JP2012192614A - インモールド用転写箔 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基材の離型処理された面に、転写層を設けたインモールド用転写箔において、該転写層が離型処理面から、透明樹脂層、アンカー層、印画受容層の順に積層され、さらに該印画受容層の上に、熱転写記録手段により、熱転写リボンからインキ層、接着剤層が転写され、インキ層、接着剤層を順に積層した絵柄を有したことを特徴とするものである。上記の転写層における絵柄は、サーマルヘッド等の熱転写記録手段で、様々なパターンに簡単に変化させることができる。
【選択図】 図1
Description
図1に、本発明のインモールド用転写箔1である一つの実施形態を示す。基材2の一方の面に、離型層3、透明樹脂層4、アンカー層5、印画受容層6を積層し、さらに印画受容層6の上に、絵柄状にインキ層7、接着剤層8の2層が形成されている。この図示したインモールド用転写箔1は、基材上の離型層上に、つまり基材の離型処理された面に、透明樹脂層4、アンカー層5、印画受容層6、インキ層7、接着剤層8からなる転写層9が形成されている。そのインキ層7、接着剤層8は、別に用意した熱転写リボンから、熱転写記録手段により、絵柄状のパターンで転写されて形成されたものである。
以下に、本発明のインモールド用転写箔を構成する各層について、詳しく説明する。
基材2としては、耐熱性、機械的強度、製造に耐える機械的強度、耐溶剤性などがあれば、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6(登録商標)などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリカーボネート、セロファン、セルロースアセテートなどのセルロース系フィルム、などがある。好ましくは、耐熱性、機械的強度の点で、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂のフィルムで、ポリエチレンテレフタレートが最適である。該基材の厚さは、通常、2.5〜100μm程度が適用できるが、4〜70μmが転写性の点で好ましい。
インモールド用転写箔の離型処理された基材として、基材上に離型層3を形成することができる。この離型層は、転写層との離型性を促進するために、設けるものである。離型層としては、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、セルロース誘導体、尿素樹脂、ポリオレフィン樹脂、パラフィンなどを用いて形成することができる。離型層の形成方法としては、ロールコート法、スプレーコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法を挙げることができる。その離型層の厚さとしては、乾燥時で、通常は0.01μm〜5μm程度、好ましくは0.5μm〜3μm程度である。
透明樹脂層4は、成型品に転写層が転写された後の成型品の表面層に位置し、また、成型品の上の絵柄10の色を含めた画像を、再現性に優れ、鮮明に見られるように、透明性を有したものである。透明樹脂層は、例えば、ウレタン樹脂、アクリル系樹脂、メラミン樹脂、アミノアルキッド樹脂、エポキシ樹脂等の反応型樹脂、或いは電離放射線硬化性樹脂等が挙げられる。なかでも電離線硬化型樹脂が、表面層として、例えば、耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品性、耐汚染性等の各種の機能を有するために、好ましく用いられる。尚、電離放射線硬化型樹脂とは、紫外線(UV)などの活性光線や電子線(EB)等の照射により、硬化可能な樹脂である。
本発明のインモールド用転写箔では、透明樹脂層と印画受容層との密着性を高めるために、アンカー層5を設ける。これにより、インモールド用転写箔から、成型品へ転写層が転写された物品(絵柄付き成型品)において、転写層が成型品から剥離する等の問題が生じることがなく、また成型品表面の耐久性に優れたものが得られる。
本発明のインモールド用転写箔の印画受容層6は、サーマルヘッド等の熱転写記録手段により、別に用意した熱転写リボンからインキ層、接着剤層が転写され、インキ層、接着剤層を順に積層した絵柄を受容し、定着させるものである。
インキ層7は、熱転写リボンの基材上に、接着剤層、インキ層の順に形成し、絵柄形成の際に、インモールド用転写箔の印画受容層の上に、熱転写記録手段により、その熱転写リボンからインキ層、接着剤層を転写できる。(図1参照)また、インキ層7は、熱転写リボンの基材上に、インキ層を形成し、絵柄形成の際に、インモールド用転写箔の印画受容層の上に、熱転写記録手段により、その熱転写リボンからインキ層を転写できる。(図2参照)
接着剤層8は、熱転写リボンの基材上に、接着剤層、インキ層の順に形成し、絵柄形成の際に、インモールド用転写箔の印画受容層の上に、熱転写記録手段により、その熱転写リボンからインキ層、接着剤層を転写できる。(図1参照)また、接着剤層8は、熱転写リボンの基材上に、接着剤層を形成し、インモールド用転写箔の印画受容層の上に、また先に転写されたインキ層7の上に、全面を覆うように、熱転写記録手段により、その熱転写リボンから接着剤層をベタで転写できる。(図2参照)
成型品を構成する射出樹脂の材料は特に限定されず、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、アクリル系樹脂などの射出樹脂のできる公知の樹脂でよい。該射出成型品の形状としては、特に限定されず、少なくとも1部分に立体部があれば、適用できる。立体部とは二次面、三次面でもよく、波状、曲面状、多面体状、円又は角錐状、球状などがあり、これらの1、又は複数の組み合わせ、若しくはランダム形状でもよい。射出成型による立体成型品は、日用品や生活用品などの機器本体、食品や各種物品の容器類、携帯電話などの電子機器や事務用品などの筐体類などに使用できる。
(実施例1)
厚さ50μの透明な2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの基材2の一方の面に、離型層3としてメラミン樹脂が塗工されている、離型処理された基材を用意した。次いで、該離型層表面に、グラビアリバースコート法にて、ウレタンアクリレート系プレポリマーから成る紫外線硬化性樹脂を厚さ6μm(乾燥時)で、塗工して透明樹脂層4とした。該透明樹脂層に水銀燈からの紫外線を照射して、未反応のアクリレート(アクリロイル)基が残る程度に架橋硬化せしめた。
上記の実施例1で作製したインモールド用転写箔で、印画受容層6の塗工液を、ガラス転移温度105℃のアクリル樹脂と、ガラス転移温度80℃の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を混合し、ガラス転移温度90℃に相当する混合樹脂からなる塗工液に変更して、グラビアリバースコート法にて、厚さ0.5μm(乾燥時)の印画受容層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例2のインモールド用転写箔を作製した。
上記の実施例1で作製したインモールド用転写箔で、印画受容層6の塗工液を、ガラス転移温度120℃のポリエステル樹脂からなる塗工液に変更して、グラビアリバースコート法にて、厚さ0.5μm(乾燥時)の印画受容層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例1のインモールド用転写箔を作製した。
上記の実施例1で作製したインモールド用転写箔で、印画受容層6の塗工液を、ガラス転移温度70℃の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体からなる塗工液に変更して、グラビアリバースコート法にて、厚さ0.5μm(乾燥時)の印画受容層を形成した以外は、実施例1と同様にして、比較例2のインモールド用転写箔を作製した。
各例で得られた成型品の表面における絵柄の状態を、目視で観察した。評価基準は、以下の通りである。
○;成型品表面の絵柄は、異常が無く、鮮明な画像であり、外観が良好である。
×;成型品表面の絵柄で、かすれや抜けが有る。または潰れが発生し、鮮明性に欠け、外観上、不良である。
2 基材
3 離型層
4 透明樹脂層
5 アンカー層
6 印画受容層
7 インキ層
8 接着剤層
9 転写層
10 絵柄
20 成型品
Claims (4)
- 基材の離型処理された面に、転写層を設けたインモールド用転写箔において、該転写層が離型処理面から、透明樹脂層、アンカー層、印画受容層の順に積層され、さらに該印画受容層の上に、熱転写記録手段により、熱転写リボンからインキ層、接着剤層が転写され、インキ層、接着剤層を順に積層した絵柄を有したことを特徴とするインモールド用転写箔。
- 前記の印画受容層が、ガラス転移温度が70〜100℃である熱可塑性樹脂を含有していることを特徴とする請求項1に記載のインモールド用転写箔。
- 前記の印画受容層の熱可塑性樹脂が、アクリル樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載のインモールド用転写箔。
- 前記の印画受容層の熱可塑性樹脂が、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインモールド用転写箔。
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2011
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