約4のH22:ジビニルアレーンモル比で実施する。ジビニルアレーン1モル当たり2モル未満のH22を用いる場合には、酸化剤の量はジビニルアレーン中の両二重結合をエポキシ化するには充分でないであろう。例えば1モルのH22を用いると、平均して1つのエポキシド基及び1つの二重結合を含む生成物が得られるであろう。更に、ジビニルアレーン1モル当たり2モル未満のH22を用いる場合には、得られる反応生成物は、不安定である可能性がある。即ち、生成物の粘度が増加する可能性があり、究極的には、エポキシ硬化剤との反応前にゲル化する可能性がある。ジビニルアレーン1モル当たり50モル超のH22を用いると、反応にH22酸化剤を用いる利益はもはや経済的でなくなると考えられ、より多くのH22の使用は無駄になると考えられる。
反応条件は、一般に約0℃〜約100℃、好ましくは約5℃〜約80℃、より好ましくは約20℃〜約60℃の範囲の温度下で反応を実施することを含む。
反応の圧力は一般に約0.1気圧(atm)〜約10気圧であることができる。
本発明の反応方法は回分法又は連続法であることができる。この方法に用いる反応器は当業者によく知られた任意の反応器及び補助装置であることができる。
ジビニルアレーンジオキサイドを製造する反応中には、水が共生成する。酸化剤としてH22を使用すると、唯一の酸化副生成物として水が生成する。先行技術の方法にみられるような、溶媒、酸化剤又は改質剤からの不所望な副生成物、例えばアセトアミド及び酢酸は、本発明ではそれほど生成しない。例えばカルボニル化合物及び加水分解エポキシ生成物などの他の不所望な酸化副生成物及び誘導体も、本発明の方法を用いる場合には顕著な量で生成することはない。
本発明の方法においては、本発明の反応で生成されるごくわずかな量の不所望な副生成物は、一般に約20wt%未満、好ましくは約10wt%未満、より好ましくは約5wt%未満、最も好ましくは0wt%である。
本発明の反応後、共生成された水並びに任意の残りの有機改質剤、触媒及び溶媒は、使用可能なジビニルアレーンジオキサイド生成物を回収するために除去することができる。次に、生成物は、任意的な当業界でよく知られた方法、例えば蒸留、結晶化などによって精製することができる。
本発明の方法の1つの利点は、本発明の方法によれば、高収率のジビニルアレーンジオキサイドを生成できることである。高収率のジビニルアレーンジオキサイドを生成することにより、本発明の方法は有利なことに循還をそれほど必要とせず、廃棄物をそれほど生じない。
本発明の方法によって製造される「高収率」のジビニルアレーンジオキサイドは、ジビニルアレーン出発原料に基づき、一般に約30%超、好ましくは約70%〜約100%の範囲、より好ましくは約80%〜約100%の範囲、最も好ましくは約90%〜約100%の範囲である。
本発明の方法によって製造されるジビニルアレーンジオキサイド、例えばジビニルベンゼンジオキサイド(DVBDO)などのジビニルベンゼンに由来するものは、比較的低い液体粘度を有するが従来のエポキシ樹脂よりも高い剛性を有するジエポキシド類である。
本発明の方法によって製造されるジビニルアレーンジオキサイドは、例えば任意の環位置に2つのビニル基を有する任意の置換又は非置換アレーン核を含むことができる。ジビニルアレーンジオキサイドのアレーン部分は、ベンゼン、置換ベンゼン類又は(置換)縮環ベンゼン若しくは同族体が結合した結合(同族体で置換された)ベンゼン、或いはそれらの混合物からなることができる。ジビニルアレーンジオキサイドのジビニルベンゼン部分はオルト、メタ若しくはパラ異性体又はそれらの任意の混合物であることができる。追加の置換基は飽和アルキル、アリール、ハロゲン、ニトロ、イソシアネート又はRO−(式中、Rは飽和アルキル又はアリールであることができる)含むH22−抵抗性の基からなることができる。縮環ベンゼンは、ナフタレン、テトラヒドロナフタレンなどからなることができる。同族体が結合した(又は同族体で置換された)ベンゼンは、ビフェニル、ジフェニルエーテルなどからなることができる。
本発明の方法によって製造されるジビニルアレーンオキサイドは、一般的に、以下の一般的な化学構造I〜IVで示すことができる。
Figure 2012514037
本発明のジビニルアレーンジオキサイド生成物の前記構造I、II、III及びIVにおいて、各R1、R2、R3及びR4は、独立に、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール若しくはアラルキル基、又は例えばハロゲン、ニトロ、イソシアネート若しくはRO基(式中、Rは飽和アルキル、アリール又はアラルキルであることができる)を含むH22−抵抗性の基であることができ;xは0〜4の整数であることができ;yは2又はそれ以上の整数であることができ;x+yは6又はそれ以下の整数であることができ;z+yは8又はそれ以下の整数であることができ;Arは、例えば1,3−フェニレン基を含むアレーンフラグメントである。
本発明の方法によって製造されるジビニルアレーンジオキサイド生成物は、出発原料中のアルキルビニルアレーンの存在によっては、例えばアルキル−ビニル−アレーンモノオキサイドを含む場合がある。
本発明の一態様において、本発明の方法によって製造されるジビニルアレーンジオキサイドとしては、例えばジビニルベンゼンジオキサイド、ジビニルナフタレンジオキサイド、ジビニルビフェニルジオキサイド、ジビニルジフェニルエーテルジオキサイド及びそれらの混合物が挙げられる。
下記構造Vは本発明において有用なジビニルベンゼンジオキサイド(DVBDO)の好ましい化学構造の一態様を示す。
Figure 2012514037
下記構造VIは本発明において有用なDVBDOの好ましい化学構造の別の態様を示す。
Figure 2012514037
本発明の方法によってDVBDOを製造する場合には、3つの可能な異性体:オルト、メタ及びパラのうち1つを得ることが可能である。従って、本発明の方法は前記構造の任意の1つで個別に示される又はそれらの混合物としてDVBDOを含む。前記構造V及びVIは、それぞれ、DVBDOのメタ(1,3−DVBDO)及びパラ(1,4−DVDBO)異性体を示す。オルト異性体は稀であり、通常はDVBDOの混合物は、ほとんど約2:1の比のメタ(構造V)対パラ(構造VI)として生成される。従って、本発明は好ましくは、一態様として、約2:1の比の構造V対構造VIを含む。
一態様において、本発明の方法は、ジビニルベンゼンジオキサイド、低粘度液体エポキシ樹脂の製造に特に適している。本発明の方法によって製造されるジビニルアレーンジオキサイドの粘度は、25℃において、一般に約10mPa−s〜約100mPa−s、好ましくは約10mPa−s〜約50mPa−s、より好ましくは約10mPa−s〜約25mPa−sの範囲である。
本発明のジビニルアレーンジオキサイドの実用には、中温(moderate temperature)(例えば約100〜約200℃)で数時間まで(例えば少なくとも2時間)オリゴマー化もホモ重合も引き起こさずに配合又は加工を可能にする熱安定性が必要である。配合又は加工中のオリゴマー化又はホモ重合は、粘度の大幅な増大又はゲル化(架橋)によって明らかである。本発明のジビニルアレーンジオキサイドは、中温での配合又は加工中に粘度の大幅な増大もゲル化もしないような十分な熱安定性を有する。
以下の実施例及び比較例は、本発明を更に詳述するが、本発明の範囲を限定するものと解してはならない。
以下の例中で用いる種々の用語及び呼称を以下に説明する。
「DVB」はジビニルベンゼンを表し;「DVBO」はジビニルベンゼンオキサイドを表し;「DVBDO」はジビニルベンゼンジオキサイドを表し;「EVB」はエチルビニルベンゼンを表し;「3−MP」は3−メチルピラゾールを表し;「MTO」はメチルトリオキソレニウムを表し;「HQ」は8−ヒドロキシキノリンを表し;Aliquat 336(トリカプリルメチルアンモニウムクロリド)はSigma-Aldrichから市販されている。
以下の例中で製造した生成物混合物は、標準的なガスクロマトグラフィー(GC)分析装置及び方法によって分析した。
例1
凝縮器、温度計及び添加用漏斗を装着した3口フラスコ中で、DVB(1g、7.68ミリモル、DVB80%、EVB20%)、3−MP(0.126g、1.54ミリモル)及びMTO(19.1mg、7.68×10-2ミリモル)を、ジクロロメタン10mL中に溶解させ、激しく撹拌した。過酸化水素(31%、3.370g、30.7ミリモル)を15分の間に滴加し、フラスコを水浴中で冷却することによって温度を約25℃に保った。反応混合物を激しく撹拌し、25℃で更にインキュベートした。反応の進行を、ガスクロマトグラフィーによって監視した。8時間後には、出発原料及びモノエポキシ化DVBはもはや存在しなかった。
得られた水性相と有機相とを分離した。有機相をチオ硫酸ナトリウム溶液(0.25M)で洗浄し、続いてリン酸(1M)及び水で洗浄した。出発原料中のEVB含量に関係なく、目的生成物、DVBDOが70%の収率で単離した。
例2
前記生成物を140℃でインキュベートし、粘度増加/重合が起こるか否かを観察することによって、DVBDOの熱安定性を評価した。下記表Iは、生成物中の3−MP濃度が熱安定性にどのように影響を与えたかを要約している。
Figure 2012514037
例3
リンタングステン酸(H3{PO4(WO312}、0.1g、0.03ミリモル)を水(1mL)中に溶解させた。リン酸(30%、0.022g、0.07ミリモル)、続いてH22(29%、0.102g、0.9ミリモル)を加えた。反応混合物を20℃において30分撹拌し、それからAliquat 336(0.126g、0.3ミリモル)をジクロロエタン溶液(5mL)として加えた。反応混合物を20℃において20分間撹拌した。次いで、DVB(1g、8ミリモル、DVB80%、EVB20%)のジクロロエタン溶液(5mL)を加え、温度を50℃まで上昇させた。この混合物に、H22(29%、3.6g、32ミリモル)を滴加した。反応混合物を同温度で6時間撹拌した。反応混合物を、例1に記載したようにして処理した。得られたDVBDO生成物は収率20%で生成した。
例4
電磁撹拌子を装着した4つの20mLバイアルのそれぞれにおいて、FeCl36水和物(0.025ミリモル)及び2,6−ピリジンジカルボン酸(0.025ミリモル)をt−アミルアルコール(9mL)中で混合した。15分撹拌後、ジイソプロピルアミン(3.5μL、7.0μL及び10.5μL;それぞれ、0.025ミリモル、0.05ミリモル及び0.75ミリモル)を3つの別々のバイアルに加えた。1つのバイアルは、追加アミンを添加せずに対照とした。4つのバイアルのそれぞれに、内部標準としてドデカン(57μL,0.25ミリモル)を更に加えた。得られた溶液を更に30分間撹拌した。次いで、95%のDVB(71.1μL、0.5ミリモル)を各反応バイアルに加えた。これに続いて、30%のH22(228μL、2ミリモル)を急速添加した。得られた反応混合物を周囲温度で撹拌し、添加時に起こる発熱を制御するための取り組みは行わなかった。過酸化物の添加45分後と3時間後に、サンプル(0.25mL)を取り出し、ガスクロマトグラフィーによって分析した。対照(アミン無添加)を除いて、反応の最後(3時間)には過酸化物は残っていないことが、過酸化物試験ストリップによって示された。サンプルを下記表IIに記載した性質について分析した。
Figure 2012514037
例5
文献(J.of Catalysis、256、154、2008年)に記載された手順によって、Mn(III)錯体を製造した。HQのマンガン(III)錯体及びそのハロゲン置換類似体を試験するための一般的手順が、ここに示されている。DVB(1ミリモル、DVB80%、EVB20%)、触媒(0.04ミリモル)、添加剤及びアセトン(3mL)をバイアル中に移した。酢酸アンモニウム(0.1ミリモル)及び氷酢酸(0.2ミリモル)を一緒に又は別々に添加剤として用いた。この混合物中に、過酸化水素(30%、3ミリモル)を15分の間に5つのアリコートで加えた。反応混合物を25℃において3時間撹拌し、GCによって分析した。結果を以下の表IIIに要約する。
Figure 2012514037
本発明の方法は、言及する表を含む前記の具体的な実施例によって限定するものではない。むしろ、前記実施例及びそれが言及する表は、本発明の方法を例証するものである。
本発明の方法は、言及する表を含む前記の具体的な実施例によって限定するものではない。むしろ、前記実施例及びそれが言及する表は、本発明の方法を例証するものである。
以下に、本発明及びその関連態様を記載する。
態様1.触媒の存在下に、ジビニルアレーンを過酸化水素と反応させてジビニルアレーンジオキサイドを生成せしめることを含んでなり、前記過酸化水素がビニル基1モル当たり等モル比又は過剰で存在する、ジビニルアレーンジオキサイドの製造方法。
態様2.前記反応を、少なくとも2又はそれ以上の過酸化水素:ジビニルアレーンジオキサイドのモル比で実施する態様1に記載の方法。
態様3.過酸化水素を、水素及び酸素を用いてその場で生成させるか、又はアントラキノン/テトラヒドロアントラキノンプロセスを用いて、水素化触媒の存在下に、その場で生成させる態様1に記載の方法。
態様4.前記水素化触媒がパラジウム、アルミナ若しくはラネーニッケル又はそれらの混合物である態様3に記載の方法。
態様5.前記触媒が二酸化チタン−金触媒若しくは非孔質及びメソ多孔質チタニア−シリカに担持された金触媒であるか、又は前記触媒が金属酸化物を含むか、又は前記触媒が遷移金属錯体を含み、前記触媒がヘテロポリ酸を含む態様1に記載の方法。
態様6.前記触媒のシリカ成分が天然及び合成ゼオライト又はそれらの混合物から選択される態様5に記載の方法。
態様7.前記ジビニルアレーンがジビニルベンゼンであり、且つ生成された前記ジビニルアレーンジオキサイドがジビニルベンゼンジオキサイドである態様1に記載の方法。
態様8.前記反応を約5℃〜約80℃の範囲の温度で実施する態様1に記載の方法。
態様9.前記触媒がメチルトリオキソレニウムを含むか;又は前記触媒がコバルト若しくはマンガンサレン錯体を含むか;又は前記触媒がマンガン若しくは鉄−キレート剤錯体を含むか;又は前記触媒が鉄若しくはマンガンポルフィリンを含むか;又は前記触媒がリンタングステン酸アンモニウム塩を含む態様1に記載の方法。
態様10.前記マンガン又は鉄錯体のキレート剤が環の任意の位置に少なくとも1つ又はそれ以上の追加配位基を有するピリジン及び縮環ピリジン誘導体である態様9に記載の方法。
態様11.前記配位基が8−ヒドロキシキノリン及びその置換類似体を構成するヒドロキシル又はチオール基;或いは2,6−ピリジンジカルボン酸を構成するカルボン酸基;或いは炭素がアルキル アリール又はO−アルキル、O−アリール、N−アルキル、N−アリール、S−アルキル若しくはS−アリール基で置換されていてもよく且つイミン窒素がアルキル又はアリール基で置換されていてもよいイミニウム基である態様10に記載の方法。
態様12.アルキル、アリール、O−アルキル、O−アリール又はハロゲン置換サリチルアルデヒド並びにエチレンジアミン、1,2−シクロヘキシルジアミン及び1,2−フェニレンジアミンとそれらのアルキル、アリール又はハロゲン置換類似体を含むジアミンに由来するサレンキレート剤を含む態様9に記載の方法。
態様13.前記アンモニウムイオンがテトラブチルアンモニウム塩又はC8鎖より長い鎖を有する1又は2個の長いアルキル鎖を有するアンモニウム塩並びにメチル及び/若しくはベンジル又はセチルピリジニウム基並びに更にそれらの混合物を含む態様9に記載の方法。
態様14.前記触媒が固体担体上に固定されている態様9に記載の方法。
態様15.前記固体担体がゼオライト、クレイ、シリカ、アルミナ若しくはポリマーを含むか;又は前記ポリマー固体担体がポリグリセロール、ポリスチレン、ポリメタクリレート、デンドリマー若しくはポリビニル−ピリジンを含む態様14に記載の方法。
態様16.前記触媒の濃度が約0.001重量%〜約5重量%の範囲であり;前記ジビニルアレーンの濃度が約1重量%〜約100重量%の範囲であり;前記過酸化水素濃度が約0.1重量%〜約100重量%の範囲である態様1に記載の方法。
態様17.塩素化炭化水素;芳香族炭化水素;極性溶媒;エーテル;アルコール若しくはフッ素化アルコール;又はそれらの混合物を含む溶媒を含む態様1に記載の方法。
態様18.前記塩素化炭化水素がジクロロメタン又はジクロロエタンを含み、芳香族炭化水素がベンゼン又はトルエンを含み;ジメチルホルムアミド;前記エーテルがテトラヒドロフランを含み;又は前記アルコール又はフッ素化アルコールがi−アミルアルコール又はトリフルオロエタノールを含む態様17に記載の方法。
態様19.前記溶媒の濃度が0.01重量%〜約99重量%の範囲である態様1に記載の方法。
態様20.有機改質剤を含む態様1に記載の方法。
態様21.前記有機改質剤がルイス塩基を含むか;又は前記改質剤がN−オキサイド又は酢酸及びその塩並びにそれらの混合物を含む態様20に記載の方法。
態様22.前記ルイス塩基がピラゾール、ピリジン、ピロリジン、ビピリジン、イミダゾール、ベンジルアミン、ジイソプロピルアミン若しくはそれらのアルキル及びアリール置換類似体又はそれらの混合物を含む、態様21に記載の方法。
態様23.前記N−オキサイドがピリジン−N−オキサイドを含む態様21に記載の方法。
態様24.前記反応工程後に、得られたジビニルアレーンジオキサイド反応生成物を単離し、前記反応生成物中の前記有機改質剤を約5重量%又はそれ以下に減少させる態様20に記載の方法。
態様25.前記ジビニルアレーンジオキサイド反応生成物を蒸留によって精製する態様24に記載の方法。

Claims (25)

  1. 触媒の存在下に、ジビニルアレーンを過酸化水素と反応させてジビニルアレーンジオキサイドを生成せしめることを含んでなり、前記過酸化水素がビニル基1モル当たり等モル比又は過剰で存在する、ジビニルアレーンジオキサイドの製造方法。
  2. 前記反応を、少なくとも2又はそれ以上の過酸化水素:ジビニルアレーンジオキサイドのモル比で実施する請求項1に記載の方法。
  3. 過酸化水素を、水素及び酸素を用いてその場で生成させるか、又はアントラキノン/テトラヒドロアントラキノンプロセスを用いて、水素化触媒の存在下に、その場で生成させる請求項1に記載の方法。
  4. 前記水素化触媒がパラジウム、アルミナ若しくはラネーニッケル又はそれらの混合物である請求項3に記載の方法。
  5. 前記触媒が二酸化チタン−金触媒若しくは非孔質及びメソ多孔質チタニア−シリカに担持された金触媒であるか、又は前記触媒が金属酸化物を含むか、又は前記触媒が遷移金属錯体を含み、前記触媒がヘテロポリ酸を含む請求項1に記載の方法。
  6. 前記触媒のシリカ成分が天然及び合成ゼオライト又はそれらの混合物から選択される請求項5に記載の方法。
  7. 前記ジビニルアレーンがジビニルベンゼンであり、且つ生成された前記ジビニルアレーンジオキサイドがジビニルベンゼンジオキサイドである請求項1に記載の方法。
  8. 前記反応を約5℃〜約80℃の範囲の温度で実施する請求項1に記載の方法。
  9. 前記触媒がメチルトリオキソレニウムを含むか;又は前記触媒がコバルト若しくはマンガンサレン錯体を含むか;又は前記触媒がマンガン若しくは鉄−キレート剤錯体を含むか;又は前記触媒が鉄若しくはマンガンポルフィリンを含むか;又は前記触媒がリンタングステン酸アンモニウム塩を含む請求項1に記載の方法。
  10. 前記マンガン又は鉄錯体のキレート剤が環の任意の位置に少なくとも1つ又はそれ以上の追加配位基を有するピリジン及び縮環ピリジン誘導体である請求項9に記載の方法。
  11. 前記配位基が8−ヒドロキシキノリン及びその置換類似体を構成するヒドロキシル又はチオール基;或いは2,6−ピリジンジカルボン酸を構成するカルボン酸基;或いは炭素がアルキル アリール又はO−アルキル、O−アリール、N−アルキル、N−アリール、S−アルキル若しくはS−アリール基で置換されていてもよく且つイミン窒素がアルキル又はアリール基で置換されていてもよいイミニウム基である請求項10に記載の方法。
  12. アルキル、アリール、O−アルキル、O−アリール又はハロゲン置換サリチルアルデヒド並びにエチレンジアミン、1,2−シクロヘキシルジアミン及び1,2−フェニレンジアミンとそれらのアルキル、アリール又はハロゲン置換類似体を含むジアミンに由来するサレンキレート剤を含む請求項9に記載の方法。
  13. 前記アンモニウムイオンがテトラブチルアンモニウム塩又はC8鎖より長い鎖を有する1又は2個の長いアルキル鎖を有するアンモニウム塩並びにメチル及び/若しくはベンジル又はセチルピリジニウム基並びに更にそれらの混合物を含む請求項9に記載の方法。
  14. 前記触媒が固体担体上に固定されている請求項9に記載の方法。
  15. 前記固体担体がゼオライト、クレイ、シリカ、アルミナ若しくはポリマーを含むか;又は前記ポリマー固体担体がポリグリセロール、ポリスチレン、ポリメタクリレート、デンドリマー若しくはポリビニル−ピリジンを含む請求項14に記載の方法。
  16. 前記触媒の濃度が約0.001重量%〜約5重量%の範囲であり;前記ジビニルアレーンの濃度が約1重量%〜約100重量%の範囲であり;前記過酸化水素濃度が約0.1重量%〜約100重量%の範囲である請求項1に記載の方法。
  17. 塩素化炭化水素;芳香族炭化水素;極性溶媒;エーテル;アルコール若しくはフッ素化アルコール;又はそれらの混合物を含む溶媒を含む請求項1に記載の方法。
  18. 前記塩素化炭化水素がジクロロメタン又はジクロロエタンを含み、芳香族炭化水素がベンゼン又はトルエンを含み;ジメチルホルムアミド;前記エーテルがテトラヒドロフランを含み;又は前記アルコール又はフッ素化アルコールがi−アミルアルコール又はトリフルオロエタノールを含む請求項17に記載の方法。
  19. 前記溶媒の濃度が0.01重量%〜約99重量%の範囲である請求項1に記載の方法。
  20. 有機改質剤を含む請求項1に記載の方法。
  21. 前記有機改質剤がルイス塩基を含むか;又は前記改質剤がN−オキサイド又は酢酸及びその塩並びにそれらの混合物を含む請求項20に記載の方法。
  22. 前記ルイス塩基がピラゾール、ピリジン、ピロリジン、ビピリジン、イミダゾール、ベンジルアミン、ジイソプロピルアミン若しくはそれらのアルキル及びアリール置換類似体又はそれらの混合物を含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記N−オキサイドがピリジン−N−オキサイドを含む請求項21に記載の方法。
  24. 前記反応工程後に、得られたジビニルアレーンジオキサイド反応生成物を単離し、前記反応生成物中の前記有機改質剤を約5重量%又はそれ以下に減少させる請求項20に記載の方法。
  25. 前記ジビニルアレーンジオキサイド反応生成物を蒸留によって精製する請求項24に記載の方法。
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