JP2012238178A - 画像形成装置および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷指示を受けた画像形成装置と、その近距離に位置する他の画像形成装置との双方で印刷を行う。
【解決手段】画像形成装置3は、大容量データ伝送通信ネットワークN1を介して他の画像形成装置と通信可能に接続する第1通信部201と、近距離無線通信ネットワークN2を介して他の画像形成装置と通信可能に接続する第2通信部209と、第2通信部209を介して近距離無線通信ネットワークN2の通信可能距離範囲内に位置する他の画像形成装置を検出するための検出信号を送信すると共に、当該検出信号に応答した近距離画像形成装置の識別情報を取得する近距離装置検出部210と、印刷部数を自装置および近距離画像形成装置それぞれに割り当てる分担割当部214と、第1通信部201を介して近距離画像形成装置に、識別情報を用いて画像データと割当印刷部数情報との双方を送信する分担依頼部215とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置および画像形成システムに関し、特に、複数部数を印刷する際に、ネットワークを利用して他の画像形成装置に印刷を分担してもらう画像形成装置および画像形成システムに関する。
従来、文書データや画像データを印刷する際に印刷部数が多い場合、1台のプリンタで印刷すると時間がかかるため、複数台のプリンタに割り振って印刷をさせていた。
特許文献1には、印刷データに基づき分散印刷要求を発行する印刷指示装置と、分散印刷要求に応じて印刷データを複数の印刷ジョブに分割して印刷ジョブ保持部に保存する分散印刷管理サーバと、分散印刷管理サーバから印刷ジョブを取得して印刷を実行する複数のプリンタとを備える分散印刷システムについて記載されている。
ここで、PC(Personal Computer)(印刷指示装置)からプリンタサーバ(分散印刷管理サーバ)に送信される分散印刷要求には、分散印刷が要求されたか否かを示す情報が含まれている。プリンタサーバは、取得した印刷要求に分散印刷が要求された情報が含まれていれば、ネットワーク上の全てのプリンタに対して分散印刷開始通知を行う。分散印刷開始通知を受信したプリンタは、印刷速度やカラー/モノクロ印刷対応等の印刷能力情報および、用紙残量やトナー残量等のステータス情報を付加した応答をプリンタサーバに返す。プリンタサーバは応答のあったプリンタの中から印刷能力情報およびステータス情報に基づいてプリンタを選択し、印刷ジョブを送信して印刷を行わせる。
特開2004−220565号公報(段落0061〜段落0077)
しかしながら、従来プリンタサーバを介して数台のプリンタで分散印刷を行う場合、プリンタサーバが印刷能力情報およびステータス情報に基づき、印刷を行わせるプリンタを選択するため、PCが設置された場所に近い複数のプリンタではなく、遠いプリンタで印刷が行われることがある。そのため、PCを利用するユーザは、印刷物を回収するために遠いプリンタが設置された場所までわざわざ行かなければならないという問題点がある。
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであり、印刷指示を受けた画像形成装置と、その近距離に位置する他の画像形成装置との双方で印刷を行う画像形成装置および画像形成システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、印刷部数と共に画像データが入力されて、媒体に画像を形成する画像形成装置であって、識別情報を用いてデータの送受信を行う大容量データ伝送通信ネットワークを介して、他の画像形成装置と通信可能に接続する第1通信部と、不特定の相手にデータを送信することができる近距離無線通信ネットワークを介して、他の画像形成装置と通信可能に接続する第2通信部と、前記第2通信部を介して、前記近距離無線通信ネットワークの通信可能距離範囲内に位置する他の画像形成装置を検出するための検出信号を送信すると共に、当該検出信号に応答した近距離画像形成装置それぞれの識別情報を取得する近距離装置検出部と、入力された前記印刷部数を、前記自装置および前記近距離画像形成装置それぞれに割り当てる分担割当部と、前記第1通信部を介して、前記近距離画像形成装置に、前記識別情報を用いて、入力された前記画像データと、当該近距離画像形成装置に割り当てられた割当印刷部数情報との双方を送信する分担依頼部とを備える。
ここで、近距離無線通信ネットワークとは、例えば、Zigbee(登録商標)やBluetooth(登録商標)である。また、大容量データ伝送通信ネットワークとは、例えば、Wi-Fi(登録商標)やIP(Internet Protocol)ネットワークである。
本発明によれば、印刷指示を受けた画像形成装置と、その近辺に位置する他の画像形成装置との双方で印刷を行うことができる。
本発明に係る画像形成システムの構成を示す図である。 原稿を読み取って画像データを生成する複合機に適用した第1の実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。 プリンタに適用した第1の実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。 近距離装置検出部により更新された他装置情報記憶部に記憶されるデータの一例である。 分担照会部により更新された他装置情報記憶部に記憶されるデータの一例である。 分担割当部により更新された他装置情報記憶部に記憶されるデータの一例である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の分担印刷処理動作のフローチャートである。 図7から続く第1の実施形態に係る画像形成装置の分担印刷処理動作のフローチャートである。 第1の実施形態に係る画像形成装置の分担照会処理動作のフローチャートである。 第1の実施形態に係る画像形成装置の分担印刷請負処理動作のフローチャートである。 原稿を読み取って画像データを生成する複合機に適用した第2の実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の認証処理動作のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明について概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[画像形成システムの構成]
図1は、複数の画像形成装置を含む画像形成システムの構成を示す図である。
画像形成システム1は、PC2(21,22,・・・)と、複数の画像形成装置3(31,32,33,34,35,・・・)とを備える。そして、PC2それぞれと画像形成装置3それぞれとが、大容量データ伝送通信ネットワークとしての第1ネットワークN1を介して、1対1の通信可能に接続される。また、画像形成装置3は、近距離無線通信ネットワークとしての第2ネットワークN2を介して、通信可能距離範囲内(距離Lの範囲内)に位置する他の画像形成装置3と通信可能に接続される。
(第1ネットワークN1)
第1ネットワークN1は、通信相手のアドレスを指定して、データの送受信を行うことができる通信網である。本実施形態において、この第1ネットワークN1は、識別情報としてのIPアドレス(Internet Protocol Address)を用いて、通信相手とデータの送受信を行うIP(Internet Protocol)ネットワークとしての無線/有線LAN(Local Area Network)である。また、Wi-Fi(登録商標)であってもよい。
(第2ネットワークN2)
第2ネットワークN2は、無線ネットワークであり、所定の周波数帯の電波を利用して、不特定多数の通信相手に問い合わせを送信し、その問い合わせに対して応答のあった1以上の通信相手とコネクションを確立し、データの送受信を行うことができる通信網である。このように、第2ネットワークN2は、所定の周波数帯の電波を利用することで、電波が届く距離範囲が限定されるため、通信相手を所定距離範囲内(通信可能距離範囲内)に絞り込むことができる通信網である。本実施形態において、この第2ネットワークN2は、通信可能距離範囲が最大10mであるClass2のBluetooth(登録商標)である。また、Zigbee(登録商標)であってもよい。
ここで、第2ネットワークN2にBluetooth(登録商標)を利用する場合、Bluetooth(登録商標)対応の通信機器に予め割り当てられたアドレス(BD_ADDR)を用いて、通信相手の識別を行う。また、ユーザが分かりやすく識別できるようにするため、任意の機器名を付与することが可能である。BD_ADDRおよび機器名は、前述の問い合わせに対する応答データを受信することで取得が可能である。
(PC2)
PC(Personal Computer)2(21,22,・・・)は、コンピュータであり、ユーザ(不図示)に操作されて、希望する印刷先が選択されて、その印刷先である画像形成装置3に印刷ジョブデータを、第1ネットワークN1を介して送信する装置である。
この印刷ジョブデータには、画像データと、総印刷部数と、分担フラグ情報とが少なくとも含まれている。この分担フラグ情報には、印刷ジョブデータを受信した画像形成装置3に単独で印刷を行わせるユーザによる指示(単独印刷指示)、または他の画像形成装置3と分担して印刷を行わせるユーザによる指示(分担印刷指示)が含まれている。例えば、印刷ジョブデータには、分担フラグ情報としてフラグ値が含められ、このフラグ値が“0”であれば単独印刷指示であり、フラグ値が“1”であれば分担印刷指示である。
(画像形成装置3)
画像形成装置3(31,32,33,34,35,・・・)は、ネットワークプリンタであり、入力される印刷指示に基づき、媒体に画像を形成する装置である。詳細は後記する。
画像形成装置3(33)は、入力された分担印刷の指示に従い、第2ネットワークN2を介して通信可能距離範囲内の画像形成装置3(32,34)とコネクションを確立する。そして、画像形成装置33は、第2ネットワークN2を介して画像形成装置32,34からIPアドレスを取得する。画像形成装置33は、IPアドレスを用いて、第1ネットワークN1を介して、画像データを含む分担印刷ジョブデータを画像形成装置32,34に出力する。画像形成装置32,34は、分担印刷ジョブデータに基づき、画像データから画像を生成して媒体に画像を形成(印刷)する。
この画像形成装置3は、例えば、電子写真記録方式のプリンタ、ファクシミリ装置、複写機、MFP(Multifunction Peripheral:多機能周辺装置)などであるが、いかなる種類の画像形成装置であってもよい。
以下、便宜上、分担印刷が指示された画像形成装置3(33)を「画像形成装置3a」とし、第2ネットワークN2を介して、画像形成装置3aと通信可能距離範囲内(距離Lの範囲内)に位置する画像形成装置3(32,34)を「画像形成装置3b」とし、通信可能距離範囲外(距離Lの範囲外)に位置する画像形成装置3(31,35)を「画像形成装置3c」とする。
つまり、画像形成装置3aは、第2ネットワークN2を介して画像形成装置3bとコネクションを確立させ、第1ネットワークN1を介して画像形成装置3bに分担印刷データを送信する。
《第1の実施形態》
図2および図3は、第1の実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
図2は、原稿を読み取って画像データを生成する機能を備える、例えば、複合機に適用した画像形成装置のブロック図であり、図3は、原稿を読み取る機能を備えない、例えば、プリンタに適用した画像形成装置のブロック図である。
以下、画像形成装置33が複合機であるものとして、図2について説明する。また、図3については、図2に示す画像形成装置3(33)が、原稿読取部203と、表示入力制御部204と、表示入力部219との3つを備えない構成であって、その他の構成部については共通するため、説明を省略する。
図2に示す画像形成装置3(33)は、第1通信部201と、ジョブ受信部202と、原稿読取部203と、表示入力制御部204と、ジョブ情報処理部205と、ジョブ情報記憶部206と、画像形成部207と、分担フラグ判定部208と、第2通信部209と、近距離装置検出部210と、他装置情報記憶部211と、分担照会部212と、印刷能力情報記憶部213と、分担割当部214と、分担依頼部215と、分担請負判定部216と、IPアドレス記憶部217と、近距離応答部218と、表示入力部219とを備える。
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)であり、ジョブ受信部202と、表示入力制御部204と、ジョブ情報処理部205と、分担フラグ判定部208と、近距離装置検出部210と、分担照会部212と、分担割当部214と、分担依頼部215と、分担請負判定部216と、近距離応答部218とで構成される。
また、ジョブ情報記憶部206と、他装置情報記憶部211と、印刷能力情報記憶部213と、IPアドレス記憶部217とは、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)などで構成され、制御部4が処理を実行するためのプログラムやデータが記憶される。
(第1通信部201)
第1通信部201は、第1ネットワークN1と接続し、第1ネットワークN1のプロトコルに準拠して、データの送受信を行う。第1通信部201は、通信相手のアドレスを指定して、データの送受信を行う。
第1の実施形態において、この第1ネットワークN1のプロトコルは、インターネットプロトコル(Internet Protocol)である。
(第2通信部209)
第2通信部209は、第2ネットワークN2と接続し、第2ネットワークN2のプロトコルに準拠して、データの送受信を行う。第2通信部209は、不特定多数の通信相手に問い合わせを送信し、その問い合わせに対して応答のあった1以上の通信相手とコネクションを確立し、データの送受信を行う。
また、第2通信部209は、他の画像形成装置3からの問い合わせに対して応答し、その問い合わせた他の画像形成装置3とコネクションを確立する。ここで、第2通信部209は、他の画像形成装置3からの問い合わせに対して、通信機器(第2通信部209)に予め割り当てられたアドレス(BD_ADDR)を応答データとして送信する。ユーザが分かりやすく識別できるようにするための機器名を応答データとして送信することもできる。この機器名は、任意に設定することができ、不図示の記憶部に記憶されたデータである。
本実施形態では、InquiryリクエストとRemote Nameリクエストとを用いて問い合わせを行う。ここでInquiryリクエストは、選定相手を指定せず、不特定多数の相手に送るリクエストである。このInquiryリクエストを受信した機器(画像形成装置3)は、自装置内部で持つ自装置のBD_ADDRを応答データとして返信する。また、Remote Nameリクエストは、機器名を取得するために、送信相手をBD_ADDRで指定して送信するリクエストである。このRemote Nameリクエストを受信した機器(画像形成装置3)は、自装置内部で持つ機器名を応答データとして返信する。
例えば、画像形成装置3(33)が備える第2通信部209は、不特定多数の画像形成装置3にInquiryリクエストを送信する。このInquiryリクエストを受信した他の画像形成装置3から応答データを順次受信して、その応答データに含まれるBD_ADDRを取得する。このとき、画像形成装置33が備える第2通信部209は、画像形成装置32,34,35から応答データを受信したとする。
第2通信部209は、画像形成装置32からの応答データに含まれる画像形成装置32のBR_ADDRを指定して、Remote Nameリクエストを送信する。そして、Remote Nameリクエストを受信した画像形成装置32からの応答データを受信し、その応答データに含まれる画像形成装置32の機器名を取得する。
同様に、第2通信部209は、画像形成装置34,35からの応答データに含まれるそれぞれのBD_ADDRを指定して、Remote Nameリクエストを送信する。そして、Remote Nameリクエストを受信した画像形成装置34,35からの応答データを受信し、その応答データに含まれる画像形成装置34,35の機器名を取得する。
第1の実施形態において、この第2ネットワークN2のプロトコルは、Bluetooth(登録商標)を通信手段として用いる場合のプロファイル、例えば、L2CAP(Logical Link Control and Adaptation Protocol)、SDP(Service Discovery Protocol)などである。
(ジョブ受信部202)
ジョブ受信部202は、第1通信部201が受信したデータから、印刷ジョブデータを取得し、その印刷ジョブデータを後記するジョブ情報処理部に出力する。
(分担依頼部215)
分担依頼部215は、分担印刷ジョブデータを生成して、第1通信部201を介して相手装置(画像形成装置3b)に送信する。
分担依頼部215は、印刷ジョブデータに含まれる画像データと、後記する分担割当部214により相手装置(画像形成装置3b)に割り当てられた印刷部数(割当部数)とを取得して、画像データと割当部数とを含む分担印刷ジョブデータを生成する。そして、相手装置(画像形成装置3b)のIPアドレスを宛先にして第1通信部201に送信させる。
(近距離装置検出部210)
近距離装置検出部210は、第2通信部209を制御して、所定の周波数帯の電波を利用して、不特定多数の通信相手に問い合わせを送信し、その問い合わせに対して応答のあった1以上の通信相手とコネクションを確立する。
第1の実施形態において、第2通信部209が接続する第2ネットワークN2はBluetooth(登録商標)であり、近距離装置検出部210は、第2通信部209を制御して、近隣の機器に対して問い合わせを送信し、応答のあった通信相手とコネクションを確立し、ピコネットを形成する。これにより、第2ネットワークN2はClass2のBluetoothであるため、近距離装置検出部210は、図1の画像形成装置33(3a)が設置された場所からL(L=10[m])以内に位置する画像形成装置32,34(3b)とのコネクションを確立させることができる。
また、近距離装置検出部210は、相手装置(画像形成装置3b)から問い合わせ送信時の応答データを取得する。この応答データに含まれる情報(BD_ADDRおよび機器名)を後記する他装置情報記憶部211に記憶させる。
(分担照会部212)
分担照会部212は、コネクションが確立された(ピコネットが形成された)画像形成装置3bに、分担印刷の請け負いの照会を行う。
分担照会部212は、IPアドレス記憶部217から自装置(画像形成装置3a)のIPアドレスを取得して、IPアドレスを含めた(データとして埋め込んだ)分担照会データを生成する。そして、分担照会部212は、第2通信部209を制御して、コネクションが確立された相手装置(画像形成装置3b)に、分担印刷の請け負いの照会を、分担照会データを送信することで行う。
その後、分担照会部212は、送信先の相手装置(画像形成装置3b)から分担照会データを取得し、その分担照会データに含まれるIPアドレス(相手装置IPアドレス)と印刷能力情報(印刷速度:PPM)と分担請負情報とを抽出して、他装置情報記憶部211に記憶させる。この分担請負情報に、分担印刷の請け負いの照会に対する回答が含まれている。
(近距離応答部218)
近距離応答部218は、コネクションの確立を行った相手装置(画像形成装置3a)からの分担印刷の請け負いの照会に対する分担請負可/不可の回答を行う。
近距離応答部218は、相手装置(画像形成装置3a)から、分担照会データを受信した際に、後記する分担請負判定部216に判定処理を依頼する。分担請負判定部216による判定結果が「分担請負可」(分担印刷を請け負うことができる)であるとき、近距離応答部218は、後記するIPアドレス記憶部217から自装置(画像形成装置3b)のIPアドレスを取得し、後記する印刷能力情報記憶部213から印刷能力情報(印刷速度:PPM)を取得する。
そして、近距離応答部218は、自装置(画像形成装置3b)のIPアドレスと印刷能力情報(印刷速度:PPM)と分担請負情報を含む分担回答データを生成し、分担照会データの送信元(画像形成装置3a)を宛先とした分担回答データを、第2通信部209に送信させる。
また、近距離応答部218は、分担照会データに含まれる相手装置(画像形成装置3a)のIPアドレスを抽出する。これにより、相手装置(画像形成装置3a)と第1ネットワークN1を介して通信することができる。
ここで近距離応答部218は、分担請負情報が「分担請負可」の分担回答データを送信した後、自装置(画像形成装置3)のステータスを「BUSY」に設定する。このステータスが「BUSY」である間、画像形成装置3は、第1通信部201を介してジョブ受信部202が取得した分担印刷ジョブデータ以外の印刷ジョブを受け付けない。
また、近距離応答部218が自装置(画像形成装置3b)IPアドレスをIPアドレス記憶部217から取得するタイミングは、分担照会データを受信したタイミングであってもよいし、分担請負判定部216から分担請負許可情報を取得したタイミングであっても構わない。
(原稿読取部203)
原稿読取部203は、スキャナであり、不図示の原稿載置面に載置された原稿面を読み取って、原稿面をデータ化して、画像データを生成する。
(表示入力部219)
表示入力部219は、表示画面と入力装置とを備え、例えば、タッチパネルや、LCD(Liquid Crystal Display)およびボタンの一式を備える。
(表示入力制御部204)
表示入力制御部204は、表示入力部219の入力装置を介して入力された情報を取得し、取得した入力情報に基づき、画面データを生成して、表示入力部219の表示画面に表示させる。また、表示入力制御部204は、取得した入力情報をジョブ情報処理部205に出力する。
例えば、表示入力部219の表示画面に、原稿読取部203に読み取らせた原稿のコピーを印刷する(媒体に画像を形成する)部数をユーザに問いかける画像を表示する。ユーザは希望する部数を入力装置に入力する。この入力された数が総印刷部数である。その後、総印刷部数が2部以上であった場合に、表示入力部219の表示画面に、他の画像形成装置3に分担印刷を行わせるか否かを、ユーザに問いかける画像を表示する。ユーザは希望する選択を入力装置に入力する。この入力された選択が分担フラグ情報である。このとき、ユーザは、分担印刷を行わせる「分担印刷指示」と、分担印刷を行わずに当該(操作中の)画像形成装置3に印刷を行わせる「単独印刷指示」とのどちらかを選択する。ここで、分担フラグ情報として、選択が「分担印刷指示」であれば、フラグ=“1”が入力され、一方「単独印刷指示」であれば、フラグ=“0”が含まれる。
そして、表示入力制御部204は、表示入力部219に入力された総印刷部数と分担フラグ情報とをジョブ情報処理部205に出力する。
(ジョブ情報処理部205)
ジョブ情報処理部205は、ジョブ受信部202または、原稿読取部203および表示入力部219(表示入力制御部204)から取得した印刷ジョブデータ(画像データ、総印刷部数、分担フラグ情報などで構成される)を、ジョブ情報記憶部206に一旦記憶させる。
そして、ジョブ情報処理部205は、分担フラグ情報が分担印刷指示であれば、分担印刷処理を実行開始する。ジョブ情報処理部205は、分担印刷処理に沿って、ジョブ情報記憶部206からデータを抽出して、後記する各構成部に提供する。
(ジョブ情報記憶部206)
ジョブ情報記憶部206は、データを一時的に記憶する記憶部であり、例えばバッファである。ジョブ情報記憶部206には、ジョブ情報処理部205により、印刷ジョブデータ(画像データ、総印刷部数、分担フラグ情報などで構成される)が記憶される。
(分担フラグ判定部208)
分担フラグ判定部208は、印刷ジョブデータに含まれる分担フラグ情報に基づき、分担印刷処理を実行するか否かを判定する。
分担フラグ判定部208は、ジョブ情報処理部205から入力される分担フラグ情報の判定を行い、判定の結果、分担フラグ情報が「分担印刷指示」(フラグ=“1”)であれば、近距離装置検出部210に処理を行わせる。一方、分担フラグ情報が「単独印刷指示」(フラグ=“0”)であれば、画像形成部207に処理(印刷処理)を行わせる。
(他装置情報記憶部211)
他装置情報記憶部211は、コネクションを確立した相手装置(画像形成装置3b)の情報が記憶される記憶部である。この他装置情報記憶部211には、例えば、図4〜図6に示すように、相手装置の情報として、BD_ADDRと、機器名と、IPアドレス(相手装置IPアドレス)と、印刷能力情報(印刷速度:PPM)と、分担請負情報と、割当部数とが関連付けられて記憶される。
これら、BD_ADDRおよび機器名の情報は、近距離装置検出部210により記憶される。また、IPアドレスと印刷能力情報(印刷速度:PPM)と分担請負情報とは、分担照会部212により他装置情報記憶部211に記憶され、割当部数の情報は、分担割当部214により他装置情報記憶部211に記憶される。
BD_ADDRの項目には、相手装置(画像形成装置3b)が備えるBluetoothデバイスに予め割り当てられたデバイス識別用アドレスが記憶される。
機器名の項目には、コネクションが確立した相手装置(画像形成装置3b)それぞれを、ユーザが識別できるように、当該相手装置(画像形成装置3b)に付けられた名称が記憶される。
IPアドレスの項目には、相手装置(画像形成装置3b)に割り当てられたIPアドレスが記憶される。
PPMの項目には、当該相手装置(画像形成装置3b)が1分間に印刷可能なページ数を示す印刷速度(paper/min)が記憶される。
分担請負情報の項目には、当該相手装置(画像形成装置3b)から取得した分担回答データに含まれる情報が記憶される。この分担回答データに分担請負許可情報が含まれていれば、分担請負情報に“1”が記憶される。一方、分担回答データに分担請負不可情報が含まれていれば、分担請負情報に“0”が記憶される。
割当部数の項目には、分担割当部214により、当該相手装置(画像形成装置3b)に割り当てられた印刷部数が記憶される。
また、相手装置の印刷能力情報として、例えば、媒体(用紙)の残り枚数(用紙残量)や、両面印刷対応の有無、カラー印刷対応の有無などが、他装置情報記憶部211に各項目と関連付けられて記憶される。
(印刷能力情報記憶部213)
印刷能力情報記憶部213は、自装置(画像形成装置3a)の印刷能力情報を記憶する。上記した他装置の印刷能力情報と同様に、自装置(画像形成装置3a)の印刷能力情報として、例えば、1分間に印刷可能なページ数を示す印刷速度や、媒体(用紙)の残り枚数(用紙残量)、両面印刷対応の有無、カラー印刷対応の有無などが記憶されている。
(分担割当部214)
分担割当部214は、自装置(画像形成装置3a)および相手装置(画像形成装置3b)の印刷速度に基づき、それぞれに印刷部数を割り当てる。
分担割当部214は、印刷能力情報記憶部213から自装置の印刷速度(PPM)を取得して、他装置情報記憶部211から相手装置の印刷速度(PPM)を取得する。ここで、コネクションが確立された(ピコネットを形成する)相手装置が複数あれば、それらすべての相手装置の印刷速度(PPM)を取得する。
分担割当部214は、印刷ジョブデータに基づき、分担印刷を要請する画像形成装置3bを絞り込む。例えば、印刷ジョブデータにカラー印刷の指示があれば、カラー印刷に対応している(カラー印刷ができる)画像形成装置3bを抽出する。
そして、分担割当部214は、自装置(画像形成装置3a)の印刷速度および絞り込み後の画像形成装置3bそれぞれの印刷速度に基づき、印刷速度が速い画像形成装置3に多くの印刷部数を割り当てる。
(割り当てる印刷部数の算出手順)
例えば、図1に示すように、画像形成装置33が自装置(画像形成装置3a)であり、画像形成装置32および34が相手装置(画像形成装置3b)であり、自装置(画像形成装置3a(33))の印刷速度が20[ppm],相手装置(画像形成装置3b(32))の印刷速度が10[ppm],相手装置(画像形成装置3b(34))の印刷速度が15[ppm]であり、総印刷部数が「100部」であった場合、次のように割り当てる印刷部数が算出される。ここで、割り切れない場合は、小数点以下を切り捨てた値を印刷部数に設定する。
自装置(画像形成装置33)に割り当てられる部数N33は、
Figure 2012238178
であり、N33=44[部]である。
また、相手装置(画像形成装置32)に割り当てられる部数N32は、
Figure 2012238178
であり、N32=22[部]である。
そして、残りの相手装置(画像形成装置34)に割り当てられる部数N34は、総印刷部数(100部)から、算出された他の画像形成装置3(画像形成装置33および画像形成装置32)に割り当てられた部数の合計値を差分した値である。
つまり、残りの相手装置(画像形成装置34)に割り当てられる部数N34は、
Figure 2012238178
であり、N34=37[部]である。
ここで、割り当てる印刷部数の算出手順において印刷部数に設定する際に、割り切れない場合は、算出値の小数点以下を切り捨てているが、算出値の小数点以下第一位を四捨五入してもよいし、切り上げてもよい。
(分担請負判定部216)
分担請負判定部216は、近距離応答部218からの判定要求に応じて、自装置が分担印刷を請け負うことが可能な状態であるか否か(分担請負可/不可)を判定する。
分担請負判定部216は、自装置が印刷ジョブを受けても印刷処理を実行できないときに、分担請負不可と判定する。例えば、自装置が印刷ジョブデータを処理中である場合(BUSY状態)、原稿読取部203が原稿を読み取り中(印刷ジョブデータを生成中)である場合、第1ネットワークN1と接続されていないオフライン状態である場合に、自装置が分担印刷を請け負うことができない状態(分担請負不可)であると判定する。判定の結果、自装置が分担印刷を請け負うことが可能な状態(分担請負可)であれば、分担請負許可情報を近距離応答部218に出力する。
(IPアドレス記憶部217)
IPアドレス記憶部217は、自装置に割り当てられたIPアドレス(Internet Protocol Address)を記憶する。不図示のIPアドレス更新処理部が、自装置に割り当てられたIPアドレスを取得し、IPアドレス記憶部217に記憶させる。
(画像形成部207)
画像形成部207は、ジョブ情報処理部205から印刷ジョブデータを取得し、不図示の用紙トレイから媒体(用紙)を繰り出して、印刷ジョブデータに含まれる画像データに基づいて、その媒体に画像を形成(印刷)する。
次に、図7〜図10を用いて、画像形成装置が行う処理動作について説明する。
第1の実施形態に係る画像形成装置は、分担印刷処理(図7〜図8)と、分担照会処理(図9)と、分担印刷請負処理(図10)とを行う。
まず、図7〜図8に示す画像形成装置3(3a)が行う分担印刷処理(S100)について説明する。
この分担印刷処理(S100)は、ジョブ情報処理部205がジョブ受信部202から印刷ジョブデータを取得したとき、または、ジョブ情報処理部205が原稿読取部203および表示入力部219(表示入力制御部204)から印刷ジョブデータを取得したときをトリガとして、ジョブ情報処理部205が実行を開始する処理である。
[分担印刷処理]
ジョブ情報処理部205が印刷ジョブデータを取得し(ステップS101)、印刷ジョブデータを構成する画像データと総印刷部数と分担フラグ情報とを取得して、印刷ジョブデータをジョブ情報記憶部206に一旦記憶させる。また、ジョブ情報処理部205は、分担フラグ情報を分担フラグ判定部208に出力する。
分担フラグ判定部208は、分担フラグ情報の値から判定(分担フラグ判定)を行う(ステップS102)。
フラグの値が“0”(単独印刷指示)であれば(ステップS102,“0”)、分担フラグ判定部208は、ジョブ情報処理部205に対して、ジョブ情報記憶部206に一旦記憶させた印刷ジョブデータを、画像形成部207へ出力させる。これにより、画像形成部207は、印刷ジョブデータを取得する(ステップS103)。
一方、フラグの値が“1”(分担印刷指示)であれば(ステップS102,“1”)、分担フラグ判定部208は、近距離装置検出部210に処理を実行させる。
近距離装置検出部210は、第2通信部209に、不特定多数の近隣の画像形成装置3bに対してリクエストを送信させる(ステップS104)。このとき、第2通信部209は、まず、機器検出の問い合わせを行うInquryリクエストを送信し、Inquryリクエストの応答データを受信してから、機器名の問い合わせを行うRemote Nameリクエストを送信する。そして、所定時間待機して、その問い合わせに対する応答データの受信を待つ。
近距離装置検出部210は、近隣の画像形成装置3b(図1の画像形成装置32,34に該当)から応答データを受信する(ステップS105)。そして、近距離装置検出部210は、近隣の画像形成装置3bから受信した、Inquryリクエストに対する応答データからBD_ADDRを抽出し、Remote Nameリクエストに対する応答データから機器名を抽出する。そして、抽出したBD_ADDRを用いて、近隣の画像形成装置3b(つまり、応答データを送信した近隣の画像形成装置3b)に対し、コネクション要求を送信して、画像形成装置33は、32および34とコネクションを確立させる(ステップS106)。これにより、ピコネットが形成される。
そして、近距離装置検出部210は、コネクションが確立した近隣の画像形成装置3bから受信した応答データから抽出したBD_ADDRおよび機器名を、他装置情報記憶部211に記憶する(ステップS107)。このとき、他装置情報記憶部211には、BD_ADDRおよび機器名が関連付けられ、1レコードとして記憶される(図4参照)。
そして、所定時間が経過後、分担照会部212が分担照会処理を行う(ステップS200)。ここで、図9に示す画像形成装置3(3a)が行う分担照会処理(S200)について説明する。
[分担照会処理]
まず、画像形成装置3aの分担照会部212は、他装置情報記憶部211から1レコードを参照してBD_ADDRを取得し(ステップS201)、IPアドレス記憶部217から自装置(画像形成装置3a)のIPアドレスを取得する(ステップS202)。分担照会部212は、そして、BD_ADDRを宛先として、IPアドレス(自装置IPアドレス)を含む分担照会データを生成し、その分担照会データを第2通信部209に送信させる(ステップS203)。
その後、第2通信部209は、BD_ADDRに該当する相手装置(画像形成装置3b)から、分担照会データに対する応答である分担回答データを受信する(ステップS204)。
分担照会部212は、第2通信部209を介して分担回答データを取得し、分担回答データに含まれる分担請負情報を抽出して分担請負情報判定を行う(ステップS205)。
ここで分担請負情報が「1(分担請負可)」であれば、分担照会部212は、分担回答データに含まれる相手装置IPアドレスおよび印刷能力情報(印刷速度:PPM)を抽出して、相手装置IPアドレスと、印刷能力情報(印刷速度:PPM)と、分担請負情報(1)とを、ステップS201で取得したBD_ADDRと関連付けて他装置情報記憶部211に記憶する(ステップS206)。そして、ステップS208の処理を行う。
一方、分担請負情報が「0(分担請負不可)」であれば、分担照会部212は、分担請負情報(0)を、ステップS201で取得したBD_ADDRと関連付けて他装置情報記憶部211に記憶する(ステップS207)。そして、ステップS208の処理を行う。
分担照会部212は、他装置情報記憶部211に未取得のレコードがあるか否か(残レコードあり?)を判定する(ステップS208)。
残レコードがあれば(ステップS208,Yes)、分担照会部212は、ステップS201の処理を再び行う。
一方、残レコードがなければ(ステップS208,No)、分担照会部212は、分担照会処理(ステップS200)を終了し、図7のステップS108の処理を行う。
再び図7に戻り、分担印刷処理(ステップS100)について説明する。
分担割当部214は、他装置情報記憶部211のデータ更新が終了したタイミングで処理を開始する。
分担割当部214は、ジョブ情報記憶部206に記憶された印刷ジョブデータから、総印刷部数を取得する(ステップS108)。また、分担割当部214は、印刷能力情報記憶部213から自装置(画像形成装置3a)の印刷能力情報(印刷速度:PPM)を取得し(ステップS109)、さらに、他装置情報記憶部211に記憶された分担請負情報が“1”の各レコードから、PPM(印刷速度)を取得する(ステップS110)。
そして、分担割当部214は、分担請負情報が“1”の画像形成装置3bに割り当てる割当部数を算出し(ステップS111)、他装置情報記憶部211のその画像形成装置3bのレコードに算出した割当部数を記憶する(ステップS112)。
ステップS111およびステップS112の処理を、他装置情報記憶部211にて分担請負情報が“1”のレコードそれぞれに行い、画像形成装置3bそれぞれに割り当てる割当部数(図6参照)を算出して、他装置情報記憶部211に記憶する。
また、分担割当部214は、ステップS111の処理にて、自装置(画像形成装置3a)に割り当てる割当部数も算出しておく。
そして、分担割当部214は、自装置(画像形成装置3a)の割当部数および、他装置情報記憶部211にて分担請負情報が“1”の画像形成装置3bの割当部数を算出してから、分担依頼部215に処理を行わせる。
分担依頼部215は、ジョブ情報処理部205を介して、ジョブ情報記憶部206に記憶された印刷ジョブデータから画像データを取得する(ステップS113)。
さらに、分担依頼部215は、他装置情報記憶部211から分担請負情報が“1”の画像形成装置3bの相手装置IPアドレスと割当部数を取得する(ステップS114)。そして、分担依頼部215は、画像データと割当部数とを含む分担印刷ジョブデータを生成して、相手装置IPアドレスを宛先にして第1通信部201に送信させる(ステップS115)。
分担依頼部215は、他装置情報記憶部211に記憶された分担請負情報が“1”の画像形成装置3bのうち、分担印刷ジョブデータをまだ他に未送信の相手装置(画像形成装置3b)があるか否かを判定する(ステップS116)。
未送信の相手装置があれば(ステップS116,Yes)、ステップS114の処理を再び行う。
一方、未送信の相手装置がなければ(ステップS116,No)、分担依頼部215は、ジョブ情報処理部205に処理を行わせる。
ジョブ情報処理部205は、ジョブ情報記憶部206に記憶された印刷ジョブデータから画像データを取得する(ステップS117)。そして、ジョブ情報処理部205は、分担割当部214が算出した自装置(画像形成装置3a)に割り当てられた割当部数を、分担割当部214から取得する(ステップS118)。ジョブ情報処理部205は、取得した画像データおよび割当部数を含む印刷ジョブデータを作成して(ステップS119)、画像形成部207に出力する。
これにより、画像形成部207で印刷処理が行われ(ステップS120)、画像が形成された媒体が画像形成装置3aから排出される。
図10に示す画像形成装置3(3b)が行う分担印刷請負処理(S300)について説明する。この分担印刷請負処理は、画像形成装置3aと画像形成装置3bとでコネクションが確立した後の処理である。
[分担印刷請負処理]
画像形成装置3aから送信された分担照会データを、画像形成装置3bの第2通信部209が受信する(ステップS301)。近距離応答部218は、第2通信部209を介して、分担照会データを取得し、その分担照会データに含まれる相手装置(画像形成装置3a)のIPアドレスを抽出する(ステップS302)。
近距離応答部218は、分担請負判定部216に判定処理を依頼する。これにより、分担請負判定部216は分担請負判定を行う(ステップS303)。
分担請負判定部216による判定結果が「分担請負不可」であれば(ステップS303,分担請負不可)、近距離応答部218は、分担請負情報を“0”(分担請負不可)とする分担回答データを生成し、分担照会データの送信元(画像形成装置3a)を宛先とした分担回答データを、第2通信部209に送信させる(ステップS304)。
一方、判定結果が「分担請負可」であれば(ステップS303,分担請負可)、近距離応答部218は、IPアドレス記憶部217から自装置(画像形成装置3b)のIPアドレスを取得し(ステップS305)、印刷能力情報記憶部213から印刷速度(PPM)を取得する(ステップS306)。
そして、近距離応答部218は、自装置(画像形成装置3b)のIPアドレスと、印刷速度(PPM)と、分担請負情報が“1”(分担請負可)の情報を含む分担回答データを生成し、分担照会データの送信元(画像形成装置3a)を宛先とした分担回答データを、第2通信部209に送信させる(ステップS307)。
分担回答データ送信後に、近距離応答部218は、画像形成装置3bのステータスを「BUSY」に設定する(ステップS308)。
その後、画像形成装置3bのジョブ受信部202は、所定時間経過するまで待機し、画像形成装置3aから分担印刷ジョブデータが送信されるのを待つ。
ジョブ受信部202は、所定のタイミングで画像形成装置3aから分担印刷ジョブデータを受信した否かを判定する(ステップS309)。ここで、分担印刷ジョブデータを受信したか否かの判定は、分担印刷ジョブデータ送信元のIPアドレスがステップS302で取得したIPアドレスと一致するか否かで判定する。一致すれば、分担印刷ジョブデータを受信したこととなる。
画像形成装置3aから分担印刷ジョブデータを受信していなければ(ステップS309,No)、ジョブ受信部202は、分担回答データを画像形成装置3aに送信してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS310)。所定時間を経過していなければ(ステップS310,No)、ジョブ受信部202は再びステップS309の処理を行う。
一方、所定時間を経過したとき(ステップS310,Yes)、ジョブ受信部202は受信しなかったことをジョブ情報処理部205に通知し、ジョブ情報処理部205が「BUSY」に設定されたステータスを解除する(「Normal」にする)(ステップS312)。
ステップS309の処理にて、ジョブ受信部202は、画像形成装置3aから分担印刷ジョブデータを受信したとき(ステップS309,Yes)、分担印刷ジョブデータをジョブ情報処理部205に出力する。ジョブ情報処理部205は、画像データと割当部数を含む分担印刷ジョブデータを画像形成部207に出力する(ステップS311)。これにより、画像形成部207で印刷処理が行われ、画像が形成された媒体が画像形成装置3bから排出される。
画像形成部207からの印刷が終了したことを示す通知を受けたジョブ情報処理部205が、「BUSY」に設定されたステータスを解除する(「Normal」にする)(ステップS312)。そして、画像形成装置3bは分担印刷請負処理を終了する。
《第2の実施形態》
第2の実施形態に係る画像形成装置3Aについて、図11を用いて説明する。図11は、原稿を読み取って画像データを生成する機能を備える、例えば、複合機に適用した画像形成装置のブロック図である。また、原稿を読み取る機能を備えない画像形成装置3A(例えば、プリンタに適用した画像形成装置)については図示しなかったが、単に、図11に示す画像形成装置3Aが、原稿読取部203を備えない構成であって、その他の構成は同様なので、説明を便宜的に省略する。
また、プリンタに適用した第2の実施形態に係る画像形成装置3Aは、第1の実施形態に係る画像形成装置3(図3)と異なり、表示入力制御部204および表示入力部219を備える。これは、画像形成装置3Aは、ユーザが認証コードを入力する入力部を備えるためである。
(ジョブ情報処理部205A)
ジョブ情報処理部205Aは、ジョブ受信部202から取得した印刷ジョブデータに認証コードが含まれていた場合に、後記する認証判定部220に認証コードを出力する。そして、認証判定部220による認証結果が成功であれば、分担印刷処理動作を開始する。この分担印刷処理動作については、第1の実施形態のジョブ情報処理部205と共通するため、説明を省略する。
一方、認証結果が失敗であれば、ジョブ情報処理部205Aは印刷ジョブデータを破棄して、処理を終了する。
(表示入力制御部204A)
表示入力制御部204Aは、第1の実施形態の表示入力制御部204と共通する処理については、説明を省略する。
表示入力制御部204Aは、表示入力部219の表示画面に、ユーザに認証コードの入力を促す画面を表示する。ユーザは認証コードを入力装置に入力する。この入力された認証コードを、表示入力制御部204Aは認証判定部220に出力する。
(認証判定部220)
認証判定部220は、印刷ジョブデータに含まれる認証コードと、表示入力部219に入力された認証コードとが一致した場合に認証成功と判定する。認証成功の場合、認証判定部220は、ジョブ情報処理部205Aに分担印刷処理(図7〜図8)を開始させる。
以上の構成を備えることにより、画像形成装置3aにてユーザが入力した認証コードの認証が成功すれば、画像形成装置3aから印刷物が排出されると共に、分担印刷ジョブデータが送信された画像形成装置3bそれぞれからも印刷物が排出される。
また、認証コードを含む印刷ジョブデータを受信した画像形成装置3aは、認証判定部220にて認証が成功してから、ジョブ情報処理部205Aが分担印刷処理を開始する。そのため、画像形成装置3aから分担印刷ジョブデータが送信される画像形成装置3bそれぞれに認証コードを入力する必要がなく、ユーザの手間を省くことができる。
[認証処理]
次に、図12を用いて、画像形成装置3Aが行う認証処理(S400)について説明する。
ジョブ受信部202が印刷ジョブデータを受信し(ステップS401)、その印刷ジョブデータから認証コードを抽出する。これにより、印刷ジョブデータに認証データが含まれているか否かを判定する(ステップS402)。
認証コードを抽出できなかった場合、つまり、印刷ジョブデータに認証データが含まれていない場合(ステップS402,No)、ジョブ受信部202は、印刷ジョブデータをジョブ情報処理部205Aに出力する(ステップS403)。これにより、ジョブ情報処理部205Aが分担印刷処理(図1のステップS100)を実行する。
一方、認証コードを抽出できた場合、つまり、印刷ジョブデータに認証データが含まれていた場合(ステップS402,Yes)、認証コードを含む印刷ジョブデータをジョブ情報処理部205Aに出力する(ステップS404)。
ユーザにより表示入力部219が操作されて、認証コード入力画面が表示されているときに、認証コードが入力される(ステップS405)。表示入力制御部204Aは、表示入力部219に入力された認証コードを、認証判定部220に出力する。これにより、ユーザに入力された認証コードを認証判定部220が取得する(ステップS406)。
認証判定部220は、印刷ジョブデータに含まれる認証コードをジョブ情報処理部205Aから取得する(ステップS407)。
認証判定部220は、ステップS406の処理で取得した認証コードと、ステップS407の処理で取得した認証コードとを比較し(ステップS408)、一致するか否かを判定する。
不一致であれば(ステップS408,不一致)、認証判定部220は、ジョブ情報処理部205Aに印刷ジョブデータを破棄させる(ステップS409)。
一方、一致すれば(ステップS408,一致)、ジョブ情報処理部205Aに分担印刷処理(図1のステップS100)を実行させる。
そして、画像形成装置3A(3a)は認証処理動作を終了する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されず、適宜変更して実施することが可能である。
たとえば、本実施形態の画像形成システム1はプリンタサーバを備えてもよい。例えば、PC2からの画像形成装置3への印刷指示データが、第1ネットワークN1と接続されたプリンタサーバを介して、画像形成装置3に出力されればよい。
また、第2ネットワークN2として、Bluetooth(登録商標)の代わりに、Zigbee(登録商標)を用いても構わない。
1 画像形成システム
2(21,22) PC
3(31,32,33,34,35) 画像形成装置
3a 分担印刷が指示された画像形成装置
3b 画像形成装置3aが出力する電波が届く距離に位置する画像形成装置
3c 画像形成装置3aが出力する電波が届かない距離に位置する画像形成装置
4 制御部
201 第1通信部
202 ジョブ受信部
203 原稿読取部
204 表示入力制御部
205 ジョブ情報処理部
206 ジョブ情報記憶部
207 画像形成部
208 分担フラグ判定部
209 第2通信部
210 近距離装置検出部
211 他装置情報記憶部
212 分担照会部
213 印刷能力情報記憶部
214 分担割当部
215 分担依頼部
216 分担請負判定部
217 IPアドレス記憶部
218 近距離応答部
219 表示入力部
220 認証判定部
N1 第1ネットワーク
N2 第2ネットワーク

Claims (7)

  1. 印刷部数と共に画像データが入力されて、媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    識別情報を用いてデータの送受信を行う大容量データ伝送通信ネットワークを介して、他の画像形成装置と通信可能に接続する第1通信部と、
    不特定の相手にデータを送信することができる近距離無線通信ネットワークを介して、他の画像形成装置と通信可能に接続する第2通信部と、
    前記第2通信部を介して、前記近距離無線通信ネットワークの通信可能距離範囲内に位置する他の画像形成装置を検出するための検出信号を送信すると共に、当該検出信号に応答した近距離画像形成装置それぞれの識別情報を取得する近距離装置検出部と、
    入力された前記印刷部数を、前記自装置および前記近距離画像形成装置それぞれに割り当てる分担割当部と、
    前記第1通信部を介して、前記近距離画像形成装置に、前記識別情報を用いて、入力された前記画像データと、当該近距離画像形成装置に割り当てられた割当印刷部数情報との双方を送信する分担依頼部と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 自装置の印刷能力情報を記憶する印刷能力情報記憶部をさらに備え、
    前記近距離装置検出部は、前記識別情報と共に、前記近距離画像形成装置それぞれから印刷能力情報を取得し、
    前記分担割当部は、前記自装置の印刷能力情報と、前記近距離画像形成装置それぞれの印刷能力情報とに基づき、自装置および前記近距離画像形成装置それぞれに、入力された前記印刷部数を割り当てる
    ことを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。
  3. 前記第2通信部を介して前記近距離画像形成装置それぞれに、印刷可能な状態であるか否かを確認する分担照会データを送信し、送信先の前記近距離画像形成装置から分担回答データを受信する分担照会部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載された画像形成装置。
  4. 前記第2通信部を介して前記分担照会データを受信したときに、前記印刷能力情報記憶部から印刷能力情報を取得し、前記印刷能力情報を含む分担回答データを送信する近距離応答部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載された画像形成装置。
  5. 印刷可能な状態であるか否かを判定する分担請負判定部をさらに備え、
    前記近距離応答部は、前記分担照会データを受信したときに、前記分担請負判定部に判定させ、前記分担回答データにその判定結果を含めて送信することを特徴とする請求項4に記載された画像形成装置。
  6. 前記近距離無線通信ネットワークは、Bluetooth(登録商標)の規格に準拠するネットワークであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載された画像形成装置。
  7. 請求項1ないし請求項6に記載された画像形成装置を2以上備えることを特徴とする画像形成システム。
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