JP2012117932A - 半導体試験装置、半導体試験装置の診断プログラムおよび半導体試験装置の診断方法 - Google Patents

半導体試験装置、半導体試験装置の診断プログラムおよび半導体試験装置の診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体試験装置に備えられるユニットの診断を行って、交換するユニットを推定することで、試験時間の短縮化を図ることを目的とする。
【解決手段】本発明の半導体試験装置1は、DUTの試験を行う半導体試験装置1であって、交換可能な複数のFRUのそれぞれに対応して設けられ、FRUに故障を生じているか否かの故障診断を行う診断部11、21と、診断部11、21が行う故障診断について、当該故障診断に対応して故障の原因となるFRUの可能性の統計である故障統計情報を記憶するカバレッジデータベース31と、診断部11、21がFRUに故障を生じていると診断したときに、この診断を行ったFRUに対応する故障統計情報の値を各FRUのそれぞれについて合算して生成した診断データを生成する診断データ生成部24と、診断データを値の順番に並び替える並び替え部26と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被試験デバイスの試験を行う半導体試験装置に関し、特に内部に備えた交換可能なユニットの故障診断を行う半導体試験装置、半導体試験装置の診断プログラムおよび半導体試験装置の診断方法に関するものである。
被試験デバイス(DUT:Device Under Test)の試験を行うための半導体試験装置が従来から用いられている。図7は半導体試験装置101のハードウェア構成を示しており、複数のカード102A〜102F(総称してカード102)とテスタコントローラ103とハードディスク104とを備えて構成している。
カード102はDUTの試験を行うための機能を有しており、例えばピンエレクトロニクスカードやデジタイザ等が適用される。テスタコントローラ103は各カード102を統括制御するコンピュータである。ハードディスク104はテスタコントローラ103で動作する各種プログラムや各種データを記憶する補助記憶装置である。
図8に示すように、各カード102は機能ブロック105を有しており、2つのカード102の間は接続経路AB、AC、AD、DEにより接続される。これにより、2つの機能ブロック105の間が接続される。接続された2つの機能ブロック105は上位側と下位側との関係になっており、上位側の機能ブロック105が下位側の機能ブロック105を従属させる。
この例では、機能ブロック105Aが上位側、機能ブロック105B、105C、105Dが下位側になっている。また、機能ブロック105Dは上位側になっており、機能ブロック105Eは下位側になっている。一方、機能ブロック105Fは単独で存在しており、1つの機能ブロック105Fで1つの機能を果たす。
実際には、1つの機能ブロック105に多数の機能ブロック105が従属しており、且つ従属している段数も多段になっている。従属関係にある複数の機能ブロック105は1つの機能(計測機能)を果たす。図8の例では、計測機能AB、AC、ADE、Fの4つになっている。
計測機能ABは機能ブロック105Aおよび105Bにより実現される1つの機能である。同様に、計測機能ACは機能ブロック105Aおよび105C、計測機能ADEは機能ブロック105A、105Dおよび105Eにより実現される1つの機能になっている。
各カード102は他のカード102と交換可能になっている。テスタコントローラ103、ハードディスク104、各接続経路も同様であり、それぞれが交換可能になっている。これら交換可能なカード102、テスタコントローラ103、ハードディスク104を1つの交換可能なユニット(FRU:Field Replaceable Unit)とする。つまり、FRU単位で交換をすることが可能になる。
各FRUは故障を生じる可能性がある。故障を生じている場合には、故障しているFRUを正常なFRUに交換して動作を復旧させる。このために、例えば特許文献1のように自己診断用のボードを設けて、自己診断を行うものある。FRUを交換して正常な動作に復旧させる処理は計測機能AB、AC、ADE、Fを用いて行う。
計測機能AB、AC、ADE、Fを出力させて、所定の結果が得られるか否かを判定する。そして、所定の結果が得られない場合には、計測機能の出力結果に基づいて当該計測機能に関連する何れかのFRUに故障を生じていることが認識される。この認識がされたときに、図9のステップS101からS105までのフローを繰り返す。
まず、故障を検出した計測機能に関連するFRUのうち何れか1つのFRUを交換する(ステップS102)。そして、再び計測機能を出力させて所定の結果が得られるか否かにより故障診断を行う(ステップS103)。例えば、計測機能ADEを用いて故障診断を行う場合には、カード102Aからカード102D、105Eの各機能ブロックを用いて計測機能ADEを出力させる。この出力結果に基づいて、故障を生じているか否かが判定される(ステップS104)。
故障を生じていないと判定されれば、計測機能ADEに関連する全てのFRUには故障を生じていないことが認識できる。従って、処理を終了する。一方、故障を生じていると判定されれば、計測機能に関連する何れかのFRUに故障が生じている。よって、ステップS102で交換したFRUとは異なるFRUに処理を移行する(ステップS101に戻る)。そして、ステップS104で故障と判定されなくなるまでステップS101からS105までのフローを繰り返す。
特開2008−98230号公報
半導体試験装置101のカード102は多数設けられており、且つ機能ブロック105は多段の従属関係になっている。計測機能を用いて故障を判定する図9の場合、故障と判定されなくなるまでステップS101からS105までのフローを繰り返すためFRUの交換をフローの回数分要することになる。計測機能ADEの場合は、5つのFRU(機能ブロック105A、105D、105E、接続経路AD、DE)が交換対象となるが、実際には多数のユニットが候補となる。
従って、FRUを交換して故障診断を繰り返して実施するフローの場合には、FRUの交換作業が頻繁に発生する。交換作業には所定の時間を要するため、これを繰り返して行うことにより、交換作業のために多くの時間が費やされる。これにより、半導体試験装置101を用いてDUTの試験を行うことができない時間(ダウンタイム)が長くなる。これが、試験時間の長時間化を招来する。
習熟度が高い者であれば、多数のユニットの候補のうち何れのユニットが故障しているかを予測して、FRUの交換作業を少なくすることは可能である。ただし、習熟度が低い者の場合にはやはりダウンタイムが長くなり、試験時間の長時間化を招来するようになる。
そこで、本発明は、半導体試験装置に備えられるユニットの診断を行って、交換するユニットを推定することで、試験時間の短縮化を図ることを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の第1の半導体試験装置は、被試験デバイスの試験を行う半導体試験装置であって、交換可能な複数のユニットのそれぞれに対応して設けられ、前記ユニットに故障を生じているか否かの故障診断を行う診断部と、前記診断部が行う故障診断について、当該故障診断に対応して故障の原因となる前記ユニットの可能性の統計である故障統計情報を記憶する故障統計情報記憶部と、前記診断部が前記ユニットに故障を生じていると診断したときに、この診断を行った前記ユニットに対応する前記故障統計情報の値を各ユニットのそれぞれについて合算して生成した診断データを生成する診断データ生成部と、前記診断データを値の順番に並び替える並び替え部と、を備えたことを特徴とする。
この半導体試験装置によれば、故障統計情報を参照して、故障しているユニットを推定している。これにより、故障を生じているユニットを早期に特定して交換することができる。従って、ダウンタイムを短くすることができ、試験時間が短縮化する。
本発明の第2の半導体試験装置は、第1の半導体試験装置であって、前記ユニットのうち前記被試験デバイスの試験を行うための機能ユニットは、前記被試験デバイスに印加して試験を行う試験信号を出力する複数のドライバを備え、前記機能ユニットに設けた自身の機能ユニットの故障診断を行う診断部は、各ドライバから前記試験信号を入力して故障を生じているか否かを判断することで、前記機能ユニットの故障診断を行うこと、を特徴とする。
この半導体試験装置によれば、ユニット自身の自己診断は複数のドライバから出力される試験信号を入力可能な診断部により行っている。自己診断を行う診断部は各ユニットにそれぞれ持たせる必要があるが、1つのユニットの中の複数の部位に対して1つの診断部が統括して故障診断をすることができる。これにより、ハードウェアの単純化を図りつつ、試験時間を短縮化することができる。
本発明の第3の半導体試験装置は、第2の半導体試験装置であって、2つの前記機能ユニットのうち上位側の機能ユニットは、前記2つの機能ユニットの間を接続する接続ユニットを診断するための診断データを送信する診断データ送信部を備え、前記2つの機能ユニットのうち下位側の機能ユニットに設けた前記接続ユニットの故障診断を行う診断部は、前記接続ユニットを介して受信する前記診断データに基づいて故障診断を行うことを特徴とする。
この半導体試験装置によれば、機能ユニット自身の自己診断だけではなく、機能ユニット間を接続する接続ユニットの接続診断(故障診断)も可能になる。
本発明の第4の半導体試験装置は、第1乃至第3の何れか1つの半導体試験装置であって、前記ユニットのうち故障を生じたユニットの情報に基づいて、前記故障統計情報記憶部に記憶されている前記故障統計情報の値を変更する故障統計情報変更部を備えことを特徴とする。
この半導体試験装置によれば、実際に生じたユニットの故障の状況を故障統計情報に反映させることで、故障統計情報の精度をより向上させることができ、試験時間の短縮化をさらに図ることができるようになる。
本発明の第5の半導体試験装置の診断プログラムは、被試験デバイスの試験を行う半導体試験装置の診断を行う半導体試験装置の診断プログラムであって、コンピュータを、交換可能な複数のユニットのそれぞれに対応して設けられ、前記ユニットに故障を生じているか否かの故障診断を行う診断部が行う故障診断について、当該故障診断に対応して故障の原因となる前記ユニットの可能性の統計である故障統計情報について、前記診断部が前記ユニットに故障を生じていると診断したときに、この診断を行った前記ユニットに対応する前記故障統計情報の値を各ユニットのそれぞれについて合算して生成した診断データを生成する診断データ生成手段、前記診断データを値の順番に並び替える並び替え手段、として機能させることを特徴とする。
本発明の第6の半導体試験装置の診断方法は、被試験デバイスの試験を行う半導体試験装置の診断を行う半導体試験装置の診断方法であって、交換可能な複数のユニットのそれぞれに対応して設けられ、前記ユニットに故障を生じているか否かの故障診断を行う診断部が行う故障診断について、当該故障診断に対応して故障の原因となる可能性のある前記ユニットの統計である故障統計情報を記憶し、前記診断部が前記ユニットに故障を生じていると診断したときに、この診断を行った前記ユニットに対応する前記故障統計情報の値を各ユニットのそれぞれについて生成した診断データを生成し、前記診断データを値の順番に並び替えることを特徴とする。
本発明は、半導体試験装置に備えられる複数のユニットについて、故障を生じている可能性の高いユニットを推定して表示することができる。これにより、交換すべきユニットを早期に特定することができ、試験時間の短縮化を図ることができるようになる。
半導体試験装置の構成を示すブロック図である。 自己診断および接続診断を説明する図である。 カバレッジデータベースの一例を示す図である。 診断データの一例を示す図である。 本発明の処理の流れを説明するフローチャートである。 変形例における半導体試験装置の構成を示すブロック図である。 半導体試験装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 各カードの間の従属関係を説明するための図である。 従来の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の半導体試験装置1を示している。半導体試験装置1はカード2A〜2F(総称してカード2)とテスタコントローラ3とハードディスク4と接続経路5とを備えて構成している。ハードウェア構成は図7で示したものと同じになり、カード2(102)がテスタコントローラ3(103)に接続され、テスタコントローラ3とハードディスク4(104)とが接続された関係になる。
図1に示すカード2とテスタコントローラ3とハードディスク4と接続経路5とはそれぞれ交換可能になっている。交換可能なカード2とテスタコントローラ3とハードディスク4と接続経路5とは1つのユニット(FRU:Field Replaceable Unit)を構成する。そして、各FRUはそれぞれが交換可能になっている。
よって、FRUとしてのカード2は他のカード2と交換することができ、テスタコントローラ3、ハードディスク4、接続経路5も同様にFRUとして交換することができる。従って、1つのFRU単位で交換をすることが可能になっている。FRUは単に筐体への挿抜を行うこと等により簡単に交換可能になっており、回路を基板から取り外すこと等を伴うことがない。
カード2はFRUであり、被試験デバイス(DUT:Device Under Test)の試験を行うために用いられる機能ユニットである。例えば、DUTに試験信号を印加し、DUTからの応答信号に基づいて良否判定を行うためのデジタルボードとしてのピンエレクトロニクスカード、アナログ信号を発生するためのアナログカード、電源を搭載するデバイス電源カード、デジタイザ(オシロスコープ)等がカード2として適用される。
図1ではカード2は2A〜2Fの6つを例示しているが、5つ以下であってもよいし、7つ以上であってもよい。実際には、多数のカード2が設けられている。カード2は機能ブロック10と診断部11とを備えている。機能ブロック10はカード2の機能を持つ部位である。
診断部11は各カード2に設けられている。診断部11としては、自身のカード2に故障を生じているか否かの診断(自己診断)、または自身が接続されている接続ユニットとしての接続経路5に故障を生じているか否かの診断(接続診断)を行う。図2のa)は自己診断を示し、b)は接続診断を示している。
同図a)において、機能ブロック10はピンエレクトロニクスカードとして機能しており、図示しないDUTに電圧を印加している。この機能ブロック10には電圧を印加するドライバ13が多数設けられており、各ドライバ13に接続される経路から試験信号(電圧)がDUTに印加される。試験信号の経路(信号経路)は途中で分岐して、分岐した各経路は1つのADC(アナログデジタルコンバータ)15に接続される。また、ADC15に接続される各経路にスイッチ14が設けられており、ADC15は診断部11に接続されている。
スイッチ14は何れか1つのみがオンになり、他のスイッチ14はオフになる。そして、オンにするスイッチを順次切り替える。これにより、1つのドライバ13が出力した試験信号がADC15に入力される。ADC15は入力した電圧をアナログデータからデジタルデータに変換する。そして、電圧のデジタルデータが診断部11に入力される。
よって、各ドライバ13から出力した電圧の値を診断部11が取得する。診断部11は入力した電圧の値が所定の電圧であるか否かに基づいて、ドライバ13に故障を生じているか否かの診断を行う。ドライバ13に故障を生じているときには、機能ブロック10の故障となり、FRUとしてのカード2の故障となる。ここでは、ドライバ13の故障をカード2の故障として診断したが、ドライバ13以外の部位を自己診断してもよい。
次に、接続診断について説明する。同図b)において、カード2Aとカード2Bとの間は接続ユニットとしての接続経路5(カード2Aと2Bとの間の接続経路5を接続経路ABとする)により接続されている。カード2Aとカード2Bとの間は接続経路ABを介して診断データの送受信を行っている。
図8と同様に、カード2(図8のカード102)の機能ブロック10(機能ブロック105に相当)には従属関係がある。上位側のカード2Aは下位側のカード2B、2C、2Dを従属させている。また、上位側のカード2Dは下位のカード2Eを従属させている。一方、カード2Fは他のカード2とは従属関係になく単独で設けられている。
カード2Aと2Bとを接続する接続経路5がAB、2Aと2Cとを接続する接続経路5がAC、2Aと2Dとを接続する接続経路5がAD、2Dと2Eとを接続する接続経路5がDEになっている。図2の例では、上位のカード2Aと下位のカード2Bとの間が接続経路ABにより接続されている。上位のカード2Aは機能ブロック10と診断データ送信部16とマルチプレクサ(図中では「MUX」)17とトランスミッタ18とを備えている。
診断データ送信部16は接続経路ABを診断するための診断データを送信する診断データ送信部である。マルチプレクサ17は機能ブロック10と診断データ送信部16とのうち何れの出力を有効にするかを切り替える。常時には機能ブロック10を有効にしているが、接続診断を行うときには診断データ送信部16を有効にする。トランスミッタ18はマルチプレクサ17からのデータを接続経路ABに出力する。
下位のカード2Bは機能ブロック10および診断部11の他に、レシーバ19とシリアルパラレル変換部20とを備えている。レシーバ19はトランスミッタ18から出力されたデータを入力する。トランスミッタ18からはシリアルでデータ転送がされるため、シリアルパラレル変換部20がシリアルデータからパラレルデータに変換する。
診断部11はパラレルデータに変換された診断データを入力する。そして、診断データ送信部16から送信された診断データを正常に受診したか否かに基づいて、接続経路ABが正常であるか否かを診断する。なお、自己診断と同様に、経路診断についても、図2b)以外の方法で診断するようにしてもよい。
テスタコントローラ3は各カード2の制御を行っている。図1に示すように、テスタコントローラ3は診断部21と診断制御部22と診断結果取得部23と診断データ生成部24と診断データ記憶部25と並び替え部26とを備えて構成しており、テスタコントローラ3にはモニタ等の表示装置27を接続している。なお、テスタコントローラ3の各部はCPUで動作するプログラム(ソフトウェア)として実現することができる。
診断部21はテスタコントローラ3の故障を生じているかの自己診断を行い、またハードディスク4の故障診断も行う。診断制御部22はカード2の診断部11およびテスタコントローラ3の診断部21を制御してFRUに故障を生じているか否かを診断させる。この制御により、診断部11、21は診断を行う。
診断結果取得部23は診断部11、21が診断した結果(FRUが故障を生じているか否かの結果:診断結果)を取得する。この診断結果により、診断対象となるFRUが故障を生じているか否かが認識される。診断結果取得部23が取得した診断結果は診断データ生成部24に出力される。診断データ生成部24は診断結果を取得し、ハードディスク4に記憶されているカバレッジデータベース(図中ではカバレッジDB)31を参照して、診断データを生成する。
カバレッジデータベース31について説明する。図3に示すように、カバレッジデータベース31は2次元に配列されたデータになっている。横軸は半導体試験装置1を構成する全てのFRUになっている。ここでは、テスタコントローラ3、ハードディスク4、カード2A〜2F、接続経路AB、AC、AD、DEの合計10個がFRUになっている。
縦軸は診断部11、21が行う故障診断の対象となっているFRUを診断項目として示している。診断項目は基本的には各FRUに対応して1つを設けているが、1つのFRUに対して複数の診断を行って診断項目とすることもある。従って、診断項目の個数はFRUの総数(10個)と一致する場合もあるが、1つのFRUに対して2種類以上の診断を行う場合には、診断項目が11個以上になることもある。ここでは、1つのFRUに対して1つの診断項目を設けている場合を説明する。
カバレッジデータベース31の横軸の各値は、1つの診断項目について何れのFRUが故障を生じている可能性が高いかを示す確率の統計情報(故障統計情報)になっている。よって、カバレッジデータベース31は故障統計情報記憶部になる。カード2については基本的に自身のカード2が故障の原因となっている可能性が100%になっている。
一方、接続経路ABについては、自身の接続経路ABが原因となっている可能性が80%、カード2A、2Eが原因となっている可能性がそれぞれ10%ずつとなっている。つまり、FRUの故障診断を行ったときに、常に当該FRUが100%の確率で故障原因となっているとは限らない。なお、図3のカバレッジデータベース31の値はあくまでも一例であり、図3以外の値になる場合もある。
診断データ生成部24は診断結果取得部23が取得した診断結果が故障となっている場合に、診断を行った診断項目(ここでは、FRUと一致)に対応するカバレッジデータベース31の値を参照する。そして、故障を生じた診断項目の値の合算を行う。なお、診断項目が1つの場合の合算はゼロが各値に加算される。
診断項目が複数であれば、複数の診断項目について各FRUの値を合算する。例えば、カード2Dおよび接続経路ADの2つのFRUを診断項目として故障を生じたと診断された場合には、カード2の診断項目において故障推定FRUはカード2Dが100%になっており、その他が0%になっている。接続経路ADの診断項目において故障推定FRUは接続経路ADが80%、カード2A、2Dが10%ずつとなっており、その他が0%になっている。
よって、故障推定FRUの合算値は、カード2Dが110%、接続経路ADが80%、カード2Aが10%になる。また、これら以外の値は0%になる。診断データ生成部24はこれらの値(故障推定FRUの合算値)を診断データとして生成する。図4は、この場合の診断データを示している。
診断データ記憶部25は診断データ生成部24が生成した図4に示すような診断データを記憶する。並び替え部26は故障推定FRUごとに記憶している診断データを値の高い順番に並び替える。そして、表示装置27に並び替えた診断データを表示する。図4の例では、カード2Dが110%として最も高い可能性として表示し、接続経路ADが80%、カード2Aが10%の順番に表示する。
図5のフローチャートを用いて、故障診断の処理の流れを説明する。最初に、診断データ記憶部25が記憶する診断データを初期化する(ステップS1)。これにより、FRUごとの診断データが全て0%になる。そして、全ての診断項目が終了するまで、ステップS2からまでのS7までの処理を繰り返して行う。
診断項目は少なくとも1つのFRUについて1つを設けており、ステップS2からS7までの処理は少なくともFRUの個数分(FRUが10個の場合は10回)は行う。ここでは、診断項目はFRU1つについて1つであるものとし、診断項目の個数も10になる。よって、ステップS2からS7までの処理は10回を繰り返して行なうことになる。
診断制御部22の制御により、診断部11、21は自己診断や接続診断の故障診断を実行する(ステップS3)。これにより、診断部11、21は故障診断を行う。ここでは、1つの診断部11または21が1つの診断項目について故障診断を行う。つまり、カード2やテスタコントローラ3、ハードディスク4、接続経路5の診断部11、21のうち何れか1つが故障診断を行う。
診断結果取得部23は診断部11、21が行った故障診断の診断結果を取得する。そして、故障を生じているか否かを判断する(ステップS3)。この診断項目で故障を生じていないと判断されたときには、次の診断項目に移行する(ステップS2に戻る)。 一方、ステップS4において、当該診断項目で故障を生じていると判断されたときには、カバレッジデータベース31の値を参照する(ステップS5)。診断結果取得部23は診断項目について故障を生じているか否かの診断結果を取得している。よって、当該診断項目に対応する各故障推定FRUの値をカバレッジデータベース31から読み出す。そして、読み出した値をFRUごとに合算することにより、診断データを生成する(ステップS6)。
この生成された診断データは診断データ記憶部25に記憶される。そして、再び次の診断項目に移行する(ステップS2に戻る)。以上のステップS2からS7までの処理を全ての診断項目について繰り返して行う(10回繰り返す)。前述したように、カード2Dおよび接続経路ADの診断項目で故障と診断された場合には、各診断項目の故障推定FRUの値を合算して、カード2Dが110%、接続経路ADが80%、カード2Aが10%となる図4の診断データが生成される。
ステップS2からS7までの処理を全ての診断項目について終了した後に、何れかの診断項目で故障を生じているか否かを判断する(ステップS8)。何れか1つの診断項目で故障が検出されているときには、診断データ記憶部25に記憶されている診断データを表示装置27に表示させる(ステップS9)。
前述したように、カード2Dおよび接続経路ADで故障と診断された場合には、最も高い可能性のあるFRUとしてカード2D(110%)が表示装置27に表示される。操作者(ユーザ)は表示装置27の診断データを確認して、カード2Dの交換を行う。接続経路ADも故障と診断がされているが、接続経路ADの故障の要因となっているのは、カード2Dである可能性が10%はある。
よって、カード2Dを交換することで、1度のFRUの交換で正常な動作に復旧することが可能になる場合もある。つまり、FRUとしてのカード2Dを交換した後に、再度ステップS1からの処理を開始し、診断部11、21が故障診断を行う。カード2Dのみが故障を生じていた場合には、全ての診断項目で故障を検出せず、ステップS8においても故障を検出しない。これにより、正常な動作に復旧することができる。
仮に、カード2Dだけではなく、接続経路ADも故障を生じていた場合には、カード2Dの交換後に診断部11、21が故障診断を行ったときに、接続経路ADのみの故障が検出される。なお、このときには、カード2Dは故障の対象から排除されている。よって、診断データが生成されて表示装置27に表示されることから、接続経路ADを交換すべきことをユーザは認識でいる。そして、接続経路ADを交換することで、2回のFRUの交換で正常な動作に復旧させることができる。
以上説明したように、各FRU(ユニット)について故障診断を行い、故障の統計情報であるカバレッジデータベースを参照して、各FRUについて故障の要因が高い順番に認識することが可能になる。これにより、交換対象のFRUを推定でき、FRUの交換作業を行う回数を少なくすることができる。
勿論、診断データはあくまでも故障統計情報であるカバレッジデータベース31に基づいて生成されているため、最も高い故障要因とされたFRUが必ず故障要因となっているとは限らない。ただし、故障要因の高い順番から表示していることで、無作為にFRUの交換作業を行う場合(従来技術で説明した計測機能に基づいて交換作業を行う場合)と比較して、FRUの交換作業を格段に少なくすることができる。
次に、変形例について説明する。本変形例では、テスタコントローラ3に入力装置41を接続し、テスタコントローラ3の内部にデータベース変更部(図中ではDB変更部)41を追加している。その他の構成は図1と同じである。入力装置41はキーボードやマウス等の入力手段である。
データベース変更部42はカバレッジデータベース31の値を変更する故障統計情報変更部である。前述したように、表示装置27に表示される診断データに基づいて、ユーザがFRUを交換して、再び診断項目の故障診断を行う。そして、全てのFRUに故障を生じていないことが認識されたときには、交換したFRUが故障の原因であったことが認識される。つまり、故障の原因のFRUが特定される。
ユーザは入力装置41を用いて故障原因のFRUの情報を入力する。この情報に基づいてデータベース変更部42はカバレッジデータベース31の値を変更する。例えば、実施した診断項目(接続経路AD)について接続経路ADが故障していることが認識されたときには、カバレッジデータベース31の接続経路ADの値を高くし、その他の値を小さくする。
これにより、カバレッジデータベース31を実際の半導体試験装置1の運用状況(故障状況)を反映したものにすることができるようになる。このため、カバレッジデータベース31の値の信頼性および診断データの正確性を向上させることができ、交換すべきFRUをより高精度に認識することができる。従って、試験時間の短縮化をより達成することが可能になる。
1 半導体試験装置
2 カード
3 テスタコントローラ
4 ハードディスク
5 接続経路
10 機能ブロック
11 診断部
13 ドライバ
16 診断データ送信部
21 診断部
22 診断制御部
23 診断結果取得部
24 診断データ生成部
25 診断データ記憶部
26 並び替え部
27 表示装置
31 カバレッジデータベース
41 入力装置
42 データベース変更部

Claims (6)

  1. 被試験デバイスの試験を行う半導体試験装置であって、
    交換可能な複数のユニットのそれぞれに対応して設けられ、前記ユニットに故障を生じているか否かの故障診断を行う診断部と、
    前記診断部が行う故障診断について、当該故障診断に対応して故障の原因となる前記ユニットの可能性の統計である故障統計情報を記憶する故障統計情報記憶部と、
    前記診断部が前記ユニットに故障を生じていると診断したときに、この診断を行った前記ユニットに対応する前記故障統計情報の値を各ユニットのそれぞれについて合算して生成した診断データを生成する診断データ生成部と、
    前記診断データを値の順番に並び替える並び替え部と、
    を備えたことを特徴とする半導体試験装置。
  2. 前記ユニットのうち前記被試験デバイスの試験を行うための機能ユニットは、前記被試験デバイスに印加して試験を行う試験信号を出力する複数のドライバを備え、
    前記機能ユニットに設けた自身の機能ユニットの故障診断を行う診断部は、各ドライバから前記試験信号を入力して故障を生じているか否かを判断することで、前記機能ユニットの故障診断を行うこと、
    を特徴とする請求項1記載の半導体試験装置。
  3. 2つの前記機能ユニットのうち上位側の機能ユニットは、前記2つの機能ユニットの間を接続する接続ユニットを診断するための診断データを送信する診断データ送信部を備え、
    前記2つの機能ユニットのうち下位側の機能ユニットに設けた前記接続ユニットの故障診断を行う診断部は、前記接続ユニットを介して受信する前記診断データに基づいて故障診断を行うこと
    を特徴とする請求項2記載の半導体試験装置。
  4. 前記ユニットのうち故障を生じたユニットの情報に基づいて、前記故障統計情報記憶部に記憶されている前記故障統計情報の値を変更する故障統計情報変更部を備えこと
    を特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の半導体試験装置。
  5. 被試験デバイスの試験を行う半導体試験装置の診断を行う半導体試験装置の診断プログラムであって、
    コンピュータを、
    交換可能な複数のユニットのそれぞれに対応して設けられ、前記ユニットに故障を生じているか否かの故障診断を行う診断部が行う故障診断について、当該故障診断に対応して故障の原因となる前記ユニットの可能性の統計である故障統計情報について、前記診断部が前記ユニットに故障を生じていると診断したときに、この診断を行った前記ユニットに対応する前記故障統計情報の値を各ユニットのそれぞれについて合算して生成した診断データを生成する診断データ生成手段、
    前記診断データを値の順番に並び替える並び替え手段、
    として機能させることを特徴とする半導体試験装置の診断プログラム。
  6. 被試験デバイスの試験を行う半導体試験装置の診断を行う半導体試験装置の診断方法であって、
    交換可能な複数のユニットのそれぞれに対応して設けられ、前記ユニットに故障を生じているか否かの故障診断を行う診断部が行う故障診断について、当該故障診断に対応して故障の原因となる可能性のある前記ユニットの統計である故障統計情報を記憶し、
    前記診断部が前記ユニットに故障を生じていると診断したときに、この診断を行った前記ユニットに対応する前記故障統計情報の値を各ユニットのそれぞれについて生成した診断データを生成し、
    前記診断データを値の順番に並び替える
    ことを特徴とする半導体試験装置の診断方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016503889A (ja) * 2012-12-27 2016-02-08 テラダイン・インコーポレーテッドTeradyne Incorporated 試験システム用インターフェイス

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