JP2012113890A - 導光体、面光源装置及び画像表示装置 - Google Patents

導光体、面光源装置及び画像表示装置 Download PDF

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淳征 北條
Hironori Matsumoto
浩紀 松本
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Abstract

【課題】面光源装置の輝度及び輝度均斉度の向上または輝度むらの低減を可能となすように光出射面からの光出射を制御することが容易で、成形用型部材の作製が容易なエッジライト方式面光源装置用導光体を提供する。
【解決手段】光反射面及び光出射面43の少なくとも一方は、光入射端面41に垂直の方向にほぼ沿って延び且つ互いに略平行に配列された複数のレンズ列43bを備える。光出射面43に付設された複数の凸状構造45のそれぞれは、光入射端面41に垂直の方向に関する両端部451,452と、両端部の間に位置し両端部より高さの大きな山頂部453と、両端部の間にて山頂部を通って延びる稜線部454とを有し、且つ、光入射端面41に垂直の方向と直交する断面の形状の稜線部454を含む部分は高さのより小さい位置の断面形状と重複するように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、エッジライト方式の面光源装置、該面光源装置に用いられる導光体、及びエッジライト方式の面光源装置を用いて構成される画像表示装置に関するものである。
液晶表示装置は、基本的にバックライトと液晶表示素子とから構成されている。バックライトとしては、液晶表示装置のコンパクト化の観点からエッジライト方式の面光源装置が多用されている。エッジライト方式の面光源装置においては、矩形板状の導光体の少なくとも1つの端面を光入射端面として用いて、該光入射端面に沿って直管型蛍光ランプなどの線状または棒状の一次光源或いは発光ダイオード(LED)などの点状の一次光源を配置し、該一次光源から発せられた光を導光体の光入射端面から導光体内部へと導入し、該導光体の2つの主面のうちの一方である光出射面から出射させるようにしている。
近年、ノートパソコンやPC用のモニター、TV、立体画像表示装置、または2画面表示装置等の複数画面表示装置においてマルチメディア視聴用途の機会が増加し、その需要も高まっている。そこで液晶表示装置に対する高解像度化、低消費電力化が求められている。さらに、モニターの軽量化、薄型化の需要が高まっている。従って、面光源装置に対して輝度性能の向上、薄型化が求められている。
従来、ノートパソコン等に用いられる面光源装置としては、平板状の導光体の上に、導光体側とは反対側の面にプリズム列が形成された2枚のプリズムシートを、それぞれのプリズムシートのプリズム列が略直交するように配置した面光源装置が用いられてきた。しかしながら、このような面光源装置では、用いる光学シートの点数が多いことや、シート間での光の損失などから、上述のような要求にこたえることは難しかった。
部材点数を削減し、さらに輝度性能を向上させることを目的として、例えば特開2000−106022号公報(特許文献1)では、導光体の粗面化した光出射面の反対側の面である光反射面に光入射端面を横切る方向に集光効率の高い断面形状を有した縦プリズム列を形成し、これに加えて、多数のプリズム列を配列したプリズムシートを、そのプリズム列が導光体の光出射面と対向するように該導光体光出射面上に配置し、これにより光学シートの数を削減しつつも、面光源装置の消費電力を抑えるとともに、出射光の分布を狭くする事で輝度性能を向上する技術が開示されている。
一方、面光源装置においては、一次光源から出射されて導光体内に導入された光のうち光出射面から大気中に出射される光量の割合(照射効率)が低くなるという問題がある。これは、導光体の光出射面で内面反射される光量が多い場合である。そこで、プリズムシート及び拡散シートを介して出射される光の集光効率を向上させることを目的として、例えば特開2006−49018号公報(特許文献2)では、光源からの光を導光体の光入射端面から導光体内に導入し、その光を導光体の光反射面に形成された凸部で全反射させて導光体の光出射面方向に向ける方式の導光体において、凸部の光源側に向いた主反射面を平面とし、且つその平面の法線を光反射面と平行な平面上に投影したときの法線の投影線が光源の光軸に対して所定の角度を有するように凸部を形成し、導光板の側面から入射して光出射面から出射した光を上方に配置したプリズムシート及び拡散板を介して所定の方向に効率良く集中させるようにした、簡単な手法で製造可能な導光板を実現する技術が開示されている。
また、例えば特開平8−54517号公報(特許文献3)には、面光源装置における光利用効率を向上させるために、導光板の光出射主面に複数の突起を形成することが開示されている。ここでは、各突起において光入射端面から最も遠い斜面は全反射条件を破るような面として形成されている。
また、例えば特開平9−159831号公報(特許文献4)には、導光板の上下の少なくとも一面に50〜60度の傾斜角度を有する反射面にて構成された微小な角錐状のドットを多数形成することにより、バックライトの出光輝度を高めることが提案されている。
また、例えば特開平9−222516号公報(特許文献5)には、導光板の出光側平面に円柱形状の突起部を複数形成することにより、バックライトの照明効率を高めることが提案されている。
また、例えば特開2007−66880号公報(特許文献6)には、面光源装置における輝度ムラを生じにくくするために、導光板の光出射面と反対側の背面に円弧状の光偏向パターンを複数形成することが開示されている。
特開2000−106022号公報 特開2006−49018号公報 特開平8−54517号公報 特開平9−159831号公報 特開平9−222516号公報 特開2007−66880号公報
以上のような従来の面光源装置用導光体では、光出射面またはその反対側の光反射面に凹凸構造を形成することで光出射面からの光出射を制御する光学的作用を得ている。
ところで、一般に、導光体は、形状転写面を持つ型部材を用いた樹脂成形により製造される。上記従来の面光源装置用導光体の光出射面または光反射面に形成される光出射制御用の凹凸構造は、当該導光体を成形するための型部材の形状転写面の作製が非常に難しいという難点がある。
そこで、本発明は、面光源装置の光照射効率の向上(即ち輝度向上)、輝度均斉度の向上、または輝度むらの低減を可能となすように光出射面からの光出射を制御することが容易で、しかも成形用型部材の作製が容易なエッジライト方式面光源装置用導光体を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、そのような面光源装置用導光体を用いて構成されるエッジライト方式面光源装置を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、そのようなエッジライト方式面光源装置を用いて構成される画像表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明によれば、上記の課題のうちの少なくとも1つを解決するものとして、
一次光源から発せられる光を導光し、且つ、前記一次光源から発せられる光が入射する光入射端面、導光される光の一部が出射する光出射面、及び該光出射面の反対側の光反射面を有する、エッジライト方式面光源装置用の導光体であって、
前記光反射面及び前記光出射面の少なくとも一方は複数のレンズ列を備えており、該複数のレンズ列は前記光入射端面に垂直の方向にほぼ沿って延び且つ互いに略平行に配列されており、
前記光出射面には複数の凸状構造が付設されており、
前記複数の凸状構造のそれぞれは、前記光入射端面に垂直の方向に関する両端部と、前記両端部の間に位置し前記両端部より高さの大きな山頂部と、前記両端部の間にて前記山頂部を通って延びる稜線部とを有しており、且つ、前記光入射端面に垂直の方向と直交する断面の形状の前記稜線部を含む部分は高さのより小さい位置の断面形状と重複するように構成されていることを特徴とする、エッジライト方式面光源装置用導光体、
が提供される。
本発明の一態様においては、
前記光反射面には複数の付加的凸状構造が付設されており、
前記複数の付加的凸状構造のそれぞれは、前記光入射端面に垂直の方向に関する付加的両端部と、前記付加的両端部の間に位置し前記付加的両端部より高さの大きな付加的山頂部と、前記付加的両端部の間にて前記付加的山頂部を通って延びる付加的稜線部とを有しており、且つ、前記光入射端面に垂直の方向と直交する断面の形状の前記付加的稜線部を含む部分は高さのより小さい位置の断面形状と重複するように構成されている。このように、光出射面に形成される凸状構造と同様に特定の形状をもつ複数の付加的凸状構造を付設することにより、更に一層の輝度及びその均斉度の向上または輝度むらの低減を可能となすように光出射面からの光出射を制御することが容易になり、しかも成形用型部材の作製は容易である。
本発明のエッジライト方式面光源装置用導光体によれば、光出射面に特定の形状をもつ複数の凸状構造を付設することにより、面光源装置の輝度及びその均斉度の向上または輝度むらの低減を可能となすように光出射面からの光出射を制御することが容易になり、しかも成形用型部材の作製が容易になる。
本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体を用いて構成される面光源装置の一実施形態を示す模式的斜視図である。 本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体を用いて構成される面光源装置の一実施形態を示す模式的分解斜視図であり、特に、一次光源近傍部分を示す図である。 本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体の一実施形態の光出射面を示す模式的斜視図である。 本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体の一実施形態を示す模式的断面図である。 本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体の一実施形態を示す模式的断面図である。 本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体の一実施形態における凸状構造を説明するための模式図である。 本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体の一実施形態における光出射面を示す模式図である。 本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体の一実施形態における凸状構造を説明するための模式的平面図である。 本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体のいくつかの実施形態を示す模式的断面図であり、特に、第1のレンズ列の有無、第2のレンズ列の有無、凸状構造の配置、並びに付加的凸状構造の有無及び配置、の組合せの例を示す図である。 本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体を用いて構成される面光源装置を用いて構成される画像表示装置の一実施形態を示す模式的部分断面図であり、特に、導光体の光出射面から出た光の光偏向の様子を示す図である。 本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体を用いて構成される面光源装置の一実施形態を示す模式的斜視図である。 本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体の一実施形態におけるレンズ列の一例を説明するための模式図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体を用いて構成される面光源装置の一実施形態を示す模式的斜視図であり、図2はその一次光源近傍部分の模式的分解斜視図である。図1及び図2に示されているように、本実施形態の面光源装置は、少なくとも一つの側端面を光入射端面41とし、これと略直交する一つの表面を光出射面43とする導光体4と、この導光体4の光入射端面41に対向し隣接して配置されリフレクタ10で覆われた一次光源2と、導光体4の光出射面43に対向し隣接して配置された光偏向素子6と、導光体4の光出射面43とは反対側の光反射面44に対向し隣接して配置された光反射素子8とを含んで構成されている。一次光源2としては、冷陰極管(CCFL)を用いても良く、点状光源である発光ダイオード(LED)を配列したものを用いても良い。面光源装置の薄型化・省電力化を図る観点からは、LEDなどの点状光源を複数個配列したものを一次光源2として用いることが好ましく、以下の説明においても一次光源として複数のLEDを配列したものを一次光源として用いた例について説明する。複数のLEDは、それらから発せられる光の最大強度光の方向が互いに平行となるように配置するのが好ましい。LEDから発せられる光の最大強度光の方向は、たとえばX方向とすることができる。
(導光体)
導光体4は、XY面と平行に配置され、全体として矩形板状をなしている。導光体4は、4つの側端面を有しており、そのうちのYZ面と略平行な1対の側端面のうちの一方が光入射端面41とされ、該光入射端面と対向するようにLEDが隣接配置されている。導光体4のYZ面と略平行な1対の側端面のうちの他方の側端面は、光入射端面と反対側の反対端面42とされている。導光体4の光入射端面41に略直交する2つの主面は、いずれもZ方向と略直交するように配置されており、一方の主面である上面が光出射面43とされ他方の主面である下面が光反射面44とされている。
(導光体の光反射面及び光出射面におけるレンズ列)
図2に示されているように、光出射面43からの出射光のLED配列方向と平行なYZ面内での指向性を制御するために、導光体4の光反射面44及び光出射面43の少なくとも一方には、多数のレンズ列が形成されている。図2に示される形態においては、以下に説明するように、光反射面44に多数のレンズ列(第1のレンズ列)44aが形成されており、光出射面43に多数のレンズ列(第2のレンズ列)43bが形成されているが、本発明はこれに限定されない。
第1のレンズ列44a及び第2のレンズ列43bの少なくとも一方は、後述の有効表示領域F内に存在するのが好ましく、全面に存在してもよい。尚、第1のレンズ列44a及び第2のレンズ列43bは、一方が有効表示領域F内に存在し、他方が有効表示領域外に存在してもよい。更には、第1のレンズ列44a及び第2のレンズ列43bは、どちらか一方のみ形成され他方が形成されていなくともよい。
多数の第1のレンズ列44aは、光入射端面41を横切る方向例えば光入射端面41に対して略垂直の方向(すなわち、光出射面43に沿った面内での導光体4に入射した光の指向性の方向であるX方向)にほぼ沿って互いに平行に延びている。即ち、光反射面44は、第1のレンズ列44aを備えている。互いに略平行に配列された第1のレンズ列44aのそれぞれは、光反射面44と光入射端面41との境界に垂直の方向即ちX方向にほぼ沿って延びている。尚、ここでいう「光反射面44と光入射端面41との境界」における「光反射面44」は、第1のレンズ列44aの形状を除外したものを指すものとし、具体的にはXY面と平行である。すなわち、ここでいう「光反射面44と光入射端面41との境界」は、大略Y方向に沿って延びている。
同様に、多数の第2のレンズ列43bは、光入射端面41を横切る方向例えば光入射端面41に対して略垂直の方向(すなわち、光出射面43に沿った面内での導光体4に入射した光の指向性の方向であるX方向)にほぼ沿って互いに平行に延びている。即ち、光出射面43は、第2のレンズ列43bを備えている。互いに略平行に配列された第2のレンズ列43bのそれぞれは、光出射面43と光入射端面41との境界に垂直の方向即ちX方向にほぼ沿って延びている。尚、ここでいう「光出射面43と光入射端面41との境界」における「光出射面43」は、第2のレンズ列43bの形状を除外したものを指すものとし、具体的にはXY面と平行である。すなわち、ここでいう「光出射面43と光入射端面41との境界」は、大略Y方向に沿って延びている。
第1のレンズ列44a及び第2のレンズ列43bは、いずれも、以下に示すような性状を有するものとすることができる。
即ち、第1のレンズ列44a及び第2のレンズ列43bは、レンズ列の延びる方向と直交する断面の形状を、LEDの配置間隔に応じて、円弧形状、V字形状、先端RのV字形状、サインカーブ、放物線形状、レンチキュラーレンズ形状等の所望の形状にすることができる。この断面形状として、図12に示されるような、複数の円弧(半径R1の円弧S1、半径R2の円弧S2、及び半径R3の円弧S3[R1=R2=R3でもよい])を連ねた波型形状(Wave形状)を使用することができる。
第1のレンズ列44a及び第2のレンズ列43bは、そこを通過または反射する光線を規則的に方向制御する機能があり、点状の一次光源から出射された光を拡散させる機能がある。そのため、断面形状は多数の角度成分を持つ円弧形状、Wave形状、または先端RのV字形状が好ましい。
第1のレンズ列44a及び第2のレンズ列43bの配列ピッチは、例えば10μm〜200μm、好ましくは10μm〜150μm、より好ましくは20μm〜100μmである。
第1のレンズ列44a及び第2のレンズ列43bは、レンズ列の延びる方向と直交する断面の形状において、アスペクト比即ちレンズ列の配列ピッチ(P1:第1のレンズ列44aについてのみ図示されている)と高さ(H1:図示せず)との比(P1/H1)、が、例えば1〜20である。これは、アスペクト比をこの範囲とすることで、出射光分布におけるピーク光方向を含みXZ面に垂直な面において出射光分布の半値全幅が30°〜65°である集光された出射光を出射させることができ、面光源装置としての輝度を向上させることができるからである。例えば、断面形状が先端RのV字形状である場合には、アスペクト比は1.5〜4.5とすることができる。また、例えば、断面形状がWave形状である場合には、アスペクト比は8〜10とすることができる。
第1のレンズ列44a及び第2のレンズ列43bは、断面形状が円弧形状、Wave形状、または先端RのV字形状である場合、曲率半径が、例えば10μm〜200μmである。曲率半径Rは、ピッチPに対する比率(R/P)が0.5〜1.5となるようにすることができる。
また、第1のレンズ列44a及び第2のレンズ列43bの表面すなわちレンズ列を構成するレンズ面(レンズ列の「斜面」ともいう)は鏡面であってもよいし粗面化されていてもよい。粗面は光をランダムに拡散させる機能がある。レンズ列の斜面を粗面化することで、両者の機能がミックスされ、より効果的に輝度むらの解消を実現することが可能となる。レンズ列斜面の粗面化度合いにより規則的方向制御機能による効果とランダム拡散機能による効果との割合が変化するが、斜面の粗面化の度合いに関しては、斜面を基準面とした後述の平均傾斜角は、0.1〜10度が好ましく、0.5〜3度がより好ましい。平均傾斜角が0.5度以上であると粗面による拡散効果が充分に得られ、平均傾斜角が3度以下であるとレンズ列の規則的方向制御効果が充分に得られる。
尚、光反射面44及び光出射面43において以上のようなレンズ列が形成されていない領域は、鏡面或いは平均傾斜角4度以内の凹凸面(粗面)とすることができる。
また、光反射面44及び光出射面43において以上のようなレンズ列が部分的に形成されている場合には、レンズ列が形成されている領域と形成されていない領域との境界に起因する輝度むらが視認されないように、この境界は有効表示領域F外にあることが好ましい。
(有効表示領域)
有効表示領域Fとは、図1に示されるように面光源装置の発光面上に透過型液晶表示素子等の表示素子(表示パネル)を配置して液晶表示装置等の画像表示装置を構成した場合に、面光源装置において実際に画像表示装置の有効表示のための照明に利用される光が発せられる領域(すなわち、画像表示装置の有効な表示領域に対応する面光源装置の領域)のことである。この有効表示領域Fは、たとえば導光体光出射面43内の領域及び導光体光反射面44内の領域についてもいうことができる。この有効表示領域Fは、面光源装置の発光領域に対して対角で1〜5mmほど小さい領域となることが多い。また、導光体光出射面43において、導光体4の光入射端面41に隣接する端縁から有効表示領域Fまでの距離は、面光源装置の形状及びサイズにもよるが、一般的に2〜10mm程度である。
(平均傾斜角)
導光体4の光出射面43または光反射面44が粗面化される場合には、粗面の平均傾斜角θaは、ISO4287/1−1984に従って、触針式表面粗さ計を用いて粗面形状を測定し、測定方向の座標をxとして、得られた傾斜関数f(x)から次の(1)式および(2)式
Δa=(1/L)∫ |(d/dx)f(x)|dx ・・・ (1)
θa=tan−1(Δa) ・・・ (2)
を用いて求めることができる。ここで、Lは測定長さであり、Δaは平均傾斜角θaの正接である。粗面化は、ISO4287/1−1984による平均傾斜角θaが0.1〜10度の範囲のものとすることが、光出射面43内での輝度の均斉度の向上を図る点から好ましい。平均傾斜角θaは、さらに好ましくは0.2〜8度の範囲であり、より好ましくは0.3〜5度の範囲である。
(導光体光出射面に付設される凸状構造)
図3は本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体の一実施形態(上記の導光体4)の光出射面を示す模式的斜視図であり、図4はその模式的M断面図(YZ断面図)であり、図5は図4の模式的N断面図(XZ断面図)である。また、図6は本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体の一実施形態における凸状構造を説明するための模式図である。図7は本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体の一実施形態における光出射面を示す模式図である。
図3、図4及び図7に示されているように、導光体4の光出射面43に第2のレンズ列43bが存在する場合は、複数の凸状構造45を、第2のレンズ列43bの先端部分(最も高い位置の部分:即ち頂部)に点在(散在)するように形成することができる。但し、後述のように、第2のレンズ列43bの形成位置及び配列形態は、これに限定されるものではない。
凸状構造45は、光出射制御機能を有している。この光出射制御機能は、光出射面43の法線方向(Z方向)及び光入射端面41と直交するX方向の双方を含むXZ面内の分布において指向性のある光を出射させるものである。この出射光分布のピークの方向が光出射面となす角度は例えば10°〜40°であり、出射光分布の半値全幅は例えば10°〜40°である。
凸状構造45を設けることにより、導光体4を用いて構成される面光源装置の輝度及びその均斉度の向上または輝度むらの低減に寄与することができる。
図5に示されるように、凸状構造45のそれぞれは、光入射端面41に垂直のX方向に関する両端部451,452と、該両端部より高さの大きな山頂部453と、両端部451,452の間にて山頂部453を通って延びる稜線部454とを有する。
また、凸状構造45のそれぞれは、光入射端面に垂直の方向と直交するYZ断面の形状において、次のように構成されている。即ち、図6に示すように、X方向に関する或る位置xにおけるYZ断面形状S(x)における凸状構造45の高さ(Z方向寸法)をhとし、X方向に関する位置xとは異なる位置x’におけるYZ断面形状S(x’)における凸状構造45の高さ(Z方向寸法)をh’(ここでh’<h)とする。尚、図6において、凸状構造45の高さh,h’の基準面を含めたものをYZ断面形状S(x),S(x’)として示しているが、実際の凸状構造45は高さh’,h’の基準面として示されている部分を含まない。ここで、位置xの断面形状S(x)の稜線部454を含む部分(即ちZ方向に関する上側の部分)は、位置xより高さの低い位置である位置x’のYZ断面形状S(x’)と重複する。凸状構造45は、このように構成されている。
凸状構造45のそれぞれの光入射端面に垂直の方向と直交するYZ断面の形状としては、たとえばV字形状が例示される。更に、凸状構造45のYZ断面において、稜線部454を含む部分は、円弧状などの弧状の領域を有するものとすることができる。このようなYZ断面形状としては、たとえば先端RのV字形状が例示される。このような形状とすることで、凸状構造45の先端部が潰れることを防止することができる。
また、凸状構造45のそれぞれの光入射端面に垂直の方向及び光出射面法線の方向の双方を含むXZ断面の形状としては、たとえば、三角波形状及びのこぎり波(ランプ波)形状が例示される。更に、凸状構造45のXZ断面の形状としては、稜線部454の高さ(Z方向寸法)の変化が漸増乃至漸減するようなもの、即ち稜線部454が滑らかな曲線(部分的に高さ変化のない部分に対応する直線を含んでもよい)をなしているものとすることができる。このようなXZ断面の形状としては、たとえば、サインカーブ形状及び楕円弧形状が例示される。
このような凸状構造45の付設された導光体光出射面43を転写形成するのに使用される型部材を作製するに際して、図6に示されるような断面形状をもつダイヤモンドバイトなどの切削工具を用いた切削加工を利用することができる。即ち、切削加工に際して、所望の断面形状を持つ切削工具の切り込み深さの増減を繰り返すことで、所望位置に所望寸法の凸状構造を転写形成するための転写面構造を形成することができる。これにより、成形用型部材の製造が容易になり、ひいては凸状構造45の付設された導光体光出射面43を有する導光体の製造が容易になる。
また、複数の凸状構造45は、光出射面43の有効表示領域内において(即ちXY面内において)任意の凸状構造45を中心として、当該凸状構造45の突出する高さの100倍の半径を有する円(図7のR’参照)の範囲内に、中心となる凸状構造45を除いて2つ以上の凸状構造45が配置される(図7参照)のが好ましい。このように光出射面43内において所定の範囲内に所定数以上が存在するように凸状構造45を設けることで、良好な光出射制御機能を得ることができる。
凸状構造45は、一次光源2から発せられる光の波長と同程度の大きさだと色分散が起きやすくなり、あまりにも大きいと肉眼で構造が認識できてしまう。このため、光入射端面に平行な面の断面形状において、凸状構造45の幅(Y方向寸法)が3μm以上75μm以下、好ましくは4μm以上50μm以下、より好ましくは7μm以上30μm以下に設定されることが好ましい。
図5には、第2のレンズ列43bの延びる方向に沿った面における、第2のレンズ列43bおよび凸状構造45の断面形状が示されている。この断面における凸状構造45の形状は適宜選択可能であるが、好ましい形態の例としては、第2のレンズ列43bの延在方向であるX方向に沿って光入射端面41から遠ざかるに従って高さが増加する第1の領域45aと、その後光入射端面から遠ざかるに従って徐々に高さが減少する第2の領域45bとからなる構成が例示される。頂部453は、第1の領域45aと第2の領域45bとの境界に位置する。第2の領域45bにおいて高さが急激に変化すると、導光体4の光入射端面41近傍と反対端面42とで輝度のバランスを取ることが困難となり、均一に明るい面光源装置を提供することが困難になることがある。従って、第2の領域45bの平均傾斜角は0.5度以上7度以下とされることが好ましい。また、第2の領域45bは、高さの変化しない平坦領域を含んでいてもよい。この平坦領域は、例えば第1の領域45aと隣接する部分に設けられる。第2の領域45bが平坦領域を含む場合には、第2の領域45bの平均傾斜角は平坦領域をも含めた平均傾斜角を指すものとする。凸状構造45は、一次光源2から発せられる光の波長と同程度の大きさだと色分散が起き、あまりにも大きいと肉眼で構造が認識できてしまう。従って、凸状構造45の第2のレンズ列の延在方向に沿った長さは20μmから250μmの間に収まるのが好ましい。
また、複数の凸状構造45は、第2のレンズ列43bに沿って等間隔に設けられていてもよく、ランダムに配置されていてもよいが、周期的に凸状構造45を設けることによる他の光学部材との干渉模様等の発生を防止する観点からは、ランダムに配置されることが好ましい。但し、そのようなおそれが少ない場合には、凸状構造45周期的に配列してもよい。また、凸状構造45の配列間隔(配列ピッチ)だけでなく、凸状構造45の大きさ(第2のレンズ列43bの延在方向の長さ寸法及び第2のレンズ列43bの延在方向と直交する方向の幅寸法)そのものがランダムに変動しても良く、配列間隔および大きさの両方がランダムに変動しても構わない。さらに、複数の凸状構造45は高さ(山頂部453の高さ)がランダムに変動しても構わない。
凸状構造45の高さがランダムに変動する構造を形成する場合、形状を転写する金型(後述の成形用型部材に該当)を製造する際に、ダイヤモンド旋盤装置にピエゾ圧電素子を組み込んだ振動装置を設置し、周期性の無いノイズ信号を振動装置に入力し、ダイヤモンドバイトをランダムに振動させながら金型素材を切削加工することにより、ランダムにパターンの深さが変化した形状を持つ金型部材(成形用型部材)を得ることができる。ダイヤモンドバイトの振動方向は、Z方向に対応する方向のみとしてもよく、Z方向に対応する方向およびY方向に対応する方向の双方としてもよい。
また、第2のレンズ列43bの延在方向に沿った凸状構造45の長さや配列間隔がランダムに変動する構造を形成する場合、ダイヤモンドバイトの送り速度をランダムに変動させながら金型を加工してもよい。
周期性のないノイズ信号を発生させる方法としては公知の方法によるが、例えば所望のフィルターで帯域をカットしたノイズ信号やSIN波などの基本波形にノイズ成分を入れて変調させた波形、周期性がないように組んだ擬似ランダム波形など、それらを振動装置に入れて駆動することにより、ダイヤモンドバイト等の動作をランダムにすることができる。
以上のように、成形用型部材の凸状構造転写部を形成するに際して、切削加工を用いることができるので、該成形用型部材の製造が容易になり、ひいては凸状構造45を有する導光体4の製造が容易になり且つ再現性が高くなる。
複数の凸状構造45は、下記(A)〜(D)の変化:
(A)第2のレンズ列43bの延在方向の平均間隔が、光入射端面41から遠ざかるに従って短くなるような変化;
(B)第2のレンズ列43bの延在方向の長さが、光入射端面41から遠ざかるに従って長くなるような変化;
(C)高さが、光入射端面41から遠ざかるに従って高くなるような変化;
(D)第2の領域45bの平均傾斜角が、光入射端面41から遠ざかるに従って大きくなるような変化;
の少なくとも1つを有することが出来る。これにより、光出射面43の輝度むらを低減することができ、また、他の光学部材の周期構造との干渉模様などの発生が抑制される。
なお、導光体4の光出射機能構造としては、上記の様な光出射面43及び/または光反射面44に形成したレンズ列や凸状構造や粗面と併用して、導光体4の内部に光拡散性微粒子を混入分散することで形成したものを用いることができる。また、導光体4としては、図1及び図2に示される様な全体として一様な厚さ(光出射面43の粗面の微細凹凸形状及びレンズ列形状並びに光反射面44のレンズ列形状等を無視した場合の厚さ)の板状のものの他に、X方向に関して光入射端面41から反対端面42の方へと次第に厚さが小さくなる様なくさび状のもの等の、種々の断面形状のものを使用することができる。さらに、導光体4の光出射面43の有効表示領域Fを鏡面とし、光反射面44の第1のレンズ列44aの表面を粗面としても構わない。この場合、第1のレンズ列44aの表面は、第1のレンズ列44aの斜面を基準面として、平均傾斜角θaが0.1〜10度の範囲のものとすることが、光出射面43内での輝度の均斉度を図る点から好ましい。平均傾斜角θaは、さらに好ましくは0.2〜8度の範囲であり、より好ましくは0.3〜5度の範囲である。
導光体4の厚さは、例えば0.3〜10mmである。
(導光体光反射面に付設される付加的凸状構造)
以上のように、光出射面43に付設される凸状構造45に加えて、付加的に、光反射面44にも同様な形態の凸状構造(付加的凸状構造と称する)を付設することができる。付加的凸状構造を転写形成するための金型部材も、上記凸状構造45を転写形成するための金型部材と同様に切削加工により製造することができる。
付加的凸状構造を形成することにより、面光源装置の輝度向上または輝度むらの低減が一層容易になる。
(連続する凸状構造または付加的凸状構造)
複数の凸状構造45は、特に光入射端面41に垂直のX方向に関して連続して形成されていてもよい。この場合、光入射端面41に垂直のX方向に関する両端部451,452の高さは零ではないこともあり得る。図8に、連続して形成された凸状構造45の模式的平面図を示す。付加的凸状構造についても、同様に連続して形成することができる。
(第1のレンズ列、第2のレンズ列、凸状構造及び付加的凸状構造の配置に関する変形形態)
図9は、以上のような凸状構造(付加的凸状構造を含む)と、第1のレンズ列及び第2のレンズ列との、配置に関する変形形態例を示す模式図である。これらの図はYZ断面を示すものであり、図9(a)に示されるように、導光体4の光出射面43が上側に位置し、導光体4の光反射面44が下側に位置する。光反射面44に第1のレンズ列44aが存在するか否か、光出射面43に第2のレンズ列43bが存在するか否か、凸状構造45が第2のレンズ列43bの先端部及び斜面並びに互いに隣接する2つの第2のレンズ列43bの境界部のいずれに位置するか(複数に位置することあり)、付加的凸状構造(符号45で示される)の有無、更には付加的凸状構造45が第1のレンズ列44aの先端部及び斜面並びに互いに隣接する2つの第1のレンズ列44aの境界部のいずれに位置するか(複数に位置することあり)、の組合せにより、種々の形態が可能である。尚、図9(b)〜(j)では、一部の部材の符号を省略している。
図9(a)の形態では、
光反射面44に第1のレンズ列44aが存在し、
光出射面43に第2のレンズ列が存在せず、
凸状構造45が光出射面43の適宜の場所に位置し、
付加的凸状構造は存在しない。
図9(b)の形態では、
光反射面44に第1のレンズ列が存在せず、
光出射面43に第2のレンズ列43bが存在し、
凸状構造45が第2のレンズ列43bの先端部に位置し、
付加的凸状構造は存在しない。
図9(c)の形態では、
光反射面44に第1のレンズ列が存在せず、
光出射面43に第2のレンズ列43bが存在し、
凸状構造45が互いに隣接する2つの第2のレンズ列43bの境界部に位置し、
付加的凸状構造は存在しない。
図9(d)の形態では、
光反射面44に第1のレンズ列が存在せず、
光出射面43に第2のレンズ列43bが存在し、
凸状構造45が第2のレンズ列43bの斜面に位置し、
付加的凸状構造は存在しない。
図9(e)の形態では、
光反射面44に第1のレンズ列44aが存在し、
光出射面43に第2のレンズ列43bが存在し、
凸状構造45が第2のレンズ列43bの先端部に位置し、
付加的凸状構造は存在しない。
図9(f)の形態では、
光反射面44に第1のレンズ列44aが存在し、
光出射面43に第2のレンズ列43bが存在し、
凸状構造45が互いに隣接する2つの第2のレンズ列43bの境界部に位置し、
付加的凸状構造は存在しない。
図9(g)の形態では、
光反射面44に第1のレンズ列44aが存在し、
光出射面43に第2のレンズ列43bが存在し、
凸状構造45が第2のレンズ列43bの斜面に位置し、
付加的凸状構造は存在しない。
図9(h)の形態では、
光反射面44に第1のレンズ列44aが存在し、
光出射面43に第2のレンズ列が存在せず、
凸状構造45が光出射面43の適宜の場所に位置し、
付加的凸状構造45が第1のレンズ列44aの先端部及び斜面並びに互いに隣接する2つの第1のレンズ列44aの境界部に位置している。
図9(i)の形態では、
光反射面44に第1のレンズ列が存在せず、
光出射面43に第2のレンズ列43bが存在し、
凸状構造45が第2のレンズ列43bの先端部及び斜面並びに互いに隣接する2つの第2のレンズ列43bの境界部に位置し、
付加的凸状構造45が光反射面44の適宜の場所に位置している。
図9(j)の形態では、
光反射面44に第1のレンズ列44aが存在し、
光出射面43に第2のレンズ列43bが存在し、
凸状構造45が第2のレンズ列43bの先端部及び斜面並びに互いに隣接する2つの第2のレンズ列43bの境界部に位置し、
付加的凸状構造45が第1のレンズ列44aの先端部及び斜面並びに互いに隣接する2つの第1のレンズ列44aの境界部に位置している。
以上の図9(h)〜(j)の形態のように、凸状構造45は第2のレンズ列43bの先端部及び斜面並びに互いに隣接する2つの第2のレンズ列43bの境界部のうちの2つ以上に位置してもよく、付加的凸状構造45は第1のレンズ列44aの先端部及び斜面並びに互いに隣接する2つの第1のレンズ列44aの境界部のうちの2つ以上に位置してもよい。
(導光体の製造方法)
本実施形態では、光出射面43及び光反射面44をそれぞれ形成するための形状転写面を有する成形用型部材を用いて透光性樹脂(組成物)を成形することを含んで、上記の面光源装置用導光体4を製造する。
成形用型部材を作製するに際しては、型素材の所要領域(全体であってもよい)に対して、目的とする所要の表面形状を持つ転写面領域が得られるような適宜の処理を行う。
このような処理としては、目的とする所要の表面形状が第1のレンズ列44aまたは第2のレンズ列43bのようなレンズ列である場合には、ダイヤモンドバイト等の切削工具を用いた切削加工を用いることができる。
また、上記処理としては、目的とする所要の表面形状が凸状構造(付加的凸状構造を含む)45である場合には、上記のようなダイヤモンドバイト等の切削工具を用いた切削加工を用いることができる。
また、上記処理としては、目的とする所要の表面形状が粗面である場合には、ブラスト処理を用いることができる。このブラスト処理においては、ブラストノズルと型素材との間の距離は、ブラスト処理の簡便さの観点から、一定に維持されるのが好ましい。ブラスト粒子としては、ガラスビーズやセラミックビーズのような球形状のものやアルミナ粒子のような多角形状のものを使用することができる。
光偏向素子6は、導光体4の光出射面43上に配置されている。光偏向素子6の2つの主面は、それぞれ全体としてXY面と略平行に位置する。2つの主面のうちの一方(導光体の光出射面43と対向する主面)は入光面61とされており、他方が出光面62とされている。出光面62は、導光体4の光出射面43と平行な平坦面または粗面とされている。入光面61は、多数のプリズム列65が互いに平行に配列されたプリズム列形成面とされている。
入光面61のプリズム列65は、LEDの配列方向と略平行のY方向に延び、互いに平行に形成されている(すなわち、入光面61には導光体光入射端面41に沿って互いに平行に配列された複数のプリズム列65が形成されている)。プリズム列65の配列ピッチP2は、10μm〜100μmの範囲とすることが好ましく、より好ましくは10μm〜80μm、さらに好ましくは20μm〜70μmの範囲である。また、プリズム列65の頂角は、30°〜80°の範囲とすることが好ましく、より好ましくは40°〜70°の範囲である。
光偏向素子6においては、所望の形状のプリズム列を精確に作製し、安定した光学性能を得るとともに、組立作業時や光源装置としての使用時におけるプリズム列頂部の摩耗や変形を抑止する目的で、プリズム列の頂部に頂部平坦部あるいは頂部曲面部を形成してもよい。この場合、頂部平坦部あるいは頂部曲面部の幅は、3μm以下とすることが、面光源装置としての輝度の低下やスティッキングによる輝度の不均一パターンの発生を抑止する観点から好ましく、より好ましくは頂部平坦部あるいは頂部曲面部の幅は2μm以下であり、さらに好ましくは1μm以下である。
光偏向素子6の厚さは、例えば30〜350μmである。
図10に、光偏向素子6による光偏向の様子を示す。この図は、導光体4を用いて構成される面光源装置を用いて構成される画像表示装置の一実施形態を示す模式的部分断面図であり、特に、XZ面内での導光体4からのピーク出射光(出射光分布のピークに対応する光)の進行方向を示すものである。導光体4の光出射面43の特に有効表示領域Fから斜めに出射される光は、プリズム列65の第1面へ入射し第2面により全反射されて、導光体4からの出射光の指向性をほぼ維持したまま出光面62の略法線の方向に出射する。これにより、XZ面内では、出光面62の法線の方向において高い輝度を得ることができる。
光偏向素子6は、導光体4からの出射光を目的の方向に偏向(変角)させる機能を果たすものであり、上記の様な指向性の高い光を出射する導光体4と組み合わせる場合には、少なくとも一方の面に多数のレンズ単位が並列して形成されたレンズ面を有するレンズシートを使用することが好ましい。レンズシートに形成されるレンズ形状は、目的に応じて種々のものが使用され、例えば、プリズム形状、レンチキュラーレンズ形状、フライアイレンズ形状、波型形状等が挙げられる。中でも断面略三角形状の多数のプリズム列が並列に配置されたプリズムシートが特に好ましい。但し、プリズム列を構成する2つのプリズム面の少なくとも一方は、断面が複数の直線からなるものまたは1つ以上の曲線からなるもの或いは1つ以上の直線と1つ以上の曲線との組合せからなるものであっても良い。
導光体4及び光偏向素子6は、光透過率の高い合成樹脂から構成することができる。このような合成樹脂としては、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、環状ポリオレフィン樹脂が例示できる。特に、メタクリル樹脂が、光透過率の高さ、耐熱性、力学的特性、成形加工性に優れており、最適である。このようなメタクリル樹脂としては、メタクリル酸メチルを主成分とする樹脂であり、メタクリル酸メチルが80重量%以上であるものが好ましい。導光体4及び光偏光素子6の粗面の表面構造やプリズム列等の表面構造を形成するに際しては、透明合成樹脂板を所望の表面構造を有する型部材を用いて熱プレスすることで形成してもよいし、スクリーン印刷、押出成形や射出成形等によって成形と同時に形状付与してもよい。また、熱あるいは光硬化性樹脂等を用いて構造面を形成することもできる。更に、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂等からなる透明フィルムあるいはシート等の透明基材上に、活性エネルギー線硬化型樹脂からなる粗面構造またレンズ列配列構造を表面に形成してもよいし、このようなシートを接着、融着等の方法によって別個の透明基材上に接合一体化させてもよい。活性エネルギー線硬化型樹脂としては、多官能(メタ)アクリル化合物、ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル類、アリル化合物、(メタ)アクリル酸の金属塩等を使用することができる。
光反射素子8としては、例えば表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックシートを用いることができる。本発明においては、光反射素子8として光反射素子に代えて、導光体4の光反射面44に金属蒸着等により形成された光反射層等を用いることも可能である。尚、導光体4の光入射端面として利用される端面以外の端面にも反射部材を付することが好ましい。
LEDから発せられる光を少ないロスで導光体4の光入射端面41へと導くために、リフレクタ10が設けられている。該リフレクタ10としては、例えば、表面に金属蒸着反射層を有するプラスチックフィルムを用いることができる。図示されているように、リフレクタ10は、光反射素子8の端縁部外面からLEDの外側を経て光偏光素子6の出光面端縁部へと巻き付けられている。別法として、リフレクタ10は、光偏向素子6を避けて、光反射素子8の端縁部外面からLEDの外側を経て導光体4の光出射面端縁部へと巻き付けることも可能である。
以上の実施形態では、LEDなどの点状一次光源2を複数用いている。この場合、複数の点状光源は、それらから発せられる光の最大強度光の方向が互いに平行となるように配置するのが好ましい。
以上のような一次光源2、導光体4、光偏向素子6および光反射素子8からなる面光源装置の発光面(光偏向素子6の出光面62)上に、図10に示されるように、透過型液晶表示素子等の表示素子(表示パネル)11を配置することにより液晶表示装置等の画像表示装置が構成される。図1において、符号Fは、面光源装置と組み合わせて使用される表示素子の有効表示の領域に対応する当該面光源装置の上記有効表示領域を示す。
本実施形態では、リフレクタ10は、有効表示領域F以外の領域の光偏向素子6、導光体4及び光反射素子8の積層体の端面部並びにLEDを覆うように配置されている。これにより、積層体の端面部から出射する光及びLEDのケースから漏れ出す光をXY面内において良好に拡散させて反射させ導光体4へと再入射させることができ、導光体光出射面43の広い領域へと所要の強度の光を導くことができ、輝度の均斉度の向上に寄与することができる。
液晶表示装置等の画像表示装置は、図1における上方から液晶表示素子等の表示素子を通して観察者により観察される。十分にコリメートされた狭い分布の光を面光源装置から液晶表示素子に入射させることができるため、液晶表示素子での階調反転等がなく明るさ、色相の均一性の良好な画像表示が得られるとともに、所望の方向に集中した光照射が得られ、この方向の照明に対する一次光源の発光光量の利用効率を高めることができる。
なお、図10に示されるように、光偏向素子6の出光面62上に、光拡散素子7を隣接配置することができる。この光拡散素子7により、画像表示の品位低下の原因となるぎらつきや輝度斑などを抑止し、画像表示の品質を向上させることができる。光拡散素子7は、光拡散材を混入したシート状のものとすることができ、光偏向素子6の出光面62側にて該光偏向素子6に接合などにより一体化させてもよいし、光偏向素子6上に載置してもよい。光偏向素子6上に載置する場合には、光偏向素子6とのスティッキング防止のために、光拡散素子の光偏向素子6と対向する側の面(光入射側の面)に凹凸構造を付与することが好ましい。更に、光拡散素子7の光出射側の面にも、その上に配置される液晶表示素子との間でのスティッキング防止のために、凹凸構造を付与することが好ましい。この凹凸構造は、十点平均粗さが好ましくは0.7°以上、更に好ましくは1.0°以上、より好ましくは1.5°以上となるような構造とすることができる。
図11は、本発明によるエッジライト方式面光源装置用導光体を用いて構成される面光源装置の他の実施形態を示す模式的斜視図である。図11において、図1〜図10におけるものと同等の機能を有する部材または部分には、同一の符号が付されている。
本実施形態では、導光体4の4つの側端面のうちのYZ面と略平行な1対の側端面(即ち互いに反対側にある側端面)の双方が光入射端面41とされ、これら2つの光入射端面41のそれぞれと対向するようにLEDが隣接配置されており、これら両側のLEDはリフレクタで覆われている。即ち、本実施形態は、互いに反対側に位置する2つの端面のそれぞれが前記光入射端面とされる両端入射タイプの導光体を使用し、図1他に関し説明した実施形態において反対端面42側も光入射端面41側と同様な構成にしたものに相当する。
本実施形態の両端入射タイプの導光体は、以下に示す点において、図1他に関し説明した実施形態のものと相違する。これらの相違点は、主として付加的凸状構造を含む凸状構造45の構成に関わるものである。
第1の相違点としては、凸状構造の第1の領域は、光出射面43の法線方向を含み且つ第2のレンズ列43bまたは第1のレンズ列44aの延在方向に沿った断面の形状において、導光体4の中央に向かって各光入射端面41から遠ざかるに従って高さが増加する領域として規定される。同様に、凸状構造の第2の領域は、光出射面43の法線方向を含み且つ第2のレンズ列43bまたは第1のレンズ列44aの延在方向に沿った断面の形状において、導光体4の中央に向かって各光入射端面41から遠ざかるに従って高さが減少する又は変わらない領域として規定される。
第2の相違点としては、
凸状構造は、下記(A’)〜(D’)の変化:
(A’)レンズ列の延在方向の平均間隔が、導光体4の中央に向かって各光入射端面41から遠ざかるに従って短くなるような変化;
(B’)レンズ列の延在方向の長さが、導光体4の中央に向かって各光入射端面41から遠ざかるに従って長くなるような変化;
(C’)高さが、導光体4の中央に向かって各光入射端面41から遠ざかるに従って高くなるような変化;
(D’)第2の領域の平均傾斜角が、導光体4の中央に向かって各光入射端面41から遠ざかるに従って大きくなるような変化;
の少なくとも1つを有することができる。
以下、実施例及び比較例によって本発明を説明する。実施例及び比較例については、要点を表1にまとめて示す。
なお、実施例及び比較例で得られた面光源装置及び画像表示装置については、以下の方法でその性能を評価した。
<輝度>
面光源装置の一次光源を点灯させて、輝度計(TOPCON社製BM−7)を用いて画像表示装置の有効表示領域における法線方向の輝度を測定した。このとき、測定は有効表示領域Fの10mm内側をX方向及びY方向それぞれ20分割した400点の位置で行い、その平均値を算出した。判定は、比較例1のものと比較して、
◎:140%以上高い;
○:120%以上140%未満;
△:同等以上120%未満;
×:同等未満;
とした。
また、有効表示領域Fの中央の位置でのYZ面内での輝度半値角(水平半値角[°])を測定した。
<均斉度>
上記の輝度測定において、400点の位置での測定値における最小輝度/最大輝度[%]を算出した。判定は70%以上を○とした。
[実施例1]
図9(a)に示されるような導光体を、以下のようにして、製造した。
加工面が鏡面仕上げされた有効部285mm(X方向寸法)×480mm(Y方向寸法)、厚さ3mmのNiPめっきブロック(成形用型素材)の加工面に、凸状構造45を転写形成するための転写領域が形成されるように、YZ断面形状が先端部分の曲率半径R16μmで頂角100度の三角形状のダイヤモンドバイトを用いて、切削加工を行った。凸状構造45は、高さが6μm、長さ(X方向寸法)が150μm、YZ断面形状が先端部分の曲率半径R16μmで頂角100度の三角形状であり、幅(Y方向寸法)が25μmであり、X方向に沿って、高さが漸増し、その後高さが漸減する構成とした。具体的には、第1の領域45aの平均傾斜角が4.57度となり、第2の領域45bの平均傾斜角が4.57度となるようにした。また、凸状構造45の配列間隔は、X方向において170μmとし、Y方向において30μmとなるようにした。また、光出射面での凸状構造45の面積占有率が52%となるようにした。ブロックの転写領域は、これに対応する反転形状を有する。
以上のようにして、第1の転写面形成金型(成形用型部材)を得た。
加工面が鏡面仕上げされた有効部285mm(X方向寸法)×480mm(Y方向寸法)、厚さ3mmの別のNiPめっきブロック(成形用型素材)の加工面に、第1のレンズ列44aを転写形成するための転写面が形成されるよう切削加工を行った。第1のレンズ列44aは、第1のレンズ列44aの延在方向と直交するYZ断面内において、幅50μm(Y方向寸法)、高さ18.4μm(Z方向寸法)、先端部分の曲率半径Rが16μmで頂角90度の三角形状とした。ブロックの転写領域は、これに対応する反転形状を有する。
以上のようにして、第2の転写面形成金型(成形用型部材)を得た。
前記第1および第2の転写面形成金型を成形装置に組み込み、プレス成形を行って導光体4を得た。成形材料としてはアクリル樹脂(三菱レイヨン社製、L001)を用いた。
次に、導光体4の光反射面44に対向するようにして、導光体4と同サイズの光反射素子(東レ社製E6SR)8を配置し、導光体の厚さ3.5mmの光入射端面41に対向するようにして、該長辺に沿って等間隔で56個のLED(豊田合成社製)を配置し、更にリフレクタ10を配置した。また、導光体4の光出射面43に対向するようにして、光偏向素子6として頂角65°でピッチ29μmのレンズ列が多数並列に形成された厚さ155μmのプリズムシート(三菱レイヨン社製M168YTC3)を、そのレンズ列形成面が光出射面43に対向するように配置し、面光源装置を作製した。
この面光源装置の光出射面に対向するようにして透過型液晶表示素子11を配置し、画像表示装置を作製した。
得られた画像表示装置の一次光源を点灯させ、発光状態を観察したところ、LEDの配置に起因するような輝度ムラは概ね視認されず、輝度および均斉度も良好であった。
[実施例2〜8]
実施例1と同様にして、表1に示されるような光出射面及び光反射面を持つ導光体を製造した。ここで、第1及び第2の転写面形成金型における第1のレンズ列及び第2のレンズ列を転写形成するための転写面の形成は、断面形状以外は、実施例1における第2の転写面形成金型における第1のレンズ列を転写形成するための転写面の形成と同様にした。尚、凸状構造の高さは基準面(レンズ列がある場合にはその表面)からの最大高さとした。
実施例2〜8の導光体は、図9に示される導光体のうち、それぞれ、
(実施例2):図9(e)
(実施例3):図9(b)
(実施例4):図9(e)
(実施例5):図9(c)
(実施例6):図9(f)
(実施例7):図9(c)
(実施例8):図9(f)
であった。
表1において、
・アスペクト比2.7のレンズ列は、幅50μm(Y方向寸法)、高さ18.4μm(Z方向寸法)、先端部分の曲率半径Rが16μmで頂角90度の三角形状のものであり;
・アスペクト比9.3のレンズ列は、幅40μm(Y方向寸法)、高さ4μm(Z方向寸法)、曲率半径52μmの円弧形状に内接する様に、曲率半径34μmの円弧形状3個の組み合わせからなる曲線形状(Wave形状)のものであり;
・アスペクト比3.0のレンズ列は、幅40μm(Y方向寸法)、高さ13.4μm(Z方向寸法)、先端部分の曲率半径がR16μmで頂角が90度の三角形状のものである。
得られた導光体4を用いて、実施例1と同様にして、面光源装置を作製し、画像表示装置を作製した。得られた画像表示装置の一次光源を点灯させ、発光状態を観察したところ、LEDの配置に起因するような輝度ムラは概ね視認されず、輝度および均斉度も良好であった。
[比較例1]
光出射面に凸状構造45を形成する代わりに、光出射面を粗面化したこと及びレンズ列の性状を変化させたこと以外は、実施例1と同様に実施した。
本比較例においては、第1の転写面形成金型を得るに際して、ブロックの加工面を、ガラスビーズ(ポッターズバロティーニ社製J400)でブラスト処理した。ブラスト処理においては、ガラスビーズは、19g/分の量を、320mmの高さから、1.5mmピッチで帯状に複数回にわたって噴射し、それぞれの帯につき速度及び圧力をそれぞれ20m/分及び0.14MPaにして、平均傾斜角θaが1.18度の粗面を形成した。
得られた導光体4を用いて、実施例1と同様にして、面光源装置を作製し、画像表示装置を作製した。
得られた画像表示装置の一次光源を点灯させ、発光状態を観察したところ、LEDの配置に起因するような輝度ムラが視認された。また、輝度値は実施例のものより低かった。
Figure 2012113890
2 一次光源
4 導光体
41 光入射端面
42 反対端面
43 光出射面
43b 第2のレンズ列
44 光反射面
44a 第1のレンズ列
45 凸状構造
45a 第1の領域
45b 第2の領域
451,452 端部
453 山頂部
454 稜線部
6 光偏向素子
61 入光面
62 出光面
65 プリズム列
7 光拡散素子
8 光反射素子
10 リフレクタ
11 透過型液晶表示パネル
F 有効表示領域

Claims (11)

  1. 一次光源から発せられる光を導光し、且つ、前記一次光源から発せられる光が入射する光入射端面、導光される光の一部が出射する光出射面、及び該光出射面の反対側の光反射面を有する、エッジライト方式面光源装置用の導光体であって、
    前記光反射面及び前記光出射面の少なくとも一方は複数のレンズ列を備えており、該複数のレンズ列は前記光入射端面に垂直の方向にほぼ沿って延び且つ互いに略平行に配列されており、
    前記光出射面には複数の凸状構造が付設されており、
    前記複数の凸状構造のそれぞれは、前記光入射端面に垂直の方向に関する両端部と、前記両端部の間に位置し前記両端部より高さの大きな山頂部と、前記両端部の間にて前記山頂部を通って延びる稜線部とを有しており、且つ、前記光入射端面に垂直の方向と直交する断面の形状の前記稜線部を含む部分は高さのより小さい位置の断面形状と重複するように構成されていることを特徴とする、エッジライト方式面光源装置用導光体。
  2. 前記複数の凸状構造のそれぞれの前記稜線部は滑らかに延びていることを特徴とする、請求項1に記載のエッジライト方式面光源装置用導光体。
  3. 前記複数の凸状構造の少なくとも2つは、前記光入射端面に垂直の方向に互いに連続するように配列されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のエッジライト方式面光源装置用導光体。
  4. 前記光反射面には複数の付加的凸状構造が付設されており、
    前記複数の付加的凸状構造のそれぞれは、前記光入射端面に垂直の方向に関する付加的両端部と、前記付加的両端部の間に位置し前記付加的両端部より高さの大きな付加的山頂部と、前記付加的両端部の間にて前記付加的山頂部を通って延びる付加的稜線部とを有しており、且つ、前記光入射端面に垂直の方向と直交する断面の形状の前記付加的稜線部を含む部分は高さのより小さい位置の断面形状と重複するように構成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエッジライト方式面光源装置用導光体。
  5. 前記複数の付加的凸状構造のそれぞれの前記付加的稜線部は滑らかに延びていることを特徴とする、請求項4に記載のエッジライト方式面光源装置用導光体。
  6. 前記複数の付加的凸状構造の少なくとも2つは、前記光入射端面に垂直の方向に互いに連続するように配列されていることを特徴とする、請求項4または5に記載のエッジライト方式面光源装置用導光体。
  7. 前記導光体は1つの前記光入射端面を有し、
    前記複数の凸状構造のそれぞれ又は前記複数の付加的凸状構造のそれぞれは、前記光入射端面から遠ざかるに従って高さが増加する第1の領域と、前記光入射端面から遠ざかるに従って高さが減少する又は変わらない第2の領域とを有することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエッジライト方式面光源装置用導光体。
  8. 前記導光体は互いに反対側に位置する2つの前記光入射端面を有し、
    前記複数の凸状構造のそれぞれ又は前記複数の付加的凸状構造のそれぞれは、前記導光体の中央に向かって前記光入射端面から遠ざかるに従って高さが増加する第1の領域と、前記導光体の中央に向かって前記光入射端面から遠ざかるに従って高さが減少する又は変わらない第2の領域とを有することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエッジライト方式面光源装置用導光体。
  9. 前記複数の凸状構造のそれぞれは、前記第2の領域での前記稜線部の平均傾斜角が7度以下であることを特徴とする、請求項7または8に記載のエッジライト方式面光源装置用導光体。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のエッジライト方式面光源装置用導光体と、
    前記導光体の光出射面に隣接して配置され、前記導光体の光出射面に対向する入光面に前記光入射端面と平行な方向にほぼ沿って延び且つ互いに略平行に配列された複数のプリズム列が形成されているプリズムシートと、
    前記導光体の光入射端面に隣接して配置された一次光源と、
    を備えることを特徴とするエッジライト方式面光源装置。
  11. 請求項10に記載のエッジライト方式面光源装置と、該エッジライト方式面光源装置から発せられる光により照明される表示パネルとを備えることを特徴とする画像表示装置。
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