JP2012239738A - プッシュ式スライドレールの係止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
プッシュ式スライドレールの係止装置において、ラッチ部材は、移動側レールを所定位置まで押し出す押しバネと、上下方向に摺動可能で、案内部材に係脱自在な係止ピンを有する係止部材と、固定側レールの収納側端部に連結される保持部材より構成され、移動側レールの係止状態が解除されて案内部材がラッチ部材の引出し側に位置した時の係止ピンの高さ位置を維持し、係止ピンが案内部材と係脱する時は、係止ピンが上下方向に移動可能に係止部材を弾性的に保持する弾性素子が、保持部材と一体に合成樹脂材にて形成されているものである
【選択図】図4
Description
例えば、固定側レールの後端部に取付けられたラッチ部材と、移動側レールに形成された係止ピンからなり、ラッチ部材は、移動側レールが固定側レールに収納、係止された状態で、常に移動側レールを固定側レールから押し出す方向に付勢力を付与する押しバネと、係止ピンの移動に伴って上下動する自動係止部材を有し、自動係止部材は、案内突部と、案内突部の収納側に所定間隔をもって位置するストッパー突部を有し、案内突部は、引出し側から収納側にかけて上向きに傾斜する押し下げ案内面と、押し下げ案内面の引出し側端部から押し下げ案内面より緩やかな角度で収納側にかけて上向きに傾斜する押し上げ案内面と、押し下げ案内面と押し上げ案内面の収納側端部間に形成された引出し側に窪む係止凹部より略横向きハート形に構成され、ストッパー突部は、係止凹部の収納側に所定間隔を有して引出し側方向に突出し、上面に引出し側が下方に傾斜する案内ストッパー面を有し、自動係止部材には上下方向から付勢力が付与されており、この付勢力が吊り合った状態で、押し下げ案内面の引出し側の先端が係止ピンの通過線上の下側に位置し、押上げ案内面の収納側の端部が係止ピンの通過線上の上側に位置し、係止ピンが係止凹部に係止されて、固定側レールに対し移動側レールがロックされた状態で、案内ストッパー面の引出し側の端部は係止ピンの上側に位置しているものがある。(例えば特許文献1参照。)
そのため、付勢手段を組み込む手間、付勢手段それ自体のコストが必要となり、全体としてコスト高となっていた。
又、移動側レールの係止状態が解除されて案内部材がラッチ部材の前側に位置した時の係止ピンの高さ位置を維持し、係止ピンが案内部材と係脱する時は、係止ピンが上下方向に移動可能に係止部材を弾性的に保持する弾性素子が、保持部材と一体に合成樹脂材にて形成されているので、従来のように、バネを必要とせず安価に製作できる。
ラッチ部材の高さ寸法は、弾性素子の取付け位置等に影響されることがなく全体をコンパクトに構成することが出来る。
又、移動側レールの係止状態が解除されて案内部材がラッチ部材の前側に位置した時の係止ピンの高さ位置を維持し、係止ピンが案内部材と係脱する時は、係止ピンが上下方向に移動可能に係止部材を弾性的に保持する弾性素子が、係止部材と一体に合成樹脂材にて形成されているので、従来のように、バネを必要とせず安価に製作できる。
ラッチ部材60は、上下の押しバネ7、7と、係止部材8と、上下の押しバネ7、7と係止部材8を保持し、固定側レール1の収納側端部に取付けられる弾性素子80を有する保持部材6より構成されている。以後、図1で左下方向を引出し側、右上方向を収納側として説明する。
そして、固定側レール1の基板10の引き出し側端部には前記ボールリテーナー4の引出し方向への移動範囲を規制するリテーナー前ストッパー(図示せず。)が形成されている。
そして、基板20の収納側の上下端部には、中間レール2の最大引出し時に、前記固定側レール1のリテーナー前ストッパー(図示せず。)に引出し側端部が当接したボールリテーナー4の収納側端部に当接して、中間レール2の最大引出し量を規制するリテーナー後ストッパー25、25が形成され、基板20の引出し側端部に、移動側メンバー3が最大伸長状態となった時、ボールリテーナー5の引出し側端部が当接するボールリテーナー前端ストッパー(図示せず。)が形成されている。
中間レール2が固定側レール1に対し引出し側に摺動すると、同時に、ボールリテーナー4も中間レール2の移動量の半分の移動量をもって引出し側に移動し、やがて、ボールリテーナー4の引出し側端部は固定側レール1のリテーナー前ストッパー(図示せず。)に当接して停止し、同時に、中間レール2のリテーナー後ストッパー25、25がリテーナー前ストッパー(図示せず。)に当接したボールリテーナー4の収納側端部に当接して停止する。
上嵌合突部62には、上押しバネ保持筒63の上押しバネ保持面631に連通する上押しバネ保持孔621が形成され、上押しバネ保持筒63の引出し側端部には、上押しバネ7が上押しバネ保持筒63より脱落するのを防止するための上脱落防止突部632が形成されている。
そして、ラッチ部材60の係止部材8と案内部材9が係止した状態で、移動側レール3の上折曲縁31の外面長手方向に形成されたボール54・・・のボール摺動溝の収納側端部の上面に上嵌入柱64が弾性的圧接し、上嵌入柱64の引出し側端部が、中間レール2の上折曲縁21、21の内面に、摺動方向に渡って形成されたボール54・・・が転動する内面側ボール摺動溝の収納側の下面間に嵌入することで、ラッチ部材60と案内部材9の係止状態で、中間レール2の収納側端部から収納方向に飛び出した移動側レール3の収納側部分(ボール54・・・が位置しない部分)の強度の低下を防止している。
案内嵌合部67は、上嵌入柱64間で連結嵌合部65よりに位置して前後方向に貫通する
案内嵌合孔671と、案内嵌合孔671の引出し側、収納側の端面より、所定寸法引出し側及び収納側に位置する所定深さの左右支持面679、679を有し、案内嵌合孔671の外側レール1の基板10側に連設された案内嵌合凹部672と、案内嵌合凹部672より浅い深さで、嵌合凹部672の上方に連設され、引出し側と収納側に位置すする2つの左右上下案内溝673、673と、左右上下案内溝673、673間に形成された案内支持突部674より形成されている。
すなわち 、表側の面から固定側レール1の基板10側に力を加えて、弾性素子80を弾性変形させることで、係止部材取付け用間隙800を広げ、この広げられた係止部材取付け用間隙800に、係止ピン81を表側方向にして、左右案内角部84、84を摘んで係止部材8をややかたむけた状態で斜め方向から、案内嵌合凸部82と基板凸部83を案内嵌合孔671と案内嵌合凹部672に嵌入した後、弾性素子80に加えた力を取り除くと、弾性素子80は弾性素子嵌合凹部85に嵌合し、左右案内角部84、84は、左右上下案内溝673、673に嵌合し、係止部材8は弾性素子80の弾性力で表側方向に押しやられる。
案内部材9は所定の厚みを有する案内基板90と、案内基板90に形成された収納側端部が開口し、係止ピン81の先端部分が挿通する案内凹部91より形成されている。
そして案内凹部91の上下方向略中央部には横向き略ハート形の案内突部92が形成されている。
から中間レール2で上下押しバネ7、7を圧縮しながら、移動側レール3を押し込んでいくと、係止部材8の係止ピン81に案内凸部92の押上げ案内面921が当接し、移動側レール3(案内部材9)の収納方向への移動にともなって、係止ピン81(係止部材8)は押上げ案内面921に沿って上方に移動し、案内凸部92を乗り越える位置に達する。(係止ピン81が最も押上げられた状態。図11に示す状態)
この状態で収納方向への付加を取り去るか、あるいは、さらに、係止ピン81が、第2上壁面915と第2下壁面916間の所定位置(移動側レール3が停止する位置)まで最も押し込んで付加を取り除くと、中間レール2(移動側レール3)は上下押しバネ7、7の弾性力で引出し方向に所定位置まで押し戻される。
次ぎに、当初、係止ピン81が案内凸部92より高い位置にあった場合と、案内凸部92より低い位置にあった場合について説明する。
実施例2は、ラッチ部材60の保持部材6と、係止部材8と、弾性素子80以外は実施例1と同じである。
すなわち、保持部材6は、実施例1と同様、上下嵌合突部62、62と、取付け基板61と、上下押しバネ保持筒63、63と、上下嵌入柱64、64と、連結嵌合部65と、端面閉塞部66より合成樹脂材にて一体に形成されている。
そして、実施例1の場合の弾性素子80は、取付け基板61との連設部分(保持部材6との連設部分)から遠ざかる(案内支持突部674に近づく)に従って、固定側レール1の基板10から離れる方向に傾斜し、前後方向に所定の弾性を付与された状態で、取付け基板61と一体に合成樹脂材にて所定厚みに成型されているが、実施例2の場合の弾性素子80は後記する係止部材8に設けられており、実施例1の弾性素子80に代わって、真直ぐ上方に突出する保持突片68が形成されている。
そして、案内嵌合凸部82の係止ピン81が突出する面と反対側の面(基板凸部83の固定側レール1の基板10側の面)には、実施例1の弾性素子80に代わる保持突片68が嵌合する、弾性素子嵌合凹部85と同形の保持突片合凹部86が形成されている。
、上端部が左右案内角部84、84と所定の隙間を有し、左右方向(収納方向と引出し方向)に半円形に膨出してなり、保持部材6に形成された案内嵌合凹部672の左右支持面679、679に弾性的に圧接し、係止部材8を所定高さに維持する。
すなわち、表側の面から固定側レール1の基板10側に力を加えて、保持突片68を弾性変形させることで、係止部材取付け用間隙800を広げ、この広げられた係止部材取付け用間隙800に、係止ピン81を表側方向にして、係止部材8をややかたむけた状態で斜め方向から、案内嵌合凸部82と基板凸部83を案内嵌合孔671と案内嵌合凹部672に嵌入し、同時に弾性素子80、80を扁平に変形させて、案内嵌合凹部672の左右支持面679、679間に嵌合する。
そして、基板凸部83の表側の面は案内嵌合凹部672の底面670、670に当接しているので、係止部材8は案内嵌合部67に取付けられた状態で保持され、外部から力が負荷されない限り上下に不測に移動する事はない。
11、11 上下折曲縁
100 スライドレール
2 中間レール
3 移動側レール
6 保持部材
60 ラッチ部材
672 案内嵌合凹部
679、679 左右支持面
7 押しバネ
8 係止部材
80 弾性素子
81 係止ピン
9 案内部材
Claims (4)
- 収納方向に押し込まれた移動側レールを係止状態となし、係止状態からさらに押し込まれた移動側レールを係止状態から解除する、固定側レールの収納側端部に取付けられたラッチ部材と、移動側レールの収納側端部に取付けられ、ラッチ部材と係脱自在な案内部材からなるプッシュ式スライドレールの係止装置において、ラッチ部材は、係止状態が解除された移動側レールを所定位置まで押し出す押しバネと、上下方向に摺動可能で、案内部材に係脱自在な係止ピンを有する係止部材と、押しバネと係止部材を保持し固定側レールの収納側端部に連結される保持部材より構成され、移動側レールの係止状態が解除されて案内部材がラッチ部材の引出し側に位置した時の係止ピンの高さ位置を維持し、係止ピンが案内部材と係脱する時は、係止ピンが上下方向に移動可能に係止部材を弾性的に保持する弾性素子が、保持部材と一体に合成樹脂材にて形成されていることを特徴とするプッシュ式スライドレールの係止装置。
- 弾性素子は、保持部材との連設部分から遠ざかるに従って、固定側レールの基板から離れる方向に傾斜し、保持部材に取付けられた係止部材の固定側レールの基板側の面に弾性的に圧接する事を特徴とする請求項1に記載のプッシュ式スライドレールの係止装置。
- 収納方向に押し込まれた移動側レールを係止状態となし、係止状態からさらに押し込まれた移動側レールを係止状態から解除する、固定側レールの収納側端部に取付けられたラッチ部材と、移動側レールの収納側端部に取付けられ、ラッチ部材と係脱自在な案内部材からなるプッシュ式スライドレールの係止装置において、ラッチ部材は、係止状態が解除された移動側レールを所定位置まで押し出す押しバネと、上下方向に摺動可能で、案内部材に係脱自在な係止ピンを有する係止部材と、押しバネと係止部材を保持し固定側端部に連結される保持部材より構成され、移動側レールの固定側レールに対する係止状態が解除された状態で、係止ピンを常に所定高さに維持する弾性素子が、係止部材と一体に合成樹脂材にて形成されていることを特徴とするプッシュ式スライドレールの係止装置。
- 弾性素子は、左右方向に半円形に膨出し、保持部材に形成された案内嵌合部の左右支持面に弾性的に圧接することを特徴とする請求項3に記載のプッシュ式スライドレールの係止装置。
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