JP2012188305A - 赤外吸収熱伝導部材 - Google Patents

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Yohei Maeno
洋平 前野
Yoshinari Takayama
嘉也 高山
Kenichi Tagawa
憲一 田河
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Abstract

【課題】高い熱伝導率と高い赤外線吸収率を有し、高温での高い耐久性と高い耐油性をも兼ね備えた、新規な赤外吸収熱伝導部材を提供する。
【解決手段】本発明の赤外吸収熱伝導部材は、複数層を有するカーボンナノチューブの複数が長さ方向に配向したカーボンナノチューブ集合体を含み、赤外線吸収率が0.8以上であり、厚さ方向の熱伝導率が1W/mK以上である。
【選択図】図2

Description

本発明は、赤外吸収熱伝導部材に関する。
熱伝導部材は、各種部材に固定させて該部材から発生する熱を放散するために用いられている。例えば、コージェライトやゼオライトを焼成した板に銅めっきを施した放熱フィルムは、高い熱伝導率を有するため、電子部品を搭載した基盤やそれを囲った筐体等に接着することによって該電子部品から発生する熱を外へ逃がすために用いられている。
一方、半導体の集積度向上や小型化による筐体内の温度上昇に対応するため、固体間の熱伝導だけでなく、空間の熱伝達を促進するために、赤外吸収を利用した放熱フィルムが提案されている(特許文献1)。
しかし、特許文献1においては、アルミニウムや銅の薄板からなる吸熱層の表面に二酸化珪素や酸化アルミニウムを含有する熱放射膜を形成し、吸熱層の裏面に熱伝導性接着剤からなる接着層を形成しているが、各層の間に生じる熱抵抗によって、赤外吸収と熱の変換効率が低いという問題がある。また、貼り合わせる接着剤もアクリル系接着剤であるため、100℃を超えるような高温雰囲気において接着力や耐油性が低下するという問題がある。
特開2004−200199号公報
本発明の課題は、高い熱伝導率と高い赤外線吸収率を有し、高温での高い耐久性と高い耐油性をも兼ね備えた、新規な赤外吸収熱伝導部材を提供することにある。
本発明の赤外吸収熱伝導部材は、
複数層を有するカーボンナノチューブの複数が長さ方向に配向したカーボンナノチューブ集合体を含み、
赤外線吸収率が0.8以上であり、
厚さ方向の熱伝導率が1W/mK以上である。
好ましい実施形態においては、上記複数層を有するカーボンナノチューブの長さが300μm以上である。
好ましい実施形態においては、上記複数層を有するカーボンナノチューブの層数分布の分布幅が10層以上であり、該層数分布の最頻値の相対頻度が25%以下である。より好ましい実施形態においては、上記層数分布の最頻値が、層数2層から層数10層の範囲に存在する。
好ましい実施形態においては、上記複数層を有するカーボンナノチューブの層数分布の最頻値が層数20層以下に存在し、該最頻値の相対頻度が30%以上である。より好ましい実施形態においては、上記層数分布の最頻値が層数10層以下に存在する。
好ましい実施形態においては、本発明の赤外吸収熱伝導部材は、基材を含み、上記カーボンナノチューブ集合体の片端が該基材に固定されている。
好ましい実施形態においては、本発明の赤外吸収熱伝導部材は、上記赤外吸収熱伝導部材をアルミニウム部材に積層した状態で150℃のATFに3日間浸漬させるATF浸漬試験において、試験後に該赤外吸収熱伝導部材の剥離が観察されない。
本発明によれば、高い熱伝導率と高い赤外線吸収率を有し、高温での高い耐久性と高い耐油性をも兼ね備えた、新規な赤外吸収熱伝導部材を提供することができる。
本発明の赤外吸収熱伝導部材の好ましい使用形態の一つを示す概略断面図である。 本発明の赤外吸収熱伝導部材の好ましい使用形態の別の一つを示す概略断面図である。 本発明の赤外吸収熱伝導部材の好ましい使用形態のさらに別の一つを示す概略断面図である。 熱CVD装置の一例を示す概略断面図である。 密閉空間加熱評価装置の概略断面図である。
〔赤外吸収熱伝導部材〕
本発明の赤外吸収熱伝導部材は、複数層を有するカーボンナノチューブの複数が長さ方向に配向したカーボンナノチューブ集合体を含む。
本発明の赤外吸収熱伝導部材の好ましい使用形態としては、アルミ筐体などの放熱筐体に固定して用いる形態が挙げられる。本発明の赤外吸収熱伝導部材の好ましい使用形態を図1〜3に示す。
図1(各構成部分を明示するために縮尺は正確に記載されていない)は、本発明の赤外吸収熱伝導部材の好ましい使用形態の一つを示す概略断面図である。図1においては、本発明の赤外吸収熱伝導部材100はカーボンナノチューブ集合体10からなっており、該赤外吸収熱伝導部材100が放熱筐体1000に固定されている。カーボンナノチューブ集合体10は、複数層を有するカーボンナノチューブ2の複数が長さ方向に配向している。カーボンナノチューブ集合体10においては、複数のカーボンナノチューブ2は、互いにファンデルワールス力が作用しあうことによって、カーボンナノチューブ集合体10として存在できる。カーボンナノチューブ2は長さ方向に配向しており、好ましくは、放熱筐体1000に対して略垂直方向に配向している。
図2(各構成部分を明示するために縮尺は正確に記載されていない)は、本発明の赤外吸収熱伝導部材の好ましい使用形態の別の一つを示す概略断面図である。図2においては、本発明の赤外吸収熱伝導部材100は、カーボンナノチューブ集合体10と基材20からなっており、該赤外吸収熱伝導部材100の基材20側が放熱筐体1000に固定されている。カーボンナノチューブ2の片端2aは、基材20に固定されている。カーボンナノチューブ2は長さ方向に配向しており、好ましくは、基材20に対して略垂直方向に配向している。なお、上記基材20としては、任意の適切な基材を採用し得るが、好ましくは、平滑性を有し、高温耐熱性を有する基材が挙げられ、例えば、石英ガラス、シリコン(シリコンウエハなど)、アルミニウムなどの金属板、エンジニアリングプラスチック、スーパーエンジニアリングプラスチックなどが挙げられる。
図3(各構成部分を明示するために縮尺は正確に記載されていない)は、本発明の赤外吸収熱伝導部材の好ましい使用形態のさらに別の一つを示す概略断面図である。図3においては、本発明の赤外吸収熱伝導部材100は、カーボンナノチューブ集合体10と基材20と熱伝導性樹脂層30からなっており、該赤外吸収熱伝導部材100の熱伝導性樹脂層30側が放熱筐体1000に固定されている。カーボンナノチューブ2の片端2aは、基材20に固定されている。カーボンナノチューブ2は長さ方向に配向しており、好ましくは、基材20に対して略垂直方向に配向している。なお、上記熱伝導性樹脂層30としては、任意の適切な熱伝導性樹脂からなる層を採用し得るが、好ましくは、例えば、特開2011−824号公報に記載の熱伝導性ポリイミド成形体などが挙げられる。
本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体が、複数層を有するカーボンナノチューブの複数が長さ方向に配向した構造を有することにより、高い熱伝導率と高い赤外線吸収率を有し、高温での高い耐久性と高い耐油性をも兼ね備えた、新規な赤外吸収熱伝導部材を提供することが可能となる。
本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブの形状としては、その横断面が任意の適切な形状を有していればよい。例えば、その横断面として、略円形、楕円形、n角形(nは3以上の整数)等が挙げられる。
本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブの比表面積、密度は、任意の適切な値に設定され得る。
本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブの長さとしては、本発明の効果を損なわない限り、任意の適切な長さを採用し得る。このような長さとしては、好ましくは300μm以上であり、より好ましくは300〜10000μmであり、さらに好ましくは300〜5000μmであり、特に好ましくは300〜2000μmであり、最も好ましくは300〜1000μmである。本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブの長さが300μm未満の場合、熱伝導性に劣ったり、赤外線吸収率が低かったり、高温での耐久性や耐油性に劣ったりするおそれがある。
本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体の端部の、25℃における対ガラスせん断接着力は、好ましくは15N/cm以上であり、より好ましくは15〜200N/cmであり、さらに好ましくは20〜200N/cmであり、特に好ましくは25〜200N/cmであり、最も好ましくは30〜200N/cmである。上記対ガラスせん断接着力が15N/cm以上であれば、本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体は、表面において十分な接着力を発現できる。
本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体をポリプロピレン樹脂(厚み25μm)に圧着(5kgのシリンダーローラを一往復)した積層体を、剥離速度50mm/分で剥離した場合、剥離角度(本発明の赤外吸収熱伝導部材とポリプロピレン樹脂とのなす角度)が15°以上において、接着強さが、好ましくは1N/10mm以下であり、より好ましくは0.01〜1N/10mmである。上記接着強さが1N/10mm以下であれば、本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体を任意の適切な部材に接着する際のリワーク性に優れる(糊残りが無く容易に剥がして再接着できる)。
本発明の赤外吸収熱伝導部材は高い赤外線吸収率を有する。本発明の赤外吸収熱伝導部材の赤外線吸収率は0.8以上であり、好ましくは0.85以上であり、より好ましくは0.9以上である。本発明の赤外吸収熱伝導部材の赤外線吸収率の上限値は、高ければ高いほどよい。
本発明の赤外吸収熱伝導部材は高い熱伝導率を有する。本発明の赤外吸収熱伝導部材の厚さ方向の熱伝導率は1W/mK以上であり、好ましくは3W/mK以上であり、より好ましくは5W/mK以上であり、さらに好ましくは10W/mK以上である。本発明の赤外吸収熱伝導部材の厚さ方向の熱伝導率の上限値は、高ければ高いほどよい。
本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体の好ましい実施形態の一つ(以下、第1の好ましい実施形態と称することがある)は、複数層を有するカーボンナノチューブの層数分布の分布幅が10層以上であり、該層数分布の最頻値の相対頻度が25%以下である。
上記複数層を有するカーボンナノチューブの層数分布の分布幅は、より好ましくは10〜30層であり、さらに好ましくは10〜25層であり、特に好ましくは10〜20層である。
上記複数層を有するカーボンナノチューブの層数分布の「分布幅」とは、複数層を有するカーボンナノチューブの層数の最大層数と最小層数との差をいう。
本発明において、カーボンナノチューブの層数、層数分布は、任意の適切な装置によって測定すれば良い。好ましくは、走査型電子顕微鏡(SEM)や透過電子顕微鏡(TEM)によって測定される。例えば、カーボンナノチューブ集合体から少なくとも10本、好ましくは20本以上のカーボンナノチューブをSEMあるいはTEMによって測定し、層数および層数分布を評価すれば良い。
上記最大層数は、好ましくは5〜30層であり、より好ましくは10〜30層であり、さらに好ましくは15〜30層であり、特に好ましくは15〜25層である。上記最小層数は、好ましくは1〜10層であり、より好ましくは1〜5層である。
上記層数分布の最頻値の相対頻度は、より好ましくは1〜25%であり、さらに好ましくは5〜25%であり、特に好ましくは10〜25%であり、最も好ましくは15〜25%である。
上記層数分布の最頻値は、層数2層から層数10層に存在することが好ましく、より好ましくは層数3層から層数10層に存在する。
本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体の第1の好ましい実施形態において、複数層を有するカーボンナノチューブの層数分布の分布幅が上記範囲内にあり、層数分布の最頻値の相対頻度が上記範囲内にあり、好ましくはカーボンナノチューブの層数の最大層数と最小層数が上記範囲内にあり、好ましくは層数分布の最頻値が上記範囲内にあることにより、高い熱伝導率と高い赤外線吸収率を有し、高温での高い耐久性と高い耐油性をも兼ね備えた、新規な赤外吸収熱伝導部材を提供することが可能となり、また、本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体の表面において十分な接着力を発現でき、さらに、本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体を任意の適切な部材に接着する際のリワーク性に優れる。
本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体の好ましい実施形態の別の一つ(以下、第2の好ましい実施形態と称することがある)は、複数層を有するカーボンナノチューブの層数分布の最頻値が層数20層以下に存在し、該最頻値の相対頻度が30%以上である。
上記複数層を有するカーボンナノチューブの層数分布の分布幅は、好ましくは9層以下であり、より好ましくは1〜9層であり、さらに好ましくは2〜8層であり、特に好ましくは3〜8層である。
上記複数層を有するカーボンナノチューブの層数分布の「分布幅」とは、複数層を有するカーボンナノチューブの層数の最大層数と最小層数との差をいう。
本発明において、カーボンナノチューブの層数、層数分布は、任意の適切な装置によって測定すれば良い。好ましくは、走査型電子顕微鏡(SEM)や透過電子顕微鏡(TEM)によって測定される。例えば、カーボンナノチューブ集合体から少なくとも10本、好ましくは20本以上のカーボンナノチューブをSEMあるいはTEMによって測定し、層数および層数分布を評価すれば良い。
上記最大層数は、好ましくは1〜20層であり、より好ましくは2〜15層であり、さらに好ましくは3〜10層である。上記最小層数は、好ましくは1〜10層であり、より好ましくは1〜5層である。
上記層数分布の最頻値の相対頻度は、好ましくは30〜100%であり、より好ましくは30〜90%であり、さらに好ましくは30〜80%であり、特に好ましくは30〜70%である。
上記層数分布の最頻値は、好ましくは層数10層以下であり、より好ましくは層数1層から層数10層であり、さらに好ましくは層数2層から層数8層である。
本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体の第2の好ましい実施形態においては、カーボンナノチューブの長さとしては、好ましくは500μm以上であり、より好ましくは500〜10000μmであり、さらに好ましくは500〜5000μmであり、特に好ましくは500〜2000μmであり、最も好ましくは500〜1000μmである。
本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体の第2の好ましい実施形態において、複数層を有するカーボンナノチューブの層数分布の最頻値が上記範囲内にあり、層数分布の最頻値の相対頻度が上記範囲内にあり、好ましくは層数分布の分布幅が上記範囲内にあり、好ましくはカーボンナノチューブの層数の最大層数と最小層数が上記範囲内にあり、好ましくはカーボンナノチューブの長さが上記範囲内にあることにより、高い熱伝導率と高い赤外線吸収率を有し、高温での高い耐久性と高い耐油性をも兼ね備えた、新規な赤外吸収熱伝導部材を提供することが可能となり、また、本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体の表面において十分な接着力を発現でき、さらに、本発明の赤外吸収熱伝導部材におけるカーボンナノチューブ集合体を任意の適切な部材に接着する際のリワーク性に優れる。
〔赤外吸収熱伝導部材の製造方法〕
本発明の赤外吸収熱伝導部材の製造方法としては、任意の適切な方法を採用し得る。例えば、任意の適切な基材上にカーボンナノチューブ集合体を形成させることにより、図2に示す赤外吸収熱伝導部材とすることができ、さらに該基材のカーボンナノチューブ集合体の反対側に熱伝導性樹脂層を設けることで、図3に示す赤外吸収熱伝導部材とすることができる。また、図2に示す赤外吸収熱伝導部材を得た後に、任意の適切な方法によって基材を除去することで、図1に示す赤外吸収熱伝導部材とすることができる。
カーボンナノチューブ集合体の製造方法としては、任意の適切な方法を採用され得る。カーボンナノチューブ集合体の製造方法としては、例えば、平滑な基材の上に触媒層を構成し、熱、プラズマなどにより触媒を活性化させた状態で炭素源を充填し、カーボンナノチューブを成長させる、化学蒸着気相法(Chemical Vapor Deposition:CVD法)によって、基材からほぼ垂直に配向したカーボンナノチューブ集合体を製造する方法が挙げられる。この場合、基材を取り除けば、長さ方向に配向しているカーボンナノチューブ集合体が得られる。カーボンナノチューブ集合体の製造方法としては、好ましくは、基材の表面にAl膜を蒸着後に空気中で700℃以上の温度で加熱してAl膜を形成し、該Al膜上に触媒層を形成し、化学蒸着気相法によって該触媒層上にカーボンナノチューブを成長させて製造する方法が挙げられる。
上記基材としては、任意の適切な基材を採用し得る。このような基材の材料としては、例えば、平滑性を有し、カーボンナノチューブの製造に耐え得る高温耐熱性を有する材料が挙げられる。このような材料としては、例えば、石英ガラス、シリコン(シリコンウエハなど)、アルミニウムなどの金属板、エンジニアリングプラスチック、スーパーエンジニアリングプラスチックなどが挙げられる。
カーボンナノチューブ集合体を製造する際に用い得る装置としては、任意の適切な装置を採用し得る。例えば、熱CVD装置としては、図4に示すような、筒型の反応容器を抵抗加熱式の電気管状炉で囲んで構成されたホットウォール型などが挙げられる。その場合、反応容器としては、例えば、耐熱性の石英管などが好ましく用いられる。
Al膜の形成方法としては、基材の表面にAl膜をスパッタして形成する。
Al膜の膜厚は、好ましくは50nm以下、より好ましくは0.01〜30nm、さらに好ましくは0.1〜20nm、特に好ましくは1〜15nmである。
Al膜の膜厚を上記範囲内とすることによって、Al膜上に触媒の微粒子が均一に形成されて均一な触媒層となるため、得られるカーボンナノチューブ集合体における、複数のカーボンナノチューブと基材との密着力を、より十分に発現することができる。
Al膜上に触媒層を形成する方法としては、任意の適切な方法を採用し得る。例えば、金属触媒をEB(電子ビーム)、スパッタなどにより蒸着する方法、金属触媒微粒子の懸濁液を基板上に塗布する方法などが挙げられる。
カーボンナノチューブ集合体を製造する際において用い得る触媒(触媒層の材料)としては、任意の適切な触媒を用い得る。例えば、鉄、コバルト、ニッケル、金、白金、銀、銅などの金属触媒が挙げられる。
触媒層の厚みは、好ましくは0.01〜20nm、より好ましくは0.1〜10nm、さらに好ましくは0.1〜5nm、特に好ましくは1〜3nmである。触媒層の厚みが上記範囲内にあることによって、複数のカーボンナノチューブと基材との密着力を、より十分に発現することができる。
カーボンナノチューブ集合体を製造する際において用い得る、カーボンナノチューブの原料となる炭素源としては、任意の適切な炭素源を用い得る。例えば、メタン、エチレン、アセチレン、ベンゼンなどの炭化水素;メタノール、エタノールなどのアルコール;などが挙げられる。
カーボンナノチューブ集合体の製造における製造温度としては、任意の適切な温度を採用し得る。たとえば、本発明の効果を十分に発現し得る触媒粒子を形成させるため、好ましくは400〜1000℃、より好ましくは500〜900℃、さらに好ましくは600〜800℃である。
基材の厚みは、目的に応じて、任意の適切な値に設定され得る。例えば、シリコン基板の場合は、好ましくは100〜10000μm、より好ましくは100〜5000μm、さらに好ましくは100〜2000μmである。例えば、ポリプロピレン基板の場合は、好ましくは1〜1000μm、より好ましくは1〜500μm、さらに好ましくは5〜100μmである。
基材の表面は、隣接する層との密着性、保持性などを高めるために、慣用の表面処理、例えば、クロム酸処理、オゾン暴露、火炎暴露、高圧電撃暴露、イオン化放射線処理などの化学的または物理的処理、下塗剤(例えば、上記粘着性物質)によるコーティング処理が施されていてもよい。
基材は単層であっても良いし、多層体であっても良い。
本発明の赤外吸収熱伝導部材が、基材上にカーボンナノチューブ集合体が固定された形態の場合、カーボンナノチューブ集合体の製造に使用した基材をそのまま本発明の赤外吸収熱伝導部材における基材として用いてもよいし、基材に接着層を設けてカーボンナノチューブ集合体を固定してもよい。また、基材が熱硬化性樹脂の場合は、熱硬化前の状態でカーボンナノチューブ集合体の一端を基材表面に圧着させた後、硬化処理を行うことによって、基材上にカーボンナノチューブ集合体を固定してもよい。また、基材が熱可塑性樹脂や金属などの場合は、溶融した状態でカーボンナノチューブ集合体の一端を基材表面に圧着させた後、室温まで冷却することによって、基材上にカーボンナノチューブ集合体を固定してもよい。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<厚さ方向の熱伝導率>
熱伝導率は下記に従って求めた。
熱伝導率=熱拡散係数×比熱×密度
熱拡散係数:Xeフラッシュアナライザー LFA 447 Nanoflash(NETZSCH Instruments製)によって測定した。
比熱:DSC(SIIナノテクノロジー社製)にて10℃/min昇温によって測定した。
比重:ブタノール浸漬法によって測定した。
<赤外線吸収率>
赤外線吸収率は下記に従って求めた。
方法:フーリエ変換赤外分光法
入射角:10°
分解能:4cm−1
積算回数:512回
温度:室温(25℃)
測定領域:2〜14μm
計算:光が試料面に入射すると反射・透過・吸収が生じる。反射率と透過率と吸収率(放射率)の和は1となるため、赤外透過スペクトルと赤外反射スペクトルを測定し、各波数における吸収率(放射率)を算出した。理想黒体の放射エネルギー強度と試料の放射率の積は試料の放射エネルギー強度と表せるため、放射率から試料の放射エネルギー強度を算出した。黒体放射エネルギー強度と試料の放射エネルギー強度を2〜14μmの範囲でそれぞれ積分し、理想黒体の放射エネルギーの積分値に対する試料の放射エネルギーの積分値の比を試料の放射率とした。
<密閉空間加熱評価>
図5に示すように、アルミで構成された筐体のヒーターに向かい合う面に赤外吸収熱伝導部材あるいは柱状構造物を60mm×60mmで積層して固定し、セラミックヒーターの出力を20Wで一定とし、16時間後の密閉空間の温度を測定した。
この条件で密閉空間の温度を評価したところ、アルミ筐体内の温度は173℃あった。この温度を基準として、赤外吸収熱伝導部材あるいは柱状構造物の効果を、積層した状態で測定した温度との割合として評価した。
<ATF浸漬試験>
試験対象物をアルミに積層した状態で、150℃のATFに3日間浸漬させ、試験対象物がアルミから剥がれるかどうかを確認した。
○:剥がれない。
×:剥がれる。
[実施例1]
シリコン基板(エレクトロニクス エンド製、厚み525μm)上に、真空蒸着装置(JEOL製、JEE−4X Vacuum Evaporator)により、Al薄膜(厚み10nm)を形成した後、450℃で1時間酸化処理を施した。このようにして、シリコン基板上にAl膜を形成した。このAl膜上に、スパッタ装置(ULVAC製、RFS−200)にてさらにFe薄膜(厚み1nm)を蒸着させて触媒層を形成した。
次に、触媒層付シリコン基板をカットして、30mmφの石英管内に載置し、水分350ppmに保ったヘリウム/水素(120/80sccm)混合ガスを石英管内に30分間流して、管内を置換した。その後、電気管状炉を用いて管内を765℃まで35分間で段階的に昇温させ、765℃にて安定させた。765℃にて10分間放置後、温度を保持したまま、ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm、水分率350ppm)混合ガスを管内に充填させ、30分間放置してカーボンナノチューブを基板上に成長させ、赤外吸収熱伝導部材(1)を得た。
得られた赤外吸収熱伝導部材(1)におけるカーボンナノチューブの長さは589μmであった。
得られた赤外吸収熱伝導部材(1)におけるカーボンナノチューブの層数分布の最頻値は層数2層に存在し、該最頻値の相対頻度が60%であった。
得られた赤外吸収熱伝導部材(1)の赤外線吸収率は0.995、厚さ方向の熱伝導率は6.4W/mKであった。
得られた赤外吸収熱伝導部材(1)を密閉空間加熱評価に供したところ、アルミ筐体内の温度は159.3℃であり、密閉空間内の温度は、赤外吸収熱伝導部材(1)を積層する前の状態に比べて7.9%低下した。
さらに、赤外吸収熱伝導部材(1)をアルミに積層した状態で、150℃のATFに3日間浸漬させたところ、剥離の様子は認められなかった。
結果を表1にまとめた。
[実施例2]
シリコン基板(熱酸化膜付ウエハ、KST製、1000μm)上に、真空蒸着装置(JEOL製、JEE−4X Vacuum Evaporator)により、Al薄膜(厚み10nm)を形成した後、450℃で1時間酸化処理を施した。このようにして、シリコン基板上にAl膜を形成した。このAl膜上に、スパッタ装置(ULVAC製、RFS−200)にてさらにFe薄膜(厚み2nm)を蒸着させて触媒層を形成した。
次に、触媒層付シリコン基板をカットして、30mmφの石英管内に載置し、水分350ppmに保ったヘリウム/水素(120/80sccm)混合ガスを石英管内に30分間流して、管内を置換した。その後、電気管状炉を用いて管内を765℃まで35分間で段階的に昇温させ、765℃にて安定させた。765℃にて10分間放置後、温度を保持したまま、ヘリウム/水素/エチレン(105/80/15sccm、水分率350ppm)混合ガスを管内に充填させ、30分間放置してカーボンナノチューブを基板上に成長させ、赤外吸収熱伝導部材(2)を得た。
得られた赤外吸収熱伝導部材(2)におけるカーボンナノチューブの長さは638μmであった。
得られた赤外吸収熱伝導部材(2)におけるカーボンナノチューブの層数分布の分布幅が4〜20層であり、該層数分布の最頻値が4層と8層に存在し、該層数分布の最頻値の相対頻度がいずれも20%以下であった。
得られた赤外吸収熱伝導部材(2)の赤外線吸収率は0.991、厚さ方向の熱伝導率は10.1W/mKであった。
得られた赤外吸収熱伝導部材(2)を密閉空間加熱評価に供したところ、アルミ筐体内の温度は157.4℃であり、密閉空間内の温度は、赤外吸収熱伝導部材(2)を積層する前の状態に比べて9.0%低下した。
さらに、赤外吸収熱伝導部材(2)をアルミに積層した状態で、150℃のATFに3日間浸漬させたところ、剥離の様子は認められなかった。
結果を表1にまとめた。
[実施例3]
Al膜上に、スパッタ装置(ULVAC製、RFS−200)にてFe薄膜(厚み4nm)を蒸着させた以外は、実施例1と同様に行い、赤外吸収熱伝導部材(3)を得た。
得られた赤外吸収熱伝導部材(3)におけるカーボンナノチューブの長さは637μmであった。
得られた赤外吸収熱伝導部材(3)におけるカーボンナノチューブの層数分布の最頻値は層数15層に存在し、該最頻値の相対頻度が52%であった。
得られた赤外吸収熱伝導部材(3)の赤外線吸収率は0.990、厚さ方向の熱伝導率は3.2W/mKであった。
得られた赤外吸収熱伝導部材(3)を密閉空間加熱評価に供したところ、アルミ筐体内の温度は164.0℃であり、密閉空間内の温度は、赤外吸収熱伝導部材(3)を積層する前の状態に比べて5.2%低下した。
さらに、赤外吸収熱伝導部材(3)をアルミに積層した状態で、150℃のATFに3日間浸漬させたところ、剥離の様子は認められなかった。
[比較例1]
ポリイミドワニス(日立化成デュポンマイクロシステムズ株式会社製、製品番号:P2611)をスピンコートによりシリコンウエハ上に塗布した。塗布されたポリイミドワニスにポリカーボネート製フィルター(ミリポア社製、孔径:2μm)をかぶせて、フィルターの孔にポリイミドワニスを充填した。次いで、そのフィルターを、乾燥機中、150℃で30分間加熱し、さらに275℃で30分間加熱して、ポリイミドワニスを乾燥および硬化することにより、フィルターの孔中に柱状構造部を形成した。次いで、フィルターを塩化メチレンに10分間浸漬することにより、基材から除去した。これにより、直径が2.0nm、高さが20μmの柱状構造物(C1)を得た。
得られた柱状構造物(C1)の赤外線吸収率は0.550、厚さ方向の熱伝導率は0.3W/mKであった。
得られた柱状構造物(C1)を密閉空間加熱評価に供したところ、アルミ筐体内の温度は170.4℃であり、密閉空間内の温度は、柱状構造物(C1)を積層する前の状態に比べて1.5%低下した。
さらに、柱状構造物(C1)をアルミに積層した状態で、150℃のATFに3日間浸漬させたところ、アルミから剥離していた。
[比較例2]
孔径1.2μmのポリカーボネート製フィルター(ミリポア社製、孔径:1.2μm)を用いた以外は、比較例1と同様に行い、直径が1.2nm、高さが20μmの柱状構造物(C2)を得た。
得られた柱状構造物(C2)の赤外線吸収率は0.490、厚さ方向の熱伝導率は0.4W/mKであった。
得られた柱状構造物(C2)を密閉空間加熱評価に供したところ、アルミ筐体内の温度は169.4℃であり、密閉空間内の温度は、柱状構造物(C2)を積層する前の状態に比べて2.1%低下した。
さらに、柱状構造物(C2)をアルミに積層した状態で、150℃のATFに3日間浸漬させたところ、アルミから剥離していた。
表1に示すように、本発明の赤外吸収熱伝導部材は、高い熱伝導率と高い赤外線吸収率を有し、高温での高い耐久性と高い耐油性をも兼ね備えていることが判る。
本発明の赤外吸収熱伝導部材は、高い熱伝導率と高い赤外線吸収率を有し、高温での高い耐久性と高い耐油性をも兼ね備えているので、エンジンなど発熱する動力部などの内部の密閉空間内の温度を下げる用途などに利用し得る。
2 カーボンナノチューブ
2a カーボンナノチューブの片端
10 カーボンナノチューブ集合体
20 基材
30 熱伝導性樹脂層
100 赤外吸収熱伝導部材
1000 放熱筐体
2001 アルミ筐体
2002 評価試料
2003 熱電対
2004 発熱体
2005 断熱材


Claims (8)

  1. 複数層を有するカーボンナノチューブの複数が長さ方向に配向したカーボンナノチューブ集合体を含み、
    赤外線吸収率が0.8以上であり、
    厚さ方向の熱伝導率が1W/mK以上である、
    赤外吸収熱伝導部材。
  2. 前記複数層を有するカーボンナノチューブの長さが300μm以上である、請求項1に記載の赤外吸収熱伝導部材。
  3. 前記複数層を有するカーボンナノチューブの層数分布の分布幅が10層以上であり、該層数分布の最頻値の相対頻度が25%以下である、請求項1または2に記載の赤外吸収熱伝導部材。
  4. 前記層数分布の最頻値が、層数2層から層数10層の範囲に存在する、請求項3に記載の赤外吸収熱伝導部材。
  5. 前記複数層を有するカーボンナノチューブの層数分布の最頻値が層数20層以下に存在し、該最頻値の相対頻度が30%以上である、請求項1または2に記載の赤外吸収熱伝導部材。
  6. 前記層数分布の最頻値が層数10層以下に存在する、請求項5に記載の赤外吸収熱伝導部材。
  7. 基材を含み、前記カーボンナノチューブ集合体の片端が該基材に固定されている、請求項1から6までのいずれかに記載の赤外吸収熱伝導部材。
  8. 前記赤外吸収熱伝導部材をアルミニウム部材に積層した状態で150℃のATFに3日間浸漬させるATF浸漬試験において、試験後に該赤外吸収熱伝導部材の剥離が観察されない、請求項1から7までのいずれかに記載の赤外吸収熱伝導部材。
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