JP2012097011A - 油性***化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 次の成分(a)〜(d);(a)0℃より高く37℃より低いLCST(Lower Critical Solution Temperature:下限臨界共溶温度)を有する高分子部分と親水性高分子部分が結合したブロック共重合体又はグラフト共重合体であって、その水溶液が0℃より高く37℃より低い温度にゾル−ゲル転移温度を有する高分子化合物、(b)水、(c)煙霧状無水ケイ酸、(d)液体油剤を配合することを特徴とする油性***化粧料に関するものである。
【選択図】なし
Description
しかし、これらの艶や色の持続性を追及する技術は、現在望まれている艶の水準より低く、艶が消失する傾向にあり、また唇への負担感があるという問題があり、さらには、油と相溶性の悪い水溶性高分子は油中に均一に分散して効果を発揮することが困難な場合があった。
一方、小皺や毛穴等の肌上の凹凸を自然にぼかし目立たなくする技術において、0℃より高く37℃より低いの温度範囲で水溶液がゾル状態からゲル状態に転移を起こす高分子と部分三次元架橋型オルガノポリシロキサン重合物等と特定の屈折率を有する粉体を組みあわせる技術があった。(例えば特許文献4参照)
そこで、塗布時ののびのなめらかさに優れ、高い艶と、かつその艶や色が長時間持続する効果を発揮すべく、唇塗布時と塗布後の性状が変化する油性***化粧料を目指して鋭意研究を行った結果、唇の表面温度に応じて性状が変化し得る特定の水溶性高分子を用い、それに水、煙霧状無水ケイ酸、液体油剤を組み合わせることによって新規な油性***化粧料の技術を見出し、本発明を完成させるに至った。
(1)次の成分(a)〜(d);(a)0℃より高く37℃より低い下限臨界溶液温度(LCST)を有する高分子部分と親水性高分子部分が結合したブロック共重合体又はグラフト共重合体であって、その水溶液が0℃より高く37℃より低い温度にゾル−ゲル転移温度を有する高分子化合物、(b)水、(c)煙霧状無水ケイ酸、(d)液体油剤とを配合することを特徴とする油性***化粧料、
(2)前記成分(a)の高分子化合物と前記成分(b)の水の配合質量割合(a)/(b)が10/1〜1/20であることを特徴とする前記(1)に記載の油性***化粧料、
(3)前記成分(c)の煙霧状無水ケイ酸と前記成分(a)の高分子化合物の配合質量割合(c)/(a)が5/1〜1/5であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の油性***化粧料、
(4)さらに成分(e)としてレシチンを配合することを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の油性***化粧料、
(5)前記成分(d)の液体油剤がIOB値が0〜0.5である液体油剤を含有することを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかの項に記載の油性***化粧料、
(6)前記成分(d)の液体油剤が多価アルコールの脂肪酸エステル、高級アルコールの多塩基酸エステルから選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の油性***化粧料、
(7)前記成分(d)の液体油剤がポリブテン、重質流動イソパラフィンから選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の油性***化粧料、
(8)前記成分(a)の高分子化合物を構成する0℃より高く37℃より低いLCST(Lower Critical Solution Temperature:下限臨界共溶温度)を有する高分子部分の構成単位が、ポリN−置換アクリルアミド誘導体、ポリN−置換メタクリルアミド誘導体及びこれらの共重合体、ポリプロピレンオキサイド、プロピレンオキサイドと他のアルキレンオキサイドとの共重合体、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルアルコール部分酢化物、ポリアルキレンオキサイドから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載の油性***化粧料、
(9)前記成分(a)の高分子化合物を構成する0℃より高く37℃より低いLCST(Lower Critical Solution Temperature:下限臨界共溶温度)を有する高分子部分の構成単位が、ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ−N−アクリロイルピペリジン、ポリ−N−プロピルメタアクリルアミド、ポリ−N,N−ジエチルアクリルアミド、ポリ−N−イソプロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルアクリルアミド、ポリ−N−アクロイルピロリジン、ポリ−N,N−エチルメチルアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−エチルアクリルアミドから選ばれることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載の油性***化粧料、
(10)前記成分(a)の高分子化合物を構成する0℃より高く37℃より低いLCST(Lower Critical Solution Temperature:下限臨界共溶温度)を有する高分子部分の構成単位が、ポリN−アルキル置換アクリルアミド誘導体及びポリN−アルキル置換メタアクリルアミド誘導体、ポリプロピレンオキサイド、プロピレンオキサイドと他のアルキレンオキサイドとの共重合体、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルアルコール部分酢化物、ポリアルキレンオキサイドの少なくとも1種の構造単位と、親水性単量体に由来する構造単位と、疎水性単量体に由来する構造単位と、を含む共重合体であることを特徴とする前記(1)〜(9)のいずれかに記載の油性***化粧料、
(11)前記成分(a)の高分子化合物のゾル−ゲル転移温度が30℃以上37℃未満であることを特徴とする前記(1)〜(10)のいずれかに記載の油性***化粧料、
(12)予め前記成分(a)と成分(b)とを混合して配合することを特徴とする前記(1)〜(11)のいずれかに記載の油性***化粧料を提供するものである。
本発明において油性***化粧料は、***用の化粧料であって、油性とは、水を含有するが、液状、半固形状又は固形状の油剤や油溶性化合物である油性成分を連続相とする化粧料で水が油性成分中に分散しているものである。
本発明において下限臨界溶液温度(LCST:Lower Critical Solution Temperature)とは、この温度よりも低い温度では高分子が水に溶解して透明の溶液となるが、この温度よりも高い温度では不溶化して白濁するか沈殿が生じ、相分離する温度である。
このLCST高分子部分には、LCST挙動を示す温度応答性高分子が含まれる。LCST挙動を示す温度応答性高分子としては、ポリN−置換アクリルアミド誘導体、ポリN−置換メタクリルアミド誘導体及びこれらの共重合体、ポリプロピレンオキサイド、プロピレンオキサイドと他のアルキレンオキサイドとの共重合体、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルアルコール部分酢化物、ポリアルキレンオキサイド等が挙げられ、特に、ポリN−置換アクリルアミド誘導体、ポリN−置換メタクリルアミド誘導体及びこれらの共重合体が好ましく用いられる。
より具体的には、ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ−N−アクリロイルピペリジン、ポリ−N−プロピルメタアクリルアミド、ポリ−N,N−ジエチルアクリルアミド、ポリ−N−イソプロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルアクリルアミド、ポリ−N−アクロイルピロリジン、ポリ−N,N−エチルメチルアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−エチルアクリルアミドなどが挙げられ、特にポリ−N−イソプロピルアクリルアミドが好ましく用いられる。
また分子量の測定は、前記特許第3585309号公報に記載の方法に従って行うことができる。これらの成分(a)の特定の高分子化合物はその1種又は2種以上を用いることができる。
本発明の油性***化粧料における成分(b)の水の配合量は0.4〜22%が好ましく、さらに2〜13%が特に好ましい。この範囲であると、成分(a)の分散性を向上し、唇上でのゲル化力がより顕著に発現し、塗布膜表面の平滑性を高めて艶を向上し、かつその艶と色が長時間持続する点で好ましい。
また、成分(a)と成分(b)の配合質量割合(a)/(b)が10/1〜1/20であることが好ましく、さらに7/1〜1/15であると特に好ましい。この範囲であると成分(a)の分散性を向上し、ゲル化力がより顕著に発現し、塗布膜表面の平滑性を高めて艶を向上し、かつその艶と色が長時間持続する点で好ましい。
さらに、予め前記成分(a)と成分(b)を混合してから、他の成分と混合して配合することが好ましい。本発明では、成分(a)を成分(b)の水と予め混合し、膨潤させた形で配合すると、成分(a)の分散性が向上し、唇上でのゲル化力がより顕著に発現し、艶が向上し、艶と色が長時間持続するため好ましい。
成分(c)の煙霧状無水ケイ酸としては、例えば四塩化ケイ素を水素と酸素炎中で加水分解して得られるものが挙げられ、市販品としては、AEROSIL 50、AEROSIL 130、AEROSIL 200、AEROSIL 200V、AEROSIL 200CF、AEROSIL 200FAD、AEROSIL 300、AEROSIL 300CF、AEROSIL 380S(以上、日本アエロジル社製)等が挙げられる。
また、前記煙霧状無水ケイ酸を反応性オルガノシランやオルガノシラザン等で処理した疎水性煙霧状無水ケイ酸でもよい。疎水化処理の方法としては、ジメチルジクロルシランによるジメチルシリル化処理、トリメチルクロルシランやヘキサメチルジシラザンによるトリメチルシリル化処理、オクチルトリクロルシランによるオクチルシリル化処理、ジメチルポリシロキサンやメチルハイドロジェンポリシロキサンによるシリコーン処理、金属セッケン化合物によるコーティング処理等が挙げられる。市販品としては、AEROSIL R972、AEROSIL R974、AEROSIL R976(以上、ジメチルジクロルシラン処理)、AEROSIL RX200、AEROSIL RX300(以上、ヘキサメチルジシラザン処理)、AEROSIL R805(オクチルシラン処理)、AEROSIL RY200、AEROSIL RY300(以上、ジメチルシロキサン処理)(いずれも日本アエロジル社製)、キャボジルTS530(トリメチルクロルシラン処理)(キャボット社製)等が挙げられる。これらの煙霧状無水ケイ酸の一次粒径は50nm以下が好ましく、5〜20nmが特に好ましい。また、BET法による比表面積は90m2/g〜400m2/gのものが好ましい。成分(c)の煙霧状無水ケイ酸は必要に応じ、1種又は2種以上を用いることができる。
この範囲であると成分(a)の分散性を向上し、唇上でのゲル化力がより顕著に発現し、塗布膜表面の平滑性を高めて艶を向上し、かつその艶と色が長時間持続する点で好ましい。
この中でもIOB値が0〜0.5である液体油剤を含有すると経時での変色がなく安定性に優れる点で好ましい。中でも、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ポリイソブチレン、ポリブテン等の炭化水素類、トリイソステアリン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、2−エチルヘキサン酸セチル、トリイソオクタン酸グリセリルが好ましく、市販品としてはKLEAROL(SONNEBORN社製)、パールリーム18、パールリーム24、パールリーム46(以上、日本油脂社製)、LIALCARB SR−1000/R(三井化学ファイン社製)、精製ポリブテン100F(SB)(日本ナチュラルプロダクツ社製)、ポリブテン100R、ポリブテン300R、ポリブテン2000H食添(以上、出光興産社製)、コスモール43V、コスーモール222(以上、日清オイリオグループ社製)、ニッコールCIO、TRIFAT S−308(以上、日本サーファクタント工業社製)、MYRITOL GTEH等(以上、コグニス社製)等が挙げられる。
前記液体油剤が多価アルコールの脂肪酸エステル、高級アルコールの多塩基酸エステルから選ばれる1種又は2種以上を含有すると成分(a)の分散性を向上し、唇上でのゲル化力がより顕著に発現し、塗布膜表面の平滑性を高めて艶を向上し、かつその艶と色が長時間持続する点で好ましい。
また、ポリブテン、重質流動イソパラフィンから選ばれる1種又は2種以上を含有すると艶をさらに向上し、かつその艶と色がさらに長時間持続する点で好ましい。
成分(e)のレシチンとしては、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されないが、例えば、卵黄、大豆、トウモロコシ等動植物、大腸菌等の微生物から抽出される天然のレシチン、及びそれらの水素添加物、並びに合成のレシチンが挙げられる。具体的には、フォスファチジルコリン、フォスファチジルイノシトール、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチジルセリン、フォスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリン、ジパルミトイルフォスファチジルコリン又はこれらの混合物等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。この中でも水素添加したものが熱や酸化に対する安定性が良好で臭いが生じにくい点で好ましい。市販品としては、レシチンCLO(J−オイルミルズ社製)NIKKOL レシノールS−10EZ(日光ケミカルズ製)等が挙げられる。
なお、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
また、水性成分はモイスチャー効果を付与する目的で用いることができ、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタジオール等がそれぞれ挙げられる。
実施例1〜8および比較例1〜4:口紅(液状)
表1に示す組成の口紅を下記の製造方法により調製し、各試料について、艶、経時での艶持ち、経時での色持ち、使用感(塗布時ののびのなめらかさ、べたつきのなさ)、経時安定性の項目の評価を行い、その結果も併せて表1に示した。
*2:N−イソプロピルアクリルアミド・メタクリル酸n−ブチル・ポリ(2〜20)アルキレン(C2〜3)グリコールジメタアクリレート共重合体水溶液:商品名メビジェル32(固形分15%;ゾル−ゲル転移温度32℃:一丸ファルコス社製)
*3:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
*4:AEROSIL 380S(日本アエロジル社製)
*5:NIKKOL レシノールS−10EZ(日光ケミカルズ製)
A:成分1〜4を90℃に加温して均一に溶解する。
B:成分5〜14を均一に混合分散する。
C:AにB、成分15〜17を加え混合分散する。
D:Cを脱泡後、塗布体付き口紅容器に充填する。
各試料について専門パネル20名により、下記評価項目について評価した。イ、ロおよびホについては塗布直後の状態、ハおよびニについては塗布後3時間経過した時の状態を観察し、下記絶対評価基準にて6段階に評価し評点を付け、各試料のパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(官能評価項目)
イ.塗布時ののびのなめらかさ
ロ.艶
ハ.経時での艶持ち
ニ.経時での色持ち
ホ.べたつきのなさ
(評点):(評価)
6点:非常に良好
5点:良好
4点:やや良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎:5点を超える
○:3点を超える5点以下
△:2点を超える3点以下
×:2点以下
各試料について40℃で一ヶ月静置させ、分離及び変色を観察し、経時安定性の評価を下記4段階判定基準により判定した。
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎:分離及び変色が無い。
○:分離又は変色が多少あるが使用に支障がない。
△:分離又は変色が少し有り使用に支障がある。
×:分離又は変色が有る。
一方、成分(a)の特定の水溶性高分子化合物を配合しなかった比較例1は唇上で塗布膜がゲル化せず、平滑性も低いため、艶、経時での艶持ち、経時での色持ちが損なわれてしまった。
成分(a)の代わりにポリブテンを多く用いた比較例2は、実施例に比べて唇上で塗布膜がゲル化しないために経時での艶持ち、経時での色持ちが劣り、また、塗布時ののびのなめらかさに欠け、べたつきがあった。
成分(c)を配合しなかった比較例3では成分(a)の分散性が悪く経時で顕著な分離が見られ、成分(a)が局在化するために塗布時のなめらかさに欠け、塗布膜のゲル化も発現せず、塗布膜の平滑性に欠けるため、艶、経時での艶持ち、経時での色持ちに欠けるものであった。
成分(c)煙霧状無水ケイ酸の代わりに界面活性剤であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20EO)を用い、油剤であるトリイソステアリン酸ジグリセリルの代わりにイソステアリン酸ジグリセライドを用いた比較例4では、成分(a)の分散性はよく経時による顕著な分離は見られなかったが、顕著な変色が見られ、塗布時ののびのなめらかさに欠け、べたつきがあった。
(成分) (%)
1.キャンデリラワックス 4
2.エチレン・プロピレンコポリマー *6 9
3.ロジン酸ペンタエリスリトール 5
4.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/
フィトステリル/ベヘニル) 14
5.2−エチルヘキサン酸セチル 22
6.酢酸液状ラノリン 20
7.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
8.リンゴ酸ジイソステアリル 10
9.特定の高分子化合物の水溶液 *2 5
10.1,3−ブチレングリコール 1
11.煙霧状無水ケイ酸 *7 1
12.フェノキシエタノール 0.3
13.2,6−ジーターシャリ−ブチル−パラクレゾール 0.1
*6:EP−700(ニューフェーズテクノロジー社製)
*7:AEROSIL200(日本AEROSIL社製)
(製造方法)
A:成分1〜8を100℃に加温して均一に溶解する。
B:成分9〜11を均一に混合分散する。
C:AにB、成分12、13を加え混合分散する。
D:Cを脱泡後、金型容器(アルミニウム製)に流し込み、冷却固化して容器に装着しスティック状リップクリームを得た。
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス 2
2.エチレン・プロピレンコポリマー 4
3.マイクロクリスタリンワックス 1
4.イソノナン酸イソトリデシル 15
5.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/
フィトステリル/ベヘニル) 5
6.ジペンタエリトリット脂肪酸エステル *8 5
7.ワセリン 2.5
8.ポリブテン *1 5
9.重質流動イソパラフィン *9 18
10.流動パラフィン 10
11.リンゴ酸ジイソステアリル 8
12.トリイソステアリン酸ジグリセリル 5
13.イソノナン酸イソトリデシル 残量
14.特定の高分子化合物の水溶液 *2 5
15.1,3−ブチレングリコール 1
16.煙霧状無水ケイ酸 *4 1
17.水素添加大豆リン脂質 *5 1
18.フェノキシエタノール 0.1
19.2,6−ジーターシャリ−ブチル−パラクレゾール 0.1
20.赤色202号 0.01
21.黄色4号 0.01
*8:コスモール168ARNV(日清オイリオグループ社製)
*9:パールリーム18(日本油脂社製)
(製造方法)
A:成分1〜13を100℃に加温して均一に溶解する。
B:成分14〜17を均一に混合分散する。
C:AにB、成分18〜21を加え混合分散する。
D:Cを脱泡後、金皿(アルミニウム製)に流し込み、冷却固化して油性流し込みリップグロスを得た。
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス 3.5
2.ポリエチレンワックス 1
3.キャンデリラワックス 2
4.パルミチン酸デキストリン 8
5.リンゴ酸ジイソステアリル 10
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 17
7.トリイソステアリン酸ジグリセリル 5
8.イソノナン酸イソトリデシル 10
9.酢酸液状ラノリン 20
10.流動パラフィン 残量
11.特定の高分子化合物の水溶液 *2 5
12.1,3−ブチレングリコール 1
13.煙霧状無水ケイ酸 *4 1
14.水素添加大豆リン脂質 *5 1
15.フェノキシエタノール 0.3
16.煙霧状無水ケイ酸 *4 3.5
17.赤色202号 0.5
18.黄色4号 0.5
19.酸化チタン 0.5
20.黒酸化鉄 0.1
(製造方法)
A:成分1〜10を100℃にて均一溶解する。
B:成分11〜14を均一に混合分散する。
C:AにB、成分15〜20を加え混合分散する。
D:Cを脱泡後、アプリケーター付の筒状容器(ポリエチレンテレフタレート製)に流し込み、冷却して半固形状口紅を得た。
(成分) (%)
1.パルミチン酸デキストリン 5
2.フィッシャートロプシュワックス *10 1
3.ポリエチレンワックス *11 2
4.テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル *12 5
5.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
6.ワセリン 10
7.ラウロイルグルタミン酸(フィトステリル/オクチルドデシル) 10
8.イソノナン酸イソトリデシル 10
9.ジメチルポリシロキサン2%処理ベンガラ 0.1
10.1,2−ペンタジオールコール 0.1
11.トコフェロール 0.1
12.特定の高分子化合物の水溶液 *2 5
13.1,3−ブチレングリコール 1
14.ジメチルシリル化処理煙霧状無水ケイ酸 *3 3
15.水素添加大豆リン脂質 *5 2
16.1,3−ブチレングリコール 3
17.精製水 5
18.グリセリン 2
19.赤色202号 0.005
*10:CIREBELLE108(CIREBELLE社製)
*11:PERFORMALENE500(ニューフェーズテクノロジー社製)
*12:エステロールPT−ISHV(ナショナル美松社製)
(製造方法)
A:成分1〜7を90℃にて均一溶解する。
B:Aに成分8〜11を加え均一に混合分散する。
C:成分12〜15を均一に混合分散する。
D:成分16〜18を均一に混合分散する。
E:BにC、成分19を加え均一に混合分散する。
F:Eを90℃に加熱し、Dを90℃に加熱し、攪拌しながら注入して乳化する。
G:Fを冷却し脱泡後、アプリケーター付の筒状容器(ポリエチレンテレフタレート製)に流し込み、冷却して液状リップエッセンスを得た。
実施例13について、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、唇のシワの凹凸や荒れてささくれだった不均一な唇表面に塗っても、平滑な塗布膜が得られるため高い艶及び経時での艶持ちが長時間持続し、塗布時ののびのなめらかさがあり、べたつきがなく、さらにうるおい感も優れるものであった。また、経時で分離と変色がない安定性に優れるリップエッセンスであった。
(成分) (%)
1.キャンデリラワックス 3
2.エチレン・プロピレンコポリマー *6 9
3.ロジン酸ペンタエリスリトール 5
4.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/
フィトステリル/ベヘニル) 14
5.2−エチルヘキサン酸セチル 15
6.酢酸液状ラノリン 10
7.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
8.リンゴ酸ジイソステアリル 10
9.ジメチルポリシロキサン2%処理黄酸化鉄 2
10.ジメチルポリシロキサン2%処理ベンガラ 0.5
11.ジメチルポリシロキサン2%処理黒酸化鉄 0.3
12.ジメチルポリシロキサン2%処理チタン 8
13.ジメチルポリシロキサン2%処理セリサイト 5
14.合成金雲母 *13 5
15.特定の高分子化合物の水溶液 *2 5
16.1,3−ブチレングリコール 1
17.煙霧状無水ケイ酸 *7 1
18.フェノキシエタノール 0.3
19.2,6−ジーターシャリ−ブチル−パラクレゾール 0.1
20.赤色202号 0.005
*13:PDM−5L(トピー工業)
(製造方法)
A:成分1〜8を100℃に加温して均一に溶解する。
B:Aに成分9〜14を加え均一に混合分散する。
C:成分15〜17を均一に混合分散する。
D:BにC、成分18〜20を加え混合分散する。
E:Dを脱泡後、金型容器(アルミニウム製)に流し込み、冷却固化して容器に装着しリップベースを得た。
Claims (12)
- 次の成分(a)〜(d);
(a)0℃より高く37℃より低いLCST(Lower Critical Solution Temperature:下限臨界共溶温度)を有する高分子部分と親水性高分子部分が結合したブロック共重合体又はグラフト共重合体であって、その水溶液が0℃より高く37℃より低い温度にゾル−ゲル転移温度を有する高分子化合物
(b)水
(c)煙霧状無水ケイ酸
(d)液体油剤
を配合することを特徴とする油性***化粧料。 - 前記成分(a)の高分子化合物と前記成分(b)の水の配合質量割合(a)/(b)が10/1〜1/20であることを特徴とする請求項1に記載の油性***化粧料。
- 前記成分(c)の煙霧状無水ケイ酸と前記成分(a)の高分子化合物の配合質量割合(c)/(a)が5/1〜1/5であることを特徴とする請求項1又は2に記載の油性***化粧料。
- さらに成分(e)としてレシチンを配合することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の油性***化粧料。
- 前記成分(d)の液体油剤がIOB値が0〜0.5である液体油剤を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の油性***化粧料。
- 前記成分(d)の液体油剤が多価アルコールの脂肪酸エステル、高級アルコールの多塩基酸エステルから選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の油性***化粧料。
- 前記成分(d)の液体油剤がポリブテン、重質流動イソパラフィンから選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の油性***化粧料。
- 前記成分(a)の高分子化合物を構成する0℃より高く37℃より低いLCST(Lower Critical Solution Temperature:下限臨界共溶温度)を有する高分子部分の構成単位が、ポリN−置換アクリルアミド誘導体、ポリN−置換メタクリルアミド誘導体及びこれらの共重合体、ポリプロピレンオキサイド、プロピレンオキサイドと他のアルキレンオキサイドとの共重合体、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルアルコール部分酢化物、ポリアルキレンオキサイドから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の油性***化粧料。
- 前記成分(a)の高分子化合物を構成する0℃より高く37℃より低いLCST(Lower Critical Solution Temperature:下限臨界共溶温度)を有する高分子部分の構成単位が、ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ−N−アクリロイルピペリジン、ポリ−N−プロピルメタアクリルアミド、ポリ−N,N−ジエチルアクリルアミド、ポリ−N−イソプロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルアクリルアミド、ポリ−N−アクロイルピロリジン、ポリ−N,N−エチルメチルアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−エチルアクリルアミドから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の油性***化粧料。
- 前記成分(a)の高分子化合物を構成する0℃より高く37℃より低いLCST(Lower Critical Solution Temperature:下限臨界共溶温度)を有する高分子部分の構成単位が、ポリN−アルキル置換アクリルアミド誘導体及びポリN−アルキル置換メタアクリルアミド誘導体、ポリプロピレンオキサイド、プロピレンオキサイドと他のアルキレンオキサイドとの共重合体、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルアルコール部分酢化物、ポリアルキレンオキサイドの少なくとも1種の構造単位と、親水性単量体に由来する構造単位と、疎水性単量体に由来する構造単位と、を含む共重合体であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の油性***化粧料。
- 前記成分(a)の高分子化合物のゾル−ゲル転移温度が30℃以上37℃未満であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の油性***化粧料。
- 予め前記成分(a)と成分(b)とを混合してから、他の成分と混合して配合することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の油性***化粧料。
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