JP2012133905A - スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2組のスイッチを並列に備えたプッシュボタンスイッチのスイッチ状態を判定する装置において、スイッチをつなぐ配線のいずれかに断線が発生してもスイッチ状態を判別可能とする。
【解決手段】第1、第2スイッチSWa、SWbのそれぞれに並列にダイオード27a、27bを設け、一方の接点端子24a、24bは配線A、Bで車両制御部10の入力端子Fa、Fbに接続し、他方の接点端子25a、25bは共通の配線Cで入力端子Fcに接続する。異常検出用信号発生回路13により通常プルアップの入力端子を順次にLに変化させたとき他の入力端子の電位レベルが各スイッチのON、OFF、断線の有無およびダイオードによる通流の許否により変化するので、入力端子Fa、Fb、Fcの電位レベルの変化パターンから断線があっても第1、第2スイッチのスイッチ状態が判定できる。
【選択図】図1

Description

本発明はプッシュボタンスイッチを用いたスイッチ装置に関する。
例えば車両用の制御装置としてプッシュボタン式のエンジンスタートシステムがあり、プッシュボタンでON、OFF操作されるいわゆるプッシュボタンスイッチを備えたスイッチ装置が当該エンジンスタートシステムの制御入力手段となっている。
このようなスイッチ装置では、例えば特許第4231421号公報に開示されているように、プッシュボタンの押圧操作により同時にONする2組のスイッチを並列に備えることにより、一方のスイッチが故障しても確実にエンジンをスタートできるようにしている。
すなわち、図7に示すように、2組のスイッチ(第1スイッチSWaと第2スイッチSWb)の各一端側は個別の配線A、Bで制御部1に接続され、各他端側が一旦互いに接続した上共通の配線Cで制御部1に接続されている。
したがって、プッシュボタンを押圧したとき偶々一方のスイッチがONしなくても、他方のスイッチが閉じてON信号が制御部1に入力するので、制御部1はプッシュボタンがON操作されたことを認識でき、図示省略のエンジン制御系統へON信号を出力して、エンジンをスタートさせることができる。
特許第4231421号公報
上記の制御装置では、第1スイッチSWaと第2スイッチSWbを制御部1につなぐ配線A、B、Cがすべて正常であることを前提としている。
しかしながら、同時に複数の配線が断線することは確率上きわめて稀であるとしても、いずれか1本の配線が断線する可能性は比較的に大きい。
もし、図7の回路において共通の配線Cに断線が生じた場合には、第1スイッチSWaおよび第2スイッチSWbのいずれにも異常がなくても制御部1にON信号が入力され得ないので、制御部1はプッシュボタンがON操作されたことを認識できず、エンジンをスタートさせることができない。
以上の点で、上記の制御装置にはさらに改善の余地があると言える。
したがって本発明は、いずれかの配線に断線が発生していてもプッシュボタンスイッチのスイッチ状態を確実に判別できるようにしたスイッチ装置を提供することを目的とする。
このため本発明は、それぞれ2つの接点端子を備え、当該2つの接点端子間が押圧操作により閉じて同時にONする第1スイッチおよび第2スイッチを備えるプッシュボタンスイッチと、上記接点端子と配線で接続されて、該配線との接続部の電位レベルに基づいてプッシュボタンスイッチのスイッチ状態を判定する判定手段とを有するスイッチ装置において、第1スイッチおよび第2スイッチにはそれぞれ並列にダイオードを設け、判定手段は配線との接続部の電位レベルを順次変化させる電位レベル変化手段を含むものとした。
本発明によれば、いずれかの接続部の電位レベルを変化させたときの他の接続部の電位レベルの状態といずれかの配線の断線の有無との組み合わせがスイッチ状態に応じて変化するので、いずれかの配線に断線があっても上記組み合わせのパターンに基づいて、スイッチ状態を判定することができる。
本発明の実施の形態を示す全体構成図である。 マイクロコンピュータの端子Qの変化を示すタイミングチャートである。 配線正常時において端子Q1のみをHにしたときのスイッチ回り各部の状態を示す説明図である。 配線正常時において端子Q2のみをHにしたときのスイッチ回り各部の状態を示す説明図である。 配線正常時において端子Q3のみをHにしたときのスイッチ回り各部の状態を示す説明図である。 パターン表を示す図である。 従来例を示す図である。
つぎに、本発明を車両のエンジンスタートシステムに適用した実施の形態について説明する。
図1は実施の形態を示す全体構成図である。
マイクロコンピュータ11を備える車両制御部10の入力端子F(Fa、Fb、Fc)にプッシュボタンスイッチ20が接続され、出力端子G1にエンジン制御装置30が接続されている。また、出力端子G2に警告表示部32が接続されている。
プッシュボタンスイッチ20は第1スイッチSWaと第2スイッチSWbを備え、その第1スイッチSWaの一方の接点端子24aを配線Aで入力端子Faに接続され、第2スイッチSWbの一方の接点端子24bを配線Bで入力端子Fbに接続されている。
第1スイッチSWaの他方の接点端子25aと第2スイッチSWbの他方の接点端子25bとは互いに接続の上、配線Cで入力端子Fcに接続されている。
第1スイッチSWaと第2スイッチSWbはそれぞれ常開(OFF)で、プッシュボタン21を押圧することで同時に閉(ON)となるように設定してある。このようなプッシュボタンスイッチ20は、特許第4231421号公報に開示されたものを含み公知であるから、構造図は省略する。
第1スイッチSWaと第2スイッチSWbにはそれぞれ並列にダイオード27a、27bが接続され、ダイオード27aのアノードは配線C側、カソードは配線A側、ダイオード27bのアノードは配線C側、カソードは配線B側となっている。
入力端子Fa、Fb、Fcはそれぞれマイクロコンピュータ11の対応する端子P(Pa、Pb、Pc)に接続されている。
マイクロコンピュータ11には異常検出用信号発生回路13が付設されている。
異常検出用信号発生回路13は、電源14を備え、各入力端子Fa、Fb、Fcに対応させて、電源14に直列に接続された抵抗R1(R1a、R1b、R1c)とトランジスタTR(TRa、TRb、TRc)を有する。抵抗R1とトランジスタTRのコレクタとの接続点はそれぞれ対応する入力端子Fに接続しており、これによりそれぞれ配線A、配線B、配線Cに接続された形態となっている。
トランジスタTRのエミッタは接地され、ベースは抵抗R2(R2a、R2b、R2c)を介してマイクロコンピュータ11の端子Q(Q1、Q2、Q3)に接続されている。
マイクロコンピュータ11の端子Q1が電位レベルLのとき、トランジスタTRaはOFFで、したがって入力端子Faは抵抗R1aでプルアップされて、他の手段で接地などされなければ電位レベルHの状態となる。他の端子Q2、Q3がLのときも同様に、入力端子Fb、FcはHの状態となる。
電位レベルに関して、端子Paと入力端子Faは同一、端子Pbと入力端子Fbは同一、および端子Pcと入力端子Fcは同一であり、必要に応じて互いに読み替えることができる。
異常検出用信号発生回路13は配線A、配線B、配線Cの断線を検知するため、入力端子Fを接地して第1スイッチSWaや第2スイッチSWbの接点端子をLに変化させるものである。
端子Q1、Q2、Q3は、図2のタイミングチャートに示すように、常時、例えば数msecなど一定時間間隔で順次にHとなり、他の端子QがHの間はLとなる状態を繰り返す。これにより、トランジスタTRa、TRb、TRcが順次にオンとなって端子Pa、Pb、Pcが順次にLへ変化する。その間、プッシュボタンスイッチ20(第1スイッチSWa、第2スイッチSWb)のスイッチ状態によって各端子P、Qの状態(電位レベル)の組み合わせ(パターン)が変化する。
マイクロコンピュータ11は内部に端子P、端子Qおよびプッシュボタンスイッチ20のスイッチ状態にかかるパターン表を備えており、端子P、Qの状態をこのパターン表と照合して、各配線が正常であるか、どの配線が断線しているかを判定するとともに、当該パターン表に基づいてプッシュボタンスイッチ20のスイッチ状態を判定する。
そして、この判定結果に基づいて、マイクロコンピュータ11はプッシュボタンスイッチ20の操作結果としてのON信号を端子S1から出力端子G1を経てエンジン制御装置30へ出力し、断線がある場合にはその旨の信号を端子S2から出力端子G2を経て警告表示部32へ出力する。
マイクロコンピュータ11はまた、不図示の作業用メモリを備えている。
つぎに、パターン表について説明する。
パターン表は、端子Q1、Q2、Q3の電位レベルを個別にHにしたときの端子Pa〜Pc(入力端子Fa〜Fc)の電位レベルを、プッシュボタンスイッチ20の第1スイッチSWa、第2スイッチSWbをONさせた状態とOFFさせた状態別のマトリクスとしたもので、異常検出用信号発生回路13を含む図1に示した回路における必然的な動作結果を示している。
(1)[配線正常時]
すなわち、配線A、配線B、配線Cのいずれにも断線のない正常状態を検討する。
(1a)まず、端子Q1のみをH(Q2=L、Q3=L)にしたとき
トランジスタTRaがオンして入力端子Fa(端子Pa)を接地させ、配線Aを通じて第1スイッチSWaの接点端子24aをLとする。
ここで、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbを共にONさせた状態にすると、図3の(a)に示すように、第1スイッチSWaがONであるため、その接点端子25aもL、したがって配線Cで接点端子25aに接続した端子PcもLとなる。
また、第2スイッチSWbの接点端子25bはLの接点端子25aと接続しており、第2スイッチSWbもONであるため、接点端子24bもL、したがって配線Bで接点端子24bに接続した端子PbもLとなる。
図中、太実線が電位レベルHとなっている系統、破線がLとなっている系統を示している。後掲の図4、図5においても同様である。
一方、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbを共にOFFさせた状態にすると、図3の(b)に示すように、第1スイッチSWaのOFFにもかかわらず、ダイオード27aを通して第1スイッチSWaの接点端子25aも接点端子24aと同じLとなり、したがって端子PcもLとなる。
しかし、第2スイッチSWbについては、端子Q2がLのためトランジスタTRbはオフであり、入力端子Fb(端子Pb)はプルアップされてHとなり、配線Bを介した接点端子24bは接点端子25bが接点端子25aと同じLでも、ダイオード27bによる逆流阻止でHのままに保持され、したがって端子PbはHを保持する。
(1b)次に、端子Q2のみをH(Q1=L、Q3=L)にしたとき
トランジスタTRbがオンして入力端子Fb(端子Pb)を接地させ、配線Bを通じて第2スイッチSWbの接点端子24bをLとする。
ここで、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbを共にONさせた状態にすると、図4の(a)に示すように、第2スイッチSWbがONであるため、その接点端子25bもL、したがって配線Cで接点端子25bに接続した端子PcもLとなる。
また、第1スイッチSWaの接点端子25aはLの接点端子25bと接続しており、第1スイッチSWaもONであるため、接点端子24aもL、したがって配線Aで接点端子24aに接続した端子PaもLとなる。
一方、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbを共にOFFさせた状態にすると、図4の(b)に示すように、第2スイッチSWbのOFFにもかかわらず、ダイオード27bを通して第2スイッチSWbの接点端子25bも接点端子24bと同じLとなり、したがって接点端子25bにつながる端子PcもLとなる。
しかし、第1スイッチSWaについては、端子Q1がLのためトランジスタTRaはオフであり、入力端子Fa(端子Pa)はプルアップされてHとなり、配線Aを介した接点端子24aは、接点端子25aが接点端子25bと同じLでも、ダイオード27aによる逆流阻止でHのままに保持され、したがって端子PaはHを保持する。
(1c)端子Q3のみをH(Q1=L、Q2=L)にしたとき
トランジスタTRcがオンして入力端子Fc(端子Pc)を接地させ、配線Cを介して第1スイッチSWa、第2スイッチSWbの接点端子25a、25bをLとする。
ここで、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbを共にONさせた状態にすると、図5の(a)に示すように、それらの接点端子24a、24bも接点端子25a、25bと同じLとなる。したがって接点端子24a、24bに配線A、Bで接続した端子Pa、PbもLとなる。
一方、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbを共にOFFさせた状態にすると、図5の(b)に示すように、第1スイッチSWaについては、端子Q1がLのためトランジスタTRaはオフで入力端子Fa(端子Pa)はプルアップされ、配線Aを通じて接点端子24aはHとなる。また、第2スイッチSWbについても、端子Q2がLのためトランジスタTRbはオフで入力端子Fb(端子Pb)はプルアップされ、配線Bを通じて接点端子24bはHとなる。そして、接点端子25a、25bがLであっても、ダイオード27a、27bによる逆流阻止で接点端子24a、24bはそれぞれHのままに保持されるから、したがって端子PaおよびPbはHを保持する。
以上のように、各端子Q1、Q2、Q3を個別にHにしたときの端子Pa、Pb、Pcの電位レベルは第1スイッチSWa、第2スイッチSWbがONであるか、OFFであるかに応じてそれぞれ一義的に定まる。
したがって、図6に示すように、例えば左欄から右欄方向へ端子Q1、Q2、Q3を順次Hに変化させて、端子Q1がHのときの端子PbおよびPc、端子Q2がHのときの端子PaおよびPc、端子Q3がHのときの端子PaおよびPbの各電位レベルを並べると、プッシュボタンスイッチ20(第1スイッチSWa、第2スイッチSWb)がOFFのときは「HLHLHH」のパターンとなり、プッシュボタンスイッチ20がONのときは「LLLLLL」のパターンとなる。
以下、図3〜図5に対応する図示は省略するが、各配線が断線している状態での端子Pa〜Pcの電位レベルについて説明する。
(2)[配線A断線時]
(2a)端子Q1のみをHにしたとき
トランジスタTRaがオンして入力端子Fa(端子Pa)を接地させてLとするが、配線Aが断線しているので、他へ影響を与えない。
端子Q2はLのためトランジスタTRbはオフであり、入力端子Fb(端子Pb)はプルアップされ、配線Bを介した第2スイッチSWbの接点端子24bはHとなる。
端子Q3もLのためトランジスタTRcはオフであり、入力端子Fc(端子Pc)はプルアップされ、配線Cを介した第1スイッチSWaの接点端子25aおよび第2スイッチSWbの接点端子25bはHとなる。
以上より、第2スイッチSWbについては接点端子24bと25bはいずれもHであるから、ON、OFFによりなんらの変化も生じない。また、第1スイッチSWaについてはその接点端子24aが配線Aの断線により開放されているから、同じくON、OFFによって接点端子25aに変化が生じることはない。
したがって、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbのON、OFFにかかわらず、端子PbとPcは共にHである。
(2b)次に、端子Q2のみをHにしたとき
トランジスタTRbがオンして入力端子Fbを接地させ、配線Bを介して第2スイッチSWbの接点端子24bをLとする。
端子Q1はLのためトランジスタTRaはオフであり、入力端子Fa(端子Pa)はプルアップされてHとなる。
ここで、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbを共にONさせた状態にすると、第2スイッチSWbがONであるため、その接点端子25bも接点端子24bと同じL、したがって配線Cで接点端子25bに接続した端子PcもLとなる。
また、第1スイッチSWaの接点端子25aはLの接点端子25bと接続しており、第1スイッチSWaのONにより接点端子24aもLとなるが、配線Aの断線により開放状態である。すなわち端子Paは影響を受けない。
したがって、端子PaはH、端子PcはLとなる。
一方、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbを共にOFFさせた状態にした場合、第1スイッチSWaについてはその接点端子24aが配線Aの断線により開放されているから、OFFによっても端子Paに変化を生じることはない
第2スイッチSWbについては、接点端子24bがLのため、OFFにもかかわらず、ダイオード27bを通して接点端子25bも接点端子24bと同じLとなる。したがって第1スイッチSWa、第2スイッチSWbをONさせたときと同じく、端子PaはH、端子PcはLとなる。
(2c)端子Q3のみをHにしたとき
トランジスタTRcがオンして入力端子Fcを接地させ、配線Cを介して第1スイッチSWa、第2スイッチSWbの接点端子25a、25bをLとする。
端子Q1はLのためトランジスタTRaはオフで、入力端子Fa(端子Pa)はプルアップされてHとなり、配線Aが断線しているから、第1スイッチSWaのON、OFFにかかわらず端子PaはHを保持する。
ここで、第2スイッチSWbをONさせた状態にすると、その接点端子24bも接点端子25a、25bと同じLとなる。したがって接点端子24bに配線Bで接続した端子PbはLとなる。
一方、第2スイッチSWbをOFFさせた状態にすると、端子Q2がLのためトランジスタTRbはオフで入力端子Fb(端子Pb)はプルアップされ、配線Bを介して接点端子24bはHとなる。そして、接点端子25a、25bがLであっても、ダイオード27bによる逆流阻止で接点端子24bはそれぞれHのままに保持されるから、したがって端子PaおよびPbはHとなる。
以上により、端子Q1、Q2、Q3を順次Hに変化させたときの、端子PbおよびPc、端子PaおよびPc、端子PaおよびPbの各電位レベルを並べると、プッシュボタンスイッチ20がOFFのときは「HHHLHH」のパターンとなり、プッシュボタンスイッチ20がONのときは「HHHLHL」のパターンとなる。
(3)[配線B断線時]
配線Bが断線している状態では、プッシュボタンスイッチ20のON、OFFにかかわらず状態が変化しない端子Paが端子Pbに変わる以外は配線Aの断線時と同様であるから、逐一の説明は省略する。
このときのパターンは、プッシュボタンスイッチ20がOFFのときは「HLHHHH」、プッシュボタンスイッチ20がONのときは「HLHHLH」となる。
(4)[配線C断線時]
次に、配線Cが断線している状態での端子Pa〜Pcの電位レベルについて説明する。
(4a)端子Q1のみをHにしたとき
トランジスタTRaがオンして入力端子Fa(端子Pa)を接地させ、配線Aを介した第1スイッチSWaの接点端子24aをLとする。
端子Q3はLのためトランジスタTRcはオフであり、入力端子Fc(端子Pc)はプルアップされてHとなるが、配線Cが断線しているので他に影響を与えない。
ここで、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbを共にONさせた状態にすると、接点端子24a、接点端子25a、接点端子25bおよび接点端子24bがつながるので、接点端子24bは接点端子24aと同じLになる。したがって、接点端子24bに配線Bで接続した端子PbもLとなる。
一方、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbを共にOFFさせた状態にすると、端子Q2はLのためトランジスタTRbはオフであり、入力端子Fb(端子Pb)はプルアップされ、配線Bを介した第2スイッチSWbの接点端子24bはHとなる。そして、接点端子25b側は開放されているから、ダイオード27bによる逆流阻止でHのままに保持され、したがって端子PbはHを保持する。
接点端子24aは前述のとおりLである。これも接点端子25a側が開放されているから、第1スイッチSWaがOFFされた場合も変化しない。
(4b)端子Q2のみをHにしたとき
トランジスタTRbがオンして入力端子Fb(端子Pb)を接地させ、配線Bを介して第2スイッチSWbの接点端子24bをLとする。
ここで、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbを共にONさせた状態にすると、接点端子24a、接点端子25a、接点端子25bおよび接点端子24bがつながるので、接点端子24aは接点端子24bと同じLになる。したがって、接点端子24aに配線Aで接続した端子PaもLとなる。
一方、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbを共にOFFさせた状態にすると、第2スイッチSWbの接点端子24bがLのためダイオード27bを通して接点端子25bもLとなる。
端子Q1はLのためトランジスタTRaはオフであり、入力端子Fa(端子Pa)はプルアップされ、配線Aを介して第1スイッチSWaの接点端子24aをHとする。そして、接点端子25bとつながった接点端子25aはLとなっているが、ダイオード27aによる逆流阻止で接点端子24aのHが保持されるから、したがって端子PaはHを保持する。
端子Q3はLのためトランジスタTRcはオフであり、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbのON、OFFにかかわらず端子PcはHである。
(4c)端子Q3のみをHにしたとき
トランジスタTRcがオンして、入力端子Fc(端子Pc)を接地させてLとするが、配線Cが断線しているから他に影響を与えない。
端子Q1はLのためトランジスタTRaはオフで、入力端子Fa(端子Pa)はプルアップされ、配線Aを介して接点端子24aをHとする。
また、端子Q2もLのためトランジスタTRbはオフで、入力端子Fb(端子Pb)はプルアップされ、配線Bを介して接点端子24bをHとする。
ここで、第1スイッチSWaおよび第2スイッチSWbをONさせた状態にすると、接点端子24a、接点端子25a、接点端子25bおよび接点端子24bがつながるが、その両端の接点端子24a、24bが同じHであるため変化がなく、端子Pa、PbはHを保持する。
一方、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbをOFFさせた状態にすると、それぞれ接点端子25a、25b側が開放のため、ダイオード27a、27bによる逆流阻止で接点端子24a、24bのHが保持されるから、したがって端子Pa、PbはHを保持する。
以上により、端子Q1、Q2、Q3を順次Hに変化させたときの、端子PbおよびPc、端子PaおよびPc、端子PaおよびPbの各電位レベルを並べると、プッシュボタンスイッチ20がOFFのときは「HHHHHH」のパターンとなり、プッシュボタンスイッチ20がONのときは「LHLHHH」のパターンとなる。
以上から明らかなように、プッシュボタンスイッチ20がONのときおよびOFFのときに応じて、「正常時」、[配線A断線時]、[配線B断線時]および[配線C断線時]の間で互いに異なるパターンが得られている。
したがって、順次にHとした端子Q1〜Q3に対応させて所定の端子Pの各電位レベル(HまたはL)を取り込んでそのパターンをパターン表と照合することにより、断線が発生している配線と、現在のプッシュボタンスイッチ20の状態(ONかOFFか)を逆に判定することができる。
以上は、プッシュボタンスイッチ20が正常で、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbはプッシュボタンの操作に応じて共にONするか、共にOFFするものとしている。
しかし、プッシュボタンスイッチ20が故障の場合、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbの一方がONで他方がOFFの状態が発生し得る。
この場合には、一方のスイッチがONしなくても、他方のスイッチが閉じてONした場合には、先ずは従来と同じく、一方のスイッチが異常であるが、プッシュボタンがON操作されたものと判断することができる。
ここでは前述のように、同時に2つの配線故障(断線)は生じないものとしているので、第1スイッチSWa、第2スイッチSWbの一方がONで他方がOFFの状態が生じるときの電位レベルのパターンは以下の(5)から(8)が考えられる。
(5)[配線正常時]、第1スイッチSWaがON、第2スイッチSWbがOFFの場合、
(5a)端子Q1のみをHとしたとき
トランジスタTRaがオンして入力端子Fa(端子Pa)を接地させ、配線Aを介した第1スイッチSWaの接点端子24aをLとする。
端子Q2がLのためトランジスタTRbはオフであり、入力端子Fb(端子Pb)はプルアップされ、配線Bを介した接点端子24bはHとなる。
端子Q3がLのためトランジスタTRcはオフであり、入力端子Fc(端子Pc)はプルアップされるが、第1スイッチSWaがONであるため、その接点端子25a(25b)は接点端子24aと同じLとなる。
しかし、第2スイッチSWbはOFFであり、ダイオード27bの逆流阻止により、接点端子24bはHを保持する。
この結果、端子PaはL、端子PbはH、接点端子25a(25b)に配線Cで接続した端子PcはLとなる。
(5b)端子Q2のみをHとしたとき
トランジスタTRbがオンして入力端子Fb(端子Pb)を接地させ、配線Bを介した第2スイッチSWbの接点端子24bをLとする。
端子Q1がLのためトランジスタTRaはオフであり、入力端子Fa(端子Pa)および配線Aを介した接点端子24aがプルアップされる。
端子Q3がLのためトランジスタTRcはオフであり、入力端子Fc(端子Pc)および配線Cを介した第2スイッチSWbの接点端子25b(25a)がプルアップされるが、ダイオード27bを通して接点端子25bは接点端子24bと同じLとなる。したがって、ONしている第1スイッチSWaの接点端子24aもLとなる。
この結果、端子PaはL、端子PbはL、端子PcもLとなる。
(5c)端子Q3のみをHとしたとき
トランジスタTRcがオンして入力端子Fc(端子Pc)を接地させ、配線Cを介した第1スイッチSWaの接点端子25a(25b)をLとする。
端子Q1がLのためトランジスタTRaはオフであり、入力端子Fa(端子Pa)および配線Aを介した接点端子24aがプルアップされるが、第1スイッチSWaがONであるため、接点端子24aは接点端子25aと同じLとなる。
端子Q2がLのためトランジスタTRbはオフであり、入力端子Fb(端子Pb)はプルアップされ、配線Bを介した接点端子24bはHとなる。
接点端子25bはLであるが、第2スイッチSWbはOFFであり、ダイオード27bの逆流阻止により、接点端子24bはHを保持する。
この結果、端子PaはL、端子PbはH、端子PcはLとなる。
これにより、作業メモリに記憶されるパターンは「HLLLLH」となる。
(6)[配線正常時]、第1スイッチSWaがOFF、第2スイッチSWbがONの場合
(6a)端子Q1のみをHとしたとき
トランジスタTRaがオンして入力端子Fa(端子Pa)を接地させ、配線Aを介した第1スイッチSWaの接点端子24aをLとする。
端子Q3がLのためトランジスタTRcはオフであり、入力端子Fc(端子Pc)および配線Cを介した接点端子25a(25b)はプルアップされるが、ダイオード27aを通して接点端子24aと同じLとなる。
端子Q2がLのためトランジスタTRbはオフであり、入力端子Fb(端子Pb)およびおよび配線Bを介した接点端子24bはプルアップされるが、第2スイッチSWbがONであるため、接点端子24bは接点端子25bと同じLとなる。
この結果、端子PaはL、端子PbはL、端子PcはLとなる。
(6b)端子Q2のみをHとしたとき
トランジスタTRbがオンして入力端子Fb(端子Pb)を接地させ、配線Bを介した第2スイッチSWbの接点端子24bをLとする。
端子Q3がLのためトランジスタTRcはオフであり、入力端子Fc(端子Pc)および配線Cを介した接点端子25a(25b)がプルアップされるが、第2スイッチSWbがONであるため、接点端子25bは接点端子24bと同じLとなる。
端子Q1がLのためトランジスタTRaはオフであり、入力端子Fa(端子Pa)がプルアップされ、配線Aを介した接点端子24aはHとなる。第1スイッチSWaがOFFであり、ダイオード27aの逆流阻止により、接点端子25aがLであっても、接点端子24aはHを保持する。
この結果、端子PaはH、端子PbはL、端子PcはLとなる。
(6c)端子Q3のみをHとしたとき
トランジスタTRcがオンして入力端子Fc(端子Pc)を接地させ、配線Cを介した第1スイッチSWaの接点端子25a(25b)をLとする。
端子Q1がLのためトランジスタTRaはオフであり、入力端子Fa(端子Pa)がプルアップされ、配線Aを介した接点端子24aはHとなる。第1スイッチSWaがOFFであり、ダイオード27aの逆流阻止により、接点端子25aがLであっても、接点端子24aはHを保持する。
端子Q2がLのためトランジスタTRbはオフであり、入力端子Fb(端子Pb)および配線Bを介した接点端子24bはプルアップされるが、第2スイッチSWbがONしているため、接点端子24bは接点端子25bと同じLとなる。
この結果、端子PaはH、端子PbはL、端子PcはLとなる。
これにより、作業メモリに記憶されるパターンは「LLHLHL」となる。
第1スイッチSWa、第2スイッチSWbの一方がONで他方がOFFの状態におけるこれらのパターン「HLLLLH」および「LLHLHL」は他のいずれのパターンとも異なる。
(7)[配線C断線時]、第1スイッチSWaをON、第2スイッチSWbをOFFさせた状態
(7a)端子Q1のみをHにしたとき
トランジスタTRaがオンして入力端子Fa(端子Pa)を接地させ、配線Aを介した第1スイッチSWaの接点端子24aをLとする。
端子Q3はLのためトランジスタTRcはオフであり、入力端子Fc(端子Pc)はプルアップされてHとなるが、配線Cが断線しているので他に影響を与えない。
第1スイッチSWaONにより接点端子24aと接点端子25aがつながるので、接点端子25a、25bは接点端子24aと同じLになる。
端子Q2はLのためトランジスタTRbはオフであり、入力端子Fb(端子Pb)はプルアップされ、配線Bを介した第2スイッチSWbの接点端子24bはHとなる。そして、接点端子25b側はLでもダイオード27bによる逆流阻止でHのままに保持され、したがって端子PbはHを保持する。
(7b)端子Q2のみをHにしたとき
トランジスタTRbがオンして入力端子Fb(端子Pb)を接地させ、配線Bを介して第2スイッチSWbの接点端子24bをLとする。
接点端子24bがLのためダイオード27bを通して接点端子25b、25aもLとなり、第1スイッチSWaONにより接点端子25aとつながった第1スイッチSWaの接点端子24aもLとなる。したがって、接点端子24aに配線Aで接続した端子PaもLとなる。
端子Q3はLのためトランジスタTRcはオフであり、配線Cの断線のため第1スイッチSWa、第2スイッチSWbのON、OFFにかかわらず端子PcはHである。
(7c)端子Q3のみをHにしたとき
トランジスタTRcがオンして、入力端子Fc(端子Pc)を接地させてLとするが、配線Cが断線しているから他に影響を与えない。
端子Q1はLのためトランジスタTRaはオフで、入力端子Fa(端子Pa)はプルアップされ、配線Aを介して接点端子24aをHとする。
また、端子Q2もLのためトランジスタTRbはオフで、入力端子Fb(端子Pb)はプルアップされ、配線Bを介して接点端子24bをHとする。
ここで、第1スイッチSWaONにより接点端子25a、25bが接点端子24aと同じHとなる。接点端子24bも同じHであるため変化がなく、端子Pa、PbはHを保持する。
以上により、端子Q1、Q2、Q3を順次Hに変化させたときの、端子PbおよびPc、端子PaおよびPc、端子PaおよびPbの各電位レベルを並べると、「HHLHHH」のパターンとなる。
(8)[配線C断線時]、第1スイッチSWaをOFF、第2スイッチSWbをONさせた状態
(8a)端子Q1のみをHにしたとき
トランジスタTRaがオンして入力端子Fa(端子Pa)を接地させ、配線Aを介した第1スイッチSWaの接点端子24aをLとする。
端子Q3はLのためトランジスタTRcはオフであり、入力端子Fc(端子Pc)はプルアップされてHとなるが、配線Cが断線しているので他に影響を与えない。
接点端子25a、25bはダイオード27aを通じて接点端子24aと同じLになる。
端子Q2はLのためトランジスタTRbはオフであり、入力端子Fbと配線Bを介した第2スイッチSWbの接点端子24bはプルアップされるが、第2スイッチSWbONによりLの接点端子25a、25bにつながるのでLになる。
したがって端子PbもLとなる。
(8b)端子Q2のみをHにしたとき
トランジスタTRbがオンして入力端子Fb(端子Pb)を接地させ、配線Bを介して第2スイッチSWbの接点端子24bをLとする。
接点端子24bがLのため接点端子25b、25aもLとなる。
端子Q1はLのためトランジスタTRbはオフであり、入力端子Fa(端子Pa)はプルアップされ、配線Bを介した第2スイッチSWbの接点端子24aはHとなる。
第1スイッチSWaOFFとダイオード27aの逆流阻止により、接点端子25aはLでも接点端子24aはH、したがって端子PaもHを保持する。
端子Q3はLのためトランジスタTRcはオフであり、入力端子Fc(端子Pc)はプルアップされてHとなる。
(8c)端子Q3のみをHにしたとき
トランジスタTRcがオンして、入力端子Fc(端子Pc)を接地させてLとするが、配線Cが断線しているから他に影響を与えない。
端子Q1はLのためトランジスタTRaはオフで、入力端子Fa(端子Pa)はプルアップされ、配線Aを介して接点端子24aをHとする。
また、端子Q2もLのためトランジスタTRbはオフで、入力端子Fb(端子Pb)はプルアップされ、配線Bを介して接点端子24bをHとする。
ここで、第2スイッチSWbONにより接点端子25a、25bが接点端子24bと同じHとなる。接点端子24aも同じHであるため変化がなく、端子Pa、PbはHを保持する。
以上により、端子Q1、Q2、Q3を順次Hに変化させたときの、端子PbおよびPc、端子PaおよびPc、端子PaおよびPbの各電位レベルを並べると、「LHHHHH」のパターンとなる。
図6は以上をまとめたパターン表である。
なお、配線A断線時は、端子Paは第1スイッチSWaの接点端子24aにつながらず、したがって第1スイッチSWaのON、OFFにかかわらず接点端子25aにもつながらない。すなわち、第1スイッチSWaのON、OFFの影響を受けず、パターンは第2スイッチSWbのON、OFFによって定まる。
同様に、配線B断線時のパターンは、第1スイッチSWaのON、OFFによって定まる。
このため、逆にパターンからは配線A断線時の第1スイッチSWaがONかOFFかは判定できず、配線B断線時の第2スイッチSWbがONかOFFかは判定できない。
したがってこれらの場合は、配線Aあるいは配線Bの断線判定(警告)に基づいて該当配線を修復したあとのパターンから判定することになる。
なお、同時に2つの断線故障は生じないことを前提とする場合、スイッチ状態がONとされる例は上述したパターンに網羅されるので、実際には複合的な故障により上述したパターン以外のパターンが生じた場合には当該パターンはスイッチ状態OFFに分類する。
また、スイッチがOFFのままとなるオープン故障は、プッシュボタンスイッチを操作していない間は正常なスイッチ状態OFFと識別ができないが、プッシュボタンを押してもエンジン制御に変化が生じないことにより即座に判明するので、プッシュボタンスイッチの修理作業に移行すればよい。
車両制御部が起動すると、マイクロコンピュータ11は前述のように、端子Q1、Q2、Q3を周期的に順次Hとしている。
その一方で、マイクロコンピュータ11は上記順次にHとした端子Q1〜Q3に対応させて所定の端子Pの各電位レベル(HまたはL)を取り込む。
すなわち、図6のパターン表に示されるように、
端子Q1=Hのときは端子P2とP3の電位レベル
端子Q2=Hのときは端子P1とP3の電位レベル
端子Q3=Hのときは端子P1とP2の電位レベル
を読み込んで、Qの状態とセットのデータとして作業メモリに一時記憶する。
そして、作業メモリに記憶した各端子Pの電位レベルの変化状態をパターン表と照合して、配線の断線の有無と、プッシュボタンスイッチ20がONであるかOFFであるかを判定する。
すなわち、端子Q1がHのときの端子PbおよびPc、端子Q2がHのときの端子PaおよびPc、端子Q3がHのときの端子PaおよびPbの各電位レベルを順次並べたパターンが、
「LLLLLL」のときは、プッシュボタンスイッチ20のスイッチ状態がONで各配線は正常で断線なし、
「HLHLHH」のときは、スイッチ状態がOFFで各配線は正常、
「HHHLHL」のときは、スイッチ状態がONで配線Aが断線、
「HHHLHH」のときは、スイッチ状態がOFFで配線Aが断線、
「HLHHLH」のときは、スイッチ状態がONで配線Bが断線、
「HLHHHH」のときは、スイッチ状態がOFFで配線Bが断線、
「LHLHHH」のときは、スイッチ状態がONで配線Cが断線、
「HHHHHH」のときは、スイッチ状態がOFFで配線Cが断線
の判定となる。
以上は第1スイッチSWaおよび第2スイッチSWbが共にONまたはOFFの場合であるが、さらに、
「HLLLLH」のときは、第1スイッチSWaがON、第2スイッチSWbがOFFで各配線は正常、
「LLHLHL」のときは、第1スイッチSWaがOFF、第2スイッチSWbがONで各配線は正常、
「HHLHHH」のときは、第1スイッチSWaがON、第2スイッチSWbがOFFで配線Cが断線、
「LHHHHH」のときは、第1スイッチSWaがOFF、第2スイッチSWbがONで配線Cが断線
とされ、第1スイッチSWaおよび第2スイッチSWbの一方がONであることにより、スイッチ状態ONの判定となる。
マイクロコンピュータ11では、上述した各端子Pの電位レベルの読み込みとパターン表との照合を常時実行して判定を繰り返し、逐次現時点のスイッチ状態を得て、ON判定のときにはON信号を端子S1から出力端子G1を経てエンジン制御装置30へ出力するとともに、断線判定がある場合にはその旨の信号を端子S2から出力端子G2を経て警告表示部32へ出力する。
なお、さらに第1スイッチSWaあるいは第2スイッチSWbにかかる故障状態を確認したい場合には、例えば特許第4231421号公報に開示のように、スイッチ状態ONが所定時間連続する場合にはそのONしているスイッチのショート(短絡)可能性や、とくにスイッチの一方のみがONの場合にOFFしている側のスイッチのオープン故障の可能性をチェックすることができる。
本実施の形態においては、車両制御部10が発明における判定手段に該当し、異常検出用信号発生回路13が電位レベル変化手段に該当する。
第1スイッチSWaにおいては接点端子24aおよび25a、第2スイッチSWbにおいては接点端子24bおよび25bがそれぞれ2つの接点端子に該当する。
また、入力端子Fa、Fb、Fcが(配線との)接続部に該当する。
実施の形態は以上のように構成され、それぞれ2つの接点端子24aおよび25a、24bおよび25bを備え、当該2つの接点端子間が押圧操作により閉じて同時にONする第1スイッチSWaおよび第2スイッチSWbを備えるプッシュボタンスイッチ20と、接点端子と配線A、B、Cで接続されて、該配線と接続する入力端子Fa、Fb、Fcの電位レベルに基づいてプッシュボタンスイッチ20としてONかOFFかのスイッチ状態を判定する車両制御部10とを有して、さらに、第1スイッチSWaおよび第2スイッチSWbにはそれぞれ並列にダイオード27aおよび27bを設け、車両制御部10は入力端子Fa、Fb、Fcの電位レベルを順次変化させる異常検出用信号発生回路13を含むものとした。これにより、入力端子Fa、Fb、Fcのいずれかの電位レベルを変化させたときの他の入力端子の電位レベルの状態と配線A、B、Cにおけるいずれかの断線の有無との組み合わせがスイッチ状態に応じて変化するので、いずれかの配線に断線があっても上記組み合わせのパターンに基づいて、プッシュボタンスイッチ20のスイッチ状態を判定することができるとともに、断線している配線の特定が可能となった。
より具体的には、異常検出用信号発生回路13は入力端子Fa、Fb、Fcの電位レベルを順次Lに変化させるものとし、車両制御部10は内部のマイクロコンピュータ11により、電位レベルをLに変化させた入力端子以外の入力端子の電位レベルH,Lのパターンに基づいてスイッチ状態を判定するので、プログラムソフトにより簡単に構成可能である。
また、異常検出用信号発生回路13は通常はプルアップしている入力端子を接地させることにより電位レベルをLに変化させるので、例えばトランジスタなどを介挿することにより簡便に構成でき、接地しないことにより容易に電位レベルHも得ることができる。
第1スイッチSWaおよび第2スイッチSWbの各2つの接点端子の一方24a、24bはそれぞれ個別の配線A、Bで車両制御部10の入力端子Fa、Fbに接続され、接点端子の他方25a、25bは互いに接続されて共通の配線Cで車両制御部10の入力端子Fcに接続され、ダイオード27a、27bは通流方向をそれぞれ共通の配線C側から個別の配線A、B側へ向くものとしているので、とくに共通の配線Cが断線した場合にも第1スイッチSWaおよび第2スイッチSWbのON、OFFに対応して他と異なるパターンが得られ、スイッチ状態を確実に判定することができる。
なお、実施の形態ではマイクロコンピュータの端子Pa、Pb、Pcと入力端子Fa、Fb、Fcを別途に設けたが、両者間の接続線を廃して端子Pa、Pb、Pc自体を車両制御部10の入力端子としてもよい。
また、実施の形態は車両のエンジンスタートシステムに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されず、故障対策として押圧操作により同時にONする2組のスイッチを並列に備えたスイッチ装置として種々の制御装置のための制御入力手段として適用可能である。
10 車両制御部
11 マイクロコンピュータ
13 異常検出用信号発生回路
14 電源
20 プッシュボタンスイッチ
21 プッシュボタン
24a、24b、25a、25b 接点端子
27a、27b ダイオード
30 エンジン制御装置
32 警告表示部
A、B、C 配線
Fa、Fb、Fc 入力端子
G1、G2 出力端子
Pa、Pb、Pc 端子
Q1、Q2、Q3 端子
R1a、R1b、R1c 抵抗
R2a、R2b、R2c 抵抗
SWa 第1スイッチ
SWb 第2スイッチ
TRa、TRb、TRc トランジスタ

Claims (4)

  1. それぞれ2つの接点端子を備え、当該2つの接点端子間が押圧操作により閉じて同時にONする第1スイッチおよび第2スイッチを備えるプッシュボタンスイッチと、
    前記接点端子と配線で接続されて、該配線との接続部の電位レベルに基づいてプッシュボタンスイッチのスイッチ状態を判定する判定手段とを有するスイッチ装置において、
    前記第1スイッチおよび第2スイッチにはそれぞれ並列にダイオードを設け、
    前記判定手段は前記配線との接続部の電位レベルを順次変化させる電位レベル変化手段を含むことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記電位レベル変化手段は前記配線との接続部の電位レベルを順次Lに変化させ、
    前記判定手段は前記電位レベルをLに変化させた接続部以外の接続部の電位レベルのパターンに基づいて前記スイッチ状態を判定することを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記電位レベル変化手段は、前記配線との接続部を通常はプルアップしており、接地させることにより電位レベルをLに変化させるものであることを特徴とする請求項2に記載のスイッチ装置。
  4. 前記第1スイッチおよび第2スイッチの各2つの接点端子の一方はそれぞれ個別の配線で前記判定手段に接続され、接点端子の他方は互いに接続されて共通の配線で前記判定手段に接続され、
    前記ダイオードは通流方向をそれぞれ前記共通の配線側から前記個別の配線側へ向くものとしていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載のスイッチ装置。
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