JP2012135098A - ステップモータ駆動装置及びステップモータ駆動方法 - Google Patents

ステップモータ駆動装置及びステップモータ駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロータの回転状態を検出し、ステップモータを適切に駆動する。
【解決手段】制御回路52は、駆動回路32を制御して、励磁コイル114に間欠的に櫛歯パルスから構成された駆動パルスを印加する。第1ピークホールド回路413は、駆動パルス印加期間にわたって、各櫛歯パルス印加後に励磁コイル114に流れる還流電流のピーク値をホールドする。第2ピークホールド回路414は、各櫛歯パルス印加後に励磁コイル114に流れる還流電流のピーク値をホールドする。コンパレータ415は、第1と第2のピークホールド回路413と414の出力を比較し、比較結果を出力する。制御回路52は、コンパレータ415の出力に基づいて、還流電流のピーク値に所定の凹部が発生していない場合には、ロータが正常に回転していないと判定し、励磁コイル114に補正パルスを印加して、ステップモータを適切に駆動する。
【選択図】図14

Description

本発明は、ステップモータ駆動装置及びステップモータ駆動方法に関する。
ステップモータにおいては、駆動パルスの駆動エネルギーが小さかったり、指針の重量が重かったり、指針を駆動する駆動装置の機械的な負荷が大きかったりすると、ロータが正常に回転できない場合がある。
特許文献1に開示されたステップモータ駆動装置等の従来の技術では、駆動パルス印加後のロータの回転挙動により発生する誘導電流を検出し、これに基づいてステップモータのロータが回転したか否かを判別する。そして、非回転と判別した場合に、主駆動パルスよりもパルス幅の大きい補正駆動パルスをコイルに供給し強制的にロータを回転させるとともに、次のパルスからは、ランクを上げた主駆動パルスをコイルに供給することで、適応制御を行っていた。
特許第4236956号公報
しかし、駆動パルス印加後に発生する誘導電流に基づいてロータの回転・非回転を判別するという従来の技術では、時計針の重心バランスの偏りが大きい場合や駆動電圧の変動が大きい場合等に、ロータが非回転であると誤って判別してしまうことがある。この場合、必要がない場合でも、補正駆動パルスや、ランクアップした主駆動パルスを供給してしまうため、消費電流が増大するという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ロータの回転状態をより正確に検出し、ステップモータを適切に駆動できるステップモータ駆動装置及びステップモータ駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るステップモータ駆動装置は、
ステップモータのコイルに駆動パルスを印加することにより、該ステップモータのロータを回転させる駆動制御手段と、
前記コイルに前記駆動パルスを印加している期間に、前記コイルに流れる電流値が、前記ロータの回転に伴って発生する誘起電圧に起因して、所定値よりも減少するか否かを判別する判別手段と、を備え、
前記駆動制御手段は、
前記判別手段が、前記コイルに流れる電流値は前記所定値よりも減少していないと判別した場合に、前記ロータを回転させるための補正パルスを前記コイルに印加する。
また、上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るステップモータ駆動方法は、
ステップモータのコイルに駆動パルスを印加することにより、該ステップモータを駆動する駆動方法であって、
前記コイルに駆動パルスを印加している期間に、前記コイルに流れる電流値が、前記ロータの回転に伴って発生する誘起電圧に起因して、所定値よりも減少するか否かを判別し、
前記コイルに流れる電流値は前記所定値よりも減少していないと判別した場合に、前記ロータを回転させるための補正パルスを前記コイルに印加する。
本発明によれば、ロータの回転状態をより正確に検出し、適切にステップモータを駆動することができる。
(a)は、ロータが正常に回転している場合の励磁コイルに印加される電圧の波形を示し、(b)は、ロータが正常に回転しなかった場合の印加電圧の波形を示すものである。 本発明の実施形態に係るステップモータの正面図の模式図である。 (a)〜(d)は、図2に示すステップモータの回転動作を説明するための図である。 第1実施形態に係るステップモータ駆動装置の回路図である。 (a)〜(d)は、図3の駆動回路を構成する各MOSトランジスタのオン/オフタイミングを示し、(e)と(f)は、第1駆動パルスと第2駆動パルスとを示すタイミングチャートである。 (a)は、駆動パルスの波形図、(b)は放電制御信号R1の波形図、(c)は、放電制御信号R2の波形図、(d)は制御回路のサンプリングタイミングを示すタイミングチャートである。 ロータが正常に回転したか否かの判別手法を説明するための図である。 (a)は、第1駆動パルスを印加して、ロータが正しい方向に回転しなかったと判別されたときに順次供給する第2補正パルスと第1補正パルスを説明するタイミングチャートであり、(b)は、第2駆動パルスを印加して、ロータが正しい方向に回転しなかったと判別されたときに、順次供給する第1補正パルスと第2補正パルスを説明するタイミングチャートである。 第1実施形態に係るステップモータ駆動制御処理のフローチャートである。 第2実施形態に係るステップモータ駆動方法を説明するためのタイミングチャートであり、(a)、(b)は、櫛歯状の駆動パルスを励磁する図、(c)はロータが回転した場合の、励磁コイルに流れる電流の変化を示すタイミングチャート、(d)は、ロータが回転しなかった場合の、励磁コイルに流れる電流の変化を示すタイミングチャート、(e)は、コンパレータの入力信号の例と、回転判別手法を説明するためのタイミングチャートである。 (a)〜(h)は、第2実施形態に係るステップモータ駆動装置の動作を説明するためのタイミングチャートであり、第1極性の第1駆動パルスを印加する際の動作を説明するためのタイミングチャートである。 (a)〜(h)は、第2実施形態に係るステップモータ駆動装置の動作を説明するためのタイミングチャートであり、第2極性の第2駆動パルスを印加する際の動作を説明するためのタイミングチャートである。 (a)と(b)とは、補正パルスの構成例を示すタイミングチャートである。 第3実施形態に係るステップモータ駆動装置の回路図である。 (a)〜(d)は、図14の駆動回路を構成する各MOSトランジスタのオン/オフタイミングを示し、(e)と(f)は、放電制御信号のタイミングチャート、(g)は、コンパレータの出力を示すタイミングチャートである。 (a)と(b)は、励磁コイルに流れる電流のピーク値の変化を示すタイミングチャートである。 ロータの回転検出の具体例を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態に係るステップモータ駆動装置と駆動方法を説明する。
1.第1実施形態
本実施の形態に係るステップモータ駆動装置は、励磁コイルでの電圧降下が正常であるか否かを判別し、判別結果に応じてステップモータの駆動を制御する。より詳細に説明すると、ステップモータに駆動パルスを印加して、ロータが回転した場合に励磁コイルに流れる電流を、抵抗を介して電圧として検出すると、図1(a)に示すように大きな凹部101が現れる。この理由は、図2の状態(静的安定位置)にあるロータが回転して図3(a)の状態(動的安定位置)に到るまでの間に誘起される電圧によって励磁コイルに逆向きの誘導電流が流れることにより、実際に励磁コイルに流れる電流が、印加されている電流よりも減少するためである。
一方、回転しなかったロータに対して、次の駆動パルスとして逆極性の駆動パルスを印加した場合に発生する誘起電圧は、正常に回転した場合の誘起電圧よりも小さいため、図1(b)に示すように、大きな凹部101に比べて小さい凹みが現れる。
本実施形態に係るステップモータ駆動装置は、かかる励磁コイルに流れる電流が誘起電圧に起因して減少しないと判別した場合、すなわち図1(a)に示すように大きな凹部101がないと判別した場合には、次回の駆動パルスを供給する前に、励磁コイルに補正パルスを供給し、ロータの回転状態を正常な状態に復帰させる。
(ステップモータの構成)
次に、本実施形態に係るステップモータ駆動装置で駆動されるステップモータ11の構成について説明する。
ステップモータ11は、電子時計の時針や分針等の時刻針を回転駆動する単相2極ステップモータであり、図2に示すように、ロータ111と、ステータ112と、コイル芯113と、励磁コイル114と、を備える。
ロータ111は、円筒状の永久磁石から構成され、径方向にN極、S極の2極に着磁されている。
ステータ112は、磁性材料から形成され、中央部にはロータ111を挿入するための円形孔112aが形成されている。
ステータ112の上辺と下辺には、一対の半円状のノッチ112bと112cが形成されている。ノッチ112bと112cとは、磁路の中心軸L2に直交し且つ円形孔112aの中心を通る直線Y上に形成されている。ノッチ112bと112cにより、ステータ112の円形孔112aを挟んだ上辺部と下辺部に狭幅部が形成される。ステータ112の磁路の断面積は、この狭幅部の部分で小さくなり、磁気抵抗が大きくなる。これにより、ステータ112を通過する磁束が円形孔112aを通過しやすくなる。
円形孔112aには、非励磁状態におけるロータ111の停止位置を定めるための一対の円弧状のノッチ112dと112eが形成されている。ノッチ112d、112eは、磁路中心軸L2にほぼ45°で交差し且つ円形孔112aの中心を通るノッチ中心線L3上に形成されている。ロータ111は、非励磁状態では、S極とN極の境界がノッチ中心線L3上に位置した状態で停止する。
コイル芯113は、ステータ112の下端部に設けられ、磁路の一部を構成している。コイル芯113には、励磁コイル114が巻回されている。励磁コイル114の両端には、第1端子TM1と第2端子TM2とが設けられている。
所定極性の第1駆動パルスP1を励磁コイル114の端子との間に印加して、図2の矢印方向に励磁電流Iを流すと、ステータ112には、図3(a)に示すように、破線矢印M1の方向に磁束が発生する。発生した磁束は、狭幅部112b、112cの磁気抵抗により、一部が円形孔112aを通過し、ステータ112にNとSの磁極が形成される。ロータ111は、各磁極NとSがステータ112に生成された磁極と吸引しあうように、ロータ111が反時計方向に回転する。
続いて、励磁電流Iを停止すると、ステータ112を流れる磁束が消失し、図3(b)に示すように、ロータ111は静的安定位置L1まで反時計方向に回転する。
次に、第1駆動パルスP1とは逆極性の第2駆動パルスP2を、励磁コイル114の端子TM1とTM2との間に印加して、図3(a)の励磁電流Iとは逆方向の励磁電流−Iを流すと、ステータ112には、図3(c)の破線矢印M2の方向に磁束が発生する。この磁束により、ステータ112にSとNの磁極が形成され、ロータ111の各磁極NとSがステータ112に形成された磁極と吸引し合うように、ロータ111が反時計方向に回転する。
続いて、励磁電流−Iを停止すると、ステータ112を流れる磁束が消失し、図3(d)に示すように、ロータ111は静的安定位置L1まで反時計方向に回転する。
以後、励磁コイル114に第1駆動パルスP1と第2駆動パルスP2を所定のタイミングで交互に供給することによって、前述の動作が繰り返し行われ、ロータ111は反時計方向に回転する。
第1駆動パルスP1と第2駆動パルスP2を印加する時間間隔は、例えば時計の秒針の場合には、1秒間隔である。
(ステップモータ駆動装置)
次に、上記構成を有するステップモータ11を駆動するステップモータ駆動装置21について説明する。
ステップモータ駆動装置21は、図4に示すように、ステップモータ11の励磁コイル114を駆動する駆動回路31と、ロータ111の回転を検出するための回転検出回路41と、全体を制御する制御回路51とから構成されている。
駆動回路31は、ブリッジ接続されたPMOSトランジスタ311、313とNMOSトランジスタ312、314とから構成されている。PMOSトランジスタ311とNMOSトランジスタ312の接続点に抵抗120を介して励磁コイル114の第1端子TM1が接続され、PMOSトランジスタ313とNMOSトランジスタ314の接続点とに励磁コイル114の第2端子TM2が接続されている。
回転検出回路41は、絶対値出力回路411と、バイアス回路412と、第1ピークホールド回路413と、第2ピークホールド回路414と、コンパレータ415と、から構成されている。
絶対値出力回路411は、励磁コイル114に直列に接続された抵抗120の両端に接続され、励磁コイル114に直列に接続された抵抗120両端の電位差の絶対値を出力し、増幅信号(検出電圧)をバイアス回路412と第1ピークホールド回路413とに供給する。
バイアス回路412は、絶対値出力回路11からの検出電圧を1倍より大きい増幅率(図4では、1.1)で増幅する。これにより、第2ピークホールド回路414の入力電圧は、第1ピークホールド回路413の入力電圧にオフセットをもたせたものになる。
第1ピークホールド回路413は、増幅器OP1と、整流回路D1と、ホールドコンデンサC1と、ディスチャージャ421と、から構成されている。ディスチャージャ421を構成するNMOSトランジスタのゲートには、制御回路51から放電制御信号R1が供給される。放電制御信号R1によりNMOSトランジスタがオフしているとき、ホールドコンデンサC1に電荷が蓄積され、放電制御信号R1によりNMOSトランジスタがオンすると、ホールドコンデンサC1に蓄積されている電荷が放電され、ピーク電圧値がリセットされる。
かかる構成の第1ピークホールド回路413は、励磁コイル114に1つの駆動パルスが印加されている期間Tにおける、励磁コイル114に直列に接続された抵抗120の両端電圧の最大電圧値Vp1を保持する。
一方、第2ピークホールド回路414は、増幅器OP2と、整流回路D2と、ホールドコンデンサC2と、ディスチャージャ422と、から構成されている。ディスチャージャ422を構成するNMOSトランジスタのゲートには、制御回路51から放電制御信号R2が供給される。放電制御信号R2によりNMOSトランジスタがオフしているとき、ホールドコンデンサC2に電荷が蓄積され、放電制御信号R2によりNMOSトランジスタがオンすると、ホールドコンデンサC2に蓄積されている電荷が放電され、ピーク電圧値がリセットされる。
かかる構成からなる第2ピークホールド回路414は、放電制御パルスR2の出力周期(例えば、0.3ms)毎の、検出電圧の1.1倍の電圧(バイアス回路412により検出電圧にオフセットをもたせた電圧)の値Vp2を保持する。
コンパレータ415は、第1ピークホールド回路413のホールド電圧Vp1と第2ピークホールド回路414のホールド電圧Vp2とを比較し、Vp1>Vp2の場合はハイ(H)レベルの比較信号Cmpを、Vp1<Vp2の場合はロー(L)レベルの比較信号Cmpを制御回路51に供給する。
制御回路51は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ等からなる記憶部、タイマ回路、出力回路等とから構成される。
制御回路51は、水晶発振器等を備え、適当なタイミングで所定の周期でゲート信号をMOSトランジスタ311〜314のゲートに印加する。
具体的には、制御回路51はPMOSトランジスタ311のゲートにゲート信号01H、NMOSトランジスタ312のゲートにゲート信号01L、PMOSトランジスタ313のゲートにゲート信号02H、NMOSトランジスタ314のゲートにゲート信号02Lを印加することにより、図5(a)〜(d)に示すように、PMOSトランジスタ311,NMOSトランジスタ312,PMOSトランジスタ313,NMOSトランジスタ314をそれぞれオン・オフし、これにより、励磁コイル114に、図5(e)に示す一方極性の第1駆動パルスP1と図5(f)に示す反対極性の第2駆動パルスP2を印加する。
また、第1駆動パルスP1及び第2駆動パルスP2の印加後、NMOSトランジスタ312と314をオンし、励磁コイル114に蓄積したエネルギーを開放させる。
さらに、制御回路51は、図6(a)〜(c)に拡大して示すように、第1駆動パルスP1及び第2駆動パルスP2を印加している間、放電用制御信号R1をローレベルにセットし、放電を抑制する。これにより、第1ピークホールド回路413は、励磁コイル114が励磁されている間の検出電圧のピーク電圧Vp1を求める。
また、制御回路51は、図6(a)〜(c)に示すように、第1駆動パルスP1又は第2駆動パルスP2を印加している間、周期的に放電用制御信号R2をハイレベル及びローレベルとし、ホールドコンデンサC2への電荷の蓄積と放電を繰り返す。これにより、第2ピークホールド回路414は、励磁コイル114が励磁されている間、所定期間内の、バイアスされた検出電圧のピーク電圧Vp2を繰り返して求める。
制御回路51は、図6(d)に示す、放電制御信号R2をハイレベルとする直線のサンプリングタイミング(即ち、コンパレータ415の出力が最も安定しているタイミング)で、コンパレータ415の比較信号Cmpを取り込み、内部メモリに記録する。
制御回路51は、コンパレータ415の比較信号Cmpから、今回印加した第1駆動パルスP1又は第2駆動パルスP2により、ロータ111が回転したか否かを判別する。具体的には、制御回路51は、取り込んだ比較信号Cmpのレベルに基づいて、図7に示すように、比較信号Cmpが一旦Lレベルとなり、続いて、Hレベルになった場合に、ロータ111の回転に伴って発生した誘起電圧により、励磁コイル114に流れる電流がピークから低下したと判別し、ロータ111が正常に回転していると判定する。
制御回路51は、この条件が満たされなかった場合には、十分な誘起電圧が発生していないため、励磁コイル114に流れる電流がピークから低下していないと判別し、ロータ111が正常に回転していないと判定する。
制御回路51は、ロータ111が正常に回転していないと判定した場合には、図8(a)、(b)に示すように、ロータ111を確実に回転させることができる駆動エネルギーを持つ補正パルスを励磁コイル114に印加する。
即ち、第1駆動パルスP1を励磁コイル114に印加して、ロータ111が正常に回転していないと判定した場合には、図8(a)に示すように、まず、第1駆動パルスP1と反対極性の第2補正パルスCP2を励磁コイル114に印加し、続いて、第1駆動パルスP2と同一極性の第1補正パルスCP1を励磁コイル114に印加する。
一方、第2駆動パルスP2を励磁コイル114に印加して、ロータ111が正常に回転していないと判定した場合には、図8(b)に示すように、まず、第2駆動パルスP2と反対極性の第1補正パルスCP1を励磁コイル114に印加し、続いて、第2駆動パルスP2と同一極性の第2補正パルスCP2を励磁コイル114に印加する。
駆動パルスと反対極性の補正パルスを印加してから、駆動パルスと同一極性の補正パルスを印加する理由は、ロータ111が回転しない理由が、直前の駆動において、ロータ111が回転しておらず、それが今回の回転不良の原因となっているからである。
(バイアス回路の増幅率)
バイアス回路412が検出電圧を増幅する増幅率について説明する。
上述したように本実施形態に係るステップモータ駆動装置21においては、ロータ111が回転することによる誘起電圧に起因して、回転検出回路41からの比較信号Cmpが一旦Lレベルとなり、続いて、Hレベルとなることに基づいてロータ111が正常に回転していることを判定する。
しかしながら、誘起電圧はロータ111が回転すれば発生するため、正常に回転するのみならず、正常に回転しない場合でも誘起電圧が発生する場合がある。
例えば、駆動パルスの駆動エネルギーが小さかったり、指針の重量が重かったり、指針を駆動する駆動装置の機械的な負荷が大きかったりすると、ロータ111は、図2の状態から反時計方向に回転して図3(a)の状態に至ることができず、第1駆動パルスP1の印加が終了すると再び図2に示す状態に戻ってしまう場合がある。
この状態から次の駆動パルスである第2駆動パルスP2が出力されるが、第2駆動パルスP2は、ロータ111が回転する方向とは逆極性の駆動パルスであるため、ロータ111は、今回も正常に回転することはない。
しかし、発生した磁界の影響を受けたロータ111は、回転方向に(時計方向と反時計方向に)振動してしまう。
このようにロータ111が正常に回転せず、振動する場合も、誘起電圧が発生して図1(b)に示すように、抵抗120の両端電圧を検出して得られる電圧値は一旦ピークから低下する。
正常に回転しなかった場合に発生する誘起電圧は、正常に回転した場合に発生する誘起電圧よりも小さいが、結果的に抵抗120の両端電圧を検出した電圧値が一旦ピークから低下する現象は、正常に回転した場合と同様に発生する。
従って、抵抗120の両端電圧を検出した電圧値が一旦ピークから低下することを検知するだけでは、制御回路51は、ロータ111が正常に回転していると誤判定する可能性がある。
ここで、図1(a)における、励磁コイル114に駆動パルスが印加された際の、抵抗120の両端電圧の最大電圧値をVmax(a)とし、一旦ピーク値を示してから低下した際の最小電圧値をVmin(a)とし、Vmax(a)とVmin(a)との差をVdef(a)とする。
仮に、バイアス回路412によって、検出したVmin(a)を増幅した結果、Vmax(a)以上の値になってしまうような増幅率が設定されていたとすると、保持されている検出電圧のピーク電圧Vp1が、バイアスされた検出電圧のピーク電圧Vp2よりも大きくなることがない。即ち、比較信号Cmpが一旦Lレベルとなり、続いて、Hレベルとなることがないので、励磁コイル114に流れる電流が一旦ピーク値を示してから低下したとしても、制御回路51が正常にロータ111が回転したと判定することがない。
これに対して、Vmin(a)を増幅した結果、Vmax(a)以上の値にならない程度の増幅率を設定すれば、比較信号Cmpが一旦Lレベルとなり、続いて、Hレベルを示すので、励磁コイル114に流れる電流が一旦ピーク値を示してから低下した場合に、制御回路51は正常にロータ111が回転したと判定することができる。
上述したように、正常に回転していないロータ111を逆極性の駆動パルスで回転させようとした場合に発生する誘起電圧は、正常に回転した場合の誘起電圧よりも小さい。
ここで、図1(b)に示すように、正常にロータ111が回転していない場合の抵抗120の両端電圧の最大電圧値をピーク値Vmax(b)とし、一旦ピーク値を示してから低下した際の最小電圧値を最小値Vmin(b)とし、Vmax(b)とVmin(b)との差をVdef(b)とすれば、Vdef(b)は、正常にロータ111が回転している場合のVdef(a)よりも小さい値となる。
このような関係を利用することで、本実施形態に係るステップモータ駆動装置51は、ロータ111が正常に回転している場合と回転していない場合とを判別することができる。
即ち、ロータ111が正常に回転していない場合のVmin(b)がVmax(b)を超えるような増幅率であって、かつ、正常にロータ111が回転した場合のVmin(a)がVmax(a)を越えてしまうようなことがないような増幅率を設定すれば、正常に回転していない場合に検出電圧が一旦ピーク値を示してから低下したとしても、検出電圧のピーク電圧Vp1がバイアスされた検出電圧のピーク電圧Vp2よりも大きくなることがないので、誤判定を防止できる。
このように、バイアス回路412における増幅率は、正常に回転した場合と、正常に回転しなかった場合とを判定するための閾値として機能する。
増幅率の設定は例えば次のようにする。正常回転において誘起電圧が最も小さくなる駆動条件と、正常に回転しなかったロータ111に対して逆極性の駆動パルスを与えた場合に誘起電圧が最も大きくなる駆動条件においてVdefを比較し、正常に回転しなかった場合には誤判定を防ぐことができるとともに、正常に回転した場合には正しく回転したと判定することができる増幅率を設定する。
ここで、i)正常回転において誘起電圧が最も小さくなる駆動条件と、ii)正常にロータが回転しなかった場合に最も誘起電圧が大きくなる駆動条件、の具体例を述べる。例えば、時計を駆動する電圧が0.9Vであり、パルスの出力時間が20msと40msである場合で考えれば、
i)0.9Vの駆動電圧でパルスの出力時間が20msという駆動エネルギーが最も小さい駆動条件でロータ111が正常に回転することができた場合、この駆動条件が正常回転において誘起電圧が最も小さくなる駆動条件である。
ii)一方、0.9Vの駆動電圧でパルスの出力時間が40msという最も駆動エネルギーが大きい駆動条件でロータ111が正常に回転しなかった場合、この駆動条件が、正常にロータが回転しなかった場合に最も誘起電圧が大きくなる駆動条件である。
ところで、上述のようにロータ111が正常に回転しなかった場合、ロータ111は、第1駆動パルスP1によって、いったん反時計方向に回転しようとして回転しきれずに元の位置に戻り、その後逆極性となる第2駆動パルスP2が出力された際には回転せずに振動するという動作をする。
ここで、第1駆動パルスP1によって正常に回転しない場合も、ロータ111は不完全ながらも反時計方向に回転するので、その際に発生する誘起電圧によって抵抗120の両端電圧の検出値は一旦ピークから低下する。
このときに発生する誘起電圧は、正常にロータ111が回転した場合に発生する誘起電圧との差異がそれほど大きくないので、上述したような方法では正常に回転していないと判定することができない。そのため制御回路51はロータ111が正常に回転していると判定し、次の駆動パルスである第2駆動パルスP2を出力する。
しかしながら、次に出力される逆極性の第2駆動パルスP2を出力した際の、抵抗120の両端電圧の検出値は一旦ピーク値を示してから低下することがないので、制御回路51はロータ111が正常に回転していないと判定することができる。
このように、本実施形態では、駆動パルスを印加した結果、ロータ111が正常に回転しなかったと判定した場合、実際にロータ111が回転しなかったのは、その直前に印加した駆動パルスによるものである。従って、補正パルスを出力する場合には、前回出力した極性と同一の極性の駆動パルスを印加した後に、逆極性である補正パルスを出力しないと正しく補正できない。
そこで、補正パルスを出力する場合には、前回出力した極性と同一の極性の補正パルスを印加した後に、逆極性である補正パルスを出力することでロータ111は正しく補正される。
このように、本実施形態に係るステップモータ駆動装置21は、前回出力した駆動パルスによる、ロータ111の回転が正常であったか否かを、次に出力した駆動パルスによって励磁コイル114に流れる電流値を抵抗を介して電圧として検出し、検出した電圧に基づいて判定し、その後に前回出力した極性と同一の極性の補正パルスを出力し、その後、逆極性である補正パルスを出力してロータ111の状態を補正する。
(動作)
次に、上記構成を有するステップモータ駆動装置21がステップモータ11を駆動する動作を説明する。
ステップモータ駆動装置21の制御回路51は、図9に示すフローチャートに従って駆動制御処理を実行し、まず、運針のタイミングに達したか否かを判別する(ステップS101)。運針のタイミングに達していないと判別した場合(ステップS101;NO)には、ステップS101を繰り返す。
一方、運針のタイミングに達したと判別すると(ステップS101;YES)、
制御回路51は、第1駆動パルスP1を励磁コイル114に印加する(ステップS102)。
具体的には、制御回路51は、ローレベルのゲート信号O1HとO1LをMOSトランジスタ311と312に一定期間印加し、ハイレベルのゲート信号O2HとO2LをMOSトランジスタ313と314に一定期間印加することで、MOSトランジスタ311と314をオンし、MOSトランジスタ312と313をオフする。これにより、図4に示す電流I1が励磁コイル114に流れる。
また、制御回路51は、放電用制御信号R1をローレベルとして、ディスチャージャ421によるリセット動作をオフにして、検出信号のピークVp1の検出を開始させる(ステップS102)。
また、制御回路51は、放電用制御信号R2を周期的にハイレベル・ローレベルとして、ディスチャージャ422によるリセット動作をオン・オフすることにより、増幅器412の出力信号の、短時間内におけるピークVp2を検出させる(ステップS102)。
コンパレータ415は、ピークVp1とVp2とを比較し、Vp1>Vp2の場合にはハイレベル、Vp2>Vp1の場合には、ローレベルの比較信号Cmpを出力する。
制御回路51は、さらに、放電制御信号R2がローレベルからハイレベルに立ち上がる直前のタイミング(比較信号Cmpの最も安定したタイミング)で、比較信号Cmpを取り込み、内部メモリに蓄積する(ステップS102)。
制御回路51は、第1駆動パルスP1を励磁コイル114に一定期間印加すると、MOSトランジスタ311〜314のゲート信号O1H〜O2Lを所定期間全てハイレベルとすることにより、PMOSトランジスタ311と313をオフし、NMOSトランジスタ312と314をオンし、励磁コイル114への第1駆動パルスP1の印加を停止すると共に励磁コイル114に蓄積されているエネルギーを開放させる。これにより、図4に示す還流電流I3が流れる。
制御回路51は、さらに、蓄積した比較信号Cmpのレベルの変化をチェックし、ローレベルからハイレベルに変化したか否かを判別する(ステップS103)。即ち、制御回路51は、記憶部から比較信号Cmpを読み出し、L→Hを示す時系列データがあるか否かを判別する。
L→Hを示す時系列データを検出した場合(ステップS103;YES)、図7に示すように、励磁コイル114で電圧降下に大きな凹部101が生じており、ロータ111が正常に回転している。
一方、L→Hを示す時系列データを検出できない場合(ステップS103;NO)、図1(b)に示すように、励磁コイル114で電圧降下に大きな凹部101が生じておらず、ロータ111が正常に回転していない。
そこで、制御回路51は、第2補正パルスCP2を励磁コイル114に印加する(ステップS104)。
具体的には、制御回路51は、ハイレベルのゲート信号O1HとO1LをMOSトランジスタ311と312に一定期間印加し、ローレベルのゲート信号O2HとO2LをMOSトランジスタ313と314に一定期間印加することで、MOSトランジスタ312と313をオンし、MOSトランジスタ311と314をオフする。これにより、図4に示す電流I2が励磁コイル114に流れる。
制御回路51は、第2補正パルスCP2の印加が終了すると、MOSトランジスタ311〜314のゲート信号O1H〜02Lを一定期間全てハイレベルとすることにより、PMOSトランジスタ311と313をオフし、NMOSトランジスタ312と314をオンし、励磁コイル114への第2補正パルスCP2の印加を停止すると共に励磁コイル114に蓄積されているエネルギーを開放させる。これにより、図4に示す還流電流I4が流れる。
続いて、制御回路51は、第1補正パルスCP1を励磁コイル114に印加する(ステップS105)。
具体的には、制御回路51は、ローレベルのゲート信号O1HとO1LをMOSトランジスタ311と312に一定期間印加し、ハイレベルのゲート信号O2HとO2LをMOSトランジスタ313と314に一定期間印加することで、MOSトランジスタ311と314をオンし、MOSトランジスタ312と313をオフする。これにより、図4に示す電流I1が励磁コイル114に流れる。
制御回路51は、第1補正パルスCP1の印加が終了すると、MOSトランジスタ311〜314のゲート信号O1H〜02Lを一定期間全てハイレベルとすることにより、PMOSトランジスタ311と313をオフし、NMOSトランジスタ312と314をオンし、励磁コイル114への第1補正パルスCP1の印加を停止すると共に励磁コイル114に蓄積されているエネルギーを開放させる。
このように、第2補正パルスCP2と第1補正パルスCP1を励磁コイル114に印加することにより、ロータ111を適切に回転させることができる。
ステップS104とS105において、補正パルスを出力した場合(即ち、ステップS103;NOであった場合)、制御回路51は、予め決定されている複数の駆動パルスの中から、ロータ111を回転させることができなかった駆動パルスの次に駆動エネルギーが大きい駆動パルスを新たな駆動パルスとして選択する(ステップS106)。これにより、次の運針タイミングからは、新たに選択された駆動パルスが出力されることになる。
続いて、制御回路51は、次の運針のタイミングに達したか否かを判別する(ステップS107)。運針のタイミングに達していないと判別した場合(ステップS107;NO)には、ステップS107を繰り返す。
一方、運針のタイミングに達したと判別すると(ステップS107;YES)、制御回路51は、第2駆動パルスP2を励磁コイル114に印加する(ステップS108)。
具体的には、制御回路51は、ハイレベルのゲート信号O1HとO1LをMOSトランジスタ311と312に一定期間印加し、ハイレベルのゲート信号O2HとO2LをMOSトランジスタ313と314に一定期間印加することで、MOSトランジスタ311と314をオフし、MOSトランジスタ312と313をオンする。これにより、図4に示す電流I2が励磁コイル114に流れる。
なお、上述したように、ステップS104とS105において補正パルスを出力した場合(即ち、ステップS103;NOであった場合)、このとき印加される第2駆動パルスP2の駆動エネルギーは、ロータ111を回転させることができなかった駆動パルスよりも大きい駆動パルスが選択されている。
また、制御回路51は、放電用制御信号R1をディスチャージャ421に供給し、放電用制御信号R2をディスチャージャ422に供給する(ステップS108)。
制御回路51は、さらに、放電制御信号R2がローレベルからハイレベルに立ち上がる直前のタイミングで、比較信号Cmpを取り込み、内部メモリに蓄積する(ステップS108)。
制御回路51は、第2駆動パルスP2を励磁コイル114に一定期間印加すると、MOSトランジスタ311〜314のゲート信号O1H〜02Lを所定期間全てハイレベルとすることにより、PMOSトランジスタ311と313をオフし、NMOSトランジスタ312と314をオンし、励磁コイル114への第2駆動パルスP2の印加を停止すると共に励磁コイル114に蓄積されているエネルギーを開放させる。
制御回路51は、さらに、蓄積した比較信号Cmpのレベルの変化をチェックし、比較信号CmpがL→Hと変化したことを示す時系列データがあるか否かを判別する(ステップS109)。
L→Hを示す時系列データを検出した場合(ステップS109;YES)、ロータ111が正常に回転しているため、ステップS101に制御を戻す。
一方、L→Hを示す時系列データを検出できない場合(ステップS109;NO)、ロータ111が正常に回転していないため、制御回路51は、第1補正パルスCP1を励磁コイル114に印加し(ステップS110)、続いて、第2補正パルスCP2を励磁コイル114に印加する(ステップS111)。第1補正パルスCP1と第2補正パルスCP2を印加する制御自体は、ステップS105,ステップS104の制御と同一である。
ステップS110とS111において、補正パルスを出力した場合(即ち、ステップS109;NOであった場合)、制御回路51は、ロータ111を回転させることができなかった駆動パルスよりも駆動エネルギーが大きい駆動パルスを、予め決定されている複数の駆動パルスの中から選択する(ステップS112)。これにより、次の運針タイミングからは、新たに選択された駆動パルスが出力されることになる。
以後、同様の動作を繰り返して、ステップモータ11を制御する。
本実施形態に係るステップモータ駆動装置21によれば、ロータ111の回転に伴って発生する誘起電圧の有無を検出しているので、ロータ111の回転の有無を確実に検出することができる。
しかも、ロータ111が回転していないと判別された場合に、一方極性と他方極性の一対の補正パルスを印加するので、回転しない原因が、前回の駆動での回転不良であった場合にも対応できる。
また、バイアス回路412を配置したので、ロータ111の回転による、励磁コイル114での電圧降下がある程度大きくなるまで、コンパレータ415の非反転入力端子の入力電圧の方が反転入力端子への入力電圧よりも高くなり、コンパレータ415は、ローレベルの比較信号Cmpを安定して出力する。よって、ロータ111の回転による、励磁コイル114での電圧降下の確実な低下を、ノイズ等の影響を受けずに安定して検出することができる。
2.第2実施形態
上記第1実施形態においては、駆動パルスを1つのパルスから構成したが、ステッピングモータ11をより確実に回転させるため、1つの駆動パルスを櫛歯状のパルス(複数のパルスの列)で構成することが行われている。
このような駆動方法に関しても、第1実施形態と同様に、ロータ111の回転の検出、回転を検出できなかった場合に、補正パルスを印加して、ロータ111を正常に回転させることが可能である。
以下、具体的に説明する。
本実施形態において、制御回路51は、ステップモータ11をステップ回転させる場合、図10(a)、(b)に示すように、一方極性の複数のパルスの列から構成される第1駆動パルスP21と他方極性の複数のパルスの列から構成される第2駆動パルスP22とを交互に励磁コイル114に印加する。パルス数、個々のパルスのエネルギー等は、予め定められている。なお、駆動パルスを構成する複数のパルスのそれぞれを櫛歯パルスと呼ぶ、
このような構成においては、各励磁コイル114の両端TM1とTM2間の電圧を検出すると、図10(c)に示すように、ピーク値を示した後、誘起電圧によりピークから小さくなる。
一方、回転しなかったロータ111に対して、次の駆動パルスとして逆極性の駆動パルスを印加した場合に発生する誘起電圧は、正常に回転した場合の誘起電圧よりも小さいため、誘起電圧に起因して各励磁コイル114の両端TM1とTM2との間の電圧が減少する割合は、図10(d)に示すように、図10(c)よりも小さくなる。
そこで、第2実施形態では、制御回路51は、ゲート信号01H〜02Lを制御して、励磁コイル114に第1駆動パルスP21と第2駆動パルスP22を印加する。
制御回路51は、第1駆動パルスP21を印加するタイミングになると、図11(a)〜(d)に示すように、MOSトランジスタ311と314をオン、MOSトランジスタ312と313をオフすることにより、図11(e)に示すように、T1時間だけ、一方極性の櫛歯パルスを励磁コイル114に印加する。
また、制御回路51は、図11(f)、(g)に示すように、放電制御信号R1をローレベルとして、第1ピークホールド回路413にサンプリングを開始させる。また、放電制御信号R2をローレベルとして、第2ピークホールド回路414にサンプリングを開始させる。
続いて、PMOSトランジスタ311と313をオフし、NMOSトランジスタ312と314をオンし、励磁コイル114の励磁を停止すると共に励磁コイル114に蓄積されているエネルギーを開放させる。また、放電制御信号R2をハイレベルとし、第2ピーク検出回路414をリセットする。
続いて、MOSトランジスタ311〜314を全てオフする。
以後、櫛歯パルスをn回、間欠的に励磁コイル114に印加するまで、同様の動作を繰り返す。
コンパレータ415は、第1ピークホールド回路413がホールドしているピーク値と、第2ピークホールド回路414がホールドしているピーク値とを比較し、比較信号Cmpを出力する。制御回路51は、図11(h)に示すサンプリングタイミングで、コンパレータ415の出力する比較信号Cmpを取り込み、比較信号の時系列を求める。
一方、制御回路51は、第2駆動パルスP22を印加するタイミングになると、図12(a)〜(d)に示すように、MOSトランジスタ311と314をオフ、MOSトランジスタ312と313をオンすることにより、図12(e)に示すように、T1時間だけ、櫛歯に相当する反対極性の励磁電圧を励磁コイル114に印加する。
また、制御回路51は、図12(f)、(g)に示すように、放電制御信号R1をローレベルとして、第1ピークホールド回路413にサンプリングを開始させる。また、放電制御信号R2をローレベルとして、第2ピークホールド回路414にサンプリングを開始させる。
続いて、PMOSトランジスタ311と313をオフし、NMOSトランジスタ312と314をオンし、励磁コイル114の励磁を停止すると共に励磁コイル114に蓄積されているエネルギーを開放させる。また、放電制御信号R2をハイレベルとし、第2ピーク検出回路414をリセットする。
続いて、MOSトランジスタ311〜314を全てオフする。
以後、櫛歯状のパルスをn回、励磁コイル114に印加するまで、同様の動作を繰り返す。
コンパレータ415は、第1ピークホールド回路413がホールドしているピーク値と、第2ピークホールド回路414がホールドしているピーク値とを比較し、比較信号Cmpを出力する。制御回路51は、図12(h)に示すサンプリングタイミングで、コンパレータ415の出力する比較信号Cmpを取り込み、比較信号の時系列を求める。
コンパレータ415の2つの入力Vp1とVp2とは、ロータ111の回転に伴って、図10(e)に示すように変化し、コンパレータ415の出力する比較信号Cmpは、図示するような時系列となる。
制御回路51は、取り込んだ比較信号Cmp中に、L→Hのパターンが存在するか否かを判別し、存在する場合には、ロータ111が正常に回転している、存在しない場合には、ロータ111が正常に回転していないと判定する。
制御回路51は、回転していないと判定した場合には、図13(a)、(b)に例示するように、補正パルスを励磁コイル114に印加する。なお、図13(a)、(b)では、補正パルスCP1、CP2として単一パルスを印加しているが、補正パルスCP1,CP2も櫛歯状のパルスであってもよい。
3.第3実施形態
前記第1実施形態及び第2実施形態においては、励磁コイル114に流れる電流を抵抗を介して電圧として測定し、その変化により、ロータの回転に伴う誘起電圧の有無を判別し、誘起電圧の有無に基づいて、ロータの回転・非回転を判定したが、誘起電圧の有無を検出する手法は任意である。
以下、還流電流の変化から、誘起電圧の有無を判別する実施例を説明する。
第3実施形態に係るステップモータ制御装置22は、図14に示すように、
駆動回路と回転検出回路の構成が第1実施形態と異なる。
本実施形態の駆動回路32は、PMOSトランジスタ311、313と、NMOSトランジスタ312、313と、第1検出抵抗Rd1と、第2検出抵抗Rd2と、流路切り替え用のNMOSトランジスタ315,316を備える。
PMOSトランジスタ311、313と、NMOSトランジスタ312、313とはフルブリッジ接続されており、PMOSトランジスタ311とNMOSトランジスタ312の接続ノードに励磁コイル114の一方の端子TM1が接続され、PMOSトランジスタ313とNMOSトランジスタ314の接続ノードに励磁コイル114の他方の端子TM2が接続されている。
励磁コイル114の一方の端子TM1に流路切り替え用NMOSトランジスタ315のドレインが接続され、励磁コイル114の他方の端子TM2に流路切り替え用NMOSトランジスタ316のドレインが接続され、NMOSトランジスタ315と316のソースは、第2検出抵抗Rd2の一端に共通に接続されている。第2検出抵抗Rd2の他端には、第1検出抵抗Rd1の一端が接続され、第1検出抵抗Rd1の他端は接地されている。
本実施形態の回転検出回路42は、第1ピークホールド回路413と、第2ピークホールド回路414と、コンパレータ415とから構成されている。
第1検出抵抗Rd1と第2検出抵抗Rd2との接続点の電圧が第1ピークホールド回路101に供給され、第2検出抵抗Rd2とNMOSトランジスタ315及び316との接続点の電圧が第2ピークホールド回路102に供給される。
第1検出抵抗Rd1と第2検出抵抗Rd2とは直列接続されているため、第2ピークホールド回路414に供給される電圧は、第1ピークホールド回路413に供給される電圧を(Rd1+Rd2)/Rd1倍した電圧に相当する。
ロータ111を1ステップぶん回転させるために励磁コイル114に印加するパルス列を駆動パルスと呼ぶとすると、第1ピークホールド回路413は、1つの駆動パルスを印加している期間における検出電圧の最大値Vp1を検出して保持する。
一方、第2ピークホールド回路414は、1つの駆動パルスを構成するn本の櫛歯パルスのそれぞれを印加している期間におけるバイアスされた検出電圧の最大値Vp2を検出して保持する。
制御回路51は、ステップモータ11を駆動する場合、図15(a)〜(c)に示すように、まず、MOSトランジスタ311と314をオン、MOSトランジスタ312と313をオフすることにより、期間T31だけ、一方極性の櫛歯パルスを励磁コイル114に印加する。このとき、図15(d)に示すように、流路切り替え用のNMOSトランジスタ315と316はオフ状態を維持する。これにより、駆動回路32及び励磁コイル114には、図14に示す電流I31が流れる。
また、制御回路51は、図15(f)に示すように、放電制御信号R1をローレベルとして、第1ピークホールド回路413に最大電圧のサンプリングとホールドを開始させる。
期間T31が経過すると、制御回路51は、図15(a)〜(d)に示すように、トランジスタ311をオフ、トランジスタ312をオン、トランジスタ313をオフ、トランジスタ314をオフし、トランジスタ315をオフ、トランジスタ316をオンすることにより、励磁コイル114の励磁を停止すると共に励磁コイル114に蓄積された電磁エネルギーを放出させる。これにより、励磁コイル114に蓄積された電磁エネルギーが消費されるまでの間、図14に示す還流電流I33が流れる。
この間、制御回路51は、図15(e)、(f)に示すように、放電制御信号R1をローレベルに維持しつつ、放電制御信号R2をローレベルとし、第1ピークホールド回路413により、第1駆動パルスP21を印加してからの検出電圧のピーク値をホールドさせると共に、第2ピークホールド回路414により、櫛歯パルスの印加を停止した後の検出電圧のピーク値を検出及びホールドさせる。換言すれば、1つの櫛歯パルスによって励磁コイル114により蓄積された磁気エネルギーにより生成された還流電流の最大値を検出及びホールドさせる。
期間T32が経過すると、制御回路51は、図15(a)〜(d)に示すように、トランジスタ311をオフ、トランジスタ312をオン、トランジスタ313をオフ、トランジスタ314をオン、トランジスタ315をオフ、トランジスタ316をオフすることにより、励磁コイル114に蓄積された磁気エネルギーを消費させる。
その後、制御回路51は、図15(a)〜(d)に示すように、再び、トランジスタ311をオン、トランジスタ312をオフ、トランジスタ313をオフ、トランジスタ314をオン、トランジスタ315と316をオフすることにより、期間T31時間だけ、一方極性の櫛歯パルスを励磁コイル114に印加する。
また、制御回路51は、図15(f)に示すように、放電制御信号R1をローレベルの状態を維持し、第1ピークホールド回路413にサンプリングを継続させる。放電制御信号R2に関しては、図15(e)に示すように、励磁コイル114の励磁を再開後、所定期間が経過すると、ハイレベルとして、ホールドコンデンサC2に蓄積した電荷を放電し、第2のピークホールド回路414をリセットする。
以後、櫛歯パルスをn回、励磁コイル114に印加するまで、同様の動作を繰り返す。
検出抵抗Rd1とRd2の直列回路を流れる電流は、励磁コイル114の励磁を停止した後の期間T32に、励磁コイル114に蓄積されていた電磁エネルギーによって流れる還流電流I33のみである。
従って、第1ピークホールド回路413は、第1駆動パルスP31の印加を開始した後の、還流電流の最大値に対応する値をホールドすることになる。一方、第2ピークホールド回路414は、励磁パルスを構成する個々の櫛歯パルスを印加した後の各還流電流の最大値に対応する値をホールドすることになる。しかもこの値は、第1ピークホールド回路413に供給される電圧に対し一定量バイアスされた値となる。
コンパレータ415は、第1ピークホールド回路413がホールドしているピーク値と、第2ピークホールド回路414がホールドしているピーク値とを比較し、比較信号Cmpを出力する。
制御回路51は、放電制御信号R2をハイレベルとする直前の、コンパレータ415の出力する比較信号を読み込み、比較信号の時系列を求める。
還流電流I33のピーク値は、ロータ111が回転した場合には、誘起電圧により、図16(a)に示すように、駆動パルスの印加開始後、一端低下する。一方、回転しなかったロータ111に対して、次の駆動パルスとして逆極性の駆動パルスを印加した場合に発生する誘起電圧は、正常に回転した場合の誘起電圧よりも小さいため、図16(b)に示すように、還流電流I33のピーク値が低下する量は、ロータ111が正常に回転した場合に比較して小さくなる。
このため、第1実施形態、第2実施形態と同様に、例えば、図17に例示するように、コンパレータ415の出力する比較信号Cmpが、L→Hと時系列的に変化したことにより、ロータ111が正常に回転していると判定することができる。また、L→Hという時系列変化が検出できない場合には、ロータ111が正常に回転していないと判定することができる。
判定後の処理は、基本的に第2実施形態と同一であり、制御回路51は、ロータ111が回転したと判別したときは、特に何もせず、ロータ111が回転していないと判定したときには、図13(a)、(b)に示すように、補正パルスCP1とCP2を印加する。
なお、第2駆動パルスP22を印加するときの動作は、櫛歯パルスの極性が反転する以外は、第1駆動パルスP21の櫛歯パルスが印加されたときと、実質的に同一である。
このような構成によれば、櫛歯パルスにより励磁コイル114に蓄積された電磁エネルギーにより流れる還流電流の最大値の変化を求め、最大値に所定の凹部が生じているときに、ロータ111が正常に回転していると判定し、所定の凹部が生じていないときに、ロータ111が回転していないと判定する。これにより、ノイズの影響等を受けづらく、ロータが正常に回転したか否かをより正確に判定することができる。
4.変形例
以上、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施の形態においては、ロータ111の回転に伴う誘起電圧の発生の有無を検出するために、励磁コイル114に流れる電流を抵抗を介して電圧値として検出した値、又は還流電流のピーク値における凹部の有無を検出したが、他のパラメータを測定することにより、回転に伴う誘起電圧を測定してもよい。
また、凹部を測定する手法も、ピーク値を測定する手法に限定されず、種々変形可能である。また、ピーク値を測定する回路、ピーク値の時間変化を求める回路も、例示したものに限定されず、任意の構成が可能である。
さらに、上記実施形態においては、制御回路51,52は、経時順にL→Hを示すデータがあるか否かによって、ロータの回転が正常であるか否かを判定したが、これに限られない。L→H→Hを示すデータの有無によって判別してもよいし、Lの後にHが3以上あったかによって判別してもよい。これらは、ステップモータ11や回路の特性や、オン/オフ制御のタイミングによって、適宜、変更することができる。
2極モータを例示したが、3極以上のモータにも同様に適用可能である。さらに、時計の運針用のモータに限らず、任意のステップモータに適用可能である。また、インナーロータ型に限定されず、アウターロータ型でも可である。さらに、ステータを励磁する構成に限らず、ロータを励磁する構成にも適用可能である。
101…凹部
11…ステップモータ
111…ロータ
112…ステータ
112a…円形孔
112b〜e…ノッチ
L1…静的安定位置、L2…磁路中心線、L3…ノッチ中心線
113…コイル芯
114…励磁コイル
TM1…第1端子、TM2…第2端子
21…ステップモータ駆動装置
31…駆動回路
120…抵抗
311、313…PMOSトランジスタ
312、314…NMOSトランジスタ
41…回転検出回路
411…絶対値出力回路
412…バイアス回路
413…第1ピークホールド回路
(OP1…増幅器、D1…整流回路、C1…ホールドコンデンサ、421…ディスチャージャ)
414…第2ピークホールド回路
(OP2…増幅器、D2…整流回路、C2…ホールドコンデンサ、422…ディスチャージャ)
415…コンパレータ
51…制御回路
P1…第1駆動パルス、P2…第2駆動パルス
CP1…第1補正パルス、CP2…第2補正パルス
P21…複数のパルス列から構成される第1駆動パルス
P22…複数のパルス列から構成される第2駆動パルス
22…ステップモータ駆動装置
32…駆動回路
315、316…流路切り替え用のNMOSトランジスタ
42…回転検出回路
Rd1…第1検出抵抗、Rd2…第2検出抵抗
52…制御回路

Claims (9)

  1. ステップモータのコイルに駆動パルスを印加することにより、該ステップモータのロータを回転させる駆動制御手段と、
    前記コイルに前記駆動パルスを印加している期間に、前記コイルに流れる電流値が、前記ロータの回転に伴って発生する誘起電圧に起因して、所定値よりも減少するか否かを判別する判別手段と、を備え、
    前記駆動制御手段は、
    前記判別手段が、前記コイルに流れる電流値は前記所定値よりも減少していないと判別した場合に、前記ロータを回転させるための補正パルスを前記コイルに印加する、
    ことを特徴とするステップモータ駆動装置。
  2. 前記判別手段は、前記コイルに流れる電流値が、前記ロータの回転に伴って発生する誘起電圧に起因して、前記所定値よりも減少するか否かを、前記コイルに流れる電流の最大値を第1の電流値とし、前記コイルに流れる電流値を所定の増幅率で増幅した電流値を第2の電流値としたときに、前記第2の電流値が前記第1の電流値よりも小さいか否かに基づいて判別する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のステップモータ駆動装置。
  3. 前記駆動パルスは、一方極性の第1の駆動パルスと反対極性の第2の駆動パルスとを含み、
    前記駆動制御手段は、第1の駆動パルスと第2の駆動パルスとを前記コイルに所定のタイミングで交互に供給し、
    前記駆動制御手段は、
    前記第1の駆動パルスを前記コイルに印加したときに、前記判別手段が前記コイルに流れる電流値は前記所定値よりも減少していないと判別した場合には、前記第1の駆動パルスと反対極性の補正パルスを前記コイルに印加し、続いて、前記第1の駆動パルスと同一極性の補正パルスを前記コイルに印加し、
    前記第2の駆動パルスを前記コイルに印加したときに、前記判別手段が前記コイルに流れる電流値は前記所定値よりも減少していないと判別した場合には、前記第2の駆動パルスと反対極性の補正パルスを前記コイルに印加し、続いて、前記第2の駆動パルスと同一極性の補正パルスを前記コイルに印加する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のステップモータ駆動装置。
  4. 前記判別手段は、前記コイルに流れた電流波形に、前記ロータが正常に回転した場合に現れる所定の凹部があったか否かを判別する手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のステップモータ駆動装置。
  5. 前記駆動パルスは、間欠的に配列された複数の櫛歯パルスから構成され、
    前記判別手段は、前記櫛歯パルス印加後に前記コイルに流れる還流電流のピーク値の列に凹部があるか否かを判別する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のステップモータ駆動装置。
  6. 前記判別手段は、
    前記駆動パルス印加中の還流電流のピーク値を保持する第1のピークホールド手段と、
    各櫛歯パルス印加後の還流電流のピーク値を保持する第2のピークホールド手段と、
    前記第1のピークホールド手段が保持したピーク値と前記第2のピークホールド手段が保持したピーク値とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果の時系列に基づいて、ピーク値の列に凹部があるか否かを判別する手段と、から構成される、
    ことを特徴とする請求項5に記載のステップモータ駆動装置。
  7. 前記補正パルスの出力後、次に出力する前記駆動パルスからは、前記補正パルスの出力前に出力していた前記駆動パルスよりも大きな駆動エネルギーを持つ前記駆動パルスを出力する、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載のステップモータ駆動装置。
  8. ステップモータのコイルに駆動パルスを印加することにより、該ステップモータを駆動する駆動方法であって、
    前記コイルに駆動パルスを印加している期間に、前記コイルに流れる電流値が、前記ロータの回転に伴って発生する誘起電圧に起因して、所定値よりも減少するか否かを判別し、
    前記コイルに流れる電流値は前記所定値よりも減少していないと判別した場合に、前記ロータを回転させるための補正パルスを前記コイルに印加する、
    ことを特徴とするステップモータ駆動方法。
  9. 前記補正パルスの出力後、次に出力する前記駆動パルスからは、前記補正パルスの出力前に出力していた前記駆動パルスよりも大きな駆動エネルギーを持つ前記駆動パルスを出力する、
    請求項8に記載のステップモータ駆動方法。
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