JP2012130163A - コアプレート、アーマチュアコア、アーマチュア、および電動モータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2つのティース群51,52は、互いに回転軸12を中心にして点対称に配置され、2つのティース群51,52のうちの1つのティース群51を構成する1番ティースT1は、仮想基準ティースKTに対し、先端が巻装方向Y1とは反対側に向かって傾倒するように形成され、2番ティースT2〜5番ティースT5は、仮想基準ティースKTに対し、先端が巻装方向Y1に向かって傾倒するように形成されている。
【選択図】図3
Description
この結果、電動モータの小型化、軽量化を図りにくいという課題がある。
また、アーマチュアコア自体が異形状に形成されているものの、回転軸を中心に点対称形状になるので、アーマチュアの回転アンバランスが生じてしまうことをより確実に防止できる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、電動モータの縦断面図、図2は、電動モータのアーマチュアコア付近の横断面図である。
図1、図2に示すように、電動モータ1は、不図示の減速機構と一体となって、例えば車両のパワーウィンドウやサンルーフの駆動用として用いられるものである。電動モータ1は、有底筒状のモータケース5内にアーマチュア6が回転自在に設けられ、モータケース5の開口部5a側にブラシホルダユニット7が内嵌固定されたものである。
ヨーク部8の周壁81は、周方向に90°間隔で配置されている4つの平坦部81aと、周方向で隣接する平坦部81a同士を連結する弧状部81bとにより構成されている。
ブラシホルダ収納部9の開口部端には、電動モータ1を不図示の減速機構に締結固定するための外フランジ部17が形成されている。外フランジ部17には、複数のボルト孔(不図示)が形成されている。
セグメント68は軸方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。
さらに、ブラシホルダ70内には、ブラシ10と不図示の外部電源との電源ラインの途中にチョークコイル72等の雑防素子が設けられている。この他に、ブラシホルダ70内には、アーマチュアコイル62に供給される電流を平滑化するためのコンデンサ(不図示)等が設けられている。
図3は、アーマチュアコアを構成するコアプレートの平面図である。
ここで、図3に示すように、アーマチュアコイル62が巻装されるアーマチュアコア61は、異形状に形成された所謂異形コアと呼ばれるものである。より詳しく以下に説明する。
仮想基準ティースKTとは、異形コアでない所謂ノーマルコアの場合に形成され、コア本体41から径方向に対して平行に延びるティースであり、各ティースT1〜T10の巻胴部44は、この径方向中央の基準点Pを中心にして所定の方向に傾倒した状態になっている。
また、3番ティースT3、4番ティースT4、および5番ティースT5も、2番ティースT2と同様に形成されている。
そして、6番ティースT6は1番ティースT1に対して点対称に形成され、7番ティースT7は2番ティースT2に対して点対称に形成され、8番ティースT8は3番ティースT3に対して点対称に形成され、9番ティースT9は4番ティースT4に対して点対称に形成され、10番ティースT10は5番ティースT5に対して点対称に形成されている。
すなわち、10番ティースT10と1番ティースT1との間に形成される1番スロットS1は、仮想基準スロットKSに対して径方向内側のスロット幅W1が広がる一方、径方向外側のスロット幅W2が狭くなる。
さらに、2番ティースT2と3番ティースT3との間に形成される3番スロットS3は、仮想基準スロットKSに対してやや巻装方向Y1側にずれたような形になっている。4番スロットS4、および5番スロットS5も3番スロットS3と同様の形になっている。
次に、図4、図5に基づいて、巻線43の巻装工程について説明する。
図4は、巻線の巻装工程の説明図であって、(a)〜(e)は各工程を示す。図5は、アーマチュアの展開図であって、隣接するティースT1〜T10間の空隙がスロットS1〜S10に相当している。なお、図5においては、各セグメント68に符号を付して説明する。
また、図4、図5に示すように、アーマチュアコア61への巻線43の巻装方式は、1つ置きに存在するスロットS1〜S10間に巻線43が巻装される所謂重ね巻方式になっている。
ここで、1番コイルC1、および1’番コイルC1’はアーマチュアコア61上に最初に形成されたコイルであるので、アーマチュアコア61の径方向内側に最も寄った状態で形成されている。
このように、各コイルC1〜C5’を巻装方向Y1に向かって順次形成する巻装工程を経て、アーマチュアコア61にアーマチュアコイル62が形成される。
また、アーマチュアコア61が異形コアになっているものの、各ティースT1〜T10を互いに点対称となる2つのティース群51,52により構成されているので、アーマチュア6の回転アンバランスが生じてしまうことを防止できる。
例えば、上述の実施形態では、アーマチュアコア61に巻装されたアーマチュアコイル62(コイルC1〜C5’)の巻き始め端43a、および巻き終わり端43bを、図5の破線で囲む領域R1のように引き回した場合について説明した。しかしながら、図5に示す場合に限られるものではなく、所定の電位のセグメント68に各コイルC1〜C5’が接続されていればよい。
図6は、この実施形態の第1変形例におけるアーマチュアの展開図である。
同図に示すように、1番〜5番コイルC1〜C5と、1’番〜5’番コイルC1’〜C5’は、互いに並列に接続されている。
すなわち、1番コイルC1を形成する巻線43の巻き始め端43aが1番セグメント68に接続されている一方、巻き終わり端43bが2番セグメント68に接続されている。
また、2番コイルC2を形成する巻線43の巻き始め端43aが2番セグメント68に接続されている一方、巻き終わり端43bが3番セグメント68に接続されている。
そして、4番コイルC4を形成する巻線43の巻き始め端43aが4番セグメント68に接続されている一方、巻き終わり端43bが5番セグメント68に接続されている。
また、5番コイルC5を形成する巻線43の巻き始め端43aが5番セグメント68に接続されている一方、巻き終わり端43bが6番セグメント68に接続されている。
この他に、回転軸12を中心に対向配置されている1番コイルC1と1’番コイルC1’とを同時に巻装すると共に、それぞれ2番コイルC2と2’番コイルC2’、3番コイルC3と3’番コイルC3’、4番コイルC4と4’番コイルC4’、5番コイルC5と5’番コイルC5’とを同時に巻装する所謂ダブルフライヤー方式の巻装方法を採用することが可能である。
なお、この第1変形例では、アーマチュアコア61に巻装されたアーマチュアコイル62(コイルC1〜C5’)の巻き始め端43a、および巻き終わり端43bを、図6の破線で囲む領域R2のように引き回した場合について説明した。しかしながら、図6に示す場合に限られるものではなく、各コイルC1〜C5’の巻き始め端43a、および巻き終わり端43bが所定の電位のセグメント68に接続されていればよい。
図7は、実施形態の第2変形例における電動モータのアーマチュアコア付近の横断面図である。
同図に示すように、ヨーク部18の周壁181は断面略6角形状に形成されており、周方向に60°間隔で配置されている6つの平坦部181aと、周方向で隣接する平坦部181a同士を連結する弧状部181bとにより構成されている。また、ヨーク部8の周壁81には、6つの平坦部181aの内面に、それぞれ永久磁石24が磁極が順番になるように設けられている。
5 モータケース
6 アーマチュア
8,18 ヨーク部(ヨーク)
10 ブラシ
12 回転軸
14,24 永久磁石(磁極)
41 コア本体
43 巻線
51,52 ティース群
61 アーマチュアコア
63 コンミテータ
64 コアプレート
C1 1番コイル(第1コイル)
C1’ 1’番コイル(第1コイル)
C2 2番コイル(第2コイル)
C2’ 2’番コイル(第2コイル)
C3 3番コイル(第3コイル)
C3’ 3’番コイル(第3コイル)
C4 4番コイル(第4コイル)
C4’ 4’番コイル(第4コイル)
C5 5番コイル(第5コイル)
C5’ 5’番コイル(第5コイル)
KS 仮想基準スロット
KT 仮想基準ティース
S1 1番スロット(第1異形スロット)
S2 2番スロット(第2異形スロット)
S3 3番スロット(第3異形スロット)
S4 4番スロット(第3異形スロット)
S5 5番スロット(第3異形スロット)
S6 6番スロット(第1異形スロット)
S7 7番スロット(第2異形スロット)
S8 8番スロット(第3異形スロット)
S9 9番スロット(第3異形スロット)
S10 10番スロット(第3異形スロット)
T1 1番ティース(第1異形ティース)
T2 2番ティース(第2異形ティース)
T3 3番ティース(第2異形ティース)
T4 4番ティース(第2異形ティース)
T5 5番ティース(第2異形ティース)
T6 6番ティース(第1異形ティース)
T7 7番ティース(第2異形ティース)
T8 8番ティース(第2異形ティース)
T9 9番ティース(第2異形ティース)
T10 10番ティース(第2異形ティース)
Y1 巻装方向
Claims (4)
- 回転軸に外嵌固定されるコア本体と、
前記コア本体から径方向外側に向かって突設された10個のティースとを有し、
周方向で隣り合う2つの前記ティース間に巻線が巻装されるコアプレートであって、
前記ティースは、周方向に隣接する5つの異形ティースにより構成されるティース群を2つ備えて成り、
2つの前記ティース群は、互いに前記回転軸を中心にして点対称に配置され、
前記5つの異形ティースは、
径方向に沿って延びる仮想基準ティースに対し、先端が前記巻線の巻装方向とは反対側に向かって傾倒するように形成された第1異形ティースと、
前記第1異形ティースの前記巻装方向側で周方向に沿って4つ形成され、前記仮想基準ティースに対し、先端が前記巻装方向に向かって傾倒するように形成された第2異形ティースとにより構成され、
前記第2異形ティースと、この第2異形ティースに対して前記巻装方向側で隣り合う前記第1異形ティースとの間で形成される第1異形スロット、
前記第1異形ティースと、この第1異形ティースに対して前記巻装方向側で隣り合う前記第2異形ティースとの間で形成される第2異形スロット、
および、互いに周方向で隣り合う前記第2異形ティース間で形成される3つの第3異形スロットが、この順で巻装方向に向かって形成されていることを特徴とするコアプレート。 - 請求項1に記載のコアプレートが複数積層されていることを特徴とするアーマチュアコア。
- 請求項2に記載のアーマチュアコアを前記回転軸に外嵌固定すると共に、前記回転軸に前記巻線に給電を行うためのコンミテータを外嵌固定したアーマチュアであって、
前記アーマチュアコアの前記第1異形スロットと、この第1異形スロットに対して前記第2異形スロットを間に挟んで反対側に存在する第3異形スロットとの間に前記巻線を巻装して第1コイルを形成し、
前記第2異形スロットと、この第2異形スロットとに対して1つの前記第3異形スロットを挟んで反対側に存在する他の第3異形スロットとの間に前記巻線を巻装して第2コイルを形成し、
前記他の第3異形スロットの両側に存在する前記第3異形スロット間に前記巻線を巻装して第3コイルを形成し、
前記他の第3異形スロットと、この他の第3異形スロットに対して1つの前記第3異形スロットを間に挟んで反対側に存在する前記第1異形スロットとの間に巻線を巻装して第4コイルを形成し、
前記第1異形スロットを間に挟んで両側に存在する前記第3異形スロット、および前記第2異形スロット間に巻線を巻装して第5コイルを形成したことを特徴とするアーマチュア。 - 請求項3に記載のアーマチュアと、
4極の磁極を有するヨークと、
前記コンミテータに摺接し、このコンミテータを介して前記巻線に給電を行うブラシとを備えたことを特徴とする電動モータ。
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