JP2012230161A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012230161A
JP2012230161A JP2011096926A JP2011096926A JP2012230161A JP 2012230161 A JP2012230161 A JP 2012230161A JP 2011096926 A JP2011096926 A JP 2011096926A JP 2011096926 A JP2011096926 A JP 2011096926A JP 2012230161 A JP2012230161 A JP 2012230161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image
pixel
dots
dot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011096926A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kawarazuka
浩 河原塚
Atsushi Koyatsu
淳 小谷津
Keiichi Okada
圭一 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2011096926A priority Critical patent/JP2012230161A/ja
Publication of JP2012230161A publication Critical patent/JP2012230161A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】現像で消費されるトナーの量に近い量のトナーが補給される画像形成装置を提供する。
【解決手段】像を保持する像保持体と、像保持体に静電潜像を形成する露光器と、静電潜像をトナーで現像する現像器と、現像器にトナーを補給するトナー補給器と、画像データに基づいて、トナー像を構成する、トナーが付着したトナー有りドットとトナーの付着のないトナー無しドットとのうちのトナー有ドットの累計面積に基づくとともに、互いに隣接するトナー有ドット間の間隔T1,T3が短いほど割増したトナー消費量を算出し、トナー補給器を制御して、現像器に、算出したトナー消費量に応じた補給量のトナーを補給させる補給制御部90とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1には、画像データに基づきレーザで感光体を走査して静電潜像を形成するレーザ書込みユニットと、感光体の静電潜像をトナーで現像する現像装置を備えた画像形成装置が示されている。この画像形成装置では、現像に伴い消費されるトナーの消費量を、センサを用いずに、画像データに基づいて書込みを行う画素の画素数から求めており、消費量を求める際に、注目する画素に隣接する画素のうち書込みのある画素の数に応じてこの注目する画素についての画素数を補正する。
また、特許文献2には、画像信号に基づいてトナー消費量を算出する画像形成装置が示されている。この画像形成装置では、ドットの連続性の影響に起因する算出誤差を補正するため、連続するドットについてドッド数に重みづけがなされている。
特開2006−195246号公報 特開2009−98185号公報
本発明は、現像で消費されるトナーの量に近い量のトナーが補給される画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る画像形成装置は、
静電潜像を保持しトナーによる現像を受けてトナー像を保持する像保持体と、
上記像保持体に、画像データに基づいて露光光を照射することにより、この像保持体に静電潜像を形成する露光器と、
上記静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像器と、
上記現像器にトナーを補給するトナー補給器と、
上記画像データに基づいて、上記トナー像を構成する、トナーが付着したトナー有りドットとトナーの付着のないトナー無しドットとのうちのトナー有ドットの累計面積に基づくとともに、互いに隣接するトナー有ドット間の間隔が短いほど割増したトナー消費量を算出し、上記トナー補給器を制御して、上記現像器に、算出したトナー消費量に応じた補給量のトナーを補給させる補給制御部とを有することを特徴とする。
請求項2に係る画像形成装置は、
上記像保持体が表面を副走査方向に移動させながら静電潜像およびトナー像をこの表面に保持するものであり、
上記露光器が上記像保持体表面を主走査方向に露光光で繰り返し走査することにより画像保持体表面に静電潜像を形成するものであって、
上記補給制御部が、互いに隣接するトナー有ドット間の間隔に応じて割増したトナー補給量を算出するにあたり、上記主走査方向に隣接するトナー有ドット間の間隔のみ考慮するものであることを特徴とする。
請求項3に係る画像形成装置は、上記補給制御部が、互いに隣接するトナー有ドット間の間隔に応じて割増したトナー補給量を算出するにあたり、上記主走査方向両隣りにそれぞれ隣接する2つのトナー有ドット間の間隔双方を考慮するものであることを特徴とする。
請求項1に係る画像形成装置は、上記補給制御部を有していない場合と比較して、現像で消費されるトナーの量に近い量のトナーが補給される。
請求項2に係る画像形成装置は、本構成を有していない場合と比較して、トナー補給量を算出するにあたり保持するデータの量が少ない。
請求項3に係る画像形成装置は、本構成を有していない場合と比較して、補給されるトナーの量が現像で消費されるトナーの量により近い。
本発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図1に示す画像処理部および制御部の構成を示すブロック図である。 トナー有ドットと、トナーの付着量の関係について説明するチャートである。 露光器の発光部に供給される信号のデューティと、発光部から光が出力される時間の関係を示す第1のチャートである。 露光器の発光部に間欠的に供給される場合の信号と、発光部から光が出力される時間の関係を示す第2のチャートである。 露光器の発光部に間欠的に供給される場合の信号と、発光部から光が出力される時間の関係を示す第3のチャートである。 露光器の発光部に間欠的に供給される場合の信号と、発光部から光が出力される時間の関係を示す第4のチャートである。 画素の濃度が100%でない場合のドットの配置を示すチャートである。 制御部90の動作を示すフローチャートである。 図9に示すトナー消費量算出の処理を説明するフローチャートである。 カウントの割増量Before_Pixelを示すグラフである。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
図1に示す画像形成装置1は、用紙上に電子写真方式により画像をプリントするプリンタである。画像形成装置1は、トナー像形成部10、露光器20、用紙搬送装置30、画像信号処理部40、定着器50、および用紙収容部60を備えている。トナー像形成部10は、感光体11、帯電器12、現像器13、および転写器14を備えている。
感光体11は、円筒状の表面を有しており、円筒の軸周りである矢印a方向に回転する。感光体11は、表面が光電導性の絶縁材料で形成されており、表面に形成される静電潜像およびトナー像を保持する。帯電器12は、感光体11の表面を帯電させる。
露光器20は、レーザ光を発光する発光部21を有しており、帯電器12によって帯電された感光体11の表面を光ビームBmで露光する。感光体11表面の露光された部分は、光導電効果により電位(絶対値)が低下する。発光部21は、画像データに基づき画像信号処理部40から供給される信号に応じて光ビームBmのもととなるレーザ光を発光する。露光器20は、光ビームBmで感光体11の表面を感光体11の回転軸が延びる主走査方向Xに走査することで、回転する感光体11の表面に静電潜像を形成する。
ここで、感光体11が本発明の像保持体の一例に相当する。
画像信号処理部40は、例えばパーソナルコンピュータやスキャナ等、画像形成装置1の外部から供給された画像データを処理して、画像データに応じた信号を露光器20の発光部21に供給する。
現像器13は、感光体11上の潜像をトナーで現像して感光体11上にトナー像を形成する。現像器13は、トナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を攪拌する攪拌部材132,133と、攪拌された現像剤を感光体11上に搬送する現像ロール131とを有する。現像器13には、トナーと磁性キャリアとが混合されてなる現像剤が収容されている。現像剤は、2つの撹拌搬送部材132,133によって現像器13内を搬送されながら攪拌されることで帯電する。トナーは、露光器20の表面が帯電器12によって帯電される極性と同極性に帯電する。現像ロール131は、現像剤を周面に保持して回転することにより、感光体11の周面に搬送する。
転写器14は、感光体11との間に用紙を挟んで回転するロールであり、感光体11上のトナー像を用紙上に転写する。定着器50は、感光体11から転写を受けたトナー像を用紙上に定着する。定着器50は、加熱ロール51および加圧ロール52を備えており、定着前のトナー像が形成された用紙を挟んで通過させることによりトナーを加熱および加圧する。
用紙収容部60は、画像が形成される用紙を収容している。用紙収容部60は、用紙収容器62,63を備えている。用紙収容器62,63は、作業者によって画像形成装置1の前面から引き出され、用紙が補給され、押し込まれて画像形成装置1内に収容されることで、用紙に画像を形成し得る状態となる。
用紙搬送装置30は、用紙を、転写位置を経由する搬送経路Rを搬送する。転写位置は、用紙が感光体11からトナー像の転写を受ける位置であり、感光体11と転写器14とに挟まれた位置である。用紙搬送装置30は、取出しロール31、捌きロール32、レジストレーションロール33、排出ロール34、および反転搬送ロール35を備えている。取出しロール31は、用紙収容器62,63から用紙を取り出す。捌きロール32は、取出しロール31で取り出された用紙を1枚ずつに捌く。レジストレーションロール33は、感光体11にトナー像が形成されるタイミングに合わせて用紙を転写器14に送り込む。排出ロール34は、定着器50によってトナー像が定着された用紙を画像形成装置1の外部に排出する。排出ロール34によって排出された用紙は、画像形成装置1の上部に設けられた排出台83の上に排出される。
排出ロール34は、両面プリントが実行される場合には、用紙を途中まで搬送した状態で逆転し、用紙を反転搬送経路R’に沿って搬送する。反転搬送ロール35は、用紙を反転搬送経路R’に沿って搬送し、レジストレーションロール33に送り込む。これによって用紙の、画像がすでに形成された面の反対面に新たな画像が形成される。
また、画像形成装置1には、清掃器71、トナー補給器74、トナー容器TC、および制御部90も備えられている。
清掃器71は、感光体11上に接触し、用紙へのトナー像の転写後に感光体11上に残存するトナーを除去することにより感光体11を清掃する。清掃器71は、感光体11に沿って延びた板状のブレード711を有する。ブレード711により感光体11から除去されたトナーは、清掃器71内に収容される。トナー容器TCには、現像器13への補給用のトナーが収容されている。トナーが消耗した場合には、作業者によってトナー容器TCが取り外され、新たなトナー容器TCと交換される。
トナー補給器74は、トナー容器TCに収容されたトナーを現像器13に補給する。トナー補給器74は、トナー容器TCの下部から現像器13の上部まで延びた管の中に、螺旋形の羽根部材74aが配置された構造を有している。トナー補給器74は、羽根部材74aが回転することでトナーをトナー容器TCから現像器13に向けて搬送する。
制御部90は、画像形成装置1の各部を制御する。制御部90は、トナー補給器74については、羽根部材74aの回転時間を制御することで、トナー容器TCから現像器13に補給するトナーの補給量を制御する。
[画像形成装置の基本動作]
図1に示す画像形成装置1の基本動作を説明する。画像形成装置1に画像信号処理部40に外部から画像データが供給されると、トナー像形成部10では、制御部40の制御に応じて、感光体11が矢印a方向に回転駆動され、感光体11の表面に帯電器12によって電荷が付与される。露光器20は、画像データに基づく画像信号処理部40からの信号に応じた光ビームを感光体11の表面に照射する。帯電された感光体11表面に静電潜像が形成される。感光体11は、静電潜像を保持しながら回転する。
感光体11上の静電潜像は現像器13によってトナーで現像される。現像器13内の現像剤は、撹拌搬送部材132,133によって攪拌され、現像ロール131によって感光体11の表面に搬送される。現像剤中の帯電したトナーが、感光体11表面の、電位(絶対値)が低下した部分に付着することで、静電潜像に応じたトナー像が形成される。感光体11は、現像器13によって形成されたトナー像を保持しながら回転する。感光体11に搬送された現像剤のうち、感光体11に付着したトナー以外のものは、現像ロール131周面に保持され、現像器13内に戻ってくる。現像に伴いトナーが消費されると、現像器13内における現像剤のトナー濃度が薄くなる。トナー容器TCからはトナー補給器74によって新たなトナーが現像器13に補給される。現像器13における現像剤のトナー濃度は、現像器13によって形成されるトナー像の濃さすなわちトナーが付着すべき領域に付着するトナーの量に影響する。トナー補給器74が補給するトナーの量は、制御部90によって制御される。
本実施形態における制御部90は、画像信号処理部40に供給される画像データに基づき、現像器13でのトナー消費量を算出し、トナー消費量に応じた補給量のトナーをトナー補給器74に補給させる。
用紙収容器62,63に収容された用紙Pは、取出しロール31によって取り出され、捌きロール32、およびレジストレーションロール33によって搬送経路Rを転写器14に向かって搬送される。用紙Pは、レジストレーションロール33によって、感光体11上にトナー像が形成されていくタイミングに合わせて、転写器14に送り込まれる。転写器14は、感光体11と用紙との間に転写用のバイアス電圧を与えることによって、感光体11のトナー像を用紙に転写する。転写器14によって、トナー像が転写された用紙は定着器50に搬送され、転写されたトナー像が用紙上に定着される。このようにして、用紙上に画像が形成される。画像が形成された用紙は排出ロール34によって排出台83の上に排出される。
転写器14による転写後、感光体11に残存したトナーは、清掃器71によって除去され回収される。
図2は、図1に示す画像処理部および制御部の構成を示すブロック図である。
画像信号処理部40は、データ受入部41、バッファ部42、およびPWM変調部43を有する。
データ受入部41は、画像形成装置1(図1参照)の外部から供給されてくる画像データを受け入れる。画像データは、画像を表す各画素が多値の濃度情報で構成された形式のデータである。
バッファ部42は、データ受入部41が受け入れた画像データを一時的に蓄積する。
PWM変調部43は、バッファ部42に蓄積された画像データを、主走査方向に並ぶ画素の順に読出し、画像データに応じた信号を露光器20の発光部21に供給する。PWM変調部43は、図1に示す露光器20がビームBmで感光体11の表面を走査するタイミングに同期して、画素ごとにオンオフ変調した信号を出力する。例えば、画素の濃度が100%(最大濃度)の場合には、当該画素に応じた期間にハイレベルを出力し、画素の濃度が0%(最小濃度:トナーを付着させない)の場合には、当該画素に応じた期間にローレベルを出力する。また、PWM変調部43は、画素を表す多値の濃度に応じてPWM(Pulse Width Modulation)変調を行う。例えば、画素の濃度が30%(最大濃度)の場合には、当該画素に応じた期間中に、ハイレベルの期間とローレベル期間の比が3:7となる30%デューティの信号を出力する。PWM変調の回路としては、濃度に応じた電圧レベルの信号と、キャリアとなる三角波との電圧比較結果を出力するアナログ回路や、濃度の値をカウントしてパルスのカウントを生成するデジタル回路方式が採用され得る。
発光部21は、PWM変調部43からの信号がハイレベルの期間に発光し、ローレベルの期間に発光停止することで、各画素について、濃度に応じた期間光を発光する。これによって、感光体11(図1参照)の表面には、各画素について、濃度に応じた大きさの領域にトナーが付着し、画像データに応じた階調の濃さからなるトナー像が形成される。ただし、各画素におけるトナーの付着量、すなわち現像器13におけるトナーの消費量は、当該画素の期間における露光光の発光期間のみで決まるものではなく、隣接する画素の状態に影響されることとなる。この影響については後述する。
制御部90は、プログラムに基づいて処理を実行するコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)91、記憶部92、入出力インターフェース(IF)93、およびパルス幅計測部94を備えている。CPU91、記憶部92および入出力インターフェース93は相互に接続されている。
記憶部92は、プログラムを記憶する記憶媒体であり、例えば半導体メモリで構成されている。また、記憶部92には、CPU91による演算結果のデータも記憶される。CPU91は、記憶部92に記憶された制御プログラムPに基づいて演算を実行する。
入出力IF93は、画像形成装置1(図1参照)の各部から信号を受け、各部に制御のための信号を出力する。
パルス幅計測部94は、画像データに基づくドットの幅および間隔を測定する。より詳細には、パルス幅計測部94は、画像信号処理部40のPWM変調部43が出力する信号のパルス幅を測定するタイマである。パルス幅計測部94は、パルスのハイレベル期間の幅を測定するハイレベルタイマ941、パルスのローレベル期間の幅を測定するローレベルタイマ942、および、ローレベルタイマ942の測定値を一時的に保持するラッチ943を備えている。ラッチ943には、ローレベルタイマ942における前回の測定値が記憶される。例えば図2に示すパルスについて、3つ目のハイレベルパルスが出力された時点では、ハイレベルタイマ941で2つ目のハイレベルパルスの期間T2が測定され、ローレベルタイマ942で2つ目のハイレベルパルスの直後のローレベルパルスの期間T3が測定される。また、ラッチ943には、2つ目のハイレベルパルスの直前のローレベルパルスの期間T1が保持されている。
ハイレベルパルスが1回出力される度に、当該ハイレベルパルスの期間T2と、その直前・直後のローレベルパルスの期間T1,T3が入出力インターフェース93を経由して、CPU91に読み出される。ここで、ハイレベルパルスは、露光光の照射を表し、感光体上の主走査方向において、連続してトナーが付着される長さを表す。本明細書では、この連続してトナーが付着される領域を1つの「トナー有ドット」と称する。1つのトナー有ドットは、画像における複数の画素に亘る場合もあり、また、1つの画素の長さよりも短い場合もある。制御部90では、トナー有ドットの長さおよび当該トナー有ドットに隣接する2つのトナー有ドットとの間の間隔双方が得られる。
[ドットとトナーの付着量の関係]
図3は、トナー有ドットと、トナーの付着量の関係について説明するチャートである。図3のパート(A)には、画像データが表す画像内に濃度100%の画素が1つある場合の画素の配置、信号のパルス、感光体上での露光エネルギーの分布、およびトナー付着量の分布が示されている。図の横方向は、光ビームが感光体上を走査する主走査方向Xに対応する。画素の配置は、円形の光ビームの露光による感光体上の静電潜像のドットやトナー像のドットの形を表すものではなく、画像データの値をモデル化して示したものであり。本実施形態において、1つの画素の大きさは、光ビームの照射円の径よりも小さい。1つの画素の大きさは、例えば、画像形成装置1の解像度が600dpiの場合には、縦横ともに42μmである。また、光ビームの径は、例えば63μmである。
ここでは、1つの画素を光ビームの中心点が50nsecで通過する速度で、露光器20(図1参照)が光ビームBmで感光体11の表面を主走査方向Xに走査するものとし、ドットの走査方向における寸法を光ビームの通過時間によっても表すものとする。
図3のパート(A)に示す画素について、画像データにおいて、この1つの画素の濃度が100%の場合には、PWM変調部43から出力される信号は、1つの画素の長さに相当する期間、ハイレベルとなる。より詳細には、円形の光ビームが照射された場合に、その円形の中心が1つの画素を通過する期間、ハイレベルとなる。
感光体上に照射される光ビームは円形であるため、円形である光ビームが感光体上を移動することで感光体上に付与される露光エネルギーの分布は、パルス状の信号とは異なり、正規分布に相似した形状の分布となる。また、1つの画素の大きさは、光ビームの照射円の径よりも小さいため、画素の中央の点に光ビームが照射される時間は、光ビームが1つの画素を通過する期間(図の例では42μm:50nsec)である。これは、仮にオン状態を続ける光ビーム(63μm)が同じ点を通過する場合に比べて短い期間である。したがって、画素の中央で得られる露光エネルギーの極大値は、仮に、光ビームを複数画素に亘り連続照射した場合に得られる最大エネルギーよりも小さい。このため、トナー有ドットの長さが1画素分の長さの場合には、このトナー有ドットに付着するトナー付着量は、トナー有ドットが1画素分より長い場合の1画素分の付着量に比べて少ない。例えば、このトナー有ドットに付着するトナー付着量は、トナー有ドットが1画素分より長い場合の1画素分の付着量の80%程度である。
図3のパート(B)には、画像内の2つの連続する画素について、画像データが表す濃度が100%の場合が示されている。つまり、トナー有ドットの長さが、2画素分の長さとなっている。
この場合には、露光エネルギーは、上記最大エネルギーに達するため、形成されるトナー有ドットのトナー付着量は、図3のパート(A)に示す場合の2倍よりも多い。
図3のパート(C)には、1つの画素について、画像データが表す濃度が13%の場合が示されている。この場合には、PWM変調部43から、デューティが13%の信号が出力される。しかし、ハイレベル期間が短い場合には、トナーが付着する程度の露光エネルギーは得られない。
図4は、露光器の発光部に供給される信号のデューティと、発光部から光が出力される時間の関係を示すチャートである。
図4のグラフに示すように、信号のデューティが大きいすなわち信号のハイレベル期間が長いほど発光部21から光が出力される時間は長く、信号のデューティが小さいほど発光部21から光が出力される時間は短い。また、信号のデューティが、発光部21の応答に必要な期間以下になると、発光部21から光が出力されない。図3のパート(C)の例では、信号のデューティが13%では、発光部21から、トナーの付着を生じるほどの光が出力されない。
トナー有ドットの単位領域あたり付着するトナーの量は、当該トナー有ドットと、これに隣接するトナー有ドットとの間の間隔によっても異なる。
図5、図6および図7は、露光器の発光部に間欠的に供給される場合の信号と、発光部から光が出力される時間の関係を示すチャートである。
図5には、9つの画素に相当する期間のうち、1番目、4番目の画素、そして7番目の画素が濃度100%であり、残りの、2番目、3番目、5番目、6番目、8番目、そして9番目の画素が濃度0%である場合の信号が示されている。
この場合、1番目、4番目の画素、そして7番目の画素の場所に1画素分のトナー有ドット(図の斜線部分)がそれぞれ形成され、各トナー有ドットの間には2画素分の間隔が開いている。ここで、各トナー有ドットの間にある連続する間隔を、トナー無ドットと称する。図5の例では、各トナー有ドットの間には2画素分のトナー無ドットが配置されている。
3つのトナー有ドットのそれぞれについては、図3のパート(A)に示す、1画素分のトナー有ドットにおけるPWM変調部43から出力される信号およびトナー付着量の分布と同様である。したがって、図5に示す9画素分の期間のうち、3つのトナー有ドットに付着するトナーの量は、図3のパート(A)に示す1画素分のトナー有ドットに付着するトナーの量の3倍であり、破線で示す、1画素分の最大付着量の3倍に対し80%程度である。
図6には、9つの画素に相当する期間のうち、1番目および4番目の画素が濃度100%であり、2番目および3番目の画素が濃度50%であり、残りの5番目〜9番目の画素が濃度0%である場合の信号が示されている。ここで、2番目および3番目の画素については、デューティ50%の信号が出力されるが、2番目ではハイレベルのパルスが後半に出力され、3番目ではハイレベルのパルスが前半に出力される。したがって、2番目の画素におけるハイレベルのパルスが、および3番目の画素におけるハイレベルのパルスと連続し、連続するパルスによって、1画素分の長さのトナー有ドットが形成される。この結果、1画素分の長さを有する3つのトナー有パルスが、間に0.5画素分の間隔(ローレベルパルス)を挟んで配置されている。
図6に示す配置では、PWM変調部43から出力される信号のローレベル期間が短いため、感光体上では、隣接するトナー有ドットにおける光ビームの照射の影響を受ける。また、トナー無ドットの期間についても両隣のトナー有ドット双方における光ビームの照射の影響を受ける。このため、トナー無ドットに付着するトナーが増加する。
この結果、図6に示す配置では、図5に示す配置の場合に比べ、トナーの付着総量が多い。
図7には、9つの画素に相当する期間のうち、1番目〜3番目の画素が濃度100%であり、残りの4番目〜9番目の画素が濃度0%である場合の信号が示されている。この結果、3画素分の長さを有する1つのトナー有パルスが配置されている。
図7に示す配置では、PWM変調部43から出力される信号のハイレベル期間が長いため、光ビームによる露光エネルギーが、図3のパート(C)に示す場合と同様に、最大エネルギーに達する。このため、図5に示す配置の場合に比べ、トナーの付着総量が多い。ただし、図7に示す配置では、トナー有ドットに挟まれ、トナーが付着するトナー無ドットの期間がないため、図6に示す配置に比べてトナーの付着総量は少ない。
[トナー消費量の算出]
本実施形態の制御部90は、トナー補給器74に現像器13へのトナーの補給を行わせる。制御部90は、現像器13内の現像器におけるトナーの濃度が、現像に適した範囲となるように、トナー補給器74による補給量をトナーの消費量に応じた量とする。ここで、トナーの消費量は、現像によって感光体11にトナーが付着する量である。制御部90は、現像器13の磁気センサといったセンサを用いることなく、画像データに基づいてトナーの消費量を算出する。
[制御部の動作]
図9は、制御部90の動作を示すフローチャートである。
制御部90は、外部から画像データの供給を受けると、画像データに基づいて1枚分の画像の形成を開始する(S1)。より詳細には、制御部90は、感光体11を回転させ、帯電器12に感光体11を帯電させる。また、現像器13、転写器14、定着器50、および用紙搬送装置30の動作を開始させる。このとき、画像データの供給を受けた画像信号処理部40では、データ受入部41に受け入れられ、バッファ部42蓄積された画像データが主走査方向に並ぶ画素の順に読出され、PWM変調部43で画素の濃度に応じてオンオフ変調される。変調された信号はPWM変調部43から発光部21に供給され、信号に応じた光ビームで感光体11が露光される。信号のオン部分、すなわちハイレベルの部分がトナー有ドットに対応し、オフ部分すなわちローレベルの部分がトナー無ドットに対応する。画像データが順に読出され、画像データに応じた信号によって、露光がされることにより画像データに応じた静電潜像が形成され、トナー像が形成されていく。
この間、制御部90は、トナー消費量を算出する(S2)。ここでは、制御部90は、画像データが表す1枚の画像におけるトナー消費量を、画像データに基づいて算出する。
次に、制御部90は、トナー補給器74を制御して、現像器13に、上記ステップS2で算出したトナー消費量に応じた補給量のトナーを補給させる。
制御部90は、ジョブエンドすなわち画像データについてすべての画像の形成が終了したか否かを判別し(S4)、終了していない場合には(S4でNo)、上記ステップS1からS3の処理を繰り返し、終了している場合には(S4でYes)、すべての処理を終了する。
ここで、ステップS2のトナー消費量算出の処理と、ステップS3のトナー補給を実行する制御部90が、本発明にいう補給制御部の一例に相当する。
図10は、図9に示すトナー消費量算出の処理を説明するフローチャートである。
制御部90は、PWM変調部43からの信号によって、発光部21による1ドット分の光の照射が終了する度に(S201でYes)、トナー有ドットの長さおよび隣接するトナードットとの間のドット間隔を読み出す(S202)。より詳細には、制御部90は、図2に示すハイレベルタイマ941からハイレベルパルスの期間T2を読出し、ローレベルタイマ942からハイレベルパルスの直後のローレベルパルスの期間T3を読出し、また、ラッチ943からハイレベルパルスの直前のローレベルパルスの期間T1を読み出す。ここで、ハイレベルパルスの期間T2はトナー有ドットの長さを表し、直前のローレベルパルスの期間T1および直後のローレベルパルスの期間T3は、トナー有ドットの直前直後のドット間隔を表す。これらのトナー有ドットの長さを表す期間T2と、ドット間隔を表す期間T1,T3とに基づいて、1つのトナー有ドットについて、トナーの付着量を表すピクセルカウントPixel_Countが算出される。以降、トナー有ドットの長さを表す期間T2を単にトナー有ドットの長さT2と称し、ドット間隔を表す期間T1,T3をドット間隔T1,T3と称する。
制御部90は、トナー有ドットの長さT2が、発光部21の予め定められた閾値より大きいか否かを判別し(S203)、閾値以下の場合(S203でNo)、このトナードットを無視する。本実施形態では、予め定められた閾値は、発光部21の応答可能期間である。トナー有ドットが、発光部21の応答可能期間以下の幅狭の場合(S203でNo)、図3のパート(C)を参照して説明したように、発光部21から、トナーの付着を生じるほどの光が出力されない。この場合、制御部90は、トナーの付着量を表すピクセルカウントPixel_Countを0とする(S214)。
上記ステップS203の処理で、トナー有ドットの長さT2が、発光部21の応答可能期間を超えている場合(S203でYes)、制御部90は、トナー有ドットの長さT2が、第1の閾値Aより大きいか否かを判別する(S204)。ここで、第1の閾値Aは、露光エネルギーが最大エネルギーに達する時間である。トナー有ドットの長さT2が、第1の閾値A以下の場合(S204でNo)、図3のパート(A)を参照して説明したように、トナー有ドットに付着するトナー付着量が、仮にトナー有ドットが1画素分より長い場合の1画素分の付着量に比べて少ない。この場合、制御部90は、トナー有ドットのトナー付着量を表すカウントPixel_Blackを、トナー有ドットの長さT2に対し1よりも小さい値の第1計数Aを乗じた値とする(S205)。これにより、図3のパート(A)に示すトナー有ドットの長さT2の場合におけるトナー付着量が反映される。トナー有ドットの長さT2が、第1の閾値Aより長い場合(S204でYes)には、係数を乗じないトナー有ドットの長さT2をカウントPixel_Blackとする(S206)。ただし、トナー有ドットの長さT2が、第1の閾値A以下の場合との連続性を与えるため、トナー有ドットの長さT2のうち、第1の閾値Aの値までの分については、第1計数Aを乗じる。したがって、カウントPixel_Blackは次の式で求められる。
第1の閾値A*第1計数A+(T2−第1の閾値A)
ここで、第1の閾値Aおよび第1計数Aは試験に基づき値が設定されるが、例えば、第1の閾値Aは75nsecであり、第1計数Aは0.8である。
次に、制御部90は、上記トナー有ドットの直前のドット間隔T1がカウントの割増を行う割増実行時間Tmax以下か否かを判別する(S207)。直前のドット間隔T1が割増実行時間Tmax以下の場合(S207でNo)は、図5を参照して説明した、トナー有ドット同士の間が広く開いた場合であり、このドット間隔に相当するトナー無ドットではトナーの付着が無視できる程度に小さいため、カウントの割増量Before_Pixelは0とし、割増を行わない(S208)。この一方で、ドット間隔T1が割増実行時間Tmax長い場合(S207でYes)は、図6を参照して説明した、トナー有ドット同士の間が狭い場合であり、割増実行時間Tmaxに対し、ドット間隔T1以外の時間が占める割合(1−T1/Tmax)に割増の第2計数Bを乗じた値をカウントの割増量Before_Pixelとする(S209)。つまり、このステップS209において、カウントの割増量Before_Pixelは次の式で求められる。
第2計数B*(1−T1/割増実行時間Tmax)
上の式により、カウントの割増量Before_Pixelは図11に示すグラフの値となる。
ここで、割増実行時間Tmaxおよび第2計数Bは試験に基づき値が設定されるが、例えば、割増実行時間Tmaxは75nsecであり、第2計数Bは「9」である。
これにより、直前のドット間隔T1が短いほど、大きいカウントの割増量Before_Pixelが得られる。
次に、制御部90は、上記トナー有ドットの直後のドット間隔T3についても、上記ステップS210〜S212の処理を実行する。すなわち、直後のドット間隔T3がカウントの割増を行う割増実行時間Tmax以下か否かを判別する(S210)。直後のドット間隔T3が割増実行時間Tmax以下の場合(S210でNo)は、このドット間隔に相当するトナー無ドットではトナーの付着が無視できる程度に小さいため、カウントの割増量After_Pixelは0とし、割増を行わない(S211)。この一方で、ドット間隔T3が割増実行時間Tmax長い場合(S210でYes)は、割増実行時間Tmaxに対し、ドット間隔T3以外の時間が占める割合(1−T3/Tmax)に割増の第2計数Bを乗じた値をカウントの割増量After_Pixelとする(S212)。つまり、このステップS212において、カウントの割増量After_Pixelは次の式で求められる。
第2計数B*(1−T3/割増実行時間Tmax)
これにより、直前のドット間隔T1が短いほど、大きいカウントの割増量Before_Pixelが得られる。
次に、制御部90は、カウントPixel_Blackに対し、割増量Before_Pixel、After_Pixelを加算する(S215)。そして、画像1枚分のカウントPixel_Count_1pvに、カウントPixel_Blackの値を加算する(S216)。
上記ステップS201からステップS215までの処理を、1画像を構成するすべてのトナー有ドットについて実行することで(S216)、図9に示すステップS1で形成を開始した画像1枚分についてのトナーの付着量、すなわちトナーの消費量を表すカウントPixel_Count_1pvが得られる。
図9に示すステップS3のトナー補給では、トナー補給器74の羽根部材74a(図1参照)を、上述したトナー消費量算出の処理で算出されたカウントPixel_Count_1pvに応じた時間回転させることで、算出したトナー消費量に応じたトナー補給器74に補給量のトナーを補給させる。
トナー消費量を表すカウントPixel_Count_1pvは、画像データに基づき、1画像分のトナー有ドットの累計面積に基づいて算出されるが、互いに隣接するトナー有ドット間の間隔が短いほど多い割増量が加算されている。したがって、割増量を加算せずトナー有ドットの累計面積のみによってトナー消費量を算出する場合に比べ、現像で消費されるトナーの量により近い量の補給されるトナーが補給される。このため、現像器13内の現像器におけるトナーの濃度の減少が抑えられ、現像に適した範囲内に維持される。
また、制御部90は、上記ステップS203で、トナー有ドットの長さT2が発光部21の応答可能期間以下の場合、トナーの付着量を表すピクセルカウントPixel_Countを0とする。このことにより、上記ステップS203の処理を行わない場合に比べ、トナー有ドットが短くトナーが感光体11に付着せずトナーが消費されない場合に、過剰な量なトナーが供給されることが抑制される。
また、制御部90は、上記ステップS204で、トナー有ドットの長さT2が、露光エネルギーが最大エネルギーに達しない場合、トナー有ドットのトナー付着量算出する際に、第1計数Aにより割り引いた値としている。このことにより、上記ステップS203の処理を行わない場合に比べ、トナー有ドットの長さが、図3のパート(A)に示すように露光エネルギーが最大エネルギーに達しない場合、過剰な量なトナーが補給されることが抑制される。
また、制御部90は、互いに隣接するトナー有ドット間の間隔に応じて割増したトナー補給量を算出するにあたり、主走査方向Xに隣接するトナー有ドット間の間隔のみ考慮しているため、主走査方向Xおよび主走査方向Xと交わる副走査方向の間隔も考慮する場合に比較して、トナー補給量の算出にあたり保持するデータの量が少ない。したがって、制御部90は、3つの時間を計測するパルス幅計測部94の構成によって、信号中の個々のパルスを順に処理することで、割増したトナー補給量を算出することができる。
[算出例]
ここで、図5〜図6の場合のそれぞれについて、トナーの消費量の算出例を示す。
トナーの消費量は、トナー有ドットの累計の長さを基本として表される。図5〜図6のそれぞれに示す9画素の期間では、トナー有ドットの累計の長さがいずれも3画素分の150nsecであり、仮に、図10に示す各種補正の処理が実行されないとした場合、トナー消費量を表すカウントPixel_Count_1pvは、150となる。
ここで、図10に示す各種補正の処理が実行された場合、について説明する。ここで、各閾値および各係数は、図10の各処理で例示した値とする。
まず、図5に示す配置の場合;
1つ目のトナー有ドットPixel_Count(1)
=Before_Pixel+Pixel_Black+After_Pixel
=0+50*0.8+0 = 40
2つ目のトナー有ドットPixel_Count(2)
=Before_Pixel+Pixel_Black+After_Pixel
=0+50*0.8+0 = 40
3つ目のトナー有ドットPixel_Count(3)
=Before_Pixel+Pixel_Black+After_Pixel
=0+50*0.8+0 = 40
したがって、9画素分の範囲におけるカウントPixel_Count_1pv
=40+40+40 = 120
この値に対し、図10に示す補正の処理がない場合のカウント150は、25%過剰である。図10に示す処理例では、この過剰分のトナー補給が回避される。
次に、図6に示す配置の場合;
1つ目のトナー有ドットPixel_Count(1)
=Before_Pixel+Pixel_Black+After_Pixel
=0+50*0.8+9*(1−25/75) = 46
2つ目のトナー有ドットPixel_Count(2)
=Before_Pixel+Pixel_Black+After_Pixel
=9*(1−25/75)+50*0.8+9*(1−25/75) = 52
3つ目のトナー有ドットPixel_Count(3)
=Before_Pixel+Pixel_Black+After_Pixel
=0+50*0.8+9*(1−25/75) = 46
したがって、9画素分の範囲におけるカウントPixel_Count_1pv
=46+52+46 = 144
この値に対し、図10に示す補正の処理がない場合のカウント150は、4%過剰である。ただし、図6に示す配置の場合は、図5に示す配置の場合に比べカウント値が大きい。すなわち算出される消費量がトナー有ドットの間隔の狭さに応じて多い。図10に示す処理例では、過剰分のトナー補給が回避される。また、図5に示す配置と比較した場合、トナー有ドットの間隔の狭さに応じた割増のトナーが補給される。
次に、図7に示す配置の場合;
9画素分の範囲におけるカウントPixel_Count_1pv
=1つのトナー有ドットPixel_Count(1)
=Before_Pixel+Pixel_Black+After_Pixel
=0+75*0.8+(150−75)+0 = 135
この値に対し、図10に示す補正の処理がない場合のカウント150は、11%過剰である。図10に示す処理例では、過剰分のトナー補給が回避される。また、図5に示す配置と比較した場合、トナー有ドットの長さに応じた割増のトナーが補給される。
[別の濃度値の計算例]
図5〜図7には、トナー有ドットの長さが1画素分の場合について示したが、続いて、画像データにおける画素の濃度が100%でない場合の計算例を示す。
図8のパート(A)およびパート(B)は、濃度が30%の画素が3つ配置された配置例を示す。図8のパート(C)は、濃度が90%の画素が1つ配置された配置例を示す。図8のそれぞれに示す9画素の期間では、トナー有ドットの累計の長さがいずれも1画素の90%分である45nsecであり、仮に、図10に示す各種補正の処理が実行されないとした場合、トナー消費量を表すカウントPixel_Count_1pvは、45となる。
図8のパート(A)には、9つの画素に相当する期間のうち、1番目、4番目の画素、そして7番目の画素が濃度30%であり、残りの、2番目、3番目、5番目、6番目、8番目、そして9番目の画素が濃度0%である場合の配置が示されている。この場合、1番目、4番目、および7番目の画素の位置に、デューティ30%でオンオフ変調されたトナー有ドット(斜線部分)が配置される。
図8のパート(A)に示す配置の場合;
1つ目のトナー有ドットPixel_Count(1)
=2つ目のトナー有ドットPixel_Count(2)
=3つ目のトナー有ドットPixel_Count(3)
=Before_Pixel+Pixel_Black+After_Pixel
=0+15*0.8+0 = 12
したがって、9画素分の範囲におけるカウントPixel_Count_1pv
=12+12+12 = 36
この値に対し、補正の処理がない場合のカウント45は、25%過剰である。図10に示す処理例では、この過剰なトナー補給が回避される。
図8のパート(B)には、9つの画素に相当する期間のうち、1番目、2番目の画素、そして3番目の画素が濃度30%であり、残りの、4番目〜9番目の画素が濃度0%である場合の配置が示されている。この場合、1番目、2番目、および3番目の画素の位置に、デューティ30%でオンオフ変調されたトナー有ドットが配置される。
図8のパート(B)に示す配置の場合;
1つ目のトナー有ドットPixel_Count(1)
=Before_Pixel+Pixel_Black+After_Pixel
=0+15*0.8+9*(1−35/75) = 16.8
2つ目のトナー有ドットPixel_Count(2)
=Before_Pixel+Pixel_Black+After_Pixel
=9*(1−35/75)+15*0.8+9*(1−35/75) = 21.6
3つ目のトナー有ドットPixel_Count(3)
=Before_Pixel+Pixel_Black+After_Pixel
=9*(1−35/75)+15*0.8+0 = 16.8
したがって、9画素分の範囲におけるカウントPixel_Count_1pv
=16.8+21.6+16.8 = 55.2
この値に対し、補正の処理がない場合のカウント45は、20%不足である。図10に示す処理例では、このトナー補給の不足が回避される。
図8のパート(C)は、濃度が90%の画素が1つ配置された配置例を示す。
図8のパート(C)には、9つの画素に相当する期間のうち、1番目の画素が濃度90%であり、残りの、2番目〜9番目の画素が濃度0%である場合の配置が示されている。この場合、1番目の画素の位置に、デューティ90%でオンオフ変調されたトナー有ドットが配置される。
図8のパート(C)に示す配置の場合;
9画素分の範囲におけるカウントPixel_Count_1pv
=1つ目のトナー有ドットPixel_Count(1)
=Before_Pixel+Pixel_Black+After_Pixel
=0+45*0.8+0 = 36
この値に対し、補正の処理がない場合のカウント45は、25%過剰である。図10に示す処理例では、この過剰なトナー補給が回避される。
なお、上述した実施形態では、本発明にいう像保持体の例として、円筒状の表面を有する感光体11が示されている。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、像保持体は例えば、ベルト状であってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう画像形成部の例として、感光体11上のトナー像が用紙に直接転写される構成が示されている。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、像保持体上のトナー像が中間転写体への転写を経て用紙に間接転写される構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、画像形成装置の例としてモノクロプリンタが示されている。しかし、本発明にいう画像形成装置はこれに限られず、例えば、カラー画像を形成するカラープリンタであってもよい。
また、上述した実施形態では、画像形成装置の例としてプリンタが示されている。しかし、本発明にいう画像形成装置はプリンタに限られず、例えば、複写機やファクシミリであってもよい。
1 画像形成装置
11 感光体
13 現像器
20 露光器
21 発光部
40 画像信号処理部
40 制御部
43 PWM変調部
74 トナー補給器
90 制御部
94 パルス幅計測部
T1,T3 ドット間隔
T2 ハイレベルパルスの期間
X 主走査方向

Claims (3)

  1. 静電潜像を保持しトナーによる現像を受けてトナー像を保持する像保持体と、
    前記像保持体に、画像データに基づいて露光光を照射することにより、該像保持体に静電潜像を形成する露光器と、
    前記静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像器と、
    前記現像器にトナーを補給するトナー補給器と、
    前記画像データに基づいて、前記トナー像を構成する、トナーが付着したトナー有りドットとトナーの付着のないトナー無しドットとのうちのトナー有ドットの累計面積に基づくとともに、互いに隣接するトナー有ドット間の間隔が短いほど割増したトナー消費量を算出し、前記トナー補給器を制御して、前記現像器に、算出したトナー消費量に応じた補給量のトナーを補給させる補給制御部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像保持体が表面を副走査方向に移動させながら静電潜像およびトナー像を該表面に保持するものであり、
    前記露光器が前記像保持体表面を主走査方向に露光光で繰り返し走査することにより画像保持体表面に静電潜像を形成するものであって、
    前記補給制御部が、互いに隣接するトナー有ドット間の間隔に応じて割増したトナー補給量を算出するにあたり、前記主走査方向に隣接するトナー有ドット間の間隔のみ考慮するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記補給制御部が、互いに隣接するトナー有ドット間の間隔に応じて割増したトナー補給量を算出するにあたり、前記主走査方向両隣りにそれぞれ隣接する2つのトナー有ドット間の間隔双方を考慮するものであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
JP2011096926A 2011-04-25 2011-04-25 画像形成装置 Pending JP2012230161A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011096926A JP2012230161A (ja) 2011-04-25 2011-04-25 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011096926A JP2012230161A (ja) 2011-04-25 2011-04-25 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012230161A true JP2012230161A (ja) 2012-11-22

Family

ID=47431776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011096926A Pending JP2012230161A (ja) 2011-04-25 2011-04-25 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012230161A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050169648A1 (en) * 2004-01-20 2005-08-04 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus, a toner counter and a calculation method of toner consumption
JP2006154073A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Seiko Epson Corp 画像形成装置、トナーカウンタおよびトナー消費量算出方法
US20080292333A1 (en) * 2007-05-21 2008-11-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2009003431A (ja) * 2007-05-21 2009-01-08 Canon Inc 画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050169648A1 (en) * 2004-01-20 2005-08-04 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus, a toner counter and a calculation method of toner consumption
JP2006154073A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Seiko Epson Corp 画像形成装置、トナーカウンタおよびトナー消費量算出方法
US20080292333A1 (en) * 2007-05-21 2008-11-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2009003431A (ja) * 2007-05-21 2009-01-08 Canon Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4391507B2 (ja) トナー補給装置および画像形成装置
JP2008076819A (ja) トナー消費量算出装置、画像形成装置及びトナー消費量算出方法
JP2008197179A (ja) 現像装置および現像方法
JP4396605B2 (ja) 画像形成装置、トナーカウンタおよびトナー消費量算出方法
JP2004163885A (ja) 画像形成装置及びトナー消費量予測方法
JP6394443B2 (ja) 画像形成装置
JP2009169307A (ja) トナー補給装置および画像形成装置
JP2006098952A (ja) 画像形成装置、トナーカウンタおよびトナー消費量算出方法
JP2012230161A (ja) 画像形成装置
JP5742425B2 (ja) 画像形成装置
JP2009258220A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2006243491A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2004054049A (ja) 画像形成装置
JP4586478B2 (ja) 画像形成装置、トナーカウンタおよびトナー消費量算出方法
WO2010029711A1 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2009294546A (ja) 画像形成装置
JP2011002772A (ja) 粉体供給装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、粉体供給方法、および画像形成方法
JP2006119306A (ja) 現像装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2010091590A (ja) 画像形成装置、及び画像形成装置の印字方法
JP2005208461A (ja) 画像形成装置、トナーカウンタおよびトナー消費量算出方法
JP4349051B2 (ja) 画像形成装置
JP2005173378A (ja) 画像形成装置
JP2020166118A (ja) 画像形成装置
JP2006163141A (ja) 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム
JPH05333673A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150602