JP2012092687A - Vane pump - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、作動流体圧供給源として用いられるベーンポンプに関するものである。 The present invention relates to a vane pump used as a working fluid pressure supply source.
この種のベーンポンプとして、ベーンポンプ機構から吐出される作動流体の一部を余剰作動流体として吸込通路に還流させる流量制御バルブを備え、この流量制御バルブを介してポンプ吐出流量を調節し、流体圧機器に送られる作動流体の流量を制御するものがある。 This type of vane pump includes a flow rate control valve that recirculates a part of the working fluid discharged from the vane pump mechanism to the suction passage as surplus working fluid, and adjusts the pump discharge flow rate through this flow rate control valve. Some control the flow rate of the working fluid sent to the.
平衡型のベーンポンプは、作動流体を加圧して吐出するベーンポンプ機構として、ロータが1回転するのに伴って、カム面に追従する各ベーンが2回往復動し、2つの吸込領域及び2つの吐出領域を有し、2つの吸込領域に作動流体を分配する吸込通路とを備える。 The balanced vane pump is a vane pump mechanism that pressurizes and discharges the working fluid. As the rotor makes one revolution, each vane that follows the cam surface reciprocates twice, so that two suction areas and two discharges are generated. And a suction passage for distributing the working fluid to the two suction regions.
しかし、流量制御バルブが設けられる平衡型のベーンポンプにあっては、流量制御バルブの開度が小さいときに、流量制御バルブから吸込通路に流入する余剰作動流体の噴流が、吸込通路に対して傾斜し、吸込通路にて分配される作動流体の流量に大きな差が生じる可能性がある。 However, in a balanced vane pump provided with a flow control valve, when the flow control valve has a small opening, the surplus working fluid jet flowing from the flow control valve into the suction passage is inclined with respect to the suction passage. However, there is a possibility that a large difference occurs in the flow rate of the working fluid distributed in the suction passage.
これに対処して、特許文献1に開示されたベーンポンプは、吸込通路の中程に板状の整流壁を設け、この整流壁に余剰作動流体の噴流を当てて、吸込通路における作動流体の速度分布を調節するようになっている。
In response to this, the vane pump disclosed in
また、特許文献2に開示されたベーンポンプは、吸込通路の分岐部の通路開口面積に差を持たせ、吸込通路にて分配される作動流体流量を均一化するようになっている。
Further, the vane pump disclosed in
しかしながら、このような従来のベーンポンプにあっては、吸込通路の中程に整流壁を設けたり、吸込通路の分岐部の通路開口面積を絞る構成のため、吸込通路の圧力損失が増大し、ベーンポンプの吸込性能が低下するという問題点があった。 However, in such a conventional vane pump, the pressure loss of the suction passage increases due to the configuration in which the rectifying wall is provided in the middle of the suction passage or the passage opening area of the branch portion of the suction passage is reduced. There was a problem that the suction performance of the deteriorated.
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、吸込通路の圧力損失を低減できるベーンポンプを提供することを目的とする。 This invention is made | formed in view of said problem, and it aims at providing the vane pump which can reduce the pressure loss of a suction passage.
本発明は、作動流体圧供給源として用いられるベーンポンプであって、作動流体を加圧して吐出するベーンポンプ機構と、このベーンポンプ機構に吸入される作動流体を導く吸込通路と、この吸込通路に作動流体を導くタンク通路と、ベーンポンプ機構から吐出される作動流体の一部を余剰作動流体として吸込通路に還流させる流量制御バルブと、を備え、吸込通路は、その通路断面形状が複数の角部を有する多角形に形成されることを特徴とする。 The present invention relates to a vane pump used as a working fluid pressure supply source, a vane pump mechanism that pressurizes and discharges the working fluid, a suction passage that guides the working fluid sucked into the vane pump mechanism, and a working fluid in the suction passage. And a flow rate control valve that recirculates a part of the working fluid discharged from the vane pump mechanism to the suction passage as an excess working fluid, and the suction passage has a plurality of corners in the cross-sectional shape of the passage. It is formed in a polygon.
本発明によると、流量制御バルブの開度が小さいときに、戻しバルブポートから斜めに流出する余剰作動流体の噴流は、タンク通路から導かれる作動流体と合流し、吸込通路の角部に沿って吸込ポンプポートへと向かう流れとなり、吸込通路にて旋回する渦流になることが抑えられるため、吸込通路を流れる作動流体の圧力損失を低減し、ベーンポンプの吸込効率を高められる。 According to the present invention, when the opening degree of the flow control valve is small, the surplus working fluid jet flowing obliquely from the return valve port merges with the working fluid guided from the tank passage, and along the corners of the suction passage. Since the flow is directed toward the suction pump port and the swirling flow swirling in the suction passage is suppressed, the pressure loss of the working fluid flowing through the suction passage can be reduced, and the suction efficiency of the vane pump can be increased.
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
図1〜4に示すベーンポンプ1は、車両に搭載される油圧機器、例えばパワーステアリング装置や変速機等の油圧供給源として用いられるものである。
The
ベーンポンプ1は、作動流体として、作動油(オイル)を用いるが、作動油の代わりに例えば水溶性代替液等の作動液を用いてもよい。
The
図1に示すように、ベーンポンプ1は、駆動シャフト9の端部にエンジン(図示せず)の動力が伝達され、駆動シャフト9に連結されたロータ2が回転する。
As shown in FIG. 1, in the
図2に示すように、駆動シャフト9は、ポンプボディ10とポンプカバー50に回転自在に支持される。ポンプボディ10には、吸入した作動油を加圧して吐出するベーンポンプ機構6を収容するポンプ収容凹部10aが形成される。このポンプ収容凹部10aに、ベーンポンプ機構6として、ロータ2、複数のベーン3、カムリング4、及びサイドプレート30等が収容される。ポンプボディ10にはポンプカバー50が複数のボルト18を介して締結され、このポンプカバー50によってポンプ収容凹部10aが封止される。
As shown in FIG. 2, the
ポンプボディ10のポンプ収容凹部10aの底部とサイドプレート30の間には高圧室20が画成される。この高圧室20に導かれるポンプ吐出圧によってサイドプレート30がカムリング4の後側の端面に押し付けられる。
A
ロータ2には、外周面に開口部を有する複数のスリット5が所定の間隔をおいて放射状に形成される。ベーン3は、矩形の板状をしており、スリット5に摺動自在に挿入される。
In the
カムリング4の内部には、ロータ2の外周面、カムリングのカム面4a、及び隣り合うベーン3によって複数のポンプ室7が画成される。
Inside the
カムリング4は、カム面4aが略長円形状をした環状の部材である。ロータ2の回転に伴ってベーン3がその先端部をカム面4aに摺接させながら回動し、各ベーン3の間に画成されるポンプ室7の容積が拡縮する。
The
平衡型のベーンポンプ1は、ロータ2が1回転するのに伴って、カム面4aに追従する各ベーン3が2回往復動するものであり、2つの吸込領域及び2つの吐出領域を有する。
In the balanced
ポンプ吸込通路として、図4に示すように、ポンプカバー50には、2つの吸込ポンプポート51、52と、この吸込ポンプポート51、52へと作動油を導く吸込通路53が形成される。吸込ポンプポート51、52は、2つの吸込領域に配置され、作動油が2つの吸込ポンプポート51、52から吸込領域にて拡張するポンプ室7に吸い込まれる(図4の矢印参照)。
As the pump suction passage, as shown in FIG. 4, the
ポンプ吐出通路として、図2に示すように、サイドプレート30に形成される2つの吐出ポンプポート31、32と、この吐出ポンプポート31、32に連通する高圧室20と、ポンプボディ10に形成されて高圧室20を油圧機器に導く吐出通路(図示せず)とを備える。2つの吐出領域にて、作動油が容積を収縮するポンプ室7から2つの吐出ポンプポート31、32に吐出される(図2の矢印参照)。
As shown in FIG. 2, the pump discharge passage is formed in two
ポンプボディ10には流量制御バルブ40が収容される。この流量制御バルブ40は、吐出ポンプポート31、32から吐出通路(図示せず)に吐出される作動油の一部を余剰油として吸込通路53から吸込ポンプポート51、52へ還流させ、タンクから供給される作動油の流量及びポンプ吐出流量を調節し、油圧機器に送られる作動油の流量を制御する。
A flow
流量制御バルブ40は、図3に示すように、ポンプボディ10に形成されるスプール収容孔11と、このスプール収容孔11に収容されるスプール41とを備える。
As shown in FIG. 3, the
スプール収容孔11は、駆動シャフト9と略直交する方向に延び、入口バルブポート12、出口バルブポート(図示せず)、戻しバルブポート13がそれぞれ開口する。
The
入口バルブポート12は、吐出通路を構成し、高圧室20を介して吐出ポンプポート31、32に連通し、ポンプ室7から吐出する作動油をスプール収容孔11に導く。
The
出口バルブポートは、吐出通路を構成し、ポンプボディ10に接続される配管(図示せず)に連通し、スプール収容孔11に流入した作動油を油圧機器へと導く。
The outlet valve port constitutes a discharge passage, communicates with a pipe (not shown) connected to the
戻しバルブポート13は、吸込通路53に連通し、スプール収容孔11に流入した作動油の一部を余剰油として吸込通路53を通して吸込ポンプポート51、52へ還流させる。
The
ポンプボディ10には図示しないタンクに連通するタンク通路16が形成される。このタンク通路16は吸込通路53の吸込上流通路部54に接続される。
A
上記構成に基づき、戻しバルブポート13から流出する余剰作動油は、吸込通路53を通って吸込ポンプポート51、52へ還流される。戻しバルブポート13から吸込通路53に流入する余剰作動油流によってタンク通路16から導かれる作動油が吸込通路53に吸引され、Y字状の吸込下流通路部56へと導かれる。
Based on the above configuration, excess hydraulic oil flowing out from the
戻しバルブポート13は、スプール収容孔11の円筒面状の内周面11aに開口する断面円形の穴であり、スプール41のランド部42が対峙する。戻しバルブポート13は、その開口面積がランド部42によってスプール41のストロークに応じて変えられる。
The
スプール収容孔11の開口端部にプラグ49が螺合して取り付けられる。このプラグ49とスプール41の間にはコイル状のバルブスプリング48が圧縮して介装される。このバルブスプリング48がスプール41を閉弁方向(図3にて右方向)に付勢する。
A
スプール41は、その先端から軸方向に突出するストッパ部43を有し、このストッパ部43がスプール収容孔11の閉塞端面に当接することにより、閉弁方向に移動するストロークが規制される。
The
吐出通路には、出口バルブポートから油圧機器に送られる作動油が通る流量制御絞り(図示せず)と、この流量制御絞りの下流側に生じる圧力がスプール41の背後室47に導く通路(図示せず)が設けられる。スプール41は、流量制御絞りの前後差圧に応動してスプール収容孔11の軸方向に移動し、戻しバルブポート13の開口面積を変える。
In the discharge passage, a flow rate control throttle (not shown) through which hydraulic oil sent from the outlet valve port to the hydraulic equipment passes, and a passage for guiding the pressure generated on the downstream side of the flow rate control throttle to the
スプール収容孔11には、戻しバルブポート13の延長上に対向凹部19が形成される。戻しバルブポート13と対向凹部19は、ドリル加工によって同一工程にて形成される。
A
スプール41は、環状のランド部42と、ランド部42の背後に形成される環状の溝44を有する。
The
流量制御バルブ40は、スプール41が図3に示すようなストロークにある開弁時に、ランド部42が戻しバルブポート13と対向凹部19の中程に位置する。この状態では、戻しバルブポート13へと流出する余剰作動油流が、ランド部42を挟むようにして流れ、後述するように通路中心線Rに対して傾斜する偏った流れになることが抑えられる。
In the
エンジン回転速度が高まると、ベーンポンプ1から吐出される作動油の流量が増えて、流量制御絞りの前後差圧が高まり、スプール41が開弁方向(図3にて左方向)に移動する。これにより、エンジン回転速度が高まるのに伴って戻しバルブポート13の開口面積が次第に大きくなり、戻しバルブポート13に分流する余剰作動油の流量が増えて、油圧機器に送られる作動油の流量が制御される。
When the engine speed increases, the flow rate of the hydraulic oil discharged from the
戻しバルブポート13から流出する余剰作動油は、吸込通路53の吸込上流通路部54にてタンク通路16から導かれる作動油と合流した後、吸込通路53のY字状に分岐する吸込下流通路部56にて2つの作動油流に分流し、各吸込ポンプポート51、52に吸い込まれる。
The surplus working oil that flows out from the
そして本発明の要旨とするところであるが、吸込通路53は、作動油の流れを円滑にする手段として、その通路断面形状が複数の角部を有する多角形に形成され、これを通過する作動油の流れが旋回することを抑えて、2つの吸込ポンプポート51、52へと円滑に導かれる構成とする。
And although it is a place which makes it the summary of this invention, the
以下、吸込通路53の構成について詳細に説明する。
Hereinafter, the configuration of the
前述したように、吸込通路53は、ポンプボディ10に形成される吸込上流通路部54と、ポンプカバー50に形成されるY字状の吸込下流通路部56とから構成される。
As described above, the
吸込上流通路部54は、図3に示すように、駆動シャフト9と略平行方向に延びる中心線Oを中心として流量制御バルブ40から直線上に延びる流路として形成される。
As shown in FIG. 3, the suction
吸込上流通路部54は、その上流部の通路断面形状が円形に形成される一方、その下流部の通路断面形状が略矩形に形成される。
The suction
通路断面形状が円形をした吸込上流通路部54の上流部は、戻しバルブポート13と同軸上に形成される。
The upstream portion of the suction
通路断面形状が略矩形をした吸込上流通路部54の下流部は、同じく通路断面形状が略矩形をしたポンプボディ10の吸込上流通路部54と段差なく接続される。
The downstream portion of the suction
図4の(a)図は、図3におけるC−C線に沿うポンプカバー50の断面図である。ポンプカバー50に設けられるY字状の吸込下流通路部56は、吸込上流通路部54に接続する集合通路部57と、この集合通路部57から一方の吸込ポンプポート51へと湾曲して延びる分岐通路部58と、集合通路部57から他方の吸込ポンプポート52へと湾曲して延びる分岐通路部59とを有する。分岐通路部58と分岐通路部59は、分岐部60にて2つの流路に分岐する。
4A is a cross-sectional view of the
吸込通路53の吸込上流通路部54と集合通路部57は、図3において、駆動シャフト9と平行に延びる中心線Oを中心にして直線上に延びる流路として形成される。
In FIG. 3, the suction
図4の(c)図は、図4の(a)図におけるE−E線に沿う集合通路部57の断面図である。集合通路部57は、その通路断面形状が略矩形に形成され、4つの壁面57e〜57hと、これらを結ぶ4つの角部57a〜57dとによって画成される。
FIG. 4C is a cross-sectional view of the collecting
角部57a〜57dは、隣り合う壁面57e〜57hの端部によって互いに直交する通路内周面として形成される。
The
ポンプカバー50を鋳造する行程にて、吸込下流通路部56は、中子によって形成される。このため、角部57a〜57dは、隣り合う壁面57e〜57hの端部どうしの間に小さな曲率を持って湾曲する部位を有する。
In the process of casting the
図3に示すように、集合通路部57は、その中心線Oが流量制御バルブ40の中心軸Sに対して略直交するように配置される。集合通路部57は、4つの壁面57e〜57hのうち、互いに対向する2つの壁面57f、57hが、流量制御バルブ40の中心軸Sに対して略平行方向に延びるように形成され、これに直交する2つの壁面57e、57gより長い寸法を有する。
As shown in FIG. 3, the collecting
図4の(b)図は、図4の(a)図におけるD−D線に沿う断面図である。分岐通路部58は、その通路断面形状が略矩形に形成され、4つの壁面58e〜58hと、これらを結ぶ4つの角部58a〜58dとを有する。
4B is a cross-sectional view taken along line DD in FIG. 4A. The
角部58a〜58dは、隣り合う壁面58e〜58hの端部どうしによって互いに直交する通路内周面として形成される。鋳造型によって形成される分岐通路部58の角部58a〜58dは、隣り合う壁面58e〜58hの端部どうしの間に小さな曲率を持って湾曲する部位を有する。
The
分岐通路部58の角部58c、58dと壁面58f、58g、58hは、集合通路部57の角部57c、57dと壁面57f、57g、57hのそれぞれと段差なく連続している。
The
他方の分岐通路部59も、上記の分岐通路部58と同様に、その通路断面形状が略矩形に形成され、4つの角部と、4つの壁面とを有する。
Similarly to the above-described
流量制御バルブ40の開度が小さいときに、断面円形の戻しバルブポート13と、スプール41の円柱状をしたランド部42との間に、断面三日月形のオリフィス(流路)が画成されるため、戻しバルブポート13から吸込上流通路部54に流入する余剰作動油の噴流は、図3に矢印で示すように、吸込上流通路部54の中心線Oに対して傾斜した流れとなるが、吸込上流通路部54にてタンク通路16から導かれる作動油流と合流し、吸込通路53の通路内周面に沿う流れになる。
When the opening degree of the
吸込通路53は、吸込ポンプポート51、52へと延びる角部(57a〜57d、58a〜58d等)を有するため、吸込通路53の通路内周面に沿う作動油の流れが旋回する渦流となることが抑えられ、吸込上流通路部54を通過する作動油流が角部(57a〜57d、58a〜58d等)に沿って吸込ポンプポート51、52へと向かう流れになり、吸込上流通路部54を流れる作動油の圧力損失を低減するとともに、分岐通路部59、58に流入する作動油の流量及び圧力が均等になる。
Since the
図5、図6は、比較例として、吸込通路53が略円形または長円形の通路断面形状を有するベーンポンプ1の断面図である。この図5、図6は、本発明の実施形態を示す図3、図4に対応する。、図6の(a)図は、図5におけるF−F線に沿う吸込通路53の断面図である。図6の(b)図は、図6の(a)図におけるG−G線に沿う分岐通路部58の断面図である。図6の(c)図は、図6の(a)図におけるH−H線に沿う集合通路部57の断面図である。以下、図5、図6に示すベーンポンプ1の動作について説明する。
5 and 6 are cross-sectional views of the
流量制御バルブ40の開度が小さいときに、戻しバルブポート13から吸込通路53に流入する余剰作動油の噴流は、図5に矢印で示すように、吸込通路53の中心線Oに対して傾斜する。
When the opening degree of the
上記した余剰作動油の噴流の傾きに起因して作動油の流れが、図5、図6に矢印で示すように、吸込通路53の断面円弧状に湾曲した通路内周面に沿って旋回する渦流となり、作動油の圧力損失が増大するとともに、分岐通路部59、58に流入する作動油の流量及び圧力が不均等になる。このため、2つの吸込ポンプポート51、52の間で圧力差が生じ、圧力の低い側の吸込ポンプポート51にてキャビテーションが発生し、ベーンポンプ1の吐出流量の低下を招くばかりか、ベーンポンプ1の振動や騒音を発生する原因になる。
As shown by the arrows in FIGS. 5 and 6, the flow of the hydraulic oil swirls along the inner circumferential surface of the
以下、本実施形態の要旨及び作用、効果を説明する。 Hereinafter, the gist, operation, and effect of the present embodiment will be described.
本実施形態では、作動流体圧供給源として用いられるベーンポンプ1であって、作動流体を加圧して吐出するベーンポンプ機構6と、このベーンポンプ機構6に吸入される作動流体を導く吸込通路53と、この吸込通路53に作動流体を導くタンク通路16と、ベーンポンプ機構6から吐出される作動流体の一部を余剰作動流体として吸込通路53に還流させる流量制御バルブ40と、を備え、吸込通路53は、その通路断面形状が複数の角部(57a〜57d、58a〜58d等)を有する多角形に形成される構成とする。
In this embodiment, the
上記構成に基づき、流量制御バルブ40の開度が小さいときに、戻しバルブポート13から斜めに流出する余剰作動流体の噴流は、タンク通路16から導かれる作動流体と合流し、吸込通路53の角部(57a〜57d、58a〜58d等)に沿って吸込ポンプポート51、52へと向かう流れとなり、吸込通路53にて旋回する渦流になることが抑えられるため、吸込通路53を流れる作動流体の圧力損失を低減し、ベーンポンプ1の吸込効率を高められる。
Based on the above configuration, when the opening degree of the
本実施形態では、ベーンポンプ機構6に吸入される作動流体を導く2つの吸込ポンプポート51、52を備え、吸込通路53は、流量制御バルブ40から直線上に延びる吸込上流通路部54と、この吸込上流通路部54から2つの吸込ポンプポート51、52へと湾曲して延びる吸込下流通路部56と、を備え、吸込下流通路部56は、吸込上流通路部54に接続する集合通路部57と、この集合通路部57から2つの吸込ポンプポート51、52へと湾曲して延びる2つの分岐通路部58、59と、を備え、集合通路部57は、その通路断面形状が複数の角部57a〜57dを有する多角形に形成される構成とする。
In the present embodiment, the
上記構成に基づき、集合通路部57を流れる作動流体は、角部57a〜57dに沿って吸込上流通路部54から直進する流れとなり、分岐通路部59、58に分流する前に旋回する渦流になることが抑えられるため、分岐通路部59、58に流入する作動流体の流量及び圧力が均等になる。
Based on the above-described configuration, the working fluid flowing through the collecting
本実施形態では、2つの分岐通路部58、59は、その通路断面形状が集合通路部57の角部57a〜57dと連続する複数の角部(58c、58d等)を有する多角形に形成される構成とする。
In the present embodiment, the two
上記構成に基づき、2つの分岐通路部58、59を流れる作動流体は、集合通路部57の角部57a〜57dと連続する角部(58c、58d等)に沿って2つの吸込ポンプポート51、52へと向かう流れとなり、旋回する渦流になることが抑えられるため、吸込ポンプポート51、52に流入する作動流体の流量及び圧力が均等になる。
Based on the above configuration, the working fluid flowing through the two
このように、2つの分岐通路部58、59に分流する作動流体は、その上流側(集合通路部57)と下流側(分岐通路部58、59)に渡って連続して延びる角部(57c、58c、57d、58d等)によって渦流になって2つの分岐通路部58、59のうち一方に偏って流入することが抑えられることにより、ベーンポンプ1の低回転作動時に2つの吸込ポンプポート51、52のうち一方にてキャビテーションが発生することが防止され、ベーンポンプ1の振動や騒音が防止される。
In this way, the working fluid that splits into the two
本実施形態では、ベーンポンプ機構6を収容するポンプボディ10と、このポンプボディ10を封止するポンプカバー50と、を備え、このポンプカバー50に吸込下流通路部56が形成される構成とした。
In this embodiment, the
上記構成に基づき、ポンプカバー50を鋳造する行程にて吸込下流通路部56を形成することにより、生産性が確保される。
Based on the above-described configuration, productivity is ensured by forming the suction
なお、吸込通路53の通路断面形状は、四角形に限らず、三角形に形成しても良い。この場合に、吸込通路53の角部は、互いに鋭角を持って交差する壁面によって形成される。
The passage cross-sectional shape of the
本実施形態では、吸込通路53の角部は、直角もしくは鋭角を持って交差する2つの壁面によって形成される構成とした。
In the present embodiment, the corner portion of the
上記構成に基づき、吸込通路53の角部が作動流体の流れを吸込ポンプポート51、52へと導く整流効果が確保され、作動流体が吸込通路53にて旋回する渦流になることが抑えられるため、吸込通路53を流れる作動流体の圧力損失を低減し、ベーンポンプ1の吸込効率を高められる。
Based on the above configuration, the corner portion of the
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is obvious that various modifications can be made within the scope of the technical idea.
本発明のベーンポンプは、車両に搭載される油圧機器に限らず、例えば建設機械、作業機械、他の機械、設備等の負荷を駆動する流体圧供給源として利用できる。 The vane pump of the present invention is not limited to a hydraulic device mounted on a vehicle, and can be used as a fluid pressure supply source for driving a load of, for example, a construction machine, a work machine, another machine, or a facility.
1 ベーンポンプ
2 ロータ
6 ベーンポンプ機構
10 ポンプボディ
16 タンク通路
40 流量制御バルブ
50 ポンプカバー
51 吸込ポンプポート
52 吸込ポンプポート
53 吸込通路
54 吸込上流通路部
56 吸込下流通路部
57 集合通路部
57a〜57d 角部
57e〜57h 壁面
58 分岐通路部
58a〜58d 角部
58e〜58h 壁面
59 分岐通路部
1
Claims (5)
作動流体を加圧して吐出するベーンポンプ機構と、
前記ベーンポンプ機構に吸入される作動流体を導く吸込通路と、
前記吸込通路に作動流体を導くタンク通路と、
前記ベーンポンプ機構から吐出される作動流体の一部を余剰作動流体として前記吸込通路に還流させる流量制御バルブと、を備え、
前記吸込通路は、その通路断面形状が複数の角部を有する多角形に形成されることを特徴とするベーンポンプ。 A vane pump used as a working fluid pressure supply source,
A vane pump mechanism that pressurizes and discharges the working fluid;
A suction passage for guiding the working fluid sucked into the vane pump mechanism;
A tank passage for guiding the working fluid to the suction passage;
A flow rate control valve for returning a part of the working fluid discharged from the vane pump mechanism to the suction passage as surplus working fluid,
The vane pump is characterized in that the suction passage is formed in a polygonal shape having a plurality of corners in the passage cross-sectional shape.
前記吸込通路は、
前記流量制御バルブから直線上に延びる吸込上流通路部と、
前記吸込上流通路部から2つの吸込ポンプポートへと湾曲して延びる吸込下流通路部と、を備え、
前記吸込下流通路部は、
前記吸込上流通路部に接続する集合通路部と、
前記集合通路部から前記2つの吸込ポンプポートへと湾曲して延びる2つの分岐通路部と、を備え、
前記集合通路部は、その通路断面形状が複数の前記角部を有する多角形に形成されることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。 Comprising two suction pump ports for guiding the working fluid sucked into the vane pump mechanism;
The suction passage is
A suction upstream passage extending linearly from the flow control valve;
A suction downstream passage portion that curves and extends from the suction upstream passage portion to the two suction pump ports;
The suction downstream passage part is
A collecting passage portion connected to the suction upstream passage portion;
Two branch passage portions extending in a curved manner from the collecting passage portion to the two suction pump ports,
2. The vane pump according to claim 1, wherein the collective passage portion is formed in a polygon having a plurality of the corner portions in a cross-sectional shape of the passage.
前記ポンプボディを封止するポンプカバーと、を備え、
前記ポンプカバーに前記吸込下流通路部が形成されることを特徴とする請求項
2または3に記載のベーンポンプ。 A pump body that houses the vane pump mechanism;
A pump cover for sealing the pump body,
The vane pump according to claim 2 or 3, wherein the suction downstream passage portion is formed in the pump cover.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010238979A JP2012092687A (en) | 2010-10-25 | 2010-10-25 | Vane pump |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010238979A JP2012092687A (en) | 2010-10-25 | 2010-10-25 | Vane pump |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012092687A true JP2012092687A (en) | 2012-05-17 |
Family
ID=46386305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010238979A Pending JP2012092687A (en) | 2010-10-25 | 2010-10-25 | Vane pump |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012092687A (en) |
-
2010
- 2010-10-25 JP JP2010238979A patent/JP2012092687A/en active Pending
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