JP2012249468A - ハイブリッド型ステッピングモータ - Google Patents

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修平 金原
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浩幸 古崎
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Abstract

【課題】固定子磁極の積厚を有効に活用してトルクの向上を図ると共に、モータの小型化を図ることができるハイブリッド型ステッピングモータを提供する。
【解決手段】固定子は、周方向において他の磁極ユニットから分離された状態で配置された磁極ユニット421を備えている。磁極ユニット421は、軸方向において離間して隣接する第1の磁極部431と第2の磁極部441を備え、第1の磁極部431の固定子に対向する面には、第1の極歯434が形成され、第2の磁極部441の固定子に対向する面には、第2の極歯444が形成され、これら第1の極歯434と第2の極歯444は、軸方向でのずれ角が零度となっている。また、回転子、第1の磁極部431および第2の磁極部441を貫き、軸方向の成分を有した閉じた磁路が形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は回転子に永久磁石を用いたステッピングモータに関し、特にインナーロータ型のハイブリッド型ステッピングモータに関する。
インナーロータ型のハイブリッド型ステッピングモータは、内周面に複数個の固定子極歯を備えた固定子磁極を複数個備えた固定子と、この固定子の内側に回転可能に配置された回転子から構成されている。そして、回転子は、軸方向に磁化されたリング状の永久磁石の両端を複数個の回転子極歯が等ピッチで配置された一対の回転子鉄心で挟持した構造とされ、一対の回転子鉄心の極歯は、互いに円周方向に極歯ピッチの1/2ずれるように配置されている。この構造において、固定子磁極が励磁されると、固定子磁極と引き合う回転子鉄心の極歯は、一方の回転子磁極の極歯であり、固定子磁極の積厚の約半分としか引き合わない。このため、固定子磁極の積厚が有効に活用されないという問題がある。
これに対して、一対の回転子鉄心を有する回転子と、複数個の固定子磁極を配設した固定子とからなり、回転子の一対の回転子鉄心のそれぞれの極歯は互いに円周方向に位相差が零度、すなわち、ずれ角を零度とすることにより、固定子磁極の積厚を有効に活用することができるハイブリッド型ステッピングモータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のハイブリッド型ステッピングモータは、軸方向において隣接する一対の回転子鉄心のそれぞれの回転子極歯は互いにずれ角を零度に配設し、固定子は軸方向に磁路を形成するように並設された各一対の固定子磁極を備えることにより、固定子磁極の積厚を有効に活用して大きなトルクを得ている。しかしながら、この構造では、モータを小型化した場合に、固定子磁極間に形成されるスロットの幅が狭くなって固定子磁極に巻線を巻回することができなくなり、また、軸方向から見てその周方向における位置が同じであるので、軸方向で隣接する磁極の隙間が狭くなり、巻線の巻回が困難になり、モータの小型化が図れないという問題がある。
また、固定子磁極に巻線を容易に巻回するために、分割コアを環状に組み合わせて固定子を形成することが知られている。このような分割コアを環状に組み合わせてインナーロータタイプのステッピングモータにおけるステータを形成した提案がある(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−313473号公報 特開2001−103690号公報
しかしながら、特許文献2に記載のインナーロータタイプのステッピングモータにおけるステータは、分割コア同士を連結する構造として、ピンを貫通孔に嵌合させる構造を採用しているため、ピンと貫通孔の寸法管理が難しいこと、および分割コアを小さくした場合、ピンと貫通孔を形成することが難しくなり、モータの小型化を図れないという問題がある。
本発明はこれらの点に鑑みなされたもので、その目的は、固定子磁極の積厚を有効に活用してモータトルクの向上を図ると共に、モータの小型化を図ることができるハイブリッド型ステッピングモータを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、周方向において分離された状態で複数が配置された磁極ユニットを備えた固定子と、永久磁石を軸方向で挟持し、外周面に軸方向に延在した複数の極歯が等ピッチで形成された一対のロータコアを備え、前記固定子の内側で回転可能な状態で保持された回転子とを備え、前記一対のロータコアのそれぞれに形成された極歯は、軸方向におけるずれ角が零度であって、前記複数の磁極ユニットのそれぞれは、軸方向において離間して隣接する第1の磁極部と第2の磁極部を備え、前記第1の磁極部の前記回転子に対向する面には、第1の極歯が形成され、前記第2の磁極部の前記回転子に対向する面には、第2の極歯が形成され、前記第1の極歯と前記第2の極歯は、軸方向におけるずれ角が零度であり、前記複数の磁極ユニットは、一対のホルダープレートによって挟持され、前記回転子、前記第1の磁極部および前記第2の磁極部を貫き、軸方向の成分を有した閉じた磁路が形成されることを特徴とするハイブリッド型ステッピングモータである。
請求項1に記載の発明によれば、回転子側の軸方向で隣接する極歯が軸方向でずれておらず、また固定子側の軸方向で隣接する極歯も軸方向でずれていないので、回転子、第1の磁極部および第2の磁極部の間で、軸方向の成分を有した閉じた磁路が形成される。このため、固定子磁極の積厚(軸方向の厚み)を有効に活用してトルクの向上を図ることができる。また、ステータコアが周方向で接続あるいは一体化された構造とされておらず、磁極ユニットとして周方向において分離されているので、小型化しても第1および第2の磁極部へのコイルの巻回あるいは装着を容易に行うことができる。このため、トルクの向上を図り、小型化に有利なハイブリッド型ステッピングモータを得ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記複数の磁極ユニットのそれぞれは、前記第1の磁極部に装着された第1のボビンと、前記第2の磁極部に装着された第2のボビンと、前記第1のボビンと前記第2のボビンを軸方向で連結する軟磁性材料により構成されるスペーサと、前記第1のボビンに装着された第1のコイルと、前記第2のボビンに装着された第2のコイルとを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、磁極ユニットが軸方向に分離可能な構造であるので、小型化した場合であっても、第1のボビンへのコイルの巻回や装着および第2のボビンへのコイルの巻回や装着が簡単であり、組み立てが行いやすい構造となる。なお、コイルは、予めコイル状にされた空芯コイルをボビンに装着する形態でもよいし、ボビンに巻線を巻回することでコイルとする形態のいずれであってもよいが、空芯コイルを装着する形態は、小型化した際に巻線を巻回する形態に比較してより組み立てが容易であるという優位性がある。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第1のボビンおよび前記第2のボビンは、軸方向に延在する位置決めピンを備え、前記一対のホルダープレートは、前記位置決めピンが挿入されるピン挿入部を備え、前記位置決めピンが前記ピン挿入部に挿入されることで前記複数の磁極ユニットの周方向における位置が決められていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、位置決めピンをピン挿入部に差し込むことで、磁極ユニットの周方向における位置が決まる。この構造は、小型化しても組み立て易く、また磁極ユニットの高い位置決め精度を確保できる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記スペーサは、前記第1の磁極部と前記第2の磁極部とに接触し、前記スペーサの部分に前記閉じた磁路が形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、スペーサを利用しての効果的な磁路の形成が行われ、高い効率を得ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の発明において、前記スペーサにより前記第1の磁極部と前記第2の磁極部との軸方向における位置関係が決められていることを特徴とする。
本発明によれば、固定子磁極の積厚を有効に活用してトルクの向上を図ることができ、更にモータの小型化を図ることができるハイブリッド型ステッピングモータが提供される。
本発明のハイブリッド型ステッピングモータの分解斜視図である。 図1に示すハイブリッド型ステッピングモータの固定子の分解斜視図である。 図2に示す固定子の磁極部の斜視図(A)とその分解斜視図(B)である。
(構成)
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド型ステッピングモータを軸方向で分解した状態を示した図、図2は図1に示すハイブリッド型ステッピングモータの固定子の分解斜視図、図3は図2に示す固定子の磁極部の斜視図とその分解斜視図である。ハイブリッド型ステッピングモータ1は、リアフランジ10を備えている。リアフランジ10には、軸受20が固定され、軸受20は、回転する軸部材であるシャフト31を回転自在な状態で保持する。軸受20の一端は、リアフランジ10の軸穴11に納まる。シャフト31には、第1のロータコア32、第2のロータコア33、第1のロータコア32と第2のロータコア33の間に挟まれたリング状の永久磁石34が取り付けられている。シャフト31、第1のロータコア32、第2のロータコア33、およびリング状の永久磁石34により、後述する固定子40の内側で回転可能な状態で保持される回転子(ロータ)30が構成されている。
回転子30を構成する第1のロータコア32と第2のロータコア33は、周方向に複数個の極歯32a,33aが等ピッチ(この例では、50個)で形成されている。第1のロータコア32の極歯32aと第2のロータコアの極歯33aとは軸方向でのずれはなく、軸方向から見て位置が一致する構造とされている。第1のロータコア32と第2のロータコア33とは、薄板状の軟磁性材料(例えば珪素鋼板)を打抜き加工したものを積層したもので構成されている。シャフト31の他端は、軸受50によって回転自在な状態で保持され、軸受50はハウジング60の開口部61に嵌め込まれて固定されている。ハウジング60は、断面が略八角形を有する筒状の構造を有し、軸方向の一方が開放され、軸方向の他方が開口部61を有した構造とされている。ハウジング60の開口部61が形成された側には、フロントフランジ70が取り付けられている。フロントフランジ70には、シャフト31が貫通する開口部71が設けられ、開口部71からシャフト31の一部が外側に突出する。なお、リアフランジ10、ハウジング60、フロントフランジ70の材質は、強度が確保できるものであれば、特に限定されず、例えば金属であってもよいし、樹脂材料であってもよい。また、軸受20のリアフランジ10への固定および軸受50のフロントフランジ70への固定は、溶接や接着、または圧入により行われる。また、シャフト31を回転自在な状態で保持する軸受20および50は、転がり軸受であってもよいし、焼結含油軸受に代表されるすべり軸受であってもよい。
ハウジング60の内側には、固定子(ステータ)40が固定される。固定子40は、略円環形状を有したホルダープレート41,43と、この2つのホルダープレート41,43に挟まれて保持されたステータコア42により構成されている。ホルダープレート41,43は、平たい円環形状を有し、またホルダープレート41は、給電端子部44を備えている。ステータコア42が備えるコイルの巻線の端部は、給電端子部44に接続される。また、給電端子部44には、外部からの給電を行う配線が接続される。なお、ホルダープレート41,43の材質は、強度が確保できるものであれば、特に限定されず、例えば金属であってもよいし、樹脂材料であってもよい。
また、ホルダープレート41には、図3に示す磁極ユニット421のピン437aが挿入される孔であるピン挿入部41aと、磁極ユニット421のピン437bが挿入される孔であるピン挿入部41bが設けられている。また、ホルダープレート43には、磁極ユニット421のピン447aが挿入される孔であるピン挿入部43aと、磁極ユニット421のピン447bが挿入される孔であるピン挿入部43bが設けられている。ホルダープレート41,43には、この符号41a,41b,43a,43bで示されるピン挿入部以外に、各磁極ユニットに対応した位置に同様の構造のピン挿入部が設けられている。
固定子40は、ステータコア42を備えている。ステータコア42は、周方向の等間隔な位置に、同じ構造を有する8個の磁極ユニット421,422,423,424,425,426,427,428が配置された構造を有している。磁極ユニット421〜428のそれぞれは、軸方向の前後からホルダープレート41と43とによって挟まれることで、その位置決めがされている。
そして、2つのホルダープレート41,43に挟まれて保持されたステータコア42からなる固定子40はハウジング60内に収納される。このとき、各磁極ユニット421,422,423,424,425,426,427,428の背中面がハウジング60の内周面と嵌合してハウジング60内に収納保持される。
以下、8個の磁極ユニット421〜428の構造について説明する。ここでは、代表して磁極ユニット421を例に挙げ、その構造について説明する。図3には、磁極ユニット421が示されている。磁極ユニット421は、薄板状の軟磁性材料(例えば、珪素鋼板)を重ねた構造の磁極部431,441を備えている。
磁極部431は、回転中心の方向に延在したコイルエンド部432、コイルエンド部432の先端の部分であり、周方向に延在した磁極先端部433を備えている。磁極先端部433は、周方向に平たく延在した形状を有している。この周方向に平たく延在した磁極先端部433の回転子30(図1参照)に対向する面は、回転子30の形状に対応させた湾曲面とされた磁極面433aとされている。磁極面433aには、周方向において等ピッチで形成された複数の極歯434(この例では6個)が設けられている。
磁極部441は、磁極部431と同じ構造を有している。すなわち、磁極部441は、回転中心の方向に延在したコイルエンド部442、コイルエンド部442の先端の部分であり、周方向に平たく延在した磁極先端部443を備えている。磁極先端部443の回転子30(図1参照)に対向する面は、磁極面443aとされている。磁極面443aには、極歯444(この例では6個)が設けられている。周方向において等ピッチで形成された極歯434と444は、軸方向でのずれはなく、軸方向から見て位置が一致する(重なる)構造となっている。
コイルエンド部432には、コイル435が装着された樹脂製のボビン436が装着される。この構造は、以下の手順により組み立てられる。まず、コイル中空部435aにボビン436を差し込み、ボビン436の外側に空芯コイルであるコイル435を装着する。次に、コイル435が装着されたボビン436の開口部438に、図3の下の方向からコイルエンド部432が差し込まれる。こうして、磁極部431,ボビン436,コイル435により構成される部分が組み立てられる。また、コイルエンド部442には、コイル445が装着された樹脂製のボビン446が装着される。この構造は、以下の手順により組み立てられる。まず、コイル中空部445aにボビン446を差し込み、ボビン446の外側に空芯コイルであるコイル445を装着する。次に、コイル445が装着されたボビン446の開口部448に、図3の下の方向からコイルエンド部442が差し込まれる。こうして、磁極部441,ボビン446,コイル445により構成される部分が組み立てられる。なお、ボビン436,446に巻線を巻回することでコイル435,445を構成することも可能である。
ボビン436,446は、スペーサ収容部439,449を備え、ここに軟磁性材料(この例では、珪素鋼板を積層した部材)により構成されるスペーサ451が収容される。スペーサ収容部439,449にスペーサ451が収容されることで、図3に示す磁極ユニット421が構成される。スペーサ451は、磁極部431および磁極部441に接触し、磁極部431と441を接続する。また、スペーサ451によって、ボビン436と446とが結合されると共に磁極部431と441の位置関係が決められ、コイル435と445とが干渉(接触)しない位置関係となっている。
ボビン436には軸方向(Z軸方向)に延在するピン437a,437bが設けられ、ボビン446には軸方向(Z軸方向)に延在するピン447a,447bが設けられている。ピン437aがピン挿入部41aに嵌入され、ピン437bがピン挿入部41bに嵌入され、ピン447aがピン挿入部43aに嵌入され、ピン447bがピン挿入部43bに嵌入される。この構造により、磁極ユニット421が、ホルダープレート41,43によって挟まれて保持された状態とされる。この保持構造は、磁極ユニット422〜428においても同様である。
以上述べたように、図3(A)に示す磁極ユニット421は、極歯434を備えた磁極面433aと極歯444を備えた磁極面443aとが軸方向で離間して配置され、さらに軸方向における極歯434と444の位置が一致する構造となっている。この構造は、他の磁極ユニット422,423,424,425,426,427,428においても同じである。
そして、第1のロータコア32と第2のロータコア33に形成された極歯32a,33aは軸方向でのずれ角は零度となっている。また、極歯32a,33aに対向可能なステータ42側の極歯434,444も軸方向でのずれがなく、ずれ角が零度となるように軸方向に並設されている。
以下、駆動時において形成される磁路の状態について説明する。ハイブリッド型ステッピングモータ1の駆動に際しては、固定子40側の軸方向で隣接するコイルが逆極性となるように励磁電流の供給が行われる。例えば、図3の磁極ユニット421の場合で説明すると、駆動時において、コイル435が生成する磁束とコイル445が生成する磁束の向きが逆になるように、コイル435とコイル445に励磁電流が供給される。この際、磁路は、コイルエンド部432→磁極先端部433→極歯434→第1のロータコアの極歯32a→第1のロータコア32→リング状の永久磁石34→第2のロータコア33→第2のロータコアの極歯33a→極歯444→磁極先端部443→コイルエンド部442→スペーサ451→コイルエンド部432で示される経路(あるいはこの逆の経路)に形成される。この磁路は、軸方向の主成分を有する閉じた磁路となる。この磁路の状態は、他の磁極ユニット422〜428(図2参照)においても同じである。そして、励磁電流の向きを適切なタイミングで切り替えることで、上記の磁路の向きが周期的に切り替わり、それに従って回転子30が回転する。
(優位性)
以上の述べた構造のハイブリッド型ステッピングモータ1は、周方向において分離された状態で複数配置された磁極ユニット421〜428を備えた固定子40と、この固定子40の内側に保持され、リング状の永久磁石34を軸方向で挟持し、外周面に複数の極歯32a,33aが等ピッチで形成された一対のロータコア32,33を備えた回転子30を備えている。ここで、一対のロータコア32,33のそれぞれに形成された極歯32a,33aは、軸方向(Z軸方向)におけるずれ角度が零度となっており、複数の磁極ユニット421〜428のそれぞれは、図3に示す軸方向(Z軸方向)において離間して隣接する第1の磁極部431と第2の磁極部441を備えている。そして、第1の磁極部431の回転子30に対向する磁極面433aには、第1の極歯434が形成され、第2の磁極部441の回転子30に対向する磁極面443aには、第2の極歯444が形成され、これら第1の極歯434と第2の極歯444は、軸方向(Z軸方向)におけるずれ角が零度となっている。また、回転子30、第1の磁極部431および第2の磁極部441を貫き、軸方向の成分を有した閉じた磁路が形成される。
この構造によれば、磁路が軸方向に形成されるため、固定子磁極の積厚(軸方向の厚み)を有効に活用することによりトルクの向上を図ることができる。また、磁極ユニット421〜428で示されるように、固定子の各磁極を分割した構成としているため、小型化してもコイルの装着や巻回が容易に行える。特に、空芯コイルを利用した場合、小型(小径)のモータを効率よく製造することができる。
また、磁極ユニット421〜428を個別に組み立てた後に、それぞれの磁極ユニットをホルダープレート41,43に組み付けることで、複数の磁極ユニット421〜428が一対のホルダープレート41,43によって挟まれて保持された構造の固定子40を得ることができる。この構造によれば、小型化した場合であっても、組み立てが容易であり、また各磁極の位置決めを高い精度で行うことができる。
また、複数の磁極ユニット421〜428のそれぞれは、第1の磁極部(例えば、図3の符号431)に装着された第1のボビン436と、第2の磁極部441に装着された第2のボビン446と、第1のボビン436と第2のボビン446を軸方向で連結する軟磁性材料により構成されるスペーサ451と、第1のボビン436に装着された第1のコイル435と、第2のボビン446に装着された第2のコイル445とを備えている。
この構造によれば、磁極ユニット421〜428が図3に一例を示すように軸方向(Z軸方向)に分離可能な構造であるので、小型化した場合であっても、第1のボビン436へのコイル435の巻回や装着および第2のボビン446へのコイル445の巻回や装着が簡単であり、組み立てが行いやすい構造となる。
また、第1のボビン436および第2のボビン446は、軸方向(Z軸方向)に延在する位置決めピン437a,437b,447a,447bを備え、一対のホルダープレート41,43は、位置決めピン437a,437b,447a,447bが挿入されるピン挿入部41a,41b、43a,43bを備えている。この構造によれば、位置決めピン437aがピン挿入部41aに嵌入され、位置決めピン437bがピン挿入部41bに嵌入され、位置決めピン447aがピン挿入部43aに嵌入され、位置決めピン447bがピン挿入部43bに嵌入挿入され、また同様な接続が磁極ユニット422〜428で行われる。この構造は、特許文献2のようなピンを貫通孔に嵌合させて分割コア同士を連結する構造を用いていないため、分割コアに貫通孔を形成する必要がない。この結果、モータを小型化しても組み立て易く、また小型化しても複数の磁極ユニット421〜428の周方向における位置を精度良く決定することができる。
また、スペーサ451は、第1の磁極部431と第2の磁極部441とに接触し、スペーサ451の部分に第1の磁極部431と第2の磁極部441とを貫く閉じた磁路が形成される。この構造によれば、スペーサ451を利用しての効果的な磁路の形成が行われ、高い効率を得ることができる。
図1〜3に示したハイブリッド型ステッピングモータ1の例では、固定子40側の磁極ユニットが周方向で8個配置された構造であるが、周方向の等角な位置に配置される磁極ユニットの数は、4個や6個、あるいは10個といった数であってもよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
本発明は、インナーロータ型の構造を有するハイブリッド型ステッピングモータに利用することができる。
1…ハイブリッド型ステッピングモータ、10…リアフランジ、20…軸受、30…回転子(ロータ)、31…シャフト、32…第1のロータコア、32a…極歯、33…第2のロータコア、33a…極歯、34…リング状の永久磁石、40…固定子(ステータ)、41,43…ホルダープレート、41a,41b,43a,43b…ピン挿入部、42…ステータコア、50…軸受、60…ハウジング、61…開口部、70…フロントフランジ、71…開口部、421〜428…磁極ユニット、431,441…磁極部、432,442…コイルエンド部、433,443…磁極先端部、434,444…極歯、433a,443a…磁極面、435,445…コイル、435a,445a…コイル中空部、436,446…ボビン、437a,437b,447a,447b…ピン、438,448…開口部、439,449…スペーサ収容部、451…スペーサ。

Claims (5)

  1. 周方向において分離された状態で複数が配置された磁極ユニットを備えた固定子と、
    永久磁石を軸方向で挟持し、外周面に等ピッチで形成された複数の極歯を有する一対のロータコアを備え、前記固定子の内側で回転可能な状態で保持された回転子と
    を備え、
    前記一対のロータコアのそれぞれに形成された極歯は、軸方向におけるずれ角が零度であって、
    前記複数の磁極ユニットのそれぞれは、軸方向において離間して隣接する第1の磁極部と第2の磁極部を備え、
    前記第1の磁極部の前記回転子に対向する面には、第1の極歯が形成され、
    前記第2の磁極部の前記回転子に対向する面には、第2の極歯が形成され、
    前記第1の極歯と前記第2の極歯は、軸方向におけるずれ角が零度であり、
    前記複数の磁極ユニットは、一対のホルダープレートによって挟持され、
    前記回転子、前記第1の磁極部および前記第2の磁極部を貫き、軸方向の成分を有した閉じた磁路が形成されることを特徴とするハイブリッド型ステッピングモータ。
  2. 前記複数の磁極ユニットのそれぞれは、
    前記第1の磁極部に装着された第1のボビンと、
    前記第2の磁極部に装着された第2のボビンと、
    前記第1のボビンと前記第2のボビンを軸方向で連結する軟磁性材料により構成されるスペーサと、
    前記第1のボビンに装着された第1のコイルと、
    前記第2のボビンに装着された第2のコイルと
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド型ステッピングモータ。
  3. 前記第1のボビンおよび前記第2のボビンは、軸方向に延在する位置決めピンを備え、
    前記一対のホルダープレートは、前記位置決めピンが挿入されるピン挿入部を備え、
    前記位置決めピンが前記ピン挿入部に嵌入されることで前記複数の磁極ユニットの周方向における位置が決められていることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド型ステッピングモータ。
  4. 前記スペーサは、前記第1の磁極部と前記第2の磁極部とに接触し、前記スペーサの部分に前記閉じた磁路が形成されることを特徴とする請求項2または3に記載のハイブリッド型ステッピングモータ。
  5. 前記スペーサにより前記第1の磁極部と前記第2の磁極部との軸方向における位置関係が決められていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のハイブリッド型ステッピングモータ。
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