JP2012192650A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に少数ノズルのみで吐出する際に、吐出速度が大きく異なる場合がある。この場合、ドット位置ズレ補正を行っていても、なおドット位置がずれることがある。
【解決手段】ノズル列において所定のノズル数を用いてインクを吐出する第一の吐出手段と、ノズル列において前記所定のノズル数とは異なるノズル数を用いてインクを吐出する第二の吐出手段と、を有し、第一の吐出手段にて形成される補正用パターンに基づく第一補正値と、第二の吐出手段にて形成される補正用パターンに基づく第二補正値とは異なる。
【選択図】図9

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
代表的な液体吐出装置であるインクジェットプリンターは既によく知られている。このインクジェットプリンターは、ノズルから液体の一例としてのインクを吐出するインクジェット式の吐出ヘッドを備えており、媒体の一例としての印刷用紙にインクを吐出させることによって画像や文字等を記録する構成となっている。そして、このようなインクジェットプリンターの中には、前記吐出ヘッドに複数のノズル列が備えられ、各々のノズル列からインクを吐出して、カラー印刷を行うものがある。また、印刷速度を向上させるために、往路と復路とでそれぞれインクを吐出して印刷するいわゆる「双方向印刷」を行う機能を有するものがある。
ところで、このようなインクジェットプリンターにより画像や文字等を記録するために、インクを吐出して印刷用紙にドットを形成する際に、主走査方向のドット形成位置にズレが生ずる場合がある。当該ズレは、例えば、前記複数のノズル列のうち第一ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列から液体を吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレであり、また、前記双方向印刷の往路において形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、復路において形成されるドットの主走査方向のドット形成位置とのズレである。かかるドット形成位置のズレは、記録された画像や文字等の品質劣化の要因となるため、当該ズレを補正する必要がある。
このようなドット形成位置のズレを補正する方策として、濃度の異なる複数のサブパターンを備えた前記ズレを補正するための補正用パターンを、吐出ヘッドに設けられたノズルからインクを吐出して印刷用紙に形成し、濃度読取手段により各々のサブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−329381号公報
しかしながら、小型化されたプリンター内のスペースによる制約等によりインクカートリッジから供給されるインクの流路は、各ノズル列の中央付近に1つしか設けられていないこと等により、中央から供給されたインクをノズル列に備えられたすべてのノズルに同様に供給することは難しい。中央から供給されたインクをノズル列に備えられたすべてのノズルに同様に供給することの困難性に起因して、ノズル毎にインク吐出速度の僅かなズレが生じ得る。例えば、中央部のノズルから吐出されるインクの吐出速度は端部のノズルから吐出されるインクの吐出速度よりも小さい。また、全ノズルに対して吐出するノズル数によっても、インクの吐出速度は異なってくる。そのため、特定の少数ノズルのみ吐出させる場合は、ズレを補正しているのにもかかわらず、双方向印刷等の際にズレが発生する場合がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有し、濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、前記ノズル列において所定のノズル数を用いて液体を吐出する第一の吐出手段と、前記ノズル列において前記所定のノズル数とは異なるノズル数を用いて液体を吐出する第二の吐出手段と、を有し、前記第一の吐出手段にて形成される前記補正用パターンに基づく第一補正値と、前記第二の吐出手段にて形成される前記補正用パターンに基づく第二補正値とは異なることを特徴とする液体吐出装置。
本適用例によれば、それぞれの使用ノズル数における吐出手段において、対応する補正値を持つことができる。したがって、少数ノズルでの印字においても適した補正値を使用し、画質を劣化させることがなくなる。また、機体ごとに補正値を得ることが可能であるので、インク吐出速度が異なるヘッド特性のばらつきや機体の公差ばらつきによらず、機体ごとに適正な補正値を取得することができる。
[適用例2]前記ドットの形成時における前記第一補正値と前記第二補正値とを記憶する記憶部をさらに有し、前記吐出手段に応じて、前記記憶部に記憶された前記補正値を呼び出し決定することを特徴する上記液体吐出装置。
本適用例によれば、実際のドットの形成の際に使用される吐出手段に応じた補正値をデータとして記憶部より呼び出せばよく、適切な補正値が使用でき、ドットの形成結果にズレが生じることがない。
[適用例3]前記ドット形成位置のズレの補正値を自動調整する自動調整手段と、前記第一補正値と前記第二補正値との差異を修正値として記憶する記憶部と、をさらに有し、前記自動調整手段で得た補正値と、前記記憶部に記憶された前記修正値とに基づいて、前記吐出手段に応じた前記補正値を得ることを特徴とする上記液体吐出装置。
本適用例によれば、再調整において、すべての吐出手段に応じた補正値を再度求める必要がなく、少量インクの吐出のみで補正用パターンが形成可能であり、他の吐出手段に応じた補正値も修正値を用いて得ることが可能であり、インク消費の抑制、損紙の抑制が可能となる。
インクジェットプリンターを備えた印刷システムの概略構成図。 制御回路を中心とした液体吐出装置の一例としてのプリンターの構成を示すブロック図。 反射型光学センサーの一例を説明するための模式図。 吐出ヘッドの内部の概略構成を示す説明図。 ピエゾ素子とノズルとの構造を詳細に示す説明図。 吐出ヘッドにおけるノズルの配列を示す説明図。 ヘッド駆動回路内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図。 主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの概要を説明するための図。 補正用パターンを形成するノズルを説明するための図。 ノズル数と吐出速度Vmとの関係を示す図。 ノズル数と補正値との関係を示す図。 使用されると予想される吐出ノズル数に対応した補正値を示す図。
===プリンターの概要===
まず、プリンターの概要について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は、インクジェットプリンター22(以下、プリンターとも呼ぶ)を備えた印刷システムの概略構成図である。図2は、制御回路40を中心とした液体吐出装置の一例としてのプリンター22の構成を示すブロック図である。
プリンター22は、紙送りモーター23によって媒体の一例としての印刷用紙Pを送る副走査送り機構と、キャリッジモーター24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構による印刷用紙Pの送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向を主走査方向という。なお、キャリッジ31には、後述する補正用パターンの濃度読取手段をなす反射型光学センサー29が設けられている。
また、プリンター22は、キャリッジ31に搭載された吐出ヘッド60を駆動して液体の一例としてのインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、紙送りモーター23、キャリッジモーター24、吐出ヘッド60、反射型光学センサー29および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40は、コネクター56を介してコンピューター90に接続されている。このコンピューター90は、プリンター22のドライバーを搭載し、入力手段をなすキーボードや、マウス等の操作によるユーザーの指令を受け付け、また、プリンター22における種々の情報をディスプレイの画面表示によりユーザーに提示するユーザーインターフェイスをなしている。
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモーター23の回転をプラテン26と用紙搬送ローラー(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キャリッジ31を往復動させる主走査送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモーター24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリー38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサー39とを備えている。
図2に示すように、制御回路40は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタージェネレーター(CG)45とを備えた算術論理演算回路として構成されている。この制御回路40は、さらに、外部のモーター等とのインターフェイスを専用に行うI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され吐出ヘッド60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモーター23およびキャリッジモーター24を駆動するモーター駆動回路54と、前記反射型光学センサーを制御する制御回路53と、を備えている。I/F専用回路50は、パラレルインターフェイス回路を内蔵しており、コネクター56を介してコンピューター90から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
なお、印刷用紙Pをプリンター22へ供給するための給紙動作、印刷用紙Pをプリンター22から排出させるための排紙動作も上記紙送りモーター23を用いて行われる。
===反射型光学センサーの構成例===
次に、図3を参照しつつ反射型光学センサーの構成例について説明する。図3は、反射型光学センサー29の一例を説明するための模式図である。
反射型光学センサー29はキャリッジ31に取り付けられ、例えば発光ダイオードから構成される発光部29aと例えばフォトトランジスターから構成される受光部29bを有している。発光部29aから発した光、すなわち入射光は印刷用紙Pにより反射され、その反射光は受光部29bで受光され、電気信号に変換される。受光した反射光の強さに応じた受光センサーの出力値として、電気信号の大きさが測定される。したがって、反射型光学センサー29は、印刷用紙P上のパターンの濃度を読み取る濃度読取手段として機能する。
なお、上記においては、図に示されるように、発光部29aと受光部29bは、一体となって反射型光学センサー29という機器を構成することとしたが、発光機器と受光機器のように各々別個の機器を構成してもよい。
また、上記においては、受光した反射光の強さを得るために、反射光を電気信号に変換した後に電気信号の大きさを測定することとしたが、これに限定されるものではなく、受光した反射光の強さに応じた受光センサーの出力値を測定することができればよい。
===吐出ヘッドの構成===
次に、吐出ヘッドの構成について、図4、図5、及び図6をも参照しつつ説明する。図4は、吐出ヘッド60の内部の概略構成を示す説明図である。図5は、ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示す説明図である。図6は、吐出ヘッド60におけるノズルNzの配列を示す説明図である。
キャリッジ31(図1)には、ブラック色(K)インク用のカートリッジ71aと、ライトブラック色(LK)インク用のカートリッジ71bと、シアン色(C)インク用のカートリッジ71cと、ライトシアン色(LC)インク用のカートリッジ71dと、マゼンタ色(M)インク用のカートリッジ71eと、ライトマゼンタ色(LM)インク用のカートリッジ71fと、イエロー色(Y)インク用のカートリッジ71gとが搭載可能である。
キャリッジ31の下部には吐出ヘッド60が設けられており、当該吐出ヘッド60は計7個の各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gにより構成されている。キャリッジ31の底部には、これらの各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gにインクタンクからのインクを導く導入管67(図4参照)が設けられている。キャリッジ31にカートリッジ71a、71b、71c、71d、71e、71f、71gを上方から装着すると、各カートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入され、各カートリッジから各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gへのインクの供給が可能となる。
カートリッジ71a、71b、71c、71d、71e、71f、71gがキャリッジ31に装着されると、図4に示すようにカートリッジ内のインクが導入管67を介して吸い出され、キャリッジ31下部に設けられた各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gに導かれる。
キャリッジ31下部に設けられた各色別吐出ヘッド60a、60b、60c、60d、60e、60f、60gには、ノズルNz毎に、電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。そして、図5上図に示すように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギーの変換を行う素子である。本実施の形態では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図5下図に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク滴Ipがプラテン26に装着された印刷用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。
図6に示すように、吐出ヘッド60は、副走査方向に沿った一直線上にそれぞれ配列されたブラックノズル列、ライトブラックノズル列、シアンノズル列、ライトシアンノズル列、マゼンタノズル列、ライトマゼンタノズル列、イエローノズル列、と、を有している。各ノズル列は、それぞれ180個のノズル#1〜#180を備えており、ノズル#1〜#180は、副走査方向に沿って一定のノズルピッチk・Dで配置されている。ここで、Dは副走査方向のドットピッチであり、kは整数である。以下では、ノズルピッチk・Dを表す整数kを、単に「ノズルピッチk」と呼ぶ。図6の例では、ノズルピッチkは4ドットである。但し、ノズルピッチkは、任意の整数に設定することができる。
なお、吐出ヘッド60の副走査方向のヘッド長は約1インチである。
また、前述した反射型光学センサー29は、吐出ヘッド60と共に、キャリッジ31に取り付けられており、本実施の形態においては、図に示すように、反射型光学センサー29の副走査方向の位置は、前述したノズル#1の副走査方向の位置と一致している。
また、前述した主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向、すなわち、主走査方向は、ノズル列の方向に交差する。
以上説明したハードウェア構成を有するプリンター22は、紙送りモーター23により印刷用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ31をキャリッジモーター24により往復動させ、同時に吐出ヘッド60のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成して印刷用紙P上に多色の画像を形成する。
なお、ここでは、既に述べた通りピエゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンター22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒーターに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンターに適用することも可能である。そして、制御回路40の構成も、各吐出駆動素子に駆動信号を供給し、主走査の往路と復路において、インク滴の経時的な吐出順序を同一に保つように駆動信号を生成するものであれば、どのようなものでもよい。
===吐出ヘッドの駆動===
次に、吐出ヘッド60の駆動について、図7を参照しつつ説明する。図7は、ヘッド駆動回路52(図2)内に設けられた駆動信号発生部の構成を示すブロック図である。
図7において、駆動信号発生部は、複数のマスク回路204と、原駆動信号発生部206と、駆動信号補正部230とを備えている。マスク回路204は、吐出ヘッド61のノズルn1〜n180をそれぞれ駆動するための複数のピエゾ素子PEに対応して設けられている。なお、図7において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。原駆動信号発生部206は、ノズルn1〜n180に共通に用いられる原駆動信号ODRVを生成する。この原駆動信号ODRVは、一画素分の主走査期間内に、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。駆動信号補正部230は、マスク回路204が整形した駆動信号波形のタイミングを前後にずらし、補正を行う。この駆動信号波形のタイミングの補正によって、主走査方向のドット形成位置のズレが補正される。
なお、本実施の形態において、図7に示したヘッド駆動回路52(図2)内に設けられた駆動信号発生部は、ノズル列毎に設けられている。
===主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターン===
次に、図8を参照しつつ、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの概要について説明する。図8は、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの概要を説明するための図である。
本実施の形態においては、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンの一例として、前述した複数のノズル列のうち第一ノズル列(ここでは、当該ノズル列をブラックノズル列とする)からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレを補正(本実施の形態において、当該補正をUni−D調整とも呼ぶ)するための補正用パターンと、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、復路において前記ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置とのズレを補正(本実施の形態において、当該補正をBi−D調整とも呼ぶ)するための補正用パターンについて説明する。
<<<Uni−D調整用パターン>>>
Uni−D調整用パターンは、図8上図に示すように、例えば11個のサブパターンP1〜P11を有している。各サブパターンP1〜P11は、吐出ヘッド60を主走査方向に移動させて、その間に第一ノズル列(例えば、ブラックノズル列のノズル)と当該第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列によって印刷用紙P上にドットを形成させて印刷したものである。
第一ノズル列については、印刷用紙P上に同一間隔(=1/180 インチ)にて、インク滴を吐出する。一方、第二ノズル列については、同様に同一間隔(=1/180 インチ)にて、インク滴を吐出するが、サブパターンP1〜P11毎に、吐出タイミングを変化させ、主走査方向にその変化量が順次変化するように並べて印刷する。すなわち、第一ノズル列からインクを吐出するタイミングと第二ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差はサブパターンP1〜P11毎に異なっている。
第二ノズル列についての吐出タイミングの変化量は、補正値を選択するために仮に設定した単位量ずつ、第一ノズル列により形成されるドットと第二ノズル列により形成されるドットとのズレ量が変化するように設定される。ここでは、当該単位量を、主走査方向の理想ドット間距離(=1/180 インチ)を、例えば8等分に分割した距離、即ち、(1/180 インチ)÷8=1/1440 インチとし、前記単位量ずつ、ずれるように、第二ノズル列についての吐出タイミングをずらしてサブパターンP1〜P11を形成している。すなわち、サブパターンP1〜P11は、前記第一ノズル列からインクを吐出するタイミングと前記第二ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成されている。
例えば、サブパターンP1とサブパターンP2についてみれば、サブパターンP1における、第一ノズル列についての吐出タイミングと第二ノズル列についての吐出タイミングとのズレをΔP1とし、サブパターンP2における、第一ノズル列についての吐出タイミングと第二ノズル列についての吐出タイミングとのズレをΔP2とした場合、|ΔP1−ΔP2|=1/1440 インチ分、となっている。
このようにして形成されたサブパターンP1〜P11において、第一ノズル列により印刷用紙P上に形成されたドットと、第二ノズル列により印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが大きいほど、サブパターンの濃度は薄くなり、第一ノズル列により印刷用紙P上に形成されたドットと、第二ノズル列により印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが小さいほど、サブパターン濃度は濃くなる。すなわち、Uni−D調整用パターンは濃度の異なる複数のサブパターンを有することとなる。図8下図は、各サブパターンの濃さを●印にて示し、●印のデータに基づいて補間して曲線で示したものであるが、図8上図に示した補正用パターンにおいては、サブパターンP6において最も前記濃度が薄く、サブパターンP2及びサブパターンP10において最も前記濃度が濃くなる。
<<<Bi−D調整用パターン>>>
Bi−D調整用パターンは、図8上図に示すように、例えば11個のサブパターンP1〜P11を有している。各サブパターンP1〜P11は、吐出ヘッド60を主走査方向に往復させて、その間に特定列のノズル(例えば、ブラックノズル列のノズル)によって印刷用紙P上にドットを形成させて印刷したものである。
往路においては、印刷用紙P上に同一間隔(=1/180 インチ)にて、インク滴を吐出する。一方、復路においては、同様に同一間隔(=1/180 インチ)にて、インク滴を吐出するが、サブパターンP1〜P11毎に、吐出タイミングを変化させ、主走査方向にその変化量が順次変化するように並べて印刷する。すなわち、往路においてノズル列からインクを吐出するタイミングと復路において前記ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差はサブパターンP1〜P11毎に異なっている。
復路における吐出タイミングの変化量は、補正値を選択するために仮に設定した単位量ずつ、往路のドットと復路のドットとのズレ量が変化するように設定される。ここでは、当該単位量を、主走査方向の理想ドット間距離(=1/180インチ)を、例えば8等分に分割した距離、すなわち、(1/180 インチ)÷8=1/1440 インチとし、前記単位量ずつ、ずれるように、復路の吐出タイミングをずらしてサブパターンP1〜P11を形成している。すなわち、サブパターンP1〜P11は、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出するタイミングと復路において前記ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差を前記補正値に応じてサブパターン毎に変化させて形成されている。
例えば、サブパターンP1とサブパターンP2についてみれば、サブパターンP1における、往路の吐出タイミングと復路の吐出タイミングとのズレをΔP1とし、サブパターンP2における、往路の吐出タイミングと復路の吐出タイミングとのズレをΔP2とした場合、|ΔP1−ΔP2|=1/1440 インチ分、となっている。
このようにして形成されたサブパターンP1〜P11において、往路にて印刷用紙P上に形成されたドットと、復路にて印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが大きいほど、サブパターンの濃度は薄くなり、往路にて印刷用紙P上に形成されたドットと、復路にて印刷用紙P上に形成されたドットとのの重なりが小さいほど、サブパターンの濃度は濃くなる。すなわち、Bi−D調整用パターンは濃度の異なる複数のサブパターンを有することとなる。図8下図は、各サブパターンの濃さを●印にて示し、●印のデータに基づいて補間して曲線で示したものであるが、図8上図に示した補正用パターンにおいては、サブパターンP6において最も前記濃度が薄く、サブパターンP2及びサブパターンP10において最も前記濃度が濃くなる。
<<<補正用パターンを利用した主走査方向のドット形成位置のズレ補正方法について>>>
本実施の形態においては、図8上図に示した各サブパターンの濃度を反射型光学センサー29によって読み取って電気信号に変換し、濃度情報としての前記電気信号に基づいて、最も濃度の薄いサブパターンが、制御回路40によって抽出される。前述したとおり、第一ノズル列により(又は、往路にて)印刷用紙P上に形成されたドットと、第二ノズル列により(又は、復路にて)印刷用紙P上に形成されたドットとの重なりが大きいほど、サブパターンの濃度は薄くなるから、最も濃度の薄いサブパターンに対応した補正値が所望の補正値ということになる。したがって、最も濃度の薄いサブパターンに対応した補正値が、主走査方向のドット形成位置のズレを補正するための補正値として取得される。そして、後に実行される印刷の際には、当該補正値が前述した駆動信号補正部230に入力され、前記ズレが補正される。換言すれば、後に実行される印刷手順において、補正用パターン形成手順で最も濃度の薄いサブパターンを形成した際の第二ノズル列についての(又は、復路における)インク吐出タイミングで、第二ノズル列からの(又は、復路での)インク吐出が行われる。
なお、複数の補正用パターンが、後述するように、サブノズル列毎に形成される場合には、補正用パターン毎にサブパターンの濃度が読み取られ、読み取られた濃度情報に基づいて、複数の補正用パターンの各々に対してズレ補正のための補正値が取得される。そして、後に実行される印刷の際には、これらの補正値の平均値が前述した駆動信号補正部230に入力され、前記ズレが補正される。
===補正用パターン形成のために使用するノズルについて===
次に、前述した補正用パターンを形成する際に使用するノズルについて説明する。
本実施の形態においては、前述したノズル列を構成するノズルのうち一部のノズルからインクを吐出して印刷用紙Pに補正用パターンを形成する。
このようにすることにより、ドット形成位置のズレを適正に補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる。
すなわち、発明が解決しようとする課題の項で説明したとおり、中央から供給されたインクをノズル列に備えられたすべてのノズルに同様に供給することの困難性に起因して、ノズル毎にインク吐出速度の僅かなズレが生じ得る。このようなノズル毎にインク吐出速度のズレが生じるノズル列、の総てのノズルからインクを吐出して前記補正用パターンを形成した場合には、一つのサブパターン内の濃度がノズル列方向で大きく異なってしまう虞がある。そして、濃度読取手段たる反射型光学センサー29により複数のサブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正する際には、サブパターン内のノズル列方向のどの部分の濃度を読み取るかによって、得られるズレ補正のための補正値が異なってしまう可能性がある。
そこで、上述したように、ノズル列を構成するノズルのうち一部のノズルからインクを吐出して印刷用紙Pに補正用パターンを形成する。
このようにすれば、一つのサブパターン内の濃度がノズル列方向で大きく異なるという前述した不利益を回避することができる。そして、反射型光学センサー29により複数のサブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正する際には、サブパターン内のノズル列方向のどの部分の濃度を読み取っても、適正な補正値が得られるようになる。したがって、適正なズレ補正の実施を担保することが可能となる。
次に、ノズル列を構成するノズルのうち一部のノズルからインクを吐出して印刷用紙Pに補正用パターンを形成する例として、二つの実施の形態を示す。
<<<第一の実施の形態>>>
先ず、第一の実施の形態について、図9を用いて説明する。図9は、補正用パターンを形成するノズルを説明するための図である。図9に示すように、本実施の形態においては、ノズル列を構成するノズルのうちノズル列の中央部に位置するノズルから、インクを吐出するノズル数を異なるノズル数に変えて、複数の補正用パターンを形成する。
具体的には、図9上図では、ノズル列の中央部に位置するノズル(#80〜#100)からインクを吐出して補正用パターンを形成する。図9中図では、インクを吐出するノズル数を図9上図よりもさらに増やしたノズル(#70〜#110)からインクを吐出して補正用パターンを形成する。また、図9下図では、インクを吐出するノズル数を図9中図よりもさらに増やしたノズル(#40〜#140)からインクを吐出して補正用パターンを形成する。このように、インクを吐出するノズル数を変えて、ここでは3つの補正用パターンを形成する。
なお、図9において、ノズル列は、図を解りやすくするために、一つしか示されていないが、Uni−D調整やBi−D調整を万全にするためには、ノズル列毎に複数の補正用パターンを形成する必要がある。
また、ノズル列の中央部に位置するノズルからインク吐出して補正用パターンを形成することにより、補正用パターンのサブパターンは、図9に表されるように、ドットが主走査方向及び副走査方向に配列されて構成されることとなる。
また、本実施の形態においては、補正用パターンを形成する際に、副走査方向のドット解像度を180dpiとする。なお、ドット解像度は、これに限定されるものではなく、例えば、360dpiでもよいし、720dpiでもよい。このようにドット解像度を増加させた場合には、副走査方向のヘッド長が約1インチであり、ノズル列を構成するノズル数は180ドットであるから、一つの補正用パターンを形成し始めてから形成し終えるまでに、紙送りを行う手順を挿む必要がある。逆に、ドット解像度が180dpiであるときには、その必要はない。
このように、ノズル列を構成するノズルのうちノズル列の中央部に位置するノズルからインクを吐出するノズル数を変えて、複数の補正用パターンを形成することにより、以下に示すメリットが生ずる。
当該メリットについて、図10および図11を参照して説明する。図10は、インクを吐出するノズル数と吐出速度Vmとの関係を示す図である。図11は、インクを吐出するノズル数と補正値との関係を示す図である。前述したように、小型化されたプリンター内のスペースによる制約等によりインクカートリッジから供給されるインクの流路は、各ノズル列の中央付近に1つ設けられている。このことによって、図10に示すように、吐出するノズル数によっては、インクの吐出速度Vmが変わるため、インクの着弾位置に差が生じる。すなわち、図10に示すように特に少数ノズルのみで吐出する場合、インクの吐出速度Vmが遅くなる。したがって、図11に示すように、少数ノズルのみで吐出する場合においては、Uni−D調整やBi−D調整後の補正値は大きくなる。すなわち、吐出ノズル数を変えた補正用パターンによる補正値を用いることで、実印字の際により適正な補正が可能となる。
なお、図9において各ノズル数を用いてインクを吐出して補正用パターンを形成する手段のそれぞれの相互の関係を、第一の吐出手段および第二の吐出手段として表すことができる。また、各補正用パターンに基づく補正値のそれぞれの相互の関係を、第一補正値および第二補正値として表すことができる。
<<<第二の実施の形態>>>
次に、第二の実施の形態について、図12を用いて説明する。図12は、実印字で使用されると予想される吐出ノズル数に対応した補正値を示す図である。本実施の形態においては、実印字で使用されると予想される吐出ノズル数に対応した少なくとも2つ以上の補正用パターンを形成し、各吐出ノズル数に対応した補正値をそれぞれ記憶する。図12では、前述の図11に示したノズル数と補正値との関係を示す図において、3つの吐出ノズル数N1、N2、N3に対応した補正値1、2、3が示されている。これらの補正値1、2、3を記憶部としての不揮発性メモリー(図示せず)に記憶する。
このように、吐出ノズル数に対応した複数の補正値をあらかじめ記憶させておくことで、以下に示すメリットが生ずる。
すなわち、前述したとおり、中央から供給されたインクをノズル列に備えられたすべてのノズルに同様に供給することの困難性に起因して、吐出ノズル数に応じてインク吐出速度の僅かなズレが生じ得る。したがって、あらかじめ実印字で用いられると予想される吐出ノズル数に対して、少なくとも2つ以上の複数の補正値を記憶部に格納しておくことで、印刷時に最適な補正値を適用することが可能となる。
<<<第三の実施の形態>>>
次に、第三の実施の形態について説明する。第二の実施の形態で述べたように、複数の補正用パターンから各吐出手段に対応した補正値を記憶部に格納することで、実印字の際に、吐出手段に応じて最適な補正値を用いることが可能となる。しかしながら、この補正値はヘッドやヘッドの取り付け公差に大きく影響を受けるものであるから、再調整が必要になる場合がある。前述の通りに再度、同様の補正用パターンを印字し、各補正値を取得することも可能である。
しかし、本実施形態では、少数ノズルで形成した補正用パターンから得られる補正値と他の補正値の差異を修正値として格納しておくことで、再調整においては、少数ノズルでのみ補正用パターンを形成すればよく、その補正値と修正値において、各補正値を得ることが可能となる。例えば、ドット形成位置のズレを自動調整する自動調整手段を備え、この自動調整手段で得た補正値と、記憶部に記憶された修正値とに基づいて補正値を得ることができる。
このように、少数ノズルで形成した補正用パターンから得られる補正値と他の補正値の差異を修正値として格納しておくことで、以下に示すメリットが生ずる。
すなわち、再調整の際には、少数ノズルの補正用パターンから補正値を得るのみでよく、他の補正値は修正値から取得することにより、インクの消費を最小限に抑えることができ、また、印字する印刷用紙を最小限に抑えることも可能となる。
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき本発明に係る液体吐出装置等を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、媒体として印刷用紙を例にとって説明したが、媒体として、フィルム、布、金属薄板等を用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、液体吐出装置の一例としてインクジェットプリンターについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、カラーフィルター製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などに、本実施形態と同様の技術を適用してもよい。このような分野に本技術を適用しても、液体を媒体に向かって吐出することができるという特徴があるので、前述した効果を維持することができる。
また、上記実施の形態においては、インクジェットプリンターの一例としてカラーインクジェットプリンターについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、モノクロインクジェットプリンターについても適用可能である。
また、上記実施の形態においては、液体の一例としてインクについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出してもよい。
また、上述したズレ補正は、ユーザーの要求に基づいて行うようにしてもよいし、ユーザーの指示無しに自動的に行うようにしてもよいし、プリンターがユーザーの手に渡る前、例えば出荷時等に行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、ノズル列を構成するノズルのうち、ノズル列の中央部に位置するノズルからインクを吐出して補正用パターンを形成することとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、上述した理由により、ドット形成位置のズレをより適正に補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、サブパターンの濃度を読み取るための反射型光学センサーを有し、該反射型光学センサーにより前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正することとしたが、これに限定されるものではなく、他の手段によりズレを補正するための濃度情報を取得するようにしてもよい。
ただし、ズレを補正するための濃度情報を簡易に得ることができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、ノズル列は複数のサブノズル列を有し、該サブノズル列を構成する前記ノズルのうち一部の該ノズルから前記インクを吐出して各々の前記サブノズル列に対応した複数の前記補正用パターンを形成することとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、上述した理由により、ドット形成位置のズレをより適正に補正可能な補正用パターンを形成することが可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、サブパターンの濃度を読み取るための反射型光学センサーを有し、該反射型光学センサーにより前記サブパターンの濃度を読み取り、読み取った濃度情報に基づいて、複数の前記補正用パターンの各々に対して前記ズレを補正するための補正値を取得し、該補正値の平均値に基づいて前記ズレを補正することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、複数の前記補正値の中央値(例えば、前記補正値が3つある場合には、2番目の大きさの値)に基づいて、前記ズレを補正することとしてもよい。
ただし、上記のように平均値に基づいてズレ補正を行えば、より適正な補正が可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、吐出ヘッドは、複数のノズル列を備え、補正用パターンは、複数のノズル列のうち第一ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、前記第一ノズル列とは異なる他の第二ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、のズレを補正するための補正用パターンであることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、このようにすることにより、ドット形成位置のズレを適正に補正可能なUni−D調整用パターンを形成することが可能となる。
また、上記実施の形態においては、補正用パターンは、第一ノズル列からインクを吐出して形成されるドットと、第二ノズル列からインクを吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、前記第一ノズル列からインクを吐出するタイミングと前記第二ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差をサブパターン毎に変化させて形成された複数のサブパターン、を有していることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、このようにすれば補正値と濃度の異なるサブパターンを対応させることができるから、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を適切に取得することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、補正用パターンは、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置と、復路において前記ノズル列からインクを吐出して形成されるドットの主走査方向のドット形成位置とのズレを補正するための補正用パターンであることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、このようにすることにより、ドット形成位置のズレを適正に補正可能なBi−D調整用パターンを形成することが可能となる。
また、上記実施の形態においては、補正用パターンは、主走査の往路においてノズル列からインクを吐出して形成されるドットと、復路において前記ノズル列からインクを吐出して形成されるドットと、を有し、かつ、主走査の往路において前記ノズル列からインクを吐出するタイミングと復路において前記ノズル列からインクを吐出するタイミングとの差をサブパターン毎に変化させて形成された複数のサブパターン、を有していることとしたが、これに限定されるものではない。
ただし、このようにすれば補正値と濃度の異なるサブパターンを対応させることができるから、読み取った濃度情報に基づいて前記ズレを補正するための補正値を適切に取得することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態においては、サブパターンは、ドットが前記副走査方向及び前記主走査方向に配列されて構成されていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、前記サブパターンは、ドットが副走査方向のみ、あるいは、主走査方向のみに配列されて構成されていることとしてもよい。
ただし、濃度読み取り性のよい補正用パターンを形成することができる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
22…プリンター、23…紙送りモーター、24…キャリッジモーター、26…プラテン、28…吐出ヘッド、29…反射型光学センサー、29a…発光部、29b…受光部、31…キャリッジ、32…操作パネル、34…摺動軸、36…駆動ベルト、38…プーリー、39…位置検出センサー、40…制御回路、41…CPU、43…PROM、44…RAM、45…CG、50…I/F専用回路、52…ヘッド駆動回路、53…制御回路、54…モーター駆動回路、56…コネクター、60…吐出ヘッド、60a…各色別吐出ヘッド、61…吐出ヘッド、67…導入管、68…インク通路、71a〜71g…インク用のカートリッジ、90…コンピューター、204…マスク回路、206…原駆動信号発生部、230…駆動信号補正部。

Claims (3)

  1. 液体を吐出して媒体にドットを形成するためのノズルが列状に配置されたノズル列、を備えた吐出ヘッドを有し、
    濃度の異なる複数のサブパターンを備えた補正用パターンであって、前記サブパターンの前記濃度の相違に基づいて前記ノズル列の方向に交差する交差方向のドット形成位置のズレを補正するための補正用パターンを、前記吐出ヘッドから前記液体を吐出して前記媒体に形成する液体吐出装置であって、
    前記ノズル列において所定のノズル数を用いて液体を吐出する第一の吐出手段と、
    前記ノズル列において前記所定のノズル数とは異なるノズル数を用いて液体を吐出する第二の吐出手段と、を有し、
    前記第一の吐出手段にて形成される前記補正用パターンに基づく第一補正値と、前記第二の吐出手段にて形成される前記補正用パターンに基づく第二補正値とは異なることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記ドットの形成時における前記第一補正値と前記第二補正値とを記憶する記憶部をさらに有し、
    前記吐出手段に応じて、前記記憶部に記憶された前記補正値を呼び出し決定することを特徴する請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記ドット形成位置のズレの補正値を自動調整する自動調整手段と、
    前記第一補正値と前記第二補正値との差異を修正値として記憶する記憶部と、をさらに有し、
    前記自動調整手段で得た補正値と、前記記憶部に記憶された前記修正値とに基づいて、前記吐出手段に応じた前記補正値を得ることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005041077A (ja) * 2003-07-28 2005-02-17 Seiko Epson Corp 印刷装置、及び、コンピュータシステム
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