JP2012177489A - 空調制御システム及び空調制御サーバ - Google Patents

空調制御システム及び空調制御サーバ Download PDF

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高史 西山
Akio Nakano
章生 仲野
Masaru Hidaka
優 日高
Toshiyuki Miyake
敏之 三宅
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Abstract

【課題】更なる省エネの実現に利用可能な空調制御システムを提供する。
【解決手段】空調制御システムは、複数のユーザに各自所持されるタグであって、第1信号を受信すると、自機の識別情報を含む第2信号を送信するタグから受信した第2信号に含まれている前記識別情報に基づいて、所定エリア内に存在するタグを特定し、特定したタグを所持するユーザが、過去に前記所定エリアに存在しなかった時を示す情報に基づいて決定した時間に、前記所定エリアにおける空調設備を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、タグ(アクティブタグ)からの信号に基づく空調制御技術に関する。
所定エリア内に存在する人の数に応じて、そのエリアにおける空調を制御する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の技術は、各ユーザにより所持され、照明機器から送信された探索信号に呼応して探索返信信号を送信する複数のIDカードからの探索返信信号に基づいてエリア内のユーザ数を特定し、特定したユーザ数に応じて空調設備の運転状態を制御するものである。
これにより、例えば、エリア内のユーザの数が0人から1人になった時に、空調を開始し、エリア内のユーザの数が1人から0人になった時に、空調を停止することができる。
従って、ユーザがわざわざ空調を制御する操作を行うことなく、不要な空調を停止させ、省エネを図ることができる。
特開2005−257129号公報
しかしながら、エリア内に最後に残っているユーザが、エリアに対する出入りを頻繁に行った場合、特許文献1の技術によれば、空調設備は、空調の停止、開始を繰り返すことになり、空調を停止させず維持した場合と比較し、電力消費が増大してしまう。これは、空調設備は、空調開始時に比較的電力消費が大きくなるためである。
そこで、本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、更なる省エネの実現に利用可能な空調制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る空調制御システムは、複数のユーザに各自所持されるタグであって、第1信号を受信すると、自機の識別情報を含む第2信号を送信するタグと、タグから受信した第2信号に含まれている前記識別情報に基づいて、所定エリア内に存在するタグを特定する特定手段と、特定されたタグを所持するユーザが、過去に前記所定エリアに存在しなかった時を示す情報に基づいて決定した時間に、前記所定エリアにおける空調設備を制御する空調制御手段とを備えることを特徴とする。
ここで、前記空調制御システムは、各ユーザが、過去に前記所定エリアから退出して所定時間以上当該所定エリアに戻らなかったときの当該退出時を示す退出時間情報を記憶する退出時間記憶手段を備え、前記空調制御手段は、所定時刻において、前記特定手段により特定されたタグが2以上存在する場合に、特定された各タグを所持するユーザについての各退出時間情報に基づいて、最も遅く退出するであろうユーザの退出予定時間を特定し、特定した退出予定時間に基づいて、前記所定エリアにおける空調を停止させる時間を決定することとしてもよい。
ここで、前記空調制御システムは、各ユーザが、過去に前記所定エリアから退出して所定時間以上当該所定エリアに戻らなかったときの当該退出時の時刻に基づいて算出した時間帯毎の退出回数を記憶する退出回数記憶手段を備え、前記空調制御手段は、前記特定手段により特定されたタグの数が1に減少した時に、当該特定手段により特定されたタグを所持するユーザについての前記時間帯毎の退出回数に基づいて、当該ユーザが所定時間以内に退出する可能性が所定程度高いか否かを判定し、所定程度高いと判定した場合には、前記所定エリアにおける空調を停止させ、所定程度高くないと判定した場合には、前記所定エリアにおける空調を維持させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
ここで、前記空調制御手段は、前記特定手段により特定されたタグを所持するユーザが前記所定時間以内に退出する可能性が所定程度高いと判定した場合において、前記特定手段により特定されたタグの数が0に減少した時に、前記所定エリアにおける空調を停止させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
ここで、前記空調制御システムは、各ユーザが、過去に前記所定エリアから退出して所定時間以上当該所定エリアに戻らなかったときの当該退出時を示す退出時間情報を記憶する退出時間記憶手段を備え、前記空調制御手段は、前記特定手段により特定されたタグの数が1である時に、当該特定手段により特定されたタグを所持するユーザについての前記退出時間情報に基づいて、当該ユーザの退出予定時間を特定し、現在から特定した退出予定時間までの時間が、現時点において前所定エリアにおける空調を停止した場合に、室温が所定範囲内に含まれなくなるまでの予測時間より短い場合には、前記所定エリアにおける空調を停止させ、長い場合には、前記所定エリアにおける空調の状態を維持するよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
ここで、前記空調制御システムは、各ユーザが、過去に前記所定エリアを退出してから戻ってくるまでの離席時間を示す離席時間情報を記憶する離席時間記憶手段を備え、前記空調制御手段は、更に、前記特定手段により特定されたタグの数がN(N≧1)からN−1に減少した場合に、前記所定エリア内に存在しなくなったタグを所持するユーザについての前記離席時間情報に基づいて、前記所定エリアにおける空調の制御状態を、現在の状態から変化させ、あるいは現在の状態を維持するよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
ここで、前記空調制御システムは、各ユーザが、過去に前記所定エリアを退出してから戻ってくるまでの各離席時間を複数の群に分類し、最も短い離席時間が属する短時間群と他の群とを区別するための閾値時間を算出し、当該ユーザについての前記離席時間情報として前記離席時間記憶手段に格納する算出部を備え、前記空調制御手段は、前記所定エリア内に存在しなくなったタグを所持するユーザが、当該所定エリアを退出した時から、当該ユーザについての前記閾値時間を経過した時までに、当該所定エリアに戻った場合には、当該所定エリアにおける空調の制御状態を維持し、当該所定エリアに戻らなかった場合には、当該所定エリアにおける空調の制御状態を、現在の状態から変化させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
ここで、前記空調制御手段は、前記特定手段により特定されたタグの数が1から0に減少した場合において、前記所定エリア内に存在しなくなったタグを所持するユーザが、当該所定エリアを退出した時から、当該ユーザについての前記閾値時間を経過した時までに、当該所定エリアに戻らなかったときには、当該所定エリアにおける空調を停止させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
ここで、前記空調制御手段は、更に、予め設定されたスケジュールに従って、前記所定エリアにおける空調を停止させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
また、上記課題を解決するために本発明に係る空調制御サーバは、複数のユーザに各自所持されるタグであって、第1信号を受信すると、自機の識別情報を含む第2信号を送信するタグからの第2信号に含まれている前記識別情報に基づいて、所定エリア内に存在するタグを特定する特定手段と、特定されたタグを所持するユーザが、過去に前記所定エリアに存在しなかった時を示す情報に基づいて決定した時間に、前記所定エリアにおける空調設備を制御する空調制御手段とを備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために本発明に係る空調制御サーバは、複数のユーザに各自所持されるタグの識別情報を受信する受信手段と、各ユーザが、過去に前記所定エリアに存在しなかった時を示す情報の入力を受け付ける入力手段と、前記受信手段により受信されたタグの識別情報に基づき特定された所定エリア内に存在するタグを所持するユーザについての前記入力手段が受け付けた情報に基づく時間に、前記所定エリアにおける空調設備を制御するための制御信号を送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
上記構成を備える本発明に係る空調制御システムによれば、更なる省エネの実現に利用できる。
空調制御システム1000のシステム構成図 入退出管理システム2000のシステム構成図 送信機100aの主要部の機能構成を示すブロック図 タグ200の主要部の機能構成を示すブロック図 コントローラ300aの主要部の機能構成を示すブロック図 空調制御サーバ400の主要部の機能構成を示すブロック図 LF帯信号10及びUHF帯信号20のデータ構成と、送信機リスト30及びタグリスト40のデータ構成及び内容例とを示す図 構成情報テーブル50及び受信時刻テーブル60のデータ構成及び内容例を示す図 退社時刻テーブル70、閾値時間テーブル80及びスケジュールテーブル90のデータ構成及び内容例を示す図 あるユーザについての各離席時間に基づいて算出した時間区間毎の離席回数のクラスタリング結果を示す図 コントローラ300aによるID情報の送信処理及び空調制御サーバ400による受信時刻テーブル60の更新処理を示すフローチャート 空調制御サーバ400による各エリアに存在するユーザとその数及び存在しなくなったユーザの特定処理を示すフローチャート(図13へ続く) 空調制御サーバ400による各エリアに存在するユーザとその数及び存在しなくなったユーザの特定処理を示すフローチャート(図12から続き、図12へ戻る) 空調制御サーバ400による空調制御処理を示すフローチャート 空調制御サーバ400による定刻処理を示すフローチャート 空調制御サーバ400による通常処理を示すフローチャート 空調制御サーバ400による0人処理を示すフローチャート 空調制御サーバ400によるN−1人処理を示すフローチャート 空調制御サーバ500の主要部の機能構成を示すブロック図 空調制御サーバ500による各エリアに存在するユーザとその数及び存在しなくなったユーザの特定処理を示すフローチャート(図12から続き、図12へ戻る) 空調制御サーバ500による空調制御処理を示すフローチャート 空調制御サーバ500による通常処理を示すフローチャート 空調制御サーバ500による0人処理を示すフローチャート 空調制御サーバ500による1人処理を示すフローチャート 変形空調制御サーバによる変形1人処理を示すフローチャート
≪実施の形態1≫
以下、本発明に係る空調制御システムの一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<構成>
<空調制御システム>
まず、実施の形態に係る空調制御システム1000の構成について説明する。
図1は、空調制御システム1000のシステム構成図である。
空調制御システム1000は、あるオフィスの従業員それぞれが1台ずつ所持している各タグからの信号等に基づいて、空調設備3a、3bの運転状態を制御するものである。
空調制御システム1000は、送信機100a〜100p、コントローラ300a、300b、空調制御サーバ400及び図示しないタグを含んで構成されている。
同図において破線で示すエリアa、bは、オフィス内の異なる部署A、Bのエリアを示している。なお、同図では、2つのエリア(a、b)が存在するものとして説明しているが、エリアの数は1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
コントローラ300a、300bは、各エリアa、bに1台ずつ設置されており、各コントローラ(300a、300b)は、イーサネット(登録商標)ケーブル4を介して空調制御サーバ400に接続されている。また、各空調設備(3a、3b)は、所定のケーブル(例えば、RS−485規格に準拠したもの)を介して、空調制御サーバ400に接続されている。
各エリア内に設置されている機器等は同様であるため、以下では、エリアaの場合を例に説明する。
エリアaには、部署Aの所属員用の机1a〜1hと椅子2a〜2hが配置されており、各机には、それぞれ1台ずつ、送信機が設置されている。
各送信機(100a〜100h)は、コントローラ300aからの指示に従って、送信タイミングが重ならないように、LF帯(例えば120kHz〜130kHz帯)の信号(以下、「LF帯信号」ともいう)を無線送信するものである。各送信機は、このLF帯信号に、自機の識別情報(以下、「送信機ID」という)を含ませて送信する。
例えば、部署Aの所属員が自分の椅子(例えば、椅子2a)に着席すると、その人の所持するタグ(不図示)は、送信機100aからのLF帯信号を受信することになる。このタグは、このLF帯信号に呼応して、このLF帯信号に含まれている送信機100aの送信機IDと、自機の識別情報(以下、「タグID」という)とを含ませたUHF帯(例えば300MHz)の信号(以下、「UHF帯信号」ともいう)を送信する。
また、コントローラ300aは、エリアa内の各送信機を管理しており、各送信機へのLF帯信号の送信指示を行う他、タグから受信したUHF帯信号に含まれている送信機ID及びタグID等を空調制御サーバ400へ送信するものである。
空調制御サーバ400は、各コントローラから受信した情報に基づいて各エリアに存在するユーザやその数を特定し、特定したユーザの過去の退社時間や離席時間に係る情報や特定したユーザ数に基づいて、各空調設備の運転状態を制御するものである。また、空調制御サーバ400は、予め設定されているスケジュールにも基づいて、各空調設備の運転状態を制御する。
なお、空調制御サーバ400は、イーサネット(登録商標)ケーブル4を介して、入退出管理システム2000から各ユーザについての退社時間を取得する。
以下、入退出管理システム2000について説明する。
図2は、入退出管理システム2000のシステム構成図である。
入退出管理システム2000は、各ユーザが所持しているタグからの信号に基づいて、エリアa、bを含む部屋(執務室)に対する入退出を行うための扉2001の施解錠を制御するものである。
入退出管理システム2000は、タグリーダ2100a、2100b、ゲートユニット(GU)2200、入退出制御サーバ2300及び図示しないタグを含んで構成されている。
タグリーダ2100a、2100bは、自機の識別情報(以下、「リーダID」という)を含ませたLF帯信号を繰り返し送信するものである。また、各タグリーダ(2100a、2100b)は、自機が送信したLF帯信号に呼応してタグが送信した、自機のリーダIDとそのタグのタグIDとを含むUHF帯信号を受信し、そのリーダID及びタグIDをGU2200に送信する。
GU2200は、各タグリーダから受信したリーダID及びタグIDと、入退出管理システム2000の管理者により予め設定された執務室に対する入退出許可者リストとに基づいて認証を行い、認証が成功した場合に電気錠2002に解錠を指示するものである。また、GU2200は、認証を行った際に、その認証に用いたリーダID及びタグIDと、認証日時と、認証結果とを含む認証ログを入退出制御サーバ2300に送信する。
入退出制御サーバ2300は、GU2200から受信した認証ログを記憶し、記憶している認証ログに基づいて、例えば、毎日特定の時間(例えば、AM0:00)に、各ユーザについての直近の退社日時を特定するものである。
ここで、退社日時とは、執務室を退出してから所定時間以上執務室に戻らなかったときの退出日時を示すものである。
また、この所定時間は、執務室の温度が既定範囲(以下、「快適域」ともいう)に含まれている状態(つまり適温状態)で空調を停止させた時から、外気温の影響を受けて、執務室の温度が快適域に含まれなくなるまでの予測時間よりも長くなるように、入退出管理システム2000の管理者により決定されている。ここでは、一例として、所定時間は5時間であるものとする。
例えば、タグリーダ2100aのリーダID及びタグID「0」と認証日時Taを含む認証ログをGU2200から受信している場合に、入退出制御サーバ2300は、タグIDが「0」であるタグを所有するユーザの退社日時を以下のようにして特定する。
即ち、入退出制御サーバ2300は、タグリーダ2100bのリーダID及びタグID「0」と、認証日時Taから所定時間(この例では5時間)以内の認証日時Tbとを含む認証ログをGU2200から受信していない場合に、認証日時Taを上記ユーザの退社日時と特定する。
入退出制御サーバ2300は、各ユーザについて、特定した退社日時と、その特定に用いたタグIDとを空調制御サーバ400に送信する。
以下では、送信機、タグ、コントローラ、空調制御サーバの構成について更に詳しく説明する。但し、各送信機(100a〜100h)、各タグ、各コントローラ(300a、300b)の構成は同様であるため、送信機100a、タグ200、コントローラ300aを例に説明する。
<送信機>
図3は、送信機100aの主要部の機能構成を示すブロック図である。
同図に示すように、送信機100aは、通信部110と、LF帯送信部120と、LFアンテナ121と、記憶部130と、制御部140とから構成される。
なお、送信機100aは、図示しないメモリ及びプロセッサを含んでおり、制御部140の機能は、プロセッサがメモリ上のプログラムを実行することにより実現される。
ここで、通信部110は、コントローラ300aからのLF帯信号の送信指示を受信し、制御部140へ伝達する機能を有する。
LF帯送信部120は、LFアンテナ121と接続しており、制御部140からの指示に従って、LFアンテナ121を介してLF帯信号をタグに送信する機能を有する。
記憶部130は、自機の送信機ID131を記憶するためのメモリ領域である。なお、送信機ID131は、送信機100aの運用開始時点において、空調制御システム1000の管理者により、記憶部130に予め設定される。
制御部140は、通信部110を介して、コントローラ300aから受領したLF帯信号の送信指示を受信してから予め設定された時間後に、LF帯送信部120を介してLF帯信号を送信する機能を有する。
制御部140は、このLF帯信号に、記憶部130に記憶されている送信機ID131や、このLF帯信号に呼応してタグから送信されるUHF帯信号の周波数帯(チャネル)を示す情報等を含ませて送信する。
なお、LF帯信号の送信指示を受信してからLF帯信号を送信するまでの時間は、次にLF帯信号の送信指示を受信するまでの時間より短く、かつ、エリアa内の各送信機間で異なるものになるように、ディップスイッチ等の設定手段(不図示)により設定されている。
<タグ>
図4は、タグ200の主要部の機能構成を示すブロック図である。
同図に示すように、タグ200は、LF帯受信部210と、LFアンテナ211と、UHF帯送信部220と、UHFアンテナ221と、記憶部230と、各部に電力を供給する電池240と、制御部250とから構成される。
なお、タグ200は、図示しないメモリ及びプロセッサを含んでおり、制御部250の機能は、プロセッサがメモリ上のプログラムを実行することにより実現される。
ここで、LF帯受信部210は、LFアンテナ211と接続し、送信機からのLF帯信号を受信し、制御部250へ伝達する機能を有する。
UHF帯送信部220は、UHFアンテナ221と接続し、制御部250の指示に従って、UHF信号を送信する機能を有する。
記憶部230は、自機のタグID231を記憶するためのメモリ領域である。
制御部250は、LF帯受信部210を介して送信機から受信したLF帯信号に含まれている送信機IDと、記憶部230に記憶されているタグID231を含ませたUHF帯信号を、UHF帯送信部220を介して送信する機能を有する。なお、このUHF帯信号の送信には、受信したLF帯信号に含まれていた情報が示すUHF帯信号の周波数帯が用いられる。
<コントローラ>
図5は、コントローラ300aの主要部の機能構成を示すブロック図である。
同図に示すように、コントローラ300aは、UHF帯受信部310と、UHFアンテナ311と、第1通信部320と、第2通信部321と、記憶部330と、制御部340とから構成される。
なお、コントローラ300aは、図示しないメモリ及びプロセッサを含んでおり、制御部340の機能は、プロセッサがメモリ上のプログラムを実行することにより実現される。
ここで、UHF帯受信部310は、UHFアンテナ311と接続し、各タグからのUHF帯信号を受信し、制御部340へ伝達する機能を有する。
第1通信部320は、制御部340の指示に従って、各送信機(100a〜100h)へのLF帯信号の送信指示を送信する機能を有する。
第2通信部321は、制御部340の指示に従って、受信したUHF帯信号に含まれている送信機ID及びタグIDと、記憶部330に記憶されているコントローラID331とを、空調制御サーバ400に送信する機能を有する。以下、この空調制御サーバ400へ送信する情報をまとめて「ID情報」という。
記憶部330は、コントローラID331の他、送信機リスト30、タグリスト40を記憶するためのメモリ領域である。なお、これらのデータは、コントローラ300aの運用開始時点において、空調制御システム1000の管理者により、記憶部330に予め設定される。
ここで、コントローラID331は、コントローラ300aの識別情報である。
また、送信機リスト30は、図7(c)に示すように、エリアa内の各机(1a〜1h)に設置されている各送信機の送信機ID31を登録したものである。なお、この例では、送信機100a〜100hの送信機IDが0〜7であるものとしている。
また、タグリスト40は、図7(d)に示すように、エリアaに対応する部署Aの所属員が保持する各タグのタグID41を登録したものである。
また、制御部340は、各送信機(100a〜100h)に対するLF帯信号の送信指示を第1通信部320を介して送信する機能と、ID情報を第2通信部321を介して空調制御サーバ400に送信する機能とを有する。
<空調制御サーバ>
図6は、空調制御サーバ400の主要部の機能構成を示すブロック図である。
同図に示すように、空調制御サーバ400は、第1通信部410と、第2通信部411と、記憶部420と、第1計時部430と、第2計時部431と、制御部440とから構成される。
なお、空調制御サーバ400は、図示しないメモリ及びプロセッサを含んでおり、制御部440の機能は、プロセッサがメモリ上のプログラムを実行することにより実現される。
ここで、第1通信部410は、各コントローラ(300a、300b)からのID情報及び入退出制御サーバ2300からの退社日時等を受信し、制御部440に伝達する機能を有する。
また、第2通信部411は、制御部440の指示に従って、運転状態を制御するための制御情報を各空調設備(3a、3b)に送信する機能を有する。
記憶部420は、構成情報テーブル50、受信時刻テーブル60、退社時刻テーブル70、閾値時間テーブル80、スケジュールテーブル90を記憶するためのメモリ領域である。各テーブルについては、後に詳細に説明するため、ここでは簡単に説明する。
ここで、構成情報テーブル50は、エリア毎に、そのエリアに設置されているコントローラの識別情報と空調設備の識別情報(以下、「空調設備ID」ともいう)と送信機の送信機IDとを対応付けて登録したものである(図8(a)参照)。
受信時刻テーブル60は、各コントローラから受信したID情報(コントローラID、送信機ID及びタグID)と、受信日時とを対応付けて登録したものである(図8(b)参照)。
退社時刻テーブル70は、ユーザ毎に、そのユーザが所持するタグのタグIDと、そのユーザの時間帯毎の退社回数とを対応付けて登録したものである(図9(a)参照)。
閾値時間テーブル80は、ユーザ毎に、そのユーザが所持するタグのタグIDと、そのユーザの離席が短時間か、中長時間かを区別するための閾値となる時間(以下、「閾値時間」という)とを対応付けて登録したものである(図9(b)参照)。
スケジュールテーブル90は、空調制御サーバ400が行う空調制御毎に、その実行日時と、制御対象と、制御処理とを対応付けて登録したものである(図9(c)参照)。
また、第1計時部430は、現在日時を計時する機能を有し、第2計時部431は、制御部440の指示に従って、離席して、エリア内に存在しなくなったユーザが、再びそのエリアに戻るまでの時間(以下、「離席時間」ともいう)を計時する機能を有する。
各計時部(430、431)は、例えば、タイマやカウンタにより実現される。
制御部440は、更新部441、算出部442、特定部443、空調制御部444を含む。
ここで、更新部441は、第1通信部410を介して各コントローラからID情報を受信した際に、第1計時部430から現在時刻を取得し、受信したID情報と取得した現在時刻とを対応付けて記憶部420の受信時刻テーブル60に登録する機能を有する。
また、更新部441は、第1通信部410を介して入退出制御サーバ2300からタグID及び退社日時を受信した際に、退社時刻テーブル70を更新する機能を有する。
算出部442は、所定期間毎(例えば、1ヶ月毎)に、受信時刻テーブル60に登録されている情報に基づいて、各ユーザについての閾値時間を算出し、必要に応じて、記憶部420の閾値時間テーブル80を更新する機能を有する。
特定部443は、受信時刻テーブル60に登録されている情報に基づいて、各エリア内に存在するユーザ及びユーザ数を特定する機能と、ユーザ数が特定数(0又はN−1)に減少した場合に、そのエリア内に存在しなくなったユーザを特定する機能とを有する。
空調制御部444は、退社時刻テーブル70、閾値時間テーブル80及びスケジュールテーブル90と、特定部443が特定したユーザ数等に基づいて、各空調設備の運転状態を制御する機能を有する。具体的な制御内容については後述する(図14〜18参照)。
<データ>
次に、空調制御システム1000で使用されるデータについて説明する。
<LF帯信号>
まず、送信機100aが送信するLF帯信号について説明する。
図7(a)は、LF帯信号10のデータ構成を示す図である。
LF帯信号10は、同図に示すように、PR(PReamble)11、UW(Unique Word)12、送信機ID13及びCRC14から構成される。
ここで、PR11は、LF帯信号のデータの始まりを示すビット列(同期符号)であり、UW12は、いわゆるフレーム同期信号である。
送信機ID13は、自機の送信機ID(識別情報)であり、CRC14は、タグが受信したLF帯信号に誤りが発生しているか否かを検出するためのデータである。
<UHF帯信号>
次に、タグ200が送信するUHF帯信号について説明する。
図7(b)は、UHF帯信号20のデータ構成を示す図である。
UHF帯信号20は、同図に示すように、PR21、UW22、送信機ID23、タグID24、CRC25から構成される。
ここで、PR21は、UHF帯信号のデータの始まりを示すビット列(同期符号)であり、UW22は、いわゆるフレーム同期信号である。
また、送信機ID23は、受信したLF帯信号に含まれていた送信機ID(識別情報)であり、タグID24は、自機のタグID(識別情報)である。
また、CRC25は、送信機が受信したUHF帯信号に誤りが発生しているか否かを検出するためのデータである。
<構成情報テーブル>
次に、空調制御サーバ400の記憶部420に記憶されている構成情報テーブル50について説明する。
図8(a)は、構成情報テーブル50のデータ構成及び内容例を示す図である。
構成情報テーブル50は、エリア毎に、コントローラID51と空調設備ID52と送信機ID53を対応付けて構成される情報である。
構成情報テーブル50は、空調制御サーバ400の運用開始時点において、空調制御システム1000の管理者により、記憶部420に予め設定され、空調制御サーバ400の特定部443及び空調制御部444により参照される。
ここで、コントローラID51は、コントローラの識別情報であり、この例では、コントローラ300aのコントローラIDは「0」であり、コントローラ300bのコントローラIDは「1」であるものとしている。
また、空調設備ID52は、空調設備の識別情報であり、この例では、空調設備3aの空調設備IDは「0」であり、空調設備3bの空調設備IDは「1」であるものとしている。また、送信機ID53は、送信機の識別情報である。
同図は、例えば、コンローラIDが「0」であるコントローラ(300a)が配置されているエリア(a)には、空調設備IDが「0」である空調設備(3a)と送信機IDが「0」〜「7」である送信機(100a〜100h)が配置されていることを示している。
<受信時刻テーブル>
次に、空調制御サーバ400の記憶部420に記憶されている受信時刻テーブル60について説明する。
図8(b)は、受信時刻テーブル60のデータ構成及び内容例を示す図である。
受信時刻テーブル60は、同図に示すように、受信日時61とID情報62とを対応付けて構成される情報であり、空調制御サーバ400の更新部441により逐次登録され、算出部442及び特定部443により参照される。
ここで、受信日時61は、対応するID情報(つまり、コントローラID、送信機ID及びタグID)を受信した日時を示す情報である。
同図は、例えば、コントローラIDが「0」で、送信機IDが「0」で、タグIDが「0」であるID情報の受信日時は、「2011/2/1 11:48:00」であることを示している。
<退社時刻テーブル>
次に、空調制御サーバ400の記憶部420に記憶されている退社時刻テーブル70について説明する。
図9(a)は、退社時刻テーブル70のデータ構成及び内容例を示す図である。
退社時刻テーブル70は、同図に示すように、タグID71と退社回数72とを対応付けて構成される情報であり、空調制御サーバ400の更新部441により更新され、空調制御部444により参照される。
ここで、タグID71は、タグの識別情報であり、退社回数72は、対応するタグIDが示すタグを所持しているユーザの時間帯毎の退社回数を示す情報である。
同図は、例えば、タグIDが「0」であるタグのユーザの17:00〜17:15の退社回数が「0」回であり、17:15〜17:30の退社回数が「4」回であり、17:30〜17:45の退社回数が「0」回であり、17:45〜18:00の退社回数が「1」回であり、18:00〜18:15の退社回数が「5」回であり、・・・、22:45〜23:00の退社回数が「0」回であることを示している。
ここで、空調制御サーバ400の更新部441は、以下のようにして退社時刻テーブル70を更新する。
例えば、入退出制御サーバ2300から第1通信部410を介してタグID「0」及び退社日時「2011/1/31 17:15」を受信したものとする。この場合に、更新部441は、退社時刻テーブル70のタグIDが「0」であり、17:15〜17:30の退社回数を「4」回から「5」回に更新する。
<閾値時間テーブル>
次に、空調制御サーバ400の記憶部420に記憶されている閾値時間テーブル80について説明する。
図9(b)は、閾値時間テーブル80のデータ構成及び内容例を示す図である。
閾値時間テーブル80は、同図に示すように、タグID81と閾値時間82とを対応付けて構成される情報であり、空調制御サーバ400の算出部442により更新され、空調制御部444により参照される。
ここで、タグID81は、タグの識別情報であり、閾値時間82は、対応するタグIDが示すタグを所持しているユーザの離席が短時間か、中長時間かを区別するための閾値時間を示す情報である。
同図は、例えば、タグIDが「0」であるタグのユーザの閾値時間は、「00:06:00」(6分)であることを示している。
ここで、空調制御サーバ400の算出部442は、タグID毎に、以下の処理を行うことで、各ユーザについての閾値時間を算出し、閾値時間テーブル80を更新する。
即ち、算出部442は、未処理のタグIDの内の1つを処理対象として選択し、処理対象のタグIDと、現在から所定時間前まで(例えば、1ヶ月前まで)の受信日時とを含む各受信情報を、受信時刻テーブル60から取得し、各離席時間を算出する。
例えば、タグID「0」と受信日時「2011/2/1 11:48:00」とを含む受信情報の次に登録されたタグID「0」を含む受信情報に含まれている受信時間が「2011/2/1 11:52:00」の場合、離席時間を「00:04:00」(4分)と算出する。
なお、離席時間が1:00未満の場合、離席時間は「00:00:00」(0分)であるものとする。
算出部442は、処理対象のタグIDについて算出した各離席時間に基づいて、時間区間毎の離席回数を算出し、一般的なクラスタ分析の手法を用いて、時間区間毎の離席回数をクラスタリングする。
図10は、あるユーザについての各離席時間に基づいて算出した時間区間毎の離席回数のクラスタリング結果を示す図である。
同図では、算出した時間区間毎の離席回数が短時間離席のクラスタと、中時間離席のクラスタと、長時間離席のクラスタとに分割された例を示している。
算出部442は、最短の時間区間を含むクラスタ(短時間離席のクラスタ)に属する時間帯毎の離席回数を、例えば正規分布で近似し、+3σとなる離席時間を閾値時間と特定し、閾値時間テーブル80の処理対象のタグIDについての閾値時間を更新する。
以上の処理を、処理対象のタグIDを順に変えて行うことで、各ユーザについての閾値時間を閾値時間テーブル80に登録することができる。
<スケジュールテーブル>
次に、空調制御サーバ400の記憶部420に記憶されているスケジュールテーブル90について説明する。
図9(c)は、スケジュールテーブル90のデータ構成及び内容例を示す図である。
スケジュールテーブル90は、同図に示すように、実行日時91と対象空調設備ID92と制御処理93とを対応付けて構成される情報である。
スケジュールテーブル90は、空調制御システム1000の管理者により、記憶部420に予め設定され、空調制御サーバ400の空調制御部444により参照される。
ここで、実行日時91は、空調制御を行う日時を示す情報であり、対象空調設備ID92は、空調制御の対象となる空調設備の空調設備ID(識別情報)であり、制御処理93は、空調制御の内容を示す情報である。
同図は、例えば、実行日時「毎週水曜日 17:30」に、対象空調設備IDが「0」と「1」である空調設備(3a、3b)に対して、制御処理「停止」を行うことを示している。
なお、同図に示す実行日時「毎週水曜日 17:30」は、定時退社日(ノー残業デーとも呼ばれる)、つまり、毎週特定の曜日や毎月特定の日に、全従業員が終業時間経過後に速やかに退社することが決められている日の終業日時を示している。
また、同図に示す実行日時「毎週月〜金曜日 12:00〜12:40」は、昼食を取るために、多くの従業員が各エリアの外に出ている時間を示している。また、同図に示す実行日時「毎月1日 9:30〜11:00」は、部署Aの全所属員が、例えば会議室に集まって定例ミーティングを行うために、エリアaの外に出ている時間を示している。
<動作>
次に、上記構成を備え、上記データを取り扱う空調制御システム1000の各機器の動作について説明する。
まず、コントローラ300aによるID情報の送信処理と、空調制御サーバ400による受信時刻テーブル60の更新処理について説明する。
図11は、コントローラ300aによるID情報の送信処理及び空調制御サーバ400による受信時刻テーブル60の更新処理を示すフローチャートである。
なお、電源がONになった場合に、コントローラ300aは図11に示す送信処理の実行を、空調制御サーバ400は図11に示す更新処理の実行をそれぞれ開始するものとする。
<ID情報の送信処理>
まず、図11の左側に示すフローチャートを用いて、コントローラ300aによるID情報の送信処理について説明する。
コントローラ300aの制御部340は、UHF帯受信部310を介して、タグからのUHF帯信号を受信したか否かを判定し(ステップS1)、受信していない場合には(ステップS1:NO)、再びステップS1の処理を行う。
タグからのUHF帯信号を受信した場合には(ステップS1:YES)、制御部340は、受信したUHF帯信号に含まれている送信機IDが、記憶部330の送信機リスト30に含まれているか否かを判定する(ステップS2)。
送信機IDが、送信機リスト30に含まれていない場合には(ステップS2:NO)、制御部340は、特に処理を行うことなく再びステップS1から処理を開始する。
また、送信機IDが、送信機リスト30に含まれている場合には(ステップS2:YES)、制御部340は、受信したUHF帯信号に含まれているタグIDが、記憶部330のタグリスト40に含まれているか否かを判定する(ステップS3)。
タグIDが、タグリスト40に含まれていない場合には(ステップS3:NO)、制御部340は、特に処理を行うことなく再びステップS1から処理を開始する。
また、タグIDが、タグリスト40に含まれている場合には(ステップS3:YES)、制御部340は、ステップS2、S3の判定に用いた送信機ID及びタグIDと、記憶部330のコントローラID331とを、つまりID情報を、第2通信部321を介して空調制御サーバ400に送信する(ステップS4)。ステップS4の処理が完了すると、制御部340は、再びステップS1から処理を開始する。
<受信時刻テーブルの更新処理>
次に、図11の右側に示すフローチャートを用いて、空調制御サーバ400による受信時刻テーブル60の更新処理について説明する。
空調制御サーバ400の制御部440における更新部441は、ステップS4で、いずれかのコントローラ(300a又は300b)から送信されたID情報を第1通信部410を介して受信したか否かを判定する(ステップS11)。ID情報を受信していない場合には(ステップS11:NO)、更新部441は、再びステップS11の処理を行う。
ID情報を受信した場合に(ステップS11:YES)、更新部441は、第1計時部430から現在日時を取得し、取得した現在日時と、受信したID情報とを対応付けて、受信時刻テーブル60に登録し(ステップS12)、再びステップS11から処理を行う。
<特定処理>
次に、空調制御サーバ400による各エリアに存在するユーザとその数及び存在しなくなったユーザの特定処理について説明する。
図12及び図13は、空調制御サーバ400による各エリアに存在するユーザとその数及び存在しなくなったユーザの特定処理を示すフローチャートである。
なお、空調制御サーバ400は、その電源がONになった場合に、図11及び図12に示す特定処理の実行を開始するものとする。
また、後述する「CNT_i」、「PRE_CNT_i」、「LIST_i」及び「PRE_LIST_i」は空調制御サーバ400のメモリに記憶され、電源がONになった直後において、それぞれが「0」であるものとする。
まず、空調制御サーバ400の制御部440における特定部443は、処理対象とするコントローラのコントローラID(同図では、「i」と表記)を「0」に初期化する(図12のステップS21)。また、特定部443は、処理対象とする送信機の送信機ID(同図では「j」と表記)を「0」に初期化する(ステップS22)。
続いて、特定部443は、処理対象である送信機の送信機ID「j」が、コントローラIDが「i」であるコントローラが設置されているエリアに存在する送信機の数(図1の例では、「8」)より大きいかを判定する(ステップS23)。この送信機の数は、図8(a)に示す構成情報テーブル50において、コントローラID「i」と対応付けられている送信機IDの数である。
なお、以下では、コントローラIDが「i」であるコントローラが設置されているエリアのことを、「処理対象のエリア」ともいう。
処理対象である送信機の送信機ID「j」が送信機の数以下である場合(ステップS23:NO)、特定部443は、第1計時部430から現在日時を取得する(ステップS24)。また、特定部443は、受信時刻テーブル60から、直近に登録されたコントローラID「i」及び送信機ID「j」と対応付けられた受信日時及びタグIDを取得する(ステップS25)。
特定部443は、ステップS24で取得した現在日時に比べて、ステップS25で取得した受信日時が所定時間(例えば、10秒)以上前の日時を示すか否かを判定する(ステップS26)。
所定時間以上前の日時を示さない場合に(ステップS26:NO)、特定部443は、ステップS25で取得したタグIDを、処理対象のエリアに現在存在するタグIDのリスト(同図では「LIST_i」と表記)に登録する。また、特定部443は、処理対象のエリアにおける現在のユーザ数(同図では「CNT_i」と表記)を1増加させる(ステップS27)。
ステップS27の処理を完了した場合、又はステップS26で所定時間以上前の日時を示す場合に(ステップS26:YES)、特定部443は、処理対象である送信機の送信機ID「j」を1増加させ(ステップS28)、再びステップS23から処理を行う。
処理対象である送信機の送信機ID「j」が送信機の数より大きい場合に(ステップS23:YES)、特定部443は、処理対象のエリアに前回存在したユーザの数(同図「PRE_CNT_i」と表記)が、現在のユーザ数「CNT_i」より多いかを判定する(図13のステップS29)。つまり、ステップS29では、処理対象のエリアに存在するユーザの数が減ったか否かを判定することになる。
前回存在したユーザの数「PRE_CNT_i」のほうが多い場合、つまりユーザの数が減った場合には(ステップS29:YES)、特定部443は、現在のユーザ数「CNT_i」が「0」又は「N−1」であるかを判定する(ステップS30)。
ここで、Nは、ユーザ数が「N−1」から「N」に増加した場合に、空調の制御状態を「第1状態」から「第2状態」に変更すべき人数であり、空調制御システム1000の管理者により予め設定されており、以下では、一例として「4」であるものとする。
なお、本実施の形態では、空調の制御状態が「第2状態」に変更された場合、「第1状態」の場合より風量を多くすると共に、低い設定温度に制御するものとする。
否定的な判定を行った場合に(ステップS30:NO)、特定部443は、後述するステップS37の処理に進む。また、肯定的な判定を行った場合に(ステップS30:YES)、特定部443は、処理対象のエリアに前回存在した全ユーザのタグIDのリスト(同図では、「PRE_LIST_i」と表記)に含まれ、現在存在するタグIDのリスト「LIST_i」に含まれないタグIDを特定する(ステップS31)。つまり、ステップS31では、処理対象のエリアに存在しなくなったユーザを特定することになる。
特定部443は、処理対象であるコントローラのコントローラID「i」、処理対象のエリアに現在存在するユーザの数「CNT_i」及びステップS31で特定したタグIDを、空調制御部444に通知する(ステップS32)。
また、特定部443は、処理対象であるコントローラのコントローラID「i」を1増加させる(ステップS33)。
また、特定部443は、処理対象のエリアに前回存在したユーザの数「PRE_CNT_i」を、現在のユーザ数「CNT_i」で更新し、「CNT_i」を「0」で初期化する。また、特定部443は、処理対象のエリアに前回存在した全ユーザのタグIDのリスト「PRE_LIST_i」を、現在存在するタグIDのリスト「LIST_i」で更新し、「LIST_i」を「0」で初期化する(ステップS34)。
また、特定部443は、処理対象であるコントローラのコントローラID「i」が、コントローラの数(図1の例では、「2」)より大きいかを判定する(ステップS35)。このコントローラの数は、図8(a)に示す構成情報テーブル50に登録されているコントローラIDの数である。
特定部443は、コントローラID「i」がコントローラの数より大きい場合には(ステップS35:YES)、ステップS21から、コントローラID「i」がコントローラの数以下である場合には(ステップS35:NO)、ステップS22から処理を行う。
一方、ステップS29において、処理対象のエリアにおける現在のユーザ数「CNT_i」が前回のユーザ数「PRE_CNT_i」以上である場合、つまり、ユーザ数が変動していないか、増加した場合に(ステップS29:NO)、以下の処理を行う。
即ち、特定部443は、「CNT_i」と「PRE_CNT_i」とが一致するかを判定する(ステップS36)し、一致する場合、つまり、ユーザ数に変動ない場合に(ステップS36:YES)、ステップS33から処理を行う。
また、「CNT_i」と「PRE_CNT_i」とが一致しない場合、つまり、ユーザ数が増加した場合に(ステップS36:NO)、特定部443は、処理対象であるコントローラのコントローラID「i」及び処理対象のエリアにおける現在のユーザ数「CNT_i」を、空調制御部444に通知する(ステップS37)。ステップS37の処理を完了した場合に、特定部443は、ステップS33から処理を行う。
<空調制御処理>
次に、空調制御サーバ400による各空調設備に対する空調制御処理について説明する。
図14は、空調制御サーバ400による空調制御処理を示すフローチャートである。
なお、空調制御サーバ400は、その電源がONになった場合に、図14に示す空調制御処理の実行を開始するものとする。
まず、空調制御サーバ400の制御部440における空調制御部444は、第1計時部430から現在日時を取得し(ステップS41)、記憶部420のスケジュールテーブル90に登録されている実行日時と一致するか否かを判定する(ステップS42)。
一致する場合に(ステップS42:YES)、空調制御部444は、スケジュールテーブル90に登録されているその実行日時と対応する制御処理を実行し(ステップS43)、再びステップS41から処理を行う。
一方、一致しない場合に(ステップS42:NO)、空調制御部444は、処理対象とするコントローラのコントローラID(同図では、「i」と表記)を「0」に初期化し、コントローラID「i」がコントローラの数より大きいかを判定する(ステップS44、S45)。
コントローラID「i」がコントローラの数以下である場合に(ステップS45:NO)、空調制御部444は、ステップS41で取得した現在時刻が、特定時刻(例えば、22:00)と一致するか否かを判定する(ステップS46)。
空調制御部444は、現在時刻が特定時刻と一致する場合には(ステップS46:YES)、定刻処理を実行し(ステップS50)、現在時刻が特定時刻と一致しない場合には(ステップS46:NO)、通常処理を実行する(ステップS60)。なお、定刻処理及び通常処理の内容については後述する(図15、図16参照)。
また、空調制御部444は、処理対象であるコントローラのコントローラID「i」を1増加させ(ステップS47)、再びステップS45から処理を行う。
コントローラID「i」がコントローラの数より大きい場合には(ステップS45:YES)、再びステップS41から処理を行う。
<定刻処理>
次に、上記空調制御処理の定刻処理(ステップS50)の詳細を説明する。
図15は、空調制御サーバ400による定刻処理を示すフローチャートである。
まず、空調制御部444は、処理対象であるコントローラのコントローラID「i」と共に特定部443から通知された処理対象のエリアにおける現在のユーザ数「CNT_i」が「0」であるかを判定する(ステップS51)。
通知された「CNT_i」が「0」である場合又は特定部443から通知がされていない場合に(ステップS51:YES)、空調制御部444は定刻処理を終了する。
また、通知された「CNT_i」が「0」でない場合に(ステップS51:NO)、空調制御部444は、特定部443から、処理対象のエリアに現在存在するタグIDのリスト「LIST_i」を取得する。また、空調制御部444は、取得した「LIST_i」に含まれている各タグIDについての退社予定時刻を記憶部420の退社時刻テーブル70から取得する(ステップS52)。
ここで、ユーザの退社予定時刻は、そのユーザが所定時間以内に退出する可能性が高い時刻をいい、一例として、退社回数が最大となる時間帯の開始時刻であるものとする。例えば、図9(a)に示す退社時刻テーブル70において、タグIDが「0」であるタグのユーザの退社予定時刻は、退社回数が最大となる時間帯(18:00〜18:15)の開始時刻「18:00」である。
空調制御部444は、取得した各退社予定時刻のうち、最も遅い退社予定時刻(以下、「最遅退社予定時刻」という)と、その最遅退社予定時刻と対応するタグID(以下、「対象ID」という)とを特定する(ステップS53)。
また、空調制御部444は、第1計時部430から現在時刻を取得し、現在時刻から最遅退社予定時刻までの時間を算出し、所定時間(例えば、15分)以下であるかを判定する(ステップS54〜S56)。
算出した現在時刻から最遅退社予定時刻までの時間が、所定時間以下である場合に(ステップS56:YES)、空調制御部444は、処理対象であるコントローラのコントローラID「i」と対応する空調設備IDを記憶部420の構成情報テーブル50から取得する。また、空調制御部444は、空調を停止することを指示する制御信号を、取得した空調設備IDが示す空調設備に第2通信部411を介して送信することで、その空調設備による空調を停止するよう制御し(ステップS57)、定刻処理を終了する。
また、算出した現在時刻から最遅退社予定時刻までの時間が、所定時間より長い場合に(ステップS56:NO)、空調制御部444は、特定部443から、処理対象のエリアに現在存在するタグIDのリスト「LIST_i」を取得する。
また、空調制御部444は、取得した「LIST_i」に対象IDが存在するかを判定し(ステップS58)、存在する場合には(ステップS58:YES)、再びステップS54から、存在しない場合には(ステップS58:NO)、再びステップS51から処理を行う。
<通常処理>
次に、上記空調制御処理の通常処理(ステップS60)の詳細を説明する。
図16は、空調制御サーバ400による通常処理を示すフローチャートである。
まず、空調制御部444は、特定部443からの通知があったか否かを判定し(ステップS61)、通知がなかった場合には(ステップS61:NO)、通常処理を終了する。
また、通知があった場合に(ステップS61:YES)、空調制御部444は、通知された処理対象のエリアにおける現在のユーザ数「CNT_i」が「0」であるかを判定する(ステップS62)。
「CNT_i」が「0」である場合に(ステップS62:YES)、空調制御部444は、後述する0人処理を実行し(ステップS70)、通常処理を終了する。
また、「CNT_i」が「0」でない場合に(ステップS62:NO)、空調制御部444は、「CNT_i」が「1」であるかを判定する(ステップS63)。
「CNT_i」が「1」である場合に(ステップS63:YES)、空調制御部444は、処理対象であるコントローラのコントローラID「i」と対応する空調設備IDを記憶部420の構成情報テーブル50から取得する。また、空調制御部444は、取得した空調設備IDが示す空調設備の運転状態が停止中であるか否かを判定し(ステップS64)、停止中でない場合には(ステップS64:NO)、通常処理を終了する。
また、停止中である場合に(ステップS64:YES)、空調制御部444は、空調の制御状態を「第1状態」として運転を開始するよう、取得した空調設備IDが示す空調設備を制御し(ステップS65)、通常処理を終了する。
なお、ステップS65の処理では、空調制御部444は、空調の制御状態を「第1状態」とした運転の開始を指示する制御信号を、取得した空調設備IDが示す空調設備に第2通信部411を介して送信する。
一方、ステップS63において、特定部443から通知された処理対象のエリアにおける現在のユーザ数「CNT_i」が「1」でない場合に(ステップS63:NO)、空調制御部444は、「CNT_i」の数を判定する(ステップS66)。
「CNT_i」が「N−1」である場合に(ステップS66:N−1)、空調制御部444は、後述するN−1人処理を実行し(ステップS80)、通常処理を終了する。
また、「CNT_i」が「N」である場合に(ステップS66:N)、空調制御部444は、処理対象であるコントローラのコントローラID「i」と対応する空調設備IDを記憶部420の構成情報テーブル50から取得する。また、空調制御部444は、空調の制御状態を「第2状態」として運転を開始するよう、取得した空調設備IDが示す空調設備を制御し(ステップS67)、通常処理を終了する。
なお、ステップS67の処理では、空調制御部444は、空調の制御状態を「第2状態」とした運転の開始を指示する制御信号を、取得した空調設備IDが示す空調設備に第2通信部411を介して送信する。
また、「CNT_i」が「N−1」及び「N」以外である場合に(ステップS66:その他)、空調制御部444は、特に処理を行うことなく、通常処理を終了する。
<0人処理>
次に、上記通常処理の0人処理(ステップS70)の詳細を説明する。
図17は、空調制御サーバ400による0人処理を示すフローチャートである。
まず、空調制御部444は、第2計時部431に計時開始を指示し、特定部443から通知された、処理対象のエリアに存在しなくなったユーザのタグIDと対応付けられた閾値時間を記憶部420の閾値時間テーブル80から取得する(ステップS71、S72)。
空調制御部444は、第2計時部431による計時時間が、取得した閾値時間を経過したかを判定する(ステップS73)。取得した閾値時間を経過していない場合に(ステップS73:NO)、空調制御部444は、特定部443から新たに現在のユーザ数「CNT_i」の通知がなされたかを判定する(ステップS74)。
新たな「CNT_i」の通知がなされていない場合に(ステップS74:NO)、空調制御部444は、再びステップS73から処理を行う。また、新たな「CNT_i」の通知がなされた場合に(ステップS74:YES)、空調制御部444は、第2計時部431による計時を停止させ、リセットし(ステップS75)、0人処理を終了する。
一方、ステップS73において、第2計時部431による計時時間が、取得した閾値時間を経過した場合に(ステップS73:YES)、空調制御部444は、特定部443から新たに「CNT_i」の通知がなされたかを判定する(ステップS76)。
新たな「CNT_i」の通知がなされた場合に(ステップS76:YES)、空調制御部444は、ステップS75の処理に進む。
新たな「CNT_i」の通知がなされていない場合に(ステップS76:NO)、空調制御部444は、処理対象であるコントローラのコントローラID「i」と対応する空調設備IDを記憶部420の構成情報テーブル50から取得する。また、空調制御部444は、図15に示す定刻処理のステップS57の処理と同様に、取得した空調設備IDが示す空調設備による空調を停止するよう制御し(ステップS77)、0人処理を終了する。
<N−1人処理>
次に、上記通常処理のN−1人処理(ステップS80)の詳細を説明する。
図18は、空調制御サーバ400によるN−1人処理を示すフローチャートである。
まず、空調制御部444は、図17に示す0人処理におけるステップS71〜S73の処理と同様に、第2計時部431への計時開始指示(ステップS81)、閾値時間の取得処理(ステップS82)、閾値時間を経過したかの判定処理(ステップS83)を行う。
閾値時間を経過していない場合に(ステップS83:NO)、空調制御部444は、図17に示す0人処理におけるステップS74の処理と同様に、特定部443から新たに現在のユーザ数「CNT_i」の通知がなされたかを判定する(ステップS84)。
新たな「CNT_i」の通知がなされていない場合に(ステップS84:NO)、空調制御部444は、再びステップS83から処理を行う。また、新たな「CNT_i」の通知がなされた場合に(ステップS84:YES)、空調制御部444は、通知された「CNT_i」の値を判定する(ステップS85)。
通知された「CNT_i」が「N」である場合に(ステップS85:N)、空調制御部444は、図17に示す0人処理におけるステップS75の処理と同様に、第2計時部431による計時を停止させ、リセットし(ステップS86)、N−1人処理を終了する。
また、通知された「CNT_i」が「N−2」である場合に(ステップS85:N−2)、空調制御部444は、処理対象であるコントローラのコントローラID「i」と対応する空調設備IDを記憶部420の構成情報テーブル50から取得する。また、空調制御部444は、図16に示す通常処理におけるステップS65の処理と同様に、空調の制御状態を「第1状態」とした運転を開始するよう、取得した空調設備IDが示す空調設備を制御し(ステップS88)、N−1人処理を終了する。
一方、ステップS83において、閾値時間を経過した場合に(ステップS83:YES)、空調制御部444は、新たな「CNT_i」として「N」が通知されているかを判定する(ステップS87)。
空調制御部444は、新たな「CNT_i」の通知がなされた場合に(ステップS87:YES)、ステップS86の処理に進み、新たな「CNT_i」の通知がなされていない場合に(ステップS84:NO)、ステップS88の処理に進む。
≪実施の形態2≫
実施の形態2では、空調制御サーバが、閾値時間テーブル80及びスケジュールテーブル90を用いないで空調制御処理を実行するようにした例を説明する。
実施の形態2に係る空調制御システムは、実施の形態1に係る空調制御システム1000の空調制御サーバ400に代えて、空調制御サーバ500を備える点で、空調制御システム1000とは異なる。従って、以下では、この空調制御サーバ500について説明する。
<空調制御サーバの構成>
図19は、空調制御サーバ500の主要部の機能構成を示すブロック図である。
同図に示すように、空調制御サーバ500は、第1通信部410と、第2通信部411と、記憶部510と、第1計時部430と、制御部520とから構成される。
空調制御サーバ500は、第2計時部431を含まず、記憶部420及び制御部440に代えて記憶部510及び制御部520を含む点で、実施の形態1に係る空調制御サーバ400とは異なる。
記憶部510は、構成情報テーブル50、受信時刻テーブル60及び退社時刻テーブル70を記憶するためのメモリ領域である。
制御部520は、更新部441、特定部521及び空調制御部522を含み、算出部442を含まず、特定部443及び空調制御部444に代えて、特定部521及び空調制御部522を含む点で、実施の形態1に係る制御部440とは異なる。
ここで、特定部521は、基本的には実施の形態1に係る特定部443と同様の機能を有するが、各エリア内のユーザ数が0又は1に減少した場合に、そのエリア内に存在しなくなったユーザを特定する機能を有する点で、特定部443とは異なる。
また、空調制御部522は、記憶部510の退社時刻テーブル70と、特定部521が特定したユーザ数等に基づいて、各空調設備の運転状態を制御する機能を有する。
<空調制御サーバの動作>
<特定処理>
次に、空調制御サーバ500による各エリアに存在するユーザ、その数及び存在しなくなったユーザの特定処理について説明する。
図20は、図12から続く、空調制御サーバ500による各エリアに存在するユーザとその数及び存在しなくなったユーザの特定処理を示すフローチャートである。
図20に示す実施の形態2に係る空調制御サーバ500による特定処理は、図13に示す実施の形態1に係る空調制御サーバ400による特定処理におけるステップS30の処理に代えて、ステップS38の処理を含む点で、図13に示す特定処理とは異なる。
即ち、ステップS38では、空調制御サーバ500の特定部521は、前回より減少した現在のユーザ数「CNT_i」が「0」又は「1」であるかを判定し、肯定的な判定を行った場合に(ステップS38:YES)、ステップS31の処理に進む。また、否定な判定を行った場合に(ステップS38:NO)、特定部521は、ステップS37の処理に進む。
<空調制御処理>
次に、空調制御サーバ500による各空調設備に対する空調制御処理について説明する。
図21は、空調制御サーバ500による空調制御処理を示すフローチャートである。
同図に示すように、実施の形態2に係る空調制御サーバ500による空調制御処理は、図14に示す実施の形態1に係る空調制御サーバ400による空調制御処理におけるステップS44及びS47の処理を含む。
空調制御サーバ500の制御部520における空調制御部522は、処理対象であるコントローラのコントローラID「i」を「0」に初期化し、コントローラID「i」がコントローラの数より大きいかを判定する(ステップS44、S48)。
コントローラID「i」がコントローラの数より大きい場合には(ステップS48:YES)、空調制御部522は、再びステップS44から処理を行う。
また、コントローラID「i」がコントローラの数以下である場合に(ステップS48:NO)、空調制御部522は、後述する通常処理を実行する(ステップS90)。この通常処理の実行を完了すると、空調制御部522は、コントローラID「i」を1増加させ(ステップS47)、再びステップS48から処理を行う。
<通常処理>
次に、上記空調制御処理の通常処理(ステップS90)の詳細を説明する。
図22は、空調制御サーバ500による通常処理を示すフローチャートである。
空調制御部522は、図16に示す実施の形態1に係る空調制御サーバ400による通常処理と同様に、特定部443からの通知の有無を判定し(ステップS61)、通知がなかった場合に(ステップS61:NO)、通常処理を終了する。
また、通知があった場合に(ステップS61:YES)、空調制御部522は、図16に示す空調制御サーバ400による通常処理と同様に、処理対象のエリアにおける現在のユーザ数「CNT_i」が「0」であるかの判定処理を行う(ステップS62)。
「CNT_i」が「0」である場合に(ステップS62:YES)、空調制御部522は、後述する0人処理を実行し(ステップS100)、通常処理を終了する。
「CNT_i」が「0」でない場合に(ステップS62:NO)、空調制御部522は、図16に示す空調制御サーバ400による通常処理と同様に、「CNT_i」が「1」であるかの判定処理を行う(ステップS63)。
「CNT_i」が「1」でない場合に(ステップS63:NO)、空調制御部522は、「CNT_i」の数を判定し(ステップS91)、「CNT_i」が「N−1」である場合に(ステップS91:N−1)、ステップS65の処理に進む。
また、空調制御部522は、「CNT_i」が「N」である場合には(ステップS91:N)、ステップS67の処理に進み、「CNT_i」が「N−1」及び「N」以外である場合には(ステップS91:その他)、特に処理を行うことなく、通常処理を終了する。
一方、「CNT_i」が「1」である場合に(ステップS63:YES)、空調制御部522は、この「CNT_i」と共に、処理対象のエリアに存在しなくなったユーザのタグIDが通知されているかを判定する(ステップS92)。
空調制御部522は、タグIDが通知されている場合には(ステップS92:YES)、後述する1人処理を実行して(ステップS110)、通常処理を終了し、タグIDが通知されていない場合には(ステップS92:NO)、ステップS64の処理に進む。
<0人処理>
次に、上記通常処理の0人処理(ステップS100)の詳細を説明する。
図23は、空調制御サーバ500による0人処理を示すフローチャートである。
まず、空調制御部522は、特定部521から通知された、処理対象のエリアに存在しなくなったユーザのタグIDについての退社予定時刻を記憶部510の退社時刻テーブル70から取得する(ステップS101)。
また、空調制御部522は、第1計時部430から現在時刻を取得し(ステップS102)、取得した現在時刻が、ステップS1で取得した退社予定時刻以降の時刻であるかを判定する(ステップS103)。
退社予定時刻以降の時刻である場合に(ステップS103:YES)、空調制御部522は、図17に示す実施の形態1に係る空調制御サーバ400による0人処理におけるステップS77の処理と同様に、空調を停止させるよう空調設備を制御し(ステップS104)、0人処理を終了する。
また、退社予定時刻以降の時刻でない場合に(ステップS103:NO)、図17に示す実施の形態1に係る空調制御サーバ400による0人処理におけるステップS74の処理と同様に、特定部521から新たに「CNT_i」の通知がなされたかを判定する(ステップS105)。
空調制御部522は、新たな「CNT_i」の通知がなされていない場合に(ステップS105:NO)、再びステップS102から処理を行い、新たな「CNT_i」の通知がなされた場合に(ステップS105:YES)、0人処理を終了する。
<1人処理>
次に、上記通常処理の1人処理(ステップS110)の詳細を説明する。
図24は、空調制御サーバ500による1人処理を示すフローチャートである。
まず、空調制御部522は、特定部521から通知された、処理対象のエリアに存在しなくなったユーザのタグIDについての退社予定時刻を記憶部510の退社時刻テーブル70から取得する(ステップS111)。
また、空調制御部522は、第1計時部430から現在時刻を取得し(ステップS112)、取得した現在時刻から退社予定時刻までの時間を算出し(ステップS113)、所定時間(例えば、15分)以内であるかを判定する(ステップS114)。
所定時間以内である場合に(ステップS114:YES)、空調制御部522は、新たな「CNT_i」として「0」が通知されているかを判定し(ステップS115)、通知されていない場合には(ステップS115:NO)、再びステップS115の処理を行う。
また、「CNT_i」として「0」が通知された場合には(ステップS115:YES)、図23に示す0人処理のステップS104の処理と同様に、空調を停止させるよう空調設備を制御し(ステップS116)、1人処理を終了する。
一方、ステップS113で算出した時間が所定時間以内でない場合に(ステップS114:NO)、空調制御部522は、新たな「CNT_i」が通知されているかを判定する(ステップS117)。空調制御部522は、通知されていない場合には(ステップS117:NO)、再びステップS112から処理を行い、通知されている場合には(ステップS117:YES)、1人処理を終了する。
≪変形例≫
以下では、実施の形態2に係る空調制御サーバ500の空調制御部522による1人処理の一変形例を説明する。
この変形例に係る1人処理(以下、「変形1人処理」という)は、処理対象のエリアに残っているユーザの退社予定時刻における予想室温を算出し、算出した室温が所定の温度範囲(以下、「快適域」という)に含まれる場合に限って、空調を停止させるものである。以下、変形1人処理について詳細に説明する。
なお、以下では、本変形例に係る空調制御サーバを「変形空調制御サーバ」といい、変形空調制御サーバにおける空調制御部を「変形空調制御部」という。
<変形空調制御サーバの動作>
<変形1人処理>
図25は、変形空調制御サーバによる変形1人処理を示すフローチャートである。
この変形1人処理は、図24に示す実施の形態2に係る空調制御サーバ500による1人処理のステップS114及びS115の処理に代えて、ステップS119〜S121の処理を追加したものであるため、これらの処理を中心に説明する。
変形空調制御部は、ステップS112で取得した現在時刻からステップS111で取得した退社予定時刻までの時間を算出し(ステップS113)、処理対象のエリアにおける温度を測定する温度センサ(不図示)を用いて、現在の温度を測定する(ステップS119)。
測定した現在の温度に基づいて、現在時刻から、算出した時間を経過した時(退社予定時刻)における予測温度を算出し(ステップS120)、算出した予測温度が快適域に含まれるか否かを判定する(ステップS121)。
ここで、予測温度は、従来から知られている各種予測温度式を用いて算出してもよいし、各エリアにおける温度を定期的に測定しておき、測定した温度に基づいて算出してもよい。
算出した予測温度が快適域に含まれる場合には(ステップS121:YES)、ステップS116の処理に進み、算出した予測温度が快適域に含まれない場合には(ステップS121:NO)、ステップS117の処理に進む。
<補足>
以上、本発明に係る空調制御システムを、実施の形態1、2及び変形例(以下、単に「実施の形態」ともいう)に基づいて説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は実施の形態で示した通りの空調制御システムに限られないことは勿論である。
(1)実施の形態では、コントローラ300a、300bがタグからのUHF帯信号を受信し、ID情報を送信するものとして説明したが、他の機器がタグからのUHF帯信号を受信するようにしてもよい。
例えば、タグからのUHF帯信号に含まれている送信機IDが示す送信機がこのUHF帯信号を受信し、受信したUHF帯信号に含まれている送信機ID及びタグIDを、その送信機が接続するコントローラに送信するようにしてもよい。この場合、このコントローラは、送信機から受信した各ID及び自機のコントローラID(つまりID情報)を空調制御サーバに送信する。
(2)実施の形態では、特定処理(図12、図13、図20)を、空調制御サーバの特定部が行うものとして説明したが、他の機器が行うようにしてもよい。例えば、各コントローラ(300a、300b)が特定処理を行うようにし、各コントローラからの通知を受けて空調制御部は空調制御処理(図14、図21)を行うようにしてもよい。
(3)実施の形態では、各送信機は、LF帯信号を送信し、タグは、受信したLF帯信号に呼応してUHF帯信号を送信するものとして説明した。しかしながら、各送信機及びタグが送信する信号は、実施の形態で一例として示した周波数帯のものである場合に限られず、他の周波数帯のものであってもよい。但し、各送信機が送信する信号と、タグが送信する信号とがなるべく干渉しないように、各信号の周波数帯を決定するほうが望ましい。
(4)実施の形態では、退社時刻テーブル70は、タグID71と退社回数72とを対応付けて記憶しており、閾値時間テーブル80は、タグID81と閾値時間82とを対応付けて記憶しているものとして説明した。しかしながら、タグID71、81に代えて、ユーザの識別情報(以下、「ユーザID」という)を記憶するようにしてもよい。
この場合、ユーザ毎に、そのユーザのユーザIDと、そのユーザが所有するタグのタグIDとを対応付けたテーブル(以下、「ユーザ情報テーブル」という)を新たに記憶するように、空調制御サーバを変形する必要がある。この変形に係る空調制御サーバは、ユーザ情報テーブルを用いてタグIDをユーザIDに変換して、この変形に係る退社時刻テーブル及び閾値時間テーブルを参照することになる。
この変形を行った場合、入退出管理システム2000を、実施の形態で説明したように、タグを用いて入退出を管理するのではなく、例えば、ICカードを用いて入退出を管理するように変形した場合にも適用できることになる。
即ち、入退出管理システムと空調管理システムとで共通のユーザIDを用いるようにし、入退出制御サーバからは、タグIDに代えてユーザIDを送信するようにする。この結果、この変形に係る空調制御サーバは、受信したユーザIDと退社日時とに基づいて、この変形に係る退社時刻テーブルを更新することができる。
(5)実施の形態では、退社時刻テーブル70は、タグID71と退社回数72とを対応付けて記憶しているものとして説明したが、更に退社予定時刻を対応付けて記憶するようにしてもよい。
この場合、空調制御サーバの更新部441は、退社回数を更新した際に、実施の形態で説明したのと同様の方法(例えば、図23のステップS101参照)で退社予定時刻を特定し、登録済みの退社予定時刻と異なる場合に、特定した退社予定時刻でこれを更新する。
なお、ここでは、タグID71と退社回数72と退社予定時刻を対応付けて記憶する例を説明したが、タグID71と退社回数72とを別テーブルとして管理し、退社時刻テーブルは、タグID71と退社予定時刻とを対応付けて記憶するようにしてもよい。
また、入退出制御サーバからの情報に基づいて、退社予定時刻を特定するのではなく、例えば、空調制御サーバとLAN等を介して接続されたパソコンにおいてユーザが入力した退社予定時刻を、空調制御サーバがこのパソコンから受信し、登録するようにしてもよい。
また、例えば、各ユーザが退社予定時刻を入力するのではなく、各ユーザから電子媒体、紙媒体等の様々な媒体を介して取得した退社予定時刻を空調制御システムの管理者が、この変形に係る退社時刻テーブルに登録するようにしてもよい。
この退社予定時刻は、ユーザ毎に1つの時刻を指定するものであってもよいし、各々が曜日や日付と対応付けられた複数の時刻をユーザ毎に指定するものであってもよい。
なお、実施の形態に係る退社時刻テーブル70の退社回数72についても、曜日や日付毎に管理するようにしてもよい。
(6)実施の形態では、閾値時間テーブル80は、タグID81と閾値時間82とを対応付けて記憶しているものとして説明した。しかしながら、更に対応するタグIDが示すタグを所持しているユーザの時間区間毎の離席回数を示す情報(以下、「離席情報」という)を対応付けて記憶するようにしてもよい。
また、閾値時間82については記憶することなく、タグID81と離席情報とを対応付けて記憶し、閾値時間を取得する必要が生じる都度、離席情報に基づいて閾値時間を算出するようにしてもよい。
また、各ユーザについての閾値時間は、実施の形態で説明したように、正規分布で近似する方法(図10参照)により算出する場合に限らず、例えば、短時間離席のクラスタに属する時間区間のうち、最長の時間区間(図10の例では、「4分」)としてもよい。
(7)実施の形態では、退社予定時刻は、一例として、退社回数が最大となる時間帯の開始時刻であるものとして説明したが、開始時刻に限らず、退社回数が最大となる時間帯内の特定時刻であってもよい。また、退社予定時刻は、例えば、退社回数が所定回数以上となる時間帯のうち、最も早い又は遅い時間帯に含まれる特定時刻であってもよい。
(8)実施の形態2に係る空調制御サーバ500は、現在時刻から処理対象のエリアに最後に残ったユーザの退社予定時刻までの時間が所定時間以内である場合において、そのエリアにおけるユーザ数が「0」になったときに、空調を停止させるものとして説明した(図24参照)。
しかしながら、現在時刻から処理対象のエリアに最後に残ったユーザの退社予定時刻までの時間が所定時間以内である場合に、そのエリアにおけるユーザ数が「0」になるのを待たずに空調を停止させるようにしてもよい。
(9)実施の形態では、快適域を温度の範囲により定義したが、湿度の範囲で定義してもよいし、温度及び湿度の範囲で定義してもよいし、PMV(Predicted Mean Vote)値により定義してもよい。
ここで、PMV値は、温度(室温)、湿度、輻射温度、気流速度、ユーザの着衣量及びユーザの活動量といったパラメータを用いて算出されるものであり、−3〜+3までの値を取るものである。
温度以外のパラメータは、空調制御システムの管理者により予め設定されている値を用いることができる。例えば、湿度は「50%」、輻射温度は「温度(室温)+0.5℃」、気流速度は「0.1m/s」、ユーザの着衣量は、12月〜2月は「0.9clo」、3月〜5月及び9月〜11月は「0.7clo」、6月〜8月は「0.5clo」程度と設定する。また、活動量は、オフィスにおいては着席している場合が多いと考えられるため、「1.0mets」と設定する。
なお、湿度は、エリア毎に、湿度センサを備えるようにして、この湿度センサの検出値を用いるようにしてもよいし、ユーザの着衣量は、温度に応じた値を取るようにしてもよい。
快適域を、PMV値が±0.5以内の範囲として、変形例の内容を更に変形することができる。なお、この±0.5以内という基準は、ISO(International Organization for Standardization)で推奨されている基準である。
即ち、変形例では、退社予定時刻における予測温度を算出し、この予測温度が快適域(所定の温度範囲)に含まれる場合に、空調を停止させるものとして説明した(図25のステップS119〜S121、S116)。これを、帰宅予定時刻における予測PMV値を算出し、算出した予測PMV値が±0.5以内(つまり、不快と感じる人が10%以内)になる場合に、空調を停止させるように変形する。
(10)実施の形態1に係る空調制御処理には、図14に示すように、スケジュールテーブル90に基づく処理(ステップS42、S43)と、定刻処理(ステップS50)と、通常処理(ステップS60)とが含まれているものとして説明した。
しかしながら、スケジュールテーブル90に基づく処理(ステップS42、S43)と、定刻処理(ステップS50)と、通常処理(ステップS60)とのうちの一部のみを行うように、空調制御処理を変形してもよい。
(11)実施の形態において説明した各機器における各構成要素のうち、全部又は一部を1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよいし、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実現してもよい。
また、実施の形態において説明した各構成要素は、それぞれの機器が有するプロセッサと協働することにより、その機能を実現する。
(12)実施の形態において説明した各機器による処理(例えば、図11〜図18、図20〜図25参照)をプロセッサに実行させるためのプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、ICカード、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM、フラッシュメモリ等がある。流通、頒布されたプログラムは、機器におけるプロセッサで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのプロセッサがそのプログラムを実行することにより実施の形態で示した各機器の機能が実現される。
(13)実施の形態に係る空調制御システムに、上記(1)〜(12)の一部又は全部の変形を組み合わせて適用してもよい。
(14)以下、更に本発明の一実施形態に係る空調制御システム及び空調制御サーバの構成及び効果について説明する。
(a)本発明の一実施形態に係る空調制御システムは、複数のユーザに各自所持されるタグであって、第1信号を受信すると、自機の識別情報を含む第2信号を送信するタグと、タグから受信した第2信号に含まれている前記識別情報に基づいて、所定エリア内に存在するタグを特定する特定手段と、特定されたタグを所持するユーザが、過去に前記所定エリアに存在しなかった時を示す情報に基づいて決定した時間に、前記所定エリアにおける空調設備を制御する空調制御手段とを備える。
また、本発明の一実施形態に係る空調制御サーバは、複数のユーザに各自所持されるタグであって、第1信号を受信すると、自機の識別情報を含む第2信号を送信するタグからの第2信号に含まれている前記識別情報に基づいて、所定エリア内に存在するタグを特定する特定手段と、特定されたタグを所持するユーザが、過去に前記所定エリアに存在しなかった時を示す情報に基づいて決定した時間に、前記所定エリアにおける空調設備を制御する空調制御手段とを備える。
また、本発明の一実施形態に係る空調制御サーバは、複数のユーザに各自所持されるタグの識別情報を受信する受信手段と、各ユーザが、過去に前記所定エリアに存在しなかった時を示す情報の入力を受け付ける入力手段と、前記受信手段により受信されたタグの識別情報に基づき特定された所定エリア内に存在するタグを所持するユーザについての前記入力手段が受け付けた情報に基づく時間に、前記所定エリアにおける空調設備を制御するための制御信号を送信する送信手段とを備える。
この空調制御システム及びこの空調制御サーバは、所定エリアに存在するタグのユーザが、過去にそのエリアに存在しなかった時を示す情報に基づいて決定した時間に、そのエリアにおける空調設備を制御する。
従って、例えば、所定エリアに存在するタグのユーザが1人である場合に、そのユーザによるそのエリアに対する出入りが頻繁に行われたときでも、空調設備が、空調の停止、開始を繰り返してしまうといった事態の発生を防止できる。
即ち、この空調制御システム及びこの空調制御サーバは、上述のような事態が発生した場合と比較して、電力消費の増大を抑制でき、つまり、更なる省エネの実現に利用できる。
(b)また、前記空調制御システムは、各ユーザが、過去に前記所定エリアから退出して所定時間以上当該所定エリアに戻らなかったときの当該退出時を示す退出時間情報を記憶する退出時間記憶手段を備え、前記空調制御手段は、所定時刻において、前記特定手段により特定されたタグが2以上存在する場合に、特定された各タグを所持するユーザについての各退出時間情報に基づいて、最も遅く退出するであろうユーザの退出予定時間を特定し、特定した退出予定時間に基づいて、前記所定エリアにおける空調を停止させる時間を決定することとしてもよい。
この空調制御システムは、所定時刻において、所定エリアに残っているユーザのうち、そのエリアから最も遅く退出するであろうユーザの退出予定時間に基づいて、そのエリアにおける空調を停止させる時間を決定する。
従って、所定エリアに残っている各ユーザの快適性を維持しつつ、不要な空調を停止させ、省エネを図ることができる。
(c)また、前記空調制御システムは、各ユーザが、過去に前記所定エリアから退出して所定時間以上当該所定エリアに戻らなかったときの当該退出時の時刻に基づいて算出した時間帯毎の退出回数を記憶する退出回数記憶手段を備え、前記空調制御手段は、前記特定手段により特定されたタグの数が1に減少した時に、当該特定手段により特定されたタグを所持するユーザについての前記時間帯毎の退出回数に基づいて、当該ユーザが所定時間以内に退出する可能性が所定程度高いか否かを判定し、所定程度高いと判定した場合には、前記所定エリアにおける空調を停止させ、所定程度高くないと判定した場合には、前記所定エリアにおける空調を維持させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
ここで、所定エリアに残っている最後の1人のユーザが、現在から所定時間以内の時間帯に過去に多く退出し所定時間以上戻ってきていない場合、そのユーザは、今回も現在から所定時間以内にそのエリアから退出し所定時間以上戻らない可能性が高いと考えられる。
従って、空調を維持するよりも、停止させたほうが省エネになるよう所定時間を設定することで、この空調制御システムによれば、所定エリアに残っている最後の1人のユーザの快適性までも維持しつつ、不要な空調を停止させ、省エネを図ることができる。
(d)また、前記空調制御手段は、前記特定手段により特定されたタグを所持するユーザが前記所定時間以内に退出する可能性が所定程度高いと判定した場合において、前記特定手段により特定されたタグの数が0に減少した時に、前記所定エリアにおける空調を停止させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
この空調制御システムは、所定エリアに残っている最後の1人のユーザが、実際にそのエリアから退出することを待って空調を停止させる。つまり、この空調制御システムによれば、最後の1人のユーザが、そのエリアから退出し所定時間以上戻ってこない可能性がより高い状況で、空調を停止させることができる。
(e)また、前記空調制御システムは、各ユーザが、過去に前記所定エリアから退出して所定時間以上当該所定エリアに戻らなかったときの当該退出時を示す退出時間情報を記憶する退出時間記憶手段を備え、前記空調制御手段は、前記特定手段により特定されたタグの数が1である時に、当該特定手段により特定されたタグを所持するユーザについての前記退出時間情報に基づいて、当該ユーザの退出予定時間を特定し、現在から特定した退出予定時間までの時間が、現時点において前所定エリアにおける空調を停止した場合に、室温が所定範囲内に含まれなくなるまでの予測時間より短い場合には、前記所定エリアにおける空調を停止させ、長い場合には、前記所定エリアにおける空調の状態を維持するよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
この空調制御システムは、所定エリアに残っているユーザが1人になった場合に、そのユーザについて退出予定時間における室温が所定範囲内に含まれると予測されるときに限って、その予め空調を停止させる。
従って、この空調制御システムによれば、例えば、空調の余熱、余冷の効果を利用して、所定エリアに残っているユーザについての退出予定時間まではより確実に快適性を維持できると共に、更に省エネを図ることができる。
(f)また、前記空調制御システムは、各ユーザが、過去に前記所定エリアを退出してから戻ってくるまでの離席時間を示す離席時間情報を記憶する離席時間記憶手段を備え、前記空調制御手段は、更に、前記特定手段により特定されたタグの数がN(N≧1)からN−1に減少した場合に、前記所定エリア内に存在しなくなったタグを所持するユーザについての前記離席時間情報に基づいて、前記所定エリアにおける空調の制御状態を、現在の状態から変化させ、あるいは現在の状態を維持するよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
ここで、空調の運転状態とは、空調設備における温度、湿度、風量等の目標値(設定値)を示すものである。
また、空調の運転状態を切り替えて、風量を増加させたり、冷房の温度設定を低くしたり、暖房の温度設定を高くしたり、加湿したり除湿したりした場合には、一般的に、切り替え前よりも電力消費が増大すると考えられる。
この空調制御システムは、所定エリアに存在するユーザの数がNからN−1に減少した場合に、このエリアに存在しなくなったユーザについての離席時間情報に基づいて、空調の制御状態を変化させるかを制御する。
従って、所定エリアに存在するユーザの数がNとN−1の間で頻繁に増減した場合でも、空調設備が、空調の制御状態の切り替えを繰り返してしまい、電力消費を増大させてしまうような事態の発生を防止できる。
つまり、上述のような事態が発生した場合と比較して、この空調制御システムは、電力消費の増大を抑制でき、つまり、更なる省エネの実現に利用できる。
(g)また、前記空調制御システムは、各ユーザが、過去に前記所定エリアを退出してから戻ってくるまでの各離席時間を複数の群に分類し、最も短い離席時間が属する短時間群と他の群とを区別するための閾値時間を算出し、当該ユーザについての前記離席時間情報として前記離席時間記憶手段に格納する算出部を備え、前記空調制御手段は、前記所定エリア内に存在しなくなったタグを所持するユーザが、当該所定エリアを退出した時から、当該ユーザについての前記閾値時間を経過した時までに、当該所定エリアに戻った場合には、当該所定エリアにおける空調の制御状態を維持し、当該所定エリアに戻らなかった場合には、当該所定エリアにおける空調の制御状態を、現在の状態から変化させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
この空調制御システムは、所定エリアに存在するユーザの数がNからN−1に減少した場合に、このユーザの離席時間が比較的長くなると判断できる場合に空調の制御状態を切り替えることができる。
従って、この空調制御システムによれば、上述のように、空調の制御状態の切り替えを繰り返してしまうことで、電力消費を増大させてしまうような事態の発生を適切に防止できる。
(h)また、前記空調制御手段は、前記特定手段により特定されたタグの数が1から0に減少した場合において、前記所定エリア内に存在しなくなったタグを所持するユーザが、当該所定エリアを退出した時から、当該ユーザについての前記閾値時間を経過した時までに、当該所定エリアに戻らなかったときには、当該所定エリアにおける空調を停止させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
この空調制御システムによれば、所定エリアに存在するユーザの数が1から0に減少した場合に、このエリアに存在しなくなったユーザについての閾値時間に基づいて、このユーザの離席時間が比較的長くなる場合に、空調を停止させることができる。
従って、この空調制御システムによれば、上述のように、空調の停止、開始を繰り返してしまうことで、電力消費を増大させてしまうような事態の発生を適切に防止できる。
(i)また、前記空調制御手段は、更に、予め設定されたスケジュールに従って、前記所定エリアにおける空調を停止させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御することとしてもよい。
この空調制御システムによれば、所定エリアにユーザが存在しなくなる時間が予め分かっている場合に、その時間にそのエリアの空調を自動的に停止させることができるので、ユーザが意識することなく省エネを図ることができる。
200 タグ
400 空調制御サーバ
420、510 記憶部
442 算出部
443、521 特定部
444、522 空調制御部
1000 空調制御システム

Claims (11)

  1. 複数のユーザに各自所持されるタグであって、第1信号を受信すると、自機の識別情報を含む第2信号を送信するタグと、
    タグから受信した第2信号に含まれている前記識別情報に基づいて、所定エリア内に存在するタグを特定する特定手段と、
    特定されたタグを所持するユーザが、過去に前記所定エリアに存在しなかった時を示す情報に基づいて決定した時間に、前記所定エリアにおける空調設備を制御する空調制御手段とを備える
    ことを特徴とする空調制御システム。
  2. 前記空調制御システムは、
    各ユーザが、過去に前記所定エリアから退出して所定時間以上当該所定エリアに戻らなかったときの当該退出時を示す退出時間情報を記憶する退出時間記憶手段を備え、
    前記空調制御手段は、所定時刻において、前記特定手段により特定されたタグが2以上存在する場合に、特定された各タグを所持するユーザについての各退出時間情報に基づいて、最も遅く退出するであろうユーザの退出予定時間を特定し、特定した退出予定時間に基づいて、前記所定エリアにおける空調を停止させる時間を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の空調制御システム。
  3. 前記空調制御システムは、
    各ユーザが、過去に前記所定エリアから退出して所定時間以上当該所定エリアに戻らなかったときの当該退出時の時刻に基づいて算出した時間帯毎の退出回数を記憶する退出回数記憶手段を備え、
    前記空調制御手段は、前記特定手段により特定されたタグの数が1に減少した時に、当該特定手段により特定されたタグを所持するユーザについての前記時間帯毎の退出回数に基づいて、当該ユーザが所定時間以内に退出する可能性が所定程度高いか否かを判定し、
    所定程度高いと判定した場合には、前記所定エリアにおける空調を停止させ、
    所定程度高くないと判定した場合には、前記所定エリアにおける空調を維持させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の空調制御システム。
  4. 前記空調制御手段は、前記特定手段により特定されたタグを所持するユーザが前記所定時間以内に退出する可能性が所定程度高いと判定した場合において、前記特定手段により特定されたタグの数が0に減少した時に、前記所定エリアにおける空調を停止させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御する
    ことを特徴とする請求項3記載の空調制御システム。
  5. 前記空調制御システムは、
    各ユーザが、過去に前記所定エリアから退出して所定時間以上当該所定エリアに戻らなかったときの当該退出時を示す退出時間情報を記憶する退出時間記憶手段を備え、
    前記空調制御手段は、前記特定手段により特定されたタグの数が1である時に、当該特定手段により特定されたタグを所持するユーザについての前記退出時間情報に基づいて、当該ユーザの退出予定時間を特定し、現在から特定した退出予定時間までの時間が、現時点において前所定エリアにおける空調を停止した場合に、室温が所定範囲内に含まれなくなるまでの予測時間より短い場合には、前記所定エリアにおける空調を停止させ、長い場合には、前記所定エリアにおける空調の状態を維持するよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の空調制御システム。
  6. 前記空調制御システムは、
    各ユーザが、過去に前記所定エリアを退出してから戻ってくるまでの離席時間を示す離席時間情報を記憶する離席時間記憶手段を備え、
    前記空調制御手段は、更に、前記特定手段により特定されたタグの数がN(N≧1)からN−1に減少した場合に、前記所定エリア内に存在しなくなったタグを所持するユーザについての前記離席時間情報に基づいて、前記所定エリアにおける空調の制御状態を、現在の状態から変化させ、あるいは現在の状態を維持するよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の空調制御システム。
  7. 前記空調制御システムは、
    各ユーザが、過去に前記所定エリアを退出してから戻ってくるまでの各離席時間を複数の群に分類し、最も短い離席時間が属する短時間群と他の群とを区別するための閾値時間を算出し、当該ユーザについての前記離席時間情報として前記離席時間記憶手段に格納する算出部を備え、
    前記空調制御手段は、
    前記所定エリア内に存在しなくなったタグを所持するユーザが、当該所定エリアを退出した時から、当該ユーザについての前記閾値時間を経過した時までに、当該所定エリアに戻った場合には、当該所定エリアにおける空調の制御状態を維持し、
    当該所定エリアに戻らなかった場合には、当該所定エリアにおける空調の制御状態を、現在の状態から変化させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御する
    ことを特徴する請求項6記載の空調制御システム。
  8. 前記空調制御手段は、前記特定手段により特定されたタグの数が1から0に減少した場合において、前記所定エリア内に存在しなくなったタグを所持するユーザが、当該所定エリアを退出した時から、当該ユーザについての前記閾値時間を経過した時までに、当該所定エリアに戻らなかったときには、当該所定エリアにおける空調を停止させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御する
    ことを特徴とする請求項7記載の空調制御システム。
  9. 前記空調制御手段は、更に、予め設定されたスケジュールに従って、前記所定エリアにおける空調を停止させるよう、当該所定エリアにおける空調設備を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の空調制御システム。
  10. 複数のユーザに各自所持されるタグであって、第1信号を受信すると、自機の識別情報を含む第2信号を送信するタグからの第2信号に含まれている前記識別情報に基づいて、所定エリア内に存在するタグを特定する特定手段と、
    特定されたタグを所持するユーザが、過去に前記所定エリアに存在しなかった時を示す情報に基づいて決定した時間に、前記所定エリアにおける空調設備を制御する空調制御手段とを備える
    ことを特徴とする空調制御サーバ。
  11. 複数のユーザに各自所持されるタグの識別情報を受信する受信手段と、
    各ユーザが、過去に前記所定エリアに存在しなかった時を示す情報の入力を受け付ける入力手段と、
    前記受信手段により受信されたタグの識別情報に基づき特定された所定エリア内に存在するタグを所持するユーザについての前記入力手段が受け付けた情報に基づく時間に、前記所定エリアにおける空調設備を制御するための制御信号を送信する送信手段とを備える
    ことを特徴とする空調制御サーバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2021014500A1 (ja) * 2019-07-19 2021-09-13 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和装置、制御装置、及び情報処理方法

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