JP2012218060A - エッジャー - Google Patents

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Abstract

【課題】エッジャーロールの位置を精度よく測定することが可能なエッジャーを提供する。
【解決手段】圧延材20の側方に配置されて圧延材20を幅方向に圧延するエッジャーロール10と、エッジャーロール10の上端部及び下端部を支持する一対の軸箱11,12と、一対の軸箱11,12の位置を調節する一対の位置調節シリンダー40,50と、一対の軸箱11,12を連結するビーム13と、ビーム13に固定されたプルバックシリンダー60と、プルバックシリンダー60の変位量を検出するプルバックシリンダー用センサー15と、位置調節シリンダー40,50の変位量を検出する位置調節シリンダー用センサー25,26と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エッジャーに関するものである。
従来、圧延材の幅方向の圧延を行うエッジャーが知られている。エッジャーを用いて圧延を行う際、圧延材の板幅は一対のエッジャーロール間の距離(ロール間隔)によって変動する。例えば、ロール間隔が狭すぎる場合、圧延材の両端が曲がってしまったり、圧延材の板厚が急激に変化してしまったりする。逆にロール間隔が広すぎる場合、エッジャー圧延が行われない。このため、ロール間隔を精度よく設定することが可能な技術が各種検討されている。
例えば特許文献1では、エッジャーロールを幅方向に移動させてロール間隔を調整する油圧シリンダーと、油圧シリンダーのロッド位置を検出するロッド位置検出器と、を有する自動幅圧下制御装置が設けられている。この自動幅圧下制御装置によるロッド位置の制御により、エッジャーロールを所定のロール間隔に調整している。
特許文献2では、エッジャーロールの上下端部を支持する一対の軸箱の圧延材入側端面にピストンが摺動可能なシリンダー室が設けられ、該シリンダー室に液体圧室が形成されている。この液体圧室内に液体圧を付与することにより、一対の軸箱の圧延材搬送方向のガタを抑え、エッジャーロールの軸心位置がずれないようにしている。
特開平11−90501号公報 特開平3−281002号公報
特許文献1及び2の技術にあっては、ロール間隔の設定を精度よく行うことができると考えられるが、以下のように問題点もある。
圧延工程においてロール間隔を調整する場合、油圧シリンダーのロッドは一対の軸箱に固定されていない。このため、油圧シリンダーのロッド位置を検出してもエッジャーロールの正確な位置が測定できない場合がある。例えばロール間隔を大きく設定する場合、油圧シリンダーのロッド及びプルバックピストンをエッジャーロールから離れる方向に移動する制御を行うことによりロール間隔が調整される。しかしながら、ロール間隔調整過程において油圧シリンダーのロッドは一対の軸箱に固定されていないため、エッジャーロールをプルバックピストンで引っ張っているときに一対の軸箱がどこかに引っかかるなどの不具合が生じると、油圧シリンダーのロッドと一対の軸箱との間に隙間ができてしまう。すると、油圧シリンダーのロッドの位置を検出してもエッジャーロールの正確な位置が測定できない。また、これに起因してエッジャーロールが意図しない場所に置き残されてしまう場合がある。エッジャーロールの置き残しを防止するために、油圧シリンダーのロッド位置を目視確認する方法があるが、目視確認でロッド位置を正確に測定することは困難である。
また、圧延条件の変更や定期的なメンテナンスを行うために、エッジャーロールの組み換え(ロール交換)を行う場合がある。ロール交換は、エッジャーロールの上下に配設された一対の軸箱を連結するビームに固定されたプルバックピストンを所定の距離押し、エッジャーロールをロール交換可能な位置(エッジャーロール交換位置)まで移動させることにより行われる。しかしながら、ロール交換を行う場合、エッジャーロールの移動過程においてエッジャーロールの位置のセンシングは行われていないため、エッジャーロール交換位置が正確に測定できない。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、エッジャーロールの位置を正確に測定することが可能なエッジャーを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、圧延材の側方に配置されて前記圧延材を幅方向に圧延するエッジャーロールと、前記エッジャーロールの上端部及び下端部を支持する一対の軸箱と、前記一対の軸箱の位置を調節する一対の位置調節シリンダーと、前記一対の軸箱を連結するビームと、前記ビームに固定されたプルバックシリンダーと、前記プルバックシリンダーの変位量を検出するプルバックシリンダー用センサーと、前記位置調節シリンダーの変位量を検出する位置調節シリンダー用センサーと、を有することを特徴とする。
このような構成を採用することによって、本発明では、エッジャーロールの一対の軸箱を連結するビームに固定されたプルバックシリンダーの変位量がプルバックシリンダー用センサーにより検出される。このため、従来の一対の軸箱に固定されていない油圧シリンダーのロッド位置を検出することでエッジャーロールの位置を測定する構造よりも、エッジャーロールの位置を正確に測定することができる。また、位置調節シリンダー用センサーと、プルバックシリンダー用センサーとを連動させることで、エッジャーロールの位置を正確に測定し、各センサーで検出された位置情報に基づいて相関をとることができる。また、ロール間隔調整の際、エッジャーロールの置き残しを防止するために目視確認を行う必要がない。したがって、エッジャーロールの位置を精度よく測定することが可能なエッジャーが提供できる。
また、本発明においては、前記一対の位置調節シリンダーを基礎面に固定する第1のハウジングと、前記プルバックシリンダーを前記基礎面に固定する第2のハウジングと、が互いに分離されているという構成を採用する。
また、本発明においては、前記プルバックシリンダー用センサーによって検出された前記プルバックシリンダーの変位量に基づいて前記プルバックシリンダーを駆動制御し、前記エッジャーロールをエッジャーエッジャーロール交換位置に移動させるプルバックシリンダー駆動制御装置を有するという構成を採用する。
本発明によれば、圧延材の側方に配置されて圧延材を幅方向に圧延するエッジャーロールと、エッジャーロールの上端部及び下端部を支持する一対の軸箱と、一対の軸箱の位置を調節する一対の位置調節シリンダーと、一対の軸箱を連結するビームと、ビームに固定されたプルバックシリンダーと、プルバックシリンダーの変位量を検出するプルバックシリンダー用センサーと、位置調節シリンダーの変位量を検出する位置調節シリンダー用センサーと、を有するという構成を採用することによって、エッジャーロールの一対の軸箱に連結されたビームに固定されたプルバックシリンダーの変位量がプルバックシリンダー用センサーにより検出されるので、従来の一対の軸箱に固定されていない油圧シリンダーのロッド位置を検出することでエッジャーロールの位置測定が行われる構造よりも、エッジャーロールの位置を正確に測定することができる。また、位置調節シリンダー用センサーと、プルバックシリンダー用センサーとを連動させることで、エッジャーロールの位置を正確に測定し、各センサーで検出された位置情報に基づいて相関をとることができる。また、ロール間隔調整の際、エッジャーロールの置き残しを防止するために目視確認を行う必要がない。
したがって、本発明では、エッジャーロールの位置を精度よく測定することが可能なエッジャーが提供できる効果がある。
本発明のエッジャーの概略構成を示す断面図である。 プルバックシリンダーの駆動状態を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
図1は、本発明のエッジャー1の概略構成を示す断面図である。図1に示すように、エッジャー1は圧延材20を幅方向(圧延材20の板幅方向、X軸方向)に圧延する圧延装置である。エッジャー1は、エッジャーロール10と、一対の軸箱11,12と、ビーム13と、プルバックシリンダー60と、プルバックシリンダー用センサー15と、プルバックシリンダー駆動制御装置16と、一対の位置調節シリンダー40,50と、位置調節シリンダー用センサー25,26と、位置調節シリンダー制御装置27と、全体制御装置28と、第1のハウジング31と、第2のハウジング32と、を具備して構成されている。なお、本図においては、便宜上左右一対のエッジャーロールのうち一方の側を図示し、他方の側については省略する。
エッジャーロール10は、圧延材20の側方に配置され、圧延材20の面内に直交する方向(Z軸方向)に延在している。このエッジャーロール10は、その両端部が一対の軸箱11,12に支持され、Z軸回りに回転自在になっている。また、エッジャーロール10は、一対の軸箱11,12に一対の位置調節シリンダー40,50の先端が付勢されることにより圧延材20の幅方向に移動可能になっている。エッジャーロール10の中央部(胴部)が圧延材20に直接接触することで、圧延材20の幅方向の圧延が行われる。
一対の軸箱11,12は、圧延材20の幅方向にスライド可能になっている。上軸箱11はエッジャーロール10上端部(Z軸正の側)に配設されている。一方、下軸箱12はエッジャーロール10下端部(Z軸負の側)に配設されている。図示はしないが、一対の軸箱11,12内部にはエッジャーロール10の両端部を回転自在に支持する軸受(例えばベアリング)が設けられている。
ビーム13は、圧延材20の面内に直交する方向に延在している。このビーム13は、一対の軸箱11,12に連結されている。具体的には、ビーム13上端部が上軸箱11に連結され、ビーム13下端部が下軸箱12に連結される構造となっている。
ビーム13上端部と上軸箱11との連結の例として、ビーム13に図示しない突起と上軸箱11に図示しない溝とを形成し、当該溝にビーム13の突起が嵌ることにより、ビーム13上端部と上軸箱11とが連結される構造としてもよい。また、ビーム13下端部と下軸箱12との連結についても同様の連結構造としてもよい。
このような構造とすることにより、プルバックシリンダー60によりビーム13を一対の軸箱11,12の側(X軸正の側)に付勢すると、ビーム13の突起が一対の軸箱11,12に形成された溝の軸箱側(X軸正の側)の側面に当接し、一対の軸箱11,12に対して圧延材20に近づく方向(X軸正の側)に付勢力を付与することになる。一方、プルバックシリンダー60によりビーム13を一対の軸箱11,12の側とは反対側(X軸負の側)に付勢すると、ビーム13の突起が一対の軸箱11,12に形成された溝の軸箱側とは反対側(X軸負の側)の側面に当接し、一対の軸箱11,12に対して圧延材20から遠ざかる方向(X軸負の側)に付勢力を付与することになる。さらに、プルバックシリンダー60によってビーム13の位置を調整することによって、ビーム13の突起と一対の軸箱11,12が当接していない状態とすることもできる。以下の例では、このような連結の構造に基づいて説明するが、本発明の目的を達成するものである限り、他の連結方法でもよい。
プルバックシリンダー60は、圧延材20の幅方向に延在している。このプルバックシリンダー60は、プルバックシリンダー部材61と、プルバックピストン62とにより構成されている。プルバックシリンダー部材61は、プルバックピストン62を圧延材20の幅方向に駆動可能に調節する機能を有する。プルバックピストン62は、その先端がビーム13に固定されている。具体的には、プルバックピストン62はビーム材13中央部に止め具17(例えばボルト)により固定されている。この止め具17を取り外すことによって、プルバックピストン62とビーム13との固定を解除可能になっている。
プルバックシリンダー用センサー15は、第2のハウジング32を基準として、プルバックシリンダー60の変位量を検出する機能を有する。具体的には、プルバックシリンダー用センサー15は、第2のハウジング32に固定されたプルバックシリンダー部材61を基準としたプルバックピストン62の変位量(例えば、プルバックシリンダー部材61の底部からの距離)を検出する。そして、このプルバックピストン62の変位量によって間接的にエッジャーロール10の位置を検出するようになっている。プルバックシリンダー用センサー15によって検出されたプルバックピストン62の位置情報は信号配線を介してプルバックシリンダー駆動制御装置16に入力される。
プルバックシリンダー駆動制御装置16は、プルバックシリンダー用センサー15によって検出されたプルバックピストン62の位置情報などの検出信号に基づいて、プルバックシリンダー部材61内部の油圧(圧力)を制御することによりプルバックピストン62を駆動し、エッジャーロール10の位置を制御する機能を有する。
このような構成により、プルバックシリンダー駆動制御装置16の制御信号に基づいて、プルバックシリンダー部材61内部の油圧が制御され、プルバックピストン62に対して圧延材20から離間する方向(X軸負の側)に押圧力が付与される。プルバックピストン62にX軸負の側の押圧力が付与されると、ビーム13を介して一対の軸箱11,12が一対の位置調節シリンダー40,50に当接する。これにより、一対の軸箱11,12と一対の位置調節シリンダー40,50との間に隙間が空いてガタが生じることが防止されるようになっている。
一対の位置調節シリンダー40,50は、プルバックシリンダー60の延在方向に平行に延在している。上側位置調節シリンダー40は、上側位置調節シリンダー部材41と、上側位置調節ピストン42とにより構成されている。一方、下側位置調節シリンダー50は、下側位置調節シリンダー部材51と、下側位置調節ピストン52とにより構成されている。これら一対の位置調節シリンダー40,50は、第1のハウジング31に支持されることより基礎面30(例えば床面)に設置されている。
一対の位置調節シリンダー部材41,51は、一対の位置調節ピストン42,52のそれぞれに対して圧延材20の幅方向に駆動可能に調節する機能を有する。一対の位置調節ピストン42,52は、一対の軸箱11,12のそれぞれに対して圧延材20の幅方向の付勢力を付与する機能を有する。上側位置調節ピストン42は上軸箱11に対して付勢力を付与するようになっている。一方、下側位置調節ピストン52は下軸箱12に対して付勢力を付与するようになっている。一対の位置調節ピストン42,52が付勢されることにより、一対の軸箱11,12のそれぞれの圧延材20の幅方向の位置が調整される。
上側位置調節シリンダー用センサー25は、第1のハウジング31を基準として、上側位置調節シリンダー40の変位量を検出する機能を有する。具体的には、上側位置調節シリンダー用センサー25は、第1のハウジング31に固定された上側位置調節シリンダー部材41を基準とした上側位置調節ピストン42の変位量(例えば、上側位置調節シリンダー部材41の底部からの距離)を検出する。
一方、下側位置調節シリンダー用センサー26は、第1のハウジング31を基準として、下側位置調節シリンダー50の変位量を検出する機能を有する。具体的には、下側位置調節シリンダー用センサー26は、第1のハウジング31に固定された下側位置調節シリンダー部材51を基準とした下側位置調節ピストン52の変位量(例えば、下側位置調節シリンダー部材51の底部からの距離)を検出する。
これら位置調節シリンダー用センサー25,26としては、例えばマグネスケールが用いられる。位置調節シリンダー用センサー25,26で検出された位置情報などの検出信号は信号配線を介して位置調節シリンダー駆動制御装置27に入力される。
図示はしないが、位置調節シリンダー駆動制御装置27は、信号配線を介して位置調節シリンダー部材41,51内部に圧油を供給するためのサーボ弁と、圧力により圧延力を検出する圧力検出装置と、エッジャーロール10の位置を決める位置設定器と、圧延力設定器とのそれぞれに接続されている。位置調節シリンダー駆動制御装置27は各種装置から入力された信号に基づいて、位置調節ピストン42,52の駆動動力となる位置調節シリンダー部材41,51内部の油圧を演算処理し、算出された操作信号をサーボ弁に送り制御する。これにより、位置調節シリンダー部材41,51内部の油圧を調整し、位置調節ピストン42,52の先端の位置(一対の軸箱11,12の位置)をコントロール可能になっている。
全体制御装置28は、信号配線を介してプルバックシリンダー駆動制御装置16及び位置調節シリンダー駆動制御装置27に接続されている。この全体制御装置28は、プルバックシリンダー駆動制御装置16及び位置調節シリンダー駆動制御装置27から入力された信号に基づいて、プルバックピストン62の駆動動力となるプルバックシリンダー部材61内部の油圧、位置調節ピストン42,52の駆動動力となる位置調節シリンダー部材41,51内部の油圧を演算処置し、算出された制御信号をプルバックシリンダー駆動制御装置16及び位置調節シリンダー駆動制御装置27に送り制御する。これにより、プルバックピストン62の先端の位置(ビーム13の位置)や位置調節ピストン42,52の先端の位置を調整し、エッジャーロール10の位置をコントロール可能になっている。
このような全体制御装置28の制御信号に基づいて位置調節シリンダー駆動制御装置27の駆動制御が行われ、圧延材20の自動板厚制御(AWC:Automatic Width Control)が可能になっている。具体的には、位置調節シリンダー用センサー25,26によって検出された検出信号に基づいて位置調節シリンダー駆動制御装置27により一対の位置調節シリンダー部材41,51内部の油圧が制御される。一対の位置調節シリンダー部材41,51内部の油圧が制御されると、位置調節ピストン42,52の圧延材20の幅方向の駆動力が制御される。そして、この駆動力に基づいて一対の位置調節ピストン42,52の一対の軸箱11,12に対する付勢力が制御されることにより、一対の軸箱11,12の位置が制御され、ロール間隔が制御されるようになっている。
また、一対の位置調節ピストン42,52の変位量を検出する位置調節シリンダー用センサー25,26と、上述のプルバックシリンダー用センサー15とを連動させることで、エッジャーロール10の位置を正確に測定することができる。具体的には、上側位置調節シリンダー用センサー25、下側位置調節シリンダー用センサー26、プルバックシリンダー用センサー15の3つのセンサーを用いることによって、エッジャーロール10の上端部、下端部、中央部のそれぞれの位置を測定し、3つのセンサーで検出された位置情報に基づいて相関をとることができる。また、仮に3つのセンサーのうちいずれかが不具合を生じても、残りのセンサーでエッジャーロール10の位置を検出することができる。
プルバックシリンダー60は、上述の第1のハウジング31とは分離された第2のハウジング32によって基礎面30に設置されている。具体的には、プルバックシリンダー60は、第1のハウジング31に固定されることなく、第2のハウジング32に支持され独立して基礎面30に固定されている。このため、例えば圧延材20を圧延する際に圧延の反力などで第1のハウジング31が変形した場合、第1のハウジング31と第2のハウジングとが分離されてできた隙間によりその変形が許容される。したがって、第1のハウジングの変形の影響で第2のハウジング32が変形することがないので、プルバックシリンダー60が変位してロール位置が変動してしまうことがない。
図2は、プルバックシリンダー60の駆動状態を示す模式図である。図2(a)は、プルバックシリンダー60を中央部から離れる(両側に開く)方向に移動させる状態を示す図である。図2(b)は、一対の位置調節シリンダー40,50を用いてロール間隔を調整する状態を示す図である。図2(c)は、プルバックシリンダー60を用いてエッジャーロール10をエッジャーロール交換位置に移動させたときの状態を示す図である。なお、本図においては、便宜上、プルバックシリンダー60,上側位置調節シリンダー40を図示し、下側位置調節シリンダー50の図示を省略している。
図2(a)に示すように、プルバックシリンダー60は、全体制御装置28からの制御信号に基づいて、プルバックシリンダー駆動制御装置16からの駆動信号により中央部から離れる方向に移動されている。これにより、一対の軸箱11,12と一対の位置調節ピストン42,52との間にガタが生じることが防止されるようになっている。このとき、一対の位置調節ピストン42,52は、位置調節シリンダー駆動制御装置27により一対の位置調整シリンダー部材41,51内部の油圧が制御され、圧延材20の幅方向に駆動されている。これにより、一対の位置調節ピストン42,52が一対の軸箱11,12のそれぞれに対して付勢されている。この付勢力により、一対の軸箱11,12を介してエッジャーロール10を所定距離移動させて所定のロール間隔となるようにしている。このようにしてロール間隔が設定された一対のエッジャーロール10間を圧延材20(図示略)が通過することにより幅方向の圧延が行われるようになっている。
ところで、圧延工程においてロール間隔を調整する場合、一対の位置調節ピストン42,52は一対の軸箱11,12に固定されていない。このため、一対の位置調節ピストン42,52の位置を検出してもエッジャーロール10の正確な位置が測定できない場合がある。例えばロール間隔を大きく設定する場合、一対の位置調節ピストン42,52及びプルバックピストン62を全体制御装置28により中央部から離れる方向に移動する制御を行うことによりロール間隔が調整される。しかしながら、ロール間隔調整過程において一対の位置調節ピストン42,52は一対の軸箱11,12に固定されていないため、エッジャーロール10をプルバックピストン62で引っ張っているときに一対の軸箱11,12がどこかに引っかかるなどの不具合が生じると、一対の位置調節ピストン42,52と一対の軸箱11,12との間に隙間ができてしまう。すると、一対の位置調節ピストン42,52の位置を検出してもエッジャーロール10の正確な位置が測定できない。また、これに起因してエッジャーロール10が意図しない場所に置き残されてしまう場合がある(図2(b)参照)。
そこで、本実施形態では、一対の軸箱11,12に固定されていない一対の位置調節ピストン42,52の変位量を検出する構造に替えて、一対の軸箱11,12に連結されたビーム13に固定されたプルバックピストン62の変位量を検出する構造を採用している。プルバックピストン62はエッジャーロール10の一対の軸箱11,12に連結されたビーム13に止め具17で固定されているので、エッジャーロール10の移動過程においてビーム13から取り外れてしまうことがない。プルバックピストン62の変位量はプルバックシリンダー用センサー15によって検出されるので、ロール間隔調整過程においてエッジャーロール10の位置を正確に測定することができる。また、ロール間隔調整の際、エッジャーロール10の置き残しを防止するために目視確認を行う必要がない。
また、圧延条件の変更や定期的なメンテナンスを行うために、エッジャーロール10の組み換え(ロール交換)を行う場合がある。ロール交換は、エッジャーロール10の上下に配設された一対の軸箱11,12を連結するビーム13に固定されたプルバックピストン62を所定の距離押し、エッジャーロール10をロール交換可能な位置(エッジャーロール交換位置)まで移動させることにより行われる(図2(c)参照)。なお、本図のロール交換工程においては、両側のプルバックピストン62のうち一方の側(左側)を駆動させたときの状態を示している。
エッジャーロール10がエッジャーロール交換位置に移動されると、ビーム13はプルバックシリンダー60により軸箱11とロール交換が可能な隙間を保つ位置へ移動する。すなわち、軸箱11が停止した状態で、プルバックシリンダー60によりビーム13を動かし、軸箱11とビーム13との間に隙間を作る。これにより、ロール交換を行う。
本実施形態では、ロール交換を行う場合、エッジャーロール10の移動過程においてエッジャーロール10の位置のセンシングがプルバックシリンダー用センサー15によって検出される。このため、ロール間隔調整過程においてエッジャーロール10の位置を正確に測定することができる。
したがって、本実施形態では、エッジャーロール10の一対の軸箱11,12に連結されたビーム13に固定されたプルバックピストン62の変位量がプルバックシリンダー用センサー15により検出されるので、従来の一対の軸箱に固定されていない油圧シリンダーのロッド位置を検出することでエッジャーロールの位置を測定する構造よりも、エッジャーロール10の位置を正確に測定することができる。また、一対の位置調節シリンダー用センサー25,26と、プルバックシリンダー用センサー15とを連動させることで、エッジャーロール10の上端部、下端部、中央部のそれぞれの位置を測定し、3つのセンサーで検出された位置情報に基づいて相関をとることができる。また、ロール間隔調整の際、エッジャーロール10の置き残しを防止するために目視確認を行う必要がない。したがって、エッジャーロール10の位置を精度よく測定することが可能なエッジャー1が提供できる。
また、本実施形態では、プルバックシリンダー60が第1のハウジング31とは分離された第2のハウジング32によって基礎面30に設置されているので、例えば圧延材20を圧延する際に圧延の反力などで第1のハウジング31が変形した場合、その変形の影響で第2のハウジング32が変形することがない。つまり、プルバックシリンダー60が変位してロール位置が変動してしまうことがない。したがって、エッジャーロール10の位置を格段に精度よく測定することが可能なエッジャー1が提供できる。
また、本実施形態では、プルバックシリンダー用センサー15によって検出されたプルバックシリンダー60の変位量に基づいてプルバックシリンダー60が駆動制御されることによりエッジャーロール10がエッジャーロール交換位置に移動される。プルバックピストン62は、エッジャーロール10の一対の軸箱11,12に連結されたビーム13に止め具で固定されているので、従来のようにエッジャーロール10が移動過程において取り外れてしまうことがない。したがって、エッジャーロール10の位置を格段に精度よく測定することが可能なエッジャー1が提供できる。
1…エッジャー、10…エッジャーロール、11…上軸箱、12…下軸箱、13…ビーム、15…プルバックシリンダー用センサー、16…プルバックシリンダー駆動制御装置、25…上側位置調節シリンダー用センサー、26…下側位置調節シリンダー用センサー、30…基礎面、31…第1のハウジング、32…第2のハウジング、40…上側位置調節シリンダー、50…下側位置調節シリンダー、60…プルバックシリンダー

Claims (3)

  1. 圧延材の側方に配置されて前記圧延材を幅方向に圧延するエッジャーロールと、
    前記エッジャーロールの上端部及び下端部を支持する一対の軸箱と、
    前記一対の軸箱の位置を調節する一対の位置調節シリンダーと、
    前記一対の軸箱を連結するビームと、
    前記ビームに固定されたプルバックシリンダーと、
    前記プルバックシリンダーの変位量を検出するプルバックシリンダー用センサーと、
    前記位置調節シリンダーの変位量を検出する位置調節シリンダー用センサーと、
    を有することを特徴とするエッジャー。
  2. 前記一対の位置調節シリンダーを基礎面に固定する第1のハウジングと、前記プルバックシリンダーを前記基礎面に固定する第2のハウジングと、が互いに分離されていることを特徴とする請求項1に記載のエッジャー。
  3. 前記プルバックシリンダー用センサーによって検出された前記プルバックシリンダーの変位量に基づいて前記プルバックシリンダーを駆動制御し、前記エッジャーロールをエッジャーエッジャーロール交換位置に移動させるプルバックシリンダー駆動制御装置を有することを特徴とする請求項1または2に記載のエッジャー。
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