JP2012193629A - エンジン制御装置 - Google Patents

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文浩 奥村
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Abstract

【課題】エンジンを適度に冷却すると共に、エンジンの燃費を向上する。
【解決手段】ECU7は、エンジン4における燃焼室壁面の温度Tcを推定する温度推定部701と、推定された燃焼室壁面の温度Tcが、閾値温度Tcth以上であるか否かを判定する温度判定部702と、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とするスワール比Rsである目標スワール比Rs0を求める目標気流算出部704と、スワールコントロールバルブ46を介して、エンジン4における燃焼室522内のスワール比Rsを、目標気流算出部704によって求められた目標スワール比Rs0とする気流制御実行部705とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンが暖機運転状態である場合に、エンジンへの冷却水の循環を停止又は制限する冷却装置を備えたエンジン制御装置に関する。
従来、エンジンの低温始動する際のフリクションロスを低減して、エンジンの燃費を向上するために、エンジンに供給する冷却水の流量を制御する種々の技術が提案されている。
例えば、燃焼室の壁面温度を推定し、推定された燃焼室の壁面温度と、燃焼室の壁面温度の目標温度とに基づき、ウォータジャケットに供給する冷却水の流量を設定する内燃機関の冷却装置が開示されている(特許文献1参照)。この内燃機関の冷却装置によれば、燃焼室の壁面温度を目標温度とするべく冷却水の流量を設定することができる。
特開2006−342680号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の内燃機関の冷却装置等において、エンジンが暖機運転状態である場合には、エンジンへの冷却水の循環が停止又は制限され、エンジンの燃費が向上されるが、燃焼室壁面の温度が上昇して、エンジンへの冷却水の循環が開始又は増量されると、フリクションロスが増大して、エンジンの燃費が低下してしまう虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、エンジンを適度に冷却すると共に、エンジンの燃費を向上することの可能なエンジン制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係るエンジン制御装置は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明に係るエンジン制御装置は、エンジンが暖機運転状態である場合に、エンジンへの冷却水の循環を停止又は制限する冷却装置を備えたエンジン制御装置であって、エンジンにおける燃焼室内の混合気の気流の状態を制御可能に構成された気流制御手段と、エンジンにおける燃焼室壁面の温度を推定する温度推定手段と、前記温度推定手段によって推定された燃焼室壁面の温度が、予め設定された閾値温度以上であるか否かを判定する温度判定手段と、前記温度判定手段によって前記燃焼室壁面の温度が前記閾値温度以上であると判定された場合に、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする気流の状態を求める目標気流算出手段と、前記気流制御手段を介して、エンジンにおける燃焼室内の気流を、前記目標気流算出手段によって求められた気流の状態とする気流制御実行手段と、を備えることを特徴としている。
かかる構成を備えるエンジン制御装置によれば、エンジンにおける燃焼室壁面の温度が推定され、推定された燃焼室壁面の温度が、予め設定された閾値温度以上であるか否かが判定される。そして、前記燃焼室壁面の温度が前記閾値温度以上であると判定された場合に、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする気流の状態が求められ、エンジンにおける燃焼室内の気流が、求められた気流の状態とするべく制御されるため、エンジンを適度に冷却すると共に、エンジンの燃費を向上することが可能となる。
すなわち、例えば、エンジンが暖機運転状態である場合に、エンジンへの冷却水の循環を停止する場合には、時間の経過に伴って燃焼室壁面の温度が上昇し、推定された燃焼室壁面の温度が前記閾値温度以上となる。この場合に、冷却水の循環を開始すると、ウォータポンプの極低流量域での流量制御精度が充分ではない場合には、エンジンを過度に冷却することになり、エンジンの燃費が低下する虞がある。また、ウォータポンプの極低流量域での流量制御精度が充分である場合であっても、ウォータジャケット内における冷却水の流量分布を制御することができないこと等に起因して燃焼室壁面の温度を所望する温度に制御することが困難な場合がある。このような場合には、エンジンを適度に冷却することが困難となり、エンジンを過度に冷却すると、エンジンの燃費が低下することになり、エンジンの冷却が不足すると、ピストン打音が発生する虞がある。
これに対して、本発明に係るエンジン制御装置によれば、エンジンにおける燃焼室内の気流が、求められた気流の状態とするべく制御されるため、上記冷却水による冷却における課題(ウォータポンプの極低流量域での流量制御精度の課題、及び、ウォータジャケット内における冷却水の流量分布の課題)は発生しないので、エンジンを適度に冷却すると共に、エンジンの燃費を向上することが可能となる。
また、本発明に係るエンジン制御装置は、前記気流制御手段が、エンジンにおける燃焼室内の混合気の気流の状態として、スワール比及びタンブル比の少なくとも一方を制御することが好ましい。
かかる構成を備えるエンジン制御装置によれば、エンジンにおける燃焼室内の混合気の気流の状態として、スワール比及びタンブル比の少なくとも一方が制御されるため、エンジンを適度に冷却すると共に、エンジンの燃費を向上することができる。
すなわち、スワール比及びタンブル比の少なくとも一方を減少すると、燃焼室内の燃焼ガスと燃焼室壁面との間の熱伝達率が減少し、燃焼ガスから燃焼室壁面へ伝達される熱量が減少するため、燃焼室壁面の温度を低下させることができるので、エンジンを適度に冷却すると共に、エンジンの燃費を向上することができるのである。
また、本発明に係るエンジン制御装置は、エンジンの吸気ポートに配設されたスワールコントロールバルブを更に備え、前記気流制御手段が、前記スワールコントロールバルブを介してスワール比を制御し、前記目標気流算出手段が、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とするスワール比である目標スワール比を求め、前記気流制御実行手段が、エンジンにおける燃焼室内のスワール比を、前記目標気流算出手段によって求められた目標スワール比とすることが好ましい。
かかる構成を備えるエンジン制御装置によれば、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とするスワール比である目標スワール比が求められ、エンジンにおける燃焼室内のスワール比を、求められた目標スワール比とするべく、エンジンの吸気ポートに配設されたスワールコントロールバルブの開度が制御されるため、簡素な構成で、エンジンを適度に冷却すると共に、エンジンの燃費を向上することができる。
また、本発明に係るエンジン制御装置は、エンジンにおける燃焼室内のスワール比と、前記燃焼室内の燃焼ガスから燃焼室壁面への熱伝達率である第1熱伝達率とを対応付けて記憶する第1伝達率記憶手段を更に備え、前記目標気流算出手段が、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする前記第1熱伝達率を求め、求められた第1熱伝達率に対応するスワール比を前記第1伝達率記憶手段から読み出すことによって目標スワール比を求めることが好ましい。
かかる構成を備えるエンジン制御装置によれば、エンジンにおける燃焼室内のスワール比と、前記燃焼室内の燃焼ガスから燃焼室壁面への熱伝達率である第1熱伝達率とが対応付けて第1伝達率記憶手段に記憶されており、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする前記第1熱伝達率が求められ、求められた第1熱伝達率に対応するスワール比を前記第1伝達率記憶手段から読み出すことによって目標スワール比が求められるため、更に簡素な構成で、目標スワール比を求めることができる。したがって、更に簡素な構成で、エンジンを適度に冷却すると共に、エンジンの燃費を向上することができる。
また、本発明に係るエンジン制御装置は、エンジンを循環される冷却水の流量を制御可能に構成された流量制御手段と、前記目標気流算出手段によって求められた気流の状態とする場合の燃費の低下量である第1低下量を求める第1燃費算出手段と、前記温度判定手段によって前記燃焼室壁面の温度が前記閾値温度以上であると判定された場合に、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする冷却水の流量である目標流量を求める目標流量算出手段と、エンジンへ循環される冷却水の流量を前記目標流量算出手段よって求められた目標流量とする場合の燃費の低下量である第2低下量を求める第2燃費算出手段と、前記第2低下量が前記第1低下量未満である場合に、前記気流制御実行手段の実行を禁止する禁止手段と、前記第2低下量が前記第1低下量未満である場合に、前記流量制御手段を介して、エンジンを循環される冷却水の流量を、前記目標流量算出手段によって求められた目標流量とする流量制御実行手段と、を更に備えることが好ましい。
かかる構成を備えるエンジン制御装置によれば、前記燃焼室壁面の温度が前記閾値温度以上であると判定された場合に、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする気流の状態が求められ、求められた気流の状態とする場合の燃費の低下量である第1低下量が求められる。また、前記燃焼室壁面の温度が前記閾値温度以上であると判定された場合に、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする冷却水の流量である目標流量が求められ、エンジンへ循環される冷却水の流量を、求められた目標流量とする場合の燃費の低下量である第2低下量が求められる。そして、前記第2低下量が前記第1低下量未満である場合に、エンジンにおける燃焼室内の気流を、求められた気流の状態とする制御の実行が禁止されると共に、エンジンを循環される冷却水の流量を、求められた目標流量とする制御が実行されるため、エンジンを更に適度に冷却すると共に、エンジンの燃費を更に向上することができる。
すなわち、前記第2低下量が前記第1低下量以上である場合(すなわち、気流の状態を制御するほうが、冷却水の流量を制御するより、燃費の低下量が小さい場合)には、エンジンにおける燃焼室内の気流を、求められた気流の状態とする制御が実行される。一方、前記第2低下量が前記第1低下量未満である場合(すなわち、冷却水の流量を制御するほうが、気流の状態を制御するときと比較して、燃費の低下量が小さい又は同等である場合)に、エンジンを循環される冷却水の流量を、求められた目標流量とする制御が実行される。したがって、エンジンを更に適度に冷却すると共に、エンジンの燃費を更に向上することができるのである。
また、本発明に係るエンジン制御装置は、エンジンを循環される冷却水の流量と、燃焼室壁面から冷却水への熱伝達率である第2熱伝達率とを対応付けて記憶する第2伝達率記憶手段を更に備え、前記目標流量算出手段が、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする前記第2熱伝達率を求め、求められた第2熱伝達率に対応する冷却水の流量を前記第2伝達率記憶手段から読み出すことによって目標流量を求めることが好ましい。
かかる構成を備えるエンジン制御装置によれば、エンジンを循環される冷却水の流量と、燃焼室壁面から冷却水への熱伝達率である第2熱伝達率とが対応付けて第2伝達率記憶手段に記憶されており、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする前記第2熱伝達率が求められ、求められた第2熱伝達率に対応する冷却水の流量を前記第2伝達率記憶手段から読み出すことによって目標流量が求められるため、簡素な構成で、目標流量を求めることができる。したがって、簡素な構成で、エンジンを適度に冷却すると共に、エンジンの燃費を向上することができる。
本発明に係るエンジン制御装置によれば、エンジンにおける燃焼室壁面の温度が推定され、推定された燃焼室壁面の温度が、予め設定された閾値温度以上であるか否かが判定される。そして、前記燃焼室壁面の温度が前記閾値温度以上であると判定された場合に、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする気流の状態が求められ、エンジンにおける燃焼室内の気流が、求められた気流の状態とするべく制御されるため、エンジンを適度に冷却すると共に、エンジンの燃費を向上することができる。
本発明に係るエンジン制御装置の一例を示す構成図である。 図1に示すスワールコントロールバルブの構成の一例を示す構成図である。 スワールと第1熱伝達率の関係の一例を示す説明図である。 図1に示すECUの機能構成の一例を示す機能構成図である。 スワール比と点火時期及び燃費との関係等の一例を示すグラフである。 冷却水流量と第2熱伝達率及び燃費との関係の一例を示すグラフである。 図4に示すECUの動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
−冷却装置−
図1は、本発明に係るエンジン制御装置100の一例を示す構成図である。本発明に係るエンジン制御装置100は、エンジン4が暖機運転状態である場合に、エンジン4への冷却水の循環を停止又は制限するウォータポンプ3を含む冷却装置を備えている。まず、エンジン制御装置100における冷却装置について図1を参照して説明する。図1に示すように、冷却装置における冷却水の循環経路には、ラジエータ1、サーモスタット2、ウォータポンプ3、エンジン4、及び、ヒータコア6が配設されている。
ラジエータ1は、冷却水と外気(走行風及び冷却ファンの駆動による送風)との間で熱交換を行い、外気に放熱することによって冷却水を冷却するものである。また、冷却水配管11を介して、サーモスタット2に接続され、冷却水配管47を介して、エンジン4の冷却水下流側に配設された水路42に接続されている。
サーモスタット2は、ラジエータ1とウォータポンプ3との間の水路を遮断又は導通するものであって、例えば、冷却水の温度の高低に応じて膨張、収縮するサーモワックスを駆動源として弁体(バルブ)を駆動することができる。具体的には、冷却水温度が比較的低い(例えば、80℃未満である)場合には、サーモスタット2は、バルブを閉状態とすることによってラジエータ1とウォータポンプ3との間の水路を遮断し、ラジエータ1に冷却水を流さない状態とする。一方、冷却水温度が比較的高い(例えば、80℃以上である)場合には、サーモスタット2は、バルブを開状態とすることによってラジエータ1とウォータポンプ3との間の水路を導通し、ラジエータ1に冷却水の一部を流すことでその冷却水が回収した熱をラジエータ1によって大気に放出する。
ウォータポンプ3は、冷却水の循環経路内において冷却水を循環させるものであって、後述するECU7(図4に示す流量制御実行部713)によってその駆動、停止、及び、吐出流量が制御される。ここで、ウォータポンプ3は、特許請求の範囲に記載の流量制御手段に相当する。具体的には、ウォータポンプは、例えば、電動ポンプ等からなり、本実施形態においては、エンジン4が暖機運転状態である場合には、ウォータポンプ3が停止され、エンジン4が暖機運転状態ではない場合には、ウォータポンプ3が駆動される。
本実施形態においては、流量制御手段がウォータポンプ3からなる場合について説明するが、流量制御手段がその他の装置(例えば、流量制御弁など)から構成されている形態でもよい。
エンジン4は、図3に示すように、シリンダブロック51内に、それぞれ、ピストン512が挿入され、燃焼室522を形成する複数の(例えば、4個の)シリンダボア511を備え、車両の駆動源として機能する。また、エンジン4は、燃焼室壁面を冷却するウォータジャケット41を備えている。更に、ウォータジャケット41の冷却水下流側には、水路42が形成されている。水路42には、冷却水の温度を検出する水温センサ43が配設されている。また、水路42の冷却水下流側(図1の右側)は、ラジエータ1に接続される冷却水配管47、及び、ヒータコア6に接続される冷却水配管48に分岐している。
水温センサ43は、ウォータジャケット41の下流側における冷却水の温度を検出するセンサであって、検出した温度信号は、後述するECU7(図4に示す温度推定部701)へ出力される。ここで、水温センサ43は、特許請求の範囲に記載の温度推定手段の一部に相当する。本実施形態では、水温センサ43が、ウォータジャケット41の冷却水下流側の水路42に配設されている場合について説明するが、水温センサ43が、ウォータジャケット41等に配設されている形態でもよい。
ヒータコア6は、ウォータジャケット41から排出された冷却水の熱を利用して、車室内を暖房するものであって、エアコンディショナの送風ダクトに臨んで配設されている。すなわち、車室内の暖房時には送風ダクト内を流れる空調風をヒータコア6に通過させて、温風として車室内に供給する一方、それ以外の場合(例えば、冷房時)には空調風がヒータコア6をバイパスするべく構成されている。ヒータコア6を通過した冷却水は、冷却水配管61を介して、サーモスタット2及びウォータポンプ3へ供給される。
上述のように、冷却水循環経路は、冷却水が回収した熱をラジエータ1によって大気に放出する第1系統と、冷却水が回収した熱をヒータコア6によって車室内の暖房に利用する第2系統とから構成されている。第1系統は、ウォータポンプ3から、ウォータジャケット41、水路42、冷却水配管47、ラジエータ1、冷却水配管11、及び、サーモスタット2を順次経由して、ウォータポンプ3に戻る循環経路である。第2系統は、ウォータポンプ3から、ウォータジャケット41、水路42、冷却水配管48、ヒータコア6、冷却水配管61、及び、サーモスタット2を順次経由して、ウォータポンプ3に戻る循環経路である。
−エンジン制御装置100の主要部−
次に、図1を参照して、本発明に係るエンジン制御装置100の主要部について順次説明する。エンジン制御装置100は、インテークマニホールド44、スロットルバルブ45、スワールコントロールバルブ46、及び、ECU(Electronic Control Unit)7を備えている。
インテークマニホールド44は、エンジン4のシリンダヘッドに形成された吸気ポート462,463(図2参照)において吸気通路を接続するものである。また、吸気通路においてインテークマニホールド44の吸気上流側には、スロットルバルブ45が設けられている。スロットルバルブ45は、ECU7から送信される制御信号によって開度が制御され、インテークマニホールド44に流入する吸気の流量を制御可能に構成されている。
スワールコントロールバルブ46は、複数の(例えば、4個の)シリンダボア511(図3参照)内の各燃焼室522に発生するスワールを制御可能に構成されたバルブであって、1軸上に複数の(ここでは、4個の)スワールポート461が配設されている。なお、「スワール」とは、吸気ポート462,463(図2参照)から燃焼室522(図3参照)に導入された新気によって、燃焼室522内で生成されるシリンダボア511(図3参照)に垂直な方向(横方向)の渦である。また、「タンブル」とは、燃焼室522内で生成されるシリンダボア511(図3参照)に平行な方向(縦方向)の渦である。
次に、図2を参照して、スワールコントロールバルブ46の構造について説明する。図2は、図1に示すスワールコントロールバルブ46の構成の一例を示す構成図であって、(a)は、スワールコントロールバルブ46の正面図であり、(b)は、開閉バルブ464の配設位置を示す透視平面図である。
図2(a)に示すように、複数の(例えば、4個の)スワールポート461は、それぞれ、ストレートポート462とヘリカルポート463を備えており、ストレートポート462には、開閉バルブ464が設けられている。各ストレートポート462の吸気上流側には、それぞれ、ストレートポート462から流入する吸気流量を増減する開閉バルブ464が配設されている。また、複数の(例えば、4個の)開閉バルブ464は、シャフト465によって接続されており、シャフト465を回動することによりって、ストレートポート462から流入する吸気流量が増減される。なお、シャフト465の一方側端部(ここでは、右側端部)には、モータ466が接続されており、モータ466によってシャフト465が回動駆動される。また、モータ466は、図1に示すECU7(具体的には、図4に示す気流制御実行部705)からの指示に基づいて、シャフト465を回動駆動するものである。
図2(b)に示すように、ヘリカルポート463に接続された吸気通路463aは、図3に示す燃焼室522内にスワールを発生するべくヘリカル状に形成されている。また、ストレートポート462に接続された吸気通路462aは、図3に示す燃焼室522内にスワールを助長するべくストレート状に形成されている。更に、ストレートポート462に接続された吸気通路462aには、ストレートポート462の吸気上流側に、シャフト465によって回動自在に支持された開閉バルブ464が配設されている。
本実施形態では、スワールコントロールバルブ46において、ストレートポート462に配設された開閉バルブ464の開度を、モータ466によって制御する場合について説明するが、開閉バルブがヘリカルポート463に配設されている形態でもよいし、開閉バルブがストレートポート462及びヘリカルポート463に配設されている形態でもよい。後者の場合には、制御可能なスワール比Rsの範囲を大きくすることが可能となる。
次いで、図3を参照して、スワール比Rsを制御することによる効果を説明する。図3は、スワールRsと熱伝達率Hcの関係の一例を示す説明図であって、(a)は、エンジン4の構造の一例を示す断面図であり、(b)は、スワール比Rsと熱伝達率Hcとの関係を示すグラフG1である。まず、図3(a)を参照して、エンジン4の構造について説明する。エンジン4は、例えば、4サイクルエンジンであって、シリンダブロック51及びシリンダヘッド52を備えている。また、エンジン4の内部には冷却水を循環させるためのウォータジャケット41が形成されている。
シリンダブロック51には、ピストン512が挿入されたシリンダボア511が形成されている。また、シリンダヘッド52の下面に形成された燃焼室壁521、シリンダボア511及びピストン512の上面に形成されたピストン頂面513によって燃焼室522が形成されている。すなわち、燃焼室522は、その上部を燃焼室壁521で、下部をピストン頂面513で、側面をシリンダボア511で囲われた空間である。そして、燃焼室壁521は、燃焼室522と、シリンダヘッド52に形成されたウォータジャケット41と、の隔壁となっている。
次に図3(b)を参照して、スワール比と熱伝達率Hcとの関係について説明する。図3(b)の横軸はスワール比Rsであって、縦軸は、熱伝達率Hcである。スワール比Rsは、例えば、次の(1)式で定義されるものであって、スワールの程度を示すものである。なお、スワール比Rsを、エンジン4の1サイクル当りのスワールの回転数として規定してもよい。
(スワール比Rs)=(スワール回転数)/(エンジン回転数) (1)
一方、熱伝達率Hcは、燃焼室522内の燃焼ガスから燃焼室壁521、シリンダボア511への熱伝達の程度を示すものである。図3(b)のグラフG1に示すように、スワール比Rsが大きい程、熱伝達率Hcが大きくなるため、燃焼室522内の燃焼ガスから燃焼室壁521、シリンダボア511へ伝達される熱量Qc(図3(a)参照)が大きくなる。したがって、スワール比Rsが大きい程、燃焼室壁521、シリンダボア511の温度が上昇することになる。すなわち、燃焼室壁521、シリンダボア511の温度が高すぎる場合には、スワール比Rsを低減することによって燃焼室壁521、シリンダボア511の温度を低下させることができるのである。
−ECU7−
次に、図4を参照して、ECU7の構成について説明する。図4は、図1に示すECU7における機能構成の構成の一例を示す機能構成図である。ここで、ECU7は、ウォータポンプ3、スワールコントロールバルブ46(モータ466)等を制御するものであって、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、バックアップRAMを備えている。
ROMには、各種制御プログラム、及び、各種制御プログラムを実行する際に参照されるテーブルデータ(又は、マップデータ)等が記憶されている。CPUは、ROMに記憶された各種制御プログラムを読み出して実行することによって種々の処理を行う。また、RAMは、CPUでの処理の結果、各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリである。バックアップRAMは、例えばエンジン4の停止時に、保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
ECU7には、水温センサ43などが接続されており、水温センサ43などからの検出信号がECU7に入力される。また、ECU7には、制御対象として、ウォータポンプ3、スワールコントロールバルブ46などが接続されている。
また、ECU7において、CPUは、ROMに記憶された制御プログラムを読み出して実行することによって、機能的に、温度推定部701、温度判定部702、第1伝達率記憶部703、目標気流算出部704、気流制御実行部705、第1燃費記憶部706、第1燃費算出部707、第2伝達率記憶部708、目標流量算出部709、第2燃費記憶部710、第2燃費算出部711、禁止部712、及び、流量制御実行部713として機能する。
温度推定部701は、エンジン4における燃焼室壁面の温度Tcを推定する機能部である。本発明において、「燃焼室壁面」とは、図3(a)に示す、燃焼室壁521及びシリンダボア511の壁面を意味している。また、温度推定部701は、特許請求の範囲に記載の温度推定手段の一部に相当する。具体的には、温度推定部701は、水温センサ43によって検出された冷却水の温度Twに基づいて、エンジン4における燃焼室壁面の温度Tcを推定する。
更に具体的には、温度推定部701は、次の(2)式に基づいて、エンジン4における燃焼室壁面の温度Tcを推定する。
Cc×ΔTc=Hc×(Tg−Tc)−Hw×(Tc−Tw) (2)
ここで、Ccは燃焼室壁521及びシリンダボア511の熱容量、ΔTcは燃焼室壁521及びシリンダボア511の温度Tcの変化量、Hcは、燃焼ガスから燃焼室壁521及びシリンダボア511への熱伝達率(以下、「燃焼ガス側熱伝達率」ともいう。本発明に係る第1熱伝達率に相当する。)、Tgは燃焼ガスの温度、Tcは燃焼室壁521及びシリンダボア511の温度、Hwは燃焼室壁521及びシリンダボア511から冷却水への熱伝達率(以下、「冷却水側熱伝達率」ともいう。本発明に係る第2熱伝達率に相当する。)、Twは冷却水の温度である。
また、燃焼室壁521及びシリンダボア511の熱容量Cc、燃焼ガス側熱伝達率Hc、及び冷却水側熱伝達率Hwはそれぞれ実験等により求められる値である。更に、冷却水側熱伝達率Hwは、図6等を参照して後述するように冷却水流量Fwに基づいて求められるものである。燃焼ガス温度Tgは、ここでは、簡略化のため、例えば、200℃で一定としている。燃焼室壁521及びシリンダボア511の熱容量Ccは、エンジン4の熱容量としてもよい。
温度推定部701によって行われる、エンジン4における燃焼室壁面の温度Tcの詳細な算出方法については、本願出願人に係る特開2006−342680号公報、特許第2666366号公報等に記載されているため、ここでは、便宜上その記載を省略する。
なお、本実施形態においては、温度推定部701は、燃焼室内のスワール比Rs及びエンジン4を循環される冷却水の流量Fwに基づいて、それぞれ、後述する第1伝達率記憶部703及び第2伝達率記憶部708を参酌して、第1熱伝達率Hc及び第2熱伝達率Hwを求め、上記(2)式を用いてエンジン4における燃焼室壁面の温度Tcを推定するものである。
温度判定部702は、温度推定部701によって推定された燃焼室壁面の温度Tcが、予め設定された閾値温度Tcth(例えば、100℃)以上であるか否かを判定する機能部である。ここで、温度判定部702は、特許請求の範囲に記載の温度判定手段に相当する。
第1伝達率記憶部703は、エンジン4における燃焼室内のスワール比Rsと、燃焼室522内の燃焼ガスから燃焼室壁面への熱伝達率である第1熱伝達率(燃焼ガス側熱伝達率)Hcとを対応付けて、ROM等の不揮発性のメモリにルックアップテーブル(又は、マップ)等として記憶する機能部である。ここで、第1伝達率記憶部703は、特許請求の範囲に記載の第1伝達率記憶手段に相当する。また、第1伝達率記憶部703に記憶されるスワール比Rsと、第1熱伝達率Hcとの関係は、実験等によって求められるものであって、例えば、図3(b)のグラフG1に示す通りである。すなわち、スワール比Rsが大きい程、熱伝達率Hcが大きくなる。
目標気流算出部704は、温度判定部702によって燃焼室壁面の温度Tcが閾値温度Tcth以上であると判定された場合に、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とする気流の状態を求める機能部である。ここで、目標気流算出部704は、特許請求の範囲に記載の目標気流算出手段に相当する。
具体的には、目標気流算出部704は、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とするスワール比Rsである目標スワール比Rs0を求める。更に具体的には、目標気流算出部704は、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とする第1熱伝達率Hc0を求め、求められた熱伝達率Hc0に対応するスワール比Rsを第1伝達率記憶部703から読み出すことによって目標スワール比Rs0を求める。
このようにして、エンジン4における燃焼室522内のスワール比Rsと、燃焼室522内の燃焼ガスから燃焼室壁面への熱伝達率である第1熱伝達率Hcとが対応付けて第1伝達率記憶部703に記憶されており、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とする第1熱伝達率Hcが求められ、求められた第1熱伝達率Hcに対応するスワール比Rsを第1伝達率記憶部703から読み出すことによって目標スワール比Rs0が求められるため、更に簡素な構成で、目標スワール比Rs0を求めることができる。したがって、更に簡素な構成で、エンジン4を適度に冷却すると共に、エンジン4の燃費を向上することができる。
本実施形態では、エンジン4における燃焼室内のスワール比Rsと、燃焼室522内の燃焼ガスから燃焼室壁面への熱伝達率である第1熱伝達率(燃焼ガス側熱伝達率)Hcとを対応付けて第1伝達率記憶部703に記憶する場合について説明したが、スワール比Rsと第1熱伝達率Hcとの関係をマップとして(又は、関係式として)記憶している形態でもよい。
気流制御実行部705は、エンジン4における燃焼室522内の気流を、目標気流算出部704によって求められた気流の状態とする機能部である。ここで、気流制御実行部705は、特許請求の範囲に記載の気流制御実行手段に相当する。具体的には、気流制御実行部705は、スワールコントロールバルブ46(モータ466)を介して、エンジン4における燃焼室522内のスワール比Rsを、目標気流算出部704によって求められた目標スワール比Rs0とする。
このようにして、エンジン4における燃焼室壁面の温度Tcが推定され、推定された燃焼室壁面の温度Tcが、予め設定された閾値温度Tcth以上であるか否かが判定される。そして、燃焼室壁面の温度Tcが閾値温度Tcth以上であると判定された場合に、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とする気流の状態(ここでは、目標スワール比Rs0)が求められ、エンジン4における燃焼室内の気流が、求められた気流の状態(ここでは、目標スワール比Rs0)とするべく制御されるため、エンジン4を適度に冷却すると共に、エンジン4の燃費を向上することが可能となる。
すなわち、例えば、エンジン4が暖機運転状態である場合に、エンジン4への冷却水の循環を停止する場合には、時間の経過に伴って燃焼室壁面の温度Tcが上昇し、推定された燃焼室壁面の温度Tcが閾値温度Tcth以上となる。この場合に、冷却水の循環を開始すると、ウォータポンプ3の極低流量域での流量制御精度が充分ではない場合には、エンジン4を過度に冷却することになり、エンジン4の燃費FEが低下する虞がある。また、ウォータポンプ3の極低流量域での流量制御精度が充分である場合であっても、ウォータジャケット41内における冷却水の流量分布を制御することができないこと等に起因して燃焼室壁面の温度Tcを所望する温度(例えば、閾値温度Tcth)に制御することが困難な場合がある。このような場合には、エンジン4を適度に冷却することが困難となり、エンジン4を過度に冷却すると、エンジン4の燃費FEが低下することになり、エンジン4の冷却が不足すると、ピストン打音が発生する虞がある。
これに対して、本発明に係るエンジン制御装置100によれば、エンジン4における燃焼室内の気流が、求められた気流の状態(ここでは、目標スワール比Rs0)とするべく制御されるため、上記冷却水による冷却における課題(ウォータポンプ3の極低流量域での流量制御精度の課題、及び、ウォータジャケット41内における冷却水の流量分布の課題)は発生しないので、エンジン4を適度に冷却すると共に、エンジン4の燃費FEを向上することが可能となる。
本実施形態では、スワール比Rsを制御する場合について説明するが、スワール比Rs及びタンブル比の少なくとも一方を制御する形態であればよい。すなわち、スワール比Rs及びタンブル比を制御する形態でもよいし、スワール比Rs又はタンブル比を制御する形態でもよい。これらの場合には、エンジン4における燃焼室522内の混合気の気流の状態として、スワール比Rs及びタンブル比の少なくとも一方が制御されるため、エンジン4を適度に冷却すると共に、エンジン4の燃費FEを向上することができる。
すなわち、スワール比Rs及びタンブル比の少なくとも一方を減少すると、燃焼室内の燃焼ガスと燃焼室壁面との間の熱伝達率Hcが減少し、燃焼ガスから燃焼室壁面へ伝達される熱量Qcが減少するため、燃焼室壁面の温度Tcを低下させることができるので、エンジン4を適度に冷却すると共に、エンジン4の燃費FEを向上することができるのである。
また、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とするスワール比Rsである目標スワール比Rs0が求められ、エンジン4における燃焼室内のスワール比Rsを、求められた目標スワール比Rs0とするべく、エンジン4の吸気ポートに配設されたスワールコントロールバルブ46の開度が制御されるため、簡素な構成で、エンジン4を適度に冷却すると共に、エンジン4の燃費FEを向上することができる。
第1燃費記憶部706は、エンジン4における燃焼室522内のスワール比Rsと、本発明に係るエンジン制御装置100が搭載された車両の燃費FEとを対応付けて、ROM等の不揮発性のメモリにルックアップテーブル(又は、マップ)等として記憶する機能部である。ここで、第1燃費記憶部706は、特許請求の範囲に記載の第1燃費算出手段の一部に相当する。
ここで、図5を参照して、スワール比Rsと燃費FEとの関係について説明する。図5は、スワール比Rsと点火時期及び燃費FEとの関係等の一例を示すグラフである。図5(a)は、スワール比Rsと点火時期との関係を示すグラフG2である。横軸は、スワール比Rsであって、縦軸は点火時期θである。グラフG2に示すように、スワール比Rsが大きい程、燃焼室522内における燃焼ガスの燃焼性が向上するため、点火時期θを進角する(早める)ことができる。
図5(a)は、点火時期θと燃費FEの関係を示すグラフG3であって、横軸は、点火時期θであって、縦軸は燃費FEである。一般的に用いられる点火時期θは、点火時期θ0以上の領域(図の破線の右側の領域)であるから、グラフG3に示すように、点火時期θを進角側に設定する(早める)程、燃費FEを向上することができる。一方、図3(b)に示すように、スワール比Rsが大きい程、燃焼室522内の燃焼ガスから燃焼室壁面への第1熱伝達率(燃焼ガス側熱伝達率)Hcが大きくなるため、燃焼ガスの燃焼によるエネルギのうち、動力に変換されずに熱として消費されるエネルギが増大することになる。
したがって、スワール比Rsを横軸とし、燃費FEを縦軸として、スワール比Rsと燃費FEの関係を示すグラフG4は、図5(c)に示すように、上に凸のグラフとなる。すなわち、スワール比Rsがスワール比Rs1において、燃費FEが最大値となり、スワール比Rs1以下の領域では、スワール比Rsが増大する程、燃費FEが向上し、スワール比Rs1以上の領域では、スワール比Rsが増大する程、燃費FEが悪化することになる。
第1燃費記憶部706は、例えば、図5(c)に示すスワール比Rsと燃費FEとを対応付けて、ROM等の不揮発性のメモリにルックアップテーブル(又は、マップ)等として、記憶する機能部である。本実施形態では、エンジン4における燃焼室内のスワール比Rsと、燃費FEとを対応付けて第1燃費記憶部706に記憶する場合について説明したが、スワール比Rsと燃費FEとの関係をマップとして(又は、関係式として)記憶している形態でもよい。
再び、図4に戻って、ECU7の機能部について説明する。第1燃費算出部707は、目標気流算出部704によって求められた気流の状態(ここでは、目標スワール比Rs0)とする場合の燃費の低下量である第1低下量ΔF1を求める機能部である。ここで、第1燃費算出部707は、特許請求の範囲に記載の第1燃費算出手段の一部に相当する。具体的には、第1燃費算出部707は、目標気流算出部704によって求められた目標スワール比Rs0とする場合の燃費の低下量である第1低下量ΔF1を求める。
更に具体的には、第1燃費算出部707は、現在のスワール比Rs及び目標スワール比Rs0にそれぞれ対応する燃費FEを、第1燃費記憶部706から読み出し、スワール比Rsを目標スワール比Rs0に変更する場合の燃費FEの低下量である第1低下量ΔF1を求めるものである。
このようにして、現在のスワール比Rs及び目標スワール比Rs0にそれぞれ対応する燃費FEを、第1燃費記憶部706から読み出し、スワール比Rsを目標スワール比Rs0に変更する場合の燃費FEの低下量である第1低下量ΔF1が求められるため、第1低下量ΔF1を簡素な構成で求めることができる。
第2伝達率記憶部708は、エンジン4を循環される冷却水の流量Fwと、ウォータジャケット41等における燃焼室壁面から冷却水への熱伝達率である第2熱伝達率Hwとを対応付けて、ROM等の不揮発性のメモリにルックアップテーブル(又は、マップ)等として記憶する機能部である。ここで、第2伝達率記憶部708は、特許請求の範囲に記載の第2伝達率記憶手段に相当する。また、第2伝達率記憶部708に記憶される冷却水の流量Fwと、第2熱伝達率Hwとの関係は、実験等によって求められるものであって、例えば、後述する図6(a)のグラフG5に示す通りである。すなわち、エンジン4を循環される冷却水の流量Fwが大きい程、第2熱伝達率Hwが大きくなる。
本実施形態では、エンジン4を循環される冷却水の流量Fwと、ウォータジャケット41等における燃焼室壁面から冷却水への熱伝達率である第2熱伝達率Hwとを対応付けて第2伝達率記憶部708に記憶する場合について説明したが、冷却水の流量Fwと第2熱伝達率Hwとの関係をマップとして(又は、関係式として)記憶している形態でもよい。
目標流量算出部709は、温度判定部702によって燃焼室壁面の温度Tcが閾値温度Tcth以上であると判定された場合に、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とする冷却水の流量Fwである目標流量Fw0を求める機能部である。ここで、目標流量算出部709は、特許請求の範囲に記載の目標流量算出手段に相当する。具体的には、目標流量算出部709は、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とする第2熱伝達率Hw0を求め、求められた第2熱伝達率Hw0に対応する冷却水の流量Fwを第2伝達率記憶部708から読み出すことによって目標流量Fw0を求めるものである。
このようにして、エンジン4を循環される冷却水の流量Fwと、燃焼室壁面から冷却水への熱伝達率である第2熱伝達率Hwとが対応付けて第2伝達率記憶部708に記憶されており、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とする第2熱伝達率Hwが求められ、求められた第2熱伝達率Hwに対応する冷却水の流量Fwを第2伝達率記憶部708から読み出すことによって目標流量Fw0が求められるため、簡素な構成で、目標流量Fw0を求めることができる。したがって、簡素な構成で、エンジン4を適度に冷却すると共に、エンジンの燃費FEを向上することができる。
第2燃費記憶部710は、エンジン4を循環される冷却水の流量Fwと、本発明に係るエンジン制御装置100が搭載された車両の燃費FEとを対応付けて、ROM等の不揮発性のメモリにルックアップテーブル(又は、マップ)等として記憶する機能部である。なお、第2燃費記憶部710は、特許請求の範囲に記載の第2燃費算出手段の一部に相当する。本実施形態では、エンジン4を循環される冷却水の流量Fwと、燃費FEとを対応付けて第2燃費記憶部710に記憶する場合について説明したが、冷却水の流量Fwと燃費FEとの関係をマップとして(又は、関係式として)記憶している形態でもよい。
ここで、図6を参照して、冷却水の流量Fwと燃費FEとの関係について説明する。図6は、冷却水流量Fwと熱伝達率Hw及び燃費FEとの関係の一例を示すグラフである。図6(a)は、冷却水の流量Fwと第2熱伝達率Hwとの関係の一例を示すグラフG5である。横軸は、エンジン4を循環される冷却水の流量Fwであって、縦軸は燃焼室壁面から冷却水への熱伝達率である第2熱伝達率Hwである。グラフG5に示すように、冷却水の流量Fwが大きい程、燃焼室壁面から冷却水への熱伝達率である第2熱伝達率Hwが大きくなる。
図6(b)は、冷却水の流量Fwとエンジン制御装置100が搭載された車両の燃費FEとの関係の一例示すグラフG6である。横軸は、エンジン4を循環される冷却水の流量Fwであって、縦軸はエンジン制御装置100が搭載された車両の燃費FEである。グラフG6に示すように、冷却水の流量Fwが大きい程、フリクションロスが増大するため、燃費FEが低下する。
再び、図4に戻って、ECU7の機能部について説明する。第2燃費算出部711は、エンジン4へ循環される冷却水の流量Fwを目標流量算出部709によって求められた目標流量Fw0とする場合の燃費FEの低下量である第2低下量ΔF2を求める機能部である。ここで、第2燃費算出部711は、特許請求の範囲に記載の第2燃費算出手段の一部に相当する。具体的には、第2燃費算出部711は、目標流量算出部709によって求められた目標流量Fw0とする場合の燃費の低下量である第2低下量ΔF2を求める。
更に具体的には、第2燃費算出部711は、現在の冷却水の流量Fw及び目標流量Fw0にそれぞれ対応する燃費FEを、第2燃費記憶部710から読み出し、冷却水の流量Fwを目標流量Fw0に変更する場合の燃費FEの低下量である第2低下量ΔF2を求めるものである。
このようにして、現在の冷却水の流量Fw及び目標流量Fw0にそれぞれ対応する燃費FEを、第2燃費記憶部710から読み出し、冷却水の流量Fwを目標流量Fw0に変更する場合の燃費FEの低下量である第2低下量ΔF2が求められるため、第2低下量ΔF2を簡素な構成で求めることができる。
禁止部712は、第2燃費算出部711によって求められた第2低下量ΔF2が、第1燃費算出部707によって求められた第1低下量ΔF1未満である場合に、気流制御実行部705の実行を禁止する機能部である。ここで、禁止部712は、特許請求の範囲に記載の禁止手段に相当する。第2低下量ΔF2が第1低下量ΔF1未満である場合とは、具体的には、目標気流算出部704によって算出された目標スワール比Rs0とするときの燃費FEの低下量(第1低下量ΔF1)が、目標流量算出部709によって算出された目標流量Fw0とするときの燃費FEの低下量(第2低下量ΔF2)以上である場合である。すなわち、冷却水の流量Fwを制御することによって燃焼室壁面の温度Tcを低下させるほうが、スワール比Rsを制御することによって燃焼室壁面の温度Tcを低下させるよりも燃費FEの低下が少ない場合である。
流量制御実行部713は、第2低下量ΔF2が第1低下量ΔF1未満である場合に、ウォータポンプ3を介して、エンジン4を循環される冷却水の流量Fwを、目標流量算出部709によって求められた目標流量Fw0とする機能部である。ここで、流量制御実行部713は、特許請求の範囲に記載の流量制御実行手段に相当する。具体的には、流量制御実行部713は、第2低下量ΔF2が第1低下量ΔF1未満である場合に、ウォータポンプ3に対して、目標流量算出部709によって求められた目標流量Fw0とする旨の指示信号を出力し、ウォータポンプ3は、流量制御実行部713からの指示信号にしたがってって、吐出流量を目標流量Fw0に変更する。
−ECU7の動作−
次に、図4に示すECU7の動作を説明する。図7は、図4に示すECU7の動作の一例を示すフローチャートである。まず、ステップS101において、温度推定部701によって水温センサ43で検出された冷却水の温度Twが取得される。次いで、ステップS103において、温度推定部701によって、ステップS101で取得された温度Twに基づいて、エンジン4における燃焼室壁面の温度Tcが推定される。
そして、ステップS105において、温度判定部702によって、ステップS103で推定された温度Tcが閾値温度Tcth以上であるか否かの判定が行われる。ステップS105でYESの場合には、処理がステップS107へ進められる。ステップS105でNOの場合には、処理がステップS101に戻され、ステップS101以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS107において、目標気流算出部704によって、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とするスワール比Rsである目標スワール比Rs0が求められる。そして、ステップS109において、第1燃費算出部707によって、ステップS107で求められた目標スワール比Rs0とする場合の燃費の低下量である第1低下量ΔF1が求められる。次に、ステップS111において、目標流量算出部709によって、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とする冷却水の流量Fwである目標流量Fw0が求められる。そして、ステップS113において、第2燃費算出部711によって、冷却水の流量FwをステップS111で求められた目標流量Fw0とする場合の燃費FEの低下量である第2低下量ΔF2が求められる。
次いで、ステップS115において、禁止部712によって、ステップS113で求められた第2低下量ΔF2が、ステップS109で求められた第1低下量ΔF1以上であるか否かの判定が行われる。ステップS115でYESの場合には、処理がステップS117に進められる。ステップS115でNOの場合には、処理がステップS119に進められる。ステップS117において、気流制御実行部705によって、スワールコントロールバルブ46(モータ466)を介して、エンジン4における燃焼室522内のスワール比Rsが、ステップS107で求められた目標スワール比Rs0とされる。そして、処理がステップS101に戻され、ステップS101以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS119において、禁止部712によって気流制御実行部705の実行が禁止されると共に、流量制御実行部713によって、エンジン4を循環される冷却水の流量Fwが、ステップS111で求められた目標流量Fw0とされる。そして、処理がステップS101に戻され、ステップS101以降の処理が繰り返し実行される。
このようにして、燃焼室壁面の温度Tcが閾値温度Tcth以上であると判定された場合に、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とする気流の状態(ここでは、目標スワール比Rs0)が求められ、求められた気流の状態(ここでは、目標スワール比Rs0)とする場合の燃費FEの低下量である第1低下量ΔF1が求められる。また、燃焼室壁面の温度Tcが閾値温度Tcth以上であると判定された場合に、燃焼室壁面の温度Tcを閾値温度Tcth未満とする冷却水の流量Fwである目標流量Fw0が求められ、エンジン4へ循環される冷却水の流量Fwを、求められた目標流量Fw0とする場合の燃費FEの低下量である第2低下量ΔF2が求められる。そして、第2低下量ΔF2が第1低下量ΔF1未満である場合に、エンジン4における燃焼室522内の気流を、求められた気流の状態(ここでは、目標スワール比Rs0)とする制御の実行が禁止されると共に、エンジン4を循環される冷却水の流量Fwを、求められた目標流量Fw0とする制御が実行されるため、エンジン4を更に適度に冷却すると共に、エンジン4の燃費FEを更に向上することができる。
すなわち、第2低下量ΔF2が第1低下量ΔF1以上である場合(すなわち、スワール比Rsを制御するほうが、冷却水の流量Fwを制御するより、燃費FEの低下量が小さい場合)には、エンジン4における燃焼室内のスワール比Rsを、求められた目標スワール比Rs0とする制御が実行される。一方、第2低下量ΔF2が第1低下量ΔF1未満である場合(すなわち、冷却水の流量Fwを制御するほうが、スワール比Rsを制御するときと比較して、燃費の低下量が小さい又は同等である場合)に、エンジン4を循環される冷却水の流量Fwを、求められた目標流量Fw0とする制御が実行される。したがって、エンジン4を更に適度に冷却すると共に、エンジンの燃費FEを更に向上することができるのである。
本実施形態では、スワール比Rs又は冷却水の流量Fwを制御する場合について説明するが、スワール比Rs及び冷却水の流量Fwを制御する形態でもよい。例えば、燃費FEが最小となるスワール比Rs及び冷却水の流量Fwの組み合わせを求め、求められたスワール比Rs及び冷却水の流量Fwの組み合わせとするべく、スワール比Rs及び冷却水の流量Fwを制御する形態でもよい。この場合には、エンジン4を更に適度に冷却すると共に、エンジンの燃費FEを更に向上することができるのである。
−他の実施形態−
本実施形態では、エンジン制御装置を構成する温度推定部701、温度判定部702、第1伝達率記憶部703、目標気流算出部704、気流制御実行部705、第1燃費記憶部706、第1燃費算出部707、第2伝達率記憶部708、目標流量算出部709、第2燃費記憶部710、第2燃費算出部711、禁止部712、及び、流量制御実行部713が全てECU7において機能部として実現されている場合について説明したが、温度推定部701、温度判定部702、第1伝達率記憶部703、目標気流算出部704、気流制御実行部705、第1燃費記憶部706、第1燃費算出部707、第2伝達率記憶部708、目標流量算出部709、第2燃費記憶部710、第2燃費算出部711、禁止部712、及び、流量制御実行部713の少なくとも1つが電子回路等のハードウェアで構成されている形態でもよい。
本発明は、エンジンが暖機運転状態である場合に、エンジンへの冷却水の循環を停止又は制限する冷却装置を備えたエンジン制御装置に利用することができる。
100 エンジン制御装置
3 ウォータポンプ(流量制御手段)
4 エンジン
41 ウォータジャケット
43 水温センサ(温度推定手段の一部)
44 インテークマニホールド
45 スロットルバルブ
46 スワールコントロールバルブ
461 スワールポート
462 ストレートポート
463 ヘリカルポート
464 開閉バルブ
465 シャフト
466 モータ
51 シリンダブロック
511 シリンダボア
512 ピストン
513 ピストン頂面
52 シリンダヘッド
521 燃焼室壁
522 燃焼室
7 ECU
701 温度推定部(温度推定手段の一部)
702 温度判定部(温度判定手段)
703 第1伝達率記憶部(第1伝達率記憶手段)
704 目標気流算出部(目標気流算出手段)
705 気流制御実行部(気流制御実行手段)
706 第1燃費記憶部(第1燃費算出手段の一部)
707 第1燃費算出部(第1燃費算出手段の一部)
708 第2伝達率記憶部(第2伝達率記憶手段)
709 目標流量算出部(目標流量算出手段)
710 第2燃費記憶部(第2燃費算出手段の一部)
711 第2燃費算出部(第2燃費算出手段の一部)
712 禁止部(禁止手段)
713 流量制御実行部(流量制御実行手段)

Claims (6)

  1. エンジンが暖機運転状態である場合に、エンジンへの冷却水の循環を停止又は制限する冷却装置を備えたエンジン制御装置であって、
    エンジンにおける燃焼室内の混合気の気流の状態を制御可能に構成された気流制御手段と、
    エンジンにおける燃焼室壁面の温度を推定する温度推定手段と、
    前記温度推定手段によって推定された燃焼室壁面の温度が、予め設定された閾値温度以上であるか否かを判定する温度判定手段と、
    前記温度判定手段によって前記燃焼室壁面の温度が前記閾値温度以上であると判定された場合に、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする気流の状態を求める目標気流算出手段と、
    前記気流制御手段を介して、エンジンにおける燃焼室内の気流を、前記目標気流算出手段によって求められた気流の状態とする気流制御実行手段と、を備えることを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 請求項1に記載のエンジン制御装置において、
    前記気流制御手段は、エンジンにおける燃焼室内の混合気の気流の状態として、スワール比及びタンブル比の少なくとも一方を制御することを特徴とするエンジン制御装置。
  3. 請求項2に記載のエンジン制御装置において、
    エンジンの吸気ポートに配設されたスワールコントロールバルブを更に備え、
    前記気流制御手段は、前記スワールコントロールバルブを介してスワール比を制御し、
    前記目標気流算出手段は、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とするスワール比である目標スワール比を求め、
    前記気流制御実行手段は、エンジンにおける燃焼室内のスワール比を、前記目標気流算出手段によって求められた目標スワール比とすることを特徴とするエンジン制御装置。
  4. 請求項3に記載のエンジン制御装置において、
    エンジンにおける燃焼室内のスワール比と、前記燃焼室内の燃焼ガスから燃焼室壁面への熱伝達率である第1熱伝達率とを対応付けて記憶する第1伝達率記憶手段を更に備え、
    前記目標気流算出手段は、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする前記第1熱伝達率を求め、求められた第1熱伝達率に対応するスワール比を前記第1伝達率記憶手段から読み出すことによって目標スワール比を求めることを特徴とするエンジン制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のエンジン制御装置において、
    エンジンを循環される冷却水の流量を制御可能に構成された流量制御手段と、
    前記目標気流算出手段によって求められた気流の状態とする場合の燃費の低下量である第1低下量を求める第1燃費算出手段と、
    前記温度判定手段によって前記燃焼室壁面の温度が前記閾値温度以上であると判定された場合に、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする冷却水の流量である目標流量を求める目標流量算出手段と、
    エンジンへ循環される冷却水の流量を前記目標流量算出手段よって求められた目標流量とする場合の燃費の低下量である第2低下量を求める第2燃費算出手段と、
    前記第2低下量が前記第1低下量未満である場合に、前記気流制御実行手段の実行を禁止する禁止手段と、
    前記第2低下量が前記第1低下量未満である場合に、前記流量制御手段を介して、エンジンを循環される冷却水の流量を、前記目標流量算出手段によって求められた目標流量とする流量制御実行手段と、を更に備えることを特徴とするエンジン制御装置。
  6. 請求項5に記載のエンジン制御装置において、
    エンジンを循環される冷却水の流量と、燃焼室壁面から冷却水への熱伝達率である第2熱伝達率とを対応付けて記憶する第2伝達率記憶手段を更に備え、
    前記目標流量算出手段は、前記燃焼室壁面の温度を前記閾値温度未満とする前記第2熱伝達率を求め、求められた第2熱伝達率に対応する冷却水の流量を前記第2伝達率記憶手段から読み出すことによって目標流量を求めることを特徴とするエンジン制御装置。
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