JP2012131161A - 色調制御装置、色調制御プログラム及び色調制御方法 - Google Patents

色調制御装置、色調制御プログラム及び色調制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コントロール・ストリップを印刷することなく、インキキーの開度を制御するための制御情報を生成することにより、印刷物の色調を制御する制御装置を提供する。
【解決手段】(A)基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度と、基準印刷条件とは異なる印刷条件で印刷した際のインキキーの開度との差分である差分インキキー開度と、(B)基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値と、非基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分である差分RGB値と、を対応付けてテーブルに規定し、基準画像から取得されるRGB値と、印刷された印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分RGB値を算出し、算出した差分RGB値とテーブルに規定した差分RGB値とを比較することにより差分RGB値を選択し、対応付けて規定されている差分インキキー開度に基づいて制御情報を生成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、印刷機におけるインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することにより印刷物の色調を制御する色調制御装置等の技術分野に関する。
オフセット印刷機で印刷物を繰り返し印刷していると印刷物の色調品質が劣化していく。そのため、従来、オペレータは印刷中、適切な色調で印刷が行なわれているか否かを監視しているがその監視負担は軽くなかった。
そこで、オペレータの負担を軽減するための技術が望まれ、いくつかの提案がなされている。例えば、特許文献1には、分光光度計により印刷物のスペクトル反射率データを計測して、所定の許容誤差から外れているか判断を行い、許容誤差から外れている場合は許容誤差内になるようにインキキーの制御値を計算する技術が提案されている。また、特許文献2等の文献には、印刷紙面内に設けた、品質を測定するためのコントロール・ストリップを測定器で測定することによりインキキーを制御する技術が提案されている。
特表2008−528341号公報 特開2003−285421号公報
しかしながら、分光光度計を用いる場合には、厳密な測色環境の維持、管理を必要とされる。一方、コントロール・ストリップを用いる場合には、印刷物の何れかの位置に原稿画像とは無関係なコントロール・ストリップを印刷しなければならず、インキの消費量が増加するといった問題や、コントロール・ストリップ部を裁断する処理が必要となるなどの問題があった。
本発明は、このような問題等に鑑みて為されたもので、印刷物にコントロール・ストリップを印刷することなく、簡易な構成で、印刷機におけるインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することにより、印刷物の色調を制御することができる色調制御装置等を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、印刷機におけるインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することにより印刷物の色調を制御する色調制御装置であって、(A)基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度と、前記基準印刷条件とは異なる非基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度との差分である差分インキキー開度を特定するための差分インキキー開度情報と、(B)前記基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値と、前記非基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分である差分RGB値を特定するための差分RGB値情報と、を複数の前記非基準印刷条件についてそれぞれ対応付けて規定するテーブルを記憶する記憶手段と、基準となる色情報を有する基準画像から取得されるRGB値と、前記印刷機により印刷された印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分RGB値を算出する差分RGB値算出手段と、前記差分RGB値算出手段により算出された差分RGB値と、前記テーブルに規定された差分RGB値情報により特定される差分RGB値とを比較することにより前記差分RGB値情報を選択する選択手段と、前記選択された差分RGB値情報と対応付けて規定された前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいて前記制御情報を生成する制御情報生成手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、基準画像から取得されるRGB値と実際に印刷された印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分である差分RGB値と、テーブルに規定されている複数の差分RGB値情報により特定される差分RGB値とを比較することにより差分RGB値を選択し、当該選択した差分RGB値と対応する差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいて、インキキーの開度を制御するための制御情報を生成する。したがって、印刷物にコントロール・ストリップを印刷することなく、簡易な構成で、印刷機におけるインキキーの開度を制御するための制御情報を生成し印刷物の色調を制御することができる。
なお、テーブルに規定される差分インキキー開度情報とは、基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度と、非基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度との差分である差分インキキー開度を特定するための情報であればよい。例えば、基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度を記憶手段に記憶させておき、非基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度を差分インキキー開度情報としてテーブルに規定しておくことができる。この場合、差分インキキー開度を特定するためには、記憶手段に記憶されたインキキーの開度と、差分インキキー開度情報の示すインキキーの開度との差分を算出する必要がある。また、後述するように、基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度と、非基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度との差分である差分インキキー開度そのものを、差分インキキー開度情報としてテーブルに規定することもできる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の色調制御装置であって、前記基準印刷条件はC,M,Y, Kの各ベタ濃度を基準濃度とする条件であり、前記複数の非基準印刷条件には、前記基準印刷条件からKを除くC,M,Yの各ベタ濃度をそれぞれ変化させた条件と、前記基準印刷条件からKのみのベタ濃度を変化させた条件とが含まれ、前記テーブルに規定される差分RGB値情報には、前記基準印刷条件及び各前記非基準印刷条件のもとで印刷されたCMY3色パッチのRGB値に基づいて算出されたCMY3色部差分RGB値を特定するためのCMY3色部差分RGB値情報と、前記基準印刷条件及び各前記非基準印刷条件のもとで印刷されたK単色パッチのRGB値に基づいて算出されたK単色部差分RGB値を特定するためのK単色部差分RGB値情報とがあり、前記記憶手段は、対象となる画像におけるCMY3色で印刷される部分を特定するためのCMY3色部フィルタ情報と、K単色で印刷される部分を特定するためのK単部フィルタ情報と、を更に記憶し、前記差分RGB値算出手段は、前記CMY3色部フィルタ情報及び前記K単色部フィルタ情報に基づいて特定される、前記基準画像及び前記比較画像におけるCMY3色で印刷された部分及びK単色で印刷された部分の前記差分RGB値を算出し、前記選択手段は、前記算出されたCMY3色で印刷された部分の前記差分RGB値と、各前記CMY3色部差分RGB値情報により特定されるCMY3色部差分RGB値とを比較して前記CMY3色部差分RGB値情報を選択し、また、前記算出された前記K単色で印刷された部分の前記差分RGB値と、各前記K単色部差分RGB値情報により特定されるK単色部差分RGB値とを比較して前記K単色部差分RGB値情報を選択し、前記制御情報生成手段は、前記選択されたCMY3色部差分RGB値情報と対応付けられている前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいてC,M,Yのインキキーの開度を制御するための制御情報を生成し、また、前記選択されたK単色部差分RGB値情報と対応付けられている前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいてKのインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することを特徴とする。
この構成によれば、テーブルは、Kを除くC,M,Yの各ベタ濃度をそれぞれ変化させた条件で印刷されたCMY3色パッチから取得されるCMY3色部差分RGB値を特定するためのCMY3色部差分RGB値情報と、Kのみのベタ濃度を変化させた条件で印刷されたK単色パッチから取得されるK単色部差分RGB値を特定するためのK単色部差分RGB値情報と、を規定する。また、基準画像及び比較画像におけるCMY3色で印刷される部分とK単色で印刷される部分とを分けて差分RGB値を算出する。そして、CMY3色で印刷される部分から算出された差分RGB値とCMY3色部差分RGB値情報により特定されるCMY3色部差分RGB値とに基づいて、C,M,Yのインキキーの開度を制御するための制御情報が生成される。同様に、K単色で印刷される部分から算出された差分RGB値とK単色部差分RGB値情報により特定されるK単色部差分RGB値とに基づいて、Kのインキキーの開度を制御するための制御情報が生成される。
したがって、CMY3色とK単色とを分けて処理することから、テーブルには、基準印刷条件からC,M,Y,Kの各ベタ濃度をそれぞれ変化させた条件毎に差分RGB値情報及び前記差分インキキー開度情報を規定する必要がなくなる。すなわち、基準印刷条件からKを除くC,M,Yの各ベタ濃度をそれぞれ変化させた条件と、基準印刷条件からKのみのベタ濃度を変化させた条件についてのみ差分RGB値情報及び差分インキキー開度情報を規定すればよい。これにより、基準画像及び比較画像から算出された差分RGB値と比較する対象の数が減ることから、処理時間を短縮することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の色調制御装置であって、前記テーブルに規定される差分RGB値情報には、前記基準印刷条件及び各前記非基準印刷条件のもとで印刷されたCMYK4色パッチのRGB値に基づいて算出されたCMYK4色部差分RGB値を特定するための複数のCMYK4色部差分RGB値情報が更にあり、前記記憶手段は、対象となる画像におけるCMYK4色で印刷される部分を特定するためのCMYK4色部フィルタ情報を更に記憶し、前記差分RGB値算出手段は、前記CMYK4色部フィルタ情報に基づいて特定されるCMYK4色で印刷された部分の前記差分RGB値を算出し、CMY3色で印刷される部分及びCMYK4色で印刷される部分が存在し、且つ、K単色で印刷される部分が存在しない場合に、前記選択手段は、前記算出された前記CMYK4色で印刷された部分の前記差分RGB値と、前記CMYK4色部差分RGB値情報により特定されるCMYK4色部差分RGB値とを比較して前記CMYK4色部差分RGB値情報を選択し、前記制御情報生成手段は、前記選択されたCMYK4色部差分RGB値情報と対応付けられている前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいてKのインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することを特徴とする。
この構成によれば、CMY3色で印刷される部分及びCMYK4色で印刷される部分が存在し、且つ、K単色で印刷される部分が存在しない場合には、CMYK4色で印刷された部分の差分RGB値と、CMYK4色部差分RGB値情報により特定されるCMYK4色部差分RGB値とに基づいてKのインキキーの開度を制御するための制御情報が生成される。すなわち、K単色で印刷される部分が存在しない場合であっても、Kのインキキーの開度を制御することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の色調制御装置であって、前記テーブルに規定される差分RGB値情報には、前記基準印刷条件及び各前記非基準印刷条件のもとで印刷されたCMYK4色パッチのRGB値に基づいて算出されたCMYK4色部差分RGB値を特定するための複数のCMYK4色部差分RGB値情報が更にあり、前記記憶手段は、対象となる画像におけるCMYK4色で印刷される部分を特定するためのCMYK4色部フィルタ情報を更に記憶し、前記差分RGB値算出手段は、前記CMYK4色部フィルタ情報に基づいて特定されるCMYK4色で印刷された部分の前記差分RGB値を算出し、CMY3色で印刷される部分及びCMYK4色で印刷される部分が存在し、且つ、K単色で印刷される部分が存在しない場合であって、前記差分RGB値算出手段により算出されるCMY3色で印刷される部分の差分RGB値が予め定められた閾値を超えていない場合に、前記選択手段は、前記算出された前記CMYK4色で印刷された部分の前記差分RGB値と、前記CMYK4色部差分RGB値情報により特定されるCMYK4色部差分RGB値とを比較して前記CMYK4色部差分RGB値情報を選択し、前記制御情報生成手段は、前記選択されたCMYK4色部差分RGB値情報と対応付けられている前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいてKのインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することを特徴とする。
この構成によれば、CMY3色で印刷される部分及びCMYK4色で印刷される部分が存在し、且つ、K単色で印刷される部分が存在しない場合であって、差分RGB値算出手段により算出されるCMY3色で印刷される部分の差分RGB値が予め定められた閾値を超えていない場合には、CMYK4色で印刷された部分の差分RGB値と、CMYK4色部差分RGB値情報により特定されるCMYK4色部差分RGB値とに基づいてKのインキキーの開度を制御するための制御情報が生成される。すなわち、K単色で印刷される部分が存在しない場合であっても、Kのインキキーの開度を制御することができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の色調制御装置であって、前記選択手段は、前記テーブルに規定されている差分RGB値情報により特定される差分RGB値を示すベクトルの中から、前記差分RGB値算出手段により算出された差分RGB値を示すベクトルとのコサイン類似度が最も大きいベクトルを判別し、当該判別したベクトルに対応する差分RGB値情報を選択することを特徴とする。
この構成によれば、テーブルに規定されている差分RGB値情報により特定される差分RGB値の中から、差分RGB値算出手段により算出された差分RGB値と、差分R値、差分G値、差分B値それぞれの比率が最も類似するものを選択することができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の色調制御装置であって、前記選択手段は、前記テーブルに規定されている差分RGB値情報により特定される差分RGB値を示すベクトルの中から、前記差分RGB値算出手段により算出された差分RGB値を示すベクトルを内包する3本のベクトルをそれぞれ示す差分RGB値を特定するための差分RGB値情報を選択し、前記制御情報生成手段は、前記テーブルに規定されている差分RGB値情報により特定される差分RGB値を、前記選択された差分RGB値情報により特定される差分RGB値が示す3本のベクトルを用いてベクトル分解することにより各ベクトルの合成係数を算出し、当該算出した合計係数と前記3本のベクトルの示す差分RGB値に基づいて前記制御情報を生成する、ことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の色調制御装置であって、前記テーブルが、前記基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度と、前記基準印刷条件とは異なる非基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度との差分である差分インキキー開度を示す前記差分インキキー開度情報と、前記基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値と、前記非基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分である差分RGB値を示す前記差分RGB値情報と、を規定するルックアップテーブルであることを特徴とする。
この構成によれば、選択手段は、差分RGB値情報から差分RGB値を特定するための処理を行わずに、そのまま差分RGB値情報の示す差分RGB値と、差分RGB値算出手段により算出された差分RGB値とを比較することができる。また、制御情報生成手段は、選択手段により選択された差分RGB値情報と対応付けて規定されている差分インキキー開度情報から差分インキキー開度を特定するための処理を行わずに、そのまま差分インキキー開度情報の示す差分インキキー開度を用いて制御情報を生成することができる。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の色調制御装置であって、前記差分RGB値算出手段は、前記インキキーの数及びその位置に基づいて、前記基準画像及び前記比較画像における各インキキーに対応する部分毎に前記差分RGB値を算出し、前記選択手段は、前記インキキー毎に算出された差分RGB値に基づいて、前記インキキー毎に前記差分RGB値情報を選択し、前記制御情報生成手段は、前記インキキー毎に選択された前記差分RGB値情報に基づいて、前記インキキー毎に前記制御情報を生成することを特徴とする。
この構成によれば、印刷機に複数のインキキーが備えられている場合であっても、インキキー毎に制御情報を生成することから、インキキー毎に印刷物の色調を制御することができる。
また、請求項9に記載の発明は、印刷機におけるインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することにより印刷物の色調を制御する色調制御装置であって、(A)基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度と、前記基準印刷条件とは異なる非基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度との差分である差分インキキー開度を特定するための差分インキキー開度情報と、(B)前記基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値と、前記非基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分である差分RGB値を特定するための差分RGB値情報と、を複数の前記非基準印刷条件についてそれぞれ対応付けて規定するテーブルを記憶する記憶手段、を備える色調制御装置に含まれるコンピュータを、基準となる色情報を有する基準画像から取得されるRGB値と、前記印刷機により印刷された印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分RGB値を算出する差分RGB値算出手段、前記差分RGB値算出手段により算出された差分RGB値と、前記テーブルに規定された差分RGB値情報により特定される差分RGB値とを比較することにより前記差分RGB値情報を選択する選択手段、前記選択された差分RGB値情報と対応付けて規定された前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいて前記制御情報を生成する制御情報生成手段、として機能させることを特徴とする色調制御プログラムである。
また、請求項10に記載の発明は、印刷機におけるインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することにより印刷物の色調を制御する色調制御装置により実行される色調制御方法であって、(A)基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度と、前記基準印刷条件とは異なる非基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度との差分である差分インキキー開度を特定するための差分インキキー開度情報と、(B)前記基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値と、前記非基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分である差分RGB値を特定するための差分RGB値情報と、を複数の前記非基準印刷条件についてそれぞれ対応付けて規定するテーブルを記憶するステップと、基準となる色情報を有する基準画像から取得されるRGB値と、前記印刷機により印刷された印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分RGB値を算出するステップと、前記差分RGB値算出手段により算出された差分RGB値と、前記テーブルに規定された差分RGB値情報により特定される差分RGB値とを比較することにより前記差分RGB値情報を選択するステップと、前記選択された差分RGB値情報と対応付けて規定された前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいて前記制御情報を生成するステップと、を含むことを特徴とする色調制御方法である。
本発明によれば、基準画像から取得されるRGB値と実際に印刷された印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分である差分RGB値と、テーブルに規定されている複数の差分RGB値情報により特定される差分RGB値とを比較することにより差分RGB値を選択し、当該選択した差分RGB値と対応する差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいて、インキキーの開度を制御するための制御情報が生成される。したがって、印刷物にコントロール・ストリップを印刷することなく、簡易な構成で、印刷機におけるインキキーの開度を制御するための制御情報を生成し印刷物の色調を制御することができる。
本発明の一実施形態にかかるオフセット輪転印刷システムSの概略構成を示す図である。 本発明の色調制御装置1の概要構成を示すブロック図である。 LUT121の一例を示す図である。 色調制御装置1の制御部11による事前処理の一例を示すフローチャートである。 色調制御装置1の制御部11による色調制御処理の一例を示すフローチャートである。 色調制御装置1の制御部11によるΔRGB算出処理の一例を示すフローチャートである。 色調制御装置1の制御部11によるインキキー制御量取得処理の一例を示すフローチャートである。 インキキーに応じて画像を分割する際の一例を示す図である。 ゲインテーブルの一例を示す図である。 直行座標系において、LUT121に規定されたΔRGB値を示すベクトルと、ΔRGB算出処理により算出されたΔRGB値を示すベクトルとを表した際の一例を示す図である。 直行座標系において、LUT121に規定されたΔRGB値を示す3本のベクトルが、ΔRGB算出処理により算出されたΔRGB値を示すベクトルを内包する様子を示した例図である。
本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるオフセット輪転印刷システムSの概略構成を示す図である。
オフセット輪転印刷システムSは、印刷機P、色調制御装置1、オペレーションスタンド端末2を含んで構成される。
本実施形態の印刷機Pは、多色刷りの印刷機であり、インキ色(C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック))ごとに、印刷ユニットU1〜U4が設けられている。基本的には、印刷ユニットU1がK、印刷ユニットU2がC、印刷ユニットU3がM、印刷ユニットU4がYに対応しているが、印刷する絵柄や色によっては各印刷ユニットUが担当する色が異なる場合もある。
各印刷ユニットUは、インキキーとインキ元ローラ等からなるインキキー式のインキ供給装置を備えている。この形式のインキ供給装置では、インキキーのインキ元ローラに対する隙間量とよばれるインキキー開度によって、インキ供給量が調整可能となっている。さらに、このインキキーは、印刷幅方向に複数(本実施形態においては8つ)並置されており、インキキー毎(すなわちインキキーの単位幅)にインキ供給量を調整することができる。つまり、インキキー開度は、各印刷ユニットUのインキキー毎に制御することができる。インキキーにより供給量を調整されたインキは、版胴に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴を介して絵柄として紙に転写され印刷物となる。なお、紙に付着する(盛られる)インキの厚み(膜厚)により光の吸収率が異なり、それが色調の違いの根拠となる。そのため、インキ供給量(すなわち、インキキー開度)を適切に制御することにより印刷物の色調を適切に制御することができる。
各印刷ユニットUの各インキキーはそれぞれ1〜8のインキキー番号が振られており、インキキー番号が同じであるインキキーは紙面における同じ領域の印刷を担当するようになっている。
また、本実施形態に係る印刷機Pは両面印刷機のため、各印刷ユニットUは、紙の搬送経路を挟むように1対のブランケット胴(上胴、下胴)が備えられ、各ブランケット胴に対して版胴(上胴、下胴)及びインキ供給装置(上胴側、下胴側)が設けられている。
さらに、印刷機Pの下流には印刷物を撮影するカメラが設けられている。両面印刷機のため、上胴側を撮影する上胴カメラと、下胴側を印刷する下胴カメラの2台のカメラが設けられている。以下に説明する色調制御処理等では、上胴側、下胴側それぞれのインキキーの制御を上胴カメラ及び下胴カメラを用いて別個独立して行なわれるが、以下では説明の便宜上、一方について説明することとする。なお、上胴カメラ及び下胴カメラは、いわゆるラインセンサカメラである。
色調制御装置1は、各印刷ユニットUのインキキーの開度(すなわち、インキ供給量)を調整するための制御情報を生成する。具体的には、色調制御装置1は、印刷機Pでの印刷中にカメラによって撮影された画像情報を取り込み、当該画像情報からRGB値を取得し、基準RGB値との差分に基づいて各色(各印刷ユニットU)のインキキー開度の制御量を算出する。そして、色調制御装置1は、算出された制御量を示す制御量情報をオペレーションスタンド端末2に送信する。
オペレーションスタンド端末2は、オペレータの詰め所に設置される端末である。オペレーションスタンド端末2は、各印刷ユニットUと接続されており、色調制御装置1から受信した制御量情報に基づいて各印刷ユニットUにおける各インキキーのインキキー開度を個別に制御する。また、オペレーションスタンド端末2は図示しない表示装置を備えており、各種画面(例えば、自動制御中の制御結果を表示する画面や、警告画面等)を表示する。さらに、オペレーションスタンド端末2は、オペレータが手動で各印刷ユニットUのインキキー開度を調整する際の入力を受け付ける。つまり、各印刷ユニットUのインキキー開度は、自動制御中には色調制御装置1により生成される制御量情報に基づいて制御され、自動制御中でない場合にはオペレータにより制御される。
次に、図2を用いて、本実施形態にかかる色調制御装置1を構成する各部の構造及び機能について説明する。
図2は、本発明の色調制御装置1の概要構成を示すブロック図である。同図に示すように色調制御装置1は、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、操作部14と、印刷機Pが具備するカメラ及びオペレーションスタンド端末2等と通信を行うための通信部15と、を備えて構成されており、制御部11、記憶部12、表示部13、操作部14、通信部15はバスを介して相互に接続されている。
制御部11は、演算機能を有するCPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、作業用のRAM(Random Access Memory)11c、及び図示しない発振回路等を備えて構成されており、操作部14からの操作信号に基づいて、当該操作信号に含まれている操作情報に対応する動作を実現すべく上記各構成部材を制御するための制御情報を生成し、バスを介して当該制御情報を該当する構成部材に出力して当該各構成部材の動作を統轄制御する。
また、制御部11は、記憶部12等に記憶された各種制御プログラムを実行することにより、本発明の差分RGB値算出手段、選択手段、及び制御情報生成手段として機能する。
記憶部12は、後述するLUT(Look Up Table)121とゲインテーブル122を記憶する。なお、記憶部12は、本発明の記憶手段の一例である。
また、記憶部12は、本発明の色調制御プログラムを含む各種制御プログラムやデータ等を記憶する。各種プログラム等は、例えば、他のサーバ装置等からネットワークを介して取得されるようにしても良いし、記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。すなわち、記憶部12に記憶される本発明の色調制御プログラムは、ネットワークを介して伝送可能であるし、また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して譲渡することが可能である。
表示部13は、印刷データや操作画面等の各種画面を表示することができるよう構成される。また、表示されたデータは、色調制御装置1に接続されたプリンタにて出力することができる。
次に、本実施形態におけるLUT121について説明する。図3は、LUT121の一例である。
LUT121の作成するために、印刷機Pにおいて、CMY3色によるグレー(CMY3色)、CMYK4色によるグレー(K混色)、K単色、それぞれのパッチを複数の印刷条件によって印刷する。すなわち、図3に示すように、Kのベタ濃度を基準濃度(図3では「0」と表記)に固定し、C、M、Yのベタ濃度を基準濃度(「0」)、基準濃度+0.10(図3では「+」と表記)、基準濃度-0.10(図3では「−」と表記)と、それぞれ変化させることにより、27通りの印刷条件(条件0〜26)で印刷する。また、C、M、Yのベタ濃度を基準濃度(「0」)に固定し、Kのベタ濃度を基準濃度+0.10(「+」)、基準濃度-0.10(「−」)と変化させて2通りの印刷条件(条件27、28)で印刷する。なお、CMY3色によるグレーは、網点面積率「C:40%、M:40%、Y:40%」の掛け合わせとし、CMYK4色によるグレーは、網点面積率「C:40%、M:40%、Y:40%、K:40%」の掛け合わせする。また、K単色は、網点面積率「K:40%」とする。なお、条件0は本発明の基準印刷条件の一例であり、条件1〜28は本発明の非基準印刷条件の一例である。
次いで、基準となる印刷条件(条件0)におけるインキキー開度と、条件1〜28におけるインキキー開度との差分をそれぞれインキキー変化量(インキキー制御量)としてLUT121に規定する。次いで、各印刷条件にて印刷した印刷物の各パッチ(CMY3色パッチ、K混色パッチ、K単色パッチ)をカメラで撮影して、RGB値を取得する。そして、基準となる印刷条件(条件0)で印刷した場合のRGB値と、条件1〜28で印刷した場合のRGB値との差分(ΔR(レッド)、ΔG(グリーン)、ΔB(ブルー))を、それぞれ、CMY3色部、K混色部、K単色部について算出して、LUT121に規定する(図3では値の記入を省略している)。なお、図3では、LUT121に、基準となる印刷条件として条件0を規定したが、後述する色調制御処理においては、条件0に基づいてインキキー変化量を取得することはないので規定しなくてもよい。
なお、LUT121に規定されるインキキー変化量(インキキー制御量)は、本発明の差分インキキー開度情報の一例である。また、LUT121に規定されるΔRGB値は、本発明の差分RGB値情報の一例である。特に、CMY3色部について算出されたΔRGB値は、CMY3色部差分RGB値或いはCMY3色部差分RGB値情報の一例であり、K単色部について算出されたΔRGB値は、K単色部差分RGB値或いはK単色部差分RGB値情報の一例であり、CMYK4色部について算出されたΔRGB値は、CMYK4色部差分RGB値或いはCMYK4色部差分RGB値情報の一例である。
次に、図4のフローチャートを用いて、色調制御装置1の制御部11による事前処理について説明する。なお、事前処理は後述する色調制御処理を行う前に行われる処理である。なお、制御部11は、事前処理を実行する準備段階として、CMYKデータをRGBデータに変換するためのRGBプロファイルを記憶部12に保存しておく。
まず、色調制御装置1の制御部11は、カメラ画像の縦横比に合うように刷版画像を変倍したカメラ刷版画像(CMYK)を作成する(ステップS1)。刷版画像は印刷物を印刷する際の原稿画像である。刷版画像の縦横比を基準とした場合、ラインセンサカメラによって撮影されたカメラ画像は縦横比が異なる。例えば、刷版画像では正方形の図形が、カメラ画像では長方形となる。これはラインセンサカメラの特性によるものである。そこで、制御部11は、ステップS1の処理において、例えばバイキュービック法により刷版画像を変倍し、刷版画像とカメラ画像との縦横比を調整する。
次に、制御部11は、ステップS1の処理で作成したカメラ刷版画像(CMYK)をRGBプロファイルに基づいて変換することにより、カメラ刷版画像(RGB)を作成する(ステップS2)。なお、カメラ刷版画像(RGB)は、後述する基準画像及び比較画像の位置補正を行う際の基準となる。
次に、制御部11は、ステップS1の処理で作成したカメラ刷版画像(CMYK)からCMY3色部を特定し、CMY3色部フィルタ画像を生成する(ステップS3)。具体的には、CMY3色部に該当する画素が「1」、CMY3色部に該当しない画素が「0」であるフィルタ画像を生成する。また、色調制御に影響のない紙白部に該当する画素は「0」とする。なお、CMY3色部フィルタ画像は、本発明のCMY3色部フィルタ情報に対応する。また、本実施形態においてはCMY3色部フィルタ情報を画像形式としたが、CMY3色で印刷される部分を特定することができればその形式は問わない。
次に、制御部11は、ステップS1の処理で作成したカメラ刷版画像(CMYK)からK単色部を特定し、K単色部フィルタ画像を生成する(ステップS4)。具体的には、K単色部に該当する画素が「1」、K単色部に該当しない画素が「0」であるフィルタ画像を生成する。また、色調制御に影響のない紙白部に該当する画素は「0」とする。なお、K単色部フィルタ画像は、本発明のK単色部フィルタ情報に対応する。また、本実施形態においてはK単色部フィルタ情報を画像形式としたが、K単色で印刷される部分を特定することができればその形式は問わない。
次に、制御部11は、ステップS1の処理で作成したカメラ刷版画像(CMYK)からK混色部を特定し、K混色部フィルタ画像を生成する(ステップS5)。具体的には、K混色部に該当する画素が「1」、K混色部に該当しない画素が「0」であるフィルタ画像を生成する。K混色部とは、C、M、Yの少なくともいずれかと、Kとが掛け合わせられている部分であり、Kのみの部分は含まれない。また、色調制御に影響のない紙白部に該当する画素は「0」とする。なお、K混色部フィルタ画像は、本発明のCMYK4色部フィルタ情報に対応する。また、本実施形態においてはK混色部フィルタ情報を画像形式としたが、K混色で印刷される部分を特定することができればその形式は問わない。
制御部11は、ステップS5の処理を終えると、当該フローチャートにおける処理を終了する。なお、ステップS1〜ステップS5の処理で生成されたカメラ刷版画像(CMYK)、カメラ刷版画像(RGB)、CMY3色部フィルタ画像、K単色部フィルタ画像及びK混色部フィルタ画像は、記憶部12に保存される。なお、以下、CMY3色部フィルタ画像、K単色部フィルタ画像及びK混色部フィルタ画像を総称して「フィルタ画像」という場合がある。また、各フィルタ画像は、画素毎に「0」又は「1」の値を保持する。
次に、図5乃至図7のフローチャートを用いて、色調制御装置1の制御部11による色調制御処理について説明する。なお、色調制御処理は、印刷機Pによる印刷開始後、印刷機Pのオペレータが、印刷物の色が適切な色になったと判断した場合(OK判断をした場合)に所定の開始操作を行うことより、実行される処理である。
まず、色調制御装置1の制御部11は、その時点で印刷機Pにより印刷された印刷物をカメラで撮影し、撮影した画像を基準画像として記憶部12に登録する(ステップS11)。すなわち、オペレータがOK判断をした時点での印刷物を撮影した画像を基準画像(本発明の基準画像の一例)とする。
次に、制御部11は、事前処理(図4参照)で記憶部12に保存したカメラ刷版画像(RGB)を基準として、ステップS11の処理で登録した基準画像の位置を補正する(ステップS12)。これは、カメラの撮影タイミングや振動等によって生じる位置ずれを補正するためである。具体的には、例えば、公知の技術であるテンプレートマッチング、アフィン変換などで位置を補正する。テンプレートマッチングを行うためにはテンプレート画像が必要となるが、カメラ刷版画像(RGB)から任意の部分(例えば、位置合わせに適当なマークなどを含む部分)を切り取ることで作成する。但し、紙面汚れが発生する可能性の高い部分は除外することが好ましい。
制御部11は、ステップS12の処理を終えると、色調制御タイミングとなるまで待機する(ステップS13:NO)。色調制御タイミングとしては、基準画像と後述する比較画像との色差が許容範囲を超えない(或いは許容範囲を大きく超えない)ようなタイミングに設定するのが好ましい。例えば、印刷を開始してから所定時間経過時や、印刷物を所定部数印刷する都度、などを設定することができる。また、常に基準画像と比較画像との色差をチェックすることとし、色差が許容範囲を超えている間は、常に色調制御タイミングとすることとしてもよい。制御部11は、色調制御タイミングになったと判定した場合には(ステップS13:YES)、その時点で印刷機Pにより印刷された印刷物をカメラで撮影し、撮影画像を比較画像(本発明の比較画像の一例)として記憶部12に登録する(ステップS14)。
次に、制御部11は、ステップS12の処理と同様に、カメラ刷版画像(RGB)を基準として、ステップS14の処理で登録した比較画像の位置を補正する(ステップS15)。なお、基準画像及び比較画像は画素毎に、R、G、Bのそれぞれについて「0〜255」の値を保持している。
次に、制御部11は、インキキーの位置情報に基づいて、カメラ刷版画像(RGB)、カメラ刷版画像(CMYK)、基準画像、比較画像、フィルタ画像をそれぞれ分割する(ステップS16)。これにより、インキキー番号毎に各種画像が分割されることとなる。インキキーの位置情報は、カメラ刷版画像(CMYK)から予め算出しておく。ここで、図8を用いて、画像を分割する様子について説明する。インキキーは印刷幅方向に8つ並置されており、インキキー番号で区別されるインキキーがそれぞれ印刷物の一部分に対応するインキを供給する。制御部11は、図8に示すように、各インキキーがインキの供給を担当する部分に応じて、画像200を分割し、分割画像200a〜200hを作成する。分割した画像は、それぞれインキキー番号で区別できるようにしておく。なお、図8では一の画像が分割される様子を示しているが、カメラ刷版画像(RGB)、カメラ刷版画像(CMYK)、基準画像、比較画像、及び事前処理で作成した3種のフィルタ画像、それぞれが分割される。以下、分割されたカメラ刷版画像(RGB)、カメラ刷版画像(CMYK)、基準画像、比較画像、フィルタ画像を、それぞれ、分割カメラ刷版画像(RGB)、分割カメラ刷版画像(CMYK)、分割基準画像、分割比較画像、分割フィルタ画像という場合がある。
次に、制御部11は、分割カメラ刷版画像(RGB)を基準として、分割基準画像及び分割比較画像の位置補正を行う(ステップS17)。このとき、制御部11は、インキキー番号が同じである画像同士で位置補正を行う。なお、ステップS12の処理、ステップS15の処理で、それぞれ、基準画像、比較画像についてカメラ刷版画像(RGB)を基準とする位置補正を行っているが、カメラレンズの収差などにより、分割カメラ刷版画像(RGB)と分割基準画像(或いは分割比較画像)との間で若干のずれが生じている場合がある。特に、端の画像(例えば、図8の分割画像200a、200h)の場合、ずれが生じている可能性が高い。そこで、ステップS17の処理において、制御部11は、分割カメラ刷版画像(RGB)から作成したテンプレート画像を用いてテンプレートマッチング、アフィン変換を行い、分割画像レベルでの位置補正を行う。これにより、数画素レベルでの位置ずれを補正することができ、色調制御の精度を向上させることができる。
次に、制御部11は、ΔRGB算出処理を行う(ステップS18)。
ここで、図6を用いてΔRGB算出処理について説明する。ΔRGB算出処理において、制御部11は、まず、分割CMY3色部フィルタ画像と分割基準画像とを掛け合わせた後、平均RGB値(基準)を算出する(ステップS51)。具体的には、制御部11は、分割CMY3色部フィルタ画像と分割基準画像とを掛け合わせることにより、分割基準画像におけるCMY3色部を特定し、当該特定したCMY3色部の平均RGB値(基準)を算出する。
次に、制御部11は、ステップS51の処理と同様に、分割CMY3色部フィルタ画像と分割比較画像とを掛け合わせた後、平均RGB値(比較)を算出する(ステップS52)。
次に、制御部11は、ステップS52の処理で算出した平均RGB値(比較)と、ステップS51の処理で算出した平均RGB値(基準)との差分を取り、CMY3色部のΔRGB値を算出する。
次に、制御部11は、ステップS51〜ステップS53の処理と同様の処理を、分割CMY3色部フィルタ画像の代わりに分割K混色部フィルタ画像を用いて行う(ステップS54〜ステップS56)。さらに、ステップS51〜ステップS53の処理と同様の処理を、分割CMY3色部フィルタ画像の代わりに分割K単色部フィルタ画像を用いて行う(ステップS57〜ステップS59)。これにより、K混色部のΔRGB値、K単色部のΔRGB値が算出される。なお、ステップS51〜ステップS59の処理は、インキキー番号で区別される画像毎に行われる。したがって、本実施形態のように、各印刷ユニットUにインキキーが8つずつ設けられている場合には、8つのΔRGB値が3種類のフィルタ画像分だけ算出される。
次に、制御部11は、分割画像における構成色に基づいて、図8に示すゲインテーブル122からゲイン値を取得し、ステップS51〜ステップS59の処理で取得したΔRGB値に積算する(ステップS60)。このとき、制御部11は、分割カメラ刷版画像(CMYK)において、専有面積が最大である色を構成色として特定する。ゲインテーブル122には、C、M、Y、Kの4色をそれぞれ0%、20%、40%、60%、80%、100%(網点面積率)で掛け合わせた場合の組み合わせ(6×6×6×6=1296通り)毎に、個別に算出されたゲイン値が規定されている(図8では値の記入を省略している)。制御部11は、選択した構成色と最も近い組み合わせに対応するゲイン値を取得する。
ここで、ゲイン値をΔRGB値に積算する理由について簡単に説明する。例えば、網点面積率が「M:100%、Y:100%」の場合と、網点面積率が「M:100%」の場合とでは同じ色調変化であっても、構成色によってRGBの感度が異なるため、ΔRGB値が大きく異なってしまう。また、本実施形態においては、LUT121がグレーを基調としたパッチから作成されているため、構成色によっては、そのままのΔRGB値からでは適切なインキキーの制御量を取得できない場合があるので、制御部11はゲインテーブル122に規定されているゲイン値を用いて補正する。
なお、制御部11は、分割カメラ刷版画像(CMYK)を一旦、メッシュ状に細分化して、メッシュ単位で構成色を特定して対応するゲイン値を取得、積算した上で、ΔRGB値を平均化することとしてもよい。メッシュ単位で構成色を特定する際にも、そのメッシュ内で専有面積が最大である色を構成色として特定する。このように、メッシュ状に細分化してゲイン値を積算すると、より高精度で色調制御を行うことができる。
図5に戻り、制御部11は、インキキー制御量取得処理を行う(ステップS19)。
ここで、図7を用いてインキキー制御量取得処理について説明する。まず、制御部11は、分割CMY3色部フィルタ画像を参照し、CMY3色部があるか否か(「1」の画素がある否か)を判定する(ステップS81)。制御部11は、CMY3色部があると判定した場合には(ステップS81:YES)、LUT121を参照して、CMY3色部のΔRGB値に基づいて、C、M、Yのインキキー制御量を取得する(ステップS82)。なお、ΔRGB値に基づいてLUT121からインキキー制御量を取得する方法については後述する。一方、制御部11は、CMY3色部がないと判定した場合には(ステップS81:NO)、C、M、Yのインキキー制御量として「0」を取得する(ステップS83)。なお、インキキー制御量として「0」を取得するとは、該当するインキキーを制御しないことを意味する。
次に、制御部11は、分割K単色部フィルタ画像を参照し、K単色部があるか否か(「1」の画素がある否か)を判定する(ステップS84)。制御部11は、K単色部があると判定した場合には(ステップS84:YES)、LUT121を参照して、K単色部のΔRGBに基づいて、Kのインキキー制御量を取得する(ステップS85)。一方、制御部11は、K単色部がないと判定した場合には(ステップS84:NO)、次いで、分割K混色部フィルタ画像を参照し、K混色部があるか否か(「1」の画素がある否か)を判定する(ステップS86)。
制御部11は、K混色部がないと判定した場合には(ステップS86:NO)、Kのインキキー制御量として「0」を取得し(ステップS91)、インキキー制御量取得処理を終了する。一方、制御部11は、K混色部があると判定した場合には(ステップS86:YES)、次いで、CMY3色部フィルタ画像を参照し、CMY3色部があるか否か(「1」の画素がある否か)を判定する(ステップS87)。
制御部11は、CMY3色部があると判定した場合には(ステップS87:YES)、CMY3色部のΔRGB値をΔEに換算する(ステップS88)。具体的には、制御部11は、CMY3色部における各画素のRGB値をCIELab色空間のデータに変換し、CMY3色部の平均ΔEを算出する。なお、RGB値をCIELab色空間のデータに変換するための変換テーブルは、カメラの特性に応じて個々に設定されている。次に、制御部11は、ΔEが3未満であるか否かを判定する(ステップS89)。制御部11は、ΔEが3未満であると判定した場合には(ステップS89:YES)、LUT121を参照して、K混色部のΔRGB値に基づいて、Kのインキキー制御量を取得し(ステップS90)、インキキー制御量取得処理を終了する。一方、制御部11は、ΔEが3以上であると判定した場合には(ステップS89:NO)、Kのインキキー制御量として「0」を取得し(ステップS91)、インキキー制御量取得処理を終了する。
制御部11は、CMY3色部がないと判定した場合には(ステップS87:NO)、警告画面をオペレータスタンド端末2の表示部に表示させ(ステップS92)、インキキー制御量取得処理を終了する。警告画面には、Kの制御量を取得できない旨のメッセージを、該当するインキキー番号とともに表示する。オペレータは、当該警告画面が表示された場合には、表示されたインキキー番号に対応するインキキーのKの制御量を手動で調整する。
なお、インキキー制御量取得処理は、インキキー番号で識別される各インキキーのC、M、Y、Kのインキキー制御量を取得する処理であるため、インキキー番号毎にステップS81〜ステップS92の処理が行われる。
図5に戻り、制御部11は、ステップS19の処理で取得した各インキキー制御量を補正する(ステップS20)。具体的には、それぞれのインキキー制御量に、絵柄面積率とユニット係数とを積算することにより補正する。絵柄面積率とは、該当する分割画像における絵柄面積の割合であり、予めカメラ刷版画像(CMYK)から、インキキー番号毎及び、C、M、Y、Kの色毎に算出され、記憶部12に登録されている。絵柄面積率を積算することにより、分割画像における絵柄の大小に応じて制御値を補正することができる。なお、絵柄が複数ある場合には、複数の絵柄のインキキー制御量を平均してインキキー制御量を算出する。また、優先絵柄がある場合には、優先絵柄のインキキー制御量に重みづけをしたうえでインキキー制御量を算出する。一方、ユニット係数とは、印刷機P、インキキー、カメラなどの機器の特性に応じて設定される。
次に、制御部11は、補正したインキキー制御量を示す制御情報をオペレーションスタンド端末2に送信し、ステップS13の処理に戻る。なお、当該フローチャートにおける処理は、印刷機Pによる印刷が終了すること、又は、オペレータが所定の終了操作を行うことにより終了する。
次に、図10を用いて、インキキー制御量取得処理(図7参照)において、制御部11がΔRGB算出処理(図6参照)にて算出したΔRGB値に基づいてLUT121からインキキー制御量を抽出する際の処理(ステップS82、ステップS85、ステップS90)について説明する。図10は、ΔRGB算出処理にて算出されたΔRGB値を示すベクトルと、LUT121に規定された印刷条件に対応するΔRGB値を示すベクトルとを、直行座標系にて表示した例図である。図10において、ベクトル301はΔRGB算出処理にて算出されたΔRGB値(ゲイン値により補正済みのΔRGB値)を示している。また、ベクトル302〜308はLUT121中の何れかの印刷条件に対応するΔRGB値を示している(図10の例では、一部の印刷条件に対応するベクトルを示している)。
制御部11は、LUT121に規定されたΔRGB値の中から、ΔRGB算出処理にて算出したΔRGB値と最も類似するΔRGB値を選択することにより、インキキー制御量を取得する。すなわち、制御部11は、ΔRGB算出処理にて算出したΔRGB値を示すベクトル301と、最も類似するベクトルを選択する必要がある。具体的には、ベクトル301となす角θが最も小さくなるベクトルを選択することとなる。そのために、ベクトル301と、図3のLUT121に規定されている各印刷条件(28の印刷条件。条件0は基準となる印刷条件のため対象外)に対応するベクトルとのコサイン類似度(2つのベクトルがなす角θの余弦cosθ)を算出する。そして、最も類似度の高いベクトルを制御ベクトルとして選択する。
また、ここでは、コサイン類似度を、図3のLUT121に規定されている28の印刷条件(条件1〜条件28)について算出したが、所定の条件に従って、コサイン類似度を算出すべき印刷条件及びΔRGB値を絞り込むことができる。具体的には、分割カメラ刷版画像(CMYK)が1次色や2次色のみで構成される場合において、専有面積が最大である構成色に基づいて絞り込むことができる。
例えば、専有面積が最大である構成色の網点面積率が「C:20%未満、M:20%以上、Y:20%以上、K:20%未満」であった場合には、CとKを固定(「0」)し、MとYを変更した(M又はYの少なくとも何れか一方が「+」又は「−」)印刷条件(条件1〜8)に対応するCMY3色部のΔRGB値に絞り込むことができる。これにより、コサイン類似度を算出する印刷条件を28条件から8条件に絞り込むことができ、処理時間を短縮することができるとともに、誤ってCやKを変更するような印刷条件(条件9〜28)を選択することを防止できる。このように、網点面積率が少なくとも20%(本実施形態においては、閾値を20%としたが適宜変更することができる)以上である色を変更した印刷条件についてコサイン類似度を算出すればよい。また、専有面積が最大である構成色の網点面積率が「C:20%以上、M:20%未満、Y:20%未満、K:20%以上」であった場合には、印刷条件(条件27、28)に対応するK混色部のΔRGB値に絞り込むことができる。また、専有面積が最大である構成色の網点面積率が「C:20%以上、M:20%未満、Y:20%未満、K:20%未満」であった場合には、印刷条件(条件9、18)に対応するCMY3色部のΔRGB値に絞り込むことができる。また、専有面積が最大である構成色の網点面積率が「C:20%未満、M:20%未満、Y:20%未満、K:20%以上」であった場合には、印刷条件(条件27、28)に対応するK単色部のΔRGB値に絞り込むことができる。なお、1次色とはC,M,Y,Kの何れかの色、2次色とは1次色の中から選択される2色を組み合わせた6通りの色(「C+M(ブルー)」,「M+Y(レッド)」,「C+Y(グリーン)」,「C+K」,「M+K」,「Y+K」)である。
なお、上述したインキキー制御量取得処理の説明では、ステップS82、ステップS85、ステップS90の処理においてLUT121に規定されたインキキー制御量をそのまま取得するように説明したが、より詳細には、選択した制御ベクトルの大きさと、ΔRGB算出処理にて算出したΔRGB値を示すベクトルの大きさの違いを反映させている。具体的には、制御部11は、上述したように制御ベクトルを選択すると、選択した制御ベクトルのノルムnxと、ΔRGB算出処理にて算出したΔRGB値のノルムnyを算出する。次いで、制御部11は、選択した制御ベクトルに対応するインキキー制御量をLUT121から取得し、「nx/ny」(ベクトルの大きさの比)を積算する。
次に、図11を参照して、ΔRGB算出処理にて算出されたΔRGB値に基づいてLUT121からインキキー制御量を抽出する際のその他の方法について説明する。まず、制御部11は、LUT121における該当するΔRGB値が示すベクトルのうち、ΔRGB算出処理にて算出したΔRGB値を内包する3本のベクトルを選択する。図3の例では、条件1〜条件28まで28本のベクトルの中から3本を選択することから3276通り(28C3:Cはコンビネーション)の組み合わせがある。この3276通りの組み合わせに対し、ΔRGB算出処理にて算出したΔRGB値との類似度をそれぞれ算出する。まず、図11に示すように、各組み合わせについて3本のベクトルが、フィルタ画像を用いて算出されたΔRGB値を内包するか否かを判断する。判断手法は、直線と平面の交差判定によればよい。内包している場合には、類似度を算出し、内包していない場合は、類似度を「0」とする。
具体的には、制御部11は、3本のベクトルそれぞれについて、ΔRGB算出処理にて算出したΔRGB値を示すベクトルとのコサイン類似度を算出し、合算した値を類似度とする。コサイン類似度の値の範囲は「−1」〜「+1」であるので、合算した類似度の値の範囲は「−3」〜「+3」となる。そして、制御部11は、合算した値が最大である組み合わせを選択する。次に、制御部11は、選択した3本のベクトルを用いて、ΔRGB算出処理にて算出したΔRGB値を示すベクトルをベクトル分解することにより、3本のベクトルそれぞれの合成係数を算出する。ΔRGB算出処理にて算出されたΔRGB値を示すベクトルをベクトルP、3本のベクトルをそれぞれベクトルA、ベクトルB、ベクトルC、合成係数をs、t、uとすれば、数1式で表すことができる。
次に、制御部11は、算出した合成係数をLUT121のインキキー制御量にかけ合わせて、インキキー制御量を取得する。例えば、C、M、Yのインキキー制御量を取得する際、条件8、条件14、条件17に対応する3本のベクトルを選択した場合について考える。このとき、LUT121に規定された条件「8」のC、M、Yの各インキキー変化量をC8、M8、Y8、条件「14」の各インキキー変化量をC14、M14、Y14、条件「17」の各インキキー変化量をC17、M17、Y17とすると、数2式により、インキキー制御量を得ることができる。
C=s×C8+t×C14+u×C17
M=s×M8+t×M14+u×M17 ・・・・・(数2)
Y=s×Y8+t×Y14+u×Y17
以上説明したように、本実施形態の色調制御装置1の記憶部12は、(A)基準となる印刷条件(条件0)で印刷した際のインキキーの開度と、基準となる印刷条件とは異なる印刷条件(条件1〜28)で印刷した際のインキキーの開度との差分であるインキキー変化量(インキキー制御量)と、(B)基準となる印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値と、基準となる印刷条件とは異なる印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分であるΔRGB(ΔR,ΔG,ΔB)値と、をそれぞれ対応付けて規定するLUT121を記憶する。また、制御部11は、基準画像から取得されるRGB値と、比較画像から取得されるRGB値とからΔRGB値を算出し、算出したΔRGB値と、LUT121に規定された複数のΔRGB値とを比較することによりΔRGB値を選択する。そして、選択したΔRGB値と対応付けて規定されているインキキー制御量に基づいて制御情報を生成する。
したがって、本実施形態の色調制御装置1によれば、印刷物にコントロール・ストリップを印刷することなく、簡易な構成で、印刷機におけるインキキーの開度を制御するための制御情報を生成し印刷物の色調を制御することができる。
また、本実施形態の色調制御装置1において、基準となる印刷条件(条件0)は、C,M,Y, Kの各ベタ濃度を基準濃度とする条件であり、基準となる印刷条件とは異なる印刷条件は、基準となる印刷条件からKを除くC,M,Yの各ベタ濃度をそれぞれ変化させた条件(条件1〜26)と、基準となる印刷条件からKのみのベタ濃度を変化させた条件(条件27、28)とが含まれ、LUT122には、これらの印刷条件のもとで印刷されたCMY3色パッチのRGB値に基づいて算出されたCMY3色部についてのΔRGB値と、K単色パッチのRGB値に基づいて算出されたK単色部についてのΔRGB値と、が規定されている。また、記憶部121は、対象となる画像におけるCMY3色で印刷される部分を特定するためのCMY3色部フィルタ画像と、K単色で印刷される部分を特定するためのK単部フィルタ画像とを記憶する。そして、制御部11は、CMY3色部フィルタ画像及びK単色部フィルタ画像に基づいて特定される、基準画像及び比較画像におけるCMY3色で印刷された部分及びK単色で印刷された部分のΔRGB値を算出する。次いで、制御部11は、算出したCMY3色で印刷された部分のΔRGB値と、LUT121に規定されたCMY3色部についてのΔRGB値とを比較することによりCMY3色部についてのΔRGB値を選択し、また、算出したK単色で印刷された部分の差分RGB値と、LUT121に規定されたK単色部についてのΔRGB値とを比較することによりK単色部についてのΔRGB値を選択する。次いで、制御部11は、選択したCMY3色部についてのΔRGB値と対応付けられているインキキー制御量に基づいてC,M,Yのインキキーの開度を制御するための制御情報を生成し、また、選択したK単色部についてのΔRGB値と対応付けられているインキキー制御量に基づいてKのインキキーの開度を制御するための制御情報を生成する。
つまり、LUT121には、Kを除くC,M,Yの各ベタ濃度をそれぞれ変化させた条件で印刷されたCMY3色パッチから取得されるCMY3色部についてのΔRGB値と、Kのみのベタ濃度を変化させた条件で印刷されたK単色パッチから取得されるK単色部についてのΔRGB値と、が規定されている。また、基準画像及び比較画像におけるCMY3色で印刷される部分とK単色で印刷される部分とに分けて差分RGB値が算出される。そして、CMY3色で印刷される部分から算出されたΔRGB値とCMY3色部についてのΔRGB値とに基づいて、C,M,Yのインキキーの開度を制御するための制御情報が生成される。同様に、K単色で印刷される部分から算出されたΔRGB値とK単色部についてのΔRGB値とに基づいて、Kのインキキーの開度を制御するための制御情報が生成される。
したがって、CMY3色とK単色とを分けて処理が行われることから、LUT121には、基準となる印刷条件からC,M,Y,Kの各ベタ濃度をそれぞれ変化させた条件毎にΔRGB値及びインキキー制御量を規定する必要がなくなる。すなわち、LUT121には、基準となる印刷条件からKを除くC,M,Yの各ベタ濃度をそれぞれ変化させた条件と、基準となる印刷条件からKのみのベタ濃度を変化させた条件についてのみΔRGB値及びインキキー制御量を規定すればよい。これにより、基準画像及び比較画像から算出されたΔRGB値と比較する対象の数が減ることから、処理時間を短縮することができる。なお、C,M,Y,Kの各ベタ濃度を基準濃度、基準濃度+0.10、基準濃度-0.10とそれぞれ変化させることとすると、81通り(3×3×3×3=81)の印刷条件についてΔRGB値及びインキキー制御量を規定する必要がある(C,M,Y,Kの各ベタ濃度を基準濃度とする基準条件を除けば80通り分となる)。
また、本実施形態の色調制御装置1において、LUT121には、各印刷条件のもとで印刷されたCMYK4色部についてのΔRGB値が規定されているとともに、記憶部12は、対象となる画像におけるCMYK4色で印刷される部分を特定するためのCMYK4色部フィルタ画像を記憶する。制御部11は、CMYK4色部フィルタ画像に基づいて特定されるCMYK4色で印刷された部分のΔRGB値を算出する。また、制御部11は、CMY3色で印刷される部分及びCMYK4色で印刷される部分が存在し、且つ、K単色で印刷される部分が存在しない場合であって、算出されたCMY3色で印刷される部分の差分RGB値が予め定められた閾値を超えていない場合(すなわち、変換して得られたΔEが3未満である場合)に、算出したCMYK4色で印刷された部分のΔRGB値と、LUT121に規定されたCMYK4色部についてのΔRGB値とを比較することによりCMYK4色部についてのΔRGB値を選択する。次いで、制御部11は、選択したCMYK4色部についてのΔRGB値と対応付けられているインキキー制御値に基づいてKのインキキーの開度を制御するための制御情報を生成する。
したがって、CMY3色で印刷される部分及びCMYK4色で印刷される部分が存在し、且つ、K単色で印刷される部分が存在しない場合であって、算出されたCMY3色で印刷される部分の差分RGB値が予め定められた閾値を超えていない場合には、CMYK4色で印刷された部分のΔRGB値と、CMYK4色部についてのΔRGB値とに基づいてKのインキキーの開度を制御するための制御情報が生成される。すなわち、K単色で印刷される部分が存在しない場合であっても、Kのインキキーの開度を制御することができる。
なお、制御部11は、CMY3色で印刷される部分及びCMYK4色で印刷される部分が存在し、且つ、K単色で印刷される部分が存在しない場合に、算出したCMYK4色で印刷された部分のΔRGB値と、LUT121に規定されたCMYK4色部についてのΔRGB値とを比較することによりCMYK4色部についてのΔRGB値を選択し、選択したCMYK4色部についてのΔRGB値と対応付けられているインキキー制御量に基づいてKのインキキーの開度を制御するための制御情報を生成する構成としてもよい。この構成によっても、K単色で印刷される部分が存在しない場合であっても、Kのインキキーの開度を制御することができる。
また、本実施形態の色調制御装置1の制御部11は、LUT121に規定されているΔRGB値を示すベクトルの中から、ΔRGB算出処理において算出したΔRGB値を示すベクトルとのコサイン類似度が最も大きいベクトルを制御ベクトルと判別し、当該判別した制御ベクトルに対応するΔRGB値を選択する。これにより、制御部11は、LUT121に規定されているΔRGB値の中から、ΔRGB算出処理において算出したΔRGB値と、ΔR、ΔG、ΔBそれぞれの比率が最も類似するものを選択することができる。
また、本実施形態の色調制御装置1の制御部11は、インキキーの数及びその位置に基づいて、基準画像及び比較画像における各インキキーに対応する部分毎(すなわち、分割画像毎)に制御情報を生成する。したがって、印刷機Pの印刷ユニットUに複数のインキキーが備えられている場合であっても、インキキー毎に制御情報を生成することから、インキキー毎に印刷物の色調を制御することができる。
なお、本実施形態において、基準画像として、印刷機Pのオペレータが、印刷物の色が適切な色になったと判断した段階で印刷された印刷物を撮影した画像を用いたが、これに代えて、カメラ刷版画像(RGB)を基準画像としてもよい。
また、ステップS89の処理において、ΔEが3未満であるか否かを判定しているが、閾値である「3」は適宜変更することができる。
1 色調制御装置
11 制御部
12 記憶部
121 LUT
13 表示部
14 操作部
15 通信部
2 オペレーションスタンド端末
P 印刷機
U1〜U4 印刷ユニット
S オフセット輪転印刷システム

Claims (10)

  1. 印刷機におけるインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することにより印刷物の色調を制御する色調制御装置であって、
    (A)基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度と、前記基準印刷条件とは異なる非基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度との差分である差分インキキー開度を特定するための差分インキキー開度情報と、(B)前記基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値と、前記非基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分である差分RGB値を特定するための差分RGB値情報と、を複数の前記非基準印刷条件についてそれぞれ対応付けて規定するテーブルを記憶する記憶手段と、
    基準となる色情報を有する基準画像から取得されるRGB値と、前記印刷機により印刷された印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分RGB値を算出する差分RGB値算出手段と、
    前記差分RGB値算出手段により算出された差分RGB値と、前記テーブルに規定された差分RGB値情報により特定される差分RGB値とを比較することにより前記差分RGB値情報を選択する選択手段と、
    前記選択された差分RGB値情報と対応付けて規定された前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいて前記制御情報を生成する制御情報生成手段と、
    を備えることを特徴とする色調制御装置。
  2. 請求項1に記載の色調制御装置であって、
    前記基準印刷条件はC,M,Y, Kの各ベタ濃度を基準濃度とする条件であり、
    前記複数の非基準印刷条件には、前記基準印刷条件からKを除くC,M,Yの各ベタ濃度をそれぞれ変化させた条件と、前記基準印刷条件からKのみのベタ濃度を変化させた条件とが含まれ、
    前記テーブルに規定される差分RGB値情報には、前記基準印刷条件及び各前記非基準印刷条件のもとで印刷されたCMY3色パッチのRGB値に基づいて算出されたCMY3色部差分RGB値を特定するためのCMY3色部差分RGB値情報と、前記基準印刷条件及び各前記非基準印刷条件のもとで印刷されたK単色パッチのRGB値に基づいて算出されたK単色部差分RGB値を特定するためのK単色部差分RGB値情報とがあり、
    前記記憶手段は、対象となる画像におけるCMY3色で印刷される部分を特定するためのCMY3色部フィルタ情報と、K単色で印刷される部分を特定するためのK単部フィルタ情報と、を更に記憶し、
    前記差分RGB値算出手段は、前記CMY3色部フィルタ情報及び前記K単色部フィルタ情報に基づいて特定される、前記基準画像及び前記比較画像におけるCMY3色で印刷された部分及びK単色で印刷された部分の前記差分RGB値を算出し、
    前記選択手段は、前記算出されたCMY3色で印刷された部分の前記差分RGB値と、各前記CMY3色部差分RGB値情報により特定されるCMY3色部差分RGB値とを比較して前記CMY3色部差分RGB値情報を選択し、また、前記算出された前記K単色で印刷された部分の前記差分RGB値と、各前記K単色部差分RGB値情報により特定されるK単色部差分RGB値とを比較して前記K単色部差分RGB値情報を選択し、
    前記制御情報生成手段は、前記選択されたCMY3色部差分RGB値情報と対応付けられている前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいてC,M,Yのインキキーの開度を制御するための制御情報を生成し、また、前記選択されたK単色部差分RGB値情報と対応付けられている前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいてKのインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することを特徴とする色調制御装置。
  3. 請求項2に記載の色調制御装置であって、
    前記テーブルに規定される差分RGB値情報には、前記基準印刷条件及び各前記非基準印刷条件のもとで印刷されたCMYK4色パッチのRGB値に基づいて算出されたCMYK4色部差分RGB値を特定するための複数のCMYK4色部差分RGB値情報が更にあり、
    前記記憶手段は、対象となる画像におけるCMYK4色で印刷される部分を特定するためのCMYK4色部フィルタ情報を更に記憶し、
    前記差分RGB値算出手段は、前記CMYK4色部フィルタ情報に基づいて特定されるCMYK4色で印刷された部分の前記差分RGB値を算出し、
    CMY3色で印刷される部分及びCMYK4色で印刷される部分が存在し、且つ、K単色で印刷される部分が存在しない場合に、
    前記選択手段は、前記算出された前記CMYK4色で印刷された部分の前記差分RGB値と、前記CMYK4色部差分RGB値情報により特定されるCMYK4色部差分RGB値とを比較して前記CMYK4色部差分RGB値情報を選択し、
    前記制御情報生成手段は、前記選択されたCMYK4色部差分RGB値情報と対応付けられている前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいてKのインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することを特徴とする色調制御装置。
  4. 請求項2に記載の色調制御装置であって、
    前記テーブルに規定される差分RGB値情報には、前記基準印刷条件及び各前記非基準印刷条件のもとで印刷されたCMYK4色パッチのRGB値に基づいて算出されたCMYK4色部差分RGB値を特定するための複数のCMYK4色部差分RGB値情報が更にあり、
    前記記憶手段は、対象となる画像におけるCMYK4色で印刷される部分を特定するためのCMYK4色部フィルタ情報を更に記憶し、
    前記差分RGB値算出手段は、前記CMYK4色部フィルタ情報に基づいて特定されるCMYK4色で印刷された部分の前記差分RGB値を算出し、
    CMY3色で印刷される部分及びCMYK4色で印刷される部分が存在し、且つ、K単色で印刷される部分が存在しない場合であって、前記差分RGB値算出手段により算出されるCMY3色で印刷される部分の差分RGB値が予め定められた閾値を超えていない場合に、
    前記選択手段は、前記算出された前記CMYK4色で印刷された部分の前記差分RGB値と、前記CMYK4色部差分RGB値情報により特定されるCMYK4色部差分RGB値とを比較して前記CMYK4色部差分RGB値情報を選択し、
    前記制御情報生成手段は、前記選択されたCMYK4色部差分RGB値情報と対応付けられている前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいてKのインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することを特徴とする色調制御装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の色調制御装置であって、
    前記選択手段は、前記テーブルに規定されている差分RGB値情報により特定される差分RGB値を示すベクトルの中から、前記差分RGB値算出手段により算出された差分RGB値を示すベクトルとのコサイン類似度が最も大きいベクトルを判別し、当該判別したベクトルに対応する差分RGB値情報を選択することを特徴とする色調制御装置。
  6. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の色調制御装置であって、
    前記選択手段は、前記テーブルに規定されている差分RGB値情報により特定される差分RGB値を示すベクトルの中から、前記差分RGB値算出手段により算出された差分RGB値を示すベクトルを内包する3本のベクトルをそれぞれ示す差分RGB値を特定するための差分RGB値情報を選択し、
    前記制御情報生成手段は、前記テーブルに規定されている差分RGB値情報により特定される差分RGB値を、前記選択された差分RGB値情報により特定される差分RGB値が示す3本のベクトルを用いてベクトル分解することにより各ベクトルの合成係数を算出し、当該算出した合計係数と前記3本のベクトルの示す差分RGB値に基づいて前記制御情報を生成する、ことを特徴とする色調制御装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の色調制御装置であって、
    前記テーブルが、
    前記基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度と、前記基準印刷条件とは異なる非基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度との差分である差分インキキー開度を示す前記差分インキキー開度情報と、
    前記基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値と、前記非基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分である差分RGB値を示す前記差分RGB値情報と、
    を規定するルックアップテーブルであることを特徴とする色調制御装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の色調制御装置であって、
    前記差分RGB値算出手段は、前記インキキーの数及びその位置に基づいて、前記基準画像及び前記比較画像における各インキキーに対応する部分毎に前記差分RGB値を算出し、
    前記選択手段は、前記インキキー毎に算出された差分RGB値に基づいて、前記インキキー毎に前記差分RGB値情報を選択し、
    前記制御情報生成手段は、前記インキキー毎に選択された前記差分RGB値情報に基づいて、前記インキキー毎に前記制御情報を生成することを特徴とする色調制御装置。
  9. 印刷機におけるインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することにより印刷物の色調を制御する色調制御装置であって、(A)基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度と、前記基準印刷条件とは異なる非基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度との差分である差分インキキー開度を特定するための差分インキキー開度情報と、(B)前記基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値と、前記非基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分である差分RGB値を特定するための差分RGB値情報と、を複数の前記非基準印刷条件についてそれぞれ対応付けて規定するテーブルを記憶する記憶手段、を備える色調制御装置に含まれるコンピュータを、
    基準となる色情報を有する基準画像から取得されるRGB値と、前記印刷機により印刷された印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分RGB値を算出する差分RGB値算出手段、
    前記差分RGB値算出手段により算出された差分RGB値と、前記テーブルに規定された差分RGB値情報により特定される差分RGB値とを比較することにより前記差分RGB値情報を選択する選択手段、
    前記選択された差分RGB値情報と対応付けて規定された前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいて前記制御情報を生成する制御情報生成手段、
    として機能させることを特徴とする色調制御プログラム。
  10. 印刷機におけるインキキーの開度を制御するための制御情報を生成することにより印刷物の色調を制御する色調制御装置により実行される色調制御方法であって、
    (A)基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度と、前記基準印刷条件とは異なる非基準印刷条件で印刷した際のインキキーの開度との差分である差分インキキー開度を特定するための差分インキキー開度情報と、(B)前記基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値と、前記非基準印刷条件のもとで印刷した印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分である差分RGB値を特定するための差分RGB値情報と、を複数の前記非基準印刷条件についてそれぞれ対応付けて規定するテーブルを記憶するステップと、
    基準となる色情報を有する基準画像から取得されるRGB値と、前記印刷機により印刷された印刷物の撮影画像から取得されるRGB値との差分RGB値を算出するステップと、
    前記差分RGB値算出手段により算出された差分RGB値と、前記テーブルに規定された差分RGB値情報により特定される差分RGB値とを比較することにより前記差分RGB値情報を選択するステップと、
    前記選択された差分RGB値情報と対応付けて規定された前記差分インキキー開度情報により特定される差分インキキー開度に基づいて前記制御情報を生成するステップと、
    を含むことを特徴とする色調制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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