JP5933941B2 - アイライナー化粧料 - Google Patents
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Description
(A)粒子表面の全面に亘ってシリコーンの微小突起を有する球状粒子
(B)皮膜形成成分
(C)揮発性成分
(D)着色剤
を配合することを特徴とするアイライナー化粧料に関するものである。
本発明のアイライナー化粧料に使用される(A)粒子表面の全面に亘ってシリコーンの微小突起を有する球状粒子はその形状に特徴があり、母体となる球状の粒子表面全体にシリコーンの微小突起を複数有し、いわゆる金平糖のような形状をなすものである。平均粒子径は特に限定されるものではないが、1〜30μmのものが好ましく、更には3.5〜10μmが好ましい。また、(突起物の平均高さ)/(母体となる球状の粒子の平均粒径)が、0.01〜0.3であることが望ましい。これらとしては、特開2008−137953号や特開2009−280570に記載されたものがあり、市販品としては、母体となる球状粒子と、突起物のどちらもがポリメチルシルセスキオキサンであるTOSPEARL 150KA(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)、母体となる球状粒子がメタクリル酸メチルクロスポリマーであり、表面に有される突起物がポリメチルシルセスキオキサンであるSilcrusta MK03(日興リカ社製)等がある。平均粒子径は、突起物を含む球状シリコーン粒子の平均粒径をいい、例えば、特に限定されないが、粒度分布測定装置(Coulter社製、レーザー散乱・回折型コールターLSシリーズ)により測定することができる。
粉体としては、通常化粧料原料として使用されるものであれば、板状、紡錘状、針状等の形状、煙霧状、微粒子級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等に特に限定されず、無機粉体類、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、シリカ、炭化珪素、窒化ホウ素等の無機粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N―アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類が挙げられ、これら1種又は2種以上用いることができる。またこれら粉体は、1種又は2種以上の複合化したものも用いてもよく、その表面処理を油剤処理、シリコーン化合物処理、水溶性高分子処理等を施してあってもよい。
下記表1に示す処方の油性固形アイライナー化粧料を調製し、滑らかな伸び広がり、発色のよさ、肌への付着性、重ね付けのしやすさ、涙等の水分や皮脂とのにじみを防ぐ化粧持続効果について下記の方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
※2:TOSPEARL 145A(平均粒子径4.5μm、モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※3:SR1000(モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※4:BENTONE 38V(エレメンティス社製)
※5:PERMETHYL 99A(PRESPERS社製)
※6:AEROSIL R976S(日本アエロジル社製)
A.成分(4)〜(9)を110℃にて均一に加熱溶解する。
B.Aに成分(1)〜(3)、(10)〜(14)を加え、均一に混合する。
C.Bを90℃で容器に充填、冷却して油性固形アイライナー化粧料を得た。
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.滑らかな伸び広がり
ロ.肌への付着性
ハ.重ね付けのしやすさ
ニ.重ね付けによる発色
ホ.化粧持ち
イ〜ホの項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。各試料を皮膚に3回連続塗布し、ハの重ね付けのしやすさについては試料が重なって均一な膜を作るかどうか、その際に化粧膜の発色が得られたかをニの重ね付けによる発色として評価した。ホの化粧持ちについては塗布後、パネルに通常の生活をしてもらった後、6時間後に涙や汗などでにじんだりしていないか、化粧膜が部分的に剥離していないか等を評価した。各項目について、パネル各人が下記絶対評価基準にて7段階に評価し評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
(判定):(評点の平均点)
◎ :5点を超える :非常に良好
○ :3.5点を超え5点以下 :良好
△ :1点を超え3.5点以下 :やや不良
× :1点以下 :不良
一方、成分(A)の粒子表面の全面に亘ってシリコーンの微小突起を有する球状粒子の代わりに真球状シリコーン樹脂粉末を配合した比較例1では、滑らかな伸び広がりはあるものの、滑らかさが付着を低下させ、重ね付けする時に上滑りし、重ね付けが十分ではない傾向があり、肌への付着性、重ね付けのしやすさにおいて、満足のいくものが得られなかった。また成分(A)の代わりに不定形粉末を配合した比較例2は全項目にわたり評価が低く、特に重ね付けする時に、既に塗布されている膜を引っ張ってしまい、均一な膜にならず、重ね付けのしやすさ、重ね付けによる発色の点で満足のいくものが得られなかった。
下記表2に示す処方の水中油型アイライナー化粧料を調製し、実施例1〜5及び比較例1〜2と同様の方法により評価した。その結果も併せて表2に示す。
※8:YODOSOL GH810F(固型分46%、アクゾノーベル社製)
※9:ビニゾール2140L(固型分43%、大同化成工業社製)
A.成分(1)〜(13)を均一に分散する。
B.Aに成分(14)〜(20)を加え、均一に混合する。
C.Bを容器に充填して水中油型アイライナー化粧料を得た。
比較例1〜2と同様に、成分(A)の粒子表面の全面に亘ってシリコーンの微小突起を有する球状粒子の代わりに真球状シリコーン樹脂粉末を配合した比較例3では、重ね付け時の上滑り感があり、肌への付着性、重ね付けのしやすさの点で、満足のいくものが得られず、成分(A)の代わりに不定形粉末を配合した比較例4では、全項目にわたり評価が低く、重ね付けする時に均一な膜が得られず、滑らかなのび広がりの点でも満足のいくものが得られなかった。
(成分) (%)
(1)(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン 2
(2)ポリイソブチレン 2
(3)シリル化シリカ※10 0.05
(4)シリカ※11 0.01
(5)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト※12 8
(6)軽質イソパラフィン※13 残量
(7)ポリエチレン 3
(8)シリコーンの微小突起を有する球状粒子(金平糖状)※1 3
(9)シリコーン処理ベンガラ 0.5
(10)赤色226号 0.5
(11)カーボンブラック 4
(12)精製水 10
(13)エデト酸二ナトリウム 0.01
(14)1,2−ペンタンジオール 1
(15)パラオキシ安息香酸メチル 適量
(16)香料 0.1
※10:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
※11:AEROSIL 300(日本アエロジル社製)
※12:ルーセンタイトSAN(コープケミカル社製)
※13:IPソルベント1620MU(出光興産社製)
A.成分(1)〜(7)を90℃で加熱溶解し、成分(8)〜(11)を均一に混合する。
B.Aに成分(12)〜(16)を加え、乳化する。
C.Bを容器に充填してアイライナー化粧料を得た。
(成分) (%)
(1)パルミチン酸デキストリン 1
(2)トリメチルシロキシケイ酸※14 14
(3)ポリエチレン 6
(4)マイクロクリスタリンワックス 2.5
(5)軽質流動イソパラフィン※13 残量
(6)デカメチルシクロペンタシロキサン 20
(7)フェニルグリコール 適量
(8)シリコーンの微小突起を有する球状粒子(金平糖状)※15 5
(9)シリコーン処理ベンガラ被覆板状シリカ 10
(10)ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム
・エポキシ積層末 1
(11)ポリエチレンテレフタレート
・ポリメタクリル酸メチル積層フィルム末※16 2
(12)酸化チタン被覆合成金雲母※17 2
(13)アクリル・スチレン共重合体溶液※18 5
※14:シリコンKF−7312J(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液、信越化学工業社製)
※15:Silcrusta MK03(日興リカ社製)
※16:NEWオーロラフレークブルー0.2mm(角八魚鱗箔社製)
※17:HELIOS R100S(トピー工業社製)
※18:ニッセツ U−3700A(日本カーバイド工業社製:溶媒として軽質流動イソパラフィン、固形分としてアクリル酸アルキル・スチレン共重合体 固形分48%)
A.成分(1)〜(6)を90℃で加熱溶解する。
B.Aに成分(7)〜(13)を加え、均一に混合する。
C.Bを容器に充填してアイライナー化粧料を得た。
Claims (8)
- 次の成分(A)〜(D):
(A)粒子表面の全面に亘ってシリコーンの微小突起を有する球状粒子
(B)皮膜形成成分
(C)水、エタノール、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン、揮発性シリコーン油、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコールの1種又は2種以上から選ばれる揮発性成分 20〜75質量%
(D)着色剤
を配合し、連続相を油とする剤型であることを特徴とするアイライナー化粧料。 - 上記成分(B)が、ロジン酸樹脂、シリコーン樹脂、キャンデリラ樹脂の1種又は2種以上から選ばれるものである請求項1記載のアイライナー化粧料。
- 上記成分(C)の揮発性成分が、揮発性シリコーン油、イソドデカン、軽質流動イソパラフィンの1種又は2種以上から選ばれるものである請求項1記載のアイライナー化粧料。
- 上記揮発性シリコーン油を20〜27質量%含むものである請求項3記載のアイライナー化粧料。
- 上記揮発性シリコーン油が、デカメチルシクロペンタシロキサンである請求項3又は4記載のアイライナー化粧料。
- 次の成分(A)〜(D):
(A)粒子表面の全面に亘ってシリコーンの微小突起を有する球状粒子
(B)アクリル酸アルキル、アクリル酸アルキル共重合体の1種又は2種以上から選ばれる皮膜形成成分
(C)揮発性成分
(D)着色剤
を配合し、連続相を水とする剤型であることを特徴とするアイライナー化粧料。 - 上記成分(B)の皮膜形成成分の配合量が固形分濃度として1〜25質量%である請求項6記載のアイライナー化粧料。
- 上記成分(B)が水分散物またはエマルションポリマーであることを特徴とする請求項6又は7記載のアイライナー化粧料。
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