JP2012205541A - 動物用システムトイレ - Google Patents

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Abstract

【課題】動物が直接乗る部分に載置される部材の交換作業の作業性を損なうことなく、当該部材の「ずれ」、「よれ」及び「めくれ」が発生しない動物用システムトイレを提供すること。
【解決手段】動物用システムトイレ1を、吸液性を有する液吸収マット4と、液吸収マット4の上面に当接して配置され、液透過性を有する液透過パネル3と、を備える構成とし、前記液透過パネル3のテーバーこわさ試験機法(JIS P8125)によって測定した剛性を0.1mN・m以上とし、液吸収マット4と液透過パネル3との間の静止摩擦力を1.2N以上とした。
【選択図】図6B

Description

本発明は、犬やネコ等の動物に用いられる動物用システムトイレに関する。
従来、室内で飼育する動物の***物の処理にあたっては、室内に設置できる動物用トイレが使用されている。例えば、尿を吸収する吸収シートを、その外周を押さえる外枠により固定した動物用トイレが提案されている(特許文献1参照)。
以上のような動物用トイレにおいては、動物が***物を吸収保持する吸収シート上に直接乗って***を行うため、吸収シートからの***物の逆戻りによる動物の足裏の汚染が避けられず、不衛生であった。そこで、吸収シートからの***物の逆戻りを防ぐために、浅底の収容受け皿状の受け皿と、この受け皿に収容される板状の吸収マットと、この吸収マットを被覆する液透過性の開孔フィルムと、を備える動物用システムトイレが提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、動物が直接乗る部分に、低剛性の開孔フィルムを用いる上記の動物用システムトイレでは、犬が勢いよくトイレに入ったり、***時の犬の習性により***前にトイレの中で周回運動を行ったりすることで、開孔フィルムが吸収マットからずれてしまったり、「よれ」や「めくれ」が発生することが多かった。
特許文献2で提案された動物用システムトイレでは、開孔フィルムの「ずれ」、「よれ」及び「めくれ」の発生を防止するために、受け皿の周縁部に更に係合部材を設け、開孔フィルムと吸収シートとを固定している。しかしながら、吸収マットに液を十分に吸収させるためには、可撓性を有する開孔フィルムの皺を完全に伸ばしてから吸収マットを被覆する必要がある。そのため、特許文献2で提案された動物用システムトイレは、開孔フィルムの交換作業に手間がかかるという問題があった。
特許第3609855号公報 特開2003−153639号公報
従って、本発明は、動物が直接乗る部分に載置される部材の交換作業の作業性を損なうことなく、当該部材の「ずれ」、「よれ」及び「めくれ」が発生しない動物用システムトイレを提供することを目的とする。
本発明は、吸液性を有する液吸収マットと、液透過性を有する液透過パネルと、を備える動物用システムトイレであって、前記液透過パネルは、テーバーこわさ試験機法(JIS P8125)によって測定した剛性が0.1mN・m以上であり、前記液吸収マットと前記液透過パネルとの間の静止摩擦力が1.2N以上であり、前記液透過パネルは、前記液吸収マットの上面に当接して載置されていることを特徴とする動物用システムトイレに関する。
尚、本明細書において静止摩擦力という場合、下記(1)〜(5)の方法により測定した静止摩擦力のことをいうものとする。
(1)15cm×20cmの液吸収マットを水平な台に接着する。
(2)該液吸収マットの上面に65mm×65mmの液透過パネルを載置する。
(3)該液透過パネルの上面に200gの重りを接着し、該重りとデジタルフォースゲージとを連結する。
(4)前記台を155mm/minの速度で水平方向に牽引する。
(5)前記液吸収マットが動き出す際の静止摩擦力をデジタルフォースゲージで測定した値を液吸収マットと液透過パネルとの間の静止摩擦力とする。
また、前記液透過パネルは、該液透過パネルの厚さ方向に貫通する複数の孔部を有し、液が前記複数の孔部を通って前記液透過パネルの厚さ方向に透過する段ボール紙からなることが好ましい。
また、前記液吸収マットの上面と前記液透過パネルの下面とが密着していることが好ましい。
また、前記液吸収マットは、平板状のマットであり、嵩密度が0.05g/cm以上0.3g/cm以下であり、厚みが3mm以上30mm以下であることが好ましい。
前記液吸収マットの前記液透過パネルと対向する上面は、平坦面により構成され、前記液透過パネルの前記液吸収マットと対向する下面は、該液透過パネルにおける該下面側の端部が同一水平面状に揃って位置する平坦な面により構成されることが好ましい。
また、前記動物用システムトイレは、前記液吸収マットを収容する収容受け皿を備えることが好ましい。
本発明の動物用システムトイレによれば、動物が直接乗る部分に載置される液透過部材の「ずれ」、「よれ」及び「めくれ」が発生しにくいため、手間をかけずに衛生的に動物用システムトイレを使用することができる。
本発明の第1実施形態に係る動物用システムトイレの斜視図である。 図1に示す動物用システムトイレの分解斜視図である。 図1の、A−A線における断面図である。 図1に示す動物用システムトイレに用いる液透過パネルの平面図である。 図4のB−B線における断面図である。 液吸収マット4及び液透過パネル3の部分拡大断面図である。 液吸収マット4に液透過パネル3が載置されてなる積層体の部分拡大断面図である。
以下、本発明の動物用システムトイレの好ましい実施形態につき図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る動物用システムトイレ1の斜視図であり、図2は、動物用システムトイレ1の分解斜視図である。図3は、図1のA−A線断面図である。図4は、図1に示す動物用システムトイレに用いる液透過パネルの部分拡大平面図である。図5は、図4のB−B線における断面図である。図6Aは、液吸収マット4及び液透過パネル3の部分拡大断面図である。図6Bは、液吸収マット4に液透過パネル3が載置されてなる積層体の部分拡大断面図である。
本実施形態の動物用システムトイレ1は、図1、図2及び3に示すように、液吸収マット4を収容可能な収容受け皿2と、尿等の***物を吸収保持する液吸収マット4と、***物を透過し液吸収マット4からの尿等の逆戻りを防ぐ液透過パネル3とを備える。液吸収マット4は収容受け皿2に収容され、液透過パネル3は液吸収マット4の上面の略全域を覆って当接して載置される。
まず、動物用システムトイレ1を構成する部材のうち、液透過パネル3について、図4及び図5を参照しながら説明する。液透過パネル3は液透過性を有し、テーバーこわさ試験機法(JIS P8125)によって測定した場合の剛性が0.1mN・m以上である平板状のパネルである。
液透過パネル3の厚さは、3〜25mmに構成され、3〜10mmであることが好ましく、3〜7mmであることがより好ましい。液透過パネル3の厚さが3mm未満の場合には剛性を0.1mN・m以上とすることが難しいため好ましくない。液透過パネル3の厚さが25mmを超える場合には、動物用システムトイレ1における収容受け皿2の下端部から液透過パネル3の上面までの高さが高すぎて犬等が液透過パネル3の上面に乗りにくくなるため好ましくない。
また、液透過パネル3は、図4及び図5に示すように、波板状シート32と平板状シート33により連続的に形成される壁部と、この壁部により囲まれた空間により形成され厚さ方向に貫通する複数の孔部31を備える開孔パネルである。
液透過パネル3の複数の孔部31の開口部の平均面積は、10〜100mm/個であることが好ましく、15〜60mm/個であることがより好ましい。孔部31の開口部の平均面積が小さすぎると、液透過パネル3に付着する尿の量が増えて足濡れを抑制しにくい。また、孔部31の開口部の平均面積が広すぎると、液透過パネル3に十分な剛性を付与するために液透過パネル3を厚くする必要がある点で好ましくない。
複数の孔部31を有する液透過パネル3の好ましい構造としては、ハニカム構造又はコルゲートハニカム構造が挙げられる。これらのパネルの中では、製造が容易で安価に入手可能であることからコルゲートハニカム構造のパネルがより好ましい。
コルゲートハニカム構造の液透過パネル3としては、例えば、孔部31のサイズが5mmで、厚み5mmの積層ダンボールが例示できる。パネルの材質は、COBB30法(JIS−P8140)で10〜20g/mの吸収性を示す耐水原紙を材料とするパネルを例示できる。この吸収性範囲の吸収性を有するコルゲートハニカムパネルは、液透過性、遅吸水性及び濡れた際の強度、特に厚さ方向に対する高い圧縮強度を兼ね備えるため好ましい。
図4に示す通りコルゲートハニカム構造は、波板状シート32及び平板状シート33が厚さ方向に沿うように配置されると共に隣り合うシート部材が所定箇所で接合されて形成されている。また、図5に示すように、コルゲートハニカム構造は、液透過パネル3厚さ方向に貫通する複数の孔部31を形成している。
なお、本実施形態において、液透過パネル3の波板状シート32は曲線状のシートで構成されているが、波板状シート32はジグザグに折り曲げられたシートにより構成されてもよい。また孔部31の開口部の形状は、これらに限らず例えば六角形であってもよいし、円形であってもよい。開口部の大きさが前述した所定の範囲であり、厚さ方向に貫通する孔部であれば、任意の形状を適宜選択することができる。
図5に示す通り、液透過パネル3の下面301は平坦面である。平坦面とは、具体的には、波板状シート32及び平板状シート33の下面301側の端部が全て平坦な同一平面即ち下面301上に揃って位置している形状であることをいう。下面301が孔部31の開口部を含んだ平坦面であることによって、後述する通り、液透過パネル3と液吸収マット4の間の静止摩擦力及び密着性を好ましい範囲とすることが可能となっている。
また、コルゲートハニカム構造のパネルは、厚さ方向に対する圧縮強度が大きいため、犬等の***時の荷重による厚さ方向の変形が起こりにくく、液吸収マット4からの***物の逆戻りが起こりにくい。
コルゲートハニカム構造の液透過パネル3は以下の方法により製造することができる。まず、波板状シート32と平板状シート33とを接合して片側ダンボール状の部材を得る。波板状シート32の波型は、コルゲーターと呼ばれる機械で材料に付与することができる。次いで、得られた片側ダンボール状の部材を複数層積層すると共に、隣り合う層の部材を接合する。これにより、波板状シート32と平板状シート33とに囲まれた空間により複数の孔部31が形成されたブロック状の部材が得られる。そして、得られたブロック状の部材を孔部31の貫通方向と略垂直に所定の厚さでスライスする。これにより、図4及び図5に示す通り、複数の孔部31が形成されたコルゲートハニカム構造の液透過パネル3が製造される。波板状シート32と平板状シート33とを接合する方法は、特に制限されず、接着剤による接合方法等の公知の接合方法から適宜選択できる。波板状シート32と平板状シート33とを接合する接着剤としては、例えば、酢酸ビニル系耐水性接着剤が挙げられる。
次に液吸収マット4について説明する。液吸収マット4は液吸収性を有し、嵩密度が0.05g/cm以上0.3g/cm以下であり、厚みが3mm以上30mm以下である平板状のマットである。嵩密度を3mm以上にし、且つ、厚みを3mm以上とすることにより、液吸収マット4を好ましい剛性を備える平板状のマットとすることができる。嵩密度が0.3g/cmを超えると、吸水性が低下するため好ましくなく、厚さが30mmを超えると、動物用システムトイレ1における収容受け皿2の下端部から液透過パネル3の上面までの高さが高すぎて犬等が液透過パネル3の上面に乗りにくくなるため好ましくない。なお、嵩密度は、次の方法により測定される。先ず、液吸収マット4から、縦6cm、横6cm、厚さ1cmの試験片(体積36cm)を裁断する。次に、該試験片の重量を測定する。測定された重量から次式により嵩密度(g/cm)を算出する。
嵩密度(g/cm)=重量(g)/36(cm
また、図6Aに示す通り、液吸収マット4の上面401は平坦面である。上面401が平坦であることによって、後述する通り、液透過パネル3と液吸収マット4の間の静止摩擦力及び密着性を好ましい範囲とすることが可能となっている。
液吸収マット4を構成する材料として、パルプ等の木質繊維、セルロース等の成分を含有する植物性繊維、また粘土鉱物系材料を用いることができる。液吸収マット4は、植物性繊維若しくはパルプ又はこれらの混合物を好ましくは50〜95重量%、特に70〜90重量%含有することが、尿等の***物の吸収性及び消臭効果の向上の点、並びに必要な剛性を付与し得る点から好ましい。また、その他の成分として、抗菌性を有する界面活性剤を添加することが好ましい。これにより、尿等の吸収性が向上すると共に悪臭の発散が防止されて液吸収マット4を長期間使用できる。
液吸収マット4は、従来公知の乾式法或いは湿式法により製造することができる。例えば、乾式法により、基材とする植物性繊維等に、界面活性剤、及び繊維間結合剤であるバインダー等を混合して混合物とし、該混合物を所定形状の型枠に入れて板状物とし、該板状物に熱プレス処理を施した後、乾燥器等で該板状物を所望の含水率になるまで乾燥させて製造することができる。
次に、収容受け皿2について説明する。図2に示すように、収容受け皿2は、略正方形状の底面部22と、この底面部の4辺それぞれから底面部22に対して所定の角度で起立して配置される4つの側壁部23と、を備える。収容受け皿2は、底面部22及び4つの側壁部23に囲まれた空間により形成される収容部21に、液吸収マット4を収容する。液吸収マット4を床面に直接敷いて使うと、液吸収マット4の裏面から遺漏した***物によって床等が汚染されてしまうことがあるが、収容受け皿2を液吸収マット4の下に配置することにより、そのような汚染を防ぐことができる。
収容受け皿2は、木材、金属、プラスチック等の種々の材質を用いて構成できる。これらの材質の中では、尿等の***物が材料の内部に染み込むことによる臭気の発生の問題や、***物による腐食の問題がないことからプラスチックを用いるのが好ましい。
本実施形態において、液透過パネル3は剛性を有する平板状のパネルであり、その下面301は孔部31の開口部を含む平坦面である。また、液吸収マット4は剛性を有する平板状のマットであり、その上面401は平坦面である。よって、図6Bに示す通り、液透過パネル3を液吸収マット4の上に載置した場合は、例えば別途の係合部材を用いたり或いは粘着性材料等を介することなく、上述の通りに載置するだけで、下面301と上面401は、孔部31の開口部分を除いて隙間無く密着する。そのように密着した状態における液透過パネル3と液吸収マット4との間の静止摩擦力は1.2N以上となる。本実施形態に係る液透過パネル3と液吸収マット4との間の静止摩擦力の具体的な測定方法と測定結果については、後の実施例において詳しく説明する。
また、下面301と上面401の間が上記のように密着していることにより、***物が下面301と上面401の間に残留することもなくなり、残留した***物に起因する悪臭の発生を防ぐことができる。
以上の動物用システムトイレ1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)動物用システムトイレ1を、吸液性を有する液吸収マット4と、液透過性を有する液透過パネル3と、を備え、液透過パネル3を液吸収マット4の上面に当接して載置する構成とした。そして、液透過パネル3の、テーバーこわさ試験機法(JIS P8125)によって測定した剛性を0.1mN・m以上とした。これにより、液透過パネル3に犬等が乗ったときの液透過パネル3がよれたり、めくれたりしなくなる。また、液吸収マット4と液透過パネル3との間の静止摩擦力を1.2N以上とした。これにより、液透過パネル3上に犬等が乗ったときの液透過パネル3が液吸収マット4の上でずれなくなる。よって、交換時に液透過パネル3を係合部材や粘着性材料等により固定する必要がなく、液吸収マット4の上に単に載置するだけで交換できる。
(2)液透過パネル3を、液透過パネル3の厚さ方向に貫通する複数の孔部31を有し、液が複数の孔部31を通って液透過パネル3の厚さ方向に透過する段ボール紙からなるものとした。これにより、液透過性、剛性、及び液吸収マット4との間の静止摩擦力について好ましい特性を備える液透過パネル3を低コストで製造することができる。
(3)液吸収マット4の上面と液透過パネル3の下面とが密着しているものとした。これにより、液吸収マット4と液透過パネル3の間に***物が残留することを防ぐことができる。
(4)液吸収マット4を平板状のマットとし、嵩密度を0.05g/cm以上0.3g/cm以下、厚みを3mm以上30mm以下とした。これにより、液吸収マット4に犬等が乗ったときに液吸収マット4がよれなくなり、液透過パネル3を透過した***物を遺漏なく液吸収マット4に吸収することができる。
(5)液吸収マット4の液透過パネル3と対向する上面401は、平坦面により構成され、液透過パネル3の液吸収マット4と対向する下面301は、液透過パネル3における下面301側の端部が同一水平面状に揃って位置する平坦な面により構成されることとした。これにより、液吸収マット4が剛性を有するものである場合であっても、液吸収マット4と液透過パネル3との密着性が高まり、液吸収マット4と液透過パネル3の間に***物が残留することを防ぐことができる。
(6)動物用システムトイレ1は、液吸収マット4を収容する収容受け皿2を備える構成とした。これにより、液吸収マット4から***物が遺漏した場合でも、床等が汚染されることを防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、液透過パネル3は、所定の液透過性、剛性、及び液吸収マット4との間の静止摩擦力を備えるものであれば、上記実施形態において説明したコルゲートハニカム構造による開孔パネルに限らず、上記物性を有する他の様々な開孔パネルを液透過パネルとすることができる。例えば、厚さ方向に連続気泡を有することにより液透過性を備えるウレタンフォームからなるパネルを液透過パネルとして本発明の動物用システムトイレ1を構成することもできる。
また、液吸収マット4は、液透過パネル3との間に所定の静止摩擦力を備えるものであれば、吸水性の紙や不織布等で構成される柔軟製を有するシート状のものであってもよい。液吸収マット4がそのように柔軟性を有するシートである場合には、液透過パネル3の下面301が平坦であるときはもとより、たとえ下面301に微細な凹凸があったとしても液透過パネル3と液吸収マット4とを密着させることができる。
本発明の動物用システムトイレ1は、犬、猫、兎等のペットとして飼育される動物用のトイレとして使用でき、特に室内で飼育される犬用のトイレとして好適に使用できる。
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
以下に記す方法に従い、紙製液透過パネル材料、ウレタン、開孔フィルム、フィルム、ろ紙、不織布からなる液透過性パネル試料及び液吸収マット試料を作成し、下記の試験を行った。試験の結果を表1、表2に記す。
実施例1:紙製液透過パネル:王子板紙(株)より入手可能なONBS耐水原紙(坪量180g/m2)を使用したAフルート片側段ボールを積層させてカットし、図5のようなコルゲートハニカム構造に加工したもの。孔部の開口部の平均面積は16mm/個。
実施例2:ウレタン1:厚さ5mmのウレタンフォーム(商品名「MF13」、イノアック発泡品カンパニー製)
比較例1:開孔フィルム:坪量は29.2g/mの低密度ポリエチレン製の開孔フィルム。開孔端の径は0.41mmであり、開孔率は14.9%。
比較例2:ウレタン2:厚さ3mmのウレタンフォーム(商品名「MF13」、イノアック発泡品カンパニー製)
比較例3:フィルム:ポリエチレンフィルム 18.5g/m
比較例4:ろ紙:JIS P3801に定められる2種
比較例5:不織布:15g/m目付のポリプロピレン製スパンボンド不織布
液吸収マットA:ストーン砕木パルプ、界面活性剤(ラウリルジメチルアミンオキサイドの2%水溶液、商品名「アンヒトール20N」、花王株式会社製)、バインダー(タピオカデンプン、商品名「Z−100」、日澱化学株式会社製)からなる混合物より成型したシート状物を加熱プレスし、更に105℃で3時間乾燥して得た。
液吸収マットB:市販商品(商品名「デオシートレギュラー」、ユニ・チャーム株式会社製)を使用した。
〔剛性試験〕
テーバーこわさ試験機法(JIS P8125)により、上記各試料について剛性(こわさ)を測定した。測定は各試料につき、10回ずつ行い、その平均値を算出した。結果を表1に示す。なお、評価についてはこわさが、0.1mN・m以上のものを「よれ」の発生のしにくいものとして○、こわさが、0.05mN・m以上0.1mN・m未満のものをやや「よれ」の発生しにくいものとして△、こわさが、0.05mN・m未満のものを「よれ」の発生しやすいものとして×とした。
Figure 2012205541
〔静止摩擦力試験〕
静止摩擦力を以下(1)〜(6)の方法により測定した。
(1)15cm×20cmにカットした液吸収マット試料を水平な台に接着する。
(2)液吸収マット試料の上面に65mm×65mmにカットした液透過パネル試料を載置する。
(3)液透過パネル試料の上面に200gの重りを接着し、重りとデジタルフォースゲージとを連結する。
(4)液吸収マット試料を155mm/minの速度で水平方向に牽引する。
(5)液吸収マット試料が動き出す際の静止摩擦力をデジタルフォースゲージで測定した値を液吸収マット試料と液透過パネル試料との間の静止摩擦力とした。
(6)以上、(1)〜(5)の手順を、液吸収マット試料Aに対して、実施例1、2及び比較例1,3,4を、それぞれ組み合わせて行い、更に、液吸収マット試料Bに対して、実施例1、2及び比較例1,3,4をそれぞれ組み合わせて行った。
測定は各実施例及び比較例の試料につき、5回ずつ行い、その平均値を算出した。
結果を表2に示す。なお、評価については静止摩擦力が1.2N以上のものを「ずれ」の発生のしにくいものとして○、1.0N以上1.2N未満のものを、やや「ずれ」の発生しにくいものとして△、1.0N未満のものを「ずれ」の発生しやすいものとして×とした。
Figure 2012205541
〔尿逆戻り試験〕
(1)液吸収マット試料Aの上に実施例1、2及び比較例1、5の試料を載置し、人口尿を8cc/秒n速度で、30ccを各試料の上部から注入する。
(2)注入開始から1分後に、試料上に50gのろ紙と3.5kgの重りを載せる。
(3)30秒間加圧後、ろ紙を取り出し重量を測定する。
(4)その重量を人口尿注入前のろ紙の重量から引き、その差を逆戻り量として、測定した。
測定は各試料につき、3回ずつ行い、その平均値を算出した。結果を表3に示す。なお、評価については逆戻り量が0.05g未満のものを「逆戻り」の発生のしにくいものとして○、0.05以上0.3g未満のものを、やや「逆戻り」の発生しにくいものとして△、0.3g以上のものを「逆戻り」の発生しやすいものとして×とした。
なお、人工尿は以下の組成のものを用いた。
尿素 400g
塩化ナトリウム 160g
硫酸マグネシウム(7水和物) 16g
塩化カルシウム(2水和物) 6g
以上を合計20Lになるように水で調整する。調整液に、青色1号を2g加え着色する。
Figure 2012205541
表1から3より、実施例1、2の液透過パネルは動物用システムトイレに好適に用いることのできる剛性を有すること、及び、それらと本発明に係る液吸収マットとの組み合わせにより、好適な静止摩擦力及び吸液性能を得ることができ、それらを組み合わせて用いることにより、本発明の特有の効果を奏する動物用システムトイレが製造できることが分かる。
1 動物用システムトイレ
2 収容受け皿
3 液透過性パネル
31 孔部
4 液吸収マット

Claims (6)

  1. 吸液性を有する液吸収マットと、
    液透過性を有する液透過パネルと、を備える動物用システムトイレであって、
    前記液透過パネルは、テーバーこわさ試験機法(JIS P8125)によって測定した剛性が0.1mN・m以上であり、
    前記液吸収マットと前記液透過パネルとの間の静止摩擦力が1.2N以上であり、
    前記液透過パネルは、前記液吸収マットの上面に当接して載置されていることを特徴とする動物用システムトイレ。
  2. 前記液透過パネルは、該液透過パネルの厚さ方向に貫通する複数の孔部を有し、液が前記複数の孔部を通って前記液透過パネルの厚さ方向に透過する段ボール紙からなる請求項1に記載の動物用システムトイレ。
  3. 前記液吸収マットの上面と前記液透過パネルの下面とが密着していることを特徴とする請求項1又は2に記載の動物用システムトイレ。
  4. 前記液吸収マットは、平板状のマットであり、
    嵩密度が0.05g/cm以上0.3g/cm以下であり、
    厚みが3mm以上30mm以下であることを特徴とする、請求項1から3いずれかに記載の動物用システムトイレ。
  5. 前記液吸収マットの前記液透過パネルと対向する上面は、平坦面により構成され、
    前記液透過パネルの前記液吸収マットと対向する下面は、該液透過パネルにおける該下面側の端部が同一水平面状に揃って位置する平坦な面により構成されることを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の動物用システムトイレ。
  6. 前記液吸収マットを収容する収容受け皿を備える、請求項1から5いずれかに記載の動物用システムトイレ。
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