JP2012179668A - 工作機械及び工具交換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工軸に装着する工具を、大径工具から標準工具に短時間で交換することができる工作機械及び工具交換方法を提供する。
【解決手段】標準工具(4番)による加工が終了した後、加工軸9に装着した標準工具(4番)を標準工具(6番)に交換する。工具マガジン10を回転し、大径工具(5番)を開口10bに位置決めする。標準工具(6番)を大径工具(5番)に交換する。大径工具(5番)による加工を行う。標準工具(6番)は大径工具(5番)の工具ポット31に収容される。標準工具(6番)は開口10bに位置決めされる。大径工具(5番)による加工が終了した後、大径工具(5番)から標準工具(6番)に交換する。
【選択図】図9

Description

本発明は、収容部に収容された工具とワークを加工する加工部に装着した工具とを交換する工作機械及び工具交換方法に関する。
一般にマシニングセンタ(工作機械)は、フライス加工、中ぐり加工又はねじ立てなど種々の加工を行う。工作機械は、制御部からの指令に基づいて、複数の工具を収容する収容部から所定の工具を取り出す。そして加工軸(加工部)に装着された工具と交換し、目的の加工を行う。
特許文献1には、加工軸と、工具マガジン(収容部)と、交換アームと、制御装置(制御部)とを備える工作機械が開示してある。工具マガジンは、工具を収容する複数の工具ポットを備えている。工具マガジンは回転し、工具ポットを交換可能な位置へ搬送する。交換アームは、アームと、フィンガとを備える。フィンガは、アームの両端にそれぞれ設けてある。各フィンガは、工具ポットに収容した工具と、加工軸に装着した工具とを把持する。交換アームは、各フィンガで工具を把持した後、下降する。その後、交換アームが180度回転して上昇することで工具が交換される。
工具は加工軸に装着され、軸周りに回転する。工具は、大径工具と、標準工具とに大別される。標準工具は、大径工具よりも小径である。大径工具を工具ポットに収容する場合、該工具ポットに隣接する工具ポットを空にする。隣接する工具ポットに工具が収容してある場合、大径工具と、隣接する工具ポットに収容した工具とが接触するからである。
加工軸に装着した大径工具と、工具ポットに収容した標準工具とを交換する場合、まず工具マガジンを回転させて、大径工具を収容する空の工具ポットを、交換可能な位置へ搬送する。交換アームが回転し、加工軸から工具ポットに大径工具を収容する。工具マガジンが回転し、標準工具を収容した工具ポットを交換可能な位置へ搬送する。交換アームが回転し、工具ポットに収容した標準工具が加工軸に装着する。
特開平11−114757号公報
特許文献1に記載の工作機械は、標準工具から大径工具、その後大径工具から標準工具に交換する場合、交換アームを回転する直前において工具ポットを交換可能な位置へ搬送する動作が2回存在する。そのため交換に長時間を要する。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、加工軸(加工部)に装着する工具を、標準工具から大径工具に、そして、大径工具から標準工具に短時間で交換することができる工作機械及び工具交換方法を提供することを目的とする。
本発明に係る工作機械は、複数の工具を収容する収容部と、該収容部に収容した工具を装着してワークを加工する加工部と、該加工部に装着した工具を交換する交換部と、工具を交換する指令を記憶する記憶部と、工具を識別する識別情報及び該識別情報に対応付けてあり、工具の大きさを示す寸法情報を記憶する工具情報テーブルと、該工具情報テーブル及び前記記憶部に記憶された指令に基づいて前記交換部による交換を制御する制御部とを備える工作機械において、前記制御部は、前記記憶部に記憶されており、第1の工具を第2の工具に交換することを示す第1交換指令並びに前記工具情報テーブルに記憶された識別情報及び寸法情報に基づいて、前記第2の工具が前記第1の工具よりも大型であるか否かを判定する手段、該手段にて前記第2の工具が前記第1の工具よりも大型であると判定された場合に、前記第1交換指令よりも後に実行され、前記加工部に装着された工具を交換することを示す第2交換指令を前記記憶部にて探索する手段、該手段にて第2交換指令を探索した場合に、前記工具情報テーブルに記憶された識別情報及び寸法情報に基づいて、前記第2交換指令が前記第2の工具よりも小型の第3の工具に交換する指令を示すか否かを判定する手段、該手段にて、前記第2交換指令が前記第2の工具よりも小型の第3の工具に交換する指令を示すと判定された場合に、前記第3の工具を前記第1の工具の次に前記加工部に装着されるべき工具に決定する第1決定手段及び前記第2の工具を前記第3の工具の次に前記加工軸に装着されるべき工具に決定する第2決定手段を有することを特徴とする。
本発明に係る工作機械は、前記制御部は、前記第1決定手段にて決定され、前記収容部に収容された前記第3の工具と前記加工部に装着された前記第1の工具とを交換せしめる手段及び該手段によって前記加工部に装着した前記第3の工具と、前記第2決定手段にて決定され、前記収容部に収容してある前記第2の工具とを交換せしめる手段を有することを特徴とする。
本発明に係る工作機械は、前記加工部は、ワークを加工する加工位置と工具を交換する交換位置との間を前記交換部と共に移動するようにしてあり、前記収容部は、工具を格納する可動式の格納部と、前記交換位置に対する前記格納部の接近又は離反を行うアクチュエータとを有しており、前記制御部は、前記加工部及び格納部の動作を制御するようにしてあり、前記加工部を前記交換位置から前記加工位置へ移動させる場合に、前記加工部の移動と前記交換位置に対する前記格納部の離反とを並行的に実行する手段を有することを特徴とする。
本発明に係る工具交換方法は、工具を収容する収容部とワークを加工する加工部に装着した工具とを交換する工具交換方法において、前記加工部に装着した第1の工具と、前記第1の工具の次に前記加工部に装着されるべき、前記第1の工具よりも大型の第2の工具とを交換する場合に、前記第1の工具と、前記収容部に収容され、前記第2の工具の後に前記加工部に装着されるべき、前記第2の工具よりも小型の第3の工具とを交換する工程及び該工程によって前記加工部に装着した前記第3の工具と、前記収容部に収容してある前記第2の工具とを交換する工程を備えることを特徴とする。
本発明においては、例えば加工軸に装着した工具を一の標準工具(第1の工具)から大径工具(第2の工具)に交換する場合に、大径工具よりも後に加工軸に装着すべき他の標準工具(第3の工具)を求める。一の標準工具、他の標準工具及び大径工具の順に、加工軸に工具を装着する準備をする。
本発明においては、例えば一の標準工具(第1の工具)、大径工具(第2の工具)及び他の標準工具(第3の工具)の順番に、加工軸に工具を装着する。一の標準工具による加工が終了した後、加工軸に装着した一の標準工具を、他の標準工具に交換する。工具マガジンが回転し、大径工具を交換可能な位置に搬送する。交換アームが回転し、他の標準工具を大径工具に交換する。他の標準工具は、大径工具の工具ポットに収容される。加工軸は、大径工具による加工を行う。大径工具による加工が終了した後、交換アームが回転し、大径工具から他の標準工具に交換する。
本発明においては、加工軸が交換位置から加工位置に移動する場合、工具ポット(格納部)は、加工軸の移動と略同時に交換位置から離反する。工具ポットに収容された大径工具は、交換アーム(交換部)に接触しない。
本発明に係る工作機械及び工具交換方法にあっては、例えば一の標準工具(第1の工具)、大径工具(第2の工具)及び他の標準工具(第3の工具)の順番に加工軸に工具を装着する。一の標準工具による加工が終了した後、加工軸に装着した一の標準工具を、他の標準工具に交換する。それから他の標準工具を大径工具に交換する。加工軸は、大径工具による加工を行う。他の標準工具は、大径工具の工具ポットに収容される。大径工具による加工が終了した後、大径工具から他の標準工具に交換する。加工終了後に実行される標準工具から大径工具へ、及び大径工具から標準工具への工具交換において、最初に交換する工具が全て標準工具となる。そのため交換可能な位置に各工具を加工中に搬送することができ、標準工具から大径工具、その後再び大径工具から標準工具に短時間で交換することができる。
本発明に係る工作機械にあっては、加工軸が交換位置から加工位置に移動する場合、工具ポット(格納部)は、加工軸の移動と略同時に交換位置から離反する。加工軸の移動と工具ポットの離反とを略同時に行い、作業時間を短縮することができる。また加工軸に装着された大径工具は、交換アーム(交換部)に接触しない。
実施の形態1に係るマシニングセンタを略示する外観図である。 加工軸近傍の構成を略示する縦断面図である。 工具マガジンを略示する正面図である。 工具マガジンを略示する縦断面図である。 交換アームを略示する底面図である。 マシニングセンタのブロック図である。 EEPROMに記憶された加工/工具交換プログラムの一例及び工具情報テーブルの一例を示す図である。 各工具ポットに収容されている工具の一例を示す模式図である。 各工具ポットに収容されている工具の一例を示す模式図である。 制御装置による工具交換処理を説明するフローチャートである。 制御装置による工具交換処理を説明するフローチャートである。 制御装置による先読み処理を説明するフローチャートである。 実施の形態1の変形例におけるEEPROMに記憶した加工/工具交換プログラムの一例を示す図である。 実施の形態2に係るマシニングセンタにおいて、先読み交換処理を実行する手動で入力したプログラムの一例を示す図である。
(実施の形態1)
以下本発明を実施の形態1に係るマシニングセンタを示す図面に基づいて詳述する。図1はマシニングセンタを略示する外観図、図2は加工軸近傍の構成を略示する縦断面図である。マシニングセンタは基台1を備える。基台1上にコラム2が直立している。コラム2の一側面に、上下に細長いガイドレール4、4が設けてある。ガイドレール4、4は、適当な間隔を空けて対向している。ガイドレール4、4に軸台3が連結している。ガイドレール4は軸台3を上下方向に案内する。軸台3は後述する加工軸を搭載する。コラム2の上部にZ軸送りモータ5が設けてある。Z軸送りモータ5の回転軸に、送りネジ6が連結している。送りネジ6はガイドレール4、4の間を下方に延びる。軸台3は送りネジ6に連結しており、Z軸送りモータ5の回転によって、上下方向(Z軸方向)に移動する。
軸台3の下方に、テーブル7が配置してある。テーブル7は基台1に設けてあり、水平面方向(X軸方向又はY軸方向)に移動可能である。テーブル7にワークが載置される。軸台3は、加工軸モータ8と、加工軸(加工部)9と、工具マガジン(収容部)10とを搭載している。加工軸9は、軸台3の上下移動によって上方の交換位置と下方の加工位置との間を移動する(後述する図4参照)。加工軸9は、加工軸モータ8の回転によって回転する。図2に示すように、加工軸9は、工具取付部11と、ドローバー53と、工具リリースピン54とを備えている。工具取付部11は、工具24を着脱可能に保持する。工具リリースピン54は、ドローバー53を介して工具取付部11に連結している。図1に示すように、軸台3に、工具交換モータ15が設けてある。工具交換モータ15は、カム機構を介して工具リリースピン54に連結している。工具交換モータ15の駆動によって工具リリースピン54を押し下げた場合、工具24は工具取付部11から離脱する。
図3は工具マガジン10を略示する正面図である。工具マガジン10は、図3に示すように、円環状の工具通路10aを備えている。該工具通路10aの最下部に、開口10bが設けてある。工具通路10a内には、複数の工具ポット31が収納してある。各工具ポット31は、各別の工具24を着脱可能に格納する。図1に示すように、工具マガジン10に、マガジンモータ14が設けてある。工具ポット31は、マガジンモータ14の駆動によって、工具通路10a内を移動する。加工軸9に装着した工具24と工具ポット31に格納した工具24とを交換する場合、所定の工具ポット31が開口10bに移動する。
図4は工具マガジン10を略示する縦断面図である。工具マガジン10は、工具ポット31を支持する支持軸161を備える。支持軸161は、工具ポット31を回転可能に支持する。工具ポット31の内奥に、ラッチ機構が設けてある。該ラッチ機構は、凹部33と、圧縮バネ34と、ボール35とを備える。凹部33は、工具ポット31の内周面に形成してある。圧縮バネ34は、凹部33内に設けてあり、ボール35を工具ポット31の内側に向けて付勢している。工具24は、基端部にプルスタッド121を有している。工具24を工具ポット31に強く押し込んだ場合、プルスタッド121がボール35に係合し、工具ポット31は工具24を保持する。工具24を工具ポット31から強く引き抜いた場合、ボール35はプルスタッド121から外れ、工具24が工具ポット31から離脱する。
工具ポット31の後端部に、ピン162が設けてある。工具マガジン10は、上下方向に摺動するスライダ164を備える。スライダ164は、ピン162を係合するU字溝163を有する。スライダ164の上部は、ロッド171に連結してある。ロッド171はエアシリンダ170に接続してある。エアシリンダ170は制御信号によって駆動し、ロッド171の上昇又は下降を行う。工具ポット31が開口10bに移動した場合、ピン162がU字溝163に係合する。
図4において仮想線で示すように、エアシリンダ170の駆動によってロッド171が上昇した場合、工具ポット31が支持軸161を支点にして下側に90度回転する。工具24は下向きになり、後述する交換アーム18による交換が可能になる。エアシリンダ170の駆動によってロッド171が下降した場合、工具ポット31が支持軸161を支点にして上側に90度回転する。工具24は横向きになり、交換アーム18による交換が不可能になる。また、工具24が横向きとなった場合、工具ポット31は、マガジンモータ14の駆動によって、工具通路10a内を移動することが可能になる。
軸台3に、下側に突出した回転軸19が設けてある。回転軸19は、加工軸9と、工具マガジン10との間に位置している。回転軸19の下端部に、交換アーム18が設けてある。図5は交換アーム18を略示する底面図である。
交換アーム18は、アーム本体16と、開閉可能なフィンガ対17、17とを備える。各フィンガ対17、17は、アーム本体16の両端部に設けてある。フィンガ対17、17は、アーム本体16の中心に対して対称な位置に配置されている。またフィンガ対17、17は、アーム本体16から外側に延出している。フィンガ対17、17には、ばね58、59が設けてある。アーム本体16に、カム軸51が設けてある。該カム軸51の駆動及びばね58、59の付勢力によって、フィンガ対17、17が開閉する。
回転軸19はカム機構に連結してある。該カム機構は、工具交換モータ15の回転運動を上下運動に変換する。工具交換モータ15の駆動によって、回転軸19は、上下方向(軸方向)に移動する。回転軸19の外側に、円筒ギヤが嵌め合っている。円筒ギヤは、アーム本体16よりも上側に位置している。円筒ギヤは、伝動機構を介して工具交換モータ15に連結する。回転軸19が上昇した場合、円筒ギヤとカム軸51とが連結する。工具交換モータ15の回転力は、円筒ギヤを介して前記カム軸51に伝動する。このときフィンガ対17、17が開閉する。フィンガ対17、17は、加工軸9に装着した工具24又は工具ポット31に格納された工具24を把持する(詳細は特開平10−151542号公報参照)。
なお工具ポット31に格納された工具24が下を向いている場合、フィンガ対17の間に前記工具24が位置するので、フィンガ対17は前記工具24を把持することができる。一方工具ポット31に格納された工具24が横を向いている場合、フィンガ対17の間に前記工具24が位置しないので、フィンガ対17は前記工具24を把持することができない。
回転軸19が下降した場合、円筒ギヤとカム軸51との連結が解除される。工具交換モータ15の回転力は伝動機構を介して回転軸19に伝動する。このときアーム本体16が回転し、工具24の交換が行われる。工具交換モータ15が所定数回転する間に、フィンガ対17、17の開閉動作、並びに交換アーム18の上下動作及び回転動作が行われる。
交換アーム18は、軸台3の上下移動によって加工軸9と共に上下方向に移動する(図4参照)。交換アーム18は、加工軸9と共に上側に位置している場合、上述した交換動作を行う。
マシニングセンタは、加工動作及び工具交換動作を制御する制御装置(制御部)60を備える。図6はマシニングセンタのブロック図である。制御装置60は、CPU(Central Processing Unit)61と、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)62と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)63と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)64とを備える。CPU61は、ROM62に記憶された制御プログラムをRAM63に読出し、後述する工具交換処理及び先読み処理などを実行する。制御装置60は、入力インタフェース65及び出力インタフェース66を備える。EEPROM64は、後述する加工/工具交換プログラム及び工具情報テーブルなどを記憶する。なおEEPROM64に代えて、書換可能な他の不揮発性メモリを使用してもよい。例えばフラッシュメモリ又はEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)を使用してもよい。
マシニングセンタは、入力装置50と、アームセンサ180と、Z軸センサ90と、ポット下降センサ31aと、ポット上昇センサ31bとを備える。入力装置50はキーボード又はタッチパネルなどからなり、操作を受け付ける。アームセンサ180は、交換アーム18が原点まで上昇したか否かを検出する。Z軸センサ90は、加工軸9が工具を交換する交換位置まで上昇したか否かを検出する。ポット下降センサ31aは、開口10bにて工具ポット31が下向きになったか否かを検出する。ポット上昇センサ31bは、開口10bにて工具ポット31が横向きになったか否かを検出する。ポット下降センサ31a及びポット上昇センサ31bは、物理的にポットの下降/上昇を検知する。各センサにおいて下降/上昇を検知した後、工具ポット31の停止時の振動が収束するまでの時間(確認時間)が経過するまで、交換アーム18及びマガジンモータ14の駆動は禁止される。
入力装置50、アームセンサ180、Z軸センサ90、ポット下降センサ31a及びポット上昇センサ31bは、入力インタフェース65を介して制御装置60に信号を入力する。
マシニングセンタは、Xモータ71、Yモータ72及び表示装置51を備える。テーブル7は、Xモータ71の駆動によって図1の矢印X方向に移動し、Yモータ72の駆動によって図1の矢印Y方向に移動する。表示装置51は種々の情報を表示する。制御装置60は、出力インタフェース66を介してXモータ71、Yモータ72、エアシリンダ170、表示装置51、Z軸送りモータ5、加工軸モータ8、マガジンモータ14及び工具交換モータ15に制御信号を出力する。
マシニングセンタはポット識別センサ40を備える。ポット識別センサ40は、投光素子41と、受光素子42と、ポット識別板43とを備える。投光素子41及び受光素子42は、ポット識別板43を挟んで対向している。ポット識別板43は工具マガジン10に設けてある。ポット識別板43は、各工具ポット31を個別に識別することが可能な光透過部を備える。該光透過部は、各工具ポット31に対応したパターンを有している。ポット識別板43は、複数の工具ポット31と一体的に回転する。
制御装置60は、出力インタフェース66を介して投光素子41に投光信号を入力する。受光素子42は、光透過部の各パターンに応じた光を受光する。受光素子42は、入力インタフェース65に受光信号を出力する。CPU61は、受光信号に基いて開口10bにいずれの工具ポット31が搬送されたかを検出する。所定の工具ポット31が搬送されたことを検出した場合、マガジンモータ14を停止させ、所定の工具24を開口10bに位置決めする。
図7Aは、EEPROM64に記憶された加工/工具交換プログラムの一例を示す図である。CPU61は、加工/工具交換プログラムを一行ずつ順に読込む。図中、G100は工具交換命令を示し、Tは次に加工軸9に装着する工具24の識別番号を示す。LはTの次に加工軸9に装着する工具24の識別番号を示す。例えば図7Aのp行目は、工具交換命令(G100)であり、次に交換する工具24は4番であり(T4)、その次に交換する工具24は5番であることを示す(L5)。r行目は加工命令(G50)であり、6番の工具でXn、Yn及びZn位置にて加工することを示す。Xn、Yn及びZnはそれぞれX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置を示す。また右端の欄は先読みフラグの有無を「1」又は「0」で示す。
図7Bは、EEPROM64に記憶された工具情報テーブルの一例を示す図である。工具情報テーブルには、識別番号と、寸法情報と、位置情報とが対応付けて格納してある。識別番号は工具24を識別する。寸法情報は、工具24が大径工具であるか標準工具であるかを示す。位置情報は、工具24が各工具ポット31又は加工軸9のいずれに位置するのかを示す。CPU61は、工具24の交換に従って工具情報テーブルを書き換える。
図8及び図9は、各工具ポット31に収容されている工具24の一例を示す模式図である。図中、数字は工具24の識別番号を示し、「空」は工具ポット31が空であることを示す。マシニングセンタは1〜9番の工具を備えている。図8Aにおいて、5番工具は大径工具であり、空の工具ポット31、31の間の工具ポット31に収容してある。1〜4番及び6〜9番は標準工具である。また開口10bに4番工具が位置決めしてあり、加工軸9に3番工具が装着してある。
図10及び図11は制御装置60による工具交換処理を説明するフローチャートである。理解を容易にするため、図7Aに示したプログラム、図8及び図9を参照して説明する。CPU61は加工プログラム(図7参照)を読み込み、各ブロックの記述コードに従いワークの加工を実行する。図9は、CPU61が、工具交換命令(G100)を示すプログラム(図7Aのp行目)を読込んだ場合のフローチャートである。また、開始時の工具の位置関係は、図8Aの状態であるとする。
CPU61は、図7Aのp行目を読込んだ場合、Z軸送りモータ5に駆動信号を出力し、加工軸9を交換位置へ移動させる(ステップS1)。加工軸9が標準工具であるか否かを工具情報テーブルの位置情報と寸法情報とを参照して確認する(ステップS2)。加工軸9が標準工具(3番)である場合(ステップS2:YES、図8A参照)、再び工具情報テーブルを参照し、標準工具の識別番号が工具交換命令のTに記述してあるか否かを判断する(ステップS3)。標準工具(T4)が記述されている場合(ステップS3:YES)、工具交換モータ15に駆動信号を出力し、加工軸9に装着した標準工具(3番)をTで指令した標準工具(4番)と交換する(ステップS4:図8B参照)。
CPU61は、標準工具(4番)が装着されたので、加工軸9を加工位置へ移動させて、図7Aのp+1行目以降に記述された命令に従い、加工位置での加工処理を開始する(ステップS5)。このとき、下向きとなった工具ポット31に格納されている工具(3番)は標準工具であるので、加工位置と交換位置との間を、加工軸9が移動しても、交換アーム17と接触しない。また、このフローチャートのステップS5以降の処理とp+1行目以降の加工処理は並行的に実行される。
CPU61は後述する先読み処理を実行する(ステップS6)。CPU61は先読み処理によって、読み込んだ工具交換命令にフラグを設定したか否かを判定する(ステップS7)。後述する先読み処理により、フラグが設定され、例えば識別番号6の先読み工具が抽出される。よって、先読み処理によりフラグを設定した場合(ステップS7:YES)、CPU61はマガジンモータ14に駆動信号を出力し、前記先読み処理で決定した先読み工具(6番)の位置決めを行う(ステップS8、図8C参照)。尚詳細は省略するが、工具ポット31が下向きであれば、マガジンモータ14に駆動信号を出力する前に、エアシリンダ170を駆動して工具ポット31を横向きにし、確認時間が経過するまで待機する。
CPU61はエアシリンダ170に駆動信号を出力し、工具ポット31を下向きにし(ステップS9)、確認時間が経過するまで待機する(ステップS10:NO)。確認時間の経過後(ステップS10:YES)、処理を終了する。ここで下向きの工具ポット31に格納されている工具は標準工具(6番)であるので、加工位置と交換位置との間を、加工軸9が移動しても交換アーム17に接触しない。
CPU61は、工具交換命令(G100)を示すプログラム(図7Aのq行目)を読込んだ場合、図9の工具交換処理を再び開始する。CPU61は、加工軸9を交換位置へ移動させ(ステップS1)、加工軸9に標準工具が装着してあるか否かを判定する(ステップS2)。加工軸9に標準工具(4番)が装着してある場合(ステップS2:YES)、標準工具の識別番号が工具交換命令のTに記述してあるか否かを判断する(ステップS3)。大径工具(5番)が記述されている場合(ステップS3:NO)、工具交換モータ15に駆動信号を出力し、加工軸9に装着した標準工具(4番)を先読み工具(6番)と交換する(ステップS11、図9D参照)。
CPU61はエアシリンダ170に駆動信号を出力し、工具ポット31を横向きにし(ステップS12)、確認時間が経過するまで待機する(ステップ13:NO)。確認時間の経過後(ステップS13:YES)、CPU61はマガジンモータ14に駆動信号を出力し、工具交換命令のTに記述してある大径工具(5番)の位置決めを行う(ステップS14、図9E参照)。
CPU61はエアシリンダ170に駆動信号を出力し、大径工具(5番)を収容した工具ポット31を下向きにし(ステップS15)、確認時間が経過するまで待機する(ステップ16:NO)。確認時間の経過後(ステップS16:YES)、CPU61は工具交換モータ15に駆動信号を出力し、加工軸9の先読み工具(6番)を大径工具(5番)と交換する(ステップS17、図9F参照)。このとき先読み工具(6番)は下向き状態の工具ポット31に収容される。
CPU61は加工軸9を加工位置へ移動させて、図7Aのq+1行目以降に順に記述された命令に従い、加工位置での加工処理を開始する(ステップS5)。下向きの工具ポット31に格納されている工具(6番)は標準工具であるので、加工位置と交換位置との間を、加工軸9が移動しても、交換アーム17に接触しない。また、フローチャートのこのステップ以降の処理とq+1行目以降の加工処理は並行的に実行される。
CPU61は後述する先読み処理を実行する(ステップS6)。CPU61は先読み処理によって、読み込んだ工具交換命令にフラグを設定したか否かを判定する(ステップS7)フラグが設定されなかった場合(ステップS7:NO)、CPU61はマガジンモータ14に駆動信号を出力し、工具交換命令のLに記述してある次工具(6番)の位置決めを行う(ステップS18)。そして次工具が標準工具であるか否かを判定する(ステップS19)。次工具が標準工具(6番)である場合(ステップS19:YES)、CPU61はステップS9及びS10を実行する。次工具が標準工具でない場合(ステップS19:NO)CPU61は処理を終了する。
なお既に開口10bに標準工具である次工具(6番)が位置決めされており、工具ポット31が下向きとなっている場合、ステップ18及び、ステップ9、10を省略することができる。この場合、工具ポット31に格納されている工具は標準工具(6番)のままなので、加工位置と交換位置との間を、加工軸9が移動しても、交換アーム17に接触しない。
CPU61は、工具交換命令(G100)を示すプログラム(図7Aのr行目)を読込んだ場合、図10及び図11の工具交換処理を再び開始する。CPU61は、加工軸9を交換位置へ移動させ(ステップS1)、加工軸9に標準工具が装着してあるか否かを判定する(ステップS2)。加工軸9に大径工具(5番)が装着してある場合(ステップS2:NO)、工具情報テーブルを参照し、標準工具の識別番号が工具交換命令のTに記述してあるか否か判断する(ステップS20)。大径工具の識別番号がTに記述してある場合(ステップS20:NO)、エアシリンダ170に駆動信号を出力し、工具ポット31を下向きとする(ステップS21)。そして確認時間が経過するまで待機する(ステップS22:NO)。確認時間が経過した場合(ステップS22:YES)、後述するステップS23に処理を進める。図7Aのr行目に記述されているように、標準工具の識別番号(6)が工具交換命令のTに記述してある場合(ステップS20:YES)、CPU61は、工具交換モータ15に駆動信号を出力し、加工軸9の大径工具(5番)をTで指令された工具(6番)と交換する(ステップS23、図9G参照)
CPU61はエアシリンダ170に駆動信号を出力し、大径工具(5番)を格納した工具ポット31を横向きにする(ステップS24)。ここでポット上昇センサ31bが工具ポット31の横向きを検知した後、CPU61は、確認時間の経過を待たない。CPU61は、加工軸9を加工位置へ移動させて、図7Aのr+1行目以降に順に記述された命令に従い、加工位置での加工処理を開始する(ステップS25)。
工具ポット31に格納されている工具が大径工具(5番)である場合に、工具ポット31が下向きの状態で加工位置と交換位置との間を加工軸9が移動すると、大径工具と交換アーム17とが接触する。ステップS24をステップS25より先に実行することで、前述した接触を防止することができる。
また、ステップS24においてエアシリンダ170を駆動し、ポット上昇センサ31bが横向きを検知した場合、工具ポット31の振動等が収束していない状態であっても、加工軸9の移動を行っている(ステップS25)。これは、加工位置と交換位置との間を加工軸9が移動しても、大径工具と交換アーム17とが接触しないためである。
CPU61はその後、確認時間が経過するまで待機し(ステップS26:NO)、確認時間の経過後(ステップS26:YES)、ステップS6に処理を進める。
ステップS25以降の処理と工具交換命令以降の加工命令を並行に実行する。ステップS24の工具ポット31の上昇動作については、ステップS25における加工軸9の下降動作とを略同時に実行し、さらに作業時間を短縮することができる。
大径工具の直径がフィンガ対17、17の内径よりも大きい場合、大径工具を格納した工具ポット31を下げた状態で、加工軸9を加工位置へ移動させると、フィンガ対17、17が大径工具に接触する。ステップS24において大径工具を収容した工具ポット31は交換位置から離反するので、大径工具のフィンガ対17、17への接触を回避することができる。
図12は制御装置60による先読み処理を説明するフローチャートである。
CPU61は工具情報テーブルを参照し、大径工具の識別番号がLに記述してあるか否か判断する(ステップS41)。大径工具の識別番号がLに記述してない場合(ステップS41:NO)、処理を終了する。
大径工具の識別番号がLに記述してある場合(ステップS41:YES)、CPU61は、次行のプログラムを読込み(ステップS42)、読込んだプログラムが工具交換命令であるか否かを判定する(ステップS43)。読込んだプログラムが工具交換命令でない場合(ステップS43:NO)、CPU61はステップS42に処理を戻す。読込んだプログラムが工具交換命令である場合(ステップS43:YES)、CPU61は工具情報テーブルを参照し、読込んだプログラムのT又はLに、標準工具を記述してあるか否かを判定する(ステップS44)。
標準工具を記述してない場合(ステップS44:NO)、CPU61はステップS42に処理を戻す。標準工具を記述してある場合(ステップS44:YES)、記述してある標準工具を先読み工具に決定する(ステップS45)。例えば図7Aのp行目を読込んだ場合、CPU61はプログラムを順に読込む。工具交換命令であるq行目を読み込んだ場合、Lに標準工具(6番)が記述してあるので、6番を先読み工具に決定する。決定された先読み工具を示す情報はEEPROM64に記憶される。
CPU61は、ステップS1で読み込んだ工具交換命令のLに記述された大径工具を、先読み工具の後に加工軸9に装着する工具に決定する(ステップS46)。例えば図7Aのp行目のLに記述された大径工具(5番)を先読み工具の後に加工軸9に装着する工具に決定する。決定された前記工具を示す情報はEEPROM64に記憶される。
次にCPU61は、ステップS1で読み込んだプログラムに対応づけて先読みフラグを設定する(ステップS47)。例えば図7Aのp行目に対応づけて先読みフラグ「1」をEEPROM64に設定する。
標準工具(4番)による加工が終了した後(図8C参照)、加工軸9に装着した標準工具(4番)を、標準工具である先読み工具(6番)に交換する(図9D参照)。工具マガジン10を回転し、大径工具(5番)を開口10bに位置決めする(図9E参照)。先読み工具(6番)を大径工具(5番)に交換する(図9F参照)。加工軸9は、大径工具(5番)による加工を行う。先読み工具(6番)は、大径工具(5番)の工具ポット31に格納される。このとき先読み工具(6番)は開口10bに位置決めしてある。大径工具(5番)による加工が終了した後、大径工具(5番)から先読み工具(6番)に交換する(図9G参照)。
このため、標準工具(4番)と大径工具(5番)との工具を交換する際に、予め開口10bに位置決めされている工具は、標準工具(6番)である。また大径工具(5番)と標準工具(6番)を交換する際に予め開口10bに位置決めされている工具も、標準工具(6番)である。双方とも、予め工具ポット10を下向きに維持しておくことが可能になる。そのため加工軸9の上昇が完了した後直ぐに、交換アーム18による交換が可能になる。また、大径工具(5番)と標準工具(6番)とを交換した後に工具ポット10の横向き動作を実行する場合、確認時間の経過を待たずに加工軸9の下降動作を並行的に実行する。工具ポット10の下向き動作を実行する場合は、確認時間の経過を待つ必要があるが、確認時間の経過を待たずに加工軸9の下降動作を並行的に実行することで、総合的に短時間で工具を交換することができる。
次に実施の形態1に係るマシニングセンタの変形例を示す図面に基づいて詳述する。図13は変形例におけるEEPROM64に記憶してある加工/工具交換プログラムの一例を示す図である。図13において、T及びLは工具24の識別番号4〜7を示している。4番と6番とは標準工具を示しており、5番と7番とは大径工具を示している。図13は、標準工具(4番)、大径工具(5番)、大径工具(7番)及び標準工具(6番)の順に加工軸9の工具24を交換することを示している。
制御装置60は、上述した先読み処理を変形例において実行する。制御装置60は、図13のp行目を読込んだ場合、標準工具(4番)がTに記述してあるので、先読み処理を実行する。制御装置60はプログラムを順に読込む。工具交換命令であるr行目を読込んだ場合、Lに標準工具(6番)が記述してあるので、6番を先読み工具に決定する。また大径工具(5番)を先読み工具の次に加工軸9に装着する工具に決定する。
制御装置60は、加工軸9に装着した標準工具(4番)を先読み工具(6番)に交換する。次に加工軸9に装着した先読み工具(6番)を大径工具(5番)に交換する。このとき先読み工具(6番)は、大径工具(5番)の工具ポット31に収容される。次に大径工具(5番)を大径工具(7番)に交換する。そして大径工具(7番)を先読み工具(6番)に交換する。
このことにより、大径工具が連続する場合においても、標準工具(4番)と大径工具(5番)との工具を交換する際に、予め開口10bに位置決めされている工具は、標準工具(6番)であり、大径工具(7番)と標準工具(6番)を交換する際に予め開口10bに位置決めされている工具は、標準工具(6番)となり、双方とも、予め工具ポット10を下向き状態にしておくことが可能になり、加工軸9の上昇が完了すると直ぐに、交換アーム18による交換が可能になる。また、大径工具(7番)と標準工具(6番)を交換した後に必要な工具ポット10の横向き動作においては、工具ポット10の下向き動作と比較して、確認時間経過するまでの時間に加工軸9の下降動作が実行可能になり、総合的に短時間で工具を交換することができる。
(実施の形態2)
以下本発明を実施の形態2に係るマシニングセンタを示す図面に基づいて詳述する。操作者は入力装置5を操作して加工/工具交換プログラムを設定することができ、表示装置51によって前記プログラムを確認することができる。設定されたプログラムはEEPROM64に記憶される。
図14は先読み交換処理を実行する手動で入力したプログラムの一例を示す図である。前記プログラムは標準工具(4番)、大径工具(5番)、大径工具(7番)及び標準工具(6番)の順に加工軸9の工具24を交換する。p行目においてLに6を設定する。これにより、標準工具(4番)を加工軸9に装着した後に工具マガジン10が回転し、標準工具(6番)が開口10bに位置決めされる。
q行目においてK6を設定する。KはTの前に交換する工具24を示す。制御装置60はKによって標準工具(4番)を標準工具(6番)に交換し、次に標準工具(6番)を大径工具(5番)に交換する。標準工具(6番)は大径工具(5番)の工具ポット31に格納される。r行目及びs行目は図13と同様であり、説明を省略する。手動で前記プログラムを設定した場合においても、大径工具から標準工具に短時間で交換することができる。
なおマシニングセンタは工作機械の一例であり、本発明は種々の工作機械に適用することができる。例えば、本実施の形態では工具ポット31が横向きから下向きに位置することで交換位置となるようになっているが、工具ポットを全て下向きに配置し、開口10bの位置にある工具ポットのみ前進後退移動できるようにしてもよい。
実施の形態1及び2においては、工具情報テーブルをEEPROM64に記憶しているが、書換可能な不揮発性メモリを別途設け、該メモリに記憶してもよい。またハードディスクを設けて、該ハードディスクに工具情報テーブルを記憶してもよい。
以上説明した実施の形態は本発明の例示であり、本発明は特許請求の範囲に記載された事項及び特許請求の範囲の記載に基づいて定められる範囲内において種々変更した形態で実施することができる。
9 加工軸(加工部)
10 工具マガジン(収容部)
18 交換アーム(交換部)
24 工具
31 工具ポット(格納部)
60 制御装置(制御部)
61 CPU
62 ROM
63 RAM
161 支持軸(接離部)
162 ピン(接離部)
164 スライダ(接離部)
170 エアシリンダ(接離部)
171 ロッド(接離部)

Claims (4)

  1. 複数の工具を収容する収容部と、該収容部に収容した工具を装着してワークを加工する加工部と、該加工部に装着した工具を交換する交換部と、工具を交換する指令を記憶する記憶部と、工具を識別する識別情報及び該識別情報に対応付けてあり、工具の大きさを示す寸法情報を記憶する工具情報テーブルと、該工具情報テーブル及び前記記憶部に記憶された指令に基づいて前記交換部による交換を制御する制御部とを備える工作機械において、
    前記制御部は、
    前記記憶部に記憶されており、第1の工具を第2の工具に交換することを示す第1交換指令並びに前記工具情報テーブルに記憶された識別情報及び寸法情報に基づいて、前記第2の工具が前記第1の工具よりも大型であるか否かを判定する手段、
    該手段にて前記第2の工具が前記第1の工具よりも大型であると判定された場合に、前記第1交換指令よりも後に実行され、前記加工部に装着された工具を交換することを示す第2交換指令を前記記憶部にて探索する手段、
    該手段にて第2交換指令を探索した場合に、前記工具情報テーブルに記憶された識別情報及び寸法情報に基づいて、前記第2交換指令が前記第2の工具よりも小型の第3の工具に交換する指令を示すか否かを判定する手段、
    該手段にて、前記第2交換指令が前記第2の工具よりも小型の第3の工具に交換する指令を示すと判定された場合に、前記第3の工具を前記第1の工具の次に前記加工部に装着されるべき工具に決定する第1決定手段及び
    前記第2の工具を前記第3の工具の次に前記加工軸に装着されるべき工具に決定する第2決定手段
    を有することを特徴とする工作機械。
  2. 前記制御部は、
    前記第1決定手段にて決定され、前記収容部に収容された前記第3の工具と前記加工部に装着された前記第1の工具とを交換せしめる手段及び
    該手段によって前記加工部に装着した前記第3の工具と、前記第2決定手段にて決定され、前記収容部に収容してある前記第2の工具とを交換せしめる手段
    を有することを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記加工部は、ワークを加工する加工位置と工具を交換する交換位置との間を前記交換部と共に移動するようにしてあり、
    前記収容部は、
    工具を格納する可動式の格納部と、
    前記交換位置に対する前記格納部の接近又は離反を行うアクチュエータと
    を有しており、
    前記制御部は、
    前記加工部及び格納部の動作を制御するようにしてあり、
    前記加工部を前記交換位置から前記加工位置へ移動させる場合に、前記加工部の移動と前記交換位置に対する前記格納部の離反とを並行的に実行する手段を有すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。
  4. 工具を収容する収容部とワークを加工する加工部に装着した工具とを交換する工具交換方法において、
    前記加工部に装着した第1の工具と、前記第1の工具の次に前記加工部に装着されるべき、前記第1の工具よりも大型の第2の工具とを交換する場合に、
    前記第1の工具と、前記収容部に収容され、前記第2の工具の後に前記加工部に装着されるべき、前記第2の工具よりも小型の第3の工具とを交換する工程及び
    該工程によって前記加工部に装着した前記第3の工具と、前記収容部に収容してある前記第2の工具とを交換する工程
    を備えることを特徴とする工具交換方法。
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