JP2012241975A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】FC冷却モード(b)およびPC冷却モード(a)に加えて、冷凍サイクル停止中に冷蔵室を冷却するオフサイクル冷却モード(c)を有する冷蔵庫において、PC冷却の運転時間を適正に確保するとともに、冷蔵室の温度変化を抑制することを目的とする。
【解決手段】FC冷却モード(b)およびPC冷却モード(a)の制御と独立して、DFP温度センサの検知温度に基づいてオフサイクル冷却モード(c)を制御することにより、オフサイクル冷却の時間を適正に調整して、PC冷却の時間を十分確保することができるとともに、冷蔵室の温度変化を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍室と冷蔵室にそれぞれ冷気を遮断するダンパーを有し、1個の蒸発器を用いて冷凍室と冷蔵室それぞれを単独で冷却することにより、冷凍サイクルの効率を高めた冷蔵庫に関するものである。
省エネルギーの観点から、家庭用冷蔵庫においては、1個の蒸発器を用いて冷凍室と冷蔵室それぞれを単独で冷却することにより、冷凍サイクルの効率を高めた冷蔵庫がある。これは、比較的空気温度の高い冷蔵室を冷却する際に冷凍室よりも高い蒸発温度で冷却することで、冷凍サイクルの効率を高めるものである。
さらに、冷凍室と冷蔵室それぞれに設けられた冷気を遮断するダンパーを用いて、圧縮機停止中に低温である蒸発器の冷熱を利用して冷蔵室を冷却することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これは、蒸発器に付着した霜の融解潜熱を再利用することで、除霜時のヒータ電力を削減しながら冷蔵室の冷却に必要な冷凍サイクルの能力を削減することにより省エネルギー化を図るものである。
以下、図面を参照しながら従来の冷蔵庫を説明する。
図4は従来の冷蔵庫の縦断面図、図5は従来の冷蔵庫の冷凍サイクル構成図、図6は従来の冷蔵庫の温度センサおよび冷蔵室上部の温度挙動の模式図である。
図4および図5において、冷蔵庫11は、筐体12、扉13、筐体12を支える脚14、筐体12の下部に設けられた下部機械室15、筐体12の上部に配置された冷蔵室17、筐体12の下部に配置された冷凍室18を有している。
また、冷凍サイクルを構成する部品として、下部機械室15に納められた圧縮機56、冷凍室18の背面側に収められた蒸発器20、下部機械室15内に納められた主凝縮器21を有している。また、下部機械室15を仕切る隔壁22、隔壁22に取り付けられ主凝縮器21を空冷するファン23、圧縮機56の上部に設置された蒸発皿57、下部機械室15の底板25を有している。
底板25に設けられた複数の吸気口26、下部機械室15の背面側に設けられた排出口27、下部機械室15の排出口27と筐体11の上部を繋ぐ連通風路28を有している。ここで、下部機械室15は隔壁22によって2室に分けられ、ファン23の風上側に主凝縮器21、風下側に圧縮機56と蒸発皿57を収めている。
さらに、冷凍サイクルを構成する部品として、主凝縮器21の下流側に位置し、冷凍室18の開口部周辺の筐体12の外表面と熱結合された防露パイプ37、防露パイプ37の下流側に位置し、循環する冷媒を乾燥するドライヤ38、ドライヤ38と蒸発器20を結合し、循環する冷媒を減圧する絞り39を有している。
また、蒸発器20で発生する冷気を冷蔵室17と冷凍室18に供給する蒸発器ファン50、冷凍室18に供給される冷気を遮断する冷凍室ダンパー51、冷蔵室17に供給される冷気を遮断する冷蔵室ダンパー52、冷蔵室17に冷気を供給するダクト53、冷凍室18の温度を検知するFCC温度センサ54、冷蔵室17の温度を検知するPCC温度センサ55を有している。
以上のように構成された従来の冷蔵庫について以下にその動作を説明する。
PCC温度センサ55の検知する温度が所定値のON温度まで上昇すると、圧縮機56を停止した状態で冷凍室ダンパー51を閉とし、冷蔵室ダンパー52を開として蒸発器ファン50を駆動する。これによって、蒸発器20とこれに付着している霜の低温の顕熱と霜の融解潜熱を利用して冷蔵室17を冷却する(以下、この動作を「オフサイクル冷却」という)。
オフサイクル冷却の開始から所定時間後に、冷凍室ダンパー51を閉とし、冷蔵室ダンパー52を開として、圧縮機56とファン23、蒸発器ファン50を駆動する。ファン23の駆動によって、隔壁22で仕切られた下部機械室15の主凝縮器21側が負圧となり複数の吸気口26から外部の空気を吸引し、圧縮機56と蒸発皿57側が正圧となり下部機械室15内の空気を複数の排出口27から外部へ排出する。
一方、圧縮機56から吐出された冷媒は、主凝縮器21で外気と熱交換しながら一部の気体を残して凝縮した後、防露パイプ37へ供給される。防露パイプ37を通過した冷媒は冷凍室18の開口部を暖めながら、筐体12を介して外部に放熱して凝縮する。防露パイプ37を通過した液冷媒は、ドライヤ38で水分除去され、絞り39で減圧されて蒸発器20で蒸発しながら冷蔵室17の庫内空気と熱交換して冷蔵室17を冷却しながら、気体冷媒として圧縮機56に還流する(以下、この動作を「PC冷却」という)。
このとき、冷蔵室17の庫内空気が冷凍室18よりも温度が高く、かつ、オフサイクル冷却によって蒸発器20の温度が上昇しているため、PC冷却時は高い蒸発温度に速やかに到達することができる。
次に、PCC温度センサ55の検知する温度が所定値のOFF温度まで下降するか、あるいはFCC温度センサ54の検知する温度が所定値のON温度まで上昇すると、冷凍室ダンパー51を開とし、冷蔵室ダンパー52を閉として、圧縮機56とファン23、蒸発器ファン50を駆動する。以下、PC冷却と同様に冷凍サイクルを稼動させることにより、冷凍室18の庫内空気と蒸発器20を熱交換して冷凍室18を冷却する(以下、この動作を「FC冷却」という)。
次に、FCC温度センサ54の検知する温度が所定値のOFF温度まで下降すると、冷凍室ダンパー51と冷蔵室ダンパー52を閉として、圧縮機56とファン23、蒸発器ファン50を停止する(以下、この動作を「冷却停止」という)。そして、通常運転中は、オフサイクル冷却、PC冷却、FC冷却、冷却停止の一連の動作を順に繰り返す。
図6において、区間eはオフサイクル冷却、区間fはPC冷却、区間gはFC冷却、区間hは冷却停止の動作に対応する。圧縮機56は区間fと区間gの間に駆動し、区間hと区間eの間に停止する。また、冷凍室18は区間gの間に冷却され、冷蔵室17は区間eと区間fの間に冷却される。ここで、冷蔵室17上部の温度変化が大きい理由は、その上部が温度の高い外気に隣接している一方、その下部が温度の低い冷凍室18に隣接しているため、非冷却期間中に上下の温度差が大きくなるとともに、冷却時に上部の風量を大きくして高温の上部を速やかに冷却するためである。
この一連の動作によって、PC冷却時の蒸発器20の温度をFC冷却時よりも高く保つことで、冷凍サイクルの効率を高めることができるとともに、オフサイクル冷却によって蒸発器20に付着した霜の融解潜熱を再利用することで、除霜時のヒータ電力(図示せず)を削減しながら冷蔵室17の冷却に必要な冷凍サイクルの能力を削減することにより省
エネルギー化を図ることができる。
特開平9−236369号公報
しかしながら、従来の冷蔵庫の構成では、オフサイクル冷却によってPC冷却の時間が削減され、結果としてPC冷却時に高い冷凍サイクルの効率が得られないという問題が発生する。これは、冷凍サイクルの起動初期は循環する冷媒が過渡状態にあり、蒸発温度に見合った冷凍能力を十分に発揮することができないためである。
また、蒸発器20の温度を上昇させるために、オフサイクル冷却とPC冷却を連続して行う場合、オフサイクル冷却の時間を適正に制限してPC冷却の時間を確保することが難しい。これは、オフサイクル冷却の冷却速度が蒸発器20の着霜状態や温度によって大きく変化し、またPC冷却の冷却速度とも異なるため、冷蔵室17内の空気の温度変化に対して時間遅れがあるPCC温度センサ55を用いてオフサイクル冷却とPC冷却の比率を精度よく制御することができないためである。
また、従来の冷蔵庫の構成では、冷蔵室17の温度変化、特に上部の温度変化が大きくなるという問題が発生する。これは、冷蔵室17を単独で冷却する場合、冷蔵室17と冷凍室18を同時に冷却するのに比べて冷蔵室17の吹出し口近傍の空気温度が急激に低下するとともに、冷蔵室17を冷却しない非冷却時間が長くなるためである。この問題を解決するためには、オフサイクル冷却とPC冷却の時間をさらに短縮して、冷蔵室17の冷却と非冷却を頻繁に繰り返す必要があり、結果としてPC冷却時に高い冷凍サイクルの効率が得られないという問題が発生する。
本発明は、従来の課題を解決するもので、PC冷却の運転時間を適正に確保するとともに、冷蔵室の温度変化を抑制することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、冷凍室の温度を検知するFCC温度センサと、冷蔵室の温度を検知するPCC温度センサと、PCC温度センサより上部に設置され、冷蔵室の上部の温度を検知するDFP温度センサとを有し、冷凍室ダンパーを開放し、冷蔵室ダンパーを閉塞して、冷凍サイクルを稼動しながら冷凍室を冷却するFC冷却モードと、冷凍室ダンパーを閉塞し、冷蔵室ダンパーを開放して、冷凍サイクルを稼動しながら冷蔵室を冷却するPC冷却モードと、冷凍室ダンパーを閉塞し、冷蔵室ダンパーを開放して、冷凍サイクルを停止しながら蒸発器ファンを運転することで、蒸発器と冷蔵室内の空気を熱交換するオフサイクル冷却モードとを有し、FCC温度センサあるいはPCC温度センサの検知温度に基づいてFC冷却モードおよびPC冷却モードのON/OFFを判定するとともに、DFP温度センサの検知温度に基づいてオフサイクル冷却モードのON/OFFを判定することを特徴とするものである。
これによって、オフサイクル冷却の時間を適正に調整して、PC冷却の時間を十分確保することができるとともに、冷蔵室上部の温度変化を抑制することができる。
本発明の冷蔵庫は、FC冷却モードおよびPC冷却モードの制御と独立して、DFP温度センサの検知温度に基づいてオフサイクル冷却モードを制御することにより、オフサイ
クル冷却の時間を適正に調整して、PC冷却の時間を十分確保することができるとともに、冷蔵室上部の温度変化を抑制することができ、PC冷却時に高い冷凍サイクルの効率を得ることで冷蔵庫の省エネルギー化を図ることができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫のサイクル構成図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の温度センサ挙動の模式図 従来の冷蔵庫の縦断面図 従来の冷蔵庫のサイクル構成図 従来の冷蔵庫の温度センサおよび冷蔵室上部の温度挙動の模式図
第1の発明は、冷蔵室と、冷凍室と、冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルの構成要素である蒸発器と、前記蒸発器で発生した冷気を前記冷蔵室および前記冷凍室へ供給する蒸発器ファンと、前記蒸発器から前記冷蔵室へ供給される冷気を遮断する冷蔵室ダンパーと、前記蒸発器から前記冷凍室へ供給される冷気を遮断する冷凍室ダンパーと、前記冷凍室の温度を検知するFCC温度センサと、前記冷蔵室の温度を検知するPCC温度センサと、前記PCC温度センサより上部に設置され、前記冷蔵室の上部の温度を検知するDFP温度センサとを有する冷蔵庫において、前記冷凍室ダンパーを開放し、前記冷蔵室ダンパーを閉塞して、前記冷凍サイクルを稼動しながら前記蒸発器で発生した冷気を供給して前記冷凍室を冷却するFC冷却モードと、前記冷凍室ダンパーを閉塞し、前記冷蔵室ダンパーを開放して、前記冷凍サイクルを稼動しながら前記蒸発器で発生した冷気を供給して前記冷蔵室を冷却するPC冷却モードと、前記冷凍室ダンパーを閉塞し、前記冷蔵室ダンパーを開放して、前記冷凍サイクルを停止しながら前記蒸発器ファンを運転することで、前記蒸発器と前記冷蔵室内の空気を熱交換するオフサイクル冷却モードとを有し、前記FCC温度センサあるいは前記PCC温度センサの検知温度に基づいて前記FC冷却モードおよび前記PC冷却モードのON/OFFを判定するとともに、前記DFP温度センサの検知温度に基づいて前記オフサイクル冷却モードのON/OFFを判定することを特徴とする冷蔵庫であるので、PC冷却の運転時間を適正に確保することができる。
これは、比較的温度変化の大きい冷蔵室上部に設けたDFP温度センサに基づいてオフサイクル冷却の運転時間を制御することにより、冷蔵室を冷却するオフサイクル冷却とPC冷却の割合を精度よく調整することができるので、PC冷却の運転時間を適正に確保できるものである。
第2の発明は、前記FCC温度センサあるいは前記PCC温度センサの検知温度が上昇した場合には、オフサイクル冷却モードよりもFC冷却モードおよびPC冷却モードを優先して実施することを特徴とする冷蔵庫であるので、オフサイクル冷却によるPC冷却およびFC冷却の運転時間の減少を抑制することができ、冷蔵室および冷凍室の温度変化を抑制することができる。これは、PCC温度センサあるいはFCC温度センサの検知温度の上昇に伴い、オフサイクル冷却であってもこれを中止して、優先してPC冷却あるいはFC冷却に切り換えることでPC冷却およびFC冷却の運転時間を適正に確保することができ、冷蔵室および冷凍室の温度変化を抑制することができるものである。
第3の発明は、オフサイクル冷却モードの終了を検知するDFP温度センサのOFF温度を、PC冷却モードの開始を検知するPCC温度センサのON温度よりも高い温度に設定することを特徴とする冷蔵庫であるので、オフサイクル冷却による冷蔵室上部の過冷を抑制することができ、冷蔵室の上部の温度変化を抑制することができる。これは、比較的温度の高い冷蔵室上部に設けたDFP温度センサの温度をPCC温度センサより比較的高
く保ちながらオフサイクル冷却の制御を行うことにより、冷蔵室の上部の温度変化を抑制することができるものである。
第4の発明は、冷凍サイクルの構成要素である圧縮機と、前記圧縮機を収納し、冷蔵室の上部に配置された上部機械室と、前記上部機械室に隣接し、前記冷蔵室を冷却する冷気が流通するダクトとを有することを特徴とする冷蔵庫であるので、冷蔵室を冷却する冷気の温度を上昇することができ、冷蔵室の上部の温度変動をさらに抑制することができる。これは、外気よりも高温となる上部機械室に隣接する冷蔵室の壁面にダクトを形成することにより、オフサイクル冷却およびPC冷却の際に冷蔵室を冷却する冷気、特に冷蔵室の上部を冷却する冷気の温度を上昇させることで、冷蔵室上部の過冷を回避して冷蔵室の上部の温度変動をさらに抑制することができるものである。また、冷蔵室上部の過冷が回避できるので、PC冷却の際に冷蔵室を冷却する冷気の風量を増やすことができ、蒸発器の熱交換効率を向上してPC冷却時にさらに高い冷凍サイクルの効率を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図、図2は本発明の実施の形態1における冷蔵庫のサイクル構成図、図3は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の温度センサ挙動の模式図である。
図1および図2において、冷蔵庫11は、筐体12、扉13、筐体12を支える脚14、筐体12の下部に設けられた下部機械室15、筐体12の上部に設けられた上部機械室16、筐体12の上部に配置された冷蔵室17、筐体12の下部に配置された冷凍室18を有する。また、冷凍サイクルを構成する部品として、上部機械室16に納められた圧縮機19、冷凍室18の背面側に収められた蒸発器20、下部機械室15内に納められた主凝縮器21を有している。また、下部機械室15を仕切る隔壁22、隔壁22に取り付けられ主凝縮器21を空冷するファン23、隔壁22の風下側に設置された蒸発皿24、下部機械室15の底板25を有している。
また、底板25に設けられた複数の吸気口26、下部機械室15の背面側に設けられた排出口27、下部機械室15の排出口27と上部機械室16を繋ぐ連通風路28を有している。ここで、下部機械室15は隔壁22によって2室に分けられ、ファン23の風上側に主凝縮器21、風下側に蒸発皿24を収めている。
また、冷凍サイクルを構成する部品として、主凝縮器21の下流側に位置し、冷凍室18の開口部周辺の筐体12の外表面と熱結合された防露パイプ37、防露パイプ37の下流側に位置し、循環する冷媒を乾燥するドライヤ38、ドライヤ38と蒸発器20を結合し、循環する冷媒を減圧する絞り39を有している。
また、蒸発器20で発生する冷気を冷蔵室17と冷凍室18に供給する蒸発器ファン30、冷凍室18に供給される冷気を遮断する冷凍室ダンパー31、冷蔵室17に供給される冷気を遮断する冷蔵室ダンパー32、冷蔵室17に冷気を供給するダクト33、冷凍室18の温度を検知するFCC温度センサ34、冷蔵室17の温度を検知するPCC温度センサ35、冷蔵室17の上部、特にPCC温度センサ35よりも上部の冷蔵室17の温度を検知するDFP温度センサ36を有している。ここで、ダクト33は冷蔵室17と上部機械室16が隣接する壁面に沿って形成され、ダクト33を通過する冷気の一部を冷蔵室の中央付近から排出するとともに、冷気の多くは上部機械室16が隣接する壁面を冷却し
ながら通過した後に冷蔵室17の上部から排出する。
以上のように構成された本発明の実施の形態1における冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
DFP温度センサ36の検知する温度が所定値のON温度まで上昇すると、圧縮機19を停止した状態で冷凍室ダンパー31を閉とし、冷蔵室ダンパー32を開として蒸発器ファン30を駆動する。これによって、蒸発器20とこれに付着している霜の低温の顕熱と霜の融解潜熱を利用して冷蔵室17を冷却する(以下、この動作を「オフサイクル冷却」という)。そして、DFP温度センサ36の検知する温度が所定値のOFF温度まで下降すると、冷凍室ダンパー31を閉とし、冷蔵室ダンパー32を閉として蒸発器ファン30を停止する(以下、この動作を「冷却停止」という)。
オフサイクル冷却あるいは冷却停止中にPCC温度センサ35の検知する温度が所定値のON温度まで上昇すると、冷凍室ダンパー31を閉とし、冷蔵室ダンパー32を開として、圧縮機19とファン23を駆動する。ファン23の駆動によって、隔壁22で仕切られた下部機械室15の主凝縮器21側が負圧となり複数の吸気口26から外部の空気を吸引し、蒸発皿24側が正圧となり下部機械室15内の空気を複数の排出口27から外部へ排出する。そして、下部機械室15から排出された空気は連通風路28を介して、上部機械室16へ送られて圧縮機19を冷却する。
一方、圧縮機19から吐出された冷媒は、主凝縮器21で外気と熱交換しながら一部の気体を残して凝縮した後、防露パイプ37へ供給される。防露パイプ37を通過した冷媒は冷凍室18の開口部を暖めながら、筐体12を介して外部に放熱して凝縮する。防露パイプ37を通過した液冷媒は、ドライヤ38で水分除去され、絞り39で減圧されて蒸発器20で蒸発しながら冷蔵室17の庫内空気と熱交換して冷蔵室17を冷却しながら、気体冷媒として圧縮機19に還流する(以下、この動作を「PC冷却」という)。
次に、PCC温度センサ35の検知する温度が所定値のOFF温度まで下降するか、あるいはFCC温度センサ34の検知する温度が所定値のON温度まで上昇すると、冷凍室ダンパー31を開とし、冷蔵室ダンパー32を閉として、圧縮機19とファン23、蒸発器ファン30を駆動する。以下、PC冷却と同様に冷凍サイクルを稼動させることにより、冷凍室18の庫内空気と蒸発器20を熱交換して冷凍室18を冷却する(以下、この動作を「FC冷却」という)。次に、FCC温度センサ34の検知する温度が所定値のOFF温度まで下降すると、冷却停止の動作を行う。
なお、オフサイクル冷却は冷却停止中に冷却停止に対して優先して動作し、PC冷却中およびFC冷却中は動作しない。また、オフサイクル冷却に対してPC冷却およびFC冷却を優先して動作させる。また、オフサイクル冷却を停止するOFF温度を、PC冷却を開始するON温度よりも高く設定している。この結果、通常運転中は、PC冷却、FC冷却、冷却停止の一連の動作を順に繰り返すことを基本動作とし、PC冷却およびFC冷却の動作を行わない間に、冷却停止とオフサイクル冷却を数回繰り返して行う。
図3において、区間aはPC冷却、区間bはFC冷却、区間cはオフサイクル冷却、区間dは冷却停止の動作に対応する。この一連の動作によって、PC冷却時の蒸発器20の温度をFC冷却時よりも高く保つことで、冷凍サイクルの効率を高めることができるとともに、オフサイクル冷却によって蒸発器20に付着した霜の融解潜熱を再利用することで、除霜時のヒータ電力(図示せず)を削減しながら冷蔵室17の冷却に必要な冷凍サイクルの能力を削減することにより省エネルギー化を図ることができる。
また、比較的温度変化の大きい冷蔵室17の上部に設けたDFP温度センサ36に基づいて、PC冷却およびFC冷却の動作を行わない間に、数回のオフサイクル冷却を行うことにより、冷蔵室17を冷却するオフサイクル冷却とPC冷却の割合を精度よく調整することができるので、PC冷却の運転時間を適正に確保することができる。
また、PCC温度センサ35あるいはFCC温度センサ34の検知温度の上昇に伴い、オフサイクル冷却であってもこれを中止して、優先してPC冷却あるいはFC冷却に切り換えることでPC冷却およびFC冷却の運転時間を適正に確保することができ、冷蔵室17および冷凍室18の温度変化を抑制することができる。
また、オフサイクル冷却を停止するOFF温度を、PC冷却を開始するON温度よりも高く設定することにより、比較的温度の高い冷蔵室17の上部に設けたDFP温度センサ36の温度をPCC温度センサより比較的高く保ちながらオフサイクル冷却の制御を行うことにより、冷蔵室17の上部の温度変化を抑制することができる。なお、本実施の形態1においては、オフサイクル冷却を停止するOFF温度を、PC冷却を開始するON温度よりも高く設定したが、オフサイクル冷却を停止するOFF温度を、PC冷却を停止するOFF温度よりも高く設定しても同様の効果を得ることができる。
また、外気よりも高温となる上部機械室16に隣接する冷蔵室17の壁面にダクト33を形成することにより、オフサイクル冷却およびPC冷却の際に冷蔵室17を冷却する冷気、特に冷蔵室17の上部を冷却する冷気の温度を上昇させることで、冷蔵室17の上部の過冷を回避して冷蔵室17の上部の温度変動をさらに抑制することができるとともに、冷蔵室17の上部の過冷が回避できるので、PC冷却の際に冷蔵室17を冷却する冷気の風量を増やすことができ、蒸発器20の熱交換効率を向上してPC冷却時にさらに高い冷凍サイクルの効率を得ることができる。
以上のように、本発明の冷蔵庫は、FC冷却モード(b)およびPC冷却モード(a)に加えて、冷凍サイクル停止中に冷蔵室17を冷却するオフサイクル冷却モード(c)を有する冷蔵庫において、FC冷却モード(b)およびPC冷却モード(a)の制御と独立して、PC冷却を制御するPCC温度センサ35より上部に設置され、PCC温度センサ35よりも温度変化の大きいDFP温度センサ36の検知温度に基づいてオフサイクル冷却モード(c)を制御することにより、オフサイクル冷却の時間を適正に調整して、PC冷却の時間を十分確保することができるとともに、冷蔵室17の温度変化を抑制することができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、FC冷却モードおよびPC冷却モードに加えて、冷凍サイクル停止中に冷蔵室を冷却するオフサイクル冷却モードを有する冷蔵庫において、PC冷却の運転時間を適正に確保するとともに、冷蔵室の温度変化を抑制することができるので、業務用冷蔵庫など他の冷凍冷蔵応用商品にも適用できる。
11 冷蔵庫
12 筐体
15 下部機械室
16 上部機械室
19 圧縮機
20 蒸発器
30 蒸発器ファン
31 冷凍室ダンパー
32 冷蔵室ダンパー
33 ダクト
34 FCC温度センサ
35 PCC温度センサ
36 DFP温度センサ

Claims (4)

  1. 冷蔵室と、冷凍室と、冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルの構成要素である蒸発器と、前記蒸発器で発生した冷気を前記冷蔵室および前記冷凍室へ供給する蒸発器ファンと、前記蒸発器から前記冷蔵室へ供給される冷気を遮断する冷蔵室ダンパーと、前記蒸発器から前記冷凍室へ供給される冷気を遮断する冷凍室ダンパーと、前記冷凍室の温度を検知するFCC温度センサと、前記冷蔵室の温度を検知するPCC温度センサと、前記PCC温度センサより上部に設置され、前記冷蔵室の上部の温度を検知するDFP温度センサとを有する冷蔵庫において、前記冷凍室ダンパーを開放し、前記冷蔵室ダンパーを閉塞して、前記冷凍サイクルを稼動しながら前記蒸発器で発生した冷気を供給して前記冷凍室を冷却するFC冷却モードと、前記冷凍室ダンパーを閉塞し、前記冷蔵室ダンパーを開放して、前記冷凍サイクルを稼動しながら前記蒸発器で発生した冷気を供給して前記冷蔵室を冷却するPC冷却モードと、前記冷凍室ダンパーを閉塞し、前記冷蔵室ダンパーを開放して、前記冷凍サイクルを停止しながら前記蒸発器ファンを運転することで、前記蒸発器と前記冷蔵室内の空気を熱交換するオフサイクル冷却モードとを有し、前記FCC温度センサあるいは前記PCC温度センサの検知温度に基づいて前記FC冷却モードおよび前記PC冷却モードのON/OFFを判定するとともに、前記DFP温度センサの検知温度に基づいて前記オフサイクル冷却モードのON/OFFを判定することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記FCC温度センサあるいは前記PCC温度センサの検知温度が上昇した場合には、オフサイクル冷却モードよりもFC冷却モードおよびPC冷却モードを優先して実施することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. オフサイクル冷却モードの終了を検知するDFP温度センサのOFF温度を、PC冷却モードの開始を検知するPCC温度センサのON温度よりも高い温度に設定することを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 冷凍サイクルの構成要素である圧縮機と、前記圧縮機を収納し、冷蔵室の上部に配置された上部機械室と、前記上部機械室に隣接し、前記冷蔵室を冷却する冷気が流通するダクトとを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の冷蔵庫。
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