JP2012236302A - 画像処理装置、制御方法、および制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】煩雑な操作を不要とし、かつ、印刷物の品質を低下させることなく印刷に必要な消耗品の消費量を削減することのできる画像処理装置を提供する。
【解決手段】ジョブを記憶するためのボックス201と、処理対象として選択されたジョブに含まれる画像データを印刷するための印刷設定を行なう処理を実行するCPU10とを含み、CPU10は、ジョブを解析して、予め規定された画像品質を満たす印刷設定を判定するための解析部102および判定部103と、印刷設定の項目ごとに設定された消耗品の消費量削減への貢献度の指数に基づいて、画像品質を満たす印刷設定についての消耗品の消費量削減への貢献度の指数の合計値を指標として算出し、画像品質を満たす印刷設定のうち、指標が予め規定された条件を満たす印刷設定を印刷設定として生成するための生成部106とをさらに含む。
【選択図】図3
【解決手段】ジョブを記憶するためのボックス201と、処理対象として選択されたジョブに含まれる画像データを印刷するための印刷設定を行なう処理を実行するCPU10とを含み、CPU10は、ジョブを解析して、予め規定された画像品質を満たす印刷設定を判定するための解析部102および判定部103と、印刷設定の項目ごとに設定された消耗品の消費量削減への貢献度の指数に基づいて、画像品質を満たす印刷設定についての消耗品の消費量削減への貢献度の指数の合計値を指標として算出し、画像品質を満たす印刷設定のうち、指標が予め規定された条件を満たす印刷設定を印刷設定として生成するための生成部106とをさらに含む。
【選択図】図3
Description
この発明は画像処理装置、制御方法、および制御プログラムに関し、特に、印刷設定に従って印刷処理を実行する画像処理装置、制御方法、および制御プログラムに関する。
プリンターやコピー機やこれらの機能を併せ持つ複合機(MFP:Multi-Function Peripherals)で印刷を行なうにあたって、消耗品の消費量を抑えたモードでの印刷が推奨されている。この印刷モードを一例として「エコ印刷モード」とも称する。
たとえば本願出願人は、特開2007−043494号公報(以下、特許文献1)において、印刷設定の基本情報として上限金額をユーザーが入力し、印刷前に課金額を算出して設定された金額を超える場合に、トナーの消費量を抑えるなどしてその金額内に印刷費用を納めるような印刷設定を提案する画像形成装置を提案している。
また、特開2010−191254号公報(以下、特許文献4)や特開2010−176184号公報(以下、特許文献5)や特開2009−63611号公報(以下、特許文献6)は、消耗品の使用をポイント化してポイント累積値で消耗品の消費量を管理することで、消費量削減を促す技術を提案している。
しかしながら、これら文献に開示されている技術は、いずれも、ユーザーが印刷設定を行なう必要があり、操作が煩雑である、という問題があった。
このような問題に対処するため、予め印刷設定をエコ印刷モードにデフォルト設定しておくことが考えられる。たとえば、画像処理装置ごと、ユーザーごとに設定を用意しておくことが考えられる。
しかしながら、オフィス環境などで画像処理装置が用いられる場合、組織方針として消耗品の消費量削減方針が決定されたり変更されたりするものであり、決定や変更がなされるたびに、デフォルト設定を変更する必要が生じ、その操作が煩雑となる、という問題がある。
さらに、デフォルト設定などによってすべてのジョブに対して一律の印刷設定を適用するとすると、ジョブ内容によっては印刷物の品質を損なう場合もある、という問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、煩雑な操作を不要とし、かつ、印刷物の品質を低下させることなく印刷に必要な消耗品の消費量を削減することのできる画像処理装置、制御方法、および制御プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像処理装置は、ジョブを記憶するための記憶手段と、処理対象のジョブの選択を受け付けるための選択手段と、選択されたジョブを実行し、ジョブに含まれる画像データを印刷するための印刷手段と、印刷手段での印刷設定を行なうための設定手段と、印刷設定を提示するための提示手段とを備える。設定手段は、ジョブを解析して、予め規定された画像品質を満たす印刷設定を判定するための解析手段と、印刷設定の項目ごとに設定された消耗品の消費量削減への貢献度の指数に基づいて、規定された画像品質を満たす印刷設定についての消耗品の消費量削減への貢献度の指数の合計値を指標として算出し、規定された画像品質を満たす印刷設定のうち、算出された指標が予め規定された条件を満たす印刷設定を印刷手段での印刷設定として生成するための生成手段とを含む。
好ましくは、生成手段は、規定された画像品質を満たす印刷設定のうち、算出された指標が予め規定された条件を満たす複数の印刷設定が生成された場合、複数の印刷設定に優先順位を設定する。提示手段は、その優先順位に従って印刷設定を提示する。
より好ましくは、生成手段は、複数の印刷設定に対して、それぞれの指標に基づいて、消耗品の消費量削減への貢献度が高い順に優先順位を設定する。
好ましくは、提示手段は、優先順位の高い順に印刷設定を提示し、印刷手段は、提示された印刷設定に基づく印刷の実行の指示を受け付けることで、当該印刷設定でジョブに含まれる画像データの印刷を実行する。
好ましくは、印刷設定は複数の設定項目を含み、画像処理装置は提示された印刷設定に含まれる設定項目のうちの設定内容を変更させる設定項目を指示するための指示手段をさらに備え、提示手段は、指示手段での指示を受け付けると、提示された印刷設定を、生成された印刷設定のうち、指示された設定項目の設定内容が提示された設定内容とは異なる印刷設定に更新する。
好ましくは、予めユーザーごとに消耗品の消費量削減への貢献度の指数の範囲が規定され、生成手段は、規定された画像品質を満たす印刷設定のうち、算出された指標が、予め規定された条件としてジョブを選択したユーザーに対して規定された指数の範囲にある印刷設定を印刷手段での印刷設定として生成する。
より好ましくは、画像処理装置は、ユーザーごとに規定された消耗品の消費量削減への貢献度の指数の範囲を変更するための第1の変更手段をさらに備える。
より好ましくは、画像処理装置は、印刷設定の項目ごとに設定された消耗品の消費量削減への貢献度の指数を変更するための第2の変更手段をさらに備える。
本発明の他の局面に従うと、制御方法は画像処理装置におけるジョブの処理を制御するための制御方法であって、ジョブを解析して、予め規定された画像品質を満たす印刷設定を判定するステップと、画像処理装置が処理対象としてジョブの選択を受け付けると、ジョブに含まれる画像データを印刷するための印刷設定として、印刷設定の項目ごとに設定された消耗品の消費量削減への貢献度の指数に基づいて、規定された画像品質を満たすと判定された印刷設定についての消耗品の消費量削減への貢献度の指数の合計値を指標として算出するステップと、規定された画像品質を満たすと判定された印刷設定のうち、算出された指標が予め規定された条件を満たす印刷設定を、画像データを印刷する際の印刷設定として提示するステップと、提示された印刷設定に基づく印刷の実行の指示を受け付けることで、画像処理装置に当該印刷設定でジョブに含まれる画像データの印刷を実行させるステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、制御プログラムは画像処理装置にジョブの処理を実行させるためのプログラムであって、ジョブを解析して、予め規定された画像品質を満たす印刷設定を判定するステップと、処理対象としてジョブの選択を受け付けると、ジョブに含まれる画像データを印刷するための印刷設定として、印刷設定の項目ごとに設定された消耗品の消費量削減への貢献度の指数に基づいて、規定された画像品質を満たすと判定された印刷設定についての消耗品の消費量削減への貢献度の指数の合計値を指標として算出するステップと、規定された画像品質を満たすと判定された印刷設定のうち、指標が予め規定された条件を満たす印刷設定を、画像データを印刷する際の印刷設定として提示するステップと、提示された印刷設定に基づく印刷の実行の指示を受け付けることで、当該印刷設定でジョブに含まれる画像データを印刷するステップとを画像処理装置に実行させる。
この発明によると、煩雑な操作を不要とし、かつ、印刷物の品質を低下させることなく、画像処理装置において印刷に必要な消耗品の消費量を削減することができる。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
<装置構成>
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置としての複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)1のハードウェア構成の具体例を示すブロック図である。
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置としての複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)1のハードウェア構成の具体例を示すブロック図である。
図1を参照して、MFP1は、装置全体を制御するCPU10と、原稿を読取って電子データである画像データを得るためのイメージリーダー部30と、用紙上に画像を印刷するためのプリンター部35と、MFP1をネットワークに接続したり、ファクシミリ通信のための電話回線に接続したりするための通信インターフェース(以下、I/F)15と、HD(Hard Disk)などから構成され、CPU10で実行されるプログラムなどを記憶するためのメモリー20と、各種情報を表示する手段であると共に指示入力手段でもあるパネル25と、消耗品の残量などを検出するためのセンサー部40とを含む。
メモリー20には、画像データを記憶するための記憶領域として、いわゆるボックスと呼ばれる、ユーザーや部や課などのグループに関連付けられた記憶領域が含まれる(図3)。
<動作概要>
図2は、MFP1での動作の流れを表わすフローチャートである。
図2は、MFP1での動作の流れを表わすフローチャートである。
図2を参照して、MFP1では、ステップS1でメモリー20のボックスにジョブが保存されると、ステップS2でそのジョブを解析してラスタライズし、印刷設定の適用の可否を判定する。その判定結果は当該ジョブの解析結果として当該ジョブと関連付けて記憶される。
ステップS3でログインユーザーが当該ジョブを選択すると、ステップS4でMFP1では、当該ジョブの解析結果に基づいてそのジョブに対する印刷設定の組み合わせを生成し、ユーザーに対して提示する。
そして、印刷設定が選択されると、その印刷設定にて当該ジョブに含まれる画像データに基づく印刷が実行される。
なお、図2の動作例の場合、ボックスにジョブが保存されたタイミングで当該ジョブが解析されるものとしている。しかしながら、ジョブを解析するタイミングはこのタイミングに限定されず、上記ステップS3でログインユーザーが当該ジョブを選択したタイミングであってもよい。しかしながら、保存されたタイミングにジョブの解析がなされていると、当該ジョブが選択されたタイミングで解析が開始される場合よりもジョブの実行を開始するタイミングが早くなるため、ジョブの選択からジョブ処理が完了するまでの時間を短縮することができる。
他のタイミングとして、一定の時間間隔でボックス内を走査して新たに保存されたジョブが発見されるとそのジョブの解析がなされてもよい。また、ジョブの解析は複数回行なわれ、先の解析結果が更新されてもよい。この場合、一定の時間間隔でボックス内のジョブについて解析が実施されてもよい。
<機能構成>
図3は、上記動作を実行するためのMFP1の機能構成の具体例、およびメモリー20の構成を示すブロック図である。図3に示された各機能は、MFP1のCPU10がメモリー20に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、主にCPU10に形成されるものであるが、少なくとも一部が電気回路などのハードウェア構成によって実現されてもよい。
図3は、上記動作を実行するためのMFP1の機能構成の具体例、およびメモリー20の構成を示すブロック図である。図3に示された各機能は、MFP1のCPU10がメモリー20に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、主にCPU10に形成されるものであるが、少なくとも一部が電気回路などのハードウェア構成によって実現されてもよい。
図3を参照して、メモリー20には、記憶領域として、ボックス201と、後述するエコレベル定義を記憶するための領域であるエコレベル定義テーブル202と、ユーザー情報を記憶するための領域であるユーザーテーブル203と、印刷設定の定義を記憶するための領域である印刷設定定義テーブル204と、ジョブの解析結果を記憶するための領域であるジョブ解析結果テーブル205とが用意されている。
さらに図3を参照して、CPU10は、ボックス201を監視することでボックス201にジョブが保存されたことを検出するための検出部101と、ボックス201に保存されたジョブを解析するための解析部102と、その解析結果に基づいて印刷設定の適用の可否を判定するための判定部103と、判定結果をジョブの解析結果としてジョブ解析結果テーブル205に格納するための格納部104と、パネル25からの操作信号を受け付けることでジョブの選択を受け付けるための入力部105と、選択されたジョブの解析結果に基づいて印刷設定を生成するための生成部106と、生成された印刷設定をパネル25に提示するための提示部107とを含む。
図4は、エコレベル定義テーブル202に記憶されているエコレベル定義の具体例を示す図である。図4を参照して、エコレベル定義テーブル202には、エコレベルごとの必要ポイントが、エコレベル定義として記憶されている。
ここでのポイントは、印刷設定ごとに規定された、消耗品の消費量削減への貢献度を定量化した数値を指し、消耗品の消費量削減への貢献度の指数と言える。
項目ごとの印刷設定の組み合わせによりポイントが加算され、その合計値が、当該印刷設定の組み合わせでの消費量削減の程度を示す指標となる。具体例として、消耗品の消費量が小さい印刷設定ほど高いポイントが設定されることが考えられる。以降の説明においては、この考え方に基づいて、ポイントが高いほど消耗品の消費量が少なく、消費量削減の程度が高いものとする。
エコレベルとは、上記ポイントに基づいて印刷における消耗品の消費量削減の程度を階層化したものを指す。図4の例では、消費量削減の程度が高い、すなわち消耗品の消費量が小さいほど高いエコレベルが設定されている。
図5は、ユーザーテーブル203に記憶されているユーザー情報の具体例を示す図である。図5を参照して、ユーザーテーブル203には、ユーザー情報としてユーザーごとに設定されたエコレベルが記憶されている。
図4および図5の例によると、ユーザーAにはエコレベル1が設定されているため、ユーザーAは合計ポイントが10〜19の範囲での印刷設定の組み合わせで印刷が可能となる。また、ユーザーBにはエコレベル2が設定されているため、ユーザーBは合計ポイントが20〜34の範囲での印刷設定の組み合わせで印刷が可能となる。また、ユーザーCにはエコレベル3が設定されているため、ユーザーCは合計ポイントが35以上の範囲での印刷設定の組み合わせで印刷が可能となる。
図6は、印刷設定定義テーブル204に記憶されている印刷設定の定義の具体例を示す図である。図6を参照して、印刷設定定義テーブル204には、印刷設定ごとに、当該印刷設定の項目(種類)を特定する情報と、ポイントとが、印刷設定の定義として記憶されている。
印刷設定の項目として、図6の例では、集約印刷の項目は「1」で表わされ、両面/片面印刷の項目は「2」で表わされ、印刷色の項目は「3」で表わされ、印刷濃度の項目は「4」で表わされ、印刷倍率の項目は「5」で表わされている。
それぞれの設定項目について、消耗品の消費量が少ない設定ほど高いポイントが設定されている。すなわち、設定項目「1」で表わされる集約印刷の項目においては、2in1で印刷するよりも4in1で印刷する方がジョブに含まれる画像データの印刷において印刷用紙の消費量を抑えることができる。そのため、2in1よりも4in1の方が高いポイントが設定されている。他の印刷項目についても同様にポイントが設定されている。
判定部103では、各種印刷設定を適用すると、印刷画像の品質が規定の品質を維持するか否かを判定する。具体的な判定として、たとえば、Nin1印刷とも言われる1枚の印刷用紙に複数ページの画像データを集約して印刷した場合の印刷画像の品質を判定するNin1判定、モノクロ印刷を適用した場合の印刷画像の品質を判定するモノクロ判定、印刷濃度を下げた場合の印刷画像の品質を判定する濃度判定、および倍率を下げて縮小した場合の印刷画像の品質を判定する縮小判定、などが挙げられる。
より具体的には、Nin1判定では、対象のジョブに含まれる画像データをNin1画像に展開し、展開後の画像に含まれる文字の最小サイズや平均のサイズを予め記憶しているしきい値(たとえば8pt)と比較して、それよりも小さくなる場合にはNin1印刷すると印刷画像における文字のサイズが視認し難くなるため、Nin1印刷を設定しないと判定する。
また、モノクロ判定では、対象のジョブに含まれる画像データをグレイスケール変換した後、変換後の画像から輝度のヒストグラムを生成してその分布(ばらつき)に基づいてグレイスケール変換すると画像品質が低下するか否かを判定する。具体的には、予め規定したしきい値よりも大きなばらつきを示す場合には画像品質が大きく低下しないと判定し、しきい値よりもばらつきが小さい場合には画像品質が低下するためにモノクロ印刷を設定しないと判定する。
たとえば、ある画像データをグレイスケール変換した後の画像から図7に表わされたような輝度のヒストグラムが生成された場合、当該画像は輝度のばらつきが大きい、つまり輝度の差が大きいことがわかる。この場合、グレイスケール変換した後も画像が視認しやすくなるため、画像品質が大きく低下しないと判定される。
一方、ある画像データをグレイスケール変換した後の画像から図8に表わされたような輝度のヒストグラムが生成された場合、当該画像は輝度のばらつきが小さい、つまり輝度の差が小さいことがわかる。この場合、グレイスケール変換した後の画像が視認し難いものとなるため、画像品質が低下すると判定される。
また、濃度判定では、対象のジョブに含まれる画像データのうちの最低濃度や平均濃度と予め記憶しているしきい値とを比較し、画像データの濃度がしきい値よりも小さい場合、すなわち、元の画像データの濃度が薄い場合には印刷濃度を下げて印刷すると印刷画像が視認し難くなるため、印刷濃度を下げる印刷を設定しないと判定する。
また、縮小判定では、対象のジョブに含まれる画像データのサイズと予め記憶しているしきい値(たとえばA4サイズ)とを比較し、画像データのサイズがしきい値よりも小さい場合、すなわち、元の画像データのサイズが小さい場合には縮小印刷すると印刷画像が視認し難くなるため、縮小印刷を設定しないと判定する。
なお、判定部103での判定に用いられるしきい値は画像品質を表わす指標となる。このしきい値は、ユーザーごとまたは(部や課などの)ユーザーの属するグループや(部長や課長などの)ユーザーの職制ごとに設定されているものであってもよいし、予め設定されているものであってもよいし、管理者等の特定のユーザーまたは所定の操作によって設定、変更がなされるものであってもよい。
判定部103は、当該MFP1で設定可能な印刷設定の各項目について、当該印刷設定を適用して印刷された場合の印刷物の品質が規定の品質を維持するか否かを判定することで、その設定の適用の適否を判定する。そして、格納部104は、当該ジョブについての判定結果を、当該ジョブの解析結果としてジョブ解析結果テーブル205に格納する。
図9は、ジョブ解析結果テーブル205に記憶されているジョブの解析結果の具体例を示す図である。図9を参照して、ジョブ解析結果テーブル205には、ボックスに保存されたジョブごとに、当該ジョブを特定する情報(たとえばジョブID)と関連付けて、判定部103での当該ジョブに対する各印刷設定の適用の可否の判断結果が当該ジョブの解析結果として記憶されている。
生成部106は、パネル25からの操作信号によって選択されたジョブに関連付けてジョブ解析結果テーブル205に記憶されているジョブ解析結果を用いて、当該ジョブの印刷設定を生成する。ここで、同じ項目についての適用可能な印刷設定が複数種類ある場合には、印刷設定の組み合わせを生成する。
<動作フロー>
図10は、MFP1での動作の流れを表わすフローチャートである。図10のフローチャートに示される動作は、MFP1のCPU10がメモリー20に記憶されるプログラムを読み出して実行し、図3に示される各機能を発揮させることによって実現される。
図10は、MFP1での動作の流れを表わすフローチャートである。図10のフローチャートに示される動作は、MFP1のCPU10がメモリー20に記憶されるプログラムを読み出して実行し、図3に示される各機能を発揮させることによって実現される。
図10の動作は、当該MFP1に対してログインを行なったユーザーがパネル25で印刷対象とするジョブを選択することによって、MFP1において開始される。または、当該MFP1に接続された図示しないPC(パーソナルコンピューター)などの他の装置において、インストールされているプリンタドライバなどのプログラムを起動させて通信I/F15を介してMFP1に対して印刷対象とするジョブを選択する信号を送信することによって、MFP1において開始されてもよい。
図10を参照して、ステップS101でCPU10は、選択されたジョブに関連付けてジョブ解析結果テーブル205に記憶されている当該ジョブの解析結果を読み出して、当該ジョブに対して適用可能と判定された印刷設定を抽出する。
ステップS103でCPU10は、印刷設定定義テーブル204に記憶されている印設定定義を参照して、適用可能と判定された印刷設定を設定項目ごとに総当たりさせた組み合わせを生成し、各組み合わせのポイントの合計を算出する。
CPU10は、エコレベル定義テーブル202およびユーザーテーブル203を参照してログインユーザーに対して設定されているエコレベルから対応するポイントを読み出して、そのポイントと上記ステップS103で算出された印刷設定の組み合わせごとのポイントの合計とを比較する。その比較の結果、印刷設定の組み合わせの合計ポイントが当該ログインユーザーに設定されたポイントを満たす(そのポイントよりも低い)場合(ステップS105でYES)、ステップS107でCPU10は、その印刷設定の組み合わせを当該ログインユーザーが当該ジョブを実行する際に利用可能な印刷設定として採用する。
CPU10は、上記ステップS103で総当たりさせて生成されたすべての印刷設定の組み合わせについて合成ポイントをログインユーザーに設定ポイントと比較する。そして、すべての組み合わせについて比較が完了すると(ステップS109でYES)、ステップS111でCPU10は、採用された印刷設定の中から、当該ジョブの実行に利用する印刷設定を決定し、ステップS113でパネル25に提示する。または、当該MFP1に接続された図示しないPCに送信し、プリンタドライバによって表示させる。
上記ステップS107で複数の組み合わせが当該ジョブの実行に利用可能と判断された場合、上記ステップS113では、そのうちの1つの印刷設定が提示される。そして、その設定を変更する指示がなされた場合(ステップS115でYES)、ステップS117でCPU10は、利用可能と判断された組み合わせのうち、提示された組み合わせとは異なる印刷設定の組み合わせを代替印刷設定として提示するための処理を実行する。この処理は、印刷設定を変更する指示がなされるたびに繰り返される。
そして、提示された印刷設定の下での印刷指示がなされると(ステップS119でYES)、ステップS121でCPU10は、提示された印刷設定で当該ジョブに含まれる画像データの印刷を実行する。
<印刷設定決定処理>
上記ステップS111の印刷設定決定処理について、具体例を挙げて説明する。ここでは、具体例として、図4に表わされたエコレベル定義が記憶され、図5に表わされたユーザー情報が記憶され、図6に表わされた印刷設定定義が記憶されている場合を例にして説明する。
上記ステップS111の印刷設定決定処理について、具体例を挙げて説明する。ここでは、具体例として、図4に表わされたエコレベル定義が記憶され、図5に表わされたユーザー情報が記憶され、図6に表わされた印刷設定定義が記憶されている場合を例にして説明する。
このとき、図9のように解析されたジョブがボックスに保存されており、MFP1にログインしたユーザーBによって、当該ジョブが選択されたものとする。
MFP1のCPU10は、この選択を受け付けると図10の動作を開始して、上記ステップS101でジョブ解析結果テーブル205から当該ジョブについての図9の解析結果を読み出して、ステップS103で適用可能な印刷設定について設定項目ごとに総当たりさせた組み合わせを生成する。
図11は、図9のジョブ解析結果を用いて上記ステップS103で生成される印刷設定の組み合わせを表わす図である。すなわち、図11を参照して、ここでは、同じ設定項目である2in1と4in1との組み合わせは行なわず、それぞれと、両面印刷(Duplex)とを組み合わせた、番号1,2で表わされる2つの組み合わせが生成される。
上記ステップS103でCPU10は、図6の印刷設定定義を参照して、番号1で表わされた2in1と両面印刷(Duplex)との印刷設定の組み合わせの合計ポイントと、番号2で表わされた4in1と両面印刷(Duplex)との印刷設定の組み合わせの合計ポイントとをそれぞれ、20、30と算出する。そして、それぞれの合計ポイントをログインユーザーBに対して設定されたエコレベル2の必要ポイント20以上と比較することで、いずれも、当該ユーザーが当該ジョブを実行する際に利用することができる印刷設定であると判定する。
この場合、ログインユーザーがユーザーCである場合には、設定されたエコレベルの必要ポイントが35以上であるため、いずれの印刷設定の組み合わせも当該ジョブを実行する際に利用できないと判定される。
<印刷設定提示処理、代替印刷設定提示処理>
次に、上記ステップS113の印刷設定提示処理および上記ステップS117の代替印刷設定提示処理について、具体例を挙げて説明する。ここでは、具体例として、上記ステップS111で、図12に番号1〜6で表わされた印刷設定の組み合わせが、ログインユーザーが選択したジョブを実行する際に利用可能と判定されたものとする。
次に、上記ステップS113の印刷設定提示処理および上記ステップS117の代替印刷設定提示処理について、具体例を挙げて説明する。ここでは、具体例として、上記ステップS111で、図12に番号1〜6で表わされた印刷設定の組み合わせが、ログインユーザーが選択したジョブを実行する際に利用可能と判定されたものとする。
上記ステップS111で図12のように印刷設定の組み合わせが複数、採用可能と判定された場合、上記ステップS113でCPU10は、これら組み合わせに対して優先順位を決定する。一例として、CPU10は合計ポイントの大きい印刷設定の組み合わせから順に優先順位を決定することが考えられる。すなわち、消費量削減の程度が高い印刷設定の組み合わせほど優先順位を高く決定する。そして、優先順位の高い印刷設定の組み合わせから提示する。
図12の例では、印刷設定の組み合わせの番号1〜6の順に合成ポイントが高くなるため、番号6〜1の順に優先順位が決定される。そして、最も優先順位の高い番号6の組み合わせが提示される。
図13は、この例での上記ステップS113での印刷設定の提示例を表わす図である。ログインユーザーがMFP1のパネル25を操作してジョブの選択を行なった場合、図13の画面はパネル25に表示される。ログインユーザーが図示しないPCのプリンタドライバを用いてジョブの選択を行なった場合、CPU10は提示用の情報をプリンタドライバに対して送信し、該プリンタドライバによって図13の画面がPCのディスプレイに表示される。
図13の画面において設定ボタンが押下(タッチ)されると、その印刷設定が選択されたものとして(上記ステップS119でYES)、CPU10はその印刷設定を用いて選択されたジョブに含まれる画像データを印刷する(ステップS121)。
なお、上記ステップS113で提示された印刷設定に対して変更の指示を受け付けると(ステップS115でYES)、ステップS117でCPU10は、代替の印刷設定を提示するための処理を実行する。
一例として、図13の画面に表示される「リセット」ボタンの押下を受け付けることで、表示された印刷設定を更新する処理を実行する。また、図13の画面において印刷設定の組み合わせを構成するそれぞれの印刷設定を選択可能に表示し、いずれかの印刷設定の選択を受け付けることで、選択された印刷設定を他の印刷設定とした組み合わせに更新する処理を実行する。
図14は、上記ステップS117での代替の印刷設定を提示するための処理の具体的な流れを表わすフローチャートである。
図14を参照して、図13の画面において「リセット」ボタンの押下を受け付けると(ステップS201でYES)、ステップS203でCPU10は、上記ステップS111で決定された印刷設定の複数の組み合わせのうちの優先順位が最も高く設定された組み合わせを表示する。
その状態において、いずれかの印刷設定が選択された場合(ステップS205でYES)、その選択された印刷設定を含まない、適用化の可能な印刷設定の組み合わせが複数ある場合には(ステップS207でYES)、ステップS209でその中から最も優先順位の高い印刷設定の組み合わせを表示する。
その状態で「設定」ボタンが押下されると(ステップS211でYES)、ステップS213でCPU10は、そのときに表示されている印刷設定を、選択されたジョブの実行に用いる印刷設定と決定する。
たとえば、図12の印刷設定の組み合わせに対しては番号6〜1の順に優先順位が設定されるため、上記ステップS113では図13のように表示される。この状態において「4in1」の印刷設定が選択されると、4in1を含まない他の印刷設定の組み合わせ、つまり、2in1を含む印刷設定の組み合わせのうちの優先順位が最も高いもの、すなわち、番号4の組み合わせが表示する印刷設定の組み合わせと特定される。そして、図13の表示画面は番号4の組み合わせを表示する図15の表示画面に切り替わる。
図15において「リセット」ボタンが押下されると、図12の印刷設定の組み合わせのうちの最も優先順位の高い組み合わせ、つまり、番号6の組み合わせが表示する印刷設定の組み合わせと特定される。そして、図15の表示画面は番号6の組み合わせを表示する図13の表示画面に切り替わる。
なお、この例では、印刷設定の組み合わせに対して合計ポイントが高い順に優先順位を設定することで、合計ポイントが高いほど印刷設定として提示されやすくなる例を説明している。このようにすることで、より消耗品の消費量削減の程度が高い印刷設定ほど選択されやすくなり、消費量削減により貢献されることになる。
しかしながら、優先順位の設定方法はこの方法に限定されず、他の方法であってもよい。すなわち、他の例として、合成ポイントの低い順に優先順位を設定するようにしてもよい。この場合、図12の例では、番号1〜6の順に優先順位が決定される。このようにすることで、元の画像データにより近い状態の印刷物が得られることになり、ユーザーの利便性を損なうことなく消耗品の消費量の削減に貢献することが可能となる。
さらに他の例として、予めユーザーごとにジョブの実行に関する使用履歴を記憶しておき、当該ユーザーについて使用頻度の高い印刷設定ほど優先順位を高く設定するようにしてもよい。このようにすることで、ユーザーの利便性を向上させつつ消耗品の消費量の削減に貢献することが可能となる。
また、優先順位の設定方法として、合計ポイントが同じ印刷設定の組み合わせがある場合の設定方法について、図16の例を用いて説明する。すなわち、図16は、印刷設定の組み合わせに対して優先順位を設定する方法の一例を表わすフローチャートである。
図16を参照して、ステップS301でCPU10は合計ポイントの順に印刷設定の組み合わせをソートして優先順位を設定し、その際に同じ合計ポイントの印刷設定の組み合わせがあったものとする(ステップS303でYES)。この場合、ステップS305でCPU10は、同じ合計ポイントの印刷設定の組み合わせのうち、設定項目の数の少ない組み合わせほど高く優先順位を設定する。これは、元の画像データにより近い印刷設定ほど優先順位を高く設定するという思想に立ったものであって、できるだけ元の画像に近い印刷物を得たいというユーザーのニーズに応えつつ、消耗品の消費量削減に寄与することができる。
上記ステップS305での優先順位の設定において、さらに同じ優先順位となる印刷設定の組み合わせが複数生じる場合(ステップS307でYES)、ステップS309でCPU10は、同じ優先順位となる印刷設定について標準偏差を算出する。そして、ステップS311でCPU10は、標準偏差の値が大きいほど高い優先順位となるように優先順位を設定する。標準偏差の値が大きいほどばらつきが大きく、効果の強弱がはっきりしている。標準偏差の値が小さいほどばらつきが小さく、効果が弱いためにユーザーから変化が視認されにくい。すなわち、標準偏差の値が大きいほど印刷設定の項目数が少ないことと同等であり、元の画像により近い印刷物が得られる。そのため、標準偏差の値が大きいほど高い優先順位とすることで、元の画像データにより近い状態の印刷物が得られることになり、ユーザーの利便性を損なうことなく消耗品の消費量の削減に貢献することが可能となる。
なお、上記ステップS311での優先順位の設定において、さらに同じ優先順位となる印刷設定の組み合わせが複数生じる場合(ステップS313でYES)、ステップS315でCPU10は、同じ優先順位となる印刷設定の組み合わせをランダムに並べ替え、その順に沿って優先順位を設定する。
<実施の形態の効果>
MFP1において以上の動作が行なわれることで、ログインユーザーに対して設定されたエコレベルに従った印刷設定が選択されたジョブに対して自動的に設定され、その印刷設定にて当該ジョブに含まれる画像データが印刷される。そのため、ユーザーが特別な操作を行なうことなく、容易に消耗品の消費量削減を達成することができる。
MFP1において以上の動作が行なわれることで、ログインユーザーに対して設定されたエコレベルに従った印刷設定が選択されたジョブに対して自動的に設定され、その印刷設定にて当該ジョブに含まれる画像データが印刷される。そのため、ユーザーが特別な操作を行なうことなく、容易に消耗品の消費量削減を達成することができる。
さらに、当該ユーザーに設定されたエコレベルを満たし、かつ、画像データの印刷物の品質が規定の品質を維持するような印刷設定が設定されるため、印刷物の品質を維持しつつ消耗品の消費量削減に貢献することが可能となる。
なお、図4に表わされたエコレベル定義、図5に表わされたユーザー情報、および図6に表わされた印刷設定定義を変更することで、容易に印刷設定を変更させることができる。これは、たとえばオフィス環境などにおいて当該MFP1が用いられる場合に、組織方針などによって消耗品の消費量削減方針が決定されたり変更されたりする場合に想定される。すなわち、このような場合、管理者等の所定のユーザーまたは所定の操作などによってこれらデータを更新することで、その方針を反映させることができる。
たとえば、組織方針で消費量削減の程度を緩和させることが決定されたとする。この場合、たとえばエコレベル定義で図4のように規定されているエコレベルごとの必要ポイントを、図17に表わされたように低くすることで、それぞれのエコレベルの達成基準が緩和されることになる。
またたとえば、MFP1においてトナーが不足しがちなためにトナーの消費量削減の程度を高めることが決定されたとする。この場合、たとえば印刷設定定義で図6のように規定された印刷設定ごとのポイントのうち、モノクロ印刷および濃度設定のようなトナーの消費量削減に貢献する印刷設定のポイントを、図18に表わされたように高くすることで、トナーの消費量の少ない印刷設定が優先的に用いられることになる。
一例として、これらの設定の変更がなされた場合において、図5に表わされたユーザーBがログインユーザーとして図9の解析結果となったジョブを選択した場合について説明する。図19は、変更の前後での印刷設定の組み合わせの採用の可否の判定結果を表わす図である。
すなわち、図19の左側を参照して、図4、図6に表わされた変更前の設定である場合、図11に示されたように、番号1で表わされた2in1とDuplex(両面印刷)との組み合わせ、および番号2で表わされた4in1とDuplex(両面印刷)との組み合わせは、それぞれ合計ポイントが20、30と算出されるため、いずれもユーザーBに設定されたレベル2の必要ポイントである20以上かつ35未満を満たす。
一方、図19の右側を参照して、図17および図18に表わされたように変更されると、番号1で表わされた2in1とDuplex(両面印刷)との組み合わせの合計ポイントは15となり、番号2で表わされた4in1とDuplex(両面印刷)との組み合わせの合計ポイントは25となる。また、ユーザーBに対して設定されたレベル2の必要ポイントは10以上かつ20未満となるため、番号1の組み合わせは満たすものの、番号2の組み合わせは満たさなくなるため、番号2の印刷設定の組み合わせは採用されなくなる。
このように、MFP1では、方針の変更に従って所定のユーザーまたは所定の操作等によって定義を変更するのみで、それぞれのユーザーが印刷設定を行なうことなく、容易に変更後の方針に従った印刷設定を採用してジョブを実行することが可能となる。
<他の例>
なお、以上の説明は1台のMFPが図3のすべての機能を備えて上述の動作が行なわれる例が説明されている。しかしながら、たとえば図20に表わされたような画像処理システムにおいてこのような管理が行なわれてもよい。図20は、画像処理システムの構成の具体例を示す図である。
なお、以上の説明は1台のMFPが図3のすべての機能を備えて上述の動作が行なわれる例が説明されている。しかしながら、たとえば図20に表わされたような画像処理システムにおいてこのような管理が行なわれてもよい。図20は、画像処理システムの構成の具体例を示す図である。
すなわち、図20を参照して、複数のMFP1A,1B,1Cと、情報処理装置であr複数のPC5A,5B,5Cとを含む画像処理システムであって、MFP1A,1B,1CとPC5A,5B,5Cとがいずれもサーバー3に接続されている画像処理システムについて説明する。
この場合、サーバー3の図示しないメモリーにエコレベル定義、ユーザー情報、および印刷設定定義が記憶されて、各MFPがサーバー3にアクセスしてこれら情報を読み出して、それらを用いて上述の処理を行なうようにしてもよい。
このようにすることで、上述のような方針の変更があった場合に、サーバー3に記憶されている情報を更新するのみで各MFPでの印刷設定にその変更を反映させることが可能となる。
または、サーバー3の図示しないCPUが図3の各機能を実現してもよい。すなわち、サーバー3がPC5A〜5C、またはMFP1A〜1Cにおけるジョブの選択を受け付けると、当該ジョブを処理させるMFPにおける印刷設定を行なってその設定を対応するMFPに送信するようにしてもよい。
さらに、サーバー3には、エコレベル定義、ユーザー情報、および印刷設定定義に加えて、MFPごとの消耗品の消費量に関するポイントを規定する情報が記憶されていてもよい。この場合、サーバー3は、印刷設定ごとのポイントに加えて、MFPごとのポイントも加算して印刷設定およびMFPの組み合わせを生成してログインユーザーに対して設定されているエコレベルに必要ポイントを満たすか否かを判定する。これにより、より消耗品の消費量を削減することのできるMFPにおいて印刷が実行されることになる。
また、以上の例では、MFP1においてジョブの解析が行なわれた上でジョブ解析結果テーブル205にその解析結果が記憶される例が説明されているが、PC5A〜5CからジョブがMFP1A〜1Cに送信される場合、ジョブを解析するための機能である解析部102および判定部103がPC5A〜5Cにインストールされているプリンタドライバの実行によってPC5A〜5Cにおいて実現され、PC5A〜5Cでジョブが生成される際にその解析も行なわれて、ジョブと共に解析結果がMFP1A〜1Cに送信されるようにしてもよい。
または、解析部102および判定部103がサーバー3の図示しないCPUに含まれ、PC5A〜5Cからのジョブを受信したサーバー3においてその解析が行なわれ、その解析結果がジョブに関連付けられて記憶、またはMFP1A〜1Cに送信されてもよい。
つまり、図20のような画像処理システムにおいて、図3に表わされた各機能はいずれの装置に含まれてもよい。
さらに、上述のMFP1における動作をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A〜1C MFP、3 サーバー、5A〜5C PC、10 CPU、15 通信I/F、20 メモリー、25 パネル、30 イメージリーダー部、35 プリンター部、40 センサー部、101 検出部、102 解析部、103 判定部、104 格納部、105 入力部、106 生成部、107 提示部、201 ボックス、202 エコレベル定義テーブル、203 ユーザーテーブル、204 印刷設定定義テーブル、205 ジョブ解析結果テーブル。
Claims (10)
- ジョブを記憶するための記憶手段と、
処理対象のジョブの選択を受け付けるための選択手段と、
前記選択されたジョブを実行し、前記ジョブに含まれる画像データを印刷するための印刷手段と、
前記印刷手段での印刷設定を行なうための設定手段と、
前記印刷設定を提示するための提示手段とを備え、
前記設定手段は、
前記ジョブを解析して、予め規定された画像品質を満たす印刷設定を判定するための解析手段と、
前記印刷設定の項目ごとに設定された消耗品の消費量削減への貢献度の指数に基づいて、前記画像品質を満たす印刷設定についての消耗品の消費量削減への貢献度の指数の合計値を指標として算出し、前記画像品質を満たす印刷設定のうち、前記指標が予め規定された条件を満たす印刷設定を前記印刷手段での印刷設定として生成するための生成手段とを含む、画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記画像品質を満たす印刷設定のうち、前記指標が予め規定された条件を満たす複数の印刷設定が生成された場合、前記複数の印刷設定に優先順位を設定し、
前記提示手段は、前記優先順位に従って前記印刷設定を提示する、請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記複数の印刷設定に対して、それぞれの指標に基づいて、消耗品の消費量削減への貢献度が高い順に優先順位を設定する、請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記提示手段は、前記優先順位の高い順に前記印刷設定を提示し、
前記印刷手段は、前記提示された印刷設定に基づく印刷の実行の指示を受け付けることで、当該印刷設定で前記ジョブに含まれる画像データの印刷を実行する、請求項2または3に記載の画像処理装置。 - 前記印刷設定は複数の設定項目を含み、
前記提示された印刷設定に含まれる設定項目のうちの設定内容を変更させる設定項目を指示するための指示手段をさらに備え、
前記提示手段は、前記指示手段での指示を受け付けると、前記提示された印刷設定を、前記生成された印刷設定のうち、前記指示された設定項目の設定内容が前記提示された設定内容とは異なる印刷設定に更新する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。 - 予めユーザーごとに消耗品の消費量削減への貢献度の指数の範囲が規定され、
前記生成手段は、前記画像品質を満たす印刷設定のうち、前記指標が、前記予め規定された条件として前記ジョブを選択したユーザーに対して規定された指数の範囲にある印刷設定を前記印刷手段での印刷設定として生成する、請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記ユーザーごとに規定された消耗品の消費量削減への貢献度の指数の範囲を変更するための第1の変更手段をさらに備える、請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記印刷設定の項目ごとに設定された消耗品の消費量削減への貢献度の指数を変更するための第2の変更手段をさらに備える、請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
- 画像処理装置におけるジョブの処理を制御するための制御方法であって、
前記ジョブを解析して、予め規定された画像品質を満たす印刷設定を判定するステップと、
前記画像処理装置が処理対象として前記ジョブの選択を受け付けると、前記ジョブに含まれる画像データを印刷するための印刷設定として、印刷設定の項目ごとに設定された消耗品の消費量削減への貢献度の指数に基づいて、前記画像品質を満たすと判定された前記印刷設定についての消耗品の消費量削減への貢献度の指数の合計値を指標として算出するステップと、
前記画像品質を満たすと判定された印刷設定のうち、前記指標が予め規定された条件を満たす印刷設定を、前記画像データを印刷する際の印刷設定として提示するステップと、
前記提示された印刷設定に基づく印刷の実行の指示を受け付けることで、前記画像処理装置に当該印刷設定で前記ジョブに含まれる画像データの印刷を実行させるステップとを備える、制御方法。 - 画像処理装置にジョブの処理を実行させるためのプログラムであって、
前記ジョブを解析して、予め規定された画像品質を満たす印刷設定を判定するステップと、
処理対象として前記ジョブの選択を受け付けると、前記ジョブに含まれる画像データを印刷するための印刷設定として、印刷設定の項目ごとに設定された消耗品の消費量削減への貢献度の指数に基づいて、前記画像品質を満たすと判定された前記印刷設定についての消耗品の消費量削減への貢献度の指数の合計値を指標として算出するステップと、
前記画像品質を満たすと判定された印刷設定のうち、前記指標が予め規定された条件を満たす印刷設定を、前記画像データを印刷する際の印刷設定として提示するステップと、
前記提示された印刷設定に基づく印刷の実行の指示を受け付けることで、当該印刷設定で前記ジョブに含まれる画像データを印刷するステップとを前記画像処理装置に実行させる、制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011105978A JP2012236302A (ja) | 2011-05-11 | 2011-05-11 | 画像処理装置、制御方法、および制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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JP2012236302A true JP2012236302A (ja) | 2012-12-06 |
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ID=47459671
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011105978A Withdrawn JP2012236302A (ja) | 2011-05-11 | 2011-05-11 | 画像処理装置、制御方法、および制御プログラム |
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JP (1) | JP2012236302A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014065422A1 (ja) | 2012-10-26 | 2014-05-01 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ハロゲン化シアンの製造方法、シアン酸エステル化合物及びその製造方法、並びに樹脂組成物 |
-
2011
- 2011-05-11 JP JP2011105978A patent/JP2012236302A/ja not_active Withdrawn
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