JP2012249348A - 電源制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】メインバッテリーの過放電を防止しつつ、電圧変換器の起動時間を従来よりも短縮する。
【解決手段】電源制御システム10は、メインバッテリー12と、二次電池からなるサブバッテリー14と、一次側にメインバッテリー12が接続されるとともに二次側にサブバッテリー14が接続され、電圧変換率dに応じて一次側と二次側の電圧変換を行う電圧変換器16とを備える。さらに、電圧変換器16の起動時に、電圧変換器16の二次側電圧V2の初期電圧値がサブバッテリー14の端子電圧値VSBをとなるように電圧変換率dを設定するとともに、二次側電圧V2が初期電圧値に到達した後に初期電圧値から目標電圧値VTまで二次側電圧V2を増加させるように電圧変換率dを制御する制御部18を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は電源制御システムに関する。特に、メインバッテリーの過放電を防止する電源制御システムに関する。
直流電源であるメインバッテリーから負荷に対して電力を供給する際に、メインバッテリーの出力電圧に対する降圧/昇圧等の電圧変換を経て負荷に電力供給を行う電源システムが従来から知られている。例えばメインバッテリーと負荷との間にDC/DCコンバータ等の電圧変換器を接続し、メインバッテリーから印加された一次側電圧を電圧変換器によって変換して二次側に接続された負荷に変換後の電圧を印加する。このような電源システムにおける電圧変換器の起動に当たり、メインバッテリーの過放電防止のために電圧変換器の二次側電圧を所望の目標電圧値まで徐々に増加させるソフトスタート制御が行われている。
電圧変換器の二次側には負荷の他にもコンデンサ等の蓄電機器が接続されていることがあり、電圧変換器の起動前、つまりメインバッテリーからの電力供給が行われていない状態においては蓄電機器から電荷が放出されてその電荷量が少なくなっている。この状態から電圧変換器を起動させるにあたり、その二次側電圧を最初から目標電圧値に設定すると、負荷と蓄電機器とに一気に電流が流れてしまういわゆるラッシュ電流(突入電流)が発生する。その結果、メインバッテリーが過放電状態となり、メインバッテリーの劣化に繋がるおそれがある。
ここで、メインバッテリーの過放電を防止するために電流制限を行うことが考えられる。例えばメインバッテリーが過電流状態となる電流値よりも低い値に電流制限値を設定し、メインバッテリーの電流がこの電流制限値に到達したことを検知してこれ以上の電流増加を抑制する電流制限制御を実行することが考えられる。しかし、メインバッテリーの電流が電流制限値に到達した時点と、電流制限値の到達を検知して電流制限制御を実行するまでの間には遅れ時間が存在する。図4に示すように、この遅れ時間の間にメインバッテリーの電流が電流制限値を超過して過放電状態に陥るおそれがある。
そこで従来技術、例えば特許文献1、2では、電圧変換器の起動時において図5に示すように電圧変換器の二次側電圧を0Vから目標電圧値まで徐々に増加させることによって蓄電機器による電荷の溜め込みを緩やかにして過大なラッシュ電流の発生を抑制している。ラッシュ電流が発生したとしてもその規模を小さく抑えられることから、上述した遅れ時間における電流制限値からの超過量は限られたものとなり、したがってメインバッテリーの過放電を防ぐことができる。このように、電圧変換器の二次側電圧を目標電圧値に向かって徐々に増加させていく制御をソフトスタート制御と呼んでいる。
また、特許文献3においては過放電防止のため、DC/DCコンバータの起動時におけるDC/DCコンバータの二次側電流値を、起動後の電流値よりも低い起動電流値に設定している。
特開2007−295759号公報 特開2005−354860号公報 特開2007−116789号公報
ソフトスタート制御を行うことでメインバッテリーの過放電が抑制されるものの、当該制御によって電圧変換器の起動時間、つまり、電圧変換器の二次側電圧が目標電圧まで引き上げられるのに掛かる時間が長くなるという別の問題が生じる。そこで、本発明はメインバッテリーの過放電を防止しつつ、電圧変換器の起動時間を従来よりも短縮することの可能な電源制御システムを提供することを目的とする。
本発明は電源制御システムに関するものである。当該電源制御システムは、メインバッテリーと、二次電池からなるサブバッテリーと、一次側に前記メインバッテリーが接続されるとともに二次側に前記サブバッテリーが接続され、電圧変換率に応じて一次側と二次側の電圧変換を行う電圧変換器と、を備える。さらに、前記電圧変換器の起動時に、前記電圧変換器の二次側電圧の初期電圧値が前記サブバッテリーの端子電圧値となるように前記電圧変換率を設定するとともに、前記二次側電圧が前記初期電圧値に到達した後に前記初期電圧値から目標電圧値まで前記二次側電圧を増加させるように前記電圧変換率を制御する制御部を備える。
また、上記発明において、前記制御部は、前記二次側電圧を前記初期電圧値から前記目標電圧値まで増加させる際に、前記メインバッテリーに対する最終電流制限値より低い初期電流値から前記最終電流制限値まで前記メインバッテリーの電流制限値を増加させるとともに、前記メインバッテリーの放電電流が前記電流制限値以下となるように前記電圧変換率を制御することが好適である。
本発明によれば、メインバッテリーの過放電を防止しつつ、電圧変換器の起動時間を従来よりも短縮することが可能となる。
本実施形態に係る電流制御システムを例示する図である。 DC/DCコンバータ起動時の制御を説明する図である。 DC/DCコンバータ起動時の制御を説明する図である。 DC/DCコンバータ起動時の制御を説明する図である。 DC/DCコンバータ起動時の制御を説明する図である。
図1に、本実施形態に係る電源制御システム10を示す。電源制御システム10は、メインバッテリー12と、サブバッテリー14と、DC/DCコンバータ16と、制御部18と、を含んで構成されている。さらに電源制御システム10は、負荷20と、コンデンサ22と、一次側電圧センサ24と、サブバッテリー電圧センサ28と、メインバッテリー電流センサ30と、を含んで構成されている。
電源制御システム10は、例えばハイブリッド車両や電気自動車等の車両に搭載される。この場合、メインバッテリー12はサブバッテリー14や負荷20等に電力を供給する他にも、図示しない車両の駆動源である回転電機にも電力を供給する。
メインバッテリー12はDC/DCコンバータ16の一次側に接続されている。メインバッテリー12は充放電可能な二次電池から構成され、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池から構成される。また、電源制御システム10が車両に搭載される場合には、メインバッテリー12は車両を駆動させる回転電機に十分な電圧を印加するために定格電圧が高電圧(例えば200V)となるように構成されている。例えば端子電圧が1V程度のバッテリーセルを100〜200個直列に接続している。さらにメインバッテリー12は図示しない回転電機やサブバッテリー14や負荷等の電気機器に十分な電力を供給できるように構成され、例えばサブバッテリー14よりも容量[Ah]が大きくなるように構成されている。
サブバッテリー14はDC/DCコンバータ16の二次側に接続されている。サブバッテリー14は充放電可能な二次電池から構成され、例えば鉛蓄電池から構成される。サブバッテリー14はDC/DCコンバータ16を介してメインバッテリー12によって充電可能となっているとともに、DC/DCコンバータ16の二次側に接続された電気機器に電力供給可能となるように構成されている。例えばサブバッテリー14の放電時の端子電圧はこれらの電気機器の定格電圧と同等か、それよりも僅かに高くなるように構成されている。このような構成を備えることから、例えばDC/DCコンバータ16の停止時、つまりメインバッテリー12からの電力供給が遮断されたときにおいてもサブバッテリー14から負荷20やコンデンサ22への電力供給が可能となっている。
また、サブバッテリー14の放電時の端子電圧VSBはサブバッテリー14の起電力Eから内部抵抗rと放電電流Iとの積からなる電圧降下rIを用いてVSB=E−rIと表すことができる。また、サブバッテリー14の充電時の端子電圧VSCはサブバッテリー14の起電力Eと電圧降下rIを用いてVSC=E+rIと表すことができる。すなわち、起電力E、内部抵抗r、電流Iの変動はあるものの基本的にはVSB<VSCとなる。
DC/DCコンバータ16はメインバッテリー12が接続された一次側とサブバッテリー14が接続された二次側との電圧変換を行う電気回路を含んで構成される。DC/DCコンバータ16は一次側と二次側の電圧変換が可能な電気機器であればよく、例えば降圧コンバータや昇降圧コンバータを含んで構成されている。DC/DCコンバータ16が一次側から二次側への降圧しか行わない場合には回路構成を簡素化するために降圧コンバータを用いると好適である。またDC/DCコンバータ16は一次側と二次側が絶縁された絶縁型のコンバータであっても絶縁されていない非絶縁型のコンバータであってもよいが、DC/DCコンバータ16の停止時における一次側と二次側との導通を避けるために絶縁型コンバータを用いると好適である。なお、図1にはDC/DCコンバータ16の具体例として絶縁型の降圧コンバータである一石フォワードコンバータが示されているが、この形態に限られず、プッシュプルコンバータ、ハーフブリッジコンバータ、フルブリッジコンバータを用いてもよい。
DC/DCコンバータ16は、一次側に設けられたスイッチング素子32と、一次側と二次側との電力のやり取りを行うトランス34と、一次側から二次側へ電流を流すとともに二次側から一次側への電流の逆流を防止する整流ダイオード36と、電磁エネルギーを蓄積するリアクトル38と、平滑コンデンサ40を含んで構成される。また、DC/DCコンバータ16の一次側電圧E1と二次側電圧E2との関係は、スイッチング素子32のスイッチング周期Tにおけるオン時間TONの割合(オンデューティ)d=TON/Tと、一次側トランスと二次側トランスの巻数比N2/N1を用いると、下記数式1から求めることができる。
〔数1〕
2=d(N2/N1)E1
制御部18は情報を演算するための演算処理部や情報を記憶するための記憶部を備えている。演算処理部は電圧値や電流値等を入力情報として受け入れて後述する目標電圧を演算処理し得るとともに、当該目標電圧や後述するソフトスタート制御に応じた指令信号をDC/DCコンバータ16に送信可能な機器であればよく、例えばマイクロコンピュータを含んで構成される。このマイクロコンピュータは例えば車両の制御を行う電子制御ユニット(ECU)から構成することが可能である。また、記憶部は後述するソフトスタート制御における電圧変化率や電流変化率、さらには電圧値、電流値等の入力情報を記憶可能な機器であればよく、例えばROMやRAM、EPROM、ハードディスク装置等の1つまたは複数の組み合わせから構成することができる。
また、制御部18はメインバッテリー12の過放電を防止するための電流制限機能を備えている。例えばメインバッテリー12が許容し得る(劣化には繋がらない)放電量の最大値IUよりも低い任意の電流値、例えば0.9IUを電流制限値ILとして定め、メインバッテリー12の電流値が電流制限値ILに到達した場合にはそれ以上の電流増加を抑制するために制御部18はメインバッテリー12の放電量を絞る電流制限制御を実行する。具体的にはスイッチング素子32のオンデューティdを電流制限値IL到達時のオンデューティd以下に制限して単位時間当たりの電流量を絞る。
負荷20は電力供給を受けて動作する電気機器を含み、例えば車両の灯火器、オーディオ、パワーウインドウ等のいわゆる補器を含んで構成されている。なお、補器とは車両の駆動に直接かかわる回転電機等の主器以外の電気機器を指し、上記に列挙したものに限られない。また、コンデンサ22は例えば補器内に設けられた平滑コンデンサなどを指し、各補器が安定した直流電力を受けることができるように設けられている。
一次側電圧センサ24はDC/DCコンバータ16の一次側の電圧V1を測定可能な機器から構成されている。例えばDC/DCコンバータ16が受容しうる一次側電圧値の上限値以上の耐電圧性能を備える電圧センサや、一次側から抵抗を介して分圧された電圧を測定してその測定結果から一次側電圧V1を算出し得る電圧センサ等から構成される。一次側電圧センサ24が測定したDC/DCコンバータ16の一次側電圧V1は制御部18に送られる。
サブバッテリー電圧センサ28はサブバッテリー14の端子電圧VSBを測定可能な機器から構成されている。サブバッテリー電圧センサ28は例えばサブバッテリー14の耐電圧と同等もしくはそれ以上の耐電圧性能を備える電圧センサや、抵抗を介して分圧された電圧を測定してその測定値からサブバッテリー14の端子電圧VSBを算出し得る電圧センサ等から構成される。サブバッテリー電圧センサ28が測定したサブバッテリー14の端子電圧VSBは制御部18に送られる。
メインバッテリー電流センサ30はメインバッテリー12の電流測定が可能な機器から構成されている。例えばメインバッテリー12が許容し得る放電量の最大値IUよりも高い耐電流性能を備える電流センサや、一次側から分流した電流を測定してその測定値からメインバッテリー12の電流値IMBを算出し得る電流センサ等から構成される。メインバッテリー電流センサ30が測定したメインバッテリー電流IMBは制御部18に送られる。
次に、DC/DCコンバータ16の起動時に実行されるソフトスタート制御について説明する。ここで、上記において電源制御システム10が車両に搭載されている場合、メインバッテリー12の電力供給経路は主に回転電機とDC/DCコンバータ16の二次側の2経路に分けられることを説明したが、DC/DCコンバータ16を起動する際にはDC/DCコンバータ16の起動完了後にメインバッテリー12から回転電機に電力が供給される。つまり、DC/DCコンバータ16の起動時には回転電機への電力供給は行われない。このことから、以下ではDC/DCコンバータ16に対してソフトスタート制御を行っている間はメインバッテリー12の電力はDC/DCコンバータ16の二次側にのみ供給され、回転電機側には供給されないものとする。
DC/DCコンバータ16の起動時において、制御部18はDC/DCコンバータ16の二次側電圧V2を0Vから目標電圧VTまで引き上げる。その際、制御部18はDC/DCコンバータ16の二次側電圧V2の初期電圧値をDC/DCコンバータ16が停止した現在時のサブバッテリー14の端子電圧VSBに設定するとともに、DC/DCコンバータ16の二次側電圧V2が当該初期電圧値VSBに到達した後は初期電圧値VSBから目標電圧VTまで徐々に二次側電圧V2の設定値を引き上げる(スイープする)。
上記のような起動制御(ソフトスタート制御)を実行するに当たり、まず制御部18は目標電圧VTを設定する。目標電圧VTは例えばサブバッテリー14の充電電圧VSC以上であって補機等の定格電圧の上限値以内の値に設定される。
さらに制御部18はサブバッテリー14の端子電圧VSBをサブバッテリー電圧センサ28から取得し、これをDC/DCコンバータ16の二次側電圧V2の初期電圧値に設定する。なお、サブバッテリー14の端子電圧VSBとして、サブバッテリー14の実際の端子電圧にDC/DCコンバータ16の二次側からサブバッテリー14までの配線抵抗による電圧降下分を加えた値を設定してもよい。
さらに制御部18は一次側電圧センサ24から一次側電圧V1を取得し、一次側電圧V1を初期電圧値VSBまで降圧するためのオンデューティd(=TON/T)を求める。オンデューティdに基づくスイッチング信号がスイッチング素子32に送られ、スイッチング素子32がスイッチング信号に応じて作動することにより、図2上段の期間T1に示すようにDC/DCコンバータ16の二次側電圧V2は0Vから初期電圧値VSBまで速やかに引き上げられる。
このとき、DC/DCコンバータ16の二次側に接続されているコンデンサ22はDC/DCコンバータ16の起動前においてサブバッテリー14によって充電されている。つまりサブバッテリー14の端子電圧VSBまで充電されている。したがって図2下段の期間T1にて示すように、DC/DCコンバータ16の二次側電圧を0VからVSBまで引き上げてもDC/DCコンバータ16からコンデンサ22に流入する電流量は限られたものとなる。すなわちメインバッテリー12からコンデンサ22へのラッシュ電流の発生が抑えられる。また、DC/DCコンバータ16の二次側電圧の初期電圧値VSBはサブバッテリー14の充電電圧VSCよりも低いことから、サブバッテリー14へのラッシュ電流の発生も抑えられる。
DC/DCコンバータ16の二次側電圧V2が初期電圧値VSBに到達した後、制御部18は予め記憶部に記憶された電圧変化率に従ってDC/DCコンバータ16の二次側電圧V2を初期電圧値VSBから目標電圧VTまで徐々に引き上げる(図2期間T2)。具体的には電圧変化率に沿ってオンデューティdを増加させる。
電圧変化率は時間経過に伴う二次側電圧V2の増加度合いを定めたものであって、ラッシュ電流が発生してもメインバッテリーの放電量が許容電流値IUを超過しないような範囲で定められる。例えば期間T1において0Vから初期電圧値VSBまで二次側電圧V2が引き上げられたときの電圧変化の傾きの半分以下となるように電圧変化率が定められる。また、図2のように一次関数的に二次側電圧V2を増加させる代わりに、段階的に二次側電圧V2を増加させるようにしてもよい。
スイッチング素子32のオンデューティdの増加に伴い二次側電圧V2がサブバッテリー14の端子電圧VSBを超過すると主にDC/DCコンバータ16から負荷20やコンデンサ22に電力が供給される。これにより図2下段の期間T2に示すようにメインバッテリー14の放電電流が増加する。さらに二次側電圧V2がサブバッテリー14の充電電圧VSCを超過するとサブバッテリー14を充電するためにDC/DCコンバータ16からサブバッテリー14に電流が供給され、これに伴ってメインバッテリー12の放電電流がさらに増加して電流制限値ILに到達する(図2下段の期間T3)。これを受けて制御部18は電流制限制御を実行する。例えば制御部18はスイッチング素子32のオンデューティdを所定割合低減させる。
ここで、メインバッテリー12の電流値が電流制限値ILに到達してから電流制限値ILの到達を検知した制御部18が電流制限制御を実行するまでの間には遅れ時間が存在し、この遅れ時間の間に当該電流値が電流制限値ILを超過する場合がある。このような場合であっても、電圧変化率に沿った緩やかな電圧増加によってコンデンサ等に電荷が溜め込まれる等の理由によって過度なラッシュ電流が抑えられ、電流制限値ILからの超過量は許容電流値IU以下に抑えられる。
さらに電圧変化率の増加に伴い、電流制限値ILを超過しない範囲でスイッチング素子32のオン時間TONが漸次増加され(図2下段T4)、DC/DCコンバータ16の二次側電圧V2は目標電圧VTに到達し、DC/DCコンバータ16の起動が完了する(図2下段T5)。
このように、本実施形態においてはソフトスタート制御に当たり、DC/DCコンバータ16の二次側電圧を0Vからサブバッテリー14の端子電圧VSBまで徐々に引き上げる工程を省略してサブバッテリー14の端子電圧VSBをソフトスタート制御の初期電圧値に設定している。この結果、DC/DCコンバータ16の起動時間を短縮することが可能となる。
なお、図2ではDC/DCコンバータ16の二次側電圧を初期電圧値VSBから目標電圧値VTまで引き上げる際に電圧変化率を基にして二次側電圧値V2を徐々に増加させる電圧制御を行っていたが、これに代えて電流変化率を基にして二次側電圧値V2を徐々に増加させる電流制御によるソフトスタートを行ってもよい。
この電流制御においては初期電流値IL0が設定される。上記実施例における電流制限値を最終電流制限値IL1として置き換えると、初期電流値IL0は0[A]を超過し、かつ最終電流制限値IL1よりも低い値に設定される(0<IL0<IL)。例えば初期電流値IL0として最終電流制限値IL1の1/3以下の値に設定される。
図3に示すように、制御部18はDC/DCコンバータ16の二次電圧値V2が初期電圧値VSBに到達した後、スイッチング素子32のオンデューティdを徐々に増加させることにより二次電圧値V2をさらに増加させる。このとき、オンデューティdの増加に伴ってメインバッテリー12の電流値も増加する。制御部18はメインバッテリー電流センサ30を介してメインバッテリー12の電流値IMBをモニタリングする。メインバッテリー12の電流値IMBが初期電流値IL0に到達したとき、制御部18はDC/DCコンバータ16の二次側電流を制限する(絞る)電流制限を行う。
上述したように制御部18が初期電流値IL0の到達を検知してから電流制限を実行するまで遅れ時間が生じることから(図3の期間T6)、まず制御部18は初期電流値IL0を超過したメインバッテリー12の電流値IMBを初期電流値IL0まで戻す制御を行う。具体的にはオンデューティdを引き下げて(減少させて)単位時間当たりの電流量を低減させる。オンデューティdの引き下げはメインバッテリー12の電流値IMBが初期電流値IL0に復帰するまで行う。また電流制限に伴いDC/DCコンバータ16の二次側電圧V2も一時的に落ち込む。
このとき、初期電流値IL0が最終電流制限値IL1より低い値に設定されているため、遅れ時間において放電電流が初期電流値IL0を超過したとしても最終電流制限値IL1より高い許容電流値IU(IL0<IL1<IU)を超過するおそれは低い。少なくとも電流制限値を最終電流制限値IL1に設定した場合よりも許容電流値IUを超過するおそれは低くなる。
メインバッテリー12の電流値IMBが初期電流値IL0に戻ると、制御部18は記憶部に記憶された電流変化率に応じて電流制限値を初期電流値IL0から最終電流制限値IL1まで徐々に増加させる。電流変化率は時間経過に伴うメインバッテリー12の放電電流IMBの増加度合いを定めたものであって、ラッシュ電流が発生してもメインバッテリー12の放電量IMBが許容電流値IUを超過しない範囲で定められる。例えばDC/DCコンバータ16の起動に際してソフトスタートを行わずに二次側電圧V2の初期電圧値を目標電圧VTにした際(図4)のメインバッテリー12の電流増加の傾きの半分以下となるように電流変化率が定められる。また、図3のように一次関数的に電流制限値を増加させる代わりに、段階的に電流制限値を増加させるようにしてもよい。
電流制限値が徐々に引き上げられる(制限が緩和される)ことに伴ってスイッチング素子32のオンデューティdが増加され、その結果上記数式1より、DC/DCコンバータ16の二次側電圧値V2が増加する。
また、メインバッテリー12の電流IMBが電流制限値を下回ると電流制限制御が解除される。その後に再び電流IMBが電流制限値に到達すると再び電流制限制御が実行される。このとき、電流制限値が最終電流制限値IL1より低い値に設定され、かつ、コンデンサ22には徐々に電荷が溜め込まれている。このため、ラッシュ電流が発生したとしても小規模なものに抑えられ、メインバッテリー12の放電電流が電流制限値に到達してから電流制限制御を実行するまでの遅れ時間(図3の期間T7)において放電電流が電流制限値を超過したとしても許容電流値IUを超過することは避けられる。このように、メインバッテリー12の放電電流IMBが許容電流値IU以下となるように制御されながらDC/DCコンバータ16の二次側電圧値V2が漸次増加される。二次側電圧値V2が目標電圧VTに到達し、かつ、電流制限値が最終電流制限値IL1に到達した時点で起動制御が終了する。
10 電源制御システム、12 メインバッテリー、14 サブバッテリー、16 DC/DCコンバータ、18 制御部、20 負荷、22 コンデンサ、24 一次側電圧センサ、28 サブバッテリー電圧センサ、30 メインバッテリー電流センサ、32 スイッチング素子、34 トランス、36 整流ダイオード、38 リアクトル、40 平滑コンデンサ。

Claims (2)

  1. メインバッテリーと、
    二次電池からなるサブバッテリーと、
    一次側に前記メインバッテリーが接続されるとともに二次側に前記サブバッテリーが接続され、電圧変換率に応じて一次側と二次側の電圧変換を行う電圧変換器と、
    前記電圧変換器の起動時に、前記電圧変換器の二次側電圧の初期電圧値が前記サブバッテリーの端子電圧値となるように前記電圧変換率を設定するとともに、前記二次側電圧が前記初期電圧値に到達した後に前記初期電圧値から目標電圧値まで前記二次側電圧を増加させるように前記電圧変換率を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする電源制御システム。
  2. 請求項1記載の電源制御システムであって、
    前記制御部は、前記二次側電圧を前記初期電圧値から前記目標電圧値まで増加させる際に、前記メインバッテリーに対する最終電流制限値より低い初期電流値から前記最終電流制限値まで前記メインバッテリーの電流制限値を増加させるとともに、前記メインバッテリーの放電電流が前記電流制限値以下となるように前記電圧変換率を制御することを特徴とする電源制御システム。
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