JP2012501998A - イミダゾール及びトリアゾール化合物、それらの使用及びこれらの化合物を含む製剤 - Google Patents

イミダゾール及びトリアゾール化合物、それらの使用及びこれらの化合物を含む製剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、可変基が特許請求の範囲及び明細書に定義された意味を有する式(I)の化合物に関する。
Figure 2012501998

【選択図】なし

Description

本発明は、式Iのイミダゾール及びトリアゾール化合物
Figure 2012501998
[式中、可変基は次の意味を有し:
Xは、CH又はNであり;
Zは、1、2又は3個の二重結合を有する4〜8個の炭素原子を含む炭化水素鎖であり、ここで、該二重結合は置換されておらず、ここで、該炭化水素鎖は、その他の鎖員において1〜6個の置換基Rを含んでいてもよく;Rは、いずれの場合にも独立に次の通りであり、
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、シアナト(OCN)、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルキルスルホニルオキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−ハロアルキニルオキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−ハロシクロアルケニル、C〜C−シクロアルキニル、C〜C−ハロシクロアルキニル、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルケニルオキシ、フェノキシ、フェニル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリルであり、ここで、上述された基において、ヘテロアリールは、芳香族5、6もしくは7員ヘテロ環であり、ヘテロシクリルは、飽和もしくは部分不飽和の5、6もしくは7員ヘテロ環であり、これらの各々は、O、N及びSからなる群からの1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含み、又はNAであり、ここで、同一の炭素原子に結合している二つの基Rは、それらが結合している炭素原子と一緒になってC〜C−シクロアルキル環も形成していてもよく;ここで、A、Aは、以下に定義された通りであり;
は、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル、C〜C10−ハロシクロアルケニルであり、ここで、上述された基は、置換されていないか、又はハロゲン、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル及びフェニルからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基を含んでいてもよく、ここで、フェニルは、置換されていないか、又は1、2、3、4もしくは5個の独立に選択される置換基で置換されており;あるいは1、2、3、4又は5個の独立に選択される置換基Lを含む6〜10員アリールであり、ここで、Lは、以下に定義される通りであり:
Lは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、シアナト(OCN)、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルキルスルホニルオキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−ハロ−アルキニルオキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−ハロシクロアルケニル、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルケニルオキシ、ヒドロキシイミノ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、オキシ−C〜C−アルキレン、オキシ−C〜C−アルキレンオキシ、C〜C−アルコキシミノ−C〜C−アルキル、C〜C−アルケニルオキシミノ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキニルオキシミノ−C〜C−アルキル、S(=O)、C(=O)A、C(=S)A、NA、フェノキシ、フェニル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、
であり、ここで、上述された基において、ヘテロアリールは、芳香族5、6もしくは7員ヘテロ環であり、ヘテロシクリルは、飽和もしくは部分不飽和の5、6もしくは7員ヘテロ環であり、これらの各々は、O、N及びSからなる群からの1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含み;ここで、n、A、A、A、Aは、以下に定義される通りであり:
nは、0、1又は2であり;
は、水素、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、アミノ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、フェニル、フェニルアミノ又はフェニル−C〜C−アルキルアミノであり;
は、Aについて記載された基の一つであるか又はC〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−ハロアルキニルオキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロ−アルキル、C〜C−シクロアルコキシ又はC〜C−ハロシクロアルコキシであり;
、Aは、互いに独立に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル又はC〜C−ハロシクロアルケニル、フェニル又はヘテロ環中にO、N及びSからなる群からの1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5もしくは6員ヘテロアリールであり;
Lの基の定義の脂肪族及び/又は脂環式及び/又は芳香族基は、1、2、3又は4個の同一又は異なる基Rを担持してよく;
は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロ−アルキル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−ハロシクロアルコキシ、C〜C−アルキレン、オキシ−C〜C−アルキレン、オキシ−C〜C−アルキレンオキシ、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノであり;
は、水素、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロ−アルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル、C〜C10−ハロシクロアルケニルであり;
は、水素、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル、C〜C10−ハロシクロアルケニル、カルボキシル、ホルミル、Si(A)、C(O)RΠ、C(O)ORΠ、C(S)ORΠ、C(O)SRΠ、C(S)SRΠ、C(NR)SRΠ、C(S)RΠ、C(NRΠ)N−NA、C(NRΠ)R、C(NRΠ)OR、C(O)NA、C(S)NA又はS(=O)であり;ここで、
Πは、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル又はフェニルであり;
は、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル又はフェニルであり;
、A、Aは、互いに独立にC〜C10−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル又はフェニルであり;
ここで、RΠ、R、A、A及びAは、他に示されていない限り、互いに独立に置換されていないか、又は上記に定義された1、2、3、4もしくは5個のLで置換されており;
は、水素、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル、C〜C10−ハロシクロアルケニルであり;
、R、Rは、他に示されていない限り、互いに独立に置換されていないか、又は上記に定義された1、2、3、4もしくは5個のLで置換されており;
但し、Rは、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−メトキシフェニル又は4−フェノキシフェニルではないことを条件とする]
及び農学的に許容されるその塩に関する。
本発明は、化合物Iの調製、化合物Iを調製するための中間体及びそれらの調製、及び同様に植物病原菌類を防除するための本発明による化合物の使用、並びにそれらを含む組成物にさらに関する。
イミダゾール及びトリアゾール化合物は、例えば、(特許文献1)から知られている。
EP0159586
しかし、特に低施用量において、先行技術から知られている化合物の殺菌作用は、時には不十分である。したがって、好ましくは、改善された殺菌作用及び/又はより良い毒物学的特性等の改善された特性を有する新規な化合物を提供することが本発明の一つの目的であった。
驚くべきことに、この目的が、本明細書に記載された式Iの化合物により達成された。
それらの窒素原子の塩基性のために、化合物Iは、無機もしくは有機酸と又は金属イオンと塩又は付加物(adduct)を形成し得る。これは、化合物Iの本明細書に記載された前駆体の大部分にも当てはまり、これらの塩及び付加物も本発明によって提供されている。
無機酸の例は、ハロゲン化水素酸、例えば、フッ化水素、塩化水素、臭化水素及びヨウ化水素、炭酸、硫酸、リン酸及び硝酸である。
好適な有機酸は、例えば、ギ酸及びアルカン酸、例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸及びプロピオン酸、及び同様にグリコール酸、チオシアン酸、乳酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、シュウ酸、アルキルスルホン酸(1〜20個の炭素原子の直鎖又は分枝アルキル基を有するスルホン酸)、アリールスルホン酸又はアリールジスルホン酸(1もしくは2個のスルホン酸基を担持するフェニル及びナフチル等の芳香族基)、アルキルホスホン酸(1〜20個の炭素原子の直鎖もしくは分枝アルキル基を有するホスホン酸)、アリールホスホン酸又はアリールジホスホン酸(1もしくは2個のホスホン酸基を担持するフェニル及びナフチル等の芳香族基)であり、ここで、アルキル又はアリール基は、さらなる置換基、例えばp−トルエンスルホン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、2−フェノキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香酸等を担持し得る。
好適な金属イオンは、特に、第2主族の元素、特にカルシウム及びマグネシウム、第3及び第4主族の元素、特にアルミニウム、スズ及び鉛及び同様に第1〜第8遷移族の元素、特にクロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛等である。第4周期の遷移族の元素の金属イオンは特に好ましい。金属は、これらが取り得る種々の価数で存在し得る。
本発明による化合物Iは、先行技術のそれ自体知られている方法(例えば、最初に引用された先行技術を参照されたい)と同様に種々の経路によって調製され得る。本発明による化合物は、例えば、以下のスキームに示された合成に従って調製され得る。
したがって、R、R及びRが水素である式Iの化合物(化合物I−1)
Figure 2012501998
(式中、R、X及びZは、式Iについて定義された通りであるか又は好ましくは定義された通りであり、ここで、Rは、好ましくは置換フェニルである)を、ケト基を還元することによって化合物II−1から調製することができる。
Figure 2012501998
上記反応は、ジアステレオ選択的(RR/SS又はRS/SRジアステレオマー)に行うことができ、例えば、DE3415486、米国特許第4,626,544号明細書、Chem Ber. 121(6), 1988, 1059ffを参照されたい。
本発明は、さらに、式II−1
Figure 2012501998
(式中、R、X及びZは、式Iについて本明細書に記載された通り定義された通りであるか又は好ましくは定義された通りである)の化合物を提供する。
式II−1の化合物を得るために、DE3415486及び米国特許第4,626,544号明細書からの手順と類似的な方法を採用することができ、あるいはDE3019049又はDE3126022における合成と同様に、例えば対応するトリアゾリルピナコロンをアルキル化することによって進めることができる。さらなる調製の代替案もHeteroatom Chemistry, Vol. 8, number 2, 1997, 191-194.に記載されている。
特に、式IIIのハロゲン化物
−O−Z−Hal III
(式中、Halはハロゲン、特にBr又はClである)を、式IVのイミダゾール又はトリアゾールと反応させる。
Figure 2012501998
式IIIの化合物は、例えば、アルコール(特にフェノール)R−OHをHal−Z−Halと反応させることによって調製することができ、ここで、Halは、Z(例えば、置換ジブロモもしくはジクロロブト−2−エン)中の二重結合に直接結合していないハロゲン、特にCl又はBrである(DE3415486;米国特許第4,626,544号明細書;Tetrahedron, 39(1), 169-174, 1983;J. Comb. Chem., 4(4), 329-344, 2002;J. Med. Chem., 50(17), 3973-3975, 2007を参照されたい)。
式IIIのトリアゾロピナコロンは、市販されているか又はAngew. Chem., 98(7), 644-645, 1986又は米国特許第4,486,218号明細書に記載された通り調製される。対応するイミダゾロピナコロンは、例えば、DE3019044、DE3144670、DE3108770、DE3047015及びDE3019029に記載されている。
式II−1の化合物を得るための別の代替案は、化合物V−1
Figure 2012501998
(式中、Halは、Z中の二重結合に直接結合していないハロゲン、特にBr又はClである)を、R−OHと反応させることにある。同様に、次いで、化合物II−1を化合物I−1に還元することができる。
本発明は、式V−1の化合物
Figure 2012501998
(式中、X及びZは、式Iについて本明細書に記載された通りに定義され、Halは、Z中の二重結合に直接結合していないハロゲン、特にBr又はClである)を、さらに提供する。
化合物V−1を得るために、式IVのイミダゾール又はトリアゾールを、適切なジハロ化合物Hal−Z−Hal(式中、Halは、いずれの場合にもZの二重結合に直接結合していない)と反応させることができる(DE3019049、DE3126022又は同様にDE3049542、DE3209431、DE3515309、DE3139250も参照されたい)。
別法として、ケト基のアルコール基への還元は、最初に式VI−1
Figure 2012501998
(式中、Halは、Z中の二重結合に直接結合していないハロゲン、特にBr又はClであり、X及びZは、式Iについて定義された通りであるか又は好ましくは定義された通りである)の化合物が形成されるように、化合物V−1のR−OHとのカップリングの前に、化合物V−1の段階で行うこともできる(DE3321023、DE3019049又は同様にDE3209431;Chem Ber. 121(6), 1988, 1059ffを参照されたい)。
次いで、式I−1の化合物が、化合物VI−1を(上記に記載された通りの)R−OHと反応させることによって得られる。
本発明は、式VI−1
Figure 2012501998
(式中、X及びZは、式Iについて本明細書中に記載されている通り定義されているか又は好ましくは定義されており、Halは、Z中の二重結合に直接結合していないハロゲン、特にBr又はClである)の化合物をさらに提供する。一実施形態によれば、R、R及びRは、水素である(化合物VI−1)。
≠水素である式Iの化合物(化合物I−2)
Figure 2012501998
を調製するために、式IIの適切なケトン(上記参照)を、例えば、室温でDMF中のNaHと反応させ、0−5℃で適切なハロゲン化物R−Halを添加する。
タイプI−2の化合物は、さらに、式IIIのハロゲン化物(上記参照、Halは特にCl又はBrである)を同様にDMF中のNaH及び式IVa
Figure 2012501998
のイミダゾール及びトリアゾールと反応させることによっても得ることができる。
式I−1の化合物から出発して、R3≠水素である化合物I(化合物I−3)を得るために、
Figure 2012501998
アルコールのアルキル化、エステル化等ための、当業者に知られている方法を使用し得る(同様にDE3321422、DE3019049を参照されたい)。
R4≠水素である式Iの化合物(化合物I−4)を調製するために、
Figure 2012501998
DE3126022、DE3049542に記載されている方法と類似の手順を採用することができ、式II(上記参照)の対応するケトンを、グリニャール試薬(R−Mg−Hal)を用いて対応する第3級アルコールに変換し得る。
対応する方法において、R、R及びRの2又は3個の置換基が水素ではない式Iの化合物を、記載された方法を互いに組み合わせることによって調製することも可能である。
本明細書中に記載されている式の中の記号の定義の一部において、概して以下の置換基について代表する集合語が使用されている:
ハロゲン:フッ素、塩素、臭素及びヨウ素;
アルキル及び複合基(例えば、アルキルアミノ)内のアルキル部分:1〜4、6、8又は12個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基、例えば、C−C−アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、及び、1−エチル−2−メチルプロピル;
ハロアルキル:上記で記載したアルキルにおいて、それらの基内の水素原子の一部又は全てが上記で記載したハロゲン原子で置き換えられているもの;特に、C−C−ハロアルキル、例えば、クロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロ−2−フルオロエチル、2−クロロ−2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、又は、1,1,1−トリフルオロプロプ−2−イル;
アルケニル及びさらに複合基(例えば、アルケニルオキシ)内のアルケニル部分:2〜4個、2〜6個又は2〜8個の炭素原子を有し且ついずれかの位置に1つの二重結合を有している直鎖又は分枝鎖の不飽和炭化水素基。本発明によれば、(C−C)−アルケニル等の小さなアルケニル基を使用することが好ましいこともあり得る;他方、(C−C)−アルケニル等のより大きなアルケニル基を使用することが好ましいこともあり得る。アルケニル基の例は、例えば、C−C−アルケニル、例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−1−ブテニル、2−メチル−1−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、1,2−ジメチル−1−プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−プロペニル、1−エチル−2−プロペニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−1−ペンテニル、2−メチル−1−ペンテニル、3−メチル−1−ペンテニル、4−メチル−1−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,1−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3−ブテニル、1,2−ジメチル−1−ブテニル、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1,3−ジメチル−1−ブテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、2,2−ジメチル−3−ブテニル、2,3−ジメチル−1−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3−ブテニル、3,3−ジメチル−1−ブテニル、3,3−ジメチル−2−ブテニル、1−エチル−1−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、2−エチル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニル、1−エチル−1−メチル−2−プロペニル、1−エチル−2−メチル−1−プロペニル、及び、1−エチル−2−メチル−2−プロペニル等である;
ハロアルケニル:上記で定義したアルケニルにおいて、それらの基内の水素原子の一部又は全てが「ハロアルキル」のもとで上記で記載したハロゲン原子(特に、フッ素、塩素又は臭素)で置き換えられているもの;
アルカジエニル:4〜6個又は4〜8個の炭素原子を有し且ついずれかの位置に2つの二重結合を有している直鎖又は分枝鎖の不飽和炭化水素基。
アルキニル及び複合基内のアルキニル部分:2〜4個、2〜6個又は2〜8個の炭素原子を有し且ついずれかの位置に1又は2つの三重結合を有している直鎖又は分枝鎖の炭化水素基、例えば、C−C−アルキニル、例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−2−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、3−メチル−1−ブチニル、1,1−ジメチル−2−プロピニル、1−エチル−2−プロピニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−メチル−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、3−メチル−1−ペンチニル、3−メチル−4−ペンチニル、4−メチル−1−ペンチニル、4−メチル−2−ペンチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル、1,1−ジメチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3−ブチニル、2,2−ジメチル−3−ブチニル、3,3−ジメチル−1−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−エチル−3−ブチニル、及び、1−エチル−1−メチル−2−プロピニル;
ハロアルキニル:上記で定義したアルキニルにおいて、それらの基内の水素原子の一部又は全てが「ハロアルキル」のもとで上記で記載したハロゲン原子(特に、フッ素、塩素又は臭素)で置き換えられているもの;
シクロアルキル及びさらに複合基内のシクロアルキル部分:3〜8個、特に、3〜6個の炭素環員を有する単環式又は二環式の飽和炭化水素基、例えば、C−C−シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル;
ハロシクロアルキル:上記で定義したシクロアルキルにおいて、それらの基内の水素原子の一部又は全てが「ハロアルキル」のもとで上記で記載したハロゲン原子(特に、フッ素、塩素又は臭素)で置き換えられているもの;
シクロアルケニル:好ましくは、3〜8個又は4〜6個、特に、5〜6個の炭素環員を有する、単環式一不飽和炭化水素基、例えば、シクロペンテン−1−イル、シクロペンテン−3−イル、シクロヘキセン−1−イル、シクロヘキセン−3−イル、シクロヘキセン−4−イル等;
ハロシクロアルケニル:上記で定義したシクロアルケニルにおいて、それらの基内の水素原子の一部又は全てが「ハロアルキル」のもとで上記で記載したハロゲン原子(特に、フッ素、塩素又は臭素)で置き換えられているもの;
アルコキシ:好ましくは、1〜8個、さらに好ましくは、2〜6個の炭素原子を有し、酸素を介して結合している上記で定義したアルキル基。その例は、以下のとおりである:メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−メチルエトキシ、ブトキシ、1−メチルプロポキシ、2−メチルプロポキシ、又は、1,1−ジメチルエトキシ、及び、さらに、例えば、ペントキシ、1−メチルブトキシ、2−メチルブトキシ、3−メチルブトキシ、1,1−ジメチルプロポキシ、1,2−ジメチルプロポキシ、2,2−ジメチルプロポキシ、1−エチルプロポキシ、ヘキソキシ、1−メチルペントキシ、2−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、4−メチルペントキシ、1,1−ジメチルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、1,3−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、2,3−ジメチルブトキシ、3,3−ジメチルブトキシ、1−エチルブトキシ、2−エチルブトキシ、1,1,2−トリメチルプロポキシ、1,2,2−トリメチルプロポキシ、1−エチル−1−メチルプロポキシ、又は、1−エチル−2−メチルプロポキシ;
ハロアルコキシ:上記で定義したアルコキシにおいて、それらの基内の水素原子の一部又は全てが「ハロアルキル」のもとで上記で記載したハロゲン原子(特に、フッ素、塩素又は臭素)で置き換えられているもの。その例は、以下のとおりである:OCHF、OCHF、OCF、OCHCl、OCHCl、OCCl、クロロフルオロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、2−ブロモエトキシ、2−ヨードエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−クロロ−2−フルオロエトキシ、2−クロロ−2,2−ジフルオロエトキシ、2,2−ジクロロ−2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、OC、2−フルオロプロポキシ、3−フルオロプロポキシ、2,2−ジフルオロプロポキシ、2,3−ジフルオロプロポキシ、2−クロロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2,3−ジクロロプロポキシ、2−ブロモプロポキシ、3−ブロモプロポキシ、3,3,3−トリフルオロプロポキシ、3,3,3−トリクロロプロポキシ、OCH−C、OCF−C、1−(CHF)−2−フルオロエトキシ、1−(CHCl)−2−クロロエトキシ、1−(CHBr)−2−ブロモエトキシ、4−フルオロブトキシ、4−クロロブトキシ、4−ブロモブトキシ、又は、ノナフルオロブトキシ;及び、さらに、5−フルオロペントキシ、5−クロロペントキシ、5−ブロモペントキシ、5−ヨードペントキシ、ウンデカフルオロペントキシ、6−フルオロヘキソキシ、6−クロロヘキソキシ、6−ブロモヘキソキシ、6−ヨードヘキソキシ、又は、ドデカフルオロヘキソキシ;
アルキレン:CH基の二価非分枝鎖。(C−C)−アルキレンが好ましく、(C−C)−アルキレンがさらに好ましい;さらに、(C−C)−アルキレン基を使用することが好ましいこともあり得る。好ましいアルキレン基の例は、CH、CHCH、CHCHCH、CH(CHCH、CH(CHCH、及び、CH(CHCHである;
6〜10員アリール:6、7、8、9又は10個の炭素原子を環中に有する芳香族炭化水素環、特にフェニル又はナフチル。
O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員又は10員の飽和又は部分的不飽和のヘテロ環(ヘテロ環は、炭素原子を介して結合し得るか又は存在している場合には窒素原子を介して結合し得る)。本発明によれば、ヘテロ環は炭素を介して結合するのが好ましいこともあり得る。他方、ヘテロ環は窒素を介して結合するのが好ましいこともあり得る。特に:
− O、N及びSからなる群から選択される1又は2個のヘテロ原子を環員として含む3員又は4員の飽和ヘテロ環(以下では、ヘテロシクリルとも称する);
− O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を環員として含む5員又は6員の飽和又は部分的不飽和のヘテロ環:例えば、炭素環員に加えて、1、2又は3個の窒素原子及び/又は酸素もしくは硫黄原子を含むか、あるいは、1又は2個の酸素及び/又は硫黄原子を含む、飽和又は部分的不飽和の単環式ヘテロ環、例えば、2−テトラヒドロフラニル、3−テトラヒドロフラニル、2−テトラヒドロチエニル、3−テトラヒドロチエニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、3−イソオキサゾリジニル、4−イソオキサゾリジニル、5−イソオキサゾリジニル、3−イソチアゾリジニル、4−イソチアゾリジニル、5−イソチアゾリジニル、3−ピラゾリジニル、4−ピラゾリジニル、5−ピラゾリジニル、2−オキサゾリジニル、4−オキサゾリジニル、5−オキサゾリジニル、2−チアゾリジニル、4−チアゾリジニル、5−チアゾリジニル、2−イミダゾリジニル、4−イミダゾリジニル、1,2,4−オキサゾリジン−3−イル、1,2,4−オキサゾリジン−5−イル、1,2,4−チアジアゾリジン−3−イル、1,2,4−チアジアゾリジン−5−イル、1,2,4−トリアゾリジン−3−イル、1,3,4−オキサゾリジン−2−イル、1,3,4−チアジアゾリジン−2−イル、1,3,4−トリアゾリジン−2−イル、2,3−ジヒドロフル−2−イル、2,3−ジヒドロフル−3−イル、2,4−ジヒドロフル−2−イル、2,4−ジヒドロフル−3−イル、2,3−ジヒドロチエン−2−イル、2,3−ジヒドロチエン−3−イル、2,4−ジヒドロチエン−2−イル、2,4−ジヒドロチエン−3−イル、2−ピロリン−2−イル、2−ピロリン−3−イル、3−ピロリン−2−イル、3−ピロリン−3−イル、2−イソオキサゾリン−3−イル、3−イソオキサゾリン−3−イル、4−イソオキサゾリン−3−イル、2−イソオキサゾリン−4−イル、3−イソオキサゾリン−4−イル、4−イソオキサゾリン−4−イル、2−イソオキサゾリン−5−イル、3−イソオキサゾリン−5−イル、4−イソオキサゾリン−5−イル、2−イソチアゾリン−3−イル、3−イソチアゾリン−3−イル、4−イソチアゾリン−3−イル、2−イソチアゾリン−4−イル、3−イソチアゾリン−4−イル、4−イソチアゾリン−4−イル、2−イソチアゾリン−5−イル、3−イソチアゾリン−5−イル、4−イソチアゾリン−5−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−1−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−2−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−3−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−4−イル、2,3−ジヒドロピラゾール−5−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−1−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−3−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−4−イル、3,4−ジヒドロピラゾール−5−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−1−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−3−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−4−イル、4,5−ジヒドロピラゾール−5−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−2−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−3−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−4−イル、2,3−ジヒドロオキサゾール−5−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−2−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−4−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−5−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−2−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロオキサゾール−4−イル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル、1,3−ジオキサン−5−イル、2−テトラヒドロピラニル、4−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロチエニル、3−ヘキサヒドロピリダジニル、4−ヘキサヒドロピリダジニル、2−ヘキサヒドロピリミジニル、4−ヘキサヒドロピリミジニル、5−ヘキサヒドロピリミジニル、2−ピペラジニル、1,3,5−ヘキサヒドロトリアジン−2−イル、及び、1,2,4−ヘキサヒドロトリアジン−3−イル、ならびに、さらに、対応する「−イリデン」基;
− O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を環員として含む7員の飽和又は部分的不飽和のヘテロ環:例えば、炭素環員に加えて、1、2又は3個の窒素原子及び/又は酸素もしくは硫黄原子を含むか、あるいは、1又は2個の酸素及び/又は硫黄原子を含む、7環員を有する単環式又は二環式のヘテロ環、例えば、テトラヒドロアゼピニル及びヘキサヒドロアゼピニル、例えば、2,3,4,5−テトラヒドロ[1H]アゼピン−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−又は−7−イル、3,4,5,6−テトラヒドロ[2H]アゼピン−2−、−3−、−4−、−5−、−6−又は−7−イル、2,3,4,7−テトラヒドロ[1H]アゼピン−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−又は−7−イル、2,3,6,7−テトラヒドロ[1H]アゼピン−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−又は−7−イル、ヘキサヒドロアゼピン−1−、−2−、−3−又は−4−イル、テトラヒドロオキセピニル及びヘキサヒドロオキセピニル、例えば、2,3,4,5−テトラヒドロ[1H]オキセピン−2−、−3−、−4−、−5−、−6−又は−7−イル、2,3,4,7−テトラヒドロ[1H]オキセピン−2−、−3−、−4−、−5−、−6−又は−7−イル、2,3,6,7−テトラヒドロ[1H]オキセピン−2−、−3−、−4−、−5−、−6−又は−7−イル、ヘキサヒドロアゼピン−1−、−2−、−3−又は−4−イル、テトラヒドロ−1,3−ジアゼピニル及びヘキサヒドロ−1,3−ジアゼピニル、テトラヒドロ−1,4−ジアゼピニル及びヘキサヒドロ−1,4−ジアゼピニル、テトラヒドロ−1,3−オキサゼピニル及びヘキサヒドロ−1,3−オキサゼピニル、テトラヒドロ−1,4−オキサゼピニル及びヘキサヒドロ−1,4−オキサゼピニル、テトラヒドロ−1,3−ジオキセピニル及びヘキサヒドロ−1,3−ジオキセピニル、テトラヒドロ−1,4−ジオキセピニル及びヘキサヒドロ−1,4−ジオキセピニル、ならびに、対応する「イリデン」基;
O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む5員、6員、7員、8員、9員又は10員の芳香族ヘテロ環:特に、O、N及びSからなる群から選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を含む5員又は6員の芳香族の単環式又は二環式のヘテロ環:ヘテロ環は、炭素原子を介して結合し得るか又は存在している場合には窒素原子を介して結合し得る。本発明によれば、ヘテロ環は炭素を介して結合するのが好ましいこともあり得る。他方、ヘテロ環は窒素を介して結合するのが好ましいこともあり得る。ヘテロ環は、特に:
− 1、2、3又は4個の窒素原子を含むか、あるいは、1、2もしくは3個の窒素原子及び/又は1個の硫黄もしくは酸素原子を含む、5員ヘテロアリール(ヘテロアリールは、炭素を介して結合し得るか又は存在している場合には窒素介して結合し得る):炭素原子に加えて、1〜4個の窒素原子又は1、2もしくは3個の窒素原子及び/もしくは1個の硫黄もしくは酸素原子を環員として含み得る、5員ヘテロアリール基、例えば、フリル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル(1,2,3−トリアゾリル;1,2,4−トリアゾリル)、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、及び、チアジアゾリル、特に、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、及び、1,3,4−トリアゾール−2−イル;
− 1、2、3又は4個(好ましくは、1、2又は3個)の窒素原子を含む6員ヘテロアリール(ヘテロアリールは、炭素を介して結合し得るか又は存在している場合には窒素介して結合し得る):炭素原子に加えて、1〜4又は1、2もしくは3個の窒素原子を環員として含み得る、6員ヘテロアリール基、例えば、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、特に、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、2−ピラジニル、1,3,5−トリアジン−2−イル、及び、1,2,4−トリアジン−3−イル。
本発明の新規化合物はキラル中心を含み、一般に、ラセミ化合物の形態で得られるか、又は、エリトロ形態とトレオ形態のジアステレオマー混合物として得られる。本発明化合物のエリトロジアステレオマーとトレオジアステレオマーは、例えば、それらの異なる溶解度に基づいて、又は、カラムクロマトグラフィーにより、純粋な形態で分離又は単離することが可能である。既知方法を用いて、ジアステレオマーのそのような均一な対を使用して均一なエナンチオマーを得ることができる。合成で得られる均一なジアステレオマー又はエナンチオマー及びそれらの混合物は、いずれも、抗微生物剤として使用するのに適している。このことは、殺菌剤組成物にも同様にあてはまる。
従って、本発明は、純粋なエナンチオマー又はジアステレオマー及びそれらの混合物の両方を提供する。このことは、式Iで表される本発明化合物に当てはまり、及び、場合により、それらの前駆物質にも同様に当てはまる。本発明の範囲は、特に、キラル中心を有する本発明化合物[特に、式Iで表される化合物]の(R)異性体及び(S)異性体ならびにラセミ混合物を包含する。本発明による適切な化合物、特に、式Iで表される適切な化合物は、さらにまた、可能な全ての立体異性体(シス/トランス異性体)及びそれらの混合物も包含する。
本発明による化合物中の変数Z中の二重結合は、いずれの場合にも、(E)又は(Z)配置のいずれかであり得る。本発明は、(E)−及び(Z)−異性体の両方を提供する。
特に式Iの本発明による化合物は、それらの生物活性が異なり得る種々の結晶変態で存在し得る。それらも本発明によって提供される。
本発明による化合物Iにおいて、特に好ましいのは、それ自体での又は組み合わせでのいずれの場合にも置換基の次の意味である。
一実施形態によれば、X=Nである(式I.Aのトリアゾール化合物)。
一つのさらなる実施形態によれば、X=CHである(式I.Bのイミダゾール化合物)。
本発明による化合物中のZは、1、2又は3個の二重結合を有する4、5、6、7又は8個の炭素原子を含む炭化水素鎖であり、ここで、該二重結合は、置換されておらず、該炭化水素鎖は、その他の鎖員において、1〜6個の独立に選択される置換基Rを含み得る。
一実施形態によれば、Zは、1又は2個の二重結合を含む。一実施形態によれば、Zは、2個の二重結合を有する。
本発明の一つのさらなる実施形態によれば、Zは、基Z
Figure 2012501998
(式中、#は、結合点であり、m及びpは、それぞれ0、1又は2であり、ここで、m+p≧2であり、RZ1、RZ2、RZ3及びRZ4は、それぞれの場合において、互いに独立に、水素及びRからなる群から選択され、ここで、Rは、本明細書で定義された通りであるか又は好ましいとして定義された通りである)である。
基Z中の二重結合は、(E)又は(Z)配置であり得る。本発明は、(E)及び(Z)異性体の両方を提供する。一実施形態によれば、二重結合は(E)配置である。一つのさらなる実施形態によれば、二重結合は(Z)配置である。
一実施形態によれば、m及びpは、それぞれ1又は2であり、特に、m及びpは、それぞれ1である。
Z1、RZ2、RZ3及びRZ4は、好ましくはそれぞれ互いに独立に、水素及びC〜C−アルキルからなる群から選択され、且つ/又は一つの炭素原子における二つの基は、それらが結合している炭素原子と一緒になってC〜C−シクロアルキル環を形成している。
一つのさらなる実施形態によれば、RZ1、RZ2、RZ3及びRZ4は、互いに独立に、水素及びハロゲン(特にF及びCl)からなる群から選択され、ここで、少なくとも一つのRは、水素ではない。
一実施形態によれば、RZ1、RZ2、RZ3及びRZ4は、全て水素である。
Z又は基Zにおける置換基Rは、他に指示がない限り、それぞれの場合において互いに独立に、ハロゲン、シアノ、ニトロ、シアナト(OCN)、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルキルスルホニルオキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−ハロアルキニルオキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−ハロシクロアルケニル、C〜C−シクロアルキニル、C〜C−ハロシクロアルキニル、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルケニルオキシ、C〜C−アルキレン、オキシ−C〜C−アルキレン、オキシ−C〜C−アルキレンオキシ、フェノキシ、フェニル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、上述された基において、ヘテロアリールは、芳香族5、6もしくは7員ヘテロ環であり、ヘテロシクリルは、飽和もしくは部分不飽和5、6もしくは7員ヘテロ環であり、これらの各々は、O、N及びSからなる群からの1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含み、ここで、同一の炭素原子に結合している二つの基Rは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C〜C−シクロアルキル環を形成してもよく、又はNAであり、ここで、A、Aは以下に定義された通りである。
一実施形態によれば、Rは、それぞれの場合において独立に、ハロゲン、シアノ、ニトロ、シアナト(OCN)、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルキルスルホニルオキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニル−オキシ、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−ハロアルキニルオキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−ハロシクロアルケニル、C〜C−シクロアルキニル、C〜C−ハロシクロアルキニル、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルケニルオキシ、又はNAである。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、それぞれの場合において独立に、Cl、F、Br、シアノ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル又はC〜C−ハロシクロアルキル、特にメチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ又はシクロプロピルである。
一つのさらなる実施形態によれば、少なくとも一つのRは、ハロゲン、特にCl又はFである。
一つのさらなる実施形態によれば、少なくとも一つのRは、C〜C−アルキル、特にメチル又はエチルである。
一つのさらなる実施形態によれば、少なくとも一つのRは、C〜C−ハロアルキルである。
一つのさらなる実施形態によれば、同一の炭素原子に結合している二つのRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C〜C−シクロアルキル環を形成している。
本発明による化合物におけるRは、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル、C〜C10−ハロシクロアルケニルであり、ここで、上述された基は、置換されていないか又はハロゲン、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル及びフェニルからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基を含んでいてもよく、ここで、フェニルは、置換されていないか又は1、2、3、4もしくは5個の独立に選択される置換基で置換されていており;あるいは1、2、3、4又は5個の独立に選択される置換基Lを含む6〜10員アリールであり、但し、Rは、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル又は3−トリフルオロメチルフェニルではないことを条件とする。
本発明の一実施形態によれば、Rは、置換されている6〜10員アリール、特に、本明細書で定義された通りの1、2、3、4又は5個の置換基Lを含む置換フェニルであり、但し、上述されたことを条件とする。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、CN、エチル、n−ブチル、イソプロピル、エトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメトキシ及びジフルオロメチル、特に2−CN、3−CN、4−CN、2−エチル、3−エチル、4−エチル、2−n−ブチル、3−n−ブチル、4−n−ブチル、2−イソプロピル、3−イソプロピル、2−エトキシ、3−エトキシ、4−エトキシ、2−イソプロポキシ、3−イソプロポキシ、3−イソプロポキシ、2−トリフルオロメトキシ、3−トリフルオロメトキシ、4−トリフルオロメトキシ、2−ジフルオロメチル、3−ジフルオロメチル及び4−ジフルオロメチルからなる群から選択される厳密に1個の置換基Lを含むフェニルである。一つのさらなる実施形態によれば、Rは、厳密に1個の置換基Lを含むフェニルであり、ここで、Lは、2−Br、3−Br、2−tert−ブチル、3−tert−ブチル、2−メトキシ及び3−メトキシからなる群から選択される。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、1個の置換基L及び1個の置換基Lを含み、1、2もしくは3個の独立に選択される置換基Lをさらに含み得るフェニルであり、ここで、L、L及びLは、Lと同様に(下記参照)定義される。一態様によれば、L及びLは、cl、F、Br、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択され、場合によって存在するさらなる1、2もしくは3個の置換基Lは、本明細書で定義されたか又は好ましいとして定義されたLから独立に選択される。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、Clである置換基L及びさらに1、2、3又は4個の独立に選択される置換基Lを含み得るフェニルであり、ここで、Lは、それぞれの場合において独立に、本明細書に定義された通りである。一態様によれば、フェニル基は、2位でClによって置換されている。一つのさらなる態様によれば、本実施形態のフェニル基は、3位でClによって置換されている。一つの一層さらなる態様によれば、本実施形態のフェニル基は、4位でClによって置換されている。
一つのさらなる態様によれば、フェニル基は、Clで置換されており、厳密に1個のさらなる置換基Lを含む。一態様によれば、フェニル基は、2,3−二置換されている。一つのさらなる態様によれば、フェニル基は、2,4−二置換されている。一つの一層さらなる態様によれば、フェニル基は、2,5−二置換されている。一つの一層さらなる態様によれば、フェニル基は、2,6−二置換されている。
一つのさらなる態様によれば、フェニル基は、Clで置換されており、厳密に2個のさらなる置換基、L及びLを含む。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、Fである1個の置換基Lを含んでいてもよく、1、2、3又は4個の独立に選択される置換基Lをさらに含んでいてもよく、ここで、Lは、それぞれの場合において、独立に本明細書に定義された通りであるフェニルである。一態様によれば、Lは、F、Cl、Br、メチル及びメトキシからなる群から選択される。一態様によれば、フェニル基は、2位においてFで置換されている。一つのさらなる態様によれば、本実施形態のフェニル基は、3位においてFで置換されている。一つの一層さらなる態様によれば、本実施形態のフェニル基は、4位においてFで置換されている。
一つのさらなる実施形態によれば、フェニル基は、Fで置換されており、厳密に1個のさらなる置換基Lを含む。一態様によれば、フェニル基は、2,3−二置換されている。一つのさらなる態様によれば、フェニル基は、2,4−二置換されている。一つの一層さらなる態様によれば、フェニル基は、2,5−二置換されている。一つの一層さらなる態様によれば、フェニル基は、2,6−二置換されている。好ましくは、Fはそれぞれの場合において2位にある。さらに好ましくは、第2置換基Lは、F、Cl、Br、メチル及びメトキシからなる群から選択される。一つの特定の実施形態によれば、フェニル基は、2,3−、2,4−、2,5−又は2,6−二フッ素置換されている。一つのさらなる特定の実施形態によれば、フェニル基は、2−フルオロ−3−クロロ−、2−フルオロ−4−クロロ−、2−フルオロ−5−クロロ−又は2−フルオロ−6−クロロ−置換されている。
一つのさらなる態様によれば、フェニル基は、Fで置換されており、厳密に2個のさらなる置換基、L及びLを含む。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、メチルである置換基Lを含んでいてもよく、1、2、3又は4個の独立に選択される置換基Lをさらに含み得るフェニルであり、ここで、Lは、いずれの場合にも、独立に本明細書に定義された通りである。一態様によれば、フェニル基は、2位においてメチルで置換されている。一つのさらなる態様によれば、本実施形態のフェニル基は、3位においてメチルで置換されている。一つの一層さらなる態様によれば、本実施形態のフェニル基は、4位においてメチルで置換されている。
一つのさらなる態様によれば、フェニル基は、メチル(=L)で置換されており、厳密に1個のさらなる置換基Lを含む。一態様によれば、フェニル基は、2,3−二置換されている。一つのさらなる態様によれば、フェニル基は、2,4−二置換されている。一つの一層さらなる態様によれば、フェニル基は、2,5−二置換されている。一つの一層さらなる態様によれば、フェニル基は、2,6−二置換されている。
一つのさらなる態様によれば、フェニル基は、メチル(=L)で置換されており、厳密に2個のさらなる置換基、L及びLを含む。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、メトキシである置換基Lを含んでいてもよく、1、2、3又は4個の独立に選択される置換基Lをさらに含み得るフェニルであり、ここで、Lは、それぞれの場合において独立に本明細書に定義された通りである。一態様によれば、フェニル基は、2位においてメトキシで置換されている。一つのさらなる態様によれば、本実施形態のフェニル基は、3位においてメトキシで置換されている。一つの一層さらなる態様によれば、本実施形態のフェニル基は、4位においてメトキシで置換されている。
一つのさらなる態様によれば、フェニル基は、メトキシ(=L)で置換されており、厳密に1個のさらなる置換基Lを含む。一態様によれば、フェニル基は、2,3−二置換されている。一つのさらなる態様によれば、フェニル基は、2,4−二置換されている。一つの一層さらなる態様によれば、フェニル基は、2,5−二置換されている。一つの一層さらなる態様によれば、フェニル基は、2,6−二置換されている。
一つのさらなる態様によれば、フェニル基は、メトキシ(=L)で置換されており、厳密に2個のさらなる置換基、L及びLを含む。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、3、4又は5個の置換基Lを含み、ここで、Lは、独立に本明細書で定義された通りであるか又は好ましいとして定義された通りであるフェニルである。
本発明の一つのさらなる実施形態によれば、Rは、2,3,5−三置換フェニル環である。一つのさらなる実施形態によれば、Rは、2,3,4−三置換フェニル環である。一つの一層さらなる実施形態によれば、Rは、2,4,5−三置換フェニル環である。一つの一層さらなる実施形態によれば、Rは、2,4,6−三置換フェニル環である。一つの一層さらなる実施形態によれば、Rは、2,3,6−三置換フェニル環である。
一態様によれば、三つの置換基の少なくとも一つはclである。一態様によれば、三つの置換基の少なくとも一つはFである。一つのさらなる態様によれば、三つの置換基の少なくとも一つはメチルである。一つの一層さらなる態様によれば、三つの置換基の少なくとも一つはメトキシである。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、2個のLで二置換されているフェニルであり、ここで、Lは、それぞれの場合において、cl、F、Br、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、C〜C−アルキル及びC〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ及びC〜C−ハロアルコキシからなる群から選択され、特にcl、F、Br、シアノ、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ及びトリフルオロメトキシからなる群から選択される。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、C〜C10−アルキルである。一態様によれば、Rは、C〜C10−アルキル、特にメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、CHCH(C)(CH)CH(CH、CHCHCH(CH)(CH)C(CH又はCHCHCH(CH)(CHCH(CHである。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、1又は2個の独立に選択される置換基Lを担持するC〜C−アルキルであり、ここで、Lは、非置換フェニル又は本明細書で定義された通りか又は好ましいとして本明細書で定義された通りの1、2、3、4もしくは5個の独立に選択される置換基Lを含むフェニルである。フェニル環の置換基として、Lは、特にハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキル及びC〜C−ハロアルキルからなる群から選択される。一態様によれば、Rは、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル又は4−クロロフェニルで一置換されているメチルである。一つのさらなる態様によれば、Rは、非置換フェニルで一置換されているメチルである。一つのさらなる態様によれば、Rは、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル又は4−クロロフェニルで2位において一置換されている1−エチルである。一つのさらなる態様によれば、Rは、非置換フェニルで2位において一置換されている1−エチルである。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、C〜C10−ハロアルキルである。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル又はC〜C10−ハロアルキニルである。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、C〜C−シクロアルキル又はC〜C−ハロシクロアルキルである。一態様によれば、Rは、C〜C−シクロアルキル、特にシクロプロピル(c−C)、シクロペンチル(c−C)、シクロヘキシル(c−C11)又はシクロヘプチル(c−C13)である。
本発明によれば、Rは、水素、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル又はC〜C10−ハロシクロアルケニルであり、ここで、Rは、本明細書で定義された通りの1、2、3、4又は5個の置換基Lを含み得る。
一つの好ましい実施形態によれば、Rは、水素である。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、フェニル−C〜C−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル又はC〜C10−ハロシクロアルケニル、特にC〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル又はフェニル−C〜C−アルキルである。Rの特定の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、2−ビニル、3−アリル、3−プロパルギル、4−ブト−2−イニル及びベンジルである。
本発明によれば、Rは、水素、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル、C〜C10−ハロシクロアルケニル、カルボキシル、ホルミル、Si(A)、C(O)RΠ、C(O)ORΠ、C(S)ORΠ、C(O)SRΠ、C(S)SRΠ、C(NR)SRΠ、C(S)RΠ、C(NRΠ)N NA、C(NRΠ)R、C(NRΠ)OR、C(O)NA、C(S)NA又はS(=O)であり;ここで、
は、水素、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、アミノ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、フェニル、フェニルアミノ又はフェニル−C〜C−アルキルアミノであり;
Πは、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル又はフェニルであり;
は、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル又はフェニルであり;
、A、Aは、互いに独立に、C〜C10−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル又はフェニルであり;
ここで、RΠ、R、A、A及びAは、特に指示のない限り、互いに独立に置換されていないか又は上記に定義された通りの1、2、3、4もしくは5個のLで置換されている。
は、本明細書で定義された通りの1、2、3、4又は5個の置換基Lを含み得る。
一つの好ましい実施形態によれば、Rは、水素である。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、フェニル−C〜C10−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル、C〜C10−ハロシクロアルケニル、カルボキシル、ホルミル、Si(A)、C(O)RΠ、C(O)ORΠ、C(S)ORΠ、C(O)SRΠ、C(S)SRΠ、C(NR)SRΠ、C(S)RΠ、C(NRΠ)N NA、C(NRΠ)R、C(NRΠ)OR、C(O)NA、C(S)NA又はS(=O)、特にC〜C−アルキル、フェニル−C〜C−アルキル、ハロフェニル−C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、トリ−C〜C−アルキルシリル、C(O)RΠ又はS(=O)
であり、ここで、
は、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、フェニル又はC〜C−アルキルフェニルであり;
Πは、C〜C−アルキル、カルボキシ−C〜C−アルキル又はカルボキシフェニルであり;
は、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はフェニルであり;
、A、Aは、互いに独立にC〜C−アルキル又はフェニルであり、ここで、フェニル環は、置換されていないか又は本明細書で定義された通りの1、2、3、4もしくは5個のLで置換されている。
の特定の例は、トリメチルシリル、Si(CH(CHCH、Si(CH(C)、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、2−ビニル、3−アリル、3−プロパルギル、4−ブト−2−イニル、C(=O)CH、C(=O)CHCH、C(=O)CHCHCH、C(=O)(CHCOOH、C(=O)(CHCOOH、C(=O)(2−COOH−C)、SOOH、SOCH、SO、SO(4−メチル−C)、ベンジル及び4−クロロベンジルである。
一つの特定の実施形態によれば、Rはトリメチルシリルである。
本発明によれば、Rは、水素、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル又はC〜C10−ハロシクロアルケニルであり、ここで、Rは、本明細書で定義された通りの1、2、3、4又は5個の置換基Lを含み得る。
一つの好ましい実施形態によれば、Rは水素である。
一つのさらなる実施形態によれば、Rは、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、フェニル−C〜C−アルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル又はC〜C10−ハロシクロアルケニル、特にC〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル又はフェニル−C〜C−アルキルである。Rの特定の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル及びベンジルである。
独立に、Lは、Lについて上記及び特許請求の範囲に記載された意味又は好ましい意味を有する。他に指示がない限り、Lは、好ましくは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、シアナト(OCN)、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、S−A、C(=O)A、C(=S)A、NAAからなる群から独立に選択され;ここで、A、A、A、Aは、下記に定義された通りである。
は、水素、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキルであり;
は、Aについて記載された基の一つ又はC〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルコキシもしくはC〜C−ハロシクロアルコキシであり;
、Aは、互いに独立に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキルであり;
ここで、Lの基の定義の脂肪族及び/又は脂環式及び/又は芳香族基は、1、2、3もしくは4個の同一又は異なる基Rを担持してよく:
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、アミノ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノである。
さらに好ましくは、Lは、ハロゲン、NO、アミノ、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルキル、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルアミノ、C〜C−ジアルキルアミノ、チオ及びC〜C−アルキルチオからなる群から独立に選択される。
さらに好ましくは、Lは、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ及びC〜C−ハロ−アルキルチオからなる群から独立に選択される。
一つのさらに好ましい実施形態によれば、Lは、F、Cl、Br、CH、C、i−C、t−C、OCH、OC、CF、CCl、CHF、CClF、OCF、OCHF及びSCFからなる群から独立に選択され、特にF、Cl、CH、C、OCH、OC、CF、CHF、OCF、OCHF及びSCFからなる群から選択される。一態様によれば、Lは、F、Cl、CH、OCH、CF、OCF及びOCHFからなる群から独立に選択される。Lが独立にF又はClであることが好ましくあり得る。
一つのさらなる実施形態によれば、Lは、F、Br、CH、C、i−C、t−C、OCH、OC、CF、CCl、CHF、CClF、OCF、OCHF及びSCFからなる群から独立に選択される。
一つの一層さらなる実施形態によれば、Lは、F、Cl、Br、メチル及びメトキシからなる群から独立に選択される。
化合物Iについての可変基R、R、R、R、X、Z及びLの上記に記載された意味は、本発明による化合物の前駆体に相応じて当てはまる。
Figure 2012501998
特にそれらの使用を目的として、好ましいのは、記載された条件を考慮して下記の表1a〜48aに集められた本発明による化合物Iである。表における一つの置換基について記載された基は、さらにそれら自体、それらが記載された組み合わせと関係なく、当該置換基の一つの特に好ましい態様である。
表1a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがHであり、RがHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.1aA−1〜I.1aA−1638)
表2a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、Rがメチルであり、RがHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.2aA−1〜I.2aA−1638)
表3a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)CHであり、RがHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.3aA−1〜I.3aA−1638)
表4a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH=CHであり、RがHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.4aA−1〜I.4aA−1638)
表5a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH≡CHであり、RがHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.5aA−1〜I.5aA−1638)
表6a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)(CHCOOHであり、RがHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.6aA−1〜I.6aA−1638)
表7a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがHであり、RがCHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.7aA−1〜I.7aA−1638)
表8a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、Rがメチルであり、RがCHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.8aA−1〜I.8aA−1638)
表9a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)CHであり、RがCHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.9aA−1〜I.9aA−1638)
表10a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH=CHであり、RがCHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.10aA−1〜I.10aA−1638)
表11a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH≡CHであり、RがCHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.11aA−1〜I.11aA−1638)
表12a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)(CHCOOHであり、RがCHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.12aA−1〜I.12aA−1638)
表13a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがHであり、RがCHCH=CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.13aA−1〜I.13aA−1638)
表14a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、Rがメチルであり、RがCHCH=CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.14aA−1〜I.14aA−1638)
表15a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)CHであり、RがCHCH=CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.15aA−1〜I.15aA−1638)
表16a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH=CHであり、RがCHCH=CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.16aA−1〜I.16aA−1638)
表17a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH≡CHであり、RがCHCH=CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.17aA−1〜I.17aA−1638)
表18a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)(CHCOOHであり、RがCHCH=CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.18aA−1〜I.18aA−1638)
表19a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがHであり、RがCHCH≡CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.19aA−1〜I.19aA−1638)
表20a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、Rがメチルであり、RがCHCH≡CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.20aA−1〜I.20aA−1638)
表21a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)CHであり、RがCHCH≡CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.21aA−1〜I.21aA−1638)
表22a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH=CHであり、RがCHCH≡CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.22aA−1〜I.22aA−1638)
表23a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH≡CHであり、RがCHCH≡CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.23aA−1〜I.23aA−1638)
表24a
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)(CHCOOHであり、RがCHC≡CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.24aA−1〜I.24aA−1638)
表25a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがHであり、RがHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.25aA−1〜I.25aA−1638)
表26a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、Rがメチルであり、RがHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.26aA−1〜I.26aA−1638)
表27a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)CHであり、RがHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.27aA−1〜I.27aA−1638)
表28a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH=CHであり、RがHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.28aA−1〜I.28aA−1638)
表29a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH≡CHであり、RがHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.29aA−1〜I.29aA−1638)
表30a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)(CHCOOHであり、RがHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.30aA−1〜I.30aA−1638)
表31a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがHであり、RがCHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.31aA−1〜I.31aA−1638)
表32a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、Rがメチルであり、RがCHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.32aA−1〜I.32aA−1638)
表33a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)CHであり、RがCHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.33aA−1〜I.33aA−1638)
表34a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH=CHであり、RがCHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.34aA−1〜I.34aA−1638)
表35a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH≡CHであり、RがCHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.35aA−1〜I.35aA−1638)
表36a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)(CHCOOHであり、RがCHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.36aA−1〜I.36aA−1638)
表37a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがHであり、RがCHCH=CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.37aA−1〜I.37aA−1638)
表38a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、Rがメチルであり、RがCHCH=CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.38aA−1〜I.38aA−1638)
表39a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)CHであり、RがCHCH=CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.39aA−1〜I.39aA−1638)
表40a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH=CHであり、RがCHCH=CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.40aA−1〜I.40aA−1638)
表41a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH≡CHであり、RがCHCH=CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.41aA−1〜I.41aA−1638)
表42a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)(CHCOOHであり、RがCHCH=CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.42aA−1〜I.42aA−1638)
表43a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがHであり、RがCHCH≡CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.43aA−1〜I.43aA−1638)
表44a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、Rがメチルであり、RがCHC≡CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.44aA−1〜I.44aA−1638)
表45a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)CHであり、RがCHC≡CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.45aA−1〜I.45aA−1638)
表46a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH=CHであり、RがCHC≡CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.46aA−1〜I.46aA−1638)
表47a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがCHCH≡CHであり、RがCHC≡CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.47aA−1〜I.47aA−1638)
表48a
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)(CHCOOHであり、RがCHC≡CHであり、R及びRの組み合わせが、それぞれの場合において表Aの一つの行に相当する化合物I(化合物I.48aA−1〜I.48aA−1638)
Figure 2012501998
特にそれらの使用を目的として、好ましいのは、以下の表1b及び2bに集められた本発明による化合物II−1である。表中の一つの置換基について記載された基は、さらにそれら自体、それらが記載された組み合わせと関係なく、当該置換基の一つの特に好ましい態様である。
表1b
XがNであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、Rがそれぞれの場合において表Aの一つの行のRの意味に相当する化合物I(化合物II−1.1bA−1〜II−1.1bA−1638)
表2b
XがCHであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、Rがそれぞれの場合において表Aの一つの行のRの意味に相当する化合物I(化合物II−1.2bA−1〜II−1.2bA−1638)
Figure 2012501998
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上記の表から、個々の化合物についての化合物名は、以下のとおり導かれる。例えば「化合物.3aA−10」(強調は追記)は、(表3aに記載されたとおり)X=Nであり、Zが(E)CHCH=CHCHであり、RがC(=O)CHであり、Rが水素であり、(表Aの10行に記載されたとおり)Rが4−シアノフェニルでありRが水素である、本発明による式の化合物である。
本発明による式Iの化合物及び組成物は、有害菌類を防除するための殺菌剤として適している。それらは、特にネコブカビ綱(Plasmodiophoromycetes)、卵菌網(Peronosporomycetes)(卵菌綱(Oomycetes)と同義語)、ツボカビ綱(Chytridiomycetes)、接合菌綱(Zygomycetes)、子嚢菌綱(Ascomycetes)、担子菌綱(Basidiomycetes)及び不完全菌綱(Deuteromycetes)(同義語 不完全菌綱(Fungi imperfecti))に由来する土壌病原体を含む広範囲の植物病原菌類に対する卓越した活性によって特徴づけられる。それらのいくつかは、浸透的に作用し、葉面殺菌剤、種子粉衣のための殺菌剤及び土壌殺菌剤として作物保護に使用することができる。さらに、これらは、特に木材又は植物の根を攻撃する菌類を防除するために適している。
化合物I及び本発明による組成物は、穀物、例えば小麦、ライ麦、大麦、ライコムギ、エンバク又は米;ビート、例えばサトウダイコン又は飼料ビート;仁果類、核果及び軟果、例えばリンゴ、ナシ、スモモ、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、ラズベリー、スグリ又はグズベリー;マメ科植物、例えばインゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメ、アルファルファ又は大豆;油脂植物、例えばアブラナ、カラシ、オリーブ、ヒマワリ、ココヤシ、カカオ、トウゴマ、油ヤシ、ラッカセイ又は大豆;ウリ科植物、例えばカボチャ、キュウリ又はメロン;繊維植物、例えば、綿、亜麻、麻又は黄麻;柑橘類果実、例えば、オレンジ、レモン、グレープフルーツ又はマンダリン;野菜植物、例えばホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ植物、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、カボチャ又はピーマン;クスノキ科植物、例えばアボカド、桂皮又は樟脳;エネルギー及び原材料植物、例えばトウモロコシ、大豆、小麦、アブラナ、サトウキビ又は油ヤシ;トウモロコシ;タバコ;堅果;コーヒー;茶;バナナ;ブドウ(食用ブドウ及びワイン醸造用ブドウ);ホップ;草、例えば芝生;ゴム植物;鑑賞及び森林植物、例えば花、低木、落葉樹及び針葉樹等の種々の作物植物、及び同様に繁殖材料、例えば種子、ならびにこれらの植物の収穫された材料の多くの病原菌類の防除のために特に重要である。
好ましくは、本発明による化合物I及び組成物は、農作物、例えば、ジャガイモ、サトウダイコン、タバコ、小麦、ライ麦、大麦、エンバク、米、トウモロコシ、綿、大豆、アブラナ、マメ科植物、ヒマワリ、コーヒー又はサトウキビ;果実植物、ブドウ及び鑑賞植物及び野菜、例えばキュウリ、トマト、マメ及びウリ科植物及び同様に繁殖材料、例えば種子、ならびにこれらの植物から収穫された製品における多くの菌類病原体を防除するために使用される。
用語「植物繁殖材料(plant propagation materials)」には、植物の全ての生殖部分(例えば、種子)及び植物の繁殖に使用され得る植物の栄養部分(例えば、苗木及び塊茎(例えば、ジャガイモ))が包含される。そのようなものとしては、種子、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎、苗条及び発芽後又は出芽後に移植される植物の別の部分(これは、実生及び幼植物(young plant)を包含する)等がある。幼植物は、部分的な処理又は全体的な処理によって、例えば、浸漬又は灌水等によって、有害な菌類に対して保護され得る。
本発明による化合物I又は組成物を用いた植物繁殖材料の処理は、穀類作物、例えば、コムギ、ライムギ、オオムギ又はエンバク、イネ、トウモロコシ、ワタ及びダイズ等における多くの種類の菌類病原体を防除するのに使用される。
用語「作物植物」には、育種、突然変異誘発又は遺伝子工学的方法によって改変された植物も包含され、そのようなものとしては、市販されている生物工学的農産物又は開発中の生物工学的農産物等がある(例えば、「http://www.bio.org/speeches/pubs/er/agri_products.asp」を参照されたい)。遺伝子組換え植物は、自然条件下で交雑、突然変異又は自然組換え(即ち、遺伝情報の組換え)によっては起こらない方法で遺伝物質が改変された植物である。植物の特性を改善するために、一般に、1種類以上の遺伝子が、当該植物の遺伝物質の中に組み込まれる。遺伝子工学によるそのような改変には、例えばグリコシル化又はポリマーの結合(例えば、プレニル化、アセチル化又はファルネシル化された基又はPEG基)を用いた、タンパク質、オリゴペプチド又はポリペプチドの翻訳後修飾も包含される。
例として、育種及び遺伝子工学によって特定の種類の除草剤(例えば、ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤、例えば、スルホニル尿素系(欧州特許出願公開第257993号明細書、米国特許第5,013,659号明細書)又はイミダゾリノン系(例えば、米国特許第6,222,100号明細書、国際公開第01/82685号パンフレット、国際公開第00/26390号パンフレット、国際公開第97/41218号パンフレット、国際公開第98/02526号パンフレット、国際公開第98/02527号パンフレット、国際公開第04/106529号パンフレット、国際公開第05/20673号パンフレット、国際公開第03/14357号パンフレット、国際公開第03/13225号パンフレット、国際公開第03/14356号パンフレット、国際公開第04/16073号パンフレット)、エノールピルビルシキミ酸 3−リン酸(EPSPS)阻害剤、例えば、グリホセート(例えば、国際公開第92/00377号パンフレットを参照されたい)、グルタミンシンテターゼ(GS)阻害剤、例えば、グルホシネート(例えば、欧州特許出願公開第242236号明細書、欧州特許出願公開第242246号明細書を参照されたい)、又は、オキシニル系除草剤(例えば、米国特許第5,559,024号明細書を参照されたい))に対する耐性を獲得した植物を挙げることができる。例えば、イミダゾリノン系(例えば、イマザモックス)に対して耐性を示すClearfield(登録商標)ナタネ(BASF SE,独国)は、育種及び突然変異誘発によって作出された。遺伝子工学的方法を用いて、グリホセート又はグルホシネートに対して抵抗性を示す作物植物、例えば、ダイズ、ワタ、トウモロコシ、ビート及びナタネ等が作出された。それらは、「RoundupReady(登録商標)」(グリホセート抵抗性;Monsanto,米国)及び「Liberty Link(登録商標)」(グルホシネート抵抗性;Bayer CropScience,独国)の商品名で入手することができる。
さらに、遺伝子工学によって1種類以上の毒素(例えば、細菌株バシルス(Bacillus)の毒素)を産生する植物も包含される。そのような遺伝子組換え植物によって産生される毒素としては、以下のもの等がある:例えば、バシルス属各種(Bacillus spp.)の殺虫性タンパク質、特に、バチルス・ツリンギエンシス(B.thuringiensis)の殺虫性タンパク質、例えば、内毒素Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1、Cry9c、Cry34Ab1もしくはCry35Ab1;又は、栄養生長期分泌殺虫性タンパク質(vegetative insecticidal proteins)(VIP)、例えば、VIP1、VIP2、VIP3もしくはVIP3A;線虫共生細菌(nematode-colonizing bacteria)の殺虫性タンパク質、例えば、ホトラブズス属各種(Photorhabdus spp.)又はキセノラブズス属各種(Xenorhabdus spp.)の殺虫性タンパク質;動物の毒素、例えば、スズメバチ、クモ又はサソリの毒素;真菌毒素、例えば、放線菌(Streptomycetes)に由来するもの;植物レクチン、例えば、エンドウ又はオオムギに由来するもの;アグルチニン;プロテアーゼ阻害物質、例えば、トリプシン阻害物質、セリンプロテアーゼ阻害物質、パタチン、シスタチン又はパパインの阻害物質;リボソーム不活性化タンパク質(RIP)、例えば、リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、ルフィン、サポリン又はブリオジン;ステロイド代謝酵素、例えば、3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−IDPグリコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害物質又はHMG−CoAレダクターゼ;イオンチャンネルブロッカー、例えば、ナトリウムチャンネル又はカルシウムチャンネルの阻害物質;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモンの受容体(ヘリコキニンレセプター);スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ及びグルカナーゼ。植物において、これらの毒素は、前毒素(pretoxin)、ハイブリッドタンパク質、末端が切除されたタンパク質又は別の修飾を受けたタンパク質としても植物体内で産生され得る。ハイブリッドタンパク質は、種々のタンパク質ドメインの新規組み合わせによって特徴付けられる(例えば、国際公開第2002/015701号パンフレットを参照されたい)。そのような毒素のさらなる例又はそれらの毒素を産生する遺伝子組換え植物のさらなる例は、欧州特許出願公開第374753号、国際公開第93/07278号パンフレット、国際公開第95/34656号パンフレット、欧州特許出願公開第427529号明細書、欧州特許出願公開第451878号明細書、国際公開第03/18810号パンフレット及び国際公開第03/52073号パンフレットに開示されている。これらの遺伝子組換え植物を作出する方法は、当業者には知られており、また、例えば、上記刊行物中に開示されている。上記毒素の多くは、該毒素を産生する植物に、節足動物の全ての分類学的種類の有害生物に対する耐性、特に、甲虫類(Coeleropta)、双翅類(Diptera)及び蝶類(Lepidoptera)に対する耐性、ならびに、線虫類(Nematoda)に対する耐性を付与する。殺虫性毒素をコードする1種類以上の遺伝子を産生する遺伝子組換え植物は、例えば、上記刊行物に記載されており、また、それらの一部は市販されており、例えば、以下のものである:YieldGard(登録商標)(毒素Cry1Abを産生するトウモロコシ品種)、YieldGard(登録商標)Plus(毒素Cry1Ab及びCry3Bb1を産生するトウモロコシ品種)、Starlink(登録商標)(毒素Cry9cを産生するトウモロコシ品種)、Herculex(登録商標)RW(毒素Cry34Ab1、Cry35Ab1及び酵素ホスフィノトリシン−N−アセチルトランスフェラーゼ[PAT]を産生するトウモロコシ品種);NuCOTN(登録商標)33B(毒素Cry1Acを産生するワタ品種)、Bollgard(登録商標)I(毒素Cry1Acを産生するワタ品種)、Bollgard(登録商標)II(毒素Cry1Ac及びCry2Ab2を産生するワタ品種);VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を産生するワタ品種);NewLeaf(登録商標)(毒素Cry3Aを産生するジャガイモ品種);Bt−Xtra(登録商標)、NatureGard(登録商標)、KnockOut(登録商標)、BiteGard(登録商標)、Protecta(登録商標)、Bt11(例えば、Agrisure(登録商標)CB)及びBt176(製造元:Syngenta Seeds SAS,フランス)(毒素Cry1Ab及びPAT酵素を産生するトウモロコシ品種)、MIR604(製造元:Syngenta Seeds SAS,フランス)(毒素Cry3Aの修飾形態を産生するトウモロコシ品種;国際公開第03/018810号パンフレットを参照されたい)、MON 863(製造元:Monsanto Europe S.A.,ベルギー)(毒素Cry3Bb1を産生するトウモロコシ品種)、IPC 531(製造元:Monsanto Europe S.A.,ベルギー)(毒素Cry1Acの修飾形態を産生するワタ品種)、及び、1507(製造元:Pioneer Overseas Corporation,ベルギー)(毒素Cry1F及びPAT酵素を産生するトウモロコシ品種)。
さらに、遺伝子工学の助けを借りて、1種類以上のタンパク質(例えば、感染特異的タンパク質(Pathogenesis-related proteins)(PRタンパク質;欧州特許出願公開第0392225号明細書を参照されたい)、抵抗性タンパク質(例えば、メキシコ産野生ジャガイモ(Solanum bulbocastanum)に由来するフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対する2種類の抵抗性遺伝子を産生するジャガイモ品種)、又は、T4リゾチーム(例えば、このタンパク質を産生することによって細菌(例えば、エルビニア・アミルボラ(Erwinia amylvora)に対して抵抗性を有するジャガイモ品種))を産生する、細菌類病原体、ウイルス類病原体もしくは菌類病原体に対する増強された抵抗性を有する植物も包含される。
さらに、遺伝子工学的方法の助けを借りて、例えば、潜在的な収量(例えば、バイオマス、穀物の収量、澱粉、油又はタンパク質の含有量)を増大させ、渇水、塩害もしくは制限的な別の環境要因に対する耐性を増強し、又は、害虫、菌類病原体、細菌類病原体及びウイルス類病原体に対する抵抗性を増強することによって、生産性が改善された植物も包含される。
さらに、遺伝子工学的方法の助けを借りて、その成分が改変されている、特に、ヒト又は動物用の食品を改善するために改変されている植物、例えば、健康を促進する長鎖ω−3 脂肪酸又はモノ不飽和ω−9 脂肪酸を産生する油料植物(例えば、Nexera(登録商標)ナタネ;DOW Agro Sciences,カナダ)等も包含される。
さらに、遺伝子工学的方法の助けを借りて、例えば、ジャガイモのアミロペクチン含有量を増大させることによって(Amflora(登録商標)ジャガイモ;BASF SE,独国)、原料(raw material)の産生が改善されるように改変されている植物も包含される。
特に、本発明による化合物I及び組成物のそれぞれは、次の植物病害を防除するために適している。
アルブゴ属の種(Albugo spp.)(白サビ病):鑑賞植物、野菜作物(例えばA.カンジダ(A. candida))及びヒマワリ(例えばA.トラゴポゴニス(A. tragopogonis))につくもの;
アルテルナリア属の種(Alternaria spp.)(黒星病、黒あざ病):野菜、アブラナ(例えばA.ブラッシコラ(A. brassicola)又はA.ブラッシカエ(A. brassicae))、サトウダイコン(例えばA.テヌイス(A. tenuis))、果実、米、大豆及び同様にジャガイモ(例えばA.ソラニ(A. solani)又はA.アルテルナタ(A. alternata))及びトマト(例えばA.ソラニ(A. solani)又はA.アルテルナタ(A. alternata))につくもの及び小麦につくアルテルナリア属の種(Alternaria spp.)(黒頭病);サトウダイコン及び野菜につくアパノミュケス属の種(Aphanomyces spp.);
穀物及び野菜につくアスコキュタ属の種(Ascochyta spp.)、例えば小麦につくA.トリチキ(A. tritici)(アスコキュタ葉枯れ)及び大麦につくA.ホルデイ(A. hordei);
ビポラリス(Bipolaris)及びドレクスレラ属の種(Drechslera spp.)(テレオモルフ:コクリオボルス属の種(Cochliobolus spp.))、例えばトウモロコシにつく斑点病(D.マユジス(D.maydis)及びB.ゼイコラ(B.zeicola))、例えば穀物につくふ枯病(B.ソロキニアナ(B. sorokiniana))ならびに米及び芝生につくB.オリュザエ(B. oryzae);
穀物(例えば小麦又は大麦)につくブルメリア(Blumeria)(旧名:エリュシペ(Erysiphe))・グラミニス(graminis)(うどんこ病);
ブドウ(例えばB.オブツサ(B. obtusa))につくボトリュオスパエリア属の種(Botryosphaeria spp.)(「黒色つる割れ病」);
軟果及び仁果(特にイチゴ)、野菜(特にレタス、ニンジン、根用セロリ及びキャベツ)、アブラナ、花卉、ブドウ、森林作物及び小麦(穂かび病)につくボトリュチス・キネレア(Botrytis cinerea)(テレオモルフ:ボトリュオチニア・フクケリアナ(Botryotinia fuckeliana):灰色かび病、灰色腐敗病);
レタスにつくブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)(べと病);
落葉樹及び針葉樹につくケラトキュスチス(Ceratocystis)(オピオストマ(Ophiostoma))属の種と同義語(青変菌)、例えば楡につくC.ウルミ(C. ulmi)(オランダニレ病);
ケルコスポラ属の種(Cercospora spp.)(ケルコスポラ斑点病):トウモロコシ(例えばC.ゼアエ−マユジス(C.zeae-maydis))、米、サトウダイコン(例えばC.ベチコラ(C. beticola))、サトウキビ、野菜、コーヒー、大豆(例えばC.ソジナ(C. sojina)又はC.キクキイ(C. kikuchii))及び米につくもの;
クラドスポリウム属の種(Cladosporium spp.):トマト(例えばC.フルブム(C. fulvum):トマト葉かび病)及び穀物につくもの、例えば小麦につくC.ヘルバルム(C. herbarum)(穂腐れ);
穀物につく麦角菌(Claviceps purpurea)(麦角病);
コクリオボルス(Cochliobolus)(アナモルフ:ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)又はビポラリス(Bipolaris))属の種(斑点病):トウモロコシ(例えばC.カルボヌム(C. carbonum))、穀物(例えばC.サチブス(C. sativus)、アナモルフ: B.ソロキニアナ(B. sorokiniana):ふ枯病)及び米(例えばC.ミユアベアヌス(C. miyabeanus)、アナモルフ: H.オリュザエ(H. oryzae))につくもの;
コッレトトリクム(Colletotrichum)(テレオモルフ:グロメレッラ(Glomerella))属の種(炭疽病):綿(例えばC.ゴッシュピイ(C. gossypii))、トウモロコシ(例えばC.グラミニコラ(C. graminicola):茎腐病及び炭疽病)、軟果、ジャガイモ(例えばC.コッコデス(C. coccodes):立枯病)、インゲン(例えばC.リンデムチアヌム(C. lindemuthianum))及び大豆(例えばC.トルンカツム(C. truncatum))につくもの;
米につくコルチキウム属の種(Corticium spp.)、例えばC.ササキイ(C. sasakii)(紋枯病);
大豆及び鑑賞植物につくコリュネスポラ・カッシイコラ(Corynespora cassiicola)(斑点病);
オリーブにつくキュクロコニウム属の種(Cycloconium spp.)、例えばC.オレアギヌム(C. oleaginum);
キュリンドロカルポン属の種(Cylindrocarpon spp.):果樹(例えば果樹かいよう病又はブドウにつく黒足病、テレオモルフ:ネクトリア(Nectria)又はネオネクトリア属の種(Neonectria spp.))、ブドウ(例えばC.リリオデンドリ(C. liriodendri)、テレオモルフ:ネオネクトリア・リリオデンドリ(Neonectria liriodendri)、黒足病)及び多くの鑑賞樹につくもの;
大豆につくデマトポラ(Dematophora)(テレオモルフ:ロセッリニア(Rosellinia))−ネカトリクス(necatrix)(根腐れ/茎腐病);
大豆につくジアポルテ属の種(Diaporthe spp.)、例えばD.パセオロルム(D. phaseolorum)(茎病);
ドレクスレラ(Drechslera)(ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)と同義語、テレオモルフ:ピュレノポラ(Pyrenophora))属の種:トウモロコシ、穀物、例えば大麦(例えばD.テレス(D. teres)、網斑病)及び小麦(例えばD.トリチキ−レペンチス(D. tritici-repentis):DTR斑点病)、米及び芝生につくもの;
ホルミチポリア(Formitiporia)(ペッリヌス(Phellinus)と同義語)−プンクタタ(punctata)、F.メジテッラネア(F. mediterranea)、パエオモニエッラ・クラミュドスポラ(Phaeomoniella chlamydospora)(旧名パエオアクレモニウム・クラミュドスポルム(Phaeoacremonium chlamydosporum))、パエオアクレモニウム・アレオピルム(Phaeoacremonium aleophilum)及び/又はボトリュオスパエリア・オブツサ(Botryosphaeria obtuse)に起因する、ブドウにつくエスカ病(ブドウにつく枝枯れ病、アポプレキシア);
米につくエンチュロマ・オリュザエ(Entyloma oryzae)(斑葉病);
小麦につくエピコックム属の種(Epicoccum spp.)(黒頭病);
エリュシペ属の種(Erysiphe spp.)(うどんこ病):サトウダイコン(E.ベタエ(E. betae))、野菜(例えばE.ピシ(E. pisi))、例えばキュウリ種(例えばE.キコラケアルム(E. cichoracearum))及びキャベツ種、例えばアブラナ(例えばE.クルキフェラルム(E. cruciferarum))につくもの;
果樹、ブドウ及び多くの鑑賞樹につくエウチュパ・ラタ(Eutypa lata)(エウチュパ腫瘍病又は枝枯れ病、アナモルフ:キュトスポリナ・ラタ(Cytosporina lata)、リベルテッラ・ブレパリス(Libertella blepharis)と同義語);
トウモロコシ(例えばE.ツルキクム(E. turcicum))につくエクスセロイルム(Exserohilum)(ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)と同義語)属の種;
様々な植物につくフサリウム(Fusarium)(テレオモルフ:ギッベレッラ(Gibberella))属の種(立枯病、茎根腐病)、例えば穀物(例えば小麦又は大麦)につくF.グラミネアルム(F. graminearum)又はF.クルモルム(F. culmorum)(根腐れ及び葉先白斑病)、トマトにつくF.オクシュスポルム(F. oxysporum)、大豆につくF.ソラニ(F. solani)及びトウモロコシにつくF.ベルチキッリオイデス(F. verticillioides);
穀物(例えば小麦又は大麦)及びトウモロコシにつくガエウマンノミュケス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)(立枯れ病);穀物(例えばG.ゼアエ(G. zeae))及び米(例えばG.フジクロイ(G. fujikuroi):馬鹿苗病)につくギッベレッラ属の種(Gibberella spp.);
ブドウ、仁果及び他につく植物につくグロメレラ・キングラタ(Glomerella cingulata)ならびに綿につくG.ゴッシュピイ(G. gossypii);米につくグレインステイニング複合菌;
ブドウにつくグイグナルジア・ビドウェリイ(Guignardia bidwellii)(黒菌病);
バラ科(Rosaceae)及びビャクシンにつくギュムノスポランギウム属の種(Gymnosporangium spp.)、例えばナシにつくG.サビナエ(G. sabinae)(ナシさび病);
トウモロコシ、穀物及び米につくヘルミントスポリウム属の種(Helminthosporium spp.)(ドレクスレラ(Drechslera)と同義語、テレオモルフ:コクリオボルス(Cochliobolus));コーヒーにつくヘミレイア属の種(Hemileia spp.)、例えばH.バスタトリクス(H. vastatrix)(コーヒー赤さび病);
ブドウにつくイサリオプシス・クラビスポラ(Isariopsis clavispora)(クラドスポリウム・ビチス(Cladosporium vitis)と同義語);
大豆及び綿につくマクロポミナ・パセオリナ(パセオリ(phaseoli)と同義語)(根腐れ/茎腐病);穀物(例えば小麦又は大麦)につくミクロドキウム(Microdochium)(同義語、フサリウム(Fusarium)/ニバレ(nivale)(紅色雪腐病);
大豆につくミクロスパエラ・ジッフサ(Microsphaera diffusa)(うどんこ病);
核果及び他につくバラ科につくモニリニア属の種(Monilinia spp.)、例えばM.ラクサ(M. laxa)、M.フルクチコラ(M. fructicola)及びM.フルクチゲナ(M. fructigena)(花及び枝枯病);穀物、バナナ、軟果及びラッカセイにつくミュコスパエレッラ属の種(Mycosphaerella spp.)、例えば小麦につくM.グラミニコラ(M. graminicola)(アナモルフ:セプトリア・トリチキ(Septoria tritici)、セプトリア葉枯病)又はバナナにつくM.フィジエンシス(M. fijiensis)(シガトカ病);
ペロノスポラ属の種(Peronospora spp.)(べと病):キャベツ(例えばP.ブラッシカエ(P. brassicae))、アブラナ(例えばP.パラシチカ(P. parasitica))、球根植物(例えばP.デストルクトル(P. destructor))、タバコ(P.タバキナ(P. tabacina))及び大豆(例えばP.マンスリカ(P. manshurica))につくもの;
大豆につくファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)及びP.メイボミアエ(P. meibomiae)(大豆サビ病);
ピアロポラ属の種(Phialophora spp.):例えばブドウ(例えばP.トラケイピラ(P. tracheiphila)及びP.テトラスポラ(P. tetraspora))及び大豆(例えばP.グレガタ(P. gregata):茎病)につくもの;
アブラナ及びキャベツにつくポマ・リンガム(Phoma lingam)(茎根腐病)ならびにサトウダイコンにつくP.ベタエ(P. betae)(斑点病);
ポモプシス属の種(Phomopsis spp.):ヒマワリ、ブドウ(例えばP.ビチコラ(P. viticola):つる割れ病)及び大豆(例えば枝枯れ病/茎枯病: P.パセオリ(P.phaseoli)、テレオモルフ:ジアポルテ・パセオロルム(Diaporthe phaseolorum))につくもの;
トウモロコシにつくピュソデルマ・マユジス(Physoderma maydis)(褐斑病);
フィトフトラ属の種(Phytophthora spp.)(立枯病、根腐病、葉腐病、茎腐病及び実腐病):様々な植物、例えばピーマン及びキュウリ種(例えばP.カプシキ(P. capsici))、大豆(例えばP.メガスペルマ(P. megasperma)、同義語P.ソジャエ(P. sojae))、ジャガイモ及びトマト(例えばP.インフェスタンス(P. infestans);疫病及び褐腐病)及び落葉樹(例えばP.ラモルム(P. ramorum):オーク突然死病)につくもの;
キャベツ、アブラナ、ダイコン及び他の植物につくプラスモジオポラ・ブラッシカエ(Plasmodiophora brassicae)(根こぶ病);
プラスモパラ属の種(Plasmopara spp.)、例えばブドウにつくP.ビチコラ(P. viticola)(ブドウにつくペロノスポラ、うどんこ病)ならびにヒマワリにつくP.ハルステジイ(P. halstedii);バラ科、ホップ、仁果及び軟果につくポドスパエラ属の種(Podosphaera spp.)(うどんこ病)、例えばリンゴにつくP.レウコトリカ(P. leucotricha);
ポリミュクサ属の種(Polymyxa spp.):例えば穀物、例えば大麦及び小麦(P.グラミニス(P. graminis))及びサトウダイコン(P.ベタエ(P. betae))につくもの、ならびにそれにより伝染されるウイルス病;
穀物、例えば小麦又は大麦につくプセウドケルコスポレッラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides)(眼紋病/褐変症、テレオモルフ:タペシア・ユアッルンダエ(Tapesia yallundae));
様々な植物につくプセウドペロノスポラ(Pseudoperonospora)(べと病)、例えばキュウリ種につくP.クベンシス(P. cubensis)又はホップにつくP.フミリ(P. humili);
ブドウにつくプセウドペジクラ・トラケイピラ(Pseudopezicula tracheiphila)(角状葉焼病、アナモルフ:ピアロポラ(Phialophora));
様々な植物のプッキニア属の種(Puccinia spp.)(さび病):例えば穀物、例えば小麦、大麦もしくはライ麦につく、P.トリチキナ(P. triticina)(小麦につく褐さび病)、P.ストリイフォルミス(P. striiformis)(黄さび病)、P.ホルデイ(P. hordei)(小さび病)、P.グラミニス(P. graminis)(黒さび病)又はP.レコンジタ(P. recondita)(ライ麦につく褐さび病)、及びアスパラガスにつくもの(例えばP.アスパラギ(P. asparagi));
小麦につくピュレノポラ(Pyrenophora)(アナモルフ:ドレクスレラ(Drechslera))−トリチキ−レペンチス(tritici-repentis)(黄斑病)又は大麦につくP.テレス(P. teres)(網斑病);
ピュリクラリア属の種(Pyricularia spp.)、例えば米につくP.オリュザエ(P. oryzae)(テレオモルフ:マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)、イモチ病)ならびに芝生及び穀物につくP.グリセア(P. grisea);
芝生、米、トウモロコシ、小麦、綿、アブラナ、ヒマワリ、サトウダイコン、野菜及び他の植物につくピュチウム属の種(Pythium spp.)(立枯病) (例えばP.ウルチムム(P. ultimum)又はP.アパニデルマツム(P. aphanidermatum));
ラムラリア属の種(Ramularia spp.)、例えば大麦につくR.コッロ−キュグニ(R. collo-cygni)(ラムラリア葉及び芒斑病/生理的斑葉病)及びサトウダイコンにつくR.ベチコラ(R. beticola);
綿、米、ジャガイモ、芝生、トウモロコシ、アブラナ、ジャガイモ、サトウダイコン、野菜及び様々な他の植物につくリゾクトニア属の種(Rhizoctonia spp.)、例えば大豆につくR.ソラニ(R. solani)(茎根腐病)、米につくR.ソラニ(R. solani)(紋枯病)又は小麦もしくは大麦につくR.ケレアリス(R. cerealis)(シャープ眼紋病);
イチゴ、ニンジン、キャベツ、ブドウ及びトマトにつくリゾプス・ストロニフェル(Rhizopus stolonifer)(軟腐病);大麦、ライ麦及びライコムギにつくリュンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)(斑点病);
米につくサロクラジウム・オリュザエ(Sarocladium oryzae)及びS.アッテヌアツム(S. attenuatum)(鞘枯病);
スクレロチニア属の種(Sclerotinia spp.)(茎腐病又は白腐れ病):野菜及び畑作物、例えばアブラナ、ヒマワリ(例えばスクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum))及び大豆(例えばS.ロルフシイ(S. rolfsii))につくもの;
様々な植物につくセプトリア属の種(Septoria spp.)、例えば大豆につくS.グリュキネス(S. glycines)(斑点病)、小麦につくS.トリチキ(S. tritici)(セプトリア葉枯病)及び穀物につくS.(同義語スタゴノスポラ(Stagonospora))−ノドルム(nodorum)(葉枯病及びふ枯病);
ブドウにつくウンキヌラ(Uncinula)(同義語、エリュシペ(Erysiphe))−ネカトル(necator)(うどんこ病、アナモルフ:オイジウム・ツクケリ(Oidium tuckeri));
セトスパエリア属の種(Setosphaeria spp.)(斑点病):トウモロコシ(例えばS.ツルキクム(S. turcicum)、同義語ヘルミントスポリウム・ツルキクム(Helminthosporium turcicum))及び芝生につくもの;
スパケロテカ属の種(Sphacelotheca spp.)(黒穂病):トウモロコシ(例えばS.レイリアナ(S. reiliana):墨黒穂病)、アワ及びサトウキビにつくもの;
キュウリ種につくスパエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea) (うどんこ病);
ジャガイモにつくスポンゴスポラ・スブテッラネア(Spongospora subterranea)(粉状そうか病)及びこれにより伝染されるウイルス病;
穀物につくスタゴノスポラ属の種(Stagonospora spp.)、例えば小麦につくS.ノドルム(S. nodorum)(葉枯病及びふ枯病、テレオモルフ:レプトスパエリア(Leptosphaeria)[同義語パエオスパエリア(Phaeosphaeria)]−ノドルム(nodorum));
ジャガイモ(ジャガイモいぼ病)につくシュンキュトリウム・エンドビオチクム(Synchytrium endobioticum);
タプチナ属の種(Taphrina spp.)、例えばモモにつくT.デフォルマンス(T. deformans)(縮葉病)及びスモモにつくT.プルニ(T. pruni)(アンズふくろみ病);
タバコ、仁果、野菜作物、大豆及び綿につくチエラビオプシス属の種(Thielaviopsis spp.)(黒根病)、例えばT.バシコラ(T. basicola)(同義語カララ・エレガンス(Chalara elegans));穀物につくチッレチア属の種(Tilletia spp.)(黒穂病(bunt)又は黒穂病(stinking smut))、例えば小麦につくT.トリチキ(T. tritici)(同義語T.カリエス(T. caries)、小麦黒穂病)及びT.コントロベルサ(T. controversa)(萎縮黒穂病);
大麦又は小麦につくチュプラ・インカルナタ(Typhula incarnate)(灰色雪腐病);
ウロキュスチス属の種(Urocystis spp.)、例えばライ麦につくU.オックルタ(U. occulta)(すじ黒穂病);
ウロミュケス属の種(Uromyces spp.)(さび病):野菜植物、例えばインゲン(例えばU.アッペンジクラツス(U. appendiculatus)、同義語U.パセオリ(U. phaseoli))及びサトウダイコン(例えばU.ベタエ(U. betae))につくもの;
ウスチラゴ属の種(Ustilago spp.)(裸黒穂病):穀物(例えばU.ヌダ(U. nuda)及びU.アバエナエ(U. avaenae))、トウモロコシ(例えばU.マユジス(U. maydis):トウモロコシ黒穂病)及びサトウキビにつくもの;
リンゴ(例えば、V.イナエクアリス(V. inaequalis))及びナシにつくベンツリア属の種(Venturia spp.)(そうか病)、ならびに様々な植物、例えば果樹及び鑑賞樹、ブドウ、軟果、野菜につくベルチキッリウム属の種(Verticillium spp.)(葉茎立枯病)、ならびに畑作物、例えばイチゴ、アブラナ、ジャガイモ及びトマトにつくV.ダリアエ(V. dahliae)。
さらに、化合物I及び本発明による組成物は、貯蔵製品(同様に収穫作物)の保護ならびに材料及び建物の保護において有害菌類を防除するために適している。「材料及び建物の保護」という用語は、菌類及び細菌等の望ましくない微生物による攻撃及び破壊に対する、産業材料及び非生物材料、例えば、接着剤、にかわ、木材、紙及び厚紙、織物、皮革、塗料分散物、プラスチック、冷却潤滑剤、繊維及び薄織物の保護を含む。木材及び材料の保護において、次の有害菌類に特に注意を払う。子嚢菌類(Ascomycetes)、例えばオピオストマ属の種(Ophiostoma spp.)、セラトシスチス属の種(Ceratocystis spp.)、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)、スクレロホマ属の種(Sclerophoma spp.)、ケトミウム属の種(Chaetomium spp.)、フミコラ属の種(Humicola spp.)、ペトリエラ属の種(Petriella spp.)、トリクルス属の種(Trichurus spp.);担子菌類(Basidiomycetes)、例えばコニオフォラ属の種(Coniophora spp.)、コリオルス属の種(Coriolus spp.)、グレオフィラム属の種(Gloeophyllum spp.)、レンチヌス属の種(Lentinus spp.)、プレウロツス属の種(Pleurotus spp.)、ポリア属の種(Poria spp.)、セルプラ属の種(Serpula spp.)及びタイロマイセス属の種(Tyromyces spp.)、不完全菌類(Deuteromycetes)、例えばアスペルギルス属の種(Aspergillus spp.)、クラドスポリウム属の種(Cladosporium spp.)、ペニシリウム属の種(Penicillium spp.)、トリコデルマ属の種(Trichoderma spp.)、アルテルナリア属の種(Alternaria spp.)、ペシロマイセス属の種(Paecilomyces spp.)及び接合菌類(Zygomycetes)、例えばムコル属の種(Mucor spp.)。さらに材料の保護において、次の酵母菌類に注意を払う。カンジダ属の種(Candida spp.)及びサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisae)。
式Iの化合物は、それらの生物活性が異なり得る様々な結晶変態で存在し得る。これらは本発明の範囲に含まれる。
化合物I及び本発明による組成物は、植物の健康を改善するために適している。さらに、本発明は、本発明による化合物I又は組成物の有効量で、植物、植物の繁殖材料及び/又は植物が生育するか又は生育予定である敷地を処理することによって、植物の健康を改善する方法に関する。
「植物の健康」という用語は、例えば、収量(例えば増加した生物量及び/又は利用可能な成分の増加した含有量)、植物の活力(例えば増加した植物生長及び/又はより緑の濃い葉(「緑化効果」)、品質(例えば特定の成分の増加した含有量又は組成)及び生物ストレス及び/又は非生物ストレスに対する耐性等の様々な個別の指標によって又はこれらの組み合わせによって求められる、植物及び/又はその収穫された材料の状態を含む。植物の健康の状態について本明細書に記載されたこれらの指標は、互いに独立に現れるか又は互いに影響を与えあうことがある。
化合物Iは、化合物Iの殺菌剤として有効な量で、有害菌類、これらの生息地又は菌類の攻撃から保護すべき植物又は植物繁殖材料、例えば種子材料、土壌、地域、材料又はスペースを処理することによって、そのままで又は組成物の形態で使用される。菌類による、植物、植物の繁殖材料、例えば種子材料、土壌、地域、材料又はスペースの感染前でも感染後でも、施用を行うことができる。
植物の繁殖材料は、播種の間かもしくはその前に、又は移植の間かもしくはその前に、化合物Iのままか、又は少なくとも1種の化合物Iを含む組成物で予防的に処理することができる。
本発明は、溶媒又は固体担体及び少なくとも1種の化合物Iを含む農薬組成物、ならびに同様に有害菌類を防除するためのその使用にさらに関する。
農薬組成物は、化合物Iの殺菌剤として有効な量を含む。「有効量」という用語は、作物植物の有害菌類を防除するために又は材料及び建物の保護に十分であり、処理した作物植物に著しい損害を何ら引き起こすことがない、農薬組成物又は化合物Iの量を意味する。このような量は、広い範囲で変わることがあり、例えば、防除すべき有害菌類、処理される個々の作物植物又は材料、気候条件及び化合物等の多数の要因によって影響を受ける。
化合物I、そのN−オキシド及びこれらの塩は、農薬組成物に慣用されているタイプ、例えば、溶液、エマルション製剤、懸濁液、粉剤、粉末剤、ペースト及び粒剤に変換し得る。組成物のタイプは、個々の意図された目的によって決まり、いずれの場合でも、これは、本発明による化合物の微細な一様な分配を確実にする必要がある。
ここで、組成物のタイプの例は、懸濁液(SC、OD、FS)、乳剤(EC)、エマルション製剤(EW、EO、ES)、ペースト、パステル剤、水に溶解又は分散性(湿潤性)であり得る水和剤(wettable powder)又は粉剤(WP、SP、SS、WS、DP、DS)又は粒剤(GR、FG、GG、MG)、及び同様に種子等の植物繁殖材料処理用のゲル(GF)である。
一般的に、組成物のタイプ(例えばEC、SC、OD、FS、WG、SG、WP、SP、SS、WS、GF)は、希釈された形態で使用される。DP、DS、GR、FG、GG及びMG等の組成物のタイプは、一般的に希釈しない形態で使用される。
農薬組成物は、既知の方法で調製される(例えば、米国特許第3,060,084号明細書、欧州特許出願公開第707445号明細書(液剤(liquid concentrate)について)、Browning, "Agglomeration", Chemical Engineering, Dec. 4, 1967, 147-48, Perry's Chemical Engineer's Handbook, 4th Edition, McGraw-Hill, New York, 1963, 8-57 and ff.、国際公開第91/13546号パンフレット、米国特許第4,172,714号明細書、米国特許第4,144,050号明細書、米国特許第3,920,442号明細書、米国特許第5,180,587号明細書、米国特許第5,232,701号明細書、米国特許第5,208,030号明細書、GB2,095,558、米国特許第3,299,566号明細書、Klingman: Weed Control as a Science (John Wiley & Sons, New York, 1961)、Hance et al.: Weed Control Handbook (8th ED., Blackwell Scientific Publications, Oxford, 1989)ならびにMollet, H. and Grubemann, A.: Formulation technology (Wiley VCH Verlag, Weinheim, 2001を参照されたい)。
農薬組成物は、さらに、作物保護組成物に慣用されている助剤も含んでいてもよく、これらの助剤の選択は、使用形態又は当該活性化合物によって決まる。
好適な助剤の例は、溶媒、固体担体、界面活性剤(例えば、さらなる可溶化剤、保護コロイド、湿潤剤及び粘着性付与剤)、有機及び無機増粘剤、殺細菌剤、不凍剤、消泡剤、場合によって着色剤及び接着剤(例えば種子の処理用)である。
好適な溶媒は、水、有機溶媒、例えば中沸点から高沸点を有する鉱油留分、例えばケロシン及びディーゼル油、さらにコールタール油、及び同様に植物又は動物由来の油、脂肪族、環式及び芳香族炭化水素、例えばパラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン及びそれらの誘導体、アルキル化ベンゼン及びそれらの誘導体、アルコール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール及びシクロヘキサノール、グリコール、ケトン、例えばシクロヘキサノン、γ−ブチロラクトン、ジメチル脂肪アミド、脂肪酸及び脂肪酸エステル及び強極性溶媒、例えばアミン、例えばN−メチルピロリドンである。原則的として、溶媒混合物、ならびに同様に上記の溶媒と水の混合物を使用することも可能である。
固体担体は、鉱物土類、例えばケイ酸、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、石灰石、石灰、チョーク、赤土、黄土、クレー、ドロマイト、けい藻土、硫酸カルシウム及び硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、粉砕合成材料、肥料、例えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素及び植物由来の製品、例えば穀物粉、樹皮粉、おがくず及び堅果殻粉、セルロース粉末又は他の固体担体である。
好適な界面活性剤(アジュバント、湿潤剤、粘着性付与剤、分散剤又は乳化剤)は、芳香族スルホン酸、例えばリグノスルホン酸(Borresperse(登録商標)タイプ、Borregaard、ノルウェイ)、フェノールスルホン酸、ナフタレンスルホン酸(Morwet(登録商標)タイプ、Akzo Nobel、米国)及びジブチルナフタレンスルホン酸(Nekal(登録商標)タイプ、BASF、ドイツ)、ならびに同様に脂肪酸、アルキル及びアルキルアリールスルホネート、アルキル、ラウリルエーテル及び脂肪アルコールサルフェートのアルカリ金属、アルカリ土類金属及びアンモニウム塩、及びに同様に硫酸化ヘキサ、ヘプタ、及びオクタデカノールの塩、及び同様に脂肪アルコールグリコールエーテルの塩、スルホン化ナフタレン及びその誘導体とホルムアルデヒドの縮合物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノール及びホルムアルデヒドの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール又はノニルフェノール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセトン、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸塩、及び同様にタンパク質、変性タンパク質、多糖(例えばメチルセルロース)、疎水変性デンプン、ポリビニルアルコール(Mowiol(登録商標)タイプ、Clariant、スイス)、ポリカルボキシレート(Sokalan(登録商標)タイプ、BASF、ドイツ)、ポリアルコキシレート、ポリビニルアミン(Lupamin(登録商標)タイプ、BASF、ドイツ)、ポリエチレンイミン(Lupasol(登録商標)タイプ、BASF、ドイツ)、ポリビニルピロリドン及びそのコポリマーである。
増粘剤(すなわち、組成物に改変された流動性を付与する化合物、すなわち静止状態における高粘度及び撹拌中の低粘度)の例は、多糖及び同様に有機及び無機の層状鉱物、例えばキサンタンガム(Kelzan(登録商標)、CP Kelco、米国)、Rhodopol(登録商標)23(Rhodia、フランス)又はVeegum(登録商標)(R.T.Vanderbilt、米国)又はAttaclay(登録商標)(Engelhard Corp.、ニュージャージー州、米国)である。
組成物を安定化させるために、殺細菌剤を添加してもよい。殺細菌剤の例は、ジクロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマールに基づく殺細菌剤(ICI製Proxel(登録商標)又はThor Chemie製Acticide(登録商標)RS及びRohm & Haas製Kathon(登録商標)MK)、ならびに同様にイソチアゾリノン誘導体、例えばアルキルイソチアゾリノン及びベンズイソチアゾリノン(Thor Chemie製Acticide(登録商標)MBS)である。
好適な不凍剤の例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿素及びグリセロールである。
消泡剤の例は、(例えば、Silikon(登録商標) SRE、Wacker、ドイツ又はRhodorsil(登録商標)、Rhodia、フランス等の)シリコーンエマルション、長鎖アルコール、脂肪酸、脂肪酸の塩、有機フッ素化合物及びこれらの混合物である。
着色剤の例は、難水溶性顔料及び水溶性染料の両方である。言及し得る例は、ローダミンB、C.I.ピグメントレッド112及びC.I.ソルベントレッド1、ピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー13、ピグメントレッド48:2、ピグメントレッド48:1、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド53:1、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ5、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6、ピグメントブラウン25、ベーシックバイオレット10、ベーシックバイオレット49、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9、アシッドイエロー23、ベーシックレッド10、ベーシックレッド108の名称で知られている染料及び顔料である。
接着剤の例は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール及びセルロースエーテル(Tylose(登録商標)、信越化学、日本)である。
直接噴霧可能な溶液、エマルション製剤、ペースト又は油分散液の製剤に適するのは、中沸点から高沸点の鉱油留分、例えばケロシン又はディーセル油、さらにコールタール油及び植物又は動物由来の油、脂肪族、環状及び芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン又はこれらの誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン、強極性溶媒、例えばジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン及び水である。
粉末、散布用材料及び散粉用製品は、化合物I及び、存在する場合、さらなる活性化合物を、少なくとも1種の固体担体と混合すること又は同時に粉砕することによって調製することができる。
粒剤、例えば、被覆粒剤、含浸粒剤及び均一粒剤は、活性化合物を少なくとも1種の固体担体と結合することによって調製することができる。固体担体は、鉱物土類、例えばケイ酸、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、石灰石、石灰、チョーク、赤土、黄土、クレー、ドロマイト、けい藻土、硫酸カルシウム及び硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、粉砕合成材料、肥料、例えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素及び植物由来製品、例えば穀物粉、樹皮粉、おがくず及び堅果殻粉、セルロース粉末又は他の固体担体である。
以下は組成物のタイプの例である。
1.水による希釈用の組成物のタイプ
i)液剤(water-soluble concentrate)(SL、LS)
10重量部の活性化合物を90重量部の水又は水溶性溶媒で溶解する。代替として、湿潤剤又は他の助剤を添加する。活性化合物は、水による希釈に際して溶解する。これによって、10重量%の活性化合物含有量を有する組成物が得られる。
ii)分散剤(dispersible concentrate)(DC)
20重量部の活性化合物を、10重量部の分散剤、例えばポリビニルピロリドンを添加した70重量部のシクロヘキサノンに溶解する。水による希釈によって分散液が得られる。活性化合物含有率は20重量%である。
iii)乳剤(emulsifiable concentrate)(EC)
15重量部の活性化合物を、カルシウムドデシルベンゼンスルホネート及びヒマシ油エトキシレート(いずれの場合にも5重量部)を添加した75重量部のキシレンに溶解する。水による希釈によってエマルションが得られる。組成物は、15重量部の活性化合物含有率を有する。
iv)エマルション製剤(EW、EO、ES)
25重量部の活性化合物を、カルシウムドデシルベンゼンスルホネート及びヒマシ油エトキシレート(いずれの場合にも5重量部)を添加した35重量部のキシレンに溶解する。この混合物を、乳化機(例えばUltraturrax)を用いて30重量部の水に添加し、均一なエマルションにする。水による希釈によってエマルションが得られる。組成物は25重量%の活性化合物含有率を有する。
v)懸濁剤(SC、OD、FS)
撹拌型ボールミル中で、20重量部の活性化合物を、10重量部の分散剤及び湿潤剤ならびに70重量部の水又は有機溶媒を添加して微粉砕して微細な活性化合物懸濁液を得る。水による希釈によって活性化合物の安定な懸濁液が得られる。組成物中の活性化合物含有率は20重量%である。
vi)顆粒水和剤及び顆粒水溶剤(WG、SG)
50重量部の活性化合物を、50重量部の分散剤及び湿潤剤を添加して微細に粉砕して、専用機械(例えば押出機、噴霧塔、流動床)を用いて顆粒水和剤又は顆粒水溶剤にする。水による希釈によって活性化合物の安定な分散液又は溶液が得られる。組成物は50重量%の活性化合物含有率を有する。
vii)水和剤及び水溶剤(WP、SP、SS、WS)
75重量部の活性化合物を、25重量部の分散剤、湿潤剤及びシリカゲルを添加してローター−ステーターミルで粉砕する。水による希釈によって活性化合物の安定な分散液又は溶液が得られる。組成物の活性化合物含有率は75重量%である。
viii)ゲル剤(GF)
20重量部の活性化合物、10重量部の分散剤、1重量部のゲル化剤及び70重量部の水又は有機溶媒をボールミルで粉砕して微細な懸濁液を得る。水による希釈によって20重量%の活性化合物含有量の安定な懸濁液が得られる。
2.希釈せずに施用する組成物のタイプ
ix)粉剤(DP、DS)
5重量部の活性化合物を微細に粉砕し、95重量部の微粉砕カオリンと完全に混合する。これによって、5重量%の活性化合物含有率の散粉用製品が得られる。
x)粒剤(GR、FG、GG、MG)
0.5重量部の活性化合物を微細に粉砕し、99.5重量部の担体と混合する。現行の方法は、押出、噴霧乾燥又は流動床である。これによって0.5重量%の活性化合物含有率の希釈せずに施用する粒剤が得られる。
xi)ULV溶液(UL)
10重量部の活性化合物を、90重量部の有機溶媒、例えばキシレンに溶解する。これによって、10重量%の活性化合物含有率の希釈せずに施用する組成物が得られる。
一般的に、本発明による化合物の組成物は、0.01〜95重量%の、好ましくは0.1〜90重量%の化合物Iを含む。化合物は、90%〜100%の、好ましくは95%〜100%の純度で使用されることが好ましい。
液剤(LS)、懸濁剤(FS)、粉剤(DS)、水和剤及び水溶剤(WS、SS)、エマルション製剤(ES)、乳剤(EC)及びゲル剤(GF)が、一般的に植物繁殖材料、特に種子の処理に使用される。これらの組成物は、希釈していないか又は、好ましくは希釈した形態で、繁殖材料、特に種子に施用することができる。この場合、対応する組成物は、種子粉衣に使用される組成物中に0.01〜60重量%の、好ましくは0.1〜40重量%の活性化合物が存在するように2〜10倍に希釈することができる。播種の前又はその後に施用を行うことができる。植物繁殖材料の処理、特に種子の処理は、当業者に知られており、植物繁殖材料を散粉、コーティング、ペレット化、ディッピング又は灌注することによって行われ、処理は、例えば、種子の早期発芽を防ぐように、ペレット化、コーティング及び散粉によって又は畝間処理によって行われることが好ましい。
種子処理について、懸濁液を使用することが好ましい。このような組成物は、一般的に、1〜800gの活性化合物/L、1〜200gの界面活性剤/L、0〜200gの不凍剤/L、0〜400gの結合剤/L、0〜200gの着色剤/L及び溶媒、好ましくは水を含む。
化合物は、噴霧、アトマイジング、散粉、散布、掃射(raking in)、浸漬もしくは注入を用いて、そのまま使用することができ、又はそれらの組成物の形態で、例えば、直接噴霧可能な溶液、粉末、懸濁液、分散液、エマルション、油分散液、ペースト、散粉用製品、散布用材料もしくは粒剤の形態で使用することができる。組成物のタイプは、完全に意図された目的によって決まり、いずれの場合にも、本発明による活性化合物のできる限り微細な分布を確実にするよう意図されている。
水性使用形態は、水を添加することによって、乳剤、ペースト又は水和剤(噴霧可能な粉末、油分散液)から調製することができる。エマルション、ペースト又は油分散液を調製するために、そのままの又は油もしくは溶媒に溶解された材料を、湿潤剤、粘着性付与剤、分散剤又は乳化剤を用いて、水にホモジナイズすることができる。別法として、活性物質、湿潤剤、粘着性付与剤、分散剤又は乳化剤及び、適切な場合、溶媒又は油からなる濃厚物を調製することも可能であり、このような濃厚物は、水による希釈に適する。
すぐ使用できる製剤中の活性化合物濃度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一般的に、これらは、0.0001〜10%であり、好ましくは0.01〜1%である。
活性化合物は、極微量法(ULV)に首尾よく使用することもでき、これによって、95重量%超の活性化合物を含む組成物を施用することが可能であり、添加剤を含まない活性化合物を施用することさえ可能である。
作物保護に使用される場合、施用量は、所望の効果の性質に応じて、1ha当たり0.001〜2.0kgの活性化合物、好ましくは1ha当たり0.005〜2kg、特に好ましくは1ha当たり0.05〜0.9kg、特に1ha当たり0.1〜0.75kgである。
植物繁殖材料、例えば種子の処理において、使用される活性化合物の量は、一般的に、0.1〜1000g/繁殖材料又は種子の100kg、好ましくは1〜1000g/100kg、特に好ましくは1〜100g/100kg、特に5〜100g/100kgである。
材料又は貯蔵製品の保護に使用される場合、活性化合物の施用量は、施用地域の種類及び所望の効果によって決まる。材料の保護に一般的に施用される量は、例えば、処理される材料の1立方メートル当たり0.001gから2kg、好ましくは0.005gから1kgの活性化合物である。
様々なタイプの油、湿潤剤、アジュバント、除草剤、殺細菌剤、他の殺菌剤及び/又は殺虫剤は、活性化合物又はこれらを含む組成物に添加してよく、場合によって使用直前に添加していよい(タンクミックス)。これらの組成物は、1:100〜100:1の重量比で、好ましくは1:10〜10:1の重量比で本発明による組成物と混合することができる。
以下は、これに関連してアジュバントとして特に適している。有機修飾ポリシロキサン、例えばBreak Thru S 240(登録商標);アルコールアルコキシレート、例えばAtplus 245(登録商標)、Atplus MBA 1303(登録商標)、Plurafac LF 300(登録商標)及びLutensol ON 30(登録商標);EO−POブロックポリマー、例えばPluronic RPE 2035(登録商標)及びGenapol B(登録商標);アルコールエトキシレート、例えばLutensol XP 80(登録商標);及びナトリウムジオクチルスルホスクシネート、例えばLeophen RA(登録商標)。
殺菌剤としての施用形態の本発明による組成物は、プリミックスとして又は場合によって使用の直前に(タンクミックス)、他の活性化合物、例えば、除草剤、殺虫剤、成長調節物質、殺菌剤と、又は肥料と一緒に存在してもよい。
化合物I又はこれらを含む組成物を1種以上のさらなる活性化合物、特に殺菌剤と混合する場合、例えば、活性スペクトルを広げること又は耐性の発現を防ぐことは、多くの場合可能である。多くの場合、相乗効果が得られる。
本発明による化合物が一緒に施用され得る活性化合物の次のリストは、可能な組み合わせを例示するよう意図されているが、これらに限定されない。
A)ストロビルリン:
アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネステロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、2−(2−(6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)−2−メトキシイミノ−N−メチルアセトアミド、メチル 2−(オルト−((2,5−ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル)−3−メトキシアクリレート、メチル 3−メトキシ−2−(2−(N−(4−メトキシフェニル)−シクロプロパンカルボキシミドイルスルファニルメチル)フェニル)アクリレート、2−(2−(3−(2,6−ジクロロフェニル)−1−メチルアリリデンアミノオキシメチル)フェニル)−2−メトキシイミノ−N−メチルアセトアミド;
B)カルボキサミド:
− カルボキサニリド:ベナラキシル、ベナラキシル−M、ベノダニル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フェンヘキサミド、フルトラニル、フラメトピル、イソピラザム、イソチアニル、キララキシル、メプロニル、メタラキシル、メタラキシル−M(メフェノキサム)、オフラセ、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ペンフルフェン(N−(2−(1,3−ジメチルブチル)フェニル)−1,3−ジメチル−5−フルオロ−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド)、ペンチオピラド、セダキサン、テクロフタラム、チフルズアミド、チアジニル、2−アミノ−4−メチルチアゾール−5−カルボキサニリド、2−クロロ−N−(1,1,3−トリメチルインダン−4−イル)ニコチンアミド、N−(3’,4’,5’−トリフルオロビフェニル−2−イル)−3−ジフルオロメチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(4’−トリフルオロメチルチオビフェニル−2−イル)−3−ジフルオロメチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(2−(1,3,3−トリメチルブチル)フェニル)−1,3−ジメチル−5−フルオロ−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
− カルボン酸モルホリド:ジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフ;
− ベンズアミド:フルメトベル、フルオピコリド、フルオピラム、ゾキサミド、N−(3−エチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)−3−ホルミルアミノ−2−ヒドロキシベンズアミド;
− 他のカルボキサミド:カルプロパミド、ジクロシメット、マンジプロパミド、オキシテトラサイクリン、シルチオファム、N−(6−メトキシピリジン−3−イル)シクロプロパンカルボキサミド;
C) アゾール:
− トリアゾール:アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキスポコナゾール、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、
プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾール、1−(4−クロロフェニル)−2−([1,2,4]トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール;
− イミダゾール: シアゾファミド、イマザリル、イマザリルサルフェート、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール;
− ベンゾイミダゾール: ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール;
− その他: エタボキサム、エトリジアゾール、ヒメキサゾール、2−(4−クロロフェニル)−N−[4−(3,4−ジメトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−プロプ−2−イニルオキシアセトアミド;
D)窒素含有ヘテロシクリル化合物
− ピリミジン: フルアジナム、ピリフェノックス、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチルイソオキサゾリジン−3−イル]ピリジン、3−[5−(4−メチルフェニル)−2,3−ジメチルイソオキサゾリジン−3−イル]ピリジン、2,3,5,6−テトラクロロ−4−メタンスルホニルピリジン、3,4,5−トリクロロピリジン−2,6−ジカルボニトリル、N−(1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル)−2,4−ジクロロニコチンアミド、N−((5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)メチル)−2,4−ジクロロニコチンアミド;
− ピリミジン: ブピリメート、シプロジニル、ジフルメトリム、フェナリモル、フェリムゾン、メパニピリム、ニトラピリン、ヌアリモール、ピリメタニル;
− ピペラジン: トリホリン;
− ピロール: フルジオキソニル、フェンピクロニル;
− モルホリン: アルジモルフ、ドデモルフ、ドデモルフアセテート、フェンプロピモルフ、トリデモルフ;
− ピペリジン: フェンプロピジン;
− ジカルボキシミド: フルオロイミド、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン;
− 非芳香族5員ヘテロ環: ファモキサドン、フェンアミドン、フルチアニル、オクチリノン、プロベナゾール、S−アリル5−アミノ−2−イソプロピル−3−オキソ−4−オルト−トリル−2,3−ジヒドロピラゾール−1−チオカルボキシレート;
− その他: アシベンゾラル−S−メチル、アミスルブロム、アニラジン、ブラストサイジン−S、カプタホール、キャプタン、キノメチオネート、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチルサルフェート、フェノキサニル、ホルペット、オキソリン酸、ピペラリン、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、トリアゾキシド、トリシクラゾール、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピルクロメン−4−オン、5−クロロ−1−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)−2−メチル−1H−ベンゾイミダゾール、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、5−エチル−6−オクチル− [1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルアミン;
E)カルバメート及びジチオカルバメート
− チオ−及びジチオカルバメート: フェルバム、マンコゼブ、マネブ、メタム、メタスルホカルブ、メチラム、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム;
− カルバメート: ジエトフェンカルブ、ベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、プロパモカルブ、プロパモカルブヒドロクロリド、バリフェナール、4−フルオロフェニル N−(1−(1−(4−シアノフェニル)エタンスルホニル)ブタ−2−イル)カルバメート;
F)他の殺菌剤
− グアニジン: ドジン、ドジン遊離塩基、グアザチン、グアザチンアセテート、イミノクタジン、イミノクタジン三酢酸塩、イミノクタジントリス(アルベシレート);
− 抗生物質: カスガマイシン、カスガマイシンヒドロクロリド水和物、ポリオキシン、ストレプトマイシン、バリダマイシンA;
− ニトロフェニル誘導体: ビナパクリル、ジクロラン、ジノブトン、ジノカップ、ニトロタールイソプロピル、テクナゼン;
− 有機金属化合物: フェンチン塩、例えば、酢酸フェンチン、塩化フェンチン、水酸化フェンチン;
− 硫黄含有ヘテロシクリル化合物: ジチアノン、イソプロチオラン;
− 有機リン系化合物: エジフェンホス、ホセチル、ホセチルアルミニウム、イプロベンホス、リン酸及びその塩、ピラゾホス、トルクロホス−メチル;
− 有機塩素系化合物: クロロタロニル、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、ペンシクロン、ペンタクロロフェノール及びその塩、フタリド、キントゼン、チオファネートメチル、トリルフルアニド、N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−N−エチル−4−メチルベンゼンスルホンアミド;
− 無機活性化合物: 亜リン酸及びその塩、ボルドー液、銅塩、例えば、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、硫黄;
− その他: ビフェニル、ブロノポール、シフルフェナミド、シモキサニル、ジフェニルアミン、メトラフェノン、ミルジオマイシン、オキシン銅、プロヘキサジオンカルシウム、スピロキサミン、トリルフルアニド、N−(シクロプロピルメトキシイミノ−(6−ジフルオロメトキシ−2,3−ジフルオロフェニル)メチル)−2−フェニルアセトアミド、N’−(4−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル)−N−エチル−N−メチルホルムアミジン、N’−(4−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−2,5−ジメチルフェニル)−N−エチル−N−メチルホルムアミジン、N’−(2−メチル−5−トリフルオロメチル−4−(3−トリメチルシラニルプロポキシ)フェニル)−N−エチル−N−メチルホルムアミジン、N’−(5−ジフルオロメチル−2−メチル−4−(3−トリメチルシラニルプロポキシ)フェニル)−N−エチル−N−メチルホルムアミジン、メチル N−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−2−{1−[2−(5−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−1−イル)アセチル]ピペリジン−4−イル}チアゾール−4−カルボキサミド、メチル(R)−N−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−2−{1−[2−(5−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−1−イル)アセチル]ピペリジン−4−イル}チアゾール−4−カルボキサミド、6−tert−ブチル−8−フルオロ−2,3−ジメチルキノリン−4−イルアセテート、6−tert−ブチル−8−フルオロ−2,3−ジメチルキノリン−4−イルメトキシアセテート、N−メチル−2−{1−[2−(5−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−1−イル)−アセチル]ピペリジン−4−イル}−N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−4−チアゾールカルボキサミド;
G)成長調節物質
アブシシン酸、アミドクロル、アンシミドール、6−ベンジルアミノプリン、ブラシノライド、ブトラリン、クロルメコート(塩化クロルメコート)、塩化コリン、シクラニリド、ダミノジッド、ジケグラック、ジメチピン、2,6−ジメチルプリジン、エセフォン、フルメトラリン、フルルプリミドール、フルチオセト、ホルクロルフェニュロン、ジベレリン酸、イナベンフィド、インドール−3−酢酸、マレイン酸ヒドラジド、メフルイジド、メピコート(メピコートクロリド)、メトコナゾール、ナフタレン酢酸、N−6−ベンジルアデニン、パクロブトラゾール、プロヘキサジオン(プロヘキサジオンカルシウム)、プロヒドロジャスモン、チジアズロン、トリアペンテノール、トリブチルホスホロトリチオエート、2,3,5−トリヨード安息香酸、トリネキサパックエチル及びウニコナゾール;
H)除草剤
− アセトアミド: アセトクロル、アラクロール、ブタクロール、ジメタクロール、ジメテナミド、フルフェナセット、メフェナセット、メトラクロル、メタザクロル、ナプロパミド、ナプロアニリド、ペトキサミド、プレチラクロール、プロパクロール、テニルクロル;
− アミノ酸類似体: ビアラホス、グリホセート、グルホシネート、スルホセート;
− アリールオキシフェノキシプロピオネート: クロジナホップ、シハロホップブチル、フェノキサプロップ、フルアジホップ、ハロキシホップ、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップ−p−テフリル;
− ビピリジル: ジクワット、パラコート;
− カルバメート及びチオカルバメート: アシュラム、ブチレート、カルベタミド、デスメディファム、ジメピペレート、エプタム(EPTC)、エスプロカルブ、モリネート、オルベンカルブ、フェンメディファム、プロスルホカルブ、ピリブチカルブ、チオベンカルブ、トリアレート;
− シクロヘキサンジオン: ブトロキシジム、クレトジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム;
− ジニトロアニリン: ベンフルラリン、エタルフルラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、トリフルラリン;
− ジフェニルエーテル: アシフルオルフェン、アクロニフェン、ビフェノックス、ジクロホップ、エトキシフェン、フォメサフェン、ラクトフェン、オキシフルオルフェン;
− ヒドロキシベンゾニトリル: ブロモキシニル、ジクロベニル、アイオキシニル;
− イミダゾリノン: イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル;
− フェノキシ酢酸: クロメプロップ、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4−D)、2,4−DB、ジクロルプロップ、MCPA、MCPA−チオエチル、MCPB、メコプロップ;
− ピラジン: クロリダゾン、フルフェンピルエチル、フルチアセット、ノルフルラゾン、ピリデート;
− ピリジン: アミノピラリド、クロピラリド、ジフルフェニカン、ジチオピル、フルリドン、フルロキシピル、ピクロラム、ピコリナフェン、チアゾピル;
− スルホニル尿素: アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、クロリムロンエチル、クロロスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、メソスルフロン、メソスルフロンメチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホスルフロン、チフェンスルフロン、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、トリトスルフロン、1−((2−クロロ−6−プロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)スルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)尿素;
− トリアジン: アメトリン、アトラジン、シアナジン、ジメタメトリン、エチオジン、ヘキサジノン、メタミトロン、メトリブジン、プロメトリン、シマジン、テルブチラジン、テルブトリン、トリアジフラム;
− 尿素: クロロトルロン、ダイムロン、ジウロン、フルオメツロン、イソプロツロン、リニュロン、メタベンズチアズロン、テブチウロン;
− アセト乳酸シンターゼの他の阻害剤: ビスピリバックナトリウム、クロランスラムメチル、ジクロスラム、フロラスラム、フルカルバゾン、フルメツラム、メトスラム、オルト−スルファムロン、ペノキシスラム、プロポキシカルバゾン、ピリバムベンズプロピル、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリミノバックメチル、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピロキサスルホン、ピロキシスラム;
− その他: アミカルバゾン、アミノトリアゾール、アニロホス、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベンカルバゾン、ベンフレセート、ベンゾフェナップ、ベンタゾン、ベンゾビシクロン、ブロマシル、ブロモブチド、ブタフェナシル、ブタミホス、カフェンストロール、カルフェントラゾン、シニドンエチル、クロルタール、シンメチリン、クロマゾン、クミルロン、シプロスルファミド、ジカンバ、ジフェンゾコート、ジフルフェンゾピル、ドレクスレラ−モノケラス(Drechslera monoceras)、エンドタール、エトフメセート、エトベンザニド、フェントラザミド、フルミクロラックペンチル、フルミオキサジン、フルポキサム、フルオロクロリドン、フルルタモン、インダノファン、イソキサベン、イソキサフルトール、レナシル、プロパニル、プロピザミド、キンクロラック、キンメラック、メソトリオン、メチルヒ酸、ナプタラム、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサジクロメホン、ペントキサゾン、ピノキサデン、ピラクロニル、ピラフルフェンエチル、ピラスルホトール、ピラゾキシフェン、ピラゾリネート、キノクラミン、サフルフェナシル、スルコトリオン、スルフェントラゾン、ターバシル、テフリルトリオン、テンボトリオン、チエンカルバゾン、トプラメゾン、4−ヒドロキシ−3−[2−(2−メトキシエトキシメチル)−6−トリフルオロメチルピリジン−3−カルボニル]ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン、エチル(3−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(3−メチル−2,6−ジオキソ−4−トリフルオロメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピリミジン−1−イル)フェノキシ]ピリジン−2−イルオキシ)アセテート、メチル6−アミノ−5−クロロ−2−シクロプロピルピリミジン−4−カルボキシレート、6−クロロ−3−(2−シクロプロピル−6−メチルフェノキシ)ピリダジン−4−オール、4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロフェニル)−5−フルオロピリジン−2−カルボン酸、メチル4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−2−フルオロ−3−メトキシフェニル)ピリジン−2−カルボキシレート及びメチル4−アミノ−3−クロロ−6−(4−クロロ−3−ジメチルアミノ−2−フルオロフェニル)ピリジン−2−カルボキシレート;
I)殺虫剤
− 有機(チオ)ホスフェート: アセフェート、アザメチホス、アジンホスメチル、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルフェンビンホス、ダイアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メチルパラチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシデメトンメチル、パラオクソン、パラチオン、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホスメチル、プロフェノホス、プロチオホス、スルプロホス、テトラクロルビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリクロルホン;
− カルバメート: アラニカルブ、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポクスル、チオジカルブ、トリアザメート;
− ピレスロイド: アレスリン、ビフェントリン、シフルテリン、シハロトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ベータ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、イミプロトリン、ラムダ−シハロトリン、ペルメトリン、プラレスリン、ピレスリンI及びII、レスメトリン、シラフルオフェン、タウ−フルバリネート、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、プロフルトリン、ジメフルトリン;
− 昆虫成長の阻害剤: a)キチン合成阻害剤: ベンゾイル尿素、クロルフルアズロン、シロマジン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロフェンタジン; b) エクジソンアンタゴニスト: ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド、アザジラクチン; c) 幼若ホルモン様物質: ピリプロキシフェン、メトプレン、フェノキシカルブ; d) 脂質生合成阻害剤: スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト;
− ニコチン受容体アゴニスト/アンタゴニスト: クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、アセタミプリド、チアクロプリド、1−(2−クロロチアゾール−5−イルメチル)−2−ニトロイミノ−3,5−ジメチル−[1,3,5]トリアジナン;
− GABAアンタゴニスト: エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、5−アミノ−1−(2,6−ジクロロ−4−メチルフェニル)−4−スルフィナモイル−1H−ピラゾール−3−チオカルボキサミド;
− 大環状ラクトン: アバメクチン、エマメクチン、ミルベメクチン、レピメクチン、スピノサド、スピネトラム;
− ミトコンドリア電子伝達系阻害剤(METI)I殺ダニ剤: フェナザキン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フルフェネリム;
− METI II及びIII物質: アセキノシル、フルアシプリム、ヒドラメチルノン;
− デカップラー: クロルフェナピル;
− 酸化的リン酸化の阻害剤: シヘキサチン、ジアフェンチウロン、酸化フェンブタスズ、プロパルギット;
− 昆虫脱皮阻害剤: シロマジン;
− 混合機能オキシダーゼ阻害剤: ピペロニルブトキシド;
− ナトリウムチャネルブロッカー: インドキサカルブ、メタフルミゾン;
− その他: ベンクロチアズ、ビフェナゼート、カルタップ、フロニカミド、ピリダリル、ピメトロジン、硫黄、チオシクラム、フルベンジアミド、クロラントラニリプロール、シアジピル(HGW86)、シエノピラフェン、フルピラゾホス、シフルメトフェン、アミドフルメト、イミシアホス、ビストリフルロン、及びピリフルキナゾン。
本発明は、特に、一般式Iの少なくとも1種の化合物及び少なくとも1種のさらなる作物保護薬剤、特に少なくとも1種の殺菌活性化合物、例えば、1種以上の、例えば1又は2種の上記のグループA)からF)の活性化合物及び、場合によって、1種以上の農学的に適切な担体を含む殺菌組成物にも関する。施用量を減少させることを目的に、施用される活性化合物の減少した総量で、多くが、特に特定の適応症の有害菌類に対する改善された活性を示すので、これらの混合物は興味深い。化合物(複数可)Iの少なくとも1種のグループA)〜I)の活性化合物と同時に一緒に又は別々に施用することによって、殺菌活性を超相加的(superadditive)に増加させることができる。
本出願の意味において、共同施用は、少なくとも1種の化合物I及び少なくとも1種のさらなる活性化合物が、菌類成長の有効な防除のために十分な量で作用部位(すなわち、防除すべき植物有害菌類及びこれらの生育地、例えば感染した植物、植物繁殖材料、特に種子、土壌、材料又はスペース及び同様に菌類の攻撃に対して保護すべき植物、植物繁殖材料、特に種子、土壌、材料又はスペース)に同時に存在することを意味する。これは、作用部位に、共同の活性化合物製剤で一緒に又は少なくとも2種の別々の活性化合物製剤で同時に、化合物I及び少なくとも1種のさらなる活性化合物を施用することによってか、又は活性化合物を逐次的に施用することによって達成することができ、最初に施用される活性化合物が、さらなる活性化合物(複数可)の施用の時点で、十分な量で作用部位に存在するように、個々の活性化合物の施用の間隔が選択される。活性化合物が施用される順序は、あまり重要ではない。
2成分混合物、すなわち、化合物I及びさらなる活性化合物、例えばグループA)〜I)の活性化合物を含む本発明による組成物において、化合物Iの、第1のさらなる活性化合物に対する重量比は、当該活性化合物の性質によって決まり、一般的に、それは、1:100〜100:1の範囲、しばしば1:50〜50:1の範囲、好ましくは1:20〜20:1の範囲、特に好ましくは1:10〜10:1の範囲、特に1:3〜3:1の範囲である。
3成分混合物、すなわち、活性化合物I及び第1のさらなる活性化合物及び第2のさらなる活性化合物、例えばグループA)からI)の2種の異なる活性化合物を含む本発明による組成物において、化合物Iの第1のさらなる活性化合物に対する重量比は、各々の活性化合物の性質によって決まり、好ましくは、それは、1:50〜50:1の範囲、特に1:10〜10:1の範囲である。化合物Iの第2のさらなる活性化合物に対する重量比は、好ましくは1:50〜50:1の範囲、特に1:10〜10:1の範囲である。第1のさらなる活性化合物の第2のさらなる活性化合物に対する重量比は、好ましくは1:50〜50:1の範囲、特に1:10〜10:1の範囲である。
本発明による組成物の成分は、個別に又はレディミックスとして又はパーツのキットとして包装し使用することができる。
本発明の一実施形態において、キットは、本発明による農薬組成物を調製するために使用される1種以上の、さらには全ての成分を含み得る。例えば、これらのキットは、1種以上の殺菌成分及び/又はアジュバント成分及び/又は殺虫成分及び/又は成長調節物質成分及び/又は除草剤を含み得る。1種以上の成分は、互いに組み合わさって又は予備製剤化されて存在し得る。3種以上の成分がキットに提供される実施形態において、成分は、互いに組み合わされ、容器、ボトル、ブリキ缶、バッグ、サック又はキャニスター等の単一容器に包装され得る。別の実施形態において、キットの2種以上の成分は、別々に、すなわち、予備製剤化又は混合されないで包装され得る。キットは、1つ以上の別々の容器、例えば容器、ボトル、ブリキ缶、バッグ、サック又はキャニスターを含んでいてもよく、各容器は、農薬組成物の個々の成分を含む。本発明による組成物の成分は、個別に又はレディミックスとして又はパーツのキットとして包装し使用することができる。両方の形態において、成分は、別々に又は他の成分と一緒に又は本発明による混合物を調製するための本発明によるパーツのキットのパーツとして使用することができる。
使用者は、一般的に予備投与装置、背負い噴霧器、スプレータンク又はスプレープレーンにおける使用のために、本発明による組成物を使用する。農薬組成物は、場合により、さらなる助剤を添加して、水及び/又は緩衝液で所望の施用濃度に希釈し、本発明によるすぐ使える噴霧液又は農薬組成物が得られる。一般的に、すぐ使える噴霧液の50〜500リットルが、農業に使用する地域の1ヘクタール当たり施用され、好ましくは100〜400リットルが施用される。
一実施形態によれば、使用者は、場合により、さらなる助剤を添加して、スプレータンク中で、例えばキットのパーツ又は本発明による組成物の2もしくは3成分混合物等の個々の成分を自ら混合することができる(タンクミックス)。
他の実施形態において、使用者は、場合により、さらなる助剤を添加して、スプレータンク中で、本発明による組成物の個々の成分及び部分的に予備混合された成分、例えば化合物I及び/又はグループA)〜I)の活性成分を含む成分の両方を混合することができる(タンクミックス)。
他の実施形態において、使用者は、一緒に(例えばタンクミックスとして)又は逐次的に、本発明による組成物の個々の成分及び部分的に予備混合された成分、例えば化合物I及び/又はグループA)からI)の活性化合物を含む成分の両方を使用することができる。
好ましいのは、特にアゾキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン及びトリフロキシストロビンからなる群から選択されるストロビルリンのグループA)からの少なくとも1種の活性化合物(成分2)を含む化合物I(成分1)の組成物である。
同様に好ましいのは、特にビキサフェン、ボスカリド、イソピラザム、フルオピラム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサン、フェンヘキサミド、メタラキシル、メフェノキサム、オフラセ、ジメトモルフ、フルモルフ、フルオピコリド(ピコペンザミド)、ゾキサミド、カルプロパミド、マンジプロパミド及びN−(3’,4’,5’−トリフルオロビフェニル−2−イル)−3−ジフルオロメチル−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドからなる群から選択されるカルボキサミドのグループB)から選択される少なくとも1種の活性化合物(成分2)を含む化合物I(成分1)の組成物である。
同様に好ましいのは、特にシプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリチコナゾール、プロクロラズ、シアゾファミド、ベノミル、カルベンダジム及びエタボキサムからなる群から選択されるアゾールのグループC)から選択される少なくとも1種の活性化合物(成分2)を含む化合物I(成分1)の組成物である。
同様に好ましいのは、特にフルアジナム、シプロジニル、フェナリモル、メパニピリム、ピリメタニル、トリホリン、フルジオキソニル、ホデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、イプロジオン、ビンクロゾリン、ファモキサドン、フェンアミドン、プロベナゾール、プロキナジド、アシベンゾラル−S−メチル、カプタホール、ホルペット、フェノキサニル、キノキシフェン及び5−エチル−6−オクチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イルアミンからなる群から選択される窒素複素環化合物のグループD)から選択される少なくとも1種の活性化合物(成分2)を含む化合物I(成分1)の組成物である。
同様に好ましいのは、特にマンコゼブ、メチラム、プロピネブ、チラム、イプロバリカルブ、ベンチアバリカルブ及びプロパモカルブからなる群から選択されるカルバメートのグループE)から選択される少なくとも1種の活性化合物(成分2)を含む化合物I(成分1)の組成物である。
同様に好ましいのは、特にジチアノン、フェンチン塩、例えば、フェンチン酢酸塩、ホセチル、ホセチルアルミニウム、HPO及びその塩、クロロタロニル、ジクロフルアニド、チオファネートメチル、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、硫黄、シモキサニル、メトラフェノン、スピロキサミン及びN−メチル−2−{1−[(5−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−1−イル)−アセチル]ピペリジン−4−イル}−N−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−4−チアゾールカルボキサミドからなる群から選択されるグループF)の殺菌剤から選択される少なくとも1種の活性化合物(成分2)を含む化合物I(成分1)の組成物である。
したがって、本発明は、さらに、表Bの「成分2」の列のB−1からB−347の行から選択されるさらなる活性成分(成分2)を含む化合物I(成分1)の組成物に関する。
本発明の他の実施形態は、表Bに挙げられた組成物B−1からB−347に関し、表Bの行は、いずれの場合にも、本明細書に個別に記載された式Iの化合物(成分1)の1つ及び当該行に記載されたグループA)からI)からの各々のさらなる活性化合物(成分2)を含む農薬組成物に対応する。一実施形態によれば、成分1は、表1a〜48aに個別に記載された化合物Iの一つに対応する。記載された組成物中の活性化合物は、いずれの場合にも、好ましくは相乗的に活性な量で存在する。
Figure 2012501998
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成分2として上記に記載された活性化合物、それらの調製、及び有害菌類に対するそれらの作用は知られており(http://www.alanwood.net/pesticides/を参照されたい)、それらは市販されている。上記化合物のIUPAC命名、それらの調製、及びそれらの殺菌活性も知られている(Can. J. Plant Sci. 48(6), 587-94, 1968;欧州特許出願公開第141317号明細書;欧州特許出願公開第152031号明細書;欧州特許出願公開第226917号明細書;欧州特許出願公開第243970号明細書;欧州特許出願公開第256503号明細書;欧州特許出願公開第428941号明細書;欧州特許出願公開第532022号明細書;欧州特許出願公開第1028125号明細書;欧州特許出願公開第1035122号明細書;欧州特許出願公開第1201648号明細書;欧州特許出願公開第1122244号明細書、特開2002−316902号公報;DE19650197;DE10021412;DE102005009458;米国特許第3,296,272号明細書;米国特許第3,325,503号明細書;国際公開第98/46608号パンフレット;国際公開第99/14187号パンフレット;国際公開第99/24413号パンフレット;国際公開第99/27783号パンフレット;国際公開第00/29404号パンフレット;国際公開第00/46148号パンフレット;国際公開第00/65913号パンフレット;国際公開第01/54501号パンフレット;国際公開第01/56358号パンフレット;国際公開第02/22583号パンフレット;国際公開第02/40431号パンフレット;国際公開第03/10149号パンフレット;国際公開第03/11853号パンフレット;国際公開第03/14103号パンフレット;国際公開第03/16286号パンフレット;国際公開第03/53145号パンフレット;国際公開第03/61388号パンフレット;国際公開第03/66609号パンフレット;国際公開第03/74491号パンフレット;国際公開第04/49804号パンフレット;国際公開第05/120234号パンフレット;国際公開第05/123689号パンフレット;国際公開第05/123690号パンフレット;国際公開第05/63721号パンフレット;国際公開第05/87772号パンフレット;国際公開第05/87773号パンフレット;国際公開第06/15866号パンフレット;国際公開第06/87325号パンフレット;国際公開第06/87343号パンフレット;国際公開第07/82098号パンフレット;国際公開第07/90624号パンフレットを参照されたい)。
活性化合物の混合物の組成物は、例えば化合物Iの組成物について記載された方法で、活性化合物に加えて、溶媒又は固体担体を含む組成物の形態に既知の方法で調製される。
このような組成物の通例の成分について、化合物Iを含む組成物について記載されたことを参照されたい。活性化合物の混合物のための組成物は、有害菌類を防除するための殺菌剤として好適である。それらは、特にネコブカビ綱、卵菌網(Peronosporomycetes)(卵菌綱(Oomycetes)と同義語)、ツボカビ綱、接合菌綱、子嚢菌綱、担子菌綱及び不完全菌綱(Deuteromycetes)(同義語 不完全菌綱(Fungi imperfecti))に由来する土壌病原体を含む広範囲の植物病原菌類に対する卓越した活性によって際立っている。さらに、化合物I及び化合物Iを含む組成物の活性について記載されたことを参照されたい。
本発明は、疾患を治療するための、化合物I及びそれらの薬学的に許容される塩の使用、特に抗菌剤としての化合物Iの使用をさらに提供する。したがって、本発明の一実施形態は、少なくとも1種の式Iの化合物及び/又は薬学的に許容されるそれらの塩を含む医薬に関する。他の実施形態は、抗菌剤を調製するための化合物I及び/又は薬学的に許容されるその塩の使用に関する。
本発明は、例えば、ヒト等の哺乳類における腫瘍を治療するための、化合物I及びそれらの薬学的に許容される塩の使用も提供する。したがって、本発明の一実施形態は、哺乳類における腫瘍及び癌の増殖を阻害する組成物を調製するための、化合物I及び/又は薬学的に許容されるその塩の使用に関する。「癌」は、特にヒトにおける、特に悪性腫瘍、例えば乳癌、前立腺癌、肺癌、CNSの癌、黒色癌、卵巣癌又は腎臓癌を意味する。
本発明は、ウイルス感染、特に温血動物における疾患をもたらすウイルス感染を治療するための、化合物I及びそれらの薬学的に許容される塩の使用も提供する。したがって、本発明の一実施形態は、ウイルス感染を治療するための組成物を調製するための、化合物I及び/又は薬学的に許容されるその塩の使用に関する。治療すべきウイルス疾患には、例えば、HIV及びHTLV、インフルエンザウイルス、ライノウイルス疾患、ヘルペス等のレトロウイルス疾患が含まれる。
合成実施例
出発原料を適切に修飾して、例えば、表Eに挙げられた本発明による化合物を調製するために以下の合成実施例に与えられた手順を使用して、式Iのさらなる化合物又はそれらの前駆体を得た。
(実施例1)
(E)−8−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,2−ジメチル−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イルオクト−6−エン−3−オール(化合物I.A1、RS/SRジアステレオマー)の調製
1.1 4−((E)−4−ブロモブト−2−エニルオキシ)−1,2−ジフルオロベンゼンの調製
3.9g(30mmol)の3,4−ジフルオロフェノール、19.3g(90mmol)のジブロモブテン及び4.14g(30mmol)のKCOを、30mlのアセトンに溶解し、60℃で4時間撹拌した。この反応溶液を濾別し、1M NaOHで洗浄した。濾液を水及びジクロロメタンで抽出した。有機相を乾燥し濃縮した。粗生成物を残っているジブロモブテンから減圧下の蒸留によって分離した。これにより5.9gの所望の生成物(理論値の75%)が得られた。
1.2 (E)−8−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,2−ジメチル−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イルオクト−6−エン−3−オンの調製
1.339g(8.0mmol)のトリアゾリルピナコロンを、初めに45mlのTHFに加えた。1.977g(17.6mmol)のKOtBuを添加し、発熱反応が静まった後、さらに30分間撹拌を続けた。−30℃で、この溶液を、THF中のステップ1.1からの2.107g(8.0mmol)の4−((E)−4−ブロモブト−2−エニルオキシ)−1,2−ジフルオロベンゼンに一滴ずつ添加し、この混合物を、−30℃で30分間撹拌した。この溶液を室温に温め、反応物を水及びMTBEで抽出した。有機相を乾燥し濃縮した。シクロヘキサン/酢酸エチルの移動相を用いるシリカゲル上で、粗生成物を精製した。これにより1.2gの生成物(理論値の43%)が得られた。
1.3 (E)−8−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,2−ジメチル−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イルオクト−6−エン−3−オール(化合物I.A1、RS/SRジアステレオマー)の調製
窒素下、ステップ1.2からの1.2g(3.4mmol)の(E)−8−(3,4−ジフルオロフェノキシ)−2,2−ジメチル−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−オクト−6−エン−3−オンを、初めに10mlのジクロロメタンに加えた。2mlのジクロロメタンに溶解したテトラブチルアンモニウムボロヒドリド(4.1ml、1M溶液)を−60℃で添加し、この混合物を−60℃で4時間撹拌した。次いで、TiClのジクロロメタン中1M溶液の0.65mlを添加し、この混合物を終夜室温に温めた。反応物を飽和NHCl溶液で加水分解し、ジクロロメタンで抽出した。有機相を水で洗浄し、乾燥し濃縮した。シクロヘキサン/酢酸エチルの移動相を用いるシリガゲル上で、粗生成物を精製した。これにより600mgの所望の生成物が得られた(理論値の50%)。
(実施例2)
(E)−8−(2,3−ジフルオロフェノキシ)−2,2−ジメチル−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イルオクト−6−エン−3−オール(化合物I.A2、RR/SSジアステレオマー)の調製
2.1 1−((E)−4−ブロモブト−2−エニルオキシ)−2,3−ジフルオロベンゼンの調製
3.9g(30mmol)の2,3−ジフルオロフェノール、19.3g(90mmol)のジブロモブテン及び4.14g(30mmol)のKCOを、30mlのアセトンに溶解し60℃で4時間撹拌した。この反応溶液を濾別し、1M NaOHで洗浄した。濾液を水及びジクロロメタンで抽出した。有機相を乾燥し濃縮した。粗生成物を残っているジブロモブテンから減圧下の蒸留によって分離した。これにより4.7gの所望の生成物が得られた(理論値の60%)。
2.2 (E)−8−(2,3−ジフルオロフェノキシ)−2,2−ジメチル−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イルオクト−6−エン−3−オンの調製
1.339g(8.0mmol)のトリアゾリルピナコロンを、初めに、45mlのTHFに加えた。1.977g(17.6mmol)のKOtBuを添加し、発熱反応が静まった後、さらに30分間撹拌を続けた。−30℃で、この溶液を、THF中のステップ2.1からの2.107g(8.0mmol)の1−((E)−4−ブロモブト−2−エニルオキシ)−2.3−ジフルオロベンゼンに一滴ずつ添加し、この混合物を−30℃で30分間撹拌した。この溶液を室温に温め、反応物を水及びMTBEで抽出した。有機相を乾燥し濃縮した。シクロヘキサン/酢酸エチルの移動相を用いるシリガゲル上で、粗生成物を精製した。これにより0.8gの生成物が得られた(理論値の29%)。
2.3 (E)−8−(2,3−ジフルオロフェノキシ)−2,2−ジメチル−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イルオクト−6−エン−3−オール(化合物I.A2、RR/SSジアステレオマー)の調製
窒素下で、ステップ2.2からの0.35g(1.0mmol)の(E)−8−(2,3−ジフルオロフェノキシ)−2,2−ジメチル−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−オクト−6−エン−3−オンを、初めに、10mlのジクロロメタンに加えた。0℃で、0.038g(1mmol)のナトリウムボロヒドリドを添加した。この混合物を終夜撹拌した。反応物を飽和NHCl溶液で加水分解し、酢酸エチルで抽出した。有機相を水で洗浄し、乾燥し濃縮した。シクロヘキサン/酢酸エチルの移動相を用いるシリカゲル上で、粗生成物を精製した。これにより200mgの所望の生成物が得られた(理論値の57%)。
マイクロテスト
活性化合物をDMSO中の10000ppmの濃度を有する原液として別々に配合した。
(実施例M1)
マイクロタイターテストにおける灰色かび病原菌ボトリュチス−キネレア(Botrytis cinerea)に対する活性
原液を、マイクロタイタープレート(MTP)にピペットで移し、記載された活性化合物濃度に水で希釈した。次いで、ボトリュチス−キネレアの水性かびベースの胞子懸濁液を添加した。プレートを18℃の温度における水蒸気で飽和したチャンバー中に置いた。吸光光度計を使用して、接種後7日に405nmでMTPを測定した。測定したパラメーターを、活性化合物を含まない対照バリアントの増殖及び菌類も活性化合物も含まないブランク値と比較して、個々の活性化合物での病原体の相対増殖(%)を求めた。31ppmの活性化合物濃度において、活性化合物I.A3a、I.A4a、I.A5a、I.A5b、I.A6b、I.A7a、I.A8a、I.A9a、I.A7b、I.A9b、I.A3b、I.A10a、I.A2a、I.A8b、I.A4b、I.A10b、I.A11b、I.A2b、I.A8c、I.A9c、I.A12、I.A13、I.A14及びI.A1は、最大でも1%の増殖をもたらした。
(実施例M2)
マイクロタイターテストにおけるセプトリア葉枯病病原菌セプトリア−トリチキ(Septoria tritici)に対する活性(Septtr)
原液をマイクロタイタープレート(MTP)にピペットで移し、記載された活性化合物濃度に水で希釈した。次いで、セプトリア−トリチキの水性麦芽ベース胞子懸濁液を添加した。プレートを18℃の温度の水蒸気で飽和したチャンバー中に置いた。吸光光度計を使用して、接種後7日にMTPを405nmで測定した。測定したパラメーターを、活性化合物を含まない対照バリアント(100%)の増殖及び菌類も活性化合物も含まないブランク値と比較して、個々の活性化合物での病原体の相対増殖(%)を求めた。31ppmの活性化合物濃度において、活性化合物I.A3a、I.A4a、I.A5a、I.A6a、I.A5b、I.A6b、I.A7a、I.A8a、I.A9a、I.A9b、I.A3b、I.A10a、I.A11a、I.A2a、I.A8b、I.A10b、I.A11b、I.A2b、I.A8c、I.A9c、I.A12、I.A13、I.A14及びI.A1は、最大でも14%の増殖をもたらした。
Figure 2012501998
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Claims (11)

  1. 式I
    Figure 2012501998
    [式中、可変基は次の意味を有し:
    Xは、CH又はNであり;
    Zは、1、2又は3個の二重結合を有する4〜8個の炭素原子を含む炭化水素鎖であり、ここで、該二重結合は置換されておらず、該炭化水素鎖は、その他の鎖員において1〜6個の置換基Rを含んでいてもよく;Rは、それぞれの場合において、独立に次の通りであり、
    は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、シアナト(OCN)、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルキルスルホニルオキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−ハロアルキニルオキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−ハロシクロアルケニル、C〜C−シクロアルキニル、C〜C−ハロシクロアルキニル、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルケニルオキシ、フェノキシ、フェニル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリルであり、ここで、上述の基において、ヘテロアリールは、芳香族5、6もしくは7員ヘテロ環であり、ヘテロシクリルは、飽和もしくは部分不飽和の5、6もしくは7員ヘテロ環であり、これらの各々は、O、N及びSからなる群からの1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含み、又はNAであり、ここで、同一の炭素原子に結合している二つの基Rは、それらが結合している炭素原子と一緒になってC〜C−シクロアルキル環も形成していてもよく;ここで、A、Aは、以下に定義された通りであり;
    は、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル、C〜C10−ハロシクロアルケニルであり、ここで、上述の基は、置換されていないか、又はハロゲン、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル及びフェニルからなる群から独立に選択される1、2、3、4もしくは5個の置換基を含んでいてもよく、ここで、フェニルは、置換されていないか、又は1、2、3、4もしくは5個の独立に選択される置換基で置換されており;あるいは1、2、3、4又は5個の独立に選択される置換基Lを含む6〜10員アリールであり、ここで、Lは、以下に定義される通りであり:
    Lは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、シアナト(OCN)、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルキルスルホニルオキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−ハロアルキニルオキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−ハロシクロアルケニル、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルケニルオキシ、ヒドロキシイミノ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキレン、オキシ−C〜C−アルキレン、オキシ−C〜C−アルキレンオキシ、C〜C−アルコキシミノ−C〜C−アルキル、C〜C−アルケニルオキシミノ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキニルオキシミノ−C〜C−アルキル、S(=O)、C(=O)A、C(=S)A、NA、フェノキシ、フェニル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、であり、ここで、上述の基において、ヘテロアリールは、芳香族5、6もしくは7員ヘテロ環であり、ヘテロシクリルは、飽和もしくは部分不飽和の5、6もしくは7員ヘテロ環であり、これらの各々は、O、N及びSからなる群からの1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を含み;ここで、n、A、A、A、Aは、以下に定義される通りであり:
    nは、0、1又は2であり;
    は、水素、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、アミノ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノ、フェニル、フェニルアミノ又はフェニル−C〜C−アルキルアミノであり;
    は、Aについて記載された基の一つであるか又はC〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニルオキシ、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−ハロアルキニルオキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルコキシ又はC〜C−ハロシクロアルコキシであり;
    、Aは、互いに独立に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル又はC〜C−ハロシクロアルケニル、フェニル又はヘテロ環中にO、N及びSからなる群からの1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有する5もしくは6員ヘテロアリールであり;
    Lの基の定義の脂肪族及び/又は脂環式及び/又は芳香族基は、1、2、3又は4個の同一又は異なる基Rを担持していてよく;
    は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−ハロシクロアルコキシ、C〜C−アルキレン、オキシ−C〜C−アルキレン、オキシ−C〜C−アルキレンオキシ、C〜C−アルキルカルボニル、C〜C−アルキルカルボニルオキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、C〜C−アルキルアミノ、ジ−C〜C−アルキルアミノであり;
    は、水素、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル、C〜C10−ハロシクロアルケニルであり;
    は、水素、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル、C〜C10−ハロシクロアルケニル、カルボキシル、ホルミル、Si(A)、C(O)RΠ、C(O)ORΠ、C(S)ORΠ、C(O)SRΠ、C(S)SRΠ、C(NR)SRΠ、C(S)RΠ、C(NRΠ)N NA、C(NRΠ)R、C(NRΠ)OR、C(O)NA、C(S)NA又はS(=O)であり;ここで、
    Πは、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル又はフェニルであり;
    は、C〜C−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルケニル又はフェニルであり;
    、A、Aは、互いに独立にC〜C10−アルキル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、C〜C−シクロアルキル又はフェニルであり;
    ここで、RΠ、R、A、A及びAは、他に示されていない限り、互いに独立に置換されていないか、又は上記に定義された1、2、3、4もしくは5個のLで置換されており;
    は、水素、C〜C10−アルキル、C〜C10−ハロアルキル、C〜C10−アルケニル、C〜C10−ハロアルケニル、C〜C10−アルキニル、C〜C10−ハロアルキニル、C〜C10−アルカジエニル、C〜C10−ハロアルカジエニル、C〜C10−シクロアルキル、C〜C10−ハロシクロアルキル、C〜C10−シクロアルケニル、C〜C10−ハロシクロアルケニルであり;
    、R、Rは、他に示されていない限り、互いに独立に置換されていないか、又は上記に定義された1、2、3、4もしくは5個のLで置換されており;
    但し、Rは、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−メトキシフェニル又は4−フェノキシフェニルではないことを条件とする]
    の化合物及び農学的に許容されるその塩。
  2. が、請求項1に定義された通りの2、3、4又は5個の置換基Lを含むフェニルである、請求項1に記載の化合物。
  3. が、請求項1に定義された通りの2、3、4又は5個の置換基Lを含むフェニルであり、ここで、少なくとも1つのLがFである、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 、R及びRが水素である、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  5. Zが、基Z
    Figure 2012501998
    (式中、#は、結合点であり、m及びpは、それぞれ0、1又は2であり、ここで、m+p≧2であり、RZ1、RZ2、RZ3及びRZ4は、それぞれの場合において、水素及びRからなる群から独立に選択され、ここで、Rは請求項1に定義された通りである)である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の少なくとも1種の式Iの化合物及び/又はその塩と、殺菌剤として、殺虫剤として及び/又は除草剤として少なくとも1種のさらなる活性な化合物とを含む活性化合物組成物。
  7. 少なくとも1種の固体又は液体担体をさらに含む、請求項6に記載の活性化合物組成物。
  8. 請求項1〜5のいずれかに記載の少なくとも1種の式Iの化合物及び/又は農学的に許容されるその塩を含む種子。
  9. 菌類又は菌類の攻撃から保護すべき材料、植物、土壌又は種子が、請求項1〜5のいずれかに記載の式Iの化合物又は農学的に許容されるその塩の有効量で処理される、植物病原菌類を防除する方法。
  10. 請求項1〜5のいずれかに記載の少なくとも1種の式Iの化合物及び/又は薬学的に許容されるその塩を含む薬剤。
  11. 請求項1〜5のいずれかに記載の少なくとも1種の式Iの化合物及び/又は薬学的に許容されるその塩の使用を含む、抗菌剤を調製する方法。
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