JP2012243479A - 照明装置および照明器具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】商用電源14から電力の供給を受けて点灯回路13が、直列接続された光源である複数のLED40を点灯させる。そして、商用電源14と点灯回路13との間に設けられたスイッチ素子15をオフとしてLED40を消灯させる。このとき、直列接続された複数個のLED40に対して、両端に低インピーダンス素子50を並列接続したので、低インピーダンス素子50の数を半分以下に減少させて、点灯回路13の高圧側から接地された筐体20を介して漏れ電流が流れるのを防止する。これにより、省スペースで部品を実装できるほか、部材費や加工費の低減を実現することができる。
【選択図】図7
Description
図11に示すように、特許文献1に記載の照明器具100は、例えば、非常口への誘導を行う誘導灯であり、箱状の器具本体の前面部には、非常口に案内する図柄が描かれた表示板が設けられる。また、器具本体の内部には、複数個のLED101が実装されたLED基板102が収納されており、LED基板102は、コネクタ103を介して点灯回路104に接続される。
すなわち、図12に示すように、接地された筐体106とLEDユニット107の間に生じる浮遊容量Cを介して漏れ電流が流れ、この漏れ電流がLED101に流れてしまうことで、消灯スイッチ108でLED101を消灯制御してもLED101が消灯しきれずに微発光してしまうという問題がある。
消灯スイッチ108は、一般の家庭やオフィスにおける壁スイッチに相当するものであり、商用電源105の高圧側へ挿入されるのが一般的であるが、特に一般家庭ではこの極性を固定することが困難である。また、一般家庭用の照明器具で広く普及しているリモコン制御についても、点灯回路104内で消灯制御する場合においては、商用電源105の高圧側からの通電状態はそのまま維持されるため同様の問題が生じてしまう。
すなわち、図13に示すように、LED101の各素子と並列にコンデンサ109を接続し、そのインピーダンスを浮遊容量Cよりも小さく設定する。このような構成とすることで、消灯スイッチ108が商用電源105の低圧側に挿入された場合でも、消灯スイッチ108がOFFになると、漏れ電流はインピーダンスの低いコンデンサ109側を流れようとする。最も低圧側に接続されたLED101では、カソード側と筐体106との間の浮遊容量Cを介して漏れ電流が流れることになるが、LED101には流れない。つまり、LED101に漏れ電流が流れることは無いので、消灯制御時にLED101が微発光するという問題を解決することができる。
以下、本発明に係る第1実施形態の照明装置および照明器具について、図面を用いて説明する。
なお、以下の説明においては、照明器具を被取付面である天井面に取り付けて下方を照明する場合について説明する。従って、特に示す場合を除き、上(上方、上側等)は天井面側を意味し、下(下方,下側等)は床面側を意味する。
図2および図3に示すように、照明器具10は、天井面11に取り付けられている引っ掛けシーリング12に取り付けるための取付金具21を中央に有する例えば正方形の板状の器具本体(筐体)20を有する。
なお、商用電源14と点灯回路13との間にはスイッチ素子15が設けられており、LEDユニット30を消灯させる。
なお、以下においては、特にアッパーユニット30Aおよびロアーユニット30Bを区別する場合を除き、LEDユニット30として説明する。
図3に示すように、上述したLEDユニット30を用いた照明器具10では、器具本体20の下側に設けられているロアーユニット30Bから照明器具10の内部に向かって発せられた光L1は、反射板24で下方に反射してパネル25に入射して拡散する。これにより、パネル25全体が光源となって下方を照明する。
一方、器具本体20の上側に設けられているアッパーユニット30Aから照明器具10の外側へ発せられた光L2は、天井面11へ照射されて、天井面11および壁面(図示省略)を照明する。
なお、以下の説明において、2種類のLED光源40A、40Bを総称する際には、「LED光源40」と表示する。
第1のLED光源40Aおよび第2のLED光源40Bは、一部(端部)を除き各々偶数個(ここでは、例えば2個)をひとかたまりとして、交互に配置されている。そして、端部には、その隣(内側)に配設されたLED光源40とは異なる種類のLED光源40が配設されるようにする。
第1の回路32Aと第2の回路32Bとは別個であり、例えば、クランク状に配線することができる。このとき、第1の回路32Aおよび第2の回路32Bのクランク形状が、略平行となるように配線する。
従って、第1のLED光源40Aと第2のLED光源40Bは、個別に制御可能となっている。
例えば、第1の回路32Aの場合では、LED光源401Aのアノード端子と直列に接続しているLED光源402Aのカソード間にコンデンサ50Aを接続している。
第2の回路32Bについても同様であり、LED光源401Bのアノード端子と直列に接続しているLED光源402Bのカソード間にコンデンサ50Bを接続している。
この照明器具10では、コンデンサ50のインピーダンスを、LEDユニット30と接地された器具本体20との間に生じる浮遊容量Cよりも小さく設定することにより、浮遊容量Cを介して流れる漏れ電流がLED光源40(401A、401B)に流れないようにしている。
このとき、直列接続された複数個のLED光源40に対して、両端に低インピーダンス素子としてコンデンサ50を並列接続した。このため、コンデンサ50の数を半分以下に減少させて、点灯回路13の高圧側から接地された器具本体20を介して漏れ電流が流れるのを防止する。
これにより、省スペースで部品を実装できるほか、部材費や加工費の低減を実現することができる。また、LEDユニット30の検査を実施する際にも、例えばインサーキット検査では、コンデンサ50への充電時間を見越した検査時間を設定する必要があるが、この時間を短くすることができるので、生産性の向上にも効果的である。
以下、本発明に係る第2実施形態の照明装置および照明器具について、図面を用いて説明する。
なお、前述した第1実施形態にかかる照明装置および照明器具と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図8に示すように、本発明に係る第2実施形態のLEDユニット(照明装置)302Bおよび照明装置10Bでは、漏れ電流の影響が大きい部位、すなわち、直列接続されたLED光源40のうち点灯回路13の高圧側に接続されたLED光源40の両端に重点的にコンデンサ50を設けた。
LEDユニット302Bから器具本体20への漏れ電流は、浮遊容量Cと電位差によって決まる。従って、浮遊容量Cが一定と仮定すると、漏れ電流は電位差の大きな部位ほど大きく、電位差の小さな部位は小さくなる。つまり、電位差の大きな部位からの漏れ電流がLED光源40へ流れないよう重点的に対策することによって、消灯制御時にLED光源40が微発光することを防ぐことができる。
これよりも低圧側のLED光源401Bは、浮遊容量Cによる漏れ電流が流れるが、LED光源401Bが微発光しなければ、漏れ電流を必ずしもゼロにする必要はない。つまり、コンデンサ50を追加した最も低圧側のダイオードのカソード側電位(=V1)が、微発光しない程度に十分低い電圧であれば、これより低圧側のLEDにはコンデンサの追加が不要であり、部材費や加工費の低減が可能である。
このとき、直列接続されたLED光源40のうち点灯回路13の高圧側に接続されたLED光源401Aの両端にのみコンデンサ50を並列接続した。このため、コンデンサ50の数を減少させて、点灯回路13の高圧側から接地された器具本体20に流れるによってLED光源40が微発光するのを防止することができる。
以下、本発明に係る第3実施形態の照明装置および照明器具について、図面を用いて説明する。
なお、前述した第1実施形態または第2実施形態にかかる照明装置および照明器具と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
図9に示すように、本発明に係る第3実施形態のLEDユニット(照明装置)302Cおよび照明装置10Cでは、点灯回路13の高圧側出力と低圧側出力との間にコンデンサ50を設けた。
図10に示すように、順電流10μAにおける順電圧は、約2.3Vとなっている。実験の結果、10μA程度の順電流であっても、周囲の照度が低い場合は、LED光源40が微発光していることを目視確認できることが分かった。
従って、目視確認できないレベルの順電流に抑えるには、順電圧を点灯時の約半分である1.5V以下に抑える必要がある。
このとき、直列接続されたLED光源40のうち点灯回路13の高圧側に接続されたLED光源40の両端にコンデンサ50を並列接続したので、コンデンサ50の数を減少させて、点灯回路13の高圧側から接地された器具本体20を介して漏れ電流が流れるのを防止する。
これにより、スイッチ素子15をオフとした際に、少ないコンデンサ50でLED光源40の微発光を防止できる。
また、1個のコンデンサ50で効果的にLED光源40の微発光を抑制することが可能となり、一層少ないコンデンサ50でLED光源40の微発光を防止できる。
例えば、前述した各実施形態において、LED光源40と並列に低インピーダンス素子としてコンデンサ50を挿入する例で説明したが、挿入する素子はコンデンサ50に限定されるものではない。商用電源14の周波数に対して、LED光源40や浮遊容量Cよりも低インピーダンスであれば、抵抗など他の素子でも同様の効果を得ることができる。
また、スイッチ素子15はその形態を限定されるものではなく、壁スイッチであっても、リモコン消灯制御時のスイッチ素子(半導体など)であっても良い。
また、コンデンサ50が接続されるLED光源40の直列数も、2個以上であれば特に限定されるものではない。コスト面を考慮すると、DC50V定格以下のチップセラミックコンデンサで対応することが望ましい。従って、VFが25V以下となるよう、概ね8個以下の直列数にすることで、本実施例の効果を最大限に引き出すことができる。
13 点灯回路
14 商用電源
15 スイッチ素子
20 器具本体(筐体)
30、302B、302C LEDユニット(照明装置)
40 LED光源(光源)
50 コンデンサ(低インピーダンス素子)
Claims (5)
- 光源となる複数のLEDと、
商用電源により動作して前記LEDを点灯させる点灯回路と、
商用電源と前記点灯回路との間に挿入され前記点灯回路の動作を消灯制御するスイッチ素子と、
接地された筐体と、を有し、
複数の前記LEDは直列接続されるとともに、直列接続された複数個の前記LEDに対して、その両端に低インピーダンス素子を並列接続する照明装置。 - 光源となる複数のLEDと、
商用電源により動作して前記LEDを点灯させる点灯回路と、
商用電源と前記点灯回路との間に挿入され前記点灯回路の動作を消灯制御するスイッチ素子と、
接地された筐体と、を有し、
複数の前記LEDは直列接続されるとともに、直列接続された前記LEDの少なくとも前記点灯回路の高圧側に接続された前記LEDの両端に低インピーダンス素子を並列接続する照明装置。 - 光源となる複数のLEDと、
商用電源により動作して前記LEDを点灯させる点灯回路と、
商用電源と前記点灯回路との間に挿入され前記点灯回路の動作を消灯制御するスイッチ素子と、
接地された筐体と、を有し、
複数の前記LEDは直列接続されるとともに、前記点灯回路の出力両端間に低インピーダンス素子を接続し、前記低インピーダンス素子のインピーダンスは、消灯制御時で各々の前記LEDの両端電圧が1.5V以下となるような値とする照明装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載の照明装置において、
前記低インピーダンス素子はコンデンサである照明装置。 - 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載の照明装置を組み込んだ照明器具。
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