JP2012118174A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の消費電力を削減する。
【解決手段】データ電極駆動回路は、中間電圧に充電された回収コンデンサを備えると共に、高圧側スイッチと低圧側スイッチと回収スイッチとを有する出力バッファを備え、出力電圧を低圧側電圧から高圧側電圧に遷移させる出力バッファは、書込み周期のそれぞれに設けられた第1遷移期間に回収スイッチをオンにして低圧側電圧から中間電圧に遷移させた後に回収スイッチをオフにし高圧側スイッチをオンにして中間電圧から高圧側電圧に出力電圧を遷移させ、出力電圧を高圧側電圧から低圧側電圧に遷移させる出力バッファは、書込み周期のそれぞれに設けられかつ第1遷移期間と時間的に重ならない第2遷移期間に回収スイッチをオンにして高圧側電圧から中間電圧に遷移させた後に回収スイッチをオフにし前圧側スイッチをオンにして中間電圧から低圧側電圧に出力電圧を遷移させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、交流面放電型のプラズマディスプレイパネルを用いた画像表示装置であるプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)は、行方向に長い走査電極および維持電極からなる表示電極対を複数形成した前面基板と、列方向に長いデータ電極を複数形成した背面基板とを対向配置し、表示電極対とデータ電極とが立体的に交差する位置のそれぞれに放電セルが形成されている。そしてプラズマディスプレイ装置は、走査電極駆動回路、維持電極駆動回路、データ電極駆動回路を備え、それぞれの電極に必要な駆動電圧波形を印加して画像を表示する。
パネルを駆動する方法としては、サブフィールド法、すなわち1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う。各サブフィールドは、初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。初期化期間では初期化放電を発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を形成する初期化動作を行う。書込み期間では、表示する画像に応じてデータ電極のそれぞれに書込みパルスを印加して放電セルで選択的に書込み放電を発生し壁電荷を形成する。そして維持期間では、輝度重みに応じた維持パルスを走査電極と維持電極とに交互に印加して維持放電を発生させ、対応する放電セルの蛍光体層を発光させることにより画像表示を行う。
近年、パネルの大画面化、高精細度化が進むにつれて、書込み動作のための電力が無視できないほど大きくなり、データ電極駆動回路の消費電力がプラズマディスプレイ装置全体の消費電力を大きく増大させてしまうという課題が発生してきた。
そのため、データ電極駆動回路の消費電力を削減する様々な方法が提案されてきた。例えば、駆動回路側から見たときデータ電極が容量性の負荷であることに注目し、負荷容量とインダクタとを共振させてデータ電極駆動回路に電力を供給する電源に電力回収部を付加したプラズマディスプレイ装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかしデータ電極の負荷容量は画像データ依存して大きく変化するため、表示する画像によってはむしろ消費電力が増大する場合があった。この点を改良するため、電源に付加した電力回収部の出力振幅を画像データに応じて変化させるように制御するプラズマディスプレイ装置も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−278509号公報 特開2004−212699号公報
このようにデータ電極駆動回路に電力を供給する電源に電力回収部を付加することで消費電力を削減することができる。しかし、電源に電力回収部を付加すると、データ電極駆動回路に供給する電圧が不安定となって書込み放電が不安定になり、画像表示品質が低下するという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、一定の電圧を有する電源からデータ電極駆動回路に電力を供給して安定した書込み放電を行うとともに、データ電極駆動回路の消費電力を削減したプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、複数の表示電極対と複数のデータ電極とを有するプラズマディスプレイパネルと、データ電極に書込みパルスを印加するデータ電極駆動回路とを備え、データ電極駆動回路は書込み周期毎に書込みパルスの高圧側電圧または書込みパルスの低圧側電圧をデータ電極のそれぞれに印加するプラズマディスプレイ装置であって、データ電極駆動回路は、高圧側電圧より低く低圧側電圧よりも高い中間電圧に充電された回収コンデンサを備えると共に、高圧側電圧を出力する高圧側スイッチと低圧側電圧を出力する低圧側スイッチと回収コンデンサに接続する回収スイッチとを有する出力バッファをデータ電極のそれぞれに対して備え、出力電圧を低圧側電圧から高圧側電圧に遷移させる出力バッファは、書込み周期のそれぞれに設けられた第1遷移期間に回収スイッチをオンにして低圧側電圧から中間電圧に遷移させた後に回収スイッチをオフにし高圧側スイッチをオンにして中間電圧から高圧側電圧に出力電圧を遷移させ、出力電圧を高圧側電圧から低圧側電圧に遷移させる出力バッファは、書込み周期のそれぞれに設けられかつ第1遷移期間と時間的に重ならない第2遷移期間に回収スイッチをオンにして高圧側電圧から中間電圧に遷移させた後に回収スイッチをオフにし前圧側スイッチをオンにして中間電圧から低圧側電圧に出力電圧を遷移させることを特徴とする。この構成により、一定の電圧を有する電源からデータ電極駆動回路に電力を供給して安定した書込み放電を行うとともに、データ電極駆動回路の消費電力を削減したプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
また本発明のプラズマディスプレイ装置の第1遷移期間および第2遷移期間の少なくとも一方の開始時刻は出力バッファのそれぞれに対して設定され、隣接する片側のデータ電極の電圧のみが遷移するデータ電極に対する出力バッファの開始時刻は隣接する両側のデータ電極の電圧が共に遷移するデータ電極に対する出力バッファの開始時刻よりも早く設定され、隣接する両側のデータ電極の電圧が共に遷移しないデータ電極に対する出力バッファの開始時刻は隣接する片側のデータ電極の電圧のみが遷移するデータ電極に対する出力バッファの開始時刻よりも早く設定されてもよい。
また本発明のプラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路は出力バッファを複数集積した集積回路を複数個用いて構成され、第1遷移期間および第2遷移期間の少なくとも一方の開始時刻は集積回路のそれぞれに対して設定され、隣接する少なくとも片側のデータ電極の電圧が遷移しないデータ電極に対する出力バッファが存在する集積回路の開始時刻は、隣接する少なくとも片側のデータ電極の電圧が遷移しないデータ電極に対する出力バッファが存在しない集積回路の開始時刻よりも早く設定され、隣接する両側のデータ電極の電圧が共に遷移しないデータ電極に対する出力バッファが存在する集積回路の開始時刻は、隣接する両側のデータ電極の電圧が共に遷移しないデータ電極に対する出力バッファが存在しない集積回路の開始時刻よりも早く設定されてもよい。
本発明によれば、一定の電圧を有する電源からデータ電極駆動回路に電力を供給して安定した書込み放電を行うとともに、データ電極駆動回路の消費電力を削減したプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置のパネルの分解斜視図である。 同プラズマディスプレイ装置のパネルの電極配列図である。 同プラズマディスプレイ装置のパネルの電極間容量を模式的に示した図である。 同プラズマディスプレイ装置のパネルの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図である。 同プラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の出力バッファの回路図である。 同プラズマディスプレイ装置の書込みパルスの一例を示す図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の電力を削減することができる理由を説明する図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の回路図である。 本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の回路図である。 同プラズマディスプレイ装置のデータ電極駆動回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1および実施の形態2における出力バッファの他の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1および実施の形態2における出力バッファの他の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置のパネル10の分解斜視図である。ガラス製の前面基板11上には、走査電極12と維持電極13とからなる表示電極対14が複数形成されている。そして走査電極12と維持電極13とを覆うように誘電体層15が形成され、その誘電体層15上に保護層16が形成されている。背面基板21上にはデータ電極22が複数形成され、データ電極22を覆うように誘電体層23が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁24が形成されている。そして、隔壁24の側面および誘電体層23上には赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層25が設けられている。
これらの前面基板11と背面基板21とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対14とデータ電極22とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には、例えばネオンとキセノンの混合ガスが放電ガスとして封入されている。放電空間は隔壁24によって複数の区画に仕切られており、表示電極対14とデータ電極22とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置のパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向(ライン方向)に長いn本の走査電極SC〜走査電極SC(図1の走査電極12)およびn本の維持電極SU〜維持電極SU(図1の維持電極13)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D〜データ電極D(図1のデータ電極22)が配列されている。そして、1対の走査電極SC(i=1〜n)および維持電極SUと1つのデータ電極D(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。
このように配列された電極間には電極間容量が存在する。図3は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置のパネル10の電極間容量を模式的に示した図であり、データ電極D〜データ電極Dに関係する電極間容量を示している。表示電極対14とデータ電極22とが交差している部分のそれぞれには容量Csが存在する。また、隣接するデータ電極22の間のそれぞれには容量Ccが存在する。図3には、5本の走査電極SCi−2〜走査電極SCi+2および維持電極SUi−2〜維持電極SUi+2と6本のデータ電極Dj−2〜データ電極Dj+3との交差部分の容量Cs、および6本のデータ電極Dj−2〜データ電極Dj+3の間の容量Ccを示している。ただし、走査電極SCと維持電極SUとからなる表示電極対を1本の太い横線で示し、表示電極対とデータ電極Dとの間の容量をCsで示した。なお1つのデータ電極Dはn本の走査電極SC〜走査電極SCおよびn本の維持電極SU〜維持電極SUと交差するので、データ電極Dと表示電極対全体との間には容量n×Csが存在する。以下、この容量n×Csを容量Cgと表記する。
このようにデータ電極のそれぞれには、表示電極対全体との間の容量Cgと、右側に隣接するデータ電極との間の容量Ccと、左側に隣接するデータ電極との間の容量Ccとがあり、合計の負荷容量は容量(Cg+2Cc)となる。
次に、パネル10を駆動する方法について説明する。本実施の形態においては、階調を表示する方法としてサブフィールド法を用いている。サブフィールド法は、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御することによって階調表示を行う方法である。各サブフィールドは初期化期間、書込み期間、維持期間を有する。
図4は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置30のパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形を示す図であり、図4には2つのサブフィールドSF1、サブフィールドSF2に対する駆動電圧波形を示している。
サブフィールドSF1の初期化期間では、データ電極D〜データ電極Dおよび維持電極SU〜維持電極SUに電圧0(V)を印加するとともに、電圧Vi1から電圧Vi2に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を走査電極SC〜走査電極SCに印加する。その後、維持電極SU〜維持電極SUに電圧Veを印加するとともに、電圧Vi3から電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧を走査電極SC〜走査電極SCに印加する。すると各放電セルで微弱な初期化放電が発生し、続く書込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成する。なお、初期化期間の動作としては、サブフィールドSF2の初期化期間に示したように、電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧を走査電極SC〜走査電極SCに印加するだけでもよい。
続く書込み期間では、消費電力を削減するためにデータ電極D〜データ電極Dに印加する書込みパルスの形状を工夫しているが、書込みパルスの詳細については後述することとして、ここでは書込み期間における書込み動作の概要について説明する。
維持電極SU〜維持電極SUに電圧Veを、走査電極SC〜走査電極SCに電圧Vcを、データ電極D〜データ電極Dに電圧0(V)をそれぞれ印加する。次に、最初の書込み周期において1ライン目の走査電極SCに電圧Vaの走査パルスを印加するとともに、発光すべき放電セルに対応するデータ電極D(k=1〜m)に電圧Vdの書込みパルスを印加する。すると走査パルスと書込みパルスとが同時に印加された1ライン目の放電セルでは書込み放電が発生し、走査電極SCおよび維持電極SUに壁電荷を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルスを印加しなかった放電セルでは書込み放電は発生せず、初期化期間終了後の壁電圧が保たれる。
次に、2番目の書込み周期において2ライン目の走査電極SCに電圧Vaの走査パルスを印加するとともに、発光すべき放電セルに対応するデータ電極Dに電圧Vdの書込みパルスを印加する。すると走査パルスと書込みパルスとが同時に印加された2ライン目の放電セルでは書込み放電が発生し、走査電極SCおよび維持電極SUに壁電荷を蓄積する書込み動作が行われる。
以降同様に、i番目の書込み周期においてiライン目の走査電極SCに電圧Vaの走査パルスを印加するとともに、発光すべき放電セルに対応するデータ電極Dに電圧Vdの書込みパルスを印加する。すると走査パルスと書込みパルスとが同時に印加されたiライン目の放電セルでは書込み放電が発生し、走査電極SCおよび維持電極SUに壁電荷を蓄積する書込み動作が行われる。
この書込み動作をnライン目の放電セルに至るまで行い、発光すべき放電セルに対して選択的に書込み放電を発生させ壁電荷を形成する。
続く維持期間では、維持電極SU〜維持電極SUに電圧0(V)を印加する。そして走査電極SC〜走査電極SCに維持パルス電圧Vsを印加する。すると、書込み放電を起こした放電セルでは維持放電が起こり発光する。次に、走査電極SC〜走査電極SCに電圧0(V)を印加するとともに、維持電極SU〜維持電極SUに維持パルス電圧Vsを印加する。すると維持放電を起こした放電セルでは再び維持放電が起こり発光する。以降、輝度重みに応じた数の維持パルスを走査電極SC〜走査電極SCと維持電極SU〜維持電極SUとに交互に印加して、放電セルを発光させる。その後、電圧Vrに向かって緩やかに上昇するランプ電圧を走査電極SC〜走査電極SCに印加して壁電荷消去を行い維持期間を終了する。
続くサブフィールドにおいても、維持パルスの数を除き、上述したサブフィールドの動作と同様の動作を繰り返すことにより放電セルを発光させている。
図5は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置30の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置30は、パネル10、画像信号処理回路31、データ電極駆動回路32、走査電極駆動回路33、維持電極駆動回路34、タイミング発生回路35および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路(図示せず)を備えている。
画像信号処理回路31は、サブフィールドのそれぞれにおける発光・非発光をデジタル信号のそれぞれのビットの「1」、「0」に対応させた画像データを出力する。
データ電極駆動回路32は、画像信号処理回路31から出力された画像データをデータ電極D〜データ電極Dのそれぞれに対応する書込みパルスに変換し、各データ電極D〜データ電極Dに印加する。具体的には、データ電極駆動回路32は、書込みパルスの高圧側電圧より低く低圧側電圧よりも高い中間電圧に充電された回収コンデンサを備えると共に、高圧側電圧を出力する高圧側スイッチと低圧側電圧を出力する低圧側スイッチと回収コンデンサに接続する回収スイッチとを有する出力バッファをデータ電極D〜データ電極Dのそれぞれに対して備えている。そして後述する書込み期間の書込み周期毎に書込みパルスの高圧側電圧または書込みパルスの低圧側電圧をデータ電極D〜データ電極Dのそれぞれに印加する。
図6は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置30のデータ電極駆動回路32の出力バッファの回路図である。データ電極駆動回路32の出力バッファは、回収コンデンサC40、高圧側スイッチQH〜高圧側スイッチQH、低圧側スイッチQL〜低圧側スイッチQL、回収スイッチQC〜回収スイッチQCを有する。なお図6においては、回収スイッチQC〜回収スイッチQCのそれぞれは2個のFETをバックツーバック接続して構成されているが、他の構成であってもよい。
回収コンデンサC40は電極間容量に比較して十分大きい容量をもち、書込みパルスの高圧側電圧Vdより低く低圧側電圧0(V)よりも高い中間電圧(Vd/2)に充電されている。そして回収スイッチQCをオンにすることでデータ電極Dに中間電圧(Vd/2)を印加し、低圧側スイッチQLをオンにすることでデータ電極Dに電圧0(V)を印加し、高圧側スイッチQHをオンにすることでデータ電極Dに電圧Vdを印加する。
タイミング発生回路35は水平同期信号、垂直同期信号をもとにして各回路の動作を制御する各種のタイミング信号を発生し、それぞれの回路へ供給する。走査電極駆動回路33はタイミング信号に基づいて各走査電極SC〜走査電極SCをそれぞれ駆動する。維持電極駆動回路34はタイミング信号に基づいて維持電極SU〜維持電極SUを駆動する。
次に、データ電極D〜データ電極Dに印加する書込みパルスの詳細について、データ電極駆動回路32の動作とともに説明する。本実施の形態においては、書込み周期のそれぞれの最初に第1遷移期間Taを設け、データ電極Dに印加する電圧を維持パルスの低圧側電圧0(V)から高圧側電圧Vdに切り替える場合にはこの第1遷移期間Taに電圧を遷移させている。また書込み周期のそれぞれの最後に第2遷移期間Tbを設け、データ電極Dに印加する電圧を維持パルスの高圧側電圧Vdから低圧側電圧0(V)に切り替える場合にはこの第2遷移期間Tbに電圧を遷移させている。
図7は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置30の書込みパルスの一例を示す図であり、書込み期間における3つの書込み周期Ti−1〜Ti+1について、走査電極SCi−1〜走査電極SCi+1、データ電極Dj−2〜データ電極Dj+3に印加する駆動電圧波形の詳細を示している。以下では図7に示したように、書込み周期Ti−1の直前の書込み周期Ti−2ではデータ電極Dj−2〜データ電極Dj+3に書込みパルスを印加せず、書込み周期Ti−1ではデータ電極Dj−2、データ電極Dj−1、データ電極D、データ電極Dj+2に書込みパルスを印加し、書込み周期Tではデータ電極Dj+1、データ電極Dj+3に書込みパルスを印加し、書込み周期Ti+1ではデータ電極Dj−1、データ電極D、データ電極Dj+3に書込みパルスを印加するものとして説明する。
まずi−1番目の書込み周期Ti−1において、i−1ライン目の走査電極SCi−1に電圧Vaの走査パルスを印加する。そして第1遷移期間Taの開始時刻t11において、出力バッファの回収スイッチQCj−2、回収スイッチQCj−1、回収スイッチQC、回収スイッチQCj+2をオンにして、データ電極Dj−2、データ電極Dj−1、データ電極D、データ電極Dj+2の電圧を電圧0(V)から中間電圧(Vd/2)に遷移させる。
そして時刻t14において、出力バッファの回収スイッチQCj−1をオフ、高圧側スイッチQHj−1をオンにして、データ電極Dj−1の電圧を中間電圧(Vd/2)から電圧Vdに遷移させる。また時刻t15において、出力バッファの回収スイッチQCj−2、回収スイッチQCをオフ、出力バッファの高圧側スイッチQHj−2、高圧側スイッチQHをオンにして、データ電極Dj−2、データ電極Dの電圧を中間電圧(Vd/2)から電圧Vdに遷移させる。また時刻t16において、出力バッファの回収スイッチQCj+2をオフ、出力バッファの高圧側スイッチQHj+2をオンにして、データ電極Dj+2の電圧を中間電圧(Vd/2)から電圧Vdに遷移させる。
このようにして、データ電極Dj−2、データ電極Dj−1、データ電極D、データ電極Dj+2に電圧Vdの書込みパルスを印加すると、走査パルスと書込みパルスとが同時に印加されたi−1ライン目の放電セルでは書込み放電が発生して書込み動作が行われる。その後、出力バッファの高圧側スイッチのそれぞれをオフにする。
次に、i−1ライン目の走査電極SCi−1の電圧を電圧Vcに戻す。そして第2遷移期間Tbにおいて、データ電極Dj−2、データ電極Dj−1、データ電極D、データ電極Dj+2の電圧を電圧Vdから電圧0(V)に遷移させる。このとき図7に示したように、第2遷移期間Tbの開始時刻はデータ電極それぞれに独立に設定される。具体的には、第2遷移期間Tb1の開始時刻t21において出力バッファの回収スイッチQCj+2をオンにしてデータ電極Dj+2の電圧を電圧Vdから中間電圧(Vd/2)に遷移させ、時刻t24において出力バッファの回収スイッチQCj+2をオフ、低圧側スイッチQLj+2をオンにしてデータ電極Dj+2の電圧を中間電圧(Vd/2)から電圧0(V)に遷移させる。また第2遷移期間Tb2の開始時刻t22において出力バッファの回収スイッチQCj−2、回収スイッチQCをオンにしてデータ電極Dj−2、データ電極Dの電圧を電圧Vdから中間電圧(Vd/2)に遷移させ、時刻t25において出力バッファの回収スイッチQCj−2、回収スイッチQCをオフ、低圧側スイッチQLj−2、低圧側スイッチQLをオンにしてデータ電極Dj−2、データ電極Dの電圧を中間電圧(Vd/2)から電圧0(V)に遷移させる。また、第2遷移期間Tb3の開始時刻t23において出力バッファの回収スイッチQCj−1をオンにしてデータ電極Dj−1の電圧を電圧Vdから中間電圧(Vd/2)に遷移させ、時刻t26において出力バッファの回収スイッチQCj−1をオフ、低圧側スイッチQLj−1をオンにしてデータ電極Dj−1の電圧を中間電圧(Vd/2)から電圧0(V)に遷移させる。
このように、データ電極Dj−2、データ電極Dに対する第2遷移期間Tb2は、データ電極Dj−1に対する第2遷移期間Tb3よりも長く、データ電極Dj+2に対する第2遷移期間Tb1よりも短く設定されている。
次にi番目の書込み周期Tにおいて、iライン目の走査電極SCに電圧Vaの走査パルスを印加する。そして第1遷移期間Taの開始時刻t31において、出力バッファの回収スイッチQCj+1、回収スイッチQCj+3をオンにして、データ電極Dj+1、データ電極Dj+3の電圧を電圧0(V)から中間電圧(Vd/2)に遷移させる。そして時刻t35において出力バッファの回収スイッチQCj+3をオフ、高圧側スイッチQHj+3をオンにして、データ電極Dj+3の電圧を中間電圧(Vd/2)から電圧Vdに遷移させる。また時刻t36において出力バッファの回収スイッチQCj+1をオフ、高圧側スイッチQHj+1をオンにして、データ電極Dj+1の電圧を中間電圧(Vd/2)から電圧Vdに遷移させる。
このようにして、データ電極Dj+1、データ電極Dj+3に電圧Vdの書込みパルスを印加すると、走査パルスと書込みパルスとが同時に印加されたiライン目の放電セルでは書込み放電が発生して書込み動作が行われる。その後、出力バッファの高圧側スイッチQHj+1をオフにする。
次に、iライン目の走査電極SCの電圧を電圧Vcに戻す。そして第2遷移期間Tb1の開始時刻t41において出力バッファの回収スイッチQCj+1をオンにしてデータ電極Dj+1の電圧を電圧Vdから中間電圧(Vd/2)に遷移させ、時刻t44において出力バッファの回収スイッチQCj+1をオフ、低圧側スイッチQLj+1をオンにしてデータ電極Dj+1の電圧を中間電圧(Vd/2)から電圧0(V)に遷移させる。
次にi+1番目の書込み周期Ti+1において、i+1ライン目の走査電極SCi+1に電圧Vaの走査パルスを印加する。そして第1遷移期間Taの開始時刻t51において、出力バッファの回収スイッチQCj−1、回収スイッチQCをオンにして、データ電極Dj−1、データ電極Dの電圧を電圧0(V)から中間電圧(Vd/2)に遷移させる。そして時刻t55において、出力バッファの回収スイッチQCj−1、回収スイッチQCをオフ、出力バッファの高圧側スイッチQHj−1、高圧側スイッチQHをオンにして、データ電極Dj−1、データ電極Dの電圧を中間電圧(Vd/2)から電圧Vdに遷移させる。なおデータ電極Dj+3の電圧は電圧Vdのままである。
このようにして、データ電極Dj−1、データ電極D、データ電極Dj+3に電圧Vdの書込みパルスを印加すると、走査パルスと書込みパルスとが同時に印加されたi+1ライン目の放電セルでは書込み放電が発生して書込み動作が行われる。その後、出力バッファの高圧側スイッチQHj−1、高圧側スイッチQHj+3オフにする。
次に、i+1ライン目の走査電極SCi+1の電圧を電圧Vcに戻す。そして第2遷移期間Tbにおいて、データ電極Dj−1、データ電極Dj+3の電圧を電圧Vdから電圧0(V)に遷移させる。このときも具体的には、第2遷移期間Tb1の開始時刻t61において出力バッファの回収スイッチQCj−1をオンにしてデータ電極Dj−1の電圧を電圧Vdから中間電圧(Vd/2)に遷移させ、時刻t64において出力バッファの回収スイッチQCj−1をオフ、低圧側スイッチQLj−1をオンにしてデータ電極Dj−1の電圧を中間電圧(Vd/2)から電圧0(V)に遷移させる。また第2遷移期間Tb2の開始時刻t62において出力バッファの回収スイッチQCj+3をオンにしてデータ電極Dj+3の電圧を電圧Vdから中間電圧(Vd/2)に遷移させ、時刻t65において出力バッファの回収スイッチQCj+3をオフ、低圧側スイッチQLj+3をオンにしてデータ電極Dj+3の電圧を中間電圧(Vd/2)から電圧0(V)に遷移させる。
ここでも、データ電極Dj+3に対する第2遷移期間Tb2は、データ電極Dj−1に対する第2遷移期間Tb1よりも短く設定されている。
このように本実施の形態においては、出力電圧を低圧側電圧0(V)から高圧側電圧Vdに遷移させる出力バッファは、書込み周期のそれぞれに設けられた第1遷移期間に回収スイッチをオンにして低圧側電圧0(V)から中間電圧Vd/2に遷移させた後に回収スイッチをオフにし高圧側スイッチをオンにして中間電圧Vd/2から高圧側電圧Vdに出力電圧を遷移させる。また出力電圧を高圧側電圧Vdから低圧側電圧0(V)に遷移させる出力バッファは、書込み周期のそれぞれに設けられかつ第1遷移期間と時間的に重ならない第2遷移期間に回収スイッチをオンにして高圧側電圧Vdから中間電圧Vd/2に遷移させた後に回収スイッチをオフにし低圧側スイッチをオンにして中間電圧Vd/2から低圧側電圧0(V)に出力電圧を遷移させている。これにより、一定の電圧Vdを有する電源からデータ電極駆動回路32に電力を供給して安定した書込み放電を行うとともに、データ電極駆動回路32の消費電力を削減することができる。その理由について以下に説明する。
まず、低圧側電圧0(V)から高圧側電圧Vdに遷移させる第1遷移期間と高圧側電圧Vdから低圧側電圧0(V)に遷移させる第2遷移期間とを時間的に重ならないようにした理由について説明する。
図8A〜図8C、図9A〜図9Eは、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置30のデータ電極駆動回路32の電力を削減することができる理由を説明する図であり、データ電極Dおよびデータ電極Dj+1に対する出力バッファと、そこに流れる電流を示している。コンデンサCcはデータ電極Dとデータ電極Dj+1との間の電極間容量を示している。なお高圧側スイッチQH、高圧側スイッチQHj+1、低圧側スイッチQL、低圧側スイッチQLj+1、回収スイッチQC、回収スイッチQCj+1を、「スイッチ」のシンボルで示した。
ここで、データ電極Dに書込みパルスを印加していない状態から書込みパルスを印加する状態に遷移させ、データ電極Dj+1に書込みパルスを印加している状態から書込みパルスを印加しない状態に遷移させる場合について考える。この場合の初期状態は図8Bに示すように、コンデンサCcのデータ電極Dの側の端子電圧は電圧0(V)であり、データ電極Dj+1の側の端子電圧は正の電圧Vdである。
まず比較のために、第1遷移期間と第2遷移期間とを時間的に分離することなく、コンデンサCcの両端の電圧を同時に遷移させたと仮定する。すなわち図8Cに示すように、高圧側スイッチQHと低圧側スイッチQLj+1とを同時にオンにして、電圧Vdの電源から高圧側スイッチQH、コンデンサCc、低圧側スイッチQLj+1、接地電位へ電流Iaを流して、コンデンサCcを充電する。このときコンデンサCcの端子間電圧は電圧(−Vd)から電圧Vdまで変化するので、電源から供給する電荷はQ=Cc×2Vdとなり、電力はQV=2CcVdとなる。
一方、本実施の形態においては、まず第2遷移期間において、図9Aに示す初期状態から、回収スイッチQCj+1をオンにする。すると図9Bに示すように、接地電位から低圧側スイッチQLの寄生ダイオード、コンデンサCc、回収スイッチQCj+1、回収コンデンサC40へ電流Ibが流れて、コンデンサCcのデータ電極Dj+1の側の端子電圧が中間電圧Vd/2まで低下する。
次に回収スイッチQCj+1をオフ、低圧側スイッチQLj+1をオンにする。すると図9Cに示すように、接地電位から低圧側スイッチQLの寄生ダイオード、コンデンサCc、低圧側スイッチQLj+1、接地電位へ電流Icが流れて、コンデンサCcが放電してコンデンサCcの端子電圧はどちらも電圧0(V)となる。
次に低圧側スイッチQLj+1をオンにしたまま回収スイッチQCをオンにする。すると図9Dに示すように、回収コンデンサC40から、回収スイッチQC、コンデンサCc、低圧側スイッチQLj+1、接地電位へ電流Idが流れて、コンデンサCcのデータ電極Dの側の端子電圧が中間電圧Vd/2まで上昇する。この間、電源から電力が供給されることはない。
その後、回収スイッチQCをオフ、高圧側スイッチQHをオンにする。すると図9Eに示すように、電圧Vdの電源から高圧側スイッチQH、コンデンサCc、低圧側スイッチQLj+1、接地電位へ電流Ieが流れて、コンデンサCcのデータ電極Dの側の端子電圧が電圧Vdまで上昇する。このとき電圧Vdの電源から電力が供給されてコンデンサCcの端子間電圧が電圧Vd/2から電圧Vdまで変化するので、電源から供給する電荷はQ=Cc×Vd/2となり、電力はQV=CcVd/2となる。
このように隣接するデータ電極が互いに逆の電圧に遷移する場合には、本実施の形態においては、隣接するデータ電極の間の電極間容量Ccの充放電する電力をおよそ1/4に削減することができる。
次に、回収コンデンサC40と回収スイッチQCとを用いて、低圧側電圧0(V)および高圧側電圧Vdの一方から他方へ遷移させる際に、いったん中間電圧Vd/2に遷移させる理由について説明する。
図10A〜図10Eは、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置30のデータ電極駆動回路32の電力を削減することができる理由を説明する図であり、データ電極Dに対する出力バッファと、そこに流れる電流を示している。コンデンサCxはデータ電極Dの実質的な負荷容量を示しており、容量Cg、(Cg+Cc)、(Cg+2Cc)のいずれかである。ここでも高圧側スイッチQH、低圧側スイッチQL、回収スイッチQCを「スイッチ」のシンボルで示した。
ここで、データ電極Dの電圧を電圧0(V)から電圧Vdまで遷移させる場合について考える。この場合の初期状態を図10Bに示す。
まず比較のために、データ電極Dの電圧を、中間電圧Vd/2に遷移させることなく、直接に電圧0(V)から電圧Vdまで遷移させたと仮定する。すなわち図10Cに示すように、高圧側スイッチQHをオンにして、電圧Vdの電源から高圧側スイッチQH、コンデンサCx、接地電位へ電流Ifを流して、コンデンサCxを充電する。このときコンデンサCxの端子間電圧は電圧0(V)から電圧Vdまで変化するので、電源から供給する電荷はQ=Cx×Vdとなり、電力はQV=CxVdとなる。
一方、本実施の形態においては、第1遷移期間において、まず図10Bに示す初期状態から、回収スイッチQCをオンにする。すると図10Dに示すように、回収コンデンサC40から回収スイッチQC、コンデンサCx、接地電位へ電流Igが流れて、コンデンサCxの端子電圧が中間電圧Vd/2まで上昇する。
次に回収スイッチQCをオフ、高圧側スイッチQHをオンにする。すると図10Eに示すように、電圧Vdの電源から高圧側スイッチQH、コンデンサCx、接地電位へ電流Ihが流れて、コンデンサCxの端子電圧が高圧側の電圧Vdまで上昇する。このとき電圧Vdの電源から電力が供給されてコンデンサCxの端子電圧が電圧Vd/2から電圧Vdまで変化するので、電源から供給する電荷はQ=Cx×Vd/2となり、電力はQV=CxVd/2となる。
このように本実施の形態においては、データ電極の実質的な負荷容量Cxの充放電する電力をおよそ1/2に削減することができる。
なおデータ電極Dの電圧を電圧Vdから電圧0(V)まで遷移させる場合については、いずれの場合にも電源からは電力は供給されない。
以上の理由により、本実施の形態においてデータ電極駆動回路32の消費電力を削減することができる。
次に、第2遷移期間Tbの開始時刻を、データ電極それぞれに独立に設定した理由について説明する。上述したように、データ電極Dの負荷容量は、表示電極対全体との間の容量Cgと、右側に隣接するデータ電極との間の容量Ccと、左側に隣接するデータ電極との間の容量Ccとの合計の容量(Cg+2Cc)である。しかしデータ電極Dに印加する電圧を遷移させる際に出力バッファから見た実質的な付加容量は隣接するデータ電極に印加する電圧に依存して変化する。
例えば図7に示した書込み周期Ti−1の第2遷移期間においてデータ電極Dj−1に注目すると、隣接するデータ電極Dj−2の電圧およびデータ電極Dの電圧の両方ともデータ電極Dj−1と同様に電圧Vdから電圧0(V)に遷移する。そのため隣接するデータ電極との間の容量Ccを無視することができ、データ電極Dj−1の実質的な負荷容量は容量Cgとなる。その結果、データ電極Dj−1の電圧を電圧Vdから電圧0(V)に遷移させるまでに要する時間は短くなる。
またデータ電極Dに注目すると、データ電極Dに隣接するデータ電極Dj−1の電圧は電圧Vdから電圧0(V)に遷移するが、データ電極Dj+1の電圧は電圧0(V)一定であり変化しない。そのためデータ電極Dj−1との間の容量Ccは無視することができるが、データ電極Dj+1との間の容量Ccは無視することができず、データ電極Dの実質的な負荷容量は容量(Cg+Cc)となる。その結果、データ電極Dの電圧を電圧Vdから電圧0(V)に遷移させるまでに要する時間は、データ電極Dj−1の電圧を電圧Vdから電圧0(V)に遷移させるまでに要する時間よりも長くなる。
さらにデータ電極Dj+2に注目すると、隣接するデータ電極Dj+1およびデータ電極Dj+3の両方の電圧が変化しないので、データ電極Dj+2に印加する電圧を遷移させるときには隣接するデータ電極との間の容量Ccを無視することができない。そのため実質的な負荷容量は容量(Cg+2Cc)となり、データ電極Dj+2の電圧を電圧Vdから電圧0(V)に遷移させるまでに要する時間は、データ電極Dの電圧を電圧Vdから電圧0(V)に遷移させるまでに要する時間よりもさらに長くなる。このように、データ電極に印加する電圧の遷移に要する時間は一定ではない。
そのため本実施の形態においては、第2遷移期間の開始時刻は出力バッファのそれぞれに対して設定され、隣接する片側のデータ電極の電圧のみが遷移するデータ電極に対する出力バッファの開始時刻は、隣接する両側のデータ電極の電圧が共に遷移するデータ電極に対する出力バッファの開始時刻よりも早く設定している。また隣接する両側のデータ電極の電圧が共に遷移しないデータ電極に対する出力バッファの開始時刻は、隣接する片側のデータ電極の電圧のみが遷移するデータ電極に対する出力バッファの開始時刻よりも早く設定している。このように電圧の遷移に要する時間が長い場合には早めに遷移を開始し、電圧の遷移に要する時間が短い場合には遅めに遷移を開始することにより、書込みパルス電圧Vdを印加する時間を長くすることができ、駆動時間を有効に用いた書込み動作を行うことができる。
また第1遷移期間において、低圧側電圧0(V)から中間電圧Vd/2への遷移に要する時間が長い場合には中間電圧Vd/2から高圧側電圧Vdへの遷移を遅めに開始し、低圧側電圧0(V)から中間電圧Vd/2への遷移に要する時間が短い場合には中間電圧Vd/2から高圧側電圧Vdへの遷移を早めに開始している。これによりさらに駆動時間を有効に用いた書込み動作を行っている。
図11は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイ装置30のデータ電極駆動回路32の回路図である。データ電極駆動回路32は、シフトレジスタ部41と、自己負荷算出部42と、隣接負荷算出部44と、出力バッファ部48とを有する。
シフトレジスタ部41は、少なくともデータ電極の数と同じ数のラッチ41を有するシフトレジスタである。そしてシリアル転送された画像データのサブフィールドに対応するビットQ(以下、単に「画像データQ」と略記する)をシリアル/パラレル変換する。すなわち、シリアル転送された画像データQをクロックDckにより順次シフトすることによりデータ電極Dのそれぞれに対する画像データQを出力する。
自己負荷算出部42は、データ電極Dのそれぞれに対応して設けられた1ラインディレイ42と論理ゲート43とを有する。1ラインディレイ42はデータ電極Dに対応する画像データQを1水平帰線期間遅延して画像データDQを出力する。論理ゲート43は画像データDQと画像データQとに基づき、対応するデータ電極Dに印加する書込みパルスの変化を検出する。具体的には、画像データQが「H」→「L」と変化する場合には論理ゲート43の出力が「H」となり、それ以外の場合には「L」となる。
隣接負荷算出部44は、データ電極Dのそれぞれに対応して設けられた論理ゲート44〜論理ゲート47を有し、隣接するデータ電極Dj−1、データ電極Dj+1に対応する画像データの変化に基づき、対応するデータ電極Dに隣接するデータ電極間の実質的な負荷容量の大きさを算出する。具体的には、隣接するデータ電極Dj−1、データ電極Dj+1の画像データQj−1、画像データQj+1が共に「H」→「L」と変化しない場合には論理ゲート46の出力が「H」となる。またデータ電極Dに隣接するデータ電極Dj−1、データ電極Dj+1の一方のみの画像データが「H」→「L」と変化する場合には論理ゲート47の出力が「H」となる。それ以外の場合には論理ゲート46の出力および論理ゲート47の出力は「L」となる。
したがって論理ゲート46の出力が「H」であれば、データ電極Dの画像データが「H」→「L」と変化する場合のデータ電極Dの実質的な負荷容量は容量(Cg+2Cc)であり、論理ゲート47の出力が「H」であれば容量(Cg+Cc)であり、それ以外では容量Cgである。
出力バッファ部48は、データ電極Dのそれぞれに印加する書込みパルスを発生する出力バッファ48を有する。そして出力バッファ48のそれぞれは、書込みパルスの高圧側の電圧Vdを出力する高圧側スイッチQHと書込みパルスの低圧側の電圧0(V)を出力する低圧側スイッチQLと、中間電圧Vd/2に充電された回収コンデンサC40(図示せず)に接続する回収スイッチQCとを有する。
このとき出力バッファ48のそれぞれは、対応するデータ電極Dに印加する電圧を高圧側電圧から中間電圧Vd/2を経て低圧側電圧に切り替える際に、対応する論理ゲート46の出力が「H」であれば第2遷移期間の時間が最も長くなるように最も早いタイミングで電圧を遷移させる。また論理ゲート47の出力が「H」であれば第2遷移期間の時間が2番目に長くなるように2番目に早いタイミングで電圧を遷移させる。また論理ゲート46および論理ゲート47の出力が共に「L」であれば第2遷移期間の時間が最も短くなるように最も遅いタイミングで電圧を遷移させる。
このように、隣接するデータ電極間の実質的な負荷容量の大きさに応じて第2遷移期間の開始時刻を設定することにより、駆動時間を有効に用いたパネルの駆動を行うことができる。
なお本実施の形態においては、第2遷移期間の開始時刻は出力バッファのそれぞれに対して設定されるものとして説明した。しかし本発明はこれに限定されるものではない。例えば、データ電極駆動回路32が、出力バッファを複数集積した集積回路を複数個用いて構成されている場合、第2遷移期間の開始時刻を集積回路のそれぞれに対して設定してもよい。以下このような例を実施の形態2として説明する。
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイ装置60の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置60は、パネル10、画像信号処理回路31、データ電極駆動回路62、走査電極駆動回路33、維持電極駆動回路34、タイミング発生回路35および各回路ブロックに必要な電源を供給する電源回路(図示せず)を備えている。実施の形態1と同じ回路ブロックには同じ符号を付して説明を省略する。
データ電極駆動回路62は、データ電極駆動回路32と同様に、画像信号処理回路31から出力された画像データをデータ電極D〜データ電極Dのそれぞれに対応する書込みパルスに変換し、各データ電極D〜データ電極Dに印加する。実施の形態2におけるデータ電極駆動回路62は、所定数のデータ電極を駆動する回路に分割され、それぞれの回路が1つの集積回路として集積されている。この集積回路を、以下「データドライバ」と呼称する。すなわちデータ電極駆動回路62は複数のデータドライバを用いて構成されている。本実施の形態においては、所定数としてデータ電極384本分のデータ電極駆動回路が1つのデータドライバとして集積化されている。そして15個のデータドライバ80〜データドライバ8015を用いてデータ電極駆動回路62を構成している。
図13は、本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイ装置60のデータ電極駆動回路62の回路図である。また図14は、本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイ装置60のデータ電極駆動回路62の動作を示すタイミングチャートである。データ電極駆動回路62は、データドライバ80〜データドライバ8015と、データドライバ80(p=1〜15)のそれぞれに対応して設けられた回収コンデンサC80と、データドライバ80のそれぞれに対応して設けられた最大負荷算出部72と、データドライバ80のそれぞれに対応して設けられたタイミングパルス選択部74とを有する。
最大負荷算出部72のそれぞれは、対応するデータドライバ80が駆動するデータ電極Dのそれぞれの実質的な負荷容量を算出し、さらにその最大値を算出する。
タイミングパルス選択部74のそれぞれは、対応する最大負荷算出部72の算出した実質的な負荷容量の最大値に基づき、図14に示した3つのタイミング信号LLP1〜タイミング信号LLP3のうちいずれか1つを選択して書込みタイミング信号LPとして出力する。ここでタイミング信号LLP1〜タイミング信号LLP3の立下りは第1遷移期間または第2遷移期間において回収スイッチをオンにするタイミングを示し、タイミング信号LLP1〜タイミング信号LLP3の立上りは第1遷移期間または第2遷移期間において回収スイッチをオフにし高圧側スイッチまたは低圧側スイッチをオンにするタイミングを示している。したがって書込みタイミング信号LPとしてタイミング信号LLP1を選択すると第2遷移期間の時間が最も長くなり、タイミング信号LLP2を選択すると第2遷移期間の時間が2番目に長くなり、タイミング信号LLP3を選択すると第2遷移期間の時間が最も短くなる。
タイミングパルス選択部74のそれぞれは、対応するデータドライバ80が駆動するデータ電極Dの第1遷移期間または第2遷移期間における実質的な負荷容量の最大値が容量(Cg+2Cc)であれば書込みタイミング信号LPとしてタイミング信号LLP1を選択し、容量(Cg+Cc)であればタイミング信号LLP2を選択し、容量Cgであれば、タイミング信号LLP3を選択する。
データドライバ80〜データドライバ8015のそれぞれは、シフトレジスタ部81と、データラッチ部83と、出力バッファ部85とを有する。
シフトレジスタ部81は、少なくともデータドライバ80が駆動するデータ電極Dの数と同じ数のラッチ81を有するシフトレジスタである。そしてシリアル転送された画像データのサブフィールドに対応するビットQ(ここでも単に「画像データQ」と略記する)をシリアル/パラレル変換する。すなわち、シリアル転送された画像データQをクロックDckにより順次シフトすることによりデータ電極Dのそれぞれに対する画像データQを出力する。
データラッチ部83は、データドライバ80が駆動するデータ電極Dのそれぞれに対応するラッチ83を有し、データ電極Dのそれぞれに対応する画像データQを書込みタイミング信号LPでラッチして画像データを出力バッファ部85に出力する。
出力バッファ部85は、データドライバ80が駆動するデータ電極Dのそれぞれに印加する書込みパルスを発生する出力バッファ85を有する。出力バッファ85のそれぞれは、書込みパルスの高圧側の電圧Vdを出力する高圧側スイッチQHと書込みパルスの低圧側の電圧0(V)を出力する低圧側スイッチQLと回収スイッチQCを有する。そして、画像データに応じて、かつ書込みタイミング信号LPのタイミングに従って高圧側の電圧Vd、中間電圧Vd/2または低圧側の電圧0(V)を出力することにより書込みパルスを発生する。
例えば図14に示したように、データドライバ80に対応するタイミングパルス選択部74が、書込み周期Ti−1の第1遷移期間においてタイミング信号LLP1を選択し、書込み周期Ti−1の第2遷移期間においてタイミング信号LLP3を選択し、書込み周期Tの第1遷移期間においてタイミング信号LLP2を選択し、書込み周期Tの第2遷移期間においてタイミング信号LLP1を選択し、書込み周期Ti+1の第1遷移期間においてタイミング信号LLP3を選択し、書込み周期Ti+1の第2遷移期間においてタイミング信号LLP2を選択したとする。するとデータドライバ80に対する書込み周期Ti−1の第2遷移期間は時刻t23に開始し、書込み周期Tの第2遷移期間は時刻t41に開始し、書込み周期Ti+1の第2遷移期間は時刻t62に開始する。
またデータドライバ80p;1に対応するタイミングパルス選択部74p;1が、書込み周期Ti−1の第1遷移期間においてタイミング信号LLP3を選択し、書込み周期Ti−1の第2遷移期間においてタイミング信号LLP1を選択し、書込み周期Tの第1遷移期間においてタイミング信号LLP1を選択し、書込み周期Tの第2遷移期間においてタイミング信号LLP2を選択し、書込み周期Ti+1の第1遷移期間においてタイミング信号LLP2を選択し、書込み周期Ti+1の第2遷移期間においてタイミング信号LLP3を選択したとする。するとデータドライバ80p;1に対する書込み周期Ti−1の第2遷移期間は時刻t21に開始し、書込み周期Tの第2遷移期間は時刻t42に開始し、書込み周期Ti+1の第2遷移期間は時刻t63に開始する。
このように本実施の形態においては、第2遷移期間の開始時刻はデータドライバ80のそれぞれに対して設定され、隣接する少なくとも片側のデータ電極の電圧が遷移しないデータ電極に対する出力バッファが存在するデータドライバ80の開始時刻は、隣接する少なくとも片側のデータ電極の電圧が遷移しないデータ電極に対する出力バッファが存在しないデータドライバ80の開始時刻よりも早く設定される。また隣接する両側のデータ電極の電圧が共に遷移しないデータ電極に対する出力バッファが存在するデータドライバ80の開始時刻は、隣接する両側のデータ電極の電圧が共に遷移しないデータ電極に対する出力バッファが存在しないデータドライバ80の開始時刻よりも早く設定される。
これにより、第1遷移期間と第2遷移期間の時間とを時間的に重ねることなく設定できる。また、いったん中間電圧Vd/2まで遷移した後に高圧側電圧Vdまたは低圧側電圧0(V)に切り替えるタイミングが1つのデータドライバ80に対して共通となるので実施の形態1には及ばないものの、駆動時間を有効に用いた書込み動作を行うことができる。
なお実施の形態1、実施の形態2においては、回収スイッチQC〜回収スイッチQCのそれぞれは2個のFETをバックツーバック接続して構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。図15Aは、本発明の実施の形態1および実施の形態2における出力バッファの他の構成例を示す図であり、PチャンネルMOSFETを用いて回収スイッチQCを構成した例である。また図15Bは、本発明の実施の形態1および実施の形態2における出力バッファの他の構成例を示す図であり、NチャンネルMOSFETを用いて回収スイッチQCを構成した例である。このようにして出力バッファを構成すると、回収スイッチを1つのスイッチング素子で実現することができる。
また実施の形態1、実施の形態2においては、データ電極に印加する電圧を遷移させる場合、まず高圧側電圧から低圧側電圧に切り替えた後に低圧側電圧から高圧側電圧に切り替えるとして説明した。そのため第2遷移期間の開始時刻を出力バッファのそれぞれ、あるいはデータドライバのそれぞれに対して設定した。しかしまず低圧側電圧から高圧側電圧に切り替えた後に高圧側電圧から低圧側電圧に切り替えてもよい。この場合には第1遷移期間の開始時刻を出力バッファのそれぞれ、あるいはデータドライバのそれぞれに対して設定すればよい。
また実施の形態1、実施の形態2において示した具体回路は回路構成の一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。他の回路を用いて上述した機能を実現する構成であってもよい。
さらに実施の形態1、実施の形態2において用いた具体的な各数値は、単に一例を挙げたに過ぎず、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
本発明は、一定の電圧を有する電源からデータ電極駆動回路に電力を供給して安定した書込み放電を行うとともに、データ電極駆動回路の消費電力を削減でき、プラズマディスプレイ装置として有用である。
10 パネル
12 走査電極
13 維持電極
14 表示電極対
22 データ電極
30,60 プラズマディスプレイ装置
31 画像信号処理回路
32,62 データ電極駆動回路
33 走査電極駆動回路
34 維持電極駆動回路
35 タイミング発生回路
41 シフトレジスタ部
42 自己負荷算出部
44 隣接負荷算出部
48 出力バッファ部
48j 出力バッファ
72p 最大負荷算出部
74p タイミングパルス選択部
80p データドライバ
81 シフトレジスタ部
83 データラッチ部
85 出力バッファ部
85j 出力バッファ
QH1,QHj,QHm 高圧側スイッチ
QL1,QLj,QLm 低圧側スイッチ

Claims (3)

  1. 複数の表示電極対と複数のデータ電極とを有するプラズマディスプレイパネルと、前記データ電極に書込みパルスを印加するデータ電極駆動回路とを備え、前記データ電極駆動回路は書込み周期毎に前記書込みパルスの高圧側電圧または前記書込みパルスの低圧側電圧を前記データ電極のそれぞれに印加するプラズマディスプレイ装置であって、
    前記データ電極駆動回路は、前記高圧側電圧より低く前記低圧側電圧よりも高い中間電圧に充電された回収コンデンサを備えると共に、前記高圧側電圧を出力する高圧側スイッチと前記低圧側電圧を出力する低圧側スイッチと前記回収コンデンサに接続する回収スイッチとを有する出力バッファを前記データ電極のそれぞれに対して備え、
    出力電圧を前記低圧側電圧から前記高圧側電圧に遷移させる出力バッファは、前記書込み周期のそれぞれに設けられた第1遷移期間に前記回収スイッチをオンにして前記低圧側電圧から前記中間電圧に遷移させた後に前記回収スイッチをオフにし前記高圧側スイッチをオンにして前記中間電圧から前記高圧側電圧に出力電圧を遷移させ、
    出力電圧を前記高圧側電圧から前記低圧側電圧に遷移させる出力バッファは、前記書込み周期のそれぞれに設けられかつ前記第1遷移期間と時間的に重ならない第2遷移期間に前記回収スイッチをオンにして前記高圧側電圧から前記中間電圧に遷移させた後に前記回収スイッチをオフにし前記低圧側スイッチをオンにして前記中間電圧から前記低圧側電圧に出力電圧を遷移させることを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記第1遷移期間および前記第2遷移期間の少なくとも一方の開始時刻は前記出力バッファのそれぞれに対して設定され、
    隣接する片側のデータ電極の電圧のみが遷移するデータ電極に対する出力バッファの前記開始時刻は、隣接する両側のデータ電極の電圧が共に遷移するデータ電極に対する出力バッファの前記開始時刻よりも早く設定され、
    隣接する両側のデータ電極の電圧が共に遷移しないデータ電極に対する出力バッファの前記開始時刻は、隣接する片側のデータ電極の電圧のみが遷移するデータ電極に対する出力バッファの前記開始時刻よりも早く設定されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 前記データ電極駆動回路は、前記出力バッファを複数集積した集積回路を複数個用いて構成され、
    前記第1遷移期間および前記第2遷移期間の少なくとも一方の開始時刻は前記集積回路のそれぞれに対して設定され、
    隣接する少なくとも片側のデータ電極の電圧が遷移しないデータ電極に対する出力バッファが存在する集積回路の前記開始時刻は、隣接する少なくとも片側のデータ電極の電圧が遷移しないデータ電極に対する出力バッファが存在しない集積回路の前記開始時刻よりも早く設定され、
    隣接する両側のデータ電極の電圧が共に遷移しないデータ電極に対する出力バッファが存在する集積回路の前記開始時刻は、隣接する両側のデータ電極の電圧が共に遷移しないデータ電極に対する出力バッファが存在しない集積回路の前記開始時刻よりも早く設定されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101563252B1 (ko) 2015-03-03 2015-10-28 주식회사 이노액시스 에너지 환수 가능한 디스플레이 드라이버, 에너지 환수 가능한 디스플레이 및 에너지 환수 가능한 디스플레이 구동 방법

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