JP2012135079A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】組立て精度が高いブラシレスモータを提供する。
【解決手段】ブラシレスモータ1は、内周部21dを備えたステータコア21と、ステータコア21を支持するコアホルダ54とを備える。コアホルダ54は、ステータコア21の内周部21dと接する外周部54aを有し、ステータコア21およびコアホルダ54が接触する部分は、ステータコア21の内周部21dおよびコアホルダ54の外周部54aのみとされている。
【選択図】図1

Description

この発明は、ブラシレスモータに関し、特に、組立て精度が高いブラシレスモータに関する。
近年、機器の薄型化・省スペース化に伴い、その一部として組み込まれるブラシレスモータには、薄型かつ高精度で信頼性のあることが要求されている。また、特にDVDやCD、Blu−rayといったディスクを駆動する装置(ディスク駆動装置)に用いられるディスク回転用モータは、静粛性を強く要求されるようになっている。このためには高い組立て精度、特にモータの振動、騒音原因となるステータコアとロータマグネットとの高い相対位置精度が必要とされる。その反面、モータの低コスト化も要求されており、高価な部材や締結方法を用いて組立て精度を上げることは避ける必要がある。すなわち、圧入に代表されるような比較的容易で安価な締結を、精度よく行うことが必要となっている。
また、シャフトを受ける軸受の垂直度に関しても、ブラケットに対して精度よくする必要がある。
図8は、従来のブラシレスモータのステータ部とシャフト(軸)との関係を示す図である。
図を参照して、ブラケット50にコアホルダ54が取付けられている。コアホルダ54は中央に孔を有し、その孔に軸受40が固定される。軸受40によりシャフト30が回転可能に支持される。また、シャフト30の下端はスラスト板31によって支持される。
コアホルダ54は、ステータコア21を支持する。ステータコア21は、コイル22が巻かれる部分(図8における下面21b、および上面21c)、および内周部21dを備えている。コアホルダ54は、ステータコア21の内周部21dと接する外周部54aを有し、さらにステータコア21の下面21bと接する段差54bを備えている。
段差54bは、ステータコア21の圧入長さを定めるためのものである。ブラシレスモータの製造工程において、ステータコア21はコアホルダ54に対して、図8の矢印A方向(シャフト30に平行な方向)に圧入される。ステータコア21の下面21bがコアホルダ54の段差54bに当接するまで圧入は行われる。これにより、ステータコア21を所定の高さ(位置)とすることができる。
モータおよびディスク駆動装置に関する一般的な技術を示す文献として、下記特許文献1においては、ロータ部をステータ部に挿入した後、ターンテーブルに形成されたフックを変形させることによって、メタルハウジングの係合部と軸方向に係合可能とすることでロータの抜けを防止したディスク駆動装置が開示されている。
下記特許文献2には、ロータヨークの下側に設けられるラジアル軸受と、シャフトの下部に設けられるスラストプレートを有するカバー部材とを備えたブラシレスモータが開示されている。カバー部材は、ベアリングホルダに固定される。ベアリングホルダはモータベースに固定される。ラジアル軸受とスラストプレートとの間のシャフトに、ロータ抜け防止用のストップリングが設けられる。
下記特許文献3には、軸受収納部がハウジングの取付孔に対して緩く嵌合され、その隙間に接着剤を充填したモータが開示されている。
特開2008−123575号公報 特開2002−51518号公報 特開平7−322554号公報
図8のように、ステータコア21のコアホルダ54への圧入長さを定める段差54bをコアホルダ54に設けた場合、以下のような問題がある。
ステータコア21は、コアホルダ54へ矢印A方向に圧入される。圧入は、ステータコア21が段差54bに当接するまで行なわれる。これにより、ステータコア21を所定の高さに位置させることができるが、所定高さまで圧入が完了した後でも、ステータコア21には更に余剰な加圧がかけられることが避けられない。
小型化、薄型化を求められるディスク回転用モータは、ステータコアの厚さが薄い。このためステータコアの剛性が低い。従って、上記余剰な加圧によってステータコアが変形する可能性が高い。このような変形は、モータの組立て精度の悪化を招き、静粛性にも悪影響を与える。
より詳しくは、圧入を行なう設備では「定圧」または「定位置」の設定のいずれかによって処理が行なわれる。前者は、「圧入するための加圧を一定に設定するもの」であり、後者は、「圧入する高さを一定にするもの」である。
圧入を定圧で行うと、部品寸法のバラツキで圧入力もばらつくため、所定高さの精度が出にくくなる。これを防ぐには、確実にステータコア21がコアホルダ54の段差54bに接触する位置まで圧入できる加圧力が必要になる。しかしながら、このように加圧力を大きめに設定すると、部品寸法のばらつきにより、圧入力が小さくてすむ時にも余剰な加圧力がかかってしまう。これにより、ステータコア21の反り(変形)が引き起こされる。
一方、圧入を定位置で行う場合では、加圧力は高く設定されている。この場合も、部品寸法のばらつきにより、所定高さよりも高い位置でステータコア21がコアホルダ54の段差54bに接触してしまうことがある。この場合、余剰な加圧力がステータコア21にかかることとなる。これにより、ステータコア21の反り(変形)が引き起こされる。
ステータコア21が変形すると、ステータコア21とマグネットとの位置関係(バランス)が崩れてしまい、モータの静粛性に悪影響を与える。モータの音や振動に関しては、ステータコア21とマグネットとの相対位置、いわゆる磁気センターずれ量が非常に大きな影響因子となるからである。特に薄型モータでは、ステータコアの反りを抑えることが非常に重要な組立て上のポイントになっている。
本発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、組立て精度が高いブラシレスモータを提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、内周部を備えたステータコアと、ステータコアを支持するコアホルダとを備えたブラシレスモータにおいて、コアホルダは、ステータコアの内周部と接する外周部を有し、ステータコアおよびコアホルダが接触する部分は、ステータコアの内周部およびコアホルダの外周部のみとされていることを特徴とする。
好ましくはステータコアの内周部は、ステータコアの厚さ方向に見て、その一部分がコアホルダの外周部と接し、他の部分はコアホルダの外周部と接しない。
好ましくはブラシレスモータは、コアホルダに接着剤により接着されるハウジングをさらに備え、コアホルダとハウジングとの間には間隔があり、接着剤には、間隔よりも小さい粒子が含まれる。
好ましくはブラシレスモータは、コアホルダを含む軸受ハウジング部と、軸受ハウジング部に支持される軸受と、軸受により支持される軸と、軸と共に回転可能に取り付けられたロータフレームとを備え、軸受ハウジング部は、軸に平行な方向と交わる方向に突出する凸部を含み、ロータフレームには、ロータフレームが軸受ハウジング部から離れる方向に移動したときに、軸受ハウジング部の凸部と接触する突出部が設けられ、突出部は、その先端部が略90度に曲げられている。
好ましくはブラシレスモータは、コアホルダを含む軸受ハウジング部と、軸受ハウジング部に支持される軸受と、軸受により支持される軸と、軸と共に回転可能に取り付けられたロータフレームとを備え、軸受ハウジング部は、軸に平行な方向と交わる方向に突出する凸部を含み、ロータフレームには、ロータフレームが軸受ハウジング部から離れる方向に移動したときに、軸受ハウジング部の凸部と接触する突出部が設けられ、突出部は、ステータコアと向かい合う位置に設けられている。
この発明に従うと、組立て精度が高いブラシレスモータを提供することが可能となる。
本発明の実施の形態の1つにおけるブラシレスモータおよびブラケットを示す断面図である。 図1のコアホルダ54の斜視図である。 コアホルダ54とハウジング52との間の接着剤91を示す図である。 ロータフレーム11の斜視図である。 本発明の変形例におけるブラシレスモータに用いられるコアホルダ54の斜視図である。 本発明の変形例におけるブラシレスモータに用いられるコアホルダ54の側面図である。 本発明の変形例におけるブラシレスモータに用いられるコアホルダ54の断面図である。 従来のブラシレスモータのステータ部とシャフト(軸)との関係を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるブラシレスモータ1およびブラケット50を示す断面図であり、図2は、図1のコアホルダ54の斜視図である。
本実施の形態では、ブラシレスモータ1は、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)やBlu−rayなどの光ディスクを回転させるためのディスク駆動装置に用いられている。勿論、ブラシレスモータ1の用途はこれに限られるものではない。
図1および2を参照して、ブラシレスモータ1は、シャフト(軸)30を支持する概略筒形状を有する軸受40と、ステータ20と、ステータ20に対して相対的に回転するロータ10と、ロータ10の一部を構成するシャフト30を軸方向に支持するスラスト板31とを備える。軸方向とは、図1における矢印Aに平行な方向である。
ステータ20は、中央から径方向外側へ放射状に延びるように形成される複数のティース部21aを有するステータコア21と、ティース部21aの周囲に巻回されたステータコイル22と、ステータコア21を保持するコアホルダ54とを備える。ロータ10は、ステータ20の外周に配置される円筒状のロータマグネット12と、軸受40により回転可能に支持されるシャフト30と、ロータマグネット12とシャフト30とを接続するロータフレーム11とを備える。ロータフレーム11の上部は、ディスクを搭載するターンテーブル部を構成する。
ブラシレスモータ1においては、ステータ20とロータマグネット12とが協働して回転磁界を発生することにより、ロータ10がステータ20に対して相対的に回転する。ロータフレーム11には、光ディスクをチャッキングする調芯部材56と、ディスクがチャッキングされた際にディスクの下面が当接するゴムシート13とが固定されている。ブラシレスモータ1は、ブラケット(モータ取り付け板)50に取付けられる。
軸受40は、多孔性金属材料などから構成され、オイルが含浸されている。この構成により、軸受40は、シャフト30を回転自在に支持する。軸受40は、軸受40の外周側面を覆うハウジング52に圧入および接着により保持される。
ブラケット50の軸受40が取り付けられる部分には、矢印A方向に向かって窪む凹部が形成されている(ブラケット50の他の部分より一段低くなっており、段差が形成されている)。これは、以下の理由によるものである。すなわち、軸受40およびシャフト30の寿命を延ばし、強度を確保するために、軸受40およびシャフト30はできるだけ長くする必要がある。これにより、ブラシレスモータ1の中央の軸受部は下へ張り出す傾向がある。ブラケット50に凹部を形成することで、軸受40やシャフト30をその凹部内に収納することができる。また、この凹部の中に凸部を設け、その凸部に軸受40の内周を圧入することで、軸受40の位置決めを容易・高精度にすることができる。
コアホルダ54とハウジング52とによって、軸受ハウジング部57が構成される。
ステータコア21は、ステータコイル22が巻かれる部分(下面21b,上面21c)、および内周部21dを備えている。コアホルダ54は、ステータコア21の内周部21dと接する外周部54aを有している。外周部54aには、ステータコア21のコイルが巻かれる部分(下面21b,上面21c)と接する凸部が形成されていない。
ハウジング52は、ロータフレーム11と一体に形成される抜け止め部(突出部)55の先端が入り込むことができる凸部(係合部)52aを備える。これにより、例えば調芯部材56にチャッキングされた光ディスクが取り外されるときなど、ロータ10にステータ20から外れる方向に向かう力(図1の矢印Aとは逆方向に向かう力)が働いても、ロータ10とステータ20とが容易に外れない。凸部52aは、ハウジング52の全周360°に渡って設けられており、鍔部を構成する。
ステータコア21の内周部21dは、ステータコア21の厚さ方向に見て(図1に示されている方向から見て)、その一部分がコアホルダ54の外周部54aと接し、他の部分はコアホルダ54の外周部54aと接しない。このようなステータコア21とコアホルダ54との位置関係とすることで、コアホルダ54の上部に空間(ステータコア21の内周部21dと、コアホルダ54の上面と、ハウジング52の外周部とで囲まれる空間)を形成することができる。この空間内には、抜け止め部55を位置させることができるので、モータの薄型化を図ることができるようになっている。
先に図8に示したように、従来のコアホルダ54の外周部54aには段差部(または凸部、突起部など)54bが形成されることが一般的であった。すなわち従来、ブラシレスモータ1へのステータコア21の取り付け(および位置決め)には、コアホルダ54の段差部54bが利用されていた。本実施の形態では、このような段差部(または凸部、突起部など)をコアホルダ54の外周部54aから削除し、コアホルダ54の形状を、概略筒型形状としている。ステータコア21は、段差部を用いずにコアホルダ54への圧入で固定される。これにより、ステータコア21およびコアホルダ54が接触する部分は、ステータコア21の内周部21dおよびコアホルダ54の外周部54aのみとされている。ステータコア21の上面21cおよび下面21dは、コアホルダ54には接触しない。
このような構成を本実施の形態で採用することにより、ステータコア21の上面21cおよび下面21dがコアホルダ54に当接することがなくなるため、ステータコア21の反りを無くすことができる。また、コアホルダ54を図8のように複雑な形状とする必要がなくなり、コアホルダの製造が容易になる。
図3は、コアホルダ54とハウジング52との間の接着剤91を示す図である。
コアホルダ54とハウジング52とは、接着剤91により接着される。コアホルダ54とハウジング52との間には間隔Wがあり、接着剤には、その間隔Wよりも小さい大きさの粒子が含まれている。すなわち、ハウジング52とコアホルダ54との固定には、粒子入り接着剤が使用される。これにより両者の接着は、時間が経過しても強固なものとなる(経時変化に強い)。
また、コアホルダ54とハウジング52との間には間隔Wがあるため、回転軸の垂直調整が容易であるという利点がある。すなわち、接着剤91を流し込む前、または接着剤を硬化させる前には、ハウジング52はコアホルダ54に対して相対的に移動可能である。そこで、接着剤91を硬化させる時に治具によりハウジング52(および軸受40)を垂直に固定しておき、その状態で接着剤91を硬化させることで、容易に回転軸の垂直調整を行うことができる。
また、単に間隔Wに接着剤を入れて硬化させる方法では、経時変化により接着剤の収縮が起こり、ハウジング52の垂直度が規格から外れることがある。そこで、接着剤91には、間隔Wよりも小さい大きさの粒子を含ませている。このような粒子がコアホルダ54とハウジング52との間に介在することで、粒子がコアホルダ54とハウジング52との間の隙間を埋める。粒子が隙間内でかみ合っているので、接着剤が経時変化しても、コアホルダ54とハウジング52との位置関係(および角度)が変動しにくい。また、隙間が埋まる効果があるため、嫌気性の接着剤を用いた場合、嫌気が進むので、より完全硬化がしやすくなる。さらに隙間が埋まる効果があるため、熱膨張率が抑制されて、温度変化の影響を受けにくくなる。
なお、図1においてハウジング52は、その下部(ブラケット50に最も近い位置)を支点(揺動軸)として移動しやすい。すなわち、経時変化により、その下部よりも上部の方が移動しやすく、移動する距離が長くなりやすい。そこで接着剤の粒子は、図1および3における上部のみに存在し、接着剤の全域には存在しないようにしてもよい。これは、例えばハウジング52の外周の下部に粒子の入っていない接着剤を塗布し、その上部に粒子の入っている接着剤を塗布し、その後ハウジング52をコアホルダ54に挿入することによって実現することができる。または、粒子の入っていない接着剤を間隔Wの間に流し込んだ後に、粒子の入っている接着剤を間隔Wの間に流し込むことによっても実現可能である。
ハウジング52とコアホルダ54との間隔W(隙間)は約40μmであるので、粒子径は25μm程度がよい。ハウジング52とコアホルダ54との位置関係の経時変化を避けるためには、粒子は大きければ大きい方がよい。超精密なプレス加工を想定して部品の精度を±5μmとすれば、40μmは最小で30μmになり、粒子径自体も±5μm程度のばらつきがある。そのため、25μmの直径の粒子を用いるのが最適である。すなわち粒子は、隙間W−15μm程度の径を有することが望ましい。
なお、粒子が大きすぎる場合には、ハウジング52とコアホルダ54との隙間の公差幅が最小のとき、粒子が隙間に入れなくなるので、目的とする効果を発揮できなくなる。一方、粒子が小さすぎる場合は、目的の効果が薄れる。接着剤は、UV硬化型のものでなくてもよいが、UV硬化型の接着剤を用いれば、図1、図3における上部からUVを照射することで、接着剤のはみ出し部分(図3におけるコアホルダ54の上面から接着剤91が盛り上がっている部分)などを硬化させることができる。このような硬化によって、仮固定を行うことができる。仮固定をすることにより、モータの生産性を高めるとともに、嫌気される部分の硬化を促進させることも可能となる。
[モータの組立て方法]
以上のようなブラシレスモータ1は、以下のような工程により製造することができる。
(1)コアホルダ54をブラケット50に溶接固定する。
(2)コアホルダ54に、ステータコイル22が巻かれたステータコア21(ヨーク)を治具の高さまで圧入して固定する。
(3)ハウジング52と軸受40とは圧入で固定する。
(4)ハウジング52の表面に粒子入りUV(Ultra Violet)接着剤を塗布し、コアホルダ54の中空部にハウジング52を挿入し、軸受40の下部についている軸受突起部をブラケットの取付溝に圧入する。
(5)軸調整治具を用いて、軸受40とブラケット50との垂直度を規定内に収めたところでUV照射を行い、接着剤を固化させる。これで、経時変化に対して強く、高精度な固定が出来る。以上で、ステータ部が完成する。
(6)次に、シャフト30をロータフレーム11に圧入で固定し、調芯部材(調芯リング)56が取付けられたロータ部10をステータ部20に取付ける。ロータ部10がステータ部20に完全に入り込んだところで、ロータフレーム11に形成された抜け止め部55の先端を90度折り曲げる(ロータ抜け止め部の起立角度を90度とする)。曲げすぎるとハウジングの凸部52aと接触してしまい、曲げが甘いと、容易に抜けてしまう。このため、先端は90度にすることが望ましい。
以上の工程を経ることで、ディスク回転用モータ(ディスク駆動装置)が完成する。
[変形例]
図1においては、ロータフレーム11に形成される抜け止め部55は、ロータフレーム11の1周につき2個である(180°ごとに形成されている)が、4個(90°ごとに形成)としてもよい。図4のロータフレーム11の斜視図に示されるように、3個(120°ごとに形成)としてもよい。
また、図1においてはコアホルダ54の外周部54aは、段差や突起や凸部が一切ない形状としたが、それがステータコア21の内周部21d以外の部分(下面21b,上面21c)と接しないのであれば、段差や突起や凸部が形成されていてもよい。
例えば図5のコアホルダ54の斜視図、および図6のコアホルダ54の側面図に示されるように、コアホルダ54には、段差54cが形成されていてもよい。図7の断面図に示されるように、コアホルダ54の段差54cは、ステータコア21の下面21bや上面21cとは接しない。
[実施の形態における効果]
以上のようにブラシレスモータ1は、ディスクを搭載するターンテーブル部と、ロータフレーム11と、ターンテーブル部と共にディスクを支持するディスク調芯部材56と、ロータフレーム11に取り付けられたロータマグネット12と、ロータフレーム11の中央に固定されたシャフト30とを有するロータ部10を備える。ブラシレスモータ1は、シャフト30を支承する軸受40と、この軸受40を保持する軸受ハウジング部57と、軸方向にシャフト30を支承するスラスト板31と、ロータマグネット12と対向して配置され巻線が施されたステータコア21と、軸受ハウジング部57を保持するブラケット50とを有するステータ部20を備える。軸受ハウジング部57(特にその外周部にあるコアホルダ54)は、概略筒型形状に成形される。筒型形状部の外周部54aにステータコア21が圧入締結される。筒型形状部の外周部54aは、外周360°のいずれの位置においてもコア圧入長さを定める段差形状を有しない。
本実施の形態においては、上述のように軸受ハウジング部57の外側にあるコアホルダ54の外周部54aに、ステータコアの圧入長さを定める段差形状が設けられていない。ステータコア21およびコアホルダ54が接触する部分は、ステータコア21の内周部21dおよびコアホルダ54の外周部54aのみとされている。ステータコア21の上面21cおよび下面21bは、コアホルダ54には接触しない。これにより、コアホルダ54へのステータコア21の圧入時に、所定高さに圧入が完了した後にステータコア21に余剰な加圧がかかることがない。このため、ステータコア21は変形することがなく、高い精度のブラシレスモータの組立てが可能となる。すなわち本実施の形態においては、コアホルダ54が筒型形状とされ、ステータコア21は定位置に圧入される。これによりステータコア21の下面部がコアホルダ54に当たることがなくなり、余剰な加圧力がステータコア21に発生することがない。これにより、ステータコア21の反り(変形)が防止される。特に小型、薄型のモータ部品では、その力のバランスで、容易に変形が起こってしまうので、本発明は有用である。ブラシレスモータを光ディスク駆動装置に用いる場合には、ディスクへのデータの記録およびディスクに記録されたデータの再生の高精度化が可能となる。
さらにコアホルダ54は概略筒型形状でよいので、コアホルダ54を複雑な形状にする必要がなくなる。
また、軸受ハウジング部57は、ステータコア21が締結されるコアホルダ54とメタルが挿入固定されるハウジング52との2つ部材によって構成される。コアホルダ54とハウジング52の径方向隙間Wには、接着剤91が充填されることによって両者は締結される。接着剤91には、隙間寸法W以下の大きさの粒子が混入されている。
このように、コアホルダ54とハウジング52との間に、粒子入り接着剤91を塗布することで、経時変化により軸(シャフト)が倒れたり傾いたりすることがなくなる。結果として、高精度のモータを提供できる。
さらにブラシレスモータ1は、ターンテーブル部から一体的に概略90°に切り起こされ、さらにその先端部が略90°に曲げられたL字形状が、ハウジング52に形成された凸部52aと係合することによってロータの抜け防止構造が形成される。
このように、抜け止め部(突出部)55の先端部分の折り曲げ角度を90度にすることで、ロータ抜けに対して高信頼性を得ることができる。なお、図1における凸部52aがハウジング52の本体から曲げられる方向も90度にすることで、よりロータ抜けに対して高信頼性を得ることができる。
[その他]
上述した各実施の形態においては、ステータ20の外周に配置される円筒状のロータマグネット12を備えるアウターロータ型のブラシレスモータの構成が採用されていたが、これに限定されない。インナーロータ型であっても、フラットロータ型であっても、各実施の形態の構成を採用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ブラシレスモータ
10 ロータ
11 ロータフレーム
12 ロータマグネット
13 ゴムシート
20 ステータ
21 ステータコア
21a ティース部
21b (ステータコアの)下面
21c (ステータコアの)上面
21d (ステータコアの)内周部
22 ステータコイル
30 シャフト(軸)
31 スラスト板
40 軸受
50 ブラケット
52 ハウジング
52a 凸部(係合部)
54 コアホルダ
54a (コアホルダの)外周部
54b (コアホルダの)段差
55 抜け止め部(突出部)
56 調芯部材
57 軸受ハウジング部
A コアホルダに対するステータコアの取付方向

Claims (5)

  1. 内周部を備えたステータコアと、前記ステータコアを支持するコアホルダとを備えたブラシレスモータであって、
    前記コアホルダは、前記ステータコアの内周部と接する外周部を有し、
    前記ステータコアおよび前記コアホルダが接触する部分は、前記ステータコアの内周部および前記コアホルダの外周部のみとされていることを特徴とする、ブラシレスモータ。
  2. 前記ステータコアの内周部は、前記ステータコアの厚さ方向に見て、その一部分が前記コアホルダの外周部と接し、他の部分は前記コアホルダの外周部と接しない、請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 前記コアホルダに接着剤により接着されるハウジングをさらに備え、
    前記コアホルダと前記ハウジングとの間には間隔があり、
    前記接着剤には、前記間隔よりも小さい粒子が含まれる、請求項1または2に記載のブラシレスモータ。
  4. 前記コアホルダを含む軸受ハウジング部と、
    前記軸受ハウジング部に支持される軸受と、
    前記軸受により支持される軸と、
    前記軸と共に回転可能に取り付けられたロータフレームとを備え、
    前記軸受ハウジング部は、前記軸に平行な方向と交わる方向に突出する凸部を含み、
    前記ロータフレームには、前記ロータフレームが前記軸受ハウジング部から離れる方向に移動したときに、前記軸受ハウジング部の凸部と接触する突出部が設けられ、
    前記突出部は、その先端部が略90度に曲げられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のブラシレスモータ。
  5. 前記コアホルダを含む軸受ハウジング部と、
    前記軸受ハウジング部に支持される軸受と、
    前記軸受により支持される軸と、
    前記軸と共に回転可能に取り付けられたロータフレームとを備え、
    前記軸受ハウジング部は、前記軸に平行な方向と交わる方向に突出する凸部を含み、
    前記ロータフレームには、前記ロータフレームが前記軸受ハウジング部から離れる方向に移動したときに、前記軸受ハウジング部の凸部と接触する突出部が設けられ、
    前記突出部は、前記ステータコアと向かい合う位置に設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のブラシレスモータ。
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