JP2012134333A - 測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワーク内部にレーザー光線を集光して改質層を形成する加工装置において、厚さが規格外のワークが搬入されたことを加工前に検出する。
【解決手段】ワーク1を保持手段40に搬入して保持した状態で、光学式の測定手段70により、ワーク1の上面1aの高さ位置を測定する第一の測定工程と基準面に設定した保護テープ10の粘着面10aの高さ位置を測定する第二の測定工程とを行い、第一の測定工程と第二の測定工程とによって得られた値の差分によってワーク1の上面1aから基準面までの距離を検出し、該距離に基づいて、搬入されたワーク1の厚さが規格外であるか否かを判断する。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体ウェーハ等のワークの内部にレーザー光線を集光して改質層を形成する加工装置において、ワークの厚さが規格通りのものであるか否かを検出するための測定方法に関する。
半導体デバイス製造工程においては、円板状の半導体ウェーハ等のワークの表面に格子状の分割予定ラインにより多数の矩形状のデバイス領域を区画して、これらデバイス領域の表面にICやLSI等からなる電子回路を形成し、次いで裏面を研削した後に研磨するなど必要な処理を施してから、ワークを分割予定ラインに沿って切断、分割して1枚のワークから多数のデバイスを得ている。
ワークの分割は、一般に、高速回転させた切削ブレードをワークに切り込ませて切断するダイサーと称される切削装置によって行われている。また近年では、ワークの内部に、ワークを透過する波長のレーザー光線を表面側から分割予定ラインに沿って集光して照射することにより改質層を形成し、次いで改質層に外力を加えることによってワークを分割予定ラインに沿って分割する方法が試みられている(特許文献1等)。このようなレーザー加工を行う装置としては、チャックテーブル上に搬入されて保持したワークを水平方向に加工送りしながら、レーザー光線を下方のワークに向けて照射する構成のものが知られている(例えば特許文献2)。レーザー光線の集光点は、ワークの表面から所定深さの位置に設定される。
特許第3408805号公報 特開2005−28423号公報
上記のようにレーザー光線照射によりワークの内部に改質層を形成する場合には、予めワークの厚さを把握しておき、その厚さに基づいてレーザー光線の集光点を設定している。ところが、把握している値以外の厚さを有する規格外のワークが搬入された場合には、レーザー光線の集光点は設定通りの位置に位置付けられず、そのままレーザー加工がなされると加工不良となる不具合が起こる。そこで、厚さが規格外のワークが搬入されたことをレーザー加工を施す前に検出することができる方法が要望された。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その主な技術的課題は、ワーク内部にレーザー光線を集光して改質層を形成する加工装置において、厚さが規格外のワークが搬入されたことを加工前に検出することができる測定方法を提供することにある。
本発明の測定方法は、ワークを保持する保持面を有する保持部と該保持部を囲繞し該保持面と同一面を有する枠体とから構成された保持手段と、ワークの内部にレーザー光線を集光して改質層を形成する加工手段と、から構成された加工装置において、前記保持手段の保持面に保持されたワークの上面から基準面までの距離を測定する測定方法であって、ワーク上面の高さ位置を光学式の方法で測定する第一の測定工程と、前記基準面の高さ位置を光学式の方法で測定する第二の測定工程と、前記第一の測定工程と前記第二の測定工程とによって得られた値の差分によってワークの上面から基準面までの距離を検出する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、第一の測定工程と第二の測定工程とによって得られた値の差分に基づいてワークの厚さが規格通りのものであるかを検出することができる。これら測定工程は加工装置の保持手段に保持したワークに対して行うため、厚さが規格外のワークが搬入されたことをレーザー加工前に検出することができる。
本発明は、ワークには結晶方位を示す切欠きが円形外周の一部に形成され、ワークの下面に円形外周に沿った形状の保護テープの粘着面が貼着され、前記基準面は前記切欠き部分によって露出した前記保護テープの前記粘着面である形態を含む。また、本発明は、前記基準面は前記枠体の上面である形態を含む。
なお、本発明で言うワークは特に限定はされないが、例えば、シリコン、ガリウムヒ素(GaAs)、シリコンカーバイド(SiC)等からなる半導体ウェーハ、チップ実装用としてウェーハの裏面に設けられるDAF(Die Attach Film)等の粘着部材、半導体製品のパッケージ、セラミックやガラス、サファイア(Al)系あるいはシリコン系の無機材料基板、液晶表示装置を制御駆動するLCDドライバ等の各種電子部品、さらにはミクロンオーダーの加工位置精度が要求される各種加工材料等が挙げられる。
また、本発明で言う改質層とは、密度、屈折率、機械的強度、あるいはその他の物理的特性が周囲とは異なる状態になった領域のことであり、例えば、溶融処理層、クラック層、絶縁破壊層、屈折率変化層等が挙げられ、さらにこれらの単独状態、または混在状態を含むものとされる。
本発明によれば、ワーク内部にレーザー光線を集光して改質層を形成する加工装置において、厚さが規格外のワークが搬入されたことを加工前に検出することができる測定方法が提供されるといった効果を奏する。
裏面に保護テープが貼着された本発明の一実施形態に係るワークの、(a)斜視図、(b)断面図、(c)切欠き部分を示す一部拡大平面図である。 一実施形態に係る加工装置の全体斜視図である。 加工装置の保持手段を示す断面図である。 レーザー加工によりワーク内部に改質層を形成している状態を示す側面断面図である。 レーザー加工によりワーク内部に改質層を形成している状態を示す正面断面図である。 保護テープの粘着面を基準面とする実施形態の測定方法を示す断面図である。 保持手段の枠体の上面を基準面とする実施形態の測定方法を示す断面図である。 予備保持手段の枠体の上面を基準面とする実施形態の測定方法を示す断面図である。 保持手段にワークを保持した状態を模式的に示す側面図であって、従来方法の問題を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態では、図1に示すワーク1を図2に示す加工装置20に搬入してレーザー加工を施す際のワークの厚さ測定方法に本発明を適用している。
(1)ワーク
はじめに、図1により一実施形態に係るワーク1を説明する。ワーク1はシリコンウェーハ等の円板状の半導体ウェーハであり、表面1aには格子状に設定される分割予定ライン2によって多数のデバイス領域3が区画され、これらデバイス領域3には電子回路等が形成されている。ワーク1の外周部の所定箇所には、半導体の結晶方位を示すノッチと呼ばれるV字状の切欠き4が形成されている。
図1(b)に示すように、ワーク1の裏面1bには所定厚さを有する円板状の保護テープ10が貼着されている。保護テープ10は、樹脂シートからなる基材の片面が粘着面10aとされたもので、粘着面10aにワーク1の裏面1bが貼着されている。保護テープ10はワーク1の円形外周に沿ったワーク1と同等の径を有する円形状で、ワーク1の裏面1b全面を覆って貼着されており、図1(c)に示すように切欠き4部分には粘着面10aが上方に露出している。
(2)加工装置
ワーク1は、図2に示す加工装置20により分割予定ライン2に沿ってレーザー加工が施される。以下、この加工装置20の基本的な構成および動作を説明する。
図2の符号21は基台であり、基台21の図中奥側には壁部22が立設されている。基台21上には、XY移動テーブル30がX方向およびY方向に移動可能に設けられている。XY移動テーブル30は、基台21上にガイドレール23を介してX方向に移動可能に設けられたX軸ベース31上に、ガイドレール24を介してY方向に移動可能に設けられており、X軸ベース31がX方向に移動することによりX方向に移動し、XY移動テーブル30自身がY方向に移動することによりY方向に移動する。X軸ベース31は、モータ32aでボールねじ32bを作動させるX軸駆動機構32によってX方向に駆動され、XY移動テーブル30は、モータ33aでボールねじ33bを作動させるY軸駆動機構33によってY方向に駆動される。
XY移動テーブル30上には円筒状のテーブル台34が固定されており、このテーブル台34上に、真空チャック式の保持手段40がZ方向を回転軸として回転自在に支持されている。保持手段40は、図3に示すように、ステンレス等の金属からなる円板状の枠体41の上面凹所41aに、多孔質材からなり上面が保持面42aとされる保持部42が同心状に嵌合されてなるものである。保持面42aと、保持部42を囲繞する枠体41の環状の上面41bとは、水平で、かつ同一面となっている。保持手段40は、テーブル台34の内部に収容されている図示せぬ回転駆動機構によって一方向あるいは両方向に回転駆動される。ワーク1は、保持手段40の保持面42aに保護テープ10を介して同心状に載置され、負圧作用により吸着して保持される。この場合、ワーク1の径は保持面42aの外径より大きく、かつ枠体41の外径よりも小さく、したがってワーク1の外側に枠体41の上面41bの外周側が露出する状態となる。
また、図2に示すように、XY移動テーブル30上には、軸線方向がZ方向に沿った円筒状の基準台50が保持手段40に近接して配設されている。この基準台50は保持手段40よりも小径であり、保持手段40と同一高さで鏡面仕上げされた水平な上面51を有している。
保持手段40に保持されたワーク1には、壁部22に固定された加工手段60によりレーザー加工が施される。加工手段60は、壁部22に固定された直方体状の筐体61と、筐体61の先端に固定された照射部62とを備えており、照射部62からレーザー光線がほぼ鉛直下方に向けて照射される。筐体61内にはレーザー光線発振器や該発振器で発振されたレーザー光線の出力を調整する出力調整器等が収容されている。この場合のレーザー光線発振器は、例えばYAGやYVO等のワーク1を透過する波長のパルスレーザー光線を発振可能なものが用いられる。また、照射部62には、レーザー光線の光路を鉛直下方に反射させるミラーや、このミラーによって反射したレーザー光線をワーク1に向けて集光する対物レンズ等が収容されている。
本実施形態のレーザー加工は、図4および図5に示すように、ワーク1の内部に、ワーク1を透過する波長のレーザー光線LBを表面1a側から分割予定ライン2に沿って集光して照射することにより、本発明に係る改質層5を形成するといったものである。分割予定ライン2に沿ってレーザー加工を施すには、予めワーク1の表面1aを赤外線を検出する撮像手段で撮像するなどして分割予定ライン2の位置を検出しておき、検出した分割予定ライン2の位置に基づいて、レーザー光線LBをワーク1の内部に集光点を位置付けて分割予定ライン2に沿って走査する。図4の矢印Fは、レーザー光線LBの相対的な走査方向を示している。また、ワーク1にレーザー光線LBを照射するにあたっては、保持手段40に保持したワーク1の厚さを、図2に示す測定手段70により測定してから行う。
この測定手段70は、検出光線を下方の測定対象物に照射して測定対象物からの反射光を受光し、受光した光を評価・演算して距離に換算する一般周知の非接触式で光学式の距離センサが用いられる。
分割予定ライン2に沿ったレーザー光線LBの走査は、保持手段40を回転させて分割予定ライン2を図2でのY方向と平行に設定し、XY移動テーブル30をY方向に移動させる加工送りによってなされる。また、照射する分割予定ライン2の切り替えは、X軸ベース31をX方向に移動させる割出し送りによってなされる。なお、加工送り方向と割出し送り方向は、この逆、つまり、X方向が加工送り方向、Y方向が割出し送り方向に設定されてもよく、限定はされない。
レーザー光線LBの照射によりワーク1の内部に全ての分割予定ライン2に沿って改質層5を形成したら、保持手段40によるワーク1の保持を解除し、保持手段40からワーク1を搬出する。
以上が加工装置20の構成および動作であり、レーザー加工後のワーク1は、形成された改質層5に外力を加えられることにより分割予定ライン2に沿って多数のデバイス領域3、すなわちデバイスに分割される。
(3)ワークの厚さ測定方法
上記のように、レーザー加工されるワーク1は、レーザー加工に先立って保持手段40上で測定手段70により厚さが測定される。以下、本発明に係るその測定方法を説明する。
本実施形態の測定方法は、図6に示すように、保持手段40上に保持したワーク1の上面すなわち表面1aに、測定手段70から第一の検出光線L1を照射して測定手段70から表面1aまでの距離d1を測定し、この距離d1をワーク1の表面1aの高さ位置H1として認識する(第一の測定工程)。次に、切欠き4によって上方に露出している保護テープ10の粘着面10aを基準面に設定し、該粘着面10aに測定手段70から第二の検出光線L2を照射して測定手段70から粘着面10aまでの距離d2を測定し、この距離d2を粘着面10aの高さ位置H2として認識する。なお、各測定工程において測定手段70から検出光線L1,L2を目的位置に照射するには、XY移動テーブル30をX方向あるいはY方向に移動させ、また、必要に応じて保持手段40を回転させて、目的位置に検出光線L1,L2の光軸を位置付けることによって行うことができる。
次に、ワーク1の表面1aの高さ位置H1と保護テープ10の粘着面10aの高さ位置H2の差分(d2−d1)より、ワーク1の表面1aから保護テープ10の粘着面10aまでの距離を求める。この場合には該距離(d2−d1)がワーク1の厚さとなる。なお、上記レーザー加工の工程においては、ここで測定したワーク1の表面1aの高さ位置を基準として、表面1aからの深さとして設定されるレーザー光線LBの集光点位置が設定される。
上記測定方法では保護テープ10の粘着面10aを基準面としているが、基準面を保持手段40の枠体41の上面41bに設定してもよい。すなわち図7に示すように、ワーク1の外側に露出する該上面41bに測定手段70から第二の検出光線L2を照射して測定手段70から上面41bまでの距離d3を測定し、この距離d3を枠体41の上面41bの高さ位置H3として認識する(第二の測定工程)。そして、第一の測定工程で測定したワーク1の表面1aの高さ位置H1と枠体41の上面41bの高さ位置H3の差分(d3−d1)より、ワーク1の表面1aから枠体41の上面41bまでの距離を求める。この場合、ワーク1の裏面1bには保護テープ10が貼着されているので、保護テープ10の厚さをtとすると、ワーク1の厚さは「(d3−d1)−t」で求められる。
さらに基準面は、基準台50の上面51に設定してもよい。その場合には、図8に示すように、基準台50の上面51に測定手段70から第二の検出光線L2を照射して測定手段70から上面51までの距離d4を測定し、この距離d4を上面51の高さ位置H4として認識する(第二の測定工程)。そして、第一の測定工程で測定したワーク1の表面1aの高さ位置H1と上面51の高さ位置H4の差分(d4−d1)より、ワーク1の表面1aからの上面51までの距離を求める。ワーク1の厚さは、この場合においても保護テープ10の厚さtを考慮し、「(d4−d1)−t」で求められる。
第二の検出光線L2を照射する基準面は、ワーク1の厚さが検出され得る一定高さの水平な反射面であれば、上記態様に限定されない。なお、上記枠体41の上面41bは保持面42aとともに研削加工される場合があり、研削加工面のままでは検出光線が十分に反射しないため、少なくとも検出光線L2が照射される箇所を鏡面加工して検出光線L2が十分に反射可能な状態としておくとよい。また、上記のように保護テープ10の粘着面10aを基準面とすれば、保護テープ10の厚さのばらつきに影響を受けないため、ワーク1の厚さ測定値はより正確になる。
本実施形態では、第一の測定工程で得たワーク1の高さ位置の値(H1)と、第二の測定工程で得た基準面の高さ位置の値(H2、H3またはH4)の差分に基づいて、ワーク1の厚さを検出することができる。ワーク1の厚さ測定工程は、保持手段40に保持したワーク1に対して行うことができ、このため、厚さが規格外のワークが搬入された場合には、そのことをレーザー加工前に検出することができる。もしも搬入されたワークが規格外の厚さであった場合には、そのワークは保持手段40から搬出し、次のワークを搬入するといった措置がとられる。なお、上記実施形態ではワーク1の厚さまで求めることとしているが、少なくともワーク1の上面の高さ位置の値と基準面の高さ位置の値との差分が検出されれば、ワーク1の厚さが規格外であるか否かを判断することができる。
ところで、従来ではワークの上面の高さ位置のみを検出し、その検出値を基準としてワーク内部へのレーザー光線の集光点を設定することが行われていた。しかしながらこの方法では、例えば次のような不具合が生じる。図9(a)は、装置の熱膨張により保持手段40の保持面42aの高さ位置が通常よりも高くなる現象が生じており、保持手段40に保持されたワーク1は規格通りの厚さのものである。一方、図9(b)は、保持手段40の上面は通常の高さであるが、保持されたワーク1が規格よりも厚いもので、ワーク1の上面1aの高さ位置は(a)のワーク1と同じとなっている。このような状況においては、ワーク1の上面1aに測定手段70から検出光線Lを照射して測定したワーク1の上面1aの高さ位置は、双方同じで規格よりも高いためにエラーと判断される。すなわち、(a)側のワーク1は厚さが規格通りであるにもかかわらずエラーと判断され、レーザー加工を取りやめることになるので、無駄な動作が生じる。しかしながら本実施形態では、ワーク1の上面1aから基準面までの距離を検出するため、(a)側のワーク1は規格通りの厚さであることが判り、したがって無駄な動作が生じることを回避することができる。
通常、規格外の厚さのワークの内部にレーザー加工を施した場合には加工不良となり、改質層を正常に形成することが困難になる可能性があるため、改めてレーザー加工は行われない。これは、次のような理由による。すなわち、例えば規格よりも厚いワークに設定通りの集光点でレーザー光線を照射すると適度な深さまで集光点が到達せず改質層は比較的表面の近傍に形成されてしまい、このようなワークに改めて表面側からレーザー光線をワーク内部に照射しても、既に形成された改質層がレーザー光線の透過の妨げになって目的深さにレーザー光線が集光しないという不具合が起こる。この点、本実施形態の測定方法を適用すれば加工不良を招くことが防がれ、よって生産性の向上が図られるという利点も得られる。
上記実施形態の加工手段60においては、照射部62に収容されておりワーク内部にレーザー光線を集光する上記対物レンズを、発振されるレーザー光線を厚さ測定用の検出光線として集光する対物レンズとして使用することもできる。このように加工手段60を使用すれば、測定手段70を独自に具備する必要がない。なお、照射部62から照射されるレーザー光線によってワークの厚さ測定を行うようにした場合には、ワークの厚さ測定時において照射するレーザー光線の反射の程度を確認することにより、照射部62の対物レンズが汚染されているか否かの判断材料とすることが可能である。
1…ワーク
1a…ワークの表面(上面)
5…改質層
10…保護テープ
10a…保護テープの粘着面(基準面)
20…加工装置
40…保持手段
41…枠体
41b…枠体の上面(基準面)
42…保持部
42a…保持面
60…加工手段
H1…ワークの上面の高さ位置
H2,H3,H4…基準面の高さ位置
LB…レーザー光線

Claims (3)

  1. ワークを保持する保持面を有する保持部と該保持部を囲繞し該保持面と同一面を有する枠体とから構成された保持手段と、ワークの内部にレーザー光線を集光して改質層を形成する加工手段と、から構成された加工装置において、
    前記保持手段の保持面に保持されたワークの上面から基準面までの距離を測定する測定方法であって、
    ワーク上面の高さ位置を光学式の方法で測定する第一の測定工程と、
    前記基準面の高さ位置を光学式の方法で測定する第二の測定工程と、
    前記第一の測定工程と前記第二の測定工程とによって得られた値の差分によってワークの上面から基準面までの距離を検出する工程と、
    を含むことを特徴とする測定方法。
  2. ワークには結晶方位を示す切欠きが円形外周の一部に形成され、
    ワークの下面に円形外周に沿った形状の保護テープの粘着面が貼着され、
    前記基準面は前記切欠き部分によって露出した前記保護テープの前記粘着面であることを特徴とする請求項1に記載の測定方法。
  3. 前記基準面は前記枠体の上面であることを特徴とする請求項1に記載の測定方法。
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