JP2012148533A - 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、及び、プログラム Download PDF

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JP2012148533A JP2011010574A JP2011010574A JP2012148533A JP 2012148533 A JP2012148533 A JP 2012148533A JP 2011010574 A JP2011010574 A JP 2011010574A JP 2011010574 A JP2011010574 A JP 2011010574A JP 2012148533 A JP2012148533 A JP 2012148533A
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Akihito Sato
彰人 佐藤
Bunji Ishimoto
文治 石本
Naoki Sudo
直樹 須藤
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Abstract

【課題】インクの収容容器の交換による印刷停止回数を削減する。
【解決手段】同一色のインクを収容する第1の収容容器及び第2の収容容器と、第1の収容容器から供給されたインクを吐出する第1のノズル群と、第2の収容容器から供給されたインクを吐出する第2のノズル群と、を備え、第1のノズル群と第2のノズル群に画素データが割り当てられた第1の印刷データに基づいて、第1のノズル群と第2のノズル群を使用して印刷を実行している間に、第1の収容容器と第2の収容容器のうちの一方の収
容容器のインク残量が所定値以下になると、第1の印刷データを、インク残量が所定値以下でない他方の収容容器からインクが供給されるノズル群に画素データが割り当てられる第2の印刷データに変換し、第2の印刷データに基づいて他方の収容容器からインクが供給されるノズル群を使用して印刷を続行する印刷装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、印刷装置、印刷方法、及び、プログラムに関する。
印刷装置として、ノズルからインクを吐出して媒体に画像を印刷するインクジェットプ
リンター(以下、プリンター)が挙げられる。また、高速印刷を実現するために、同色の
インクを吐出するノズル群を複数備えたプリンターがある。その場合に、同色の複数のノ
ズル群に対して1つのインクカートリッジからインクを供給する方法が提案されている(
例えば、特許文献1参照)。
特開2005−262521号公報
一方、同色の複数のノズル群に対して各々異なるインクカートリッジからインクを供給
するプリンターでは、或るインクカートリッジのインクが無くなると、別のインクカート
リッジにはインクが残っているにもかかわらず、インクカートリッジ交換の指示が出され
てしまう。そうすると、複数のインクカートリッジのうちの何れかのインクカートリッジ
のインクが無くなる度に、印刷が停止してしまう。
そこで、本発明は、インクの収容容器(インクカートリッジ)の交換による印刷停止回
数を削減することを目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、(A)インクを収容する第1の収容容器と、(
B)前記第1の収容容器のインクと同一色のインクを収容する第2の収容容器と、(C)
前記第1の収容容器から供給された前記インクを吐出する第1のノズル群と、(D)前記
第2の収容容器から供給された前記インクを吐出する第2のノズル群と、(E)前記第1
の収容容器のインク残量と前記第2の収容容器のインク残量とをそれぞれ検知する検知部
と、(F)第1の印刷データに基づいて、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とを
使用して印刷を実行している間に、前記検知部が前記第1の収容容器と前記第2の収容容
器とのうちの一方の収容容器のインク残量が所定値以下になったことを検知すると、前記
第1の印刷データから変換された第2の印刷データに基づいて、前記一方の収容容器では
ない他方の収容容器からインクが供給されるノズル群を使用して印刷を続行する制御部と
、(G)を備え、(H)前記第1の印刷データは、前記第1のノズル群に属する前記ノズ
ルと前記第2のノズル群に属する前記ノズルとに画素データが割り当てられ、(I)前記
第2の印刷データは、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とのうち、前記他方の収
容容器からインクが供給されるノズル群に属する前記ノズルに前記画素データが割り当て
られることを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
図1Aはプリンターの全体構成ブロック図であり、図1Bはプリンターの概略斜視図である。 ヘッドの下面に設けられたノズルの配列とノズルにインクを供給するインクカートリッジを説明する図である。 第1実施例の印刷方法を説明する図である。 プリンタードライバーによる印刷データの作成処理フローである。 ラスタライズ処理を説明する図である。 第1実施例における印刷処理のフローを説明する図である。 C列のみを使用する印刷方法を説明する図である。 再ラスタライズ処理を説明する図である。 第2実施例における印刷処理のフローを説明する図である。 図10Aから図10Dは再ラスタライズ処理の変形例を説明する図である。 ノズル列とインクカートリッジの変形例を説明する図である。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、(A)インクを収容する第1の収容容器と、(B)前記第1の収容容器のインク
と同一色のインクを収容する第2の収容容器と、(C)前記第1の収容容器から供給され
た前記インクを吐出する第1のノズル群と、(D)前記第2の収容容器から供給された前
記インクを吐出する第2のノズル群と、(E)前記第1の収容容器のインク残量と前記第
2の収容容器のインク残量とをそれぞれ検知する検知部と、(F)第1の印刷データに基
づいて、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とを使用して印刷を実行している間に
、前記検知部が前記第1の収容容器と前記第2の収容容器とのうちの一方の収容容器のイ
ンク残量が所定値以下になったことを検知すると、前記第1の印刷データから変換された
第2の印刷データに基づいて、前記一方の収容容器ではない他方の収容容器からインクが
供給されるノズル群を使用して印刷を続行する制御部と、(G)を備え、(H)前記第1
の印刷データは、前記第1のノズル群に属する前記ノズルと前記第2のノズル群に属する
前記ノズルとに画素データが割り当てられ、(I)前記第2の印刷データは、前記第1の
ノズル群と前記第2のノズル群とのうち、前記他方の収容容器からインクが供給されるノ
ズル群に属する前記ノズルに前記画素データが割り当てられることを特徴とする印刷装置
である。
このような印刷装置によれば、インクの収容容器の交換による印刷停止回数を削減する
ことができる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、ページの印刷が終了するごとに、前記第1の
収容容器のインク残量と前記第2の収容容器のインク残量とがそれぞれ前記所定値以下に
なったか否かの情報を前記検知部から取得し、前記一方の収容容器のインク残量が前記所
定値以下になった情報を取得した場合、前記第1の印刷データを前記第2の印刷データに
変換すること。
このような印刷装置によれば、インク切れの状態で多数のページが印刷されてしまうこ
とを防止できる。
かかる印刷装置であって、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とは、それぞれ複
数のノズルが所定方向に並び、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とを前記所定方
向と交差する移動方向に移動させながら媒体に対して前記ノズルからインクを吐出する印
刷動作と、前記第1のノズル群及び前記第2のノズル群と前記媒体とを前記所定方向に相
対移動させる搬送動作と、を繰り返し実行することで、前記媒体に画像を印刷し、前記制
御部は、前記印刷動作が終了するごとに、前記第1の収容容器のインク残量と前記第2の
収容容器のインク残量とがそれぞれ前記所定値以下になったか否かの情報を前記検知部か
ら取得し、前記一方の収容容器のインク残量が前記所定値以下になった情報を取得した場
合、前記第1の印刷データを前記第2の印刷データに変換すること。
このような印刷装置によれば、ページの途中からインク切れの状態で画像が印刷されて
しまうことを防止できる。
かかる印刷装置であって、前記印刷装置は印刷制御装置に接続され、前記印刷制御装置
は、前記第1の印刷データを作成し、前記第1の印刷データを前記印刷装置に送信し、前
記検知部が前記一方の収容容器のインク残量が前記所定値以下になったことを検知すると
、前記制御部が前記第1の印刷データを前記第2の印刷データに変換すること。
このような印刷装置によれば、印刷装置と印刷制御装置間でのデータの送受信にかかる
時間を短縮することができる。
また、(A)インクを収容する第1の収容容器と、前記第1の収容容器のインクと同一
色のインクを収容する第2の収容容器と、前記第1の収容容器から供給された前記インク
を吐出する第1のノズル群と、前記第2の収容容器から供給された前記インクを吐出する
第2のノズル群と、を備えた印刷装置を用いた印刷方法であって、(B)第1の印刷デー
タに基づいて、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とを使用して印刷を実行してい
る間に、前記第1の収容容器と前記第2の収容容器とのうちの一方の収容容器のインク残
量が所定値以下になった情報を取得すると、前記第1の印刷データを第2の印刷データに
変換することと、(C)前記第2の印刷データに基づいて、前記一方の収容容器ではない
他方の収容容器からインクが供給されるノズル群を使用して印刷を続行することと、(D
)を有し、(E)前記第1の印刷データは、前記第1のノズル群に属する前記ノズルと前
記第2のノズル群に属する前記ノズルとに画素データが割り当てられ、(F)前記第2の
印刷データは、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とのうち、前記他方の収容容器
からインクが供給されるノズル群に属する前記ノズルに前記画素データが割り当てられる
ことを特徴とする印刷方法である。
このような印刷方法によれば、インクの収容容器の交換による印刷停止回数を削減する
ことができる。
また、(A)インクを収容する第1の収容容器と、前記第1の収容容器のインクと同一
色のインクを収容する第2の収容容器と、前記第1の収容容器から供給された前記インク
を吐出する第1のノズル群と、前記第2の収容容器から供給された前記インクを吐出する
第2のノズル群と、を備えた印刷装置が印刷を行うためのプログラムであって、(B)第
1の印刷データに基づいて、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とを使用して印刷
を実行している間に、前記第1の収容容器と前記第2の収容容器とのうちの一方の収容容
器のインク残量が所定値以下になった情報を取得すると、前記第1の印刷データを第2の
印刷データに変換する機能と、(C)前記第2の印刷データに基づいて、前記一方の収容
容器ではない他方の収容容器からインクが供給されるノズル群を使用して前記印刷装置に
印刷を続行させる機能と、(D)をコンピューターに実現させ、(E)前記第1の印刷デ
ータは、前記第1のノズル群に属する前記ノズルと前記第2のノズル群に属する前記ノズ
ルとに画素データが割り当てられ、(F)前記第2の印刷データは、前記第1のノズル群
と前記第2のノズル群とのうち、前記他方の収容容器からインクが供給されるノズル群に
属する前記ノズルに前記画素データが割り当てられることを特徴とするプログラムである

このようなプログラムによれば、インクの収容容器の交換による印刷停止回数を削減す
ることができる。
===印刷システムについて===
以下、プリンター(インクジェットプリンター)とコンピューターが接続された「印刷
システム」を例に挙げて実施形態を説明する。
図1Aは、プリンター1の全体構成ブロック図であり、図1Bは、プリンター1の概略
斜視図である。コンピューター60は、プリンター1と通信可能に接続されており、プリ
ンター1に画像を印刷させるための印刷データをプリンター1に送信する。
コントローラー10は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。インタ
ーフェース部11はコンピューター60とプリンター1との間でデータの送受信を行うた
めのものである。CPU12はプリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である
。メモリー13はCPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するための
ものである。CPU12はユニット制御回路14により各ユニットを制御する。なお、プ
リンター1内の状況を検出器群50が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラー
10は各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、画像を印刷する媒体S(例:紙、布、フィルム)を印刷可能な位
置に給紙し、印刷時には搬送方向(所定方向に相当)に所定の搬送量で媒体Sを搬送する
ためのものである。
キャリッジユニット30は、キャリッジ31に保持されたヘッド41、及び、インクカ
ートリッジ42,43を搬送方向と交差する移動方向に移動するためのものである。
図2は、ヘッド41の下面に設けられたノズルの配列とノズルにインクを供給するイン
クカートリッジ42,43を説明する図である。ヘッドユニット40は、媒体Sにインク
を吐出するためのものであり、インクを吐出するノズルが複数設けられたヘッド41を有
する。なお、図2はヘッド41の上面から仮想的にノズルを見た図である。各ノズルには
、インクが充填されたインク室(不図示)が設けられている。また、ノズルからのインク
吐出方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけてインク室を膨張・収縮させることに
よりインクを吐出するピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生さ
せ、その気泡によってインクを吐出させるサーマル方式でもよい。
図2に示すように、ヘッド41の下面には、360個のノズルが搬送方向に所定の間隔
(120dpi)で並んだノズル列が4列形成されている(A列・B列・C列・D列)。
この4つのノズル列からそれぞれブラックインク(K)が吐出され、プリンター1はモノ
クロ印刷を行う。説明のため、各ノズル列が有する360個のノズルに対して、搬送方向
下流側のノズルから順に小さい番号を付す(#1〜#360)。なお、4つのノズル列(
A列〜D列)から吐出されるインクをブラックインクとするに限らず、例えば、4つのノ
ズル列から単色のシアンインクを吐出させてもよい。
そして、A列はB列よりも搬送方向下流側にずれ、B列はC列およびD列よりも搬送方
向下流側にずれ、C列とD列の搬送方向の位置は等しい。具体的には、A列の或る番号の
ノズル(#i)はB列の同じ番号のノズル(#i)よりも360dpiだけ搬送方向下流
側にずれ、B列の或る番号のノズルはC列およびD列の同じ番号のノズルよりも360d
piだけ搬送方向下流側にずれ、C列とD列の同じ番号のノズルは搬送方向の位置が等し
い。よって、ヘッド41の下面では、ブラックインク(K)を吐出するノズルが搬送方向
に360dpiの間隔で並んでいることになる。
そして、キャリッジ31には、ブラックインク(K)を収容した2つのインクカートリ
ッジ42,43が搭載される。一方の「第1インクカートリッジ42(第1の収容容器に
相当)」はA列のノズルとC列のノズルにブラックインク(K)を供給し、他方の「第2
インクカートリッジ43(第2の収容容器に相当)」はB列のノズルとD列のノズルにブ
ラックインク(K)を供給する。言い換えると、A列およびC列(第1のノズル群に相当
)は、第1インクカートリッジ42から供給されたインクを吐出し、B列およびD列(第
2のノズル群に相当)は、第2インクカートリッジ43から供給されたインクを吐出する
また、2つのインクカートリッジ42,43には、各インクカートリッジ42,43の
インク残量がそれぞれ所定値以下になったこと(即ち、インク残量が少なくなったこと)
を検知するセンサー51(検知部に相当)が設けられている。以下、インクカートリッジ
42,43に収容されたインクの残量が所定値以下になったことを「インクエンド」と呼
ぶ。
このようなプリンター1において、コントローラー10は、ヘッド41を移動方向に移
動させながら媒体Sに対してノズルからブラックインクを吐出する印刷動作と、ヘッド4
1に対して媒体Sを搬送方向に移動させる搬送動作と、を繰り返し実行する。そうするこ
とで、先の印刷動作により形成されたドット位置とは異なる媒体S上の位置に、後の印刷
動作にてドットを形成することができ、媒体S上に2次元の画像を印刷することができる
。以下、ヘッド41が移動方向へ移動しながらドットを形成する動作(1回の印刷動作)
を「パス」と呼ぶ。
===印刷処理:第1実施例===
<印刷方法>
図3は、第1実施例の印刷方法を説明する図である。図では、各ノズル列(A〜D)に
属するノズル数を6個に減らして描き、例えば、A列の1番ノズル#1を「A#1」と記
す。図には、パス1・パス2のヘッド41と印刷画像の位置関係が示される。画像内のマ
ス目が、媒体S上に定めた最小の単位領域(1ドットが形成される領域)である「画素」
に相当する。図では、画素内にドットを形成するノズル列を記し、例えば、「A」と記さ
れている画素にはA列によってドットが形成される。
また、移動方向に沿うドット列、即ち、移動方向に並ぶ画素の列に形成されるドット列
を「ラスターライン」と呼び、搬送方向下流側のラスターラインから順に小さい番号を付
ける。搬送方向下流側のラスターラインから順に、「1番ラスター(L1)、2番ラスタ
ー(L2)、…」と呼ぶ。
また、移動方向の左側の画素から順に小さい番号(水平位置)を付ける。例えば、移動
方向の最も左側の画素を「水平位置が1である画素」と呼ぶ。
図3で示す印刷方法は、「バンド印刷」である。バンド印刷とは、先のパスで形成され
るラスターライン間に、後のパスでラスターラインが形成されない印刷方法である。よっ
て、バンド印刷では、1回のパスで印刷される画像(以下、バンド画像)が搬送方向に並
ぶことになる。そして、1回の搬送動作における媒体搬送量がバンド画像の搬送方向の長
さに相当する。
図2に示すように、本実施形態のプリンター1が有するヘッド41の下面では、ブラッ
クインク(K)を吐出するノズルが搬送方向に360dpi(1/360インチ)の間隔
で並んでいる。よって、バンド画像では、ラスターラインが搬送方向に360dpiの間
隔で並ぶ。また、図3に示すバンド画像では、18個のラスターラインが搬送方向に並ぶ
。よって、図3に示す印刷方法では、1回の搬送動作における媒体搬送量が18/360
インチとなる。
また、ヘッド41の下面に形成された4つのノズル列(A列〜D列)のうち、A列とB
列はそれぞれ他のノズル列に対して搬送方向にずれている。そのため、A列とB列はそれ
ぞれ1つのラスターラインを印刷する。一方、C列とD列の搬送方向の位置は等しい。そ
のため、C列とD列によって1つのラスターラインが印刷される。このことは、図3にお
いて、Aと記された画素が移動方向に並び、Bと記された画素が移動方向に並び、Cと記
された画素とDと記された画素が移動方向に並んでいることからも分かる。
また、ヘッド41の下面に形成された4つのノズル列(A列〜D列)のうち、A列が最
も搬送方向の下流側に位置し、B列が搬送方向の中央に位置し、C列・D列が最も搬送方
向の上流側に位置する。そのため、バンド画像では、搬送方向の下流側から、A列による
ラスターライン、B列によるラスターライン、C列・D列によるラスターラインが、この
順番で繰り返し並ぶことになる。
また、ここでは、水平位置が奇数である画素にC列がドットを形成し、水平位置が偶数
である画素にD列がドットを形成するとした。よって、C列とD列によるラスターライン
では、C列によるドットとD列によるドットが移動方向に交互に並ぶことになる。このこ
とは、図3において、Cと記された画素とDと記された画素が移動方向に交互に並んでい
ることからも分かる。
このように、同色のインクを吐出し、且つ、搬送方向にずれたノズル列を複数備えるプ
リンター1では、高解像度の画像(ここでは搬送方向の解像度が360dpiである画像
)を高速で印刷することができる。
<印刷データの作成処理>
図4は、プリンタードライバーによる印刷データの作成処理のフローである。コンピュ
ーター60には、プリンター1に画像を印刷させるための印刷データを作成するプリンタ
ードライバーがインストールされている。プリンタードライバーは、CD−ROMなどの
記憶媒体に記憶されていたり、インターネットを介してコンピューターにダウンロード可
能であったりする。プリンタードライバーは、コンピューター60のハードウェア資源を
利用して、以下の処理を実行する。
まず、プリンタードライバーは、アプリケーションプログラムからプリンター1に印刷
させる画像の画像データを受信すると(S001)、受信した画像データの解像度を、プ
リンター1が媒体Sに画像を印刷する際の解像度に変換する解像度変換処理を実行する(
S002)。
次に、プリンタードライバーは、受信した画像データ(例えばRGBデータ)を、プリ
ンター1が吐出可能なインクの色のデータ、即ち、モノクロ画像のデータ(Kデータ)に
変換するモノクロ変換処理を実行する(S003)。
次に、プリンタードライバーは、ハーフトーン処理を実行する(S004)。ここで、
画素にドットを形成するか否かを示すデータを「画素データ」と呼び、画像データは2次
元に並んだ複数の画素データから構成される。そして、ハーフトーン処理では、画像の濃
淡を高階調の数(例:256階調)で表した画素データが、プリンター1が形成可能な低
階調の数(例:4階調)の画素データに変換される。例えば、ハーフトーン処理後の画素
データを4階調とする場合、画素データは、「大ドット形成」「中ドット形成」「小ドッ
ト形成」「ドット無し」の何れかが示される。
最後に、プリンタードライバーは、ラスタライズ処理を実行する(S005)。ラスタ
ライズ処理は、画像データを構成する複数の画素データを、パスごとに、各画素データを
担当するノズルに割り当てる処理である。
そのため、プリンタードライバーは、2次元に並ぶ画素データの中から1パス分の画素
データを抽出し、担当するノズルに各画素データが送信されるように、抽出した画素デー
タを並べ替える。よって、ラスタライズ処理により、2次元に並ぶ画素データが、パスご
との画素データに並べ替えられる。
図5は、ラスタライズ処理を説明する図である。図5は、図3に示す印刷方法のパス1
で印刷するデータを、プリンター1に送信する順番に並べ替える様子を示す。ここで、1
つのラスターラインを印刷する画素データ、即ち、移動方向に並ぶ画素データ群を「ラス
ターデータ」と呼ぶ。
図3に示す印刷方法では、パス1で、1番ラスター(L1)から18番ラスター(L1
8)までが印刷される。よって、プリンタードライバーは、まず、画像データの中から、
1番ラスター(L1)から18番ラスター(L18)までを印刷するラスターデータを抽
出する(図5の左図)。図では、例えば、1番ラスター(L1)を印刷するラスターデー
タを「L1データ」と記し、2番ラスター(L2)を印刷するラスターデータを「L2デ
ータ」と記す。
また、図3に示す印刷方法では、搬送方向下流側から、A列によるラスターライン、B
列によるラスターライン、C・D列によるラスターラインが、この順番で繰り返し印刷さ
れる。そのため、プリンタードライバーは、ラスターデータを搬送方向の下流側からA列
、B列、C・D列の順番で割り当てる。具体的には、L1データにA列が割り当てられ、
L2データにB列が割り当てられ、L3データにC・D列が割り当てられる。
また、本実施形態では、プリンタードライバーは、A列に割り当てたラスターデータ、
B列に割り当てたラスターデータ、C列に割り当てたラスターデータ、D列に割り当てた
ラスターデータの順に、1パス分のラスターデータをプリンター1に送信するとした。ま
た、プリンタードライバーは、各ノズル列に割り当てたラスターデータのうち、番号の小
さいノズルに割り当てたラスターデータから順に、プリンター1に送信するとした。
そのため、プリンタードライバーは、画像データの中からパス1で印刷するラスターデ
ータを抽出した後、抽出したラスターデータの中から更にA列に割り当てるラスターデー
タを抽出し、A列の番号の小さいノズルに割り当てるラスターデータから順に並べる。具
体的に説明すると、コンピューター60のメモリー内にはプリンター1に送信するラスタ
ーデータを記憶するための記憶領域が設けられており、プリンタードライバーは、図5の
右図に示すように、A列の各ノズル#1〜#6に対応する記憶領域に、A列の各ノズル#
1〜#6に割り当てるラスターデータを記憶させる。
同様に、プリンタードライバーは、パス1で印刷するラスターデータの中からB列に割
り当てるラスターデータを抽出し、B列の各ノズル#1〜#6に対応する記憶領域に、B
列の各ノズル#1〜#6に割り当てるラスターデータを記憶させる。
ただし、図3に示す印刷方法では、C列とD列によって1つのラスターラインが印刷さ
れる。そのため、プリンタードライバーは、パス1で印刷するラスターデータの中からC
列・D列に割り当てるラスターデータを抽出した後、マスク処理を行う。C列のノズルは
水平位置が奇数である画素にドットを形成する。そこで、プリンタードライバーは、抽出
したラスターデータに対して、水平位置が奇数である画素データは変更せず、水平位置が
偶数である画素データは全てドットを形成しないデータに変更するマスク(C列用マスク
)を、乗じる。そして、プリンタードライバーは、マスク処理したラスターデータをそれ
ぞれ、C列の各ノズル#1〜#6に対応する記憶領域に記憶させる。
一方、D列のノズルは水平位置が偶数である画素にドットを形成する。そこで、プリン
タードライバーは、C列・D列に割り当てるラスターデータに対して、水平位置が偶数で
ある画素データは変更せず、水平位置が奇数である画素データは全てドットを形成しない
データに変更するマスク(D列用マスク)を、乗じる。そして、プリンタードライバーは
、マスク処理したラスターデータをそれぞれ、D列の各ノズル#1〜#6に対応する記憶
領域に記憶させる。このように、C列・D列に割り当てるラスターデータに対して各ノズ
ル列に対応したマスクを乗じることで、ドットが重ねて形成されてしまうことを防止でき
る。
以上により、パス1で印刷するラスターデータの並べ替えが終了する。プリンタードラ
イバーは、次のパスが無くなるまでこの処理を繰り返し、2次元に並ぶ画素データをパス
ごとのデータに並べ替え、ラスタライズ処理を終了する。
このように、プリンタードライバーは、第1インクカートリッジ42からインクが供給
されるA列およびC列に属するノズルと、第2インクカートリッジ43からインクが供給
されるB列およびD列に属するノズルに、画素データが割り当てられた印刷データ(第1
の印刷データに相当)を作成する。即ち、プリンタードライバーは、ブラックインクを吐
出する全ノズル列(A列〜D列の4列)を使用する印刷データを作成する。
こうして作成した印刷データを、プリンタードライバーは、プリンター1に送信する。
なお、1パス分のデータの並べ替えが終了するごとにプリンター1にデータが送信される
ようにしてもよいし、全パスのデータの並べ替えが終了してからプリンター1にデータが
送信されるようにしてもよい。
<印刷処理>
図6は、第1実施例における印刷処理のフローを説明する図である。プリンター1のコ
ントローラー10は、プリンタードライバーから印刷データを取得すると(S101)、
インクカートリッジ42,43に設けられたセンサー51から「インクエンド情報」を取
得する(S102)。インクエンド情報とは、第1インクカートリッジ42のインク残量
と第2インクカートリッジ43のインク残量がそれぞれ所定値以下になったか否かを示す
情報である。
インクエンドになったインクカートリッジ42,43が無い場合(S103→N)、コ
ントローラー10は、プリンタードライバーから取得した印刷データに基づき、A列〜D
列の4列を使用して印刷を実行する(S104)。その結果、図3に示す印刷方法が実行
される。
これに対して、インクエンドになったインクカートリッジ42,43が有る場合(S1
03→Y)、コントローラー10は、第1インクカートリッジ42と第2インクカートリ
ッジ43が共にインクエンドであるのか否かを確認する(S105)。2つのインクカー
トリッジ42,43が共にインクエンドである場合(S105→Y)、コントローラー1
0は、ユーザーにインクカートリッジ42,43を交換するように指示を出し(S106
)、印刷処理を一時停止する。
一方、2つのインクカートリッジ42,43のうちの一方のインクカートリッジだけが
インクエンドである場合(S105→N)、コントローラー10は、何れのインクカート
リッジ42,43がインクエンドであるのかを確認する(S107)。
第1インクカートリッジ42がインクエンドである場合(S107→Y)、第1インク
カートリッジ42からインクが供給されるA列とC列を印刷に使用することが出来ない。
そのため、コントローラー10は、インクエンドになっていない第2インクカートリッジ
43からインクが供給されるD列のみを使用して、印刷を続行する。
逆に、第2インクカートリッジ43がインクエンドである場合(S107→N)、第2
インクカートリッジ43からインクが供給されるB列とD列を印刷に使用することが出来
ない。そのため、コントローラー10は、インクエンドになっていない第1インクカート
リッジ42からインクが供給されるC列のみを使用して、印刷を続行する。
図7は、C列のみを使用する印刷方法を説明する図である。C列では、ノズルが搬送方
向に120dpiの間隔で並ぶ。そのため、C列のみを使用して搬送方向の解像度が36
0dpiである画像を印刷するために、媒体Sの2回の微小送り(1/360インチ)と
1回の大送り(16/360)を繰り返して印刷する。なお、D列のみを使用する印刷方
法も同様である。
具体的には、1/360インチずつ媒体Sを搬送しながら3回のパス(例:パス1〜パ
ス3)で図3に示す印刷方法のバンド画像を印刷し、その後、媒体Sを16/360イン
チだけ搬送し、次のバンド画像を印刷する。よって、パスnでA列が印刷していたラスタ
ーラインを、パス3n−2でC列が印刷し、パスnでB列が印刷していたラスターライン
を、パス3n−1でC列が印刷し、パスnでC列とD列が印刷していたラスターラインを
、パス3nでC列が印刷することになる。
なお、第1インクカートリッジ42がインクエンドになった場合、D列だけでなくB列
も使用することができる。しかし、B列とD列の両方を使用すると、B列とD列が同じラ
スターデータに重複して割り当てられ、印刷制御が複雑となる。よって、本実施例ではD
列のみを使用する。同様に、第2インクカートリッジ43がインクエンドになった場合、
A列とC列を使用することが可能であるが、本実施例ではC列のみを使用する。
また、A列〜D列の4列を使用する印刷方法(図3)の媒体搬送量(18/360イン
チ)よりも、C列(またはD列)のみを使用する印刷方法(図7)の媒体搬送量(1/3
60インチと16/360インチ)の方が、短い。そのため、2つのインクカートリッジ
42,43のうちの一方がインクエンドになった場合に図7に示す印刷方法を実施するた
めに、プリンター1のメモリー13等に、図7に示す印刷方法の搬送量を記憶させておく
必要がある。
また、A列〜D列の4列を使用する印刷方法(図3)では、1番ラスターL1が印刷さ
れる媒体S上の位置にA列の1番ノズル#1が対向するように、媒体Sが給紙される。こ
れに対して、C列(またはD列)のみを使用する印刷方法(図7)では、1番ラスターL
1が印刷される媒体S上の位置にC列(またはD列)の1番ノズル#1が対向するように
、媒体Sが給紙される。つまり、ヘッド41に対する媒体Sの給紙位置(頭出し位置)が
異なる。そのため、2つのインクカートリッジ42,43のうちの一方がインクエンドに
なった場合に図7に示す印刷方法を実施するために、プリンター1のメモリー13等に、
図7に示す印刷方法の媒体Sの給紙位置を記憶させておく必要がある。
また、コントローラー10がプリンタードライバーから受信した印刷データは、図3に
示す印刷方法に応じた印刷データであり、A列〜D列の4列に画素データが割り当てられ
ている。そのため、プリンタードライバーから受信した印刷データを、C列(又はD列)
のみを使用する印刷方法に応じた印刷データ、即ち、C列(又はD列)のみに画素データ
が割り当てられる印刷データ(第2の印刷データに相当)に変換する必要がある。
そこで、コントローラー10は、A列〜D列の4列を使用する印刷方法のパスごとのデ
ータを、C列(又はD列)のみを使用する印刷方法のパスごとのデータに並べ替える処理
(以下、再ラスタライズ処理とも呼ぶ)を実行する。
つまり、コントローラー10は、図6のフローに示すように、第1インクカートリッジ
42がインクエンドである場合(S107→Y)、プリンタードライバーから受信した印
刷データを、D列のみ使用の印刷データに再ラスタライズ処理し(S109)、第2イン
クカートリッジ43がインクエンドである場合(S107→N)、プリンタードライバー
から受信した印刷データを、C列のみ使用の印刷データに再ラスタライズ処理する(S1
08)。
図8は、再ラスタライズ処理を説明する図である。図8は、図3に示す印刷方法のパス
1で印刷するデータを、図7に示す印刷方法のパス1〜パス3で印刷するデータに並べ替
える処理を示す。以下の説明のため、プリンタードライバーから受信した印刷データ(図
3に示す印刷方法に応じた印刷データ)を「元データ」と呼び、再ラスタライズ処理後の
印刷データ(図7に示す印刷方法に応じた印刷データ)を「再ラスタライズデータ」と呼
ぶ。なお、D列のみを使用する印刷方法に応じた印刷データへの再ラスタライズ処理も同
様である。
前述のように、図3に示す印刷方法のパス1(パスn)でA列が印刷していたラスター
ラインを、図7に示す印刷方法ではパス1(パス3n−2)でC列が印刷する。そのため
、コントローラー10は、まず、パス1の元データの中から、A列に割り当てられていた
ラスターデータを抽出する。
また、図3に示す印刷方法においてA列の或る番号のノズル#iが印刷していたラスタ
ーラインを、図7に示す印刷方法では、C列の同じ番号のノズル#iが印刷する。そのた
め、コントローラー10は、抽出したラスターデータの中でA列の或る番号のノズル#i
に割り当てられていたラスターデータを、C列の同じ番号のノズル#iに割り当てる。
具体的に説明すると、プリンター1のメモリー13には、ヘッドユニット40に送信す
るラスターデータを記憶するための記憶領域(以下、第1記憶領域と呼ぶ)が設けられて
おり、第1記憶領域には、初め、プリンタードライバーから受信した印刷データ、即ち、
パス1の元データが記憶されている。そのため、コントローラー10は、まず、パス1の
元データを別の記憶領域(以下、第2記憶領域と呼ぶ)に記憶させる。そして、コントロ
ーラー10は、第2記憶領域からA列に割り当てられていたラスターデータを抽出し、A
列の各ノズル#1〜#6に割り当てられていたラスターデータを、第1記憶領域における
C列の同じ番号のノズル#1〜#6に対応する記憶領域に記憶させる。例えば、A列の1
番ノズル#1に割り当てられていたL1データは、第1記憶領域の中のC列の1番ノズル
#1に対応する記憶領域に記憶される。
また、図7に示す印刷方法では、C列のみを印刷に使用し、A列、B列、D列からはイ
ンクを吐出させない。そのため、コントローラー10は、第1記憶領域の中のA列、B列
、D列に対応する記憶領域に、インクを吐出しないことを示す「NULLデータ」を記憶
させる。
こうして、プリンタードライバーから受信した印刷データ(元データ)が、C列のみを
使用した印刷方法のパス1の印刷データ(再ラスタライズデータ)に並べ替えられる。
コントローラー10は、他のパスのデータも同様に並べ替える。
図3に示す印刷方法においてパス1(パスn)でB列が印刷していたラスターラインを
、図7に示す印刷方法ではパス2(パス3n−1)でC列が印刷する。そのため、コント
ローラー10は、パス1の元データの中からB列に割り当てられていたラスターデータを
抽出し、B列の各ノズル#1〜#6に割り当てられていたラスターデータを、第1記憶領
域におけるC列の同じ番号のノズル#1〜#6に対応する記憶領域に記憶させる。そして
、コントローラー10は、第1記憶領域の中のA列、B列、D列に対応する記憶領域にN
ULLデータを記憶させ、パス2の再ラスタライズデータへの並べ替えを終了する。
ただし、図3に示す印刷方法では、C列とD列によって1つのラスターラインが印刷さ
れる。即ち、図3に示す印刷方法においてパス1(パスn)でC列とD列が印刷していた
ラスターラインを、図7に示す印刷方法ではパス3(パス3n)でC列が印刷する。その
ため、コントローラー10は、パス1の元データの中から、C列とD列に割り当てられて
いたラスターデータ(マスク処理済みのラスターデータ)を抽出し、C列とD列の同じ番
号のノズル#iに割り当てられていたラスターデータを合成する。そして、コントローラ
ー10は、C列とD列の各ノズル#1〜#6の合成データを、第1記憶領域におけるC列
の同じ番号のノズル#1〜#6に対応する記憶領域に記憶させる。そして、コントローラ
ー10は、第1記憶領域の中のA列、B列、D列に対応する記憶領域にNULLデータを
記憶させ、パス3の再ラスタライズデータへの並べ替えを終了する。
このように、2つのインクカートリッジ42,43のうちの一方のインクカートリッジ
がインクエンドになっても、コントローラー10は、プリンタードライバーから受信した
印刷データをC列またはD列のみを使用する印刷方法に応じた印刷データに変換し(再ラ
スタライズ処理し)、インクエンドになっていないインクカートリッジからインクが供給
されるノズル列を使用して印刷を続行する(図6のS104)。
なお、コントローラー10は、次のページを印刷する際にもインクエンド情報を取得し
、第1インクカートリッジ42だけがインクエンドのままであればD列のみを使用した印
刷方法で印刷を続行し、第2インクカートリッジ43だけがインクエンドのままであれば
C列のみを使用した印刷方法で印刷を続行し、印刷ジョブ内の新しいページが無くなるま
でこの処理を繰り返す。また、あるページの印刷データを、C列またはD列のみを使用す
る印刷方法に応じた印刷データに変換した後に、同じ内容のページを次に印刷する場合、
コントローラー10は、前のページの再ラスタライズデータを使用して次のページを印刷
するようにするとよい。
以上をまとめると、プリンター1(印刷装置に相当)内のコントローラー10(制御部
に相当)は、A列〜D列の4列に画素データが割り当てられた元データに基づいてA列〜
D列の4列を使用して印刷を実行している間に(印刷ジョブ中に)、センサー51が第1
インクカートリッジ42と第2インクカートリッジ43のうちの一方のインクカートリッ
ジ(一方の収容容器に相当)のインク残量が所定値以下になったことを検知すると、元デ
ータを、インクエンドになっていない方のインクカートリッジ(他方の収容容器に相当)
からインクが供給されるC列またはD列のみに画素データが割り当てられる再ラスタライ
ズデータに変換し、再ラスタライズデータに基づいてC列またはD列のみを使用して印刷
を続行する。なお、NULLデータは画素データとしない。よって、印刷に使用するノズ
ルにのみ画素データが割り当てられる。
そうすることで、2つのインクカートリッジ42,43のうちの一方がインクエンドに
なる度に印刷を停止してユーザーにインクカートリッジ交換の指示を出すプリンターに比
べて、インクカートリッジ交換による印刷停止回数を削減することができる。そのため、
印刷ジョブをスムーズに実行することができる。
また、2つのインクカートリッジ42,43のうちの一方がインクエンドになると、他
方のインクカートリッジから供給されるインクにより印刷が続行され、2つのインクカー
トリッジ42,43が共にインクエンドになった時点で、ユーザーにインクカートリッジ
交換の指示が出される。そのため、ユーザーは2つのインクカートリッジ42,43を同
時に交換することができ、ユーザーがインクカートリッジを交換する回数を削減すること
ができ、ユーザーの負担を低減することができる。
また、本実施形態では、プリンター1とコンピューター60(印刷制御装置に相当)が
接続された印刷システムにおいて、プリンタードライバーをインストールしたコンピュー
ター60が、A列〜D列の4列に画素データが割り当てられた元データを作成する。しか
し、印刷ジョブ中に2つのインクカートリッジ42,43のうちの一方がインクエンドに
なっても、プリンター1内のコントローラー10は元データをプリンタードライバーに送
信することなく、コントローラー10自身が再ラスタライズ処理を実行する(元データを
、C列またはD列のみに画素データが割り当てられるデータに変換する)。
そのため、プリンタードライバーが元データを再ラスタライズ処理する場合に比べて、
プリンター1からプリンタードライバー(コンピューター60)に元データが送信される
時間と、プリンタードライバーからプリンター1に再ラスタライズデータが送信される時
間を短縮することができる。即ち、コントローラー10とコンピューター60との間での
データの送受信に要する時間を短縮することができ、印刷ジョブの処理時間を短縮するこ
とができる。
また、第1実施例では、コントローラー10は、ページの印刷が終了するごとに、イン
クエンド情報を取得する。そして、2つのインクカートリッジ42,43のうちの一方の
インクカートリッジのインク残量が所定値以下になった情報を取得した場合、元データを
再ラスタライズ処理して印刷を続行する。
そのため、複数のページを印刷する印刷ジョブ中に、2つのインクカートリッジ42,
43のうちの一方がインクエンドになったとしても、インク切れの状態で多数のページが
印刷されてしまうことを防止できる。即ち、インク切れによる画質の悪いページが多数印
刷されてしまうことを防止できる。
また、A列〜D列の4列を使用した印刷画像と、C列又はD列のみを使用した印刷画像
とでは、画質が異なる場合がある。そのため、A列〜D列の4列を使用した印刷方法(図
3)とC列(又はD列)のみを使用した印刷方法(図7)がページごとに切り替わること
で、印刷方法の違いによる画質の違いを目立ち難くすることができる。
また、本実施形態のプリンター1が備えるヘッド41では(図2)、C列とD列の搬送
方向の位置が等しく、また、C列とD列には異なるインクカートリッジ42,43からイ
ンクが供給される。そして、2つのインクカートリッジ42,43のうちの一方がインク
エンドになった場合、A列やB列を使用せずに、C列またはD列を使用する。
C列とD列は搬送方向の位置が等しい。そのため、C列のみを使用する印刷方法とD列
のみを使用する印刷方法において、ヘッド41に対する媒体Sの給紙位置(頭出し位置)
が等しくなる。よって、2つのインクカートリッジ42,43のうちの一方がインクエン
ドになった場合にC列またはD列を使用することで、給紙位置に関する情報を共通化する
ことができ、プリンター1のメモリー13等の記憶容量を削減することができる。
ただし、これに限らず、第1インクカートリッジ42がインクエンドになった場合に、
B列のみを使用した印刷方法を実行してもよいし、第2インクカートリッジ43がインク
エンドになった場合に、A列のみを使用した印刷方法を実行してもよい。A列またはB列
のみを使用した印刷方法においても、図7と同様に、媒体Sの2回の微小送り(1/36
0インチ)と1回の大送り(16/360)が繰り返される。なお、A列のみを使用した
印刷方法では、ヘッド41に対する媒体Sの給紙位置が、A列〜D列の4列を使用した印
刷方法と同じになる。
===第2実施例===
図9は、第2実施例における印刷処理のフローを説明する図である。前述の第1実施例
では、コントローラー10は、1ページの印刷おきに、インクエンド情報を取得している
。これに対して、第2実施例では、コントローラー10は、パス(印刷動作に相当)が終
了するごとに、インクエンド情報を取得する。そして、2つのインクカートリッジ42,
43のうちの一方のインクカートリッジのインク残量が所定値以下になった情報を取得し
た場合、再ラスタライズ処理して印刷を続行する。
図9のフローを用いて具体的に説明すると、あるパスnを印刷する前にインクエンド情
報を取得し(S202)、2つのインクカートリッジ42,43が共にインクエンドでな
ければ(S203→N)、コントローラー10は、A列〜D列の4列を使用する印刷方法
(図3)でパスnの印刷を実行する。
これに対して、第1インクカートリッジ42のみがインクエンドである場合(S207
→Y)、コントローラー10は、パスnの印刷データを、D列のみを使用する印刷方法に
応じた印刷データに再ラスタライズ処理し(S209)、D列のみを使用してパスnの印
刷を実行する(S204)。逆に、第2インクカートリッジ43のみがインクエンドであ
る場合(S207→N)、コントローラー10は、パスnの印刷データを、C列のみを使
用する印刷方法に応じた印刷データに再ラスタライズ処理し(S208)、C列のみを使
用してパスnの印刷を実行する(S204)。
例えば、パス1の印刷前に、第2インクカートリッジ43がインクエンドになった場合
、図8に示すパス1の再ラスタライズデータに基づいてC列のみでパス1の印刷を続行す
る。そして、パス1の印刷後に第1インクカートリッジ42がインクエンドになっていな
ければ、図8に示すパス2の再ラスタライズデータに基づいてC列のみでパス2の印刷を
続行する。
そうすることで、1ページの印刷中に、2つのインクカートリッジ42,43のうちの
一方がインクエンドになったとしても、1ページの印刷を完了することができる。即ち、
ページの途中からインク切れの状態で画像が印刷されてしまうことを防止でき、インク切
れによる画質の悪いページが印刷されてしまうことを防止できる。
なお、図3に示す印刷方法において、パス1の後に、2つのインクカートリッジ42,
43のうちの一方がインクエンドになったとする。この場合、パス2にてA列の1番ノズ
ル#1に割り当てられていた19番ラスターL19を、C列の1番ノズル#1又はD列の
1番ノズル#1に印刷させるために、パス1の後の媒体搬送量を変更する必要がある。
===変形例===
図10Aから図10Dは、再ラスタライズ処理の変形例を説明する図である。前述の実
施形態(図5)では、ラスタライズ処理において、パスごとのラスターデータが、割り当
てるノズル列ごとに並べ替えられている。ただし、これに限らず、図10Aに示すように
、1パス分のラスターデータが搬送方向下流側から順に並んだ状態でプリンタードライバ
ーからプリンター1にデータが送信されるようにしてもよい。
この場合、A列〜D列の4列を使用する印刷方法を実行するために、コントローラー1
0は、プリンタードライバーから受信したパス1の元データを上から(搬送方向下流側の
ラスターデータから)、A列、B列、C・D列の順に送信する。なお、コントローラー1
0はラスターデータをマスク処理しつつC・D列にデータを送信する。
この場合に、C列のみを使用する印刷方法を実行するためには、コントローラー10は
、図10Bに示すように、パス1の元データにてA列に割り当てられていたラスターデー
タを、C列に送信するデータを記憶する記憶領域に記憶させる。そして、A列・B列に送
信するデータを記憶する記憶領域にNULLデータを記憶させる。こうして並べ替えたパ
ス1の再ラスタライズデータ(図10B)を上から、コントローラー10は、A列、B列
、C列の順に送信しつつ、D列にはNULLデータを送信するとよい。
同様に、コントローラー10は、パス1の元データにてB列に割り当てられていたラス
ターデータを、C列に送信するデータを記憶する記憶領域に記憶させ、他の記憶領域にN
ULLデータを記憶させることで、元データをパス2の再ラスタライズデータに並べ替え
(図10C)、パス1の元データにてC列・D列に割り当てられていたラスターデータを
、C列に送信するデータを記憶する記憶領域に記憶させ、他の記憶領域にNULLデータ
を記憶させることで、元データをパス3の再ラスタライズデータに並べ替える(図10D
)。
図11は、ノズル列とインクカートリッジの変形例を説明する図である。前述の実施形
態では、図2に示すように、2つのインクカートリッジ42,43が各々2つのノズル列
にインクを供給しているが、これに限らない。例えば、2つのインクカートリッジが各々
1つのノズル列にインクを供給するようにしてもよいし、3つのインクカートリッジが各
々2つのノズル列にインクを供給するようにしてもよいし、インクカートリッジによって
インクを供給するノズル列数を異ならせてもよい。
また、図11に示すようにヘッド41に設けられた全てのノズル列(A列〜D列)が搬
送方向にずれていてもよいし、ヘッド41に設けられた全てのノズル列の搬送方向の位置
が等しくてもよい。
何れにおいても、同色インクを収容する複数のインクカートリッジのうちの何れかがイ
ンクエンドになった場合には、インクエンドになっていないインクカートリッジからイン
クが供給されるノズル列を使用して印刷を続行する。そのために、コントローラー10は
、プリンタードライバーから受信した印刷データを再ラスタライズ処理し、インクエンド
になっていないインクカートリッジからインクが供給されるノズル列に画素データが割り
当てられるようにする。
なお、図11では、4つのノズル列がそれぞれ所定間隔(例:120dpi)おきに搬
送方向にずれている。また、第1インクカートリッジ42が搬送方向下流側のA列とB列
にインクを供給し、第2インクカートリッジ43が搬送方向上流側のC列とD列にインク
を供給する。このノズル列配置であれば、前述のバンド印刷の実行中に一方のインクカー
トリッジがインクエンドになった場合にも、印刷制御が複雑になることなく、2つのノズ
ル列を使用することができる。第1インクカートリッジ42がインクエンドになった場合
にはC列とD列を使用することができ、第2インクカートリッジ43がインクエンドにな
った場合にはA列とB列を使用することができる。
また、前述の実施形態では、コントローラー10が再ラスタライズ処理を実行するとし
ているが、これに限らず、プリンタードライバー(プログラムに相当)がコンピューター
60のハードウェア資源を利用して再ラスタライズ処理を実行してもよい。
また、この場合、プリンタードライバーをインストールしたコンピューター60とプリ
ンター1のコントローラー10が制御部に相当し、プリンター1とコンピューター60が
接続された印刷システムが印刷装置に相当するとも言える。
また、前述の実施形態では、印刷方法としてバンド印刷(図3・図7)を例に挙げてい
るが、これに限らない。例えば、インターレース印刷(あるパスにて印刷されたラスター
ライン間に他のパスでラスターラインを印刷する印刷方法)を実施してもよいし、オーバ
ーラップ印刷(1つのラスターラインを異なるパスの複数のノズルで印刷する印刷方法)
を実施してもよい。
また、前述の実施形態では、第1インクカートリッジ42がインクエンドになった場合
、D列のみを印刷に使用するとしているがこれに限らない。第2インクカートリッジ43
からインクが供給されるB列とD列を交互に(所定の印刷量おきに)使用するようにして
もよい。同様に、第2インクカートリッジ43がインクエンドになった場合、A列とC列
を交互に使用するようにしてもよい。そうすることで、ノズル列が偏って使用されてしま
うことを防止でき、インクの増粘を防止したり、ノズルの寿命を延ばしたりすることがで
きる。
===その他の実施の形態===
本実施形態は、主として印刷装置について記載されているが、印刷方法、プログラム等
の開示も含まれる。また、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、
本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく
、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<プリンターについて>
前述の実施形態では、ヘッドを移動方向に移動しながら単票紙に画像を印刷する動作と
、ヘッドに対して単票紙を移動方向と交差する搬送方向に搬送する動作と、を繰り返すプ
リンターを例に挙げているが、これに限らない。例えば、印刷領域に搬送された連続用紙
に対して、ヘッドを用紙が連続する方向に移動させながら画像を印刷する動作と、ヘッド
を用紙の幅方向に移動する動作と、を繰り返して画像を印刷し、その後、未だ画像が印刷
されていない連続用紙の部分を印刷領域に搬送するプリンターであってもよい。また、紙
幅方向にノズルが並んだ固定ヘッドの下を媒体が通過する際にインクを吐出するプリンタ
ー(所謂ラインヘッドプリンター)であってもよい。
1 プリンター、10 コントローラー、11 インターフェース部、
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、20 搬送ユニット、30
キャリッジユニット、31 キャリッジ、40 ヘッドユニット、41 ヘッド、42
第1インクカートリッジ、43 第2インクカートリッジ、50 検出器群、51 セン
サー、60 コンピューター

Claims (6)

  1. (A)インクを収容する第1の収容容器と、
    (B)前記第1の収容容器のインクと同一色のインクを収容する第2の収容容器と、
    (C)前記第1の収容容器から供給された前記インクを吐出する第1のノズル群と、
    (D)前記第2の収容容器から供給された前記インクを吐出する第2のノズル群と、
    (E)前記第1の収容容器のインク残量と前記第2の収容容器のインク残量とをそれぞれ
    検知する検知部と、
    (F)第1の印刷データに基づいて、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とを使用
    して印刷を実行している間に、前記検知部が前記第1の収容容器と前記第2の収容容器と
    のうちの一方の収容容器のインク残量が所定値以下になったことを検知すると、
    前記第1の印刷データから変換された第2の印刷データに基づいて、前記一方の収
    容容器ではない他方の収容容器からインクが供給されるノズル群を使用して印刷を続行す
    る制御部と、
    (G)を備え、
    (H)前記第1の印刷データは、前記第1のノズル群に属する前記ノズルと前記第2のノ
    ズル群に属する前記ノズルとに画素データが割り当てられ、
    (I)前記第2の印刷データは、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とのうち、前
    記他方の収容容器からインクが供給されるノズル群に属する前記ノズルに前記画素データ
    が割り当てられることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、ページの印刷が終了するごとに、
    前記第1の収容容器のインク残量と前記第2の収容容器のインク残量とがそれぞれ前
    記所定値以下になったか否かの情報を前記検知部から取得し、
    前記一方の収容容器のインク残量が前記所定値以下になった情報を取得した場合、前
    記第1の印刷データを前記第2の印刷データに変換する、
    印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とは、それぞれ複数のノズルが所定方向に並
    び、
    前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とを前記所定方向と交差する移動方向に移動
    させながら媒体に対して前記ノズルからインクを吐出する印刷動作と、前記第1のノズル
    群及び前記第2のノズル群と前記媒体とを前記所定方向に相対移動させる搬送動作と、を
    繰り返し実行することで、前記媒体に画像を印刷し、
    前記制御部は、前記印刷動作が終了するごとに、
    前記第1の収容容器のインク残量と前記第2の収容容器のインク残量とがそれぞれ前
    記所定値以下になったか否かの情報を前記検知部から取得し、
    前記一方の収容容器のインク残量が前記所定値以下になった情報を取得した場合、前
    記第1の印刷データを前記第2の印刷データに変換する、
    印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の印刷装置であって、
    前記印刷装置は印刷制御装置に接続され、
    前記印刷制御装置は、前記第1の印刷データを作成し、前記第1の印刷データを前記印
    刷装置に送信し、
    前記検知部が前記一方の収容容器のインク残量が前記所定値以下になったことを検知す
    ると、前記制御部が前記第1の印刷データを前記第2の印刷データに変換する、
    印刷装置。
  5. (A)インクを収容する第1の収容容器と、前記第1の収容容器のインクと同一色のイン
    クを収容する第2の収容容器と、前記第1の収容容器から供給された前記インクを吐出す
    る第1のノズル群と、前記第2の収容容器から供給された前記インクを吐出する第2のノ
    ズル群と、を備えた印刷装置を用いた印刷方法であって、
    (B)第1の印刷データに基づいて、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とを使用
    して印刷を実行している間に、前記第1の収容容器と前記第2の収容容器とのうちの一方
    の収容容器のインク残量が所定値以下になった情報を取得すると、前記第1の印刷データ
    を第2の印刷データに変換することと、
    (C)前記第2の印刷データに基づいて、前記一方の収容容器ではない他方の収容容器か
    らインクが供給されるノズル群を使用して印刷を続行することと、
    (D)を有し、
    (E)前記第1の印刷データは、前記第1のノズル群に属する前記ノズルと前記第2のノ
    ズル群に属する前記ノズルとに画素データが割り当てられ、
    (F)前記第2の印刷データは、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とのうち、前
    記他方の収容容器からインクが供給されるノズル群に属する前記ノズルに前記画素データ
    が割り当てられることを特徴とする印刷方法。
  6. (A)インクを収容する第1の収容容器と、前記第1の収容容器のインクと同一色のイン
    クを収容する第2の収容容器と、前記第1の収容容器から供給された前記インクを吐出す
    る第1のノズル群と、前記第2の収容容器から供給された前記インクを吐出する第2のノ
    ズル群と、を備えた印刷装置が印刷を行うためのプログラムであって、
    (B)第1の印刷データに基づいて、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とを使用
    して印刷を実行している間に、前記第1の収容容器と前記第2の収容容器とのうちの一方
    の収容容器のインク残量が所定値以下になった情報を取得すると、前記第1の印刷データ
    を第2の印刷データに変換する機能と、
    (C)前記第2の印刷データに基づいて、前記一方の収容容器ではない他方の収容容器か
    らインクが供給されるノズル群を使用して前記印刷装置に印刷を続行させる機能と、
    (D)をコンピューターに実現させ、
    (E)前記第1の印刷データは、前記第1のノズル群に属する前記ノズルと前記第2のノ
    ズル群に属する前記ノズルとに画素データが割り当てられ、
    (F)前記第2の印刷データは、前記第1のノズル群と前記第2のノズル群とのうち、前
    記他方の収容容器からインクが供給されるノズル群に属する前記ノズルに前記画素データ
    が割り当てられることを特徴とするプログラム。
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DE102013212808A1 (de) 2012-07-02 2014-01-02 Denso Corporation Steuervorrichtung zum anwenden einer arbitrierung auf eine mehrzahl von empfangenen steueranfragen

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