JP2012129280A - 半導体冷却装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体冷却装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012129280A
JP2012129280A JP2010277860A JP2010277860A JP2012129280A JP 2012129280 A JP2012129280 A JP 2012129280A JP 2010277860 A JP2010277860 A JP 2010277860A JP 2010277860 A JP2010277860 A JP 2010277860A JP 2012129280 A JP2012129280 A JP 2012129280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
cooling
water flow
semiconductor element
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010277860A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5707916B2 (ja
Inventor
Tadashi Yoshida
忠史 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2010277860A priority Critical patent/JP5707916B2/ja
Publication of JP2012129280A publication Critical patent/JP2012129280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5707916B2 publication Critical patent/JP5707916B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】簡便な構成で半導体冷却装置の冷却効率を向上させる。
【解決手段】上面21に前記半導体素子10が取り付けられ、下面22に冷却用の突起23が設けられている半導体素子冷却板20と、各冷却水流路側壁40aと、半導体素子冷却板20の突起23に接し、半導体素子冷却板20との間の隙間64を区画するベース板32と、ベース板32から突出し、冷却水の流れ方向に伸びて冷却水流路60を仕切る仕切り板31とを備え、ベース板32の側端面が各冷却水流路側壁40aの内面との間に第2の隙間63,65を開けて配置される冷却水流路仕切り部材30と、を備え冷却水によって半導体素子10を冷却する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体冷却装置の構造及びその製造方法に関する。
ハイブリッド車両や電気自動車では、バッテリの直流電力をモータ駆動用の三相交流電力に変換するためのインバータやバッテリの電圧をモータ駆動用の電圧に変換する昇圧コンバータなどの電力変換器が多く用いられている。この用な電力変換器はIGBT等のスイッチング素子のスイッチング動作によって電力変換、電圧変換を行うものである。近年、電気自動車やハイブリッド車両が大型化するに当たって、スイッチング素子も大電流をオンオフするようになってきている。一方、スイッチング素子は動作中に大きな発熱をするため、このような電力変換器にはスイッチング素子の冷却をおこなう水冷式の冷却装置が設けられている。
水冷式の冷却装置には、半導体素子であるスイッチング素子を取り付ける平板の裏側に冷却用のフィンを取り付けたヒートシンクの冷却フィンの部分を覆うケーシングを取り付け、このケーシングの中に冷却水を流してヒートシンクを冷却し半導体素子を冷却するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−110025
ところが、冷却水がヒートシンクの周囲を流れる際にヒートシンクの先端とケーシングの内面との間の隙間に冷却水が流れてしまい、冷却水のショートパスが発生し、冷却効率が低下してしまう場合があった。そこで、特許文献1では、ヒートシンクの先端とケーシングの内面との間にクッション材を挟み込んでこのショートパスを防止し、冷却効率を向上させることが提案されている。
しかし、特許文献1で提案されている方法は、冷却水の流れるケーシングの中に別途クッション材を取り付ける必要があるため構造が複雑になってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、簡便な構成で半導体冷却装置の冷却効率を向上させることを目的とする。
本発明の半導体冷却装置は、冷却水によって半導体素子を冷却する半導体冷却装置であって、一方の面に前記半導体素子が取り付けられ、他方の面に冷却用の突起が設けられている半導体素子冷却板と、前記半導体素子冷却板の両側端から前記突起の突出方向に沿った方向に突出する各冷却水流路側壁と、前記半導体素子冷却板の前記突起に接し、前記半導体素子冷却板との間の第1の隙間を区画するベース板と、前記ベース板から前記半導体素子冷却板と反対方向に突出し、冷却水の流れ方向に伸びて冷却水流路を仕切る仕切り板とを備え、前記ベース板の側端面が前記各冷却水流路側壁の内面との間に第2の隙間を開けて配置される冷却水流路仕切り部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の半導体冷却装置において、前記半導体素子冷却板の前記突起の先端は、前記ベース板の表面に食い込んでいること、としても好適である。
本発明の半導体冷却装置の製造方法は、冷却用の突起が設けられている半導体素子冷却板がセットされる第1の上型と、前記第1の上型に合わせられて前記半導体素子冷却板の側端に第1の空間を形成する第1の下型と、を準備する工程と、前記半導体素子冷却板の前記突起に接し、前記半導体素子冷却板との間の第1の隙間を区画するベース板を備える冷却水流路仕切り部材を成形するための第3の凹部を有する第2の下型と、前記第2の下型に合わせられて前記冷却水流路仕切り部材を成形する第2の空間を形成する第2の上型と、を準備する工程と、前記第1の上型と前記第1の下型とを合わせて、前記第1の空間に樹脂を注入して半導体素子冷却板をインサート成形する工程と、前記第2の上型と前記第2の下型とを合わせ、前記第2の空間に樹脂を注入して前記冷却水流路仕切り部材を成形する工程と、前記第1の上型、前記第1の下型、及び前記第2の上型、前記第2の下型がそれぞれ所定の温度以上の状態で、前記第1の上型にインサート成形された前記半導体素子冷却板が残る状態で前記第1の上型と前記第1の下型を分離するとともに、前記第2の下型に成形した前記冷却水流路仕切り部材が残る状態で、前記第2の上型と前記第2の下型とを分離する工程と、前記第1の上型に残っている前記半導体素子冷却板の前記突起の先端が、前記第2の下型に残っている前記冷却水流路仕切り部材の表面に食い込むように前記第2の下型の上に前記第1の上型を合わせる工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の半導体冷却装置の製造方法において、前記半導体素子冷却板の前記突起の先端は、第1の上型にセットされた際に前記第1の上型と前記第1の下型との合わせ面と同一面または前記合わせ面よりも突出しており、前記第2の上型は、前記第3の凹部に合わせられて前記冷却水流路仕切り部材を成形する第2の空間を形成する第4の凹部を有すること、としても好適である。
本発明の半導体冷却装置の製造方法において、前記第2の下型の上に前記第1の上型を合わせる工程は、前記第2の下型または前記第1の上型をスライドさせることによって前記第2の下型と前記第1の上型とを合わせること、としても好適である。
本発明の半導体冷却装置の製造方法において、前記第1の上型の第1の空間は、前記半導体素子冷却板の両側端から前記突起の突出方向に沿った方向に突出する各上部冷却水流路側壁を形成するものであり、前記第2の下型は、前記各上部冷却水流路側壁に対応した位置に配置される各下部冷却水流路側壁を形成するための各第2の凹部を含み、前記インサート成形する工程は、前記第1の空間に樹脂を注入して前記各上部冷却水流路側壁を同時に成形し、前記冷却水流路仕切り部材を成形する工程は、前記各第2の凹部に樹脂を注入して前記各下部冷却水流路側壁を同時に成形し、前記第1の上型は成形した前記各上部冷却水流路側壁が残る状態で前記第1の下型と分離され、前記第2の下型は、成形した前記各下部冷却水流路側壁が残る状態で前記第2の上型と分離され、前記第1の上型に残る前記各上部冷却水流路側壁と前記第2の下型に残る前記各下部冷却水流路側壁との間に樹脂を注入して前記各上部冷却水流路側壁と前記各下部冷却水流路側壁とを接合する工程と、を含むこととしても好適である。
本発明は、簡便な構成で半導体冷却装置の冷却効率を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態における半導体冷却装置の断面を示す説明図である。 本発明の実施形態における半導体冷却装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態における半導体冷却装置の製造方法において、半導体素子冷却板を上部水路側壁にインサート成形する工程を示す説明図である。 本発明の実施形態における半導体冷却装置の製造方法において、冷却水流路仕切り板と各下部水路側壁とを成形する工程を示す説明図である。 本発明の実施形態における半導体冷却装置の製造方法において、第2の下型の上に第1の上型を合わせ、各上部水路側壁と各下部水路側壁とを接合する工程を示す説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態の半導体冷却装置100は、一方の面である上面21に半導体素子10が取り付けられている金属製の半導体素子冷却板20と、半導体素子冷却板20の両側に設けられた各冷却水流路側壁40aと、各冷却水流路側壁40aの下端に取り付けられた蓋50と、半導体素子冷却板20と各冷却水流路側壁40aと蓋50とによって囲まれた冷却水流路60の中に設けられ、冷却水流路60を仕切る冷却水流路仕切り部材30とを備えている。各冷却水流路側壁40aは、上部冷却水流路側壁41aと下部冷却水流路側壁43aを接続部側壁42aで接続したものである。
冷却水流路仕切り部材30は、半導体素子冷却板20との間の隙間64を区画するベース板32と、ベース板32から下方向に延びて冷却水供給流路61と、冷却水排出流路62を仕切る仕切り板31と含んでいる。そして、ベース板32の側端面と各冷却水流路側壁40aの内面との間には、冷却水供給流路61側の隙間63と冷却水排出流路62側の隙間65が設けられている。図1に示すように、半導体素子冷却板20の下面22には冷却用の突起23が設けられている。突起23は円錐状で先端が尖った形状となっており、その先端は冷却水流路仕切り部材30のベース板32の表面33に食い込んでいる。
図1において矢印は冷却水の流れの方向を示し、冷却水供給流路61の丸印の中に×を記したマークは冷却水が紙面の手前から奥に向かって流れることを示し、冷却水排出流路62の丸印の中に点を記したマークは冷却水が紙面の奥から手前に向かって流れることを示している。冷却水供給流路61に流入した冷却水は、冷却水供給流路61側の隙間63を通ってベース板32の表面33と半導体素子冷却板20の下面22との間の隙間64に流れ込む。突起23の先端はベース板32の表面33に食い込んでいるので、隙間64に流れ込んだ冷却水は突起23の周囲を流れて半導体素子冷却板20の下面22を冷却する。そして、隙間64を流れた冷却水は隙間65から冷却水排出流路62に流れこむ。
図2に示すように、半導体冷却装置100は、上部冷却水流路側壁41aを含む板状の上部ケーシング41と、下部冷却水流路側壁43aを含む箱状の下部ケーシング40と、蓋50とを上下方向に重ね合わせて構成されている。上部ケーシング41は、金属製の半導体素子冷却板20をインサートするように樹脂成形された上部冷却水流路側壁41aと上部冷却水流路側壁41aと一体に樹脂成型され、上部冷却水流路側壁41aの間を接続する上板41bとを含んでいる。下部ケーシング40は、下部冷却水流路側壁43aと冷却水入口66と冷却水出口67とが設けられた端板40bとを一体に樹脂成形したもので、両側の下部冷却水流路側壁43aの上端40cは板状の接続部40dによって接続されている。冷却水流路仕切り部材30のベース板32の表面33は接続部40dの下面に密着しており、接続部40dの間は開口となっている。そして、この開口の両側に隙間63、65が形成されている。また、T字形断面の冷却水流路仕切り部材30の冷却水流れ方向の端面は下部ケーシング40の端板40bの内面と接続されるように下部冷却水流路側壁43a、端板40bと一体に樹脂成形されたものである。冷却水流路仕切り部材30の仕切り板31の下端31fと下部冷却水流路側壁43aの下端40fとは同一面となっており、各下端31f,40fに接するように蓋50が下側から取り付けられている。
本実施形態の半導体冷却装置100では、上部ケーシング41が下部ケーシング40に接続されると、図1に示すように、半導体素子冷却板20の下面22に設けられた突起23の先端がベース板32の表面33に食い込むように構成されているので、突起23の先端とベース板32の表面33との間を冷却水がショートパスすることがなく、冷却水が確実に突起23の周囲を流れるので効果的に半導体素子10を冷却することができる。
次に、本実施形態の半導体冷却装置の製造方法について説明する。まず、図3を参照しながら上部ケーシング41の製造工程について説明する。先に説明したように、上部ケーシング41は、金属製の半導体素子冷却板20を上部冷却水流路側壁41aに樹脂でインサート成形したものである。成形には第1の上型71と第1の下型75とを用いる。
図3に示すように、第1の上型71は、その中央部分に金属製の半導体素子冷却板20の上面21が密着するようにセットされる平板状の中央部72と中央部72の両側面から突出する側部73とを備えている。中央部72の内面と側部73の内面とは溝型の凹部74となっており、側部73の先端は平面で第1の下型75との合わせ面80となっている。また、第1の下型75は、第1の上型71の側部73の先端と合わせられる合わせ面80と同一面となっている側部78と、第1の上型71の側部73の内面よりもその外面が上部冷却水流路側壁41aの厚さだけ内部に位置しているリブ77が設けられている。リブ77の間の内面は凹部79となっている。
図3に示すように、第1の上型71の中央部72の内面に金属製の半導体素子冷却板20の上面21が密着するようにセットし、第1の下型75の側部78の上面に第1の上型71の側部73の下面を合わせる。この面が第1の上型71と第1の下型75との合わせ面80となる。第1の上型71と第1の下型75とを合わせると第1の下型75のリブ77の上端面は、半導体素子冷却板20の下面22の突起23の設けられていない周辺部に密着し、第1の上型の凹部74と組み合わされて半導体素子冷却板20の両側端の位置に樹脂を注入する密閉された第1の空間91を形成する。また、第1の上型71にセットされた半導体素子冷却板20の下面22の突起23の先端は第1の上型71と第1の下型75との合わせ面80と同一面或いは同一面よりも若干第1の下型75側に突出している。
上記のように第1の上型71と第1の下型75とを合わせた後、第1の上型71と第1の下型75とを樹脂成形ができる温度まで加熱した後、図3の矢印Aに示すように、空間91に樹脂を注入する。この注入された樹脂は左右の上部冷却水流路側壁41aとなるとともに、半導体素子冷却板20と密着して半導体素子冷却板20を上部冷却水流路側壁41aに固定する。このように、半導体素子冷却板20は上部冷却水流路側壁41aにインサート成形される。
次に、図4を参照しながら下部ケーシング40の製造工程について説明する。先に説明したように、下部ケーシング40は、下部冷却水流路側壁43aと冷却水流路仕切り部材30とを一体に樹脂成形したものである。成形には第2の上型81と第2の下型85とを用いる。
図4に示すように、第2の下型85は、四角断面の直方体の両側に下部冷却水流路側壁43aのための樹脂を注入する空間である2つの第2の凹部92と、中央部88に設けられて冷却水流路仕切り部材30のための樹脂を注入するためのT字型の第3の凹部93とが形成されたものである。第2の凹部92の周囲を画定する下型85の側部87の上端面は第2の上型71と合わせられる合わせ面90となっている。また、第2の上型81は、中央部82に設けられた下部冷却水流路側壁43aの表面33の厚さdの部分を成形するための深さdの第4の凹部84と、第2の下型の第2の凹部92に嵌まり込むような高さeの突部84aが設けられている。そして、第4の凹部84の両側の側部83の下端面は、第4の凹部84の面より厚さdだけ第2の下型75の側に向かって突出しており、突部84aは第4の凹部84の両側の下端面よりも高さeだけ突出している。
図4に示すように、第2の上型81と第2の下型85とを合わせると、第2の上型の側部83の下面は第2の上型の合わせ面90の上に密着し、突部84aは第2の下型85の第2の凹部92の中に入り込み、第2の凹部92を密閉された空間とする。また、第2の上型81の第4の凹部84は第2の下型85に設けられた第3の凹部93に合わせられ、T字型の冷却水流路仕切り部材30のための樹脂を注入する密閉された第2の空間95を成形する。そして、第2の上型81と第2の下型85とを合わせた後、第2の上型81と第2の下型85とを樹脂成形ができる温度まで加熱した後、図4の矢印Bに示すように、第2の凹部92と第2の空間95に樹脂を注入する。この注入された樹脂は左右の下部冷却水流路側壁43a、となるとともに、T字型の冷却水流路仕切り部材30を形成する。第2の上型の深さdの第4の凹部84にも樹脂が注入されて冷却水流路仕切り部材30の表面33を含む上端面を形成するので、樹脂成形された冷却水流路仕切り部材30の表面33は、第2の上型81と第2の下型85との合わせ面90よりも高さdだけ突出している。一方、下部冷却水流路側壁43aの上面は第2の上型81と第2の下型85との合わせ面90よりも高さeだけ低くなっている。
図3に示した第1の上型71と第1の下型75とを合わせ、加熱し、樹脂を注入した後、そのままの状態で冷却すると、第1の空間91に注入した樹脂が固まってくる。そして、第1の上型71と第1の下型75の温度が空間91に注入した樹脂がある程度固まっているが完全に固化していない程度の温度となったら、あるいは所定の温度以上の状態で、図3に示した第1の上型71と第1の下型75とを上下方向に分離する。分離は、第1の上型71を固定して第1の下型を下方向に抜くことによって行う。第1の上型71と第1の下型75とを分離すると、第1の上型71には、ある程度まで固まった上部冷却水流路側壁41aと、上部冷却水流路側壁41aにインサート成形された半導体素子冷却板20が残った状態となっている。また、図4に示した第2の上型81を第2の下型85から分離すると、第2の下型85にはある程度固まった下部冷却水流路側壁43aと、T字型の冷却水流路仕切り部材30とが残った状態となっている。T字型の冷却水流路仕切り部材30の上端部は第2の上型81には深さdの第4の凹部84により形成されているので、その表面33は第2の下型85の合わせ面90よりも高さdだけ突出している。一方、下部冷却水流路側壁43aの上面は第2の上型の突部84aによってその上端高さが決まるので、第2の下型85の合わせ面90よりも高さeだけ窪んだ状態となっている。
そして、図5に示すように、第1の上型71を上部冷却水流路側壁41aと半導体素子冷却板20と共にスライドさせて第2の下型の上に合わせ、第1の上型71の合わせ面80と第2の下型85の合わせ面90とを密着させる。T字型の冷却水流路仕切り部材30の表面33は第2の下型85の合わせ面90よりも高さdだけ突出しており、第1の上型71にセットされた半導体素子冷却板20の下面22の突起23の先端は第1の上型71と第1の下型75との合わせ面80と同一面或いは同一面よりも若干第1の下型75側に突出している。このため、第1の上型71の合わせ面80を第2の下型85の合わせ面90に密着させると、図5に示すように、半導体素子冷却板20の下面22の突起23の先端はまだ完全に固まっておらず軟らかい冷却水流路仕切り部材30の表面33に食い込んでいく。第1の上型71にセットされた半導体素子冷却板20の下面22の突起23の先端は第1の上型71と第1の下型75との合わせ面80と同一面である場合には、この食い込み深さはT字型の冷却水流路仕切り部材30の表面33の突出高さdとなる。一方、上部冷却水流路側壁41aの下端面は第1の上型71の側部73の下端面の合わせ面80と同一面であり、下部冷却水流路側壁43aの上端面は第2の下型85の合わせ面90よりも高さeだけ窪んだ状態となっているので、上部冷却水流路側壁41aの下端面と下部冷却水流路側壁43aの上端面との間には空間94が形成される。そして、図5の矢印Cに示すように、この空間94に接続樹脂を注入すると、上部冷却水流路側壁41aと下部冷却水流路側壁43aとを接続する接続部側壁42aが形成され、上部ケーシング41と下部ケーシング40とが一体となる。
この後、第1の上型71と第2の下型85とを冷却して注入された樹脂を完全に固まらせた後、第1の上型71と2の下型85とを分離すると、上部ケーシング41と下部ケーシング40とが一体となったものが取り出される。そして、図2に示すように下部ケーシング40の下端面に蓋50を下側から取り付けると、半導体冷却装置100が完成する。
以上説明した半導体冷却装置100の製造方法は、半導体素子冷却板20を含む上部ケーシング41を第1の上型71と第1の下型75とを用いて樹脂成形し、T字型の冷却水流路仕切り部材30を含む下部ケーシング40を第2の上型81と第2の下型85とで樹脂成形し、樹脂が完全に固まらないうちに半導体素子冷却板20の残っている第1の上型71を冷却水流路仕切り部材30の残っている第2の下型85に合わせ、半導体素子冷却板20に設けられた突起23の先端を冷却水流路仕切り部材30のベース板32の表面33に食い込むようにするという簡便な製造方法によって半導体素子冷却板20の突起23との先端と冷却水流路仕切り部材30のベース板32の表面33との間に隙間ができることを抑制することができ、冷却効率のよい半導体冷却装置100を製造することができる。
以上説明した本実施形態では、半導体素子冷却板20の下面22の突起23の先端が第1の上型71と第1の下型75との合わせ面80と同一面で、T字型の冷却水流路仕切り部材30の表面33は第2の下型85の合わせ面90よりも高さdだけ突出していることとして説明したが、半導体素子冷却板20の下面22の突起23の先端が第1の上型71と第1の下型75との合わせ面80とよりも第1の下型75側に例えば、高さdだけ突出していれば、第2の上型81は、中央部82に第4の凹部84が設けられていない平坦な形状としてもよい。
10 半導体素子、20 半導体素子冷却板、21 上面、22 下面、23 突起、30 冷却水流路仕切り部材、31 仕切り板、31f,40f 下端、32 ベース板、33 表面、40 下部ケーシング、40a 冷却水流路側壁、40b 端板、40c 上端、40d 接続部、40f 下端、41 上部ケーシング、41a 上部冷却水流路側壁、41b 上板、42a 接続部側壁、43a 下部冷却水流路側壁、50 蓋、60 冷却水流路、61 冷却水供給流路、62 冷却水排出流路、63,64,65 隙間、66 冷却水入口、67 冷却水出口、71,81 上型、72,82,88 中央部、73,78,79,83,87 側部、74,79 凹部、74a 突部、75,85 下型、77 リブ、80,90 合わせ面、84 第4の凹部、84a 突部、91,94,95 空間、92 第2の凹部、93 第3の凹部、100 半導体冷却装置。

Claims (6)

  1. 冷却水によって半導体素子を冷却する半導体冷却装置であって、
    一方の面に前記半導体素子が取り付けられ、他方の面に冷却用の突起が設けられている半導体素子冷却板と、
    前記半導体素子冷却板の両側端から前記突起の突出方向に沿った方向に突出する各冷却水流路側壁と、
    前記半導体素子冷却板の前記突起に接し、前記半導体素子冷却板との間の第1の隙間を区画するベース板と、前記ベース板から前記半導体素子冷却板と反対方向に突出し、冷却水の流れ方向に伸びて冷却水流路を仕切る仕切り板とを備え、
    前記ベース板の側端面が前記各冷却水流路側壁の内面との間に第2の隙間を開けて配置される冷却水流路仕切り部材と、
    を備えることを特徴とする半導体冷却装置。
  2. 請求項1に記載の半導体冷却装置であって、
    前記半導体素子冷却板の前記突起の先端は、前記ベース板の表面に食い込んでいること、
    を特徴とする半導体冷却装置。
  3. 半導体冷却装置の製造方法であって、
    冷却用の突起が設けられている半導体素子冷却板がセットされる第1の上型と、前記第1の上型に合わせられて前記半導体素子冷却板の側端に第1の空間を形成する第1の下型と、を準備する工程と、
    前記半導体素子冷却板の前記突起に接し、前記半導体素子冷却板との間の第1の隙間を区画するベース板を備える冷却水流路仕切り部材を成形するための第3の凹部を有する第2の下型と、前記第2の下型に合わせられて前記冷却水流路仕切り部材を成形する第2の空間を形成する第2の上型と、を準備する工程と、
    前記第1の上型と前記第1の下型とを合わせて、前記第1の空間に樹脂を注入して半導体素子冷却板をインサート成形する工程と、
    前記第2の上型と前記第2の下型とを合わせ、前記第2の空間に樹脂を注入して前記冷却水流路仕切り部材を成形する工程と、
    前記第1の上型、前記第1の下型、及び前記第2の上型、前記第2の下型がそれぞれ所定の温度以上の状態で、前記第1の上型にインサート成形された前記半導体素子冷却板が残る状態で前記第1の上型と前記第1の下型を分離するとともに、前記第2の下型に成形した前記冷却水流路仕切り部材が残る状態で、前記第2の上型と前記第2の下型とを分離する工程と、
    前記第1の上型に残っている前記半導体素子冷却板の前記突起の先端が、前記第2の下型に残っている前記冷却水流路仕切り部材の表面に食い込むように前記第2の下型の上に前記第1の上型を合わせる工程と、
    を含むことを特徴とする半導体冷却装置の製造方法。
  4. 請求項3に記載の半導体冷却装置の製造方法であって、
    前記半導体素子冷却板の前記突起の先端は、第1の上型にセットされた際に前記第1の上型と前記第1の下型との合わせ面と同一面または前記合わせ面よりも突出しており、
    前記第2の上型は、前記第3の凹部に合わせられて前記冷却水流路仕切り部材を成形する第2の空間を形成する第4の凹部を有すること、
    を特徴とする半導体装置の冷却方法。
  5. 請求項3または4に記載の半導体冷却装置の製造方法であって、
    前記第2の下型の上に前記第1の上型を合わせる工程は、
    前記第2の下型または前記第1の上型をスライドさせることによって前記第2の下型と前記第1の上型とを合わせること、
    を特徴とする半導体冷却装置の製造方法。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載の半導体冷却装置の製造方法であって、
    前記第1の上型の第1の空間は、前記半導体素子冷却板の両側端から前記突起の突出方向に沿った方向に突出する各上部冷却水流路側壁を形成するものであり、
    前記第2の下型は、前記各上部冷却水流路側壁に対応した位置に配置される各下部冷却水流路側壁を形成するための各第2の凹部を含み、
    前記インサート成形する工程は、前記第1の空間に樹脂を注入して前記各上部冷却水流路側壁を同時に成形し、
    前記冷却水流路仕切り部材を成形する工程は、前記各第2の凹部に樹脂を注入して前記各下部冷却水流路側壁を同時に成形し、
    前記第1の上型は成形した前記各上部冷却水流路側壁が残る状態で前記第1の下型と分離され、前記第2の下型は、成形した前記各下部冷却水流路側壁が残る状態で前記第2の上型と分離され、
    前記第1の上型に残る前記各上部冷却水流路側壁と前記第2の下型に残る前記各下部冷却水流路側壁との間に樹脂を注入して前記各上部冷却水流路側壁と前記各下部冷却水流路側壁とを接合する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体冷却装置の製造方法。
JP2010277860A 2010-12-14 2010-12-14 半導体冷却装置及びその製造方法 Active JP5707916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010277860A JP5707916B2 (ja) 2010-12-14 2010-12-14 半導体冷却装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010277860A JP5707916B2 (ja) 2010-12-14 2010-12-14 半導体冷却装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012129280A true JP2012129280A (ja) 2012-07-05
JP5707916B2 JP5707916B2 (ja) 2015-04-30

Family

ID=46646031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010277860A Active JP5707916B2 (ja) 2010-12-14 2010-12-14 半導体冷却装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5707916B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015053318A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 三菱電機株式会社 半導体装置
JPWO2016117094A1 (ja) * 2015-01-22 2017-06-29 三菱電機株式会社 半導体装置
JP2018007374A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 日産自動車株式会社 インバータトレイ及びその製造方法
WO2019211889A1 (ja) * 2018-05-01 2019-11-07 三菱電機株式会社 半導体装置
WO2022153618A1 (ja) * 2021-01-12 2022-07-21 日立Astemo株式会社 熱交換装置および電力変換装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1022428A (ja) * 1996-06-28 1998-01-23 Hitachi Ltd 半導体装置
JP2002026207A (ja) * 2000-07-06 2002-01-25 Tousui Ltd 熱交換器
JP2005302898A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Mitsubishi Electric Corp ヒートシンク
JP2007059883A (ja) * 2005-07-12 2007-03-08 Internatl Rectifier Corp 適合されたバックプレート付きのヒートシンク
JP2008187754A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Aisin Aw Co Ltd 発熱体冷却構造及び駆動装置
JP2008294068A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Aisin Aw Co Ltd 半導体モジュール及びインバータ装置
JP2008294069A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Aisin Aw Co Ltd 半導体モジュール及びインバータ装置
JP2008294067A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Aisin Aw Co Ltd 半導体モジュール及びインバータ装置
JP2009260058A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Mitsubishi Electric Corp 冷媒冷却型電力半導体装置
JP2010109079A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Aisin Aw Co Ltd 発熱体冷却装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1022428A (ja) * 1996-06-28 1998-01-23 Hitachi Ltd 半導体装置
JP2002026207A (ja) * 2000-07-06 2002-01-25 Tousui Ltd 熱交換器
JP2005302898A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Mitsubishi Electric Corp ヒートシンク
JP2007059883A (ja) * 2005-07-12 2007-03-08 Internatl Rectifier Corp 適合されたバックプレート付きのヒートシンク
JP2008187754A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Aisin Aw Co Ltd 発熱体冷却構造及び駆動装置
JP2008294068A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Aisin Aw Co Ltd 半導体モジュール及びインバータ装置
JP2008294069A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Aisin Aw Co Ltd 半導体モジュール及びインバータ装置
JP2008294067A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Aisin Aw Co Ltd 半導体モジュール及びインバータ装置
JP2009260058A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Mitsubishi Electric Corp 冷媒冷却型電力半導体装置
JP2010109079A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Aisin Aw Co Ltd 発熱体冷却装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015053318A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 三菱電機株式会社 半導体装置
JPWO2016117094A1 (ja) * 2015-01-22 2017-06-29 三菱電機株式会社 半導体装置
JP2018007374A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 日産自動車株式会社 インバータトレイ及びその製造方法
WO2019211889A1 (ja) * 2018-05-01 2019-11-07 三菱電機株式会社 半導体装置
JPWO2019211889A1 (ja) * 2018-05-01 2020-12-10 三菱電機株式会社 半導体装置
CN112106190A (zh) * 2018-05-01 2020-12-18 三菱电机株式会社 半导体装置
US11502023B2 (en) 2018-05-01 2022-11-15 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device with partition for refrigerant cooling
WO2022153618A1 (ja) * 2021-01-12 2022-07-21 日立Astemo株式会社 熱交換装置および電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5707916B2 (ja) 2015-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5707916B2 (ja) 半導体冷却装置及びその製造方法
JP5423998B2 (ja) 電子部品冷却ユニット及び電力変換装置
JP6195019B2 (ja) 電力用半導体装置及びその製造方法
KR102291151B1 (ko) 전력변환장치용 냉각유로모듈 및 이를 구비한 전력변화장치
US9173329B2 (en) Heat sink-integrated double-sided cooled power module
JP5193712B2 (ja) パワーモジュールのシール部構造
JP4989574B2 (ja) 半導体素子冷却用ヒートシンク
JP2004031330A (ja) 電気化学電池用のコンタクトプレート
JP2009296708A (ja) 電力変換装置
JP5155590B2 (ja) 冷却装置
JP2012174963A (ja) 冷却器
KR101372141B1 (ko) 열전 소자를 이용한 금형 온도 조절 장치 및 이를 포함하는 금형
JP6420563B2 (ja) リアクトル
WO2013098629A1 (en) Semiconductor device
JP6209644B1 (ja) 半導体装置の冷却装置
CN103208906B (zh) 母线以及电子设备
JP2010129584A (ja) ヒートシンクの加工装置及び加工方法
JP2007035393A (ja) 電池ケース
CN103025133A (zh) 一种插片式电机控制器水冷散热结构
JP2013051274A (ja) 冷却装置
KR101557286B1 (ko) 전력차량용 냉각장치
KR102623554B1 (ko) 수냉식 방열모듈 조립체
JP5899962B2 (ja) 半導体モジュール及び電力変換装置
KR102570534B1 (ko) 전기 자동차용 모터 제어부의 방열 모듈 및 이의 용접 방법
JP7224505B1 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150216

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5707916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151